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JP2018076001A - タイヤ - Google Patents

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JP2018076001A
JP2018076001A JP2016219854A JP2016219854A JP2018076001A JP 2018076001 A JP2018076001 A JP 2018076001A JP 2016219854 A JP2016219854 A JP 2016219854A JP 2016219854 A JP2016219854 A JP 2016219854A JP 2018076001 A JP2018076001 A JP 2018076001A
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tire
tread end
main groove
angle
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JP2016219854A
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和真 小▲高▼
Kazuma Kodaka
和真 小▲高▼
敏幸 中野
Toshiyuki Nakano
敏幸 中野
敬太 中野
Keita Nakano
敬太 中野
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

【課題】ウェット性能とドライ性能とを向上させた、タイヤの提供。【解決手段】トレッド部2を具えたタイヤ1である。トレッド部2には、タイヤ軸方向に連続してジグザグ状にのびかつ一方のトレッド端側に突出する第1頂部9を有する第1主溝3、及び、第1主溝3の第1頂部9と一方のトレッド端とを継ぐ第1横溝5が設けられている。第1主溝3は、タイヤ周方向に対して一方側に傾斜する第1溝部7と、第1溝部7とは逆向きに傾斜する第2溝部8とが交互に設けられている。第1横溝5は、一方のトレッド端に向かってタイヤ軸方向に対する角度が漸減しかつ一方のトレッド端上での角度が15度以下である。第1横溝5の第1頂部9での角度と第1主溝3の第1溝部7のタイヤ軸方向に対する角度との差の絶対値が、15度以下であるタイヤ。【選択図】図1

Description

本発明は、ウェット性能とドライ性能とを向上させたタイヤに関する。
近年では、乾燥路面での操縦安定性能であるドライ性能に加えて、ウェット路面での操縦安定性能であるウェット性能を向上させたタイヤが望まれている。
例えば、ウェット性能を高めるために、排水性能を高めることを目的として、溝の容積を大きくすること等が提案されている。しかしながら、この手法では、接地面積やパターン剛性が小さくなるため、乾燥路面での摩擦力が低下し、ドライ性能が悪化するという問題があった。このように、ウェット性能とドライ性能とは、相反関係を有し、これらの性能をバランス良く向上するのは困難であった。関連する技術として次のものがある。
特開2004−338628号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ウェット性能とドライ性能とを向上し得るタイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を具えたタイヤであって、前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびかつ第1トレッド端側に突出する第1頂部を有するジグザグ状の第1主溝、及び、前記第1主溝の前記第1頂部と前記第1トレッド端とを継ぐ第1横溝が設けられ、前記第1主溝は、タイヤ軸方向に対して傾斜する第1溝部と、前記第1溝部とは逆向きに傾斜する第2溝部とが交互に設けられ、前記第1横溝は、前記第1トレッド端に向かってタイヤ軸方向に対する角度が漸減しかつ前記第1トレッド端での前記角度が15度以下であり、前記第1横溝の前記第1頂部での前記角度と前記第1主溝の第1溝部のタイヤ軸方向に対する角度との差の絶対値が、15度以下であることを特徴とする。
