本願は、合衆国法典第35巻第119条(e)の規定により、2013年3月15日に出願された「Devices, Systems, and Methods Associated with Analyte Monitoring Devices and Devices Incorporating the Same(検体モニタリング装置と関連づけられた装置、システム、および方法、並びにそれらを組み込んだ装置)」という名称の米国特許仮出願第61/801,518号による優先権を主張するものであり、その開示をあらゆる目的で参照して本明細書に組み込む。
本開示の複数の実施形態を説明する前に、本開示は記載される特定の態様に限定されず、様々に変更され得ることを理解されたい。また、本開示の範囲は添付の特許請求の範囲のみによって限定されるものであるので、本明細書で用いる用語は、特定の態様を説明することのみを目的とし、限定することを意図しないことも理解されたい。
ある範囲の値が与えられている場合には、その範囲の上限と下限との間にある各値も、特に明記しない限り、下限の単位の十分の一まで、具体的に開示されていることを理解されたい。記載されている任意の値または記載されている範囲内の値と、他の任意の記載されている値または記載されている範囲内の値との間の、より小さい各範囲も本開示に包含される。これらのより小さい範囲の上限および下限は、それぞれ独立して当該範囲に含まれ得るまたは除外され得るものであり、より小さい範囲に上限および下限またはそれらの一方が含まれない各範囲も、本開示に包含され、記載されている範囲内で具体的に除外される限度値の影響を受ける。記載されている範囲が、上限および下限の一方または両方を含む場合には、含まれている上限および下限の一方または両方を除外した範囲も、本開示に含まれる。
特に定義しない限り、本明細書で用いる全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されている意味と同じ意味を有する。本開示を実施または実験する際には、本明細書に記載されるものと類似または同等の任意の方法および材料を用いることができるが、以下に、幾つかの可能な好ましい方法および材料を説明する。本明細書において言及されるすべての刊行物を、刊行物が引用されている対象の方法および/または材料を開示および説明するために参照して本明細書に組み込む。矛盾がある場合には、組み込まれた刊行物のいかなる開示に対しても、本開示が優先されることを理解されたい。
なお、本明細書および特許請求の範囲において用いられる単数形の「a」、「an」、および「the」は、特に明記しない限り複数の意味も含む。従って、例えば、「プログラム更新」と言う場合には、そのような複数のプログラム更新も含み、「プログラム更新」と言う場合には、1以上のプログラム更新および当業者に知られているその等価物等を含む。
本開示の複数の実施形態は、一般的に、体液中のグルコース等の少なくとも1つの検体を検出するためのインビボの方法および装置に関する。従って、複数の実施形態は、身体の少なくとも1つの検体に関する情報を得るために、センサの少なくとも一部がユーザの体内(例えばISF内)に配置される(例えば、ユーザの体内に経皮的に配置される)よう構成されたインビボの検体センサを含む。特定の実施形態では、インビボの検体センサは、ユーザの身体上(例えば皮膚表面)に維持される電子装置ユニットに接続され、そのように接続することにより、身体装着用のインビボ検体センサ電子装置アセンブリが提供される。
特定の実施形態では、身体装着用電子装置ユニット等の第1の装置から、ユーザインターフェース機能(ディスプレイ等を含む)を含み得る第2の検体モニタリング装置へと検体情報が通信される。
このシステムの多くの実施形態では、ユーザがデータ通信のタイミングを選択する等してユーザが要求したときにのみ、センサ/身体装着用電子装置(例えば、身体装着用電子装置アセンブリ)によって得られた検体情報が、ユーザが利用可能または閲覧可能な形態で入手可能にされる。身体装着用電子装置は、ユーザによって(例えば、表示装置を身体装着用電子装置およびセンサに接近させて)オンデマンド測定が行われるまで、そのようなデータを周期的に測定して記録してもよい。通信の際には、身体装着用電子装置は、設定された期間について記録されたデータを通信してもよい。例えば、身体装着用電子装置は、15分毎に得られた周期的な測定値を格納する8時間分のメモリを有してもよい。オンデマンド測定値が得られたら、全8時間分が装置に転送される。なお、ユーザが8時間より長い期間にわたってオンデマンド測定を行わない場合には、データの一部が失われ得る。
従って、特定の実施形態では、インビボのセンサの少なくとも一部がISF等の体液と接触するように、身体上にセンサ電子装置アセンブリを配置して、センサを電子装置ユニットに電気的に接続したら、表示装置の電源をオンにして、表示装置のメモリに格納されアクセスされるソフトウェアアルゴリズムを実行して、1以上の要求コマンド、制御信号、またはデータパケットを生成して身体装着用電子装置に送信することにより、センサによって得られた検体情報が身体装着用電子装置から表示装置へとオンデマンドで通信されてもよい。例えば、表示装置のマイクロプロセッサまたは特定用途向け集積回路(ASIC)の制御下で実行されるソフトウェアアルゴリズムは、生成された要求コマンド、制御信号、および/またはデータパケットの送信を開始するために、表示装置に対する身体装着用電子装置の相対位置を検出するためのルーチンを含んでもよい。
表示装置のメモリには、ユーザによる表示装置上の入力機構の起動(例えば、データ通信機能と関連づけられた表示装置のボタンを押す、ソフトボタンをトリガする等)に応答して、身体装着用電子装置に送る1以上の要求コマンド、制御信号、またはデータパケットを生成して送信するために、1以上のマイクロプロセッサおよび/またはASICによって実行されるプログラミングも格納されていてもよい。或いは、またはそれに加えて、身体装着用電子装置上または身体装着用電子装置内に、ユーザによって起動されるよう構成され得る入力機構が設けられてもよい。特定の実施形態では、音声コマンドまたは可聴信号を用いて、マイクロプロセッサまたはASICに、1以上の要求コマンド、制御信号、またはデータパケットを生成して身体装着用装置に送信するためにメモリに格納されているソフトウェアルーチンを実行することをプロンプトまたは指示してもよい。音声で作動される、即ち音声コマンドもしくは可聴信号に応答する実施形態では、身体装着用電子装置および/または表示装置は、マイク、スピーカー、ならびに身体装着用電子装置および/または表示装置のぞれぞれのメモリに格納された、音声コマンドおよび/または可聴信号を処理するための処理ルーチンを含む。特定の実施形態では、身体装着用装置および表示装置を互いに所定の距離以内に(例えば、近接させて)配置すると、要求コマンド、制御信号、またはデータパケット生成して送信するために、表示装置のメモリに格納されている1以上のソフトウェアルーチンが開始される。
各オンデマンド測定では、現在の検体レベル情報(即ち、測定が開始された時刻に時間的に対応するリアルタイムのまたは最も最近得られた検体レベル情報)、所定の期間にわたる検体の変化率、検体の変化率の速度(変化率の加速)、所与の測定の前に得られてアセンブリのメモリに格納された検体情報に対応する検体情報の履歴の1以上を含むが、それらに限定されない様々なタイプおよび/または形態および/または量の情報が送信され得る。所与の測定についてのリアルタイム情報、履歴情報、変化率情報、変化率の速度(例えば加速または減速)情報の一部または全てが、表示装置に送信され得る。特定の実施形態では、表示装置に送信される情報のタイプおよび/または形態および/または量は、予めプログラムされていてもよく且つ/または変更不能(例えば、製造時のプリセット)であってもよく、或いは、(例えば、システムのスイッチを起動することによって)フィールドで1回以上の選択および/または変更が可能なように、予めプログラムされていなくてもよく且つ/または変更不能でなくてもよい。従って、特定の実施形態では、表示装置は、各オンデマンド測定について、センサによって得られた現在の(リアルタイムの)検体値(例えば、数値形式)、現在の検体の変化率(例えば、現在のレートを示す方向を向いた矢印等の検体レートインジケータの形態)、および、取得されて身体装着用電子装置のメモリに格納されているセンサ測定値に基づく検体傾向履歴データ(例えば、グラフィカルなトレースの形態)を出力する。更に、皮膚温度もしくはセンサ温度の測定値、または各オンデマンド測定と関連づけられた測定値が、身体装着用電子装置から表示装置へと通信されてもよい。しかし、温度の測定値は、表示装置に出力または表示されなくてもよく、表示装置上でユーザに対して出力される検体測定値を補正または補償するために表示装置によって実行されるソフトウェアルーチンと共に用いられてもよい。
説明したように、複数の実施形態は、インビボの検体センサおよび身体装着用電子装置を含み、これらが合わさって、身体に装着可能なセンサ電子装置アセンブリ(本明細書では「パッチ」とも称する)が提供される。特定の実施形態では、インビボの検体センサは、身体装着用電子装置に完全に統合される(製造時に固定接続される)が、他の実施形態では、それらは分かれていて、製造後に(例えば、身体にセンサを挿入する前、挿入中、または挿入後に)接続できるようになっている。身体装着用電子装置は、接着パッドを含むかまたは接着パッドに取り付け可能な耐水性ハウジングに(センサのインビボに配置される部分以外が)封入されたインビボのグルコースセンサ、電子装置、バッテリー、およびアンテナを含んでもよい。
複数の実施形態は、本明細書ではセンサ送出ユニット等とも称されるセンサ挿入装置を含む。挿入装置は、その内部区画内に、身体装着用電子装置アセンブリを完全に保持してもよい。即ち、製造プロセス中に、挿入装置に、身体装着用電子装置アセンブリが予め装填されてもよい(例えば、挿入装置の滅菌された内部区画に身体装着用電子装置が封入されてもよい)。そのような実施形態では、挿入装置は、使用前の、即ち新たな身体装着用電子装置アセンブリと、身体装着用電子装置アセンブリを受容者の身体に適用するよう構成された挿入装置との、センサアセンブリパッケージ(滅菌されたパッケージを含む)を構成してもよい。
複数の実施形態は、身体装着用電子装置アセンブリとは空間的に離れた別の装置として、アセンブリから情報を収集して、センサによって得られた検体測定値をユーザに提供するための携帯表示装置を含む。そのような装置は、計測器、読取器、モニタ、受信器、ヒューマンインターフェース装置、コンパニオン等とも称され得る。特定の実施形態は、一体型のインビトロの検体計測器を含んでもよい。特定の実施形態では、表示装置は、表示装置と別の装置(例えば、身体装着用電子装置、バッテリーを再充電するための電源装置、PC等)との間の通信を確立するよう構成されたUSBポート、シリアルポート、パラレルポート等の1以上の有線または無線通信ポートを含む。
特定の実施形態では、適合する情報ソフトウェアは、例えば、表示装置、パーソナルコンピューター、サーバ端末に常駐しているまたはそこで実行される、データ解析、チャート作成、データ格納、データアーカイビング、およびデータ通信、並びにデータの同期を行うための、スタンドアロンまたはネットワーク接続で使用可能なデータ管理ソフトウェアプログラムを含むが、それに限定されない。特定の実施形態では、情報ソフトウェアは、表示装置および/または身体装着用電子装置ユニットの常駐ソフトウェアをアップグレードするために、表示装置および/または身体装着用電子装置ユニットのファームウェアを(例えば、追加の機能を含む、および/またはソフトウェアのバグやエラーの修正等を含むファームウェアのバージョンに)アップグレードするための、フィールドアップグレード可能な機能を実行するソフトウェアも含んでもよい。
複数の実施形態は、対応する通知(例えば、表示装置が良好なオンデマンド測定値を受信したこと)が触覚フィードバックの形態でもたらされ得るよう構成された、例えば振動モータ等の触覚フィードバック機能を含んでもよい。
複数の実施形態は、システムから得られた検体情報および/またはユーザが自分で報告したデータを処理するための、コンピューター読み取り可能媒体に埋め込まれたプログラミング、即ち、コンピューターに基づくアプリケーションソフトウェア(本明細書では、情報ソフトウェアまたはプログラミング等とも称する)を含む。アプリケーションソフトウェアは、表示装置または身体装着用電子装置ユニットによって、例えば、携帯電話、PC、インターネット対応のヒューマンインターフェース装置(例えばインターネット対応の電話、PDA等)のホストコンピューターにインストールされてもよい。情報プログラミングは、表示装置または身体装着用ユニット上で取得されて格納されたデータを、ユーザが用いるために変換してもよい。
本開示の複数の実施形態は、便宜上、主にグルコースモニタリング装置及びシステム、ならびにグルコースモニタリング方法に関して説明されるが、そのような説明は、本開示の範囲を限定することを意図しない。検体モニタリングシステムは、様々な検体を同時にまたは異なる時間にモニタリングするよう構成され得ることを理解されたい。
例えば、モニタリングされ得る検体としては、アセチルコリン、アミラーゼ、ビリルビン、コレステロール、絨毛性ゴナドトロピン、クレアチンキナーゼ(例えばCK−MB)、クレアチン、DNA、フルクトサミン、グルコース、グルタミン、成長ホルモン、ホルモン、ケトン、乳酸、酸素、過酸化物、前立腺特異抗原、プロトロンビン、RNA、甲状腺刺激ホルモン、およびトロポニンが挙げられるが、それらに限定されない。例えば、抗生物質(例えば、ゲンタマイシン、バンコマイシン等)、ジギトキシン、ジゴキシン、乱用薬物、テオフィリン、およびワルファリン等といった薬の濃度がモニタリングされてもよい。2以上の検体をモニタリングするこれらの実施形態では、単一のセンサを用いて、または同じ身体装着用電子装置を(例えば、同時に)用いる複数のセンサを用いて、もしくは異なる身体装着用電子装置を用いて、検体を同時にまたは異なる時間にモニタリングしてもよい。
以下に詳細に説明するように、複数の実施形態は、例えば、所定のモニタリング期間にわたる検体レベル、温度レベル、心拍数、ユーザの活動レベルであるが、それらに限定されない1以上の生理的パラメータをモニタリングするための装置、システム、キット、および/または方法を含む。製造方法も提供される。所定のモニタリング期間は、約1時間未満であってもよく、または約1時間以上(例えば、数時間以上、数日以上、約3日間以上、約5日間以上、約7日間以上、約10日間以上、約14日間以上、数週間、約1ヶ月以上)を含んでもよい。特定の実施形態では、所定のモニタリング期間が終了した後、身体装着用電子装置アセンブリおよび/または表示装置において、システムの1以上の機能が自動的に作動停止または無効にされてもよい。
例えば、所定のモニタリング期間は、センサがISF等の体液と接触するようインビボに配置されることで開始してもよく、且つ/または、身体装着用電子装置の開始(または電源がオンにされて完全な動作モードになる)と共に開始してもよい。身体装着用電子装置の初期化は、スイッチの起動および/または表示装置を身体装着用電子装置から所定の距離以内に(例えば近接して)配置したことに応答して表示装置によって生成されて送信されるコマンドによって、またはユーザが身体装着用電子装置ユニット上のスイッチを手動で作動させる(例えば、ボタンを押す)ことによって実行されてもよい。或いは、例えば、2010年2月1日に出願された米国特許出願第12/698,129号明細書、並びに特許仮出願第61/238,646号明細書、第61/246,825号明細書、第61/247,516号明細書、第61/249,535号明細書、第61/317,243号明細書、第61/345,562号明細書、および第61/361,374号明細書(それぞれの開示を参照して、あらゆる目的のために本明細書に組み込む)に記載されているように、挿入装置によって上記のような作動が生じてもよい。
表示装置から受信したコマンドに応答して身体装着用電子装置が初期化されたら、身体装着用電子装置は、そのメモリから、身体装着用電子装置の構成要素の電源を完全にオンにするためのソフトウェアルーチンを取り出して実行し、表示装置からの起動コマンドの受信に応答して身体装着用電子装置を実際に完全動作モードにする。例えば、表示装置からコマンドを受信する前に、身体装着用電子装置の構成要素の一部に、バッテリー等の内部電源から電力が供給されていてもよく、一方、身体装着用電子装置の構成要素の別の一部はパワーダウンモードまたは低電力モード(電力が供給されない、非作動モードを含む)であってもよい。或いは、全ての構成要素が非作動モード、低電力モードであってもよい。コマンドを受信したら、身体装着用電子装置の構成要素の残りの部分(または全ての部分)がアクティブな完全動作モードに切り替えられる。
複数の実施形態は、1以上の生理的パラメータをモニタリングするためにユーザの体内に埋め込まれる、経皮的センサ、完全に埋め込み可能なセンサ、および完全に埋め込み可能なアセンブリ(密封されたハウジング(例えば、密閉された生体適合性ハウジング)内に設けられた検体センサおよび電子装置を含む単一のアセンブリ)を含む。
本開示に関係し、開示される検体測定システムに関連して用いられ得る例示的な検体モニタリングシステムは、以下の文献に記載されているものを含む。米国特許第7,041,468号明細書、米国特許第5,356,786号明細書、米国特許第6,175,752号明細書、米国特許第6,560,471号明細書、米国特許第5,262,035号明細書、米国特許第6,881,551号明細書、米国特許第6,121,009号明細書、米国特許第7,167,818号明細書、米国特許第6,270,455号明細書、米国特許第6,161,095号明細書、米国特許第5,918,603号明細書、米国特許第6,144,837号明細書、米国特許第5,601,435号明細書、米国特許第5,822,715号明細書、米国特許第5,899,855号明細書、米国特許第6,071,391号明細書、米国特許第6,120,676号明細書、米国特許第6,143,164号明細書、米国特許第6,299,757号明細書、米国特許第6,338,790号明細書、米国特許第6,377,894号明細書、米国特許第6,600,997号明細書、米国特許第6,773,671号明細書、米国特許第6,514,460号明細書、米国特許第6,592,745号明細書、米国特許第5,628,890号明細書、米国特許第5,820,551号明細書、米国特許第6,736,957号明細書、米国特許第4,545,382号明細書、米国特許第4,711,245号明細書、米国特許第5,509,410号明細書、米国特許第6,540,891号明細書、米国特許第6,730,200号明細書、米国特許第6,764,581号明細書、米国特許第6,299,757号明細書、米国特許第6,461,496号明細書、米国特許第6,503,381号明細書、米国特許第6,591,125号明細書、米国特許第6,616,819号明細書、米国特許第6,618,934号明細書、米国特許第6,676,816号明細書、米国特許第6,749,740号明細書、米国特許第6,893,545号明細書、米国特許第6,942,518号明細書、米国特許第6,514,718号明細書、米国特許第5,264,014号明細書、米国特許第5,262,305号明細書、米国特許第5,320,715号明細書、米国特許第5,593,852号明細書、米国特許第6,746,582号明細書、米国特許第6,284,478号明細書、米国特許第7,299,082号明細書、「Compact On-Body Physiological Monitoring Device and Methods Thereof(小型の身体装着用の生理的モニタリング装置およびその方法)」という名称の米国特許出願第61/149,639号明細書、2006年8月1日に出願された「Analyte Sensors and Methods(検体センサおよび方法)」という名称の米国特許出願第11/461,725号明細書、2009年6月30日に出願された「Extruded Electrode Structures and Methods of Using Same(押し出し電極構造およびそれを用いる方法)」という名称の米国特許出願第12/495,709号明細書、米国特許出願公開第2004/0186365号明細書、米国特許出願公開第2007/0095661号明細書、米国特許出願公開第2006/0091006号明細書、米国特許出願公開第2006/0025662号明細書、米国特許出願公開第2008/0267823号明細書、米国特許出願公開第2007/0108048号明細書、米国特許出願公開第2008/0102441号明細書、米国特許出願公開第2008/0066305号明細書、米国特許出願公開第2007/0199818号明細書、米国特許出願公開第2008/0148873号明細書、米国特許出願公開第2007/0068807号明細書、米国特許出願公開第2010/0198034号明細書、および「Compact On-Body Physiological Monitoring Device and Methods Thereof(小型の身体装着用の生理的モニタリング装置およびその方法)」という名称の米国特許仮出願第61/149,639号明細書。上記の各文献の開示の全体を参照して本明細書に組み込む。
更なる関連する主題は、以下の開示で提供されている。2011年6月17日に出願された特許仮出願第61/498,142号明細書、2011年3月24日に出願された米国特許出願第13/071,461、第13/071,487号明細書および第13/071,497号明細書、2011年4月21日に出願された米国特許出願第13/091,557号明細書、米国特許出願公開第2010/0081905号明細書、第2011/0021889号明細書、第2010/0230285号明細書、および第2011/0021889号明細書、並びに米国特許第6,736,957号明細書、第7,501,053号明細書、および第7,754,093号明細書。上記の各文献の開示の全体を参照して、あらゆる目的で本明細書に組み込む。
図1は、インビボの検体モニタリングシステムの例示的な実施形態を示しており、以下で説明する。図1は、本開示の実施形態による例示的なインビボベースの検体モニタリングシステム1100を示す。図示されるように、特定の実施形態では、検体モニタリングシステム1100は、インビボの検体センサ1101(図1には近位部が示されている)に電気的に接続され、ユーザの身体の皮膚表面に取り付けるための接着層1140に取り付けられた、身体装着用電子装置1110を含む。身体装着用電子装置1110は、内部区画を画成する身体装着用ハウジング1119を含む。図1には挿入装置1150も示されており、挿入装置1150は、動作時に、検体センサ1101の一部を、皮膚表面を通してISFと流体接触するように経皮的に配置すると共に、身体装着用電子装置1110および接着層1140を皮膚表面に配置する。特定の実施形態では、身体装着用電子装置1110、検体センサ1101、および接着層1140は、使用前には、挿入装置1150のハウジング内に密閉されており、特定の実施形態では、接着層1140もハウジング内に密閉されているか、または、接着層1140自体が挿入装置1150の端末部を密閉する。本明細書の実施形態と共に用いられ得る装置、システム、および方法は、例えば、米国特許出願第12/698,129号明細書、並びに特許仮出願第61/238,646号明細書、第61/246,825号明細書、第61/247,516号明細書、第61/249,535号明細書、第61/317,243号明細書、第61/345,562号明細書、および第61/361,374明細書に記載されており、それぞれの開示を参照して、あらゆる目的のために本明細書に組み込む。
再び図1を参照すると、検体モニタリングシステム100は表示装置1120を含み、表示装置1120は、情報をユーザに出力するためのディスプレイ1122と、表示装置1120にデータまたはコマンドを入力するための、または別様で表示装置1120の動作を制御するための、ボタン、アクチュエータ、タッチセンサ式スイッチ、静電容量式スイッチ、感圧式スイッチ、ジョグホイール等の入力要素1121とを含む。なお、一部の実施形態は、ディスプレイを備えていない装置、またはユーザインターフェース要素が無い装置を含んでもよい。これらの装置は、データロガーとしてデータを格納する機能、および/または、身体装着用電子装置やディスプレイを備えていない装置から、別の装置や場所へデータを転送するための通信路を提供する機能を有してもよい。本明細書においては、例示的な目的で、表示装置としての複数の実施形態を説明するが、それによって本開示の実施形態を限定することは意図しない。特定の実施形態ではディスプレイを備えていない装置も用いられ得ることは自明である。
特定の実施形態では、ディスプレイ1122および入力要素1121は、例えば、タッチスクリーン式ユーザインターフェース等のディスプレイへの物理的接触の存在および場所を検出可能なディスプレイのような、単一の構成要素として統合されてもよい。そのような実施形態では、ユーザは、ディスプレイのシングルタップまたはダブルタップ、ディスプレイ上で指または道具をドラッグすること、複数の指または道具を互いに近づけること、複数の指または道具を互いから離すこと等を含むがそれらに限定されない、予めプログラムされた1組のモーションコマンドを用いて、表示装置1120の動作を制御してもよい。特定の実施形態では、ディスプレイは、LCD素子およびタッチセンサの役割をする単一機能または二重機能の静電容量式要素を有する画素領域を有するタッチスクリーンを含む。
