JP2017169151A - 情報処理システム、利用端末、サーバ装置、および、プログラム - Google Patents
情報処理システム、利用端末、サーバ装置、および、プログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】全天球パノラマ画像と全天球パノラマ画像に関するメッセージとを容易に提供する。【解決手段】情報処理システム10は、サーバ装置12と、サーバ装置12と通信可能な利用端末18と、を備える。サーバ装置12の記憶部12Bは、全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージMと、を含む配信情報を記憶する。送信部12Lは、配信情報を利用端末18へ送信する。利用端末18は、送受信部18A(第1の受信部)と、表示制御部18Dと、を備える。送受信部18Aは、全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像と、全天球パノラマ画像に関するメッセージと、を含む配信情報を受信する。表示制御部18Dは、配信情報に含まれる全天球パノラマ画像とメッセージとを含む表示画面を、表示部18Gへ表示する。【選択図】図12
Description
本発明は、情報処理システム、利用端末、サーバ装置、および、プログラムに関する。
全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像を扱う技術が開示されている。例えば、特許文献1には、全天球パノラマ画像と、全天球パノラマ画像のサムネイルと、を表示する技術が開示されている。
しかしながら、従来技術では、全天球パノラマ画像と該全天球パノラマ画像に関するメッセージとを容易に提供することは困難であった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、全天球パノラマ画像と、全天球パノラマ画像に関するメッセージとを容易に提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な利用端末と、を備えた情報処理システムであって、前記サーバ装置は、全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像と、前記全天球パノラマ画像に関するメッセージと、を含む配信情報を記憶する記憶部と、前記配信情報を、前記利用端末へ送信する送信部と、を備え、前記利用端末は、前記サーバ装置から前記配信情報を受信する第1の受信部と、前記配信情報に含まれる前記全天球パノラマ画像と前記メッセージとを含む表示画面を、表示部へ表示する表示制御部と、を備える、情報処理システムである。
本発明によれば、全天球パノラマ画像と全天球パノラマ画像に関するメッセージとを容易に表示することができる、という効果を奏する。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本実施の形態の情報処理システム10の概略図である。
情報処理システム10は、サーバ装置12と、撮影装置14と、外部装置17と、情報処理端末20と、を備える。情報処理端末20は、利用端末18と、配信端末19と、を含む。サーバ装置12と、撮影装置14と、外部装置17と、情報処理端末20(利用端末18、配信端末19)と、は、ネットワーク11などの通信部を介して互いに通信可能に接続されている。
通信部には、例えば、短距離無線技術、移動通信システムによる無線通信網、およびインターネットなどを用いる。短距離無線技術には、Wi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)などが挙げられる。移動通信システムによる無線通信網には、LTE(Long Term Evolution)や、NFC(Near Field Communication)や、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)などが挙げられる。
撮影装置14は、全方位の範囲を撮影し、全天球パノラマ画像を得る。サーバ装置12は、全天球パノラマ画像を管理する。外部装置17は、全天球パノラマ画像に関するメッセージ(詳細後述)をサーバ装置12へ配信する。配信端末19は、利用端末18に対して、配信情報を配信する。配信情報は、配信対象の全天球パノラマ画像とメッセージとを含む(詳細後述)。利用端末18は、配信端末19から配信された全天球パノラマ画像およびメッセージの表示などを行う。
本実施の形態では、一例として、撮影装置14、利用端末18、配信端末19、外部装置17、およびサーバ装置12の各々が、特定の拠点B内に設置されている場合を想定する。拠点Bは、例えば、特定の店舗、特定の建物、建物内の特定のフロア(階)、建物内の特定の部屋、などである。
本実施の形態では、撮影装置14と、利用端末18と、配信端末19と、サーバ装置12と、外部装置17と、は、異なる拠点Bに設置されているものとして説明する。具体的には、撮影装置14は、拠点B1に設置され、利用端末18は、拠点B2に設置され、サーバ装置12は、拠点B3に設置されている場合を説明する。また、配信端末19は、拠点B4に設置され、外部装置17は、拠点B5に設置されている場合を説明する。
撮影装置14は、例えば、店舗などの拠点B1に、該拠点B1を管理するユーザによって予め設置されている。拠点B1内には、例えば、1または複数の棚Dが設置され、出入口Eなどがある。本実施の形態では、拠点B1内には、複数(5台)の撮影装置14が設置されている場合を一例として説明する。なお、情報処理システム10に含まれる撮影装置14の数は、限定されない。撮影装置14は、例えば、拠点B1を監視する監視カメラとして用いることも可能である。
利用端末18の設置された拠点B2は、例えば、ユーザが利用端末18を操作する部屋などである。配信端末19の設置された拠点B4は、例えば、ユーザが配信端末19を操作する部屋などである。サーバ装置12の設置された拠点B3は、例えば、情報処理システム10の管理会社などである。外部装置17の設置された拠点B5は、例えば、データの管理会社などである。
なお、複数の撮影装置14の少なくとも1つを、互いに異なる拠点Bに設置した形態であってもよい。また、複数の撮影装置14の内の少なくとも1つと利用端末18または配信端末19とを同じ拠点Bに設置した形態であってもよい。また、複数の撮影装置14を、異なる複数の拠点Bに設置した形態であってもよい。また、撮影装置14、利用端末18、および配信端末19の少なくとも一つを、携帯可能な構成とし、ユーザなどに携帯されることで位置移動可能としてもよい。
なお、図1では、説明を簡略化するために、5つの拠点Bを示した。しかし、情報処理システム10は、4つ以下、または6つ以上の拠点Bの各々に、1または複数の撮影装置14、利用端末18、配信端末19、外部装置17、およびサーバ装置12の何れかを配置した構成であってもよい。
また、図1には、情報処理システム10に含まれるサーバ装置12、外部装置17、利用端末18、配信端末19の各々の数が、1台である場合を示した。しかし、サーバ装置12、外部装置17、利用端末18、配信端末19の数は、各々、複数台であってもよい。
まず、撮影装置14について説明する。
撮影装置14は、撮影によって全天球パノラマ画像を得る撮影装置である。全天球パノラマ画像とは、全天球の範囲(360°)の撮影によって得られるパノラマ画像である。
図2は、撮影装置14の外観模式図の一例である。図2(A)は撮影装置14の側面図である。図2(B)は、撮影装置14の、図2(A)とは反対側の側面図である。図2(C)は、撮影装置14の平面図である。
図2(A)に示すように、撮影装置14は、例えば、人間が片手で持つことができる大きさである。なお、撮影装置14の大きさは、このような大きさに限られない。
図2に示すように、撮影装置14の上部には、正面側(一方の面側)にレンズ140A、背面側(他方の面側)にレンズ140B、が設けられている。レンズ140Aおよびレンズ140Bは、各々、180°以上の画角を有する広角レンズである。本実施の形態では、レンズ140Aおよびレンズ140Bは、広角レンズの1つである魚眼レンズであるものとして説明する。撮影装置14では、レンズ140Aおよびレンズ140Bの各々を介して像が導かれ、各々に対応する撮像素子に像が形成される。なお、撮像素子としては、CCDや、CMOS等が挙げられる。また、図2(B)に示されるように、撮影装置14の正面側には、シャッターボタン等の操作部140Cが設けられていてもよい。
次に、撮影装置14の使用状況の一例を説明する。図3は、撮影装置14の使用状況の一例を示す図である。図3(A)に示すように、ユーザが撮影装置14を手に持って撮影した場合、ユーザの周りの全方位(360°)が撮影される。レンズ140Aおよびレンズ140Bから導かれた像が各々の撮像素子で検出されることで、ユーザの周りの被写体が撮像され、2つの半球画像が得られる。全天球パノラマ画像は、これらの2つの半球画像から作成される。
なお、図3(B)に示すように、撮影装置14を、地面や壁等に設置された支持部材1に設置してもよい。図3(B)に示す例では、支持部材1には、看板2が設けられている。看板2には、例えば、該撮影装置14の設置された拠点Bを訪れるユーザに対する通知情報が表示または記載されている。この場合、撮影装置14によって、撮影装置14の設置位置の周りの全方位が撮影される。
次に、撮影装置14で撮影された半球画像から全天球パノラマ画像が作成されるまでの処理の概略を説明する。図4および図5は、全天球パノラマ画像の作成の一例の説明図である。図4(A)は、撮影装置14で撮影された半球画像(前側)、図4(B)は撮影装置14で撮影された半球画像(後側)、図4(C)は、メルカトル図法により表された画像(以下、「メルカトル画像」という)、の一例を示す模式図である。図5は、全天球パノラマ画像60の一例を示す図である。
図4(A)に示すように、レンズ140Aは魚眼レンズであるため、このレンズ140Aによって得られた画像は、湾曲した半球画像(前側)となる。また、図4(B)に示されているように、レンズ140Bは魚眼レンズであるため、このレンズ140Bによって得られた画像は、湾曲した半球画像(後側)となる。そして、半球画像(前側)と半球画像(後側)は、撮影装置14によって合成されることで、メルカトル画像が作成される(図4(C)参照)。
撮影装置14では、OpenGL ES(Open Graphics Library for Embedded Systems)を利用することで、メルカトル画像を、球面の内壁を覆うように貼り付ける。これにより、撮影装置14は、図5に示すような全天球パノラマ画像60を作成する。このように、全天球パノラマ画像60は、メルカトル画像が球の中心を向いた画像として表される。なお、OpenGL ESは、2D(2−Dimensions)および3D(3−Dimensions)のデータを視覚化するために使用するグラフィックスライブラリである。
図1へ戻り、撮影装置14は、全天球パノラマ画像60をサーバ装置12へ送信する。なお、本実施の形態では、撮影装置14が、半球画像を合成して全天球パノラマ画像60を作成するものとして説明する。しかし、サーバ装置12が、撮影装置14から受信した半球画像を合成することで、全天球パノラマ画像60を作成してもよい。
ここで、全天球パノラマ画像60は、上述のように球面を覆うように貼り付けられた、360°の全方位の画像である。このため、表示時には、360°の全方位の内、仮想の視点方向を表示中心とした画像として表示することが好ましい。また、この場合、全天球パノラマ画像60の一部の所定領域Sを、該視点方向を中心とした湾曲の少ない平面画像として表示することが好ましい。これにより、人間に違和感を与えない表示をすることが可能となる。
図6および図7は、三次元の立体球状と仮定した全天球パノラマ画像60と、所定領域Sと、の位置関係の説明図である。
全天球パノラマ画像60が、図6および図7に示すような、三次元の立体球状(立体球CS)であると仮定する。この場合、仮想撮影装置Pを、この立体球CSの内壁を撮影可能な位置に位置させる。仮想撮影装置Pは、3次元の立体球CSとして表示された全天球パノラマ画像60を視認する、ユーザの視点位置に相当する。
すると、この立体球CSの中心を原点とした座標系が構築される。所定領域Sは、仮想撮影装置Pが、全天球パノラマ画像60より狭い画角で該立体球状の全天球パノラマ画像60を撮影するときの、撮影画角αに相当する領域である。
所定領域Sは、視点方向を示す視点方向情報によって特定される。図8は、視点方向情報の説明図である。本実施の形態では、視点方向情報を、三次元の立体球状と仮定した全天球パノラマ画像60における、矩形状の所定領域Sの中心点CPの三次元座標情報(x,y,z)としてあらわす。すなわち、立体球CSの中心から中心点CPに向かう方向が、視点方向に相当する。なお、視点方向情報は、仮想撮影装置Pによる撮影画角αを更に含むものであってもよい。
すなわち、視点方向情報に含まれる三次元座標情報(以下、単に、座標と称する場合がある)(x,y,z)は、立体球CSの中心(仮想撮影装置P)の位置を原点としたときの、立体球CSにおける所定領域Sの中心点CPを示す。撮影画角αは、仮想撮影装置Pの撮影倍率(ズーム)によって特定される。なお、視点方向情報は、さらに、仮想撮影装置Pの姿勢を示す撮影姿勢情報を含んだものであってもよい。仮想撮影装置Pの撮影姿勢情報は、立体球CSの中心を原点とした座標系を構成する3軸の各々の回転角(ヨー、ピッチ、ロール)によって特定される。
本実施の形態の情報処理システム10では、全天球パノラマ画像60における所定領域Sを、立体球CSの中心から中心点CPに向かう方向を視点方向として、利用端末18などに表示する。このため、情報処理システム10は、人間に違和感を与えない表示の可能な構成となっている。
