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JP2018008465A - スクリーン印刷装置 - Google Patents

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JP2018008465A JP2016139913A JP2016139913A JP2018008465A JP 2018008465 A JP2018008465 A JP 2018008465A JP 2016139913 A JP2016139913 A JP 2016139913A JP 2016139913 A JP2016139913 A JP 2016139913A JP 2018008465 A JP2018008465 A JP 2018008465A
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Abstract

【課題】安価な構成でペースト量不足による印刷不良の発生を低減できるスクリーン印刷装置を提供することを目的とする。【解決手段】マスクプレート15上を摺動するスキージ52に追随して移動し、スキージ52が摺動したマスクプレート15上の領域をマスクプレート15に対して非接触の状態で覆うカバー部材62と、カバー部材62が形成する内部空間62Rに空気を供給する空気供給部75を備える。カバー部材62によって覆われたマスクプレート15上の領域内の開口15Hに充填されたペーストPstは、空気供給部75から空気の供給を受けた内部空間62R内の圧力を受けて基板2側に押し下げられる。【選択図】図13

Description

本発明は、基板に接触させたマスクプレート上でスキージを摺動させてマスクプレートの開口にペーストを充填するスクリーン印刷装置に関するものである。
基板に半田等のペーストを印刷するスクリーン印刷装置は、基板の電極に対応して設けられた開口を有するマスクプレートを基板に接触させ、マスクプレート上でスキージを摺動させてペーストを掻き寄せることにより開口にペーストを充填する。開口にペーストを充填させた後にはマスクプレートから基板を分離させる版離れを行い、基板の電極にペーストを乗り移らせる。このようなスクリーン印刷装置では、版離れ時における版抜け性、すなわち、開口に充填されたペーストの基板への乗り移り性が不良であると電極に乗り移るペースト量が不足状態となって印刷不良が起き易くなる。
ペースト量不足による印刷不良は、基板とマスクプレートが完全には密着しておらず、開口に充填されたペーストが基板の表面に十分に到達していない状況において発生し易い。このため従来、マスクプレートに基板を接触させた後、マスクプレートを基板側に真空吸引することで基板とマスクプレートの密着度を高めるようにしたスクリーン印刷装置が考案されている。例えば、下記の特許文献1には、基板の下面に接触する天板部を有する箱状部材に吸引孔を設け、その吸引孔を介して基板を吸引しつつマスクプレートも吸引する構成が開示されている。
特開2015−214068号公報
しかしながら、上記構成のスクリーン印刷装置では、基板及びマスクプレートを吸引する吸引孔が形成される箱状部材は汎用的でなく、基板及びマスクプレートに応じて個々に作製する必要があるためにコストが高くなるという問題点があった。
そこで本発明は、安価な構成でペースト量不足による印刷不良の発生を低減できるスクリーン印刷装置を提供することを目的とする。
本発明のスクリーン印刷装置は、基板の電極に対応して設けられた開口を有するマスクプレートを前記基板に接触させ、前記マスクプレート上でスキージを摺動させてペーストを掻き寄せることにより前記開口にペーストを充填するスクリーン印刷装置であって、前記マスクプレート上を摺動する前記スキージに追随して移動し、前記スキージが摺動した前記マスクプレート上の領域を前記マスクプレートに対して非接触の状態で覆うカバー部材と、前記カバー部材が形成する内部空間に空気を供給する空気供給部とを備え、前記カバー部材によって覆われた前記マスクプレート上の領域内の前記開口に充填されたペーストは、前記空気供給部から空気の供給を受けた前記内部空間内の圧力を受けて前記基板側に押し下げられる。
本発明によれば、安価な構成でペースト量不足による印刷不良の発生を低減できる。
