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JP2018082600A - ダブルロータ型の回転電機 - Google Patents

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慎司 若松
Shinji Wakamatsu
慎司 若松
浦田 信也
Shinya Urata
信也 浦田
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Abstract

【課題】ダブルロータ型の回転電機において、ステータに設けられる締結用穴によるトルクの低下を抑制することである。
【解決手段】ダブルロータ型の回転電機10は、ステータ20として、センターヨーク24、外周側ティース26、内周側ティース28を有するステータコア22と、外周側コイル42と内周側コイル44とを含む。また、ステータ20の外周側と内周側にそれぞれ配置されたアウターロータ50とインナーロータ60とを備える。また、締結用穴70に係合してステータ20を外部の取付部に固定する固定手段68を備える。外周側コイル42と内周側コイル44は同相のコイルであり巻線の外周側スロット30と内周側スロット32への挿入方向が同じである。締結用穴70は、外周側ティース26の幅と内周側ティース28の幅とを延長したときのセンターヨーク24における幅領域の外側に設けられる。
【選択図】図1

Description

本開示は、ダブルロータ型の回転電機に係り、特にそのステータ構造に関する。
従来のロータをステータの外周側と内周側とに同心状に配置したダブルロータ型の回転電機が知られている。例えば、特許文献1には、ステータコアの径方向内側と外側のそれぞれのティースに互いに独立の励磁コイルが巻回され、独立に駆動されるステータと、インナーロータと、アウターロータとを備える回転電機が開示されている。
特許文献2には、回転電機として、同軸に配置されるアウターロータとインナーロータに挟まれてステータが配置される構成が開示されている。ステータは、複数のステータピースに分割され、それぞれのステータピースは、1つのコイルが巻回される1つのコアと、1つのコアからアウターロータ側ヨークとインナーロータ側ヨークとが突き出す。
ここで、複数のステータピースを円環状に配置して一体化するための締結用ボルトを通す穴は、インナーロータ側ヨークに、隣接するステータピースの接合面に半円ずつに分割されて設けられる。穴が配置される接合面は、各コアの中心軸の延長上でなく、隣接する2つのコアの中間位置に配置される。
特許文献3は、ステータの三相巻線について干渉が少ない配置とする発明に関するものであるが、その適用例の1つとして、外周側と内周側とにそれぞれモータを配置した複合モータが開示されている。この複合モータは、外周側のロータ、内周側のロータ、及び外周側のスロットと内周側のスロットとを有するステータを含む。ステータには、三相コイルがトロイダル巻で巻回され、外周側のスロットに挿入される巻線の方向と内周側のスロットに挿入される巻線の方向は互いに逆である。
特開2016−119780号公報 特開2003−299329号公報 特開2010−124577号公報
ステータの外周側と内周側にそれぞれロータを配置するダブルロータ型の回転電機では、ステータを外部の取付部等に固定する手段が必要になる。ステータに締結用ボルトを通す穴を開けると、配置位置によっては、その穴がステータに流れる磁束に対する磁気抵抗となり、回転電機が出力できるトルクが低下することが生じる。そこで、ステータに設けられる締結用穴によるトルクの低下を抑制できるダブルロータ型の回転電機が要望される。
本開示に係るダブルロータ型の回転電機は、円環状のセンターヨーク、センターヨークから外周側と内周側とにそれぞれ同数で突き出す外周側ティースと内周側ティース、及び、外周側ティースに巻回される外周側コイルと内周側ティースに巻回される内周側コイルを有するステータと、ステータの外周側に所定の間隔を隔てて配置されたアウターロータと、ステータの内周側に所定の間隔を隔てて配置されたインナーロータと、隣接する外周側ティースの間の外周側スロット、及び、隣接する内周側ティースの間の内周側スロットの間に設けられた締結用穴に係合してステータを外部の取付部に固定する固定手段と、を備え、センターヨークを挟んで一対として配置された外周側コイルと内周側コイルは、同相のコイルであり、それぞれに印加される駆動電流の方向は、対応する外周側ティースと内周側ティースに同方向の磁束が流れるように設定され、締結用穴は、外周側ティースの幅と内周側ティースの幅のそれぞれを延長したときのセンターヨークにおける幅領域の外側に設けられる。
