JP2017128190A - 車両の制御装置及び車両の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】、車両の駆動トルクを最適に制御するとともに、車両が走行する将来的な環境に応じて駆動トルクを最適に制御することで、車両の挙動を確実に安定させる。【解決手段】本発明に係る車両の制御装置200は、車両の現在の走行状況に基づいて、車両の前後方向に付与する駆動トルクの変化率を制限する処理を行う駆動トルクのレートリミッタ処理部282と、車両の将来的な環境情報に基づいて、変化率の処理が行われた駆動トルクを補正する駆動要求トルク補正処理部286と、を備える。【選択図】図3
Description
本発明は、車両の制御装置及び車両の制御方法に関する。
従来、例えば下記の特許文献1には、路面の赤外線放射率から路面凍結とセンサ自身の性能が判断する状況、車両位置や時間から特定された気象データが示すキーワードが路面凍結の起こりやすいキーワードと一致する状況、の全てが揃った場合に路面凍結と判断し、車両速度が所定速度値より小さい場合には、車両駆動力制御部を作動させ、車両速度が所定速度値以上の場合には、車両速度制御部と車両制動制御部を作動させることが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載された技術は、車両が走行する現在の路面状況に基づいた制御を想定しており、車両がこれから走行する将来の路面状況を考慮したものではない。このため、将来の路面状況に応じた制御を行うことは困難である。従って、将来的な降雨や降雪等により路面状況が悪くなった場合に、このような路面状況の変化を予測して制御を行うことができないため、将来的に車両挙動が不安定になる問題がある。
一方で、現在の走行状況が、例えば降雨時の走行や雪路の走行など路面状況が悪い場合は、車両の挙動が不安定になるため、現在の走行状況に応じて車両に付与するトルクを適切に制御する必要がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、車両の現在の走行状況に基づいて、車両の駆動トルクを最適に制御するとともに、車両が走行する将来的な環境に応じて駆動トルクを最適に制御することで、車両の挙動を確実に安定させることが可能な、新規かつ改良された車両の制御装置及び車両の制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、車両の現在の走行状況に基づいて、車両の前後方向に付与する駆動トルクの変化率を制限する処理を行う変化率制限処理部と、車両の将来的な環境情報に基づいて、前記変化率の処理が行われた前記駆動トルクを補正する補正処理部と、を備える車両の制御装置が提供される。
各車輪のスリップ率を演算するスリップ率演算部を備え、前記変化率制限処理部は、前記各車輪のスリップ率の少なくとも1つが所定値を超える場合に前記駆動トルクの前記変化率を制限するものであっても良い。
また、前記変化率制限処理部は、前記駆動トルクの単位時間当たりの変化量が所定値を超える場合は、前記変化量を前記所定値に制限するものであっても良い。
また、カメラの画像情報に基づいて降雨又は積雪が有るか否かを判定する判定部を備え、前記変化率制限処理部は、現在の走行状況において降雨又は積雪が有る場合は前記変化率を制限するものであっても良い。
また、前記変化率制限処理部は、現在の走行状況において降雨又は積雪がない場合は前記変化率を制限しないものであっても良い。
また、前記将来的な環境情報は、将来的な予測到達地点における環境情報であっても良い。
また、悪天候の兆候を検知してからの経過時間に基づいて前記駆動トルクを補正するための補正トルクを算出する補正トルク算出部を備え、前記補正処理部は、前記駆動トルクから前記補正トルクを減算して前記駆動トルクを補正するものであっても良い。
また、前記補正トルク算出部は、悪天候の兆候を検知してからの前記経過時間が長いほど前記補正トルクを増加させるものであっても良い。
また、前記補正トルク算出部は、悪天候の兆候を検知してからの経過時間に基づいて路面状況が悪い地点までの走行距離を算出し、前記走行距離に基づいて前記補正トルクの変化量を算出し、当該変化量に基づいて前記補正トルクを算出するものであっても良い。
また、前記補正トルク算出部は、悪天候の兆候を検知しない場合は、悪天候の兆候を検知しなくなってからの経過時間に応じて前記補正トルクを減少させるものであっても良い。
また、各車輪のスリップ率を演算するスリップ率演算部を備え、前記補正トルク算出部は、前記各車輪のスリップ率の最大値が所定値以上の場合は、前記補正トルクを変化させないものであっても良い。
走行路の勾配を判定する判定部を備え、前記補正トルク算出部は、走行路の勾配が所定値以上の場合は、前記補正トルクを変化させないものであっても良い。
また、カメラの画像情報に基づいて降雨又は積雪が有るか否かを判定する判定部を備え、前記補正トルク算出部は、降雨又は積雪が有る場合は、前記補正トルクを変化させないものであっても良い。
また、前記補正トルク算出部は、前記補正トルクが所定値を超える場合は、前記補正トルクを前記所定値に制限するものであっても良い。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、車両の現在の走行状況に基づいて、車両の前後方向に付与する駆動トルクの変化率を制限する処理を行うステップと、車両の将来的な環境情報に基づいて、前記変化率の処理が行われた前記駆動トルクを補正するステップと、を備える車両の制御方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、車両の現在の走行状況に基づいて、車両の駆動トルクを最適に制御するとともに、車両が走行する将来的な環境に応じて駆動トルクを最適に制御することで、車両の挙動を確実に安定させることが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
1.本発明の一実施形態に係る車両の構成例
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る車両1000の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る車両1000を示す模式図である。図1に示すように、車両1000は、前輪100,102、後輪104,106、前輪100,102及び後輪104,106のそれぞれを駆動する駆動力発生装置(モータ)108,110,112,114、前輪100,102及び後輪104,106のそれぞれの車輪速を検出する車輪速センサ116,118,120,122、ステアリングホイール124、舵角センサ130、パワーステアリング機構140、ヨーレートセンサ150、横加速度センサ160、制御装置(コントローラ)200、外界認識部220を有して構成されている。
