JP2017052528A - 包装袋 - Google Patents
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Abstract
【課題】再封止手段を有した包装袋においても、安定した開封性を備え、切り口が美麗であり、しかも再開封が容易な汎用性の高い包装袋を提供する。【解決手段】表フィルム2と裏フィルム3を重ね合わせ、重ね合わせた前記表フィルムと前記裏フィルムの周縁部をシールした包装袋であって、前記表フィルムと前記裏フィルムの内面の対向する位置に再封止部4を有し、前記再封止部より上端側の前記表フィルム及び前記裏フィルムのそれぞれに、開封時の切断を誘導する易切断線5を設けてなり、前記易切断線は、上下に分岐して収束する分岐易切断線を有していて、前記表フィルムの前記分岐易切断線26と前記裏フィルムの前記分岐易切断線36とでは、前記包装袋の平面視状態における形成位置が左右にずれていることを特徴とする包装袋。【選択図】図1
Description
本発明は包装袋に関し、特に開口部に再封止手段を有し、開封性及び再開封性に優れた包装袋に関する。
従来から、内容物を収容した包装袋を開封しやすくするために、包装袋の開封予定線の左右両端部、または、いずれかの端部にノッチを設け、開封予定線に直線状のハーフカットを包装袋の表裏2枚のフィルムそれぞれに設けた包装袋があった。これらの包装袋は、ノッチの上下それぞれを指で摘んで、直線状のハーフカット等の易切断線に沿って引っ張ると容易に引き裂かれて開封することができる。
しかし、このような包装袋は容易に開封できるが、内容物を取り出したりするために口を開こうとすると、包装袋の引き裂かれた開封線が、表裏のフィルムで同一位置にあるために、口を開くために、指で表裏のフィルムをそれぞれ摘もうとしても、重なり合った表裏フィルムの間に指を入れることが難しく、容易に口を開くことができなかった。
また、開口部付近に合成樹脂製ファスナー等の再封止手段を取り付けて、開封後も再封止を可能とした包装袋の場合には、当該開口部と当該再封止手段との間に開封予定線を設けることになる。この場合、当該再封止手段が閉じられている時には特に、表裏フィルムの間が非常に狭くなるため、表裏フィルムの間に指を入れることが難しいという問題がより顕著に現れる。
これを回避するために、表フィルムと裏フィルムに異なる開封予定線を設けて、開封後の開封線が表裏のフィルムで同一位置にならないようにして、指で摘みやすく口開きを容易にした包装袋があった。
例えば、特許文献1に示された包装袋では、表裏フィルムのうち、一方のみを結晶領域の配列方向性を有する合成樹脂シートとしたことにより、開封時に表裏フィルムの切り口が揃わないようにしている。これにより、表裏フィルムでの開封線が異なるため、指で摘みやすくなっている。
しかし、特許文献1のような包装袋では、配列方向性を有しないシートの切り口は不揃いであり、外観上好ましくない。また、開封予定線を有さないため、裂け目が成り行き任せとなり、安定した開口性は望めないという問題があった。
そこで、表裏フィルムの開封線の位置を異ならしめるだけでなく、開封線を美麗なものにする包装袋が検討されてきた(特許文献2)。
特許文献2に示された包装袋は、包装袋の表裏フィルムの一方の外層に第1切目線を、他方の外層に第2切目線を設け、いずれの切目線も、端縁接着部の一方の外縁を起点とし、他方の端縁を終点とするものであり、第1切目線は、左右の側端縁部分を貫通する直線部分と、一方の直線部分の終点から分岐して他方の直線部分の終点に収斂する複数本の切目線とから構成されており、これら複数本の切目線は、上端側に膨れる切目線と下端側に膨れる切目線から構成されていることを特徴とするものである。
特許文献2に示された包装袋は、包装袋の表裏フィルムの一方の外層に第1切目線を、他方の外層に第2切目線を設け、いずれの切目線も、端縁接着部の一方の外縁を起点とし、他方の端縁を終点とするものであり、第1切目線は、左右の側端縁部分を貫通する直線部分と、一方の直線部分の終点から分岐して他方の直線部分の終点に収斂する複数本の切目線とから構成されており、これら複数本の切目線は、上端側に膨れる切目線と下端側に膨れる切目線から構成されていることを特徴とするものである。
特許文献2においては、上述のような構成にすることにより、手前に引き裂く場合と奥側に引き裂いた場合のいずれの開封方向においても開封線が切目線から逸脱することなく、美麗な開封線が得られるだけでなく、開封線が表裏フィルムで異なる位置になるため、開封時に指で摘みやすくすることが可能となる旨が開示されている。
また、特許文献2には、咬合具による再封止手段が設けられても良いことが記載されており、当該再封止手段は第1切目線及び第2切目線よりも下端側に設けられるとしている。
しかし、特許文献2のような包装袋では、使用者が手前に引き裂いた場合には、第1切目線の下端側に膨れる切目線に沿って開封することとなり、当該切目線と咬合具との間の距離が短くなってしまうため、表裏フィルムで開封線のことなる位置に指を入れて開封しようとしても、表フィルムの長さが短すぎて指を入れることができないという問題があった。
使用者が奥側に引き裂くことにより、第1切目線の上端側に膨れる切目線に沿って開封すれば良いが、使用者がどちらの方向に引き裂くかはその使用者次第であり、どの使用者にも容易に開封することが可能な汎用性のある包装袋とは言えなかった。