上記構成によれば、ステータを外部の取付部に固定するための固定手段を配置する締結用穴は、コイルが巻回される外周側ティース及び内周側ティースの幅を延長した領域を外してセンターヨークに設けられる。これによって、外周側ティースと内周側ティースにおける磁束の流れを妨げず、ステータに設けられる締結用穴によるトルクの低下を抑制できる。
上記構成のダブルロータ型の回転電機によれば、ステータに設けられる締結用穴によるトルクの低下を抑制する。
実施の形態に係るダブルロータ型の回転電機の構成図である。 実施の形態に係るダブルロータ型の回転電機の作用効果を、図1の磁極P1の部分のステータについての拡大図を用いて示す図である。 図2と同様の図で、比較例を示す図である。 図2と同様の図で、他の比較例を示す図である。
以下に図面を用いて実施の形態につき詳細に説明する。以下では、ステータコイルの巻回方法として分布巻を述べるが、ステータコイルによって生成される磁束がティースを流れる例示であって、場合によっては、集中巻であってもよい。以下で述べる形状、寸法、ティース及びスロットの数、ロータの磁極数等は、説明のための例示であって、回転電機の仕様に合わせ、適宜変更が可能である。以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、ダブルロータ型の回転電機10の構成を示す図である。以下では、特に断らない限り、ダブルロータ型の回転電機10を、回転電機10と呼ぶ。回転電機10は、固定子であるステータ20と、ステータ20の外周側に所定の間隔を隔てて配置されるアウターロータ50と、ステータ20の内周側に所定の間隔を隔てて配置されるインナーロータ60とを含んで構成される。アウターロータ50とインナーロータ60は回転子である。回転電機10は、図示しない駆動回路の制御によって駆動され、ステータ20を挟んで、アウターロータ50とインナーロータ60とが一体となって回転する三相同期型の回転電機である。
ステータ20は円環状の磁性体部品で、ステータコア22と、ステータコイル40とを含む。図1に、径方向と周方向と軸方向とを示す。径方向は、ステータ20の中心位置Cとステータ20の外周側とを結ぶ放射状の方向で、中心位置C側が内周側の方向で、ステータ20の外周側が外周側の方向である。周方向は、中心位置Cを中心に円周方向に沿った方向である。軸方向は、中心位置Cに設けられるインナーロータ60の中心穴66に取り付けられるロータ軸が延びる方向で、図1における紙面に垂直な方向である。
ステータコア22は、円環状のセンターヨーク24、センターヨーク24から外周側と内周側とにそれぞれ同数で突き出す外周側ティース26と内周側ティース28とを有する。隣接する外周側ティース26の間の空間が外周側スロット30であり、隣接する内周側ティース28の間の空間が内周側スロット32である。
外周側ティース26と内周側ティース28とは、センターヨーク24を挟んで一対として配置され、同様に、外周側スロット30と内周側スロット32もセンターヨーク24を挟んで一対として配置される。センターヨーク24を挟んで一対として配置される、とは、中心位置Cを通る同じ径方向上に一対として配置されることを意味する。外周側ティース26の数と外周側スロット30の数と、内周側ティース28の数と内周側スロット32の数は、同数で、3の倍数の24である。
ステータコア22は、センターヨーク24と外周側ティース26と内周側ティース28とを一体として含み、外周側スロット30と内周側スロット32とが形成される所定の形状に成形された円環状の磁性体薄板を所定枚数で軸方向に積み重ねた積層体である。磁性体薄板の両面には電気的な絶縁処理が施される。磁性体薄板の材質としては、珪素鋼板の一種である電磁鋼板を用いることができる。磁性体薄板の積層体に代えて、磁性粉末を一体化成形したものをステータコア22としてもよい。
