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JP6455702B2 - 回転体の振動計測方法と装置 - Google Patents

回転体の振動計測方法と装置 Download PDF

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JP6455702B2 JP2014168986A JP2014168986A JP6455702B2 JP 6455702 B2 JP6455702 B2 JP 6455702B2 JP 2014168986 A JP2014168986 A JP 2014168986A JP 2014168986 A JP2014168986 A JP 2014168986A JP 6455702 B2 JP6455702 B2 JP 6455702B2
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Description

本発明は、回転駆動される回転体と、回転体の中心軸まわりの周方向(以下、単に周方向ともいう)に間隔をおいて回転体に配置された複数の翼とを備える回転機械における回転体の振動計測方法と装置に関する。より詳しくは、本発明は、回転体全体に生じる周方向の振動を計測する振動計測方法と装置に関する。なお、周方向の振動として、例えば、回転体のねじれ振動や、回転体の不釣り合い振動(振れ回り運動)などがある。
ターボ機械としてのジェットエンジンや過給機などの回転機械は、回転駆動される回転体と、複数の翼(例えば、タービン翼)とを備える。複数の翼は、回転体に設けられ、回転体の周方向に間隔をおいて配置されている。複数の翼は、例えば、オープンインペラを構成するものである。
回転機械の性能評価や他の目的で、回転機械の回転体が回転している時における回転体の振動を計測することが行われている(例えば、下記の特許文献1)。
特許文献1では、次のように回転体の振動を計測している。回転体の外周面において、周方向に等間隔に凹部と凸部を加工する。静止側において、周方向の定位置に光学式センサを配置する。光学式センサは、加工した凹部と凸部が通過する凹凸通過静止位置に光を照射し、この照射光と、これによる凹凸通過静止位置からの反射光とに基づいて、回転体の振動を求めている。
より詳しくは、特許文献1では、凹凸通過静止位置に凹部が位置する時には、照射光と反射光が強め合うことにより、高い強度の電気信号を生成し、凹凸通過静止位置に凸部が位置する時には、照射光と反射光が弱め合うことにより、低い強度の電気信号を生成する。このような電気信号の強度変化に基づいて、凹凸通過静止位置を通過した凹部と凸部の数を計測する。計測した凹部と凸部の数の変動に基づいて、回転体の振動を求めている。このように照射光と反射光の強め合いと弱め合いによる信号を利用することにより、的確な振動計測を行える。
また、上述の凹部と凸部の代わりに、回転体の外周面に、周方向に明部と暗部のパターンを形成することもできる。この場合、上述と同様に、光学式センサが、形成した明部と暗部が通過する明暗部通過静止位置に光を照射し、この照射光と、これによる明暗部通過静止位置からの反射光とに基づいて、明部と暗部の通過数を計測する。計測した明部と暗部の通過数の変動に基づいて、回転体の振動を求める。
なお、下記の特許文献2には、後述する本発明の変更例に関連する翼振動計測方法が記載されている。
特開平1−282432号公報 特許第5293406号公報
しかし、小型のターボ機械(例えば、ターボチャージャ)では、凹部と凸部の加工または明部と暗部の形成が、不可能または困難である。また、回転機械の寸法にかかわらず、凹部と凸部の加工または明部と暗部の形成には手間がかかる。そのため、凹部と凸部の加工や明部と暗部の形成をしなくても、回転体の周方向の振動を計測できるようにすることが望まれる。
そこで、本発明の目的は、回転機械の回転体の外周面において凹部と凸部の加工や明部と暗部の形成をしなくても、回転体の周方向の振動を計測できる回転体の振動計測方法と装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、本発明によると、回転駆動される回転体と、回転体の中心軸まわりの周方向に間隔をおいて回転体に配置された複数の翼と、を備える回転機械における回転体の振動計測方法であって、
(A)回転体が回転している回転状態で、この回転により、翼が、前記周方向において予め定めた翼検出静止位置を繰り返し通過する場合に、翼検出部により、翼検出静止位置に来た翼を繰り返し検出するとともに、時間計測装置により経過時間を計測し、
(B)翼検出部が繰り返し行った翼の検出と、時間計測装置により計測された経過時間とに基づいて、翼検出部が翼を繰り返し検出した各時点を特定した翼検出時点データを、翼検出時点データ生成部により生成し、