なお、視点方向は、利用端末18を操作するユーザによる操作指示などによって変更可能である。すなわち、ユーザは、利用端末18を用いて視点方向の変更指示を入力することで、全天球パノラマ画像60における視点方向(すなわち全天球パノラマ画像60における、表示画面に表示させる領域)を変更することができる。
次に、撮影装置14のハードウェア構成を説明する。
図9は、撮影装置14のハードウェア構成を示す模式図である。撮影装置14は、撮像ユニット101、画像処理ユニット104、撮像制御ユニット105、マイク108、音処理ユニット109、CPU(Central Processing Unit)111、ROM(Read Only Memory)112、SRAM(Static Random Access Memory)113、DRAM(Dynamic Random Access Memory)114、操作部115、ネットワークI/F116、通信部117、アンテナ117a、および電子コンパス118を備える。
撮像ユニット101は、レンズ140Aと、レンズ140Bと、撮像素子13Aと、撮像素子13Bと、を備える。撮像素子13Aは、レンズ140Aに対応して設けられている。撮像素子13Bは、レンズ140Bに対応して設けられている。撮像素子13Aおよび撮像素子13Bは、レンズ140Aおよびレンズ140Bの各々による光学像を電気信号の画像データに変換して出力する。
撮像素子13Aおよび撮像素子13Bの各々は、画像処理ユニット104とパラレルI/Fバスで接続されている。また、撮像素子13Aおよび撮像素子13Bは、撮像制御ユニット105とシリアルI/Fバス(I2Cバス等)で接続されている。画像処理ユニット104および撮像制御ユニット105は、バス110を介してCPU111と接続される。さらに、バス110には、ROM112、SRAM113、DRAM114、操作部115、ネットワークI/F116なども接続されている。
画像処理ユニット104は、撮像素子13Aおよび撮像素子13Bから出力された半球画像の画像データをパラレルI/Fバスを通して取り込む。そして、画像処理ユニット104は、これらの半球画像の画像データを合成し、全天球パノラマ画像60を作成する。
撮像制御ユニット105は、撮像制御ユニット105をマスタデバイス、撮像素子13Aおよび撮像素子13Bをスレーブデバイスとして、I2Cバスを利用して、撮像素子13Aおよび撮像素子13Bのレジスタ群にコマンド等を設定する。必要なコマンド等は、CPU111から受け取る。また、撮像制御ユニット105は、I2Cバスを利用して、撮像素子13Aおよび撮像素子13Bのレジスタ群のステータスデータ等を取り込み、CPU111に送る。
また、撮像制御ユニット105は、CPU111と協働して撮像素子13Aおよび撮像素子13Bの、半球画像の画像データの出力タイミングの同期をとる同期制御手段としても機能する。なお、本実施の形態では、撮影装置14には表示部が設けられていないが、表示部を設けてもよい。
マイク108は、音を音(信号)データに変換する。音処理ユニット109は、マイク108から出力される音データをI/Fバスを通して取り込み、音データに対して所定の処理を施す。
CPU111は、撮影装置14の全体の動作を制御すると共に必要な処理を実行する。ROM112は、CPU111のための種々のプログラムを記憶している。SRAM113およびDRAM114はワークメモリであり、CPU111で実行するプログラムや処理途中のデータ等を記憶する。DRAM114は、画像処理ユニット104での処理途中の画像データや処理済みの全天球パノラマ画像60を記憶する。
ネットワークI/F116は、SDカード等の外付けのメディアやパーソナルコンピュータなどとのインターフェース回路(USBI/F等)の総称である。また、ネットワークI/F116としては、無線、有線を問わずにネットワークインターフェースである場合も考えられる。DRAM114に記憶された全天球パノラマ画像60は、このネットワークI/F116を介して外付けのメディアに記録、または、ネットワークI/F116を介して通信端末15等の外部装置に送信される。
通信部117は、撮影装置14に設けられたアンテナ117aを介して、Wi−FiやNFC等の短距離無線技術によって、通信端末15等の外部装置と通信を行う。通信部117が、全天球パノラマ画像60を通信端末15の外部装置に送信してもよい。
電子コンパス118は、地球の磁気から撮影装置14の姿勢(回転角(ヨー、ピッチ、ロール))を示す撮影姿勢情報を検出する。なお、電子コンパス118は、現在の撮影装置14の位置を示すGPS(Global Positioning System)機能を更に備えていてもよい。
次に、サーバ装置12および利用端末18のハードウェア構成を説明する。図10は、サーバ装置12、外部装置17、利用端末18、配信端末19、および情報処理端末20のハードウェア構成図の一例である。
サーバ装置12、外部装置17、利用端末18、配信端末19、および情報処理端末20は、CPU501、ROM502、RAM503、HDD(Hard Disk Drive)505、メディアドライブ507、ディスプレイ508、ネットワークI/F509、キーボード511、マウス512、およびCD−ROMドライブ514を、バス510を介して接続した構成である。メディアドライブ507は、フラッシュメモリ等の記録メディア506に対してデータの読み出し又は書き込み(記憶)を行う。CD−ROMドライブ514は、着脱可能な記録媒体の一例としてのCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)513に対する各種データの読み出し又は書き込みを行う。
なお、サーバ装置12、外部装置17、利用端末18、配信端末19、および情報処理端末20は、ディスプレイ508と、キーボード511と、マウス512と、を一体的に構成した、タッチパネルを備えた構成であってもよい。
次に、本実施の形態の情報処理システム10が行う情報処理の流れの概要を説明する。図11は、情報処理システム10が行う情報処理の流れの概要の一例を示す、説明図である。
本実施の形態では、配信端末19が、コンテンツ作成指示をサーバ装置12へ送信する(ステップS1)。コンテンツ作成指示は、撮影装置14で撮影された全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージと、を利用端末18へ配信することを指示する。
メッセージは、全天球パノラマ画像60と共に配信される、全天球パノラマ画像60以外の情報である。メッセージは、例えば、該全天球パノラマ画像60の撮影時の撮影環境に関する情報である。詳細には、例えば、メッセージは、全天球パノラマ画像60に含まれる物体の現在(撮影時)の状況に関する情報である。
具体的には、撮影装置14がセール会場に配置されていたと仮定する。この場合、メッセージは、例えば、全天球パノラマ画像60に含まれる物品の割引率(例えば、“全品20%OFF”、“棚の商品は30%OFF”、“あと15分で特別割引終了”など)を示す情報である。
メッセージは、ユーザによる配信端末19の操作指示によって入力される。なお、メッセージは、外部装置17から受信してもよい。この場合、配信端末19は、外部装置17から受信したメッセージを、サーバ装置12を介して利用端末18へ配信すればよい。
配信端末19からコンテンツ作成指示を受付けると、サーバ装置12は、撮影開始指示を撮影装置14へ送信する(ステップS2、ステップS3)。撮影開始指示は、撮影装置14による全天球パノラマ画像60の撮影開始を指示するための情報である。
ここで、メッセージが、特定の物体に関するメッセージである場合がある。物体は、例えば、棚、机、商品(衣服、アクセサリー)、人物などである。この場合、配信端末19は、物体の物体IDと、メッセージに関する物体の特徴情報と、を含む撮影開始指示を、撮影装置14へ送信することが好ましい。物体の特徴情報は、全天球パノラマ画像60を画像処理することで物体を認識可能な情報である。例えば、物体の特徴情報は、物体の色、形状、などを含む。例えば、物体が棚である場合、物体の特徴情報は、棚の画像の特徴情報である。また、物体が衣服である場合、物体の特徴情報は、衣服の画像の特徴情報である。
撮影開始指示を受付けた撮影装置14は、撮影した全天球パノラマ画像60と、関連情報61と、を、通信端末15および無線ルータ16を介してサーバ装置12へ送信する(ステップS4、ステップS5)。
本実施の形態では、撮影装置14は、予め定められた位置に固定されているものとして説明する。また、撮影装置14は、連続撮影を行い、連続撮影によって得られた全天球パノラマ画像60の各々を、順次、サーバ装置12へ送信するものとして説明する。
すなわち、本実施の形態では、撮影装置14は、時系列に連続した複数の(複数フレームの)全天球パノラマ画像60を、サーバ装置12へ順次送信するものとして説明する。
また、撮影装置14は、全天球パノラマ画像60に対応する関連情報61を、全天球パノラマ画像60と共にサーバ装置12へ送信する。すなわち、撮影装置14は、各フレームの全天球パノラマ画像60の各々に対応する関連情報61を、全天球パノラマ画像60と共にサーバ装置12へ送信する。
関連情報61は、対応する全天球パノラマ画像60の撮影日時を示す撮影日時情報と、撮影装置識別情報(以下、撮影装置IDと称する)と、物体の識別情報(以下、物体IDと称する)と、全天球パノラマ画像60における物体の位置情報と、を含む。
関連情報61に含まれる撮影装置IDは、該関連情報61に対応する全天球パノラマ画像60を撮影した撮影装置14を識別するための識別情報である。関連情報61に含まれる物体IDは、撮影開始指示時にサーバ装置12から指示された、物体IDである。関連情報61に含まれる物体の位置情報は、撮影開始指示時にサーバから指示された、物体の特徴情報によって示される特徴を有する物体の、全天球パノラマ画像60における位置座標を示す情報である。
サーバ装置12は、撮影装置14から全天球パノラマ画像60および関連情報61を受信すると、利用端末18へ配信情報を配信する、配信処理を実行する(ステップS6、ステップS7)。配信情報は、配信の識別情報(以下、配信IDと称する)と、全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージと、メッセージの表示位置を示す表示位置情報と、視点方向情報と、を含む。
配信情報を受信した利用端末18は、配信情報に含まれる全天球パノラマ画像60およびメッセージを表示する(ステップS8)。このとき、利用端末18は、配信情報に含まれる視点方向情報によって示される視点方向を表示中心として、全天球パノラマ画像60を表示する。また、利用端末18は、配信情報に含まれるメッセージを、配信情報に含まれる表示位置情報によって示される表示位置に配置して、表示する。
このため、利用端末18には、配信端末19から配信された全天球パノラマ画像60およびメッセージが表示される。
次に、本実施の形態の情報処理システム10を構成する各装置の機能について、詳細に説明する。
図12は、情報処理システム10における、サーバ装置12、撮影装置14、通信端末15、利用端末18、配信端末19、および外部装置17の各々の機能的構成を示す模式図である。
撮影装置14は、撮影部14Eと、記憶部14Fと、接続部14Gと、記憶・読出部14Iと、送受信部14Aと、受付部14Cと、認識部14Bと、センサ部14Dと、を備える。
送受信部14Aは、接続部14Gを介して、通信端末15に接続する。送受信部14Aは、撮影開始指示を受信する。
撮影開始指示は、配信期間、物体ID、および物体の特徴情報を含む。配信期間は、撮影装置14で全天球パノラマ画像60を撮影してサーバ装置12へ順次送信する期間を示す。物体の特徴情報は、上述したため、ここでは説明を省略する。
撮影部14Eは、撮影によって半球画像の画像データを取得し、記憶部14Fへ記憶する。撮影部14Eは、同じ撮影タイミングの一対の半球画像の画像データを記憶部14Fから読出し、全天球パノラマ画像60を生成する。そして、記憶・読出部14Iは、生成された全天球パノラマ画像60を、記憶部14Fへ記憶する。
認識部14Bは、全天球パノラマ画像60に含まれる物体を認識し、該物体の全天球パノラマ画像60における位置(三次元位置)を示す位置情報を特定する。認識部14Bは、送受信部14Aが受信した撮影開始指示に含まれる、物体の特徴情報によって特定される物体を認識する。全天球パノラマ画像60における物体の認識には、公知の画像処理技術を用いればよい。認識部14Bは、全天球パノラマ画像60における、認識した物体の位置を示す位置情報を特定する。例えば、認識部14Bは、全天球パノラマ画像60における物体の三次元位置座標を特定することで、全天球パノラマ画像60における、物体の位置情報を特定する。
記憶・読出部14Iは、認識部14Bによる認識結果を、認識に用いた全天球パノラマ画像60に対応づけて記憶する。すなわち、記憶・読出部14Iは、認識部14Bで認識した物体の特徴情報と、物体IDと、物体の位置情報と、を、認識に用いた全天球パノラマ画像60に対応づけて記憶する。
なお、認識部14Bは、撮影部14Eで撮影した全天球パノラマ画像60に、受信した撮影開始指示に含まれる物体の特徴情報によって示される物体が含まれない場合、物体無を示す情報を、認識に用いた全天球パノラマ画像60に対応づけて記憶する。
記憶・読出部14Iは、全天球パノラマ画像60の撮影日時情報と、該撮影装置14の撮影装置IDと、物体IDと、物体の特徴情報と、を関連情報61として記憶部14Fから読み出す。そして、送受信部14Aは、接続部14Gを介して、生成された全天球パノラマ画像60と、関連情報61と、を通信端末15へ送信する。
なお、記憶・読出部14Iは、記憶・読出部14Iに記憶されている全天球パノラマ画像60の内、物体無を示す情報が対応づけられている全天球パノラマ画像60については、通信端末15へ送信しないことが好ましい。これによって、撮影装置14は、サーバ装置12への通信データ容量の削減を図ることができる。
