JP2017092552A - 画像投射装置および画像投射装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スポーク光の使用を動的に設定して、画質を向上させる。【解決手段】光を出射するランプ17と、ランプ17からの光を、円周方向に沿って配置された複数のセグメントから順に透過させるカラーホイール5と、カラーホイール5を透過した光を用いて画像を形成する画像表示素子10aと、画像表示素子10aを制御する画像表示素子制御部21と、を備えた画像投射装置1において、画像表示素子制御部21は、画像表示素子制御部21に入力される情報に基づいて、カラーホイール5のセグメントの境界部分を透過したスポーク光を、画像表示素子10aで投射用の光として使用するか否かの使用有無、または使用する場合の使用度合を設定する。【選択図】図6
Description
本発明は、画像投射装置および画像投射装置の制御方法
パーソナルコンピュータなどの情報処理装置、DVDプレーヤーなどの映像再生機器等から送信される画像データに基づいて、光源から照射される光を用いて画像表示素子(光変調素子ともいう)が画像を生成し、生成された画像を複数のレンズ等を含む光学系を通してスクリーン等の被投射面に投射する画像投射装置(プロジェクタ)が知られている。
画像投射装置では、輝度部分の階調表現を改善することや、黒色の浮きの発生によるコントラストの低下を抑制して、画質の向上を図ることが課題となっており、例えば、特許文献1には、所定期間毎に、外部から供給される映像信号のピークレベルを検出し、ピークレベルが所定の基準レベルよりも小さい場合に、光シャッタで光を遮断させるとともに、映像信号のレベルを増大させて液晶パネルを駆動させる画像投射装置が開示されている。
また、画像投射装置として、DMD(Digital Micro-mirror Device)を利用したDLP(Digital Light Processing)(登録商標)方式の画像投射装置が普及し、広く利用されるようになってきている。
DLP方式の画像投射装置では、複数色のフィルタを回転軸周りに配置させたカラーホイールを備え、光源からの光を回転するカラーホイールを通過させることにより、光源からの光を時分割で画像表示素子に投射し、各色の画像データに基づいて光変調して、カラー画像を生成している(色順次方式)。
ところで、カラーホイールの各色(セグメント)の境目部分が光束を横切っている間は、画像の部分部分によって色の異なる領域があり、また、各色フィルタの境目の乱反射などにより正しい色の光にならないことが知られている。
カラーホイール上のこの境界部分の領域は、スポーク(spoke)と呼ばれ、スポーク中の光はスポーク光(spoke light)と呼ばれている。そして、従来のDLP方式の画像投射装置では、スポーク光に対応する期間、DMDをオフにしてスポーク光を捨てていたため、光源からの光を効率よく用いることができていなかった。
これに対し、スポーク光を利用して色を作る技術が開発されている。例えば、テキサス・インスツルメンツ社により、混色にスポーク光を使う技術として「サブカラーブースト(Sub Color Boost:SCB)」、白色にスポーク光を使う技術として「スポークライトリキャプチャ(Spoke Light Recapture:SLR)」、スポーク光を用いて白の輝度を上げる技術として「ホワイトピーキング(White Peaking)」等の技術が開発されている。
しかしながら、従来、スポーク光の使用は、スポーク光をすべて使用する、全て使用しない、ある決められたレベルで使用する、のように設計時に予め設定されており、スポーク光の使用を動的に設定することができなかった。このため、スポーク光の使用有無や使用度合によって、画質を向上させることに検討の余地が残されていた。
そこで、本発明は、スポーク光の使用を動的に設定して、画質を向上させることができる画像投射装置を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明に係る画像投射装置は、光を出射する光源と、該光源からの光を、円周方向に沿って配置された複数のセグメントから順に透過させるカラーホイールと、前記カラーホイールを透過した光を用いて画像を形成する画像表示素子と、前記画像表示素子を制御する画像表示素子制御部と、を備えた画像投射装置において、前記画像表示素子制御部は、該画像表示素子制御部に入力される情報に基づいて、前記カラーホイールの前記セグメントの境界部分を透過したスポーク光を、前記画像表示素子で投射用の光として使用するか否かの使用有無、または使用する場合の使用度合を設定するものである。
