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JP2017037925A - プレーナトランス及びdc−dcコンバータ - Google Patents

プレーナトランス及びdc−dcコンバータ Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも共振インダクタの損失を低減することができるプレーナトランス及びDC−DCコンバータことができる。【解決手段】平板でコの字状に形成された一次側コイルと、同じく平板でコの字状に形成された二次側コイルと、重ね合わせた前記一次側コイルと前記二次側コイルとを覆うコアと、を備えたプレーナトランスであって、前記二次側コイルは、二次側コイルの役割をする二次側コイル部と、前記二次側コイル部の両端に共振コイルの役割をする共振コイル部とを有し、前記一次側コイルと前記二次側コイル部とを重ね合わせ、前記一次側コイルと前記二次側コイル部とは、別個に前記共振コイル部を前記コアで覆う。【選択図】図1

Description

本発明は、プレーナトランス及びDC−DCコンバータに関する。
近年、共振コンバータは小型化の要求を満たすために駆動周波数の高周波化が求められている。ただし、駆動周波数を高周波化すると共振コンバータの損失が増加してしまう。この問題を解決するために、共振コンバータに用いられるトランスをプレーナ構造のトランスとすることで交流抵抗を低減し、銅損を低減する方法がある。
特開2001−284130号公報
一般的に、プレーナ構造のトランスは、基板の同一平面上に巻線としての銅箔のパターンが形成されるため、トランスの1次側に大きな寄生容量Cpが形成される。そのため、一次側に配置された共振インダクタと寄生容量Cpとが共振回路を構成し、その共振周波数とDC−DCコンバータの駆動周波数とが近い値になる場合には、駆動周波数による出力の制御が困難となる。この問題を解決するために、1次側に設けられている共振インダクタを2次側に配置する方法がある。この方法により、1次側に大きな寄生容量が形成されても、共振インダクタが2次側に配置されているため、寄生容量と共振インダクタとが共振することがない。また、共振インダクタが2次側に配置されることで、1次側に配置した時と比べて共振インダクタに発生する電圧が低下するため、1次側に配置した時と比べて低損失となる。ただし、駆動周波数のさらなる高周波化を実現するためには、より低損失の共振型DC−DCコンバータが望まれている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、従来よりも共振インダクタの損失を低減することができるプレーナトランス及びDC−DCコンバータを提供することである。
本発明の一態様は、平板でコの字状に形成された一次側コイルと、同じく平板でコの字状に形成された二次側コイルと、重ね合わせた前記一次側コイルと前記二次側コイルとを覆うコアと、を備えたプレーナトランスであって、前記二次側コイルは、二次側コイルの役割をする二次側コイル部と、前記二次側コイル部の両端に共振コイルの役割をする共振コイル部と、を有し、前記一次側コイルと前記二次側コイル部とを重ね合わせ、前記一次側コイルと前記二次側コイル部とは、別個に前記共振コイル部を前記コアで覆うプレーナトランスである。
また、本発明の一態様は、上述のプレーナトランスであって、前記コアは、第1中央磁脚部と第2中央磁脚部とを備え前記第1中央磁脚部は、前記一次側コイルと前記二次側コイル部とによって取り囲まれるように設けられ、前記第2中央磁脚部は、前記共振コイル部のみによって取り囲まれるように設けられる。
また、本発明の一態様は、上述のプレーナトランスと、前記プレーナトランスの前記一次側コイルに一次側電圧を印加する複数のスイッチ素子と、前記スイッチ素子のオン・オフを制御する制御部と、備えるDC−DCコンバータである。
また、本発明の一態様は、上述のDC−DCコンバータであって、前記一次側コイルに並列に形成された励磁インダクタンスと、前記励磁インダクタンスと共振回路を形成するように前記一次側コイルに対して直列に接続されたコンデンサと、をさらに備える。
また、本発明の一態様は、上述のDC−DCコンバータであって、前記コンデンサを前記励磁インダクタンスと同数設け、各前記励磁インダクタンスに前記コンデンサが接続される。
以上説明したように、本発明によれば、従来よりも共振インダクタの損失を低減することができるプレーナトランス及びDC−DCコンバータを提供することができる。