(C)翼が翼検出静止位置を通過する周期に関する時間量であって、回転体が周方向に振動せずに一定速度で回転している場合には一定となり、周期的に取得可能な時間量を、計測時間量として、翼検出時点データに基づいて、計測時間量の変動を、経過時間または経過時間の代わりとなる時間指数に対して表した時間量変動データを、変動データ生成部により生成し、時間指数は、経過時間に従って値が増加する指数であり、
(D)スペクトル生成部により、時間量変動データを、経過時間または時間指数に関してフーリエ変換して、時間量変動データのスペクトルを求める、ことを特徴とする回転体の振動計測方法が提供される。
本発明の振動計測方法は、例えば以下のようにすることができる。
前記計測時間量は、
(a)前記複数の翼のうち1つの特定の翼が翼検出静止位置に来た時点から、該特定の翼が翼検出静止位置に再び来た次の時点までの時間、
(b)該時間と一定の基準周期との差、または
(c)一定数の翼が翼検出静止位置を通過するのに要する時間である。
上記(c)について、計測したい周方向の振動周波数の範囲に合わせて一定数を定めることにより、この範囲における振動周波数を特定できる。
周方向において複数の翼検出静止位置が予め設定されており、これらの翼検出静止位置に対応して、複数の前記翼検出部が配置されており、
前記(A)において、回転する翼が、前記複数の翼検出静止位置を繰り返し通過する場合に、各翼検出静止位置に来た翼を、対応する翼検出部により繰り返し検出し、
前記(B)において、前記複数の翼検出部によって繰り返し行われた翼の検出に基づいて、計測時間量を繰り返し生成し、
計測時間量は、特定の翼が、複数の翼検出静止位置の間の周方向距離を移動するのに要する時間である。
このように、特定の翼が、複数の翼検出静止位置の間の周方向距離を移動するのに要する時間を計測時間量とした場合には、計測時間量を、回転体の回転周期よりも短い時間間隔で取得できる。したがって、このような計測時間量の変動を経過時間または時間指数に対して表した時間量変動データに、回転体の回転周期よりも短い周期の回転体の振動データを含ませることができる。よって、回転体の回転周期よりも短い周期の振動周波数を特定することが可能になる。
前記(A)において、指数計測部により前記時間指数を計測し、
前記(C)において、翼検出時点データに基づいて、前記計測時間量の変動を、前記時間指数に対して表した時間量変動データを、変動データ生成部により生成し、
前記(D)において、スペクトル生成部により、時間量変動データを、前記時間指数に関してフーリエ変換して、時間量変動データのスペクトルを求める。
前記時間指数は、前記複数の翼のうち、1つの特定の翼が翼検出静止位置を通過した回数である。
また、上述の目的を達成するため、本発明によると、回転駆動される回転体と、回転体の中心軸まわりの周方向に間隔をおいて回転体に配置された複数の翼と、を備える回転機械における回転体の振動計測装置であって、
回転体が回転している回転状態で、この回転により翼が、前記周方向において予め定めた翼検出静止位置を繰り返し通過する場合に、翼検出静止位置に来た翼を繰り返し検出する翼検出部と、
翼検出部が繰り返し翼を検出している期間において、経過時間を計測する時間計測装置と、
翼検出部が繰り返し行った翼の検出と、時間計測装置により計測された経過時間とに基づいて、翼検出部が翼を繰り返し検出した各時点を特定した翼検出時点データを生成する翼検出時点データ生成部と、
翼が翼検出静止位置を通過する周期に関する時間量であって、回転体が周方向に振動せずに一定速度で回転している場合には一定となり、周期的に取得可能な時間量を、計測時間量として、翼検出時点データに基づいて、計測時間量の変動を、経過時間、または、経過時間に従って値が増加する時間指数に対して表した時間量変動データを生成する変動データ生成部と、
時間量変動データを、経過時間または時間指数に関してフーリエ変換することにより、時間量変動データのスペクトルを求めるスペクトル生成部と、を備えることを特徴とする回転体の振動計測装置が提供される。
翼が翼検出静止位置を通過する周期に関する時間量であって、回転体が周方向に振動せずに一定速度で回転している場合には一定となり、周期的に取得可能な時間量を、計測時間量として、この時間量を繰り返し求める。回転体全体が特定の周波数で周方向に振動している場合には、計測時間量は、この周波数で変動する。
そこで、本発明は、翼検出静止位置に繰り返し来た翼を検出し、翼の各検出時点に基づいて、計測時間量の変動を表す時間量変動データを生成し、この時間量変動データから、回転体の周方向の振動周波数を特定するようにした。
すなわち、計測時間量の変動を、経過時間または時間指数に対して表した時間量変動データを生成し、この時間量変動データをフーリエ変換して、時間量変動データのスペクトルを求める。このスペクトルにおいてピークとなる周波数は、回転体の周方向の振動周波数と一致する。このことは、後述の実施例でも確認された。したがって、時間量変動データのスペクトルにおいてピークとなる周波数を、回転体の周方向の振動周波数として特定できる。
