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JP2017012233A - 使い捨ての着用物品 - Google Patents

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JP2017012233A JP2015129061A JP2015129061A JP2017012233A JP 2017012233 A JP2017012233 A JP 2017012233A JP 2015129061 A JP2015129061 A JP 2015129061A JP 2015129061 A JP2015129061 A JP 2015129061A JP 2017012233 A JP2017012233 A JP 2017012233A
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邦彦 桂川
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麻穂 福澤
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敬司 藤井
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Abstract

【課題】触覚的及び視覚的に柔らかい印象を与えることができる使い捨ての着用物品の提供。【解決手段】使い捨ての着用物品において、少なくとも第1ウエスト域(11)は、外層シート(30)と弾性層(31)とを有し、前記外層シートは、縦方向(Y)へ延びる複数条の接合ライン(41)において前記弾性層に接合されており、前記弾性層が伸長した状態において、前記接合ライン間に位置する非接合部(畝部(45))の横方向(X)の寸法は、5〜20mmであって、前記弾性層のうちの前記非接合部と厚さ方向(Z)において対向する部分の収縮率は、それぞれ、一定であって、前記弾性層が収縮することによって、前記非接合部には、前記縦方向へ連続して延び、かつ、前記厚さ方向の外側へ凸曲した形状を有する1つの畝部(45)が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、使い捨ての着用物品に関する。
従来、使い捨ての着用物品は公知である。例えば、特許文献1には、前後ウエスト域とクロッチ域とを有する着用物品が開示されており、前後ウエスト域は、横方向へ伸縮可能な弾性層によって形成されている。
特開2014−124477号公報
特許文献1に記載の着用物品において、弾性層は、非伸縮性の第1及び第2シートと、第1シートと第2シートとの間に配置された複数条の弾性体からなる。第1及び第2シートは、弾性体の非配置領域において、縦方向へ延びる複数の接合ラインを介して互いに接合されている。
かかる着用物品では、弾性体の収縮作用によって第1及び第2シートに複数の比較的小さいギャザーが形成される。ギャザーは、弾性体が取り付けられたシート材料における密度のばらつき等によって不規則的に形成され、微細なギャザーが密集して形成されると、触覚的及び視覚的に硬い印象を与えてしまう。
そこで、本発明の目的は、従来の技術の改良であって、触覚的及び視覚的に柔らかい印象を与えることができる使い捨ての着用物品の提供にある。
上記課題を達成するために、本発明が対象とするのは、縦方向及びそれに交差する横方向と、肌対向面及び非肌対向面とを有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを含む使い捨ての着用物品である。
上記着用物品において、前記第1及び第2ウエスト域のうちの少なくとも第1ウエスト域は、前記非肌対向面側に位置する外層シートと、前記肌対向面側に位置する前記横方向へ伸縮可能な弾性層とを有し、前記外層シートは、前記縦方向へ延びる複数条の接合ラインと、前記接合ライン間に位置する複数の非接合部とを有し、前記接合ラインにおいて前記弾性層に接合されており、前記弾性層が伸長した状態において、前記非接合部の前記横方向の寸法は、5〜20mmであって、前記弾性層のうちの前記非接合部と厚さ方向において対向する部分の収縮率は、それぞれ、一定であって、前記弾性層が収縮することによって、前記非接合部には、前記縦方向へ連続して延び、かつ、前記厚さ方向の外側へ凸曲した形状を有する1つの畝部が形成されることを特徴とする。
かかる着用物品では、外層シートにおいて、規則的に凸曲する大きな畝部が複数形成され、触覚的及び視覚的に柔らかい印象を与えることができる。
前記接合ラインの幅寸法は、0.5〜1.5mmであるため、畝部が横方向に規則的に並ぶように形成され、柔らかく美しい外観を有する。
前記接合ラインは、前記縦方向へ不連続的に延びており、前記接合ラインにおいて前記縦方向に並ぶ接合部の前記縦方向の寸法は、2.0〜50.0mmであり、前記接合部の間に位置する非接合部位の寸法は、1.0〜20.0mmであるため、接合ラインを不連続にしているので、柔軟性が向上する。