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る車両1000の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る車両1000を示す模式図である。図1に示すように、車両1000は、前輪100,102、後輪104,106、前輪100,102及び後輪104,106のそれぞれを駆動する駆動力発生装置(モータ)108,110,112,114、前輪100,102及び後輪104,106のそれぞれの車輪速を検出する車輪速センサ116,118,120,122、ステアリングホイール124、舵角センサ130、パワーステアリング機構140、ヨーレートセンサ150、横加速度センサ160、制御装置(コントローラ)200、外界認識部220を有して構成されている。
本実施形態に係る車両1000は、前輪100,102及び後輪104,106のそれぞれを駆動するためにモータ108,110,112,114が設けられている。このため、前輪100,102及び後輪104,106のそれぞれで駆動トルクを制御することができる。従って、前輪100,102の操舵によるヨーレート発生とは独立して、前輪100,102及び後輪104,106のそれぞれを駆動することで、トルクベクタリング制御によりヨーレートを発生させることができる。特に、後輪104,106のトルクを個別に制御することで、ハンドル操舵系とは独立してヨーレートを発生させることができる。後輪104,106は、制御装置200の指令に基づき、後輪104,106に対応するモータ112,114が制御されることで、駆動トルクが制御される。
パワーステアリング機構140は、ドライバによるステアリングホイール124の操作に応じて、トルク制御又は角度制御により前輪100,102の舵角を制御する。舵角センサ130は、運転者がステアリングホイール124を操作して入力した舵角θHを検出する。ヨーレートセンサ150は、車両1000の実ヨーレートγを検出する。車輪速センサ116,118,120,122は、車両1000の車両速度Vを検出する。
なお、本実施形態はこの形態に限られることなく、前輪100,102を駆動するモータ108,102が設けられておらず、後輪104,106のみがモータ112,114で独立して駆動力を発生する車両であっても良い。また、後輪104,106を駆動するモータ112,114が設けられておらず、前輪100,102のみがモータ108,102で独立して駆動力を発生する車両であっても良い。
図2は、本実施形態に係る車両1000が行う操舵による旋回制御(操安制御)を示す模式図である。操舵による旋回制御では、ドライバによるステアリングホイール130の操作に応じて後輪104,106に駆動力差を生じさせることで、車両1000の旋回を支援する。図2に示す例では、ドライバ(運転者)の操舵により車両1000が左に旋回している。また、後輪104,106の駆動力差によって、右側の後輪106に前向きの駆動力を発生させ、左側の後輪104には右側の後輪106に対して駆動力を抑制、または後ろ向きに駆動力を発生させることで、左右に駆動力差を発生させ、左回りの旋回を支援する方向にモーメントを発生させている。
一方、前輪100,102及び後輪104,106には、アクセル開度、車両速度Vに応じてモータ108,110,112,114を駆動することで、前後方向の駆動力が発生する。本実施形態では、アクセル開度や車両速度Vから前後方向の駆動力の目標値を算出する車両1000において、カメラなどの外界認識部220から取得した現在の自車周囲の環境情報や車輪のスリップ率から各車輪の駆動力の目標値を徐々に変化させ、車両が不安定になりうる駆動力の変動を抑制する(駆動トルクのレートリミッタ処理)。
また、走行時間やGPSの座標などのパラメータの推移に応じて、将来的な情報として悪天候の兆候を検知した時は、経過時間や走行環境の推移に応じて前後方向の駆動力を徐々に変化させる補正値を算出する(補正トルクの算出処理)。そして、将来的な情報に基づいて算出した駆動力の補正値を、ドライバ操作に応じて各々算出した各輪の駆動力と合算することで駆動力の要求値を補正し、車両挙動が不安定になりうる環境でも車両の安定性能を確保する。より詳細には、補正トルクを算出して、最も滑りやすく危険な時間帯に合わせて駆動力を減少側に徐々に変更し、アクセル操作に基づく所定の操作量に対する車両の駆動力を徐々に嵩下げすることで、車両の安定性能を確保する。以下、詳細に説明する。
2.制御装置の構成
図3は、制御装置200の構成を示す模式図である。制御装置200は、車載センサ210、外界認識部220、駆動目標トルク演算部230、スリップ率演算部240、補正トルク基準値演算部250、降雨・積雪判定部260、登降坂判定部270、駆動目標トルク補正処理部280、を有している。駆動目標トルク補正処理部280は、駆動トルクのレートリミッタ処理部(変化率制限処理部)282、補正トルク算出部284、補正処理部286を有して構成されている。
図3は、制御装置200の構成を示す模式図である。制御装置200は、車載センサ210、外界認識部220、駆動目標トルク演算部230、スリップ率演算部240、補正トルク基準値演算部250、降雨・積雪判定部260、登降坂判定部270、駆動目標トルク補正処理部280、を有している。駆動目標トルク補正処理部280は、駆動トルクのレートリミッタ処理部(変化率制限処理部)282、補正トルク算出部284、補正処理部286を有して構成されている。
車載センサ210は、アクセル開度センサ、車両速度Vを検出する速度センサ、車輪速VwFL,VwFR,VwRL,VwRRを検出するセンサ等を含む。
外界認識部220は、外部の環境を認識するための構成要素である。外界認識部220は、天候情報を位置情報(GPS情報)とともに取得することができる。また、外界認識部220は、ステレオカメラ、雨滴センサ、勾配センサ等のセンサを含み、車両外部の天候、路面の傾斜等の環境情報を取得する。外界認識部220は、無線通信部を備え、天候情報を無線通信により取得する。また、外部認識部220が備えるステレオカメラは、車両外部を撮像し、車両外部の画像情報、特に車両前方の路面、走行レーンを示す車線、先行車、信号機、各種標識類の画像情報を取得する。ステレオカメラは、CCDセンサ、CMOSセンサ等の撮像素子を有する左右1対のカメラを有して構成され、車両外の外部環境を撮像することで画像情報を取得する。
3.制御装置で行われる処理の概要
図4は、制御装置200で行われる処理を示すフローチャートである。図4において、先ず、ステップS100では、駆動目標トルク演算部230が各車輪の駆動目標トルクMotTrqTgtを演算する。次のステップS110では、スリップ率演算部240が各車輪のスリップ率を演算する。次のステップS120では、レートリミッタ処理部282が、駆動目標トルクMotTrqTgtのレートリミッタ処理を行い、レートリミッタ処理後のモータトルク目標値GradLimitedMotTrqを算出する。
