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JP2017227581A - 通信システムおよびケアサポートシステム - Google Patents

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JP2017227581A JP2016125171A JP2016125171A JP2017227581A JP 2017227581 A JP2017227581 A JP 2017227581A JP 2016125171 A JP2016125171 A JP 2016125171A JP 2016125171 A JP2016125171 A JP 2016125171A JP 2017227581 A JP2017227581 A JP 2017227581A
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Abstract

【課題】操作部を電池で駆動するシステムにおいて、電池不良および操作部の不良に起因する異常事態を回避する。【解決手段】通信システムは、通信ユニットと、操作部と、管理サーバーとを含む。操作部は、電池によって駆動されるとともに、利用者の操作情報および電池の特性情報を通信ユニットに送信する。管理サーバーは、操作部から通信ユニットを介して送信される操作情報に基づいて操作部の操作履歴を管理する。管理サーバーの演算部4aは、操作部の操作による電池の消費電流の固有積算値を含む、電池の使用開始からの消費電流の推定積算値を演算する。判断部4bは、特性情報の特性値および推定積算値に基づいて、電池の残量を判断するとともに、電池および操作部の不良の有無を判断する。出力部4cは、判断部4bで判断された電池の残量および上記不良の有無を示す情報を出力する。【選択図】図3

Description

本発明は、電池で駆動される操作部を備えた通信システムと、その通信システムを備えたケアサポートシステムとに関するものである。
従来から、病院において、入院している患者が、ナースステーションにいる看護師を室内から呼び出すための手段として、ナースコールスイッチと呼ばれる操作部(緊急ボタン)が利用されている。患者によるナースコール、つまり、看護師の呼び出しは、患者が、自分自身ではどうしても対処できない事態になった場合に、患者自身が操作部を操作することで行われる。操作部の操作は、通常、緊急ボタンを押す、握る等によって行われ、これによって、緊急である旨の情報がナースステーションに送信され、看護師を呼び出すことが可能となる。
一方、介護(保険)施設においても、このようなナースコールと同様の緊急コールを行う設備が設けられている。居室内の被介護者が、緊急時や、緊急時以外でも何らかの介助を求めるときに、操作部を操作して緊急コールを行うことにより、介護施設内の詰所で待機している介護者を呼び出すことができる。
緊急コールは、基本的に、被介護者や患者(以下、被介護者等とも称する)が早急な対処を要求するときに行う通報である。したがって、被介護者等が緊急コールを行ったにもかかわらず、その旨の情報が相手先に送信されないと、重大な事故につながる可能性がある。よって、緊急コールを行うためのスイッチである操作部は、常に確実に動作する必要がある。
ここで、近年では、被介護者等による居室内での操作部の自由な持ち運びを可能とするため、操作部を電池で駆動するようにし、操作部による緊急コールをワイヤレスで行うシステムが利用されている。このようなシステムでは、操作部を電池によって常に動作させるため、上記電池が常に通信に必要な容量を備えている必要があり、電池残量が少なくなってきた場合には、電池を新しいものと交換する必要がある。したがって、上記システムでは、操作部を駆動する電池の残量を適切に管理しておくことが必要である。
電池残量の管理に関しては、例えば特許文献1に開示された技術がある。特許文献1では、二次電池を内蔵したバッテリーユニットが装着される電子機器において、電子機器の実際の消費電力値(実消費電力値Pa)と、電子機器の現在の動作モードに対応する予想された消費電力値(予測消費電力値Pb)とを取得して、実消費電力値Paと、予測消費電力値Pbと閾値Sとの和とを比較するようにしている。そして、Pa>(Pb+S)であれば、実消費電力値Paを選択する一方、Pa≦(Pb+S)であれば、予測消費電力値Pbを選択し、電池の残り電力値を、選択した消費電力値(PaまたはPb)で割ることにより、電子機器の使用可能な残り時間を演算するようにしている。これにより、実消費電力値Paが予測消費電力値Pbより高い場合でも、使用可能時間(使用者が想定している時間)よりも早く電源が切れてしまうということがなくなり、電池残量の信頼性を向上させることが可能となっている。
特開2011−35966号公報(請求項1、段落〔0004〕、〔0005〕、〔0008〕、〔0015〕〜〔0030〕、図1〜図3等参照)
ところで、例えば、操作部の電池を新品に交換した直後に、交換後の電池の残量(電圧)が低い場合には、交換した電池が不良であることが考えられる。このような不良の電池には、例えば長期間保存された古い電池、使用済みの電池、正規品に比べて安価に販売された非正規品の電池、などが含まれる。電池が不良であると、電池交換後、短時間で電池の残量が急激になくなるため、例えば電池交換を行ったにもかかわらず、その交換の翌日には電池残量がなくなって操作部による緊急コールができなくなる、といった、通常では予期できない事態が起こり得る。
また、電池が正規品であり、電池の残量は十分にあっても、操作部自体に動作不良がある場合には、緊急コールが適切になされない。このような操作部の動作不良としては、例えば操作部の本体と電池との間での端子の接続不良が考えられる。
電池不良や操作部の不良などの異常に起因して緊急コールができなくなる事態を回避するためには、電池残量を管理することのみならず、そのような電池不良等の有無も監視して、必要に応じて、例えば正規品への電池交換や操作部のメンテナンスの実施を促すなど、適切な措置を講じるようにすることが望ましい。
この点、上述した特許文献1の技術は、電池残量を管理する点に留まり、上記のような電池不良等の有無までを監視できるものではなく、それゆえ、電池不良等に起因する異常事態(緊急コールができなくなる事態)を回避することができない。
また、近年では、介護施設においては、被介護者の日常生活を支援することを目的として、居室内をカメラで撮影し、画像認識によって被介護者の状態を認識し、例えば被介護者の居室内での転倒やベッドからの転落を監視するシステム(以下、ケアサポートシステムとも称する)が利用されつつある。ケアサポートシステムにおいても、操作部による緊急コールが活用されるため、電池不良等に起因する異常事態を回避できるようにすることが望まれる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、操作部を電池で駆動するシステムにおいて、操作部の電池残量を管理するのみならず、電池不良や操作部の不良の有無も監視して、電池不良および操作部の不良に起因する異常事態を回避することができる通信システムと、その通信システムを備えたケアサポートシステムとを提供することにある。
