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JP2017202859A - 金属チューブ容器 - Google Patents

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JP2017202859A JP2016096870A JP2016096870A JP2017202859A JP 2017202859 A JP2017202859 A JP 2017202859A JP 2016096870 A JP2016096870 A JP 2016096870A JP 2016096870 A JP2016096870 A JP 2016096870A JP 2017202859 A JP2017202859 A JP 2017202859A
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Abstract

【課題】肩部におけるコーナー部が滑らかな曲線で構成された金属チューブ容器において、材料の使用量を少なくすると共に、肩部に残留する内容物を減らす。【解決手段】金属チューブ容器の肩部3は、テーパ部5から曲線によって滑らかに胴部4に接続するコーナー部6を有する。コーナー部6は、曲率半径が異なる円弧で形成された主円弧7と副円弧8とからなり、それぞれが1個以上の円弧で構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、アルミニウム等の金属チューブ容器に関し、さらに詳しくは、肩部におけるコーナー部が滑らかな曲線で構成された金属チューブ容器に関する。
従来、アルミニウム等の金属チューブ容器は、円筒状の口部と、該口部の下方に続く切頭円錐形の肩部と、該肩部の下方に続く円筒状の胴部とからなる。そして、肩部と胴部の間のコーナー部は、尖った角張り部を有している。金属チューブ容器は、このような形状以外にバリエーションが無く、顧客や消費者へのアピール力に欠けていた。
そこで、コーナー部106を滑らかな円弧状に形成することによって、ソフトな外観に仕上げた図8(特許文献1)に示すアルミチューブ101が開発された。このチューブ101は、肩部103の厚みを上端から下位に至るほど厚くなるように形成したものであり、金型内のアルミ材料がスムーズに押し流され、雌型やパンチの使用寿命が延びる効果がある。
実公平8−9000号公報
しかしながら、図8に示すアルミチューブ101は、肩部103における外側の傾斜角度に対して、内側の傾斜角度を異ならせることによって、肩部の厚みを上端から下位に至るほど厚くしているため、材料が過剰となる問題があった。この問題は、コーナー部106の円弧が大きいチューブが要望される場合、より一層顕著なものとなる。すなわち、コーナー部106は、円弧が大きくなると、全体的に容器の軸心に関して下方にシフトするため、その分だけコーナー部106の内側の傾斜角度を外側の傾斜角度に対して大きく異ならせる必要がある。そうすると、肩部103と胴部104の内側とが接続する部位が縦方向に長くなってしまうため、肩部103に残った内容物を取り出し難くなってしまう。
この発明は、肩部と胴部とを滑らかな曲線で接続したコーナー部を有する金属チューブ容器において、材料の使用量を少なくすると共に、肩部に残る内容物を減らすことを目的とする。また、高い品質の製品を安定して生産することを目的とする。
この課題を解決するため、請求項1記載の発明の解決手段は、口部の下端から下向きに傾斜して延びるテーパ部と、該テーパ部から曲線によって滑らかに胴部に接続するコーナー部とを有する金属チューブ容器において、前記コーナー部は、曲率半径が異なる円弧で形成された主円弧と副円弧とからなり、それぞれが1個以上の円弧で構成されることを特徴とする金属チューブ容器である。
請求項2記載の発明の解決手段は、この発明の金属チューブ容器であって、前記主円弧の一端が前記テーパ部と接続し、他端が主円弧の曲率半径よりも小さな副円弧の一端に接続しており、さらに、副円弧の他端が胴部に接続している金属チューブ容器である。
請求項3記載の発明の解決手段は、この発明の金属チューブ容器であって、前記主円弧および前記副円弧がそれぞれ1個の円弧で構成される金属チューブ容器である。
