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JP2017142285A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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JP2017142285A JP2016021723A JP2016021723A JP2017142285A JP 2017142285 A JP2017142285 A JP 2017142285A JP 2016021723 A JP2016021723 A JP 2016021723A JP 2016021723 A JP2016021723 A JP 2016021723A JP 2017142285 A JP2017142285 A JP 2017142285A
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Keisuke Okada
圭輔 岡田
佐藤 文昭
Fumiaki Sato
佐藤  文昭
美昭 長尾
Yoshiaki Nagao
美昭 長尾
鈴木 叙之
Nobuyuki Suzuki
叙之 鈴木
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Abstract

【課題】心数の多い光ファイバテープ心線を使用しても、光ファイバケーブルの曲げ剛性の増加を抑制できる光ファイバケーブルを提供する。
【解決手段】複数枚の12心以上の光ファイバテープ心線10と、スロット溝2を複数有するスロットロッド3と、スロットロッド3の内側に設けられたテンションメンバ4と、スロットロッド3の外側を覆うケーブル外被5と、を備えた光ファイバケーブル1であって、光ファイバテープ心線10は、複数の光ファイバ心線が並列に配置された状態で、一部、または全ての光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられており、光ファイバケーブル1に収納された光ファイバ心線の数x(本)と、光ファイバケーブル1の曲げ剛性y(N・mm)との関係が、式1を満足する。
Figure 2017142285

【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバケーブルに関する。
複数のスロット溝を有するスロットロッドを有し、光ファイバテープ心線をスロット溝に収納したスロット型の光ファイバケーブルが知られている。例えば、特許文献1には、複数の光ファイバ素線が並列配置された状態で、被覆体で一体に被覆してなるテープ心線が、スロットロッドの外周面の複数箇所に形成された溝内にそれぞれ積層して収納され、また、スロットロッドの中心にはテンションメンバが配置され、さらに、このスロットロッドの表面には溝を閉鎖する状態で保護シースが設けられている光ファイバケーブルが記載されている。
特開平8−262296号公報
スロット型の光ファイバケーブルは、ケーブルに曲げなどの外力が加わると、スロット溝の内部で光ファイバテープ心線の位置が変わる。その際に、光ファイバテープ心線がスロットロッドの壁、ケーブル外被等と接触すると伝送特性が悪化する。特に、12心などの心数の多い光ファイバテープ心線は幅が広いので、スロットロッドの壁、ケーブル外被等とより接触しやすく、伝送特性の悪化が顕著になる。このため、スロット溝に心数の多い光ファイバテープ心線を収納する場合は、所定の伝送特性を確保するために、スロット溝を大きくして、光ファイバテープ心線がスロットロッドの壁、ケーブル外被等と接触しないようにする必要がある。このように、スロット溝を大きくすると、ケーブル外径も大きくなるので、光ファイバケーブルの曲げ剛性が増加して曲げにくくなり、例えば、ダクト内、マンホール、ハンドホール内などでの取扱が困難となる。このため、例えば特許文献1では、テンションメンバを細くしたり、保護シースのヤング率を小さくしたりすることにより、可撓性を向上させている。
そこで、本発明の目的は、心数の多い光ファイバテープ心線を使用しても、光ファイバケーブルの曲げ剛性の増加を抑制することができる光ファイバケーブルを提供することにある。
本発明の一態様に係る光ファイバケーブルは、複数枚の12心以上の光ファイバテープ心線と、
複数枚の前記光ファイバテープ心線が収納されるスロット溝を複数有するスロットロッドと、
前記スロットロッドの内側に設けられたテンションメンバと、
前記スロットロッドの外側を覆うケーブル外被と、を備えた光ファイバケーブルであって、
前記光ファイバテープ心線は、複数の光ファイバ心線が並列に配置された状態で、一部、または全ての前記光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられており、
当該光ファイバケーブルに収納された光ファイバ心線の数x(本)と、当該光ファイバケーブルの曲げ剛性y(N・mm)との関係が、下記の式1を満足する光ファイバケーブル。
