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JP2017173090A - 回転機械の振動計測装置、回転機械の振動計測方法及びプログラム - Google Patents

回転機械の振動計測装置、回転機械の振動計測方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】高精度な回転機械の振動計測装置、回転機械の振動計測方法及びプログラムを提供すること。【解決手段】非接触センサ3でタービン翼111が検出された通過時刻と、記憶部に記憶された基準状態におけるタービン翼111の通過時刻との時間差ΔTを算出する時間差算出部6と、タービン翼111の周速VBと、小型センサ4で検出した非接触センサ3の振動速度VSと、時間差算出部6で算出された時間差ΔTとに基づいて、タービン翼111の振動振幅XBを算出する振動振幅算出部7と、振動振幅算出部7で算出されたタービン翼111の振動振幅XBに基づいて、タービン翼111の振動を算出する振動算出部8とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、回転機械の振動計測装置、回転機械の振動計測方法及びプログラムに関する。
蒸気タービンやガスタービンを含む回転機械は、十分な振動強度が要求される。そのため、設計時に、タービン翼の振動を計測し、タービン翼の振動特性が設計計画通りであることを検証したり、運転条件の変化による振動特性の変化を確認したりする。タービン翼の振動を計測する技術の一つとして、非接触でタービン翼の振動を計測する非接触翼振動計測技術(BTT:Blade Tip Timing)が知られている(例えば、特許文献1参照)。この技術は、タービン翼のケーシングにタービン翼の通過を非接触で検出するセンサを配置し、タービン翼の振動時と非振動時との通過時刻の時間差からタービン翼の振動振幅を算出する。
特許第5293406号公報
ところが、非接触翼振動計測技術では、ケーシングにセンサを配置しているため、ケーシングが振動するとセンサが振動する。センサの振動は、タービン翼の振動計測において計測誤差として影響する場合がある。より詳しくは、タービン翼の振動振幅がセンサの振動振幅より十分大きい場合、センサの振動による影響は無視できるレベルであると評価できる。一方、タービン翼の振動振幅とセンサの振動振幅との差が小さい場合、センサの振動による影響を無視できなくなる。例えば、ガスタービンに用いられるタービン翼は剛性が高く振動振幅が小さいため、センサの振動による影響を無視できない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、回転体の振動を高精度に計測する回転機械の振動計測装置、回転機械の振動計測方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の回転機械の振動計測装置は、回転機械に配置された回転体の外周と向かい合う静止体に配置され、前記回転体の通過を非接触で検出する第一センサと、前記第一センサに配置され、前記第一センサの振動を検出する第二センサと、前記第一センサで前記回転体が検出された通過時刻と、記憶部に記憶された基準状態における前記回転体の通過時刻との時間差を算出する時間差算出部と、前記回転体の周速と、前記第二センサで検出した前記第一センサの振動速度と、前記時間差算出部で算出された前記時間差とに基づいて、前記回転体の振動振幅を算出する振動振幅算出部と、前記振動振幅算出部で算出された前記回転体の振動振幅に基づいて、前記回転体の振動を算出する振動算出部とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、回転体の振動を高精度に計測することができる。
本発明の回転機械の振動計測装置における、前記第二センサは、前記回転体の振動の、前記回転体の回転方向に対する接線方向成分を計測する、ことが好ましい。この構成によれば、回転体の振動を高精度に計測することができる。
本発明の回転機械の振動計測装置における、前記第二センサは、前記第一センサの周面において、前記回転体の回転方向に対する接線方向に配置されている、ことが好ましい。この構成によれば、回転体の振動を高精度に計測することができる。
本発明の回転機械の振動計測装置における、前記第二センサは、前記第一センサの周面において、前記回転体の回転方向に対する接線方向とそれぞれ異なる方向に二つ配置されている、ことが好ましい。この構成によれば、回転体の振動を高精度に計測することができる。
