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JP2017165546A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2017165546A JP2016052496A JP2016052496A JP2017165546A JP 2017165546 A JP2017165546 A JP 2017165546A JP 2016052496 A JP2016052496 A JP 2016052496A JP 2016052496 A JP2016052496 A JP 2016052496A JP 2017165546 A JP2017165546 A JP 2017165546A
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Abstract

【課題】可及的に簡単な構成を有しながら、分離搬送ローラ対に挟まった残留シートの除去作業を行った場合であっても分離ガイドの塑性変形等を防止可能でその交換作業も容易な構成のシート給送装置及び画像形成装置を提供する。【解決手段】手差し給送部は、シートが積載される給送トレイと、給送トレイから送られてくるシートをニップ部で1枚ずつに分離して搬送する分離搬送ローラ対78と、分離搬送ローラ対78のリタードローラ76を支持する支持フレーム55とを備える。さらに手差し給送部は、分離搬送ローラ対のシート搬送方向の上流にて、シートをニップ部に案内するように上端面56aを位置決めされた形で下端面を支持フレーム55に着脱可能に固定された分離ガイドプレート56と、下端面を、シート搬送方向の上流側から覆って支持した形で支持フレーム55に着脱可能に固定された給送導入ガイド54F,54Rとを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に備えられ、シートを給送可能なシート給送装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置では、シートが積載される給送トレイ及び給送する給送機構を備え、この給送トレイに積載されたシートを所定のタイミングで装置本体内の画像形成部に1枚ずつ給送するように構成されたシート給送装置が知られている。このシート給送装置は、シートをピックアップするピックアップローラと、ピックアップされたシートを搬送するフィードローラと、ピックアップ動作で複数枚搬送された場合に1枚ずつに分離するリタードローラとを備えている。このシート給送装置では、フィードローラとリタードローラとによって分離搬送ローラ対が構成される。
このシート給送装置では、給送するシートの厚みが厚く剛性の高いシートを用いる際に、ピックアップローラで給送されるシート束が分離搬送ローラ対に進入しようとして、シート束がリタードローラをフィードローラから離れる方向に押し下げることがある。この状態になると、1枚目のシートへのフィードローラの搬送力が低下して搬送不良が発生したり、リタードローラによる分離性能が発揮されなかったりして、複数枚のシートが一度に給送される所謂重送を発生するおそれがある。
この問題を解決するため、分離搬送ローラ対の上流側直前に分離ガイドが配置されたシート給送装置が知られている。このシート給送装置では、高剛性でシート間の摩擦係数が高いシートの先端を分離ガイドで捌き、分離搬送ローラ対のニップ線に対し可及的に平行となるようにシート先端を案内し、給送状態を適正にするようにしている。分離ガイドは、分離搬送ローラ対のニップ部近傍に配置されて、その外側に一体的に取り付けられた分離補助ガイドと協働することで、適正な給送状態が得られるように構成される(特許文献1参照)。
特開2001―163472号公報
ところで、特許文献1に記載の分離ガイドや分離補助ガイドは、その剛性が高いほど、剛性の高いシートがニップ部に複数枚進入する現象を防止する効果が高い。逆に、分離ガイドや分離補助ガイドの剛性が低い場合には、剛性の高いシートの束がニップ部に進入しようとした際に、分離ガイド及び分離補助ガイドが変形してリタードローラをフィードローラから離れる側に(下方に)移動させることがある。このような場合、分離ガイド及び分離補助ガイドの変形が搬送不良や重送の原因となってしまう。従って、分離ガイド及び分離補助ガイドは、PETシートのような低剛度の材質よりも金属板材のような高剛度の材質から構成されることが好ましい。
