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JP2017089800A - 密封装置 - Google Patents

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JP2017089800A
JP2017089800A JP2015222184A JP2015222184A JP2017089800A JP 2017089800 A JP2017089800 A JP 2017089800A JP 2015222184 A JP2015222184 A JP 2015222184A JP 2015222184 A JP2015222184 A JP 2015222184A JP 2017089800 A JP2017089800 A JP 2017089800A
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Abstract

【課題】2つのメカニカルシールを用いたダブル型の密封装置において、ポンプなどを必要とすることなくエクスターナル流体を自己循環可能とする密封装置を提供する。【解決手段】回転軸200と共に回転する回転環140と、ハウジング300に対して固定され、かつ回転環140における密封対象流体側(F)の端面に対して摺動する第1固定環150と、ハウジング300に対して固定され、かつ回転環140における大気側(A)の端面に対して摺動する第2固定環160と、回転環140の外周面に固定され、回転環140と共に回転することで、密封対象流体側(F)及び大気側(A)の双方の領域内のエクスターナル流体を径方向外側に導くパーシャルインペラー170と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、メカニカルシールを備える密封装置に関する。
従来、回転軸とハウジングとの間の環状隙間を密封するために、メカニカルシールを備える密封装置が知られている。また、密封対象流体の漏れを低減させる目的で、2つのメカニカルシールを用いたダブル型の密封装置も知られている(特許文献1,2参照)。このダブル型のメカニカルシールを備える密封装置においては、メカニカルシールを構成する回転環と固定環との摺動部位の冷却や洗浄を行うために、摺動部位に対して、エクスターナル流体を流し込むように構成されるのが一般的である。しかしながら、従来例に係るメカニカルシールを用いたダブル型の密封装置の場合には、エクスターナル流体を供給するために、ポンプなどを必要としていた。
特開2012−107609号公報 国際公開第2010/001683号
本発明の目的は、2つのメカニカルシールを用いたダブル型の密封装置において、ポンプなどを必要とすることなくエクスターナル流体を自己循環可能とする密封装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するために以下の手段を採用した。
すなわち、本発明の密封装置は、
回転軸と、該回転軸の軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を密封する密封装置であって、
前記回転軸と共に回転する回転環と、
前記ハウジングに対して固定され、かつ前記回転環における密封対象流体側の端面に対して摺動する第1固定環と、
前記ハウジングに対して固定され、かつ前記回転環における密封対象流体側とは反対側の端面に対して摺動する第2固定環と、
前記回転環の外周面に固定され、該回転環と共に回転することで、密封対象流体側及び密封対象流体側とは反対側の双方の領域内のエクスターナル流体を径方向外側に導くパーシャルインペラーと、
を備えることを特徴とする。
本発明は、回転環の両端面に対してそれぞれ摺動する第1固定環と第2固定環を備えている。すなわち、本発明は、2つのメカニカルシールを用いたダブル型の密封装置である。そして、本発明においては、回転環と共に回転するパーシャルインペラーを備えているため、ポンプなどを必要とすることなくエクスターナル流体を自己循環させることができる。また、パーシャルインペラーは、回転環の外周面に固定されている。そのため、回転環と第1固定環との摺動部位、及び回転環と第2固定環との摺動部位の近くにパーシャルインペラーが存在するため、各摺動部位に対して効果的にエクスターナル流体を供給させ
ることができる。
前記ハウジングに対して固定され、かつその内周面側に前記回転環と第1固定環と第2固定環が配置されるシールカバーを備え、
前記シールカバーには、
第1固定環と前記回転環との摺動面に向けて、第1固定環及び前記回転環の外周面よりも径方向外側からエクスターナル流体を流入させる第1流入孔と、
第2固定環と前記回転環との摺動面に向けて、第2固定環及び前記回転環の外周面よりも径方向外側からエクスターナル流体を流入させる第2流入孔と、
前記パーシャルインペラーの外周面と対向する位置に、エクスターナル流体を導く導入口を有する流出孔と、が形成されると共に、
第1固定環と前記回転環との摺動面は、軸線方向において第1流入孔における先端の開口部の位置と前記導入口の位置との間に位置し、
