JP2017042883A - ロボット、ロボット販売システム、ロボットの制御方法、およびプログラム。 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが自身の情報をロボットに自ら登録しなくても、ロボットがユーザに応じた動作をする。
【解決手段】ユーザ情報取得部(41)は、ロボット4の外部にある会員情報データベース(33)に記録されているユーザに関する情報を取得し、記憶部(42)に記録する。
【選択図】図1
【解決手段】ユーザ情報取得部(41)は、ロボット4の外部にある会員情報データベース(33)に記録されているユーザに関する情報を取得し、記憶部(42)に記録する。
【選択図】図1
Description
本発明は、ユーザに応じた動作をするロボットに関する。
近年、人物の存在を検出し、検出された人物に応じた動作をするロボットが開発されている。その一例として、特許文献1には、主人の顔が画像情報として入力されると、得られた画像の顔情報から記憶すべき特徴を決定し、これを主人データとして記憶させる自立ロボットが開示されている。このロボットは、記憶した主人データを用いて主人を認識し、これによって主人に応じた動作をすることができる。
上述した従来技術の自立ロボットにユーザに応じた動作をさせるためには、ユーザが、自身に関する情報を自らロボットに登録する必要がある。これはユーザにとって面倒なことである。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものである。そしてその目的は、ユーザに関する情報をユーザ自身がロボットに登録しなくても、ユーザに応じた動作をすることができるロボット、ロボット販売システム、ロボットの制御方法、およびプログラムを実現することにある。
本発明の一態様に係るロボットは、上記の課題を解決するために、ロボットの外部にある記憶媒体に記憶されているユーザに関する情報を取得する取得部と、上記ロボットが上記ユーザに応じた動作をするように上記ロボットを制御する動作制御部とを備えていることを特徴としている。
本発明の一態様に係るロボットの制御方法は、ロボットの外部にある記憶媒体に記憶されているユーザに関する情報を取得する取得工程と、上記ロボットが上記ユーザに応じた動作をするように上記ロボットを制御する動作制御工程とを有することを特徴としている。
本発明の一態様によれば、ユーザに関する情報をユーザ自身がロボットに登録しなくても、ユーザに応じた動作をすることができるロボットを実現できるという効果を奏する。
〔実施形態1〕
図1〜図3を参照して、本発明に係る実施形態1について以下に説明する。
図1〜図3を参照して、本発明に係る実施形態1について以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係るロボット販売システム1の要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、ロボット販売システム1は、スマートフォン2(端末装置、装置)、サーバ3(装置)、およびロボット4を備えている。スマートフォン2の内部構成は一般的なものであるため、その詳細な説明を省略する。サーバ3は、ユーザ情報提供部31、ID管理データベース32、および会員情報データベース33(記憶媒体)を備えている。ロボット4は、ユーザ情報取得部41(取得部)、記憶部42、および会話部43(動作制御部)を備えている。
スマートフォン2は、ユーザが所持する携帯型の情報通信端末である。本実施形態では、ユーザは、スマートフォン2を使ってロボット4を購入する。ロボット4は、自律行動しかつユーザに話しかけることができる、いわゆるペット型の自律ロボットである。ロボット4の外観は特に限定されないが、たとえば二本足で自立する人型ロボットの場合もあり得るし、犬などの四本足の動物に類似するものでもあり得る。また、地球上には存在しない架空の生物のようなものとして、例えばボール状のロボットの場合もあり得る。
サーバ3は、ロボット4を販売するためのウェブサイト(ロボット販売サイト)を運営するために使われる。ユーザは、スマートフォン2を使ってロボット販売サイトにアクセスし、このサイト内の販売用ページを通じてロボット購入手続きをすることによって、ロボット4を購入することができる。ロボット購入手続は一般的なものであるので、その詳細な説明を省略する。