使用者が奥側に引き裂くことにより、第1切目線の上端側に膨れる切目線に沿って開封すれば良いが、使用者がどちらの方向に引き裂くかはその使用者次第であり、どの使用者にも容易に開封することが可能な汎用性のある包装袋とは言えなかった。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたもので、再封止手段を有した包装袋においても、安定した開封性を備え、切り口が美麗であり、しかも再開封が容易な汎用性の高い包装袋を提供することを課題とする。
本発明は係る課題に鑑みなされたものであり、本発明の包装袋は、表フィルムと裏フィルムを重ね合わせ、重ね合わせた前記表フィルムと前記裏フィルムの周縁部をシールした包装袋であって、前記表フィルムと前記裏フィルムの内面の対向する位置に再封止部を有し、前記再封止部より上端側の前記表フィルム及び前記裏フィルムのそれぞれに、開封時の切断を誘導する易切断線を設けてなり、前記易切断線は、上下に分岐して収束する分岐易切断線を有していて、前記表フィルムの前記分岐易切断線と前記裏フィルムの前記分岐易切断線とでは、前記包装袋の平面視状態における形成位置が左右にずれていることを特徴とする。
また、本発明の包装袋は、前記包装袋の平面視状態において、前記表フィルムの前記分岐易切断線と前記裏フィルムの前記分岐易切断線の一部が重なっていても良い。
また、本発明の包装袋の前記分岐易切断線は、前記表フィルム及び前記裏フィルムの少なくとも一方に複数個形成されていても良い。
また、本発明の包装袋の前記分岐易切断線の分岐点及び収束点の少なくとも一方は、前記シール部の内縁に設けられていても良い。
また、前記分岐易切断線の分岐点及び収束点は、前記包装袋の側端のシール部よりも内側に形成されていても良い。
また、前記分岐易切断線の分岐点及び収束点は、前記包装袋の側端のシール部よりも内側に形成されていても良い。
また、本発明の包装袋は、前記分岐易切断線の分岐点及び収束点の少なくとも一方から前記包装袋の側端に向かって、少なくとも1本の直線状易切断線を有していても良く、前記直線状易切断線は、前記分岐点及び前記収束点の少なくとも一方から前記包装袋の側端
部に至るまで、連続して形成されていても良いし、前記包装袋の側端に向かう前記直線状易切断線は、前記包装袋の側端部において上下複数に分かれ離れるように設けられていても良い。
このとき、上下複数に分かれ離れている前記直線状易切断線は、前記包装袋のシール部より内側で1本に収束していても良い。
部に至るまで、連続して形成されていても良いし、前記包装袋の側端に向かう前記直線状易切断線は、前記包装袋の側端部において上下複数に分かれ離れるように設けられていても良い。
このとき、上下複数に分かれ離れている前記直線状易切断線は、前記包装袋のシール部より内側で1本に収束していても良い。
また、本発明の包装袋の側端のシール部の外縁には、開封のきっかけとなる開封開始手段が設けられていても良い。
本発明の包装袋は、表裏フィルムのそれぞれに分岐易切断線が形成されることにより、前記表フィルムを正面として使用者が手前に引き裂いた場合には、前記表フィルムの前記分岐易切断線においては下側に分岐した易切断線に沿って開封され、前記裏フィルムの前記分岐易切断線においては上側に分岐した易切断線に沿って開封されることになる。同様に、使用者が奥側に引き裂いた場合には、前記表フィルムの前記分岐易切断線においては上側に分岐した易切断線に沿って開封され、前記裏フィルムの前記分岐易切断線においては下側に分岐した易切断線に沿って開封されることになる。
これにより、表裏フィルムのどちらかは常に、上側に分岐した易切断線に沿った開封線が得られることになる。
これにより、表裏フィルムのどちらかは常に、上側に分岐した易切断線に沿った開封線が得られることになる。
また、表裏フィルムのそれぞれに形成された前記分岐易切断線の位置が左右にずれていることにより、手前に引き裂いた例において前記裏フィルムに形成される、上側に分岐した易切断線に沿った開封線に対向する位置の前記表フィルムには、再封止部より十分に離れた位置の開封線を得ることができるため、表裏フィルムのそれぞれを摘んで表裏フィルムの間に容易に指を入れることができ、再開封を容易に行うことが可能となる。
表裏フィルムのそれぞれに形成された前記分岐易切断線の一部が重なっている場合には、前記分岐易切断線を前記包装袋の側端よりも中央に近い位置に設けたり、幅広く形成したりすることができるため、再開封時に表裏フィルムの間に指を挿入する位置も中央に近い位置にしたり横に広く設定したりすることが可能となり、より利便性を高めることが可能となる。
なお、前記分岐易切断線の重なりを一部のみとすることにより、上側に分岐した易切断線に沿った開封線の頂点部分に対向する位置には、再封止部より十分に離れた位置の開封線が形成されていることになるため、表裏フィルムの間に容易に指を入れることが可能となる。
なお、前記分岐易切断線の重なりを一部のみとすることにより、上側に分岐した易切断線に沿った開封線の頂点部分に対向する位置には、再封止部より十分に離れた位置の開封線が形成されていることになるため、表裏フィルムの間に容易に指を入れることが可能となる。
また、前記分岐易切断線が、前記表フィルム及び前記裏フィルムの少なくとも一方に複数個形成されている場合には、上側に分岐した易切断線を片側のフィルムに2箇所以上形成することも可能となるため、再開封時に指を挿入する位置を使用者が選べることになり、より利便性を高めることが可能となる。