前記弾性層は、前記非肌対向面側に位置する中間シートと、前記肌対向面側に位置する内層シートと、前記中間シートと前記内層シートとの間に介在された前記横方向へ延びる複数条の弾性体とを有するため、複数条の弾性体によって畝部の形状を安定させることができる。
前記非接合部における前記弾性体の伸長倍率は、それぞれ、1.5〜3.5倍であるため、畝部の形状が安定し、柔らかく美しい外観を有する。
前記弾性層は、前記非肌対向面側に位置する非伸縮性の中間シートと、前記肌対向面側に位置する前記横方向へ伸縮可能な内層シートとを有するため、フィット性が向上するとともに、柔らかさが向上する。
前記第1ウエスト域は、ウエスト開口側に位置する外側弾性域と、前記クロッチ域側に位置する内側弾性域と、前記外側弾性域と前記内側弾性域との間に位置する中間弾性域とを有し、複数の前記接合ライン及び複数の前記非接合部は、前記中間弾性域に位置しており、前記外側弾性域と前記内側弾性域とは、前記中間弾性域に比して伸長応力が高いため、畝部がより大きく膨らみ、綺麗な円弧状を呈する。
前記外層シートは、全域に亘って凹部が形成された賦形シートであるため、外層シートが湾曲し易くなり、畝部が綺麗な円弧状を呈する。
本発明に係る使い捨ての着用物品によれば、触覚的及び視覚的に柔らかい印象を与えることができる。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明の第1実施形態に係る使い捨て着用物品の一例のおむつを正面側から視た斜視図。 非肌対向面側から視た、各弾性体の最大伸長時(弾性材料の収縮作用によるギャザーがなくなる程度)まで縦方向及び幅方向に伸展した吸収性物品の一部破断展開平面図。 後ウエストパネルの分解図。 (a)は、図2のIVa−IVa線に沿う断面図。(b)は、図1のIVb−IVb線に沿う断面図。 図2のV線で囲んだ領域の一部拡大図。 (a)は、接合ラインの変形例1における図5と同様の図。(b)は、接合ラインの変形例2における図5と同様の図。 第2実施形態におけるおむつの図3と同様の分解図。 第3実施形態におけるおむつの図3と同様の分解図。
下記の実施の形態は、本発明の一例である図1〜8に示す使い捨ての着用物品に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。図2及び図3において、後述する各弾性体は、その収縮力に抗して、横方向X及び縦方向Yへの収縮力により各弾性体が取り付けられた部材に生じたギャザーが、自然な視覚によって実質的に無くなっているように見える程度にまで伸長された状態にある。
図1〜3を参照すると、本発明に係る使い捨ての着用物品の一例である使い捨てのおむつ10は、互いに交差(直交)する縦方向Yと横方向Xと厚さ方向Zと、肌対向面及びその反対側の非肌対向面と、横方向Xの長さ寸法を二等分する縦軸Pと、縦方向Yの長さ寸法を二等分する横軸Qと、前ウエスト域11(第1又は第2ウエスト域)と、後ウエスト域(第1又は第2ウエスト域)12と、前ウエスト域11および後ウエスト域12の間に位置するクロッチ域13とを有する。おむつ10は、縦軸Pに関してほぼ対称であり、ウエスト周り方向へ延びる環状の弾性ウエストパネル14と、弾性ウエストパネル14と接合される吸収性パネル15とを含む。弾性ウエストパネル14は、前ウエスト域11を形成する前ウエストパネル16と、後ウエスト域12を形成する後ウエストパネル17とから構成される。
前後ウエストパネル16,17は、それぞれ、横方向Xへ延びる内端縁16a,17aと、縦方向Yにおいて内端縁16a,17aと離隔対向して横方向Xへ延びる外端縁16b,17bと、内外端縁16a,16b,17a,17b間において縦方向Yへ延びる両側縁16c,16d,17c,17dとによって画定された横長矩形状を有する。なお、前後ウエストパネルの内外端縁16a,16bと両側縁16c,16d,17c,17dとは、それぞれ、前後ウエスト域11,12の内外端縁と両側縁とに対応する。
前ウエストパネル16の両側縁部(前ウエスト域11の両側縁部)のそれぞれと後ウエストパネル17の両側縁部(後ウエスト域12の両側縁部)とは、互いに重ね合わされて、縦方向Yへ間隔をおいて位置するサイドシーム23によって連結され、ウエスト開口24及び一対のレッグ開口25とが画成される。サイドシーム23は、公知の接合手段、例えば、熱溶着加工、超音波溶着加工等の各種の溶着手段によってなされる。
図2を参照すると、前後ウエスト域11,12は、それぞれ、説明の便宜上、レッグ開口25側に位置する内端部11A,12Aと、ウエスト開口24側に位置する外端部11B,12Bと、内端部11A,12Aと外端部11B,12Bとの間に位置する中央部11C,12Cとを有する。内外端部11A,11B,12A,12Bは、前後ウエスト域11,12の縦方向Yの寸法(側縁部の長さ寸法)の約10〜30%の大きさであって、中央部11C,12Cは、前後ウエスト域11,12の縦方向Yの寸法の約40〜80%の大きさを有する。