ユーザは、ロボット販売サイトを利用するために、ユーザを特定するための識別子(会員ID)をサーバ3に登録する。その際、ユーザに関する各種の個人情報(会員情報、ユーザ情報)も併せて登録する。会員情報には、たとえば、ユーザの氏名、年齢、電話番号、性別、生年月日、および職業等が含まれる。ユーザごとに会員IDと会員情報とが関連付けられて、サーバ3のID管理データベース32内で管理される。
販売される各ロボット4には、ロボット4を特定するための識別子(ロボットID)があらかじめ付与されている。ロボットIDはIMEI(International Mobile Equipment Identity)であり得る。ユーザがロボット販売サイトを通じてロボット4を購入すると、このロボット4のロボットIDが、ロボット4の購入者であるユーザの会員IDに関連付けられて、サーバ3の会員情報データベース33に格納される。こうして、販売されるロボット4ごとに、ロボットIDと会員IDとが関連付けられて、会員情報データベース33内で管理される。
図2は、本発明の実施形態1におけるID管理データベース32内に格納される情報の一例を示す図である。この図に示すように、ID管理データベース32には、販売された各ロボット4を示すロボットIDと、このロボット4を購入したユーザの会員IDとが関連付けて格納されている。
図3は、本発明の実施形態1における会員情報データベース33内に格納される情報の一例を示す図である。この図に示すように、会員情報データベース33には、ユーザを特定する識別子(会員ID)と、このユーザの個人情報(会員情報)とが互いに関連付けて格納されている。
本実施形態では、ユーザに関する情報(ユーザ情報)を、ユーザ自身がロボット4に入力することはない。その代わりに、ロボット4が、これを購入したユーザに関する情報(ユーザ情報)を、ロボット4の外部にある記憶媒体から所定のタイミングで取得する。このタイミングには、主に、(1)ロボット4が購入者(ユーザ)の手元に届いたとき、および(2)ロボット4の工場出荷時の二通りがある。以下に、それぞれの場合のユーザ情報の取得手順について、説明する。
(1)ユーザの手元に到着時の情報取得
販売されたロボット4の工場出荷時、このロボット4の記憶部42には、ロボット4の識別子(ロボットID)は記録されているが、このロボット4を購入したユーザの個人情報(ユーザ情報)は記録されていない。ロボット4は、ユーザ情報が記録されないまま、工場から出荷され、購入者(ユーザ)の手元に届く。
販売されたロボット4の工場出荷時、このロボット4の記憶部42には、ロボット4の識別子(ロボットID)は記録されているが、このロボット4を購入したユーザの個人情報(ユーザ情報)は記録されていない。ロボット4は、ユーザ情報が記録されないまま、工場から出荷され、購入者(ユーザ)の手元に届く。
ロボット4が届くと、ユーザはロボット4の電源を投入する。するとロボット4のユーザ情報取得部41が、ロボット販売サイトを運営するサーバ3にネットワークを介してアクセスし、ロボット4の購入者のユーザ情報の提供をサーバ3に求める。その際、ユーザ情報取得部41は、記憶部42に記録されているロボット4の識別子(ロボットID)をサーバ3に送信する。
サーバ3のユーザ情報提供部31は、ロボット4から送信されたロボットIDを受信すると、ID管理データベース32においてこれと関連付けて記録されている会員IDを取得する。次に、取得した会員IDに関連付けられた会員情報を会員情報データベース33から取得し、これをユーザ情報としてロボット4に送信する。
ユーザ情報取得部41は、サーバ3から送信されたユーザ情報を受信し、記憶部42に記録する(取得工程)。これによりロボット4は、これを購入したユーザに関する情報を知ることができるので、ユーザ情報に基づき、ユーザを正確に認識したり、ユーザに応じ会話をユーザとの間で行ったりすることができる。たとえば、会話部43は、記憶部42に記録されているユーザ情報を使って、図示しないスピーカモジュールを制御することによって、ユーザの名前を呼びかけたり、ユーザの住所、年齢、職業等の情報に基づき、ユーザに話しかけたりすることができる(動作制御工程)。一例として、会話部43は、ユーザの千葉県に住んでいることを示す情報に基づき、「千葉県に住んでいるのですね。今日は千葉県民の日ですが、会社はお休みですか?」のような発話をロボット4にさせることができる。
会話部43による発話(会話)は、ロボット4がユーザに対して行うことができる動作の一例に過ぎない。ロボット4は、取得されたユーザ情報に基づき、ユーザに応じた動作をロボット4が行うようにロボット4を制御する動作制御部を備えることができる。会話部43は、この動作制御部の一例である。