しかし、シート搬送路の何処かで紙詰まりが発生した場合、分離搬送ローラ対のニップ部に挟まった残留シートを搬送方向と逆の方向に引っ張って除去する作業を行うとき、移動する残留シートが分離ガイドや分離補助ガイドを変形させるおそれがある。特に、高い剛性の分離ガイドや分離補助ガイドが変形すると、これらガイドが塑性変形したり脱落したりするという課題がある。
特許文献1の技術では、分離ガイドの剛性を高めるため、分離ガイド上側に分離補助ガイドを接着剤等で固定した状態のものを分離搬送ローラ対のニップ部に挟んだ状態で配置するという複雑な構成が必要になっている。従って、剛性が低く薄い部材から構成されて可及的に簡単な構成でありながら、分離搬送ローラ対に挟まった残留シートを引っ張って除去する作業を行った場合であっても、分離ガイド等が塑性変形したり脱落したりすることのない構成が望まれる。
本発明は、可及的に簡単な構成を有しながら、分離搬送ローラ対に挟まった残留シートの除去作業を行った場合であっても分離ガイドの塑性変形等を防止可能でその交換作業も容易な構成を備えたシート給送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、シート給送装置において、シートが積載される積載手段と、前記積載手段から送られてくるシートを、互いに当接して形成されるニップ部で1枚ずつに分離して搬送する搬送ローラ及び分離ローラと、前記分離ローラを支持する支持手段と、前記ニップ部にシートを案内するガイド部及び前記支持手段に固定される固定部を有し、前記分離ローラのシート搬送方向の上流にて、前記固定部を前記支持手段に着脱可能に固定される分離ガイドプレートと、前記分離ガイドプレートの前記ガイド部を露出した状態で、前記固定部を前記シート搬送方向の上流側から覆うように支持した形で前記支持手段に着脱可能に固定される支持カバー部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によると、剛性が低く薄い部材から構成されて可及的に簡単な構成を有しながら、分離搬送ローラ対に挟まった残留シートの除去作業を行った場合であっても分離ガイドの塑性変形等が防止可能でその交換作業も容易に行うことが可能になる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図。 本実施形態に係る手差し給送部を示す斜視図。 本実施形態に係る手差し給送部における給送部を示す斜視図。 図3における給送部を、給送導入ガイドを取り外した状態で示す斜視図。 図3における給送部を、リタードアームの手前側で切断して示す断面図。 分離搬送ローラ対のニップ部及びその近傍を拡大して示す断面図。 (a)は比較例における紙詰まり処理時の一例を示す模式図、(b)は本実施形態における紙詰まり処理時の一例を示す模式図。 給送部における部品交換時の状態を示す分解斜視図。
以下、図面を参照して、電子写真方式を利用して画像形成を行うデジタル方式の複写機、プリンタ等の画像形成装置を例に挙げて説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置等は、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成装置本体(装置本体)100aを備え、装置本体100aの上部には、画像を読み取るための走査光学系を有するリーダー部21が配置され、リーダー部21の下方に、画像形成部17が配置されている。画像形成部17は、読み取った画像をシートSに形成するための画像形成ユニット1Y,1M,1C,1Kと、スキャナ部13Y,13M,13C,13Kと、画像形成ユニット1Y〜1Kの下方に配置された中間転写ベルト(中間転写体)31とを有している。
装置本体100aにおける下側には、シートSを収容して装置本体100aの正面側から挿入及び引き出し可能に装着されるフロントローディング形式の給紙カセット61,62,63,64が複数段設けられている。各給紙カセット61〜64に対応する給送部分には、ピックアップローラ71と、フィードローラ37及びリタードローラ38から構成される分離搬送ローラ対とを有するシート給送部36が配置されている。また、装置本体100aの図中の側部(右側)には、装置本体100aの機外に配置された給送トレイ18上にシートSをセットする形式の、シート給送装置としての手差し給送部2が配置されている。積載手段としての給送トレイ18は、装置本体100aの側部に配置された手差しトレイを構成している。