また、前後ウエスト域11,12は、それぞれ、非肌対向面側に位置する非伸縮性の外層シート30と、肌対向面側に位置し、横方向Xへ弾性的に伸縮可能な弾性層31とを有する。弾性層31は、非肌対向面側に位置する中間シート32と、肌対向面側に位置する内層シート33と、中間シート32と内層シート33との間に介在された、複数条のストランド状又はストリング状のウエスト弾性体(弾性体)とを有する。ウエスト弾性体は、前ウエスト域11に配置される前ウエスト弾性体35と、後ウエスト域12に配置される後ウエスト弾性体36とを含む。前後ウエスト弾性体35,36は、それぞれ、前後ウエスト域11,12を形成する中間シート32と内層シート33との間に介在されて、横方向Xへ伸長された状態で収縮可能に、両シート32,33の少なくとも一方に取り付けられている。前後ウエスト域11,12のそれぞれは、前後ウエスト弾性体35,36が配置されることによって横方向Xへ伸縮可能な前弾性域及び後弾性域のそれぞれを有する。前弾性域は、内端部11Aが位置する前内側弾性域と、外端部11Bが位置する前外側弾性域と、中央部11Cが位置する前中間弾性域とを有する。後弾性域は、内端部12Aが位置する後内側弾性域と、外端部12Bが位置する後外側弾性域と、中央部12Cが位置する後中間弾性域とを有する。
本実施形態において、中間シート32と内層シート33とは、それらの間に介在された前後ウエスト弾性体35,36の全周に塗布されたホットメルト接着剤によって互いに接合されている。両シート32,33は、一方の内面全体にドット状やスパイラル状等の各種公知のパターンで塗布されたホットメルト接着剤を介して互いに接合されていてもよいが、このように、前後ウエスト弾性体35,36の全周に塗布されたホットメルト接着剤によってのみ接合されることによって、弾性層31が比較的に柔軟になって、着用者の肌当たりが良好となる。
外層シート30と中間シート32とは、非弾性伸縮性であって、熱可塑合成繊維を含む各種公知の繊維不織布、又はそれとプラスチックフィルムとをラミネートした複合シートから形成することができる。また、内層シート33は、非弾性伸縮性であって、かつ、透湿性(好ましくは、通気性)を有する各種公知の繊維不織布から形成することができる。熱可塑性合成繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成繊維や合成繊維の混合物、又はこれら合成樹脂を2種類以上用いた複合繊維等を用いることができる。また、繊維不織布としては、スパンボンド繊維不織布、SMS繊維不織布、エアスルー繊維不織布等の各種公知の繊維不織布を用いることができる。
前後ウエスト弾性体35,36は、例えば、繊度が約300〜1000dtex、伸長倍率が1.5〜3.5倍のストリング状又はストランド状の弾性材料を用いることができる。また、前後ウエスト弾性体35,36の繊度や伸長倍率は、それらが配置された弾性域の所定の弾性力に応じて適宜変更することができる。なお、図示していないが、前後ウエスト域11,12の中央部であって吸収性パネル15内に位置する吸収性コアの存在域に、前後ウエスト弾性体35,36の収縮力が実質的に発現されていない又は前後ウエスト弾性体35,36が存在していない、非弾性域を配置してもよい。前後ウエスト域11,12の吸収性コアの存在域に非弾性域を配置することによって、吸収性コアに前後ウエスト弾性体35,36の収縮力が直接作用してその吸収性が低減するような皺が形成されるのを抑制することができる。
外層シート30と弾性層31とは、前後ウエスト域11,12の中央部11C,12Cにおいて、縦方向Yへ連続的又に延び、かつ、横方向Xにおいて互いに離隔する複数条の接合ライン(接合部)41を介して互いに接合されている。接合ライン41は、熱溶着加工、超音波加工等の熱溶着手段によって外層シート30と中間シート32とを接合する溶着ラインであって、図2及び図3に示す例では、縦方向Yへ連続して直状に延びるが、縦方向Yへ間隔をおいて延びるものであってもよい。内外端部11A,11B,12A,12Bにおいて、外層シート30と中間シート32とは、一方の内面全体にドット状やスパイラル状等の各種公知のパターンで塗布されたホットメルト接着剤60を介して互いに接合されている。なお、後述する本発明の効果を奏する限り、外層シート30と中間シート32とは、内外端部11A,11B,12A,12Bにおいて、ホットメルト接着剤60に変えて、接合ライン41によって互いに融着される構成であってもよい。
なお、図示していないが、前後ウエスト域11,12の横方向Xにおける中央部において、外層シート30と中間シート32との間、または、中間シート32と内層シート33との間において、外部から視認可能なグラフィックを有するグラフィックシートを配置してもよい。また、外層シート30の縦方向Yの寸法を内層シート33及び中間シート32のそれよりも大きく形成し、両シート32,33の外端縁から縦方向Yの外側へ延出する部分を内側(肌対向面側)へ折り曲げて、内層シート33の肌対向面側に固定してもよい。また、後ウエストパネル17が前ウエストパネル16よりも外形寸法の大きな台形状であって、サイドシーム23から更に縦方向Yの内側へ延びる臀部カバー部が形成されていてもよい。