この課題を解決するため、請求項4記載の発明の解決手段は、口部の下端から下向きに傾斜して延びるテーパ部と、該テーパ部から曲線によって滑らかに胴部に接続するコーナー部とを有する金属チューブ容器において、コーナー部が複数の円弧で形成された円弧群を構成し、該円弧群の各曲率半径が、半径方向外側に向かって漸次小さく形成されていることを特徴とする金属チューブ容器である。
請求項5記載の発明の解決手段は、この発明の金属チューブ容器であって、前記コーナー部の全体又は一部が楕円曲線で構成される金属チューブ容器である。
請求項6記載の発明の解決手段は、この発明の金属チューブ容器であって、前記口部の内側下端から前記テーパ部と平行に延びる第1傾斜部と、該第1傾斜部から前記胴部の内側に接続する第2傾斜部とからなり、該第2傾斜部が前記金属チューブ容器の軸心となす角度は、前記第1傾斜部が該軸心となす角度よりも小さく、かつ、第2傾斜部と前記コーナー部とで形成される軸心方向の厚さが、半径方向外側に向かって漸次大きく形成されている金属チューブ容器である。
請求項7記載の発明の解決手段は、この発明の金属チューブ容器であって、前記胴部の外面に、熱収縮性フィルムからなる被膜を形成した金属チューブ容器である。
この発明に係る金属チューブ容器によれば、材料の使用量を少なくすることができると共に、肩部に残る内容物を少なくすることができる。また、高い品質の製品を安定して生産することができる。
この発明に係る第1の実施形態を示す金属チューブ容器の半断面図である。 図1の要部拡大図である。 この発明に係る第2の実施形態を示す要部拡大図である。 この発明に係る第3の実施形態を示す要部拡大図である。 この発明に係る第4の実施形態を示す要部拡大図である。 この発明に係る金属チューブ容器の製造装置を示す概略図である。 この発明に係る金属チューブ容器を用いた別の実施形態を示す半断面図である。 従来の金属チューブ容器を示す半断面図である。
この発明の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。
図1、図2は、この発明に係る金属チューブ容器における第1の実施形態である。図1は、金属チューブ容器1の全体を示す図であり、図2は、図1のA部を拡大した図である。図1、図2に示すように、肩部3の外面には、口部2の外側下端から所定の角度下向きに傾斜して延びるテーパ部5と、該テーパ部5から曲線で滑らかに胴部4に接続するコーナー部6とが形成されている。ここで、図2(A)に黒丸印(●)で示されているのは、コーナー部6の上端と下端である。このコーナー部6の曲線は、容器1の外側に向かって凸の形状を呈しており、複数の曲率半径を有している。すなわち、コーナー部6の曲線は、テーパ部5の下端に曲線で滑らかに接続する主円弧7と、該主円弧7の下端から曲線で滑らかに胴部4に接続する副円弧8とからなる2つの円弧で構成されている。なお、丸印(○)で示されている符号C1とc1は、それぞれ主円弧7と副円弧8の中心である。このうち主円弧7は、テーパ部5に滑らかに接続するが、胴部4には滑らかに接続しない。そのため、コーナー部6を主円弧7のみで形成した場合、主円弧7と胴部4とが交差する部位に尖った角張り部が形成される(図示せず)。しかし、この角張り部は成形金型の破損を招くため、望ましくない。そこで、副円弧8によって、角張り部を無くすと共に、主円弧7と胴部4の間を滑らかに接続している。これら主円弧7と副円弧8の曲率半径はそれぞれ異なっている。主円弧7は、目視して分かる程度の大きさの丸みを形成する上で重要であるため、主円弧7の曲率半径R1は、副円弧8の曲率半径r1よりも十分に大きく形成する必要がある。それに対し、副円弧8の曲率半径r1は、上記角張り部を無くす程度の大きさであって、主円弧7の曲率半径R1に比べて十分に小さい。これらの条件を満足し、かつ安定した成形性を維持するために、主円弧7の曲率半径R1は1.5〜3.0mmが好ましく、副円弧の曲率半径は1.0mm以下の範囲内であって、特に0.2〜1.0mmが好ましい。なお、図2では、主円弧7の曲率半径R1を2.0mm、副円弧8の曲率半径r1を0.4mmに形成したコーナー部6が示されている。