本発明の回転機械の振動計測方法は、回転機械に配置された回転体の外周と向かい合う静止体に配置された第一センサで、前記回転体の通過を非接触で検出する第一振動計測工程と、前記第一センサに配置された第二センサで、前記第一センサの振動を検出する第二振動計測工程と、前記第一振動計測工程で前記回転体が検出された通過時刻と、記憶部に記憶された基準状態における前記回転体の通過時刻との時間差を算出する時間差算出工程と、前記回転体の周速と、前記第二振動計測工程で検出した前記第一センサの振動速度と、前記時間差算出工程で算出された前記時間差とに基づいて、前記回転体の振動振幅を算出する振動振幅算出工程と、前記振動振幅算出工程で算出された前記回転体の振動振幅に基づいて、前記回転体の振動を算出する振動算出工程とを含むことを特徴とする。この方法によれば、回転体の振動を高精度に計測することができる。
本発明のプログラムは、回転機械に配置された回転体の外周と向かい合う静止体に配置された第一センサで、前記回転体の通過を非接触で検出する第一振動計測工程と、前記第一センサに配置された第二センサで、前記第一センサの振動を検出する第二振動計測工程と、前記第一振動計測工程で前記回転体が検出された通過時刻と、記憶部に記憶された基準状態における前記回転体の通過時刻との時間差を算出する時間差算出工程と、前記回転体の周速と、前記第二振動計測工程で検出した前記第一センサの振動速度と、前記時間差算出工程で算出された前記時間差とに基づいて、前記回転体の振動振幅を算出する振動振幅算出工程と、前記振動振幅算出工程で算出された前記回転体の振動振幅に基づいて、前記回転体の振動を算出する振動算出工程とをコンピューターに実行させることを特徴とする。このプログラムによれば、回転体の振動を高精度に計測することができる。
本発明によれば、回転体の振動を高精度に計測する回転機械の振動計測装置、回転機械の振動計測方法及びプログラムを実現できる。
図1は、回転機械の振動計測装置の構成の一例を示す概略図である。 図2は、回転機械の振動計測装置が配置されたタービン翼の構成の一例を示す断面図である。 図3は、回転機械の振動計測装置が配置されたタービン翼の構成の一例を示す正面図である。 図4は、回転機械の振動計測装置の非接触センサで検出された検出信号を示す概略図である。 図5は、回転機械の振動計測装置の非接触センサと小型センサの配置の一例の概略を示す側面図である。 図6は、回転機械の振動計測装置の非接触センサと小型センサの配置の一例の概略を示す平面図である。 図7は、回転機械の振動計測装置の非接触センサと小型センサの配置の他の例の概略を示す側面図である。 図8は、回転機械の振動計測装置の非接触センサと小型センサの配置の他の例の概略を示す平面図である。 図9は、回転機械の振動計測装置の非接触センサのタービン翼接線方向の振動速度を示す概略図である。 図10は、図2に示す検出信号から得られたタービン翼の振動波形を示す概略図である。 図11は、回転機械の振動計測装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下の各実施形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施可能である。
まず、図1ないし図3を参照して、例えば、回転機械としての蒸気タービンやガスタービンに配置された、回転体としてのタービン翼111の概要について説明する。図1は、回転機械の振動計測装置の構成の一例を示す概略図である。図2は、回転機械の振動計測装置が配置されたタービン翼の構成の一例を示す断面図である。図3は、回転機械の振動計測装置が配置されたタービン翼の構成の一例を示す正面図である。図1ないし図3は、複数のタービン翼111およびケーシング120を模式的に図示している。
複数のタービン翼111は、タービン軸(回転軸)110から径方向の外側に配設されている。タービン翼111は、タービン軸110が回転することでタービン軸110回りに回転する。タービン翼111は、ケーシング120に収容されている。タービン翼111の外周は、ケーシング120の内周と向かい合っている。複数のタービン翼111は、タービン軸110の周方向に等間隔で配置されている。
図1に戻って、回転機械の振動計測装置1は、タービン翼111の振動を非接触で計測する。回転機械の振動計測装置1は、回転数センサ2と、非接触センサ(第一センサ)3と、小型センサ(第二センサ)4と、演算部5とを備える。ここで、タービン翼111の振動とは、タービン軸110の回転時に、タービン翼111のタービン軸110に対する相対位置が、タービン軸110の停止時におけるタービン翼111のタービン軸110に対する相対位置から変位することである。
回転数センサ2は、タービン軸110の回転数を検出する。より詳しくは、回転数センサ2は、タービン軸110の基準位置Kを検出することで、タービン軸110の回転数を検出する。回転数センサ2は、基準位置Kを検出した際に、検出信号を基準信号として演算部5に出力する。図4に示すように、回転数センサ2が出力した基準信号は、パルス状である。図4は、回転機械の振動計測装置の非接触センサで検出された検出信号を示す概略図である。この基準信号の間隔が、タービン軸110の1回転の周期である。