本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置の斜視図 本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置の側面図 本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置の一部の斜視図 本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置の一部の平面図 本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置が備える印刷ヘッドの構成図 本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置の印刷ヘッドが備えるスキージユニットの分解斜視図 本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置の制御系統を示すブロック図 (a)(b)本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置の動作説明図 (a)(b)本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置の動作説明図 (a)(b)本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置の動作説明図 (a)(b)本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置の動作説明図 (a)(b)本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置のスキージユニットが備える充填アシスト部の動作説明図 (a)(b)本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置のスキージユニットが備える充填アシスト部により開口内のペーストが押し下げられる様子を説明する図 本発明の第2実施形態におけるスクリーン印刷装置が備える印刷ヘッドの構成図
(第1実施形態)
はじめに、本発明の第1実施形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置1を示している。スクリーン印刷装置1は上流工程側から基板2を搬入して位置決めし、基板2の各電極2dに半田等のペーストPstをスクリーン印刷して下流工程側に搬出する。ここでは説明の便宜上、作業者OPから見た左右方向をX軸方向とし、左方を上流工程側、右方を下流工程側とする。また、作業者OPから見た前後方向をY軸方向とし、上下方向をZ軸方向とする。
図1、図2及び図3において、スクリーン印刷装置1は基台11上に搬入コンベア12、基板昇降機構13及び搬出コンベア14を備えており、基板昇降機構13の上方にはマスクプレート15、カメラユニット16及び印刷ヘッド17を備えている。基板昇降機構13は基台11の中央部に設けられており、搬入コンベア12は基板昇降機構13の左方に設けられている。搬出コンベア14は基板昇降機構13の右方に設けられている(図4も参照)。
図2及び図3において、基板昇降機構13は基板保持部21と昇降機構部22から成る。基板保持部21は位置決めコンベア31、下受け部32及び前後一対のクランパ33を備えている(図4も参照)。位置決めコンベア31は搬入コンベア12から受け取った基板2を所定のクランプ位置に位置決めする。下受け部32は、クランプ位置に位置決めされた基板2を下方から支持する。クランパ33は下受け部32が支持した基板2を側方(Y軸方向)からクランプして保持する。昇降機構部22は複数のテーブル部材が多段積みされて成るXYθテーブルから成り、基板保持部21を水平面内方向及び上下方向に移動させる。
図1、図2及び図4において、マスクプレート15はXY平面に広がって延びた矩形平板形状の金属部材から成る。マスクプレート15の外周は、枠部材15Wによって支持されている。マスクプレート15の中央部には多数の開口15Hが設けられている(図4)。これら開口15Hは基板2の電極2dに対応して設けられている。
図2において、カメラユニット16は、撮像視野を上方に向けた上方撮像部16aと、撮像視野を下方に向けた下方撮像部16bを備えている。カメラユニット16はボール螺子機構をアクチュエータとするカメラユニット移動機構16K(図1も参照)に駆動されてXY面内で移動する。
図1及び図2において、印刷ヘッド17は、移動ベース41と、2つのスキージ昇降シリンダ42と、2つのスキージユニット43を備えている。移動ベース41はX軸方向に延びており、ボール螺子機構を備える印刷ヘッド移動機構17Kに駆動されて、マスクプレート15の上方をY軸方向に移動する。