次に、図2(A)に鎖線で示す仮想コーナー部9について説明する。仮想コーナー部9は、テーパ部5から1つの円弧で滑らかに胴部に接続した従来の形状である。ここで、四角印(□)で示されているのは、仮想コーナー部9の上端と下端である。図2(A)では、コーナー部6と仮想コーナー部9の形状を比較するため、仮想コーナー部9の円弧の曲率半径を、主円弧7の曲率半径R1と同じ2.0mmに形成している。図示されるように、この発明に係るコーナー部6は、仮想コーナー部9よりも、容器の軸心に関して上方に位置している。また、黒丸印(●)で示すコーナー部6の下端(副円弧8の下端であって、副円弧8と胴部4との接点)は、四角印(□)で示す仮想コーナー部9の下端よりも、容器の軸心に関して上方に位置している。さらに、黒丸印(●)で示すコーナー部6の上端は、四角印(□)で示す仮想コーナー部9の上端よりも半径方向外側に位置している。
次に、この発明の特徴である肩部3の内面形状について説明する。図2(A)に示すように、肩部3の内面には、口部2の内側下端からテーパ部5と平行に延びる第1傾斜部15と、該第1傾斜部15から屈曲して下向きに延び、胴部4の内側に接続する第2傾斜部16とが形成されている。この第1傾斜部15と第2傾斜部16との間、および、第2傾斜部16と胴部4との間は、曲率半径が小さな補助曲線16’で滑らかに接続されてもよい。図2では、補助曲線16’の曲率半径を0.5mmに形成している。なお、第2傾斜部16は、直線で形成するのが好ましいが、大きな曲率半径を有する曲線で形成したものも、この発明に含まれる。しかし、曲率半径が小さいと、インパクト成形時に材料がスムーズに流れない問題や、肩部3の内面に傷が発生する問題など、成形に支障をきたす。そのため、第2傾斜部16を曲線で形成する場合、できるだけ直線に近い曲率半径の曲線が好ましい。
図2(B)は、容器の軸心に対する第1傾斜部15および第2傾斜部16の各角度と、肩部の厚さを説明する図である。ここで、鎖線o1、o2は、図1に示す容器1の軸心Oと平行な直線である。図示されるように、鎖線o1(容器の軸心)に対する第1傾斜部15の角度θ1と、鎖線o2(容器の軸心)に対する第2傾斜部16の角度θ2は、それぞれ異なる角度を有しており、第2傾斜部16の角度θ2が、第1傾斜部15の角度θ1よりも小さい。これらの条件を満足し、かつ安定した成形性を維持するために、第1傾斜部15の角度θ1は50°〜70°の範囲であって、特に55°〜65°が好ましく、第2傾斜部16の角度θ2は15°〜35°の範囲であって、特に20°〜30°が好ましい。なお、図2では、第1傾斜部15の角度θ1ならびにテーパ部5の角度を60°、第2傾斜部16の角度θ2を25°に形成したものを示している。次に、肩部3の厚さは、テーパ部5と第1傾斜部15とで形成される第1領域S1と、コーナー部6と第2傾斜部16とで形成される第2領域S2とで、それぞれ異なる厚さを有している。ここで、この発明における肩部3の厚さとは、容器の軸心方向における長さのことをいう。図示されるように、第1領域S1の厚さは、点線で示す基本厚さT、すなわち一定の厚さを有している。それに対して、第2領域S2の厚さは、半径方向外側に向かって漸次増すように、第1領域S1の基本厚さTに漸増厚さtが加わっている。なお、図2では、点線で示す基本厚さTを0.81mmに形成したものを示している。
また、図2(B)において、点Pは、肩部3の内面が屈曲する起点を示し、点Qは、肩部3の外面が湾曲する起点を示している。すなわち、点Pは、第2傾斜部16の上端位置または第1傾斜部15と第2傾斜部16の間に介在する補助曲線16’の上端位置であり、点Qは、テーパ部5の下端位置(コーナー部6の上端位置)である。図示されるように、点Pと点Qは、容器の軸心に対して半径方向にほぼ同じ間隔離れた位置に置かれている。つまり、肩部3の厚さは、肩部3の外面が湾曲する起点(点Q)から半径方向内側の範囲(第1領域S1)において均一な厚さを有しており、点Q(点P)から半径方向外側の範囲((第2領域S2)のみ厚さが増している。そのため、肩部3は、少ない材料で構成されている。しかし、肩部3の材料が著しく増えない限りにおいて、容器の軸心に対する第2傾斜部の角度θ2を大きくして、点Pを点Qよりも半径方向内側に置いてもよい。
図3は、第1の実施形態に類似した第2の実施形態を示している。この実施形態では、コーナー部26の曲線が、テーパ部25の下端に曲線で滑らかに接続する2つの主円弧27a、27bと、主円弧27bの下端から曲線で滑らかに胴部24に接続する副円弧28とからなる3つの円弧で構成されている。第1の実施形態と異なるのは、主円弧が2つの円弧27a、27bで構成されている点であり、その他の肩部の内面側の構成や肩部の厚さ等については、第1の実施形態と同じである。図示されるように、この2つの主円弧27a、27bの曲率半径R2a、R2bは異なっている。このように、主円弧27は、2個またはそれ以上の円弧で接続した主円弧群で構成してもよい。また、副円弧28も、2個またはそれ以上の円弧で接続した副円弧群で構成してもよい(図示せず)。なお、図3では、主円弧27aの曲率半径R2aを2.2mm、主円弧27bの曲率半径R2bを1.7mm、副円弧28の曲率半径を0.4mmに形成したものを示している。