前記分岐易切断線の分岐点及び収束点の少なくとも一方が、前記包装袋の側端のシール部の内縁に形成された場合には、表裏フィルムがシールされて少し硬くなっているシール部から表裏フィルムが離れて開封がスムーズに進むか、若しくは、スムーズに進んできたところから少し硬いシール部に突入する変換点で二股に分かれる易切断線が始まる若しくは終わることになる。ここで、使用者が前記包装袋を開封する際には、前記シール部から内側へ進む前記シール部の内縁において硬さが変化して開封速度が速くなる。そのため、使用者の引き裂く力の方向と少しずれる二股に分かれた易切断線が始まる際の負荷を軽減することができるため、より容易に開封を進めることが可能となる。
また、前記シール部の内側から前記シール部へと進むときにも同様に、硬さの変化に伴い
使用者が力を入れる前記シール部の内縁と二股に分かれていた易切断線が収束する点が一致するため、使用者が意図せずとも収束点以降の開封をスムーズに進めることが可能となる。
また、前記シール部の内側から前記シール部へと進むときにも同様に、硬さの変化に伴い
使用者が力を入れる前記シール部の内縁と二股に分かれていた易切断線が収束する点が一致するため、使用者が意図せずとも収束点以降の開封をスムーズに進めることが可能となる。
また、前記分岐易切断線の分岐点及び収束点が、前記包装袋の側端のシール部よりも内側に形成されている場合には、前記分岐易切断線を前記包装袋の中央寄りに形成することができるため、再開封時に表裏フィルムの間に指を挿入する位置も中央に近い位置になり、より利便性を高めることが可能となる。
また、本発明の包装袋は、前記分岐易切断線の分岐点及び収束点の少なくとも一方から前記包装袋の側端に向かって、少なくとも1本の直線状易切断線を有することにより、前記包装袋の側端から前記分岐易切断線へ、よりスムーズに開封を誘導することが可能となり、上側に分岐した易切断線に沿った開封線を確実に形成することが可能となる。
また、前記直線状易切断線が、前記分岐点及び前記収束点の少なくとも一方から前記包装袋の側端部に至るまで、連続して形成されていることにより、開封の開始から上側に分岐した易切断線に沿った開封線を形成するまでをよりスムーズかつ確実に誘導することが可能となる。
また、前記直線状易切断線を上下に複数本設ける場合には、前記包装袋の側端部付近において上下に離れた形状となっていることが好ましい。複数の前記直線状易切断線が上下に分かれていることにより、開封の開始位置が所望の位置から多少ずれたとしても、いずれかの前記直線状易切断線に誘導されて、易切断線に沿った開封を進めることが可能となる。
また、複数の前記直線状易切断線は、前記包装袋のシール部より内側で1本に収束していることが好ましい。これは、複数の前記直線状易切断線が前記シール部よりも内側でも上下に離れた形状を成している場合には、前記包装袋の側端に向かうにつれてその上下幅が必要以上に大きくなってしまい、開封の開始から前記直線状易切断線に誘導されるまでが長くなってしまう虞や、下側の前記直線状易切断線に沿った開封を行った場合に開封線が前記再封止部に近くなってしまう虞が生じるからである。
翻って、本発明では、前記包装袋のシール部より内側で複数の前記直線状易切断線を1本に収束することにより、上述の虞がなく、再開封時に容易に指を挿入できるような開封線を形成しながらスムーズに開封を進めることが可能となる。
翻って、本発明では、前記包装袋のシール部より内側で複数の前記直線状易切断線を1本に収束することにより、上述の虞がなく、再開封時に容易に指を挿入できるような開封線を形成しながらスムーズに開封を進めることが可能となる。
また、前記包装袋の側端のシール部の外縁部に開封のきっかけとなる開封開始手段が設けられていることにより、開封の開始を少ない力で行うことができるようになり、よりスムーズな開封を行うことが可能となる。
<第1の実施形態>
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき図1、2を参照して説明する。
以下、本発明を実施するための第1の実施形態につき図1、2を参照して説明する。
第1の実施形態の包装袋1は、表フィルム2と裏フィルム3とを重ね合わせ、重ね合わせた表フィルム2と裏フィルム3の周縁部をシールしてシール部8を形成した包装袋1である。
表フィルム2と裏フィルム3とは、図1に示したように2枚別々のフィルムで構成しても良いし、1枚のフィルムを下端で折り部を設けて折りたたむことにより構成しても良い。
また、二つ折りされた底テープを、表裏フィルムの下端に折り部を上にして差し込んでシールすることにより、自立性袋としても良い。左右の側端にシール部の設けられた袋であれば良い。
また、二つ折りされた底テープを、表裏フィルムの下端に折り部を上にして差し込んでシールすることにより、自立性袋としても良い。左右の側端にシール部の設けられた袋であれば良い。
表フィルム2及び裏フィルム3は、一般的な包装袋に用いられる軟包装フィルムを使用することができる。層構成としては、基材層とシーラント層とを貼り合わせた積層フィルムが一般的であり、基材層やシーラント層は、更に積層された多層になっていても良い。
基材層には、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン等の樹脂の2軸延伸、あるいは、1軸延伸、未延伸のプラスチックフィルムが好ましく使用できる。なお、印刷加工を伴う場合には2軸延伸フィルムがより好ましい。基材層の厚さは12〜50μm程度が好ましい。
また、各種バリア性フィルムを基材層として用いることもできる。また、各種バリア性フィルムと上述のプラスチックフィルムを組み合わせて、基材層を多層にして設けても良い。さらには、アルミ箔などの金属箔も、多層の基材フィルムの1層として設けることもできる。