図1及び図2において、2つのスキージ昇降シリンダ42は移動ベース41の上面にY軸方向に並んで設けられている。各スキージ昇降シリンダ42は、ピストンロッド42Rを移動ベース41の下方に突出させている(図5)。
図5及び図6において、2つのスキージユニット43はそれぞれ、ホルダ51、スキージ52及び充填アシスト部53を備えている。ホルダ51はスキージ昇降シリンダ42のピストンロッド42Rの下端に取り付けられている。
図5及び図6において、スキージ52はX軸方向に延びた「へら」状の部材から成る。2つのスキージ52をその幅方向(X軸方向)から見ると、2つのスキージ52は下方に広がる姿勢で斜めに延びている(図2及び図5)。2つのスキージ52は、互いに向き合う面がペーストPstを掻寄せる面であり、以下の説明では掻寄せ面と称する。また、掻寄せ面とは反対側の面を背面と称する。スキージ昇降シリンダ42がピストンロッド42Rを上下方向に作動させるとスキージユニット43が移動ベース41の下方を移動ベース41に対して昇降する。
図5及び図6において、各充填アシスト部53は、ホルダ51に取り付けられた複数のガイドピン61と、ガイドピン61と連結されるカバー部材62及び各ガイドピン61に挿通される複数のばね部材63を備えている。各ガイドピン61は、ホルダ51に設けられた上下貫通穴51aを上下に貫通している。各ガイドピン61の上端には上下貫通穴51aよりも外形の大きいストッパ部61aが設けられており、下端には螺子部61bが形成されている。
カバー部材62は下方に開口した箱形状を有しており、内部に空間(以下、内部空間62Rと称する)が形成されている。カバー部材62はスキージ52の背面側に位置しており、上面に設けられた螺子取付け穴62aにガイドピン61の螺子部61bが螺合されている。ばね部材63はホルダ51とカバー部材62の間に縮設されており、カバー部材62をホルダ51に対して下方に付勢している。このようにカバー部材62は、ガイドピン61によってホルダ51に対して(ってスキージ52に対して)昇降自在であるとともに、弾性部材であるばね部材63によって下方に(すなわちマスクプレート15側に)付勢された状態となっている。なお、カバー部材62をマスクプレート15側に付勢する弾性部材はここではばね部材63から成っているが、スポンジやウレタン等のクッション性のある成る他の部材から成っていてもよい。
カバー部材62に下方からの押上げ力が作用していない状態では、カバー部材62は自重とばね部材63による付勢力とによって垂下した状態となる(図5)。このときガイドピン61のストッパ部61aはホルダ51の上面に当接し、カバー部材62の下面はスキージ52の下端とほぼ同じ高さに(或いはスキージ52の下端よりも若干下方に)位置する。この垂下状態のカバー部材62が押上げ力を受けると、カバー部材62はばね部材63を押し縮め、ガイドピン61のストッパ部61aをホルダ51の上方に離間させながら、ホルダ51に対して上昇する。
図5において、空気圧発生源70は所定のレベルまで圧力を高めた空気を空気管路71内に供給する。空気管路71内に供給された空気は、圧力調整弁72によって、少なくとも大気圧以上の所定のレベルに調整(調圧)される。圧力調整弁72によって調圧された空気が通る空気管路71は、開閉弁73によって開放又は閉止される。空気管路71は開閉弁73を介して2つの空気供給路74に分岐しており、開閉弁73によって空気管路71が開放されるときには、2つの空気供給路74のいずれか一方に空気(空気圧)が供給される。2つの空気供給路74はそれぞれカバー部材62に接続されている。各空気供給路74は接続された側のカバー部材62が形成する内部空間62Rに連通している(図5)。
空気圧発生源70、空気管路71、圧力調整弁72、開閉弁73及び空気供給路74は、カバー部材62の内部空間62Rに空気(空気圧)を供給する空気供給部75を構成する(図5)。開閉弁73が前方のカバー部材62に繋がる空気供給路74を開放(後方のカバー部材62に繋がる空気供給路74は閉止)すると、圧力調整弁72によって調圧された空気が前方のカバー部材62の内部空間62Rに供給される。一方、開閉弁73が後方のカバー部材62に繋がる空気供給路74を開放(前方のカバー部材62に繋がる空気供給路74は閉止)すると、圧力調整弁72によって調圧された空気が後方のカバー部材62の内部空間62Rに供給される。