Figure 2017142285
本発明によれば、心数の多い光ファイバテープ心線を使用しても、光ファイバケーブルの曲げ剛性の増加を抑制することができる。
本実施形態に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。 12心の間欠連結型光ファイバテープ心線を示す平面図である。 12心の通常の光ファイバテープ心線(非間欠光ファイバテープ心線と云う)を示す平面図である。 図3の非間欠光ファイバテープ心線を使用した比較例の光ファイバケーブルの断面図である。 曲げ剛性の測定方法を説明する模式図である。 図2の光ファイバテープ心線を使用した光ファイバケーブルと、図3の光ファイバテープ心線を使用した光ファイバケーブルと、におけるケーブル心数と曲げ剛性の関係を比較するグラフである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態を列記して説明する。
本発明の実施形態に係る光ファイバケーブルは、
(1) 複数枚の12心以上の光ファイバテープ心線と、
複数枚の前記光ファイバテープ心線が収納されるスロット溝を複数有するスロットロッドと、
前記スロットロッドの内側に設けられたテンションメンバと、
前記スロットロッドの外側を覆うケーブル外被と、を備えた光ファイバケーブルであって、
前記光ファイバテープ心線は、複数の光ファイバ心線が並列に配置された状態で、一部、または全ての前記光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられており、
当該光ファイバケーブルに収納された光ファイバ心線の数x(本)と、当該光ファイバケーブルの曲げ剛性y(N・mm)との関係が、下記の式1を満足する光ファイバケーブル。
Figure 2017142285
各スロット溝に収納された複数枚の12心以上の光ファイバテープ心線は、一部、または全ての光ファイバ心線間が、長手方向で間欠的に連結した構造となっているので柔軟性があり、当該光ファイバケーブルに収納された光ファイバ心線の数を増やした場合でも、光ファイバケーブルの曲げ剛性の増加を抑制することができる。また、光ファイバケーブルが曲げられた際に、光ファイバテープ心線に発生する歪を緩和することができ、スロット溝に大きな隙間を設けなくてもよいので、同じ心数であっても、通常の光ファイバテープ心線を使用した光ファイバケーブルに比べ、外径を小さくすることが可能となり、光ファイバケーブルの曲げ剛性の増加をさらに抑制することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る光ファイバケーブルの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態に係る光ファイバケーブルの一例を示す断面図である。図2は、12心の間欠連結型光ファイバテープ心線を示す平面図である。
図1に示すように、光ファイバケーブル1は、複数枚の12心以上の光ファイバテープ心線10と、複数枚の光ファイバテープ心線10が収納されるスロット溝2を複数有するスロットロッド3と、スロットロッド3の内側に設けられたテンションメンバ4と、スロットロッド3の外側を覆うケーブル外被5と、を備えている。
スロットロッド3は、テンションメンバ4を中心として、外面側に一方向撚り、或いはSZ撚りで放射状に複数のスロット溝2(図1の例では6条)が設けられた構造となっている。
スロット溝2に収納される光ファイバテープ心線10の一例として、12心の光ファイバテープ心線10を図2に示す。図2に示す光ファイバテープ心線10は、12本の光ファイバ心線11A〜11Lが並列に配置されている。この光ファイバ心線11A〜11Lは、単心の被覆光ファイバである。なお、光ファイバ心線11A〜11Lは、光ファイバ心線同士を識別できるように、それぞれ異なる色に被覆が着色されていてもよい。
光ファイバテープ心線10は、間欠連結型の光ファイバテープ心線であり、複数の光ファイバ心線が並列に配置された状態で、隣接する光ファイバ心線間が連結された連結部12と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部13とが長手方向に間欠的に設けられている。このように、連結部12と非連結部13とが間欠的に設けられている箇所は、図2に示すように一部の光ファイバ心線間であってもよく、または、全ての光ファイバ心線間であってもよい。図2に示す例では、光ファイバ心線11Aと11B、11Cと11D、11Eと11F、11Gと11H、11Iと11J、11Kと11L、の各線間には非連結部13が設けられていない。
光ファイバテープ心線10は、例えば、紫外線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂等の連結樹脂を、間欠的に光ファイバ心線間に塗布することで連結部12と非連結部13とを間欠的に形成するようにして作製してもよい。或いは、複数の光ファイバ心線11A〜11Lに連結樹脂を塗布して、全ての光ファイバ心線を連結させてから、回転刃等で一部を切断して非連結部13を作ることで、間欠連結型の光ファイバテープ心線10を作製してもよい。