また、翼の検出に基づいて、回転体の周方向の振動周波数を特定するので、回転体の外周面において凹部と凸部の加工や明部と暗部の形成をしなくても、回転体の周方向の振動を特定できる。
(A)は、本発明の実施形態による振動計測装置および回転体を示し、(B)は、(A)のB−B線矢視図である。 (A)は、翼検出信号と経過時間との関係を示し、(B)は、経過時間または時間指数に対する計測時間量の変動を表わす時間量変動データを示す。 (A)は、時間量変動データのスペクトルを示し、(B)は、別の方法で計測した回転体の振動振幅の各周波数成分を示す。 本発明の実施形態による振動計測方法を示すフローチャートである。 本発明の原理を説明するための図である。 (A)は、振動計測装置を有する振動データ取得装置および回転体を示し、(B)は、(A)のB−B線矢視図である。
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1(A)は、本発明の実施形態による振動計測装置10および回転体3を示し、図1(B)は、図1(A)のB−B線矢視図である。振動計測装置10は、回転機械に設けられた回転体3の周方向の振動を計測する。
回転機械は、回転駆動される回転体3と、回転体3に配置された複数の翼1a〜1hとを備える。複数の翼1a〜1hは、回転体3の中心軸Cまわりの周方向(以下、単に周方向という)に間隔(好ましくは等間隔)をおいて配置されている。また、複数の翼1a〜1hは、回転体3の中心軸Cと平行な方向(以下、単に軸方向という)においては同じ位置に配置されている。複数の翼1a〜1hは、1つのインペラ5(例えば、オープンインペラ)を構成する。
回転機械は、例えば、ジェットエンジンや過給機などである。回転機械がジェットエンジンである場合、翼1a〜1hは、タービン翼、ファン動翼、または、コンプレッサの動翼であり、回転機械が過給機である場合、翼1a〜1hは、タービン翼またはコンプレッサ翼である。
なお、本発明が適用可能な回転機械は、複数の翼1a〜1hが、同じ軸方向位置にて周方向に間隔をおいて配置されている回転機械であればよく、ジェットエンジンや過給機に限定されない。
振動計測装置10は、翼検出部7と、時間計測装置9と、翼検出時点データ生成部11と、変動データ生成部13と、スペクトル生成部15とを備える。
翼検出部7は、予め定めた翼検出静止位置P1に対応して配置される。翼検出静止位置P1は、回転する翼1a〜1hが繰り返し通過する周方向の固定位置である。翼検出部7は、翼検出静止位置P1に来た翼1a〜1hを検出する。すなわち、回転体3が回転している回転状態で、回転体3と一体的に回転する翼1a〜1hが翼検出静止位置P1を繰り返し通過する場合に、翼検出部7は、翼検出静止位置P1に来た翼1a〜1hを繰り返し検出する。
翼検出部7は、例えば、光学式センサ7aと信号生成部7bを有する。光学式センサ7aは、翼検出静止位置P1に光を照射する。この光は、翼検出静止位置P1にある回転体3の一部分(すなわち、翼1a〜1hまたは翼でない部分)に反射される。光学式センサ7aは、翼検出静止位置P1からの反射光を受ける。この反射光の強度は、翼検出静止位置P1に翼1a〜1hがある時には大きくなり、翼検出静止位置P1に翼1a〜1hがない時には小さくなる。信号生成部7bは、光学式センサ7aが受けた反射光の強度に応じて、翼1a〜1hが翼検出静止位置P1を通過する時に生じる反射光の強度変化を示す翼検出信号を生成して出力する。
翼検出部7(光学式センサ7a)は、例えば、インペラ5を囲むハウジング(図示せず)に取り付けられている。本実施形態では、光学式センサ7aは、半径方向外側から半径方向内側へ、翼検出静止位置P1へ光を照射する。ただし、本発明によると、光学式センサ7aは、回転体3の軸方向に、翼検出静止位置P1へ光を照射してもよい。なお、半径方向とは、周方向および軸方向に直交する方向である(以下、同様)。
時間計測装置9は、翼検出部7が繰り返し翼1a〜1hを検出している期間において、経過時間を計測する。
翼検出時点データ生成部11は、翼検出部7が繰り返し行った翼1a〜1hの検出と、時間計測装置9により計測された経過時間とに基づいて、翼検出部7が翼1aを検出した各時点を特定した翼検出時点データを生成する。
例えば、翼検出時点データ生成部11は、図2(A)に示すデータに基づいて翼検出時点データを生成する。
図2(A)は、翼検出部7により出力された翼検出信号と、時間計測装置9により計測された経過時間との関係を示す。図2(A)において、横軸は、経過時間を示し、縦軸は、信号生成部7bが出力した電気信号の強度を示す。翼検出信号は、図2(A)の例では、電気信号(電圧値または電流値)のパルスである。反射光の強度が大きいほど、電気信号の大きさも大きくなる。図2(A)において、各パルスには、図1(B)の対応する翼の符号を付している。すなわち、図2(A)において、各パルスは、このパルスに付された符号と同じ符号の翼が翼検出静止位置P1に来たことにより生成されたものである。図2(A)のデータにおいて、翼検出時点データ生成部11は、パルスが生成された時点(例えば、パルスの立ち上がり時点またはパルスの立ち下がり時点)を、翼1aが翼検出静止位置P1を通過する時点として特定する。