図5において、2つの空気供給路74のそれぞれには圧力センサ76が介装されている。これら圧力センサ76は、対応する空気供給路74内の圧力を計測し、その計測した情報を空気供給路74が接続されるカバー部材62の内部空間62R内の圧力として、その情報を制御装置80に出力する。なお、圧力センサ76は、内部空間62R内に設置されるのであってもよい。
図5及び図6において、カバー部材62の側面には空気流出口62Hが設けられている。この空気流出口62Hは、カバー部材62の内部空間62Rをカバー部材62の外部に連通させる。空気流出口62Hには流量調整弁62Vが設けられている。作業者OPは流量調整弁62Vを操作することで、空気流出口62Hの開度を変化させることができる。
図7において、スクリーン印刷装置1が備える制御装置80は、搬入コンベア12による基板2の搬送動作、基板昇降機構13による基板2の保持及び移動動作、搬出コンベア14による基板2の搬送動作の各制御を行う。また制御装置80は、印刷ヘッド移動機構17Kによる印刷ヘッド17の移動動作、スキージ昇降シリンダ42による各スキージユニット43の昇降動作、カメラユニット移動機構16Kによるカメラユニット16の移動動作及びカメラユニット16の撮像動作の各制御を行う。
図7において、制御装置80は、空気供給部75を構成する圧力調整弁72と開閉弁73の各制御を行う(図5も参照)。カメラユニット16の撮像動作によって得られた画像データは制御装置80に送られ、制御装置80は画像認識部80aにおいて、送られてきた画像データに基づいて画像認識を行う。2つの圧力センサ76が計測する2つのカバー部材62の内部空間62R内の圧力の情報も、制御装置80に入力される(図5も参照)。
図7において、制御装置80には、入出力装置としてのタッチパネル81が接続されている。タッチパネル81は、作業者OPが制御装置80に所要の入力を行う入力装置として機能するほか、制御装置80がスクリーン印刷装置1の状態を作業者OPに表示したり作業者OPに作業指示を与えたりする出力装置として機能する。
スクリーン印刷装置1により基板2にペーストPstを印刷するスクリーン印刷作業を行うときは、作業者OPはタッチパネル81から作業開始操作を行う。作業者OPがタッチパネル81から作業開始操作を行うと、搬入コンベア12が制御装置80に制御されて作動し、外部から供給された基板2を受け取って基板保持部21に受け渡す。基板保持部21は、位置決めコンベア31によって基板2を受け取ったらその基板2を搬送させて所定のクランプ位置に位置決めし、下受け部32によって基板2を下方から支持したうえで、クランパ33によってクランプする(図8(a)。図中に示す矢印A)。
基板保持部21が基板2を保持したらカメラユニット移動機構16Kが作動し、カメラユニット16を基板2とマスクプレート15の間で移動させる。これによりカメラユニット16の上方撮像部16aはマスクプレート15に設けられたマスク側マーク15m(図4)を下方から撮像し(図8(b))、下方撮像部16bは基板2の基板側マーク2m(図3)を上方から撮像する(図9(a))。
カメラユニット16はマスク側マーク15mと基板側マーク2mを撮像したら、その画像データを制御装置80に送信する。画像データを受け取った制御装置80は画像認識部80aにおいて画像認識を行い、マスク側マーク15mと基板側マーク2mそれぞれの位置を算出する。
マスク側マーク15mと基板側マーク2mそれぞれの位置が算出されたら、基板昇降機構13は基板2移動させて、マスク側マーク15mと基板側マーク2mを平面視において一致させる。基板昇降機構13は、マスク側マーク15mと基板側マーク2mが平面視において一致したら、基板2を上昇させて、基板2の上面をマスクプレート15の下面に接触させる(図9(b)。図中に示す矢印B)。これにより基板2の電極2dは対応する開口15Hを通じてマスクプレート15の上面に露出した状態となる。
基板2がマスクプレート15に接触したら、一方のスキージ昇降シリンダ42がスキージ52を下降させて、マスクプレート15に当接させる。スキージ52がマスクプレート15に当接したら、印刷ヘッド移動機構17Kが移動ベース41をY軸方向に移動させる。スキージ52の移動方向は、前方のスキージ52については前方から後方に向かう方向であり(図10(a)→図10(b))、後方のスキージ52については、後方から前方に向かう方向である(図11(a)→図11(b))。マスクプレート15上を摺動するスキージ52は掻寄せ面によってペーストPstを掻き寄せるので、スキージ52が通過したマスクプレート15上の領域内の各開口15HにはペーストPstが充填される。