図1及び図4を参照すると、外層シート30は、接合ライン41間に位置する畝部(非接合部)45を有する。外層シート30は、横方向Xへ伸縮する弾性層31に対して、縦方向Yへ延び、かつ、横方向Xにおいて離隔する複数条の接合ライン41において接合され、接合ライン41間において弾性層31の横方向Xの寸法が外層シート30の横方向Xの寸法よりも小さくなることによって、接合ライン41間に位置する畝部45が厚さ方向Zの外側へ凸曲した形状を有する。外層シート30では、横方向Xにおいて、畝部45と接合ライン41の位置する溝部46とが交互に位置し、畝部45と溝部46とが横方向Xへ連なることによって、横方向Xへ起伏を繰り返した形状を有する。畝部45は、前後ウエスト弾性体35,36の位置する前後ウエスト域11,12の中央部11C,12Cに形成される。
弾性層31において、中間シート32と内層シート33とは、前後ウエスト弾性体35,36の全周に塗布されたホットメルト接着剤を介して互いに接合される。両シート32,33には、前後ウエスト弾性体35,36の収縮によって横方向Xに起伏を繰り返す複数の比較的に小さなギャザー47,48が形成される。外層シート30の畝部45と中間シート32とは、厚さ方向Zにおいて互いに離隔しており、それらの間には縦方向Yへ延びる管状又は筒状の中空部50が形成される。
図2及び図3を参照すると、吸収性パネル15は、前ウエスト域11に位置する前端部15Aと、後ウエスト域12に位置する後端部15Bと、前後端部15A,15B間において縦方向Yへ延び、クロッチ域13を画成する中間部15Cとを有する、吸収性パネル15は、肌対向面側に位置し、透液性を有する繊維不織布製の内面シート51と、曲状の両側縁を有する吸液性の吸収性コア52と、少なくとも吸収性コア52の底面全体を覆う不透液性の防漏シート53と、吸収性パネル15の非肌対向面全体を形成する不透液性の外面シート54とを有する。吸収性コア52は、フラッフ木材パルプと超吸収性ポリマー粒子等との混合物から形成された芯材と、芯材全体を包被するティッシュペーパ等の液吸収拡散性のコアカバーシート(図示せず)とを含む。また、吸収性パネル15は、両側縁部において縦方向Yへ延びる複数条のストランド状又はストリング状のレッグ弾性体55が配置されている。レッグ弾性体55が配置されることによって、クロッチ域13の両側縁部にはレッグ弾性域が形成され、前後ウエスト域11,12の前後弾性域とレッグ弾性域とによって、レッグ開口縁部には、着用状態において着用者の大腿部を囲むように環状に延びる仮想の弾性帯が形成される。なお、図示していないが、排泄物の横漏れを防止するために、着用状態において着用者の身体へ向かって起立する一対の防漏壁を吸収性パネル15の両側部に配置してもよい。
図1〜図5を参照すると、既述のとおり、外層シート30には、接合ライン41の間に位置する非接合部(以下、第1非接合部という)によって、複数の畝部45が形成される。なお、図3〜図5では、後ウエスト域12の構成についてのみ示しているが、前ウエスト域11についても同様の構成を有する。図2に示すように弾性層31が伸長した状態において、図5に示す接合ライン41の長さ寸法(縦方向Yの寸法)L2は、後ウエスト域12の縦方向Yにおける寸法(前ウエスト域11の縦方向Yにおける寸法と同じ)L1の約20〜80%の大きさであることが好ましい。本実施形態において、接合ライン41の長さ寸法(縦方向Yの寸法)L2は約50〜70mm、幅寸法(横方向Xの寸法)W1は約0.5〜1.5mmである。
また、横方向Xにおいて互いに隣り合う接合ライン41間の離隔寸法(ピッチ)、すなわち、第1非接合部の横方向Xの寸法R1は、約5〜20mm、より好ましくは約7〜15mmである。前ウエスト域11の中央部11Cにおいて、接合ライン41は、横方向Xへ複数並ぶ第1非接合部の横方向Xの寸法R1がほぼ等しくなるように、ほぼ等しい間隔で配置されることがこのましく、本実施形態では第1非接合部の寸法R1が約14mmとなるように、横方向Xへ等間隔で配置されている。
なお、前ウエスト域11では、横方向Xにおいて互いに隣り合う接合ライン41の間に位置する第1非接合部の横方向Xの寸法R2(図2参照)を後ウエスト域12における寸法R1と異なるように設定してもよく、例えば、前ウエスト域11における寸法R2が後ウエスト域12における寸法R1よりも大きく又は小さくしてもよい。かかる場合においても、前ウエスト域11の中央部11Cにおいて、第1非接合部の寸法R2が、それぞれ、ほぼ等しくなるように、接合ライン41がほぼ等しい間隔で配置されることが好ましい。本実施形態では第1非接合部の寸法R2が約12mmとなるように、接合ライン41が横方向Xへ等間隔で配置されている。