本実施形態では、翼検出時点データ生成部11は、複数の翼1a〜1hのうち1つの特定の翼が、翼検出静止位置P1を通過する時点(以下、単に特定翼通過時点という)を特定する。例えば、特定の翼が翼1aである場合には、翼1aに対応する各パルスの生成時点を特定翼通過時点として特定する。インペラ5を構成する翼の数がn(図1(B)では、8)であるとして、翼検出時点データ生成部11は、特定の翼1aに対応するパルスを適宜の手段で識別して、このパルスが最初に生成された時点を特定翼通過時点として特定した後、n個のパルスが生成される度に、これらn個のパルスのうち最後に生成されたパルスの生成時点を特定翼通過時点として特定する。
変動データ生成部13は、翼検出時点データと、時間計測装置9が計測した経過時間とに基づいて、計測時間量の変動を経過時間に対して表した時間量変動データを生成する。計測時間量は、翼1a〜1hが翼検出静止位置P1を通過する周期に関する時間量であって、回転体3が周方向に振動せずに一定速度で回転している場合には一定となり、周期的に取得可能な時間量である。
本実施形態では、計測時間量は、図2(A)に示すように、複数の翼1a〜1hのうち1つの特定の翼1aが翼検出静止位置P1に来た時点から、特定の翼1aが翼検出静止位置P1に再び来る次の時点までの時間Tである。Tの添え字mは、何回目に生成された計測時間量であるかを示す。すなわち、mは、1から連続する正の整数の値をとる(以下、同様)。図2(A)には、1つの計測時間量Tのみを示している。n枚の翼によりインペラ5を構成しているとし、計測において最初に生成された翼検出信号が特定の翼1aの1回目の翼検出信号であるとして、m回目に計測される計測時間量Tは、(1+n×(m−1))回目の翼検出信号が生成された時点から、(1+n×m)回目の翼検出信号が生成された時点までの時間である。
図2(B)は、変動データ生成部13により生成された時間量変動データを示す。図2(B)において、横軸は、時間計測装置9により計測された経過時間を示し、縦軸は、計測時間量Tを示す。
時間量変動データは、計測時間量の変動を経過時間に対して表したデータに限定されない。すなわち、時間量変動データは、計測時間量の変動を、経過時間の代わりとなる時間指数に対して表したデータであってもよい。時間指数は、経過時間の指標となる数であって経過時間に従って値が増加する。時間指数は、例えば、複数の翼のうち、1つの特定の翼1aが翼検出静止位置P1を通過した回数(すなわち、後述する計測回数m)であるが、他のものであってもよい。計測時間量が上述の時間Tである場合には、計測回数mは、Tの添え字mであり、時間量変動データは、Tと計測回数mとを互いに対応づけたデータである。計測時間量の変動を時間指数に対して表した時間量変動データが生成される場合には、振動計測装置10は、図1(A)に示すように、指数計測部17をさらに備える。指数計測部17は、翼検出部7が繰り返し翼を検出している期間において時間指数を計測する。また、この場合、変動データ生成部13は、翼検出時点データと、指数計測部17が計測した時間指数とに基づいて、計測時間量の変動を時間指数に対して表した時間量変動データを生成する。
なお、時間量変動データが、計測時間量の変動を経過時間に対して表したものである場合には、以下において、「計測時間または時間指数」は「計測時間」に読み替えられ、「各計測時間または各時間指数」は「各計測時間」に読み替えられる。また、時間量変動データが、計測時間量の変動を時間指数に対して表したものである場合には、以下において、「計測時間または時間指数」は「時間指数」に読み替えられ、「各計測時間または各時間指数」は「各時間指数」に読み替えられる。
時間量変動データは、より具体的には、例えば、以下の第1〜第4の例のいずれかであってよいが、以下の例に限定されない。
第1の例では、時間量変動データは、多数の計測時間量Tと、各計測時間量Tに対応する計測回数mとからなる離散データである。この離散データは、計測時間量の変動を、時間指数としての計測回数mに対して表したものである。
第2の例では、時間量変動データは、多数の計測時間量Tと、各計測時間量Tに対応づけられる経過時間(すなわち、計測時間量の記録時点)とからなる離散データである。この離散データは、計測時間量の変動を、経過時間に対して表したものである。この場合、計測時間量Tに対応づけられる経過時間(すなわち、計測時間量の記録時点)は、この計測時間量Tを求めるのに用いた2つのパルスのうち時間に関して後のパルスの生成時点であってよい。代わりに、計測時間量Tに対応づけられる経過時間(記録時点)は、この計測時間量Tを求めるのに用いた2つのパルスのうち時間に関して前のパルスの生成時点であってもよいし、他の一定基準により特定されてもよい。