また本発明に係るタイヤは、前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびかつ第2トレッド端側に突出する第3頂部を有するジグザグ状の第2主溝、及び、前記第2主溝の前記第3頂部と前記第2トレッド端とを継ぐ第2横溝が設けられ、前記第2主溝は、タイヤ軸方向に対して傾斜する第3溝部と、前記第3溝部とは逆向きに傾斜する第4溝部とが交互に設けられ、前記第2横溝は、前記第2トレッド端に向かってタイヤ軸方向に対する角度が漸減すしかつ前記第2トレッド端での前記角度が15度以下であり、前記第2横溝の前記第3頂部での前記角度と前記第2主溝の第3溝部のタイヤ軸方向に対する角度との差の絶対値が、15度以下であるのが望ましい。
また本発明に係るタイヤは、前記第1トレッド端が、タイヤが車両への装着の向きが指定されることにより、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端であり、前記第2トレッド端は、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端であり、前記第1主溝は、前記内側トレッド端とタイヤ赤道との間に設けられ、前記第2主溝は、前記第1主溝よりも前記外側トレッド端側に設けられるのが望ましい。
また本発明に係るタイヤは、前記第1横溝が、前記内側トレッド端に向かって溝幅が漸減するのが望ましい。
また本発明に係るタイヤは、前記第2横溝が、前記外側トレッド端に向かって溝幅が漸減するのが望ましい。
また本発明に係るタイヤは、前記第2主溝が、前記内側トレッド端側に突出する第4頂部を有し、前記トレッド部の接地面には、前記第3頂部又は第4頂部が、合計1〜4個現れるのが望ましい。
また本発明に係るタイヤは、前記第1主溝と前記第2主溝とが、ジグザグの位相が同じであるのが望ましい。
また本発明に係るタイヤは、前記第1主溝が、タイヤ軸方向に対する角度が55〜80度であるのが望ましい。
また本発明に係るタイヤは、前記第1主溝の前記第1溝部と、前記第1横溝とが、滑らかに連続するのが望ましい。
また本発明に係るタイヤは、前記第2主溝の前記第3溝部と、前記第3横溝とが、滑らかに連続するのが望ましい。
本発明のタイヤは、トレッド部に、タイヤ周方向に連続してのびかつ一方のトレッド端側に突出する第1頂部を有するジグザグ状の第1主溝が設けられている。第1主溝は、タイヤ軸方向に対して一方側に傾斜する第1溝部と、前記第1溝部とは逆向きに傾斜する第2溝部とが交互に設けられている。このような第1主溝は、路面とトレッド部の踏面との間の水膜を広範囲で除去しうる。また、第1溝部及び第2溝部によるエッジ成分がウェット路面での摩擦力を高める。これにより、ウェット性能が向上する。
また、トレッド部に、第1主溝の第1頂部と一方のトレッド端とを継ぐ第1横溝が設けられている。第1横溝は、一方のトレッド端に向かってタイヤ軸方向に対する角度が漸減しかつ一方のトレッド端上での角度が15度以下である。このように、第1横溝が第1主溝の第1頂部に連通しているため、第1溝内の水が第1横溝を介してトレッド端からスムーズに排出される。また、第1横溝は、トレッド端に向かって角度が漸減するので、大きな横力が作用するトレッド端側の陸部のタイヤ軸方向剛性を高めることができる。このため、ドライ性能が向上する。とりわけ、トレッド端上での角度が15度以下であるため、横力による陸部の倒れ込みが防止されるので、上述の作用を効果的に発揮させることができる。
さらに、第1横溝の第1頂部での角度と第1主溝の第1溝部のタイヤ軸方向に対する角度との差の絶対値が、15度以下である。これにより、第1主溝内の水が第1溝部から滑らかに第1横溝に流れることができるので、排水性能が向上する。
従って、本発明のタイヤは、ウェット性能とドライ性能とが大きく向上する。
本発明の一実施形態を示すトレッド部の展開図である。 図1の第1主溝と第1横溝との拡大図である。 図1の第2主溝と第2横溝との拡大図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1には、本発明の一実施形態を示すタイヤ1のトレッド部2の展開図が示される。本発明は、例えば、乗用車用や重荷重用の空気入りタイヤ、及び、タイヤの内部に空気が充填されない非空気式タイヤ等の様々なタイヤに用いることができる。本実施形態のタイヤ1は、サーキット等においてレース走行可能な乗用車用の空気入りタイヤである。
図1に示されるように、本実施形態のトレッド部2は、車両への装着の向きが指定された非対称のトレッドパターンを具えている。トレッド部2は、タイヤ1の車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端Toと、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端Tiとを有する。トレッド部2は、タイヤ赤道Cよりも内側トレッド端Ti側の内側トレッド部2Aと、タイヤ赤道Cよりも外側トレッド端To側の外側トレッド部2Bとに区分される。車両への装着の向きは、例えばサイドウォール部(図示せず)に、文字等で表示される。