本発明によれば、スポーク光の使用を動的に設定して、画質を向上させることができる。
以下、本発明に係る構成を図1から図8に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
(画像投射装置)
図1は、画像投射装置1の一実施形態を示す外観斜視図である。また、図2は、画像投射装置1の側面図であって、被投射面であるスクリーン15への投射状態を示した図である。
図1は、画像投射装置1の一実施形態を示す外観斜視図である。また、図2は、画像投射装置1の側面図であって、被投射面であるスクリーン15への投射状態を示した図である。
画像投射装置1は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置やビデオカメラなどの撮像装置等から入力される映像データを基に映像を生成し、その映像をスクリーン15に投影表示する装置(プロジェクタ)である。
画像投射装置1は、装置内部に光源としてのランプや多数の電子基板を備えており、起動時には、装置の内部温度が上昇する。このため、画像投射装置1には、内部の構成部品が耐熱温度を超えないように、吸気口11および排気口12が設けられている。
図3(A)は、画像投射装置1の外装カバー2を外した状態を示す斜視図である。また、図3(B)は図3(A)の丸囲み部分で示す光学エンジン3と光源ユニット4の拡大構成図である。図3に示すように、画像投射装置1は、光学エンジン3および光源ユニット4を備えている。また、図4は、照明装置である照明ユニット3a(照明光学系)、投射ユニット3b(投射光学系)、画像表示素子ユニット10、および光源ユニット4の上面から見た断面図である。光学エンジン3は、照明ユニット3aおよび投射ユニット3bからなる。
図3に示すように、吸気口11、排気口12の内側には、それぞれ吸気ファン13、排気ファン14が設けられており、吸気ファン13から吸入した外気を排気ファン14から排出することで、装置内の強制気流による空冷がなされる。
画像投射装置1においては、光源ユニット4の光源からの光(白色光)が光学エンジン3の照明ユニット3aに照射される。照明ユニット3a内では、照射された白色光を分光した後、光学部材により画像表示素子ユニット10へ導き、変調信号に応じて画像形成する画像表示素子ユニット10とその画像を投射ユニット3bによりスクリーン15へ拡大投射する構成となっている。
光源ユニット4の光源であるランプ17としては、種々のランプを用いることができるが、例えば、一対の電極間の放電により発光物質が発光する高圧水銀ランプ、キセノンランプなどのアークランプを用いることができる。
また、光源ユニット4の側面の一方向側には光源冷却手段としての1つの冷却ファン16が設けられている。冷却ファン16は、光源ユニット4の各部が設定された定格温度範囲内の温度となるように、その回転数が制御される。また、光源ユニット4からの光の出射方向と投射ユニット3bからの映像光の出射方向は、図4に示すように、略90°の関係となっている。
光学エンジン3の照明ユニット3aは、光源から照射された光を時分割によって分光する色分割素子としてのカラーホイール5と、カラーホイール5から出射した光を導くライトトンネル6と、リレーレンズ7、平面ミラー8および凹面ミラー9と、を備えている。また、照明ユニット3a内には、画像表示素子ユニット10が設けられる。
照明ユニット3aでは、先ず、光源からの出射光である白色光が、円盤状のカラーホイール5で単位時間毎にRGB等の各色が繰り返す光に変換され出射される。
カラーホイール5から出射された色分離された光は、ライトトンネル6に導かれる。ライトトンネル6は、入射された光がその内部(内壁)で複数回反射され合成されることで均一化する照明均一変換光学部材である。ライトトンネル6は、例えば、ガラス板に銀コート、誘電体多層膜など蒸着した反射コート面を内側にして4面または多面で対向するように配置されている。
次いで、ライトトンネル6から出射された光は、2枚のレンズを組み合わせてなるリレーレンズ7により、光の軸上色収差を補正しつつ集光される。また、リレーレンズ7から出射される光は、平面ミラー8および凹面ミラー9によって反射されて、画像表示素子ユニット10に集光される。画像表示素子ユニット10は、複数のマイクロミラーからなる略矩形のミラー面を有し、映像データに基づいて各マイクロミラーが時分割駆動されることにより、所定の映像を形成するように投射光を加工して反射する画像表示素子10a(光変調素子、DMD素子)を備えている。