第3の例では、時間量変動データは、第1の例における離散データから生成した連続データである。すなわち、図2(B)のように、横軸を計測回数mとし縦軸を計測時間量Tとした2次元座標空間において、各計測時間量Tと、この計測時間量Tに対応する計測回数mとを特定する座標同士を結んだ曲線、折れ線、または、これらの座標に対する近似曲線を表わす関数を連続データとする。この連続データは、計測時間量の変動を、時間指数としての計測回数mを無限に細かく分割した計測回数に対して表したものである。
第4の例では、時間量変動データは、第2の例における離散データから生成した連続データである。すなわち、図2(B)のように、横軸を経過時間とし縦軸を計測時間量Tとした2次元座標空間において、各計測時間量Tと、この計測時間量Tの記録時点とを特定する座標同士を結んだ曲線、折れ線、または、これらの座標に対する近似曲線を表わす関数を連続データとする。
スペクトル生成部15は、時間量変動データを、経過時間または時間指数に関してフーリエ変換することにより、時間量変動データのスペクトルを求める。スペクトル生成部15は、コンピュータとプログラムとにより構成されてよい。このプログラムは、フーリエ変換をこのコンピュータに実行させる。図3(A)は、時間量変動データのスペクトルを示す。図3(A)において、横軸は、周波数を示し、縦軸は、各周波数における時間量変動データの成分強度を示す。スペクトル生成部15による上述のフーリエ変換は、本実施形態では、離散フーリエ変換または高速フーリエ変換である(以下、同様)。
時間量変動データが、互いに間隔をおいた経過時間または時間指数に対する各計測時間量の離散データである場合に、本実施形態では、スペクトル生成部15は、時間量変動データをフーリエ変換する。時間量変動データが、無限に細かく分割された経過時間または時間指数に対する各計測時間量の連続データである場合にも、本実施形態では、スペクトル生成部15は、時間量変動データをフーリエ変換する。
スペクトル生成部15は、例えば、次のようにフーリエ変換を行う。
時間量変動データが、上述した第1の例の離散データである場合には、スペクトル生成部15は、時間量変動データを、計測回数mに関してフーリエ変換する。
時間量変動データが、上述した第2の例の離散データである場合には、スペクトル生成部15は、時間量変動データを、経過時間に関してフーリエ変換する。
時間量変動データが、上述した第3の例の連続データである場合には、スペクトル生成部15は、時間量変動データを、計測回数に関してフーリエ変換する。
時間量変動データが、上述した第4の例の連続データである場合には、スペクトル生成部15は、時間量変動データを、経過時間に関してフーリエ変換する。
次に、本発明の実施形態による振動計測方法を説明する。図4は、この振動計測方法を示すフローチャートである。この振動計測方法は、上述した振動計測装置10を用いて行われる。
ステップS1において、回転体3が回転している回転状態で、この回転により翼1aが、周方向において予め定めた翼検出静止位置P1を繰り返し通過する場合に、翼検出部7により、翼検出静止位置P1に来た翼1aを繰り返し検出する。ここで、回転状態とは、回転体3が一定の回転速度で回転している定常状態、または、定常状態とみなせる状態を意味する。定常状態とみなせる状態とは、回転体3の回転速度が、外乱や他の要因により変動したとしても、この変動が特定の周波数成分を持たないことにより、この変動が時間量変動データのスペクトルに影響を及ぼさない状態を意味する。例えば、回転体3が過給機の回転体であり、翼1a〜1hがコンプレッサ翼であり、ステップS1においてタービン翼を駆動ガスで回転させている場合に、この駆動ガスの流量が変動して回転体3の回転速度が変動したとしても、回転速度の該変動が特定の周波数成分を持たないことにより、回転速度の該変動が時間量変動データのスペクトルに影響を及ぼさない状態は、定常状態とみなせる状態に該当する。
また、ステップS1において、翼検出部7が翼検出静止位置P1に来た翼1a〜1hを繰り返し検出している期間に、時間計測装置9により経過時間を計測する。
指数計測部17が設けられている場合には。さらに、ステップS1において、翼検出部7が翼検出静止位置P1に来た翼1a〜1hを繰り返し検出している期間に、指数計測部17により時間指数を計測する。
ステップS2において、翼検出部7が繰り返し行った翼1a〜1hの検出と、時間計測装置9により計測された経過時間とに基づいて、翼検出部7が翼1aを繰り返し検出した各時点を特定した翼検出時点データを、翼検出時点データ生成部11により生成する。本実施形態では、翼検出時点データは、複数の翼1a〜1hのうち、1つの特定の翼1aが翼検出静止位置P1を繰り返し通過する各時点である。