表示装置1120は、ダイナミックカラーLCDディスプレイであってもよい。特定の実施形態では、表示装置1120は、表示解像度、画質、およびバックライトの選択肢を含むプリセットされたカスタマイズ可能な選択肢を有してもよい。一実施形態では、表示装置は、高々65,000色のダイナミックカラーパレットを有してもよく、65,000色のダイナミックディスプレイの256色のサブセットからなるグラフィカル表示を有してもよい。他の複数の実施形態では、LCDディスプレイは、LEDバックライトであってもよいバックライトを含んでもよい。LCDバックライトは、操作が行われない状態で或る期間が経過したら画面が暗くなるかまたは消えるように予めプログラムされていてもよい。例えば、特定の実施形態では、表示が消えるまでのデフォルトの時間は、ほとんどの画面では1分であってもよく、15秒後にバックライトが暗くなる機能を含む。一部の実施形態では、表示が消える、または表示が暗くなるまでの時間は、現在の画面または装置のモードに基づいて様々であってよい。例えば、本明細書でより詳細に後述するように、“テストストリップに血液を適用”画面では、タイムアウトはデフォルトの1分より長くてもよい(例えば2分)。他の複数の実施形態では、ユーザが手動で装置に表示を消すよう命令しない限り、表示は暗くなったり消えたりしない。
表示装置1120は、例えばリモート端末(パーソナルコンピューター)1170等の外部装置との有線データ通信のためのデータ通信ポート1123も含む。データ通信ポート1123の例示的な実施形態は、対応するデータケーブルに接続するよう構成されたUSBポート、ミニUSBポート、RS−232ポート、イーサネットポート、FireWireポート、または他の類似のデータ通信ポートを含む。表示装置1120は、インビトロの血中グルコース測定を行うためのインビトログルコーステストストリップを受け付けるインビトロテストストリップポート1124を含む一体型のインビトロのグルコース計測器も含んでもよい。
引き続き図1を参照すると、特定の実施形態では、ディスプレイ1122は様々な情報を表示するよう構成されており、情報の一部または全てが同時にまたは異なる時間にディスプレイ1122に表示されてもよい。ディスプレイ1122は、例えば、モニタリングされた期間にわたるグルコース値のグラフィカルな出力を提供するグラフィカル表示1138(食事、運動、睡眠、心拍数、血圧等の重要なマーカーを示してもよい)、例えば、(情報の要求に応答して取得または受信された)モニタリングされたグルコース値を提供する数値表示1132、および、例えば、ディスプレイ1122上の場所を移動することによって検体の変化率および/または検体の変化率の速度を示す、傾向または方向を表す矢印表示1131を含んでもよいが、それらに限定されない。
図1に更に示されるように、ディスプレイ1122は、例えば、ユーザに日付情報を提供する日付表示1135、ユーザに時刻情報を提供する時刻情報表示1139、表示装置1120の(再充電可能または使い捨ての)バッテリーの状態をグラフィカルに示すバッテリーレベルインジケータ表示1133、例えば、周期的な、ルーチンのまたは所定の回数のユーザによる較正事象を必要とするモニタリングシステムにおいて、検体センサの較正が必要なことをユーザに通知するセンサ較正状態アイコン表示1134、音声/振動出力の状態またはアラームの状態を表示するための音声/振動設定アイコン表示1136、および、身体装着用電子装置、データ処理モジュール1160、および/またはリモート端末1170等の他の装置との無線通信接続の表示を提供する無線接続性状態アイコン表示1137も含んでもよい。図1に更に示されるように、ディスプレイ1122は、メニューにアクセスするため、グラフ表示出力構成を変更するため、または別様で表示装置1120の動作を制御するためのシミュレーションされたタッチスクリーンボタン1125、1126を更に含んでもよい。
再び図1を参照すると、特定の実施形態では、表示装置1120のディスプレイ1122は、視覚的表示に加えて、またはその代わりに、可聴、触覚的、またはそれらの任意の組合せであり得るアラームおよび/または警告通知、グルコース値等のアラーム通知を出力するよう構成されてもよい。一つの態様では、表示装置1120は、ディスプレイ1122上で提供される視覚的出力による表示に加えて、可聴出力および/または振動出力による表示をユーザに提供するためのスピーカー、振動出力要素等の他の出力要素を含んでもよい。更なる詳細および他の表示の実施形態は、例えば、米国特許出願第12/871,901号明細書、米国特許仮出願第61/238,672、61/247,541号明細書、第61/297,625号明細書に見出すことができ、それぞれの開示を参照して、あらゆる目的のために本明細書に組み込む。
身体装着用電子装置1110が皮膚表面に配置され、検体センサ1101がインビボでISF(または他の適切な体液)との流体接触を確立するよう配置されたら、特定の実施形態における身体装着用電子装置1110は、身体装着用電子装置1110が表示装置120からコマンドまたは要求信号を受信した際に、検体関連データ(例えば、モニタリングされた検体レベルに対応するデータおよび/またはモニタリングされた温度データ、および/または格納された検体関連データの履歴等)を無線通信するよう構成される。特定の実施形態では、身体装着用電子装置1110は、モニタリングされた検体レベルと関連づけられたリアルタイムデータを、少なくとも周期的にブロードキャストするよう構成されてもよく、そのデータは、表示装置1120が身体装着用電子装置1110からのデータブロードキャストの通信範囲内にあるとき、表示装置1120によって受信される。即ち、表示装置から、情報の送信のためのコマンドまたは要求を行う必要は無い。
例えば、表示装置1120は、身体装着用電子装置1110に、データ転送を開始するための1以上のコマンドを送信するよう構成されてもよく、身体装着用電子装置1110は、それに応答して、モニタリング期間中に収集され格納された検体関連データを表示装置1120に無線送信するよう構成されてもよい。表示装置1120は、パーソナルコンピューター等のリモート端末1170に更に接続されてもよく、格納された検体レベル情報を身体装着用電子装置1110からリモート端末1170へと転送するためのデータ通信路として機能する。特定の実施形態では、身体装着用電子装置1110から受信されたデータは、表示装置1120の1以上のメモリに(永久的にまたは一時的に)格納されてもよい。他の特定の実施形態では、表示装置1120は、身体装着用電子装置1110から受信したデータを、表示装置1120に接続されたリモート端末1170に渡すためのデータ通信路として構成される。
引き続き図1を参照すると、検体モニタリングシステム1100には、データ処理モジュール1160およびリモート端末1170も示されている。リモート端末1170は、データ管理、データ解析、および検体モニタリングシステム1100の構成要素との通信のためのソフトウェアを含むパーソナルコンピューター、サーバ端末、ラップトップコンピューター、または他の適切なデータ処理装置を含んでもよい。例えば、リモート端末1170は、リモート端末1170と表示装置1120および/またはデータ処理モジュール1160との間の一方向または双方向データ通信のために、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、または他のデータネットワークに接続されてもよい。
特定の実施形態では、リモート端末1170は、医師のオフィスや病院に配置された1以上のコンピューター端末を含んでもよい。例えば、リモート端末1170は、表示装置1120がある場所以外の場所に配置されてもよい。リモート端末1170と表示装置1120とは、それぞれ異なる部屋や異なる建物にあってもよい。リモート端末1170と表示装置1120とは、少なくとも約1マイル(約1.6キロメートル)離れていてもよく、例えば、少なくとも約110マイル(約177キロメートル)離れていてもよく、例えば、少なくとも約1100マイル(約1770キロメートル)離れていてもよい。例えば、リモート端末1170は表示装置1120と同じ市内にあってもよく、リモート端末1170は表示装置1120とは異なる市にあってもよく、リモート端末1170は表示装置1120と同じ州にあってもよく、リモート端末1170は表示装置1120とは異なる州にあってもよく、リモート端末1170は表示装置1120と同じ国にあってもよく、またはリモート端末1170は表示装置1120とは異なる国にあってもよい。特定の実施形態では、検体モニタリングシステム1100に、データ処理モジュール1160等の、必要に応じて設けられる別個のデータ通信/処理装置が設けられてもよい。データ処理モジュール1160は、例えば、赤外線(IR)プロトコル、Bluetooth(登録商標)プロトコル、Zigbee(登録商標)プロトコル、および802.11無線LANプロトコル等であるが、それらに限定されない、1以上の無線通信プロトコルを用いて通信するための構成要素を含んでもよい。Bluetooth(登録商標)プロトコルおよび/またはZigbee(登録商標)プロトコルに基づくものを含む通信プロトコルの更なる説明は、米国特許公開第2006/0193375号明細書に見出すことができ、その内容を参照してあらゆる目的のために本明細書に組み込む。データ処理モジュール1160は、表示装置1120、身体装着用電子装置1110、またはリモート端末1170の1以上との有線通信を確立するための、例えば、USBコネクタおよび/もしくはUSBポート、イーサネットコネクタおよび/もしくはポート、FireWireコネクタおよび/もしくはポート、またはRS−232ポートおよび/もしくはコネクタを含むが、それらに限定されない、通信ポート、ドライバまたはコネクタを更に含んでもよい。
特定の実施形態では、身体装着用電子装置1110の制御ロジックまたはマイクロプロセッサは、検体センサ1101から得られた情報(例えば、現在の検体レベル、検体レベルの変化率、検体レベルの変化の加速、および/または、格納されたモニタリング検体データに基づいて決定された、モニタリング期間中の時間の関数としての検体レベルの変動の傾向または方向の履歴を提供する検体傾向情報等)に基づいて、将来のまたは予想される検体レベルを決定するためのフトウェアプログラムを含む。表示装置1120において、または身体装着用電子装置1110において、またはそれらの両方において、予測的アラームパラメータがプログラムされてもよく、またはプログラム可能であってもよく、ユーザの検体レベルが将来のレベルに達することを予測して、前もってユーザに対して出力してもよい。これにより、ユーザに、適時に是正措置をとる機会が提供される。
表示装置1120、データ処理モジュール160、および/またはリモート端末1170、および/または身体装着用電子装置1110の1以上の制御ロジックまたはマイクロプロセッサによって、例えば、検体傾向情報を提供する、モニタリング期間にわたる時間の関数としてのモニタリングされた検体レベルの変動等の情報が決定されてもよい。そのような情報は、例えば、検体モニタリングシステム1100によって測定され予測された現在のおよび/または履歴のおよび/または予測される将来の検体レベルをユーザに示すグラフ(線グラフ等)として表示されてもよい。そのような情報は、方向を表す矢印(例えば、傾向または方向を表す矢印表示1131を参照)や、例えば、画面上での基準点に対するアイコンの位置が、検体レベルが増加しているかまたは減少しているか、並びに検体レベルの増加または減少の加速または減速を示す他のアイコンとしても表示されてもよい。この情報は、ユーザによって、検体レベルが許容可能なおよび/または臨床的に安全な範囲内に残ることを確実にするための何らかの必要な是正措置を決定するために用いられ得る。色、フラッシュ、フェーディング等を含む他の視覚的インジケータ、並びに、音声出力のピッチ、音量、またはトーンの変化を含む音声インジケータ、および/または振動もしくは他の触覚インジケータも、モニタリングされた検体レベルの現在のレベルおよび/または方向および/または変化率をユーザに通知する手段として、傾向データの表示に組み込まれてもよい。例えば、システム1100は、決定されたグルコースの変化率、プログラムされた臨床的に有意のグルコース閾値レベル(例えば、高血糖レベルおよび/または低血糖レベル)、並びに、インビボの検体センサによって得られた現在の検体レベルに基づいて、臨床的に有意のレベルに達するのにかかる時間を決定するための、コンピューター読み取り可能媒体に格納されたアルゴリズムを含んでもよく、臨床的に有意のレベルに達する前(例えば、臨床的に有意のレベルが予想される30分前、および/または20分前、および/または10分前、および/または5分前、および/または3分前、および/または1分前等)に、出力の強度を高める等しながら、通知を出力する。
再び図1に戻ると、特定の実施形態では、データ処理モジュール1160によって実行されるソフトウェアアルゴリズムは、身体装着用電子装置1110、リモート端末1170、または表示装置1120の1以上にそれぞれ接続された際に実行される実行可能なプログラムを格納したSDカード、マイクロSDカード、コンパクトフラッシュカード、XDカード、メモリスティックカード、メモリスティックDuoカード、またはUSBメモリスティック/装置等の外部メモリ装置に格納されてもよい。更に別の態様では、データ処理モジュール1160によって実行されるソフトウェアアルゴリズムは、例えば、WiFiまたはインターネットに対応したスマートフォンやPDA等の携帯電話を含む通信装置に対して、アプリケーションをダウンロードする通信装置によって実行されるダウンロード可能なアプリケーションとして提供されてもよい。
スマートフォンの例としては、インターネット接続および/またはローカルエリアネットワーク(LAN)を介したデータ通信のためにデータネットワーク接続機能を有する、Windows(登録商標)、Android(商標)、iPhone(登録商標)オペレーティングシステム、Palm(登録商標)WebOS(商標)、Blackberry(登録商標)オペレーティングシステム、またはSymbian(登録商標)オペレーティングシステムに基づく携帯電話が挙げられる。上述したPDAは、例えば、1以上のマイクロプロセッサを有し、ユーザインターフェース(例えば、表示/出力部および/または入力部)とのデータ通信機能を有し、例えば、データ処理、インターネットを介したデータのアップロード/ダウンロードを行うよう構成された携帯型電子装置を含む。そのような実施形態では、リモート端末1170は、リモート端末1170と装置との通信が確立された際に、上述した通信装置の1以上に実行可能なアプリケーションソフトウェアを提供するよう構成されてもよい。
更に別の実施形態では、実行可能なソフトウェアアプリケーションは、OTAダウンロードとしてOTA(over-the-air)で提供されてもよく、この場合、リモート端末1170への有線接続は必要無い。例えば、実行可能なアプリケーションは、ソフトウェアダウンロードとして通信装置に自動的にダウンロードされ、通信装置の構成に応じて、自動的に装置にインストールされて用いられてもよく、または、ユーザの確認に基づいて、もしくは通信装置上でアプリケーションのインストールの実行を通知することに基づいて、装置にインストールされてもよい。ソフトウェアのOTAダウンロードおよびインストールは、データ処理モジュール1160および/または表示装置1120の既存の機能に対する更新またはアップグレードであるソフトウェアアプリケーションおよび/またはルーチンを含み得る。
再び図1のリモート端末1170を参照すると、特定の実施形態では、リモート端末1170と表示装置1120および/またはデータ処理モジュール1160との通信が確立された際に、リモート端末1170によって、とりわけ、表示装置1120および/または身体装着用電子装置1110および/またはデータ処理モジュール1160のソフトウェアのパッチや修正、ファームウェアの更新、またはソフトウェアのドライバのアップグレード等の新たなソフトウェアおよび/またはソフトウェア更新が提供されてもよい。例えば、身体装着用電子装置1110のソフトウェアのアップグレードや、実行可能なプログラムの変更または修正は、表示装置1120またはデータ処理モジュール1160の1以上によってリモート端末1170から受信されてもよく、その後、身体装着用電子装置1110に提供されて、身体装着用電子装置1110のソフトウェアやプログラム可能な機能が更新されてもよい。例えば、特定の実施形態では、身体装着用電子装置1110に受信されてインストールされるソフトウェアは、ソフトウェアのバグの修正や、以前にインストールされたソフトウェアのパラメータの変更(とりわけ、検体関連データの格納時間間隔の変更、身体装着用電子装置1110の時間基準や情報のリセットや調節、送信されるデータタイプ、データ送信シーケンス、またはデータ格納期間の変更)を含んでもよい。携帯型電子装置のソフトウェアのフィールドアップグレード性、およびデータ処理の更なる詳細は、米国特許出願第12/698,124号明細書、第12/794721号明細書、第12/699,653号明細書、および第12/699,844号明細書、並びに特許仮出願第61,359,265号明細書および第61/325,155号明細書で提供されており、それらの開示を参照してあらゆる目的で本明細書に組み込む。
一部の態様において、表示装置(本明細書では“検体モニタリング装置”または単に“装置”とも称する)は、無線周波数識別(RFID)技術を用いてリモートセンサから信号を受信するよう構成されている。
この構成は、例えば、グルコースオンデマンド機能を提供するために用いられてもよく、この場合、測定が所望されるときに、埋め込み可能なセンサに検体モニタリング装置を近接させる。なお、他の実施形態では、無線通信部は、RFIDとは異なる無線通信技術を用いてセンサと通信してもよい。装置が範囲内にあるときは、装置は、そのセンサが、その装置と共に動作するよう構成された適切なセンサであることを確認するよう構成されてもよい。適切なセンサでない場合には、装置はセンサを無視して、そのセンサを用いた動作を開始しない。適切なセンサである場合には、装置はそのセンサを用いた動作を開始する。
検体モニタリング装置は、例えば、較正データおよび/または温度プローブ(図示せず)からの測定値を用いたセンサからの信号の修正、間質液中の検体レベルの決定、間質液のセンサ測定値に基づく血流中の検体レベルの決定、検体のレベル、変化率および/または変化率の加速が1以上の閾値を超えたまたは到達したか否かの決定、閾値に到達または超えた場合のアラームシステムの起動、一連のセンサ信号に基づく検体レベルの傾向の評価、療法管理(例えば、薬の投与量の決定等)、および(例えば、複数の電極からの測定値の信号の平均化または比較による)ノイズやエラーの寄与の低減等を含む様々な機能を実行し得る。検体モニタリング装置は、これらの機能の1つまたは少数のみを行う簡単なものであってもよく、または、検体モニタリング装置はこれらの機能の全てまたは大半を実行してもよい。
リモート装置のソフトウェア
一部の態様において、検体モニタリング装置は、管理の目的でリモートデータ処理装置に通信可能に接続されてもよい。リモート装置は、例えば、パーソナルコンピューター、ラップトップコンピューター、PDA、携帯電話、スマートフォン、セットトップボックス等を含み得る。リモート装置は、例えば、様々なプロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ等を含む制御部を含んでもよい。リモート装置は、不揮発性メモリおよび揮発性メモリを含む記憶部も含んでもよい。
本明細書で用いる“リモート装置”という用語は、検体モニタリング装置の外部にある任意の装置を表す。リモート装置は、検体モニタリング装置と十分に通信するため、検体モニタリング装置からのデータを管理するため、検体モニタリング装置の設定を変更するため、または別様で検体モニタリング装置と共に動作するためのソフトウェアを必要とし得る。この自動支援ユーザインターフェースソフトウェアを、本明細書では“リモート装置ソフトウェア”、“RDソフトウェア”または“データ管理ソフトウェア”と称し、検体モニタリング装置上で実行されるユーザインターフェースソフトウェアとは区別する。RDソフトウェアは、ウェブからのダウンロード、CD−ROM、メモリスティック等の1以上の方法で取得され得る。ここでは、RDソフトウェアの概要について述べ、様々なフローおよび画面に関する更なる詳細については後述する。
一部の実施形態では、検体モニタリング装置は、リモート装置上で実行されるRDソフトウェアプログラムおよび/またはアプリケーションを含む。幾つかの例では、RDソフトウェアは、検体モニタリング装置がコンピューターに接続された際に自動的に起動するよう構成されてもよい。例えば、検体モニタリング装置は、不揮発性メモリに格納され、検体モニタリング装置がリモート装置に接続されたときに実行されるインストーラプログラムを含んでもよい。インストーラプログラムは、ユーザが検体モニタリング装置をリモート装置に接続したときに実行されてもよい。次に、インストーラプログラムは、リモート装置上でRDソフトウェアの起動を開始してもよい。
一部の実施形態では、RDソフトウェアは、リモート装置の不揮発性メモリには格納されない。RDソフトウェアは、検体モニタリング装置に格納され、検体モニタリング装置に接続されたリモート装置上でRDソフトウェアを起動するために用いられる。
一部の実施形態では、RDソフトウェアは、リモート装置の不揮発性メモリにダウンロードされて格納されてもよい。例えば、RDソフトウェアは、ネットワーク接続(例えば、インターネット接続)を介して、記憶装置(例えば、CD−ROM、メモリスティック等)によって、および/または検体モニタリング装置からダウンロードされてもよい。幾つかの例では、RDソフトウェアは、装置がコンピューターに接続されていないときにも実行可能である。
なお、RDソフトウェアは、様々なハードウェアシステム(例えば、PC、MAC)および様々なオペレーティングシステム(例えば、Windows、MAC OS、Linux)に対応したものであってよい。
検体モニタリング装置は、有線技術を介してリモート装置に通信可能に接続されてもよい。有線技術の例としては、USB、FireWire、SPI、SDIO、RS−232ポート等の技術、またはそれらの系統の技術が挙げられるが、それらに限定されない。
検体モニタリング装置は、例えば、有線通信およびリモート装置への接続を可能にする通信コネクタ部を含んでもよい。通信コネクタ部は、通信コネクタと動作可能に接続するための適切なインターフェースを有するリモート装置と通信する機能を提供する。一部の実施形態では、通信コネクタは、iPhoneやBlackberry等のスマートフォンと通信するよう構成される。
通信コネクタ部は、例えば、雄雌接続インターフェース等の任意の様々な接続インターフェースであってよい。一例として、USBを用いた場合、通信コネクタは、様々なUSBプラグやUSBレセプタクル/ポートの任意のものであってよい。コンピューターや他の装置には一般的にUSBレセプタクルがあるので、通信コネクタ部として用いられる対応するUSBプラグによって、検体モニタリング装置を直接USBレセプタクルにつなぐことができ、ケーブルの使用を回避できる。他の例では、検体モニタリング装置に、(デジタルカメラ、携帯電話、スマートフォン等の他の多くの装置と同様に)USBケーブルを用いた通信を可能にする適切なUSBレセプタクルを用いてもよい。
なお、一部の実施形態では、検体モニタリング装置は、無線技術を介してリモート装置に通信可能に接続されてもよい。そのような例では、検体モニタリング装置は、対応する送信器、受信器、および/または送受信器を含んでもよい。検体モニタリング装置は、無線周波数(RF)通信、Zigbee(登録商標)通信プロトコル、WiFi、赤外線、無線ユニバーサルシリアルバス(USB)、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)通信プロトコル、およびセルラー通信(符号分割多元接続(CDMA)やGSM(Global System for Mobile Communication)等)等を含むが、それらに限定されない技術を用いて無線通信するよう構成されてもよい。
リモート装置上で起動されるRDソフトウェアの機能は、例えば、データ取得、データ管理、検体モニタリング装置の機能、設定、構成等の管理、リポートの作成、保存、送信、および/または印刷、更新の管理(例えば、装置のファームウェアおよびRDソフトウェアに対するフィールドアップデート)、トレーニングコンテンツ、インターネット上のコンテンツ、インターネット上のマーケティングへのアクセス等に関する様々な機能を含み得る。
RDソフトウェアは、リモート装置上で起動されて、ユーザ(例えば、患者)および/または医療提供者(HCP)(例えば、医師、病院の職員等)によって用いられ得る。例えば、HCPおよび/または患者は、リモート装置で、患者データを解析するため、リポートを閲覧および印刷するため、装置設定を閲覧および変更するため、装置ファームウェアおよびアプリケーションソフトウェアを更新するため等に、RDソフトウェアを用い得る。
幾つかの例では、RDソフトウェアは、検体モニタリング装置の日付と時刻と、リモート装置の日付と時刻および/またはリモート装置からインターネット接続を介してアクセスされるリモートタイムサーバの日付と時刻との比較を開始してもよい。RDソフトウェアは、食い違いを把握して、それに従った措置を講じてもよい。例えば、閾値(例えば、5分の差)が設定されてもよく、その閾値に達したら、検体モニタリング装置はユーザに、食い違いおよび/または食い違いの修正(例えば、一方の装置の時刻を調節する)を知らせるための警告、質問、インジケータ等を示す。幾つかの例では、RDソフトウェアによって、検体モニタリング装置とリモート装置との他の食い違い(例えば、データの記録、データの値、格納されているファイル、装置および/またはユーザインターフェース構成、設定等の食い違い)を把握するための同様の比較が実行されてもよい。適切な措置をとるか、または要求することができる。
