JP2017174920A - 電極内蔵基板およびその製造方法、インダクタンス素子、インターポーザ、シールド基板およびモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】SOI基板を使用し、SOI基板内部の絶縁層がエッチストップ層となり、オーバーエッチによる梁の破壊を防止できる電極内蔵基板およびその製造方法、およびこの電極内蔵基板を適用したインダクタンス素子、インターポーザ、シールド基板およびモジュールを提供する。
【解決手段】電極内蔵基板は、SOI基板12と、SOI基板12の内部に形成された溝部25 1に埋め込まれた配線層26 1と、配線層26 1を除く、SOI基板12の内部に形成されたエッチストップ層6と、SOI基板12の表面に対向する裏面に配置された梁部28 1・28 2・28 3とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】電極内蔵基板は、SOI基板12と、SOI基板12の内部に形成された溝部25 1に埋め込まれた配線層26 1と、配線層26 1を除く、SOI基板12の内部に形成されたエッチストップ層6と、SOI基板12の表面に対向する裏面に配置された梁部28 1・28 2・28 3とを備える。
【選択図】図2
Description
本実施の形態は、電極内蔵基板およびその製造方法、インダクタンス素子、インターポーザ、シールド基板およびモジュールに関する。
近年のモバイル機器では、薄型化、軽量化、省エネ化、バッテリの長寿命化が要求されている。このためには、特に、電源回路の薄型化・軽量化・省エネ化、バッテリの長寿命化が必要となる。電源回路を構成する部品の内、サイズが大きいものの一つとしてインダクタンス素子が挙げられる。
従来のインダクタンス素子に用いられる配線構造には、巻き線型、積層型、薄膜型がある。巻き線型は、強磁性体のコアに銅線を巻きつけたものであり、形状によりトロイダル、ソレノイドなどがある。
表面および裏面からの2段階エッチングにより、溝と梁を有する配線基板を形成すると、エッチングレートは溝幅やウエハ面内の位置によりばらつく。このため、シリコン基板を用いたプロセスでは、オーバーエッチにより梁が破壊され配線部分が抜け落ちる問題が発生していた。梁を厚くすることで抜け落ちを抑制できるが、背反としてデバイス厚さが増大する。デバイス厚さを変えなかった場合は、配線断面積の低下により直流抵抗が増加する。
本実施の形態は、SOI(Silicon On Insulator) 基板を使用し、SOI基板内部の絶縁層がエッチストップ層となり、オーバーエッチによる梁の破壊を防止できる電極内蔵基板およびその製造方法、およびこの電極内蔵基板を適用したインダクタンス素子、インターポーザ、シールド基板およびモジュールを提供することにある。
本実施の形態の一態様によれば、基板と、前記基板の内部に形成された溝部に埋め込まれた配線層と、前記配線層を除く、前記基板の内部に形成されたエッチストップ層と、前記基板の表面に対向する裏面に配置された梁部とを備える電極内蔵基板が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、上記の電極内蔵基板を備え、前記配線層は、コイル形状を有するインダクタンス素子が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、上記の電極内蔵基板を備えるインターポーザが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、上記の電極内蔵基板と、前記基板の表面に対向する裏面に配置された裏面電極を備えるシールド基板が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、上記のインダクタンス素子を備えるモジュールが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、基板と、前記基板の内部に形成されたコイル形状を有する溝部に埋め込まれた配線層と、前記配線層を除く、前記基板の内部に形成されたエッチストップ層と、前記基板の表面に対向する裏面に配置された梁部と、前記基板の表面に配置された上面配線層と、前記基板の表面に対向する裏面に配置された下面配線層と、前記上面配線層上に半田層を介して配置された集積回路およびコンデンサとを備えるモジュールが提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、エッチストップ層が形成されてなるSOI基板を用いて、前記SOI基板の内部に溝部を形成する工程と、前記SOI基板の表面に対向する裏面に梁部を形成する工程と、前記溝部に前記配線層を埋め込み形成する工程とを有する電極内蔵基板の製造方法が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、エッチストップ層が形成されてなるSOI基板を用いて、前記SOI基板の内部にコイル形状の溝部を形成する工程と、前記SOI基板の表面に対向する裏面に梁部を形成する工程と、前記溝部に配線層を埋め込み形成する工程と、前記SOI基板の表面に上部コアを形成する工程と、前記SOI基板の表面に対向する裏面に下部コアを形成する工程とを有するインダクタンス素子の製造方法が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、エッチストップ層が形成されてなるSOI基板を用いて、前記SOI基板の内部に平面視において閉回路形状のパターンを備える溝部を形成する工程と、前記SOI基板の表面に対向する裏面に梁部を形成する工程と、前記溝部に配線層を埋め込み形成する工程と、前記SOI基板の表面に対向する裏面に裏面電極を形成する工程とを有するシールド基板の製造方法が提供される。
本実施の形態の他の態様によれば、エッチストップ層が形成されてなるSOI基板を用いて、前記SOI基板の内部にコイル形状の溝部を形成する工程と、平面視において前記コイル形状の内部に配置され、前記SOI基板を貫通する貫通溝部を形成する工程と、前記SOI基板の表面に対向する裏面に梁部を形成する工程と、前記溝部に配線層を埋め込み形成する工程と、前記貫通溝部に貫通電極を埋め込み形成する工程と、前記SOI基板の表面に上部コアを形成する工程と、前記上部コア上に前記貫通電極と接続される上面配線層を形成する工程と、前記SOI基板の表面に対向する裏面に下部コアを形成する工程と、前記下部コア上に前記貫通電極と接続される下面配線層を形成する工程と、前記上面配線層上に半田層を介して集積回路およびコンデンサを搭載する工程とを有するモジュールの製造方法が提供される。
本実施の形態によれば、SOI基板を使用し、SOI基板内部の絶縁層がエッチストップ層となり、オーバーエッチによる梁の破壊を防止できる電極内蔵基板およびその製造方法、およびこの電極内蔵基板を適用したインダクタンス素子、インターポーザ、シールド基板およびモジュールを提供することができる。
次に、図面を参照して、本実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一または類似の部分には同一または類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、構成部品の材質、形状、構造、配置などを下記のものに特定するものでない。実施の形態は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[実施の形態]
(電極内蔵基板の構成)
実施の形態に係る電極内蔵基板の模式的平面パターン構成図であって、梁部が平面視において互いに平行なストライプパターンを備える例は、図1(a)に示すように表され、梁部が平面視において互いに所定の角度θで交差するストライプパターンを備える例は、図1(b)に示すように表される。
(電極内蔵基板の構成)
実施の形態に係る電極内蔵基板の模式的平面パターン構成図であって、梁部が平面視において互いに平行なストライプパターンを備える例は、図1(a)に示すように表され、梁部が平面視において互いに所定の角度θで交差するストライプパターンを備える例は、図1(b)に示すように表される。
また、図1(a)のI−I線に沿う模式的断面構造は、図2(a)に示すように表され、図1(a)のII―II線に沿う模式的断面構造は、図2(b)に示すように表される。
実施の形態に係る電極内蔵基板1は、図1〜図2に示すように、基板12と、基板12の内部に形成された溝部25 1・25 2・25 3に埋め込まれた配線層26 1・26 2・26 3と、配線層26 1・26 2・26 3を除く、基板12の内部に形成されたエッチストップ層6と、基板12の表面に対向する裏面に配置された梁部28 1・28 2・28 3とを備える。ここで、基板12の内部に形成された溝部25 1・25 2・25 3には、銅(Cu)などの金属を埋め込むことによって、配線層26 1・26 2・26 3が形成される。
エッチストップ層6の厚さΔは、図2(b)に示すように、溝部の深さTDおよび梁部28 1・28 2・28 3の厚さTBよりも薄く形成されている。
また、エッチストップ層6は、10Ω・cm以上の抵抗率を有する、例えば1μm厚程度のSiO 2膜(BOX層)を備えている。なお、エッチストップ層6は、10Ω・cm以上の抵抗率を有するものであれば、強磁性体、常磁性体、もしくは反磁性体のいずれかを備えるものであっても良い。
梁部28 1・28 2・28 3は、図1(a)に示すように、平面視において配線層26 1・26 2・26 3と直交し、互いに平行なストライプパターンを備えている。
また、梁部28 1・28 2は、図1(b)に示すように、平面視において互いに所定の角度θで交差するストライプパターンを備えていても良い。
また、図2(b)に示すように、梁部28 1・28 2・28 3の厚さTB(例えば、50μm程度)は、溝部の深さTD(例えば、350μm程度)よりも薄く形成されている。また、梁部28 1・28 2・28 3は、図1〜図2に示すように、例えば、20μm程度の幅W1・W2・W3をそれぞれ備えている。
また、溝部25 1・25 2・25 3、梁部28 1・28 2・28 3または配線層26 1・26 2・26 3は、平面視において、矩形、円形、楕円形、八角形、三角形、若しくは多角形のいずれかのパターンを有していても良い。