本発明の一側面に係る通信システムは、居室内に設置される通信ユニットと、居室内の利用者によって操作され、電池によって駆動されるとともに、利用者の操作情報および前記電池の特性値に関する特性情報を前記通信ユニットに送信する操作部と、前記操作部から前記通信ユニットを介して送信される前記操作情報および前記特性情報を管理するとともに、前記操作情報に基づいて前記操作部の操作履歴を管理する管理サーバーとを備え、前記管理サーバーは、前記操作履歴に基づいて、前記操作部の操作による前記電池の消費電流の固有積算値を演算するとともに、前記固有積算値を含む、前記電池の使用開始からの消費電流の推定積算値を演算する演算部と、前記特性値および前記推定積算値に基づいて、前記電池の残量を判断するとともに、前記電池および前記操作部の不良の有無を判断する判断部と、前記判断部で判断された前記電池の残量および前記不良の有無を示す情報を出力する出力部とを有している。
操作部から、利用者の操作情報(例えばボタンを押圧したという情報)、および操作部を駆動する電池の特性値(例えば電圧値、放電電流値)に関する特性情報が通信ユニットに送信されると、これらの情報は通信ユニットから管理サーバーに送信され、そこで管理される。また、上記の操作情報に基づいて、操作部を操作した利用者の操作履歴もわかるため、そのような操作履歴も管理サーバーにて管理される。
管理サーバーでは、演算部により、操作履歴に基づいて、操作部の操作による電池の消費電流の固有積算値が演算され、さらに、この固有積算値を含む、電池の使用開始からの消費電流の推定積算値が演算される。そして、判断部では、上記の特性値および推定積算値に基づいて、電池の残量と、電池および操作部の不良の有無とが判断される。判断された電池残量および上記不良の有無を示す情報は、出力部にて出力される。
このように、判断部では、操作部の電池残量のみならず、電池および操作部の不良の有無も判断されるため、電池残量の管理に加えて、電池および操作部の不良の有無も適切に監視することができる。そして、出力部での情報の出力により、電池不良や操作部の不良がある場合には、システムの管理者に対して、例えば正規品への電池交換や操作部のメンテナンスの実施を促すことができる。その結果、電池不良および操作部の不良に起因して、操作部の操作情報の送信(例えば緊急コール)ができなくなるなどの異常事態が生じるのを回避することができる。
前記判断部は、前記特性値に基づく電池の残量のランクと、前記推定積算値に基づく電池の残量のランクとの相違に基づいて、前記電池および前記操作部の不良の有無を判断してもよい。
特性値に基づく電池の残量のランクと、推定積算値に基づく電池の残量のランクとが異なっている場合には、電池不良または操作部の不良が起こっていることが考えられるため、電池不良等の有無の判断が容易となる。
前記判断部は、前記特性値に基づく電池の残量のランクが、前記推定積算値に基づく電池の残量のランクよりも、電池残量が多いほうに所定段階以上高い場合、前記操作部の不良ありと判断する一方、前記特性値に基づく電池の残量のランクが、前記推定積算値に基づく電池の残量のランクよりも、電池残量が少ないほうに所定段階以上低い場合、前記電池の不良ありと判断してもよい。
特性値に基づく電池の残量のランクが、推定積算値に基づく電池の残量のランクに対して所定段階以上高いか低いかを判断することにより、電池不良と操作部不良とを区別して判断することができる。
前記管理サーバーは、前記特性値の採り得る範囲を複数にランク分けしたときの各ランクと、前記推定積算値の採り得る範囲を複数にランク分けしたときの各ランクとのそれぞれの組み合わせに対して、前記電池の残量と、前記電池または前記操作部の不良の有無とを示す情報を予め対応付けたテーブルを記憶する記憶部をさらに有しており、前記判断部は、前記テーブルにおいて、前記通信ユニットから送信された特性情報の特性値が属するランクと、前記演算部にて演算された推定積算値が属するランクとの組み合わせに対応付けられた情報を参照することにより、前記電池の残量と、前記電池および前記操作部の不良の有無とを判断してもよい。
判断部は、記憶部に記憶されたテーブルを参照して、電池の残量と、電池および操作部の不良の有無とを判断するため、その判断を即座にかつ容易に行うことができる。
前記特性値は、前記電池の電圧値であってもよい。電池の電圧値を特性値として用い、その電圧値の情報を特性情報として操作部から通信部を介して管理サーバーに送信するシステムの構成において、上述の効果を得ることができる。
前記テーブルは、mを2以上の整数として、前記特性値としての電圧値の採り得る範囲および前記推定積算値の採り得る範囲をそれぞれm個にランク分けしたマトリクス状のテーブルであり、前記テーブルにおいて、前記電圧値のランクを、電圧値の高いほうから低いほうに向かってランク1〜mとし、前記推定積算値のランクを、消費電流の値の低いほうから高いほうに向かってランク1〜mとし、xおよびyをそれぞれ1〜mのいずれかの整数として、前記電圧値のいずれかのランクxと前記推定積算値のいずれかのランクyとの組み合わせをA(x、y)で表したとき、x<yとなる各ランクの組み合わせA(x、y)の一部には、前記操作部の不良ありの情報が対応付けられており、x>yとなる各ランクの組み合わせA(x、y)の一部には、前記電池の不良ありの情報が対応付けられていてもよい。
上記のように、テーブルの各ランクの組み合わせA(x、y)において、操作部の不良ありの情報または電池の不良ありの情報が対応付けられていることにより、判断部が上記テーブルを参照して、電池不良と操作部不良とを区別して判断することが可能となる。
前記出力部は、前記電池の残量および前記不良の有無を示す情報を表示する表示部を含んでいてもよい。表示部にて、電池の残量および電池不良等の有無を示す情報が表示されることで、システムの管理者は、表示された情報を見て、電池残量および電池不良等を即座に把握することができる。
前記管理サーバーは、前記電池の残量および前記不良の有無を示す情報を、外部の端末装置に送信する制御を行う制御部をさらに含んでいてもよい。この場合、端末装置(例えば携帯端末)の所有者は、管理サーバーから受信した情報を端末装置の表示部に表示させて、電池残量や不良の有無を即座に把握することが可能となり、必要に応じて電池交換などの適切な処置を行うことが可能となる。
本発明の他の側面に係るケアサポートシステムは、上述した通信システムを含むケアサポートシステムであって、前記通信システムの前記通信ユニットは、居室内の動体を検知する動体検知ユニットを含み、前記管理サーバーは、前記動体検知ユニットから送信される、前記動体に関する情報を管理する。
上述した通信ユニットが動体検知ユニットを含んでケアサポートシステムが構成されている。居室内の動体(例えば被介護者)に関する情報は、動体検知ユニットから管理サーバーに送信されてそこで管理される。このようなケアサポートシステムにおいても、上述した通信システムを採用していることにより、管理サーバーにて、操作部の電池残量を管理できるとともに、電池および操作部の不良の有無を監視できる。その結果、操作部の電池不良および操作部自体の不良に起因する異常事態が生じるのを回避することができる。
前記動体検知ユニットは、居室内を撮影して画像を取得する撮像部と、前記撮像部にて取得された前記画像の画像データに対して画像認識処理を行う画像認識部と、電波の放射および受信によって居室内の動体としての被介護者の生体情報を検出する電波検出部とを含んでいてもよい。このように撮像部、画像認識部および電波検出部を有して動体(被介護者)を検知する動体検知ユニットを通信ユニットが有するケアサポートシステムにおいて、上述の効果を得ることができる。
上記の構成によれば、操作部を電池で駆動するシステムにおいて、管理サーバーにて、操作部の電池残量を管理するのみならず、電池不良や操作部の不良の有無も監視することができる。これにより、電池不良および操作部の不良に起因する異常事態を回避することができる。