ステップS3において、翼検出時点データに基づいて、計測時間量の変動を、経過時間または時間指数に対して表した時間量変動データを、変動データ生成部13により生成する。時間量変動データは、例えば、上述した図2(B)に示されている。
ステップS4において、スペクトル生成部15により、時間量変動データを、経過時間または時間指数に関してフーリエ変換して、時間量変動データのスペクトルを求める。図3(A)は、時間量変動データを、経過時間に関してフーリエ変換したことにより得られた時間量変動データのスペクトルの一例である。
図3(A)において、時間量変動データのスペクトルにおいてピークとなっている周波数fは、回転体3(インペラ5)の周方向の振動(以下、単に振動ともいう)の周波数となる。なお、時間量変動データのスペクトルにおいてピークとなっている周波数fは、スペクトル生成部15により特定されて、スペクトル生成部15から出力されてもよい。代わりに、時間量変動データのスペクトル(図3(A)のデータ)がディスプレイに表示され、この表示を見た人が、スペクトルにおいてピークとなっている周波数fを特定してもよい。
このことを、次の実施例において確認した。この実施例では、図4の振動計測方法を行う時に、別の方法でも回転体3の周方向の振動を計測した。すなわち、回転体3を回転可能に支持する軸受が取り付けられたハウジングにピックアップ(加速度センサ)を取り付け、図4の振動計測時に、このピックアップでハウジングの振動を計測した。回転体3の振動は軸受を介してハウジングに伝達するので、ハウジングの振動特性は回転体3の振動の特性を示している。この振動の計測結果を図3(B)に示す。図3(B)において、横軸は、周波数を示し、縦軸は、各周波数での振動による振幅を示す。図3(B)において振幅がピークとなっている周波数fは、図4の振動計測方法により得た図3(A)において強度がピークとなっている周波数fに一致していた。このように、本発明の振動計測方法により、回転体3に生じる周方向の振動の周波数を特定できることを確認した。なお、周波数fは、1秒間における回転体3の回転数(rps)と同期しない回転非同期振動の周波数である。一方、図3(B)において、振幅がピークとなっている別の周波数fは、回転体3の回転数(rps)と同期する(この例では一致する)回転同期振動の周波数である。
さらに、本発明の原理を、図5に基づいて説明する。図5は、回転体3の軸方向から見たインペラ5を示す。図5において、実線は、回転体3が、その不釣り合いにより振れ回り運動している(すなわち、振れ回り振動している)場合のインペラ5を示し、細い一点鎖線は、回転体3に、振れ回り振動や他の周方向の振動が生じていない場合のインペラ5を示す。
図5において、C0は、振れ回り振動や他の周方向の振動が生じていない場合の回転体3の中心軸を示し、C1は、振れ回り運動により変位している回転体3の中心軸を示す。図5において、θは、振れ回り振動や他の周方向の振動が生じていない場合の回転体3の中心軸C0に対する、振れ回り運動によるインペラ5(中心軸C1)の変位の半径方向を示す。具体的には、θは、インペラ5の軸方向位置で回転体3(インペラ5)の中心軸C0と直交する平面において、振れ回り振動や他の周方向の振動が生じていない回転体3(インペラ5)の中心軸C0と翼検出静止位置P1とを結ぶ線分と、振れ回り振動や他の周方向の振動が生じていない回転体3(インペラ5)の中心軸C0と振れ回り振動が生じている回転体3(インペラ5)の中心軸C1とを結ぶ線分とがなす角度である。この角度θは、図5において、反時計回りの方向を正とする。また、図5において、φは、回転体3の回転角を示す。すなわち、特定の翼1aが、特定の周方向位置から回転した角度を示す。この角度は、図5において、反時計回りの方向を正とする。
図5の例では、回転体3の回転の周期をTとし、回転体3の振れ回り振動(振れ回り運動)の周期を1.8Tとしている。振れ回り運動している回転体3のインペラ5は、図5に示すように、振れ回り運動により半径方向に変位している。この変位の方向が、1.8Tの周期で変化している。具体的には、図5(A)は、経過時間tはゼロであり、回転角φと変位方向θもゼロである。図5(B)は、経過時間tはT/4であり、回転角φは90度であり、変位方向θは50度である。図5(C)は、経過時間tはT/2であり、回転角φは180度であり、変位方向θは100度である。図5(D)は、経過時間tは3T/4であり、回転角φは270度であり、変位方向θは150度である。図5(E)は、経過時間tはTであり、回転角φは360度であり、変位方向θは200度である。
回転体3の振れ回り振動(振れ回り運動)が、回転体3の回転と非同期であるので、図5(E)から理解できるように、振れ回り振動が生じている場合に特定の翼1aが翼検出静止位置P1を通過する時点は、振れ回り振動や他の周方向の振動が生じていない場合に特定の翼1aが翼検出静止位置P1を通過する時点に対してずれる。このずれ(遅れ)は、計測時間量に相当し、特定の翼1aが一回転する度に(すなわち、経過時間または時間指数に対して)変動する。また、このずれは、振れ回り振動の周波数で変動する。したがって、このずれの変動周波数は、このずれを経過時間または時間指数に対して表した時間量変動データのスペクトルにおいてピークとなっている周波数に等しい。