リポートの作成、印刷、保存、エクスポート等のために、様々なデフォルトの構成および設定並びにカスタマイズされた構成および設定が規定され得る。例えば、リポートの様々な形式(例えば、レイアウト、スタイル、テーマ、カラー等)や、リポートを保存する様々なファイルタイプ(例えば、PDF、Word文書、Excelスプレッドシート等)が規定されてもよい。幾つかの例では、例えば、RDソフトウェアは、ユーザに、計測器データ(例えば、血中グルコース、ケトン、炭水化物、インスリン、および事象タグ等を含む)のタブ区切りテキストファイルをエクスポートする能力、またはXMLエクスポートする能力を提供してもよい。幾つかの例では、RDソフトウェアは、ユーザが、好みのリポート、目標血中グルコース範囲、自動保存、自動印刷、カラー/白黒印刷、複数の装置の装置/ソフトウェア更新設定等を含む選択を保存、印刷、および/またはエクスポートできるようにしてもよい。
一部の態様において、RDソフトウェアは、装置の構成および装置からのデータを制御するために用いられる。この制御は、ユーザおよび/またはHCPによって用いられ得る。幾つかの例では、RDソフトウェアは、1以上の説明文書、トレーニング、チュートリアル等へのアクセスを提供する。例えば、RDソフトウェアアプリケーションは、製造業者が提供する、マーケティングやトレーニングコンテンツ等の任意の様々な目的が意図されたウェブサイトへのリンクを提供してもよい。
一部の態様において、RDソフトウェアは、検体計測装置および/またはRDソフトウェアの更新(例えば、ファームウェア、情報アプリケーションの更新等)の検出、ダウンロード、およびインストールを容易にするのを補助する更新管理機能を含んでもよい。幾つかの例では、更新は(例えば、インターネット接続がアクティブのときに)自動的に検出されてダウンロードされてもよく、且つ/または、ユーザが確認もしくは要求したら、検出されてダウンロードされてもよい。幾つかの例では、ソフトウェアに対する更新は、装置に格納されているそのソフトウェアのインストールファイルも更新する。更に、幾つかの例では、装置のファームウェアが更新されると、装置上で必要なラベリング/ユーザドキュメンテーションも更新される。幾つかの例では、装置のファームウェアが更新されると、既存の装置設定および検査履歴(例えば、血中グルコース、インスリン、炭水化物データ等)が保存される。
本開示の一部の態様では、リモートデータ処理装置上でロードされ起動されたデータ管理ソフトウェアが、接続されている検体モニタリング装置と共に動作してもよい。データ管理ソフトウェアは、検体モニタリング装置と通信するための1以上のGUIを含み得る。なお、GUIは、ユーザとのインターフェースの目的でリモート装置のディスプレイに表示されるグラフィカル要素の1以上を表すために用いられ得る。従って、“グラフィカルユーザインターフェース”または“GUI”は、表示全体、アプリケーションウインドウ、ポップアップウインドウ、メニュー、進捗および状態バー、ボタン等を包含し得る。
本開示の一部の態様では、データ管理ソフトウェアは、検体モニタリング装置を設定および制御するために用いられる設定および機能へのアクセスを提供するための計測器モードを提供する。データ管理ソフトウェアは、検体モニタリング装置の初期設定においてユーザをガイドするための計測器設定モードも提供してもよい。データ管理ソフトウェアは、様々なリポートを作成、閲覧、保存、および/または印刷するための設定および機能へのアクセスを提供するためのリポートモードを提供してもよい。更に、データ管理ソフトウェアは、初回リポート設定および作成処理においてユーザをガイドするためのリポート設定モードを提供してもよい。データ管理ソフトウェアは、ユーザに、検体モニタリング装置からデータを、例えば、タブ区切りファイルまたは他のスプレッドシート対応形式としてエクスポートする機能も提供してもよい。幾つかの例では、データ管理ソフトウェアは、ユーザにヘルプ文書、チュートリアル等を提供するための機能を提供してもよい。データ管理ソフトウェアは、ソフトウェアの更新をチェックして更新を取得する機能を提供してもよい。例えば、チェックは自動的に開始されてもよく、且つ/またはユーザによって開始されてもよい。幾つかの例では、ソフトウェアの更新は、リモート装置上でネットワーク接続を介してチェックされて取得されてもよい。
例示的な装置およびシステム
図2は、一部の実施形態による、検体モニタリング装置およびリモートデータ処理装置を含むシステムのブロック図を示す。図示されているシステム1500は、リモート装置1505に通信可能に接続された検体モニタリング装置1501を含む。図示されるように、幾つかの例では、リモート装置1505は、図示されている第2のリモート装置1515が接続されたネットワーク1510へのネットワークアクセスを有してもよい。なお、ネットワーク1510は、LAN、WAN、および/またはインターネットを含む1以上のネットワークを含んでもよい。
図示されている検体モニタリング装置1501は、通信コネクタ部1422を介してリモート装置1505に着脱可能に接続されている。例えば、通信コネクタ部は、リモート装置1505のUSBレセプタクル1507と接続するUSBプラグを含む。リモート装置1505は、プリンタ、キーボード、モニタ、CDドライブ等の周辺装置を含んでもよい。図示されるように、リモート装置1505は、リモート装置1505をネットワーク1510に接続するネットワークインターフェース1530も含んでもよい。ネットワーク1510にはリモート装置1515も接続されており、ネットワーク1510を介してリモート装置1505と通信してもよい。
以下の段落では、一部の実施形態による、動作時のシステム1500を説明する。幾つかの例では、記載される検体モニタリング装置は、血液試料のグルコース濃度レベルを測定するグルコースモニタリング装置である。この説明は、他の検体や他の形態の試料にも等しく当てはまることを理解されたい。
使用時には、検体モニタリング装置1501は、テストストリップ1525に適用された試料の検体レベルを測定するために、テストストリップ1525を受け付ける。テストストリップ1525はストリップポート部1520で受け付けられる。検体モニタリング装置1501は試料に対して測定計算を行い、ユーザは、例えば、タッチスクリーンディスプレイ(図示せず)上で測定値を閲覧できる。ユーザには、タッチスクリーンディスプレイ上で、閲覧および選択のためのメニュー(例えば、データの格納、データのダウンロード、測定に基づくボーラスの計算等を行うためのメニュー)も提示されてもよい。
ユーザは検体モニタリング装置1501を、通信コネクタ部を介してリモート装置1505(例えば、パーソナルコンピューター)に接続してもよい。例えば、ユーザは、測定データを格納することを決定し、次に、格納されている検査データ(格納された測定値を含む)をリモート装置1505にダウンロードすることを選択してもよい。
検体モニタリング装置1501は、通信コネクタ部1422を介してリモート装置1505に接続されてもよい。通信コネクタ部1422は、例えば、リモート装置1505のUSBレセプタクル1507に接続するUSBプラグを含んでもよい。
幾つかの例では、検体モニタリング装置1501が通信コネクタ部1422を介してリモート装置1505に接続されたら、リモート装置1505によって検体モニタリング装置1501に電源を供給してもよい。そのような場合には、ユーザは、検体モニタリング装置1501をリモート装置1505に接続し、次に、測定値を取得するためにテストストリップ1525をストリップポート1520に挿入する。幾つかの例では、検体モニタリング装置は装置自体の電源(例えば、ボタン電池や単四電池等)を含み、リモート装置1505によっては電源を供給されない。
幾つかの例では、検体モニタリング装置は、リモート装置1505に接続されている間は、検査の実行を“ロック”すなわち防止されてもよい。例えば、検体モニタリング装置がリモート装置に接続されている間に検査を行うよう構成されていると、高電圧絶縁試験等の医療装置に対する規制が要求され得る。従って、所望であれば、検体モニタリング装置がリモート装置に接続されている間は検査の実行を“ロック”すなわち防止することで、検体モニタリング装置を更なる試験の対象としないことができる。
一部の態様において、検体モニタリング装置1501は、検体モニタリング装置上で、および/または、リモート装置1505に接続されている場合にはリモート装置1505上で、ユーザインターフェースアプリケーション(例えば、RDソフトウェア)の実行を開始してもよい。ユーザインターフェースアプリケーションは、例えば、検体モニタリング装置1501の記憶部に格納されてもよい。一部の態様において、ユーザは、リモート装置1505上の以前にロードされたソフトウェアを、検体モニタリング装置1501と共に動作させる必要はない。一部の態様において、検体モニタリング装置は、リモート装置に接続されたら、ユーザインターフェースアプリケーションを自動的に開始するよう構成されてもよい。なお、ユーザインターフェースアプリケーションは、様々なハードウェアシステム(例えば、PC、MAC)および様々なオペレーティングシステム(例えば、Windows、MAC OS、Linux)に対応するよう構成され得る。
ユーザインターフェースアプリケーションは、例えば、糖尿病の管理に関連するアプリケーションを含んでもよい。ユーザインターフェースアプリケーションは、様々なメニュー、選択肢、チャート、アラーム、リマインダ、視覚的インジケータ等を提供し得る。例えば、ユーザに対して、測定値を取得するか、格納されている測定値を閲覧するか、データを格納するか、データをダウンロードするか、測定に基づくボーラスの計算を行うか等のメニューおよび選択肢が提示され得る。
ユーザインターフェースプログラムは、例えば、ユーザが(1)検体モニタリング装置1501やリモート装置1505に格納されている検査データの複製の生成、および(2)検体モニタリング装置1501からの検査データとリモート装置1505上のデータベースとの同期のステップを行うことを可能にする。検体モニタリング装置からの計測器設定および/またはユーザ設定/選択も、検査データに含まれて、リモート装置と同期されてもよい。リモート装置1505の日付と時刻と、検体モニタリング装置1501の日付と時刻とが同期されてもよい。
なお、本明細書では、検体モニタリング装置1501から検査データを読み出して、リモート装置1505に書き込むために、リモート装置のデータがテーブルとして構成されてもよく、それらがレコードとして構成されてもよく、それらが予め定義されたフィールドに分けられてもよい。同様に、検体モニタリング装置1501上で、ある程度のデータが、一貫したフィールド構造を有するレコードとして構成される。ユーザインターフェースアプリケーションは、検体モニタリング装置から検査データを読み出して、それをリモート装置1505上のテーブルに書き出してもよい。ユーザインターフェースアプリケーションは、リモート装置1505のテーブルからデータを読みだして、それらを検体モニタリング装置1501に書き出してもよい。様々なタイプのデータ変換が用いられてよい。例えば、検体モニタリング装置のフィールド内のデータが、検体モニタリング装置内で存在する形式から、リモート装置に対応する形式に変換されてもよく、その逆が行われてもよい。両者のシステムにおけるレコードの論理構造は異なっていてもよい。
リモート装置1505は、プリンタ、キーボード、モニタ、CDドライブ等の周辺機器を含んでもよい。リモート装置1505は、リモート装置1505をネットワーク1510(例えば、インターネット)に接続するネットワークインターフェースを含む。ユーザインターフェースアプリケーションは、ユーザに、検査データをモニタ上で閲覧するため、検査データを記憶媒体(例えば、CD−ROM、メモリカード等)に格納するため、検査データを更に解析および/または操作するため、データを別の装置に送信するため、並びに/またはチャートやリポート等の検査データをプリンタで印刷するため等の選択肢を提供してもよい。
図示されるように、リモート装置1505は、リモート装置1505をネットワーク1510に接続するために用いられるネットワークインターフェース1530(例えば、ネットワークインターフェースカード(NIC)、モデム、ルータ、RFフロントエンド等)も含み得る。例えば、一部の態様において、検体モニタリング装置1501は、無線モデムおよび/またはルータを用いてインターネットに接続されたパーソナルコンピューターまたはラップトップコンピューターであり得るリモート装置に、USB接続を介して接続されてもよい。一部の態様において、検体モニタリング装置1501は、モバイルネットワークにアクセスするためのRFフロントエンドを有するスマートフォンであるリモート装置1505に、マイクロUSB接続を介して接続されてもよい。ユーザインターフェースアプリケーションは、例えば、ネットワーク1510上の第2のリモート装置1515の場所にいる医師、病院、医療提供者、および/または他の第三者に検査データを転送するために、リモート装置1505のネットワーク接続を用いるためのユーザインターフェースを提供してもよい。そして、第2のリモート装置1515での受信者によって適切な措置がとられ得る。
再び図2を参照すると、検体モニタリング装置は、例えば無線通信部を含んでもよく、無線通信部は、例えば、リモート装置1505、薬剤送出装置、および/または患者モニタリング装置(例えば、連続グルコースモニタリング装置や、米国カリフォルニア州アラメダに所在するアボットダイアベティスケア社から入手可能なCoPilot(商標)システム等の健康管理システム)等の別の装置と通信するための受信器および/または送信器を含んでもよい。無線通信部は、無線周波数(RF)通信、Zigbee(登録商標)通信プロトコル、WiFi、赤外線、無線ユニバーサルシリアルバス(USB)、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)通信プロトコル、およびセルラー通信(符号分割多元接続(CDMA)やGSM(Global System for Mobile Communication)等)等を含むがそれらに限定されない技術を用いて無線通信を行うよう構成されてもよい。一部の態様において、無線通信部は、検体モニタリング装置1501とのデータの送受信のために、別の装置と双方向無線周波数(RF)通信を行うよう構成される。
一部の態様において、無線通信部は、通信コネクタ部について上述したように、リモート装置と通信するために用いられてもよい。検体モニタリング装置が通信コネクタ部を含む一部の態様において、無線通信部は、上述の通信コネクタ部によって提供される機能を置き換えてもよく、または、オプションの通信チャネルを提供してもよい。再び図2を参照すると、検体モニタリング装置1501は、無線通信部を介してリモート装置1505に接続されてもよく、リモート装置1505とのオプションの代替の通信チャネルを提供してもよい。一部の態様において、検体モニタリング装置1501は通信コネクタ部1422を含まなくてもよく、その代わりに、検体モニタリング装置1501に存在する無線通信部を介してリモート装置1505と通信するのみであってもよい。一部の態様において、検体モニタリング装置は、リモート装置から無線通信部を介してプログラム更新を受信するよう構成される。
一部の態様において、無線通信モジュールは、スマートフォン(例えば、iPhone、Blackberry等)と通信するよう構成されてもよい。スマートフォンは、一般的に、Wi−Fi、赤外線、Bluetooth(登録商標)等の様々な無線技術を含む。
一部の態様において、検体モニタリング装置は、例えば、802.11、Bluetooth(登録商標)RFプロトコル、またはIrDA赤外線プロトコル等の共通標準を用いて、無線通信部を介してサーバ装置と無線通信するよう構成されてもよい。サーバ装置は、PDAやノートブック型コンピューター等の別の携帯装置や、デスクトップコンピューターや電化製品等のより大きい装置であり得る。一部の態様において、サーバ装置は、液晶ディスプレイ(LCD)等のディスプレイと、ボタン、キーボード、マウス、またはタッチスクリーン等の入力装置とを有する。そのような構成では、ユーザは、無線リンクを介して計測器とやりとりするサーバ装置のユーザインターフェースとやりとりすることによって、計測器を間接的に制御できる。
一部の態様において、無線通信モジュールは、例えば、患者すなわちユーザに埋め込まれるよう構成されたセンサ等のリモートセンサと通信するために用いられる。本開示の検体モニタリングシステムで用いられるセンサの例は、米国特許第6,175,752号明細書、および米国特許出願第09/034,372号明細書に記載されており、それらを参照して本明細書に組み込む。センサ並びに連続検体モニタリングシステムおよび装置に関する更なる情報は、以下の文献に記載されている。米国特許第5,356,786号明細書、米国特許第6,175,752号明細書、米国特許第6,560,471号明細書、米国特許第5,262,035号明細書、米国特許第6,881,551号明細書、米国特許第6,121,009号明細書、米国特許第7,167,818号明細書、米国特許第6,270,455号明細書、米国特許第6,161,095号明細書、米国特許第5,918,603号明細書、米国特許第6,144,837号明細書、米国特許第5,601,435号明細書、米国特許第5,822,715号明細書、米国特許第5,899,855号明細書、米国特許第6,071,391号明細書、米国特許第6,120,676号明細書、米国特許第6,143,164号明細書、米国特許第6,299,757号明細書、米国特許第6,338,790号明細書、米国特許第6,377,894号明細書、米国特許第6,600,997号明細書、米国特許第6,773,671号明細書、米国特許第6,514,460号明細書、米国特許第6,592,745号明細書、米国特許第5,628,890号明細書、米国特許第5,820,551号明細書、米国特許第6,736,957号明細書、米国特許第4,545,382号明細書、米国特許第4,711,245号明細書、米国特許第5,509,410号明細書、米国特許第6,540,891号明細書、米国特許第6,730,100号明細書、米国特許第6,764,581号明細書、米国特許第6,299,757号明細書、米国特許第6,461,496号明細書、米国特許第6,503,381号明細書、米国特許第6,591,125号明細書、米国特許第6,616,819号明細書、米国特許第6,618,934号明細書、米国特許第6,676,816号明細書、米国特許第6,749,740号明細書、米国特許第6,893,545号明細書、米国特許第6,942,518号明細書、米国特許第6,514,718号明細書、米国特許第5,264,014号明細書、米国特許第5,262,305号明細書、米国特許第5,320,715号明細書、米国特許第5,593,852号明細書、米国特許第6,746,582号明細書、米国特許第6,284,478号明細書、米国特許第7,299,082号明細書、2003年12月26日に出願された「Continuous Glucose Monitoring System and Methods of Use(連続グルコースモニタリングシステムおよび使用方法)」という名称の米国特許出願第10/745,878号明細書、および「Compact On-Body Physiological Monitoring Device and Methods Thereof(小型の身体装着用生理的モニタリング装置およびその方法)」という名称の米国特許出願第61/149,639号明細書。上記の各文献の開示を参照して本明細書に組み込む。
図3は、一部の実施形態による、リモートセンサと共に用いられる検体モニタリング装置を示す。センサ1605は、患者に埋め込まれる(例えば、皮下、静脈、または動脈に埋め込まれる)よう構成されてもよい。センサ1605は、一般的に患者の皮膚に取り付けられるセンサ制御部1610に接続される。センサ制御部1610はセンサ1605を動作させるものであり、例えば、センサ1605の電極に電圧を供給すること、およびセンサ1605から信号を収集することを含む。センサ制御部1610は、センサ1605からの信号を評価してもよく、かつ/または、評価のために信号を検体モニタリング装置1501の無線通信部1423へと送信してもよい。
一部の態様において、無線通信部1423は、無線周波数識別(RFID)技術を用いてリモートセンサから信号を受信するよう構成される。この構成は、グルコースオンデマンド機能を提供するために用いられてもよく、この場合、測定が所望されるときに、埋め込み可能なセンサに検体モニタリング装置を近接させる。幾つかの例では、連続グルコースモニタリング(CGM)の用途でRFID技術が用いられてもよい。
検体モニタリング装置1501は、皮下組織中の検体の濃度またはレベルを決定するために、皮膚に装着されたセンサ制御部1610からの信号を処理して、表示部1421を介して現在の検体レベルを表示してもよい。更に、センサ制御部1610および/または検体モニタリング装置1501は、検体のレベルが閾値レベルにあるとき、または閾値レベルに近いときに、例えば、可聴、視覚的、または他の感覚を刺激するアラームによって、患者にそのことを示してもよい。例えば、グルコースをモニタリングしている場合には、アラームを用いて、低血糖または高血糖のグルコースレベルや、近い将来の低血糖または高血糖を患者に警告してもよい。
検体モニタリング装置1501は、例えば、較正データおよび/または温度プローブ(図示せず)からの測定値を用いたセンサ1605からの信号の変更、間質液中の検体レベルの決定、間質液のセンサ測定値に基づく血流中の検体レベルの決定、検体のレベル、変化率および/または変化率の加速が1以上の閾値を超えたまたは到達したか否かの決定、閾値に到達または超えた場合のアラームシステムの起動、一連のセンサ信号に基づく検体レベルの傾向の評価、療法管理(例えば、薬の投与量の決定等)、および(例えば、複数の電極からの測定値の信号の平均化または比較による)ノイズやエラーの寄与の低減等を含む様々な機能を実行し得る。検体モニタリング装置は、これらの機能の1つまたは少数のみを行う簡単なものであってもよく、または、検体モニタリング装置はこれらの機能の全てまたは大半を実行してもよい。
先に述べたように、検体モニタリング装置1501は、通信コネクタ部1422、および/または無線通信部1423、および/または第2の無線通信部(図示せず)を介してリモート装置1505と通信してもよい。また、検体モニタリング装置は1以上の無線通信部を有するよう構成されてもよい。
検体モニタリング装置のユーザインターフェース
一部の態様において、検体モニタリング装置は、装置を用いた様々な処理および機能(例えば上述した機能であるが、それらに限定されない)を行うために用いられるソフトウェアを含む。装置は、例えば、機械が読取可能な記憶媒体(例えば、フラッシュメモリまたは他の不揮発性メモリ)に格納され、1以上の汎用のまたは専用のプログラム可能なマイクロプロセッサおよび/もしくはマイクロコントローラまたは他のタイプの処理装置によって実行されるソフトウェアの命令を含んでもよい。なお、機械が読取可能な記憶媒体は、任意の様々な不揮発性メモリ(例えば、フラッシュメモリ)または揮発性メモリ(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))を含んでよく、1以上のメモリ構成要素を含んでもよい。
一部の態様において、検体モニタリング装置は、装置の動作のための全体的なユーザインターフェースおよび装置との一般的なユーザ体験を提供するために用いられるソフトウェアを含み得る。ユーザインターフェースは、装置によって提供され得る様々な機能のために表示されるグラフィカルユーザインターフェース(GUI)(例えば、ホーム画面、グルコース測定値画面、記録簿画面、読取器要約画面、読取器使用画面等)を包含し得る。ユーザインターフェースは、装置によって実行され得る様々な処理(例えば、オンデマンド測定、パッチの起動、パッチの交換、パッチの状態の提供、パッチの期限切れの通知、記録簿、要約画面、使用リポート等の様々な情報画面の起動、表示、通信、印刷等のためのリポートの作成等)のための画面のナビゲーション/フローも包含する。
なお、本明細書で用いる“センサ”および“パッチ”という用語は、一般的に、埋め込み型センサおよび身体装着用電子装置を共に指すものである。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置は、装置の操作についてユーザを支援するために、またはユーザに情報を提供するために、検体モニタリング装置のディスプレイに表示される様々なグラフィカルユーザインターフェース(GUI)または画面を提供する。なお、本明細書では “グラフィカルユーザインターフェース”、“GUI”、“インターフェース”および“画面”という用語は広い意味で用いており、ディスプレイに表示される任意のグラフィカルインターフェース要素を表し、互いに区別されずに用いられる。例えば、グラフィカルユーザインターフェースは、グラフィカルなアイコン、要素、絵、ビデオ、テキストボックス、ポップアップウインドウ、アプリケーションウインドウ、ホーム画面等を含み得る。
更に、本明細書では “グラフィカルユーザインターフェース”、“GUI”、“インターフェース”および“画面”という用語は広い意味で用いられており、特に明記しない限り、複数の指示対象を含み得ることに注意されたい。従って、例えば、“設定画面”と言う場合には、設定処理における1以上の画面を含み得るものであり、また、“設定画面”と言う場合には、1以上のプログラム更新および当業者に知られているその等価物を含み得る。