通信端末15は、接続部15Aと、送受信部15Bと、を備える。接続部15Aは、撮影装置14の接続部14Gに接続されている。送受信部15Bは、接続部15Aを介して撮影装置14と通信する。また、送受信部15Bは、ネットワーク11を介してサーバ装置12と通信する。
本実施の形態では、送受信部15Bは、サーバ装置12から、撮影開始指示を受信する。送受信部15Bは、受信した撮影開始指示を、接続部15Aを介して撮影装置14へ送信する。一方、接続部15Aは、撮影装置14から、全天球パノラマ画像60および関連情報61を受信する。本実施の形態では、送受信部15Bは、接続部15Aを介して撮影装置14から取得した全天球パノラマ画像60および関連情報61を、ネットワーク11を介してサーバ装置12へ送信する。
サーバ装置12は、制御部12Aと、記憶部12Bと、を備える。制御部12Aと記憶部12Bとは、データや信号を授受可能に接続されている。
記憶部12Bは、各種データを記憶する。記憶部12Bは、例えば、配信管理DB12Cと、配信先管理DB12Dと、履歴管理DB12Eと、課金管理DB12Fと、ユーザ管理DB12Gと、を記憶する。配信管理DB12Cには、全天球パノラマ画像60などが格納される(詳細後述)。
図13は、配信先管理DB12Dのデータ構成の一例を示す模式図である。配信先管理DB12Dは、配信先を管理するためのデータベースである。なお、配信先管理DB12Dのデータ構成は、データベースに限定されず、テーブルなどであってもよい。
配信先管理DB12Dは、配信先と、配信先IDと、ユーザIDと、端末IDと、アドレスと、を対応づけたものである。配信先は、配信先を示す名称である。配信先IDは、配信先の識別情報である。配信先管理DB12DにおけるユーザIDは、配信先IDによって識別される配信先であるユーザの、ユーザID(ユーザ識別情報)である。配信先管理DB12Dにおける端末IDは、対応する配信先IDによって識別される配信先である利用端末18の識別情報である。端末IDによって識別される利用端末18は、対応するユーザIDによって識別されるユーザによって操作される情報処理端末20である。
アドレスは、データの送信先を示す情報である。図13には、アドレスとして、対応する端末IDによって識別される利用端末18の各々の、IPアドレスを用いる場合を一例として示した。しかし、アドレスは、データの送信先を示す情報であればよく、IPアドレスに限定されない。例えば、アドレスは、メールアドレスであってもよい。
なお、配信先管理DB12Dに登録されている各情報は、予め登録されているものとする。なお、配信先管理DB12Dに登録されている各情報は、ユーザの操作指示などによって、適宜変更および更新可能である。
図14は、配信管理DB12Cおよび履歴管理DB12Eのデータ構成を示す模式図である。図14(A)は、配信管理DB12Cのデータ構成の一例を示す模式図である。配信先管理DB12Dは、利用端末18への配信状況を管理するためのデータベースである。なお、配信管理DB12Cのデータ構成は、データベースに限定されず、テーブルなどであってもよい。
配信管理DB12Cは、配信IDと、配信先IDと、撮影装置IDと、配信期間と、初期視点方向情報と、画像IDと、全天球パノラマ画像60と、物体IDと、物体の特徴情報と、物体の位置情報と、メッセージと、を含む。
配信管理DB12Cにおける配信IDは、配信の識別情報である。配信管理DB12Cにおける配信IDは、配信端末19から受信するコンテンツ作成指示ごとに、付与される。配信先IDは、配信先管理DB12D(図13参照)における配信先IDと同様である。
撮影装置IDは、撮影装置14を識別する識別情報である。配信期間は、配信開始日時と、配信終了日時と、によって規定される期間である。すなわち、対応する撮影装置IDによって識別される撮影装置14は、対応する配信期間によって示される期間、全天球パノラマ画像60を撮影し、撮影した全天球パノラマ画像60をサーバ装置12へ送信する。
初期視点方向情報は、全天球パノラマ画像60の視点方向の初期値である。初期視点方向情報は、例えば、配信端末19のユーザによって設定される。
画像IDは、全天球パノラマ画像60を識別する識別情報である。配信管理DB12Cにおける全天球パノラマ画像60は、対応する画像IDによって識別される全天球パノラマ画像60である。
物体IDは、対応する画像IDによって識別される全天球パノラマ画像60に含まれる、物体の識別情報である。物体の特徴情報は、対応する物体IDによって識別される物体の特徴情報である。
配信管理DB12Cにおける物体の位置情報は、撮影装置14で認識された、全天球パノラマ画像60における物体の位置情報である。配信管理DB12Cにおけるメッセージは、対応する全天球パノラマ画像60に関するメッセージである。
配信管理DB12Cは、制御部12Aの処理によって適宜更新される。
次に、履歴管理DB12Eについて説明する。図14(B)は、履歴管理DB12Eのデータ構成の一例を示す模式図である。履歴管理DB12Eは、配信先の利用端末18で表示された、全天球パノラマ画像60の視点方向の履歴を管理するためのデータベースである。なお、履歴管理DB12Eのデータ構成は、データベースに限定されず、テーブルなどであってもよい。
本実施の形態では、履歴管理DB12Eは、配信IDによって識別される配信ごとに、配信先の各利用端末18の各々に表示された全天球パノラマ画像60の視点方向を管理する。上述したように、利用端末18では、ユーザの操作によって、表示された全天球パノラマ画像60の視点方向を変更可能である。履歴管理DB12Eは、各利用端末18における最新の視点方向情報を管理する。
履歴管理DB12Eは、配信IDと、画像IDと、端末IDと、視点方向情報と、を対応づけたデータベースである。配信ID、画像ID、端末IDは、上述した定義と同様である。履歴管理DB12Eにおける視点方向情報は、対応する端末IDによって識別される利用端末18において、ユーザによって視点方向の変更指示が入力される毎に、利用端末18からサーバ装置12へ送信される。このため、履歴管理DB12Eにおける視点方向情報は、配信先の端末IDによって識別される利用端末18の各々において、表示されている全天球パノラマ画像60の視点方向を示す視点方向情報である。
図15は、課金管理DB12Fおよびユーザ管理DB12Gのデータ構成を示す模式図である。図15(A)は、課金管理DB12Fのデータ構成の一例を示す模式図である。課金管理DB12Fは、利用端末18を操作するユーザの各々の、課金情報を管理するためのデータベースである。なお、課金管理DB12Fのデータ構成は、データベースに限定されず、テーブルなどであってもよい。
課金管理DB12Fは、ユーザIDと、配信IDと、表示時間情報と、課金情報と、を対応づけたデータベースである。ユーザID、および配信IDは、上記同様である。課金管理DB12Fにおける表示時間情報は、対応する配信IDによって識別される配信において配信された全天球パノラマ画像60を、対応するユーザIDによって識別されるユーザの利用端末18に表示した時間を示す情報である。課金管理DB12Fにおける課金情報は、表示時間が長くなるほど、高い金額が対応付けられる。
課金管理DB12Fは、後述する制御部12Aの処理によって、適宜更新される。
図15(B)は、ユーザ管理DB12Gのデータ構成の一例を示す模式図である。ユーザ管理DB12Gは、ユーザのアカウントを管理するためのデータベースである。なお、ユーザ管理DB12Gのデータ構成は、データベースに限定されず、テーブルなどであってもよい。
ユーザ管理DB12Gは、ユーザIDと、アカウントと、を対応づけたデータベースである。アカウントは、対応するユーザIDによって識別されるユーザの、ユーザ認証に用いる情報である。本実施の形態では、アカウントは、ユーザ名と、パスワードと、を含む。なお、ユーザ管理DB12Gに登録されている各情報は、予め登録されているものとする。なお、ユーザ管理DB12Gは、ユーザによる操作指示などによって、適宜、変更、更新が、可能である。
図12に戻り説明を続ける。次に、サーバ装置12の制御部12Aについて説明する。制御部12Aは、サーバ装置12を制御する。制御部12Aは、CPU501、ROM502、およびRAM503などによって実現する(図10参照)。なお、制御部12Aは、回路などによって実現してもよい。
本実施の形態のサーバ装置12で実行される各種処理を実行するためのプログラムは、ROM503などに予め組み込んで提供される。
なお、本実施の形態のサーバ装置12で実行される各種処理を実行するためのプログラムは、サーバ装置12にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供するように構成してもよい。
また、本実施の形態のサーバ装置12で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態のサーバ装置12における各処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
制御部12Aは、送受信部12Kと、受付部12Iと、認証部12Mと、撮影装置制御部12Qと、課金管理部12Jと、コンテンツ作成部12Rと、配信部12Wと、を含む。送受信部12Kは、送信部12Lと、受信部12Hと、を含む。コンテンツ作成部12Rは、リンク情報作成部12Sと、視点方向設定部12Tと、配信情報作成部12Vと、を含む。
送受信部12K、送信部12L、受信部12H、受付部12I、認証部12M、撮影装置制御部12Q、課金管理部12J、コンテンツ作成部12R、リンク情報作成部12S、視点方向設定部12T、配信情報作成部12V、および配信部12Wの一部または全ては、例えば、CPU501(図10参照)などの処理装置にプログラムを実行させること(すなわちソフトウェア)により実現してもよい。また、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、併用して実現してもよい。
送受信部12Kは、ネットワーク11を介して、撮影装置14、外部装置17、利用端末18、および配信端末19の各々とデータの送受信を行う。送受信部12Kは、送信部12Lと、受信部12Hと、を含む。
受信部12Hは、各種情報を受信する。受付部12Iは、各種情報を受付ける。受付部12Iは、送受信部12Kから各種情報を受付ける。
例えば、受信部12Hは、配信端末19から、ログイン情報や、撮影装置IDや、コンテンツ作成指示を受信する。ログイン情報は、アカウント(ユーザ名、パスワード)を含む。配信端末19から受信する撮影装置IDは、配信対象の全天球パノラマ画像60を撮影する撮影装置14の識別情報である。
受付部12Iは、受信部12Hからログイン情報(すなわち、アカウント)を受付けると、アカウントを認証部12Mへ出力する。認証部12Mは、記憶制御部12Pを介して、受付けたアカウントに含まれる、ユーザ名およびパスワードが、ユーザ管理DB12Gに登録されているか否かを確認する。これによって、認証部12Mは、認証処理を行う。
受付けたアカウントに含まれる、ユーザ名およびパスワードが、ユーザ管理DB12Gに対応づけて登録されている場合、認証部12Mは、認証OKを示す認証結果を、送受信部12Kを介して、アカウントの送信元の情報処理端末20(例えば、配信端末19)へ送信する。一方、受付けたアカウントに含まれるユーザ名およびパスワードが、ユーザ管理DB12Gに対応づけて登録されていない場合、認証部12Mは、認証NGを示す認証結果を、送受信部12Kを介して、アカウントの送信元の情報処理端末20(例えば、配信端末19)へ送信する。
また、受信部12Hは、配信端末19から、配信対象の全天球パノラマ画像60の指定を受信する。これによって、受付部12I(第2の受付部)は、配信端末19から、配信対象の全天球パノラマ画像60の指定を受付ける。本実施の形態では、受付部12Iは、配信端末19から、撮影装置IDを受付けることによって、撮影装置IDによって識別される撮影装置14で撮影される全天球パノラマ画像60を、配信対象の全天球パノラマ画像60の指定として受け付ける。
受付部12Iは、受付けた撮影装置IDを、撮影装置制御部12Qへ出力する。撮影装置制御部12Qは、受付けた撮影装置IDによって識別される撮影装置14へ、画像取得要求を送信する。画像取得要求を受信した撮影装置14は、撮影によって全天球パノラマ画像60を取得し、サーバ装置12へ送信する。これにより、送受信部12Kは、撮影装置14から全天球パノラマ画像60を受信する。
また、受信部12Hは、コンテンツ作成指示を配信端末19から受信する。コンテンツ作成指示は、撮影装置14で撮影された全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージと、を利用端末18へ配信することを指示するための情報である。
本実施の形態では、コンテンツ作成指示は、メッセージと、物体の特徴情報と、初期視点方向と、配信先と、配信期間と、撮影装置IDと、を含む。コンテンツ作成指示に含まれるメッセージは、配信端末19によって指定された撮影装置IDによって識別される撮影装置14で撮影された全天球パノラマ画像60に関するメッセージである。コンテンツ作成指示は、配信端末19によって作成され、サーバ装置12へ送信される(詳細後述)。
受付部12Iは、受信部12Hを介して配信端末19から、コンテンツ作成指示を受信する。そして、受付部12Iは、受付けたコンテンツ作成指示を、撮影装置制御部12Qと、コンテンツ作成部12Rと、配信部12Wと、記憶制御部12Pと、へ出力する。
なお、メッセージ、物体の特徴情報、および撮影装置IDについては、外部装置17から受信してもよい。この場合、受付部12Iは、コンテンツ作成指示に含まれるメッセージ、物体の特徴情報、および撮影装置IDを、外部装置17から受信した情報に差替えて、撮影装置制御部12Qと、コンテンツ作成部12Rと、配信部12Wと、記憶制御部12Pと、へ出力すればよい。