図4は、制御装置200で行われる処理を示すフローチャートである。図4において、先ず、ステップS100では、駆動目標トルク演算部230が各車輪の駆動目標トルクMotTrqTgtを演算する。次のステップS110では、スリップ率演算部240が各車輪のスリップ率を演算する。次のステップS120では、レートリミッタ処理部282が、駆動目標トルクMotTrqTgtのレートリミッタ処理を行い、レートリミッタ処理後のモータトルク目標値GradLimitedMotTrqを算出する。
次のステップS130では、登降坂判定部270が登降坂の判定を行う。次のステップS140では、降雨・積雪判定部260が降雨、積雪の判定を行う。次のステップS150では、補正トルク算出部284が補正トルクTrqAdjustを算出する。次のステップS160では、補正処理部286が、補正トルクTrqAdjustに基づいてモータトルク目標値GradLimitedMotTrqを補正し、駆動要求トルクMotTrqReqを出力する。なお、各ステップの処理は各車輪毎に行われるものであって良い。
4.制御装置の各構成要素で行われる処理
以下では、図3に示す制御装置200の各構成要素で行われる処理について詳細に説明する。駆動目標トルク演算部230は、アクセル開度、車両速度V、車輪速VwFL,VwFR,VwRL,VwRRに基づいて、各車輪に付与する駆動目標トルク(前後駆動トルク)MotTrqTgtFL(FL輪),MotTrqTgtFR(FR輪),MotTrqTgtRL(RL輪),MotTrqTgtRR(RR輪)を算出する。ここで、VwFLは左前輪(FL輪)の車輪速であり、VwFRは右前輪(FR輪)の車輪速であり、VwRLは左後輪(RL輪)の車輪速であり、VwRRは右後輪(RR輪)の車輪速である。また、MotTrqTgtFLは左前輪の制御目標トルクであり、MotTrqTgtFRは右前輪の制御目標トルクであり、MotTrqTgtRLは左後輪の制御目標トルクであり、MotTrqTgtRRは右後輪の駆動目標トルクである。
以下では、図3に示す制御装置200の各構成要素で行われる処理について詳細に説明する。駆動目標トルク演算部230は、アクセル開度、車両速度V、車輪速VwFL,VwFR,VwRL,VwRRに基づいて、各車輪に付与する駆動目標トルク(前後駆動トルク)MotTrqTgtFL(FL輪),MotTrqTgtFR(FR輪),MotTrqTgtRL(RL輪),MotTrqTgtRR(RR輪)を算出する。ここで、VwFLは左前輪(FL輪)の車輪速であり、VwFRは右前輪(FR輪)の車輪速であり、VwRLは左後輪(RL輪)の車輪速であり、VwRRは右後輪(RR輪)の車輪速である。また、MotTrqTgtFLは左前輪の制御目標トルクであり、MotTrqTgtFRは右前輪の制御目標トルクであり、MotTrqTgtRLは左後輪の制御目標トルクであり、MotTrqTgtRRは右後輪の駆動目標トルクである。
スリップ率演算部240は、車両速度Vと車輪速VwFL,VwFR,VwRL,VwRRから、各輪におけるスリップ率α(#)を計算する。駆動時のスリップ率は式(1)から算出され、制動時のスリップ率は式(2)から算出される。なお、#はFF、FR、RL、RRのいずれかを表しており、α(FL)は左前輪のスリップ率であり、α(FR)は右前輪のスリップ率であり、α(RL)は左後輪のスリップ率であり、α(RR)は右後輪のスリップ率である。
補正トルク基準値演算部250は、車両速度Vと天候情報(GPS)に基づいて、単位時間当たりの補正トルク変化量ΔTrqAdjustを算出する。具体的には、補正トルク基準値演算部250は、悪天候の兆候を取得してからの経過時間、悪天候の兆候を検知してから車両が走行した走行距離から、単位時間当たりの補正トルク変化量ΔTrqAdjustを算出する。
図5は、補正トルク基準値演算部250が単位時間当たりの補正トルク変化量ΔTrqAdjustを算出する処理を示すフローチャートである。図5の処理は、所定の制御周期毎に行われる。先ず、ステップS10では、車両速度Vと予想到達時間(例えば20分)TESTから予測到達地点までの距離LESTを算出する。距離LESTは以下の式(3)から算出される。
LEST=V×TEST ・・・(3)
LEST=V×TEST ・・・(3)
経過時間TESTとして、雨が降り始めてから最も危険な時間(20分)を指定する。車両速度Vとしては、検知時点の現在の車速を使用する。但し、車両速度Vとしては、これに限定されるものではなく、ある所定の時間帯(数〜数百サンプリング前まで)から算出される車両速度Vの平均値VMEANで代用しても良い。
図7は、降雨時に路面の摩擦係数μが時間に伴って変化する様子を示す模式図である。図7に示すように、時刻0では乾いた路面状態であり摩擦係数μは高いが、時刻t0で雨が降り始めると摩擦係数μが低下し始め、降り始めから20分程度が経過した時点で、泥やホコリの影響により最も摩擦係数μが低くなる。その後は、雨が降り続いていても、泥やホコリが路面上から洗い流されるため、摩擦係数μは増加する。そして、時刻t1で雨が止むと摩擦係数μは増加していき、路面が乾くと摩擦係数μが元の高い状態に復帰する。
以上のように、図7によれば、雨の降り始めから20分程度経過した時点が最も滑りやすい路面状態であることが判る。このため、図5のステップS10では、経過時間TESTを20分として予測到達地点までの距離LESTを算出する。これにより、予測到達地点は最も滑り易い路面状態である地点に相当し、距離LESTは現在の車両1000の位置から予測到達地点までの距離に相当する。
次のステップS12では、悪天候の兆候を取得したか否かを判定し、悪天候の兆候を取得した場合はステップS14へ進む。悪天候の兆候は、外界認識部220のステレオカメラ、雨滴センサから取得することが可能である。また、外部から天候情報(GPS)を取得することで悪天候の兆候を取得することも可能である。
ステップS14では、車両速度Vと悪天候を検知してからの経過時間から走行距離LNOWを算出する。具体的には、以下の式(4)に基づいて、サンプリング時間Δtと各サンプリング時の車速Vkを積算することで、ステップS12で悪天候の兆候を取得してからの走行距離LNOWを算出する。
次のステップS16では、以下の式(5)に基づいて、LESTからLNOWを減算することでΔLを求める。
ΔL=LEST−LNOW ・・・(5)
ΔL=LEST−LNOW ・・・(5)
ここで算出されたΔLは、予測到達地点までの残りの距離を表しているため、ΔLが小さいほど予測到達地点(最も滑り易い路面状態である地点)に近づいていることになる。
一方、ステップS12で悪天候の兆候を取得しなかった場合は、ステップS18へ進む。つまり、好天だと想定される場合は、ステップS18へ進む。ステップS18では、悪天候の兆候を取得してから積算し始めた走行距離(LNOW)を0にリセットする(LNOW=0)。次のステップS20では、ΔL=ΔLMAX1とする。ここで、ΔLMAX1として、悪天候時には到達しない値を指定する。ΔLMAX1は、例えば、正の値であって、マイコンの演算処理上、最大値として取り扱われるガード値とする。
