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JP2018043574A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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JP2018043574A JP2016178529A JP2016178529A JP2018043574A JP 2018043574 A JP2018043574 A JP 2018043574A JP 2016178529 A JP2016178529 A JP 2016178529A JP 2016178529 A JP2016178529 A JP 2016178529A JP 2018043574 A JP2018043574 A JP 2018043574A
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Shiro Tamura
四郎 田村
真也 太向
Masaya Taiko
真也 太向
直哉 竹内
Naoya Takeuchi
直哉 竹内
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Abstract

【課題】ブレーキキャリパを備えるインホイールモータに関し、新規で有用なブレーキキャリパの支持構造を提供する。【解決手段】インホイールモータ駆動装置は、車輪ハブ軸受部(11)と、車輪(W)を駆動するモータ部と、モータ部の回転を減速して外輪に伝達する減速部と、車輪を制動するブレーキキャリパ(81)とを備え、内側固定部材(13)は、軸線(O)方向一端側で転動体(14)を支持する固定軸(15)、および固定軸の軸線方向他端側から車輪ハブ軸受部の外径方向に延びるキャリパ支持部(15s)を含み、ケーシング(43a)が固定軸の軸線方向一端側領域を収容し、ブレーキキャリパはケーシングの外部に配置され、キャリパ支持部に支持される。【選択図】図5

Description

本発明は、車輪と結合するインホイールモータ駆動装置に関し、特に車輪を制動するブレーキキャリパの支持構造に関する。
車輪ホイールの内空領域に配置されて車輪を駆動するインホイールモータのうち、車輪にブレーキディスクを結合し、インホイールモータにブレーキキャリパを附設し、当該ブレーキキャリパでブレーキディスクを制動する構造が知られている。かかるインホイールモータとしては従来、例えば、特開2015−90170号公報(特許文献1)に記載の技術がある。特許文献1に記載のインホイールモータは、インホイールモータケーシングの円筒壁に2個1対のブラケットをボルト止めし、1個のブレーキキャリパをこれらのブラケットで支持するものである。
インホイールモータは車輪ホイールの内空領域の大部分を占めており、特許文献1のブラケットは、車輪ホイールのリム部内周面およびケーシング円筒壁外周面間の環状隙間を利用して配置されることから、狭小空間を利用する合理的な支持構造である。
特開2015−90170号公報
しかし、上記従来のようなキャリパ支持構造にあっては、さらに改善すべき点があることを本発明者は見いだした。つまりブレーキの制動力がブレーキキャリパからケーシング円筒壁に入力され、インホイールモータケーシングを変形させる要因となる。またインホイールモータケーシングは、その内部に歯車等の回転部品を支持する。さらに車輪のサスペンション装置からみてバネ下荷重の軽量化の要求に応えるべく、インホイールモータケーシングを薄肉にする場合や、アルミニウム等を主成分とする軽金属製にする場合がある。そうすると、インホイールモータケーシング内部で回転部品の軸位置のミスアライメント(不整列)が発生し、騒音・振動の原因や、インホイールモータの耐久性の悪化といった懸念が生じる。
本発明は、上述の実情に鑑み、ブレーキキャリパを備えるインホイールモータに関し、新規で有用なブレーキキャリパの支持構造を提供することを目的とする。
この目的のため本発明によるインホイールモータ駆動装置は、車輪と一体回転する外輪、外輪の中心孔に配置される内側固定部材、および外輪と内側固定部材との環状隙間に配置される複数の転動体を有する車輪ハブ軸受部と、外輪を駆動するモータ部と、モータ部の回転を減速して外輪に伝達する減速部と、車輪を制動するブレーキキャリパとを備え、内側固定部材は、軸線方向一端側で転動体を支持する固定軸、および固定軸の軸線方向他端側から車輪ハブ軸受部の外径方向に延びるキャリパ支持部を含み、減速部の外郭をなすケーシングが固定軸の軸線方向一端側領域を収容し、ブレーキキャリパはケーシングの外部に配置されキャリパ支持部に支持される。
かかる本発明によれば、ブレーキキャリパは、インホイールモータ駆動装置のケーシングの外部に配置され、内側固定部材と結合するキャリパ支持部に支持されることから、インホイールモータ駆動装置のケーシングに支持されることがない。したがって車輪の制動時に車輪側からブレーキキャリパに入力される制動力がケーシングに伝達されず、ケーシングを肉厚にして剛性を大きくする必要がなく、ケーシングの軽量化を図ることができる。なおブレーキキャリパは、摩擦材を有し、該摩擦材を車輪側の回転部材に押しつけることにより車輪を制動する。ブレーキキャリパは、油圧式、あるいは電動式等、構造を特に限定されない。またブレーキキャリパに制動される車輪側の回転部材も、構造を特に限定されない。車輪側の回転部材は、例えばブレーキロータや、ブレーキディスク等の摩擦部材である。