以上に説明したように、ロボット4は、これを購入したユーザの個人情報を、ロボット4の外部にある記憶媒体から自動的に入手し、記憶部42に記憶させる。言い換えると、ロボット4を購入したユーザが、自身の情報を自らロボット4に登録する必要がない。したがって、ユーザに関する情報をユーザが自らロボット4に自ら登録しなくても、ユーザに応じた動作をすることができるロボット4を実現することができる。
(2)工場出荷時の情報取得
この態様では、ロボット4を購入したユーザの個人情報を、図示しない出荷管理コンピュータがサーバ3から取得し、ロボット4の記憶部42に記録する。すなわち出荷管理コンピュータが、ユーザ情報取得部41の役割を果たす。したがってロボット4はユーザ情報取得部41を必ずしも備えている必要がない。
この態様では、ロボット4を購入したユーザの個人情報を、図示しない出荷管理コンピュータがサーバ3から取得し、ロボット4の記憶部42に記録する。すなわち出荷管理コンピュータが、ユーザ情報取得部41の役割を果たす。したがってロボット4はユーザ情報取得部41を必ずしも備えている必要がない。
販売されたロボット4の工場出荷前において、ロボット4の記憶部42にはロボットIDは記録されているが、このロボット4の購入者のユーザ情報は記録されていない。ロボット4の工場出荷時、出荷管理コンピュータが、ロボット4を購入したユーザのユーザ情報の提供を、サーバ3に求める。その際、出荷管理コンピュータは、ロボット4の記憶部42からロボットIDを読み出し、サーバ3に送信する。
サーバ3のユーザ情報提供部31は、上述した手順と同様の手順で、ロボット4を購入したユーザの会員情報を会員情報データベース33から取得し、これをユーザ情報として出荷管理コンピュータに送信する。出荷管理コンピュータは、受信したユーザ情報をロボット4の記憶部42に記録し、それからロボット4の出荷処理を進める。
以上に説明した例では、工場の出荷時にユーザ情報がロボット4の記憶部42に記録済みであるため、ロボット4は、ユーザの手元に届いた後に、サーバ3にアクセスしてユーザ情報を取得する必要がない。したがってロボット4は、ユーザによってロボット4の電源が投入された後、ユーザに応じた動作を直ちにすることができる。
〔実施形態2〕
図4を参照して、本発明に係る実施形態2を以下に説明する。上述した実施形態1と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4を参照して、本発明に係る実施形態2を以下に説明する。上述した実施形態1と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
図4は、本発明の実施形態2に係るロボット販売システム1aの要部構成を示すブロック図である。この図に示すように、ロボット販売システム1aは、スマートフォン2a(端末装置、装置)、サーバ3、およびロボット4を備えている。
サーバ3およびロボット4の構成は本発明の実施形態1と同様であるので、詳細な説明を省略する。ただし、ユーザ情報提供部31の振る舞いが本発明の実施形態1と異なるので、この点は後で詳細に説明する。
図4に示すように、スマートフォン2aは、ユーザ情報提供部21、ユーザ情報記憶部22(記憶媒体)、およびユーザ情報取得部23(第2の取得部)を備えている。本実施形態では、ユーザ情報取得部23は、ユーザがロボット4との会話を疑似的に(スマートフォン2aの画面上で)楽しむためのアプリケーションとして実現される。スマートフォン2aはロボット販売システム1aを構成する情報通信端末の一例に過ぎず、この情報通信端末は、スマートフォン2aに限らずたとえばタブレット端末、パーソナルコンピュータ、またはゲーム機などでもよい。
本実施形態では、ユーザは、ロボット4を購入した後、ロボット4がユーザに届けられるまでの間、ロボット4を育成する。このため、ユーザがロボット4の購入手続きをしても、ロボット4は、すぐにはユーザに届けられず、工場で出荷待ち状態を維持する。ここでいう育成とは比喩的な意味であり、ユーザがロボット4を直接操作したり調整したりすることを意味はしない。実際には、ロボット4の育成には、ロボット4との疑似的な会話を楽しむためのアプリケーションが使われる。ここでいう会話も比喩的な意味をであり、ユーザがロボット4と実際に会話するわけではない。