上記のように開口15HにペーストPstが充填される際、充填アシスト部53は、その充填のアシストを行う。充填アシスト部53による充填のアシストは、スキージ52がマスクプレート15上を摺動している状態においてなされる。従って、カバー部材62の内部空間62Rへの空気(空気圧)の供給は、スキージ52がマスクプレート15に当接した後に開始される。
スキージ52をマスクプレート15に当接させると、カバー部材62もマスクプレート15に当接する(図12(a))。この時点ではまだ、内部空間62Rへの空気の供給はなされておらず、内部空間62Rの圧力は大気圧レベルのままである。カバー部材62がマスクプレート15に当接すると、カバー部材62はマスクプレート15からの押上げ力を受けてばね部材63を押し縮めるので、カバー部材62にはばね部材63からの反力が作用し、マスクプレート15に押し付けられた状態となる(図12(a)中に示す矢印C)。
スキージ52とカバー部材62がマスクプレート15に当接し、スキージ52がマスクプレート15上を摺動し始めたら、制御装置80は開閉弁73を操作し、マスクプレート15に当接しているカバー部材62の内部空間62Rへ空気を供給する。これにより内部空間62R内の圧力が上昇していき、カバー部材62はその内部空間62R内の圧力を受けてマスクプレート15から浮き上がろうとする。ここで、内部空間62R内の圧力が所定の圧力(ばね部材63がカバー部材62を下方に付勢する力とカバー部材62の自重の和を上回る力を生ずる圧力)に達すると、カバー部材62はマスクプレート15に対して浮き上がり、カバー部材62とマスクプレート15との間に隙間Skが形成される(図12(b))。なお、スキージ52及びカバー部材62をマスクプレート15に当接させる前に内部空間62Rへの空気の供給を始めてもよく、この場合にはカバー部材62は、マスクプレート15に当接することなくマスクプレート15から浮き上がった状態となることもあり得る。
内部空間62Rへの空気の供給はスキージ52がマスクプレート15上を摺動している間継続される。このため、カバー部材62がマスクプレート15から浮き上がった状態は、スキージ52がマスクプレート15上を摺動している間、維持される。カバー部材62がマスクプレート15から浮き上がって隙間Skが形成された状態では、その隙間Skから、内部空間62R内の空気の一部がカバー部材62の外部に流出する(図12(b)中に示す矢印f1)。
スキージ52がマスクプレート15上を摺動すると、スキージ52の背面側に位置しているカバー部材62は、マスクプレート15上で摺動するスキージ52に追随して移動し、スキージ52が摺動したマスクプレート15上の領域をマスクプレート15に対して非接触の状態で覆う。カバー部材62の内部空間62Rには空気供給部75から大気圧以上の圧力の空気が供給されているので、カバー部材62によって覆われたマスクプレート15上の領域内の開口15Hに充填されているペーストPstは、空気供給部75から空気の供給を受けた内部空間62R内の圧力Prを受けて、基板2側に押し下げられる(図13(a)→図13(b))。これにより、基板2とマスクプレート15が完全には密着しておらず、両者の間に図13(a),(b)に示すような間隙KGがあった場合であっても、開口15Hに充填されたペーストPstは、確実に基板2に到達する(図13(b))。
ここで、制御装置80は、2つの空気供給路74それぞれに介装された2つの圧力センサ76から送られてくる空気供給路74内の圧力の情報に基づいて、空気が供給されている側のカバー部材62の内部空間62R内の圧力が予め定めた所定の圧力になるように、圧力調整弁72を制御する。このため内部空間62R内の圧力は予め定めた所定の圧力に保持され、開口15Hに充填されたペーストPstを押し下げるときの圧力(押下げ圧力)を所望の値に保つことができる。また、押下げ圧力は任意に設定できるので、開口15Hの大きさやペーストPstの粘度等によって押下げ圧力を変化させたい場合でもこれに容易に対応することができる。
このように、空気供給部75が備える圧力調整弁72は、カバー部材62の内部空間62Rに供給する空気の圧力のレベルを調整し、更には、圧力センサ76から送られてくる内部空間62R内の圧力の情報に基づいて内部空間62R内の圧力を所定の圧力に保持する圧力調整手段となっている。