本発明の一実施形態として、ケーシングの外部に配置され、キャリパ支持部の先端から車輪ハブ軸受部の軸線方向一端側へ延びるブラケットをさらに備え、該ブラケットにブレーキキャリパは取付固定される。かかる実施形態によれば、ブレーキキャリパをインホイールモータ駆動装置の軸線方向一端側、つまり車幅方向外側、に近づけて車輪の内空領域に配置することができる。ブラケットおよびキャリパ支持部は、別部材であってもよいし、あるいは一体結合していてもよい。
キャリパ支持部はケーシングの内部に配置されてもよいし、あるいは外部に配置されてもよい。固定軸およびキャリパ支持部は、別部材であってもよいし、あるいは一体結合していてもよい。本発明の他の実施形態としてケーシングは、固定軸およびキャリパ支持部を収容し、ケーシングのうちキャリパ支持部の先端と対面する部位には、貫通孔が形成され、貫通孔には中間部材が配置され、該中間部材はブラケットおよびキャリパ支持部間に介在する。かかる実施形態によれば、キャリパ支持部がケーシングの内部に配置される場合であっても、車輪の制動時に車輪側からブレーキキャリパに入力される制動力がケーシングに伝達されず、ケーシングを肉厚にして剛性を大きくする必要がなく、ケーシングの軽量化を図ることができる。
本発明の好ましい実施形態として中間部材は、中心孔を有する筒状体であり、キャリパ支持部の先端には雌ねじ穴が形成され、ブラケットおよびキャリパ支持部の先端は、中間部材の中心孔を貫通してキャリパ支持部の雌ねじ穴に螺合するボルトによって、互いに連結固定される。かかる実施形態によれば、ブレーキキャリパの点検やブラケットの修理交換が容易になる。なおブラケットには、ボルトが貫通するための孔ないし切欠きを形成するとよい。
ブラケットの個数は特に限定されないが、本発明の一実施形態として、ブラケットは2個で対をなし、車輪ハブ軸受部の軸線を中心として周方向に離隔して配置され、ブレーキキャリパの両端部をそれぞれ支持する。かかる実施形態によれば、ブレーキキャリパを安定して支持することができ、支持剛性が向上する。
このように本発明によれば、車輪の制動時に車輪側からブレーキキャリパに入力される制動力がインホイールモータ駆動装置のケーシングに伝達されず、ケーシングを肉厚にして剛性を大きくする必要がなく、ケーシングの軽量化を図ることができ、ひいてはインホイールモータ駆動装置の軽量化に資する。
本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す斜視図である。 同実施形態を示す正面図である。 同実施形態の内部を示す横断面図である。 同実施形態を示す展開断面図である。 ブレーキキャリパを示す縦断面図である。 本発明の他の実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態になるインホイールモータ駆動装置を示す斜視図である。図2は、同実施形態を示す正面図であり、電動車両の車幅方向外側(アウトボード側ともいう)からみた状態を表す。図3は、同実施形態の内部を示す横断面図である。図4は、同実施形態を示す展開断面図であり、図3に示す軸線Mおよび軸線Nfを含む平面と、軸線Nfおよび軸線Nlを含む平面と、軸線Nlおよび軸線Oを含む平面とを、この順序で接続した展開平面である。
インホイールモータ駆動装置10は、図3に示す車輪ハブ軸受部11と、モータ部21と、モータ部21の回転を減速して車輪ハブ軸受部11に伝達する減速部31を備え、電動車両のホイールハウジング(図示せず)に配置される。このとき図3に示すように、車輪ハブ軸受部11は車幅方向外側に配置され、モータ部21は車幅方向内側に配置される。
インホイールモータ駆動装置10は、図3に仮想線で表される車輪ホイールWの内空領域に配置されるとともに、車輪ホイールWの中心と連結し、車輪の車輪ホイールWを駆動する。
各インホイールモータ駆動装置10は、サスペンション装置70を介して電動車両の車体と連結される。サスペンション装置70は複数のアーム部材、例えばロアアームおよびアッパストラットの組み合わせや、あるいはロアアームおよびアッパアームの組み合わせや、あるいはトレーリングアーム、あるいは他のアーム部材、を含む。図中にはサスペンション装置としてのロアアーム71を示す。ロアアーム71は、車幅方向に延び、軸線Oの下側に配置される。インホイールモータ駆動装置10は、公道で電動車両を時速0〜180km/hで走行させることができる。
モータ部21および減速部31は、図3および図4に示すように車輪ハブ軸受部11の軸線Oと同軸に配置されるのではなく、車輪ハブ軸受部11の軸線Oからオフセットして配置される。インホイールモータ駆動装置10は、車体の車幅方向左右両側に取り付けられ、車輪ホイールWの内空領域に配置される。つまりインホイールモータ駆動装置10は、詳しくは後述するが、電動車両の前向きに配置される部位と、電動車両の後ろ向きに配置される部位と、上方に配置される部位と、下方に配置される部位とを含む。