ステップS16,S20の後はステップS22へ進む。ステップS16,S20で求めたΔLの値は、車両1000の現在位置から予測到達地点(最も滑り易い路面状態である地点)までの距離を表しており、ΔLが小さいほど路面が滑り易いことが想定される。ステップS22では、ΔL<ΔLMAX2であるか否かを判定し、ΔL<ΔLMAX2の場合はステップS24へ進む。一方、ΔL<ΔLMAX2でない場合はステップS26へ進む。なお、ΔLMAX1とΔLMAX2の大小関係は、ΔLMAX1>ΔLMAX2とする。
ステップS24へ進んだ場合、予測到達地点(最も滑り易い路面状態である地点)に近いと考えられるため、単位時間当たりの補正トルク変化量ΔTrqAdjustをDELTA_TRQ_ADJ_Pとする。ここで、DELTA_TRQ_ADJ_Pは正の値である(DELTA_TRQ_ADJ_P>0)。
また、ステップS26へ進んだ場合、良天候であるため、単位時間当たりの補正トルク変化量ΔTrqAdjustをDELTA_TRQ_ADJ_Mとする。ここで、DELTA_TRQ_ADJ_Mは負の値である(DELTA_TRQ_ADJ_M<0)。
以上のようにして、補正トルク基準値演算部250は、悪天候の兆候がある場合は、現在位置から予測到達地点までの距離に応じて、単位時間当たりの補正トルク変化量ΔTrqAdjustとして正の値を出力する。一方、補正トルク基準値演算部250は、悪天候の兆候がない場合は、通常制御復帰モードとし、単位時間当たりの補正トルク変化量ΔTrqAdjustとして負の値を出力する。そして、補正トルク変化量ΔTrqAdjustによって調整された補正トルクTrqAdjustにより、モータトルク目標値を補正する。
図6は、図5の処理に基づいて、補正トルク変化量ΔTrqAdjustによって調整された補正トルクTrqAdjustの変化を示す特性図である。図6に示すように、図5の処理を行うことで、ΔLの変化に応じて補正トルクTrqAdjustが変化し、ΔLが小さくなるほどTrqAdjustの値が大きくなる。
このように、本実施形態では、将来的な予測到達地点での環境情報を予測し、悪天候の兆候があり、予測到達地点で最も滑り易い路面状態になることが想定される場合は、予想到達地点としてLMAX1、トルクを徐変し始める距離をLMAX2として指定し、補正トルク変化量ΔTrqAdjustによって補正トルクを調整することで、将来的な環境情報に応じた駆動トルクの制御を実現してもよい。これにより、予測到達地点に到着した際に駆動トルクが最適に制御されるため、予測到達地点での車両挙動を確実に判定させることができる。なお、上述した例では、雨の降り始めから20分程度経過した時間帯が最も滑り易いことから、20分経過時に車両1000が走行している地点での環境情報を将来的な環境情報としているが、これに限定されるものではない。例えば、地域的な天候情報を位置情報とともに取得し、ナビゲーションシステムから得られる自車の目的地までの経路が雨の地域を通過する場合は、雨の地域を予測到達地点として、予測到達地点に到着した際に駆動トルクを最適に制御することもできる。
降雨・積雪判定部260は、外界認識部220から取得した情報に基づき、降雨・積雪判定を実施する。降雨・積雪判定部260は、判定の結果に基づいて、降雨・積雪判定用の天候フラグFgClimを出力する。FgClim=ON(オン)の場合は降雨、積雪が有ると判定された場合であり、FgClim=OFF(オフ)の場合は降雨、積雪が無いと判定された場合である。
降雨・積雪判定部260は、降雨、積雪が有るか否かの判定を、外界認識部220のステレオカメラが撮像した画像に基づいて行う。図8は、ステレオカメラが撮像した矩形の画像340内に設定された、マトリクス状の複数の監視領域300を示す模式図である。図8に示す例では、ステレオカメラにより車両前方の景色が被写体として撮像されており、先行車両350の一部、および車線360の一部が画像340内に写っている。
図8に示すように、ステレオカメラが撮像した画像をマトリクス状の複数の領域に分割してそれぞれを監視領域300とし、各監視領域内でウェットデータ率RTおよび平均輝度A、輝度エッジ数Nを算出する。雪路であるか否かの判定は、各監視領域300の水平方向に関する輝度エッジ数Nと、各監視領域300の全体的な平均輝度Aを算出し、輝度エッジ数Nが閾値より小さく、かつ平均輝度Aが閾値より大きい場合に雪路と判定することができる。このような手法は、例えば特開2001−43352号公報に記載されている。
また、ウェット路であるか否かの判定は、ステレオカメラから得られる監視領域300の各所定領域までの距離データに関して三次元空間における高さを求め、走行路の路面よりも低い位置で立体物が路面に移りこんでいることに起因した距離データ数をウェットデータ数としてカウントする。ウェットデータ数を走行路の路面に対応する距離データ数(ドライデータ数)で割ったものをウェットデータ率RTとして算出し、ウェットデータ率RTが閾値より大きい場合にウェット路と判定する。このような手法は、例えば特開2001−41741号公報に記載されている。
登降坂判定部270は、外界認識部220から取得した情報に基づき、前後の勾配が一定の閾値を超えたか否かを判別するため、登降坂判定を実施する。より詳細には、坂の勾配を絶対値化して、所定の閾値を上回った時に登降坂判定フラグ(FgGrad)をオン(ON)とする。但し、フラグの切り換えは必ずしもこの形態に限定されるものではなく、勾配の状況に応じて符号を付与(例:上り坂:+、下り坂:−)し、値を切り替えるスイッチ形式にすることで、登り坂と下り坂の制御を切り替えるようにしても良い。
次に、駆動要求トルク補正処理部280の各構成要素について説明する。レートリミッタ処理部282は、スリップ率演算部240が演算した各車輪のスリップ率のうち、絶対値が最大のものと、降雨・積雪判定部260が判定したフラグ(FgClim)とに基づいて、走行環境が不安定な状況を検知した場合には、アクセル操作に伴う目標駆動トルクMotTrqTgtにレートリミッタを設ける。
レートリミッタ処理部282は、外界認識部220から検知した自車周囲の現在的な情報と、車両挙動(スリップ率)によって判断した状態量を各々参照することで、水たまりや積雪路面など不安定な路面へ進入する場合と、脱出する場合の各々において、車両挙動(スリップ率)に基づき駆動目標トルクにレートリミッタをかけることで車両の駆動力が急変する事を抑制する。
図9は、レートリミッタ処理部282がアクセル操作に伴う駆動トルクにレートリミッタを設ける処理を示すフローチャートである。図9の処理は、所定の制御周期毎に行われる。先ず、ステップS30では、単位時間あたりのモータトルク(駆動目標トルクMotTrqTgt)の変化量ΔMotTrqを求める。変化量ΔMotTrqは、以下の式(6)から算出される。ここで、MotTrqTgtは駆動目標トルクの今回値であり、MotTrqTgt_pは駆動目標トルクの前回値である。
ΔMotTrq=MotTrqTgt−MotTrqTgt_p ・・・(6)
ΔMotTrq=MotTrqTgt−MotTrqTgt_p ・・・(6)
次のステップS32では、各輪におけるスリップ率αFL,αFR,αRL,αRRの絶対値の中から、最大値αmaxを算出する。すなわち、最大値αmaxは以下の式(7)から算出される。