画像表示素子ユニット10は、入力信号に応じてマイクロミラーのオンオフを切り替えることで投射ユニット3bへ光を出力する光を選別するとともに階調を表現する。また、時分割された各色の映像を重畳させることで、一つのカラー画像を生成する。
すなわち、画像表示素子10aにより、時分割で映像データに基づいて、複数のマイクロミラーが使用する光は投射レンズへ反射され、捨てる光はOFF光板へ反射される。画像表示素子ユニット10で使用する光は投射ユニット3bへ反射し、投射ユニット3b内の複数の投射レンズを通り拡大された映像光はスクリーン15上へ拡大投影される。
図5にカラーホイール5の平面模式図を示す。カラーホイール5は、回転モータ51の回転周上に複数のカラーフィルタ52を固定した部材である。カラーフィルタ52は、カラーホイール5の回転中心からずらした位置に配置される形状を有しており、回転モータ51の駆動により、例えば、120Hzで高速回転し、ランプ17から発光された光が回転中のカラーフィルタ52を順に透過する。カラーホイール5を透過した光は、順次各色のセグメントが切り替わるため、肉眼では全てのセグメントの色が積算された映像として目視することができる。
カラーホイール5は、例えば、図5に示すように、赤(R)、緑(G)、青(B)の透過特性を持ったカラーフィルタ52R,52G,52Bを有している。また、明るさ重視、色味重視などを実現するために、白、シアン、イエロー、マジェンダなどの補色カラーフィルタを設けたものも知られている。また、カラーブレーキングを防ぐため,R、G、B各色のセグメントを2つ設けたものも知られている。
ランプ17からの光Lがカラーホイール5を透過する際、光Lは所定の大きさの径を持っているとともに、カラーホイール5のセグメントの境目ではフィルタの色が切替るため、この部分を透過した光Lは、正しい色の光になっていない。
カラーホイール5上のセグメントの境界部の領域はスポーク(spoke)と呼ばれ、例えば、図5の矢印Aで示すカラーフィルタ52Rとカラーフィルタ52Gの境界部である。また、
スポーク中の光Lはスポーク光(spoke light)、スポーク光が透過する期間はスポークタイム(spoke time)と呼ばれる。
スポーク中の光Lはスポーク光(spoke light)、スポーク光が透過する期間はスポークタイム(spoke time)と呼ばれる。
すでに述べたように、従来は、スポークタイムでは、画像表示素子をオフにしてスポーク光を捨てていたため、光源からの光を効率よく用いることができていなかった。しかしながら、色の正確性を多少犠牲にしても良いならば、例えば、赤と緑の境界部のスポーク光は黄色を発色する際に使えるはずであり、全でのスポークの光を合わせれば、ほぼ白の光になるはずである。
これに対し、例えば、テキサス・インスツルメンツ社により、混色にスポーク光を使う技術として「サブカラーブースト」、白色にスポーク光を使う技術として「スポークライトリキャプチャ」、スポーク光を用いて白の輝度を上げる技術として「ホワイトピーキング」等の技術が開発されている。なお、カラーホイール5が白セグメントを有する場合は、「ホワイトピーキング」は、カラーホイール5の白セグメントと、「スポークライトリキャプチャ」の双方を使って白の輝度を上げるものである。
以下、本実施形態では、スポーク光を利用する技術の例としてホワイトピーキングを例として説明するが、本発明は、ホワイトピーキングに限らず、スポーク光の使用有無および使用程度を設定する技術であれば適用可能であることは勿論である。
ホワイトピーキングでは、設定値(ホワイトピーキングレベルという)を0〜10の間で設定可能とし、スポーク光の使用有無および使用度合を制御している。ホワイトピーキングレベル0はスポーク光を使用しない設定であり、スポーク期間に画像表示素子10aのすべてのミラーをオフとして、スポーク光を投射光としない設定である。一方、ホワイトピーキングレベル10はスポーク光を全て使用する設定であり、スポーク期間に画像表示素子10aのすべてのミラーをオンにして、スポーク光を投射光とする設定である。また、設定値1〜9は、使用する画像表示素子10aの割合(使用するスポーク光の程度)がそれぞれ設定されている。
このようにホワイトピーキングでは、ホワイトピーキングレベルによりスポーク光の使用有無および使用度合を制御することで、投射レンズを透過するスポーク光の光量を制御している。