本実施形態におけるプレーナトランス50を用いたDC−DCコンバータ1の概略構成の一例を示す図である。 本実施形態におけるプレーナトランス50の斜視図である。 本実施形態におけるプレーナトランス50の平面図(a)及び断面図(b)である。 本実施形態におけるプレーナトランス50の組立分解図である。 従来のDC−DCコンバータにおける概略構成の第1の例を示す図である。 従来のDC−DCコンバータにおける概略構成の第2の例を示す図である。 本実施形態の変形例におけるDC−DCコンバータ1Aの概略構成の一例を示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。なお、図面において、同一又は類似の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省く場合がある。また、図面における要素の形状及び大きさなどはより明確な説明のために誇張されることがある。
本実施形態におけるプレーナ型のトランス(以下、「プレーナトランス」という。)は、平板でコの字状に形成された一次側コイルと、同じく平板でコの字状に形成された二次側コイルと、重ね合わせた一次側コイルと二次側コイルとを覆うコアと、を備えたプレーナトランスである。上記二次側コイルは、二次側コイルの役割をする二次側コイル部と、二次側コイル部の両端に共振コイルの役割をする共振コイル部とを、有している。一次側コイルと二次側コイル部とを重ね合わせ、一次側コイルと二次側コイル部とは、別個に上記共振コイル部をコアで覆う。
以下、実施形態のプレーナトランス及びプレーナトランスを用いたDC−DCコンバータを、図面を用いて説明する。なお、本実施形態では、説明の便宜のために、トーテンポール回路構成のLLC方式のDC−DCコンバータに基づいてDC−DCコンバータの構成を説明する。ただし、本明細書に記載された実施形態によるDC−DCコンバータの構成をハーフブリッジ構成やフルブリッジ構成のLLC方式としてもよい。
図1は、本実施形態におけるプレーナトランス50を用いたDC−DCコンバータ1の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、DC−DCコンバータ1は、電源5、トーテンポール回路10、制御部30、共振コンデンサ41、共振コンデンサ42、プレーナトランス50及び交直変換回路60を備える。
トーテンポール回路10は、第1スイッチ素子Q1と第2スイッチ素子Q2とを直列接続して構成されている。トーテンポール回路10は、電源5から供給される直流電圧Vinを出力電圧Voutに変換して出力端子70から出力する。
トーテンポール回路10は、複数のスイッチ素子を備える。例えば、図1に示すように、トーテンポール回路10は、一対のスイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2を備える。ただし、本実施形態において、トーテンポール回路10は、複数個のスイッチ素子を備えていればよく、偶数個のスイッチ素子を備えていることが望ましい。なお、本実施形態では、1つのトーテンポール回路10を備える構成であるが、これに限定されず、複数のトーテンポール回路10を備えてもよい。
例えば、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2は、Si-FETである。
スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2は、互いに直列接続されている。具体的には、スイッチ素子Q1のソースとスイッチ素子Q2のドレインとが接続されている。スイッチ素子Q1のドレインが電源5の正端子に接続されている。スイッチ素子Q2のソースが電源5の負端子に接続されている。スイッチ素子Q1のソースとスイッチ素子Q2のドレインとの接続点に共振コンデンサ41の一端が接続されている。スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2のゲートは、それぞれ制御部30に接続されている。したがって、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2は、制御部30から出力される制御信号がそれぞれのゲート端子に入力されて、交互にオン・オフ駆動される。
共振コンデンサ41は、一端側がスイッチ素子Q1のソース及びスイッチ素子Q2のドレインの接続点に接続されると共に、他端がプレーナトランス50の一次側コイル51の一端側に接続されている。