図4に示すように車輪ハブ軸受部11は、車輪ホイールWと結合する車輪ハブとしての外輪12と、外輪12の中心孔に配置される内側固定部材13と、外輪12と内側固定部材13との環状隙間に配置される複数の転動体14を有し、車軸を構成する。内側固定部材13は、非回転の固定軸15と、1対のインナーレース16と、抜け止めナット17を含む。固定軸15は根元部15rが先端部15eよりも大径に形成される。インナーレース16は、根元部15rと先端部15eの間で、固定軸15の外周に嵌合する。抜け止めナット17は固定軸15の先端部15eに螺合して、抜け止めナット17と根元部15rの間にインナーレース16を固定する。
固定軸15は軸線Oに沿って延び、車輪ハブ軸受部11および減速部31の外郭をなす本体ケーシング43を貫通する。本体ケーシング43は、インホイールモータ駆動装置10の外郭をなすケーシングである。具体的には本体ケーシング43は、図4に示すようにインホイールモータ駆動装置10の車幅方向外側端面(以下、軸線O方向一方端面、あるいは正面ともいう)の大部分を含み、図3に示すようにインホイールモータ駆動装置10の全周に及び、さらにインホイールモータ駆動装置10の車幅方向内側端面(以下、軸線O方向他方端面、あるいは背面ともいう)の一部を含む。内側固定部材13および本体ケーシング43は別部材である。
図4に示すように固定軸15の先端部15eは、本体ケーシング43の正面部分43fに形成される開口43pを貫通し、正面部分43fよりも車幅方向外側へ突出する。固定軸15の根元部15rは、本体ケーシング43の背面部分43bよりも車幅方向内側から、背面部分43bに形成される開口43qを貫通する。なお正面部分43fと背面部分43bは軸線O方向に間隔を空けて互いに向き合うケーシング壁部分である。固定軸15の根元部15rにはハブキャリア18が取付固定される。図1に示すようにハブキャリア18は、本体ケーシング43の外部でサスペンション装置70およびタイロッド74と連結する。例えばハブキャリア18は、軸線Oから下方へ延びてロアアーム71と連結するアーム部18bと、軸線Oから上方へ延びてストラット76と連結する別なアーム部18cと、軸線Oから車両後方へ延びてタイロッド74と連結するさらに別なアーム部18dとを含む。
ロアアーム71は、車幅方向に延び、車幅方向内側端71aを基端とし、ボールジョイント72を介してアーム部18と連結する車幅方向外側端71bを遊端として、上下方向に揺動可能である。ストラット76は、ショックアブソーバーを内蔵し、上下方向に伸縮可能である。本実施形態のサスペンション装置70はストラット式サスペンション装置である。図2に示すように、ストラット76の上端とボールジョイント72を通り上下方向に延びる直線は、転舵軸線Kを構成する。タイロッド74が図示しない操舵装置によって車幅方向に変位する。そうするとインホイールモータ駆動装置10は車輪とともに、転舵軸線Kを中心として転舵する。
転動体14は、軸線O方向に離隔して複列に配置される。軸線O方向一方のインナーレース16の外周面は、第1列の転動体14の内側軌道面を構成し、外輪12の軸線O方向一方の内周面と対面する。軸線O方向他方のインナーレース16の外周面は、第2列の転動体14の内側軌道面を構成し、外輪12の軸線O方向他方の内周面と対面する。以下の説明において、車幅方向外側(アウトボード側)を軸線O方向一方ともいい、車幅方向内側(インボード側)を軸線O方向他方ともいう。図4の紙面左右方向は、車幅方向に対応する。外輪12の内周面は転動体14の外側軌道面を構成する。
外輪12の軸線O方向一方端にはフランジ部12fが形成される。フランジ部12fはブレーキディスクBDおよび車輪ホイールWのスポーク部Wsと同軸に結合するための結合座部を構成する。外輪12はフランジ部12fで車輪ホイールWと結合して、車輪ホイールWと一体回転する。なお図示しない変形例として、フランジ部12fは周方向に間隔を空けて外径側へ突出する放射状の突出部であってもよい。
車輪ホイールWは周知のものであり、軸線Oから放射状に延びるスポーク部Wsと、スポーク部Wsの半径方向外側縁から軸線O方向に延びるリム部Wrを有する。車輪ホイールWの外周、すなわちリム部Wr、図示しないタイヤが嵌合する。かかるタイヤおよび車輪ホイールWは車輪を構成する。
図4に示すようにモータ部21は、モータ回転軸22、ロータ23、ステータ24、およびモータケーシング25cを有し、この順序でモータ部21の軸線Mから外径側へ順次配置される。モータ部21は、インナーロータ、アウターステータ形式のラジアルギャップモータであるが、他の形式であってもよい。例えば図示しなかったがモータ部21はアキシャルギャップモータであってもよい。
ステータ24は、車体側から延びる動力線(図示せず)と接続する。モータ部21は、車体側から動力線を介して電力を供給されて、力行運転し、あるいは外輪12の回転を電力に変換し動力線を介して車体側へ供給する回生運転を行う。