ユーザは、ロボット4の購入後、ロボット4との会話を楽しむためのアプリケーションを、スマートフォン2aにダウンロードする。そして、ロボット4がユーザの手元に届くまで、このアプリケーションを通じてロボット4との疑似的な会話を楽しむ。スマートフォン2aは、この会話中に、ユーザの名前、年齢、顔、声、および言葉遣いなどの、ユーザの特徴を表す各種の情報を取得する。これらの情報もまた、ユーザに関するユーザ情報の一種である。
ユーザ情報取得部23は、会話メッセージをユーザに出力したり、または、ユーザから発せられた会話メッセージを受け取ったりする。そして、このような会話メッセージのやり取りを通じてユーザから得られる情報を、ユーザ情報としてユーザ情報記憶部22に記録する。
ユーザ情報取得部23は、ユーザに質問を投げかけて、得られた回答を音声認識し、その認識結果をユーザ情報として取得することができる。一例として、ユーザの年齢を尋ねる質問(文例:何歳ですか?)をユーザに出力し、得られた回答を音声認識する。そして、その認識結果に含まれる年齢情報をユーザ情報として取得し、ユーザ情報記憶部22に記録する。他の例として、ユーザが好む食べものを尋ねる質問(文例:好きな食べ物は何ですか?)をユーザに出力し、得られた回答を音声認識する。そして、その認識結果に含まれる食べ物情報(ユーザの好きな食べ物を示す情報)をユーザ情報として取得し、ユーザ情報記憶部22に記録する。
ユーザ情報取得部23は、ユーザに質問を投げかける代わりに、ユーザに所定の行動を依頼したり、またはスマートフォン2aによるユーザに対する所定の動作の実行の許可を求めたりすることによって、ユーザ情報を取得することもできる。一例として、ユーザの写真撮影を依頼するメッセージ(文例:顔の写真を撮らせてください)をユーザに出力し、その後、スマートフォン2aに備えられた図示しないカメラモジュールを制御することによって、ユーザの顔写真を撮影する。こうして得られるユーザの顔の写真データを、ユーザ情報としてユーザ情報記憶部22に記録する。他の例として、特定の文字列を発声することを求めるメッセージ(文例:「あいうえお」と言ってください)をユーザに出力し、これを受けてユーザが口にした文字列を、スマートフォン2aに備えられた図示しないマイクモジュールを制御することによって録音する。そして、得られた音声データをユーザ情報としてユーザ情報記憶部22に記録する。この音声データは、ロボット4がユーザを認識する際に使われたり、ロボット4がユーザの音声を認識する際の認識率を向上させるために使われたりすることもある。
ロボット4のユーザ情報取得部41は、本発明の実施形態1と同様に、ロボット4を購入したユーザのユーザ情報を、ロボット4の外部にある記憶媒体から取得する。ただし本実施形態では、ユーザ情報取得部41は、サーバ3に備えられる会員情報データベース33内のユーザ情報に加えて、スマートフォン2aに備えられるユーザ情報記憶部22内のユーザ情報も取得し、いずれも記憶部42に記録する。
ユーザ情報およびユーザ情報の取得手順は次の通りである。ユーザ情報取得部41は、本発明の実施形態1と同様に、ロボット4の購入者に関する情報(ユーザ情報)の提供をサーバ3に求める。その際、ロボット4の識別子(ロボットID)をサーバ3に送信する。サーバ3のユーザ情報提供部31は、本発明の実施形態1と同様に、ロボット4を購入したユーザの会員情報を会員情報データベース33から取得し、これをユーザ情報としてロボット4に提供する。
これに加えて、ユーザ情報提供部31は、スマートフォン2aに対し、ユーザ情報記憶部22に記録されているユーザ情報の提供を求める。これを受けて、スマートフォン2aのユーザ情報提供部21は、ユーザ情報記憶部22に記録されているユーザ情報を取得し、サーバ3に送信する。ユーザ情報提供部31は、スマートフォン2aから受信したユーザ情報を、会員情報データベース33に記録されている会員情報と共に、いずれもユーザ情報としてロボット4に送信する。ユーザ情報取得部41は、受信した各ユーザ情報を、いずれも記憶部42に記録する。
以上のように本実施形態では、ロボット4は、ロボット販売サイト内で管理されているユーザの会員情報に加えて、スマートフォン2aにおいて会話アプリケーションがユーザから収集したユーザ情報も取得する。これにより会話部43は、本発明の実施形態1に比べてより多様なユーザ情報に基づき、ユーザに話しかけることができる。その結果、ロボット4から出力される会話メッセージの内容を、よりユーザに適したものとすることができる。