また、例えば、溝部および配線層が、平面視において平行かつ互いに90°で交差するストライプパターンを備えている場合には、後述する図20に示すようなインダクタンス素子用の電極内蔵基板を形成することができる。
また、実施の形態に係る電極内蔵基板1において、基板12は、内部にエッチストップ層6が形成されてなるSOI(Silicon on Insulator)基板を用いることができる。
また、実施の形態に係る電極内蔵基板1であって、SOI基板ウェハ120に形成された相対的に長いラインアンドスペース(L&S:Line and Space)を有する電極内蔵基板1の模式的平面パターン構成は、図3に示すように表され、図3のIII−III線に沿う模式的断面構造は、図4(a)に示すように表され、図3のIV−IV線に沿う模式的断面構造は、図4(b)に示すように表される。
実施の形態に係る電極内蔵基板1は、図3〜図4に示すように、SOI基板ウェハ120と、SOI基板ウェハ120の内部に形成された溝部25 1・25 2・25 3・…・25 nに埋め込まれた配線層26 1・26 2・26 3・…・26 nと、配線層26 1・26 2・26 3・…・26 nを除く、SOI基板ウェハ120の内部に形成されたエッチストップ層6と、SOI基板ウェハ120の表面に対向する裏面に配置された梁部28 1・28 2とを備える。ここで、SOI基板ウェハ120の内部に形成された溝部25 1・25 2・25 3・…・25 nには、銅(Cu)などの金属を埋め込むことによって、配線層26 1・26 2・26 3・…・26 nが形成される。
また、梁部28 1・28 2は、図3に示すように、平面視において配線層26 1・26 2・26 3・…・26 nと直交し、互いに平行なストライプパターンを備えている。
また、図4(a)に示すように、梁部281の厚さTBは、溝部の深さTDよりも薄く形成されている。梁部282の厚さTBについても同様である。
エッチストップ層6の厚さは、溝部の深さTDおよび梁部28 1・28 2の厚さTBよりも薄く形成されている。
比較例に係る電極内蔵基板1Aであって、シリコン基板ウェハ120Aに形成された相対的に長いラインアンドスペース(L&S:Line and Space)を有する電極内蔵基板1Aの模式的平面パターン構成は、図5(a)に示すように表される。
比較例に係る電極内蔵基板1Aは、SOI基板ウェハ120と、SOI基板ウェハ120の内部に形成された貫通孔に埋め込まれた配線層26 1・26 2・26 3・…・26 nを備えるが、梁部構造を備えていないため、図5(a)の破線ST部分に示すように、配線層26 1・26 2・26 3・…・26 nのライン同士が接触するスティッキングが起きやすい。
一方、実施の形態に係る電極内蔵基板1であって、SOI基板ウェハ120に形成された相対的に長いラインアンドスペースを有する電極内蔵基板1の模式的平面パターン構成は、図5(b)に示すように表される。
実施の形態に係る電極内蔵基板1は、SOI基板ウェハ120と、SOI基板ウェハ120の内部に形成された貫通孔に埋め込まれた配線層26 1・26 2・26 3・…・26 nと、平面視において互いに所定の角度θで交差するストライプパターンを備える梁部28 1・28 2とを備えるため、図5(b)に示すように、配線層26 1・26 2・26 3・…・26 nのライン同士が接触するスティッキングの発生を抑制可能である。
また、比較例に係る電極内蔵基板1Aであって、シリコン基板12Aに形成されたスパイラル形状のインダクタンス素子を有する電極内蔵基板1Aの模式的平面パターン構成は、図6に示すように表される。
比較例に係る電極内蔵基板1Aは、図6に示すように、貫通孔に埋め込まれた配線層26がコイル状に形成されるため、貫通孔の溝部を形成した状態では、シリコン基板12Aを支えるのは、図6中の破線で示された丸印のA部分のみであるため、製造信頼性が低下し易い。
実施の形態に係る電極内蔵基板は、例えば、SOI基板に溝部を形成し、銅を溝部に埋め込むことによって形成可能であるため、SOI基板内部にスパイラルコイルの構造を容易に実現可能である。
実施の形態に係る電極内蔵基板は、後述するように、LSIの積層化モジュール、インターポーザ、インダクタンス素子、シールド基板などに適用可能である。
実施の形態に係る電極内蔵基板は、SOI基板の表面および裏面からの2段階エッチングにより電極内蔵基板構造を形成可能である。また、裏面に例えば、格子状の梁部構造を備えるため、電極配線層のラインアンドスペース(L&S:Line and Space)を長くしてもライン同士が接触するスティッキングが起きにくい。
また、実施の形態に係る電極内蔵基板は、梁部以外の部分は貫通構造を有するため、銅などの金属めっきを充填し易い。
実施の形態においては、構造が簡単でライン同士が接触するスティッキングが起きにくく、信頼性の向上が可能な電極内蔵基板を提供することができる。
この結果、ウエハ面内のエッチレートばらつきの影響を受けないため、歩留まりが向上する。また、配線ごとに幅を変更できるようになり、設計自由度が広がった。
本実施の形態は、SOI基板を使用するため、基板内部のエッチストップ層によって、オーバーエッチにより梁部が破壊されるのを防止できる。このように、SOI基板は、エッチレートのばらつきの影響を受け難くいため、電極内蔵基板の歩留まりを向上できる。
しかも、同一のSOI基板上に配線幅やサイズの異なる複数の配線層を同時に形成可能であり、設計自由度を向上できる。
(電極内蔵基板の製造方法)
実施の形態に係る電極内蔵基板1であって、模式的表面パターン構成は、図7(a)に示すように表され、図7(a)のV−V線に沿う模式的断面構造は、図7(b)に示すように表され、図7(a)のVI−VI線に沿う模式的断面構造図は、図7(c)に示すように表され、図7(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図7(d)に示すように表される。図7(b)は、図7(d)のV−V線に沿う模式的断面構造にも対応している。図7(c)は、図7(d)のVI−VI線に沿う模式的断面構造にも対応している。
実施の形態に係る電極内蔵基板1であって、模式的表面パターン構成は、図7(a)に示すように表され、図7(a)のV−V線に沿う模式的断面構造は、図7(b)に示すように表され、図7(a)のVI−VI線に沿う模式的断面構造図は、図7(c)に示すように表され、図7(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図7(d)に示すように表される。図7(b)は、図7(d)のV−V線に沿う模式的断面構造にも対応している。図7(c)は、図7(d)のVI−VI線に沿う模式的断面構造にも対応している。
実施の形態に係る電極内蔵基板1は、図7(a)〜図7(d)に示すように、SOI基板12と、SOI基板12の内部に形成された溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5に埋め込まれた配線層26 1・26 2・26 3・26 4・26 5と、配線層26 1・26 2・26 3・26 4・26 5を除く、SOI基板12の内部に形成されたエッチストップ層6と、SOI基板12の表面に対向する裏面に配置された梁部28 1・28 2・28 3とを備える。ここで、SOI基板12の内部に形成された溝部251・25 2・253・25 4・255には、銅(Cu)などの金属を埋め込むことによって、配線層26 1・26 2・26 3・26 4・26 5が形成される。
また、梁部28 1・28 2・28 3は、図7(a)・図7(d)に示すように、平面視において配線層26 1・26 2・26 3・26 4・26 5と直交し、かつ互いに平行なストライプパターンを備えている。なお、梁部は、図示は省略するが、図1(b)と同様に、平面視において互いに所定の角度θで交差するストライプパターンを備えていても良い。
また、図7(b)に示すように、梁部28 1・28 2・28 3の厚さTBは、溝部の深さTDよりも薄く形成されている。また、SOI基板12の厚さTは、TB+TD+Δ(エッチストップ層6の厚さ)に等しい。
また、図7(b)に示すように、配線層26 1・26 2・26 3・26 4・26 5のライン幅はYに等しく、スペース幅は、Xに等しい。
図8〜図16を参照して、図7に示された実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法を説明する。
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法は、エッチストップ層が形成されてなるSOI基板を用いて、SOI基板12の内部に溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5を形成する工程と、SOI基板12の表面に対向する裏面に梁部28 1・28 2・28 3を形成する工程と、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5に配線層26 1・26 2・26 3・26 4・26 5を埋め込み形成する工程とを有する。
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法の一工程であって、プロセス開始時における模式的表面パターン構成は、図8(a)に示すように表され、図8(a)のVII−VII線に沿う模式的断面構造は、図8(b)に示すように表され、図8(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図8(c)に示すように表される。図8(b)は、図8(c)のVII−VII線に沿う模式的断面構造にも対応している。
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法の一工程であって、上面のフォトリソグラフィー工程における模式的表面パターン構成は、図9(a)に示すように表され、図9(a)のVIII−VIII線に沿う模式的断面構造は、図9(b)に示すように表され、図9(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図9(c)に示すように表される。図9(b)は、図9(c)のVIII−VIII線に沿う模式的断面構造にも対応している。