図2、図3に示すように、非接触センサ3は、ケーシング120に配置されている。非接触センサ3は、タービン翼111の通過を非接触で検出する。非接触センサ3は、ケーシング120の内周面で、タービン翼111と対面する位置に配置されている。非接触センサ3は、タービン軸110の回転時、タービン翼111の通過を非接触で検出する。より詳しくは、非接触センサ3は、タービン翼111の通過を検出した際に、パルス信号である検出信号を翼通過信号として演算部5に出力する。非接触センサ3は、図4に示すように、タービン翼111が通過するごとに、翼通過信号を出力する。翼通過信号は、タービン翼111が振動していない基準状態においては、実線で示すように一定間隔で出力される。翼通過信号は、タービン翼111が振動している振動状態においては、破線で示すように間隔に変動が生じる。非接触センサ3は、例えば光学式センサ、静電容量式センサ、過電流式センサである。本実施形態において、非接触センサ3は、N個が等間隔で配置されている。
小型センサ4は、非接触センサ3に配置され、非接触センサ3の振動を検出する。より詳しくは、小型センサ4は、非接触センサ3のセンサプローブ先端(先端部)の振動を検出する。小型センサ4は、タービン翼111の振動の、タービン翼111の回転方向に対する接線方向成分を計測可能に配置されている。小型センサ4は、例えば、ひずみゲージや加速度センサである。小型センサ4は、非接触センサ3のケーシングに配置されている。小型センサ4は、検出したひずみや加速度を演算部5に出力する。より詳しくは、小型センサ4は、非接触センサ3の先端部の振動振幅(振動速度)X、振動数F、振動方向を含むデータを出力する。
図5、図6に示すように、小型センサ4は、非接触センサ3の周面において、タービン翼111の回転方向に対する接線方向(以下、「タービン翼接線方向」という)とそれぞれ異なる方向に二つ配置されている。図5は、回転機械の振動計測装置の非接触センサと小型センサの配置の一例の概略を示す側面図である。図6は、回転機械の振動計測装置の非接触センサと小型センサの配置の一例の概略を示す平面図である。本実施形態において、二つの小型センサ4が、タービン翼接線方向を挟んで、非接触センサ3のケーシングの周方向に90°間隔で配置されている。一方の小型センサ4と非接触センサ3の中心とを結んだ方向をX方向とし、他方の小型センサ4と非接触センサ3の中心とを結んだ方向をY方向とする。
または、事前の解析などで非接触センサ3の振動方向がタービン翼接線方向であることが明らかである場合、図7、図8に示すように、小型センサ4を配置してもよい。図7は、回転機械の振動計測装置の非接触センサと小型センサの配置の他の例の概略を示す側面図である。図8は、回転機械の振動計測装置の非接触センサと小型センサの配置の他の例の概略を示す平面図である。小型センサ4は、非接触センサ3の周面において、タービン翼接線方向に配置されていてもよい。本実施形態において、小型センサ4は、タービン翼接線方向に一つ配置されている。
演算部5は、メモリ及びCPU(Central Processing Unit:中央演算装置)により構成される。演算部5は、専用のハードウェアにより実現されるものであっても、演算部5の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。演算部5は、時間差算出部6と、振動振幅算出部7と、振動算出部8とを有する。
時間差算出部6は、非接触センサ3でタービン翼111が検出された通過時刻と、あらかじめ記憶部に記憶された基準状態におけるタービン翼111の通過時刻との時間差ΔTを算出する。本実施形態では、時間差算出部6は、タイムカウンタで、振動状態において非接触センサ3でタービン翼111が検出された通過時刻である翼通過信号の通過時刻を計測し、基準状態の通過時刻との時間差ΔTを算出する。時間差ΔTは、図4において、基準状態である非振動状態と振動状態との差分である。なお、タービン翼111が振動していない場合、時間差算出部6で算出される時間差ΔTはゼロである。
振動振幅算出部7は、タービン翼111の周速Vと、小型センサ4で検出した非接触センサ3のタービン翼接線方向の振動速度Vと、時間差算出部6で算出した時間差ΔTとに基づいて、タービン翼111の振動振幅Xを算出する。より詳しくは、振動振幅算出部7は、タービン翼111の周速Vと、非接触センサ3のタービン翼接線方向の振動速度Vと、時間差ΔTとを用いて、数式1でタービン翼111の振動振幅Xを算出する。
Figure 2017173090