記憶制御部12Pは、記憶部12Bへの記憶や読出しを制御する。コンテンツ作成指示を受付けると、記憶制御部12Pは、コンテンツ作成指示に含まれる、メッセージと、物体の特徴情報と、初期視点方向情報と、配信先に対応する配信先IDと、配信期間と、を配信管理DB12Cへ登録する。そして、記憶制御部12Pは、新たなコンテンツ作成指示を受付ける度に、配信IDを新たに付与し、配信管理DB12Cへ登録する。また、記憶制御部12Pは、物体の特徴情報に、物体IDを付与し、配信管理DB12Cへ登録する。
撮影装置制御部12Qは、撮影装置14による撮影を制御する。撮影装置制御部12Qは、受付けたコンテンツ作成指示に含まれる撮影装置IDによって識別される撮影装置14へ、送信部12Lを介して、撮影開始指示を送信する。
撮影開始指示は、配信期間と、物体IDと、物体の特徴情報と、を含む。撮影開始指示を受付けた撮影装置14は、撮影開始指示に含まれる配信期間、全天球パノラマ画像60の撮影を繰り返す。そして、撮影装置14は、撮影した全天球パノラマ画像60および関連情報61を順次、サーバ装置12へ送信する。このとき、撮影装置14の認識部14Bで、受信した撮影開始指示に含まれる、物体の特徴情報によって示される特徴を示す物体と、物体の位置情報と、を認識する。そして、撮影装置14の送受信部14Aは、撮影日時と、該撮影装置14の撮影装置IDと、認識した物体の物体IDと、物体の位置情報と、を含む関連情報61を、サーバ装置12へ送信する。
サーバ装置12の受信部12Hは、撮影装置14から、全天球パノラマ画像60および関連情報61を受信する。すると、受信部12Hは、全天球パノラマ画像60および関連情報61を記憶制御部12Pへ出力する。記憶制御部12Pは、受信した全天球パノラマ画像60および関連情報61を、配信管理DB12Cへ登録する。
詳細には、記憶制御部12Pは、受信した全天球パノラマ画像60を、対応する配信IDに対応づけて、配信管理DB12Cへ登録する。また、記憶制御部12Pは、該全天球パノラマ画像60と共に受信した関連情報61に含まれる、撮影装置IDおよび物体IDに対応づけて、物体の位置情報を配信管理DB12Cへ登録する。また、記憶制御部12Pは、全天球パノラマ画像60に、画像IDを付与し、配信管理DB12Cへ登録する。
コンテンツ作成部12Rは、コンテンツ作成指示を受付けると、利用端末18へ配信するコンテンツを作成する。コンテンツ作成部12Rは、リンク情報作成部12Sと、視点方向設定部12Tと、配信情報作成部12Vと、を含む。
リンク情報作成部12Sは、リンク情報を作成する。リンク情報は、コンテンツ作成指示に含まれる配信先の配信先IDに対応する、全天球パノラマ画像60の格納場所を示す情報である。リンク情報は、例えば、記憶部12Bにおける配信対象の全天球パノラマ画像60の格納場所を示す、URL(Uniform Resource Locator)で表される。
リンク情報作成部12Sは、作成したリンク情報を、送受信部12Kへ出力する。送受信部12Kの送信部12Lは、配信先の利用端末18へ、リンク情報を送信する。ユーザによる利用端末18の操作指示によって、リンク情報が指示されると、送受信部12Kは、リンク情報を利用端末18から受付け、コンテンツ作成部12Rへ出力する。
視点方向設定部12Tは、全天球パノラマ画像60の初期視点方向を設定する。例えば、視点方向設定部12Tは、配信管理DB12Cにおける、配信対象の全天球パノラマ画像60に対応する初期視点方向情報を読取る。そして、視点方向設定部12Tは、読取った初期視点方向情報の示す視点方向を、全天球パノラマ画像60の初期視点方向として設定する。
配信情報作成部12Vは、利用端末18へ配信する配信情報を作成する。配信情報は、配信IDと、全天球パノラマ画像60と、メッセージと、表示位置情報と、視点方向情報と、を含む。表示位置情報は、全天球パノラマ画像60における、メッセージの表示位置を示す情報である。
配信情報作成部12Vは、受付部12Iで受付けた撮影装置IDと、コンテンツ作成指示に含まれる配信先の配信先IDと、に対応する、全天球パノラマ画像60、メッセージを読取る。そして、配信情報作成部12Vは、これらの配信先IDと、全天球パノラマ画像60と、メッセージと、を配信情報とする。
さらに、配信情報作成部12Vは、配信管理DB12Cにおける、配信対象の全天球パノラマ画像60に対応する初期視点方向情報を、視点方向情報として、配信情報に含める。
また、配信情報作成部12Vは、配信管理DB12Cにおける、配信対象の全天球パノラマ画像60に対応する初期視点方向情報、または、物体の位置情報を、対応するメッセージの表示位置を示す表示位置情報として、配信情報に含める。
すなわち、配信情報作成部12Vが、メッセージの表示位置情報として、配信管理DB12Cにおける、配信対象の全天球パノラマ画像60に対応する初期視点方向情報を用いたと仮定する。この場合、配信情報作成部12Vは、全天球パノラマ画像60の表示時の表示中心を基準とした位置として、メッセージの表示位置を設定することとなる。
この場合、利用端末18を操作するユーザの操作によって、利用端末18に表示された全天球パノラマ画像60の視点方向が変更された場合であっても、メッセージは視点方向の変更に沿って全天球パノラマ画像60内を移動し、メッセージが常に表示されることとなる。
一方、配信情報作成部12Vが、表示情報として、配信管理DB12Cにおける、配信対象の全天球パノラマ画像60に対応する物体の位置情報を用いたと仮定する。この場合、配信情報作成部12Vは、全天球パノラマ画像60における、該メッセージに関する物体を基準とした位置に、メッセージの表示位置を設定することとなる。
この場合、利用端末18を操作するユーザの操作によって、利用端末18に表示された全天球パノラマ画像60の視点方向が変更されると、全天球パノラマ画像60に含まれる物体の移動に伴ってメッセージも移動する。このため、視点方向によっては、メッセージが表示されない場合もある。
そして、コンテンツ作成部12Rは、配信情報を、配信部12Wへ出力する。配信情報は、配信対象の配信IDと、全天球パノラマ画像60と、メッセージと、視点方向設定部12Tで設定された視点方向情報と、配信情報作成部12Vで設定されたメッセージの表示位置情報と、を含む。配信部12Wは、受付けた配信情報を、配信対象の利用端末18へ、送受信部12Kを介して配信する。このため、配信部12Wは、配信端末19から受付けた配信対象の全天球パノラマ画像60と、メッセージと、を含む配信情報を、利用端末18へ配信する。
利用端末18では、配信情報を受信すると、受信した配信情報に含まれる全天球パノラマ画像60およびメッセージを表示する。このとき、利用端末18は、配信情報に含まれる視点方向情報によって示される視点方向を表示中心として、全天球パノラマ画像60を表示する。また、利用端末18は、配信情報に含まれるメッセージを、配信情報に含まれる表示位置情報によって示される表示位置に配置して、表示する。
さらに、サーバ装置12の受信部12H(第2の受信部、第3の受信部)は、表示履歴情報を、利用端末18から受信する。
表示履歴情報は、全天球パノラマ画像60を表示した利用端末18における、表示時の全天球パノラマ画像60の視点方向の履歴を示す情報である。本実施の形態では、表示履歴情報は、利用端末18で表示した全天球パノラマ画像60を識別する画像IDと、全天球パノラマ画像60の視点方向を示す視点方向情報と、配信IDと、を含む。
受信部12Hが表示履歴情報を受信すると、記憶制御部12Pは、表示履歴情報を履歴管理DB12E(図14(B)参照)へ登録する。詳細には、記憶制御部12Pは、受信した表示履歴情報に含まれる、配信IDと、画像IDと、端末IDと、に対応づけて、該表示履歴情報に含まれる視点方向情報を、履歴管理DB12Eへ登録する。
記憶制御部12Pは、表示履歴情報を受信する毎に、履歴管理DB12Eへ登録すればよい。このため、履歴管理DB12Eには、最新の視点方向情報が登録される。
なお、上記では、視点方向設定部12Tは、配信管理DB12Cにおける、配信対象の全天球パノラマ画像60に対応する初期視点方向情報の示す視点方向を、全天球パノラマ画像60の初期視点方向として設定する場合を示した。
しかし、視点方向設定部12Tは、配信IDおよび画像IDごとに、履歴管理DB12Eに登録された視点方向情報によって示される視点方向の内、最も多くの利用端末18から受信した視点方向情報を、該画像IDによって識別される全天球パノラマ画像60の初期視点方向情報として設定してもよい。
そして、この場合、配信部12Wは、視点方向設定部12Tで設定された初期視点方向を、視点方向情報として含む配信情報を、利用端末18へ配信すればよい。ここで、同じ撮影装置14で撮影された全天球パノラマ画像60とメッセージを、複数の利用端末18に配信し、複数の利用端末18で表示されていると仮定する。この場合、最も多くの利用端末18でユーザによって指定された視点方向と同一となるように、他の利用端末18に表示されている全天球パノラマ画像60の視点方向を変更することができる。このため、より多くのユーザが視聴している視点方向に、配信対象の複数の利用端末18間の全天球パノラマ画像60の視点方向を一致させることができる。
さらに、サーバ装置12の受信部12H(第2の受信部、第3の受信部)は、表示時間情報を、利用端末18から受信する。
表示時間情報は、利用端末18の表示部18Gへの全天球パノラマ画像60の表示時間を示す情報である。本実施の形態では、受信部12Hは、表示時間情報と、利用端末18の端末IDと、を受信する。なお、表示時間情報は、端末IDに代えて、または、端末IDと共に、利用端末18を利用するユーザのユーザIDを含むものであってもよい。
受信部12Hは、受信した表示時間情報を記憶制御部12Pへ出力する。記憶制御部12Pは、受付けた表示時間情報を、課金管理DB12Fへ登録する。すなわち、記憶制御部12Pは、受付けた表示時間情報を、該表示時間情報の送信元の利用端末18を使用するユーザのユーザIDに対応づけて、課金管理DB12Fへ登録する。
課金管理部12Jは、予め定めた期間ごとに、課金情報を生成する。この期間は、予め設定すればよい。課金管理部12Jは、予め定めた期間ごとに、課金管理DB12Fに登録されている表示時間情報を、ユーザIDごとに読取る。そして、課金管理部12Jは、表示時間情報に応じた課金情報を生成する。例えば、課金管理部12Jは、ユーザIDによって識別されるユーザごとに、課金情報を生成する。なお、課金管理部12Jは、配信IDおよびユーザIDごとに、課金情報を生成してもよい。また、課金管理部12Jは、表示時間情報によって示される表示時間が長いほど、より高い金額が課金されるように、課金情報を生成すればよい。
送信部12Lは、課金管理部12Jによって課金情報が作成される度に、課金管理DB12FにおけるユーザIDに対応する端末IDによって識別される利用端末18へ、課金情報を送信してもよい。
次に、外部装置17の機能構成を説明する。外部装置17は、送受信部17Aと、受付部17Cと、表示制御部17Dと、記憶・読出部17Bと、記憶部17Eと、入力部17Fと、表示部17Gと、配信管理部17Hと、を備える。
送受信部17A、受付部17C、表示制御部17D、記憶・読出部17B、および、配信管理部17Hは、データや信号を授受可能に接続されている。
受付部17Cは、入力部17Fに接続されている。受付部17Cは、ユーザによる入力部17Fの操作指示を受付ける。入力部17Fは、キーボード511やマウス512に相当する(図10参照)。表示制御部17Dは、表示部17Gへ各種画像を表示する。表示部17Gは、ディスプレイ508に相当する(図10参照)。送受信部17Aは、ネットワーク11を介してサーバ装置12と通信する。記憶部17Eは、各種データを記憶する。記憶読出部17Bは、記憶部17Eへの各種データの記憶、および記憶部17Eからの各種データの読出しを行う。
配信管理部17Hは、全天球パノラマ画像60に関するメッセージおよび物体の特徴情報の配信を管理する。配信管理部17Hは、例えば、撮影装置14の配置された各拠点Bの各々の撮影環境を管理し、撮影環境に応じてメッセージを作成する。また、配信管理部17Hは、作成したメッセージの示す物体の特徴情報を作成する。そして、配信管理部17Hは、メッセージおよび物体の特徴情報を作成するごとに、これらのメッセージおよび特徴情報と、該メッセージを付与する全天球パノラマ画像60を撮影する撮影装置14の撮影装置IDと、をサーバ装置12へ送信する。
次に、配信端末19の機能構成を説明する。配信端末19は、送受信部19Aと、記憶・読出部19Bと、受付部19Cと、表示制御部19Dと、記憶部19Eと、入力部19Fと、表示部19Gと、を備える。
送受信部19A、受付部19C、表示制御部19D、および、記憶・読出部19Bは、データや信号を授受可能に接続されている。
受付部19Cは、入力部19Fに接続されている。受付部19Cは、ユーザによる入力部19Fの操作指示を受付ける。入力部19Fは、キーボード511やマウス512に相当する(図10参照)。表示制御部19Dは、表示部19Gへ各種画像を表示する。表示部19Gは、ディスプレイ508に相当する(図10参照)。送受信部19Aは、ネットワーク11を介してサーバ装置12と通信する。記憶部19Eは、各種データを記憶する。記憶読出部19Bは、記憶部19Eへの各種データの記憶、および記憶部19Eからの各種データの読出しを行う。
本実施の形態では、受付部19Cは、ログイン情報、撮影装置ID、およびコンテンツ作成指示を、入力部19Fから受付ける。例えば、ユーザは、入力部19Fを操作することで、ログイン情報(アカウント)を入力する。受付部19Cは、受付けたアカウントを、送受信部19Aを介してサーバ装置12へ送信する。