αmax=max(|αFL|,|αFR|,|αRL|,|αRR|)
・・・(7)
αmax=max(|αFL|,|αFR|,|αRL|,|αRR|)
・・・(7)
次のステップS34では、αmaxと所定のしきい値TH_ALFAを比較し、αmax>TH_ALFAの場合はステップS36へ進む。一方、αmax≦TH_ALFAの場合はステップS38へ進む。ステップS38では、天候フラグFgClimの状態を判定し、FgClim=ONの場合はステップS36へ進む。ステップS36以降に進んだ場合は、スリップ率の最大値αmaxがしきい値TH_ALFAよりも大きく、または天候フラグがオンであることから、車輪が滑り易い状態にあるため、駆動目標トルクのレートリミッタ処理を実行する。
ステップS36では、ΔMotTrqの絶対値とモータトルク変化量の最大値ガード(正転側)TH_TRQ_MAX_Pを比較し、|ΔMotTrq|<TH_TRQ_MAX_Pの場合はステップS40へ進む。ステップS40では、モータトルク目標値(レートリミッタ処理後(今回値))GradLimitedMotTrqの値を、モータトルク目標値(レートリミッタ処理後(前回値))GradLimitedMotTrq_pにモータトルクの変化量ΔMotTrqを加算した値とする(GradLimitedMotTrq=GradLimitedMotTrq_p+ΔMotTrq)。この場合、ΔMotTrqの絶対値がしきい値TH_TRQ_MAX_Pよりも小さいため、モータトルク目標値(レートリミッタ処理後(今回値))GradLimitedMotTrqについて、前回値に対してΔMotTrqの変化量は許容されることになる。
一方、ステップS36で|ΔMotTrq|<TH_TRQ_MAX_Pでない場合はステップS42へ進む。ステップS42では、ΔMotTrq>TH_TRQ_MAX_Pであるか否かを判定し、ΔMotTrq>TH_TRQ_MAX_Pの場合はステップS44へ進む。ステップS44では、モータトルク目標値(レートリミッタ処理後(今回値))GradLimitedMotTrqの値を、モータトルク目標値(レートリミッタ処理後(前回値))GradLimitedMotTrq_pにTH_TRQ_MAX_Pを加算した値とする(GradLimitedMotTrq=GradLimitedMotTrq_p+TH_TRQ_MAX_P)。これにより、ΔMotTrqがTH_TRQ_MAX_Pを超えている場合は、モータトルク目標値GradLimitedMotTrqの変化量は、TH_TRQ_MAX_Pに抑えられる。
また、ステップS42でΔMotTrq>TH_TRQ_MAX_Pでない場合はステップS46へ進む。ステップS46では、モータトルク目標値(レートリミッタ処理後(今回値))GradLimitedMotTrqの値を、モータトルク目標値(レートリミッタ処理後(前回値))GradLimitedMotTrq_pにTH_TRQ_MAX_Mを加算した値とする(GradLimitedMotTrq=GradLimitedMotTrq_p+TH_TRQ_MAX_M)。ここで、TH_TRQ_MAX_Mは、モータトルク変化量の最大値ガード(逆転側)である。これにより、モータトルク目標値GradLimitedMotTrqの変化量はTH_TRQ_MAX_Mに抑えられる。
ステップS38でFgClim=OFFの場合はステップS48へ進む。ステップS48では、モータトルク目標値GradLimitedMotTrq(レートリミッタ処理後)の値を、駆動トルク目標値MotTrqTgtとする。このように、ステップS48へ進んだ場合は、スリップ率の最大値αmaxがしきい値TH_ALFA以下であり、且つ天候フラグがオフであることから、車両が滑り易い状態ではないと考えられるため、レートリミッタ処理は行われない。
ステップS40,S44,S46,S48の後はステップS50へ進む。ステップS50では、次回の処理のため、今回値GradLimitedMotTrqを前回値GradLimitedMotTrq_pとして記憶する処理を行う。前回値GradLimitedMotTrq_pは以下の式(8)より算出される。ステップS50の後は処理を終了する。なお、図9の処理は、各輪のそれぞれで行っても良い。
GradLimitedMotTrq_p=GradLimitedMotTrq
・・・(8)
GradLimitedMotTrq_p=GradLimitedMotTrq
・・・(8)
図10は、図9の処理により得られる、レートリミッタ処理後の単位時間当たりのモータトルク変化量ΔGradLimitedMotTrqを示す特性図である。レートリミッタ処理後のモータトルク変化量ΔGradLimitedMotTrqの値は、レートリミッタ処理前のモータトルク変化量ΔMotTrqに応じて定まり、図9のステップS36に示したように、|ΔMotTrq|<TH_TRQ_MAX_Pの場合は、モータトルク変化量ΔGradLimitedMotTrqはΔMotTrqとなる。また、ΔMotTrqがTH_TRQ_MAX_Pを超えている場合は、モータトルク変化量ΔGradLimitedMotTrqはTH_TRQ_MAX_Pとなる(ステップS44)。また、|ΔMotTrq|≧TH_TRQ_MAX_Pであり、且つΔMotTrq≦TH_TRQ_MAX_Pの場合は、モータトルク変化量ΔGradLimitedMotTrqはTH_TRQ_MAX_Mとなる(ステップS46)。
図10に示したように、レートリミッタ処理後の単位時間当たりのモータトルク変化量ΔGradLimitedMotTrqの値は、|ΔMotTrq|<TH_TRQ_MAX_Pであれば、モータトルク変化量ΔMotTrqとなるが、|ΔMotTrq|≧TH_TRQ_MAX_Pの場合は、TH_TRQ_MAX_PまたはTH_TRQ_MAX_Mによってガードがかけられる。従って、単位時間当たりのモータトルク変化量ΔGradLimitedMotTrqを制限することで、レートリミッタ処理を行うことができる。
補正トルク算出部284は、補正トルクTrqAdjustを算出する。補正トルクTrqAdjustは、悪天候の兆候が検知された場合に通常時よりも駆動要求トルクを低下させる補正トルクである。補正トルクTrqAdjustは、悪天候の兆候が検知された場合には、駆動要求トルクに負トルクを付与するために増加し、悪天候の兆候が無くなった場合に減少する。補正トルクTrqAdjustは、最大値TRQ_ADJ_MAXと最小値TRQ_ADJ_MIN(=0)の間で変化する。
また、補正トルク算出部284は、車輪のスリップ状況を一輪でも検知した場合や、走行ルート上にスリップを生じるおそれのある路面を検知した場合など、自車周囲の情報から走行環境が不安定になる事象を検知した状況下では、アクセル操作による所定の操作量に対する補正トルクTrqAdjustを保持することで、過渡的なトルク変動を抑制し、車両の安定性能を確保する機能を有する。
また、補正トルク算出部284は、外界認識部220から検知した自車周囲の現在的な情報から、路面の勾配が所定の量を超え、車両の推進力がドライバの想定以上に変動するおそれがある場合には、補正トルクTrqAdjustを保持することで車両の推進力が不必要に変動する状況を抑制する。