ここで、カバー部材62はマスクプレート15に対して非接触であるので、スキージ52に対して追随して移動するカバー部材62は、スキージ52が掻き残したペーストPstを覆うことができるようになっている。また、カバー部材62とマスクプレート15の間に形成された隙間Skから内部空間62R内の空気の一部が外部に流出するようになっているので、内部空間62R内の圧力が過大となることが防止される。更に、カバー部材62はスキージ52に対して(すなわちマスクプレート15に対して)昇降自在であるので、ばね部材63を交換(ばね定数が異なる他のばね部材63に交換)等することによって、隙間Skの大きさを変えることができる。このためカバー部材62とマスクプレート15との間に形成される隙間Skの大きさを最適な値に設定できる。
前述のように、カバー部材62の内部空間62R内の空気の一部は、カバー部材62とマスクプレート15との間の隙間Skからカバー部材62の外部に流出するが、内部空間62R内の空気は、カバー部材62の側面に設けられた空気流出口62Hからも流出させることができる(図12(b)中に示す矢印f2)。カバー部材62とマスクプレート15との間の隙間Skから流出する空気は、カバー部材62により覆っている開口15H内のペーストPstを吹き散らしてしまうおそれがあるが、内部空間62R内の空気を空気流出口62Hからも流出させることで、隙間Skから流出する空気の流量を小さくすることができ、ペーストPstが吹き散らされる不都合を防止することができる。
このようにカバー部材62の側面に備えられた空気流出口62Hは、カバー部材62とマスクプレート15との間の隙間Skを通る流路とは異なる流路で内部空間62R内の空気をカバー部材62の外部に流出させる。前述のように、空気流出口62Hには流量調整弁62Vが備えられており、流量調整弁62Vを操作して空気流出口62Hの開度を変えることで、空気流出口62Hから流出する空気の流量を自在に調整できるので、隙間Skから流出する空気の流量をきめ細かくコントロールすることができる。
上記のようにして前方又は後方のスキージ52によるマスクプレート15の開口15HへのペーストPstの充填が終了したら、基板昇降機構13は昇降機構部22により基板保持部21を下降させ、基板2をマスクプレート15から分離させて版離れを行う。これによりマスクプレート15の開口15Hに充填されたペーストPstが基板2の各電極2d上に乗り移る。基板昇降機構13は版離れを行ったら基板保持部21のクランパ33を開いて基板2の保持を解除し、位置決めコンベア31を作動させて搬出コンベア14に受け渡す。搬出コンベア14は受け取った基板2を下流工程側に搬出し、基板2の1枚当たりのスクリーン印刷が終了する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を説明する。第2実施形態におけるスクリーン印刷装置1が前述の第1実施形態におけるスクリーン印刷装置1と異なるところは充填アシスト部53のみである。図14は第2実施形態におけるスクリーン印刷装置1の充填アシスト部53の構成を示しており、第1実施形態における場合と同じ機能を有するものは第1実施形態の場合と同じ符号を付している。
図14において、ホルダ51にはカバー部材昇降手段としてのカバー部材昇降シリンダ90が設けられている。そして、カバー部材昇降シリンダ90の下方に延びたピストンロッドの下端にはカバー部材62の上面が結合されている。このように第2実施形態において、カバー部材62は、ホルダ51に取り付けられた(従ってスキージ52に追随して移動する)カバー部材昇降シリンダ90によって昇降自在な構成となっている。
図14に示すように、2つのカバー部材昇降シリンダ90はそれぞれ、制御装置80によって作動制御がなされる。制御装置80に制御されたカバー部材昇降シリンダ90は、カバー部材62をマスクプレート15に対して昇降させ、カバー部材62をマスクプレート15に対して離間させることで、カバー部材62をマスクプレート15に対して非接触の状態にする。
カバー部材62がマスクプレート15に対して非接触の状態になると、カバー部材62とマスクプレート15との間に、内部空間62R内の空気を外部に流出させる隙間Skが形成される。カバー部材昇降シリンダ90は、カバー部材62をマスクプレート15から離間させた状態を、スキージ52がマスクプレート15上を摺動している間、維持する。このようにカバー部材62がマスクプレート15から離間された状態では、内部空間62R内の空気の一部が、隙間Skからカバー部材62の外部に流出する。