本発明の実施の一形態に係る通信システムの概略の構成を示すブロック図である。 上記通信システムの操作部の詳細な構成を示すブロック図である。 上記通信システムの管理サーバーの詳細な構成を示すブロック図である。 リチウムイオン電池の一般的な放電特性と、消費電流の推定積算値との関係を模式的に示す説明図である。 電池残量のランク分けの一例を模式的に示す説明図である。 上記管理サーバーでの動作の流れを示すフローチャートである。 上記電池残量の表示例を示す説明図である。 上記電池残量の他の表示例を示す説明図である。 操作部不良ありのときの表示例を示す説明図である。 電池不良ありのときの表示例を示す説明図である。 上記管理サーバーの記憶部に予め記憶されるテーブルを模式的に示す説明図である。 電圧値、電池残量、ランクの対応関係を示す説明図である。 推定積算値、電池残量、ランクの対応関係を示す説明図である。 上記通信システムが適用されるケアサポートシステムの概略の構成を示す説明図である。 上記ケアサポートシステムにおいて、動体検知ユニットが設置された居室内の様子を模式的に示す説明図である。 上記動体検知ユニットの概略の構成を示すブロック図である。 上記動体検知ユニットの光学検出部の詳細な構成を示すブロック図である。 上記光学検出部での撮影によって取得された画像の一例を模式的に示す説明図である。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本明細書において、数値範囲をA〜Bと表記した場合、その数値範囲に下限Aおよび上限Bの値は含まれるものとする。
〔通信システム〕
図1は、本実施形態の通信システム1の概略の構成を示すブロック図である。通信システム1は、通信ユニット2と、操作部3と、管理サーバー4とを有して構成されている。
通信ユニット2は、建物(例えば介護施設)の居室101内に設置されて、操作部3と管理サーバー4との間での通信の仲立ちをするユニットであり、通信部および制御部等を含んで構成されている。通信ユニット2は、居室101内の動体を検知する動体検知ユニット10(図14等参照)で構成することができるが、この点の詳細については後述する。
通信ユニット2と管理サーバー4とは、通信回線NWを介して通信可能に接続されている。通信回線NWは、例えば有線LAN(Local Area Network)で構成されるが、無線LANであってもよく、その他、インターネット回線、電話回線、光ファイバーによる高速通信可能な回線等であってもよい。
操作部3は、通信ユニット2を介して管理サーバー4に緊急コールを行う際に、居室101内の利用者(例えば被介護者)によって操作(例えば押圧)されるデバイスである。なお、上記の緊急コールとは、利用者が早急な対処を要求するときの通報(呼出)である。つまり、利用者が操作部3を操作することで、その操作情報(緊急である旨の情報)が、通信ユニット2を介して管理サーバー4に送信される。これにより、管理サーバー4から、例えば介護士の携帯電話5a〜5eに緊急コールがあった旨の情報が送信され、介護士は居室101内の利用者のもとに掛けつけることが可能となる。
なお、図1では、管理サーバー4と各携帯電話5a〜5eとがWi−Fi基地局6a・6bを介して通信する様子を示しているが、他の基地局を介して通信する構成であってもよいし、Wi−Fi基地局6a・6bを介さずに直接通信する構成であってもよい。なお、Wi−Fi(登録商標)とは、Wi−Fi Allianceによって認定された、無線LANの規格を示す。
以下、操作部3および管理サーバー4の詳細について、順に説明する。
(操作部)
図2は、操作部3の詳細な構成を示すブロック図である。操作部3は、操作ボタン3aと、通信部3bと、電圧検出部3cと、制御部3dとを有しており、電池BTによって駆動される。
電池BTは、例えばリチウムイオン電池などの充電可能な二次電池であるが、アルカリ電池などの一次電池であってもよい。電池BTは、操作部3の本体に収容され、本体の端子と電気的に接続される。また、電池BTは、上記本体に対して取り外し可能であり、適宜交換可能となっている。
操作部3は電池駆動のため、操作部3と通信ユニット2との通信は、無線で行われる。このときの無線通信は、赤外線通信であってもよいし、Bluetooth(登録商標)と呼ばれる近距離無線通信規格に基づく通信であってもよいし、その他の無線通信方式であってもよい。操作部3が電池BTによって駆動されることにより、居室101内の利用者は、操作部3を居室101内で自由に持ち運ぶことが可能となり、居室101内のどこからでも操作部3を操作して緊急コールを行うことが可能となる。
操作ボタン3aは、利用者によって押圧される部分である。操作部3は、操作ボタン3aの代わりに、ON/OFFの切り替えを行う操作スイッチを有していてもよい。通信部3bは、操作ボタン3aの押圧による操作情報および電池BTの特性値に関する特性情報を通信ユニット2に送信するためのインターフェースである。上記の操作情報は、利用者が操作ボタン3aを押圧したことを示す情報であり、操作ボタン3aが押圧された時点で、赤外線等による信号が操作情報として、通信部3bから通信ユニット2に送信される。また、電池BTの特性値とは、電池BTの電圧値または電流値(放電電流値)を指す。ここでは、例として、上記特性値として、電圧値を用いる場合について説明する。
電池BTの電圧値は、特性検知部としての電圧検出部3cによって取得される。電圧検出部3cは、電池BTの電圧値を定期的に測定し、その測定によって得られた値を特性情報として通信部3bに提供する。このような電圧検出部3cは、既存の電圧検出回路で構成することができる。制御部3dは、操作部3の各部の動作を制御する中央演算処理装置(CPU;Central Processing Unit)で構成される。
(管理サーバー)
図3は、管理サーバー4の詳細な構成を示すブロック図である。管理サーバー4は、操作部3から通信ユニット2を介して送信される操作部3の操作情報および電池BTの特性情報(例えば電圧値)を管理するとともに、送信された操作情報に基づいて操作部3の操作履歴を管理する外部端末装置である。ここで、操作部3の操作履歴とは、利用者が操作部3を利用した(操作ボタン3aを押圧した)日時に関する情報であり、上記の操作情報から把握することができる。
上記の管理サーバー4は、演算部4aと、判断部4bと、出力部4cと、記憶部4dと、通信部4eと、計時部4fと、制御部4gとを有して構成されている。制御部4gは、管理サーバー4の各部を制御するCPUで構成されており、上記の操作情報から操作履歴を把握して記憶部4dに記憶させるとともに、電池BTの特性情報(特性値)を記憶部4dに記憶させ、これらの情報を管理する。
なお、上記の操作情報は、操作ボタン3aが利用者によって押圧されたときに、その都度、操作部3から通信ユニット2を介して管理サーバー4に送信されるが、電池BTの特性値としての電圧値は、操作部3(電圧検出部3c)にて定期的に測定されるため、特性情報は操作部3から通信ユニット2に定期的に送信され、さらに通信ユニット2から管理サーバー4に定期的に送信される。以下では、操作部3から通信ユニット2への特性情報の定期的な送信のことを、定期通信と呼ぶ。
演算部4aは、上記の操作履歴に基づいて、操作部3の操作による電池BTの消費電力の固有積算値(下記のD2に相当)を演算し、さらに、この固有積算値を含む、電池BTの使用開始からの消費電流の推定積算値(下記のDに相当)を演算するブロックであり、特定の演算を行う演算回路などで構成される。上記の推定積算値の演算方法について、より詳しく説明すると、以下の通りである。