送受信部19Aは、送信したアカウントに対する、認証結果を受信する。そして、受付部19Cは、入力部19Fから、配信対象の全天球パノラマ画像60を撮影する撮影装置14の撮影装置IDを受付ける。受付部19Cは、撮影装置IDを受付けると、送受信部19Aを介してサーバ装置12へ送信する。サーバ装置12は、撮影装置IDによって識別される撮影装置14から全天球パノラマ画像60を取得し、配信端末19へ送信する。
送受信部19Aが全天球パノラマ画像60を受信すると、受付部19Cは、配信対象の全天球パノラマ画像60の指定と、コンテンツ作成指示と、を入力部19Fから受付ける。
上述したように、本実施の形態では、配信対象の全天球パノラマ画像60の指定として、配信対象の全天球パノラマ画像60を撮影する撮影装置14の撮影装置IDの指定を受付ける。すなわち、配信端末19の受付部19Cは、入力された撮影装置IDを受付ける。そして、受付部19Cは、送受信部19Aを介してサーバ装置12へ撮影装置IDを送信する。サーバ装置12は、撮影装置IDによって識別される撮影装置14から全天球パノラマ画像60を取得し、配信端末19へ送信する。
配信端末19の送受信部19Aが全天球パノラマ画像60を受信すると、表示制御部19Dは、該全天球パノラマ画像60を表示部19Gへ表示する。そして、配信端末19のユーザは、表示された全天球パノラマ画像60を参照しながら、入力部19Fを操作することで、コンテンツ作成指示を入力する。
なお、表示制御部19Dは、コンテンツ作成指示の受付時には、設定画面を表示制御部19Dへ表示する。図16は、設定画面70の一例を示す模式図である。設定画面70は、コンテンツ作成指示を入力するときに、配信端末19の表示部19Gに表示される画面である。
図16に示すように、設定画面70は、撮影装置ID選択欄70Aと、初期視点方向入力欄70Bと、配信先選択欄70Cと、配信期間入力欄70Dと、メッセージ入力欄70Eと、物体の特徴入力欄70Fと、登録ボタン70Gと、キャンセルボタン70Hと、全天球パノラマ画像の表示欄80と、を含む。
設定画面70の全天球パノラマ画像の表示欄80には、配信対象の撮影装置14で撮影された全天球パノラマ画像60が表示される。このため、ユーザは、配信対象の全天球パノラマ画像60を参照しながら、コンテンツ作成指示を入力することができる。
撮影装置ID選択欄70Aは、配信対象の全天球パノラマ画像60を撮影する撮影装置14の選択時に、ユーザによって操作される。例えば、ユーザは、撮影装置ID選択欄70Aに示されるプルダウンボタンを操作することで、所望の撮影装置IDを選択する。登録ボタン70Gは、設定画面70を介して入力された各情報を、サーバ装置12へ送信するときにユーザによって操作される。
すなわち、ユーザは、初期視点方向入力欄70Bへ初期視点方向情報を入力する。また、ユーザは、配信先選択欄70Cを操作することで、所望の配信先を選択する。また、ユーザは、配信期間入力欄70Dに、所望の配信期間を入力する。
また、ユーザは、表示されている全天球パノラマ画像60に関するメッセージをメッセージ入力欄70Eに入力する。また、メッセージが物体の状況に関するメッセージの場合、物体の特徴を物体の特徴入力欄70Fに入力する。例えば、ユーザは、入力部19Fを操作することで、設定画面70に表示された全天球パノラマ画像60における、メッセージに関する物体を指示する。すると、表示制御部19Dは、全天球パノラマ画像60における、指示された物体の領域を解析し、物体の特徴情報として抽出し、物体の特徴入力欄70Fに表示してもよい。
このように、設定画面70を介して、コンテンツ作成指示が入力される。ユーザは、設定画面70における各入力欄(撮影装置ID選択欄70A、初期視点方向入力欄70B、配信先選択欄70C、配信期間入力欄70D、メッセージ入力欄70E、物体の特徴入力欄70F)へ入力を行った後に、登録ボタン70Gを指示する。すると、受付部19Cは、送受信部19Aを介して、コンテンツ作成指示をサーバ装置12へ送信すればよい。
これによって、配信端末19からサーバ装置12へ、メッセージと、物体の特徴情報と、初期視点方向情報と、配信先と、配信期間と、撮影装置IDと、を含むコンテンツ作成指示が、送信される。
図12に戻り説明を続ける。次に、利用端末18の機能的構成を説明する。利用端末18は、送受信部18Aと、受付部18Cと、表示制御部18Dと、記憶制御部18Bと、記憶部18Eと、入力部18Fと、表示部18Gと、を備える。
送受信部18A、記憶制御部18B、受付部18C、表示制御部18D、および記憶部18Eは、データや信号を授受可能に接続されている。
受付部18Cは、入力部18Fに接続されている。受付部18Cは、ユーザによる入力部18Fの操作指示を受付ける。入力部18Fは、キーボード511やマウス512に相当する(図10参照)。表示制御部18Dは、表示部18Gへ各種画像を表示する。表示部18Gは、ディスプレイ508に相当する(図10参照)。送受信部18Aは、ネットワーク11を介してサーバ装置12と通信する。記憶部18Eは、各種データを記憶する。記憶制御部18Bは、記憶部18Eへの各種データの記憶、および記憶部18Eからの各種データの読出しを行う。
例えば、記憶部18Eは、利用端末18を操作するユーザのユーザIDおよび端末IDを記憶する。本実施の形態では、記憶部18Eは、視点履歴DB18Hを記憶する。
図17は、視点履歴DB18Hのデータ構成の一例を示す模式図である。視点履歴DB18Hは、配信IDと、前回視点方向情報と、を対応づけたものである。前回視点方向情報は、対応する配信IDによって識別される配信時に配信された全天球パノラマ画像60の、表示部18Gへの表示時の直前の視点方向を示す視点方向情報である。記憶制御部18Bは、サーバ装置12から受信した配信情報に含まれる視点方向情報を視点履歴DB18Hへ記憶する。そして、記憶制御部18Bは、ユーザによる視点履歴DB18Hの操作指示によって、視点方向が変更される毎に、変更後の視点方向を示す視点方向情報を、前回視点方向情報として、視点履歴DB18Hに登録すればよい。
このため、視点履歴DB18Hには、配信IDごとに、表示部18Gに前回表示された全天球パノラマ画像60の視点方向情報が、前回視点方向情報として登録される。
図12に戻り説明を続ける。送受信部18Aは、サーバ装置12から、リンク情報を受信する。表示制御部18Dは、送受信部18Aで受信したリンク情報を、表示部18Gへ表示する。ユーザは、配信端末19によって配信された全天球パノラマ画像60を閲覧する場合、視点履歴DB18Hを操作することで、該リンク情報を指示する。
すると、利用端末18の送受信部18Aは、受信したリンク情報をサーバ装置12へ送信する。そして、利用端末18の送受信部18A(第1の受信部)は、該リンク情報によって特定される全天球パノラマ画像60とメッセージとを含む配信情報を、サーバ装置12から受信する。
上述したように、配信情報は、配信IDと、全天球パノラマ画像60と、メッセージと、表示位置情報と、視点方向情報と、を含む。
利用端末18の表示制御部18Dは、受信した配信情報に含まれる全天球パノラマ画像60と、メッセージと、を含む表示画面を、表示部18Gへ表示する。
このとき、利用端末18は、配信情報に含まれる視点方向情報によって示される視点方向を表示中心として、全天球パノラマ画像60を表示する。このとき、視点方向情報に、撮影画角αを示す情報が含まれる場合には、撮影画角α(すなわち、拡大・縮小率)を調整して、全天球パノラマ画像60を表示する。
また、利用端末18は、配信情報に含まれるメッセージを、配信情報に含まれる表示位置情報によって示される表示位置に配置して、表示する。
図18は、表示画面71の一例(表示画面72、表示画面73、表示画面74、表示画面75)を示す模式図である。
図18(A)は、表示画面72の一例を示す模式図である。例えば、配信情報が、配信IDと、図18(A)に示す全天球パノラマ画像81と、メッセージ“タイムセール中!全商品20%OFF”と、メッセージの表示位置情報と、視点方向情報と、を含むと仮定する。そして、メッセージの表示位置情報が、全天球パノラマ画像81の外側に設定されていたと仮定する。
この場合、表示制御部18Dは、全天球パノラマ画像81と、利用端末18の外側に配置したメッセージMと、を含む表示画面72を、表示部18Gへ表示すればよい。なお、全天球パノラマ画像81に、ボタン画像86を重ねて表示することが好ましい。ボタン画像86は、視点方向の変更や、拡大・縮小、などをユーザが指示するときに操作するための画像である。
ボタン画像86の操作によって視点方向の変更が指示されると、受付部18Cは、視点方向の変更指示を受付ける。そして、表示制御部18Dは、変更指示を受付けたときに、受付けた変更指示によって示される変更後の視点方向を表示中心とした全天球パノラマ画像60を、表示部18Gへ表示すればよい。また、記憶制御部18Bは、視点履歴DB18Hを更新すればよい。
図18(B)は、表示画面73の一例を示す模式図である。例えば、配信情報が、配信IDと、図18(A)に示す全天球パノラマ画像81と、メッセージ“タイムセール中!全商品20%OFF”と、メッセージの表示位置情報と、視点方向情報と、を含むと仮定する。そして、サーバ装置12の配信情報作成部12Vが、メッセージの表示位置情報として、配信管理DB12Cにおける、配信対象の全天球パノラマ画像60に対応する物体の位置情報を用いたと仮定する。また、物体は、全天球パノラマ画像60に含まれる棚Aであったと仮定する。
この場合、配信情報作成部12Vは、全天球パノラマ画像60における、該メッセージに関する物体(棚A)を基準とした位置に、メッセージの表示位置を設定することとなる。
このため、この場合、表示制御部18Dは、全天球パノラマ画像82に含まれる物体Aを基準とする表示位置に、メッセージMを表示する。
この場合、ユーザによるボタン画像86の操作指示によって、視点方向が変更され、物体(棚A)が表示画面73に含まれなくなると、メッセージMは表示されなくなる。具体的には、図18(C)に示すように、視点方向の変更指示によって、全天球パノラマ画像60における棚Aが表示されなくなると(全天球パノラマ画像83)、表示画面74には、メッセージMも表示されない。
一方、例えば、配信情報が、配信IDと、図18(B)に示す全天球パノラマ画像82と、メッセージ“タイムセール中!全商品20%OFF”と、メッセージの表示位置情報と、視点方向情報と、を含むと仮定する。そして、サーバ装置12の配信情報作成部12Vが、メッセージMの表示位置情報として、配信管理DB12Cにおける、配信対象の全天球パノラマ画像60に対応する初期視点方向情報を用いたと仮定する。この場合、配信情報作成部12Vは、全天球パノラマ画像60の表示時の表示中心を基準とした位置に、メッセージMの表示位置を設定することとなる。
このため、この場合、表示制御部18Dは、全天球パノラマ画像82における、視点方向(すなわち、表示時の表示中心)を基準とした表示位置に、メッセージMを表示する(図18(B)参照)。
この場合、ユーザによるボタン画像86の操作指示によって、視点方向が変更され、物体(棚A)が表示画面73に含まれなくなった場合でも、メッセージMは表示される。具体的には、図18(D)に示すように、視点方向の変更指示によって、全天球パノラマ画像60における棚Aが表示されなくなっても(全天球パノラマ画像84)、表示画面75には、メッセージMが視点方向を基準とする位置に常に表示されることとなる。
なお、利用端末18の表示制御部18Dは、視点方向情報として、配信情報に含まれる視点方向情報を用いてもよいし、視点履歴DB18Hに登録されている同じ配信IDに対応する前回視点方向情報を用いてもよい。
何れを視点方向情報として用いるかは、予め設定すればよい。例えば、記憶制御部18Bは、配信された視点方向を優先するか、前回視点方向を優先するか、を示す視点方向優先情報を記憶部18Eに記憶する。この視点方向優先情報は、ユーザによる視点履歴DB18Hの操作指示などによって、適宜変更可能とすればよい。
そして、表示制御部18Dは、記憶制御部18Bに記憶されている視点方向優先情報が、配信された視点方向を優先することを示す場合、配信情報に含まれる視点方向情報を用いればよい。また、表示制御部18Dは、記憶制御部18Bに記憶されている視点方向情報が、前回視点方向を優先することを示す場合、視点履歴DB18Hにおける、配信情報に含まれる配信IDに対応する前回視点方向情報を、視点方向情報として用いればよい。
また、受付部18Cは、視点方向の変更指示を受け付けると、変更後の視点方向を示す視点方向情報を、前回視点方向情報として、受信した配信情報に含まれる配信IDに対応づけて視点履歴DB18Hに登録すればよい。また、送受信部18Aは、視点方向の変更指示を受付けると、変更後の視点方向を示す視点方向情報と、表示されている全天球パノラマ画像60の画像IDと、当該利用端末18の端末IDと、配信IDと、を含む表示履歴情報を、サーバ装置12へ送信すればよい。
また、送受信部19Aは、利用端末18への全天球パノラマ画像60の表示終了時に、配信された全天球パノラマ画像60の表示時間情報と、配信IDと、該利用端末18を操作するユーザのユーザIDと、を、表示時間情報としてサーバ装置12へ送信すればよい。
次に、本実施の形態の情報処理システム10における、情報処理の流れの一例を説明する。図19は、本実施の形態の情報処理システム10で実行される、情報処理の流れの一例を示す、シーケンス図である。
まず、配信端末19の受付部19Cが、ログイン情報を受付ける(SEQ100)。すると、配信端末19の送受信部19Aが、受付けたログイン情報によって示されるアカウントを、サーバ装置12へ送信する(SEQ102)。
サーバ装置12の送受信部12Kは、アカウントを受信し、受付部12Iを介して認証部12Mへ出力する(SEQ104,SEQ106)。認証部12Mは、受信したアカウントがユーザ管理DB12Gに登録されているか否かを判別することで、ユーザ認証を行う(SEQ108,SEQ110,SEQ112)。そして、認証部12Mは、認証結果を、送受信部12Kを介して配信端末19へ送信する(SEQ114)。ここでは、認証OKであったものとして、説明を続ける。