ユーザ情報取得部41は、ロボット4がユーザの手元に届いた後にユーザ情報を取得する場合、スマートフォン2aと直接無線通信することによって、ユーザ情報記憶部22内のユーザ情報をサーバ3を介さずに取得することができる。この場合、ユーザ情報取得部41は、サーバ3およびスマートフォン2aの両方にユーザ情報の提供を求める。その際、ユーザ情報提供部31は、ロボットIDをサーバ3およびスマートフォン2aの両方に送信する。サーバ3のユーザ情報提供部31は、上述した手順と同様の手順でユーザの会員情報をユーザ情報としてロボット4に提供する。一方、スマートフォン2aのユーザ情報提供部21は、ユーザ情報記憶部22内のユーザ情報をロボット4に直接提供する。
ユーザ情報を取得するためのアプリケーションは、必ずしもユーザのスマートフォン2aにおいて実行される必要はない。このアプリケーションは、サーバ3によって運営される所定のウェブサイト内で実行されてもよい。この態様では、ユーザ情報取得部23はサーバ3に備えられる。
アプリケーションが実行されるウェブサイトは、ロボット販売サイトと同じものでもよく、別のものでもよい。ユーザがスマートフォン2aのウェブブラウザを通じて、ロボット4との会話用のウェブページにアクセスすると、このアプリケーションが実行される。ユーザは、実行されるアプリケーションを通じてロボット4との会話を楽しむ。アプリケーション(ユーザ情報取得部23)は、会話を通じてユーザから得られるユーザ情報を、会員情報の一部として会員情報データベース33に記録する。これにより、ユーザ情報提供部31は、ロボット4からユーザ情報の提供依頼を受けると、ユーザがサーバ3に登録した会員情報に加えて、ユーザとアプリケーションとの会話を通じて得られるユーザ情報も、併せてロボット4に提供する。
また、ユーザ情報取得部23は、取得したユーザ情報をユーザ情報記憶部22に記録する代わりに、ユーザ情報提供部21を通じてサーバ3にリアルタイムに提供してもよい。この場合、サーバ3は、スマートフォン2aから送信されたユーザ情報を受信して、対応するユーザの会員情報に関連付けて会員情報データベース33に格納する記録部を備えている。また、ユーザ情報提供部31は、ロボット4にユーザの会員情報を提供する際、対応するユーザ情報も合わせてロボット4に提供する。
〔実施形態3〕
本発明に係る実施形態3を以下に説明する。上述した実施形態1または2と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
本発明に係る実施形態3を以下に説明する。上述した実施形態1または2と共通する各部材には同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係るロボット販売システム1aの構成は、本発明の実施形態2と同じである。しかし、本実施形態ではユーザがロボット4を育成するタイミングが本発明の実施形態2と異なる。
本実施形態では、ユーザがロボット4を購入する前に、ロボット4を育成する一定の育成期間(たとえば一か月間)が、お試し期間としてユーザに与えられる。ユーザは、育成期間中に、ロボット4を育成するための会話アプリケーションを利用することができる。この会話アプリケーションは、本発明の実施形態2と同様に、スマートフォン2aおよびウェブサイトの両方において実行されることができる。
会話アプリケーションは、ロボット4購入前の育成期間の終了時点が近づくと、ユーザに、ロボット4の購入を促すようなメッセージ(文例1:あと一週間でお別れだね。文例2:今日でお別れだけと、僕を購入してくれたらまた会えるよ)をユーザに発する。これにより、ユーザによるロボット4の購入行動を促進することができる。
ロボット4の購入前では、会話アプリケーションは、お試し期間が経過すると停止する。一方、ロボット4の購入処理が完了した後であれば、会話アプリケーションは、お試し期間の経過後も動作する。したがってユーザは、ロボット4を購入すれば、会話アプリケーションを通じたロボット4との会話を続けることができる。
ユーザがロボット4を購入した後、ロボット販売システム1aは、本発明の実施形態2と同様に、ロボット4を直ちにユーザに送るのではなく、ロボット4を育成するための育成期間をユーザに与えることができる。この態様では、ユーザに、ロボット4を育成する期間が2回与えられるので、ロボット4は、より多くのユーザ情報をスマートフォン2aまたはサーバ3から取得することができる。