図1、図4(a)及び図4(b)を参照すると、図1及び図4(b)に示すおむつ10の収縮状態(おむつ10に外力を加えることなく、おむつ10を構成する各弾性部材の収縮作用によっておむつ10が収縮した状態)では、一対のサイドシーム23の間における弾性層31において、外層シート30の第1非接合部(畝部45)と厚さ方向Zにおいて対向する部分(以下、第2非接合部49という)の収縮率がそれぞれ一定になっている。ここで、「収縮率が一定」とは、製造上の誤差を含むものであって、それぞれの第2非接合部49の収縮率が、設定した収縮率(%)に対して実際の収縮率が±5(%)の範囲内であることをいう。第2非接合部49の収縮率は、35〜65%の範囲内で設定されることが好ましく、本実施形態では約50%に設定されている。
第2非接合部49の収縮率は、次のようにして評価することができる。おむつ10を図2に示すように各弾性体を伸長させて平面状に拡げた状態とし、その状態において、横方向Xにおいて隣り合う接合ライン41の間の非接合部分の横方向Xの寸法(伸長状態におけるおむつ10の第2非接合部49の横方向Xの寸法と等しい)aをそれぞれ測定する。次に、各弾性体を弛緩させた状態において、横方向Xにおいて隣り合う接合ライン41の間の非接合部分の横方向Xの寸法(収縮状態におけるおむつ10の第2非接合部49の横方向Xの寸法と等しい)bをそれぞれ測定する。それぞれの第2非接合部49の収縮率は、「収縮率(%)={(a−b)/a}×100」により算出する。
従来のおむつでは、各弾性体の収縮作用によって前後ウエスト域に比較的に小さなギャザーが形成される。ギャザーは、弾性体が取り付けられたシート材料における密度のばらつき等によって不規則的に形成され、その大きさや配列をコントロールすることができず、微細なギャザーが密集した場合には、触覚的及び視覚的に硬い印象を与えてしまう。
本実施形態のおむつ10では、第1非接合部の寸法を5.0〜20.0mmの範囲とし、かつ第2非接合部49の収縮率を一定とすることで、隣り合う接合ライン41の間には、中間シート32に形成されるギャザー47に比して幅寸法及び高さ寸法が大きな凸曲を有する、一つの畝部45を形成することができる。第1非接合部の寸法R1が5.0mm未満である場合には、畝部45が従来のおむつのギャザーのように比較的に小さくなって、表面が尖った形状となり、寸法R1が20.0mmを超える場合には、接合ライン41の間において、凹凸面が形成されたり、二以上の畝部45が形成されて、畝部45の大きさをコントロールできなくなる。第1非接合部の寸法R1を5.0mm以上とすることで、畝部の表面が尖った形状とならずに、比較的大きく湾曲した面状に形成され、寸法R1を20.0mm以下とすることで、畝部45の大きさをコントロールして、畝部45において一つの大きな湾曲面を形成することができきる。実施形態のおむつ10では、かかる事態をなくして、比較的に大きな畝部45を規則的に複数形成することができ、触覚的及び視覚的に柔らかい印象を与えることができる。また、接合ライン41間に一つの畝部45のみが形成されることによって、おむつ10の外面に規則的なプリーツが形成されるので、外観の意匠性を向上させることができる。畝部45は、変形や蛇行せずに縦方向Yへほぼ直状に延びている。このような畝部45は、前後ウエスト域11,12のうちの少なくとも一方のウエスト域において、吸収性パネル15の横方向Xの両外側に複数形成されていればよい。
本実施形態では、接合ライン41の幅寸法W1は、0.5〜1.5mmとすることで、畝部45が横方向Xへ連続的かつ規則的に並んだ状態になり、触覚的及び視覚的により柔らかい印象を与えることができる。なお、幅寸法W1は縦方向Yにおいて一定であることが好ましい。本実施形態では、前後ウエスト域11,12において、第1非接合部の寸法R1,R2が等しくなっている。かかるおむつ10では、畝部45の高さ寸法(厚さ方向Zにおける寸法)及び幅寸法W2がほぼ等しくなっており(図4(b)参照)、外観視において、大きさがほぼ等しい畝部45が規則的に配列された状態となり、より柔らかい印象を与えることができる。
なお、上述のように横方向Xにおいて隣り合う接合ライン41の間に一つの畝部45が形成される限りにおいては、弾性層31は、前後ウエスト弾性体35,36と内層シート33のみから構成されて中間シート32を有していなくてもよい。中間シート32を有していない場合、内層シート33と外層シート30とを接合ライン41を介して互いに融着することが好ましい。本実施形態のように、前後ウエスト弾性体35,36と外層シート30との間に中間シート32を介在し、この中間シート32と外層シート30とを融着することで、前後ウエスト弾性体35,36と厚さ方向Zにおいて重なる部位において、弾性的な伸縮性を維持しつつ、弾性層31と外層シート30とを接合(融着)することができる。
また、前後ウエスト弾性体35,36が外層シート30と中間シート32との複数のシートによって被覆されていることによって、外部からその外形が明瞭に把握されることはない。さらに、外層シート30の畝部45が弾性層31から離隔して厚さ方向Zの外側へ凸曲することから、外部からおむつ10に向かう光がおむつ10の外面において散乱して、前後ウエスト弾性体35,36の視認性がより低下する。それによって、おむつ10は、前後ウエスト弾性体35,36が明瞭に視認される場合に比して下着のような外観を有し、柔軟かつ肌触りの良好な印象を与えることができる。