更に、様々な特徴、機能および/または設定のために1以上のGUIが実装され得ることを理解されたい。更に、幾つかの例では、本開示の根底にある本質を損なうことなく、異なるGUIが組み合わされ得る。
ユーザは、装置上のトリガ要素を介して、様々な画面の分岐を通ってナビゲートし得る。トリガ要素は、例えば、ボタン、キー、トグルスイッチ、ホイール、矢印等の様々な任意のトリガ要素であってよい。トリガ要素は、装置上に配置された物理的な触知可能なトリガ要素(例えば、ハウジングやキーボード上のハードウェアボタンやキー等)、および/または装置に表示された触知不可能なトリガ要素(例えば、グラフィカルユーザインターフェース要素)であり得る。また、ホーム画面にナビゲーションの分岐が(例えば、ディスプレイ上のアイコンとして)表示されて、キーボードのハウジング上の対応する物理的な触知可能なトリガ要素によってトリガされてもよい。
一部の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイが実装され、トリガ要素は、タッチスクリーンに表示されるアイコンである。トリガ要素は、ユーザが対応するトリガ要素(例えば、アイコン)に触れることによって作動される。本明細書では、 “アイコン”は広い意味で用いられており、任意のテキスト、画像、ビデオ、グラフィック等を表すことを理解されたい。例えば、トリガ要素は、設定メニューにアクセスするトリガ要素を表す歯車の画像、矢印キー、チェックボックス、トグルスイッチ、(例えば、識別のためのテキストや画像が中にある)ボタン等のように、その機能や特徴を示唆するものであり得る。
ホーム画面
本開示の一部の態様では、ホーム画面が提供される。検体モニタリング装置のディスプレイに、ホーム画面、すなわちランディング画面が表示され、装置の様々な機能や特徴を実行する際の基準地点または相対的な基準地点として機能する。ユーザは、ホーム画面から、装置の様々な機能および特徴の実行またはアクセスのための様々なGUIのいずれかへとナビゲートできる。例えば、ユーザは、ユーザが記録簿、設定メニュー、リマインダ等にアクセスできるようにする画面にナビゲートできる。そこから、ユーザは、選択された項目に関連する更なる特徴および機能にアクセスし得る。
アクティブ画面
本開示の一部の態様では、アクティブ画面が提供される。アクティブ画面(例えば、スキャンプロンプト画面)は、ユーザがオンデマンド測定を行うか、または別様でセンサを“ピング”、“スキャン”、もしくは“スワイプ”するのを待つ。なお、“ピング”、“スキャン”、および“スワイプ”という用語は、本明細書では区別せずに用いられており、広い意味で、通信(例えば、オンデマンド測定、センサの起動等)を行うために検体モニタリング装置をセンサに十分に近づけることを指す。
オンデマンド読取器画面
本開示の一部の態様では、検体測定値(例えば、グルコースレベル)に関する情報をもたらすためのオンデマンド読取器画面が提供される。なお、実施形態をオンデマンドグルコース測定値に関して説明するが、他の実施形態では他の検体が実装されてもよい。
幾つかの例では、オンデマンド読取器画面は、測定値、傾向の記号、インスリン計算のトリガ要素、食物摂取のトリガ要素、注記追加のトリガ要素、画面切り替えのトリガ要素、パッチ状態情報、トレイル情報、現在の時刻、バッテリー状態等の1以上を含み得る。測定値は、現在の測定値についてのグルコースレベルを提供する。傾向の記号は、グルコースレベルの増加パターンまたは減少パターンに関する傾向情報を提供する。インスリン計算のトリガ要素が作動されると、例えば、現在のグルコース測定値に基づくインスリン計算をユーザに提供するための画面が表示される。食物摂取のトリガ要素が作動されると、食物摂取を入力するための画面、および/または食物摂取を表示する画面が表示される。注記表示のトリガ要素が作動されると、注記を入力するための画面、および/または以前に入力された注記を表示する画面が表示される。トレイル情報は、現在の測定値に至るまでの測定値を表示する。
一部の実施形態は、オンデマンドグルコース測定に関する全ての情報が単一の画面上に表示されるシングル画面レイアウトを有する。他の実施形態は、オンデマンドグルコース測定に関する情報を2つの画面にわたって提供するデュアル画面レイアウトを有する。ユーザは、画面上のアイコンまたはボックス等のトリガ要素を用いて、2つの画面を切り替えてもよい。幾つかの例では、ユーザが装置のディスプレイ上で指をスライドさせることによって画面を切り替えることができてもよい。
読取器要約/リポート画面
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置は、行われた測定と関連づけられた情報を集めた要約画面を表示する。
事象要約ビュー
事象要約画面は、ユーザの測定値の履歴に関する要約された情報を表示する。
事象詳細ビュー
事象詳細画面は、ある事象(例えば、低血糖事象等)と関連づけられたユーザの測定値の詳細なビューを表示する。
記録簿画面
記録簿画面は、記録された測定値、およびユーザの測定値に関する関連データを表示する。
使用リポート
使用リポート画面は、ユーザの関わり方を示すための、計測器の使用を表示する。時間的な間隙(例えば、ユーザが測定を行わなかった長い期間)があれば記録され、使用リポートに示される。
個人化画像
一部の実施形態では、検体モニタリング装置は、例えば、ユーザによって選択またはアップロードされた、個人化された画像を表示する個人化画面を含む。個人化された画面は、特定の時に表示されてもよい。例えば、装置の電源がオンにされた後、個人化された画面が表示されてもよい。電源をオンにする処理が完了したら、検体モニタリング装置は、アクティブ画面等の別の画面を表示する。別の実施形態では、電源をオンにする処理の後、ホーム画面が表示される。
画面品質
なお、検体モニタリング装置は、例えば、グレースケールや、より高い解像度等の、異なる画面品質を有するよう実装されてもよい。一部の実施形態では、検体モニタリング装置は、異なる画面品質で動作可能であってもよい。例えば、検体モニタリング装置はカラータッチスクリーンを有し、カラーモードまたはグレースケールモード動作可能であってもよい。
以下の段落では、装置の様々な機能および特徴を行うためのユーザ画面間の様々なナビゲーションフローを説明する。
ナビゲーションフロー
以下の段落では、検体モニタリング装置の様々な機能および特徴を実行するためのユーザ画面間の様々なナビゲーションフローを説明する。例えば、本明細書で紹介するフローを実装するソフトウェアまたはファームウェアは、機械が読取可能な記憶媒体に格納されて、1以上の汎用のまたは専用のプログラム可能マイクロプロセッサによって実行され得る。
ハードウェア
本明細書に記載される検体モニタリング装置(例えば、検体読取器装置)に関連して用いられ得る、ハードウェアに関する様々な動作を行うよう機能するグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。
“ハードウェア電源オン”インターフェース
図4は、一実施形態による、グルコースモニタリング装置等の検体モニタリング装置の電源をオンにする方法100を示す。本明細書では、検体モニタリング装置は、検体センサから測定値を取得する“読取器”とも称される。ブロック102で表されるオフ状態から、ブロック104で表されるように、電源ボタンを押す(例えば、“短押し”または“長押し”する)ことによって装置の電源をオンにすることができる。ブロック106では、バッテリーが使い尽くされている否かを決定するためのテストが行われる。バッテリーが使い尽くされている場合には、ブロック107で示されるように、装置の電源がオフにされる。幾つかの例では、装置が電源の無い状態から回復したら、装置は記憶されている“センサ”状態情報を読みだして、センサが期限切れでない(例えば、14日間の期間または他の所定の期間がまだ経過していない)場合には、同じセンサの使用を再開できる。バッテリーが使い尽くされていないと決定されたら、ブロック108で示されるように、装置の電源がオンにされる。
ブロック110では、装置のプロセッサが、装置のハードウェア機能にエラーがあるか否かを決定する。電源がオンにされた際、装置のプロセッサが、装置が正しく動作しない等のハードウェアの不具合があると決定した場合には、ブロック111で示されるように、装置は、本明細書で後述するようなハードウェアエラーメッセージを表示する。ハードウェアエラーが検出されない場合には、ブロック112で、装置が設定されるのが初めてか否かが決定される。初めてである場合には、ブロック114で示されるように、装置の設定を開始するために初回スタート手順が開始される。初めての設定ではないと決定された場合には、センサが既に作動されているか否かが決定される。作動されていない場合には、ブロック118で示されるように、ホーム画面が表示される。既に作動されている場合には、ブロック120で示されるように、センサが期限切れであるか否かが決定される。センサが期限切れである場合には、ブロック130で示されるように、センサ期限切れメッセージが以前に表示されたか否かが決定される。以前に表示された場合には、ブロック134で示されるように、ホーム画面が表示される。前に表示されていない場合には、ブロック132で示されるように、センサ期限切れ画面が表示される。幾つかの例では、可聴通知も提供されてもよい。センサ期限切れ画面は、ユーザに、グルコース測定を行うには新たなセンサを開始しなければならないことも知らせてもよい。ユーザが例えば“OK”を押すことによって確認したら、装置にはホーム画面が表示される。
再びブロック120を参照すると、センサが期限切れでない場合には、ブロック122で示されるように、センサがウォーミングアップ中であるか否かが決定される。ウォーミングアップ中でない場合には、センサのスキャンのためのプロンプトが表示される。センサがウォーミングアップ中である場合には、ブロック126で示されるように、センサがウォーミングアップ中であることをユーザに知らせるウォーミングアップメッセージ画面が表示される。図示されているような幾つかの例では、ウォーミングアップメッセージ画面は、センサを使用できるようになるまでの残り時間を示す。図示されるように、可聴リマインダも存在してもよい。ユーザが例えば“OK”を押すことによって確認したら、装置にはホーム画面が表示される。
“ホームに戻る”/“オフ”インターフェース
図5Aは、一実施形態による、検体モニタリング装置の他の画面からホーム画面にナビゲートする方法140を示す。ブロック141では、装置はホーム画面以外の画面を表示している。ブロック142では、ホームトリガボタンが押される(例えば、短押しされる)。ホームトリガボタンが押されると、ブロック143で示されるように、装置のプロセッサは、センサが期限切れである(例えば、14日間が経過した)か否かをチェックする。センサが期限切れである場合には、ブロック144で示されるように、“センサ期限切れ”画面が表示される。幾つかの例では、可聴通知も提供されてもよい。センサ期限切れ画面は、グルコース測定を行うために新たなセンサを開始しなければならないこともユーザに知らせてもよい。ユーザが例えば“OK”を押すことによって確認したら、ブロック145で示されるように、装置にはホーム画面が表示される。センサが期限切れでない場合には、ブロック146で示されるように、ホーム画面が表示される。リマインダを含まない別のホーム画面148が示される。幾つかの例では、装置にテストストリップが挿入されていて、結果を受信する前である場合には、ホーム画面へのトリガボタンを短押ししても作動しない。なお、ホームトリガボタンがホーム画面の表示につながらない画面があってもよい。一部の実施形態では、幾つかの画面からは、ホームトリガボタンを押してもホーム画面にナビゲートしない。そのような例外については、本明細書において後述する。
図5Bは、一実施形態による、検体モニタリング装置の電源をオフにする方法150を示す。ブロック152では、装置には現在の画面が表示されている。画面が所定の期間(例えば、45秒間または他の期間)表示されたら、ブロック154で示されるように、電力節約のために画面の明るさが暗くされてもよい。暗くなった画面にユーザが触れた場合には、表示は完全に明るい状態に戻り、タイムアウトタイマーがリセットされる。画面が暗くなった後、何の操作も行われないまま別の所定の期間(例えば、15秒間または他の期間)が過ぎた場合には、装置の電源はオフになる。なお、そのような方法が適用されない特定の画面があってもよい。
図5Cは、一実施形態による、検体モニタリング装置の電源をオフにする方法160を示す。ブロック162で示されるホーム画面から、ブロック164で示されるようにホームトリガボタンが押される(例えば、短押しまたは長押しされる)と、装置の電源がオフにされることを示す画面の表示がトリガされる。電源オフの処理をキャンセルするための選択肢がユーザに提供されてもよい。ブロック168で示されるように、何も選択が検出されない場合には、ブロック172で表されるように、所定の期間(例えば、5秒または他の期間)の後に装置の電源がオフにされてもよい。ブロック170で示されるように、ブロック166でトリガボタンが押された場合には、ブロック172で表されるように、装置の電源がオフにされる。
図5Dは、一実施形態による、検体モニタリング装置の電源をオフにする方法180を示す。ブロック182で示される現在の画面から、トリガボタンが押される(例えば、長押しされる)と、ブロック186で示される電源オフ画面の表示がトリガされる。電源オフの処理をキャンセルするための選択肢がユーザに提供されてもよい。ブロック188で示されるように、何も選択が検出されない場合には、ブロック192で表されるように、所定の期間(例えば、5秒間または他の期間)の後に装置の電源がオフにされてもよい。ブロック190で示されるように、ブロック186でトリガボタンが押された場合には、ブロック192で表されるように、装置の電源がオフにされる。
“バッテリー低”インターフェース
図5Eは、一実施形態による、検体モニタリング装置の、装置のバッテリーが低いことを示す“バッテリー低”画面196を示す。例えば一実施形態では、この画面は、センサのスキャンまたはストリップ検査の後、結果が表示される前に現れてもよい。幾つかの例では、この画面は、バッテリー容量が典型的な1日分の使用と同等のレベルに達したら現れ始める。これは所定の値であってもよく、またはユーザの履歴に基づいていてもよい。幾つかの例では、この画面が表示されているときには、ブロードキャストされる信号は、リマインダの可聴/振動信号のみである。標準の確認信号は省略される。ユーザ確認要素が表示されてもよく、ユーザが確認したら、ユーザはスキャン結果へと向かう。幾つかの例では、バッテリー低画面から、充電器のプラグが挿し込まれた場合には、装置は結果画面に移行する。
PCリンク/データ転送インターフェース
図5Fは、一実施形態による、検体モニタリング装置をPCにリンクさせ、両者間でデータを転送する方法200を示す。ブロック202では、装置は、有線または無線接続を介してPCに接続されており、装置とPCとの間でデータが転送される。データの転送中は、データ転送画面が表示され、データ転送が処理中であることを示す。図示されている例では、ユーザに、コンピューターから装置のプラグを抜かないよう指示もなされる。データ転送が完了したら、または装置とPCとの接続(例えば、USB接続)が解除されたら、ホーム画面が表示される。一実施形態では、読取器の初期設定が保存されていない場合には、読取器は、データ転送を試みた後、初回スタート手順に進む。なお、他の実施形態では、これらの画面はエンジニアリング実装によって変更され得る。幾つかの例では、初期設定前に装置のプラグがコンピューターに挿し込まれた場合には、PCアプリケーションによって初期設定が設定されるまでは、言語はデフォルトで英語になる。
バッテリー充電インターフェース
図5Gは、一実施形態による、検体モニタリング装置のバッテリーを充電する方法210を示す。装置は、例えば、装置を(例えば、USB接続等を介して)PCまたは他の装置に接続することによって、または、AC電源にプラグが挿し込まれたACアダプタに装置を接続することによって充電されてもよい。オフ状態から、充電器のプラグが挿し込まれると、ホーム画面が表示され、ブロック212で示されるように、例えば“充電中”アイコンまたは記号(例えばバッテリーの記号等)によって、装置が充電中であることが示される。一実施形態では、充電中は、全ての画面が標準タイムアウト期間(例えば60秒間のタイムアウト期間等)に従う。
216で示されるように、装置が充電器との接続(例えば、USB接続ポート)から解除された場合には、引き続き、充電の記号またはアイコンの無いホーム画面が表示される。これは、バッテリー寿命の現在の状態を示すアイコンまたは記号と置き換えられてもよい。一実施形態では、装置がいずれかの画面(ホーム画面を含む)を表示している場合には、充電器の接続が解除されたときには装置にはその画面が表示され続け、充電器の接続が解除されたときに、所定のタイムアウト期間がリセットされる。
ホーム画面
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、装置をホーム画面に関してナビゲートするよう機能するグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。
センサのスキャンまたはシステムチェックインターフェース
図6Aは、一実施形態による、センサのスキャンまたはシステムチェックを行う方法220を示す。ブロック222のホーム画面から、グルコースチェックが開始される場合には、ブロック230で示されるように、システムチェックが必要であるか否かが決定される。必要である場合には、ブロック223で示されるように、システムチェックが実行される。システムチェックが必要でない場合には、ブロック234で示されるように、センサスキャンプロンプトが表示される。ホーム画面は、他の機能を開始できるようにしてもよい。例えば、ホーム画面で対応するアイコンがトリガされたら、ブロック224で示されるように、読取器の要約メニュー画面が表示されてもよい。また、ホーム画面で対応するアイコンがトリガされたら、ブロック226で示されるように、設定画面が表示されてもよい。
更に、ホーム画面で対応するアイコンがトリガされたら、ブロック236で示されるように、残存インスリン(IOB:insulin on board)画面が表示されてもよい。残存インスリン画面は、以前に入力されたインスリンデータに従って推定されたユーザの体内に残っている残存インスリンに関する情報を提供する。残存インスリン画面から対応するアイコンが開始されたら、更なる詳細が提供されてもよい。一実施形態では、計算機設定で設定されたインスリン持続時間について、タイマーが投与時刻からのカウントダウンを行う。一実施形態では、計算機設定で残存インスリンが有効にされていて、残存インスリンが計算されて提示される場合には、アクティブなカウントダウンを有する残存インスリン画面が現れる。図示されているアイコンは、推定された体内に残っている速効型インスリンの量を反映した視覚的な表示を提供する(例えば、身体の形状のアイコンが埋められている割合が、体内に残っている残存インスリンの割合に対応する)。
また、ホーム画面で対応するアイコンがトリガされたら、ブロック228で示されるように、リマインダ画面が表示されてもよい。一実施形態では、リマインダが設定されている場合には、リマインダアイコンの隣にアラームが鳴る時刻が現れる。例えば、複数のリマインダがアクティブである場合には、最も早く鳴るリマインダの時刻が示される。
“期限切れ”/“センサ無し”インターフェース
図6Bは、一実施形態による、センサを起動する方法を示す。図示されている実施形態では、現在検体モニタリング装置とペアリングされているセンサが無いことを示すホーム画面242が、装置に表示される。例えば、センサは、装置とペアリングされたことがないものであるか、または以前にペアリングされたセンサが期限切れになったものであり得る。ユーザは、ホーム画面242から、装置のディスプレイに表示されている対応するアイコンまたは他のトリガ要素を押すことによって、または別様で選択することによって、センサの起動をトリガしてもよい。
“センサウォーミングアップ”インターフェース
図6Cは、一実施形態による、センサを起動する方法246を示す。例えば、ブロック250で表されるように、ユーザがセンサの起動を開始したら、装置は、センサがウォーミングアップ中であるかどうかを示してもよい。図示されるように、ウォーミングアップ期間中は、ホーム画面248は、センサがウォーミングアップ中であることを示す。例えば、ホーム画面248は、画面248で示されるように、センサの準備が完了するまでの残り時間(例えば、“60分で準備完了”)を示す。
“センサの期限切れ接近”インターフェース
図6Dは、一実施形態による、センサが期限切れに近づいた場合に、センサをスキャンする方法252を示す。図示されている実施形態では、画面254は、現在ペアリングされているセンサが期限切れになるまでの残り時間(例えば、16時間)を示す。センサはまだ期限切れではないため、ユーザは、ホーム画面254から、装置のディスプレイに表示されている対応するアイコンまたは他のトリガ要素を押すことによってまたは別様で選択することによって、センサの起動をトリガしてもよい。
タイトルバーでのセンサの寿命の表示
図6Eは、センサの寿命を、増分を変化させて表示するグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態を示す。図示されている実施形態では、画面257、258および259でそれぞれ示されるように、センサの寿命は、日数、時間数、および分数の3通りの範囲で表示される。特定の実施形態では、センサの寿命は丸められる(例えば、2日と1時間は3日と表示され、1日と20時間は2日と表示され、1時間と10分は2時間と表示される)。複数の実施形態では、センサの寿命の表示は、ユーザが調節可能な日付と時刻から独立している。
センサの起動
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、センサを起動するよう機能するグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。
図7は、一実施形態による、装置の電源がオンにされた後にセンサを起動する方法260を示す。ブロック261で、装置の電源がオンにされる。電源がオンにされたら、ホーム画面262が表示される。ホーム画面262は、作動中のセンサが無いことを示し、更に、新たなセンサを開始できるようにするアイコンまたは他のトリガ要素を含む。ブロック263で表されるように、ユーザによってアイコンが選択されたら、センサを開始するための“新たなセンサを開始”画面264が表示される。“新たなセンサを開始”画面264は、例えば、センサを開始するためにセンサをスキャンするようユーザに知らせることによって、ユーザが新たなセンサを開始できるようにする。スキャンが開始されたら、ブロック265および266で示されるように、装置はスキャンが完了するまで(例えば、15秒間)待機する。待機期間が経過してもスキャンが完了しない場合には、装置は、スキャンがタイムアウトしたことをユーザに知らせる画面267を表示してもよい。
スキャンが完了したら、装置とセンサとのペアリングを開始するために、装置は、スキャンの整合性チェック268、センサの診断270、およびセンサの期限切れチェック272を含むセンサのエラーチェックを行ってもよい。装置が、スキャンが失敗したと決定した場合には、ブロック269で示されるように、装置は、スキャンエラーが生じたことを示す画面を表示してもよい。装置が、センサが正しく機能していないと決定した場合には、装置は、センサを新たなセンサと交換することを示す画面271を表示してもよい。スキャンが成功し、センサが機能していることがわかった場合には、装置は、センサの期限切れ情報をチェックしてもよい。期限切れの場合、例えば、ユーザが期限切れのセンサを引き続き使用することを試みた場合には、装置は、センサ期限切れ画面273を表示してもよい。スキャンエラー画面、センサ交換画面、およびセンサ期限切れ画面のいずれかから“OK”が選択された場合には、装置は、再び新たなセンサを開始するためにホーム画面262に戻るようナビゲートされてもよい。
ブロック275を参照すると、センサが別の装置によって既に起動されている場合には、センサが既に別の装置とペアリングされていることを示す画面276が表示される。ユーザが確認したら、ブロック277で示されるように、ホーム画面が表示される。特定の実施形態では、センサが既に別の読取器装置とペアリングされている場合には、そのセンサを新たな読取器装置と共に用いることは許可されない。