しかしながら、これまで、ホワイトピーキングレベルはプリセットで使用される値(初期設定値)が用いられ、すべての投射画像に同一の設定値が用いられていた。例えば、明るさを重視する画像投射装置1では、ほぼ10に設定されている。すなわち、スポーク期間に透過する光量は、初期設定値に依存し、スポーク期間に透過する光量を動的に設定することができなかった。
そこで本実施形態に係る画像投射装置は、光を出射する光源(ランプ17)と、該光源からの光を、円周方向に沿って配置された複数のセグメントから順に透過させるカラーホイール(カラーホイール5)と、カラーホイールを透過した光を用いて画像を形成する画像表示素子(画像表示素子10a)と、画像表示素子を制御する画像表示素子制御部(画像表示素子制御部21)と、を備えた画像投射装置(画像投射装置1)において、画像表示素子制御部は、該画像表示素子制御部に入力される情報に基づいて、カラーホイールのセグメントの境界部分を透過したスポーク光を、画像表示素子で投射用の光として使用するか否かの使用有無、または使用する場合の使用度合を設定するものである。なお、括弧内は実施形態での符号、適用例を示す。
図5は、本実施形態に係る画像投射装置1の一例を示す機能ブロック図である。
画像投射装置1は、主制御部20、ファン25、不揮発性メモリ26、電源ユニット27、本体操作部28、リモコン受信部29、映像信号入力部30、入力端子31、ランプ17、照明ユニット3a、画像表示素子ユニット10、投射ユニット3b、等を備え、スクリーン15に画像を投射する画像投射装置1である。また、遠隔操作手段としてのリモコン32を備えている。
主制御部20は、画像投射装置1の全体の制御を行う。主制御部20は、入力された映像信号に対して、コントラスト調整、明るさ調整、シャープネス調整、スケーリング処理などの画像処理や、メニュー情報などの重畳画面(OSD:On Screen Display)の表示制御、その他各種制御をおこなう。
また、主制御部20は、画像表示素子10aのマイクロミラーのオン/オフ等を制御する画像表示素子制御部21、カラーホイール5の回転駆動等を制御するカラーホイール制御部22、ランプ17のオン/オフや点灯パワー(駆動電力)等を制御するランプ制御部23(光源制御手段)、画像投射装置1内の温度やランプ17の温度が所定の温度となるようにファン25を制御するファン制御部24を備えている。なお、各制御部21〜24は主制御部20とは別途設けられていてもよい。
また、主制御部20は、リモコン受信部29、本体操作部28、映像信号入力部30、不揮発性メモリ26、と接続されており、これらの各機能部を制御する。
主制御部20、および各制御部21〜24は、例えば、マイクロコントローラ(マイコン)で構成され、CPU(中央演算処理ユニット)、ROM(リードオンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)などの演算部および記憶部を有し、CPUがRAMと協働してROMに記憶されているプログラムを実行することで、各部の機能が実現される。
入力端子31は、映像信号を入力するインタフェースであって、D−Subコネクタ等のVGA(Video Graphics Array)入力端子やHDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)端子、S−VIDEO端子、RCA端子等のビデオ入力端子等である。入力端子31に接続されたケーブルを介してコンピュータやAV機器などの映像供給装置から映像信号を受信する。また、複数の入力端子31を備える場合もある。
映像信号入力部30は、入力端子31に入力された映像信号を処理するものであって、例えば、当該映像信号にシリアル−パラレル変換や電圧レベル変換などの種々の処理を施す。また、映像信号の解像度や周波数などを解析する信号判定機能を有する。
不揮発性メモリ26は、映像信号に対する画像処理やその他各種処理において、データを記憶する。不揮発性メモリ26としては、例えば、EPROMやEEPROM、フラッシュメモリ等の不揮発性半導体メモリを採用することができる。画像投射装置1は、電源オフ後も前回の設定内容(言語設定など)を保存しておくことができる。
本体操作部28は、画像投射装置1を操作するインタフェースであって、ユーザからの種々の操作要求を受け付ける。本体操作部28は、操作要求を受け付けると、当該操作要求を主制御部20に通知する。本体操作部28は、画像投射装置1の外面に設けられる操作キー(操作ボタン)等によって構成される。