図11は、補正トルク算出部284が補正トルクTrqAdjustを算出する処理を示すフローチャートである。図11の処理は、所定の制御周期毎に行われる。先ず、ステップS60では、各輪におけるスリップ率αFL,αFR,αRL,αRRの絶対値の中から、最大値αmaxを算出する。すなわち、最大値αmaxは以下の式から算出される。
αmax=max(|αFL|,|αFR|,|αRL|,|αRR|)
αmax=max(|αFL|,|αFR|,|αRL|,|αRR|)
次のステップS62では、αmaxと所定のしきい値TH_ALFAを比較し、αmax<TH_ALFAの場合はステップS64へ進む。一方、αmax≧TH_ALFAの場合はステップS70へ進む。
ステップS64では、FgGrad=OFFであるか否かを判定し、FgGrad=OFFの場合はステップS66へ進む。一方、FgGrad=ONの場合はステップS70へ進む。
ステップS66では、FgClim=OFFであるか否かを判定し、FgClim=OFFの場合はステップS68へ進む。一方、FgClim=ONの場合はステップS70へ進む。
ステップS68へ進んだ場合、スリップ率の最大値αmaxがしきい値TH_ALFAよりも小さく、FgGrad、FgClimがいずれもOFFであるため、補正トルク(今回値)TrqAdjustを、補正トルク(前回値)TrqAdjust_pに単位時間当たりの補正トルク変化量ΔTrqAdjustを加算した値とする(TrqAdjust=TrqAdjust_p+ΔTrqAdjust)。
ステップS68では、図5のステップS24,S26で求めた単位時間当たりの補正トルク変化量ΔTrqAdjustが補正トルク(前回値)TrqAdjust_pに加算され、ステップS68の処理が制御周期毎に行われることで、補正トルク(今回値)TrqAdjustが徐々に変化する。従って、車両速度Vと悪天候の兆候を検知してからの経過時間TESTに基づいて算出された単位時間当たりの補正トルク変化量ΔTrqAdjustによって、通常時よりも駆動要求トルクを低下させるための補正トルクが徐々に変更される。これにより、駆動要求トルクを嵩下げするための補正トルクTrqAdjustが、補正トルク変化量ΔTrqAdjustに基づいて変化することになる。
一方、ステップS70に進んだ場合、スリップ率の最大値αmaxがしきい値TH_ALFA以上か、FgGrad、FgClimのいずれかがONであるため、補正トルク(今回値)TrqAdjustを、補正トルク(前回値)TrqAdjust_pとする(TrqAdjust=TrqAdjust_p)。
ステップS62でαmax≧TH_ALFAの場合はステップS70へ進むため、補正トルク(今回値)TrqAdjustは、補正トルク(前回値)TrqAdjust_pから変化しない。このように、車輪速と車両速度Vから計算されるスリップ率αが1輪でも所定のしきい値TH_ALFA以上となる場合、補正トルク(嵩下げ量)を前回値の値で保持することで、駆動力の変動に伴う不安定な挙動の変化を抑制する。または、アクセル開度を変化させた際のモータ駆動トルクの変化率を通常時よりも緩和することで、駆動力の変動に伴う不安定な挙動の変化を抑制しても良い。
また、ステップS64でFgGrad=ONの場合はステップS70へ進むため、補正トルク(今回値)TrqAdjustは、補正トルク(前回値)TrqAdjust_pから変化しない。このように、外界認識部220で検知した路面情報から、路面が平坦路ではない状況を検知した場合には、車両1000の駆動力がドライバーの想定以上に変動してしまうことを回避するため、補正トルク(嵩下げ量)を前回値の値で保持する。
また、ステップS66でFgClimがONの場合は、ステップS70へ進むため、補正トルク(今回値)TrqAdjustは、補正トルク(前回値)TrqAdjust_pから変化しない。このように、FgClimがONであり、例えば平坦路においても、路面がウェット路または雪路である場合、またはハイドロプレーニング現象が発生する恐れのある水量が路面上にある場合など、現在の自車周囲の情報から車両が不安定になる要素をステレオカメラや雨滴センサ等の外界認識部220で検知した場合は、補正トルク(嵩下げ量)を前回値の値で保持し、アクセル開度を変化させた際のモータ駆動トルクの変化率を通常時よりも緩和することで、駆動力の変動に伴う不安定な挙動の変化を抑制する。
なお、補正トルクの勾配を滑らかにする処理、または補正トルクを保持する処理から、ステップS68の処理に復帰した場合には、トルクの急変を避けるため、時間による重みにより、駆動トルクを段階的に変化させて最終的な指示値に近づけることが好適である。
ステップS68,S70の後はステップS72へ進む。ステップS72では、補正トルク(今回値)TrqAdjustと補正トルクの最大値TRQ_ADJ_MAXを比較し、TrqAdjust>TRQ_ADJ_MAXの場合はステップS74へ進む。ステップS74では、補正トルク(今回値)TrqAdjust=TRQ_ADJ_MAXとする。
一方、ステップS72でTrqAdjust≦TRQ_ADJ_MAXの場合はステップS76へ進む。ステップS76では、補正トルク(今回値)TrqAdjustと補正トルクの最小値TRQ_ADJ_MINを比較し、TrqAdjust<TRQ_ADJ_MINの場合はステップS78へ進む。ステップS78では、補正トルク(今回値)TrqAdjust=TRQ_ADJ_MINとする。
ステップS74,S78の後はステップS80へ進む。また、ステップS76でTrqAdjust≧TRQ_ADJ_MINの場合はステップS80へ進む。ステップS80では、次回の処理のため、今回値TrqAdjustを前回値TrqAdjust_pとして記憶する処理を行う。前回値TrqAdjust_pは以下の式(9)より算出される。ステップS50の後は処理を終了する。
TrqAdjust_p=TrqAdjust ・・・(9)
TrqAdjust_p=TrqAdjust ・・・(9)
なお、図11の処理は、各輪のそれぞれで行っても良い。また、補正トルクTrqAdjustの算出は、上述の例に限定されるものではなく、例えば、登り坂においては、車両の駆動力が落ちすぎないようにするため、その間は補正トルクを徐々に変化させる処理を中断し、補正トルク(嵩下げ量)を保持しても良い。また、下り坂では、モータの駆動トルクの変化(=加減速度の変動)でハイドロプレーニング現象が起こるのを避けるため、及び慣性走行時の車速が高くなり過ぎない様にするため、補正トルクを徐々に変化させる割合を小さくしても良い。また、自車両の周囲で雨が降り始めてから最も危険な時間帯(例えば20分後)の補正トルクを負トルク付与の最大量とし、アクセル等による駆動指示がない場合には、負トルク付与により制動操作に相当するほど(例えば減速G換算で0.1G相当)のモータトルクを出力するようにしても良い。