幾つかの例では、装置は、結果の測定値をユーザに対して表示せずに、または別様で結果のデータのユーザに対する制限を行って、ペアリングされているセンサの測定値をユーザが取得できるようにするマスキングモードを含んでもよい。期限切れでないセンサが良好にスキャンされた後、装置は、現在マスキングモードが有効にされていること示すマスキングモード画面を表示してもよい。例えば、マスキングモード画面279は、特に変更がなされない限り、装置がマスキングモードで動作することを示す。幾つかの例では、患者のために、医師または他の医療の専門家によって初期構成が設定されてもよい。特定の構成では、マスキングモードの解除は、医療の専門家のみによって行われ得る。装置がマスキングモードで動作していない場合には、または、ユーザがマスキングモードを確認した後は、センサがウォーミングアップ中であることを示すウォーミングアップメッセージ画面280が表示される。ウォーミングアップの残り時間も表示されてもよい。ユーザが、例えば“OK”アイコンを選択することによってメッセージを確認したら、装置はホーム画面281に戻るようナビゲートしてもよく、例えば、センサの準備ができるまでの残り時間を示すことによってセンサがウォーミングアップ中であることを示すホーム画面が表示される。ブロック282で示されるように、ユーザが、例えば、グルコースチェックアイコンを選択することにより、センサのスキャンを行うことを試みた場合には、再びウォーミングアップメッセージ画面281が表示される。幾つかの例では、ウォーミングアップメッセージが表示される所定の時間が経過したら、ホーム画面が表示されてもよく、または、センサの準備ができたら、装置は自動的にホーム画面283にナビゲートする。特定の実施形態では、装置は、残り時間が“0分”であることを示すメッセージ画面を表示しない。
センサのスキャンおよび結果
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、スキャンを行うと共に結果を提供するよう機能するグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。
センサスキャンインターフェース
図8は、一実施形態による、検体モニタリング装置を用いてセンサをスキャンする方法300を示す。ブロック301で、装置の電源がオンにされる。スキャンプロンプト画面302が表示されており、これは、検体レベル(例えば、グルコースレベル)をチェックするためにセンサをスキャンすることをユーザに示す。
図示されている実施形態では、画面302上で、ホーム画面303に進むためのアイコンまたはトリガ要素が提供される。ユーザによって選択されたら、ホーム画面303が表示される。ホーム画面303から、ユーザは、その後にセンサのスキャンを開始して、スキャンプロンプト画面302に戻ってもよい。
スキャンが開始されたら、ブロック304および305で示されるように、装置はスキャンが完了するまで(例えば、15秒間)待機する。待機期間が経過してもスキャンが完了しない場合には、装置は、ユーザにスキャンがタイムアウトしたことを知らせる画面306を表示してもよい。スキャンが完了したら、装置は、スキャン307の整合性チェックを実行してもよい。装置が、スキャンが失敗したと決定した場合には、ブロック308で示されるように、装置は、スキャンエラーが生じたことを示す画面を表示して、ユーザに再びセンサをスキャンするよう指示してもよい。
ブロック309で示されるように、センサが、新たな作動していないセンサである場合には、センサが新たなセンサであることを示す“新たなセンサ検出”画面310が表示される。画面310は、ユーザに、新たなセンサを開始するか否かの選択肢を提供する。ユーザが新たなセンサを開始することを選択した場合には、ブロック312で示されるように、装置はセンサ起動処理を開始する。ユーザが新たなセンサを開始しないことを選択した場合には、ブロック311で示されるように、装置はホーム画面を表示する。
ブロック313で示されるように、装置が、現在のセンサが作動していないと決定した場合には、センサに問題があり得ることを示す“センサ確認”画面314が表示される。一部の実施形態では、センサ確認画面314は、ユーザに、センサが外れかかっていたり外れていたりしないかどうかを確認するよう示唆してもよい。センサが外れかかっている場合には、外れかかっているセンサを取り除いて新たなセンサをペアリングすべきである。センサが正しく適用されている場合には、センサが再びスキャンされる。
ブロック315を参照すると、センサが既に別の装置によって作動されている場合には、センサが既に別の装置とペアリングされていることを示す画面316が表示される。ユーザが確認したら、ホーム画面が表示される。特定の実施形態では、センサが既に別の読取器装置とペアリングされている場合には、そのセンサを新たな読取器装置と用いることは許可されない。
ブロック317で示されるように、装置は、センサの期限切れ情報をチェックしてもよい。期限切れである(例えば、ユーザが期限切れのセンサの再使用を試みた)場合には、装置はセンサ期限切れ画面318を表示してもよい。スキャンエラー画面、センサ交換画面、およびセンサ期限切れ画面のいずれかから“OK”が選択されたら、装置は、再び新たなセンサを開始するためにホーム画面に戻るようナビゲートされてもよい。
装置が、センサが正しく機能していないと決定した場合には、装置は、センサを新たなセンサと交換することを示す画面271を表示してもよい。スキャンが成功し、センサが機能していることがわかった場合には、ブロック321で示されるように、装置は、センサが所定の時間内(例えば、次の3日間以内)に期限切れになるか否かを決定する。なお、他の実施形態では、時間の量は様々であってよく、一実施形態では、センサが期限切れであるか否かを確認する。なお、所定の時間は製造時に予めプログラムされていてもよく、且つ/または、設定等で設定されてもよい。ブロック321で、センサが所定の時間内に期限切れになると決定された場合には、センサの期限切れが近いことを示す“センサ期限切れ接近”画面322が表示される。例えば、センサの期限切れまでの残り時間が表示されてもよい。特定の実施形態では、センサの寿命の最後の3日間は、各日の最初のスキャンの後に、残り時間のメッセージが表示され、センサの期限切れ前の最後の8時間は、毎回のスキャン後にこの画面が示される。センサの期限切れまでの残り時間を示す画面は、残り時間の長さが2日間以上あるときは、残りの日数として表示されてもよく、残り時間の長さが2時間〜1日になったら、残り時間数として表示され、残り時間の長さが1時間未満になったら、残りの分数として表示されてもよい。この場合、図6Eに関して上述したように、残り時間は丸められる。残り時間が0に達したときに、残り時間の画面がまだ作動している場合には、装置は、本明細書で後述するように、“作動中のセンサはありません”画面を有するセンサ結果に自動的にナビゲートしてもよい。
ブロック321で、センサが所定の時間内に期限切れにならないと決定された場合には、ブロック325で示されるように、センサのバッテリーか低いか否かが決定される。バッテリーが低い場合には、ブロック326で、装置は、例えば“バッテリー低”画面または“バッテリー低アイコン等によってバッテリーが低いことを示す。幾つかの例では、このスキャンについては、測定値は取得されず、結果は表示されない。
バッテリーが低くない場合には、ブロック327で、例えば“安全”な温度範囲を用いて、皮膚温度が高過ぎるまたは低過ぎるか否かが決定される。センサは、装置に温度データを提供してもよい。温度が高過ぎるまたは低過ぎると決定された場合には、ブロック328で示されるように、装置は、結果の測定値を表示して、センサの温度が高過ぎたまたは低過ぎたことをそれぞれ示す。皮膚温度が高過ぎないまたは低過ぎない場合には、ブロック329で示されるように、データの品質が許容可能であるか否かが決定される。データ品質チェックが失敗した場合には、装置は、センサエラー画面330を表示して、グルコース測定を行えないことをユーザに知らせてもよい。特定の実施形態では、装置は、ユーザに、所定の待機期間(例えば10分)の後で再スキャンするよう示唆してもよい。ユーザによって“OK”確認要素が選択されたら、装置はホーム画面331に戻るようナビゲートしてもよい。
ブロック332で示されるように、結果の測定値が範囲外であるか否かが決定される。センサが範囲外である場合には、高グルコース状態または低グルコース状態が生じたか否かが決定される。例えば、目標範囲または許容可能な範囲は、製造業者によってプリセットされていてもよく、またはユーザによってカスタマイズ可能であってもよい。高い状態または低い状態が存在する場合には、ブロック333で示されるように、ユーザにセンサ結果画面が提示され、センサ結果画面に、高い状態または低い状態が(例えば、メッセージ、アイコン等によって)センサ結果と共に示されてもよい。
再びブロック332を参照すると、センサが範囲外ではないと決定された場合には、グルコースレベルが高グルコースレベルまたは低グルコースレベルであったか否かが決定される(334)。例えば、高グルコースレベルまたは低グルコースレベルは、製造業者によってプリセットされていてもよく、またはユーザによってカスタマイズ可能であってもよい。高グルコースレベルまたは低グルコースレベルが存在する場合には、ブロック335で示されるように、ユーザにセンサ結果画面が提示され、センサ結果が表示されてもよい。高い状態または低い状態が存在しない場合には、ブロック336で示されるように、高い状態または低い状態が予測されるか否かが決定される。高い状態または低い状態は、例えば、測定値の傾向によって予測されてもよい。高い状態または低い状態が予測される場合には、ブロック337で示されるように、ユーザにセンサ結果画面が提示され、センサ結果画面に、予測される高い状態または低い状態がセンサ結果と共に示される。
幾つかの例では、装置は、皮膚温度の検査が、他の同時に生じ得る検査条件(例えば、範囲外の検査、高/低グルコースの検査、予測される高/低グルコースの検査等)よりも優先されるようプログラムされる。
連続スキャンインターフェース
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、連続スキャンが存在する場合のナビゲーションを提供するよう機能するグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。
所定の期間内の2回のスキャン
一部の態様において、検体読取器装置は、装置が所定の期間内に複数回スキャンされる場合に、特定のナビゲーションを行うようプログラムされる。
図9Aは、一実施形態による、所定の期間内に検体読取器を用いた2回のスキャンを行う方法350を示す。1回目のスキャンが実行された後、ブロック352で示されるように、センサ結果画面が表示される。所定の期間(例えば、図示されている実施形態の例では3分間)の前に電源がオフにされるか、またはセンサ結果画面から他の画面に移動したら、ブロック354で表されるように、1回目のスキャンの結果が保存される。ブロック356および358で示されるように、所定の期間内に再び装置の電源がオンにされるか、または次のスキャンが試みられた場合には、装置は、ユーザが新たなスキャンを行うのを防止し、現時点で新たなセンサの測定を行えないことを示す“新たなスキャン無し”(NO NEW SCAN)画面を表示する。新たなスキャン無し画面は、次のスキャンまでの残り時間も示してもよく、所望であれば、センサ結果画面362で表されるように、ユーザが最後のセンサ結果画面を閲覧できるようにしてもよい。
BG(血中グルコース)結果からの“示唆される投与量”画面における装置タイムアウト
一部の態様において、投与量が計算されたが、まだ記録されていないときに、読取器の電源がオフにされた、または“計算機/示唆される投与量”(CALC SGTD)画面から他の画面に移動した場合であって、所定の期間内に再び装置の電源がオンにされるか、または次のスキャンが試みられた場合には、検体読取器装置は、保存されている“示唆される投与量”画面に戻るようプログラムされる。
図9Bは、一実施形態による、投与量計算を記録する方法364を示す。グルコース測定値が取得された後、示唆されるインスリン投与量を計算して記録するための“計算機/示唆される投与量”(CALC SGTD)画面366が表示されてもよい。所望であれば、ユーザは、画面366から、示唆される投与量を調節して、その投与量を記録することができる。しかし、ブロック368で示されるように、示唆される投与量が計算された後、まだ記録されていないときに、所定の期間(例えば、図示されている実施形態では3分間)以内に装置の電源がオフにされるか、または画面366から他の画面に移動した場合には、示唆される投与量のデータが保存される。ブロック370で示されるように、所定の期間内に読取器の電源が再びオンにされるか、または次のグルコースのスキャンが試みられた場合には、ユーザは、保存された示唆される投与量のデータを有する“計算機/示唆される投与量”画面372に戻される。ここから、ユーザは、投与量の計算および計算された投与量の記録を続けてもよい。この時点で投与量が記録された場合には、その投与量が検査結果と共に記録簿に格納される。一実施形態では、投与量は、実際に投与量が記録された時刻ではなく、検査が行われた時刻に取得されたものとして記録される。しかし、体内インスリンのカウントダウンは、実際に投与量が記録された時刻から開始する。
記録されたBG結果からの示唆される投与量
本開示の一部の態様では、1回目のスキャンが行われ、計算されたインスリン投与量が記録された後、装置は、1回目のスキャンから所定の期間内は2回目のスキャンを防止するようプログラムされる。ユーザは、2回目のスキャンを行うことができないが、記録簿を閲覧することはできる。
図9Cは、一実施形態による、2回の連続スキャンを可能にする方法374を示す。ブロック376では、1回目のスキャンが行われた後、所定の期間(例えば、図示されている実施形態では3分間)以内に読取器の電源がオフにされるか、またはセンサ結果画面から他の画面に移動する。ブロック378で示されるように、1回目のスキャンから所定の期間内に読取器の電源が再びオンにされるか、または次のスキャンが試みられた場合には、所定の期間が経過するまで、2回目のスキャンを行うことは防止される。現時点で次のスキャンは許可されないことを示す“新たなスキャン無し”(NO NEW SACN)画面380が表示される。幾つかの例では、図示されるように、画面380は、次のスキャンを行えるようになるまでの残り時間を提供する。図示されている実施形態では、画面380からユーザが確認を行ったら、ブロック382で示されるように、ユーザにホーム画面が提示される。ブロック384で示されるように、画面380は、ユーザが記録簿の最後の測定値を閲覧できるようにする選択肢も提供してもよい。
センサ結果インターフェース
本開示の一部の態様では、本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、一般的に、センサ結果を提供するよう機能するグラフィカルユーザインターフェースが提供される。
結果
図10Aは、一実施形態による、センサ結果画面388の例を示す。画面388は、例えば、スキャンが良好に行われた後に提供され得る。図示されているセンサ結果画面388の例は、センサ測定値389a、取得されたグルコース測定値のグラフ389b、並びに、傾向を示す矢印等の様々な読取器/センサ関連情報、現在の時刻、バッテリー寿命、センサの期限切れ等を含む。特定の実施形態では、時刻は24時間形式または12時間(am/pm)形式で表示され得る。特定の実施形態では、数値によるグルコース結果は、選択可能な単位(例えば、図10Aに示されているmg/dL、図10Lに示されているmmol/L、または他の単位)で表示されてもよい。ブロック390で示されるように、ユーザに注記画面を提示するための、注記インターフェースへとナビゲートするためのトリガ要素389cも提供される。なお、他の実施形態では、上記および他の機能およびトリガ要素の他の組合せが含まれてもよい。
一実施形態では、現在のグルコース値を入手できない場合には、グラフ389bは表示されない。その代りに、グルコースの結果を入手できないことを示す画面が表示される。
一実施形態では、グラフ389bは、所与の期間についての過去の結果の測定値を表示する。全体の期間が、第1の所定の期間389dと第2の所定の期間389fとに区切られてもよい。第2の所定の期間389fは、第1の所定の期間389dに続く期間であり、第1の所定の期間389dよりも最近の測定値を含む。例えば、図示されている実施形態では、午後10:23の時刻には、グラフ389bは、第1の所定の期間389dにおける8時間分(例えば、午後2時〜午後10時)の測定値を表示すると共に、第2の所定の期間389f内の1時間分(例えば、午後10時〜午後11時)の、より最近の測定値も表示する。グラフ389bが午後10:23に表示されると、第2の所定の期間389fには、最後の23分間(例えば、午後10時〜午後10:23)の測定値が示される。後続の測定値が取得されると、グラフ389bは、第2の所定の期間389f内の測定値を追跡する。後に続く測定値が第2の所定の期間389f全体について取得されたら、測定値のプロット全体が第2の所定の期間389fの時間(例えば、1時間)だけシフトされる。換言すれば、午後11時までの後続の測定値が得られたら、午後3時〜午後11時の測定値のプロットが第1の所定の期間389dへとシフトされ、測定値が無い第2の所定の期間389fが開始して、後に続く午後11時〜午後12時の測定値の追跡が開始される。後に続く午後12時までの測定値が得られたら、測定値のプロット全体が再び第2の所定の期間389fの時間(例えば、1時間)だけシフトされ、上記の処理が繰り返される。
一実施形態では、初めてスキャンが開始され、グラフ389bのデータが何も得られていない場合には、装置が少なくとも第1の所定の期間389d(例えば、8時間)についてのセンサ測定値を得るまでグラフ389bは表示されない。
従って、開始したグラフ389bは、少なくとも第1の所定の期間389d全体の測定値を有する。例えば、一実施形態では、この閾値期間は第1の所定の期間389dと等しい。別の実施形態では、閾値期間は第1の所定の期間より長く、第2の所定の期間の一部または全体についてのセンサ測定値が得られているようになっている。
なお、他の実施形態では、最初はグラフのテンプレートが表示されてもよいが、装置が少なくとも第1の所定の期間389dについてのセンサ測定値を得るまで、グラフにはセンサ測定値が示されない。
使用不可能な測定値
図10Bは、一実施形態による“結果使用不可能”(RESULTS NON ACTIONABLE)画面394の例を示す。スキャンが実行され、結果の測定値が使用不可能である場合、“結果使用不可能”画面394は、ユーザに、結果が使用不可能であることと、結果を確認すべきであることとを示す。使用不可能な結果とは、例えば、治療、決定または推奨(例えば、インスリン計算)を行うには高過ぎるまたは低過ぎると決定される測定値である。画面394は、使用不可能な測定値に関する更なる情報をユーザに提供するためのトリガ要素を含む。ユーザによって選択されると、ユーザに、治療上の決定を行う前にテストストリップの測定を行うよう勧める等の、更なる詳細、推奨等を有する“使用不可能メッセージ”(NON ACTIONABLE MESSAGE)画面396が提供される。ユーザが(例えば“OK”ボタン396aに触れることによって)確認したら、ユーザはその前に表示されていた結果画面に戻される。特定の実施形態では、“結果使用不可能”画面は、後述するように、図10Mに示されている高グルコースアイコン等の更なるアイコンも含んでもよい。図10Mは、結果使用不可能アイコンおよび高グルコースアイコンを含む表示画面394aを示す。
結果マスキングモード
図10Cは、一実施形態による、結果がマスキングされた画面398の例を示す。装置がマスキングモードに設定されているときにスキャンが行われた場合には、測定が成功したことをユーザに示す、結果がマスキングされた画面398が表示される。画面398は、結果の測定値をユーザに提供しない。結果の測定値は、他のスキャンの結果の測定値と共に装置に格納される。これらの格納された測定値は、後で医師または他の医療の専門家(HCP)によってアクセス可能である。例えば、医師またはHCPは、患者の次回の訪問時に(例えば、読取器と医師またはHCPのコンピューターとの有線または無線接続を介して)データをダウンロードしてもよく、または、データは、読取器(または患者のPC)から医師またはHCPのコンピューターまたはサーバにインターネットを介して転送される等してもよい。
センサ温度(高過ぎる/低過ぎる)
図10Dは、一実施形態による、センサの温度が高過ぎることを示すインターフェースを示す。例えば、所定の“安全”な温度範囲に関してセンサの温度が高過ぎることをユーザに示すために“結果センサ温度高”(RESULT SNSR TEMP HIGH)画面402が表示される。例えば、画面402は、図示されるように、高いセンサ温度を示す警告メッセージおよび/またはアイコンを有してもよく、グルコース測定を行えないことを更に示してもよい。画面402は、高いセンサ温度に関する更なる情報を提供するためのトリガ要素402aを提供する。例えば、ユーザがタッチセンサボタン402aに触れたら、センサの温度が高過ぎること、ユーザは後で再度試みるべきであること等の更なる詳細または情報を提供するための別の画面404が表示される。
図10Eは、一実施形態による、センサの温度が低過ぎることを示すインターフェースを示す。例えば、所定の“安全”な温度範囲に関してセンサの温度が低過ぎることをユーザに示すために“結果センサ温度低”(RESULT SNSR TEMP LOW)画面406が表示される。例えば、画面406は、図示されるように、低いセンサ温度を示す警告メッセージおよび/またはアイコンを有してもよく、グルコース測定を行えないことを更に示してもよい。画面406は、低いセンサ温度に関する更なる情報を提供するためのトリガ要素406aを提供する。例えば、ユーザがタッチセンサボタン406aに触れたら、センサの温度が低過ぎること、ユーザは後で再度試みるべきであること等の更なる詳細または情報を提供するための別の画面408が表示される。
範囲外の高い/低い測定値
図10Fは、一実施形態による、センサ測定値が範囲外であることを示すインターフェースを示す。センサ測定値が高過ぎ、測定値の範囲外であることをユーザに示すために“結果センサ高”(RESULTS SNSR HI)画面412が表示される。画面412は、センサ測定値を表示する代わりに、メッセージ、アイコン、記号等のインジケータ要素412aを表示する。例えば、図示されている実施形態では、測定値が範囲外であり高過ぎることを示すために、センサ測定値の代わりに“HI”という用語412aが示されている。
所定の上限の閾値の測定値は、所定の数値(例えば、500mg/dL)に基づいて決定されてもよく、または、表示される測定値の所定の“許容可能な”範囲に対して(例えば、40mg/dL〜500mg/dL)、もしくは目標範囲等に関して(例えば、目標範囲より350mg/dL高い)決定されてもよい。
画面412は、目標範囲412Dも示すセンサ測定値のグラフ412Bも含んでもよい。画面412は、範囲外の高いセンサ測定値に関する更なる情報、警告、指示等を提供するためのトリガ要素412Cを提供する。例えば、ユーザがタッチセンサボタン412Cに触れたら、グルコースレベルが範囲外であり高いこと、高いグルコースレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、更なる詳細または情報を提供する別の画面414が表示される。ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することによって)確認したら、ユーザは画面412に戻される。
図10Gは、一実施形態による、センサ測定値が範囲外であることを示すインターフェースを示す。センサ測定値が範囲外であり低過ぎることをユーザに示すために“結果センサ低”(RESULTS SNSR LO)画面416が表示される。画面416は、センサ測定値を表示する代わりに、メッセージ、アイコン、記号等のインジケータ要素416aを表示する。例えば、図示されている実施形態では、測定値が範囲外であり低過ぎることを示すために、センサ測定値の代わりに“LO”という用語416aが示されている。
所定の下限の閾値の測定値は、所定の数値(例えば、40mg/dL)に基づいて決定されてもよく、または、表示される測定値の所定の“許容可能な”範囲に対して(例えば、40mg/dL〜500mg/dL)、もしくは目標範囲等に関して(例えば、目標範囲より20mg/dL低い)決定されてもよい。
画面416は、目標範囲416Dも示すセンサ測定値のグラフ416bも含んでもよい。画面416は、範囲外の低いセンサ測定値に関する更なる情報、警告、指示等を提供するためのトリガ要素416cを提供する。例えば、ユーザがタッチセンサボタン416cに触れたら、グルコースレベルが範囲外であり低いこと、低いグルコースレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、更なる詳細または情報を提供する別の画面418が表示される。ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することによって)確認したら、ユーザは画面416に戻される。
高/低センサ測定値
図10Hは、一実施形態による、センサ測定値が高いことを示すインターフェースを示す。例えば、メッセージ、アイコン、記号等422cによって、センサ測定値が高い測定値であることをユーザに示す“結果センサ高”(RESULTS SNSR HIGH)画面422が表示される。例えば、図示されている実施形態では、高い測定値が得られた後、画面422が表示され、センサ測定値422aが示される。画面422は、センサ測定値422aの表示に加えて、測定値が高いことを示すと共に高いセンサ測定値に関する警告、指示等といった更なる情報にアクセスするためのトリガ要素422cを含む。例えば、ユーザがタッチセンサボタン422cに触れたら、グルコースレベルが高いこと、高いグルコースレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、高い測定値に関する更なる詳細または情報を提供する別の画面424が表示される。特定の実施形態では、高い測定値の画面は、リマインダの選択肢を含んでもよい。高い測定値の画面でリマインダが選択されると、後述するように、リマインダリストにそのリマインダが現れる。装置は、新たなリマインダを追加する前に、リマインダリストが一杯であるか否かをチェックする。後述するように、リマインダは、結果画面からホーム画面に戻るようナビゲートされた際、または結果画面で装置がタイムアウトした際にのみ保存される。ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することによって)確認したら、ユーザは画面422に戻される。