数式1に含まれるタービン翼接線方向の振動速度Vは、小型センサ4から出力された、非接触センサ3の先端部の振動振幅(振動速度)X、振動数F及び振動方向に基づいて数式2で算出される。
本実施形態では、図9に示すように、数式1に含まれるタービン翼接線方向の振動速度Vは、非接触センサ3のX方向の振動速度VS−Xと、非接触センサ3のY方向の振動速度VS−Yと、角度θと、を用いて、数式2で算出される。図9は、回転機械の振動計測装置の非接触センサのタービン翼接線方向の振動速度を示す概略図である。
Figure 2017173090
振動算出部8は、振動振幅算出部7で算出したタービン翼111の振動振幅Xに基づいて、タービン翼111の振動を算出する。より詳しくは、振動算出部8は、図10に示すように、振動振幅算出部7で算出したタービン翼111の振動振幅Xを縦軸に、各非接触センサ3を通過するときの時刻を横軸にして、タービン翼111の時刻歴振動波形を再現する。図10は、図4に示す検出信号から得られたタービン翼の振動波形を示す概略図である。
次に、図11を用いて、上記構成を有する回転機械の振動計測装置1を用いた回転機械の振動計測方法について説明する。図11は、回転機械の振動計測装置における処理の流れの一例を示すフローチャートである。本実施形態に係る回転機械の振動計測方法は、第一振動計測工程S1と、第二振動計測工程S2と、時間差算出工程S3と、振動振幅算出工程S4と、振動算出工程S5とを含む。
まず、回転機械の振動計測装置1は、第一振動計測工程S1を実行させる。より詳しくは、回転機械の振動計測装置1は、非接触センサ3で、タービン翼111の通過を非接触で検出させる(ステップS1)。回転機械の振動計測装置1は、非接触センサ3で検出されたタービン翼111の翼通過信号を演算部5に出力させる。
回転機械の振動計測装置1は、第一振動計測工程S1とともに、第二振動計測工程S2を実行させる。より詳しくは、回転機械の振動計測装置1は、非接触センサ3に配置された小型センサ4で、非接触センサ3の振動を検出させる(ステップS2)。回転機械の振動計測装置1は、小型センサ4で検出された非接触センサ3の振動を出力する。
回転機械の振動計測装置1は、時間差算出工程S3を実行させる。より詳しくは、回転機械の振動計測装置1は、非接触センサ3でタービン翼111が検出された通過時刻と、あらかじめ記憶部に記憶された基準状態における通過時刻との時間差ΔTを算出させる(ステップS3)。
回転機械の振動計測装置1は、振動振幅算出工程S4を実行させる。より詳しくは、回転機械の振動計測装置1は、タービン翼111の周速と、小型センサ4で検出した非接触センサ3の振動速度と、時間差算出工程S3で算出した時間差ΔTとに基づいて、数式1でタービン翼111の振動振幅を算出させる(ステップS4)。
回転機械の振動計測装置1は、振動算出工程S5を実行させる。より詳しくは、回転機械の振動計測装置1は、振動振幅算出工程S4で算出されたタービン翼111の振動振幅に基づいて、タービン翼111の振動を算出する(ステップS5)。
以上のように、本実施形態によれば、タービン翼111の振動振幅Xを算出する際に、非接触センサ3の振動に起因するタービン翼接線方向の振動速度Vを算出する。そして、本実施形態は、振動振幅算出部7は、タービン翼111の周速Vと、非接触センサ3のタービン翼接線方向の振動速度Vと、時間差ΔTとを用いて、数式1でタービン翼111の振動振幅Xを算出する。言い換えると、本実施形態は、非接触センサ3の振動に起因する振動速度Vによって生じた時間差ΔTを除去し、タービン翼111の振動振幅Xを算出する。このように、本実施形態は、タービン翼111の振動を高精度に計測することができる。
これに対して、従来は、数式3でタービン翼111の振動振幅Xを算出していた。
Figure 2017173090
このように、従来は、非接触センサ3の振動に起因するタービン翼接線方向の振動速度Vをタービン翼111の周速Vに含んで算出していた。このため、タービン翼111の振動振幅が実際よりも大きく算出され、算出されたタービン翼111の振動には、非接触センサ3の振動に起因する計測誤差が含まれていた。
本実施形態は、タービン翼111の振動振幅と非接触センサ3の振動振幅との差が小さく、非接触センサ3の振動による影響を無視できないような場合であっても、タービン翼111の振動を高精度に計測することができる。このため、例えば、剛性が高く振動振幅が小さいガスタービンのタービン翼111の振動計測にも適している。
本実施形態は、蒸気タービンやガスタービンを含む回転機械の設計時に実施するタービン翼の振動特性が設計計画通りであることの検証や、運転条件の変化による振動特性の変化の確認を高精度に実施することができる。