なお、上記連結樹脂は、光ファイバ心線の単心分離の作業を容易にするため、剥離性の良い樹脂としてもよい。
本発明者らは、上記のような間欠連結型の光ファイバテープ心線10を光ファイバケーブル1に使用することにより、光ファイバ心線の心数が増加した場合に、光ファイバケーブル1の曲げ剛性の増加をどの程度抑制できるかについて検討を行った。そのために、非連結部が存在せず全ての光ファイバ心線間が連結している通常の光ファイバテープ心線(以下、非間欠光ファイバテープ心線と云う)を使用した光ファイバケーブルにおける、光ファイバ心線の心数の増加に対する曲げ剛性の増加と比較した。
図3は、12心の非間欠光ファイバテープ心線20を示す平面図である。図4は、図3の非間欠光ファイバテープ心線20を使用した比較例の光ファイバケーブル21である。
本発明者らは、図3の非間欠光ファイバテープ心線20を使用した図4の比較例の光ファイバケーブル21と、間欠連結型の光ファイバテープ心線10を使用した本実施形態に係る光ファイバケーブル1(図1参照)とについて、収納される光ファイバ心線の心数を変えて、曲げ剛性をそれぞれ算出した。なお、比較例の光ファイバケーブル21は、収納されている光ファイバテープ心線が異なるだけで、他の構造は光ファイバケーブル1と同様である。
まず、曲げ剛性の算出方法について説明する。図5に示すように、光ファイバケーブル1,21を2点で把持し、その中央部にケーブル長手方向と直交する方向の外力Fを加えて変位量Aを測定した。そして、測定された変位量Aの値に基づいて曲げ剛性を算出した。
算出結果を図6に示す。非間欠光ファイバテープ心線20を使用した光ファイバケーブル21の場合、図6に示すように、光ファイバ心線の心数の増加とともに曲げ剛性は指数関数的に大きくなる。
これに対して、間欠連結型の光ファイバテープ心線10を使用した本実施形態に係る光ファイバケーブル1の場合も光ファイバ心線の心数の増加とともに曲げ剛性は大きくなるが、非間欠光ファイバテープ心線20を使用した光ファイバケーブル21の場合よりも曲げ剛性の増加が抑制されていることがわかる。特に、心数が864本を超えると、曲げ剛性の増加抑制の効果が大きくなる。
間欠連結型の光ファイバテープ心線10を使用した本実施形態に係る光ファイバケーブル1は、収納される光ファイバ心線の心数x(本)と、光ファイバケーブルの曲げ剛性y(N・mm)との関係は、図6に示す関係から、下記の式1を満足する。
Figure 2017142285
すなわち、本実施形態に係る光ファイバケーブル1は、収納された光ファイバ心線の数x(本)と、光ファイバケーブル1の曲げ剛性y(N・mm)との関係が、上記式1を満足する光ファイバケーブルである。本実施形態に係る光ファイバケーブル1は、特に、864心以上の多心の光ファイバケーブルにおいて、曲げ剛性増加の抑制効果が大きい。
以上詳述したように、本実施形態に係る光ファイバケーブル1によれば、各スロット溝2に収納された複数枚の12心以上の光ファイバテープ心線10は、一部、または全ての光ファイバ心線間が、長手方向で間欠的に連結した構造となっているので柔軟性がある。このため、当該光ファイバケーブル1に収納された光ファイバ心線の心数を増やした場合でも、光ファイバケーブル1の曲げ剛性の増加を抑制することができる。また、光ファイバケーブル1が曲げられた際に、光ファイバテープ心線10に発生する歪を緩和することができ、スロット溝2に大きな隙間を設けなくてもよいので、同じ心数であっても、非間欠光ファイバテープ心線20を使用した光ファイバケーブル21に比べ、外径を小さくすることが可能となり、光ファイバケーブルの曲げ剛性の増加をさらに抑制することができる。
1、21 光ファイバケーブル
2 スロット溝
3 スロットロッド
4 テンションメンバ
5 ケーブル外被
10 間欠連結型の光ファイバテープ心線
11A〜11L 光ファイバ心線
12 連結部
13 非連結部
20 非間欠光ファイバテープ心線

Claims (1)

  1. 複数枚の12心以上の光ファイバテープ心線と、
    複数枚の前記光ファイバテープ心線が収納されるスロット溝を複数有するスロットロッドと、
    前記スロットロッドの内側に設けられたテンションメンバと、
    前記スロットロッドの外側を覆うケーブル外被と、を備えた光ファイバケーブルであって、
    前記光ファイバテープ心線は、複数の光ファイバ心線が並列に配置された状態で、一部、または全ての前記光ファイバ心線間において、隣接する光ファイバ心線間が連結された連結部と、隣接する光ファイバ心線間が連結されていない非連結部とが長手方向に間欠的に設けられており、
    当該光ファイバケーブルに収納された光ファイバ心線の数x(本)と、当該光ファイバケーブルの曲げ剛性y(N・mm)との関係が、下記の式1を満足する光ファイバケーブル。
    Figure 2017142285
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