一方、ロボット販売システム1aは、ユーザがロボット4を購入した後、本発明の実施形態2とは異なりロボット4を直ちにユーザに送ってもよい。この態様であっても、ロボット4の購入前の育成期間中にユーザ情報が十分に得られているので、ロボット4は十分な量のユーザ情報をスマートフォン2aまたはサーバ3から取得することができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
図1または図4に示すロボット4の各機能ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(備えられている)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
図1または図4に示すロボット4の各機能ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(備えられている)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、ロボット4は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(又はCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)又は記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)等を備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。
上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、たとえば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路等を用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るロボットは、ロボットの外部にある記憶媒体に記憶されているユーザに関する情報を取得する取得部と、取得された上記ユーザに関する情報に基づき、上記ユーザに応じた動作を上記ロボットが行うように上記ロボットを制御する動作制御部とを備えていることを特徴としている。
本発明の態様1に係るロボットは、ロボットの外部にある記憶媒体に記憶されているユーザに関する情報を取得する取得部と、取得された上記ユーザに関する情報に基づき、上記ユーザに応じた動作を上記ロボットが行うように上記ロボットを制御する動作制御部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、ロボットは、ロボットの外部にある記憶媒体に記録されているユーザに関する情報を取得し、これに基づき、ユーザに応じた動作を行う。そのためユーザは、自身の関する情報をロボットに自ら入力する必要がない。これにより、ユーザに関する情報をユーザが自らロボットに登録しなくても、ユーザに応じた動作をすることができるロボットを実現することができる。
本発明の態様2に係るロボットは、上記態様1において、上記記憶媒体は、上記ロボットを販売するためのロボット販売サイト用のサーバに備えられており、上記取得部は、上記サーバ内の上記記憶媒体から、上記ユーザに関する情報を取得することを特徴としている。
上記の構成によれば、ロボットは、ユーザがロボットを購入した際にロボット販売サイトに登録した自身に関する情報を、ユーザに関する情報として取得することができる。
本発明の態様3に係るロボットは、上記態様1または2において、上記記憶媒体は、上記ユーザが所持する端末装置に備えられており、上記取得部は、上記端末装置内の上記記憶媒体から、上記ユーザに関する情報を取得することを特徴としている。
上記の構成によれば、ロボットは、たとえば端末装置のアプリケーションを通じて得られるユーザに関する情報を取得することができる。
本発明の態様4に係るロボット販売システムは、上述したいずれかのロボットと、上記記憶媒体と、上記ユーザに関する情報を上記ユーザから取得して上記記憶媒体に記録する第2の取得部とを備えている装置、とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、ユーザに関する情報をユーザが自らロボットに登録しなくても、ユーザに応じた動作をすることができるロボットを販売することができるロボット販売システムを提供することができる。