なお、中間シート32は、接合ライン41によって畝部45が形成される中央部11C,12Cにのみ配置される構成であってもよい。かかるおむつ10では、内外端部11A,11B,12A,12Bにおいて、前後ウエスト弾性体35,36が内層シート33と外層シート30との間に配置される。畝部45が形成される領域にのみ中間シート32を配置することにより、部材コストを低減することができる。
図3及び図4を参照すると、弾性層31は、複数条の前後ウエスト弾性体35,36によって横方向Xに伸縮可能となっており、各弾性体35,36の伸長倍率を適宜設定することにより、第2非接合部49の収縮率や畝部45の膨らみの大きさをコントロールすることができる。本実施形態では、各々の第2非接合部49に位置する前後ウエスト弾性体35,36の伸長倍率が約1.5〜3.5倍となっている。中央部11C,12Cにおいて各弾性体35,36の伸長倍率をこのように設定することで、畝部45が縦方向Yの上端部から下端部に亘って、断面形状がほぼ等しく、ほぼ一定の幅寸法を有するような綺麗な筒状を呈することができるとともに、内層シート33が所要のフィット性を得ることができる。さらに、それぞれの畝部45の形状や大きさが等しくなるように、中央部11C,12Cに配置される前後ウエスト弾性体35,36は、繊度、縦方向Yにおける離隔寸法(ピッチ)がほぼ等しいことが好ましい。
<伸長倍率の測定方法>
弾性層31の第2非接合部49に位置する前後ウエスト弾性体35,36の伸長倍率は、以下の方法で測定した。おむつ10を図2に示すように各弾性体を伸長させて平面状に拡げた状態とし、その状態において、前ウエスト域11の中央部11Cに位置する、横方向Xにおいて隣り合う接合ライン41の間の非接合部分の横方向Xの寸法(伸長状態における第2非接合部49に位置する前ウエスト弾性体35の長さ寸法と等しい)N1をそれぞれ測定する。次に、隣り合う接合ライン41において互いに対向する接合ライン41の側縁に沿って外層シート30及び弾性層31を切り取り、トルエンを用いて接着剤を溶解させて中間シート32と内層シート33と前ウエスト弾性体35とを分離し、前ウエスト弾性体35単体の長さ寸法N2を測定する。伸長倍率は「伸長倍率=N1/N2」により算出する。後ウエスト弾性体36についても同様に測定し、伸長倍率を算出した。
畝部45がより安定した形状を有するために、外層シート30は、全域に亘って凹部61が形成された賦形シートであることが好ましい。図3及び図4を参照すると、本実施形態において外層シート30の非肌対向面側には、全域に亘ってエンボス・デボス加工によって複数の凹部61が形成されており、該凹部61によって格子状の模様62が形成されている。このように外層シート30の非肌対向面側が凹凸状をなしているおむつ10では、凹部61において外層シート30が屈曲されやすくなり、畝部45がより綺麗な円弧状を呈することができる。さらに、畝部45がより安定した形状を有するために、外層シート30の単位面積当たりの質量(場合によっては、密度や比容積)等を適宜調整してもよい。外層シート30の単位面積当たりの質量は、内層シート33及び中間シート32のそれぞれの単位面積当たりの質量よりも小さいことが好ましい。
図2及び3を参照すると、前後ウエスト域11,12の内外端部11A,11B,12A,12Bには畝部45が形成されていない。かかるおむつ10では、外観視において、中央部11C,12Cに比してウエスト開口24の縁部とレッグ開口25の縁部とが着用者の身体に密着した印象を与えることができ、畝部45による柔らかい印象に加え、フィット性が高く、漏れ難い印象を与えることができる。なお、図示していないが、内層シート33に透湿性の繊維不織布を用い、外層シート30と中間シート32とに通気孔を形成してもよい。かかるおむつ10では、内層シート33によって漏れ防止できるとともに、中間シート32と外層シート30によって形成される中空の畝部45が通気路となり通気性に優れたおむつ10となる。
さらに、本実施形態では、内端部11A、12Aが位置する前後内側弾性域及び外端部11B,12Bが位置する前後外側弾性域と、中央部11C,12Cが位置する前後中間弾性域とにおいて、所定幅における伸長応力が異なっている。具体的には、前内側弾性域及び前外側弾性域(後ウエスト域12においては、後内側弾性域及び後外側弾性域)のうちの少なくとも一方の弾性域の所定幅における伸長応力が、前中間弾性域(後ウエスト域12においては、後中間弾性域)の所定幅における伸長応力よりも高くなっている。ここで所定幅とは、各弾性域の伸長応力が比較できる程度の幅寸法(縦方向Yの寸法)をいい、本実施形態では後記のとおり、30mm幅における伸長応力を比較している。