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法の一工程であって、上面のエッチング工程における模式的表面パターン構成は、図10(a)に示すように表され、図10(a)のIX−IX線に沿う模式的断面構造は、図10(b)に示すように表され、図10(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図10(c)に示すように表される。図10(b)は、図10(c)のIX−IX線に沿う模式的断面構造にも対応している。
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法の一工程であって、上面のレジスト剥離工程における模式的表面パターン構成は、図11(a)に示すように表され、図11(a)のX−X線に沿う模式的断面構造は、図11(b)に示すように表され、図11(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図11(c)に示すように表される。図11(b)は、図11(c)のX−X線に沿う模式的断面構造にも対応している。
(溝部の形成工程)
(A1)まず、図8(a)〜図8(c)に示すように、内部にエッチストップ層6が形成されてなるSOI基板12を準備する。
(A2)次に、図9(a)〜図9(c)に示すように、SOI基板12の表面において、レジスト14を塗布し、フォトリソグラフィー工程によって、パターニングする。
(A3)次に、図10(a)〜図10(c)に示すように、SOI基板12の表面においてエッチングを実施し、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5を形成する。
(A4)次に、図11(a)〜図11(c)に示すように、SOI基板12の表面のレジスト14を剥離する。ここで、図10(b)・図11(b)に示すように、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5の幅はYで表され、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5間の幅はXで表される。また、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5の深さは、TDで表される。また、薄層化された梁部となる部分の厚さはTBで表される。厚さTBは、溝部の深さTDよりも薄く形成されている。
(A1)まず、図8(a)〜図8(c)に示すように、内部にエッチストップ層6が形成されてなるSOI基板12を準備する。
(A2)次に、図9(a)〜図9(c)に示すように、SOI基板12の表面において、レジスト14を塗布し、フォトリソグラフィー工程によって、パターニングする。
(A3)次に、図10(a)〜図10(c)に示すように、SOI基板12の表面においてエッチングを実施し、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5を形成する。
(A4)次に、図11(a)〜図11(c)に示すように、SOI基板12の表面のレジスト14を剥離する。ここで、図10(b)・図11(b)に示すように、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5の幅はYで表され、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5間の幅はXで表される。また、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5の深さは、TDで表される。また、薄層化された梁部となる部分の厚さはTBで表される。厚さTBは、溝部の深さTDよりも薄く形成されている。
さらに、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5を形成した後、熱酸化や化学的気相堆積(CVD:Chemical Vapor Deposition)法により絶縁層を形成する必要がある。
(梁部の形成工程)
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法の一工程であって、下面のフォトリソグラフィー工程における模式的表面パターン構成は、図12(a)に示すように表され、図12(a)のXI−XI線に沿う模式的断面構造は、図12(b)に示すように表され、図12(a)のXII−XII線に沿う模式的断面構造は、図12(c)に示すように表され、図12(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図12(d)に示すように表される。図12(b)は、図12(d)のXI−XI線に沿う模式的断面構造にも対応している。図12(c)は、図12(d)のXII−XII線に沿う模式的断面構造にも対応している。
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法の一工程であって、下面のフォトリソグラフィー工程における模式的表面パターン構成は、図12(a)に示すように表され、図12(a)のXI−XI線に沿う模式的断面構造は、図12(b)に示すように表され、図12(a)のXII−XII線に沿う模式的断面構造は、図12(c)に示すように表され、図12(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図12(d)に示すように表される。図12(b)は、図12(d)のXI−XI線に沿う模式的断面構造にも対応している。図12(c)は、図12(d)のXII−XII線に沿う模式的断面構造にも対応している。
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法の一工程であって、下面のエッチング工程における模式的表面パターン構成は、図13(a)に示すように表され、図13(a)のXIII−XIII線に沿う模式的断面構造は、図13(b)に示すように表され、図13(a)のXIV−XIV線に沿う模式的断面構造は、図13(c)に示すように表され、図13(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図13(d)に示すように表される。図13(b)は、図13(d)のXIII−XIII線に沿う模式的断面構造にも対応している。図13(c)は、図13(d)のXIV−XIV線に沿う模式的断面構造にも対応している。
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法の一工程であって、下面のレジスト除去工程における模式的表面パターン構成は、図14(a)に示すように表され、図14(a)のXV−XV線に沿う模式的断面構造は、図14(b)に示すように表され、図14(a)のXVI−XVI線に沿う模式的断面構造は、図14(c)に示すように表され、図14(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図14(d)に示すように表される。図14(b)は、図14(d)のXV−XV線に沿う模式的断面構造にも対応している。図14(c)は、図14(d)のXVI−XVI線に沿う模式的断面構造にも対応している。
(B1)次に、図12(a)〜図12(d)に示すように、SOI基板12の裏面において、レジスト16を塗布し、フォトリソグラフィー工程によって、パターニングする。ここで、図12(c)に示すように、上部のレジスト14の開口幅(図12(c)のY 1に対応)に比べて、下部のレジスト16の開口幅Y 2は、相対的に狭く設定することが望ましい。例えば、開口幅Y 1・Y 2は、50μm・30μmとしている。アライメントずれに伴う段差の発生を抑制するためである。
(B2)次に、図13(a)〜図13(d)に示すように、SOI基板12の裏面においてエッチングを実施し、貫通溝部27 1・27 2・27 3・27 4・27 5を形成して、梁部28 1・28 2・28 3を形成する。
(B3)次に、図14(a)〜図14(d)に示すように、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5内に露出する、貫通溝部27 1・27 2・27 3・27 4・27 5との間のエッチストップ層6を除去した後、SOI基板12の裏面のレジスト16を除去する。下部のレジスト16の開口幅Y 2を相対的に狭く設定することによって、SOI基板12には、図14(c)に示すような段差構造が形成されている。以下の工程において、同様の構造が保持される。
(B1)次に、図12(a)〜図12(d)に示すように、SOI基板12の裏面において、レジスト16を塗布し、フォトリソグラフィー工程によって、パターニングする。ここで、図12(c)に示すように、上部のレジスト14の開口幅(図12(c)のY 1に対応)に比べて、下部のレジスト16の開口幅Y 2は、相対的に狭く設定することが望ましい。例えば、開口幅Y 1・Y 2は、50μm・30μmとしている。アライメントずれに伴う段差の発生を抑制するためである。
(B2)次に、図13(a)〜図13(d)に示すように、SOI基板12の裏面においてエッチングを実施し、貫通溝部27 1・27 2・27 3・27 4・27 5を形成して、梁部28 1・28 2・28 3を形成する。
(B3)次に、図14(a)〜図14(d)に示すように、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5内に露出する、貫通溝部27 1・27 2・27 3・27 4・27 5との間のエッチストップ層6を除去した後、SOI基板12の裏面のレジスト16を除去する。下部のレジスト16の開口幅Y 2を相対的に狭く設定することによって、SOI基板12には、図14(c)に示すような段差構造が形成されている。以下の工程において、同様の構造が保持される。