所定の上限の閾値の測定値は、所定の数値(例えば、240mg/dL)に基づいて決定されてもよく、または、所定の測定値の範囲(例えば、70mg/dL〜240mg/dL)に対して、もしくは目標範囲等に関して(例えば、目標範囲より120mg/dL高い)決定されてもよい。
画面422は、目標範囲422dも示すセンサ測定値のグラフ422bも含んでもよい。更に、画面422は、グラフ422b上の高い測定値を識別するための区別要素422f(例えば、図示されている実施形態では、円で囲まれた点422f)を含んでもよい。画面422は、注記インターフェースを開始するためのトリガ要素422e等の他のトリガ要素も含んでもよい。
図10Iは、一実施形態による、センサ測定値が低いことを示すインターフェースを示す。例えば、メッセージ、アイコン、記号等426cによって、センサ測定値が(例えば、所定の“許容可能な”測定値範囲に関して)低い測定値であることをユーザに示す“結果センサ低”(RESULTS SNSR LOW)画面426が表示される。例えば、図示されている実施形態では、低い測定値が得られた後、画面426が表示され、センサ測定値426aが示される。画面426は、センサ測定値426aの表示に加えて、測定値が低いことを示すと共に低いセンサ測定値に関する警告、指示等といった更なる情報にアクセスするためのトリガ要素426cを含む。例えば、ユーザがタッチセンサボタン426cに触れたら、グルコースレベルが低いこと、低いグルコースレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、低い測定値に関する更なる詳細または情報を提供する別の画面428が表示される。特定の実施形態では、低い測定値の画面は、リマインダ選択肢を含んでもよい。低い測定値の画面でリマインダが選択されると、後述するように、リマインダリストにそのリマインダが現れる。装置は、新たなリマインダを追加する前に、リマインダリストが一杯であるか否かをチェックする。後述するように、リマインダは、結果画面からホーム画面に戻るようナビゲートされた際、または結果画面で装置がタイムアウトした際にのみ保存される。ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することによって)確認したら、ユーザは画面426に戻される。特定の実施形態では、低グルコースレベルに関するリマインダ時間と高グルコースレベルに関するリマインダ時間とは、それぞれ異なっていてもよい(例えば、低グルコースについては20分で、高グルコースについては2時間)。当然ながら、本開示の範囲内で、低グルコースのリマインダ時間は15分、10分、または30分等の他の適切な時間を含んでよく、高グルコースのリマインダ時間は1時間、1.5時間、30分等の他の適切な時間を含んでよい。
所定の下限の閾値の測定値は、所定の数値(例えば、70mg/dL)に基づいて決定されてもよく、または所定の測定値の範囲(例えば、70mg/dL〜240mg/dL)に対して、もしくは目標範囲等に関して(例えば、目標範囲より10mg/dL低い)決定されてもよい。
画面426は、目標範囲426dも示すセンサ測定値のグラフ426bも含んでもよい。更に、画面426は、グラフ426b上で低い測定値を識別するための区別要素426f(例えば、図示されている実施形態では、円で囲まれた点426f)を含んでもよい。画面426は、注記インターフェースを開始するためのトリガ要素426e等の他のトリガ要素も含んでもよい。
予測される高い/低いセンサ測定値
図10Jは、一実施形態による、高い検体レベルが予測されることを示すインターフェースを示す。例えば、メッセージ、アイコン、記号等432cによって、現在のセンサ測定値および傾向に基づいて高い検体レベルが予測されることをユーザに示す“結果センサ予測高”(RESULTS SNSR PROJ HIGH)画面432が表示される。例えば、図示されている実施形態では、センサ測定値が得られた後、画面432が表示され、センサ測定値432aが示される。画面432は、センサ測定値432aの表示に加えて、高い検体レベルが予測されることを示すと共に予測される高い検体レベルに関する警告、指示等といった更なる情報にアクセスするためのトリガ要素432cを含む。例えば、ユーザがタッチセンサボタン432cに触れたら、グルコースレベルが高いこと、高いグルコースレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、予測される高い検体レベルに関する更なる詳細または情報を提供する別の画面434が表示される。特定の実施形態では、予測される高い測定値の画面は、リマインダ選択肢を含んでもよい。予測される高い測定値の画面でリマインダが選択されると、後述するように、リマインダリストにそのリマインダが現れる。装置は、新たなリマインダを追加する前に、リマインダリストが一杯であるか否かをチェックする。後述するように、リマインダは、結果画面からホーム画面に戻るようナビゲートされた際、または結果画面で装置がタイムアウトした際にのみ保存される。ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することによって)確認したら、ユーザは画面432に戻される。
予測される高いグルコース測定値は、所定の次の期間内(例えば、次の15分以内)のユーザの予測されるグルコースレベルに基づくものであってもよい。所定の上限の閾値の測定値は、所定の数値(例えば、240mg/dL)に基づいて決定されてもよく、または所定の測定値の範囲(例えば、70mg/dL〜240mg/dL)に対して、もしくは目標範囲等に関して(例えば、目標範囲より120mg/dL高い)決定されてもよい。
画面432は、目標範囲432dも示すセンサ測定値のグラフ432bも含んでもよい。更に、画面432は、予測される高い測定値をグラフ432b上で識別するための区別要素432f(例えば、図示されている実施形態では、円で囲まれた点432f)を含んでもよい。画面432は、注記インターフェースを開始するためのトリガ要素432e等の他のトリガ要素も含んでもよい。
図10Kは、一実施形態による、低い検体レベルが予測されることを示すインターフェースを示す。例えば、メッセージ、アイコン、記号等436cにより、現在のセンサ測定値および傾向に基づいて低い検体レベルが予測されることをユーザに示す“結果センサ予測低”(RESULTS SNSR PROJ LOW)画面436が表示される。例えば、図示されている実施形態では、センサ測定値が得られた後、画面426が表示され、センサ測定値436aが示される。画面436は、センサ測定値436aの表示に加えて、低い検体レベルが予測されることを示すと共に予測される低い検体レベルに関する警告、指示等といった更なる情報にアクセスするためのトリガ要素436cを含む。例えば、ユーザがタッチセンサボタン436cに触れたら、グルコースレベルが低いこと、低いグルコースレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、予測される低い検体レベルに関する更なる詳細または情報を提供する別の画面438が表示される。特定の実施形態では、予測される低い測定値の画面は、リマインダ選択肢を含んでもよい。予測される低い測定値の画面でリマインダが選択されると、後述するように、リマインダリストにそのリマインダが現れる。装置は、新たなリマインダを追加する前に、リマインダリストが一杯であるか否かをチェックする。後述するように、リマインダは、結果画面からホーム画面に戻るようナビゲートされた際、または結果画面で装置がタイムアウトした際にのみ保存される。ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することによって)確認したら、ユーザは画面436に戻される。
予測される低いグルコース測定値は、所定の次の期間内(例えば、次の15分以内)のユーザの予測されるグルコースレベルに基づくものであってもよい。所定の下限の閾値の測定値は、所定の数値(例えば、70mg/dL)に基づいて決定されてもよく、または所定の測定値の範囲(例えば、70mg/dL〜240mg/dL)に対して、もしくは目標範囲等に関して(例えば、目標範囲より10mg/dL低い)決定されてもよい。
画面436は、目標範囲436dも示すセンサ測定値のグラフ436bも含んでもよい。更に、画面436は、予測される低い測定値をグラフ436b上で識別するための区別要素436f(例えば、図示されている実施形態では、円で囲まれた点436f)を含んでもよい。画面436は、注記インターフェースを開始するためのトリガ要素436e等の他のトリガ要素も含んでもよい。
血中グルコース検査および結果
本開示の一部の態様では、本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、一般的に、検体検査を行って検査結果を提供するよう機能するグラフィカルユーザインターフェースが提供される。
血中グルコースストリップ検査インターフェース
図11は、一実施形態による、テストストリップを用いて血中グルコース検査を行う方法440の例を示す。ブロック442で、電源がオフになっている検体モニタリング装置にテストストリップが挿入される。装置に挿入されたら、ブロック444で示されるように、装置の電源がオンになる。ブロック446で示されるように、例えば発光ダイオード等のストリップポートライトが点灯し、ストリップポートに照明を提供する。ブロック448で、装置とのユニバーサルシリアルバス(USB)接続が確立されているか否かが決定される。なお、他の実施形態では、例えば、マイクロUSB、ミニUSB、RS−232、イーサネット、Firewire、または他のデータ通信接続等の他の通信技術が実装されてもよい。USB接続が確立されている場合には、ストリップ検査は防止され、ストリップ検査を行うことができないこと、および、グルコース検査を行うには、ユーザが装置のケーブルを抜くべきであることを示すストリップ検査不可(STRIP TEST DISABLED)画面450が表示される。テストストリップが抜かれるか、またはUSB接続が解除された場合には、読取器はホーム画面を表示する。
ブロック448で、USB接続が確立されていないと決定された場合には、ブロック452で示されるように、挿入されたテストストリップが血中グルコーステストストリップであるか、またはケトンテストストリップであるかが決定される。テストストリップは、テストストリップがどのタイプであるかを装置が識別できるようにする特定の接触構成等の識別要素を含んでもよい。テストストリップがケトンテストストリップであると決定された場合には、ブロック454で示されるように、装置は、ケトン検査測定を行うためにケトン検査インターフェースを開始する。一方、テストストリップが血中グルコーステストストリップであると決定された場合には、ブロック456および参照経路Fで表されるように、装置温度が装置の動作範囲外であるか否かが決定される。
温度が装置の動作範囲より高いまたは低いと決定された場合には、特定の実施形態では、ポートライトが消灯し、動作温度が高過ぎるまたは低過ぎることを示すストリップ/ハードウェアエラー画面458が表示される。
ブロック456で、温度が装置の動作範囲内であると決定された場合には、ストリップのエラーがチェックされる(ブロック460で示されるように、ストリップに損傷または不適合性があるかをチェックすること、ブロック464で示されるように、血液がストリップに適用されたのが早過ぎないか、またはストリップが使用済であるか否かを確認することを含む)。装置が、ストリップが損傷している、不適合である、または既に使用済みであると決定した場合には、表示はストリップ/ハードウェアエラー画面462、466にナビゲートしてもよい。
ストリップエラーが無いと決定された場合には、血液をテストストリップに適用してよいことを示す“血液を加える”インターフェース468が表示される。ブロック470で示されるように、この時点でテストストリップが抜かれた場合には、ポートライトが消灯し、ブロック471で表されるように、ホーム画面が表示される。ブロック472で示されるように、画面468で、血液がテストストリップに適用された場合には、ブロック474で示されるように、検査測定を正確に行うために十分な血液が適用されたか否かが決定される。なお、この決定のタイミングは様々であり得る。十分な血液が存在しない場合には、ブロック476で示されるように、十分な血液が適用されなかったこと、またはエラーがあったことを示すストリップ/ハードウェアエラーインターフェースが表示される。
テストストリップに十分な血液が適用されたと決定された場合には、ブロック478で示されるように、ポートライトが消灯し、検査測定が実行される。検査測定の実行中に、待機インターフェース480が表示されてもよい。ブロック482で、結果の準備ができたか否かが決定される。準備ができた場合には、結果の測定値を示すストリップ検査結果画面486が表示される。準備ができていない場合には(例えば、所定のタイムアウト期間の後)、測定にエラーがあったことを示すストリップ/ハードウェアエラー画面484が表示される。特定の実施形態では、装置は、結果を表示する前に、図8に関して上述したように、バッテリー低検査も行ってもよい。
図34を見ると、一実施形態による待機インターフェースの例が示されている。待機インターフェース2400はアニメーション表示される。例えば、第1の画面2402は、左下の隅に蝶2401を含む。次の画面2404が表示されると、蝶2401は異なる位置にある。同様に、次の画面2406では、蝶2401は再び異なる位置に移動されている。続けて表示されると、一連のアニメーション表示となる。
図34は、一実施形態による、ユーザに血液を加えるよう指示するためのアニメーションインターフェース2408の例も示している。画面2410、2412、および2414は、血液がついた指と、ストリップポートにテストストリップが挿入された検体モニタリング装置との画像を表示している。一連の画面2410、2412、および2414が進行すると、指とテストストリップとが接近するように移動して、血液の適用のプロセスがアニメーション表示される。アニメーションインターフェース2408は、例えば、検体モニタリング装置が血液を受け付ける準備ができたときに表示されてもよい。
図34は、一実施形態による、ケトン検査時にユーザに血液を加えるよう指示するためのアニメーションインターフェース2415の例も示している。アニメーションインターフェース2408と同様に、画面2416、2418、および2420は、血液がついた指と、ストリップポートにテストストリップが挿入された検体モニタリング装置との画像を表示している。一連の画面2416、2418、および2420が進行すると、指とテストストリップとが接近するように移動して、血液の適用のプロセスがアニメーション表示される。但し、アニメーションインターフェース2408は、ケトン検査を実行中であることの表示(例えば“ケトン検査”という言葉の表示)を含む。
血中グルコースストリップ検査結果インターフェース
本開示の一部の態様では、本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、一般的に、血中グルコースストリップ検査結果を提供するよう機能するグラフィカルユーザインターフェースが提供される。
結果画面
図12Aは、一実施形態による、血中グルコース結果(RESULTS BG)画面490の例を示す。画面490は、例えば、テストストリップ測定が良好に行われた後に提供されてもよい。図示されている血中グルコース結果画面490の例は、テストストリップ測定値490aと、血中グルコースストリップ検査のインジケータ要素490b、現在の時刻のインジケータ要素490d、バッテリー寿命のインジケータ要素490e等といった様々な検体関連および装置関連情報とを含む。ブロック494で示されるように、ユーザに注記画面を提示するために注記インターフェースへとナビゲートするためのトリガ要素490cも提供される。なお、他の実施形態では、上記および他の機能およびトリガ要素の他の組合せが含まれてもよい。
残存インスリン計算機を有する検体モニタリング装置では、画面492は、例えば、テストストリップ測定が良好に行われた後に提供されてもよい。図示されている血中グルコース結果画面492の例は、テストストリップ測定値492aと、血中グルコースストリップ検査のインジケータ要素492b、現在の時刻のインジケータ要素492d、バッテリー寿命のインジケータ要素492e等といった様々な検体関連および装置関連情報とを含む。ブロック494で示されるように、ユーザに注記画面を提示するために注記インターフェースへとナビゲートするためのトリガ要素492cも提供される。ブロック496で示されるように、検査測定値492aに基づいて計算されたインスリン投与量を提供するために、インスリン計算インターフェースへとナビゲートするためのトリガ要素492fも提供される。特定の実施形態では、インスリン計算インターフェースは、詳細を後述するように、現在の設定装置に基づいて、高度な計算機インターフェースであってもよく、または簡単な計算機インターフェースであってもよい。なお、他の実施形態では、上記および他の機能およびトリガ要素の他の組合せが含まれてもよい。
対照溶液画面
図12Bは、一実施形態による、血中グルコース対照溶液検査の結果を示すインターフェースの例を示す。対照溶液結果(RESULTS CTRL SLTN)画面498は、血中グルコース対照溶液検査の結果498aと、血中グルコース対照溶液検査のインジケータ要素498b、現在の時刻のインジケータ要素498d、バッテリー寿命のインジケータ要素498e、等といった様々な検体関連および装置関連情報とを含む。
読取器温度警告(高過ぎる/低過ぎる)画面
図12Cは、一実施形態による、検体モニタリング装置の温度が高過ぎるまたは低過ぎることを示すインターフェースの例を示す。例えば、検査測定を正確に行うための所定の“安全”な温度範囲に関して、装置温度が高過ぎるまたは低過ぎるために測定値を提供できないことをユーザに示す“血中グルコース結果温度高2/低2”(RESULTS BG TEMP HIGH2/LOW2)画面502が表示される。例えば、画面502は、図示されるように、温度が高過ぎるまたは低過ぎることを示す警告メッセージおよび/またはアイコン502aを有してもよく、グルコース測定値を入手できないことを更に示してもよい。画面502は、高過ぎるまたは低過ぎる装置温度に関する更なる情報を提供するためのトリガ要素502bを提供する。例えば、ユーザがタッチセンサボタン502bに触れたら、装置温度が低過ぎるまたは高過ぎること、およびユーザは後で再度試みるべきであること等の更なる詳細または情報を提供するための別の画面504または506が表示される。ユーザは“OK”ボタンを押すことによって確認して、例えば、前に表示されていた結果画面に戻ることができる。
“血中グルコース結果温度高1/低1”(RESULTS BG TEMP HIGH1/LOW1)画面508は、検査測定を入手可能であるが、例えば所定の“安全”な温度範囲に関して装置温度が高いまたは低いことをユーザに示す際に表示されるインターフェースの例である。例えば、画面508は、結果の検査測定値508aを表示すると共に、装置温度が高いまたは低いことを示す警告メッセージおよび/またはアイコン502bも表示する。アイコン502bは、高いまたは低い装置温度に関する更なる情報を提供するためのトリガ要素としても機能する。例えば、ユーザがタッチセンサボタン502bに触れたら、装置温度が低過ぎるまたは高過ぎること、ユーザは後で再度試みるべきであること等といった更なる詳細または情報を提供する別の画面512または510が表示される。一実施形態では、装置は、実行され得る他の通知よりも温度エラーが優先されるようプログラムされる。
“範囲外で高い/低い”画面
図12Dは、一実施形態による、測定値が範囲外であることを示すインターフェースを示す。センサ測定値が高過ぎ、測定値の範囲外であることをユーザに示す“血中グルコース結果高”(RESULTS BG HI)画面516が表示される。画面516は、測定値を表示する代わりに、メッセージ、アイコン、記号等のインジケータ要素516aを表示する。例えば、図示されている実施形態では、測定値の代わりに、測定値が範囲外であり高過ぎることを示すために“HI”という用語516aが示されている。
所定の上限の閾値の測定値は、所定の数値(例えば、500mg/dL)に基づいて決定されてもよく、または、表示される測定値の所定の“許容可能な”範囲に対して(例えば、20mg/dL〜500mg/dL)、もしくは目標範囲等に関して(例えば、目標範囲より350mg/dL高い)決定されてもよい。
画面516は、範囲外の高い測定値に関する更なる情報、警告、指示等を提供するためのトリガ要素516を提供する。例えば、ユーザがタッチセンサボタン516bに触れたら、グルコースレベルが範囲外で高いこと、高いグルコースレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、更なる詳細または情報を提供する別の画面518が表示される。ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することによって)確認したら、ユーザは画面516に戻される。
図12Eは、一実施形態による、測定値が範囲外であることを示すインターフェースを示す。測定値が範囲外であり低過ぎることをユーザに示す“血中グルコース結果低”(RESULTS BG LO)画面520が表示される。画面520は、センサ測定値を表示する代わりに、メッセージ、アイコン、記号等のインジケータ要素520aを表示する。例えば、図示されている実施形態では、測定値の代わりに、測定値が範囲外であり低過ぎることを示すために“LO”という用語520aが示されている。
所定の下限の閾値の測定値は、所定の数値(例えば、20mg/dL)に基づいて決定されてもよく、または、表示される測定値の所定の“許容可能な”範囲に対して(例えば、20mg/dL〜500mg/dL)、もしくは目標範囲等に関して(例えば、目標範囲より40mg/dL低い)決定されてもよい。
画面520は、範囲外の低い測定値に関する更なる情報、警告、指示等を提供するためのトリガ要素520aを提供する。例えば、ユーザがタッチセンサボタン520bに触れたら、グルコースレベルが範囲外で低いこと、低いグルコースレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、更なる詳細または情報を提供する別の画面522が表示される。ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することによって)確認したら、ユーザは画面520に戻される。
“高/低グルコース”画面
図12Fは、一実施形態による、測定値が高いことを示すインターフェースを示す。例えば、メッセージ、アイコン、記号、トリガ要素等526cによって、測定値が高い測定値であることをユーザに示す“血中グルコース結果高”(RESULTS BG HIGH)画面526が表示される。例えば、図示されている実施形態では、高い測定値が得られた後、画面526が表示され、測定値526aが示される。画面526は、センサ測定値526aの表示に加えて、測定値が高いことを示すと共に高い測定値に関する更なる情報、警告、指示、推奨(ケトンを検査することを考えるよう勧める等)にアクセスするためのトリガ要素526cを含む。例えば、ユーザがタッチセンサボタン422cに触れたら、グルコースレベルが高いこと、高いグルコースレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、高い測定値に関する更なる詳細または情報を提供する別の画面528が表示される。特定の実施形態では、高グルコースレベル画面は、リマインダ選択肢を含んでもよい。高グルコースレベル画面でリマインダが選択されると、後述するように、リマインダリストにそのリマインダが現れる。装置は、新たなリマインダを追加する前に、リマインダリストが一杯であるか否かをチェックする。後述するように、リマインダは、結果画面からホーム画面に戻るようナビゲートされた際、または結果画面で装置がタイムアウトした際にのみ保存される。ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することによって)確認したら、ユーザは画面526に戻される。
所定の上限の閾値の測定値は、所定の数値(例えば、240mg/dL)に基づいて決定されてもよく、または所定の測定値の範囲に対して(例えば、70mg/dL〜240mg/dL)、もしくは目標範囲等に関して(例えば、目標範囲より120mg/dL高い)決定されてもよい。
画面526は、測定値が血中グルコースストリップ検査に関するものであることを示すインジケータ要素(例えば、アイコン、記号等)526bも含んでもよい。図示されている実施形態では、血液の液滴の記号526bが用いられている。画面526は、注記インターフェースを開始するためのトリガ要素526e等の他のトリガ要素も含んでもよい。