前記各「トレッド端」To、Tiは、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷である正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させたときの最もタイヤ軸方向外側の接地位置として定められる。正規状態において、各トレッド端To、Ti間のタイヤ軸方向の距離がトレッド幅TWとして定められる。特に断りがない場合、タイヤの各部の寸法等は、正規状態で測定された値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。タイヤが乗用車用である場合、正規内圧は、180kPaである。また、レース用のタイヤのように、適用される規格がない場合、正規リム及び正規内圧には、メーカにより推奨されるリム及び空気圧が適用される。
「正規荷重」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば "最大負荷能力" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY" である。タイヤが乗用車用の場合、正規荷重は、前記荷重の88%に相当する荷重である。
本実施形態のトレッド部2には、内側トレッド部2Aに配された第1主溝3と、第1主溝3よりも外側トレッド端To側に配された第2主溝4とが設けられている。
第1主溝3は、タイヤ周方向に連続してジグザグ状にのびている。このような第1主溝3は、路面とトレッド部2の踏面との間の水膜を広範囲で除去しうる。また、第1主溝3はタイヤ軸方向のエッジ成分を有するので、ウェット路面との摩擦力を高める。これにより、ウェット性能が向上する。
第1主溝3は、本実施形態では、タイヤ軸方向に対して一方側に傾斜する第1溝部7と、第1溝部7とは逆向きに傾斜する第2溝部8とが交互に設けられている。これにより、第1主溝3には、内側トレッド端Ti側に突出する第1頂部9と、外側トレッド端To側に突出する第2頂部10とがタイヤ周方向に交互に形成されている。
第1溝部7及び第2溝部8は、本実施形態では、直線状にのびている。これにより、第1主溝3内を水がスムーズに流れ得る。なお、第1溝部7及び第2溝部8は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、円弧状にのびるものでも良い。
第1主溝3は、本実施形態では、第1頂部9において、内側トレッド端Ti側の溝縁3Aが、タイヤ周方向に沿って直線状にのび、外側トレッド端To側の溝縁3Bが、内側トレッド端Ti側に略V字状に突出している。また、第2頂部10において、外側トレッド端To側の溝縁3Bが、タイヤ周方向に沿って直線状にのび、内側トレッド端Ti側の溝縁3Aが、外側トレッド端To側に略V字状に突出している。このような第1主溝3は、トレッド部2の剛性段差を小さくしつつその溝内の水をスムーズに流すことができるので、耐摩耗性能とウェット性能とをバランス良く向上する。なお、第1頂部9及び第2頂部10における各溝縁3A、3Bは、突出する側へ凸の円弧状にのびる態様でも良い。
第1主溝3は、本実施形態では、ジグザグの振幅中心線3kが、内側トレッド部2Aのタイヤ軸方向の中間位置Mよりもタイヤ赤道C側に配されている。これにより、旋回時、大きな横力の作用する内側トレッド端Ti近傍の剛性が大きく確保されるので、ドライ性能が向上する。
第2主溝4は、タイヤ周方向に連続してジグザグ状にのびている。このような第2主溝4は、路面とトレッド部2の踏面との間の水膜を広範囲で除去しうる。また、第2主溝4はタイヤ軸方向のエッジ成分を有するので、ウェット路面との摩擦力を高める。これにより、ウェット性能が向上する。
第2主溝4は、タイヤ軸方向に対して一方側に傾斜する第3溝部13と、第3溝部13とは逆向きに傾斜する第4溝部14とが交互に設けられている。これにより、第2主溝4には、外側トレッド端To側に突出する第3頂部15と、内側トレッド端Ti側に突出する第4頂部16とを含んでいる。
第3溝部13及び第4溝部14は、本実施形態では、直線状にのびている。これにより、第2主溝4内の水がスムーズに流れることができる。なお、第3溝部13及び第4溝部14は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、円弧状にのびるものでも良い。