各種バリア性フィルムとしては、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム、ガスバリア性ナイロンフィルム、ガスバリア性ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等のガスバリア性フィルムや、PETフィルム等にアルミニウム等の金属を蒸着した金属蒸着フィルムや、PETフィルムに酸化アルミニウムや酸化珪素等の無機酸化物を蒸着させた無機酸化物蒸着フィルムなどが好適に用いられる。
各種バリア性フィルムとしては、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、エチレンビニルアルコール共重合体フィルム、ガスバリア性ナイロンフィルム、ガスバリア性ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム等のガスバリア性フィルムや、PETフィルム等にアルミニウム等の金属を蒸着した金属蒸着フィルムや、PETフィルムに酸化アルミニウムや酸化珪素等の無機酸化物を蒸着させた無機酸化物蒸着フィルムなどが好適に用いられる。
シーラント層には、熱溶融性樹脂が用いられる。ポリプロピレンや、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、あるいは、酸変性ポリエチレンなどが用いられる。また、シーラント層に多層の共押し出しフィルムを用いても良い。多層の共押し出しフィルムのシーラント層としては、低密度ポリエチレンや高密度ポリエチレンを中間層として、両面に直鎖状低密度ポリエチレンの層を設けたものが好ましく用いられる。
シーラント層の厚さは、内容物の量によって、調整されるものであるが、80μmから200μmの厚さが好ましく、より好ましくは、100μmから150μmが好ましく使用できる。
また、絵柄印刷層を基材層の裏面などに設けることができる。また、多層の基材層の場合は、基材層の最外層のフィルムに絵柄印刷層を設けることが好ましい。絵柄印刷層を設ける印刷方式は、特に限定するものではないが、通常、グラビア印刷、あるいは、フレキソ印刷が用いられる。
包装袋1は、図1に示すように、表フィルム2と裏フィルム3の内面の対向する位置に再封止部4を有し、再封止部4より上端側の表フィルム2及び裏フィルム3のそれぞれに、開封時の切断を誘導する易切断線5を設けている。
易切断線5はハーフカット線で設けることができる。ハーフカット線は、ロール状などの金属刃を用いて、表側から基材層に入れることができる。この場合、基材層の途中まで刃が入っていても、基材層を越えて、シーラント層の途中まで刃が入っていてもよい。
また、ハーフカット線を基材層側から照射するレーザー加工で設けることができる。用いるレーザーには炭酸ガスレーザーが好ましく用いられる。ハーフカット線をレーザー加工で設ける場合では、多層の基材層の最外層には設けないようにして、基材層の内側層に設けることもできる。
易切断線5は、上下に分岐して収束する分岐易切断線26、36と、分岐易切断線26、36の分岐点及び収束点から包装袋1の側端に向かう直線状易切断線27、37を有している。表フィルムの分岐易切断線26と裏フィルムの分岐易切断線36は、表裏で、上下は略同一の位置で、左右にずれた位置に設けられている。表フィルムの直線状易切断線27と裏フィルムの直線状易切断線37は、表裏で、上下は略同一の位置に設けられている。
なお、本実施形態1においては、直線状易切断線27、37を表裏フィルム両方に包装袋1の両側側端部と分岐易切断線26、36の間をつなぐように形成しているが、表裏フィルムのうちどちらか一方のフィルムのみに設けても良いし、例えば、表フィルム2及び裏フィルム3の少なくとも一方のフィルムを一軸延伸したり結晶方向を揃えたりする等して、フィルム自体の横方向の開封性を高めてあれば、直線状易切断線27、37は設けなくても本発明の所望の効果を得ることは可能となる。
なお、直線状易切断線27、37の形成領域を変える例としては、図2に示したように、表フィルム2及び裏フィルム3の分岐易切断線26、36と包装袋1の側端との間の領域に形成しない形態が考えられる。ここで、本発明の所望の効果をより確実に得るためには、少なくとも分岐易切断線26、36の分岐点及び収束点の対向するフィルムに直線状易切断線27、37が設けられていることが好ましい。これは、分岐易切断線26、36の分岐点及び収束点に対向する位置に直線状易切断線27、37が形成されていることにより、表裏フィルムで確実に異なる開封線を得ることができるからである。
なお、本実施形態1においては、直線状易切断線27、37を表裏フィルム両方に包装袋1の両側側端部と分岐易切断線26、36の間をつなぐように形成しているが、表裏フィルムのうちどちらか一方のフィルムのみに設けても良いし、例えば、表フィルム2及び裏フィルム3の少なくとも一方のフィルムを一軸延伸したり結晶方向を揃えたりする等して、フィルム自体の横方向の開封性を高めてあれば、直線状易切断線27、37は設けなくても本発明の所望の効果を得ることは可能となる。
なお、直線状易切断線27、37の形成領域を変える例としては、図2に示したように、表フィルム2及び裏フィルム3の分岐易切断線26、36と包装袋1の側端との間の領域に形成しない形態が考えられる。ここで、本発明の所望の効果をより確実に得るためには、少なくとも分岐易切断線26、36の分岐点及び収束点の対向するフィルムに直線状易切断線27、37が設けられていることが好ましい。これは、分岐易切断線26、36の分岐点及び収束点に対向する位置に直線状易切断線27、37が形成されていることにより、表裏フィルムで確実に異なる開封線を得ることができるからである。