図4もまた、第1の実施形態に類似した第3の実施形態を示している。この実施形態では、コーナー部36の曲線が、テーパ部35の下端に曲線で滑らかに接続する第2副円弧38’と、第2副円弧38’の下端から曲線で滑らかに接続する主円弧37と、主円弧37の下端から曲線で滑らかに胴部34に接続する副円弧38とからなる3つの円弧で構成されている。第1の実施形態と異なるのは、テーパ部35と主円弧37との間に第2副円弧38’が形成されている点であり、その他の肩部の内面側の構成や肩部の厚さ等については、第1の実施形態と同じである。第2副円弧38’は、主円弧37が十分な長さを有する限りにおいて、形成されてもよい。また、第2副円弧38’の曲率半径r3’の曲率半径は、副円弧38の曲率半径r3と同じであってもよく、また異なっていてもよい。なお、図4では、主円弧37の曲率半径R3を2.1mm、副円弧38の曲率半径r3を0.4mm、第2副円弧38’の曲率半径r3’を1.0mmに形成したものを示している。
上記第1〜第3の実施形態では、コーナー部が、2、3個程度の円弧で構成されていた。しかし、多数の円弧を集合させて円弧以外の複雑な曲線に近似させたものであってもよい。ここで、円弧以外の曲線とは、複数の円弧を集合させた円弧群によって、楕円、放物線、サイクロイドなどに近似させることができる曲線のことをいう。このような曲線が、第4の実施形態として図5に示されている。実線で示すコーナー部46の曲線は、中心C4を有する楕円曲線47である。この楕円曲線47は、複数の円弧を集合させた円弧群によって、楕円曲線に近似させることができる。そして、この楕円曲線47の曲率半径は、半径方向外側に向かって漸次小さくなるように形成されている。上記第1〜第3の実施形態と異なるのは、主円弧と副円弧の関係のように、曲率半径の境界が明確ではない点であり、その他の肩部の内面側の構成や肩部の厚さ等については、第1〜第3の実施形態と同じである。一方、図5(A)に示す鎖線は、図2〜図4と同様に、テーパ部と胴部との両方に1つの円弧で滑らかに接続した仮想コーナー部49であり、コーナー部46と仮想コーナー部49の形状を比較するため、その曲率半径を図2〜図4と同じ2.0mmに形成している。図示されるように、コーナー部46は、仮想コーナー部49よりも、容器の軸心に関して上方に位置している。また、黒丸印(●)で示すコーナー部46(楕円曲線47)の下端は、四角印(□)で示す仮想コーナー部49の下端よりも、容器の軸心に関して上方に位置している。さらに、黒丸印(●)で示すコーナー部46(楕円曲線47)の上端は、四角印(□)で示す仮想コーナー部49の上端よりも半径方向外側に位置している。なお、この実施形態では、コーナー部46が楕円曲線47のみで構成されているが、楕円曲線47とテーパ部45との間および/または楕円曲線47と胴部44との間に、1個またはそれ以上の円弧を形成してもよい。そして、そのような円弧が多数の円弧を集合させた円弧群で構成される場合、楕円曲線以外の曲線で構成されてもよい。
これら第1〜第4の実施形態に示すコーナー部の曲線は、円弧のみまたは曲線を複数の円弧で近似した円弧群について説明してきたが、この円弧や円弧群を微小長さの直線群によって曲線に近似させたものもこの発明に含まれる。
ここで、上記第1〜第4の実施形態に示した金属チューブ容器の好ましい寸法について説明する。この発明に係る金属チューブ容器は、特に以下に示す範囲において、成形金型の破損が抑制され、かつ高い品質の製品を安定して生産することができる。また、特殊な製法や手段を必要としない。まず、肩部の好ましい厚さ、すなわち、テーパ部(5、25、35、45)と第1傾斜部15とで形成される容器の軸心方向における厚さ(基本厚さT)は、0.4〜1.0mmである。次に、胴部(4、24、34、44)の好ましい厚さ、すなわち、胴部の半径方向における厚さは、0.10〜0.13mmである。そして、コーナー部が2、3個の円弧、すなわち、主円弧と副円弧とで構成される場合、主円弧(7、27a、27b、37)の曲率半径は1.5〜3.0mmが好ましく、副円弧(8、28、38、38’)の曲率半径は1.0mm以下、特に0.2〜1.0mmが好ましい。