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JP2017162736A - 車両用灯具 - Google Patents

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JP2017162736A
JP2017162736A JP2016047549A JP2016047549A JP2017162736A JP 2017162736 A JP2017162736 A JP 2017162736A JP 2016047549 A JP2016047549 A JP 2016047549A JP 2016047549 A JP2016047549 A JP 2016047549A JP 2017162736 A JP2017162736 A JP 2017162736A
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崇 八島
Takashi Yashima
崇 八島
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Koito Manufacturing Co Ltd
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Koito Manufacturing Co Ltd
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    • F21LIGHTING
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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

【課題】灯具構成部品を介した漏光を抑制する。
【解決手段】車両用灯具1は、光源12と、光源12とアウターカバー4との間に配置される灯具構成部品と、を備える。灯具構成部品は、透光性材料で構成される本体部32と、本体部32の表面に設けられ、灯具構成部品を介した光源12の光の漏れを抑制するための遮光膜34と、本体部32に含有され、光源12の光で励起されて光を発する蛍光体36と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用灯具に関し、特に自動車などの車両に用いられる車両用灯具に関する。
一般に車両用灯具は、エクステンション部材等の灯具構成部品を備える。エクステンション部材は、車両用灯具の正面からの見栄えを向上させるために用いられる部品であり、灯具ユニットとランプボディとの間の隙間を覆い隠すように配置される。従来、このようなエクステンション部材として、透明部材の表面にアルミニウム等の金属膜を設けた構造を有するものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開平6−76609号公報
上述したエクステンション部材等の灯具構成部品を製造する際、透明部材の表面に金属膜等の遮光膜を均一な厚さで形成することが困難な場合があった。遮光膜に厚さの薄い部分があると、当該部分から光源の光が漏れてしまうおそれがある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、灯具構成部品を介した漏光を抑制する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様は車両用灯具である。当該車両用灯具は、光源と、光源とアウターカバーとの間に配置される灯具構成部品と、を備える。灯具構成部品は、透光性材料で構成される本体部と、本体部の表面に設けられ、灯具構成部品を介した光源の光の漏れを抑制するための遮光膜と、本体部に含有され、光源の光で励起されて光を発する蛍光体と、を有する。この態様によれば、灯具構成部品を介した漏光を抑制することができる。
上記態様において、本体部は、灯具外側を向く第1表面と第1表面に背向する第2表面とを有し、灯具構成部品は、第2表面に遮光膜の非形成部を有してもよい。この態様によれば、車両用灯具の製造工程数と製造コストとを削減することができる。また、上記いずれかの態様において、灯具構成部品は、蛍光体の光が出射される蛍光出射部を有し、蛍光出射部は、車両用灯具を正面から見て、配光パターンの形成に用いられる光で構成される発光部から離間した位置に設けられてもよい。この態様によれば、車両用灯具の意匠性を向上させることができる。
本発明によれば、灯具構成部品を介した漏光を抑制することができる。