第2主溝4は、本実施形態では、第3頂部15において、内側トレッド端Ti側の溝縁4Aが、外側トレッド端To側に略V字状に突出し、外側トレッド端To側の溝縁4Bが、タイヤ周方向に沿って直線状にのびている。また、第4頂部16において、外側トレッド端To側の溝縁4Bが、内側トレッド端Ti側に略V字状に突出し、内側トレッド端Ti側の溝縁4Aが、タイヤ周方向に沿って直線状にのびている。このような第2主溝4は、トレッド部2の剛性段差を小さくしつつその溝内の水をスムーズに流すことができるので、耐摩耗性能とウェット性能とをバランス良く向上する。なお、第3頂部15及び第4頂部16における各溝縁3A、3Bは、突出する側へ凸の円弧状にのびる態様でも良い。
第2主溝4は、本実施形態では、ジグザグの振幅中心線4kが、内側トレッド部2Aのタイヤ軸方向の中間位置Mとタイヤ赤道Cとの間に配されている。これにより、排出され難いタイヤ赤道C付近の踏面の水膜を効果的に排出できるので、ウェット性能がさらに向上する。第2主溝4は、本実施形態では、タイヤ赤道Cを跨いで配されている。これにより、上述の作用が効果的に発揮される。
本実施形態では、トレッド部2には、第2主溝4よりも外側トレッド端To側にタイヤ周方向に連続する主溝が設けられない。これにより、とりわけ大きな横力が作用する外側トレッド部2Bの剛性を高めることができるので、ドライ性能が向上する。
第2主溝4は、本実施形態では、第1主溝3とジグザグの位相が同じである。これにより、第2主溝4と第1主溝3との間でタイヤ軸方向中央部分に形成されるリブ12は、そのタイヤ軸方向幅のタイヤ周方向の変化が小さくなる。このため、トレッド部2の剛性段差が小さく維持されるため、耐摩耗性能が維持される。
図1には、前記正規状態のタイヤ1に、正規荷重を負荷してキャンバー角0度で平面に接地させたときの接地面のタイヤ周方向の両端縁Se、Seが、仮想線で示される。第3頂部15又は第4頂部16は、前記接地面に、合計1〜4個現れているのが望ましい。これにより、陸部の剛性を高く維持しつつ、第2主溝4内の水のスムーズな排水を確保できる。このような観点より、第3頂部15又は第4頂部16は、接地面に、合計3又は4個現れるのがより望ましい。
図2に示されるように、第1主溝3のタイヤ軸方向に対する角度θ1は、好ましくは、55〜80度である。第1主溝3の角度θ1が80度を超える場合、広範囲にトレッド部2の踏面の水膜を集められないおそれがある。第1主溝3の角度θ1が55度未満の場合、第1主溝3内の水への抵抗が大きくなり、スムーズに排水されないおそれがある。同様の観点より、第2主溝4のタイヤ周方向に対する角度θ2(図3に示す)は、好ましくは、10〜35度である。
第1主溝3の角度θ1と第2主溝4の角度θ2とが実質的に同じである。これにより、リブ12は、そのタイヤ軸方向幅が、タイヤ周方向に亘って実質的に同じになるので、さらに耐摩耗性能が向上する。
図1に示されるように、第1主溝3及び第2主溝4の溝幅W1、W2は、好ましくは、トレッド幅TWの2%〜5%である。これにより、ウェット性能とドライ性能とがバランス良く向上する。
トレッド部2には、第1主溝3と内側トレッド端Tiとを継ぐ第1横溝5と、第2主溝4と外側トレッド端Toとを継ぐ第2横溝6とが設けられている。
第1横溝5は、第1主溝3の第1頂部9から内側トレッド端Ti側にのびている。このような第1横溝5は、第1主溝3内の水を内側トレッド端Tiからスムーズに排出するので、ウェット性能を大きく向上する。
図2に示されるように、第1横溝5は、内側トレッド端Tiに向かってタイヤ軸方向に対する角度θ3が漸減している。このような第1横溝5は、大きな横力が作用する内側トレッド端Ti側の陸部のタイヤ軸方向剛性を高めることができる。このため、ドライ性能が向上する。また、横力を利用して、第1横溝5内の水がよりスムーズに排出されるため、ウェット性能も向上する。
第1横溝5は、内側トレッド端Ti上での角度θ3aが15度以下である。これにより、上述の作用が効果的に発揮される。第1横溝5の内側トレッド端Ti上での角度θ3aは、好ましくは5度以下である。
第1横溝5の第1頂部9での角度θ3bと第1主溝3の第1溝部7のタイヤ軸方向に対する角度θ1aとの差の絶対値|θ1a−θ3b|が、15度以下である。これにより、第1主溝3内の水が第1溝部7から滑らかに第1横溝5に流れることができるので、ウェット性能が向上する。前記差の絶対値|θ1a−θ3b|は、好ましくは5度以下である。第1横溝5の第1頂部9での角度θ3bとは、第1横溝5の溝中心線5cが第1頂部9と連通する位置での接線5nで定義される。第1溝部7が円弧状で形成される場合、第1溝部7の角度θ1aは、第1頂部9側の外端での角度である。