定期通信における単位時間あたりの電池BTの消費電流を、i(mA/sec)とし、電池BTの使用開始(交換時点)からの経過時間を、t(sec)とし、操作部3の操作1回あたり(操作ボタン3aの押圧1回あたり)の総消費電流を、Ia(mA)とし、電池BTの使用開始から操作部3が操作された回数(操作ボタン3aが押圧された回数)を、n(回)とする。この場合、定期通信に要する電池BTの積算消費電流D1(定期通信積算値)は、i×t(mA)となり、操作部3の操作に固有の電池BTの積算消費電流D2(固有積算値)は、Ia×n(mA)となる。したがって、電池BTの使用開始からの消費電流の推定積算値D(mA)は、D1+D2=(i×t)+(Ia×n)となる。
なお、上記の消費電流iおよび総消費電流Iaについては予め分かっており、経過時間tについては、電池BTの使用開始日時が把握されていれば(例えば電池BTの使用開始日時の情報が記憶部4dに記憶されていれば)、計時部4fによる上記使用開始日時からの計時によって把握できる。また、上記の回数nは、送信される操作情報に基づいて把握できる。したがって、上記演算式により、推定積算値Dを算出することができる。
判断部4bは、送信された特性情報に含まれる特性値(例えば電圧値)および演算部4aにて演算された推定積算値Dに基づいて、電池BTの残量(交換時期と対応する)を判断するとともに、電池BTの不良の有無および操作部3の不良の有無を判断するブロックである。特に、判断部4bは、特性値(例えば電圧値)に基づく電池BTの残量のランクと、推定積算値Dに基づく電池の残量のランクとの相違に基づいて、電池BTおよび操作部3の不良の有無を判断する。このような判断部4bは、例えばCPUで構成可能であり、また、制御部4gが判断部4bを兼ねる構成とすることもできる。なお、判断部4bでの各種判断の手法の詳細については後述する。
出力部4cは、判断部4bで判断された電池BTの残量、電池BTおよび操作部3の不良の有無を示す情報を出力するブロックである。この出力部4cは、表示部4c1を含んで構成される。表示部4c1は、電池BTの残量、電池BTおよび操作部3の不良の有無を示す情報を表示する表示デバイスであり、例えば液晶表示装置や有機EL(electro-luminescence)表示装置で構成される。なお、出力部4cは、用紙などの記録媒体上に上記情報を印刷によって出力する画像形成装置(複合機、プリンタ、コピー機など)を含んで構成されてもよい。
記憶部4dは、操作部3から通信ユニット2を介して管理サーバー4に送信された各種情報、管理サーバー4の演算部4aで演算された情報(例えば推定積算値D)、判断部4bでの判断結果、管理サーバー4の各部を動作させるための制御プログラムなどを記憶するメモリであり、例えばハードディスク、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、不揮発性メモリなどで構成されている。通信部4eは、通信ユニット2および他の端末装置(例えば携帯電話5a〜5e、図1参照)と情報を送受信(通信)するためのインターフェースである。計時部4fは、時間計時を行うタイマーであり、例えば操作部3にて電池BTが交換された時点からの経過時間や日数を計る。
(判断部での電池残量および不良有無の判断手法について)
次に、判断部4bでの各種判断の手法の詳細について説明する。
図4は、電池BTとしてのリチウムイオン電池の一般的な放電特性と、消費電流の推定積算値との関係を模式的に示している。なお、推定積算値は、ここでは、定期通信での消費電力のみを指し、操作部3の操作に起因する消費電力は含まれていないものとする。同図に示すように、複数のリチウムイオン電池a1〜a3において、放電特性は互いに異なるが、電池交換後、寿命と考えられる時点(tmax)の経過後は、どのリチウムイオン電池a1〜a3についても、放電によって電圧値が急激に下がっていることがわかる。したがって、電池寿命に対応する電圧値(例えば2.0V)および推定積算値(例えば200mA)を基準として、どのリチウムイオン電池a1〜a3についても電池残量を管理することができる。本実施形態では、電池寿命に対応する電圧値(例えば2.0V)および推定積算値(例えば200mA)を基準として電池残量をランク分けし、電池交換から任意の時間が経過した時点での電池残量(ランク)を判断するようにしている。具体的には、以下の通りである。
図5は、電池BTの残量のランク分けの一例を模式的に示している。例えば、電池BTの電圧値をCとしたとき、判断部4bは、電池交換から任意の時間が経過した時点tにおいて、C>2.8の場合、残量が“フル”であると判断するとともに、この残量を“ランク1”とし、2.2<C≦2.8の場合、残量が“十分”であると判断するとともに、この残量を“ランク2”とし、2.0<C≦2.2の場合、残量が“少ない”(電池交換が必要)と判断するとともに、この残量を“ランク3”とし、C≦2.0の場合、残量が“ほとんどない”(電池切れ)と判断するとともに、この残量を“ランク4”とする。なお、上記した電圧値の単位は、全てV(ボルト)とする。
同様に、判断部4bは、電池交換から任意の時間が経過した時点tの、演算部4aで得られた推定積算値Dについて、例えば、0<D≦150の場合、残量が“フル”であると判断するとともに、この残量を“ランク1”とし、150<D≦180の場合、残量が“十分”であると判断するとともに、この残量を“ランク2”とし、180<D≦200の場合、残量が“少ない”(電池交換が必要)と判断するとともに、この残量を“ランク3”とし、D>200の場合、残量が“ほとんどない”(電池切れ)と判断するとともに、この残量を“ランク4”とする。なお、上記した推定積算値Dおよび消費電流を示す数値の単位は、全てmAとする。
また、判断部4bは、電池BTの不良の有無および操作部3の不良の有無について、以下のようにして判断している。
例えば、電圧値Cに基づく電池BTの残量のランクと、推定積算値Dに基づく電池BTの残量のランクとがともに同じ場合(nを1〜4のいずれかの整数として、どちらのランクもnである場合)、2種の方法で求めた残量のランクが同じ結果であることから、得られた結果(ランク)の信頼性は高いと考えられる。このため、判断部4bは、電池BTの不良および操作部3の不良はともにないと判断する。
一方、例えば電圧値Cに基づく電池BTの残量が“ランク4”であり、推定積算値Dに基づく電池BTの残量が“ランク1”である場合のように、電圧値Cに基づく電池BTの残量のランクが、推定積算値Dに基づく電池BTの残量のランクよりも、電池残量が少ないほうに所定段階(例えば1段階または2段階)以上低い場合、推定積算値Dが少ないため、電池BTの使用期間が短いことが想定されるにもかかわらず、実際に測定された電池BTの残量が少ないことになる。この場合、電池BTは、長期間保存された古い電池、使用済みの電池、正規品に比べて安価に販売された非正規品の電池など、電池自体が元々残量の少ない電池であり、電池不良である可能性が高いと考えられる。
逆に、例えば電圧値Cに基づく電池BTの残量が“ランク1”であり、推定積算値Dに基づく電池BTの残量が“ランク4”である場合のように、電圧値Cに基づく電池BTの残量のランクが、推定積算値Dに基づく電池の残量のランクよりも、電池残量が多いほうに所定段階(例えば1段階または2段階)以上高い場合、電池BTの長期間の使用によって電池残量が少なくなっている(電池BTが寿命に近い)ことが推定されるにもかかわらず、操作部3の不良(例えば操作部3の本体と電池BTとの間での端子の接続不良)によって、実際には電池BTが消耗されていないことが考えられる。
このように、電圧値Cに基づく電池BTの残量のランクと、推定積算値Dに基づく電池BTの残量のランクとが異なっている場合には、電池BTの不良または操作部3の不良が起こっていることが考えられる。したがって、判断部4bは、2種類の残量ランク、つまり、電圧値Cに基づく残量のランクと、推定積算値Dに基づく残量のランクとに基づいて、電池BTの不良の有無、および操作部3の不良の有無を判断することができ、これによって、上記不良の有無を容易にかつ確実に判断することができる。特に、判断部4bは、電圧値Cに基づく残量のランクが、推定積算値Dに基づく残量のランクに対して所定段階以上高いか、または低いかを判断することにより、電池BTの不良と、操作部3の不良とを確実に区別して判断することができる。