縦長円筒状の畝部45の端部において、伸長応力が高い領域が位置することにより、畝部45がより厚さ方向の外側へ凸曲した形状となり、やわらかい印象が向上する。本実施形態では、前後内側弾性域と前後外側弾性域と所定幅における伸長応力が、前後中間弾性域の所定幅における伸長応力よりも高くなっており、前後内側弾性域と前後外側弾性域の収縮によって、畝部45の縦方向Yにおける両端部がより凸曲した形状となり、綺麗な円弧状を呈する。
<伸長応力の測定方法>
前後ウエスト域11,12の各弾性域の伸長応力は、インストロン ジャパン カンパニーリミテッド社製の引張試験機(INSTRON 型式:5564)を用い、引張速度を100mm/minに設定して、以下の方法で測定した。各弾性域のうちで吸収性パネル15と重なることのない部分について、その部分から横方向Xの長さが30〜50mmの試片を切り取って、自然状態にある試片に横方向Xの離隔寸法が20mmの一対の標線を記入し、その離隔寸法が1.7倍になるまで伸長した時の各試片の伸長力を求めて、比較する。なお、各試片においてその幅寸法であるおむつ10の縦方向Yの寸法が一定でない場合には、各試片についての伸長力を幅30mmである場合の値に換算したときの伸長応力によって各試片を比較する。
<変形例>
図6(a)は、接合ライン41の変形例1を示す図5と同様の図であり、図6(b)は、接合ライン41の変形例2を示す図5と同様の図である。接合ライン41は、複数の接合部(溶着部)42を縦方向Yへ並べて配置することによって形成された不連続的なものであってもよい。より具体的に説明すると、接合ライン41は、縦方向Yへ延びる接合部42と、それらの接合部42の間に位置する非接合部位とを縦方向Yへ並べて配置することによって形成してもよい。接合部42の形状としては、図示例の矩形状のものに限られず、例えば、ドット状、縦方向Yへ長い楕円状、又はこれらの組み合わせ等を用いることができる。接合部42の縦方向Yにおける寸法M1,M2,M3は、約2.0〜50.0mmの範囲であり、縦方向Yにおいて、隣り合う接合部42の間に位置する非接合部位の寸法R3,R4は、約1.0〜20.0mmの範囲であることが好ましい。なお、非接合部位の寸法R3,R4は、接合部42の寸法M1,M2,M3よりも小さいことが好ましい。このように接合ライン41を不連続にすることで、前後ウエストパネル16,17の柔軟性が向上し、柔らかい感触を得ることができる。
<第2実施形態>
図7は、第2実施形態におけるおむつ10の図3と同様の分解図である。本実施形態に係るおむつ10は、第1実施形態にかかるそれと基本的構成が同一であるので、相違する点についてのみ以下に説明する。なお、図7では、後ウエスト域12の構成についてのみ示しているが、前ウエスト域11についても同様の構成を有する。
本実施形態では、弾性層31が、非伸縮性の中間シート32と、少なくとも横方向Xへ伸縮可能な弾性伸縮性の内層シート37とからなる。中間シート32と内層シート37とは、ホットメルト接着剤等の公知の接合手段(図示せず)を用いて互いに接合される。内層シート37としては、例えば、エラストマー繊維を含む伸縮性繊維不織布を用いることができる。吸収性パネル15は、ホットメルト接着剤等の公知の接合手段によって内層シート37の肌対向面側に接合される。本実施形態のおむつ10では、ストランド状又はストリング状の弾性体を用いたものと比して、着用者の身体に対する圧迫感を低減させて、柔らかさを向上することができる。また、肌対向面を形成する内層シート37の全面が着用者の身体に密着することでフィット性を高めることができる。
<第3実施形態>
図8は、第3実施形態におけるおむつ10の図3と同様の分解図である。本実施形態に係るおむつ10は、第1実施形態にかかるそれと基本的構成が同一であるので、相違する点についてのみ以下に説明する。なお、図8では、後ウエスト域12の構成についてのみ示しているが、前ウエスト域11についても同様の構成を有する。
本実施形態では、弾性層31が、非伸縮性の中間シート32と、少なくとも横方向Xへ伸縮可能な弾性伸縮性の内層シート37とからなり、内層シート37は、後ウエスト域12の中央部12Cにのみ配置されている。吸収性パネル15は、内層シート37と中間シート32との間に配置されており、中間シート32と内層シート37と吸収性パネル15とは、ホットメルト接着剤等の公知の接合手段によって互いに接合される。外層シート30と中間シート32とは後ウエスト域12の全域を形成しており、後ウエスト域12の内外端部12A,12Bにおいて、外層シート30と中間シート32との間には、それぞれ複数条の後ウエスト弾性体36が横方向Xへ伸長した状態で取り付けられている。中間シート32と内層シート37とは、それらの間に介在された後ウエスト弾性体36の全周に塗布されたホットメルト接着剤によって互いに接合されている。本実施形態において、内層シート37は、平面視において吸収性パネル15の吸収性コア52と重なっていてもよいが、吸収性コア52の縦方向Y外側に位置することがより好ましい。本実施形態のおむつ10では、弾性伸縮性の内層シート37によって、柔らかさとフィット性を向上することができるとともに、内外端部12A,12Bにおいては、後ウエスト弾性体36の繊度、離隔寸法、伸長倍率等を適宜設定することにより、所定幅における伸長応力が中央部12Cの所定幅における伸長応力に比して高く又は低くなるように調整することができる。