図12及び図13は、図11の処理により算出される補正トルクTrqAdjustを示す特性図である。図11の処理が繰り返し行われることにより、補正トルクTrqAdjustは、自車周囲の路面勾配や天候情報等、走行環境に応じてインクリメント、又はデクリメントされる。
図12は、補正トルクTrqAdjustがインクリメントされる様子を示す特性図であって、悪天候時の場合に相当する。上述したように、悪天候の兆候がある場合、ΔTrqAdjustが正の値とされる。図12の時刻0で悪天候の兆候が検知されると、図11のステップ68の処理が繰り返し行われることにより、時刻0からの経過時間に応じて、補正トルク(前回値)TrqAdjust_pにΔTrqAdjustが加算されていき、演算周期毎に補正トルク(今回値)TrqAdjustの値が大きくなる。時間の経過に伴って縦軸のTrqAdjustが増加し、TrqAdjustがTRQ_ADJ_MAXに到達すると、以降のTrqAdjustの値はTRQ_ADJ_MAXとされる。ここで、時刻0からTH2までの時間を20分に設定することで、悪天候の兆候を検知してから20分後に補正トルクTrqAdjustの値が最も大きくなるため、将来的に最も路面が滑り易くなる時間帯に駆動要求トルクを最も低下させることができ、車両挙動を安定させることができる。
図13は、補正トルクTrqAdjustがデクリメントされる様子を示す特性図であって、悪天候時から通常モードに復帰する場合に相当する。上述したように、好天候の兆候がある場合、ΔTrqAdjustが負の値とされる。図13の時刻0で悪天候の兆候が無くなり、通常モード復帰時の条件が満たされると、図11のステップS68の処理が繰り返し行われることにより、時刻0からの経過時間に応じて、補正トルク(前回値)TrqAdjust_pからΔTrqAdjustが減算されていき、演算周期毎に補正トルク(今回値)TrqAdjustの値が小さくなる。時間の経過に伴って縦軸のTrqAdjustが減少し、TrqAdjustがTRQ_ADJ_MIN(=0)に到達すると、以降の補正トルクTrqAdjustの値はTRQ_ADJ_MINとされ、補正トルクによる補正は行われないことになる。
以上のように、補正トルクTrqAdjustのインクリメント又はデクリメントは、図11のステップS68において、補正トルク(前回値)TrqAdjust_pに単位時間当たりの補正トルク変化量ΔTrqAdjust(正の値又は負の値)を加算することによって行われる。
補正処理部286は、レートリミッタ処理部282が算出したGradLimitedMotTrqから補正トルク算出部284が算出した補正トルクTrqAdjustを減算して各車輪の駆動要求トルクMotTrqReq(#)を算出する。すなわち、駆動要求トルクMotTrqReq(#)は、以下の式(10)より算出される。このように、モータトルク目標値(レートリミッタ処理後)GradLimitedMotTrqと補正トルクTrqAdjustを各輪毎に合算することで、前後方向に関する車両の駆動力要求値を算出する。
MotTrqReq(#)=GradLimitedMotTrq(#)−TrqAdjust(#)
・・・(10)
MotTrqReq(#)=GradLimitedMotTrq(#)−TrqAdjust(#)
・・・(10)
図12に示すように、悪天候の兆候がある場合、補正トルクTrqAdjustがインクリメントされるため、GradLimitedMotTrqから減算される補正トルクTrqAdjustの値が大きくなり、駆動要求トルクMotTrqReqの値が低下する。これにより、将来的な悪天候に起因する車両1000のスリップ等を未然に回避することが可能となる。
一方、図13に示すように、通常モードに復帰する条件が満たされた場合は、補正トルクTrqAdjustがデクリメントされるため、GradLimitedMotTrqから減算される補正トルクTrqAdjustの値が小さくなり、駆動要求トルクMotTrqReqの値が増加する。これにより、前後方向の駆動力を確実に得ることが可能となる。
上述したように、本実施形態では、前進、後退方向に対するトルク(前後駆動用のトルク)を制御するため、補正処理部286が算出した駆動要求トルクMotTrqReqは前後方向のトルクである。一方、車両1000の速度V、ヨーレート等に基づいて、車両の旋回度合によって定まる左右配分用の駆動トルクは別途求めることができる。アクセル操作によって定まる駆動目標トルクと、車両1000の旋回状況に伴って定まる駆動トルクを各輪で合算することで、モータに対する駆動要求トルクを算出し、各輪に対する駆動力配分を決定する。
5.本実施形態の処理により制御された各パラメータについて
図14〜図16は、本実施形態の処理により制御された各パラメータを示す模式図である。図14では、アクセル開度、車両速度V、車輪速、スリップ率α、天候情報(降雨・積雪判定用の天候フラグFgClimの状態)、駆動目標トルクMotTrqTgt、モータートルク目標値GradLimitedMotTrqをそれぞれ示している。
図14〜図16は、本実施形態の処理により制御された各パラメータを示す模式図である。図14では、アクセル開度、車両速度V、車輪速、スリップ率α、天候情報(降雨・積雪判定用の天候フラグFgClimの状態)、駆動目標トルクMotTrqTgt、モータートルク目標値GradLimitedMotTrqをそれぞれ示している。
図14において、実線の特性は本実施形態で所定のアクセル開度や車速条件に対して車輪輪速が変動しない(スリップしない)状況を示しており、破線の特性は本実施形態で所定のアクセル開度や車速条件の際に車輪速が変動している(スリップしている)状況を示している。図14に示すように、本実施形態で所定のアクセル開度や車速条件に対して車輪速が変動しない(スリップしない)状況では、所定の入力に対して算出される目標駆動トルクを駆動要求トルクとしてそのまま指示しているが、本実施形態で所定のアクセル開度や車速条件の際に車輪速が変動している(スリップしている)状況では、モータートルク目標値GradLimitedMotTrqにレートリミッタ処理がかかるため、現在的な状況(自車周囲の環境)に基づき駆動要求トルクの不必要な変動が抑制されていることが判る。
図15では、車両速度V、予測到達地点での天候情報、補正トルク変化量ΔTrqAdjust、スリップ率α、天候情報(降雨・積雪判定用の天候フラグFgClimの状態)、登降坂判定フラグ(FgGrad)の状態、補正トルクTrqAdjustをそれぞれ示している。
図15のスリップ率の特性において、実線の特性は本実施形態に係る補正トルクTrqAdjustによる補正処理を行った場合を示しており、破線の特性は本実施形態に係る補正処理を行わない場合を示している。図15に示すように、本実施形態に係る補正処理によれば、予測到達地点での天候により路面状況が悪い場合は、補正トルク変化量ΔTrqAdjustにより補正トルクTrqAdjustが増加するため、駆動要求トルクが低下する。このように、将来的な情報と現在的な情報を参照することで、走行環境に応じて駆動トルクを抑制することができる。