図5の例について、回転体3の振れ回り振動が回転体3の回転と非同期であって、この振れ回り振動の周波数が回転体3の回転数(rps)より低ければ、振れ回り振動の周期が1.8T以外の場合でも、計測時間量が振れ回り振動の周波数で変動する。振れ回り振動の周期が、T/N(ここで、Nは自然数。以下同様)でなければ、振れ回り振動は、回転体3の回転と非同期である。一方、振れ回り振動の周期が、T/Nであれば、振れ回り振動は、回転体3の回転と同期しており、計測時間量は変動しない。
図5の例では、回転体3に生じる周方向の振動は、振れ回り振動であったが、回転体3に他の周方向の振動が生じる場合であっても、図5の場合と同様に、本発明の振動計測方法により、回転体3に生じる周方向の振動の周波数を特定できる。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、以下の変更例1〜4のいずれかを採用してもよいし、変更例1〜4の複数を任意に組み合わせて採用してもよい。この場合、以下で説明しない点は、上述と同じであってよい。
(変更例1)
翼検出部7は、光学式センサ7aにより構成されたが、他の種類(例えば、容量型または渦電流型)のセンサで構成されたものであってもよい。
(変更例2)
上述の実施形態では、計測時間量は、複数の翼1a〜1hのうち1つの特定の翼1aが翼検出静止位置P1に来た時点から、特定の翼1aが翼検出静止位置P1に来る次の時点までの時間Tであったが、本発明は、これに限定されない。
例えば、計測時間量は、特定の翼1aについての時間Tと一定の基準周期との差であってもよい。ここで、一定の基準周期は、上述のステップS1における回転体3の回転周期であってよい。すなわち、一定の基準周期は、上述のステップS1での一定の回転速度で回転体3が回転している時に、回転体3が一回転するのに要する時間である。
代わりに、計測時間量は、一定数の翼が翼検出静止位置P1を通過するのに要する時間であってもよい。ここで、一定数は、好ましくは、インペラ5を構成する全ての翼の数以下であるが、インペラ5を構成する全ての翼の数以上であってもよい。
(変更例3)
上述した振動計測装置10は、インペラ5の翼1a〜1hの振動を計測することにも併用できる。この場合、回転体3の周方向の振動を計測可能であり、かつ、インペラ5の翼1a〜1hの振動を計測可能な振動データ取得装置20を、図6に示す。図6(A)は、振動データ取得装置20および回転体3を示し、図6(B)は、図6(A)のB−B線矢視図である。振動データ取得装置20は、上述の振動計測装置10と、回転基準検出センサ21と、翼振動データ生成部23と、を備える。また、好ましくは、振動データ取得装置20は、上述の翼検出部7と同じ構成を有する追加の1つまたは複数の翼検出部25をさらに備える。なお、上述の翼検出部7と追加の1つまたは複数の翼検出部25とからなる複数の翼検出部7,25は、それぞれ、周方向において予め設定された複数の翼検出静止位置P1〜P4に来た翼1a〜1hを検出する。すなわち、これらの複数の翼検出部7,25は、それぞれ、これらの翼検出静止位置P1〜P4に対応して配置される。
回転基準検出センサ21は、回転体3の回転により、回転体3において周方向の設定位置に設けた基準27(例えばキー溝)が、基準検出静止位置を通過する場合に、基準検出静止位置に来た基準を検出する。この検出により、回転基準検出センサ21は、基準検出信号を出力する。
翼振動データ生成部23は、回転体3が回転している回転状態において、回転基準検出センサ21から出力された基準検出信号と、翼検出部7、または、翼検出部7を含む複数の翼検出部7,25から出力された翼検出信号とに基づいて、周方向における翼の振動を表わす振動データを求める。なお、このような振動データを求める方法は、例えば、特許文献2に記載されている。
例えば、振動データ取得装置20により、周方向における翼の振動を表わす振動データを取得し、この振動データが、翼に振動が生じていないことを確認できた場合に、振動計測装置10により得た時間量変動データのスペクトルに基づいて、回転体3全体に生じる周方向の振動周波数を特定する。
(変更例4)
上述では、振動計測装置10は、1つの翼検出部7を有していたが、複数の翼検出部7を有していてもよい。この場合、周方向において複数の翼検出静止位置が予め設定されており、これらの翼検出静止位置に対応して、複数の翼検出部7が配置されている。
上述のステップS1において、回転する翼1a〜1hが、複数の翼検出静止位置を繰り返し通過する場合に、各翼検出静止位置に来た翼1a〜1hを、対応する翼検出部7により繰り返し検出する。