手差し給送部2において、給送トレイ18のシート給送方向(シート搬送方向)Dの下流部分には、給送トレイ18に積載されたシートSをピックアップするピックアップローラ(給送ローラ)70と、分離搬送ローラ対78とが配置されている。なお、上述の画像形成部17は、分離搬送ローラ対78により搬送されるシートSに画像を形成する画像形成手段を構成している。
リーダー部21で読み取られた画像情報は、スキャナ部13Y〜13Kで光電変換されて画像形成ユニット1Y〜1Kの対応するものに転送され、画像形成ユニット1Y〜1Kの夫々にて感光ドラム11Y〜11Kに夫々トナー像として形成される。感光ドラム11Y〜11Kの各トナー像は、一次転写部35Y,35M,35C,35Kにて中間転写ベルト31に転写され、中間転写ベルト31により二次転写部Tへと搬送される。
二次転写部Tにてトナー像は、給紙カセット61〜64の何れか、もしくは手差し給送部2から送られてくるシートSに転写された後、定着装置5に搬送され、熱及び圧力が印加されて、シートSに定着される。その後、ユーザー(操作者)の指定により、片面画像形成モードが選択されている場合には、シートSは、装置本体100aの他側部に設けられた排出口50から装置本体100aの外方(機外)へ排出される。一方、両面画像形成モードが選択されている場合には、パスの切換え手段51a,51bにより反転パス52及び両面パス85を経由して画像形成部17へ再度送られる。
[本実施形態の主要構成]
以下、本実施形態における主要構成について図2〜図8を用いて説明する。本実施形態では、本発明を手差し給送部2に適用した構成例として説明する。なお、図2は、本実施形態に係る手差し給送部2を示す斜視図である。
図2に示すように、手差し給送部2は、シートSを積載するための給送トレイ18を有するトレイユニット19を有している。さらに、手差し給送部2は、給送トレイ18上に積載されたシートSの幅方向の位置を規制するサイド規制板16F,16Rと、シートSを装置本体100a内へ給送する給送部23とを有している。
図2におけるトレイユニット19の下部には、装置本体100a(図1)に対して一定角度に開放された位置で保持可能な保持トレイ24が取り付けられている。保持トレイ24は、図2における手前側の端部と奥側の端部とにトレイアーム3が夫々固定されている。手前側の端部及び奥側の端部の各トレイアーム3には、それぞれトレイ回動支持部9が設けられている。
各トレイアーム3のトレイ回動支持部9が装置本体100aの支持軸33(図1参照)に係合することにより、給送トレイ18は、トレイ回動支持部9を支点として上下方向に回動可能に支持される。給送トレイ18には、サイド規制板16F,16Rをスライド可能に係合させるスライド溝26が、シート給送方向(シート搬送方向)Dに直交する幅方向Eに沿うように設けられている。サイド規制板16F,16Rは、スライド溝26に係合することで、幅方向Eに沿ってスライド可能に支持される。
給送部23は、給送トレイ18に積載されたシートSをピックアップするようにピックアップローラ軸8に支持されたピックアップローラ(給送ローラ)70と、分離搬送ローラ対78とを有している。分離搬送ローラ対78は、リタードローラ(分離ローラ)76と、リタードローラ76に当接してシートSを搬送するようにフィードローラ軸80に支持されたフィードローラ(搬送ローラ)77とから構成される。リタードローラ76が、フィードローラ77に当接することで両ローラ76,77間にニップ部N(図4参照)が形成されている。リタードローラ76には、ピックアップローラ70によりピックアップされたシートSを1枚ずつ分離する際に機能するトルクリミッタ53(図3参照)が設けられている。
[分離搬送ローラ対及びその周辺構造]
次に、図3及び図4を参照して分離搬送ローラ対78及びその周辺構造について説明する。なお、図3は、本実施形態に係る手差し給送部における給送部を示す斜視図であり、ピックアップローラ70を図示省略している。また、図4は、後述する支持カバー部材としての給送導入ガイド54F,54Rを図示省略した斜視図である。