第2固定環と前記回転環との摺動面は、軸線方向において第2流入孔における先端の開口部の位置と前記導入口の位置との間に位置するとよい。
これにより、回転環と第1固定環との摺動部位、及び回転環と第2固定環との摺動部位の双方に対して、より確実にエクスターナル流体を供給することができる。また、回転環と第1固定環との摺動部位に送り込まれた後のエクスターナル流体と、回転環と第2固定環との摺動部位に送り込まれた後のエクスターナル流体のいずれも共通の流出孔に導かれる。従って、流路の構成が複雑化してしまうことを抑制できる。これにより、密封装置内におけるエクスターナル流体の流路が長くなってしまうことを抑制することができる。更に、本発明においては、回転環と第1固定環との摺動部位に送り込まれた後のエクスターナル流体と、回転環と第2固定環との摺動部位に送り込まれた後のエクスターナル流体のいずれも共通のパーシャルインペラーを用いて流出孔に導くように構成されている。従って、部品点数の増加も抑制できる。
前記パーシャルインペラーは、前記回転環の外周面に焼嵌めにより固定されているとよい。
これにより、回転環がカーボンやSiCなど脆性材料で構成されていても、パーシャルインペラーを固定させることが可能となる。
なお、上記各構成は、可能な限り組み合わせて採用し得る。
以上説明したように、本発明によれば、2つのメカニカルシールを用いたダブル型の密封装置において、ポンプなどを必要とすることなくエクスターナル流体を自己循環させることができる。
図1は本発明の実施例に係る密封装置の装着状態を示す模式的断面図である。 図2は本発明の実施例に係るパーシャルインペラーの平面図である。 図3は本発明の実施例に係るパーシャルインペラーの断面図である。 図4は本発明の実施例に係るシールカバーの断面図の一部である。 図5は本発明の変形例に係るパーシャルインペラーの平面図の一部である。 図6は本発明の変形例に係るパーシャルインペラーの断面図の一部である。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(実施例)
図1〜図4を参照して、本発明の実施例に係る密封装置について説明する。図1は本発明の実施例に係る密封装置の装着状態を示す模式的断面図である。なお、図1における断面図は、密封装置の中心軸線を含む断面図である。ただし、図1においては、説明の便宜上、特徴的な部分を示すため、切断位置の位相(周方向の位置)は適宜異なっている。図2は本発明の実施例に係るパーシャルインペラーの平面図である。図3は本発明の実施例に係るパーシャルインペラーの断面図であり、図2中のBB断面図である。図4は本発明の実施例に係るシールカバーの断面図の一部であり、図1中のシールカバーにおけるAA線で切断した断面図に相当する。
<密封装置全体>
特に、図1を参照して、本発明の実施例に係る密封装置の全体構成について説明する。本実施例に係る密封装置100は、回転軸200と、回転軸200の軸孔を有するハウジング300との間の環状隙間を密封するために設けられる。本実施例に係る密封装置100は、2つのメカニカルシールを備えるダブル型の密封装置である。本実施例においては、ハウジング300に対して固定される第1シールカバー110及び第2シールカバー120と、回転軸200の外周に取付けられるスリーブ130との間に2つのメカニカルシールが設けられている。第1シールカバー110及び第2シールカバー120は、いずれも環状の部材である。スリーブ130は、スリーブ130の外周面に取り付けられたスリーブカラー135がセットスクリュ135aにより固定されることにより、回転軸200に取り付けられている。また、ハウジング300における密封対象流体側(F)とは反対側である大気側(A)の端面に、第2シールカバー120が取り付けられている。更に、第2シールカバー120の大気側(A)の端面に第1シールカバー110が取り付けられている。これら第1シールカバー110及び第2シールカバー120は、不図示のボルトによって、ハウジング300に固定されている。
<メカニカルシール>
本実施例に係るメカニカルシールの構成について、より詳細に説明する。本実施例に係るメカニカルシールは、回転軸200と共に回転する回転環140と、いずれもハウジング300に対して固定される第1固定環150及び第2固定環160とを備えている。第1固定環150は第2シールカバー120に固定されることにより、ハウジング300に対して固定されている。この第1固定環150は、回転環140における密封対象流体側(F)の端面に対して摺動するように構成されている。そして、この第1固定環150は、スプリング155によって、回転環140に向かって付勢されている。また、第2固定環160は第1シールカバー110に固定されることにより、ハウジング300に対して固定されている。この第2固定環160は、回転環140における密封対象流体側とは反対側である大気側(A)の端面に対して摺動するように構成されている。そして、この第2固定環160は、スプリング165によって、回転環140に向かって付勢されている。
そして、本実施例に係る密封装置100においては、回転環140の外周面に、回転環140と共に回転することでエクスターナル流体を循環させる動力を発生させるパーシャルインペラー170が設けられている。