次に、配信端末19の受付部19Cが、配信対象の全天球パノラマ画像60を撮影する撮影装置14の撮影装置IDの入力を受付ける(SEQ116)。受付部19Cは、受付けた撮影装置IDを、送受信部19Aを介してサーバ装置12へ送信する(SEQ118)。
サーバ装置12の撮影装置制御部12Qは、配信端末19から、送受信部12Kおよび受付部12Iを介して、撮影装置IDを受付ける(SEQ120,SEQ122)。
撮影装置制御部12Qは、受付けた撮影装置IDに対応する撮影装置14を特定する(SEQ124,SEQ126)。なお、記憶部12Bには、撮影装置IDと、撮影装置IDによって識別される撮影装置14のアドレスと、を対応づけて予め記憶しておけばよい。
そして、撮影装置制御部12Qは、特定した撮影装置14へ、送受信部12Kを介して画像取得要求を送信する(SEQ128,SEQ130)。画像取得要求を受付けた撮影装置14では、撮影部14Eが撮影を行い、全天球パノラマ画像60をサーバ装置12へ送信する(SEQ132,SEQ134)。サーバ装置12の撮影装置制御部12Qは、送受信部12Kを介して全天球パノラマ画像60を受付ける(SEQ136)。そして、撮影装置制御部12Qは、送受信部12Kを介して、受付けた全天球パノラマ画像60を、SEQ122の撮影装置IDの送信元の配信端末19へ送信する(SEQ138,SEQ140)。
配信端末19は、全天球パノラマ画像60を受信すると、設定画面70(図16参照)を表示部19Gに表示する(SEQ142)。配信端末19のユーザは、設定画面70を参照しながら入力部19Fを操作することで、メッセージと、物体の特徴情報と、初期視点方向情報と、配信先と、配信期間と、撮影装置IDと、を含むコンテンツ作成指示を入力する。これによって、配信端末19の受付部19Cは、コンテンツ作成指示を受付ける(SEQ144)。
配信端末19の送受信部19Aは、受付けたコンテンツ作成指示を、サーバ装置12へ送信する(SEQ146)。サーバ装置12の受付部12Iは、送受信部12Kを介してコンテンツ作成指示を受付け、撮影装置制御部12Qと、コンテンツ作成部12Rと、配信部12Wと、記憶制御部12Pと、へ出力する(SEQ148,SEQ150、SEQ154,SEQ156,SEQ158)。
記憶制御部12Pは、記憶部12Bへの記憶や読出しを制御する。コンテンツ作成指示を受付けると、記憶制御部12Pは、コンテンツ作成指示に含まれる、メッセージと、物体の特徴情報と、初期視点方向情報と、配信先に対応する配信先IDと、配信期間と、を配信管理DB12Cへ登録する。そして、記憶制御部12Pは、新たなコンテンツ作成指示を受付ける度に、配信IDを新たに付与し、配信管理DB12Cへ登録する。また、記憶制御部12Pは、物体の特徴情報に、物体IDを付与し、配信管理DB12Cへ登録する(SEQ152)。
なお、メッセージ、物体の特徴情報、および撮影装置IDについては、外部装置17から受信してもよい(SEQ160)。この場合、外部装置17の受付部17Cは、配信するメッセージと、メッセージに関する物体の特徴情報と、撮影装置IDと、を受付ける(SEQ162)。そして、外部装置17の配信管理部17Hは、送受信部17Aを介して、受付けたメッセージと、物体の特徴情報と、撮影装置IDと、を、サーバ装置12へ送信する(SEQ164)。
サーバ装置12の受付部12Iは、送受信部12Kを介して外部装置17から、メッセージと、物体の特徴情報と、撮影装置IDと、を受付ける(SEQ166)。この場合、サーバ装置12の受付部12Iは、コンテンツ作成指示に含まれるメッセージ、物体の特徴情報、および撮影装置IDを、外部装置17から受信した情報に差替えて、撮影装置制御部12Qと、コンテンツ作成部12Rと、配信部12Wと、記憶制御部12Pと、へ出力すればよい(SEQ168)。すなわち、記憶制御部12Pは、外部装置17から受付けたメッセージと物体の特徴情報を、受付けた撮影装置IDに対応づけて配信管理DB12C(図14参照)に登録すればよい。
撮影装置制御部12Qは、受付けたコンテンツ作成指示に含まれる撮影装置IDによって識別される撮影装置14へ、送信部12Lを介して、撮影開始指示を送信する(SEQ172,SEQ174,SEQ176,SEQ178)。撮影開始指示は、配信期間と、物体IDと、物体の特徴情報と、を含む。
撮影開始指示を受付けた撮影装置14は、撮影開始指示に含まれる配信期間、全天球パノラマ画像60の撮影を繰り返す。そして、撮影装置14は、撮影した全天球パノラマ画像60および関連情報61を順次、サーバ装置12へ送信する。このとき、撮影装置14の認識部14Bで、受信した撮影開始指示に含まれる、物体の特徴情報によって示される特徴を示す物体と、物体の位置情報を認識する。そして、撮影装置14の送受信部14Aは、撮影日時と、該撮影装置14の撮影装置IDと、認識した物体の物体IDと、物体の位置情報と、を含む関連情報61を、サーバ装置12へ送信する(SEQ180,SEQ182,SEQ184)。
サーバ装置12の送受信部12Kは、撮影装置14から、全天球パノラマ画像60および関連情報61を受信する。すると、送受信部12Kは、全天球パノラマ画像60および関連情報61を、記憶制御部12Pおよびコンテンツ作成部12Rへ出力する(SEQ186,SEQ188)。記憶制御部12Pは、受信した全天球パノラマ画像60および関連情報61を、配信管理DB12Cへ登録する(SEQ190)。
コンテンツ作成部12Rは、コンテンツ作成指示を受付けると、利用端末18へ配信するコンテンツを作成する。コンテンツ作成部12Rのリンク情報作成部12Sは、記憶部12Bにおける、コンテンツ作成指示に含まれる撮影装置IDに対応する全天球パノラマ画像60の格納場所を確認し、該格納場所を示すリンク情報を作成する(SEQ192,SEQ194,SEQ196)。
リンク情報作成部12Sは、作成したリンク情報を、送受信部12Kを介して、配信先の利用端末18へ送信する(SEQ198,SEQ200,SEQ202)。配信先の利用端末18は、SEQ146で受付けたコンテンツ作成指示に含まれる配信先に対応する端末IDを、配信先管理DB12D(図13参照)から読取ることで、特定すればよい。
利用端末18の送受信部18Aは、リンク情報を受信すると、表示制御部18Dが表示部18Gへ表示する。そして、ユーザによる視点履歴DB18Hの操作指示によって、リンク情報の指示を受付けたとする(SEQ204)。すると、利用端末18の受付部18Cは、送受信部18Aを介して、指示を受付けたリンク情報をサーバ装置12へ送信する(SEQ206)。
サーバ装置12の視点方向設定部12Tおよび配信情報作成部12Vは、送受信部12Kを介してリンク情報の指示を受付ける(SEQ205,SEQ206,SEQ207)。
視点方向設定部12Tは、全天球パノラマ画像60の初期視点方向情報を設定する(SEQ208〜SEQ212)。例えば、視点方向設定部12Tは、配信管理DB12Cにおける、配信対象の全天球パノラマ画像60に対応する初期視点方向情報を読取る。そして、視点方向設定部12Tは、読取った初期視点方向情報を、全天球パノラマ画像60の初期視点方向情報として設定する。そして、視点方向設定部12Tは、設定した初期視点方向情報を、配信情報作成部12Vへ出力する(SEQ214)。
配信情報作成部12Vは、利用端末18へ配信する配信情報を作成する(SEQ216)。配信情報は、配信IDと、全天球パノラマ画像60と、メッセージと、表示位置情報と、視点方向情報と、を含む。表示位置情報は、全天球パノラマ画像60における、メッセージの表示位置を示す情報である。
配信情報作成部12Vは、受付部12Iで受付けた撮影装置IDと、コンテンツ作成指示に含まれる配信先の配信先IDと、に対応する、全天球パノラマ画像60、メッセージを読取る(SEQ218,SEQ220)。そして、配信情報作成部12Vは、これらの配信先IDと、全天球パノラマ画像60と、メッセージと、を配信情報とする。
さらに、配信情報作成部12Vは、配信管理DB12Cにおける、配信対象の全天球パノラマ画像60に対応する初期視点方向情報を、視点方向情報として、配信情報に含める。すなわち、配信情報作成部12Vは、視点方向設定部12Tが設定した初期視点方向情報を、視点方向情報として、配信情報に含める。
また、配信情報作成部12Vは、配信管理DB12Cにおける、配信対象の全天球パノラマ画像60に対応する初期視点方向情報、または、物体の位置情報を、対応するメッセージの表示位置を示す表示位置情報として、配信情報に含める。
そして、コンテンツ作成部12Rは、配信情報を、配信部12Wへ出力する(SEQ222)。配信部12Wは、受付けた配信情報を、配信対象の利用端末18へ、送受信部12Kを介して配信する(SEQ224,SEQ226)。このため、配信部12Wは、配信端末19から受付けた配信対象の全天球パノラマ画像60と、メッセージと、を含む配信情報を、利用端末18へ配信する。
利用端末18では、配信情報を受信すると、受信した配信情報に含まれる全天球パノラマ画像60およびメッセージMを含む表示画面71(図18参照)を表示部18Gへ表示する(SEQ228)。このとき、利用端末18は、配信情報に含まれる視点方向情報によって示される視点方向を表示中心として、全天球パノラマ画像60を表示する。また、利用端末18は、配信情報に含まれるメッセージを、配信情報に含まれる表示位置情報によって示される表示位置に配置して、表示する。
利用端末18の受付部18Cは、視点方向変更指示を入力部18Fから受付けると(SEQ230)、記憶制御部18Bは、視点方向が変更される毎に、変更後の視点方向を示す視点方向情報を、前回視点方向情報として、視点履歴DB18Hに登録する(SEQ232)。
利用端末18の送受信部18Aは、視点履歴DB18Hが更新されるごとに、表示履歴情報をサーバ装置12へ送信する(SEQ234)。サーバ装置12の記憶制御部12Pは、送受信部12Kを介して表示履歴情報を受信し、履歴管理DB12E(図14(B)参照)へ登録する(SEQ236)。
また、利用端末18の送受信部19Aは、全天球パノラマ画像60の表示の終了時に、表示時間情報をサーバ装置12へ送信する(SEQ238)。サーバ装置12の課金管理部12Jは、送受信部12Kを介して表示時間情報を受付け、課金管理DB12Fへ登録すると共に、課金情報を生成する(SEQ240,SEQ242,SEQ246)。
次に、サーバ装置12で実行する情報処理の手順を説明する。図20は、サーバ装置12で実行する情報処理の手順の一例を示すフローチャートである。
まず、サーバ装置12の送受信部12Kが、外部装置17からメッセージを受信したか否かを判断する(ステップS300)。詳細には、送受信部12Kは、外部装置17から、メッセージと、撮影装置IDと、物体の特徴情報と、を受信したか否かを判断する。
ステップS300で肯定判断すると(ステップS300:Yes)、ステップS302へ進む。ステップS302では、受信した撮影装置IDと、メッセージと、物体の特徴情報と、を対応づけて記憶部12Bへ記憶する(ステップS302)。そして、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS300で否定判断すると(ステップS300:No)、ステップS304へ進む。ステップS304では、送受信部12Kが、配信端末19から撮影装置IDを受信したか否かを判断する(ステップS304)。
ステップS304で肯定判断すると(ステップS304:Yes)、ステップS306へ進む。ステップS306では、撮影装置制御部12Qが、ステップS304で受信した撮影装置IDによって識別される撮影装置14へ、画像取得要求を送信する(ステップS306)。
サーバ装置12の送受信部12Kは、撮影装置14から全天球パノラマ画像60を受信すると(ステップS308)、ステップS304で受信した撮影装置IDの送信元の配信端末19へ、該全天球パノラマ画像60を送信する(ステップS310)。
次に、送受信部12Kは、該配信端末19から、コンテンツ作成指示を受信したと判断するまで(ステップS312:Yes)、否定判断を繰り返す(ステップS312:No)。ステップS312で肯定判断すると(ステップS312:Yes)、ステップS314へ進む。
ステップS314では、記憶制御部12Pが、受信したコンテンツ作成指示に含まれる、初期視点方向情報、配信先、配信期間、撮影装置IDを、配信管理DB12Cへ登録する(ステップS314)。
ここで、記憶制御部12Pは、外部装置17から受信したメッセージと、配信端末19から受信したメッセージの、何れを優先するかを判断する(ステップS316)。何れを優先するかは、予め設定すればよい。また、何れを優先するかは、ユーザの操作指示などによって適宜変更可能としてもよい。
そして、外部装置17から受信したメッセージを優先する場合(ステップS316:Yes)、ステップS318へ進む。ステップS318では、記憶制御部12Pは、ステップS302で記憶部12Bに記憶されている、ステップS312で受信したコンテンツ作成指示に含まれる撮影装置IDに対応する、メッセージおよび物体の特徴情報を、配信管理DB12Cへ登録する(ステップS318)。そして、ステップS322へ進む。
一方、配信端末19から受信したメッセージを優先する場合(ステップS316:No)、ステップS320へ進む。ステップS320では、配信端末19から受信したコンテンツ作成指示に含まれる、メッセージおよび物体の特徴情報を、該コンテンツ作成指示に含まれる撮影装置IDに対応づけて、配信管理DB12Cへ登録する(ステップS320)。そして、ステップS322へ進む。
ステップS322では、撮影装置制御部12Qが、ステップS312で受信したコンテンツ作成指示に含まれる撮影装置IDによって識別される撮影装置14へ、撮影開始指示を送信する(ステップS322)。