なお、図示していないが、第1〜第3実施形態に示す構成は互いに組み合わせて用いることができ、例えば、前後ウエスト域11,12のうちの一方のウエスト域では、第1実施形態に示す構成によってウエスト域を形成し、他方のウエスト域では、第2実施形態又は第3実施形態に示す構成によってウエスト域を形成してもよい。
本発明に係るおむつ10を構成する各構成部材には、明細書に記載されている材料のほかに、この種の物品において通常用いられている各種公知の材料を制限なく用いることができる。また、おむつ10の基本構造として、本明細書においては、前後ウエスト域11,12が別体の前後ウエストパネル16,17から形成されるものを例示したが、前後ウエスト域11,12及びクロッチ域13とが連続するパネルによって形成された構成であってもよいし、前後ウエスト域11,12の両側縁部が予め連結されたプルオン型ではなく、それらをテープファスナで連結するオープン型のおむつであってもよい。また、明細書において、「第1」及び「第2」等の用語は、同様の要素、位置等を単に区別するために用いられる。
10 おむつ(使い捨ての着用物品)
11 前ウエスト域(第1及び第2ウエスト域の一方)
12 後ウエスト域(第1及び第2ウエスト域の他方)
13 クロッチ域
30 外層シート
31 弾性層
32 中間シート
33 内層シート
35 前ウエスト弾性体(弾性体)
36 後ウエスト弾性体(弾性体)
41 接合ライン
42 接合部
43 非接合部位
45 畝部(非接合部)
X 横方向
Y 縦方向
Z 厚さ方向

Claims (8)

  1. 縦方向及びそれに交差する横方向と、肌対向面及び非肌対向面とを有し、前後ウエスト域の一方である第1ウエスト域と、前記前後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1及び第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを含む使い捨ての着用物品において、
    前記第1及び第2ウエスト域のうちの少なくとも第1ウエスト域は、前記非肌対向面側に位置する外層シートと、前記肌対向面側に位置する前記横方向へ伸縮可能な弾性層とを有し、
    前記外層シートは、前記縦方向へ延びる複数条の接合ラインと、前記接合ライン間に位置する複数の非接合部とを有し、前記接合ラインにおいて前記弾性層に接合されており、
    前記弾性層が伸長した状態において、前記非接合部の前記横方向の寸法は、5〜20mmであって、
    前記弾性層のうちの前記非接合部と厚さ方向において対向する部分の収縮率は、それぞれ、一定であって、
    前記弾性層が収縮することによって、前記非接合部には、前記縦方向へ連続して延び、かつ、前記厚さ方向の外側へ凸曲した形状を有する1つの畝部が形成されることを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記接合ラインの幅寸法は、0.5〜1.5mmである請求項1に記載の着用物品。
  3. 前記接合ラインは、前記縦方向へ不連続的に延びており、前記接合ラインにおいて前記縦方向に並ぶ接合部の前記縦方向の寸法は、2.0〜50.0mmであり、前記接合部の間に位置する非接合部位の寸法は、1.0〜20.0mmである請求項1又は2に記載の着用物品。
  4. 前記弾性層は、前記非肌対向面側に位置する中間シートと、前記肌対向面側に位置する内層シートと、前記中間シートと前記内層シートとの間に介在された前記横方向へ延びる複数条の弾性体とを有する請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。
  5. 前記非接合部における前記弾性体の伸長倍率は、それぞれ、1.5〜3.5倍である請求項4に記載の着用物品。
  6. 前記弾性層は、前記非肌対向面側に位置する非伸縮性の中間シートと、前記肌対向面側に位置する前記横方向へ伸縮可能な内層シートとを有する請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。
  7. 前記第1ウエスト域は、ウエスト開口側に位置する外側弾性域と、前記クロッチ域側に位置する内側弾性域と、前記外側弾性域と前記内側弾性域との間に位置する中間弾性域とを有し、
    複数の前記接合ライン及び複数の前記非接合部は、前記中間弾性域に位置しており、
    前記外側弾性域と前記内側弾性域とは、前記中間弾性域に比して伸長応力が高い請求項1〜6のいずれかに記載の着用物品。
  8. 前記外層シートは、全域に亘って凹部が形成された賦形シートである請求項1〜7のいずれかに記載の着用物品。

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