なお、図5のように、コーナー部46が円弧以外の曲線であって、複数の円弧を集合させた円弧群で近似させた曲線、例えば楕円曲線47である場合、円弧群の各曲率半径は次のようにして定めると良い。すなわち、図5に示す仮想円弧49を上記主円弧の好ましい範囲内(1.5〜3.0mm)で作図し、円弧群が仮想円弧49よりも軸心方向の上方に位置するように曲線を設定する。これらのコーナー部(6、26、36、46)に対して、第1傾斜部15と容器の軸心O(鎖線o1)とがなす角度θ1は、50°〜70°の範囲であって、特に55°〜65°が好ましい。そして、第2傾斜部16と容器の軸心O(鎖線o2)とがなす角度θ2は、15°〜35°の範囲であって、特に20°〜30°が好ましい。
次に、この発明に係る金属チューブ容器の製造方法について説明する。図6は、インパクト成形装置51を示す概略図である。インパクト成形は、パンチ53を矢印の方向に前進させ、ダイス52の窪みに置かれたアルミニウム等のスラグ材料Mに衝撃力を加えることによって、所望の形状に成形する方法である。すなわち、スラグ材料Mは、ダイス52、パンチ53及びエジェクターピン54で形成される隙間を流れると共に、パンチ53の側壁に沿って伸びることにより、図1に示す口部2、肩部3及び胴部4が一体の金属チューブ容器1が製造される。なお、肩部3を上記実施形態の形状に形成するには、ダイス52の肩部52aとコーナー部52bの形状、および、パンチ53の肩部53aの形状を適宜変更すればよい。
図1に戻って、金属チューブ容器1の口部2の上端近辺は、穿孔可能又は剥離可能な薄膜2aで閉じられてもよく、この薄膜2aは、インパクト成形によって口部と一体に形成してもよい。また、口部2に図示しないキャップを着脱できるよう、ネジ部等の蓋係合部2bを形成してもよい。この蓋係合部2bは、後述する別体の部材で構成されてもよい。
このようにして得られた金属チューブ容器は、図7に示すように、その外面に合成樹脂被膜71を形成してもよい。図7は、第5の実施形態であり、合成樹脂被膜71として熱収縮性被膜71’を被覆したものである。該熱収縮性被膜71’は、ポリエステル、ポリエチレン等の熱収縮性フィルムからなる。筒状に形成した該フィルムを熱収縮させることによって、図示されるように、金属チューブ容器61の肩部63の上端から胴部64まで熱収縮性被膜71’で被覆してもよい。このフィルムには、予め印刷等の装飾を施してもよい。また、口部62の外周にネジ部等の蓋係合部72bを備えた別体の中栓72を設けてもよい。該中栓72は、合成樹脂を射出成形する等して得られる。かくして得られた金属チューブ容器61の内部に、内容物が充填される。その後、胴部64の下端を偏平化しかつ折り畳んで、折り締め部64aを形成することによって、容器内に内容物を収容した金属チューブ容器61が完成する。なお、図7では、折り締め部64aが熱収縮性被膜71’で被覆されていないが、胴部64の下端まで熱収縮性被膜71’で被覆してもよい。
次に、上記実施形態の作用効果について説明する。第1〜第3の実施形態においては、コーナー部の曲率半径がそれぞれ異なる主円弧と副円弧とで構成されており、第4の実施形態においては、コーナー部が複数の円弧で構成される円弧群をなし、該円弧群の各曲率半径が半径方向外側に漸次小さくなる円弧で構成されている。コーナー部がこのように構成されているので、コーナー部を比較的大きな曲率半径の単一の円弧で形成するよりも、コーナー部が容器の軸心に関して上方にシフトする。そのため、少ない材料で肩部を形成することができる。特に、肩部の内側に、テーパ部と平行な第1傾斜部と、該第1傾斜部から屈曲して胴部の内側に接続する第2傾斜部とが形成されている場合、コーナー部と第2傾斜部とで形成される軸心方向の厚さのみが半径方向外側に向かって漸次大きくなるため、さらに少ない材料で肩部を形成することができる。また、コーナー部と第2傾斜部とで形成される軸心方向の肩部の厚さが半径方向外側に向かって漸次増す点、また、肩部の内側が概ね直線状に形成されている点により、インパクト成形時に、スラグ材料が胴部に向かってスムーズに流れ、成形不良が生じない。
第5の実施形態においては、第1〜第4の実施形態による金属チューブ容器の外面が合成樹脂の被膜、例えば熱収縮性フィルムで被覆されている。そのため、金属の質感を抑制することができる。特に、熱収縮性フィルムを容器の肩部上端から胴部まで被覆し、口部の外周に合成樹脂の中栓を設けると、金属面が殆ど露出しないので、金属の質感をより一層抑制することができる。また、コーナー部の曲率半径が比較的大きいため、熱収縮性フィルムを熱収縮させて胴部と肩部を被覆するときや、チューブ容器を絞り出すときなどにおいて、フィルムがコーナー部付近で破れにくい。