プレーナトランス50は、一次側コイル51及び二次側コイル52を備えている。なお、図1に示すプレーナトランス50の●印は、一次側コイル51及び二次側コイル52における起電力の極性を示している。この場合、一次側コイル51は、一端側が共振コンデンサ41に接続され、他端側がスイッチ素子Q2のソースに接続されている。プレーナトランス50は、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2のスイッチングに伴い(スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2が交互にオン・オフ駆動されるのに伴い)、一次側コイル51から二次側コイル52に交流電圧Vacを誘起させる。プレーナトランス50は、電磁誘導作用を利用して1次側の交流電力から電圧や電流を変成して2次側に供給する本来のトランスの役割と、共振インダクタの役割とを担う。具体的には、プレーナトランス50は、二次側コイル52が共振インダクタの役割を担う。なお、本実施形態では、プレーナトランス50が4つ直列に接続されている場合について説明するが、これに限定されない。すなわち、DC−DCコンバータ1は、複数のプレーナトランス50が接続されていればよい。プレーナトランス50のより具体的な構成は、後述する。二次側コイル52の出力側には共振コンデンサ42が接続されており、共振コンデンサ42の出力側には交直変換回路60が接続されている。
交直変換回路60は、整流素子61〜64及びコンデンサ65を備える。図1に示すように、整流素子61〜64は、フルブリッジ接続されている。整流素子61〜64の出力側に並列接続されるコンデンサ65は平滑コンデンサである。
交直変換回路60は、プレーナトランス50の二次側コイル52と一対の出力端子70a、70bとの間に配設されている。交直変換回路60は、二次側コイル52に誘起される交流電圧Vacを直流電圧としての出力電圧Voutに変換して一対の出力端子70a、70b間に出力する。なお、本実施形態では、整流素子としてのダイオードで構成されている。
制御部30は、スイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2を駆動する。制御部30は、プレーナトランス50の出力に応じてスイッチ素子Q1及びスイッチ素子Q2の駆動周波数を調整することで、出力電圧Voutを制御する。
以下に、本実施形態におけるプレーナトランス50を、図2〜図4を用いて、具体的に説明する。図2〜図4は、本実施形態におけるプレーナトランス50を示す図である。図2は、本実施形態におけるプレーナトランス50の斜視図である。図3は、本実施形態におけるプレーナトランス50の平面図(a)及び断面図(b)である。図4は、本実施形態におけるプレーナトランス50の組立分解図である。
図2〜図4に示すように、プレーナトランス50は、一次側コイル51、二次側コイル52及びコア部53を備える。
一次側コイル51は、平板でコの字状に形成されている。一次側コイル51は、銅などの導体部材である。一次側コイル51は、二次側コイル52の一部と重なるように形成されている。また、一次側コイル51は、コア部53に覆われている。なお、本実施形態では、平板で形成されているが、これに限定されない。例えば、一次側コイル51は、巻線で形成されてもよい。また、本実施形態では、一次側コイル51がコの字状で形成されているが、これに限定されない。すなわち、一次側コイル51は、厳密なコの字状に形成されている必要はなく、例えば、一次側コイル51は、先端部が鈎状に形成されていてもよい。本実施形態において、コの字状と称する場合には、先端部が鈎状に形成されている形状も含む。
二次側コイル52は、平板でコの字状に形成されている。二次側コイル52は、銅などの導体部材である。
二次側コイル52は、二次側コイル部52a及び共振コイル部52bを備える。
二次側コイル部52aは、プレーナトランス50の二次側コイルの役割をする。すなわち、二次側コイル部は、一次側コイル51と磁気結合する。二次側コイル部52aと一次側コイル51とが重なるように形成されている。二次側コイル部52aと一次側コイル51とが、厚さ方向に重なるように形成されている。本実施形態では、一次側コイル51が二次側コイル部52a上に重なるように形成されているが、これに限定されない。例えば、二次側コイル部52aが一次側コイル51上に重なるように形成されていてもよい。上述したように、二次側コイル部52aと一次側コイル51とが重なった部分は、コア部53により覆われている。
共振コイル部52bは、二次側コイル部52aの両端に形成されており、共振コイルの役割をする。これにより、共振コイル部52bは、プレーナトランス50の二次側に配置される。なお、共振コイル部52bには、一次側コイル51が重なっていない。
共振コイル部52bは、二次側コイル部52aと一次側コイル51とが重なった部分を覆ったコア部とは別のコア部53で覆われている。