上述のステップS2において、複数の翼検出部7によって繰り返し行われた翼1a〜1hの検出に基づいて、計測時間量を繰り返し生成する。この場合、計測時間量は、特定の翼1aが、複数の翼検出静止位置の間の周方向距離を移動するのに要する時間である。例えば、2つの翼検出部7が設けられている場合には、計測時間量は、特定の翼1aが第1の翼検出静止位置に来た時点から、この後、特定の翼1aが第2の翼検出静止位置に来た時点までの時間量である。
1a〜1h 翼、3 回転体、5 インペラ、7 翼検出部、7a 光学式センサ、7b 信号生成部、9 時間計測装置、10 振動計測装置、11 翼検出時点データ生成部、13 変動データ生成部、15 スペクトル生成部、17 指数計測部、20 振動データ取得装置、21 回転基準検出センサ、23 翼振動データ生成部、25 翼検出部、27 基準、C,C0,C1 回転体の中心軸、m 計測回数(時間指数)、n 翼の数、P1〜P4 翼検出静止位置

Claims (4)

  1. 回転駆動される回転体と、回転体の中心軸まわりの周方向に間隔をおいて回転体に配置された複数の翼と、を備える回転機械における回転体の振動計測方法であって、
    (A)回転体が回転している回転状態で、この回転により、翼が、前記周方向において予め定めた翼検出静止位置を繰り返し通過する場合に、翼検出部により、翼検出静止位置に来た翼を繰り返し検出するとともに、時間計測装置により経過時間を計測し、
    (B)翼検出部が繰り返し行った翼の検出と、時間計測装置により計測された経過時間とに基づいて、翼検出部が翼を繰り返し検出した各時点を特定した翼検出時点データを、翼検出時点データ生成部により生成し、
    (C)翼が翼検出静止位置を通過する周期に関する時間量であって、回転体が周方向に振動せずに一定速度で回転している場合には一定となり、周期的に取得可能な時間量を、計測時間量として、翼検出時点データに基づいて、計測時間量の変動を、経過時間または経過時間の代わりとなる時間指数に対して表した時間量変動データを、変動データ生成部により生成し、時間指数は、経過時間に従って値が増加する指数であり、
    (D)スペクトル生成部により、時間量変動データを、経過時間または時間指数に関してフーリエ変換して、時間量変動データのスペクトルを求め、
    前記計測時間量は、
    (a)前記複数の翼のうち1つの特定の翼が翼検出静止位置に来た時点から、該特定の翼が翼検出静止位置に再び来た次の時点までの時間、
    (b)該時間と一定の基準周期との差、または
    (c)一定数の翼が翼検出静止位置を通過するのに要する時間である、回転体の振動計測方法。
  2. 前記(A)において、指数計測部により前記時間指数を計測し、
    前記(C)において、翼検出時点データに基づいて、前記計測時間量の変動を、前記時間指数に対して表した時間量変動データを、変動データ生成部により生成し、
    前記(D)において、スペクトル生成部により、時間量変動データを、前記時間指数に関してフーリエ変換して、時間量変動データのスペクトルを求める請求項に記載の回転体の振動計測方法。
  3. 前記時間指数は、前記複数の翼のうち、1つの特定の翼が翼検出静止位置を通過した回数である請求項に記載の回転体の振動計測方法。
  4. 回転駆動される回転体と、回転体の中心軸まわりの周方向に間隔をおいて回転体に配置された複数の翼と、を備える回転機械における回転体の振動計測装置であって、
    回転体が回転している回転状態で、この回転により翼が、前記周方向において予め定めた翼検出静止位置を繰り返し通過する場合に、翼検出静止位置に来た翼を繰り返し検出する翼検出部と、
    翼検出部が繰り返し翼を検出している期間において、経過時間を計測する時間計測装置と、
    翼検出部が繰り返し行った翼の検出と、時間計測装置により計測された経過時間とに基づいて、翼検出部が翼を繰り返し検出した各時点を特定した翼検出時点データを生成する翼検出時点データ生成部と、
    翼が翼検出静止位置を通過する周期に関する時間量であって、回転体が周方向に振動せずに一定速度で回転している場合には一定となり、周期的に取得可能な時間量を、計測時間量として、翼検出時点データに基づいて、前記計測時間量の変動を、経過時間、または、経過時間に従って値が増加する時間指数に対して表した時間量変動データを生成する変動データ生成部と、
    時間量変動データを、経過時間または時間指数に関してフーリエ変換することにより、時間量変動データのスペクトルを求めるスペクトル生成部と、を備え、
    前記計測時間量は、
    (a)前記複数の翼のうち1つの特定の翼が翼検出静止位置に来た時点から、該特定の翼が翼検出静止位置に再び来た次の時点までの時間、
    (b)該時間と一定の基準周期との差、または
    (c)一定数の翼が翼検出静止位置を通過するのに要する時間である、回転体の振動計測装置。
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