モータ回転軸22およびロータ23の回転中心になる軸線Mは、車輪ハブ軸受部11の軸線Oと平行に延びる。つまりモータ部21は、車輪ハブ軸受部11の軸線Oから離れるようオフセットして配置される。モータ回転軸22の先端部を除いたモータ部21の大部分の軸線方向位置は、図4に示すように内側固定部材13の軸線方向位置と重ならない。円筒状のモータケーシング25cは、軸線M方向一方端で本体ケーシング43の背面部分43bと結合する。モータケーシング25cの内部空間と本体ケーシング43の内部空間は、背面部分43bで間仕切される。かかる間仕切り壁部分の中心には、軸線Mに沿って貫通孔が形成される。この貫通孔にはモータ回転軸22の端部22eが通される。また円筒状のモータケーシング25cは、軸線M方向他方端で椀状のモータケーシングカバー25vに封止される。モータ回転軸22の両端部は、転がり軸受27,28を介して、モータケーシング25cおよびモータケーシングカバー25vに回転自在に支持される。モータ部21は外輪12(つまり車輪)と、ポンプ軸51(図3)を駆動する。
減速部31は、入力軸32、入力歯車33、中間歯車34、中間軸35、中間歯車36、中間歯車37、中間軸38、中間歯車39、出力歯車40、出力軸41、および本体ケーシング43を有する。入力軸32は、モータ回転軸22の端部22eよりも大径の筒状体であって、モータ部21の軸線Mに沿って延びる。端部22eは入力軸32の軸線M方向他方端部の中心孔に受け入れられて、入力軸32はモータ回転軸22と同軸に結合する。入力軸32の両端は転がり軸受42a,42bを介して、本体ケーシング43に支持される。入力歯車33は、モータ部21よりも小径の外歯歯車であり、入力軸32と同軸に結合する。具体的には入力歯車33は、入力軸32の軸線M方向中央部の外周に一体形成される。
出力軸41は、外輪12の円筒部分よりも大径の筒状体であって、車輪ハブ軸受部11の軸線Oに沿って延びる。外輪12の軸線O方向他方端は、出力軸41の軸線O方向一方端の中心孔に受け入れられて、出力軸41は外輪12とスプライン嵌合等で同軸に結合する。出力歯車40は外歯歯車であり、出力軸41と同軸に結合する。具体的には出力歯車40は出力軸41の軸線O方向他方端の外周に一体形成される。出力軸41の軸線O方向両端部には転がり軸受44,46が配置される。
転がり軸受44は出力歯車40よりも軸線O方向一方に配置され、出力軸41の外周面および開口43pの内周面間に設けられる。また転がり軸受44は、外輪12よりも外径側で外輪12の軸線O方向位置と重なるように配置される。
転がり軸受46は外輪12よりも軸線O方向他方に配置され、出力軸41の内周面および固定軸15の外周面間に設けられる。また転がり軸受46は、出力歯車40の内径側で出力歯車40の軸線O方向位置と重なるように配置される。
軸線O方向位置に関し、転がり軸受44は外輪12の軸線O方向他方領域と重なるよう配置されるが、転がり軸受46は外輪12よりも軸線O方向他方側に配置されて外輪12と重ならない。転がり軸受46は出力歯車40の歯よりも内径側に配置され、転がり軸受46の軸線O方向位置は、出力歯車40の軸線O方向位置と重なる。
2本の中間軸35,38は入力軸32および出力軸41と平行に延びる。つまり減速部31は四軸の平行軸歯車減速機であり、出力軸41の軸線Oと、中間軸35の軸線Nfと、中間軸38の軸線Nlと、入力軸32の軸線Mは互いに平行に延び、換言すると車幅方向に延びる。
各軸の車両前後方向位置につき説明すると、図3に示すように入力軸32の軸線Mは出力軸41の軸線Oよりも車両前方に配置される。また中間軸35の軸線Nfは入力軸32の軸線Mよりも車両前方に配置される。中間軸38の軸線Nlは出力軸41の軸線Oよりも車両前方かつ入力軸32の軸線Mよりも車両後方に配置される。図示しない変形例として入力軸32の軸線Mと、中間軸35の軸線Nfと、中間軸38の軸線Nlと、出力軸41の軸線Oが、この順序で車両前後方向に配置されてもよい。この順序は駆動力の伝達順序でもある。
各軸の上下方向位置につき説明すると、入力軸32は、入力軸32の上下方向位置が出力軸41の上下方向位置と重なるよう配置される。中間軸35の軸線Nfは入力軸32の軸線Mよりも上方に配置される。中間軸38の軸線Nlは中間軸35の軸線Nfよりも上方に配置される。なお複数の中間軸35,38は、入力軸32および出力軸41よりも上方に配置されれば足り、図3に示すように中間軸38が中間軸35よりも上方に配置され、あるいは図示しない変形例として中間軸35が中間軸38よりも上方に配置されてもよい。あるいは図示しない変形例として出力軸41が入力軸32よりも上方に配置されてもよい。
中間歯車34および中間歯車36は外歯歯車であり、図4に示すように中間軸35の軸線Nf方向中央領域と同軸に結合する。中間軸35の両端部は、転がり軸受45a,45bを介して、壁状の本体ケーシング43に支持される。中間歯車37および中間歯車39は外歯歯車であり、中間軸38の軸線Nl方向中央領域と同軸に結合する。中間軸38の両端部は、転がり軸受48a,48bを介して、壁状の本体ケーシング43に支持される。
