JP2017065942A - 水硬性ポリマーセメント組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
水酸基当量が350のヒマシ油変性3官能ポリオールと、水酸基当量が350のビスフェノールA骨格を有する4官能ポリオールと、ヒマシ油変性2官能ポリオールとの混合物が30重量部と、アルキルスルホン酸フェニルエステルとしてメザモールを10重量部と、フタル酸ジオクチルを25重量部と、水33重量部と、乳化剤2重量部とで全体として水酸基当量が360と成る水分散ポリオールA 100重量部のうち 90重量部に着色トナー(顔料濃度80重量%)10重量部を加えて主剤部100重量部とした。またポリイソシアネートとしてNCO当量135のポリメチルポリフェニルポリイソシアネート ルプラネートMB5Sを使用して硬化剤部100重量部とした。また骨材には、ガイシ粉末として粒子径0.5〜1.5mmのセルベン(商品名、株式会社オクムラセラム製)160重量部と、粒子径0.21〜1.18mmの硅砂:東北硅砂4号(商品名、東北硅砂株式会社製)550重量部と、粒子径0.07〜0.6mmの硅砂:東北硅砂6号(商品名、東北硅砂株式会社製)100重量部を使用し、セメントとして白色ポルトランドセメント(太平洋セメント社製)100重量部を使用し、実施例1の水硬性ポリマーセメント組成物の骨材及びセメント910重量部とした。
上記実施例1の水硬性ポリマーセメント組成物1150重量部にベンズイミダゾール系化合物から成る防かび剤としてコートサイドD2(10%水懸濁液)2重量部を加え均一に混合したものを実施例2の水硬性ポリマーセメント組成物とした。
上記実施例1の主剤部100重量部に代えて、水酸基当量が350のヒマシ油変性3官能ポリオール35〜40重量部と、水酸基当量が350のビスフェノールA骨格を有する4官能ポリオール3〜8重量部と、アルキルスルホン酸フェニルエステルとしてメザモールを20〜25重量部と、水30重量部と、乳化剤2重量部とで全体として水酸基当量が750と成る水分散ポリオールB 100重量部のうち90重量部に着色トナー(顔料濃度80重量%)10重量部を加えて主剤部100重量部とした以外は、同じにし、比較例1の水硬性ポリマーセメント組成物とした。
上記比較例1の主剤部100重量部に代えて、ヒマシ油変性3官能ポリオールとヒマシ油変性2官能ポリオールの混合物が48重量部と、フタル酸ジオクチルを15重量部と、水30重量部と、乳化剤2重量部と、アルキルスルホン酸フェニルエステルとしてメザモールを5重量部とで全体として水酸基当量が800と成る水分散ポリオールC 100重量部のうち90重量部に着色トナー(顔料濃度80重量%)10重量部を加えて主剤部100重量部とした以外は、同じにし、比較例2の水硬性ポリマーセメント組成物とした。
上記実施例2の主剤部100重量部に代えて、ヒマシ油変性3官能ポリオールとヒマシ油変性2官能ポリオールの混合物が30重量部と、フタル酸ジオクチルを28重量部と、水30重量部と、アルキルスルホン酸フェニルエステルとしてメザモールを10重量部、乳化剤2重量部とで全体として水酸基当量が360となる水分散ポリオールD 100重量部のうち 90重量部に着色トナー(顔料濃度80重量%)10重量部を加えて主剤部100重量部とした以外は、同じにし、比較例3の水硬性ポリマーセメント組成物とした。
23℃下にて7日養生後の実施例1、実施例2、比較例1乃至比較例3の水硬性ポリマーセメント組成物の硬化物について、JIS K 6911の規定に準じて圧縮強さ(N/mm2)を測定した。
23℃下でJISA5371の300mm×300mm×厚さ60mmの乾燥したコンクリート平板(ケット水分計HI−520コンクリートレンジにて5%以下)の表面に、均一に混合した実施例1、実施例2、比較例1乃至比較例3の水硬性ポリマーセメント組成物を厚さ3〜5mmに金ゴテで塗布して7日間養生し、中央部に高さ1mから1kgの鋼球を30回落下させ、塗膜に割れ、剥がれ等の異常のないものを○、割れ、剥がれ等の異常が生じたものを×と評価した。
JISA5371の300mm×300mm×厚さ60mmの乾燥したコンクリート平板(ケット水分計HI−520コンクリートレンジにて5%以下)を4分の1にカットして150mm×150mm×厚さ60mmの試験板とし、該試験板の表面であって4面の木口より5mm内側に深さ10mm幅10mmの目地部を設ける。23℃下において該目地部に、均一に混合した実施例1、実施例2、比較例1乃至比較例3の水硬性ポリマーセメント組成物を充填しながら、厚さ3〜5mmに塗布し7日間養生する。その後試験体中央部に95℃熱水を5分流下させ次に20℃の冷水を10分流下させることを1サイクルとして4000サイクル繰り返し、塗膜に剥がれ、浮き等異常が生じないものを○、異常が生じたものを×と評価した。