ここで、図14(b)・図14(c)に示すように、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5の幅はYで表され、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5間の幅はXで表される。また、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5の深さは、TDで表される。また、梁部28 1・28 2・28 3となる部分の厚さはTBで表される。厚さTBは、溝部の深さTDよりも薄く形成されている。
また、SOI基板12の厚さTは、図14(b)に示すように、TB+TD+Δ(エッチストップ層6の厚さ)に等しい。
さらに、熱酸化工程を実施することによって、基板全体に絶縁層を形成することができる。
(配線層の埋め込み形成工程)
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法の一工程であって、金属(Cu)メッキ埋め込み工程における模式的表面パターン構成は、図15(a)に示すように表され、図15(a)のXVII−XVII線に沿う模式的断面構造は、図15(b)に示すように表され、図15(a)のXVIII−XVIII線に沿う模式的断面構造は、図15(c)に示すように表され、図15(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図15(d)に示すように表される。図15(b)は、図15(d)のXVII−XVII線に沿う模式的断面構造にも対応している。図15(c)は、図15(d)のXVIII−XVIII線に沿う模式的断面構造にも対応している。
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法の一工程であって、金属(Cu)メッキ埋め込み工程における模式的表面パターン構成は、図15(a)に示すように表され、図15(a)のXVII−XVII線に沿う模式的断面構造は、図15(b)に示すように表され、図15(a)のXVIII−XVIII線に沿う模式的断面構造は、図15(c)に示すように表され、図15(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図15(d)に示すように表される。図15(b)は、図15(d)のXVII−XVII線に沿う模式的断面構造にも対応している。図15(c)は、図15(d)のXVIII−XVIII線に沿う模式的断面構造にも対応している。
実施の形態に係る電極内蔵基板の製造方法の一工程であって、上面および下面の金属(Cu)メッキ研磨工程における模式的表面パターン構成は、図16(a)に示すように表され、図16(a)のXIX−XIX線に沿う模式的断面構造は、図16(b)に示すように表され、図16(a)のXX−XX線に沿う模式的断面構造は、図16(c)に示すように表され、図16(a)に対応する模式的裏面パターン構成は、図16(d)に示すように表される。図16(b)は、図16(d)のXIX−XIX線に沿う模式的断面構造にも対応している。図16(c)は、図16(d)のXX−XX線に沿う模式的断面構造にも対応している。
(C1)次に、図15(a)〜図15(d)に示すように、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5に対してSOI基板12の表面側から金属メッキ層26Uを形成し、貫通溝部27 1・27 2・27 3・27 4・27 5に対してSOI基板12の表面側および裏面側から金属メッキ層26U・26Dを形成する。金属メッキ層26U・26Dは、例えばCuメッキ層を備えていても良い。なお、図示は省略するが、金属メッキ層26U・26Dを形成する工程の前工程として、いずれもメッキ層の形成のためのシード層を形成する工程を実施する。シード層の形成工程では、CVD技術、スパッタリング技術、蒸着技術、無電解メッキ技術などを適用可能である。
(C1)次に、図15(a)〜図15(d)に示すように、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5に対してSOI基板12の表面側から金属メッキ層26Uを形成し、貫通溝部27 1・27 2・27 3・27 4・27 5に対してSOI基板12の表面側および裏面側から金属メッキ層26U・26Dを形成する。金属メッキ層26U・26Dは、例えばCuメッキ層を備えていても良い。なお、図示は省略するが、金属メッキ層26U・26Dを形成する工程の前工程として、いずれもメッキ層の形成のためのシード層を形成する工程を実施する。シード層の形成工程では、CVD技術、スパッタリング技術、蒸着技術、無電解メッキ技術などを適用可能である。
さらに、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5および貫通溝部27 1・27 2・27 3・27 4・27 5を形成した後、熱酸化やCVDで絶縁層を形成した後、上記の金属メッキ層26U・26Dの形成工程を実施する。
(C2)次に、図16(a)〜図16(d)に示すように、SOI基板12の表面および裏面において金属メッキ層26U・26Dの研磨工程を実施して、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5および貫通溝部27 1・27 2・27 3・27 4・27 5内に埋め込まれた配線層26 1・26 2・26 3・26 4・26 5を形成する。ここで、研磨工程としては、化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)技術を適用しても良い。
(C2)次に、図16(a)〜図16(d)に示すように、SOI基板12の表面および裏面において金属メッキ層26U・26Dの研磨工程を実施して、溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5および貫通溝部27 1・27 2・27 3・27 4・27 5内に埋め込まれた配線層26 1・26 2・26 3・26 4・26 5を形成する。ここで、研磨工程としては、化学的機械的研磨(CMP:Chemical Mechanical Polishing)技術を適用しても良い。
ここで、実施の形態に係る電極内蔵基板において、エッチストップ層6の厚さΔは、例えば0.1μm〜40μm程度であり、0.5μm〜20μm程度が好ましい。梁部28 1・28 2・28 3の厚さTBは、例えば1μm〜400μm程度であり、より好ましくは、10μm〜200μm程度とされる。梁部28 1・28 2・28 3の幅さW1・W2・W3は、例えば1μm〜200μm程度であり、より好ましくは、5μm〜100μm程度とされる。溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5の深さTDは、例えば10μm〜1000μm程度であり、より好ましくは、50μm〜500μm程度とされる。溝部25 1・25 2・25 3・25 4・25 5の幅Yは、例えば1μm〜400μm程度であり、より好ましくは、5μm〜200μm程度とされる。
本実施の形態に係る電極内蔵基板を適用可能なインダクタンス素子、インターポーザ、シールド基板およびモジュールに関する以下の記載においては、SOI基板を単に基板と記述(エッチストップ層の図示を省略)している場合が含まれる。
(SOI基板方式とパーマロイ基板方式のインダクタンス素子の比較)
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたSOI基板方式のインダクタンス素子の模式的断面構造は、図17に示すように表される。また、比較例に係るパーマロイ基板方式のインダクタンス素子の模式的断面構造(裏面研磨なしの構造例)は、図18(a)に示すように表され、裏面研磨有りの構造例は、図18(b)に示すように表されえる。なお、図17においては、梁部構造については、図30などを参照して後述する。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたSOI基板方式のインダクタンス素子の模式的断面構造は、図17に示すように表される。また、比較例に係るパーマロイ基板方式のインダクタンス素子の模式的断面構造(裏面研磨なしの構造例)は、図18(a)に示すように表され、裏面研磨有りの構造例は、図18(b)に示すように表されえる。なお、図17においては、梁部構造については、図30などを参照して後述する。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたSOI基板方式のインダクタンス素子32は、図17に示すように、SOI基板12と、SOI基板12の内部に形成された溝部に埋め込まれた配線層26と、配線層26を除く、SOI基板12の内部に形成されたエッチストップ層6と、配線層26の側面に配置された絶縁層30S・配線層26の表面に配置された絶縁層30U・配線層26の裏面に配置された絶縁層30Dと、絶縁層30U上に配置された磁性層10Uと、絶縁層30D下に配置された磁性層10Dとを備える。SOI基板12に形成された梁部28は、図示を省略している。破線は、インダクタンス素子32の動作状態における磁束が通過する経路を模式的に表している。
SOI基板方式では、深堀エッチングとシリコン貫通電極(TSV:Through Silicon Via)技術により、高密度かつ大断面積のコイルを形成可能である。SOI基板は、非磁性の基板であるため、磁気抵抗が大きくインダクタンス値はパーマロイ方式に比べて相対的に小さいが、磁気飽和は起きにくいため、大電流化に有利である。
比較例に係るパーマロイ基板方式のインダクタンス素子の模式的断面構造(裏面研磨なしの構造例)は、図18(a)に示すように、パーマロイ基板120Pと、パーマロイ基板120Pの内部に形成された溝部に埋め込まれた配線層260と、配線層260の側面・底面に配置された絶縁層300S・配線層260の表面に配置された絶縁層300Uと、絶縁層300U上に配置された磁性層100Uとを備える。破線は、インダクタンス素子32の動作状態における磁束が通過する経路を模式的に表している。