図12Gは、一実施形態による、測定値が低いことを示すインターフェースを示す。例えば、メッセージ、アイコン、記号、トリガ要素等530cによって、測定値が(例えば、所定の“許容可能な”測定値範囲に関して)低い測定値であることをユーザに示す“血中グルコース結果低”(RESULTS BG LOW)画面530が表示される。例えば、図示されている実施形態では、低い測定値が得られた後、画面530が表示され、測定値530aが示される。画面530は、測定値530aの表示に加えて、測定値が低いことを示すと共に低いセンサ測定値に関する警告、指示等といった更なる情報にアクセスするためのトリガ要素530cを含む。例えば、ユーザがタッチセンサボタン530cに触れたら、グルコースレベルが低いこと、低いグルコースレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、低い測定値に関する更なる詳細または情報を提供する別の画面532が表示される。特定の実施形態では、低グルコースレベル画面は、リマインダ選択肢を含んでもよい。低グルコースレベル画面でリマインダが選択されると、後述するように、リマインダリストにそのリマインダが現れる。上述したように、特定の実施形態では、低いグルコースの結果に関するリマインダ時間と高いグルコースの結果に関するリマインダ時間とは、それぞれ異なるよう構成されてもよい(例えば、低グルコースについては15分で、高グルコースについては1時間または2時間)。装置は、新たなリマインダを追加する前に、リマインダリストが一杯であるか否かをチェックする。後述するように、リマインダは、結果画面からホーム画面に戻るようナビゲートされた際、または結果画面で装置がタイムアウトした際にのみ保存される。ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することによって)確認したら、ユーザは画面530に戻される。
所定の下限の閾値の測定値は、所定の数値(例えば、70mg/dL)に基づいて決定されてもよく、または所定の測定値の範囲(例えば、70mg/dL〜240mg/dL)に対して、もしくは目標範囲等に関して(例えば、目標範囲より10mg/dL低い)決定されてもよい。
画面530は、測定値が血中グルコースストリップ検査に関するものであることを示すインジケータ要素(例えば、アイコン、記号等)530bも含んでもよい。図示されている実施形態では、血液の液滴の記号530bが用いられている。画面530は、注記インターフェースを開始するためのトリガ要素530e等の他のトリガ要素も含んでもよい。
マスキングモード
装置がマスキングモードにある場合には、血中グルコース対照溶液検査の結果または血中グルコーステストストリップの結果は、ディスプレイ上でマスキングされてもよい。図12Hおよび図12Iは、血中グルコース対照溶液検査の結果および血中グルコーステストストリップの結果がマスキングされた表示画面をそれぞれ示す。
ケトン検査および結果
本開示の一部の態様では、本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、一般的に、ケトンストリップ検査測定を行って検査結果を提供するよう機能するグラフィカルユーザインターフェースが提供される。
ケトンストリップ検査インターフェース
図13は、一実施形態による、ケトンテストストリップを用いてケトン検査を行う方法534の例を示す。ブロック536で、電源がオフになっている検体モニタリング装置にケトンテストストリップが挿入される。装置に挿入されたら、ブロック538で示されるように、装置の電源がオンになる。ブロック540で示されるように、例えば発光ダイオード等のストリップポートライトが点灯し、ストリップポートに照明を提供する。ブロック542で、装置とのユニバーサルシリアルバス(USB)接続が確立されているか否かが決定される。なお、他の実施形態では、例えば、マイクロ−USB、ミニUSB、RS−232、イーサネット、Firewire、または他のデータ通信接続等の他の通信技術が実装されてもよい。USB接続が確立されている場合には、ストリップ検査は防止され、ストリップ検査を行うことができないこと、および、ケトン検査または血中グルコース検査を行うには、ユーザが装置のケーブルを抜くべきであることを示すストリップ検査不可画面544が表示される。テストストリップが抜かれるか、またはUSB接続が解除された場合には、読取器はホーム画面を表示する。
ブロック542で、USB接続が確立されていないと決定された場合には、ブロック546で示されるように、挿入されたテストストリップが血中グルコーステストストリップであるか、またはケトンテストストリップであるかが決定される。テストストリップは、テストストリップがどのタイプであるかを装置が識別できるようにする特定の接触構成等の識別要素を含んでもよい。テストストリップが血中グルコーステストストリップであると決定された場合には、ブロック548で示されるように、装置は、血中グルコース検査測定を行うための血中グルコースストリップ検査インターフェースを開始する。一方、テストストリップがケトンテストストリップであると決定された場合には、ブロック550および参照経路Hで表されるように、装置温度が装置の動作範囲外であるか否かが決定される。温度が装置の動作範囲より高いまたは低いと決定された場合には、特定の実施形態では、ポートライトが消灯し、動作温度が高過ぎるまたは低過ぎることを示すストリップ/ハードウェアエラー画面551が表示される。
ブロック550で、温度が装置の動作範囲内であると決定された場合には、ストリップのエラーがチェックされる(ブロック552で示されるように、ストリップに損傷または不適合性があるかをチェックすること、ブロック554で示されるように、血液がストリップに適用されたのが早過ぎないか、またはストリップが使用済であるか否かを確認することを含む)。装置が、ストリップが損傷している、不適合である、または既に使用済みであると決定した場合には、表示はストリップ/ハードウェアエラー画面553、555にナビゲートしてもよい。
ストリップエラーが無いと決定された場合には、血液をテストストリップに適用してよいことを示す“PK血液を加える”(PK ADD BLOOD)インターフェース556が表示される。ブロック558で示されるように、この時点でテストストリップが抜かれた場合には、ポートライトが消灯し、ブロック560で表されるように、ホーム画面が表示される。ブロック564で示されるように、画面556で、血液がテストストリップに適用された場合には、ブロック566および参照経路Iで示されるように、検査測定を正確に行うために十分な血液が適用されたか否かが決定される。なお、この決定のタイミングは様々であり得る。十分な血液が存在しない場合には、ブロック568で示されるように、十分な血液が適用されなかったこと、またはエラーがあったことを示すストリップ/ハードウェアエラーインターフェースが表示される。
テストストリップに十分な血液が適用されたと決定された場合には、検査測定の実行中に、待機インターフェース570が表示される。ブロック572で、結果の準備ができたか否かが決定される。準備ができた場合には、結果の測定値を示すストリップ検査結果画面576が表示される。準備ができていない場合には(例えば、所定のタイムアウト期間の後)、測定値の計算にエラーがあったことを示すストリップ/ハードウェアエラー画面574が表示される。特定の実施形態では、図8に関して上述したように、装置は、結果を表示する前にバッテリー低検査も行ってもよい。
ケトンストリップ検査結果インターフェース
本開示の一部の態様では、本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、一般的に、ケトンストリップ検査結果を提供するよう機能するグラフィカルユーザインターフェースが提供される。
結果画面
図14Aは、一実施形態による、ケトン結果画面580の例を示す。画面580は、例えば、ケトンテストストリップ測定が良好に行われた後に提供されてもよい。図示されているケトン結果画面580の例は、ケトンテストストリップ測定値580aと、ケトンストリップ検査を示すインジケータ要素580b、現在の時刻を示すインジケータ要素580d、バッテリー寿命を示すインジケータ要素580e等といった様々な検体関連および装置関連情報とを含む。一実施形態では、ケトンテストストリップ測定を識別するためのインジケータ要素580bは、血中グルコーステストストリップ測定のインジケータ要素と同じ記号である。そのような場合には、インジケータ要素580bは、一般的に、テストストリップ測定結果をセンサ測定結果に対比させて示す。なお、他の実施形態では、ケトンストリップ検査および血中グルコースストリップ検査には、これら2つの検査を区別するためにそれぞれ異なるインジケータ要素が用いられてもよい。
ブロック582で示されるように、ユーザに注記画面を提示するために注記インターフェースへとナビゲートするためのトリガ要素580cも提供される。なお、他の実施形態では、上記および他の機能およびトリガ要素の他の組合せが含まれてもよい。
一実施形態では、インスリン計算機は、設定が有効にされている場合であって、1)ケトン検査が、良好なストリップ検査の所定の期間(例えば15分間)以内または良好なセンサ検査の別の所定の期間(例えば3分間)以内に実行されたこと、および2)その最近のグルコース検査でインスリンが記録されなかったことの両方の条件が満たされた場合に、有効にされる。両方の条件が満たされない限り、インスリン計算機ボタンは提供されない。
対照溶液画面
図14Bは、一実施形態による、ケトン対照溶液検査の結果を示すインターフェースの例を示す。ケトン対照溶液結果画面584は、ケトン対照溶液検査の結果584aと、対照溶液検査を示すインジケータ要素584b、現在の時刻を示すインジケータ要素584d、バッテリー寿命を示すインジケータ要素584e等といった様々な検体関連および装置関連情報とを含む。一実施形態では、ケトン対照溶液検査を識別するためのインジケータ要素584bは、血中グルコース対照溶液検査のインジケータ要素と同じ記号である。そのような場合には、インジケータ要素584bは、一般的に、対照溶液検査を示す。なお、他の実施形態では、ケトン対照溶液検査および血中グルコース対照溶液検査には、これら2つの検査を区別するために、それぞれ異なるインジケータ要素が用いられてもよい。
読取器温度警告(高過ぎる/低過ぎる)画面
図14Cは、一実施形態による、検体モニタリング装置の温度が高過ぎるまたは低過ぎることを示すインターフェースの例を示す。例えばケトン検査測定を正確に行うための所定の“安全”な温度範囲に関して、装置温度が高過ぎるまたは低過ぎるためにケトン測定値を提供できないことをユーザに示す“ケトン結果温度高2/低2”(RESULTS KETONE TEMP HIGH2/LOW2)画面588が表示される。例えば、画面588は、図示されるように、温度が高過ぎるまたは低過ぎることを示す警告メッセージおよび/またはアイコン588aを有してもよく、ケトン測定値を入手できないことを更に示してもよい。画面588は、高過ぎるまたは低過ぎる装置温度に関する更なる情報を提供するためのトリガ要素588bを提供する。例えば、ユーザがタッチセンサボタン588bに触れたら、装置温度が低過ぎるまたは高過ぎること、ユーザは後で再度試みるべきであること等といった更なる詳細または情報を提供する別の画面590または592が表示される。
“ケトン結果温度高1/低1”(RESULTS KETONE TEMP HIGH1/LOW1)画面594は、ケトン検査測定が入手可能であるが、例えば所定の“安全”な温度範囲に関して装置温度が高いまたは低いことをユーザに示すときに表示されるインターフェースの例である。例えば、画面594は、結果の検査測定値594aを表示すると共に、装置温度が高いまたは低いことを示す警告メッセージおよび/またはアイコン594bを表示する。アイコン502bは、高いまたは低い装置温度に関する更なる情報を提供するためのトリガ要素としても機能する。例えば、ユーザがタッチセンサボタン502bに触れたら、装置温度が低過ぎるまたは高過ぎること、ユーザは後で再度試みるべきであること等といった更なる詳細または情報を提供する別の画面598または596が表示される。
“範囲外で高い”画面
図14Dは、一実施形態による、測定値が範囲外であることを示すインターフェースを示す。ケトン測定値が高過ぎ、測定値の範囲外であることをユーザに示す“ケトン結果範囲外高”(KETONE RESULT-OUT OF RANGE HIGH)画面602が表示される。画面602は、ケトン測定値を表示する代わりに、メッセージ、アイコン、記号等のインジケータ要素602aを表示する。例えば、図示されている実施形態では、測定値の代わりに、測定値が範囲外であり高過ぎることを示すために“HI”という用語602aが示されている。
所定の上限の閾値の測定値は、所定の数値に基づいて決定されてもよく、または、表示される測定値の所定の“許容可能な”範囲に対して、もしくは目標範囲等に関して決定されてもよい。
画面602は、範囲外で高いケトン測定値に関する更なる情報、警告、指示等を提供するためのトリガ要素602bを提供する。例えば、ユーザがタッチセンサボタン602bに触れたら、ケトンレベルが範囲外で高いこと、高いケトンレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、更なる詳細または情報を提供する別の画面604が表示される。ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することによって)確認したら、ユーザは画面602に戻される。
“高ケトン”画面
図14Eは、一実施形態による、ケトン測定値が高いことを示すインターフェースを示す。例えば、メッセージ、アイコン、記号、トリガ要素等608cによって、ケトン測定値が高い測定値であることをユーザに示す“ケトン結果−高ケトン”(KETONE RESULT-HIGH KETONES)画面608が表示される。
所定の上限の閾値の測定値は、所定の数値に基づいて決定されてもよく、または、所定の測定値の範囲に対して、もしくは目標範囲等に関して決定されてもよい。
図示されている実施形態では、高いケトン測定値が得られた後、画面608が表示され、測定値608aが示される。画面608は、センサ測定値608aの表示に加えて、ケトン測定値が高いことを示すと共に高い測定値に関する警告、指示等といった更なる情報にアクセスするためのトリガ要素608cを含む。例えば、ユーザがタッチセンサボタン608cに触れたら、ケトンレベルが高いこと、高いケトンレベルは危険であり得ること、ユーザは後で再度チェックすべきであること、および各ユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであること等といった、高い測定値に関する更なる詳細または情報を提供する別の画面610または612が表示される。図示されている実施形態では、ケトン測定値が所定の範囲(例えば、0.6〜1.5)内である場合には画面610が表示され、ケトン測定値が高い所定の範囲(例えば、1.6〜8)内である場合には第2の画面612が表示される。
画面608は、測定値がストリップ検査測定(例えば、ケトンテストストリップ測定)に関するものであることを示すインジケータ要素(例えば、アイコン、記号等)608bも含んでもよい。図示されている実施形態では、血液の液滴の記号608bが用いられている。画面608は、注記インターフェースを開始するためのトリガ要素608e等の他のトリガ要素も含んでもよい。
マスキングモード
装置がマスキングモードにある場合には、ケトン対照溶液検査の結果またはケトンテストストリップの結果は、ディスプレイ上でマスキングされてもよい。図14Fおよび図14Gは、マスキングされたケトン対照溶液検査の結果およびケトンテストストリップの結果の表示画面をそれぞれ示す。
注記インターフェース
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、記録簿に注記を入力するための注記手順3000を容易にするグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。図15を参照して、このグラフィカルユーザインターフェースをより詳細に説明する。
読取器の注記手順3000を容易にするグラフィカルユーザインターフェースは、インスリン計算機が無効の場合3002の実施形態の第1の注記インターフェースと、インスリン計算機が有効の場合3004の実施形態の第2の注記インターフェースとの2つの異なる注記インターフェースを含んでもよい。図15Aに示されている注記(インスリン計算機無効)インターフェース3002は、まず、“記録簿に追加”画面3006を表示する。この“記録簿に追加”画面3006は、記録簿に入力され得る幾つかの異なる注記のリストを含む。このユーザが選択可能な注記のリストは、デフォルトの注記(例えばプリセットされた注記)を含んでもよく、幾つかの例では、カスタムの(例えばユーザが定めた)注記を含んでもよい。例えば、デフォルトの注記は、速効型インスリン3008、長時間作用型インスリン3010、食物3012、運動3014、および薬3016の1以上を含み得る。カスタムの注記は、関連づけられた情報ソフトウェアを介してユーザによって生成された任意の注記を含んでよい。一部のケースでは、ユーザが選択可能な注記のリストに12個の注記が含まれ得る。例えば、5つのデフォルトの注記と、7つのカスタムの注記が含まれ得る。特定の実施形態では、タッチスクリーンに、1度に4つのユーザが選択可能な注記が表示される。ユーザが選択可能な注記が4つ以上ある場合には、リストを見るために、注記のリストが、スクロールタッチスクリーンボタン(下向きの矢印(例えば、下向きの三角形)のタッチスクリーンボタン3018および上向きの矢印(例えば、上向きの三角形)のタッチスクリーンボタン3020等)を用いて必要に応じてスクロールされてもよい。選択したい注記の隣にあるタッチスクリーンチェックボックスに触れることによって、1以上のユーザが選択可能な注記が選択され得る。タッチスクリーンチェックボックスに触れることで、チェックボックスがチェックされた状態からチェック解除された状態へと切り替えられ、関連づけられた注記が選択されているまたは選択されていないことを示す。例えば、タッチスクリーンチェックボックス3022に触れることによって速効型インスリンの注記が選択されてもよく、それにより、タッチスクリーンのチェックボックス内にチェックマークが表示され、速効型インスリンの注記が選択されていることを示す。同様に、ユーザが選択可能な他の注記も所望に応じて選択または選択解除され得る(例えば、チェックまたはチェック解除される)。
注記の選択は、“OK”タッチスクリーンボタン3024に触れることによって保存されてもよく、これにより、ユーザが選択可能な注記の選択が保存され、グラフィカルユーザインターフェースは前の画面に戻る。ユーザが選択可能な注記の選択が変更されずに、“OK”タッチスクリーンボタン3024が押された場合には、前回行われたユーザが選択可能な注記の選択が保持されて保存される。
一部の実施形態では、所望の選択と関連づけられた数値入力タッチスクリーンボタン(例えば、“1 2 3”タッチスクリーンボタン)に触れることによって、速効型インスリン、長時間作用型インスリン、食物、運動、および薬の量が入力されてもよい。一部のケースでは、対応するタッチスクリーンチェックボックスがチェックされていない場合には、数値入力タッチスクリーンボタンは表示されなくてもよく、対応するタッチスクリーンチェックボックスがチェックされている場合にのみ表示されてもよい。例えば、速効型インスリンチェックボックス3008のチェックが解除されたら、速効型インスリンの数値入力タッチスクリーンボタン3026は表示されない。速効型インスリンチェックボックスがチェックされたら(3022)、速効型インスリンの数値入力タッチスクリーンボタン3026が表示され、選択され得る。
速効型インスリンの注記の選択と関連づけられた数値入力タッチスクリーンボタン3026を押すことによって、速効型インスリンの量が入力されてもよい。速効型インスリンの数値入力タッチスクリーンボタン3026を押すと、参照経路(J)(図15B参照)で示されるように、速効型インスリンの数値入力画面3028(例えば“速効型インスリン入力”画面)が表示される。速効型インスリンの数値入力画面3028では、速効型インスリンの量(例えば、単位)が入力され得る。数値入力画面には、最初は値が表示されない(例えば、数値の代わりに“−−”が表示される)が、所望に応じて速効型インスリンの量を増加または減少させるために、上向きの矢印3030(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3032(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、速効型インスリンの量が調節されてもよい。例えば、上向きの矢印3030または下向きの矢印3032タップすることによって、速効型インスリンの量3034が1単位の増分で調節されてもよい。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、量が適宜増減される。所望の速効型インスリンの量が入力されたら、“OK”タッチスクリーンボタン3036を押すことによってその量が保存されてもよく、これにより、入力された速効型インスリンの量が保存され、参照経路(J)で示されるように、グラフィカルユーザインターフェースは“記録簿に追加”画面3006に戻る。同様に、“記録簿に追加”画面3006の長時間作用型インスリン選択と関連づけられた数値入力タッチスクリーンボタン3038(例えば、“1 2 3”タッチスクリーンボタン)を押すことによって、長時間作用型インスリンの数値が入力されてもよい。
“記録簿に追加”画面3006の食物の選択と関連づけられた数値入力タッチスクリーンボタン3040(例えば、“1 2 3”タッチスクリーンボタン)を押すことによって、食物の数値が入力されてもよい。食物の数値入力タッチスクリーンボタン3040を押すと、参照経路(J)(図15C参照)で示されるように、炭水化物の数値入力画面3042(例えば、“炭水化物入力”画面)が表示される。食物の数値入力画面3042では、炭水化物の量(例えば、グラム数)が入力されてもよい。数値入力画面には、最初は値が表示されない(例えば、数値の代わりに“−−”が表示される)が、所望に応じて炭水化物の量を増加または減少させるために、上向きの矢印3044(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3046(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって炭水化物の量が調節されてもよい。例えば、上向きの矢印3044または下向きの矢印3046をタップすることによって、炭水化物の量3048が1グラムの増分で調節されてもよい。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、量が適宜増減される。所望の炭水化物の量が入力されたら、“OK”タッチスクリーンボタン3050を押すことによってその量が保存されてもよく、これにより、入力された炭水化物の量が保存され、参照経路(J)で示されるように、グラフィカルユーザインターフェースは“記録簿に追加”画面3006に戻る。
特定の実施形態では、食物の量を炭水化物のグラム数として入力する代わりに、図15Eに示されるように、炭水化物のサービング数として食物の量が入力されてもよい。炭水化物のサービング数の数値入力画面3068には、最初は値が表示されない(例えば、数値の代わりに“−−”が表示される)が、所望に応じて炭水化物のサービング数を増加または減少させるために、上向きの矢印3070(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3072(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、炭水化物のサービング数が0.5サービングの増分で調節されてもよい。例えば、上向きの矢印3070または下向きの矢印3072をタップすることによって、炭水化物のサービング数3074が調節されてもよい。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、量が適宜増減される。一部のケースでは、炭水化物のサービング数の数値入力画面3068は、入力されたサービング数に対応する炭水化物のグラム数の表示3076を含んでもよい。一部のケースでは、炭水化物のサービング数の数値入力画面3068は、入力されたサービング数に対応する炭水化物のエネルギー(例えば、kcal)の表示3078を含んでもよい。所望の炭水化物のサービング数が入力されたら、“OK”タッチスクリーンボタン3080を押すことによって値が保存されてもよく、これにより、入力された炭水化物のサービング数が保存され、グラフィカルユーザインターフェースは“記録簿に追加”画面3006に戻る。
再び炭水化物の量(例えば、グラム)の数値入力画面3042(図15C参照)を参照すると、数値入力画面3042は、ユーザがグルコースチェックのリマインダを選択できるよう構成された2つのタッチスクリーンチェックボックスも含む。例えば、数値入力画面3042は、“1時間”タッチスクリーンチェックボックス3052および“2時間”タッチスクリーンチェックボックス3054を含む。所望に応じて、どちらのタッチスクリーンチェックボックスも選択されなくてもよく、一方または両方のタッチスクリーンチェックボックスが選択されてもよい。“1時間”タッチスクリーンチェックボックス3052を押すと、“1時間”タッチスクリーンチェックボックス3052に、“1時間”タッチスクリーンチェックボックス3052が選択されたことを示すチェックマークが表示され、1時間後にユーザにグルコースレベルをチェックするよう知らせるよう読取器が設定される。“2時間”タッチスクリーンチェックボックス3054を押すと、“2時間”タッチスクリーンチェックボックス3054に、“2時間”タッチスクリーンチェックボックス3054が選択されたことを示すチェックマークが表示され、2時間後にユーザにグルコースレベルをチェックするよう知らせるよう読取器が設定される。上述した(図15E参照)炭水化物のサービング数を入力するための数値入力画面3068にも、グルコースチェックリマインダチェックボックスが表示されてもよい。