図3及び図4に示すように、分離搬送ローラ対78のリタードローラ76が、支持手段としての支持フレーム55に支持されている。リタードローラ76及びトルクリミッタ53が、支持フレーム55に回転可能に支持されるリタードローラ軸59に取り付けられている。そして、リタードローラ76に対向するフィードローラ77は、不図示の支持部材を介して装置本体100aに回転可能に支持されている。
また、支持フレーム55において、リタードローラ76のシート給送方向Dの上流には、分離ガイドプレート56と、給送導入ガイド54F,54Rとが取り付けられている。分離ガイドプレート56は、SUS材(ステンレス鋼)等からなる薄板(金属プレート)から構成される。分離ガイドプレート56は、シートSをニップ部Nに案内するように上端面(ガイド部)56aを露出して対向させた図5の状態で、下端面(固定部)56cを固定ネジ(固定手段)27で支持フレーム55に固定される。上端面56aと下端面56cとの間には、上端面56aをニップ部Nに向けて下端面56cから滑らかに湾曲させて位置させるように屈曲する屈曲部56bが設けられている。なお、分離ガイドプレート56は、SUS材に限らず他の材料から構成することも可能である。
支持フレーム55は、分離搬送ローラ対78の軸方向に沿って延在し、底板部55aと、底板部55aにおけるシート給送方向Dの上流側と下流側とに夫々設けられた上流側折曲部55b及び下流側折曲部55cとを有している。シート給送方向Dの上流側にて幅方向Eの3箇所に設けられた上流側折曲部55bのうちの中央部の上流側折曲部55b(図4)には、幅方向Eにおける2箇所にネジ孔45d,45e(図5、図8参照)が設けられている。
分離ガイドプレート56は、分離搬送ローラ対78のシート給送方向Dの上流にて、シートSをニップ部Nに案内するように上端面(ガイド部)56aを位置決めされた形で下端面(固定部)56cを支持フレーム55に着脱可能に固定されている。分離ガイドプレート56には、下端面56cの幅方向Eに沿ってネジ孔46c,46d(図8参照)が形成されている。中央部の上流側折曲部55bにて、ネジ孔45d,45e(図8参照)に対して分離ガイドプレート56のネジ孔46c,46dを夫々対向させて固定ネジ27をねじ込むことで、分離ガイドプレート56が上流側折曲部55bに図4のように確実に固定される。なお、図4においては、ネジ孔46d側の固定ネジ(ネジ部材)27は、図示を省略している。
図4のように上流側折曲部55bに固定された分離ガイドプレート56は、図3のように給送導入ガイド54F,54Rの一部である合わせ部60F,60Rによって覆われる。給送導入ガイド54F,54Rは、支持フレーム55の延在方向にて合わせ部60F,60R同士(端部同士)を当接させた状態で分離ガイドプレート56の下端面56cを覆う複数のカバー部材である。給送導入ガイド54F,54Rは夫々、分離ガイドプレート56の下端面56cを、シート給送方向Dの上流側から覆って支持した形で支持フレーム55に着脱可能に固定されている。
給送導入ガイド54F,54Rは、長手方向の各部に設けられた係止部54a,54j,54c,54eの各ネジ孔54b,54d,54f等に夫々固定ネジ25がねじ込まれることで、合わせ部60F,60Rを合わせた状態で支持フレーム55に固定される。この状態で、給送導入ガイド54F,54Rは、合わせ部60F,60Rの近傍に形成された切欠き部54g,54h,54iからトルクリミッタ53、リタードローラ76及び分離ガイドプレート56を露出させている。
[給送部の詳細]
次に、図4及び図5を参照して手差し給送部2における給送部23の詳細な構成について説明する。なお、図5は、図3における給送部23を、リタードアーム58の手前側で切断して示す断面図である。
図4及び図5に示すように、リタードローラ軸59は、支持フレーム55に対して不図示のフレームを介して回転可能に支持されており、このリタードローラ軸59に平行になるように、リタードアーム回動軸57が同様に支持フレーム55に支持されている。リタードアーム回動軸57には、リタードアーム58がその基端部の軸挿通孔58aを嵌合した状態で固定されている。リタードアーム58の自由端部側に形成された軸挿通孔58bは、リタードローラ軸59に摺動可能に嵌合されている。以上により、リタードアーム58は、不図示のフレームを介して支持フレーム55に支持されたリタードアーム回動軸57に支持された状態でこの回動軸57を中心に回動する。なお、リタードアーム回動軸57にはギヤ67が取り付けられている。