直線状易切断線27、37の再封止部4からの距離は、再開封時に指で摘むのに十分な長さになるよう設定する。具体的には2mmから20mmの長さが好ましい。2mm未満であると、使用者が再開封するときに指で摘むことが困難となってしまい、20mmよりも大きいと、包装袋としての無駄が多くなり製造コスト高につながってしまう。
分岐易切断線26、36は、本実施形態においては直線状易切断線27、37の延長線に対して上下に凸の円弧を成しているが、これに限らず、上下に分岐して収束する形状であれば良い。ここで、上に分岐する上側分岐易切断線61及び下に分岐する下側分岐易切断線62は、分岐点及び収束点の近傍では、直線状易切断線27、37の延長線に対してそれぞれ上下二股に分かれるように形成する必要がある。これは、分岐点及び収束点の近傍において、上下どちらか一方でも直線状易切断線27、37の延長線上に形成されてい
ると、使用者の開封手法に関わらず、当該延長線に形成された易開封線に優先的に誘導されてしまい、所望の開封線を得られなくなる虞があるからである。
ると、使用者の開封手法に関わらず、当該延長線に形成された易開封線に優先的に誘導されてしまい、所望の開封線を得られなくなる虞があるからである。
上側分岐易切断線61と下側分岐易切断線62は、本実施形態のように上下対称の形状としても良いし、異なる形状としても良い。また、表裏で同じ大きさや形状にする必要も無い。
上側分岐易切断線61は、直線状易切断線27、37の延長線に対して上側に突出する部分が指で摘める程度にあれば良く、例えば、1つ若しくは複数の波線で形成しても良いし、途中が直線状になっていても良い。また、下側分岐易切断線62は、使用者の開封手法により所望の開封線を得られるよう、分岐点及び収束点の近くで直線状易切断線27、37の延長線に対して下側に形成されていれば良い。
上側分岐易切断線61は、直線状易切断線27、37の延長線に対して上側に突出する部分が指で摘める程度にあれば良く、例えば、1つ若しくは複数の波線で形成しても良いし、途中が直線状になっていても良い。また、下側分岐易切断線62は、使用者の開封手法により所望の開封線を得られるよう、分岐点及び収束点の近くで直線状易切断線27、37の延長線に対して下側に形成されていれば良い。
上側分岐易切断線61が直線状易切断線27、37の延長線より上側に突出した頂点部分における直線状易切断線27、37の延長線との間の距離は、1mmから5mmの長さが好ましい。1mm未満であると、表裏フィルムの開封線に生じる段差が少なすぎて使用者が再開封時に指で摘むことが困難となってしまい、5mmよりも大きいと、直線状易切断線27、37に沿って開封を進めてきた引き裂く力の方向と上側分岐易切断線61の間の角度が大きくなることにより、上側易切断線61に沿った開封が困難となってしまう。
また、表フィルムの直線状易切断線27と裏フィルムの直線状易切断線37の左右の位置に、包装袋1の左右側端の外縁から内方に向かう開封開始手段50が設けられている。開封開始手段50は本実施形態では横方向の短い直線からなる傷加工で設けられているが、これに限らず、VノッチやIノッチなどのノッチで設けてもよいし、他のものでもよい。
なお、本実施形態では使用者が左右どちらからでも開封を開始できるようにするために開封開始手段50を左右両方に設けているが、左右どちらかのみに設けて開封開始場所を意図的に片側に誘導するようにしても良い。
なお、本実施形態では使用者が左右どちらからでも開封を開始できるようにするために開封開始手段50を左右両方に設けているが、左右どちらかのみに設けて開封開始場所を意図的に片側に誘導するようにしても良い。
使用者が包装袋1を開封する際は、例えば表フィルム2を前面として左端から右端へ引き裂く場合、開封開始手段50から引き裂き始めて直線状易切断線27、37に沿って進み、表フィルムの分岐易切断線26の分岐点に到達する。
このとき、使用者の引き裂く力の掛かり方・方向性に癖により、手前に引き裂く場合と奥側に引き裂く場合があり、それによって上下どちらの分岐易切断線61、62に沿って引き裂かれるかが異なる。
このとき、使用者の引き裂く力の掛かり方・方向性に癖により、手前に引き裂く場合と奥側に引き裂く場合があり、それによって上下どちらの分岐易切断線61、62に沿って引き裂かれるかが異なる。
使用者が奥側に引き裂く場合、表フィルム2の分岐易切断線26の分岐点に到達した後は、上側分岐易切断線61に沿って開封が進行する。この間裏フィルム3は、直線状易切断線37に沿った開封が進行している。そして、表フィルムの分岐易切断線26の収束点に達した後は、表裏フィルムとも直線状易切断線27、37に沿って開封され、裏フィルムの分岐易切断線36の分岐点に到達する。すると、裏フィルムの下側分岐易切断線62に沿って開封が進行し、分岐易切断線36の収束点に達する。その後は表裏フィルムとも再び直線状易切断線27、37に沿って開封され、包装袋1の右端に到達して包装袋の上部が取り除かれることにより開封が完了する。これにより、図2(a)に示すような開封線29、39が得られる。
使用者は、表フィルム2の左側に出来た上に凸の開封線29と、これに対向する裏フィルム3の直線状の開封線39との間に生じた段差を利用して、表フィルム2及び裏フィルム3を指で摘んで前後若しくは上下に押し広げて表裏フィルムの間に指を挿入することにより、再封止部4が閉じられた状態であっても容易に包装袋1を再開封することが可能となる。