本体ケーシング43は、減速部31および車輪ハブ軸受部11の外郭をなし、筒状に形成されて、図3に示すように軸線O、Nf、Nl、Mを取り囲む。また本体ケーシング43は、図4に示すように車輪ホイールWの内空領域に収容される。車輪ホイールWの内空領域はリム部Wrの内周面と、リム部Wrの軸線O方向一端と結合するスポーク部Wsとによって区画される。そして車輪ハブ軸受部11、減速部31、およびモータ部21の軸線方向一方領域が車輪ホイールWの内空領域に収容される。またモータ部21の軸線方向他方領域が車輪ホイールWから軸線方向他方へはみ出す。このように車輪ホイールWはインホイールモータ駆動装置10の大部分を収容する。
図3を参照して本体ケーシング43は、軸線Oの真下部分43cと、出力歯車40の軸線Oから車両前後方向に離れた位置、具体的には入力歯車33の軸線Mの真下で、下方へ突出する部分とを有する。この突出する部分はオイルタンク47を形成し、真下部分43cよりも下方に位置する。
本体ケーシング43は、図3に示すよう筒状であり、図4に示すように入力軸32、入力歯車33、中間歯車34、中間軸35、中間歯車36、中間歯車37、中間軸38、中間歯車39、出力歯車40、出力軸41、および車輪ハブ軸受部11の軸線O方向中央部を収容する。本体ケーシング43の内部には潤滑油が封入され、減速部31は潤滑される。入力歯車33、中間歯車34、中間歯車36、中間歯車37、中間歯車39、出力歯車40ははすば歯車である。
本体ケーシング43は、図3に示すように真下部分43cおよびオイルタンク47を含み一群の歯車33,34,36,37,39,40を囲繞する筒状部分43aと、図4に示すように減速部31の筒状部分の軸線方向一方側を覆う略平坦な正面部分43fと、減速部31の筒状部分の軸線方向他方側を覆う略平坦な背面部分43bを有する。背面部分43bは、モータケーシング25cと結合する。また背面部分43bは、固定軸15と結合する。
正面部分43fには外輪12が貫通するための開口43pが形成される。開口43pと出力軸41との環状隙間にはシール材43sが設けられる。シール材43sは、転がり軸受44よりも軸線O方向一方に配置されて環状隙間を封止する。回転体になる外輪12は、軸線O方向一方端部を除いて本体ケーシング43に収容される。
小径の入力歯車33と大径の中間歯車34は、減速部31の軸線方向一方側(フランジ部12f側)に配置されて互いに噛合する。小径の中間歯車36と大径の中間歯車37は、減速部31の軸線方向他方側(モータ部21側)に配置されて互いに噛合する。小径の中間歯車39と大径の出力歯車40は、減速部31の軸線方向一方側(フランジ部12f側)に配置されて互いに噛合する。このようにして入力歯車33と複数の中間歯車34、36,37,39と出力歯車40は、互いに噛合し、入力歯車33から複数の中間歯車34、36,37,39を経て出力歯車40に至る駆動伝達経路を構成する。そして上述した駆動側の小径歯車および従動側の大径歯車の噛合により、入力軸32の回転は中間軸35で減速され、中間軸35の回転は中間軸38で減速され、中間軸38の回転は出力軸41で減速される。これにより減速部31は減速比を十分に確保する。複数の中間歯車34,36,37、39のうち中間歯車34は、駆動伝達経路の入力側に位置する第1中間歯車となる。複数の中間歯車34,36,37、39のうち中間歯車39は、駆動伝達経路の出力側に位置する最終中間歯車となる。
図3に示すように、出力軸41、中間軸38、および入力軸32は、この順序で車両前後方向に間隔を空けて配置される。さらに中間軸35および中間軸38は、入力軸32および出力軸41よりも上方に配置される。かかる第1実施形態によれば、車輪ハブになる外輪12の上方に中間軸を配置し得て、外輪12の下方にオイルタンク47の配置スペースを確保したり、外輪12の真下にサスペンション装置のボールジョイント72を配置するための空間を確保したりすることができる。したがって当該ボールジョイント72を通過して上下方向に延びる転舵軸線を車輪ハブ軸受部11に交差して設けることができ、車輪ホイールWおよびインホイールモータ駆動装置10を転舵軸線回りに好適に転舵させることができる。
本体ケーシング43は、図3に示すようにポンプ軸51をさらに収容する。ポンプ軸51の軸線Pは、出力軸41の軸線Oと平行に延びる。またポンプ軸51は、出力軸41から車両前後方向に離れて配置され、軸線P方向両端側で、図示しない転がり軸受を介して回転自在に支持され、ポンプギヤ53と同軸に結合する。ポンプギヤ53は外歯歯車であり、はずば歯車でもあり、出力歯車40と噛合する。出力歯車40はポンプ軸51を駆動する。
図3に示すように本実施形態のポンプ軸51は入力軸32よりも下方に配置され、オイルタンク47はポンプ軸51よりも下方に配置される。図3に示さないオイルポンプは、例えばポンプ軸51と略同軸に配置されるサイクロイドポンプであり、オイルタンク47に貯留した潤滑油を、オイルタンク47の直上へ汲み上げる。またポンプ軸51およびオイルタンク47は、出力軸41よりも車両前方に配置される。車輪ホイールWがインホイールモータ駆動装置10に駆動されて電動車両が走行すると、オイルタンク47は車両前方から走行風を受けて、空気冷却される。