リタードアーム58は、リタードローラ76をフィードローラ77に圧接させる方向にリタードバネ68で付勢されている。リタードバネ68は、圧縮コイルばねから構成されて、その一端部を底板部55aにおける支持部43に当接させた状態でその他端部をリタードアーム58の支持部58cに当接させている。この状態で、リタードバネ68は、リタードアーム58を介してリタードローラ軸59を押し上げ、リタードローラ76をフィードローラ77の下部に当接させる。
図5に示すように、給送トレイ18に積載されたシート束(S)がピックアップローラ70により送り出される力を受けると、シートSは、分離ガイドプレート56の上端面56aによって分離搬送ローラ対78のニップ部Nに案内される。これにより、最上位のシートSの先端がニップ部Nから遠ざかる側のフィードローラ77表面やリタードローラ76表面へ突き当たって捲れたり折れたりする現象を防止することが可能になる。
[分離搬送ローラ対のニップ部近傍]
次に、図6を参照して分離搬送ローラ対のニップ部近傍の詳細について説明する。なお、図6は、分離搬送ローラ対78のニップ部N及びその近傍を拡大して示す拡大断面図である。
図6に示すように、分離ガイドプレート56は、正規の形に取り付けられた状態でその上端面56aが、分離搬送ローラ対78のニップ部Nの近傍に、適正な間隔で位置している。この状態で、SUS材等の薄板から構成された分離ガイドプレート56は、ニップ部N近傍までシートSを案内可能になっている。
ここで、上端面56aとフィードローラ77との間隔Bは、部品公差や軸受のガタ等を含めて、最上位のシートがニップ部Nに進入してきた時に搬送抵抗にならない最小限の距離をとるように設定されている。なお、間隔Bは、ニップ部Nでのフィードローラ77とリタードローラ76の共通接線であるニップ線NLに対する垂線Pにおける上端面56aの最も近接する部分56aとニップ線NLとの間の距離を示す。
そして、上端面56aとリタードローラ76との間隔Cは、部品公差や軸受のガタ等により相対位置関係が変化した場合でもリタードローラ76と分離ガイドプレート56とが接触しない最小限の距離をとって設定されている。なお、間隔Cは、リタードローラ76に対する垂線Pにおける上端面56aの最も近接する部分56aとリタードローラ76表面との間の距離を示す。具体的には、間隔Bは1.0〜2.0[mm]、間隔Cは1.0〜1.5[mm]程度に設定することが好ましいが、ここで述べた数値と異なる値に設定することも可能である。
[シートの挙動]
以上のように構成することにより、シートの挙動は以下に説明するようになる。
まず、厚さが薄く剛性の低いシートSを給送する場合について説明する。即ち、分離ガイドプレート56の上端面56aによりニップ部Nに案内される薄いシートSの先端が、フィードローラ77の回転に連れ回りしているリタードローラ76の外周面に突き当たる。そして、このシートSが、フィードローラ77の回転に従って分離搬送ローラ対78のニップ部Nに引き込まれる。ニップ部Nでは、複数枚進入してきたシートSが、トルクリミッタ53の働きにより所定トルクで戻し方向に回転するリタードローラ76によって分離され、最上位のシートSのみが給送され、シート給送方向Dの下流側へと送り出される。
次に、厚さが厚く剛性の高いシートSを給送する場合について説明する。即ち、分離ガイドプレート56の上端面56aによりニップ部Nに案内される厚いシートSの先端が、リタードローラ76の外周面に突き当たる。この時、分離ガイドプレート56の上端面56aがフィードローラ77の外周面に近接した位置にあるため、複数枚給送されてきたシート束のうち、最上位のシートSに近いシート以外は、分離ガイドプレート56によって塞き止められる。
このため、分離搬送ローラ対78のニップ部Nに進入しようとするシート束の枚数が分離ガイドプレート56により減少され、リタードローラ76に突き当たるシート束全体としての剛性が弱められ、更に、リタードローラ76に突き当たる角度が小さくされる。つまり、シートSを、分離搬送ローラ対78のニップ線NLにより近い方向に当接させることで、リタードローラ76がフィードローラ77から離れる方向にシート束から受ける力を大幅に減少させることができる。これは、分離ガイドプレート56がその上端面56aを、分離搬送ローラ対78のニップ線NL及びニップ部Nに近接させるように配置されたことによって得られる効果である。