また、図16では、車両速度V、駆動目標トルクMotTrqTgt、モータートルク目標値GradLimitedMotTrq、補正トルクTrqAdjust、駆動要求トルクMotTrqReqをそれぞれ示している。モータートルク目標値GradLimitedMotTrqにおいて、実線は本実施形態に係るレートリミッタ処理を行わない場合を、破線は本実施形態に係るレートリミッタ処理を行った場合を、それぞれ示している。また、駆動要求トルクMotTrqReqにおいて、実線は本実施形態に係る処理を行わない場合を示しており、破線は本実施形態に係る処理を行った場合を示している。
図16に示すように、本実施形態に係るレートリミッタ処理を行うことで、モータートルク目標値GradLimitedMotTrqが低下し、また、本実施形態に係る補正トルクTrqAdjustにより駆動要求トルクMotTrqReqが低下することが判る。これにより、車両挙動を確実に安定化することが可能である。
以上説明したように本実施形態によれば、車両の現在の走行状況に基づいて駆動目標トルクのレートリミッタ処理を行うことで、路面が滑り易い状況において、車両挙動を安定させることができる。また、車両が走行する将来的な環境に応じて、予測到達地点の状況に応じて補正トルクを発生させることで、予測到達地点において車両の挙動を確実に安定させることが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
200 制御装置
230 駆動目標トルク演算部
240 スリップ率演算部
282 レートリミッタ処理部
284 補正トルク算出部
286 補正処理部
230 駆動目標トルク演算部
240 スリップ率演算部
282 レートリミッタ処理部
284 補正トルク算出部
286 補正処理部
Claims (15)
- 車両の現在の走行状況に基づいて、車両の前後方向に付与する駆動トルクの変化率を制限する処理を行う変化率制限処理部と、
車両の将来的な環境情報に基づいて、前記変化率の処理が行われた前記駆動トルクを補正する補正処理部と、
を備えることを特徴とする、車両の制御装置。 - 各車輪のスリップ率を演算するスリップ率演算部を備え、
前記変化率制限処理部は、前記各車輪のスリップ率の少なくとも1つが所定値を超える場合に前記駆動トルクの前記変化率を制限することを特徴とする、請求項1に記載の車両の制御装置。 - 前記変化率制限処理部は、前記駆動トルクの単位時間当たりの変化量が所定値を超える場合は、前記変化量を前記所定値に制限することを特徴とする、請求項1又は2に記載の車両の制御装置。
- カメラの画像情報に基づいて降雨又は積雪が有るか否かを判定する判定部を備え、
前記変化率制限処理部は、現在の走行状況において降雨又は積雪が有る場合は前記変化率を制限することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の車両の制御装置。 - 前記変化率制限処理部は、現在の走行状況において降雨又は積雪がない場合は前記変化率を制限しないことを特徴とする、請求項4に記載の車両の制御装置。
- 前記将来的な環境情報は、将来的な予測到達地点における環境情報であることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の車両の制御装置。
- 悪天候の兆候を検知してからの経過時間に基づいて前記駆動トルクを補正するための補正トルクを算出する補正トルク算出部を備え、
前記補正処理部は、前記駆動トルクから前記補正トルクを減算して前記駆動トルクを補正することを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の車両の制御装置。 - 前記補正トルク算出部は、悪天候の兆候を検知してからの前記経過時間が長いほど前記補正トルクを増加させることを特徴とする、請求項7に記載の車両の制御装置。
- 前記補正トルク算出部は、悪天候の兆候を検知してからの経過時間に基づいて路面状況が悪い地点までの走行距離を算出し、前記走行距離に基づいて前記補正トルクの変化量を算出し、当該変化量に基づいて前記補正トルクを算出することを特徴とする、請求項7に記載の車両の制御装置。
- 前記補正トルク算出部は、悪天候の兆候を検知しない場合は、悪天候の兆候を検知しなくなってからの経過時間に応じて前記補正トルクを減少させることを特徴とする、請求項8又は9に記載の車両の制御装置。
- 各車輪のスリップ率を演算するスリップ率演算部を備え、
前記補正トルク算出部は、前記各車輪のスリップ率の最大値が所定値以上の場合は、前記補正トルクを変化させないことを特徴とする、請求項7〜10のいずれかに記載の車両の制御装置。 - 走行路の勾配を判定する判定部を備え、
前記補正トルク算出部は、走行路の勾配が所定値以上の場合は、前記補正トルクを変化させないことを特徴とする、請求項7〜11のいずれかに記載の車両の制御装置。 - カメラの画像情報に基づいて降雨又は積雪が有るか否かを判定する判定部を備え、
前記補正トルク算出部は、降雨又は積雪が有る場合は、前記補正トルクを変化させないことを特徴とする、請求項7〜12のいずれかに記載の車両の制御装置。 - 前記補正トルク算出部は、前記補正トルクが所定値を超える場合は、前記補正トルクを前記所定値に制限することを特徴とする、請求項7〜13のいずれかに記載の車両の制御装置。
- 車両の現在の走行状況に基づいて、車両の前後方向に付与する駆動トルクの変化率を制限する処理を行うステップと、
車両の将来的な環境情報に基づいて、前記変化率の処理が行われた前記駆動トルクを補正するステップと、
を備えることを特徴とする、車両の制御方法。
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CN109484405A (zh) * | 2018-11-15 | 2019-03-19 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 车辆及其巡航控制方法、装置 |
CN110606076A (zh) * | 2019-09-30 | 2019-12-24 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种混合动力车辆能量分配方法及装置 |
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2016
- 2016-01-19 JP JP2016008098A patent/JP2017128190A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109484405A (zh) * | 2018-11-15 | 2019-03-19 | 北汽福田汽车股份有限公司 | 车辆及其巡航控制方法、装置 |
CN110606076A (zh) * | 2019-09-30 | 2019-12-24 | 潍柴动力股份有限公司 | 一种混合动力车辆能量分配方法及装置 |
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