ステータコイル40は、外周側スロット30に挿入されて外周側ティース26に巻回される外周側コイル42と、内周側スロット32に挿入されて内周側ティース28に巻回される内周側コイル44とを有する。
外周側コイル42と内周側コイル44とは、共に、三相の分布巻コイルである。外周側コイル42は、1つの相巻線が複数の外周側ティース26に跨って巻回されて形成され、内周側コイル44は、1つの相巻線が複数の内周側ティース28に跨って巻回されて形成される。
外周側ティース26と内周側ティース28、外周側スロット30と内周側スロット32は、共にセンターヨーク24を挟んで一対として配置されるので、外周側コイル42と内周側コイル44もセンターヨーク24を挟んで一対として配置される。
図1にステータコイル40の一部の巻回を示す。外周側スロット30と内周側スロット32の対について付したU,V,Wは、外周側スロット30と内周側スロット32に挿入される巻線の相を示す。このように、センターヨーク24を挟んで対を成す外周側スロット30と内周側スロット32には、同相の巻線が挿入される。
外周側コイル42のU相巻線を例とすると、Uと付された外周側スロット30に挿入され、その挿入された外周側スロット30から周方向に沿って延びて3スロット分隔てた次のUと付された外周側スロット30に挿入され、これを繰り返して形成される。外周側コイル42と対を成す内周側コイル44のU相巻線も同様に、Uと付された内周側スロット32に挿入された後、周方向に沿って延びて3スロット分隔てた次のUと付された内周側スロット32に挿入され、これを繰り返して形成される。挿入の方向は、対となる外周側コイル42と内周側コイル44とで同方向である。図1では、挿入の方向として、紙面の向こう側から手前側に挿入される方向を丸印の中に黒丸を入れたマークで示し、紙面の手前側から向こう側に挿入される方向を丸印の中にX印を入れたマークで示す。V相巻線、W相巻線も同様の巻回方法で形成される。
センターヨーク24を挟んで対を成す外周側コイル42と内周側コイル44は同相のコイルであり、さらに、外周側スロット30と内周側スロット32に巻線が挿入される方向も同方向である。巻線に対するこの巻回設定により、対を成す外周側ティース26と内周側ティース28とに、同方向の磁束が流れる。その詳細については、図2を用いて後述する。
アウターロータ50は、ステータ20の外周側に所定の磁気ギャップ34を隔てて同心状に配置される円環状の外周側の回転子である。アウターロータ50は、アウターロータコア52と、磁極54とを有する。磁極54は、N極またはS極で、周方向に沿い、N.S,N,S・・・と交互に配置される。
インナーロータ60は、ステータ20の内周側に所定の磁気ギャップ36を隔てて同心状に配置される円環状の内周側の回転子である。磁気ギャップ36は、アウターロータ50の磁気ギャップ34と同じ隙間間隔であってもよく、異なる隙間間隔であってもよい。インナーロータ60は、インナーロータコア62と、磁極64と、中心穴66とを有する。中心穴66には、回転電機10の出力軸であるロータ軸が取り付けられ固定される。中心穴66の中心位置Cは、ステータ20の中心位置Cでもある。磁極64は、N極またはS極で、周方向に沿い、N,S,N,S・・・と交互に配置される。
アウターロータ50と、インナーロータ60とは、共に磁極数が8で、アウターロータ50の磁極54とインナーロータ60の磁極64とは、中心位置Cについて対を成して配置され、磁極54と磁極64とについて周方向の配置に関する位相差はゼロである。磁極数が8であるので、中心位置Cから見た1磁極分の周方向に沿った見込み角度φは45度である。図1において、8個の磁極にそれぞれP1からP8を付した。P1〜P8の各磁極は、配置位置と極性とが異なるのみで、構成は同じである。
磁極54,64の形成方法は、永久磁石を用いてもよく、突極やスリットによるリラクタンスの異方性を用いてもよく、これらを組み合わせた埋込磁石型としてもよい。
上記では、アウターロータ50とインナーロータ60の磁極数を8とし、ステータ20において外周側スロット30と内周側スロット32の数を24としたが、これは説明のための例示であり、回転電機10の仕様により適宜変更が可能である。