リタードローラ76に突き当たったシート先端は、わずかに湾曲しながら分離搬送ローラ対78のニップ部Nに進入し、2枚目以降のシートSはリタードローラ76によって分離される。
次に、分離ガイドプレート56及び給送導入ガイド54F,54Rの配置及び取り付けによる本実施形態の特徴的な効果等について、図7(a),(b)を参照して説明する。なお、図7(a),(b)は、紙詰まり処理の一例を示す模式図である。図7(a)は比較例を示し、図7(b)は本実施形態を示す。
画像形成装置100のシート搬送路の何処かで紙詰まり(ジャム)が発生した際に、分離搬送ローラ対78のニップ部Nの残留シートを、手Hで掴んだ状態でシート給送方向D(図5参照)と逆の方向Fに引っ張って取り除く作業をユーザーが行う場合を考える。この際、残留シートが分離ガイドプレート56を捲る方向の力が分離ガイドプレート56に働くため、図7(a)に示す比較例のように、分離ガイドプレート56が塑性変形したり脱落したりするおそれがある。
これに対し、図7(b)に示す本実施形態によれば、分離ガイドプレート56の支持フレーム55への取り付け部分が、給送導入ガイド54F,54Rの合わせ部60F,60R(図3参照)で覆われている。このため、紙詰まりの処理時に、上端面56aが矢印F方向に引っ張られるシートSにより変形されようとしても、分離ガイドプレート56がその下端面56cを合わせ部60F,60Rで堅固に支持される。これにより、分離ガイドプレート56が塑性変形したり脱落したりすることが防止される。
また、分離ガイドプレート56は、シートSを案内する搬送ガイドであり、前述した紙詰まり処理の作業や、シート給送の繰り返し(耐久)による削れなどが原因で、シートSを案内する箇所に傷や打痕等が付くおそれがある。このように傷や打痕が付いてしまうと、シートSの良好な搬送を損なう要因となり、給送不良を引き起こしてしまうおそれがある。また、シートSを給送するピックアップローラ70にも、シート給送の繰り返し(耐久)による削れやシート材成分がローラ表面に付着していくことによる摩擦力の低下や経年劣化によるローラ性能の低下等があり、搬送不良を引き起こしてしまう要因となる。
これらに対処するため、本実施形態では、手差し給送部2の使用状態に応じて分離ガイドプレート56及びリタードローラ(分離ローラ)76を容易に交換できるようになっていることが望ましい。本実施形態では、分離ガイドプレート56及びピックアップローラ70の交換を容易にする構成についても考慮されている。なお、図8は、給送導入ガイド54F,54Rを支持フレーム55から取り外した状態で示す分解斜視図である。
図8に示すように、支持フレーム55にはアクセス空間(開口部)69が設けられ、給送導入ガイド54F,54Rが支持フレーム55から取り外された際、アクセス空間69からリタードローラ76を取り外し可能な状態になる。つまり、給送導入ガイド54F,54Rが支持フレーム55から取り外されると、リタードローラ76を支持フレーム55から取り外し可能なアクセス空間69が現れ、この状態で、リタードローラ76及びトルクリミッタ53に対する交換等の作業が可能になる。アクセス空間69が設けられることで、リタードローラ76及びトルクリミッタ53をリタードローラ軸59から容易に取り外して交換することができ、更には、固定ネジ27(図4)を取り外すことで分離ガイドプレート56も容易に交換することができる。
なお、合わせ部60F,60Rの当接部分を、図3における手前側に位置させるように構成することも可能である。その場合には、一対(複数)の給送導入ガイド54F,54Rのうちの少なくとも1つ(この場合、奥側の給送導入ガイド54R)を取り外すだけで、分離ガイドプレート56及びリタードローラ76(トルクリミッタ53)を容易に交換することが可能になる。
以上の本実施形態では、分離ガイドプレート56が剛性の低い薄い部材からなり可及的に簡素な構成を有しながら、分離搬送ローラ対78に挟まった残留シートを引っ張って除去する場合であっても分離ガイドプレート56の脱落や塑性変形の防止が可能になる。そして、給送導入ガイド54F,54Rの少なくとも一方を支持フレーム55から取り外すだけで、分離ガイドプレート56を簡単に交換することが可能になり、給送性能の信頼性の維持が可能になる。