(管理サーバーの動作について)
次に、上記構成の通信システム1における管理サーバー4の動作について説明する。図6は、管理サーバー4での動作の流れを示すフローチャートである。
操作部3から通信ユニット2を介して操作部3の操作情報および特性情報としての電圧情報を管理サーバー4にて受信すると(S1)、管理サーバー3の演算部4aは、電池BTの使用開始からの消費電流の推定積算値Dを、上述の演算式を用いて演算する(S2)。すなわち、演算部4aは、上記操作情報から得られる操作履歴に基づき、操作部3の操作に起因する電池BTの消費電流の積算値(固有積算値、積算消費電流D2)を演算するとともに、定期通信に要する電池BTの消費電流の積算値(定期通信積算値、積算消費電流D1)を演算し、これらを合算して、消費電流の推定積算値Dを演算する。そして、判断部4bは、図5を参照して、得られた推定積算値Dから電池残量のランクを判断する(S3)。なお、推定積算値Dに基づいて得られる電池残量を、以下では、電池残量B0とも称する。
続いて、判断部4bは、図5を参照して、上記電圧情報から(電圧情報に含まれる電圧値Cから)、電池BTの残量をランクとして判断する(S4)。なお、電圧値Cに基づいて得られる電池残量を、以下では、電池残量B1とも称する。
次に、判断部4bは、電圧値Cに基づく電池残量B1のランクが、推定積算値Dに基づく電池残量B0のランクよりも、所定段階(例えば2段階)以上高いかどうかを判断する(S5)。S5にてYesの場合、つまり、電池残量B1のランクが電池残量B0のランクよりも所定段階以上高い場合、判断部4bは、前述の理由によって操作部3に不良があると判断し(S6)、その後、S10に移行する。
一方、S5にてNoの場合、つまり、電池残量B1のランクが電池残量B0のランクよりも所定段階以上高くない場合、次に、判断部4bは、電池残量B1のランクが電池残量B0のランクよりも所定段階以上(例えば2段階以上)低いかどうかを判断する(S7)。S7にてYesの場合、つまり、電池残量B1のランクが電池残量B0のランクよりも所定段階以上低い場合、判断部4bは、前述の理由によって電池BTに不良があると判断し(S8)、その後、S10に移行する。
また、S7にてNoの場合、つまり、電池残量B1のランクが電池残量B0のランクよりも所定段階以上低くない場合、判断部4bは、操作部3および電池BTに不良はないと判断し(S9)、その後、S10に移行する。
S10では、出力部4cの表示部4c1が、S4で判断された電池残量B1と、S6、S8またはS9で判断された結果とを示す情報を表示する。例えば図7は、電池残量B1の表示例を示し、図8は、電池残量B1の他の表示例を示している。図8では、図7の表示例にさらに文字を付加して残量の状態をさらにわかりやすくしている。表示部4c1では、ランク1〜ランク4のいずれかに対応する電池残量B1の表示がなされる。
また、図9は、操作部3の不良ありのときの表示例を示し、図10は、電池BTの不良ありのときの表示例を示している。いずれについても、不良であることを示す警告マークとともに、その内容を示す情報が表示部4c1に表示される。なお、S9からS10に移行してきた場合は、図9および図10のような表示が行われないか、不良なしの表示が行われる。したがって、S10では、図7〜図10の少なくともいずれかの表示が行われることになる(図7または図8については、該当するランクの表示のみ行われる)。
なお、本実施形態の判断手法では、電池不良と操作部不良とが同時に検出されることはあり得ないため(S5とS7の条件を同時に満足することはあり得ないため)、S10において、図9および図10の表示が表示部4c1によって同時に行われることはない。
なお、表示部4c1では、電池残量B1の代わりに電池残量B0を表示してもよいが、電池残量B0は、推定積算値Dに基づいて得られるものであり、電圧値Cに基づいて直接得られる電池残量B1のほうが、誤差が少なく、電池残量としてはより正確と考えられるため、ここでは、電池残量B1の状態を表示している。
以上のように、管理サーバー4の判断部4bでは、操作部3の電池残量のみならず、電池BTおよび操作部3の不良の有無も判断されるため、電池残量の管理に加えて、電池BTおよび操作部3の不良の有無も適切に監視することができる。そして、出力部4cでの情報の出力により、電池不良や操作部3の不良がある場合には、システムの管理者に対して、例えば正規品への電池交換や操作部3のメンテナンスの実施を促すことができる。その結果、居室101内の利用者が操作部3を操作しても、電池不良および操作部3の不良に起因して操作情報が送信されない(緊急コールが届かない)という異常事態が生じるのを回避することができる。
また、表示部4c1にて、電池残量、電池不良の有無、操作部不良の有無に関する情報が表示されることにより、システムの管理者は、表示された情報を見て、電池残量および電池不良等の有無を即座に把握することができ、必要に応じて、正規品への電池交換や操作部3のメンテナンスを実施することが可能となる。
ところで、管理サーバー4の制御部4gは、表示部4c1に表示させる情報、すなわち、判断部4bにて判断された電池残量、電池不良の有無、操作部不良の有無に関する情報を、通信部4eを介して、外部の端末装置(例えば携帯電話5a)に送信する制御を行ってもよい。この場合、上記携帯端末では、受信した各種情報を自身の表示部に表示することで、上記携帯端末の所有者(例えば介護士)が、電池状態および上記不良の有無を(管理サーバー4から離れた場所にいても)即座に把握することが可能となる。そして、携帯端末の所有者は、必要に応じて適切な処置(電池交換等)を行うことが可能となる。
(テーブルを利用した電池残量および不良有無の判断手法)
図11は、管理サーバー4の記憶部4dに予め記憶されるテーブルを模式的に示している。判断部4bは、上記テーブルを参照して、電池BTの残量と、電池BTの不良の有無および操作部3の不良の有無とを判断してもよい。
図11で示したテーブルは、操作部3から通信ユニット2を介して送信される電圧情報に含まれる電圧値の採り得る範囲を複数にランク分けしたときの各ランクと、演算部4aにて得られる推定積算値の採り得る範囲を複数にランク分けしたときの各ランクとのそれぞれの組み合わせに対して、電池BTの残量と、電池BTまたは操作部3の不良の有無とを示す情報を予め対応付けたものである。なお、図11では、上記不良ありの情報を、便宜的に警告マークで示している。
より詳しくは、上記のテーブルは、mを2以上の整数として、電圧値の採り得る範囲および推定積算値の採り得る範囲をそれぞれm個にランク分けしたマトリクス状のテーブルであり、ここでは、例として、m=4の場合を示している。このテーブルにおいて、電圧値のランクを、電圧値の高いほうから低いほうに向かってランク1〜mとし、推定積算値のランクを、消費電流の値の低いほうから高いほうに向かってランク1〜mとする。したがって、電圧値のランクが小さいほど(ランクを示す数値が小さいほど)、電圧値が高い、つまり、電池残量が多いことを示す。また、推定積算値のランクが小さいほど、推定積算値(消費電流の値)が小さい、つまり、電池残量が多いことを示す。
また、xおよびyをそれぞれ1〜mのいずれかの整数として、電圧値のいずれかのランクxと推定積算値のいずれかのランクyとの組み合わせを、A(x、y)で表す。例えば、A(1,2)とは、電圧値がランク1に属し、推定積算値がランク2に属するような、電圧値と推定積算値との組み合わせ(残量ランク)を指す。