ここで、ステータ20を外部の取付部に固定する固定方法について述べる。ステータ20は、外周側にアウターロータ50、内周側にインナーロータ60が配置される。アウターロータ50とインナーロータ60とは回転体であるので、一般的な回転電機のように、ステータコアをそのままモータケースに取り付けることが困難である。そこで、ステータ20のセンターヨーク24に締結用穴70を設ける。締結用穴70は、センターヨーク24を軸方向に貫通する穴である。この締結用穴70の一方側から、固定手段68としての締結用ボルトを挿入し、他方側におねじ部を突出させ、突出させたおねじ部を外部の取付部に設けためねじ部にねじ込んで係合させる。図1では、一部の締結用穴70に、それぞれ配置された固定手段68を図示した。これによって、ステータ20は、外部の取付部に固定される。固定手段68を締結用穴70に係合する方法は、ねじ機構に代えて、圧入軸等を用いてもよい。図1では、外周側スロット30及び内周側スロット32と同数の締結用穴70としたが、固定が十分に行える範囲で、これより少ない数とできる。
締結用穴70は、センターヨーク24を挟んで対を成す外周側スロット30と内周側スロット32との間に設けられる。締結用穴70は、分布巻された巻線に駆動電流を流すことで生成される磁束がステータ20を流れるときに、磁気抵抗とならない位置に配置される。具体的には、外周側ティース26の周方向に沿った幅と、内周側ティース28の周方向に沿った幅のそれぞれを径方向に延長したときのセンターヨーク24における幅領域72(図2参照)の外側に設けられる。その詳細については後述する。
上記構成の作用効果、特に、締結用穴70の配置の作用効果について、2つの比較例との比較を含め、図2から図4を用いて詳細に説明する。
図2は、磁極P1の部分のステータ20についての拡大図である。図2に示すように、外周側ティース26の径方向に沿った長さは、内周側ティース28の径方向に沿った長さよりも短い。これは、ステータコイル40において、対を成す外周側コイル42の外周側ティース26への巻数と、内周側コイル44の内周側ティース28への巻数を同じとするために、外周側スロット30の空間と内周側スロット32の空間とを同じとするためである。
締結用穴70は、センターヨーク24を挟んで対をなす外周側スロット30と内周側スロット32の間に設けられる。換言すれば、外周側ティース26の周方向に沿った幅と、内周側ティース28の周方向に沿った幅のそれぞれを延長したときのセンターヨーク24における幅領域72の外側に締結用穴70が設けられる。これは、締結用穴70の配置位置のみならず、締結用穴70の外径が、幅領域72の内部に侵入しないことを含む。
図2において、ステータコイル40に駆動電流を流すことでステータ20に生成される磁束80,82を示す。磁束80,82は、外周側ティース26と内周側ティース28に同方向の磁束が連続するように流れる。これは、外周側スロット30に挿入される巻線と内周側スロット32に挿入される巻線とが同相であって、かつ、挿入方向が同じであるためである。磁束80,82は、締結用穴70に全く懸らないので、締結用穴70は、磁束80,82に対する磁気抵抗とならない。これによって、回転電機10が出力できるトルクが締結用穴70に起因する磁気抵抗によって低下することを抑制できる。
図3の比較例において、図2との相違は、センターヨーク24において、外周側ティース26と内周側ティース28を結ぶ領域に締結用穴71が配置されることである。この場合、外周側ティース26と内周側ティース28に流れる磁束81,83は、締結用穴71の磁気抵抗によって流れが阻害される。このため、回転電機10が出力できるトルクが締結用穴71に起因する磁気抵抗によって低下する。
図4の比較例においては、図2と異なり、ステータコイルの巻回方法が分布巻でなく、センターヨーク24に巻回されるトロイダル巻である。トロイダル巻の場合、外周側スロット30に挿入される巻線と内周側スロット32に挿入される巻線とは同相であるが、挿入方向が互いに逆方向となる。図4に示すように、トロイダル巻によって生成される磁束84,86,88は、センターヨーク24を通って流れる。締結用穴70は、図2と同じ配置で、センターヨーク24を挟んで対をなす外周側スロット30と内周側スロット32の間に設けられる。したがって、トロイダル巻によって生成される磁束84,86,88は、締結用穴70の磁気抵抗によって流れが阻害される。このため、回転電機10が出力できるトルクが締結用穴70に起因する磁気抵抗によって低下する。