<パーシャルインペラー>
本実施例に係るパーシャルインペラー170について、より詳細に説明する。パーシャルインペラー170は、回転環140の外周面に焼嵌めにより固定されている。また、このパーシャルインペラー170は、回転環140と共に回転することで、密封対象流体側(F)及び大気側(A)の双方の領域内のエクスターナル流体を径方向外側に導く役割を担っている。より具体的には、パーシャルインペラー170は、円環状の部材により構成されており、その両側面に、断面形状が円弧状の切り欠き171,172が複数設けられている(図2及び図3参照)。これにより、パーシャルインペラー170が回転すると、複数の切り欠き171,172によって、密封対象流体側(F)及び大気側(A)の双方の領域内のエクスターナル流体が径方向外側に導かれる。
<シールカバー>
本実施例に係るシールカバーについて、より詳細に説明する。本実施例に係るシールカバー(第1シールカバー110及び第2シールカバー120)は、上記の通り、ハウジング300に対して固定され、かつその内周面側に回転環140と第1固定環150と第2固定環160が配置されている。第1シールカバー110には、周方向の一か所に設けられる流出孔111と、周方向に間隔を空けて設けられる複数の流入孔112とが形成されている。なお、流出孔111と流入孔112は周方向の異なる位置に形成されている。
流出孔111は、パーシャルインペラー170の外周面と対向する位置に、エクスターナル流体を導く導入口111aを有している。また、流出孔111における第1シールカバー110の外周面側には配管が接続される接続口111bが設けられている。更に、第1シールカバー110の内周面側にはブランクピース113が設けられている。このブランクピース113は、導入口111aにおけるパーシャルインペラー170の回転方向(図4中矢印Y方向)下流側の端縁近傍に設けられている。また、このブランクピース113は、径方向内側に突出するように設けられている。これにより、パーシャルインペラー170によって径方向外側に導かれるエクスターナル流体は、ブランクピース113により導入口111aへと効率良く導かれる。
流入孔112は、第1シールカバー110の外周面側に設けられ、配管が接続される接続口112cと、この接続口112cから分岐する第1流入孔112a及び第2流入孔112bとから構成される。第1流入孔112aは、第1固定環150と回転環140との摺動面に向けて、第1固定環150及び回転環140の外周面よりも径方向外側からエクスターナル流体を流入させる役割を担っている。また、第2流入孔112bは、第2固定環160と回転環140との摺動面に向けて、第2固定環160及び回転環140の外周面よりも径方向外側からエクスターナル流体を流入させる役割を担っている。
ここで、第1固定環150と回転環140との摺動面S1は、軸線方向(回転軸200の中心軸線方向。以下同様)において第1流入孔112aにおける先端の開口部112a1の位置と導入口111aの位置との間に位置する。また、第2固定環160と回転環140との摺動面S2は、軸線方向において第2流入孔112bにおける先端の開口部112b1の位置と導入口111aの位置との間に位置する。
なお、密封装置100においては、各部材間の隙間を封止するOリングなどのシールリングOが複数設けられている。また、密封装置100においては、各部材に対して廻り止めを行うためのピンPが複数設けられている。メカニカルシールを備える密封装置において、これらのシールリングO及びピンPが複数設けられることについては公知技術であるので、その詳細説明は省略する。
<密封装置の動作>
本実施例に係る密封装置100の動作について説明する。上記のように構成された密封
装置100によれば、回転軸200の回転と共に回転環140が回転し、静止状態にある第1固定環150と回転する回転環140の端面同士が摺動し、かつ静止状態にある第2固定環160と回転する回転環140の端面同士が摺動する。ここで、周方向に複数設けられたスプリング155によって、第1固定環150が回転環140側に付勢されるため、第1固定環150と回転環140は摺動した状態が保たれる。また、周方向に複数設けられたスプリング165によって、第2固定環160が回転環140側に付勢されるため、第2固定環160と回転環140も摺動した状態が保たれる。以上の構成により、密封対象流体側(F)の流体は、第1固定環150と回転環140との摺動部位によって、メカニカルシールの内周面側から外周面側への漏れが抑制される。なお、上記摺動部位以外からの漏れは、複数のシールリングOによって抑制される。また、メカニカルシールの外周面側に密封対象流体が漏れてしまった場合でも、第2固定環160と回転環140との摺動部位によって、密封対象流体が大気側(A)に漏れてしまうことが抑制される。
そして、回転軸200の回転によって、回転環140及びパーシャルインペラー170が回転することにより、エクスターナル流体が循環する。エクスターナル流体は、上述した2か所の摺動部位の冷却、及び各種部材の洗浄を目的として、密封装置100の内部に供給される。以下、エクスターナル流体が循環する流路構成について、より詳細に説明する。