図12は、電池BTの電圧情報に含まれる電圧値C、電池残量B1、ランクxの対応関係を示しており、図13は、演算部4aにて得られる推定積算値D、電池残量B0、ランクyの対応関係を示している。ここでは、便宜的に、図12の対応関係についても、図13の対応関係についても、図5で示した対応関係と同じになるように設定しているが、各ランクに対応する電圧値Cの範囲の上限および下限、推定積算値の範囲の上限および下限は、図5とは異なる値に変更されてもよい。
図11で示したテーブルにおいて、x<yとなる各ランクの組み合わせA(x、y)の一部には、操作部3の不良ありの情報が対応付けられている。具体的には、A(1,3)、A(1,4)、A(2,4)で表される各ランクの組み合わせに対して、操作部3の不良ありの情報が対応付けられている。また、x>yとなる各ランクの組み合わせA(x、y)の一部には、電池BTの不良ありの情報が対応付けられている。具体的には、A(2,1)、A(3,1)、A(4,1)、A(4,2)で表される各ランクの組み合わせに対して、電池BTの不良ありの情報が対応付けられている。上記のように、操作部3または電池BTの不良ありの情報が対応付けられている理由は、以下の通りである。
電圧値Cのいずれかのランクxと推定積算値Dのいずれかのランクyとの組み合わせA(x、y)において、x<yの場合、電圧値Cに基づく電池残量B1が推定積算値Dに基づく電池残量B0よりも多いため、電池が寿命に近いことが推定されるにもかかわらず、実際には電池BTが消耗されておらず、それゆえ、操作部3の不良(例えば操作部3の本体と電池との間での端子の接続不良)が生じている可能性が高い。一方、x>yの場合、電圧値Cに基づく電池残量B1が推定積算値Dに基づく電池残量B0よりも少なく、短期間で電池BTが大きく消耗するとは考えにくいため、この場合は、電池BTが古い電池や非正規品などの元々残量の少ない電池であり、電池不良である可能性が高い。
一方、x=yとなる各ランクの組み合わせ(例えばA(1,1)、A(2,2)、A(3,3)、A(4,4))については、電池残量B0・B1が同じであることから、電池が正常に消費されており、操作部不良または電池不良が生じている可能性は低いと考えられる。また、x>yまたはx<yであっても、x=yに近い各ランクの組み合わせ(例えばA(1,2)、A(3,2)など)については、誤差の影響により、操作部不良または電池不良とは必ずしも言えず、電池が正常に消費されている範囲に含まれると考えられる。
以上の理由により、x>yまたはx<yとなるA(x、y)の一部に対してのみ、操作部不良または電池不良の情報を対応付けている。
なお、各ランクの組み合わせA(x、y)に対応付ける電池BTの残量の情報については、電圧情報(電圧値C)に基づいて得られる電池残量B1の情報を対応付けている。これは、電池残量B1は、操作部3にて直接測定された電圧値Cに基づいて得られるものであり、演算部4aで演算された推定積算値Dに基づいて得られる電池残量B0よりも、残量としての誤差が少なく、より正確と考えられるためである。図11のテーブルでは、電池残量の情報を、便宜的に、図7と同様の表記で示す。
上記テーブルが記憶部4dに記憶されている場合、判断部4bは、例えば図6のS4の後、上記のテーブルにおいて、通信ユニット2から送信された電圧情報に含まれる電圧値Cが属するランクxと、演算部4bにて演算された推定積算値Dが属するランクyとの組み合わせに対応付けられた情報を参照すればよい。各ランクの組み合わせA(x、y)には、上述のように、電池BTの残量と、電池BTおよび操作部3の不良の有無とを示す情報が予め対応付けられているため、該当する組み合わせA(x、y)の情報を参照することにより、電池残量および不良の有無を即座にかつ容易に判断することができる。判断部4bでの電池残量および不良の有無の判断結果は、出力部4cにて出力されることになる(S10参照)。
また、上記テーブルにおいて、x>yとなる組み合わせA(x、y)の一部に対応付ける情報と、x<yとなる組み合わせA(x、y)の一部に対応付ける情報とが、操作部3の不良ありの情報と、電池BTの不良ありの情報とで互いに異なっている。これにより、判断部4bは、上記テーブルを参照して、操作部3の不良の有無と電池BTの不良の有無とを、確実に区別して判断することが可能となる。
なお、以上では、操作部3の電池BTの電圧値を検出し、この電圧値を特性値として用いて、電池BTの残量および電池BT等の不良の有無を判断する例について説明したが、電池BTの放電電流値を検出し、この放電電流値を特性値として用いて、電池BTの残量および電池BT等の不良の有無を判断してもよい。ただし、電圧値の大小と、放電電流値の大小との関係は逆になる(電池残量に関して、例えば電圧値が大きい場合は、放電電流値は小さいため)。
〔ケアサポートシステム〕
以上で説明した通信システム1は、ケアサポートシステムに適用することが可能である。以下、本実施形態の通話システム1を含むケアサポートシステムについて説明する。
図14は、本実施形態のケアサポートシステム300の概略の構成を示す説明図である。ケアサポートシステム300は、介護施設に入居している被介護者や病院に入院している患者の日常の生活を支援するためのシステムであり、見守りシステムとも呼ばれている。被介護者や患者は、ケアサポートシステム300による支援の対象、つまり、後述する画像認識システム20や電波検出部30での認識や検出等によって管理される対象者(被検者)である。以下では、例として、ケアサポートシステム300が介護施設で構築されている場合について説明する。
介護施設には、スタッフステーション100および居室101が設けられている。スタッフステーション100は、介護施設で過ごす被介護者の生活をサポートする介護者のいわゆる詰め所である。このスタッフステーション100には、サーバー100aが設けられている。サーバー100aは、通信回線200を介して、居室101に設置される後述の動体検知ユニット10と通信可能に接続される端末装置であり、CPUを含むサーバー本体100a1や表示部100bを含んで構成される。なお、サーバー100aおよび通信回線200は、図1等で示した管理サーバー4および通信回線NWに対応しており、表示部100bは表示部4c1に対応している。通信回線200は、有線LANであってもよいし、無線LANやその他の通信回線であっても勿論構わない。
サーバー100aは、通信回線200を介して、動体検知ユニット10から送信される各種の情報(例えば居室101内の撮影画像や被介護者の生体情報(例えば呼吸状態))を受信して管理するとともに、受信した情報を表示部100bに表示する処理を行う。これにより、介護施設の管理者や介護士等は、表示部100bに表示された情報を見て、被介護者の健康状態等を把握することができる。表示部100bは、例えばパーソナルコンピュータのディスプレイで構成することができる。また、後述する画像認識システム20での画像認識処理により、被介護者が床面で転倒するなど、被介護者の動作が異常であることが認識されたときには、サーバー100aは、動体検知ユニット10からその旨の情報を受信して、動体検知ユニット10の光学検出部23で取得される居室101内の撮影画像のデータを、介護者が所有する携帯端末に送信し、被介護者の異常を介護者に知らせることも可能である。なお、サーバー100aから上記携帯端末への画像データの送信時には、画像のサイズや解像度は適宜調整される。
居室101は、介護施設において少なくとも1つ設けられており、図14では例として居室101が2つ設けられている場合を示している。居室101内には、被介護者が使用するベッド102が1つ設置されている。なお、1つの居室101内に被介護者が二人以上入居する場合、被介護者の各々に対応する複数のベッド102が設置される。