すると、サーバ装置12の送受信部12Kは、撮影装置14から、全天球パノラマ画像60および関連情報61を受信する(ステップS324)。サーバ装置12の記憶制御部12Pは、受信した全天球パノラマ画像60および関連情報61(撮影日時、撮影装置ID、物体ID、物体の位置情報)を、配信管理DB12Cへ登録する(ステップS326)。
次に、リンク情報作成部12Sが、リンク情報を作成する(ステップS328)。サーバ装置12の送受信部12Kは、リンク情報作成部12Sが作成したリンク情報を、ステップS312で受信したコンテンツ作成指示に含まれる配信先によって特定される利用端末18へ送信する(ステップS330)。
送受信部12Kは、利用端末18からリンク情報を受信すると(ステップS332)、視点方向設定部12Tが、初期視点方向情報を設定する(ステップS334)。
次に、配信情報作成部12Vが、配信IDと、ステップS324で受信した全天球パノラマ画像60と、該全天球パノラマ画像60に関するメッセージと、表示位置情報と、視点方向情報と、を含む、配信情報を作成する(ステップS336)。
そして、配信部12Wが、ステップS336で生成された配信情報を、ステップS312で受信したコンテンツ作成指示に含まれる配信先の利用端末18へ配信する(ステップS338)。そして、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS304で否定判断すると(ステップS304:No)、ステップS340へ進む。ステップS340では、送受信部12Kが、利用端末18から表示履歴情報を受信したか否かを判断する(ステップS340)。
ステップS340で肯定判断すると(ステップS340:Yes)、ステップS342へ進む。ステップS342では、記憶制御部12Pが、受信した表示履歴情報を、履歴管理DB12Eへ登録し(ステップS342)、本ルーチンを終了する。
一方、ステップS340で否定判断すると、ステップS344へ進む。ステップS344では、送受信部12Kが、利用端末18から表示時間情報を受信したか否かを判断する(ステップS344)。
ステップS344で否定判断すると(ステップS344:No)、本ルーチンを終了する。ステップS344で肯定判断すると(ステップS344:Yes)、ステップS346へ進む。
ステップS346では、記憶制御部12Pが、ステップS344で受信した表示時間情報を、課金管理DB12Fへ登録する(ステップS346)。そして、課金管理部12Jが、課金処理を行い(ステップS348)、本ルーチンを終了する。
次に、配信端末19が実行する情報処理の一例を説明する。図21は、配信端末19が実行する情報処理の一例を示すフローチャートである。
まず、受付部19Cが、入力部19Fからログイン情報を受付ける(ステップS400)。ログイン情報を受付けると、送受信部19Aは、受付けたログイン情報によって示されるアカウントをサーバ装置12へ送信する。そして、送受信部19Aは、サーバ装置12から認証結果を受信する。本実施の形態では、認証OKであったものとして説明する。
次に、受付部19Cは、配信対象の全天球パノラマ画像60を撮影する撮影装置14の撮影装置IDを、入力部19Fから受付ける(ステップS402)。撮影装置IDを受付けると、送受信部19Aは、受付た撮影装置IDをサーバ装置12へ送信する(ステップS404)。
次に、配信端末19の送受信部19Aは、該撮影装置IDによって識別される撮影装置14で撮影された全天球パノラマ画像60を受信する(ステップS406)。次に表示制御部19Dは、ステップS406で受信した全天球パノラマ画像60を全天球パノラマ画像の表示欄80に表示した、設定画面70(図16参照)を、表示部19Gへ表示する(ステップS408)。
ユーザは、設定画面70を参照しながら、設定画面70に表示された各表示項目を入力することで、コンテンツ作成指示を入力する。これにより、受付部19Cは、コンテンツ作成指示を受付ける(ステップS410)。送受信部19Aは、受付けたコンテンツ作成指示を、サーバ装置12へ送信する(ステップS412)。そして、本ルーチンを終了する。
次に、利用端末18で実行する情報処理の一例を説明する。図22は、利用端末18で実行する情報処理の一例を示す、フローチャートである。
まず、利用端末18の送受信部18Aが、リンク情報をサーバ装置12から受信する(ステップS500)。次に、表示制御部18Dは、受信したリンク情報を、表示部18Gへ表示する(ステップS502)。
受付部18Cは、表示したリンク情報の、ユーザによる指示を受付けるまで(ステップS504:Yes)、否定判断を繰り返す(ステップS504:No)。ステップS504で肯定判断すると(ステップS504:Yes)、ステップS506へ進む。
ステップS506では、送受信部18Aが、ステップS504で受付けたリンク情報をサーバ装置12へ送信する(ステップS506)。
次に、送受信部18Aは、サーバ装置12から、配信情報を受信するまで(ステップS508:Yes)、否定判断を繰り返す(ステップS508:No)。ステップS508で肯定判断すると(ステップS508:Yes)、ステップS510へ進む。
ステップS510では、表示制御部18Dは、記憶部18Eに記憶されている視点方向優先情報が、配信された視点方向を優先することを示すか否かを判断する(ステップS510)。
視点方向優先情報が、配信された視点方向を優先することを示す場合(ステップS510:Yes)、ステップS512へ進む。ステップS512では、表示制御部18Dは、受信した配信情報を読取る(ステップS512)。詳細には、ステップS512では、表示制御部18Dは、受信した配信情報に含まれる、配信IDと、全天球パノラマ画像60と、メッセージと、表示位置情報と、視点方向情報と、表示位置情報と、を読取る。
そして、表示制御部18Dは、ステップS512で読取った情報に基づいた表示画面71(図18参照)を、表示部18Gへ表示する(ステップS514)。
すなわち、表示制御部18Dは、ステップS508で受信した配信情報に含まれる全天球パノラマ画像60と、メッセージと、を含む表示画面71を、表示部18Gへ表示する。
このとき、表示制御部18Dは、配信情報に含まれる視点方向情報によって示される視点方向を表示中心として、全天球パノラマ画像60を表示する。このとき、視点方向情報に、撮影画角αを示す情報が含まれる場合には、撮影画角α(すなわち、拡大・縮小率)を調整して、全天球パノラマ画像60を表示する。また、表示制御部18Dは、配信情報に含まれるメッセージを、配信情報に含まれる表示位置情報によって示される表示位置に配置して、表示する。
そして、記憶制御部18Bは、ステップS508で受信した配信情報に含まれる視点方向情報を前回視点方向情報として、該配信情報に含まれる配信IDに対応づけて、視点履歴DB18Hに登録する(ステップS516、図17参照)。そして、ステップS524へ進む。
一方、視点方向優先情報が、前回視点方向を優先することを示す場合(ステップS510:No)、ステップS518へ進む。ステップS518では、表示制御部18Dは、受信した配信情報に含まれる、配信IDと、全天球パノラマ画像60と、メッセージと、表示位置情報と、を読取る(ステップS518)。
次に、表示制御部18Dは、視点履歴DB18Hから、ステップS508で受信した配信IDに対応する前回視点方向情報を読取る(ステップS520)。
そして、表示制御部18Dは、ステップS518およびステップS520で読取った情報を用いた表示画面71を、表示部18Gへ表示する(ステップS522)。
詳細には、表示制御部18Dは、ステップS508で受信した配信情報に含まれる全天球パノラマ画像60と、メッセージと、を含む表示画面71を、表示部18Gへ表示する。
このとき、表示制御部18Dは、視点履歴DB18Hにおける、配信情報に含まれる配信IDに対応する前回視点方向情報によって示される視点方向を表示中心として、全天球パノラマ画像60を表示する。このとき、前回視点方向情報に、撮影画角αを示す情報が含まれる場合には、撮影画角α(すなわち、拡大・縮小率)を調整して、全天球パノラマ画像60を表示する。また、表示制御部18Dは、配信情報に含まれるメッセージを、配信情報に含まれる表示位置情報によって示される表示位置に配置して、表示する。そして、ステップS524へ進む。
次に、ステップS524では、受付部18Cが視点方向変更指示を受付けたか否かを判断する(ステップS524)。ステップS524で否定判断すると(ステップS524:No)、後述するステップS532へ進む。
一方、ステップS524で肯定判断すると(ステップS524:Yes)、ステップS526へ進む。ステップS526では、表示制御部18Dが、視点方向変更指示に示される変更後の視点方向となるように、表示部18Gに表示されている全天球パノラマ画像60の視点方向を変更する(ステップS526)。
そして、記憶制御部18Bは、変更後の視点方向を示す視点方向情報を、前回視点方向情報として、ステップS508で受信した配信情報に含まれる配信IDに対応づけて、視点履歴DB18Hに登録する(図17参照)。このため、配信管理部17Hにおける前回視点方向情報が更新される(ステップS528)。
次に、送受信部18Aは、表示履歴情報をサーバ装置12へ送信する(ステップS530)。次に、利用端末18は、全天球パノラマ画像60の表示処理を終了するか否かを判断する(ステップS532)。利用端末18は、例えば、ユーザの入力部18Fの操作によって終了が指示された場合に、表示処理を終了すると判断する。
ステップS532で否定判断すると(ステップS532:No)、上記ステップS508へ戻る。一方、ステップS532で肯定判断すると(ステップS532:Yes)、表示制御部18Dは、表示部18Gへの全天球パノラマ画像60の表示を解除し、ステップS534へ進む。
ステップS534では、表示制御部18Dは、全天球パノラマ画像60の表示時間を算出する。表示時間は、ステップS506でリンク情報を送信した後に全天球パノラマ画像60の表示を開始してから、該全天球パノラマ画像60に対応する配信IDを含む配信情報の受信によって全天球パノラマ画像60の表示を継続し、ステップS532で肯定判断するまでの、全天球パノラマ画像60の表示時間である。そして、送受信部18Aは、当該利用端末18を利用するユーザのユーザIDと、ステップS508で受信した配信情報に含まれる配信IDと、表示制御部18Dが算出した表示時間と、を含む表示時間情報を、サーバ装置12へ送信する(ステップS534)。そして、本ルーチンを終了する。
以上説明したように、本実施の形態の情報処理システム10は、サーバ装置12と、サーバ装置12と通信可能な利用端末18と、を備える。サーバ装置12は、記憶部12Bと、送信部12Lと、を備える。記憶部12Bは、全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージMと、を含む配信情報を記憶する。送信部12Lは、配信情報を利用端末18へ送信する。利用端末18は、送受信部18A(第1の受信部)と、表示制御部18Dと、を備える。送受信部18Aは、全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージMと、を含む配信情報を受信する。表示制御部18Dは、配信情報に含まれる全天球パノラマ画像60とメッセージMとを含む表示画面71を、表示部18Gへ表示する。
このように、本実施の形態の利用端末18は、サーバ装置12から受信した配信情報に基づいて、全天球パノラマ画像60と全天球パノラマ画像60に関するメッセージMとを含む表示画面71を、表示部18Gへ表示する。
従って、本実施の形態の情報処理システム10では、全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージMと、を容易に提供することができる。
メッセージMは、全天球パノラマ画像60の撮影環境に関する情報である。メッセージMは、全天球パノラマ画像60に含まれる物体の状況に関する情報である。
配信情報は、全天球パノラマ画像60におけるメッセージMの表示位置を示す表示位置情報を含む。利用端末18の表示制御部18Dは、全天球パノラマ画像60と、表示位置情報によって示される表示位置に配置したメッセージMと、を含む表示画面71を、表示部18Gへ表示する。表示位置は、全天球パノラマ画像60における、メッセージMに関する物体を基準とした位置、または、全天球パノラマ画像60の表示時の表示中心を基準とした位置である。
配信情報は、全天球パノラマ画像60における視点方向を示す視点方向情報を含む。利用端末18の表示制御部18Dは、視点方向情報によって示される視点方向を表示中心とした全天球パノラマ画像60を、表示部18Gへ表示する。
利用端末18は、全天球パノラマ画像60の前回の表示時の視点方向を示す前回視点方向情報を記憶部18Eに記憶する記憶制御部18Bを備える。利用端末18の表示制御部18Dは、記憶部18Eに記憶されている前回視点方向情報によって示される視点方向を表示中心とした全天球パノラマ画像60を、表示部18Gへ表示する。
利用端末18は、視点方向の変更指示を受付ける受付部18C(第1の受付部)を備える。利用端末18の表示制御部18Dは、変更指示を受付けたときに、受付けた該変更指示によって示される変更後の視点方向を表示中心とした全天球パノラマ画像60を、表示部18Gへ表示する。
サーバ装置12は、受信部12H(第2の受信部)と、設定部(視点方向設定部12T)と、を備える。受信部12Hは、複数の利用端末18の各々から、表示した全天球パノラマ画像60を識別する画像ID(画像識別情報)と、全天球パノラマ画像60の視点方向を示す視点方向情報と、を含む表示履歴情報を受信する。視点方向設定部12Tは、受信した表示履歴情報に含まれる視点方向情報に示される視点方向の内、最も多くの利用端末18から受信した視点方向情報を、該表示履歴情報に含まれる画像IDによって識別される全天球パノラマ画像60を撮影した撮影装置14で撮影される全天球パノラマ画像60の初期視点方向情報として設定する。配信部12Wは、設定された初期視点方向情報を視点方向情報として含む配信情報を、利用端末18へ配信する。