本発明の態様5に係るロボット販売システムは、上記態様4において、上記第2の取得部は、上記ユーザに会話メッセージを出力し、これに対して上記ユーザから得られた回答に基づく情報を、上記ユーザに関する情報として取得することを特徴としている。
上記の構成によれば、ロボットが取得するユーザに関する情報をより充実化することができる。
本発明の態様6に係るロボット販売システムは、上記態様5において、上記第2の取得部は、所定の期間が経過すると停止することを特徴としている。
上記の構成によれば、所定の期間を、ロボットを購入する前のお試し期間としてユーザに提供することによってユーザはお試し期間中に会話アプリケーションを通じてロボットと会話することができる。お試し期間が経過すると、会話アプリケーションが停止するので、ユーザはロボットと会話することができなくなる。これにより、ロボットを購入すれば会話アプリケーションを通じたロボットとの会話を続けることができるとの印象を、ユーザに与えることができる。その結果ユーザが、お試し期間の経過後にもロボットと会話をし続けたい場合、それを実現するためにロボットを購入しようとする強い動機を持つことになるので、ロボットの販売を促進させることができる。
本発明の態様7に係るロボットの制御方法は、ロボットの外部にある記憶媒体に記憶されているユーザに関する情報を取得する取得工程と、取得された上記ユーザに関する情報に基づき、上記ユーザに応じた動作を上記ロボットが行うように上記ロボットを制御する動作制御工程とを有することを特徴としている。
上記の構成によれば、ユーザに関する情報をユーザが自らロボットに登録しなくても、ユーザに応じた動作をすることができるロボットを実現することができる。
本発明の各態様に係るロボットは、コンピュータによって実現してもよい。この場合、コンピュータを上記ロボットが備える各部として動作させることによって上記ロボットをコンピュータにて実現させるロボットの制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
2,2a スマートフォン(端末装置、装置)、21 ユーザ情報提供部、22 ユーザ情報記憶部(記憶媒体)、23 ユーザ情報取得部(第2の取得部)、3 サーバ(装置)、31 ユーザ情報提供部、32 ID管理データベース、33 会員情報データベース(記憶媒体)、4 ロボット、41 ユーザ情報提供部(取得部)、42 記憶部、43 会話部
Claims (8)
- ロボットの外部にある記憶媒体に記憶されているユーザに関する情報を取得する取得部と、
取得された上記ユーザに関する情報に基づき、上記ユーザに応じた動作を上記ロボットが行うように上記ロボットを制御する動作制御部とを備えていることを特徴とするロボット。 - 上記記憶媒体は、上記ロボットを販売するためのロボット販売サイト用のサーバに備えられており、
上記取得部は、上記サーバ内の上記記憶媒体から、上記ユーザに関する情報を取得することを特徴とする請求項1に記載のロボット。 - 上記記憶媒体は、上記ユーザが所持する端末装置に備えられており、
上記取得部は、上記端末装置内の上記記憶媒体から、上記ユーザに関する情報を取得することを特徴とする請求項1または2に記載のロボット。 - 請求項1〜3にいずれか1項に記載のロボットと、
上記記憶媒体と、上記ユーザに関する情報を上記ユーザから取得して上記記憶媒体に記録する第2の取得部とを備えている装置、とを備えていることを特徴とするロボット販売システム。 - 上記第2の取得部は、上記ユーザに会話メッセージを出力し、これに対して上記ユーザから得られた回答に基づく情報を、上記ユーザに関する情報として取得することを特徴とする請求項4に記載のロボット販売システム。
- 上記第2の取得部は、所定の期間が経過すると停止することを特徴とする請求項5に記載のロボット販売システム。
- ロボットの外部にある記憶媒体に記憶されているユーザに関する情報を取得する取得工程と、
取得された上記ユーザに関する情報に基づき、上記ユーザに応じた動作を上記ロボットが行うように上記ロボットを制御する動作制御工程とを有することを特徴とするロボットの制御方法。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のロボットとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、コンピュータを上記各部として機能させるためのプログラム。
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