ポンプ軸51が出力歯車40に駆動されることにより、オイルポンプはオイルタンク47の潤滑油を吸入し、吸入した潤滑油を上方へ汲み上げて、入力歯車33、中間歯車34,36,37,39、出力歯車40、および転がり軸受42a,42b,45a,45b,44,46,48a,48bの上方からこれらの回転部品に潤滑油を供給する。また上方へ汲み上げられた潤滑油はモータ部21内部に噴射され、ロータ23、ステータ24、および転がり軸受27,28に潤滑油を供給する。これによりモータ部21および減速部31は潤滑および冷却される。
本実施形態のインホイールモータ駆動装置10にはディスクブレーキ機構が附設される。図1に示すようにディスクブレーキ機構は、車輪と一体回転するブレーキディスクBDおよび非回転のブレーキキャリパ81を有する。
図4に示すようにブレーキディスクBDは、軸線Oと同軸に配置され、外輪12のフランジ部12fに連結固定される。図2に示すようにブレーキキャリパ81は、ブレーキディスクBDの外縁に沿って配置される。ブレーキキャリパ81は、油圧によって駆動され、あるいは駆動用の電動モータを内蔵し、ブレーキディスクBDを挟圧して制動する。
図5は、軸線Oを含みブレーキキャリパ81と交差する平面でインホイールモータ駆動装置10を切断し、切断面を模式的に示す縦断面図である。図5では、前述した転がり軸受46に代え、変形例としての転がり軸受46´を表す。本体ケーシング43の背面部分43bの内側壁面には、環状の周壁43rが立設される。転がり軸受46´は、出力軸41の軸線O方向他端の外周面と、周壁43rの内周面の間に設けられる。いずれにせよ図5に示す転がり軸受46´は、図4に示す転がり軸受46と同様、軸線Oと同軸に配置され、出力軸41を回転自在に支持する。
内側固定部材13は、軸線O方向一端側で転動体14を支持する固定軸15を含む。固定軸15は、固定軸15の軸線O方向他端側の根元部15rから車輪ハブ軸受部11の外径方向に延びるキャリパ支持部15sを含む。減速部31の外郭をなす本体ケーシング43は、固定軸15の先端部15e、根元部15r、およびキャリパ支持部15sを除く固定軸15の中間領域を収容する。根元部15rおよびキャリパ支持部15sは、背面部分43bよりも車幅方向内側に配置される。ブレーキキャリパ81は、本体ケーシング43の外部に配置され、キャリパ支持部15sに支持される。
具体的には、本体ケーシング43の外部にブラケット82が配置される。ブラケット82は、本体ケーシング43から離隔し、キャリパ支持部15sの先端から車輪ハブ軸受部11の軸線O方向一端側へ延びる。ブレーキキャリパ81は、本体ケーシング43から離隔し、ボルト83a等の連結具によってブラケット82の軸線O方向一方端に取付固定される。ブラケット82の軸線O方向他方端は、ボルト83b等の連結具によってキャリパ支持部15sの先端に取付固定される。図2に示すようにブレーキキャリパ81は、ピストン機構を内蔵して円弧状に延びる本体部と、本体部の両端に形成される連結座部81b,81cを有する。ブレーキキャリパ81は、インホイールモータ駆動装置10の上部かつ車両後方に配置される。連結座部81bはインホイールモータ駆動装置10の車両後方に配置される。連結座部81cはインホイールモータ駆動装置10の上方に配置される。各連結座部81b,81cには、ボルト83aと螺合する雌ねじ孔が形成される。
図5に示す実施形態では、固定軸15の軸線O方向一端領域が本体ケーシング43の内部に配置されるのに対し、固定軸15の軸線O方向他端に設けられるキャリパ支持部15sが本体ケーシング43の外部に配置される。キャリパ支持部15sは、背面部分43bの外側表面に隣接し、キャリパ支持部15sの先端が筒状部分43aを超えて外径側に突出する。
図5に示す実施形態では、車幅方向に延びるブラケット82の軸線O方向一端が、本体ケーシング43の正面部分43fよりも車幅方向内側に位置し、ブラケット82の軸線O方向他端が、本体ケーシング43の背面部分43bを超えて車幅方向内側に位置する。このほか、図示しない変形例として、ブラケット82の軸線O方向一端が、本体ケーシング43の正面部分43fを超えて車幅方向外側に位置してもよい。
上述した実施形態によれば、ブレーキキャリパ81は、本体ケーシング43の外部に配置され、内側固定部材13と結合するキャリパ支持部15sに支持されることから、本体ケーシング43に支持されることがない。したがって車輪の制動時にブレーキディスクBDからブレーキキャリパ81に入力される制動力が本体ケーシング43に伝達されず、本体ケーシング43を肉厚にして剛性を大きくする必要がなく、本体ケーシング43の軽量化を図ることができる。
また上述した実施形態によれば、本体ケーシング43の外部に配置され、キャリパ支持部15sの先端から車輪ハブ軸受部11の軸線O方向一端側へ延びるブラケット82をさらに備え、ブレーキキャリパ81は、ブラケット82に取付固定される。これによりブレーキキャリパ81を、インホイールモータ駆動装置10の軸線O方向一端側(車幅方向外側)に近づけ、車輪の内空領域に配置することができる。さらに上述した実施形態によれば、ブラケット82の全長を十分長くすることにより、ブレーキキャリパ81を、車輪W(図4)のホイールセンタよりも車幅方向外側に配置することができる。なおホイールモータセンタとは、図4中、軸線O上の点であって、リム部Wrの軸線O方向中央をいう。