サーバ装置12は、受付部12I(第2の受付部)を備える。受付部12Iは、配信端末19から配信対象の全天球パノラマ画像60の指定を受付ける。サーバ装置12の配信部12Wは、指定を受付けた全天球パノラマ画像60を含む配信情報を、利用端末18へ配信する。
サーバ装置12は、受信部12H(第2の受信部)と、課金管理部12Jと、を備える。受信部12Hは、利用端末18の表示部18Gへの全天球パノラマ画像60の表示時間を示す表示時間情報を利用端末18から受信する。課金管理部12Jは、表示時間情報に応じた課金情報を生成する。
また、本実施の形態の情報処理システム10は、1以上のサーバ装置12を含む情報処理システム10である。サーバ装置12は、配信情報作成部12V(作成部)と、送信部12Lと、を備える。配信情報作成部12Vは、全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージMと、メッセージMの表示位置を示す表示位置情報と、全天球パノラマ画像60の視点方向を示す視点方向情報と、を含む配信情報を作成する。送信部12Lは、配信情報を利用端末18へ送信する。
本実施の形態の利用端末18は、表示部18Gと、送受信部18A(第1の受信部)と、表示制御部18Dと、を備える。送受信部18Aは、全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージMと、を含む配信情報を受信する。表示制御部18Dは、配信情報に含まれる全天球パノラマ画像60とメッセージMとを含む表示画面71を、表示部18Gへ表示する。
本実施の形態のサーバ装置12は、配信情報作成部12V(作成部)と、送信部12Lと、を備える。配信情報作成部12Vは、全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージMと、メッセージMの表示位置を示す表示位置情報と、全天球パノラマ画像60の視点方向を示す視点方向情報と、を含む配信情報を作成する。送信部12Lは、配信情報を利用端末18へ送信する。
本実施の形態のプログラムは、全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージMと、を含む配信情報を受信するステップと、配信情報に含まれる全天球パノラマ画像60とメッセージMとを含む表示画面を71、表示部18Gへ表示するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、本実施の形態のプログラムは、全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像60と、全天球パノラマ画像60に関するメッセージMと、メッセージMの表示位置を示す表示位置情報と、全天球パノラマ画像60の視点方向を示す視点方向情報と、を含む配信情報を作成するステップと、配信情報を利用端末18へ送信するステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
なお、上記サーバ装置12、撮影装置14、外部装置17、利用端末18、および配信端末19の各々で実行される、上記処理を実行するためのプログラムは、NV−RAMやROMやその他の不揮発性記憶媒体に予め組み込まれて提供される。また、サーバ装置12、撮影装置14、外部装置17、利用端末18、および配信端末19の各々で実行される、上記処理を実行するためのプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録し提供することも可能である。
また、サーバ装置12、撮影装置14、外部装置17、利用端末18、および配信端末19の各々で実行される、上記処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供または配布するように構成してもよい。
また、サーバ装置12、撮影装置14、外部装置17、利用端末18、および配信端末19の各々で実行される、上記処理を実行するためのプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
また、サーバ装置12、撮影装置14、外部装置17、利用端末18、および配信端末19の各々で実行される、上記処理を実行するためのプログラムは、上述した各部を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が記憶媒体から該プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上記各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、サーバ装置12の記憶部12Bに格納されている各種情報は、外部装置に格納してもよい。この場合には、該外部装置とサーバ装置12と、を、ネットワーク等を介して接続した構成とすればよい。
なお、上記には、本実施の形態を説明したが、上記実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 情報処理システム
12 サーバ装置
12I 受付部
12H 受信部
12J 課金管理部
12L 送信部
12V 配信情報作成部
12W 配信部
14 撮影装置
18 利用端末
18A 送受信部
18B 記憶制御部
18D 表示制御部
18F 入力部
18G 表示部
19 配信端末
19A 送受信部
19C 受付部
19F 入力部
12 サーバ装置
12I 受付部
12H 受信部
12J 課金管理部
12L 送信部
12V 配信情報作成部
12W 配信部
14 撮影装置
18 利用端末
18A 送受信部
18B 記憶制御部
18D 表示制御部
18F 入力部
18G 表示部
19 配信端末
19A 送受信部
19C 受付部
19F 入力部
Claims (16)
- サーバ装置と、前記サーバ装置と通信可能な利用端末と、を備えた情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像と、前記全天球パノラマ画像に関するメッセージと、を含む配信情報を記憶する記憶部と、
前記配信情報を、前記利用端末へ送信する送信部と、
を備え、
前記利用端末は、
前記サーバ装置から前記配信情報を受信する第1の受信部と、
前記配信情報に含まれる前記全天球パノラマ画像と前記メッセージとを含む表示画面を、表示部へ表示する表示制御部と、
を備える、情報処理システム。 - 前記メッセージは、前記全天球パノラマ画像の撮影環境に関する情報である、請求項1に記載の情報処理システム。
- 前記メッセージは、前記全天球パノラマ画像に含まれる物体の状況に関する情報である、請求項1または請求項2に記載の情報処理システム。
- 前記配信情報は、前記全天球パノラマ画像における前記メッセージの表示位置を示す表示位置情報を含み、
前記利用端末の前記表示制御部は、
前記全天球パノラマ画像と、前記表示位置情報によって示される表示位置に配置した前記メッセージと、を含む前記表示画面を、前記表示部へ表示する、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の情報処理システム。 - 前記表示位置は、
前記全天球パノラマ画像における、前記メッセージに関する物体を基準とした位置、または、前記全天球パノラマ画像の表示時の表示中心を基準とした位置である、請求項4に記載の情報処理システム。 - 前記配信情報は、前記全天球パノラマ画像における視点方向を示す視点方向情報を含み、
前記利用端末の前記表示制御部は、
前記視点方向情報によって示される前記視点方向を表示中心とした前記全天球パノラマ画像を、前記表示部へ表示する、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の情報処理システム。 - 前記利用端末は、前記全天球パノラマ画像の前回の表示時の前記視点方向を示す前回視点方向情報を記憶部に記憶する記憶制御部を備え、
前記利用端末の前記表示制御部は、前記記憶部に記憶されている前回視点方向情報によって示される前記視点方向を表示中心とした前記全天球パノラマ画像を、前記表示部へ表示する、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の情報処理システム。 - 前記利用端末は、前記視点方向の変更指示を受付ける第1の受付部を備え、
前記利用端末の前記表示制御部は、
前記変更指示を受付けたときに、受付けた該変更指示によって示される変更後の前記視点方向を表示中心とした前記全天球パノラマ画像を、前記表示部へ表示する、請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の情報処理システム。 - 前記サーバ装置は、
複数の前記利用端末の各々から、表示した前記全天球パノラマ画像を識別する画像識別情報と、前記全天球パノラマ画像の前記視点方向を示す視点方向情報と、を含む表示履歴情報を受信する第2の受信部と、
受信した前記表示履歴情報に含まれる前記視点方向情報に示される前記視点方向の内、最も多くの前記利用端末から受信した前記視点方向情報を、該表示履歴情報に含まれる前記画像識別情報によって識別される前記全天球パノラマ画像を撮影した撮影装置で撮影される前記全天球パノラマ画像の初期視点方向情報として設定する設定部と、
設定された前記初期視点方向情報を前記視点方向情報として含む前記配信情報を、前記利用端末へ配信する配信部と、
を備える、請求項6〜請求項8の何れか1項に記載の情報処理システム。 - 前記サーバ装置と通信可能な配信端末を更に備え、
前記サーバ装置は、
前記配信端末から配信対象の前記全天球パノラマ画像の指定を受付ける第2の受付部を備え、
前記サーバ装置の前記配信部は、
指定を受付けた前記全天球パノラマ画像を含む前記配信情報を、前記利用端末へ配信する、請求項9に記載の情報処理システム。 - 前記サーバ装置は、
前記利用端末の前記表示部への前記全天球パノラマ画像の表示時間を示す表示時間情報を前記利用端末から受信する第2の受信部と、
前記表示時間情報に応じた課金情報を生成する課金管理部と、
を備える、
請求項1〜請求項10の何れか1項に記載の情報処理システム。 - 1以上のサーバ装置を含む情報処理システムであって、
前記サーバ装置は、
全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像と、前記全天球パノラマ画像に関するメッセージと、前記メッセージの表示位置を示す表示位置情報と、前記全天球パノラマ画像の視点方向を示す視点方向情報と、を含む配信情報を作成する作成部と、
前記配信情報を利用端末へ送信する送信部と、
を備える、情報処理システム。 - 表示部と、
全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像と、前記全天球パノラマ画像に関するメッセージと、を含む配信情報を受信する第1の受信部と、
前記配信情報に含まれる前記全天球パノラマ画像と前記メッセージとを含む表示画面を、前記表示部へ表示する表示制御部と、
を備える、利用端末。 - 全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像と、前記全天球パノラマ画像に関するメッセージと、前記メッセージの表示位置を示す表示位置情報と、前記全天球パノラマ画像の視点方向を示す視点方向情報と、を含む配信情報を作成する作成部と、
前記配信情報を利用端末へ送信する送信部と、
を備える、サーバ装置。 - 全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像と、前記全天球パノラマ画像に関するメッセージと、を含む配信情報を受信するステップと、
前記配信情報に含まれる前記全天球パノラマ画像と前記メッセージとを含む表示画面を、表示部へ表示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。 - 全方位の範囲の撮影によって得られた全天球パノラマ画像と、前記全天球パノラマ画像に関するメッセージと、前記メッセージの表示位置を示す表示位置情報と、前記全天球パノラマ画像の視点方向を示す視点方向情報と、を含む配信情報を作成するステップと、
前記配信情報を利用端末へ送信するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016054575A JP2017169151A (ja) | 2016-03-17 | 2016-03-17 | 情報処理システム、利用端末、サーバ装置、および、プログラム |
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Publications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019121224A (ja) * | 2018-01-09 | 2019-07-22 | 株式会社コロプラ | プログラム、情報処理装置、及び情報処理方法 |
JP2019201307A (ja) * | 2018-05-16 | 2019-11-21 | キヤノン株式会社 | 電子機器、電子機器の制御方法、プログラム、及び、記憶媒体 |
-
2016
- 2016-03-17 JP JP2016054575A patent/JP2017169151A/ja active Pending
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