図3、図4の比較例と異なり、図1の構成の回転電機10によれば、図2に示すように、締結用穴70は、磁束80,82に対する磁気抵抗とならない。
本実施の形態に係るダブルロータ型の回転電機10は、ステータ20を備える。ステータ20は、円環状のセンターヨーク24、センターヨーク24から外周側と内周側とにそれぞれ同数で突き出す外周側ティース26と内周側ティース28とを有するステータコア22を含む。また、ステータ20は、外周側ティース26に巻回される外周側コイル42と内周側ティース28に巻回される内周側コイル44を含む。回転電機10は、さらに、ステータ20の外周側に所定の間隔を隔てて配置されたアウターロータ50と、ステータ20の内周側に所定の間隔を隔てて配置されたインナーロータ60とを備える。回転電機10は、さらに、隣接する外周側ティース26の間の外周側スロット30、及び、隣接する内周側ティース28の間の内周側スロット32の間に設けられた締結用穴70に係合してステータ20を外部の取付部に固定する固定手段68を備える。ここで、センターヨーク24を挟んで一対として配置された外周側コイル42と内周側コイル44は、同相のコイルであり、それぞれに印加される駆動電流の方向は、対応する外周側ティース26と内周側ティース28に同方向の磁束が流れるように設定される。また、締結用穴70は、外周側ティース26の幅と内周側ティース28の幅のそれぞれを延長したときのセンターヨーク24における幅領域72の外側に設けられる。
上記構成によれば、ステータ20を外部の取付部に固定するための固定手段68が係合する締結用穴70は、外周側ティース26及び内周側ティース28の幅を延長した幅領域72を外してセンターヨーク24に設けられる。これによって、外周側ティース26と内周側ティース28における磁束80,82の流れを妨げない。これによって、ステータ20に設けられる締結用穴70によるトルクの低下を抑制でき、回転電機の小型化を図ることができる。
10 (ダブルロータ型の)回転電機、20 ステータ、22 ステータコア、24 センターヨーク、26 外周側ティース、28 内周側ティース、30 外周側スロット、32 内周側スロット、34,36 磁気ギャップ、40 ステータコイル、42 外周側コイル、44 内周側コイル、50 アウターロータ、52 アウターロータコア、54,64 磁極、60 インナーロータ、62 インナーロータコア、66 中心穴、68 固定手段、70,71 締結用穴、72 幅領域、80,81,82,83,84,86,88 磁束。

Claims (1)

  1. 円環状のセンターヨーク、前記センターヨークから外周側と内周側とにそれぞれ同数で突き出す外周側ティースと内周側ティース、及び、前記外周側ティースに巻回される外周側コイルと前記内周側ティースに巻回される内周側コイルを有するステータと、
    前記ステータの外周側に所定の間隔を隔てて配置されたアウターロータと、
    前記ステータの内周側に所定の間隔を隔てて配置されたインナーロータと、
    隣接する前記外周側ティースの間の外周側スロット、及び、隣接する前記内周側ティースの間の内周側スロットの間に設けられた締結用穴に係合して前記ステータを外部の取付部に固定する固定手段と、
    を備え、
    前記センターヨークを挟んで一対として配置された前記外周側コイルと前記内周側コイルは、同相のコイルであり、それぞれに印加される駆動電流の方向は、対応する前記外周側ティースと前記内周側ティースに同方向の磁束が流れるように設定され、
    前記締結用穴は、前記外周側ティースの幅と前記内周側ティースの幅のそれぞれを延長したときの前記センターヨークにおける幅領域の外側に設けられる、ダブルロータ型の回転電機。
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