さて、これまで本実施形態に係る回転機械の振動計測装置、回転機械の振動計測方法及びプログラムについて説明したが、上述した実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
図示した回転機械の振動計測装置1の演算部5の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていなくてもよい。すなわち、各構成要素の具体的形態は、図示のものに限られず、各構成要素の処理負担や使用状況などに応じて、その全部または一部を任意の単位で機能的または物理的に分散または統合してもよい。
回転機械の振動計測装置1の演算部5の構成は、例えば、ソフトウェアとして、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。上記実施形態では、これらのハードウェアまたはソフトウェアの連携によって実現される機能ブロックとして説明した。すなわち、これらの機能ブロックについては、ハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、または、それらの組み合わせによって種々の形で実現できる。
1 回転機械の振動計測装置
2 回転数センサ
3 非接触センサ(第一センサ)
4 小型センサ(第二センサ)
5 演算部
6 時間差算出部
7 振動振幅算出部
8 振動算出部
110 回転軸
111 タービン翼(回転体)
120 ケーシング(静止体)

Claims (6)

  1. 回転機械に配置された回転体の外周と向かい合う静止体に配置され、前記回転体の通過を非接触で検出する第一センサと、
    前記第一センサに配置され、前記第一センサの振動を検出する第二センサと、
    前記第一センサで前記回転体が検出された通過時刻と、記憶部に記憶された基準状態における前記回転体の通過時刻との時間差を算出する時間差算出部と、
    前記回転体の周速と、前記第二センサで検出した前記第一センサの振動速度と、前記時間差算出部で算出された前記時間差とに基づいて、前記回転体の振動振幅を算出する振動振幅算出部と、
    前記振動振幅算出部で算出された前記回転体の振動振幅に基づいて、前記回転体の振動を算出する振動算出部と
    を備えることを特徴とする回転機械の振動計測装置。
  2. 前記第二センサは、前記回転体の振動の、前記回転体の回転方向に対する接線方向成分を計測することを特徴とする請求項1に記載の回転機械の振動計測装置。
  3. 前記第二センサは、前記第一センサの周面において、前記回転体の回転方向に対する接線方向に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の回転機械の振動計測装置。
  4. 前記第二センサは、前記第一センサの周面において、前記回転体の回転方向に対する接線方向とそれぞれ異なる方向に二つ配置されていることを特徴とする請求項2に記載の回転機械の振動計測装置。
  5. 回転機械に配置された回転体の外周と向かい合う静止体に配置された第一センサで、前記回転体の通過を非接触で検出する第一振動計測工程と、
    前記第一センサに配置された第二センサで、前記第一センサの振動を検出する第二振動計測工程と、
    前記第一振動計測工程で前記回転体が検出された通過時刻と、記憶部に記憶された基準状態における前記回転体の通過時刻との時間差を算出する時間差算出工程と、
    前記回転体の周速と、前記第二振動計測工程で検出した前記第一センサの振動速度と、前記時間差算出工程で算出された前記時間差とに基づいて、前記回転体の振動振幅を算出する振動振幅算出工程と、
    前記振動振幅算出工程で算出された前記回転体の振動振幅に基づいて、前記回転体の振動を算出する振動算出工程と
    を含むことを特徴とする回転機械の振動計測方法。
  6. 回転機械に配置された回転体の外周と向かい合う静止体に配置された第一センサで、前記回転体の通過を非接触で検出する第一振動計測工程と、
    前記第一センサに配置された第二センサで、前記第一センサの振動を検出する第二振動計測工程と、
    前記第一振動計測工程で前記回転体が検出された通過時刻と、記憶部に記憶された基準状態における前記回転体の通過時刻との時間差を算出する時間差算出工程と、
    前記回転体の周速と、前記第二振動計測工程で検出した前記第一センサの振動速度と、前記時間差算出工程で算出された前記時間差とに基づいて、前記回転体の振動振幅を算出する振動振幅算出工程と、
    前記振動振幅算出工程で算出された前記回転体の振動振幅に基づいて、前記回転体の振動を算出する振動算出工程と
    をコンピューターに実行させることを特徴とするプログラム。
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