これは、表フィルム2に形成された上に凸の開封線29と再封止部4の間の距離及び対向する位置の裏フィルム3に形成された直線状の開封線39と再封止部4の間の距離が共に、使用者が指で摘んで表裏フィルムの間に指を挿入するのに十分な長さを有していることにより成し得られる。
これは、表フィルム2に形成された上に凸の開封線29と再封止部4の間の距離及び対向する位置の裏フィルム3に形成された直線状の開封線39と再封止部4の間の距離が共に、使用者が指で摘んで表裏フィルムの間に指を挿入するのに十分な長さを有していることにより成し得られる。
一方、使用者が手前に引き裂いた場合は、図2(b)に示すように、表フィルム2の左側には下に凸の開封線29、裏フィルム3の右側には上に凸の開封線39が得られる。使用者は、裏フィルム3の右側に出来た下に凸の開封線39と、これに対向する表フィルム2の直線状の開封線29との間に生じた段差を利用して、表フィルム2及び裏フィルム3を指で摘んで前後若しくは上下に押し広げて表裏フィルムの間に指を挿入することにより、再封止部4が閉じられた状態であっても容易に包装袋1を再開封することが可能となる。
<第2の実施形態>
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき図3を参照して説明する。
以下、本発明を実施するための第2の実施形態につき図3を参照して説明する。
第2の実施形態の包装袋10は、表フィルム2の分岐易切断線26と裏フィルム3の分岐易切断線36の一部が重なる位置に設けられていること以外は、第1の実施形態の包装袋1と同様である。
本実施形態の包装袋10において分岐易切断線26、36の重なる幅は、表裏フィルムの開封線29、39の関係を考慮して設定される。
図3(a)に示される包装袋10を開封する場合、例えば表フィルム2を前面として左端から右端へ引き裂く場合、開封開始手段50から引き裂き始めて直線状易切断線27、37に沿って進み、表フィルムの分岐易切断線26の分岐点に到達する。
使用者が奥側に引き裂く場合、表フィルム2の分岐易切断線26の分岐点に到達した後は、上側分岐易切断線61に沿って開封が進行する。この間裏フィルム3は、直線状易切断線37に沿った開封が進行している。そして、表フィルム2の分岐易切断線26の収束点に向かう途中で、裏フィルム3の分岐易切断線36の分岐点に到達する。すると、裏フィルム3は下側分岐易切断線62に沿った開封が進行し、表フィルム2は分岐易切断線26の収束点に達する。表フィルム2は直線状易切断線27に沿った開封が進み、裏フィルム3は分岐易切断線36の収束点に達する。その後は表裏フィルムとも再び直線状易切断線27、37に沿って開封され、包装袋10の右端に到達して包装袋の上部が取り除かれることにより開封が完了する。これにより、図3(b)に示すような開封線29、39が得られる。
使用者は、表フィルム2の左側に出来た上に凸の開封線29と、これに対向する裏フィルム3の直線状の開封線39との間に生じた段差を利用して、表フィルム2及び裏フィルム3を指で摘んで前後若しくは上下に押し広げて表裏フィルムの間に指を挿入することにより、再封止部4が閉じられた状態であっても容易に包装袋10を再開封することが可能となる。
これは、表フィルム2に形成された上に凸の開封線29と再封止部4の間の距離及び対向する位置の裏フィルム3に形成された直線状の開封線39と再封止部4の間の距離が共に、使用者が指で摘んで表裏フィルムの間に指を挿入するのに十分な長さを有していることにより成し得られる。
これは、表フィルム2に形成された上に凸の開封線29と再封止部4の間の距離及び対向する位置の裏フィルム3に形成された直線状の開封線39と再封止部4の間の距離が共に、使用者が指で摘んで表裏フィルムの間に指を挿入するのに十分な長さを有していることにより成し得られる。
ここで、表裏フィルムの分岐易切断線26、36の重なりが大きくなると、上に凸の開封線29と対向する位置の裏フィルム3に、下に凸の開封線39が形成されることになる
。下に凸の開封線39は、その頂点部分では再封止部4との間の距離が短く、再開封時に使用者が指で摘んだり表裏フィルムの間に指を入れたりすることが困難となってしまう。
。下に凸の開封線39は、その頂点部分では再封止部4との間の距離が短く、再開封時に使用者が指で摘んだり表裏フィルムの間に指を入れたりすることが困難となってしまう。
そのため、表裏フィルムの分岐易切断線26、36の重なりの幅は5mm以下であることが好ましい。5mmよりも大きいと、上に凸の開封線29の頂点部分と下に凸の開封線39の頂点部分の距離が近くなってしまい、再開封時に使用者が指で摘んだり表裏フィルムの間に指を入れたりすることが難しくなる。
<第3の実施形態>
以下、本発明を実施するための第3の実施形態につき図4を参照して説明する。
以下、本発明を実施するための第3の実施形態につき図4を参照して説明する。
第3の実施形態の包装袋20は、図4(a)に示すように表フィルム2の分岐易切断線26が2つ設けられていること以外は、第1の実施形態の包装袋1と同様である。
本実施形態では、表フィルム2に2つの分岐易切断線26、裏フィルム3に1つの分岐易切断線36をそれぞれ設けているが、表裏フィルムともに複数の分岐易切断線26、36を設けても良く、表裏フィルムで分岐易切断線26、36の数が同数でも異なっていてもどちらでも良い。もちろん、表フィルム2に設けられる分岐易切断線26の数が裏フィルム3に設けられる分岐易切断線36よりも少なくなっていても良い。