このように、本実施形態では、第1横溝5において、内側トレッド端Ti上での角度θ3aを15度以下、及び、第1主溝3の第1頂部9での角度θ3bを第1主溝3の角度θ1よりも±15度以下の範囲内に規定している。さらに、本実施形態では、内側トレッド端Tiに向かって第1横溝5の角度θ3を漸減している。これにより、第1主溝3内の水がスムーズに第1横溝5に流れることができ、とりわけ、旋回走行時では、その横力を利用して、よりスムーズに内側トレッド端Tiから排出される。また、内側トレッド端Ti側の陸部のタイヤ軸方向の剛性が高く維持されるので、ドライ性能が向上する。
第1横溝5は、本実施形態では、第1主溝3の第1溝部7と滑らかに連続している。これにより、排水性能とドライ性能とが、一層、向上する。前記「滑らかに連続」とは、第1主溝3の溝縁3Aと、第1横溝5の溝縁5eとが1本の直線又は1本の円弧で滑らかに接続されている態様をいう。
第1横溝5は、内側トレッド端Tiに向かって溝幅W3が漸減している。これにより、タイヤ赤道C側よりも大きな横力が作用する内側トレッド端Ti側の陸部の剛性がさらに高く維持されるので、ドライ性能が一層向上する。第1横溝5の内側トレッド端Ti上での溝幅W3aが過度に小さい場合、内側トレッド端Tiからスムーズに排水できないおそれがある。このため、第1横溝5の内側トレッド端Ti上での溝幅W3aは、第1横溝5の最も外側トレッド端To側の溝幅W3bの40%〜60%であるのが望ましい。また、第1横溝5の前記溝幅W3bは、第1主溝3の溝幅W1(図1に示す)の80%〜100%であるのが望ましい。
第1横溝5は、本実施形態では、第1主溝3のジグザグの2ピッチ毎に設けられている。これにより、内側トレッド部2Aのタイヤ周方向剛性が高く確保されるので、ドライ性能が向上する。
図3に示されるように、第2横溝6は、第2主溝4の第3頂部15から外側トレッド端To側にのびている。このような第2横溝6は、第2主溝4内の水を外側トレッド端Toからスムーズに排出するので、ウェット性能を大きく向上する。
第2横溝6は、本実施形態では、第2主溝4の第3溝部13と滑らかに連続している。これにより、排水性能とドライ性能とが、一層、向上する。前記「滑らかに連続」とは、第2主溝4の溝縁4Bと、第2横溝6の溝縁6eとが1本の直線又は1本の円弧で滑らかに接続されている態様をいう。
第2横溝6は、外側トレッド端Toに向かってタイヤ軸方向に対する角度θ4が漸減している。このような第2横溝6は、大きな横力が作用する外側トレッド端To側の陸部のタイヤ軸方向剛性を高めることができる。このため、ドライ性能が向上する。また、横力を利用して、溝内の水がよりスムーズに排出されるため、ウェット性能も向上する。
第2横溝6は、外側トレッド端To上での角度θ4aが15度以下であるのが望ましい。これにより、上述の作用が効果的に発揮される。本実施形態では、第2横溝6の外側トレッド端To上での角度θ4aは、5度以下である。
第2横溝6の第3頂部15での角度θ4bと第2主溝4の第3溝部13のタイヤ軸方向に対する角度θ2aとの差の絶対値|θ2a−θ4b|が、好ましくは15度以下、より好ましくは5度以下である。これにより、第2主溝4内の水が第3溝部13から滑らかに第2横溝6に流れることができるので、ウェット性能が向上する。第2横溝6の第3頂部15での角度θ4bとは、第2横溝6の溝中心線6cが第3頂部15と連通する位置での接線6nで定義される。第3溝部13が円弧状で形成される場合、第3溝部13の角度θ2aは、第3頂部15側の外端での角度である。
第2横溝6は、外側トレッド端Toに向かって溝幅W4が漸減している。これにより、タイヤ赤道C側よりも大きな横力が作用する外側トレッド端To側の陸部の剛性が高く維持されるので、ドライ性能も一層向上する。第2横溝6の外側トレッド端To上での溝幅W4aが過度に小さい場合、外側トレッド端Toからスムーズに排水できないおそれがある。このため、第2横溝6の外側トレッド端To上での溝幅W4aは、第2横溝6の最も内側トレッド端Ti側の溝幅W4bの40%〜60%であるのが望ましい。また、第2横溝6の最も内側トレッド端Ti側の溝幅W4bは、第2主溝4の溝幅W2の80%〜100%であるのが望ましい。
第2横溝6は、本実施形態では、第2主溝4のジグザグの2ピッチ毎に設けられている。これにより、外側トレッド部2Bのタイヤ周方向剛性が高く確保されるので、ドライ性能が向上する。
図1に示されるように、本実施形態では、第2横溝6を内側トレッド端Ti側に投影した領域6Eと、第1横溝5とが重なっていない。これにより、トレッド部2のタイヤ軸方向の剛性が均等化されるので、ドライ性能が高く維持される。
以上、本発明のタイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施しうるのは言うまでもない。