以上、この発明の実施形態を説明したが、上記実施形態に限定されるものではなく、以下に説明する(図示しない)種々の形態を採りうることは言うまでもない。例えば、図7に示す熱収縮性被膜71’による合成樹脂被膜71は、感熱接着性のフィルム又はラベルによる合成樹脂被膜に代えてもよい。また、合成樹脂被膜71は、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の塗装膜による合成樹脂被膜に代えてもよい。この塗装膜による合成樹脂被膜は、金属チューブ容器の胴部外面に、ロールコート、スプレーコート等の塗装方法によって、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の塗装膜が形成される。また、必要に応じて、肩部や口部の外面にも、この塗装膜による合成樹脂被膜を形成してもよい。その他の合成樹脂被膜として、射出成形、押出成形等によって金属チューブ容器の外面に熱可塑性樹脂層を形成することによって、合成樹脂被膜を形成してもよい。さらに、金属チューブ容器には、その内面に、内容物を安定して保存するための保護被膜が形成されてもよい。この保護被膜は、金属チューブ容器の内面に、スプレーコート等の塗装方法によって、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂の塗装膜が形成される。
1,61,101 金属チューブ容器
2,62,102 口部
2a 薄膜
2b,72b 蓋係合部
3,23,33,43,63,103 肩部
4,24,34,44,64,104 胴部
5,25,35,45 テーパ部
6,26,36,46 コーナー部
7,27a,27b,37 主円弧
47 楕円曲線
8,28,38 副円弧
38’ 第2副円弧
9,29,39,49 仮想コーナー部
15 第1傾斜部
16 第2傾斜部
16’ 補助曲線
51 インパクト成形装置
52 ダイス
52a 肩部
52b コーナー部
53 パンチ
53a 肩部
54 エジェクターピン
M スラグ材料
64a 折り締め部
71 合成樹脂被膜
71’ 熱収縮性被膜
72 中栓

Claims (7)

  1. 口部の下端から下向きに傾斜して延びるテーパ部と、該テーパ部から曲線によって滑らかに胴部に接続するコーナー部とを有する金属チューブ容器において、
    前記コーナー部は、曲率半径が異なる円弧で形成された主円弧と副円弧とからなり、それぞれが1個以上の円弧で構成されることを特徴とする金属チューブ容器。
  2. 前記主円弧の一端が前記テーパ部と接続し、他端が主円弧の曲率半径よりも小さな副円弧の一端に接続しており、さらに、副円弧の他端が胴部に接続していることを特徴とする請求項1に記載の金属チューブ容器。
  3. 前記主円弧および前記副円弧がそれぞれ1個の円弧で構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の金属チューブ容器。
  4. 口部の下端から下向きに傾斜して延びるテーパ部と、該テーパ部から曲線によって滑らかに胴部に接続するコーナー部とを有する金属チューブ容器において、
    コーナー部が複数の円弧で形成された円弧群を構成し、該円弧群の各曲率半径が、半径方向外側に向かって漸次小さく形成されていることを特徴とする金属チューブ容器。
  5. 前記コーナー部の全体又は一部が楕円曲線で構成される請求項4に記載の金属チューブ容器。
  6. 前記口部の内側下端から前記テーパ部と平行に延びる第1傾斜部と、該第1傾斜部から前記胴部の内側に接続する第2傾斜部とからなり、
    該第2傾斜部が前記金属チューブ容器の軸心となす角度は、前記第1傾斜部が該軸心となす角度よりも小さく、かつ、第2傾斜部と前記コーナー部とで形成される軸心方向の厚さが、半径方向外側に向かって漸次大きく形成されていることを特徴とする請求項1〜5に記載の金属チューブ容器。
  7. 前記胴部の外面に、熱収縮性フィルムからなる被膜を形成した請求項1〜6に記載の金属チューブ容器。
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