また、表裏フィルムの分岐易切断線26、36は一部が重なるように設けられていても良い。ただし、表裏フィルムの分岐易切断線26、36の重なりが大きくなると、開封した際に、上に凸の開封線29と対向する位置の裏フィルム3に、下に凸の開封線39が形成されることになり、下に凸の開封線39は、その頂点部分では再封止部4との間の距離が短く、再開封時に使用者が指で摘んだり表裏フィルムの間に指を入れたりすることが困難となってしまうため、表裏フィルムの分岐易切断線26、36の重なりの幅は5mm以下であることが好ましい。5mmよりも大きいと、上に凸の開封線29の頂点部分と下に凸の開封線39の頂点部分の距離が近くなってしまい、再開封時に使用者が指で摘んだり表裏フィルムの間に指を入れたりすることが難しくなる。
使用者が包装袋20を開封する際は、例えば表フィルム2を前面として左端から右端へ引き裂く場合、開封開始手段50から引き裂き始めて直線状易切断線27、37に沿って進み、表フィルムの分岐易切断線26の分岐点に到達する。
使用者が奥側に引き裂く場合、表フィルム2の分岐易切断線26の分岐点に到達した後は、上側分岐易切断線61に沿って開封が進行する。この間裏フィルム3は、直線状易切断線37に沿った開封が進行している。そして、表フィルムの分岐易切断線26の収束点に達した後、裏フィルムの分岐易切断線36の分岐点に到達する。すると、裏フィルムの下側分岐易切断線62に沿って開封が進行し、分岐易切断線36の収束点に達する。この間表フィルム2は、直線状易切断線27に沿った開封が進行している。その後、再び表フィルム2の分岐易切断線26の分岐点に到達し、上側分岐易切断線61に沿って開封が進行する。この間裏フィルム3は、直線状易切断線37に沿った開封が進行している。そして、表フィルムの分岐易切断線26の収束点に達した後は表裏フィルムとも再び直線状易切断線27、37に沿って開封され、包装袋20の右端に到達して包装袋の上部が取り除かれることにより開封が完了する。これにより、図4(b)に示すような開封線29、39が得られる。
使用者は、表フィルム2の左右に出来た上に凸の開封線29のうちの一方と、これに対向する裏フィルム3の直線状の開封線39との間に生じた段差を利用して、表フィルム2及び裏フィルム3を指で摘んで前後若しくは上下に押し広げて表裏フィルムの間に指を挿
入することにより、再封止部4が閉じられた状態であっても容易に包装袋20を再開封することが可能となる。
これは、表フィルム2に形成された上に凸の開封線29と再封止部4の間の距離及び対向する位置の裏フィルム3に形成された直線状の開封線39と再封止部4の間の距離が共に、使用者が指で摘んで表裏フィルムの間に指を挿入するのに十分な長さを有していることにより成し得られる。
入することにより、再封止部4が閉じられた状態であっても容易に包装袋20を再開封することが可能となる。
これは、表フィルム2に形成された上に凸の開封線29と再封止部4の間の距離及び対向する位置の裏フィルム3に形成された直線状の開封線39と再封止部4の間の距離が共に、使用者が指で摘んで表裏フィルムの間に指を挿入するのに十分な長さを有していることにより成し得られる。
また、上に凸の開封線29が左右に2つあるため、使用者は再開封時に指で摘んで開く位置を選択することができるため、より利便性を高めた包装袋とすることができる。
ここまで第1〜3の実施形態について説明してきたが、表フィルム2の分岐易切断線26の分岐点及び収束点の位置は、図5に示すように、包装袋1、10、20の側端のシール部8の内縁若しくは側端のシール部8よりも内側であることが好ましい。なお、図5には示さないが、裏フィルム3の分岐易切断線36の分岐点及び収束点の位置も同様に側端のシール部8の内縁若しくは側端のシール部8よりも内側であることが好ましい。
使用者が表フィルム2を前面として左端から右端へ開封することを想定した場合、図5(a)では、表フィルム2の分岐易切断線26の分岐点が左側端のシール部8の内縁に位置する状態を示している。
この場合、表裏フィルムがシールされて少し硬くなっているシール部8から表裏フィルムが離れて開封がスムーズに進み始める変換点と、二股に分かれる分岐易切断線26の分岐点が一致することになる。
この場合、表裏フィルムがシールされて少し硬くなっているシール部8から表裏フィルムが離れて開封がスムーズに進み始める変換点と、二股に分かれる分岐易切断線26の分岐点が一致することになる。
使用者が図5(a)の包装袋を開封する際には、シール部8の内縁において硬さが変化して開封速度が速くなる。そのため、使用者の引き裂く力の方向と少しずれる分岐易切断線26が始まる際の負荷が軽減され、より容易に開封を進めることが可能となる。
また、図5(b)では、表フィルム2の分岐易切断線26の分岐点及び収束点が共にシール部よりも内側に位置する状態を示している。この場合には、分岐易切断線26を包装袋の中央寄りに形成することができるため、再開封時に表裏フィルムの間に指を挿入する位置も中央に近い位置になり、より利便性を高めることが可能となる。
<第4の実施形態>
以下、本発明を実施するための第4の実施形態につき図6を参照して説明する。
以下、本発明を実施するための第4の実施形態につき図6を参照して説明する。
第4の実施形態の包装袋30は、表裏フィルムの直線状易切断線27、37が包装袋30の側端部において上下複数に分かれ離れるように上側直線状易切断線71及び下側直線状易切断線72が設けられていること以外は、第1の実施形態の包装袋1と同様である。なお、本実施形態の包装袋30においては、包装袋30の左右の側端部両方の直線状易切断線27、37が上下複数に分かれ離れているが、左右どちらか一方でも良い。