実施の形態に係る車両用灯具を模式的に示す鉛直断面図である。 蛍光体による漏光の抑制を説明するための模式図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図に示す各部の縮尺や形状は、説明を容易にするために便宜的に設定されており、特に言及がない限り限定的に解釈されるものではない。また、本明細書または請求項中に用いられる「第1」、「第2」等の用語は、いかなる順序や重要度を表すものでもなく、ある構成と他の構成とを区別するためのものである。
図1は、実施の形態に係る車両用灯具を模式的に示す鉛直断面図である。本実施の形態に係る車両用灯具1は、例えば車両用前照灯装置である。車両用前照灯装置は、車両前方の左右に配置される一対の前照灯ユニットを有する。一対の前照灯ユニットは左右対称の構造を有する点以外は実質的に同一の構成であるため、図1には車両用灯具1として一方の前照灯ユニットの構造を示す。
車両用灯具1は、ランプボディ2と、ランプボディ2の前面開口部を覆う透明なアウターカバー4とを備える。ランプボディ2とアウターカバー4は、灯室6を形成する。灯室6内には、灯具ユニット10と、灯具構成部品としてのエクステンション部材30とが収容される。灯具ユニット10は、図示しないブラケットを介してランプボディ2に支持される。エクステンション部材30は、外縁部がアウターカバー4もしくはランプボディ2に取り付けられる。
灯具ユニット10は、光源12と、リフレクタ14と、投影レンズ16とを備える。光源12は、例えば放電灯(ディスチャージバルブ)である。なお、光源12は、LED(発光ダイオード)、LD(レーザーダイオード)、有機又は無機EL(エレクトロルミネセンス)等の半導体発光素子や、白熱球、ハロゲンランプ等であってもよい。光源12は、リフレクタ14の光源搭載部14bに固定される。
リフレクタ14は、回転楕円面の一部で構成される反射面14aを有する。反射面14aは、第1焦点と、第1焦点よりも灯具前方側に位置する第2焦点とを有する。リフレクタ14は、光源12の発光部が反射面14aの第1焦点と略一致するように、光源12との位置関係が定められる。
投影レンズ16は、平凸非球面レンズからなり、後方焦点面上に形成される光源像を反転像として灯具前方の仮想鉛直スクリーン上に投影する。投影レンズ16は、灯具ユニット10の光軸O上に、且つ後方焦点が反射面14aの第2焦点と略一致する位置に配置される。
光源12から出射された光L4は、反射面14aで反射されて投影レンズ16に入射する。あるいは、光L4は直接、投影レンズ16に入射する。投影レンズ16に入射した光L4は、略平行な光として灯具前方に照射される。光L4は、配光パターンの形成に用いられる光である。車両用灯具1は、ハイビーム用配光パターン等の従来公知の配光パターンを形成することができる。
本実施の形態の灯具ユニット10は、回転楕円面を基調とした形状の反射面を有するプロジェクタ型の反射型灯具である。しかしながら、灯具ユニット10の構造は特に限定されず、回転放物面を基調とした形状の反射面を有するパラボラ型の反射型灯具であってもよい。また、灯具ユニット10は、直射型の灯具等であってもよい。また、灯具ユニット10の取り付け姿勢も適宜設定することができる。
エクステンション部材30は、光源12とアウターカバー4との間に配置される中間部材である。エクステンション部材30は、ランプボディ2の開口部と灯具ユニット10の外周との間の領域を覆う。これにより、車両用灯具1の内部構造を隠すことができる。したがって、エクステンション部材30は目隠し部材として機能する。
エクステンション部材30は、本体部32と、遮光膜34と、蛍光体36とを有する。本体部32は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリアリレート樹脂等の透光性材料で構成される。本体部32は、例えば上述した樹脂材料を射出成形することで形成される。本体部32は少なくとも一部に、灯具外側を向く第1表面32aと、第1表面32aに背向する第2表面32bとを有する。第2表面32bは、光源12側あるいは灯具内側を向く面である。
遮光膜34は、本体部32の表面に設けられる。遮光膜34は、エクステンション部材30を介した光源12の光の漏れを抑制するための膜である。本実施の形態では、遮光膜34は主に本体部32の第1表面32aに設けられる。したがって、エクステンション部材30は、第2表面32bに遮光膜34の非形成部35を有する。遮光膜34は、例えば本体部32にアルミニウム等の金属を蒸着することで形成される。したがって、遮光膜34は、本体部32の表面に金属が堆積してできる膜(金属の堆積膜)である。なお、遮光膜34は、遮光性の塗料を本体部32に吹き付ける等の他の方法によって形成されてもよい。