リモコン受信部29は、リモコン32からの操作信号を受信する。リモコン受信部29は、操作信号を受信すると、当該操作信号を主制御部20に通知する。
ユーザは、本体操作部28またはリモコン32を操作することにより、各種設定等を行うことができる。例えば、メニュー画面等の表示指示、画像投射装置1の設置状態の選択、投射画像のアスペクト比の変更要求、画像投射装置1の電源OFF要求、ランプ17の光量を変更するランプパワー変更要求、投射画像の画質(高輝度や標準、ナチュラル等)を変更する映像モード変更要求、投射画像を停止するフリーズ要求、などを実行することができる。
電源ユニット27は、画像投射装置1内の各デバイスに接続されており、コンセントなどから入力されたAC(交流)電源をDC(直流)に変換して、画像投射装置1内の各デバイスに電源を供給する。
ファン25は、吸気ファン13、排気ファン14、冷却ファン16等で構成される。吸気ファン13から吸入した外気を排気ファン14から排出することで、画像投射装置1に気流を発生させて空冷がなされる。また、ランプ17の近傍には冷却ファン16が設けられており、ランプ17の温度に基づいて冷却ファンの回転量が制御される。
画像表示素子制御部21は、映像信号入力部30から映像信号を受け取ると、カラーホイール制御部22およびランプ制御部23に同期信号を送る。これにより、画像表示素子10a、カラーホイール5、ランプ17を同期させて駆動させることにより、時分割で各色の映像を生成する。
ランプ17は、交流矩形波で駆動しており、その出力はランプ制御部23により制御されている。ランプ波形はランプ制御部23に複数記録されており、その中から所定のランプ波形が選択されて、ランプ17が駆動される。
画像表示素子制御部21は、映像信号の信号レベルを検出し、映像信号に応じてホワイトピーキングレベルを変更する。
本実施形態では、ホワイトピーキングレベルの変更は、入力された映像信号のフレームごとの信号レベルと、所定の閾値とを比較して、比較結果に応じて、ホワイトピーキングレベルの変更の有無を判断している。
例えば、映像信号のR信号、G信号、B信号の各信号レベルのフレーム単位での最大値または平均値と、所定の閾値とを比較し、各信号での値がすべて、所定の閾値以下である場合にホワイトピーキングレベルを変更するものである。
また、ホワイトピーキングレベルの変更は、フレーム単位で所定の条件を満たした場合に変更してもよいし、所定数の複数フレームに亘り(所定時間に亘り)、所定の条件を満たした場合に変更するようにしてもよい。
また、検出する映像信号は、投射画面全体についての映像信号の信号レベルであっても、その一部であってもよい。例えば、重畳画面(OSD)を除く部分についての映像信号の信号レベルに基づいて比較するものであってもよい。
図7は、画像投射装置1によるホワイトピーキングの設定値変更処理の一例を示すフローチャートである。
先ず、画像表示素子制御部21は、映像信号入力部30から映像信号を受け取ると、フレームごとに映像信号の信号レベルを検出する(S101)。映像信号の信号レベルが所定の閾値以下であるかを判断し(S102)、所定の閾値以下である場合(S102:YES)は、ホワイトピーキングレベルを変更し(S103)、新たに設定されたホワイトピーキングレベルに基づいて、画像の投射制御がなされる(S104)。
一方、映像信号の信号レベルが所定の閾値以下でない場合(S102:NO)は、設定されているホワイトピーキングレベルのまま画像の投射が継続される(S104)。
以下にホワイトピーキングレベルの設定例を示す。表1は、明るさを重視する場合(設定例1とする)のホワイトピーキングレベルを決定する設定テーブルである。
表1では、入力される映像信号の信号レベル(白)が20%を超える(RGBの各信号レベルが20%を超える)の場合、明るさを持たせるためホワイトピーキングレベルを「10」に設定するようにしている。また、映像信号の信号レベル(白)が20%以下の場合は、投射画像がほぼ黒に近いため、ホワイトピーキングレベルを「0」に設定して、黒を早く飽和させることにより、見かけ上のコントラストを向上させて投射画像の画質向上を図ることができる。なお、一般に白と黒の比をコントラスト呼ぶが、本実施形態に係る画像投射装置1では、白の階調を変化させているので、これを見かけ上のコントラストと呼ぶものとしている。
また、表2は、投射画像の暗部の階調を重視する場合(設定例2とする)のホワイトピーキングレベルを決定する設定テーブルである。