図6では、右側の直線状易切断線27、37はシール部8の領域で上側直線状易切断線71及び下側直線状易切断線72に分かれており、左側ではシール部8及びシール部8よりも内側の一部領域で上下複数に分かれ離れている。このように、直線状易切断線27、37が上下複数に分かれ離れる位置は、シール部8のみとしても良いし、シール部8よりも内側の一部領域に至っていても良い。
ただし、シール部8よりも内側の一部領域に至るまで上側直線状易切断線71及び下側直線状易切断線72に分かれている場合であっても、その領域はシール部8の近傍までとし、包装袋30の中央付近までは至らないようにすることが望ましい。
これは、直線状易切断線27、37が包装袋30の中央付近に至るまで上下に離れた形状を成している場合には、包装袋30の側端に向かうにつれてその上下幅が必要以上に大きくなってしまい、開封の開始から直線状易切断線27、37に誘導されるまでが長くなってしまう虞や、下側直線状易切断線72に沿った開封を行った場合に開封線が再封止部4に近くなってしまう虞が生じるからである。
これは、直線状易切断線27、37が包装袋30の中央付近に至るまで上下に離れた形状を成している場合には、包装袋30の側端に向かうにつれてその上下幅が必要以上に大きくなってしまい、開封の開始から直線状易切断線27、37に誘導されるまでが長くなってしまう虞や、下側直線状易切断線72に沿った開封を行った場合に開封線が再封止部4に近くなってしまう虞が生じるからである。
直線状易切断線27、37が包装袋30の側端部において上下に分かれていることにより、開封の開始位置が所望の位置から多少ずれたとしても、上下いずれかの直線状易切断線71、72に誘導されて、易切断線に沿った開封を進めることが可能となる。
1、10、20、30・・・包装袋
2・・・表フィルム
3・・・裏フィルム
4・・・再封止部
5・・・易切断線
6・・・分岐易切断線
7・・・直線状易切断線
8・・・シール部
9・・・開封線
25・・・表フィルムの易切断線
26・・・表フィルムの分岐易切断線
29・・・表フィルムの開封線
35・・・裏フィルムの易切断線
36・・・裏フィルムの分岐易切断線
39・・・裏フィルムの開封線
50・・・開封開始手段
61・・・上側分岐易切断線
62・・・下側分岐易切断線
71・・・上側直線状易切断線
72・・・下側直線状易切断線
2・・・表フィルム
3・・・裏フィルム
4・・・再封止部
5・・・易切断線
6・・・分岐易切断線
7・・・直線状易切断線
8・・・シール部
9・・・開封線
25・・・表フィルムの易切断線
26・・・表フィルムの分岐易切断線
29・・・表フィルムの開封線
35・・・裏フィルムの易切断線
36・・・裏フィルムの分岐易切断線
39・・・裏フィルムの開封線
50・・・開封開始手段
61・・・上側分岐易切断線
62・・・下側分岐易切断線
71・・・上側直線状易切断線
72・・・下側直線状易切断線
Claims (10)
- 表フィルムと裏フィルムを重ね合わせ、重ね合わせた前記表フィルムと前記裏フィルムの周縁部をシールした包装袋であって、
前記表フィルムと前記裏フィルムの内面の対向する位置に再封止部を有し、
前記再封止部より上端側の前記表フィルム及び前記裏フィルムのそれぞれに、開封時の切断を誘導する易切断線を設けてなり、
前記易切断線は、上下に分岐して収束する分岐易切断線を有していて、
前記表フィルムの前記分岐易切断線と前記裏フィルムの前記分岐易切断線とでは、前記包装袋の平面視状態における形成位置が左右にずれていることを特徴とする包装袋。 - 請求項1に記載の包装袋であって、
前記包装袋の平面視状態において、前記表フィルムの前記分岐易切断線と前記裏フィルムの前記分岐易切断線の一部が重なっていることを特徴とする包装袋。 - 請求項1または2に記載の包装袋であって、
前記分岐易切断線は、前記表フィルム及び前記裏フィルムの少なくとも一方に複数個形成されていることを特徴とする包装袋。 - 請求項1〜3のいずれか1に記載の包装袋であって、
前記分岐易切断線の分岐点及び収束点の少なくとも一方が、前記包装袋の側端のシール部の内縁に形成されていることを特徴とする包装袋。 - 請求項1〜3のいずれか1に記載の包装袋であって、
前記分岐易切断線の分岐点及び収束点が、前記包装袋の側端のシール部よりも内側に形成されていることを特徴とする包装袋。 - 請求項1〜5のいずれか1に記載の包装袋であって、
前記分岐易切断線の分岐点及び収束点の少なくとも一方から前記包装袋の側端に向かって、少なくとも1本の直線状易切断線を有することを特徴とする包装袋。 - 請求項6に記載の包装袋であって、
前記直線状易切断線は、前記分岐点及び前記収束点の少なくとも一方から前記包装袋の側端部に至るまで、連続して形成されていることを特徴とする包装袋。 - 請求項6または7に記載の包装袋であって、
前記包装袋の側端に向かう前記直線状易切断線が、前記包装袋の側端部において上下複数に分かれ離れるように設けられていることを特徴とする包装袋。 - 請求項8に記載の包装袋であって、
上下複数に分かれ離れている前記直線状易切断線は、前記包装袋のシール部より内側で1本に収束していることを特徴とする包装袋。 - 請求項1〜9のいずれか1に記載の包装袋であって、
前記包装袋の側端のシール部の外縁部には開封のきっかけとなる開封開始手段が設けられていることを特徴とする包装袋。
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- 2015-09-08 JP JP2015176548A patent/JP2017052528A/ja active Pending
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