比較例に係るパーマロイ基板方式のインダクタンス素子の模式的断面構造(裏面研磨有りの構造例)は、図18(b)に示すように、パーマロイ基板120Pと、パーマロイ基板120Pの内部に形成された溝部に埋め込まれた配線層260と、配線層260の側面に配置された絶縁層300S・配線層260底面に配置された絶縁層300D・配線層260の表面に配置された絶縁層300Uと、絶縁層300U上に配置された磁性層100U・絶縁層300D下に配置された磁性層100Dとを備える。破線は、インダクタンス素子の動作状態における磁束が通過する経路を模式的に表している。
パーマロイ基板方式では、ウェットエッチングを適用してパーマロイを加工するため、コイルの高密度化、大断面積化には不利である。一方、パーマロイ基板は、磁性基板であるため、磁気抵抗が小さく、インダクタンス値が大きい。
(インダクタンス素子の構成)
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子32の模式的鳥瞰構成は、図19(a)に示すように表わされ、図19(a)のXXI−XXI線に沿う模式的断面構造は、図19(b)に示すように表わされる。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子32の模式的鳥瞰構成は、図19(a)に示すように表わされ、図19(a)のXXI−XXI線に沿う模式的断面構造は、図19(b)に示すように表わされる。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子32は、図19に示すように、SOI基板12と、SOI基板12の内部に形成された溝部に埋め込まれた配線層26と、配線層26を除く、SOI基板12の内部に形成されたエッチストップ層6と、配線層26の側面に配置された絶縁層30S・配線層26の表面に配置された絶縁層30U・配線層26の裏面に配置された絶縁層30Dと、絶縁層30U上に配置された磁性層10Uと、絶縁層30D下に配置された磁性層10Dとを備える。SOI基板12に形成された梁部28は、図示を省略している。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子32において、溝部に埋め込まれた配線層26は、図20(a)〜図20(c)に示すように、コイル形状を備えていても良い。
また、図19に示すように、SOI基板12の表面に配置された上部コア(30U・10U)を備えていても良い。
また、図19に示すように、SOI基板12の裏面に配置された下部コア(30D・10D)を備えていても良い。
また、上部コア(30U・10U)および下部コア(30D・10D)は、磁性層10U・10Dと絶縁層30U・30Dの多層構造を備えていても良い。
さらに、図19に示すように、上部コア(30U・10U)および下部コア(30D・10D)を複数に分割するスリットSLを備えていても良い。このスリット構造により、渦電流損を低減可能である。磁性層10U・10Dは、パーマロイ、フェライトなどの強磁性体を備えていても良い。
また、絶縁層30U・30Dは、強磁性体、常磁性体、もしくは反磁性体のいずれかを備えていても良い。また、磁性層10U・10Dの厚さおよびスリットSLによる磁性層10U・10Dの分割により、磁性層10U・10D内の渦電流半径を制御可能である。
(インダクタンス素子の製造方法:上部コア・下部コアの形成工程)
また、実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子の製造方法は、上記の実施の形態に係る電極内蔵基板1の製造工程に加えて、図17・図19(b)に示すように、SOI基板12の表面に上部コア(30U・10U)を形成する工程と、SOI基板12の表面に対向する裏面に下部コア(30D・10D)を形成する工程とを有していても良い。
(D1)上記の実施の形態に係る電極内蔵基板の製造工程を実施して形成された電極内蔵基板1に対して、図17・図19(b)に示すように、SOI基板12の表面および裏面に絶縁層30U・30Dを形成する。
(D2)次に、図17・図19(b)に示すように、絶縁層30U上に磁性層10Uを形成して、上部コア(30U・10U)を形成する。
(D3)次に、図17・図19(b)に示すように、絶縁層30D下に磁性層10Dを形成して、下部コア(30D・10D)を形成する。
また、実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子の製造方法は、上記の実施の形態に係る電極内蔵基板1の製造工程に加えて、図17・図19(b)に示すように、SOI基板12の表面に上部コア(30U・10U)を形成する工程と、SOI基板12の表面に対向する裏面に下部コア(30D・10D)を形成する工程とを有していても良い。
(D1)上記の実施の形態に係る電極内蔵基板の製造工程を実施して形成された電極内蔵基板1に対して、図17・図19(b)に示すように、SOI基板12の表面および裏面に絶縁層30U・30Dを形成する。
(D2)次に、図17・図19(b)に示すように、絶縁層30U上に磁性層10Uを形成して、上部コア(30U・10U)を形成する。
(D3)次に、図17・図19(b)に示すように、絶縁層30D下に磁性層10Dを形成して、下部コア(30D・10D)を形成する。
上部コア(30U・10U)および下部コア(30D・10D)の形成においては、磁性層と絶縁層の多層構造を形成しても良い。ここで、磁性層は、メッキ形成技術、スパッタリング技術、真空蒸着技術などで形成可能である。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子32であって、配線層部分の模式的鳥瞰構成は、図20(a)に示すように表わされ、図20(a)の表面構成は、図20(b)に示すように表わされ、図20(a)の裏面構成は、図20(c)に示すように表わされる。
さらに、図20(a)の中央部分のXXII−XXII線に沿う断面鳥瞰構成は、図21(a)に示すように表わされ、図21(a)の矢印B1方向から見た断面構成は、図21(b)に示すように表わされ、図21(b)のC1部分の拡大図は、図21(c)に示すように表わされる。
また、図20(a)のXXIII−XXIII線に沿う断面鳥瞰構成は、図22(a)に示すように表され、図22(a)の矢印B2方向から見た断面構成は、図22(b)に示すように表され、図22(b)のC2部分の拡大図は、図22(c)に示すように表わされる。
さらに、図20(a)のSOI基板12のみの表面側模式的鳥瞰構成は、図23(a)に示すように表され、図23(a)の裏面側模式的鳥瞰構成は、図23(b)に示すように表わされる。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子32は、SOI基板12に2段階エッチングとCuメッキ技術を実施して形成される。図20(a)・図23(a)に示すように、SOI基板12のサイズは、LX・LYで表される。具体的な数値例としては、LX・LYは、共に約4.2mmである。
また、実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子32は図20(c)・図23(b)に示すように、SOI基板12の裏面に格子構造の梁部28を備える。ここで、梁部28の格子の十字部分の幅はΔB、格子の枠部分の幅はΔEX・ΔEYで表される。具体的な数値例としては、ΔB・ΔEX・ΔEYは、いずれも約100μmである。
また、図21(c)に示すように、配線層26のラインアンドスペースはYおよびXで表され、配線層26の深さはTDで表され、梁部28の厚さはTBで表される。具体的な数値例としては、配線層26の線幅Yは約50μm、間隔Xは約15μm、配線層26の深さTDは約300μm、梁部28の厚さTBは約50μmである。
また、図22(c)に示すように、SOI基板12の中央部の梁部28の幅はWBで表される。このWBは、図20(c)・図23(b)におけるΔBに等しく、約100μmである。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子32においては、SOI基板内蔵のインダクタンス素子が形成されるため、電極内蔵基板上にICやコンデンサを配置したDC/DCコンバータなどに適用可能である。また、電極内蔵基板の上下に磁性層10U・10Dを形成することでICやコンデンサに与えるノイズの影響を低減可能である。
(梁部構造)
実施の形態に係る電極内蔵基板に適用可能な梁部28の構造の模式的平面図であって、十字型構成例は、図24(a)に示すように表され、格子型構成例は、図24(b)に示すように表され、対角方向クロス型構成例は、図24(c)に示すように表され、円形・十字複合型構成例は、図24(d)に示すように表される。
実施の形態に係る電極内蔵基板に適用可能な梁部28の構造の模式的平面図であって、十字型構成例は、図24(a)に示すように表され、格子型構成例は、図24(b)に示すように表され、対角方向クロス型構成例は、図24(c)に示すように表され、円形・十字複合型構成例は、図24(d)に示すように表される。
実施の形態に係る電極内蔵基板に適用可能な梁部28の構造は、図24に示すように、平面視において、十字型、格子型、対角方向クロス型、円形・十字複合型のいずれかのパターンを有していても良い。さらに、矩形、円形、楕円形、八角形、三角形、若しくは多角形などのいずれかのパターンを有していても良い。
また、実施の形態に係る電極内蔵基板において、溝部または配線層も梁部の形状と同様に、十字型、格子型、対角方向クロス型、円形・十字複合型、矩形、円形、楕円形、八角形、三角形、若しくは多角形などのいずれかのパターンを有していても良い。
(インダクタンスの周波数特性)
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子のインダクタンスLの周波数特性のシミュレーション結果は、図25に示すように表される。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子のインダクタンスLの周波数特性のシミュレーション結果は、図25に示すように表される。
また、実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子の交流抵抗ACRの周波数特性のシミュレーション結果は、図26に示すように表される。