図15は、動体検知ユニット10が設置された居室101内の様子を模式的に示す説明図である。図14および図15に示すように、動体検知ユニット10は、各居室101の天井部101aに設置され、通信回線200と通信可能に接続されている。居室101が複数のベッド102が設置された多床室である場合、動体検知ユニット10は1つのベッド102に対して1つ設置される。動体検知ユニット10は、上述した通信ユニット2の一例である。
(動体検知ユニットおよび画像認識システム)
次に、上記した動体検知ユニット10の詳細について説明する。図16は、動体検知ユニット10の概略の構成を示すブロック図である。動体検知ユニット10は、居室101内の被介護者の情報を検知するユニットであり、画像認識システム20、電波検出部30およびユニット制御部40を備えている。なお、画像認識システム20の詳細については後述する。動体検知ユニット10は、上記の電波検出部30をはじめ、後述する光学検出部23など、種々のセンサを備えていることから、センサボックスとも呼ばれる。
電波検出部30は、電波の放射および受信によって居室101内の動体を検出するセンサである。本実施形態では、電波検出部30は、電波を放射および受信して被介護者の生体情報を個別に検出するためのマイクロ波ドップラーセンサによって構成される。電波検出部30は、不図示の放射部および受信部を備えており、例えば24GHz帯のマイクロ波を各居室のベッドに向けて放射し、被介護者にて反射してドップラーシフトした反射波を受信する。これにより、電波検出部30は、受信した反射波から被介護者の呼吸状態や睡眠状態、心拍数などを検出することができる。
なお、被介護者が呼吸しているとき(睡眠中も含む)、被介護者の呼吸による体の微小な動き(微体動)が生じる。このため、被介護者の呼吸状態や睡眠状態を検出することは、被介護者の微体動を検出するのと同じである。このことから、電波検出部30は、被介護者(被検者)の微体動を検出する微体動検出部として機能しているとも言うことができる。
ユニット制御部40は、画像認識システム20および電波検出部30の動作を制御するとともに、画像認識システム20および電波検出部30から得た情報に対して画像処理や信号処理を行い、得られた結果を被介護者の状態に関する情報としてサーバー100aに出力する制御基板である。このユニット制御部40は、主制御部41、情報処理部42、インターフェース部43、記憶部24および画像認識部25を備えている。記憶部24および画像認識部25は、ここではユニット制御部40に設けられているが、ユニット制御部40とは独立して設けられていてもよい。なお、記憶部24および画像認識部25の詳細については後述する。
主制御部41は、動体検知ユニット10内の各部の動作を制御するCPUで構成されている。情報処理部42および画像認識部25は、上記のCPUで構成されてもよいし(主制御部41と一体化されていてもよいし)、他の演算部や、特定の処理を行う回路で構成されてもよい。この主制御部41は、上述した通信ユニット2の制御部に対応する。
情報処理部42は、画像認識システム20の後述する光学検出部23から出力される情報(例えば画像データ)や、電波検出部30から出力される情報(例えば呼吸状態に関するデータ)に対して、所定のアルゴリズムに基づいた信号処理を行う。信号処理によって得られた情報は、画像認識システム20(特に画像認識部25)での画像認識に利用される。
インターフェース部43には、通信回線200のネットワークケーブル(不図示)が電気的に接続される。画像やマイクロ波に基づいて動体検知ユニット10が検出した被介護者の状態に関する情報は、インターフェース部43および通信回線200を介してサーバー100aに送信される。このインターフェース部43は、操作部3から送信される操作情報および特性情報を受信するインターフェースでもあり、上述した通信ユニット2の通信部に対応する。
次に、画像認識システム20の詳細について説明する。画像認識システム20は、照明部21、照明制御部22および光学検出部23を備えている。
照明部21は、暗闇での撮影を可能にすべく、赤外線(例えば近赤外光)を発光するLED(Light Emitting Diode)を含んで構成されており、居室101の天井部101a(図15参照)の中央部に位置して、居室101内を照明する。例えば、照明部21は、複数のLEDを有しており、居室101内の床面101b(図15参照)や、天井部101aと床面101bとをつなぐ壁を照明する。照明部21による照明(赤外線の発光)の制御は、照明制御部22によって行われる。
光学検出部23は、照明部21の照明のもとで居室101内を撮影して画像を取得する撮像部であり、例えばカメラで構成される。図17は、光学検出部23の詳細な構成を示すブロック図であり、図18は、光学検出部23での撮影によって取得された画像の一例を模式的に示している。光学検出部23は、居室101の天井部101aの中央部に、照明部21と隣接して配置されており、撮影によって視野方向が直下である直上視点の画像を取得する。この光学検出部23は、レンズ51、撮像素子52、AD変換部53、画像処理部54および制御演算部55を備えている。
レンズ51は、例えば固定焦点レンズであり、一般的な超広角レンズや魚眼レンズで構成されている。超広角レンズとしては、対角画角が150°以上のレンズを用いることができる。これにより、図18で示したように、天井部101aから居室101の全体を撮影することが可能となり、居室101内の被介護者と部屋全体とを死角レスで撮影することが可能となる。
撮像素子52は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)といったイメージセンサで構成されている。撮像素子52は、真っ暗な環境でも被介護者の状態が画像として検出できるように、IRカットフィルタを除去して構成されている。撮像素子52からの出力信号は、AD変換部53に入力される。
AD変換部53は、撮像素子52によって撮像された画像のアナログの画像信号を受信し、そのアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。AD変換部53から出力されるデジタルの画像信号は、画像処理部54に入力される。
画像処理部54は、AD変換部53から出力されるデジタルの画像信号を受信し、そのデジタルの画像信号に対して、例えば黒補正、ノイズ補正、色補間、ホワイトバランスなどの画像処理を実行する。画像処理部54から出力される画像処理後の信号は、画像認識部25に入力される。
制御演算部55は、撮像素子52の制御に関する例えばAE(Automatic Exposure)などの演算を実行するとともに、撮像素子52に対して露光時間やゲインなどの制御を実行する。また、制御演算部55は、必要に応じて、照明部21に対して好適な光量設定や配光設定などの演算を実行するとともに、制御を実行する。なお、制御演算部55に、上述の照明制御部22の機能を持たせるようにしてもよい。
上記した画像認識システム20は、さらに、上述した記憶部24および画像認識部25を備えている。
記憶部24は、ユニット制御部40が実行する制御プログラムや各種の情報を記憶するメモリであり、例えばRAM、ROM、不揮発性メモリなどで構成されている。
画像認識部25は、光学検出部23にて取得された画像の画像データに対して画像認識処理を行う。より具体的には、画像認識部25は、光学検出部23の画像処理部54が画像処理を実行した後の信号を受信し、例えば対象物の輪郭を抽出してパターンマッチング等の手法で形状を認識する画像認識処理を実行する。これにより、画像認識部25は、居室101内にいる被介護者の状態を認識することができる。