なお、本実施形態の二次側コイル52は、平板で形成されているが、これに限定されない。例えば、一次側コイル51は、巻線で形成されてもよい。また、本実施形態では、コの字状で形成されているが、これに限定されない。すなわち、二次側コイル52は、厳密なコの字状に形成されている必要はなく、例えば、先端部が鈎状に形成されていてもよい。本実施形態において、コの字状と称する場合には、先端部が鈎状に形成されている形状も含む。
コア部53は、重ね合わせた一次側コイル51と二次側コイル52とを覆うコアである。コア部53は、第1コア部53a及び第2コア部53bを備える。
第1コア部53aは、平板部54、側壁磁脚部55及び第1中央磁脚部56を備える。第1コア部53aは、一次側コイル51と二次側コイル部52aとが重なった部分を覆う。すなわち、第1中央磁脚部56は、平板部54から突出した磁気コアであり、コの字状の一次側コイル51とコの字状の二次側コイル52とに取り囲まれるように設けられている。
側壁磁脚部55は、平板部54の両側に設けられており、一次側コイル51と二次側コイル部52aとが重なった部分を第1中央磁脚部56で挟むように設けられている。
第2コア部53bは、平板部57、側壁磁脚部58及び第2中央磁脚部59を備える。第2コア部53bは、共振コイル部52bを覆う。すなわち、第2中央磁脚部59は、平板部57から突出した磁気コアであり、コの字状の二次側コイル52のみに取り囲まれるように設けられている。
側壁磁脚部58は、平板部57の両側に設けられており、共振コイル部52bを第2中央磁脚部59で挟むように設けられている。なお、本実施形態において、第1コア部53a及び第2コア部53bを一体形成されていてもよいし、分離されていてもよい。
以下、本実施形態におけるプレーナトランス50及びDC−DCコンバータ1の効果について、従来のDC−DCコンバータと比較して説明する。
図5は、従来のDC−DCコンバータにおける概略構成の第1の例を示す図である。図5に示す従来のDC−DCコンバータ100は、共振コンデンサCr及び共振インダクタLrを備える共振回路103がプレーナトランス104の一次側に接続されている。プレーナトランス104は、基板の同一平面上に巻線としての銅箔のパターンが形成されるため、1次側に大きな寄生容量Cpが形成される。したがって、一次側に配置された共振インダクタLrと寄生容量Cpとが共振してしまい、その共振周波数とDC−DCコンバータの駆動周波数とが近い値になる場合には、駆動周波数による出力の制御が困難となる。
本実施形態のDC−DCコンバータ1は、共振インダクタの役割をする共振コイル部52bがプレーナトランス50の二次側に配置される。したがって、プレーナトランス50の一次側に寄生容量Cpが形成されても、寄生容量Cpとの共振が発生しない。したがって、DC−DCコンバータ1は、駆動周波数による出力の制御が困難となることを防止することができる。また、DC−DCコンバータ1は、共振インダクタ(共振コイル部52b)が2次側に配置されることで、1次側に配置した時と比べて共振インダクタに発生する電圧が低下するため、従来のDC−DCコンバータ100と比べて低損失となり、高効率化が図れる。
図6は、従来のDC−DCコンバータにおける概略構成の第2の例を示す図である。図6に示す従来のDC−DCコンバータ200は、1ターンのコイルが複数積層された、又は単相に複数ターンのコイルが形成されたプレーナトランス204を備える。図6に示す従来のプレーナトランス204は、例として1ターンのコイルが4つ積層された、又は単相に4ターンのコイルが形成されている。
DC−DCコンバータ200は、共振コンデンサCr及び共振インダクタLrを備える共振回路203がプレーナトランス204の二次側に接続されている。ここで、従来のプレーナトランス204において、2次側の1ターンのコイルの各々に電流Ioが流れた場合、最終的にはプレーナトランス204から4×Ioの電流が出力される。したがって、共振インダクタLrの導通損失は、次式で与えられる。
(4×Io)×R=16・Io ・・・(1)
なお、Rは、共振インダクタLrの抵抗成分である。
一方、本実施形態のDC−DCコンバータ1において、2次側の1ターンのコイルの各々に電流Ioが流れた場合、共振コイル部52bの導通損失は、Io×Rで与えられる。なお、Rは、共振コイル部52bの抵抗成分である。したがって、図2に示すプレーナトランス50が直列に接続されている(4つのプラーナトランス50が積層された)場合に、4つの共振コイル部52bの総導通損失は、4Io×Rとなる。ここで、共振インダクタLrは、共振コイル部52bと比較してサイズが大きいため、抵抗成分も共振コイル部52bと比較して大きくなる(R>R)。したがって、本実施形態のDC−DCコンバータ1は、DC−DCコンバータ200と比較して、共振インダクタLrの損失を低減することができる。