23℃下でJISA5371の300mm×300mm×厚さ60mmの乾燥したコンクリート平板(ケット水分計HI−520コンクリートレンジにて5%以下)の表面に、均一に混合した実施例1、実施例2、比較例1乃至比較例3の水硬性ポリマーセメント組成物を厚さ3〜5mmに金ゴテで塗布して7日間養生し、建研式接着力試験器により、40×40mm部分の水硬性ポリマーセメント組成物とコンクリート平板との付着強度を測定した。破壊状態は下地コンクリート100%凝集破壊を○と、それ以外を×と評価した。
23℃下にて7日養生後の実施例1、実施例2、比較例1乃至比較例3の水硬性ポリマーセメント組成物の硬化物について、95℃熱水を5分流下させ次に20℃の冷水を10分流下させることを1サイクルとした熱衝撃を250回加え、その後の試験体について、JIS Z 2911 かび抵抗性試験方法(プラスチック製品の試験(方法A:乾式法)に準じ、シャーレ中の試験体(5cm×5cm)上に試験かび混合胞子を付着乾燥させた磁器素焼き板を置き、ガラス板を載せ蓋をする。26±2℃で4週間培養し、菌糸の発育の様子を観察し、以下によって評価した。A法培地は無機塩寒天培地であり、試験菌はAspergillus niger、Penicillium pinophilum、Paecilomyces variotii、Trichoderma virens、及びChaetomium globosumである。
0:肉眼及び顕微鏡下でかびの発育は認められない。
1:肉眼でかびの発育が認められ、顕微鏡下では明らかに確認できる。
2:肉眼でかびの発育が認められ、発育部分の面積は試料の全面積の25%未満。
3:肉眼でかびの発育が認められ、発育部分の面積は試料の全面積の25%以上〜50%未満。
4:菌糸はよく発育し、発育部分の面積は全面積の50%以上。
5:菌糸の発育は激しく、試料全面を覆っている。
23℃下でJISA5371の300mm×300mm×厚さ60mmの乾燥したコンクリート平板(ケット水分計HI−520コンクリートレンジにて5%以下)の表面に、均一に混合した実施例1、実施例2、比較例1乃至比較例3の水硬性ポリマーセメント組成物を厚さ3〜5mmに金ゴテで塗布する際の、塗布し易さについて評価した。塗付作業性が良好なものを○、組成物の流動性が低くコンクリート平板の表面に均一に塗り拡げられないものを×と評価した。
23℃下でJISA5371の300mm×300mm×厚さ60mmの乾燥したコンクリート平板(ケット水分計HI−520コンクリートレンジにて5%以下)の表面に、均一に混合した実施例1、実施例2、比較例1乃至比較例3の水硬性ポリマーセメント組成物を厚さ3〜5mmに金ゴテで塗布し23℃7日間養生後の塗膜表面の状態を目視にて評価した。塗膜表面全体が均一な状態で樹脂に覆われている状態にあるものを○、不均一な状態で樹脂に覆われているものを×と評価した。
床下地コンクリート上に、均一に混合した実施例1、実施例2、比較例1乃至比較例3の水硬性ポリマーセメント組成物を、厚さ3〜5mmに金ゴテで塗布し、硬化した塗膜表面の色調(発色状態)が良好であることを目視にて確認し該状態を初期色調とする。その後23℃28日間放置し再度塗膜表面の色調を目視にて観察し、初期色調が変化して白化しているものを×とし、初期色調が白化することなく保持されているものを○と評価した。
評価結果を表1に示す。
Claims (3)
- コンクリート下地表面に厚さ3mm〜5mmに塗付する、水分散ポリオールとポリイソシアネートとセメントと骨材と水とを含有してなる水硬性ポリマーセメント組成物であって、水分散ポリオールはヒマシ油変性2官能ポリオールとヒマシ油変性3官能ポリオールとビスフェノールA骨格を有する4官能ポリオールと希釈剤と乳化剤と水とから成り、水分散ポリオールの水酸基当量は250〜450であり、ヒマシ油変性3官能ポリオールの水酸基当量は250〜450であり、ビスフェノールA骨格を有する4官能ポリオールの水酸基当量は250〜450であり、ヒマシ油変性2官能ポリオールとヒマシ油変性3官能ポリオールとビスフェノールA骨格を有する4官能ポリオールの混合物は水分散ポリオール100重量部中20〜40重量部であり、希釈剤はアルキルスルホン酸フェニルエステルとフタル酸ジオクチルを含み、アルキルスルホン酸フェニルエステルは水分散ポリオール100重量部中5〜15重量部であり、フタル酸ジオクチルは水分散ポリオール100重量部中20〜40重量部であり、セメント及び骨材の合計部数は組成物全体100重量部中の75〜90重量部であり、水分散ポリオールの水酸基当量をポリイソシアネートのNCO当量で除した値が2〜3であることを特徴とする水硬性ポリマーセメント組成物。
- ポリイソシアネートはポリメチルポリフェニルポリイソシアネートであることを特徴とする請求項1記載の水硬性ポリマーセメント組成物。
- さらにベンズイミダゾール系化合物から成る防かび剤を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の水硬性ポリマーセメント組成物。
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