表2では、入力される映像信号の信号レベル(白)が50%を超える(RGBの各信号レベルが50%を超える)の場合、明るさを持たせるためホワイトピーキングレベルを「10」に設定するようにしている。そして、映像信号の信号レベル(白)が低下していく毎に、ホワイトピーキングレベルを徐々に低くなるように設定している。これにより、黒の階調を潰さずに、見かけ上のコントラストを向上させて投射画像の画質向上を図ることができる。
図8は、ホワイトピーキングレベル変更後の輝度値変換特性曲線を示している。図8(A)は設定例1、図8(B)は設定例2についての輝度値変換特性曲線である。
設定例1では、ホワイトピーキングレベル変更後、20%以下の階調が黒で飽和されたことを示している。また、設定例2では、投射画像の暗部の階調を潰さずに表現できていることを示している。
以上説明した本実施形態に係る画像投射装置1によれば、スポーク光の使用を動的に設定して、画質を向上させることができる。具体的には、フレーム単位で映像信号の信号レベルを検出し、該信号レベルに基づいて、スポーク光の使用有無、またはスポーク光の使用度合の設定値を動的に設定することで、見かけ上のコントラストを高めることができ、これにより画質を向上させることができる。例えば、信号レベルが所定のレベルより小さい場合、ホワイトピーキングのレベルを低く設定することにより、スポーク期間に透過する光量を通常より少なくして、見かけ上のコントラストを高めることができる。
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
例えば、画像投射装置1内の任意の位置での照度を検知する照度センサ(照度検知手段)を備え、画像表示素子制御部21は、照度センサで検知した照度に基づいて、ホワイトピーキングレベルを設定するものであってもよい。照度が高い場合にはホワイトピーキングレベルを高くし、照度が低い場合にはホワイトピーキングレベルを低くすることで、見かけ上のコントラストを高めることができる。
また、画像表示素子制御部21は、ランプ制御部23によるランプ17の駆動電力に基づいて、ホワイトピーキングレベルを設定するものであってもよい。ランプ17の駆動電力が大きい場合(ランプ17が明るい場合)にはホワイトピーキングレベルを高くし、ランプ17の駆動電力が低い場合にはホワイトピーキングレベルを低くすることで、見かけ上のコントラストを高めることができる。
また、画像投射装置1内の任意の位置(例えば、ランプ17のバラスト近傍)での温度を検知する温度センサ(温度検知手段)を備え、画像表示素子制御部21は、温度センサで検知した温度に基づいて、ホワイトピーキングレベルを設定するものであってもよい。温度が高い場合にはホワイトピーキングレベルを高くし、温度が低い場合にはホワイトピーキングレベルを低くすることで、見かけ上のコントラストを高めることができる。
また、画像表示素子制御部21は、投射画像の輝度や各映像信号についてのヒストグラムを取得し、該ヒストグラムに基づいて、ホワイトピーキングレベルを設定するものであってもよい。例えば、白が多い場合にはホワイトピーキングレベルを高くし、黒が多い場合には、ホワイトピーキングレベルを低くすることで、見かけ上のコントラストを高めることができる。
1 画像投射装置
2 外装カバー
3 光学エンジン
3a 照明ユニット
3b 投射ユニット
4 光源ユニット
5 カラーホイール
6 ライトトンネル
7 リレーレンズ
8 平面ミラー
9 凹面ミラー
10 画像表示素子ユニット
10a 画像表示素子
11 吸気口
12 排気口
13 吸気ファン
14 排気ファン
15 スクリーン
16 冷却ファン
17 ランプ
20 主制御部
21 画像表示素子制御部
22 カラーホイール制御部
23 ランプ制御部
24 ファン制御部
25 ファン
26 不揮発性メモリ
27 電源ユニット
28 本体操作部
29 リモコン受信部
30 映像信号入力部
31 入力端子
32 リモコン
51 回転モータ
52,52R,52G,52B カラーフィルタ
L 光(スポーク光)
2 外装カバー
3 光学エンジン
3a 照明ユニット
3b 投射ユニット
4 光源ユニット
5 カラーホイール
6 ライトトンネル
7 リレーレンズ
8 平面ミラー
9 凹面ミラー
10 画像表示素子ユニット
10a 画像表示素子
11 吸気口
12 排気口
13 吸気ファン
14 排気ファン
15 スクリーン
16 冷却ファン