図25・図26において、●プロットで表される「空芯」の曲線は、電極内蔵基板の上下に絶縁層30U・30Dを備える構造に対応し、▲プロットで表される「磁性層」の曲線は、絶縁層30U・30Dの上下に磁性層10U・10Dを備える構造に対応し、■プロットで表される「磁性層&スリット」の曲線は、磁性層10U・10DにさらにスリットSLを形成した構造に対応している。
実施の形態に係るインダクタンス素子のインダクタンスLの周波数特性は、100kHz〜10MHzの測定範囲で、略一定値を示す。磁性層10U・10Dを形成することによって、インダクタンスLを増大可能である。
実施の形態に係るインダクタンス素子の交流抵抗ACRの周波数特性は、100kHz〜10MHzの測定範囲で、相対的に低い交流抵抗ACRの値を示している。特に、スリットSLを形成することによって、磁性層10U・10Dのみの場合に比べて、相対的に低い交流抵抗ACRが得られる。
(モジュール)
―比較例―
比較例に係るDC/DCコンバータモジュールの実装構成例は、図27に示すように表される。比較例に係るDC/DCコンバータモジュールにおいては、プリント回路基板38上にインダクタンス素子34、IC36、コンデンサ401・402を搭載するため、実装面積の低減は困難である。
―比較例―
比較例に係るDC/DCコンバータモジュールの実装構成例は、図27に示すように表される。比較例に係るDC/DCコンバータモジュールにおいては、プリント回路基板38上にインダクタンス素子34、IC36、コンデンサ401・402を搭載するため、実装面積の低減は困難である。
―構成例1―
実施の形態に係るDC/DCコンバータモジュール3の構成例1の集積回路ブロック構成は、図28に示すように表わされる。図28において、端子A1:VINは、電圧EのDC/DCコンバータ入力電圧VINが入力される電源端子、端子A2:ENは、イネーブル端子、端子A3:GNDは、接地端子を表す。また、端子B1:LXは、インダクタ接続端子、端子B2:FBは、出力電圧フィードバック入力端子、端子B3:MODEは、DE/PFM−PWMモード切り替え用端子を表す。電圧Eには、並列に入力コンデンサCiが接続される。また、端子B1:LXにはリアクトルLを介して出力コンデンサCoが接続され、出力コンデンサCoの両端からDC/DCコンバータ出力電圧VOUTを得ることができる。
実施の形態に係るDC/DCコンバータモジュール3の構成例1の集積回路ブロック構成は、図28に示すように表わされる。図28において、端子A1:VINは、電圧EのDC/DCコンバータ入力電圧VINが入力される電源端子、端子A2:ENは、イネーブル端子、端子A3:GNDは、接地端子を表す。また、端子B1:LXは、インダクタ接続端子、端子B2:FBは、出力電圧フィードバック入力端子、端子B3:MODEは、DE/PFM−PWMモード切り替え用端子を表す。電圧Eには、並列に入力コンデンサCiが接続される。また、端子B1:LXにはリアクトルLを介して出力コンデンサCoが接続され、出力コンデンサCoの両端からDC/DCコンバータ出力電圧VOUTを得ることができる。
また、図28に対応したDC/DCコンバータモジュール3の構成例1の模式的平面パターン構成の積層化合成図は、図29に示すように表され、図29のXXIV−XXIV線に沿う模式的断面構造は、図30に示すように表される。
実施の形態に係るDC/DCコンバータモジュール3は、図30に示すように、SOI基板12と、SOI基板12の内部に形成された溝部に埋め込まれた配線層26と、配線層26を除く、SOI基板12の内部に形成されたエッチストップ層6と、配線層26の表面に配置された絶縁層30U 1/磁性層10U/絶縁層30U 2と、配線層26の裏面に配置された絶縁層30D 1/磁性層10D/絶縁層30D 2と、絶縁層30U 2上に上面配線層44・半田層45を介して配置されたIC36・コンデンサ40と、絶縁層30D 2の下面に配置された下面配線層46・半田層47とを備える。ここで、配線層26の側面に配置された絶縁層30S、磁性層10U・10Dに形成されたスリットSLおよびSOI基板12に形成された梁部28は、図示を省略している。
実施の形態に係るDC/DCコンバータモジュール3の構成例1においては、図29・30に示すように、IC36、コンデンサ40を搭載することができる。このため、積層技術により、実装面積を低減可能である。
図29・30に対応する実施の形態に係るDC/DCコンバータモジュール3の構成例1の鳥瞰構成は、図31に示すように表される。
図31に示すように、電極内蔵基板を適用して形成されたインダクタンス素子32上にIC36、コンデンサ40を搭載することができる。このため、積層技術により、実装面積を比較例に比べて低減可能である。
図29〜図31の下面配線層46の模式的平面構成は、図32に示すように表される。下面配線層46には、端子A1用のVIN電極パターン、端子A2用のEN電極パターン、端子A3用のGND電極パターン、端子B1用のVOUT電極パターン、端子B3用のMODE電極パターンなどが配置されている。
図29〜図31のインダクタ層の模式的平面構成は、図33に示すように表される。図33に示すように、SOI基板12内部に形成された溝部に埋め込まれた配線層26がコイル状に配置されている。図33の中央部には、配線層26の電極取出し用の貫通電極26Tが形成されている。ここで、貫通電極26Tは、上面配線層44・下面配線層46を接続している。
図29〜図31の上面配線層44の模式的平面構成は、図34に示すように表される。図34に示すように、電圧EのDC/DCコンバータ入力電圧VINが入力される電源端子A1:VINの電極パターン、イネーブル端子A2:ENの電極パターン、接地端子A3:GNDの電極パターン、インダクタ接続端子B1:LXの電極パターン、出力電圧フィードバック入力端子B2:FBの電極パターン、DE/PFM−PWMモード切り替え用端子B3:MODEの電極パターンなどが配置されている。
図29〜図31のIC・コンデンサ層の模式的平面構成は、図35に示すように表される。図35に示すように、IC36・入力コンデンサCi・出力コンデンサCoが配置されている。
―構成例2―
実施の形態に係るDC/DCコンバータモジュール3の構成例2の模式的断面構造は、図36に示すように表される。
実施の形態に係るDC/DCコンバータモジュール3の構成例2の模式的断面構造は、図36に示すように表される。
実施の形態に係るDC/DCコンバータモジュール3の構成例2は、図36に示すように、SOI基板12と、SOI基板12の内部に形成された溝部に埋め込まれた配線層26と、配線層26を除く、SOI基板12の内部に形成されたエッチストップ層6と、配線層26の表面に配置された絶縁層30U 1/磁性層10U/絶縁層30U 2と、配線層26の裏面に配置された絶縁層30D 1/磁性層10D/絶縁層30D 2と、絶縁層30U 2上に上面配線層44・半田層45を介して配置されたIC36・コンデンサ40と、絶縁層30D2の下面に配置された下面配線層46・半田層47とを備える。ここで、配線層26の側面に配置された絶縁層30S、磁性層10U・10Dに形成されたスリットSLおよびSOI基板12に形成された梁部28は、図示を省略している。
実施の形態に係るDC/DCコンバータモジュール3の構成例2においては、図36に示すように、SOI基板12を船形に加工した構造を備える。SOI基板12を船形に加工した底部に構成例1と同様に、IC36、コンデンサ40を搭載することができる。このため、積層技術により、実装面積を低減し、かつ低背化可能である。
実施の形態に係るDC/DCコンバータモジュール3は、積層構造により面積を低減可能である。また、IC内蔵基板やフェライト基板などを用いないため安価に形成可能である。
実施の形態に係るDC/DCコンバータモジュール3は、上記の電極内蔵基板の製造方法において説明したように、SOI基板の深堀エッチングと銅めっき技術を利用して形成可能である。
(シールド基板)
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたシールド基板2の模式的鳥瞰構成は、図37に示すように表される。また、図37の上面図は、図38(a)に示すように表され、図38(a)のXXV−XXV線に沿う模式的断面構造は、図38(b)に示すように表され、図38(a)のXXVI−XXVI線に沿う模式的断面構造は、図38(c)に示すように表される。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたシールド基板2の模式的鳥瞰構成は、図37に示すように表される。また、図37の上面図は、図38(a)に示すように表され、図38(a)のXXV−XXV線に沿う模式的断面構造は、図38(b)に示すように表され、図38(a)のXXVI−XXVI線に沿う模式的断面構造は、図38(c)に示すように表される。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたシールド基板2は、図37・図38(a)〜図38(c)に示すように、SOI基板12と、SOI基板12の内部に形成され、平面視において矩形形状のストライプパターンを有する溝部に埋め込まれた配線層26Cと、配線層26Cを除く、SOI基板12の内部に形成されたエッチストップ層6と、SOI基板12の表面に対向する裏面に配置された梁部28と、SOI基板12の表面に対向する裏面に配置された裏面電極26Bとを備える。ここで、SOI基板12の内部に形成された溝部に、銅(Cu)などの金属を埋め込むことによって、配線層26Cが形成される。
また、梁部28は、図38(a)〜図38(c)平面視において十字型のパターンを備えている。
なお、上記の構成では、平面視において矩形状のパターンを有する溝部に埋め込まれた配線層26Cの構造を示したが、これに限定されるものではなく、円形、楕円形、八角形、三角形、若しくは多角形などのいずれかのパターンを有していても良い。シールド効果を発揮できる形状であれば良く、閉回路を形成していればいかなる形状パターンを備えていても良い。
梁部28の構造は、図24と同様に、平面視において、十字型、格子型、対角方向クロス型、円形・十字複合型のいずれかのパターンを有していても良い。さらに、矩形、円形、楕円形、八角形、三角形、若しくは多角形などのいずれかのパターンを有していても良い。