上述したように、本実施形態のプレーナトランス50は、平板でコの字状に形成された一次側コイル51及び二次側コイル52を備える。二次側コイル52は、二次側コイルの役割をする二次側コイル部52aと、二次側コイル部52aの両端に共振コイルの役割をする共振コイル部52bとを備える。そして、一次側コイル51と二次側コイル部52aとを重ね合わせた部分を第1コア部53aで覆い、共振コイル部52bを第1コア部53aとは別の第2コア部53bで覆う。これにより、従来よりも共振インダクタの損失を低減することができるため、低損失なDC−DCコンバータを提供することができる。
上述の実施形態において、共振コンデンサ41と共振回路を構成するために、一次側コイル51に並列に形成された励磁インダクタンスを1つ以上備えてもよい。その際、共振コンデンサ41を励磁インダクタンスと同数設け、各励磁インダクタンスに共振コンデンサ41が接続されてもよい。
また、上述の実施形態において、一次側コイル51と二次側コイル52とのが重なる部分の間に、絶縁用シートを挟み、一次側コイル51と二次側コイル52との間の絶縁性を確保するようにしてもよい。
また、上述の実施形態において、一次側コイル51と二次側コイル52とが、導体パターンとしてガラスエポキシ等の絶縁基板上に形成されてもよい。
図7は、本実施形態の変形例におけるDC−DCコンバータ1Aの概略構成の一例を示す図である。
本変形例におけるDC−DCコンバータ1Aは、プレーナトランス50を並列に接続されるマルチレベルLLCコンバータである。本実施例におけるDC−DCコンバータ1Aにおいても、上述したDC−DCコンバータ1と同様に、共振インダクタの役割をする共振コイル部52bがプレーナトランス50の二次側に配置される。したがって、プレーナトランス50の一次側に寄生容量Cpが形成されても、寄生容量Cpとの共振が発生しない。したがって、DC−DCコンバータ1Aは、駆動周波数による出力の制御が困難となること防止することができる。また、DC−DCコンバータ1Aは、共振インダクタ(共振コイル部52b)が2次側に配置されることで、1次側に配置した時と比べて共振インダクタに発生する電圧が低下するため、従来のDC−DCコンバータ100と比べて低損失となり、高効率化が図れる。
なお、上述のDC−DCコンバータ1は、プレーナトランス50の出力が出力電圧の場合について説明したが、これに限定されない。例えば、プレーナトランス50の出力が出力電流、又は出力電力でもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
1 DC−DCコンバータ
5 電源
10 トーテンポール回路
30 制御部
50 プレーナトランス
51 一次側コイル
52 二次側コイル
53 コア部
53a 第1コア部
53b 第2コア部
54、57 平板部
55、58 側壁磁脚部
56 第1中央磁脚部
59 第2中央磁脚部
60 交直変換回路
Q1、Q2 スイッチ素子

Claims (5)

  1. 平板でコの字状に形成された一次側コイルと、同じく平板でコの字状に形成された二次側コイルと、重ね合わせた前記一次側コイルと前記二次側コイルとを覆うコアと、を備えたプレーナトランスであって、
    前記二次側コイルは、二次側コイルの役割をする二次側コイル部と、前記二次側コイル部の両端に共振コイルの役割をする共振コイル部と、
    を有し、
    前記一次側コイルと前記二次側コイル部とを重ね合わせ、前記一次側コイルと前記二次側コイル部とは、別個に前記共振コイル部を前記コアで覆うプレーナトランス。
  2. 前記コアは、第1中央磁脚部と第2中央磁脚部とを備え、
    前記第1中央磁脚部は、前記一次側コイルと前記二次側コイル部とによって取り囲まれるように設けられ、
    前記第2中央磁脚部は、前記共振コイル部のみによって取り囲まれるように設けられる請求項1に記載のプレーナトランス。
  3. 請求項1に記載のプレーナトランスと、
    前記プレーナトランスの前記一次側コイルに一次側電圧を印加する複数のスイッチ素子と、
    前記スイッチ素子のオン・オフを制御する制御部と、
    を備えるDC−DCコンバータ。
  4. 前記一次側コイルに並列に形成された励磁インダクタンスと、
    前記励磁インダクタンスと共振回路を形成するように前記一次側コイルに対して直列に接続されたコンデンサと、
    をさらに備えた請求項3に記載のDC−DCコンバータ。
  5. 前記コンデンサを前記励磁インダクタンスと同数設け、各前記励磁インダクタンスに前記コンデンサが接続される請求項4に記載のDC−DCコンバータ。
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