また上述した実施形態によれば、図1に示すようにブラケット82は2個で対をなし、車輪ハブ軸受部11の軸線Oを中心として周方向に離隔して配置され、ブレーキキャリパ81の両端部をそれぞれ支持することから、ブレーキキャリパ81を安定して支持することができる。
次に本発明の他の実施形態になるインホイールモータ駆動装置を説明する。図6は本発明の他の実施形態を示す縦断面図であり、軸線Oを含みブレーキキャリパ81と交差する平面でインホイールモータ駆動装置10を切断し、切断面を模式的に示す。前述した実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略し、異なる構成について以下に説明する。他の実施形態では、根元部15rおよびキャリパ支持部15sを含めて固定軸15全体を、本体ケーシング43の内部に収容する。背面部分43bの開口43qには固定軸15を通す代わりに、中間部材19を配置する。
中間部材は円筒形状であり、中間部材19の中心穴にはボルト20が通される。根元部15rにはボルト20と螺合する雌ねじ穴が形成される。本体ケーシング43の外部に配置されるハブキャリア18には、ボルト20が貫通するための貫通孔18hが形成される。ボルト20は軸線Oと平行に延び、ボルト20の頭部を車幅方向内側とし、軸部を車幅方向外側として、車幅方向内側のハブキャリア18、および中間部材19を貫通し、根元部15rの雌ねじ穴に螺合する。これによりハブキャリア18は、ボルト20等の連結具によって内側固定部材13に連結固定される。
開口43qの内周面および中間部材19の外周面間には、Oリング等、環状のシール材79cが介在する。固定軸15の軸線O方向他方端面および中間部材19の軸線O方向一方端面間には、Oリング等、環状のシール材79dが介在する。これにより開口43qと、中間部材19の中心穴は封止され、本体ケーシング43内部の潤滑油が漏れ出すことを防止される。
中間部材19の軸線O方向一端の外周にはフランジ状の鍔部19bが形成される。これに対し、開口43qの軸線O方向一端の内周は、軸線O方向他端よりも大径に形成され、鍔部19bを受け入れる。このように開口43qおよび中間部材19はインローに形成され、互いに係合する。このように中間部材19は、筒状体の一端側と他端側で異なる外径に形成されて、背面部分43bから外部への抜け出しを防止される。
インホイールモータ駆動装置10の軽量化のため、本体ケーシング43、モータケーシング25c、およびモータケーシングカバー25vは、アルミニウム等の軽金属を主体とする軽金属製にされる。これに対し、中間部材19は、軽金属よりも弾性係数の大きな硬質の金属製、例えば鋼製、である。これにより内側固定部材13とハブキャリア18の連結剛性が確保される。
本体ケーシング43の筒状部分43aのうちキャリパ支持部15sの先端と対面する部位には、貫通孔43dが形成される。貫通孔43dには中間部材84が配置される。中間部材84は前述した中間部材19と同様に構成され、軽金属よりも硬質の金属製であり、鍔部84bが設けられて、前述の作用を奏する。すなわち中間部材84は円筒形状であり、ボルト83bが通される。鋼製の中間部材84はブラケット82およびキャリパ支持部15s間に介在し、ブラケット82とキャリパ支持部15sの連結剛性を確保する。また中間部材84は、本体ケーシング43の内部側で大径の鍔部84bを有し、本体ケーシング43の外部側で小径とされ、かかる大径の鍔部84bが筒状部分43aに係合する。このように中間部材84は、筒状体の一端側と他端側で異なる外径に形成されて、本体ケーシング43から外部への抜け出しを防止される。
貫通孔43dの内周面および中間部材84の外周面間には、Oリング等、環状のシール材85cが配置される。中間部材84およびキャリパ支持部15s間には、Oリング等、環状のシール材85dが配置される。これらのシール材85c,85dの作用は、前述したシール材79c,79dと同様である。
ポンプ軸51の軸線P方向端部にはオイルポンプ54が配置される。ポンプ軸51の軸線P方向一端と、ポンプギヤ53およびオイルポンプ54間には、転がり軸受52a,52bが配置される。転がり軸受52a,52bはポンプ軸51を回転自在に支持する。ポンプ軸51のポンプギヤ53が出力歯車40に駆動されることにより、オイルポンプ54は前述した図3に示すオイルタンク47の潤滑油を吸入し、吸入した潤滑油を上方へ汲み上げて、入力歯車33、中間歯車34,36,37,39、出力歯車40、および転がり軸受42a,42b,45a,45b,44,46,48a,48bの上方からこれらの回転部品に潤滑油を供給する。また上方へ汲み上げられた潤滑油はモータ部21内部に噴射され、ロータ23、ステータ24、および転がり軸受27,28に潤滑油を供給する。これによりモータ部21および減速部31は潤滑および冷却される。