メカニカルシールの外周面側には、上述した2か所の摺動部位によって、密封対象流体が密封されている領域と、大気に曝されている領域の双方から隔てられた空間(中間室)が存在している。この空間内にエクスターナル流体が満たされている。また、この空間は、パーシャルインペラー170によって、密封対象流体側(F)の領域と大気側(A)の領域に隔てられている。そして、上記の通り、回転環140と共にパーシャルインペラー170が回転することで、密封対象流体側(F)及び大気側(A)の双方の領域内のエクスターナル流体が流出孔111に導かれる。流出孔111から密封装置100の外部に流出したエクスターナル流体は、密封装置100の外部に設けられた流路400に流れていく。
流路400については、図1では簡略的に示している。なお、流路400は、エクスターナル流体を溜めるタンク410と、エクスターナル流体を冷やすためのクーラー420と、複数の配管等により構成される。なお、本実施例に係るクーラー420は螺旋状に形成された配管により構成される。また、図1中の矢印Xは、エクスターナル流体が流れる向きを示している。なお、クーラーは流路中に設けられる必要は無く、密封装置に流入される際、エクスターナル流体が冷却されていればよく、例えば、タンク中にエクスターナル流体を冷却する機構を設けてもよい。
流出孔111から密封装置100の外部に設けられた流路400に流出したエクスターナル流体は、流入孔112に流れていく。そして、第1流入孔112aと第2流入孔112bによって、パーシャルインペラー170により隔てられた密封対象流体側(F)の領域と大気側(A)の領域に、それぞれエクスターナル流体が流入される。
以上のように、回転環140と共にパーシャルインペラー170が回転している間、エクスターナル流体は密封装置100の内部と、密封装置100の外部に設けられた流路400との間を循環する。
<本実施例に係る密封装置の優れた点>
以上のように、本実施例に係る密封装置100は、回転環140の両端面に対してそれぞれ摺動する第1固定環150と第2固定環160を備えている。すなわち、本実施例に係る密封装置100は、2つのメカニカルシールを用いたダブル型の密封装置である。そ
して、本実施例においては、回転環140と共に回転するパーシャルインペラー170を備えているため、ポンプなどを必要とすることなくエクスターナル流体を自己循環させることができる。
また、パーシャルインペラー170は、回転環140の外周面に固定されている。そのため、回転環140と第1固定環150との摺動部位、及び回転環140と第2固定環160との摺動部位の近くにパーシャルインペラー170が存在するため、各摺動部位に対して効果的にエクスターナル流体を供給させることができる。
また、本実施例に係る密封装置100においては、第1シールカバー110に、第1固定環150と回転環140との摺動面S1に向けて、エクスターナル流体を流入させる第1流入孔112aと、第2固定環160と回転環140との摺動面S2に向けて、エクスターナル流体を流入させる第2流入孔112bが形成されている。また、第1シールカバー110には、パーシャルインペラー170の外周面と対向する位置に、エクスターナル流体を導く導入口111aを有する流出孔111も形成されている。そして、第1固定環150と回転環140との摺動面S1は、軸線方向において第1流入孔112aにおける先端の開口部112a1の位置と導入口111aの位置との間に位置している。また、第2固定環160と回転環140との摺動面S2は、軸線方向において第2流入孔112bにおける先端の開口部112b1の位置と導入口111aの位置との間に位置している。
以上のように構成されることで、回転環140と第1固定環150との摺動部位、及び回転環140と第2固定環160との摺動部位の双方に対して、より確実にエクスターナル流体を供給することができる。これにより、どちらか一方だけ劣化が進んでしまうことを抑制することができる。また、摺動部位だけでなく、スプリング155,165やピンPも洗浄されるので、異物などが堆積してしまい、これらの機能が低下してしまうことも抑制できる。
また、回転環140と第1固定環150との摺動部位に送り込まれた後のエクスターナル流体と、回転環140と第2固定環160との摺動部位に送り込まれた後のエクスターナル流体のいずれも共通の流出孔111に導かれる。従って、流路の構成が複雑化してしまうことを抑制できる。これにより、密封装置100内におけるエクスターナル流体の流路が長くなってしまうことを抑制することができる。従って、パーシャルインペラー170による動力が小さくて済むため、パーシャルインペラー170を大型化する必要がない。または、密封装置100内における流路が短くて済むため、密封装置100の外部の流路を長くすることができる。これに伴い、クーラー420の管路を長くして、冷却機能を高めることもできる。
また、本実施例においては、回転環140と第1固定環150との摺動部位に送り込まれた後のエクスターナル流体と、回転環140と第2固定環160との摺動部位に送り込まれた後のエクスターナル流体のいずれも共通のパーシャルインペラー170を用いて流出孔111に導くように構成されている。従って、部品点数の増加も抑制できる。