図1の基本パターンを有するサイズ205/55R16のタイヤが、表1の仕様に基づき試作された。各試供タイヤは、ウェット性能、ドライ性能及び耐摩耗性能についてテストされた。各試供タイヤの共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。
<ウェット性能・ドライ性能>
各試供タイヤが、下記の条件で、排気量が2000ccの後輪駆動車の全輪に装着された。そして、テストドライバーが、乾燥路のテストコース及び水深2mmのウェット路のテストコースをそれぞれ走行し、このときの、トラクション性能、ブレーキ性能、及び、旋回性能に関する走行特性を官能により評価した。結果は、比較例1を100とする評点で表示されている。結果は、数値が大きい程、良好であることを示す。
リム(全輪):16×7JJ
内圧(全輪):200kPa
<耐摩耗性能>
上記ウェット性能及びドライ性能のテスト後、第1主溝、及び第2主溝の溝深さが測定された。測定は、各タイヤ周上8箇所で行なわれ、全ての平均値が求められた。結果は、比較例1の平均値を100とする指数で表示している。数値が大きいほど良好である。
テストの結果が表1に示される。
Figure 2018076001
テストの結果、実施例のタイヤは、従来例及び比較例に比べて各種性能がバランス良く向上していることが確認できる。また、タイヤサイズを変化させてテストを行ったが、このテスト結果と同じであった。
1 タイヤ
2 トレッド部
3 第1主溝
5 第1横溝
7 第1溝部
8 第2溝部
9 第1頂部

Claims (10)

  1. トレッド部を具えたタイヤであって、
    前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびかつ第1トレッド端側に突出する第1頂部を有するジグザグ状の第1主溝、及び、前記第1主溝の前記第1頂部と前記第1トレッド端とを継ぐ第1横溝が設けられ、
    前記第1主溝は、タイヤ軸方向に対して傾斜する第1溝部と、前記第1溝部とは逆向きに傾斜する第2溝部とが交互に設けられ、
    前記第1横溝は、前記第1トレッド端に向かってタイヤ軸方向に対する角度が漸減しかつ前記第1トレッド端での前記角度が15度以下であり、
    前記第1横溝の前記第1頂部での前記角度と前記第1主溝の第1溝部のタイヤ軸方向に対する角度との差の絶対値が、15度以下であることを特徴とするタイヤ。
  2. 前記トレッド部には、タイヤ周方向に連続してのびかつ第2トレッド端側に突出する第3頂部を有するジグザグ状の第2主溝、及び、前記第2主溝の前記第3頂部と前記第2トレッド端とを継ぐ第2横溝が設けられ、
    前記第2主溝は、タイヤ軸方向に対して傾斜する第3溝部と、前記第3溝部とは逆向きに傾斜する第4溝部とが交互に設けられ、
    前記第2横溝は、前記第2トレッド端に向かってタイヤ軸方向に対する角度が漸減すしかつ前記第2トレッド端での前記角度が15度以下であり、
    前記第2横溝の前記第3頂部での前記角度と前記第2主溝の第3溝部のタイヤ軸方向に対する角度との差の絶対値が、15度以下である請求項1記載のタイヤ。
  3. 前記第1トレッド端は、タイヤが車両への装着の向きが指定されることにより、車両装着時に車両外側に位置する外側トレッド端であり、
    前記第2トレッド端は、車両装着時に車両内側に位置する内側トレッド端であり、
    前記第1主溝は、前記内側トレッド端とタイヤ赤道との間に設けられ、
    前記第2主溝は、前記第1主溝よりも前記外側トレッド端側に設けられる請求項2に記載のタイヤ。
  4. 前記第1横溝は、前記内側トレッド端に向かって溝幅が漸減する請求項3記載のタイヤ。
  5. 前記第2横溝は、前記外側トレッド端に向かって溝幅が漸減する請求項3又は4に記載のタイヤ。
  6. 前記第2主溝は、前記内側トレッド端側に突出する第4頂部を有し、
    前記トレッド部の接地面には、前記第3頂部又は第4頂部が、合計1〜4個現れる請求項3乃至5のいずれかに記載のタイヤ。
  7. 前記第1主溝と前記第2主溝とは、ジグザグの位相が同じである請求項2乃至6のいずれかに記載のタイヤ。
  8. 前記第1主溝は、タイヤ軸方向に対する角度が55〜80度である請求項1乃至7のいずれかに記載のタイヤ。
  9. 前記第1主溝の前記第1溝部と、前記第1横溝とは、滑らかに連続する請求項1乃至8のいずれかに記載のタイヤ。
  10. 前記第2主溝の前記第3溝部と、前記第3横溝とは、滑らかに連続する請求項2乃至9のいずれかに記載のタイヤ。
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