SOI基板12の内、平面視において矩形状のストライプパターンを有する溝部に埋め込まれた配線層26Cに囲まれたSOI基板12Iは、配線層26Cおよび裏面電極26Bで囲われているため、例えば、図38(c)に示すような電磁界EMの環境下に配置されたとしてもノイズの影響を抑制可能である。例えば、SOI基板12Iを掘り込んで部品を配置することで電磁シールド効果が得られる。さらに、配線層26CおよびSOI基板12Iの上面にメタルを形成すると、上面からのノイズの影響も抑制可能である。
(インターポーザ)
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたシリコンインターポーザ50をパッケージ基板52上に配置した模式的鳥瞰構成は、図39(a)に示すように表され、図39(a)のXXVII−XXVII線に沿う模式的断面構造は、図39(b)に示すように表され、図39(b)のE部分の拡大図は、図39(c)に示すように表される。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたシリコンインターポーザ50をパッケージ基板52上に配置した模式的鳥瞰構成は、図39(a)に示すように表され、図39(a)のXXVII−XXVII線に沿う模式的断面構造は、図39(b)に示すように表され、図39(b)のE部分の拡大図は、図39(c)に示すように表される。
パッケージ基板52に複数の半導体集積回路チップ48 1・48 2・48 3・48 4を搭載する際、中間層としてシリコンインターポーザ50が使用される。
シリコンインターポーザ50には、実施の形態に係る電極内蔵基板を適用可能である。
実施の形態に係る電極内蔵基板を適用して形成されたシリコンインターポーザ50は、SOI基板と、SOI基板の内部に形成された溝部に埋め込まれた配線層と、配線層を除く、基板の内部に形成されたエッチストップ層(図示省略)とを備える。また、実施の形態に係る電極内蔵基板と同様に、梁部を備える。SOI基板と配線層との境界には、絶縁層を形成しても良い点は前述の通りである。
パッケージ基板52の裏面上に配置されたBGA半田ボール54は、貫通ビアを介して、パッケージ基板52の表面上に配置されたバンプ60と接続可能である。また、バンプ60は、シリコン貫通ビア(CUTSV)58およびインターポーザ内蔵電極26Iを介してシリコンインターポーザ50上に配置されるマイクロバンプ56と接続可能である。マイクロバンプ56は、半導体集積回路チップ48 1・48 2・48 3・48 4と接続されている。
SOI基板に対して、実施の形態に係る電極内蔵基板と同様に、梁部を設けることによって、貫通溝も形成できるため、シリコンインターポーザ50は、設計の自由度が増す。
本実施の形態に係る電極内蔵基板を適用したシリコンインターポーザによれば、構造が簡単でライン同士が接触するスティッキングが起きにくく、信頼性が高いインターポーザを提供することができる。
(多チャンネルDC/DCコンバータモジュール)
多チャンネルDC/DCコンバータの実現には、各チャンネルの出力に合わせた最適なコイル・配線の設計が必要となる。シリコン基板を用いた従来技術は、オーバーエッチ抑制のためコイル・配線の幅が一定となり、異なるコイル構造を同一ウエハに形成できない。
実施の形態に係る電極内蔵基板では、異なる幅やサイズのコイルを同一基板に形成可能である。このため、実施の形態に係る多チャンネルDC/DCコンバータモジュール180では、SOI基板のエッチストップ効果により、出力ごとにコイル・配線幅を最適設計したコンバータを形成できる。
多チャンネルDC/DCコンバータの実現には、各チャンネルの出力に合わせた最適なコイル・配線の設計が必要となる。シリコン基板を用いた従来技術は、オーバーエッチ抑制のためコイル・配線の幅が一定となり、異なるコイル構造を同一ウエハに形成できない。
実施の形態に係る電極内蔵基板では、異なる幅やサイズのコイルを同一基板に形成可能である。このため、実施の形態に係る多チャンネルDC/DCコンバータモジュール180では、SOI基板のエッチストップ効果により、出力ごとにコイル・配線幅を最適設計したコンバータを形成できる。
実施の形態に係る多チャンネルDC/DCコンバータモジュール180の模式的ブロック構成は、図40に示すように表される。
実施の形態に係る多チャンネルDC/DCコンバータモジュール180は、図40に示すように、DC電源バッテリ200と、DC電源バッテリ200に接続された複数種のコンバータ202A・202B1・202B2・202C1・202C2・202C3・202C4・202C5・202C6とを備える。
複数種のコンバータ202A・202B1・202B2・202C1・202C2・202C3・202C4・202C5・202C6には、実施の形態に係るインダクタンス素子を搭載可能である。コンバータ202A・202B1・202B2・202C1・202C2・202C3・202C4・202C5・202C6は、例えば、DC/DCコンバータ、LDO(Low Drop Ouput)、スイッチングレギュレータなどで構成可能である。コンバータ202Aは大電流変換用、コンバータ202B1・202B2は中電流変換用、コンバータ202C1・202C2・202C3・202C4・202C5・202C6は小電流変換用となっている。
コンバータ202Aは、例えば、CPU(Central Processing Unit)204を駆動可能であり、コンバータ202B1・202B2は、例えば、メモリ206・ドライバ208を駆動可能であり、コンバータ202C1・202C2・202C3・202C4・202C5・202C6は、例えば、車載用の各種のセンサ2101・2102・2103・2104・2105・2106を駆動可能である。
実施の形態に係る多チャンネルDC/DCコンバータモジュール180であって、上層のプリント回路基板38の模式的鳥瞰構成は、図41(a)に示すように表され、下層のSOI基板12の模式的鳥瞰構成は、図41(b)に示すように表される。
プリント回路基板38には、図41(a)に示すように、基板エリア38A・38B1・38B2・38C1・38C2・38C3・38C4・38C5・38C6ごとに、それえぞれの用途と駆動容量に応じた集積回路、コンデンサなどが配置されている。
ここで、集積回路は、DCDCコンバータ制御用集積回路を備えていても良い。
実施の形態に係る多チャンネルDC/DCコンバータモジュール180は、配線層により形成されたコイル形状を有するインダクタンス素子を備え、インダクタンス素子を同一基板内に複数配置した多チャンネルのDCDCコンバータを備えていても良い。
例えば、基板エリア38Aには、コンバータ202Aを構成するための集積回路ICAとコンデンサCA1・CA2とが配置される。基板エリア38B1・38B2には、それぞれ、コンバータ202B1・202B2を構成する集積回路・コンデンサ(参照番号省略)などが配置される。基板エリア38C1・38C2・38C3・38C4・38C5・38C6にも、それぞれ、コンバータ202C1・202C2・202C3・202C4・202C5・202C6を構成する集積回路・コンデンサ(参照番号省略)などが配置される。
SOI基板12には、図41(b)に示すように、上面に、プリント回路基板38の各基板エリア38A・38B1・38B2・38C1・38C2・38C3・38C4・38C5・38C6に対応するように、サイズや配線幅の異なる複数のインダクタンス素子108、106、102が配置される。
すなわち、インダクタンス素子108は、コンバータ202Aを構成するために、基板エリア38Aに対応するSOI基板12上の所定の位置に配置される。インダクタンス素子106は、コンバータ202B1・202B2を構成するために、基板エリア38B1・38B2に対応するSOI基板12上の所定の位置に配置される。インダクタンス素子104は、コンバータ202C1・202C2・202C3・202C4・202C5・202C6を構成するために、基板エリア38C1・38C2・38C3・38C4・38C5・38C6に対応するSOI基板12上の所定の位置に配置される。
なお、SOI基板12上には、例えば平行する一対の辺に沿って、複数の外部取出し配線102が配置されている。
図41の相対的に大きなインダクタンス素子108部分をチップ化した拡大図は、図42に示すように表される。例えば、図41(b)の基板エリア38Aに配置されるインダクタンス素子108は、図42に示すように、大電流変換用のコンバータ202Aの出力に応じて設計された最適な配線幅やサイズを有したものとなる。
実施の形態に係る多チャネルDC/DCコンバータモジュールによれば、SOI基板のエッチストップ層のオーバーエッチ抑制の効果により、各チャネルの出力に応じて、電流容量や周波数制御に最適な配線幅のコイルを設計することが可能となる。
すなわち、同一のSOI基板上に配線幅やサイズの異なる複数のコイル構造を同時に形成可能であり、設計の自由度が増す。
以上説明したように、本実施の形態によれば、SOI基板を使用し、SOI基板内部の絶縁層がエッチストップ層となり、オーバーエッチによる梁の破壊を防止できる電極内蔵基板およびその製造方法、およびこの電極内蔵基板を適用したインダクタンス素子、インターポーザ、シールド基板およびモジュールを提供することができる。
(その他の実施の形態)
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
上記のように、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述および図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例および運用技術が明らかとなろう。
このように、本実施の形態はここでは記載していない様々な実施の形態などを含む。
本実施の形態に係る電極内蔵基板は、インダクタ・トランス・ノイズフィルタ・アイソレータなどのインダクタンスを利用する電子部品全般、磁気センサ・位置センサなどのセンサ部品、その他ワイヤレス給電用のコイルなどに適用可能であり、さらにインターポーザ、シールド基板などに適用可能であり、特にモバイル機器向けインダクタおよびインダクタを内蔵したDC/DCコンバータモジュールなどの電子機器に適用可能である。
1…電極内蔵基板