なお、本実施形態では、本発明のシート給送装置として手差し給送部2について説明したが、これに限らず、フィードローラ37及びリタードローラ38を有するシート給送部36(図1参照)に本発明を適用することも可能である。また、本実施形態では、電子写真方式の画像形成装置100を用いて説明したが、これに代えて、ノズルからインク液を吐出させることでシートに画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置に本発明を適用することも可能である。
2…手差し給送部(シート給送装置)
17…画像形成部(画像形成手段)
18…給送トレイ(積載手段,手差しトレイ)
27…固定ネジ(固定手段,ネジ部材)
45d,45e…ネジ孔
54F,54R…支持カバー部材(給送導入ガイド,カバー部材)
55…支持フレーム(支持手段)
56…分離ガイドプレート(金属プレート)
56a…上端面(ガイド部)
56c…下端面(固定部)
69…アクセス空間(開口部)
76…リタードローラ(分離ローラ)
77…フィードローラ(搬送ローラ)
78…分離搬送ローラ対
100…画像形成装置
100a…画像形成装置本体
D…シート給送方向(シート搬送方向)
N…ニップ部
S…シート

Claims (8)

  1. シートが積載される積載手段と、
    前記積載手段から送られてくるシートを、互いに当接して形成されるニップ部で1枚ずつに分離して搬送する搬送ローラ及び分離ローラと、
    前記分離ローラを支持する支持手段と、
    前記ニップ部にシートを案内するガイド部及び前記支持手段に固定される固定部を有し、前記分離ローラのシート搬送方向の上流にて、前記固定部を前記支持手段に着脱可能に固定される分離ガイドプレートと、
    前記分離ガイドプレートの前記ガイド部を露出した状態で、前記固定部を前記シート搬送方向の上流側から覆うように支持した形で前記支持手段に着脱可能に固定される支持カバー部材と、を備える、
    ことを特徴とするシート給送装置。
  2. 前記支持手段が、前記分離ローラの軸方向に沿って延在する支持フレームであり、
    前記支持カバー部材が、前記支持フレームの延在方向にて端部同士を当接させた状態で前記固定部を覆う複数のカバー部材から構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート給送装置。
  3. 前記支持フレームには開口部が設けられ、
    前記複数のカバー部材のうちの少なくとも1つが前記支持フレームから取り外された際、前記開口部から前記分離ローラを取り外し可能な状態になる、
    ことを特徴とする請求項2に記載のシート給送装置。
  4. 前記分離ガイドプレートが金属プレートである、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  5. 前記分離ガイドプレートの前記固定部が、前記支持手段にネジ部材により固定される、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  6. 前記搬送ローラ及び前記分離ローラの前記シート搬送方向の上流に配置され、前記積載手段に積載されたシートを前記ニップ部に送り出す給送ローラを備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシート給送装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載のシート給送装置と、
    前記搬送ローラ及び前記分離ローラにより搬送されるシートに画像を形成する画像形成手段と、を備える、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記積載手段は、画像形成装置本体の側部に配置された手差しトレイである、
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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