蛍光体36は、光源12の光で励起されて光を発する部材である。蛍光体36は、図1における破線領域Rの拡大図に示されるように、本体部32に含有される。蛍光体36としては、ナフタルイミド(Naphtalimid)、ペリレン(Perylen)等の集光性蛍光染料を用いることができる。また、蛍光体36は、光源12の光を黄色、緑色、赤色等の可視光に変換することができる。蛍光体36を含有する本体部32は、例えば、予め蛍光体粉末を混ぜ込んだ樹脂材料を射出成形することで得ることができる。
光源12から出射される一部の光L1は、投影レンズ16には入射されず、投影レンズ16とリフレクタ14との隙間を抜けてエクステンション部材30に照射される。光L1は、エクステンション部材30に直に照射されるものもあれば、ランプボディ2等で反射された後にエクステンション部材30に照射されるものもある。
本体部32の第2表面32bには、遮光膜34が設けられていない。このため、エクステンション部材30に光L1が照射されると、光L1は灯室6に露出する第2表面32bから本体部32内に入射する。本体部32内に入射した光L1は、第1表面32aに設けられた遮光膜34によって、灯具外側への出射が遮られる。
しかしながら、遮光膜34は、均一な厚さで形成することが困難な場合がある。例えば、本体部32の表面に金属を蒸着させて遮光膜34を形成する場合、蒸着源に対して奥まった部分には金属が堆積し難くい傾向にある。このため、当該部分に形成された遮光膜34は、他の部分に形成された遮光膜34に比べて薄くなることがある。また、本体部32の表面に塗料を吹き付けて遮光膜34を形成する場合、塗料の吹き付け方向に対して平行に近い角度で延在する本体部32の表面部分には、塗料が堆積し難い傾向にある。このため、遮光膜34の一部が他の部分に比べて薄くなることがある。
また、遮光膜34にはピンホールが形成される場合がある。ピンホールは例えば以下のようにして形成される。すなわち、本体部32に遮光膜34を形成する際、本体部32の表面にゴミ等の異物が付着することがある。異物は、例えば蒸着チャンバー内の微細粉等である。この場合、遮光膜34が形成された後に異物が本体部32から剥離し、異物が存在していた領域がピンホールとなる。遮光膜34にピンホールが形成されると、本体部32に入射した光L1の一部がピンホールを通過して灯具外に漏れてしまう。
エクステンション部材30の光L1が照射される部分に、遮光膜34の膜厚の薄い部分やピンホールが延在する場合、本体部32に入射した光L1の一部が遮光膜34を通過してしまい、漏光L2が生じるおそれがある。意図しない漏光L2は、車両用灯具1の配光特性等に影響する可能性があるため、回避すべきである。特に、複数の灯具ユニット10が隣接しており、漏光L2の進む先に他の灯具ユニット10が存在する場合に、漏光L2の抑制が望まれる。
これに対し、本実施の形態のエクステンション部材30は、蛍光体36を含有する。このため、上述した漏光L2を抑制することができる。図2は、蛍光体36による漏光L2の抑制を説明するための模式図である。なお図2では、蛍光体36の図示を1つだけに省略している。図2に示すように、光源12から出射された光L1が本体部32内に入射すると、光L1は蛍光体36に吸収される。蛍光体36は、光L1で励起されて全方向に蛍光L3を発する。蛍光体36から発せられた蛍光L3のうち、第1表面32aから出射される蛍光L3は僅かであり、ほとんどが本体部32の面方向に進行する。このため、光L1が蛍光L3に変換されずに遮光膜34に到達する場合に比べて、漏光L2の発生を抑制することができる。
また、図1に示すように、本実施の形態のエクステンション部材30は、蛍光体36の蛍光L3が出射される蛍光出射部38を有する。蛍光出射部38は、本体部32の表面の一部を露出させることで形成することができる。本体部32内で蛍光体36が発する蛍光L3は、本体部32内を面方向に移動する。したがって、本体部32は導光体として機能する。そして、蛍光出射部38において、本体部32から出射される。
蛍光出射部38は、車両用灯具1を正面から見て、配光パターンの形成に用いられる光L4で構成される発光部18から離間した位置に設けられる。発光部18は、例えば投影レンズ16である。また、灯具ユニット10がパラボラ型の反射型灯具である場合には、発光部18は例えばリフレクタの反射面である。また、蛍光出射部38は、例えば本体部32の端面に設けられる。本実施の形態では、蛍光出射部38は、エクステンション部材30における投影レンズ16が配置される開口部の外周から灯具前方へ突出するように設けられている。発光部18の外周領域に位置する本体部32の端面に蛍光出射部38が設けられることで、発光部18(投影レンズ16やリフレクタ反射面)の輪郭に沿って発光させることができる。発光部18の外周に突出する蛍光出射部38が発光することで、エクステンション部材30の輪郭がほんのり光る外観を得ることができる。