このような構成においても、カバー部材62によって覆われたマスクプレート15上の領域内の開口15Hに充填されているペーストPstは、空気供給部75から空気の供給を受けたカバー部材62の内部空間62R内の圧力Prを受けて、基板2側に押し下げられる(図13(a)→図13(b))。これにより、基板2とマスクプレート15が完全には密着しておらず、両者の間に図13(a),(b)に示すような間隙KGがあった場合であっても、開口15Hに充填されたペーストPstは、確実に基板2に到達する(図13(b))。なお、ここでは、カバー部材62を昇降させるカバー部材昇降手段がシリンダ(カバー部材昇降シリンダ90)から成っていたが、モータとボール螺子を組み合わせた機構等によってカバー部材62を昇降させるようになっていてもよい。
以上説明したように、上述の第1及び第2の実施形態におけるスクリーン印刷装置1では、マスクプレート15上を摺動するスキージ52に追随して移動し、スキージ52が摺動したマスクプレート15上の領域をマスクプレート15に対して非接触の状態で覆うカバー部材62の内部空間62Rに空気が供給されるようになっており、カバー部材62によって覆われたマスクプレート15上の領域内の開口15Hに充填されたペーストPstは、空気の供給を受けた内部空間62Rの圧力を受けて基板2側に押し下げられる。このため開口15Hに充填されたペーストPstは確実に基板2に到達し、版離れ時における版抜け性が向上する。これらのスクリーン印刷装置1は、基板2やマスクプレート15によらず汎用的に使用できるので、安価な構成でペースト量不足による印刷不良の発生を低減できる。
安価な構成でペースト量不足による印刷不良の発生を低減できるスクリーン印刷装置を提供する。
1 スクリーン印刷装置
2 基板
2d 電極
15 マスクプレート
15H 開口
52 スキージ
62 カバー部材
62R 内部空間
62H 空気流出口
62V 流量調整弁
63 ばね部材(弾性部材)
75 空気供給部
90 カバー部材昇降シリンダ(カバー部材昇降手段)
Sk 隙間
Pst ペースト

Claims (6)

  1. 基板の電極に対応して設けられた開口を有するマスクプレートを前記基板に接触させ、前記マスクプレート上でスキージを摺動させてペーストを掻き寄せることにより前記開口にペーストを充填するスクリーン印刷装置であって、
    前記マスクプレート上を摺動する前記スキージに追随して移動し、前記スキージが摺動した前記マスクプレート上の領域を前記マスクプレートに対して非接触の状態で覆うカバー部材と、
    前記カバー部材が形成する内部空間に空気を供給する空気供給部とを備え、
    前記カバー部材によって覆われた前記マスクプレート上の領域内の前記開口に充填されたペーストは、前記空気供給部から空気の供給を受けた前記内部空間内の圧力を受けて前記基板側に押し下げられることを特徴とするスクリーン印刷装置。
  2. 前記カバー部材は前記スキージに対して昇降自在であるとともに弾性部材によって前記マスクプレートに側に付勢されており、前記内部空間内の圧力を受けて前記マスクプレートに対して浮き上がることで、前記マスクプレートに対して非接触の状態になることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン印刷装置。
  3. 前記カバー部材は前記スキージに追随して移動するカバー部材昇降手段によって昇降自在であり、前記カバー部材は前記カバー部材昇降手段によって前記マスクプレートに対して昇降されることで、前記マスクプレートに対して非接触の状態になることを特徴とする請求項1に記載のスクリーン印刷装置。
  4. 前記空気供給部は、前記内部空間に供給する空気の圧力のレベルを調整する圧力調整手段を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のスクリーン印刷装置。
  5. 前記カバー部材の側面に、前記カバー部材と前記マスクプレートとの間の隙間を通る流路とは異なる流路で前記内部空間内の空気を前記カバー部材の外部に流出させる空気流出口を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のスクリーン印刷装置。
  6. 前記空気流出口に、前記空気流出口から前記カバー部材の外部に流出する空気の流量を調整する流量調整弁を備えたことを特徴とする請求項5に記載のスクリーン印刷装置。
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