図6に示す実施形態によれば、本体ケーシング43は固定軸15全体、すなわち固定軸15のキャリパ支持部15sも収容する。本体ケーシング43のうちキャリパ支持部15sの先端と対面する部位には、貫通孔43dが形成される。貫通孔43dには中間部材84が配置され、中間部材84はブラケット82およびキャリパ支持部15s間に介在する。これによりキャリパ支持部15sが本体ケーシング43の内部に配置される場合であっても、車輪の制動時にブレーキディスクBDからブレーキキャリパ81に入力される制動力が本体ケーシング43に伝達されず、本体ケーシング43を肉厚にして剛性を大きくする必要がなく、本体ケーシング43の軽量化を図ることができる。
なお図6に示すようにブレーキキャリパ81およびブラケット82は本体ケーシング43の外側表面に隣接配置されるが、図示しない変形例として、ブレーキキャリパ81および/またはブラケット82を、本体ケーシング43から離隔して配置してもよい。
また図6に示す実施形態によれば、中間部材84は中心孔を有する筒状体であり、キャリパ支持部15sの先端には雌ねじ穴が形成され、ブラケット82にはボルト83bが貫通するための孔が形成され、ブラケット82およびキャリパ支持部15sの先端は、中間部材84の中心孔を貫通してキャリパ支持部15sの雌ねじ穴に螺合するボルト83bによって、互いに連結固定される。これにより、ブレーキキャリパ81の点検やブラケット82の修理交換が容易になる。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になるインホイールモータ駆動装置は、電気自動車およびハイブリッド車両において有利に利用される。
10 インホイールモータ駆動装置、 11 車輪ハブ軸受部、
12 外輪、 13 内側固定部材、 14 転動体、
15 固定軸、 15e 先端部、 15r 根元部、
15s キャリパ支持部、 18 ハブキャリア、
18b,18c,18d アーム部、 18h 貫通孔、
19 中間部材、 19b 鍔部、 21 モータ部、
22 モータ回転軸、 25c モータケーシング、
25v モータケーシングカバー、 31 減速部、
32 入力軸、 35,38 中間軸、 41 出力軸、
43 本体ケーシング、 43a 本体ケーシングの筒状部分、
43b 本体ケーシングの背面部分、
43c 本体ケーシングの真下部分、 43d 貫通孔、
43f 本体ケーシングの正面部分、 47 オイルタンク、
70 サスペンション装置、 79c,79d シール材、
81 ブレーキキャリパ、 82 ブラケット、
83a,83b 連結具(ボルト)、 84 中間部材、
84b 鍔部、 85c,85d シール材、
BD ブレーキディスク、 M,Nf,Nl,O,P 軸線、
W 車輪ホイール。

Claims (5)

  1. 車輪と一体回転する外輪、前記外輪の中心孔に配置される内側固定部材、および前記外輪と前記内側固定部材との環状隙間に配置される複数の転動体を有する車輪ハブ軸受部と、前記外輪を駆動するモータ部と、前記モータ部の回転を減速して前記外輪に伝達する減速部と、前記車輪を制動するブレーキキャリパとを備え、
    前記内側固定部材は、軸線方向一端側で前記転動体を支持する固定軸、および前記固定軸の軸線方向他端側から前記車輪ハブ軸受部の外径方向に延びるキャリパ支持部を含み、
    前記減速部の外郭をなすケーシングが、前記固定軸の軸線方向一端側領域を収容し、
    前記ブレーキキャリパは、前記ケーシングの外部に配置され、前記キャリパ支持部に支持される、インホイールモータ駆動装置。
  2. 前記ケーシングの外部に配置され、前記キャリパ支持部の先端から前記車輪ハブ軸受部の軸線方向一端側へ延びるブラケットをさらに備え、
    前記ブレーキキャリパは、前記ブラケットに取付固定される、請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記ケーシングは前記固定軸および前記キャリパ支持部を収容し、
    前記ケーシングのうち前記キャリパ支持部の先端と対面する部位には、貫通孔が形成され、
    前記貫通孔には中間部材が配置され、
    前記中間部材は前記ブラケットおよび前記キャリパ支持部間に介在する、請求項2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記中間部材は筒状体であり、
    前記キャリパ支持部の先端には雌ねじ穴が形成され、
    前記ブラケットおよび前記キャリパ支持部の先端は、前記中間部材の中心孔を貫通して前記雌ねじ穴に螺合するボルトによって、互いに連結固定される、請求項3に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記ブラケットは2個で対をなし、前記車輪ハブ軸受部の軸線を中心として周方向に離隔して配置され、前記ブレーキキャリパの両端部をそれぞれ支持する、請求項2〜4のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
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