更に、本実施例に係るパーシャルインペラー170は、回転環140の外周面に焼嵌めにより固定される。これにより、回転環140がカーボンやSiCなど脆性材料で構成されていても、パーシャルインペラー170を固定させることが可能となる。
(その他)
上記実施例に係るパーシャルインペラー170においては、密封対象流体側(F)と大気側(A)に設ける切り欠き171,172の形状及び大きさと配置個数が等しくなるように構成する場合を示している。しかしながら、切り欠き171,172の形状及び大き
さと配置個数については、装置の大きさや環境条件に応じて適宜設定することができる。つまり、密封対象領域側(F)と大気側(A)とで、切り欠きの形状や大きさが異なるものを採用したり、両者の個数が異なるように設定したりすることもできる。
また、上記実施例に係るパーシャルインペラー170においては、密封対象流体側(F)及び大気側(A)の双方の領域内のエクスターナル流体を径方向外側に導く機能を発揮させるために、両側面に切り欠き171,172を備える構成を採用している。しかしながら、本発明におけるパーシャルインペラーは、そのような構成には限られない。以下、図5及び図6を参照して、パーシャルインペラーの変形例を説明する。図5は本発明の変形例に係るパーシャルインペラーの平面図の一部である。図6は本発明の変形例に係るパーシャルインペラーの断面図の一部であり、図5中のCC断面図である。
図示の変形例に係るパーシャルインペラー170Xは、円環状の部材により構成され、その内周面側に、周方向に間隔を空けて複数の断面円弧状の溝171Xが設けられている。また、それぞれの溝171Xには、溝底から外周面に貫通する貫通孔172Xが設けられている。
以上のように構成されるパーシャルインペラー170Xにおいても、上記実施例1で示したパーシャルインペラー170と同様に、密封対象流体側(F)及び大気側(A)の双方の領域内のエクスターナル流体を径方向外側に導く機能を発揮させることができる。また、複数の溝171及び貫通孔172を加工により形成する方が、複数の切り欠き171,172を加工により形成するよりも、加工し易いという利点もある。
100 密封装置
110 第1シールカバー
111 流出孔
111a 導入口
111b 接続口
112 流入孔
112a 第1流入孔
112a1 開口部
112b 第2流入孔
112b1 開口部
112c 接続口
113 ブランクピース
120 第2シールカバー
130 スリーブ
135 スリーブカラー
135a セットスクリュ
140 回転環
150 第1固定環
155 スプリング
160 第2固定環
165 スプリング
170,170X パーシャルインペラー
171,172 切り欠き
171X 溝
172X 貫通孔
200 回転軸
300 ハウジング
400 流路
410 タンク
420 クーラー
O シールリング
P ピン

Claims (3)

  1. 回転軸と、該回転軸の軸孔を有するハウジングとの間の環状隙間を密封する密封装置であって、
    前記回転軸と共に回転する回転環と、
    前記ハウジングに対して固定され、かつ前記回転環における密封対象流体側の端面に対して摺動する第1固定環と、
    前記ハウジングに対して固定され、かつ前記回転環における密封対象流体側とは反対側の端面に対して摺動する第2固定環と、
    前記回転環の外周面に固定され、該回転環と共に回転することで、密封対象流体側及び密封対象流体側とは反対側の双方の領域内のエクスターナル流体を径方向外側に導くパーシャルインペラーと、
    を備えることを特徴とする密封装置。
  2. 前記ハウジングに対して固定され、かつその内周面側に前記回転環と第1固定環と第2固定環が配置されるシールカバーを備え、
    前記シールカバーには、
    第1固定環と前記回転環との摺動面に向けて、第1固定環及び前記回転環の外周面よりも径方向外側からエクスターナル流体を流入させる第1流入孔と、
    第2固定環と前記回転環との摺動面に向けて、第2固定環及び前記回転環の外周面よりも径方向外側からエクスターナル流体を流入させる第2流入孔と、
    前記パーシャルインペラーの外周面と対向する位置に、エクスターナル流体を導く導入口を有する流出孔と、が形成されると共に、
    第1固定環と前記回転環との摺動面は、軸線方向において第1流入孔における先端の開口部の位置と前記導入口の位置との間に位置し、
    第2固定環と前記回転環との摺動面は、軸線方向において第2流入孔における先端の開口部の位置と前記導入口の位置との間に位置することを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 前記パーシャルインペラーは、前記回転環の外周面に焼嵌めにより固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の密封装置。
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