ここで、居室101内にいる被介護者の状態としては、起床、離床、入床、転倒などが想定される。起床は、被介護者が目を覚ましてから、ベッドの上で体を起こすまでの状態を指す。離床は、被介護者がベッドの上で体を起こしてから、床面に降りてベッドから離れるまでの状態を指す。入床は、被介護者が床面からベッドの上に上がり、横になるまでの動作を指す。転倒は、被介護者が床面上で転倒する動作を指す。上記の起床、離床、入床、転倒は、被介護者の体の大きさ動作(体動)を伴う点で、電波検出部30で検出される微体動(呼吸等による体の微小な動き)と区別される。
上記したケアサポートシステム300は、上述した通信システム1を含み、通信システム1の通信ユニット2が、居室101内の動体(例えば被介護者)を検知する動体検知ユニット10を含んで構成される。そして、サーバー100aは、動体検知ユニット10から送信される動体に関する情報を管理する管理サーバーとして機能している。
ケアサポートシステム300が、上述した通信システム1を含むことにより、サーバー100aにて、操作部3の電池残量を管理できるとともに、電池不良および操作部3の不良の有無を監視することができる。したがって、ケアサポートシステム300において、操作部3の電池不良および操作部自体の不良に起因して、操作部3の操作による被介護者の緊急コールが届かないなどの異常事態が生じるのを回避することができる。
特に、通信ユニット2は、動体検知ユニット10を有しており、動体検知ユニット10によって被介護者の居室101内での転倒等を監視するケアサポートシステム300において、電池不良および操作部不良に起因する異常事態を回避することができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、例えば操作部の操作によって緊急コールを行うシステムに利用可能である。
1 通信システム
2 通信ユニット
3 操作部
4 管理サーバー
4a 演算部
4b 判断部
4c 出力部
4c1 表示部
4d 記憶部
4g 制御部
5a〜5e 携帯電話(端末装置)
10 動体検知ユニット
24 光学検出部(撮像部)
25 画像認識部
30 電波検出部
100a サーバー(管理サーバー)
101 居室
300 ケアサポートシステム
BT 電池

Claims (10)

  1. 居室内に設置される通信ユニットと、
    居室内の利用者によって操作され、電池によって駆動されるとともに、利用者の操作情報および前記電池の特性値に関する特性情報を前記通信ユニットに送信する操作部と、
    前記操作部から前記通信ユニットを介して送信される前記操作情報および前記特性情報を管理するとともに、前記操作情報に基づいて前記操作部の操作履歴を管理する管理サーバーとを備え、
    前記管理サーバーは、
    前記操作履歴に基づいて、前記操作部の操作による前記電池の消費電流の固有積算値を演算するとともに、前記固有積算値を含む、前記電池の使用開始からの消費電流の推定積算値を演算する演算部と、
    前記特性値および前記推定積算値に基づいて、前記電池の残量を判断するとともに、前記電池および前記操作部の不良の有無を判断する判断部と、
    前記判断部で判断された前記電池の残量および前記不良の有無を示す情報を出力する出力部とを有していることを特徴とする通信システム。
  2. 前記判断部は、前記特性値に基づく電池の残量のランクと、前記推定積算値に基づく電池の残量のランクとの相違に基づいて、前記電池および前記操作部の不良の有無を判断することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記判断部は、前記特性値に基づく電池の残量のランクが、前記推定積算値に基づく電池の残量のランクよりも、電池残量が多いほうに所定段階以上高い場合、前記操作部の不良ありと判断する一方、前記特性値に基づく電池の残量のランクが、前記推定積算値に基づく電池の残量のランクよりも、電池残量が少ないほうに所定段階以上低い場合、前記電池の不良ありと判断することを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 前記管理サーバーは、前記特性値の採り得る範囲を複数にランク分けしたときの各ランクと、前記推定積算値の採り得る範囲を複数にランク分けしたときの各ランクとのそれぞれの組み合わせに対して、前記電池の残量と、前記電池または前記操作部の不良の有無とを示す情報を予め対応付けたテーブルを記憶する記憶部をさらに有しており、
    前記判断部は、前記テーブルにおいて、前記通信ユニットから送信された特性情報の特性値が属するランクと、前記演算部にて演算された推定積算値が属するランクとの組み合わせに対応付けられた情報を参照することにより、前記電池の残量と、前記電池および前記操作部の不良の有無とを判断することを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  5. 前記特性値は、前記電池の電圧値であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の通信システム。
  6. 前記テーブルは、mを2以上の整数として、前記特性値としての電圧値の採り得る範囲および前記推定積算値の採り得る範囲をそれぞれm個にランク分けしたマトリクス状のテーブルであり、
    前記テーブルにおいて、
    前記電圧値のランクを、電圧値の高いほうから低いほうに向かってランク1〜mとし、前記推定積算値のランクを、消費電流の値の低いほうから高いほうに向かってランク1〜mとし、xおよびyをそれぞれ1〜mのいずれかの整数として、前記電圧値のいずれかのランクxと前記推定積算値のいずれかのランクyとの組み合わせをA(x、y)で表したとき、
    x<yとなる各ランクの組み合わせA(x、y)の一部には、前記操作部の不良ありの情報が対応付けられており、
    x>yとなる各ランクの組み合わせA(x、y)の一部には、前記電池の不良ありの情報が対応付けられていることを特徴とする請求項4に記載の通信システム。
  7. 前記出力部は、前記電池の残量および前記不良の有無を示す情報を表示する表示部を含むことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の通信システム。
  8. 前記管理サーバーは、前記電池の残量および前記不良の有無を示す情報を、外部の端末装置に送信する制御を行う制御部をさらに含んでいることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の通信システム。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載の通信システムを含むケアサポートシステムであって、
    前記通信システムの前記通信ユニットは、居室内の動体を検知する動体検知ユニットを含み、
    前記管理サーバーは、前記動体検知ユニットから送信される、前記動体に関する情報を管理することを特徴とするケアサポートシステム。
  10. 前記動体検知ユニットは、
    居室内を撮影して画像を取得する撮像部と、
    前記撮像部にて取得された前記画像の画像データに対して画像認識処理を行う画像認識部と、
    電波の放射および受信によって居室内の動体としての被介護者の生体情報を検出する電波検出部とを含むことを特徴とする請求項9に記載のケアサポートシステム。
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