蛍光出射部38は、例えば本体部32における蛍光出射部38の形成予定位置にマスキングを施した状態で遮光膜34の形成工程を実施することで、形成することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る車両用灯具1は、透光性材料で構成される灯具構成部品としてエクステンション部材30を備える。エクステンション部材30は、透光性を有する本体部32と、本体部32の表面に設けられて漏光L2を抑制する遮光膜34と、本体部32に含有される蛍光体36とを有する。蛍光体36を本体部32に含有させることで、本体部32内に入射した光L1を集光させて、蛍光L3に変換することができる。これにより、遮光膜34に膜厚の薄い部分やピンホールが存在する場合であっても、光L1が遮光膜34を透過して漏光L2が発生するおそれを抑制することができる。
また、エクステンション部材30は、蛍光L3が出射される蛍光出射部38を有する。蛍光出射部38は、車両用灯具1を正面から見て、配光パターンの形成に用いられる光L4で構成される発光部18から離間した位置に設けられる。これにより、車両用灯具1に新規な見栄えを提供することができ、車両用灯具1の意匠性を向上させることができる。また、蛍光出射部38は、ポジションランプやデイタイムランニングランプ等として用いることができる。これにより、車両用灯具1の構造を簡略化することができる。
また、本体部32は、灯具内側を向く第2表面32bに遮光膜34の非形成部35を有する。すなわち、本体部32は第2表面32bが露出している。これにより、車両用灯具1の製造工程数と製造コストとを削減することができる。また、遮光膜34の非形成部35を設けることで、本体部32内により多くの光L1を取り込ませることができるため、蛍光出射部38からの蛍光L3の出射量を増やすことができる。なお、第1表面32aと第2表面32bの両方に遮光膜34を設ける場合であっても、第1表面32a側と第2表面32b側とで遮光膜34の膜厚が薄い部分やピンホールが重なる場合には漏光L2が発生し得る。このため、遮光膜34が本体部32の全体を覆う構成であっても、蛍光体36は漏光抑制効果を発揮し得る。
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることが可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれる。上述の実施の形態に変形が加えられた新たな実施の形態は、組み合わされる実施の形態及び変形それぞれの効果をあわせもつ。
上述した実施の形態では、灯具構成部品としてエクステンション部材30を例に挙げて説明した。しかしながら、灯具構成部品はエクステンション部材に限定されず、透光性の本体部と、遮光膜とを有する他の部品、例えばインナーレンズやリフレクタ等であってもよい。また、上述した実施の形態では車両用前照灯装置を例に挙げて説明したが、車両用灯具1は車両の後方に配置される灯具等であってもよい。また、上述した実施の形態では、蛍光体36は光L1で励起されて可視光を発する。しかしながら、漏光L2の抑制のみを目的とする場合には、蛍光体36は可視外の光を発してもよい。
1 車両用灯具、 4 アウターカバー、 12 光源、 18 発光部、 30 エクステンション部材、 32 本体部、 32a 第1表面、 32b 第2表面、 34 遮光膜、 36 蛍光体、 38 蛍光出射部。

Claims (3)

  1. 光源と、
    前記光源とアウターカバーとの間に配置される灯具構成部品と、
    を備え、
    前記灯具構成部品は、
    透光性材料で構成される本体部と、
    前記本体部の表面に設けられ、前記灯具構成部品を介した前記光源の光の漏れを抑制するための遮光膜と、
    前記本体部に含有され、前記光源の光で励起されて光を発する蛍光体と、
    を有することを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記本体部は、灯具外側を向く第1表面と前記第1表面に背向する第2表面とを有し、
    前記灯具構成部品は、前記第2表面に前記遮光膜の非形成部を有する請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記灯具構成部品は、前記蛍光体の光が出射される蛍光出射部を有し、
    前記蛍光出射部は、車両用灯具を正面から見て、配光パターンの形成に用いられる光で構成される発光部から離間した位置に設けられる請求項1又は2に記載の車両用灯具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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