17 ランプ
20 主制御部
21 画像表示素子制御部
22 カラーホイール制御部
23 ランプ制御部
24 ファン制御部
25 ファン
26 不揮発性メモリ
27 電源ユニット
28 本体操作部
29 リモコン受信部
30 映像信号入力部
31 入力端子
32 リモコン
51 回転モータ
52,52R,52G,52B カラーフィルタ
L 光(スポーク光)
Claims (9)
- 光を出射する光源と、
該光源からの光を、円周方向に沿って配置された複数のセグメントから順に透過させるカラーホイールと、
前記カラーホイールを透過した光を用いて画像を形成する画像表示素子と、
前記画像表示素子を制御する画像表示素子制御部と、を備えた画像投射装置において、
前記画像表示素子制御部は、該画像表示素子制御部に入力される情報に基づいて、前記カラーホイールの前記セグメントの境界部分を透過したスポーク光を、前記画像表示素子で投射用の光として使用するか否かの使用有無、または使用する場合の使用度合を設定することを特徴とする画像投射装置。 - 前記画像表示素子制御部は、該画像表示素子制御部に入力される映像信号の信号レベルに基づいて、前記スポーク光の前記使用有無または前記使用度合を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
- 前記画像表示素子制御部は、該画像表示素子制御部に入力されるR信号、G信号、B信号の各信号レベルのフレーム単位での最大値または平均値と、所定の閾値とを比較し、比較結果に応じて、前記スポーク光の前記使用有無または前記使用度合を設定することを特徴とする請求項2に記載の画像投射装置。
- 前記画像表示素子制御部は、複数のフレームに亘り、前記比較結果が所定の条件を満たす場合に、前記スポーク光の前記使用有無または前記使用度合を設定することを特徴とする請求項3に記載の画像投射装置。
- 当該画像投射装置の所定位置での照度を検知する照度検知手段を備え、
前記画像表示素子制御部は、前記照度検知手段での検知結果に基づいて、前記スポーク光の前記使用有無または前記使用度合を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。 - 前記光源を制御する光源制御手段を備え、
前記画像表示素子制御部は、前記光源制御手段による前記光源の駆動電力に基づいて、前記スポーク光の前記使用有無または前記使用度合を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。 - 当該画像投射装置の所定位置での温度を検知する温度検知手段を備え、
前記画像表示素子制御部は、前記温度検知手段での検知結果に基づいて、前記スポーク光の前記使用有無または前記使用度合を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。 - 前記画像表示素子制御部は、投射画像のヒストグラムを取得し、該ヒストグラムに基づいて、前記スポーク光の前記使用有無または前記使用度合を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。
- 光を出射する光源と、
該光源からの光を、円周方向に沿って配置された複数のセグメントから順に透過させるカラーホイールと、
前記カラーホイールを透過した光を用いて画像を形成する画像表示素子と、を備えた画像投射装置の制御方法において、
映像信号の信号レベルに基づいて、前記カラーホイールの前記セグメントの境界部分を透過したスポーク光を、前記画像表示素子で投射用の光として使用するか否かの使用有無、または使用する場合の使用度合を設定するようにしたことを特徴とする画像投射装置の制御方法。
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WO2023095617A1 (ja) * | 2021-11-29 | 2023-06-01 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 制御装置および投写型映像表示装置 |
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- 2015-11-04 JP JP2015216444A patent/JP2017092552A/ja active Pending
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