2…シールド基板
3…モジュール
6…エッチストップ層
10U、10D、100U、100D…磁性層
12、12I、120…基板(SOI基板、SOI基板ウェハ)
14、16…レジスト
251、252、253、…、25 n…溝部
26、261、262、263、…、26n、260…電極層(配線層)
26B…裏面電極
26C…シールド電極
26I…インターポーザ内蔵電極
26T…貫通電極
26U、26D…Cuメッキ層
271、272、273、…、27n…貫通溝部
28、281、282、283、…、28 n、291、292、293、…、29 n…梁部
30、30U、30U1、30U2、30S、30D、30D1、30D2、300U、300S、300D…絶縁層
32、34、104、106、108…インダクタンス素子
36…IC(集積回路)
38…プリント回路基板(PCB)
38A、38B1、38B2、38C1、38C2、38C3、38C4、38C5、38C6…基板エリア
40、401、402…コンデンサ
44…上面配線層
45、47…半田層
46…下面配線層
481、482、483、48 4…半導体集積回路チップ
50…シリコンインターポーザ
52…パッケージ基板
54…BGA半田ボール
56…マイクロバンプ
58…CUTSV(シリコン貫通ビア)
60…バンプ
102…外部取出し配線
180…多チャンネルDC/DCコンバータモジュール
200…DC電源バッテリ
202A、202B1、202B2、202C1、202C2、202C3、202C4、202C5、202C6…コンバータ
204…CPU
206…メモリ
208…ドライバ
2101、2102、2103、2104、2105、2106…センサ
SL…スリット
θ…角度
Δ…エッチストップ層の厚さ
2…シールド基板
3…モジュール
6…エッチストップ層
10U、10D、100U、100D…磁性層
12、12I、120…基板(SOI基板、SOI基板ウェハ)
14、16…レジスト
251、252、253、…、25 n…溝部
26、261、262、263、…、26n、260…電極層(配線層)
26B…裏面電極
26C…シールド電極
26I…インターポーザ内蔵電極
26T…貫通電極
26U、26D…Cuメッキ層
271、272、273、…、27n…貫通溝部
28、281、282、283、…、28 n、291、292、293、…、29 n…梁部
30、30U、30U1、30U2、30S、30D、30D1、30D2、300U、300S、300D…絶縁層
32、34、104、106、108…インダクタンス素子
36…IC(集積回路)
38…プリント回路基板(PCB)
38A、38B1、38B2、38C1、38C2、38C3、38C4、38C5、38C6…基板エリア
40、401、402…コンデンサ
44…上面配線層
45、47…半田層
46…下面配線層
481、482、483、48 4…半導体集積回路チップ
50…シリコンインターポーザ
52…パッケージ基板
54…BGA半田ボール
56…マイクロバンプ
58…CUTSV(シリコン貫通ビア)
60…バンプ
102…外部取出し配線
180…多チャンネルDC/DCコンバータモジュール
200…DC電源バッテリ
202A、202B1、202B2、202C1、202C2、202C3、202C4、202C5、202C6…コンバータ
204…CPU
206…メモリ
208…ドライバ
2101、2102、2103、2104、2105、2106…センサ
SL…スリット
θ…角度
Δ…エッチストップ層の厚さ
Claims (20)
- 基板と、
前記基板の内部に形成された溝部に埋め込まれた配線層と、
前記配線層を除く、前記基板の内部に形成されたエッチストップ層と、
前記基板の表面に対向する裏面に配置された梁部と
を備えることを特徴とする電極内蔵基板。 - 前記エッチストップ層の厚さは、前記溝部の深さおよび前記梁部の厚さよりも薄いことを特徴とする請求項1に記載の電極内蔵基板。
- 前記エッチストップ層は、10Ω・cm以上の抵抗率を有することを特徴とする請求項1または2に記載の電極内蔵基板。
- 前記エッチストップ層は、SiO 2膜を備えることを特徴とする請求項3に記載の電極内蔵基板。
- 前記エッチストップ層は、強磁性体、常磁性体、もしくは反磁性体のいずれかを備えることを特徴とする請求項3に記載の電極内蔵基板。
- 前記梁部は、平面視において前記配線層と直交し、かつ互いに平行なストライプパターンを備えることを特徴とする請求項1に記載の電極内蔵基板。
- 前記基板には、配線幅の異なる配線層が複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電極内蔵基板。
- 前記溝部、前記梁部または前記配線層は、平面視において、矩形、円形、楕円形、八角形、三角形、若しくは多角形のいずれかのパターンを有することを特徴とする請求項1に記載の電極内蔵基板。
- 前記梁部の厚さは、前記溝部の深さより薄いことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の電極内蔵基板。
- 前記基板は、内部に前記エッチストップ層が形成されてなるSOI基板であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の電極内蔵基板。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電極内蔵基板を備え、
前記配線層は、コイル形状を有することを特徴とするインダクタンス素子。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電極内蔵基板を備えることを特徴とするインターポーザ。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の電極内蔵基板と、
前記基板の表面に対向する裏面に配置された裏面電極と
を備えることを特徴とするシールド基板。 - 請求項11に記載のインダクタンス素子を備えることを特徴とするモジュール。
- 基板と、
前記基板の内部に形成されたコイル形状を有する溝部に埋め込まれた配線層と、
前記配線層を除く、前記基板の内部に形成されたエッチストップ層と、
前記基板の表面に対向する裏面に配置された梁部と、
前記基板の表面に配置された上面配線層と、
前記基板の表面に対向する裏面に配置された下面配線層と、
前記上面配線層上に半田層を介して配置された集積回路およびコンデンサと
を備えることを特徴とするモジュール。 - 前記集積回路は、DCDCコンバータ制御用集積回路を備え、
前記配線層は、コイル形状を有するインダクタンス素子を備え、
前記インダクタンス素子を前記基板内に複数配置して、多チャンネルのDCDCコンバータを備えることを特徴とする請求項15に記載のモジュール。 - エッチストップ層が形成されてなるSOI基板を用いて、前記SOI基板の内部に溝部を形成する工程と、
前記SOI基板の表面に対向する裏面に梁部を形成する工程と、
前記溝部に前記配線層を埋め込み形成する工程と
を有することを特徴とする電極内蔵基板の製造方法。 - エッチストップ層が形成されてなるSOI基板を用いて、前記SOI基板の内部にコイル形状の溝部を形成する工程と、
前記SOI基板の表面に対向する裏面に梁部を形成する工程と、
前記溝部に配線層を埋め込み形成する工程と、
前記SOI基板の表面に上部コアを形成する工程と、
前記SOI基板の表面に対向する裏面に下部コアを形成する工程と
を有することを特徴とするインダクタンス素子の製造方法。 - エッチストップ層が形成されてなるSOI基板を用いて、前記SOI基板の内部に平面視において閉回路形状のパターンを備える溝部を形成する工程と、
前記SOI基板の表面に対向する裏面に梁部を形成する工程と、
前記溝部に配線層を埋め込み形成する工程と、
前記SOI基板の表面に対向する裏面に裏面電極を形成する工程と
を有することを特徴とするシールド基板の製造方法。 - エッチストップ層が形成されてなるSOI基板を用いて、前記SOI基板の内部にコイル形状の溝部を形成する工程と、
平面視において前記コイル形状の内部に配置され、前記SOI基板を貫通する貫通溝部を形成する工程と、
前記SOI基板の表面に対向する裏面に梁部を形成する工程と、
前記溝部に配線層を埋め込み形成する工程と、
前記貫通溝部に貫通電極を埋め込み形成する工程と、
前記SOI基板の表面に上部コアを形成する工程と、
前記上部コア上に前記貫通電極と接続される上面配線層を形成する工程と、
前記SOI基板の表面に対向する裏面に下部コアを形成する工程と、
前記下部コア上に前記貫通電極と接続される下面配線層を形成する工程と、
前記上面配線層上に半田層を介して集積回路およびコンデンサを搭載する工程と
を有することを特徴とするモジュールの製造方法。
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JP2016057916A JP2017174920A (ja) | 2016-03-23 | 2016-03-23 | 電極内蔵基板およびその製造方法、インダクタンス素子、インターポーザ、シールド基板およびモジュール |
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Cited By (3)
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---|---|---|---|---|
WO2020196522A1 (ja) * | 2019-03-26 | 2020-10-01 | 株式会社村田製作所 | モジュール |
CN111755204A (zh) * | 2020-06-09 | 2020-10-09 | 杭州电子科技大学 | 一种两相耦合电感单元和多相耦合电感 |
CN114050109A (zh) * | 2022-01-12 | 2022-02-15 | 广州粤芯半导体技术有限公司 | 屏蔽栅沟槽功率器件的制造方法 |
-
2016
- 2016-03-23 JP JP2016057916A patent/JP2017174920A/ja active Pending
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