上記で示したように、インスリン計算機が有効にされている場合3004の実施形態では、第2の注記インターフェースが提供され得る。図15Dに示されている、注記(インスリン計算機有効)インターフェース3004は、まず、“記録簿に追加”画面3056を表示する。この“記録簿に追加”画面3056は、上述した注記(インスリン計算機無効)インターフェース3002の“記録簿に追加”画面3006と同様の、記録簿に入力され得る幾つかの異なる注記のリストを含む。注記(インスリン計算機有効)インターフェース3004の“記録簿に追加”画面3056では、注記(インスリン計算機無効)インターフェース3002に関して上述したのと同様に、所望に応じて、ユーザが選択可能な注記(例えば、デフォルトおよびカスタムの注記)が選択され(例えば、チェックされる)、または選択解除され得る(例えば、チェックが解除される)。更に、注記(インスリン計算機有効)インターフェース3004の数値入力タッチスクリーンボタン(例えば、“1 2 3”タッチスクリーンボタン)は、注記(インスリン計算機無効)インターフェース3002に関して上述したのと同様に機能する。
注記(インスリン計算機有効)インターフェース3004では、グラフィカルユーザインターフェースの残存インスリンおよび速効型インスリン計算機の機能が有効にされる。例えば、注記(インスリン計算機有効)インターフェース3004では、速効型インスリンの数値入力タッチスクリーンボタンを表示するのではなく、速効型インスリンの選択肢を有する計算機タッチスクリーンボタン3058が表示される。計算機タッチスクリーンボタン3058を押すと、残存インスリンインターフェース3060(図16参照)およびインスリン計算機インターフェース3062(図17参照)のグラフィカルユーザインターフェースが表示される。一部の実施形態では、上述したように食物情報(例えば、炭水化物の量)が入力された場合に、計算機タッチスクリーンボタン3058が押されたら、前に入力された炭水化物の量が、対応する残存インスリンおよび計算機インターフェース画面に自動的に表示される。
特定の実施形態では、記録簿エントリ画面から“注記を追加または編集”タッチスクリーンボタンが押された場合には、“注記−記録簿エントリから”インターフェース3064が表示されてもよい。“注記−記録簿エントリから”インターフェース3064は、まず、“記録簿に追加”画面3066を表示する。この“記録簿に追加”画面3066は、上述したユーザが選択可能な注記と同様の、記録簿に入力され得るユーザが選択可能な幾つかの異なる注記のリストを含む。特定の実施形態では、“注記−記録簿エントリから”インターフェース3064の“記録簿に追加”画面3066は、ユーザが選択可能な速効型インスリンまたは食物の注記を含まない。他のデフォルトの注記(例えば、長時間作用型インスリン、運動、薬)およびカスタムの注記は、ユーザが所望に応じて選択するために依然として使用可能であってもよい。
残存インスリンインターフェース
上述したように、注記(インスリン計算機有効)インターフェース3004の“記録簿に追加”画面3056から計算機タッチスクリーンボタン3058を押すと、グラフィカルユーザインターフェースは残存インスリンインターフェース3060(図16参照)を表示する。図16Aに関して、特定の実施形態では、推奨される速効型インスリン投与量の計算に、ユーザの残存インスリン(IOB)情報が用いられる。例えば、インスリン投与量が記録されている場合(例えば、計算された投与量として記録されている場合、または速効型の投与量として記録簿に入力されている場合)には、推奨される速効型インスリン投与量の計算に、インスリン投与量情報が用いられてもよい(3082)。
特定の実施形態では、ユーザの最も最近のインスリン投与量が、或る期間内に投与されたものである場合には、推奨される速効型インスリン投与量の計算に、ユーザの残存インスリン情報が用いられる。幾つかの例では、現在の時刻と最も最近の速効型インスリンが投与された時刻との差がロックアウト期間未満である場合(例えば、最も最近のインスリン投与量が、例えば過去の2時間以内等の、その前のロックアウト期間内に投与されたものである場合)には、インスリン計算機は部分的にロックされてもよい。ロックアウト期間中には、インスリン計算機は、食事時のボーラスのみを計算して、更なる補正ボーラスは計算しないようプログラムされてもよい(3084)。ロックアウト期間中は、インスリン計算機は、食事時のボーラスの計算に残存インスリンを含めなくてもよい。
インスリン計算機は、現在の時刻と最も最近のインスリンのボーラスが投与された時刻との差が、閾値期間(例えば、ロックアウト期間)より大きく、且つインスリンの作用期間より小さい場合には、推奨される速効型インスリン投与量の計算にユーザのIOBを含めるようプログラムされてもよい(3086)。インスリン計算機は、ロックアウト期間の終わりとユーザのインスリンの作用期間の終わりとの間の期間においては、推奨される速効型インスリン投与量を、決定された検体濃度および残存インスリン情報に基づいて決定するようプログラムされてもよい。インスリン計算機は、例えば、ロックアウト期間の終わりとユーザのインスリンの作用期間の終わりとの間の期間においては、推奨される速効型インスリン投与量を決定するために、現在のグルコース濃度レベルに基づく速効型インスリン投与量からユーザのIOBを減算するようプログラムされてもよい。
特定の複数の例では、インスリン計算機は、現在の時刻と最も最近のインスリンのボーラスが投与された時刻との差が、ユーザのインスリンの作用期間より大きい場合には、推奨される速効型インスリン投与量の計算に残存インスリンを含めない(3088)。インスリン計算機は、ユーザのインスリンの作用期間が終了した後(且つ、次のインスリンの投与量が投与される前)の期間においては、ユーザの残存インスリンを0と仮定してもよい。インスリン計算機は、ユーザのインスリンの作用期間が終了した後(且つ、次のインスリンの投与量が投与される前)の期間においては、(残存インスリン情報を含めずに)グルコース濃度に基づいて速効型インスリンの投与量を決定するようプログラムされてもよい。
図16Bに関しては、残存インスリンインターフェースが示されており、まず、ユーザが前の所定の時点以降に摂取した速効型インスリンを記録するのを忘れたか否かをユーザに尋ねるプロンプト画面3090が表示される。前の所定の時点は、(a)設定されたインスリン作用期間を現在の時刻から引いた時刻、または(b)最後に記録された速効型インスリン投与量の時刻のうち、最も最近の時刻に対応する。プロンプト画面3090は、プロンプトの質問に答えるために“はい”または“いいえ”を選択するための“はい”タッチスクリーンボタン3092および“いいえ”タッチスクリーンボタン3094を有する。“いいえ”タッチスクリーンボタン3094が押された場合には、グラフィカルユーザインターフェースは、インスリン計算機インターフェース3062(図17参照)を表示する。“はい”タッチスクリーンボタンが押された場合には、グラフィカルユーザインターフェースは、残存インスリンインターフェースの数値入力画面3096を表示する。数値入力画面3096では、前の所定の時点以降にユーザが記録するのを忘れた速効型インスリンの量が入力されてもよい。所望に応じて速効型インスリンの量を増加または減少させるために、上向きの矢印3098(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3100(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、速効型インスリンの量(例えば、単位)が調節されてもよい。例えば、上向きの矢印3098または下向きの矢印3100をタップすることによって、速効型インスリンの量3102が1単位の増分で調節されてもよい。一部の実施形態では、計算機が0.5単位の増分を可能にするよう設定されている場合には、速効型インスリンの量が0.5単位の増分(図示せず)で調節されてもよい。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、量が適宜増減される。数値入力画面は“?”タッチスクリーンボタン3104も含んでもよく、これが押されると、ユーザに対する更なる指示を含むヘルプ画面3106が提供される。例えば、ヘルプ画面3106は、ユーザに、ユーザがまだ記録していない最後のX時間にユーザが摂取したインスリン単位の合計を入力するよう指示してもよい(ここで、Xはインスリン作用期間の時間である)。ヘルプ画面3106は、読取器がユーザの次の速効型インスリン投与量を計算するために、入力された速効型インスリンの量を用いることもユーザに知らせてもよい。ヘルプ画面3106は“OK”タッチスクリーンボタン3108を含み、これが押されると、表示は数値入力画面3096に戻る。
数値入力画面3096では、所望の速効型インスリンの量が入力されたら、参照経路(M)(図16C参照)で示されるように、グラフィカルユーザインターフェースを時間入力画面3114に進めるために、“次へ”タッチスクリーンボタン3110が押されてもよい。或いは、数値入力画面3096で“戻る”タッチスクリーンボタン3112が押されてもよく、これにより、グラフィカルユーザインターフェースはプロンプト画面3090に戻る。
図16Cに関して、時間入力画面3114では、記録されていない速効型インスリン投与量の投与はどのくらい前であったかをユーザに尋ねる質問が表示される。時間入力画面3114では、所望に応じて時間を増加または減少させるために、上向きの矢印3116(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3118(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、記録されていない最後の速効型インスリン投与量からの時間が調節されてもよい。例えば、上向きの矢印3116または下向きの矢印3118をタップすることによって、時間3120が15分の増分で調節されてもよい。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、量が適宜増減される。幾つかの例では、デフォルトの時間は15分である(例えば“15分以下”として表示される)。一部のケースでは、最大の時間は、設定されたインスリン作用期間の時間の値である。時間が最大値であるときにユーザが上向きの矢印3116を押した場合には、表示される時間は“[インスリン持続時間]時間以上”と示されてもよく、上向きの矢印3116はグレー表示され、ユーザが選択できないようにもよい。
時間入力画面3114は“?”タッチスクリーンボタン3122も含み、これが押されると、参照経路(K)で示されるように、上述したようにユーザに対する更なる指示を含むヘルプ画面3106が提供される。時間入力画面は“戻る”タッチスクリーンボタン3124を含み、これが押されると、参照経路(L)で示されるように、表示が数値入力画面3096に戻る。時間入力画面3114で、記録されなかった最後の速効型インスリン投与量からの所望の時間が入力されたら、グラフィカルユーザインターフェースを残存インスリンインターフェースの次の画面(例えば、画面3128)に進めるために、“次へ”タッチスクリーンボタン3126が押されてもよい。“次へ”タッチスクリーンボタンを押すと、入力された速効型インスリン投与量が、その前の時間入力画面3114でユーザによって示された投与が行われてからの間隔に基づいて計算された時間を反映したタイムスタンプと共に保存される。画面3128は、入力された速効型インスリンの投与量が、ユーザの示唆されるインスリン投与量の計算に用いられることと、ユーザは次の画面で、ユーザが食べる予定のものを入力できることとをユーザに知らせる。画面3128は“戻る”タッチスクリーンボタン3130を含み、これが押されると、表示は時間入力画面3114に戻る。画面3128は“次へ”タッチスクリーンボタン3132を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースはインスリン計算機インターフェース3062(図17参照)を表示する。
インスリン計算機インターフェース
インスリン計算機インターフェース3062は、まず、“炭水化物入力”画面(図17B参照)を表示する。“炭水化物入力”画面では、炭水化物の量が入力され得る。炭水化物の量は、読取器の設定に応じて、グラム数、サービング数、または食事として入力され得る。
例えば、炭水化物の量は、“炭水化物入力”(グラム数)画面3200で、炭水化物のグラム数として入力されてもよい。“炭水化物入力”(グラム数)画面3200には、最初は値が表示されない(例えば、“−−”または“0”が表示される)が、所望に応じて炭水化物のグラム数を増加または減少させるために、上向きの矢印3202(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3204(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、参照経路(T)(図17C参照)で示されるように、炭水化物のグラム数が調節されてもよい。例えば、上向きの矢印3202または下向きの矢印3204をタップすることによって、炭水化物のグラム数3206が1グラムの増分で調節されてもよい。一部のケースでは、入力され得る最小の炭水化物のグラム数は0であり、入力され得る最大の炭水化物のグラム数は200である。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、量が適宜増減される。所望の量が入力されたら、“完了”タッチスクリーンボタン3208を押すことによってその量が保存されてもよく、これにより、入力された炭水化物のグラム数が保存され、参照経路(SおよびV)(図17B、図17C、および図17E参照)で示されるように、グラフィカルユーザインターフェースはインスリン計算インターフェース3212に進む。“炭水化物入力”(グラム数)画面3200は“戻る”タッチスクリーンボタン3210を含み、これが押されると、表示は結果画面に戻る。
特定の実施形態では、炭水化物の量は、“炭水化物入力”(サービング数)画面3216で炭水化物のサービング数として入力されてもよい。“炭水化物入力”(サービング数)画面3216には、最初は値が表示されない(例えば、“−−”、“0”、または“0.0”が表示される)が、所望に応じて炭水化物のサービング数を増加または減少させるために、上向きの矢印3218(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3220(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、参照経路(T)(図17C参照)で示されるように、炭水化物のサービング数が調節されてもよい。例えば、上向きの矢印3218または下向きの矢印3220をタップすることによって、炭水化物のサービング数3222が0.5サービング数の増分で調節されてもよい。一部のケースでは、入力され得る最小の炭水化物のサービング数は0である。幾つかの例では、サービング数の大きさは、1サービング数当たり10または12グラムの炭水化物として設定されてもよく、入力され得る最大の炭水化物のサービング数は20である。幾つかの例では、サービング数の大きさは、1サービング数当たり15グラムの炭水化物として設定されてもよく、入力され得る最大の炭水化物のサービング数は15である。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、量が適宜増減される。一部のケースでは、炭水化物入力”(サービング数)画面3216は、入力されたサービング数に対応する炭水化物のグラム数の表示3228を含んでもよい(図17C参照)。一部のケースでは、“炭水化物入力”(サービング数)画面3216は、入力されたサービング数に対応する炭水化物のエネルギー(例えば、kcal)の表示3230を含んでもよい(図17C参照)。所望の量が入力されたら、“完了”タッチスクリーンボタン3224を押すことによってその量が保存されてもよく、これにより、入力された炭水化物のサービング数が保存され、参照経路(SおよびV)(図17B、図17C、および図17E参照)で示されるように、グラフィカルユーザインターフェースはインスリン計算インターフェース3212に進む。“炭水化物入力”(サービング数)画面3216は“戻る”タッチスクリーンボタン3226を含み、これが押されると、表示は結果画面に戻る。
特定の実施形態では、“炭水化物入力”(食事)画面3232で、炭水化物の量が食事によって入力されてもよい。“炭水化物入力”(食事)画面3232は、朝食、昼食、夕食、または食事無し等の食事のリストを表示する。各選択肢は、対応するタッチスクリーンラジオボタンを含む。例えば、“夕食”の食事を選択するには、“夕食”の選択肢と関連づけられたタッチスクリーンラジオボタン3234が押され得る。“炭水化物入力”(食事)画面3232は“戻る”タッチスクリーンボタン3238を含み、これが押されると、表示は結果画面に戻る。“炭水化物入力”(食事)画面3232は“次へ”タッチスクリーンボタン3236を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは、図17Cに示されるように、参照経路(Z)を通って “ダブルチェック”画面3240に進み得る。
“ダブルチェック”画面3240(図17C参照)は、ユーザが現在の日付の真夜中(午前12:00)から同じ食事をマークした場合に表示される。“ダブルチェック”画面3240は、その日の選択された食事のインスリンをユーザが既に記録していることをユーザに示す警告を表示し、ユーザがその日の同じ食事について更なるインスリンを記録したいか否かをユーザに尋ねる。“ダブルチェック”画面3240は“いいえ”タッチスクリーンボタンを含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(A1)を通って“炭水化物入力”(食事)画面3232に戻る。“ダブルチェック”画面3240は“はい”タッチスクリーンボタンを含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(Q)(図17E参照)を通ってインスリン計算インターフェース3212に進む。
再び図17Bを参照すると、“炭水化物入力”画面(例えば、“炭水化物入力”(グラム数)画面3200および“炭水化物入力”(サービング数)画面3216)は“?”タッチスクリーンボタン3214を含み、これが押されると、図17Bの参照経路(O)または図17Cの参照経路(N)で示されるように、グラフィカルユーザインターフェースはヘルプ画面3246を表示する。ヘルプ画面3246(図17A参照)は、読取器が炭水化物をグラム数として表示するよう設定されているか、炭水化物のグラム数によるサービング数として表示するよう設定されているか、または炭水化物のkcalによるサービング数として表示するよう設定されているかに応じた情報をユーザに対して表示してもよい。例えば、読取器が炭水化物をグラム数として表示するよう設定されている場合には、炭水化物に関する1組のヘルプ情報をユーザに対して表示するヘルプ画面3248が示されてもよい。他の例では、読取器が炭水化物のグラム数によるサービング数を表示するよう設定されている場合には、炭水化物のグラム数によるサービング数としての炭水化物に関する異なる1組のヘルプ情報をユーザに対して表示するヘルプ画面3250が示されてもよい。他の例では、読取器が炭水化物のkcalによるサービング数を表示するよう設定されている場合には、炭水化物のkcalによるサービング数としての炭水化物に関する更に異なる1組のヘルプ情報をユーザに対して表示するヘルプ画面3252が示されてもよい。特定の例では、ヘルプ情報が、単一のヘルプ画面に表示可能な量よりも多いテキストを含む場合には、ヘルプ画面は下向きの矢印3254を含んでもよく、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは2頁目のヘルプ画面3256で残りのテキストを表示する。2頁目のヘルプ画面3256は上向きの矢印3258を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは、上述したように読取器の設定に応じて、1頁目のヘルプ画面3248、3250、または3252に戻る。ヘルプ画面3248、3250、3252、および3256は“OK”タッチスクリーンボタン3260を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは、参照経路(P)を通って、ヘルプ画面が起動された“炭水化物入力”画面(例えば、“炭水化物入力”(グラム数)画面3200または“炭水化物入力”(サービング数)画面3216)に戻る。
図17Bを参照すると、所望の炭水化物の量が入力されたら、“完了”タッチスクリーンボタン3208または3224を押すことによってその量が保存されてもよく、これにより、入力された炭水化物の量(例えば、炭水化物のグラム数または炭水化物のサービング数)が保存され、参照経路(S)(図17E参照)で示されるように、グラフィカルユーザインターフェースは適切なインスリン計算インターフェース3212に進む。インスリン計算インターフェース3212は、上述したように前の画面でユーザによって入力された炭水化物の量、および/または、上述したようにユーザの残存インスリン(あれば)に基づいて、示唆されるインスリン投与量を表示する。インスリン計算インターフェース3212の外観は、読取器がインスリン単位を1単位ごとに表示するよう設定されているか、インスリンを0.5単位ごとに表示するよう設定されているか、またはインスリンの1単位と0.5単位の間に小数点またはコンマを表示するよう設定されているかに応じて様々であってよい。
図17Eを参照すると、読取器がインスリン単位を1単位ごとに表示するよう設定されている場合のインスリン計算インターフェース3212の実施形態では、インスリン計算インターフェース3212は“示唆される投与量”画面3262として現れる。“示唆される投与量”画面3262は、示唆されるインスリン投与量3264をインスリンの単位数として表示する。所望に応じて、示唆されるインスリン投与量を増加または減少させるために、上向きの矢印3266(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3268(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、示唆されるインスリン投与量がインスリンの1単位の増分で調節されてもよい。示唆されるインスリン投与量の最小値および最大値はそれぞれ0および99である。ユーザによって、示唆されるインスリン投与量が初期値から調節された場合には、ユーザによって増減された単位数3270が、示唆されるインスリン投与量3264の下に示される。ユーザによって調節された示唆されるインスリン投与量によって減少するユーザの血中グルコースが目標範囲より低くなることが計算された場合には、グラフィカルユーザインターフェースは、入力されたインスリン投与量が、ユーザの血中グルコースをユーザの目標範囲より低くし得るものであり、ユーザを低グルコース事象の危険にさらすものである(図17D参照)という、ユーザに対する警告を表示する警告画面3292を表示する。警告画面3292は“OK”タッチスクリーンボタンを含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(W)を通って“示唆される投与量”画面3262に戻る。“示唆される投与量”画面3262は“戻る”タッチスクリーンボタン3272を含み、これが押されると、参照経路(R)を通って、ユーザはその前の“炭水化物入力”画面(例えば、“炭水化物入力”(グラム数)画面3200または“炭水化物入力”(サービング数)画面3216)に戻される。“示唆される投与量”画面3262は“投与量記録”タッチスクリーンボタン3274も含み、これが押されると、示唆されるインスリン投与量が、関連づけられたグルコース検査結果および検査が行われた時刻とともに記録簿に保存され(例えば、インスリン投与量は、“投与量記録”タッチスクリーンボタンが押された時刻に投与されたものとしては保存されない)、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(Y)(図17D参照)を通って記録簿に進む。
図17Eを参照すると、読取器がインスリンの0.5単位の増分を表示するよう設定されていて、1単位と0.5単位の間に小数点を表示するよう設定されている場合のインスリン計算インターフェース3212の実施形態では、インスリン計算インターフェース3212は“示唆される投与量”画面3276として現れる。“示唆される投与量”画面3276は、示唆されるインスリン投与量3278を、インスリンの単位数として0.5単位の増分で表示する。所望に応じて、示唆されるインスリン投与量を増加または減少させるために、上向きの矢印3280(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3282(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、示唆されるインスリン投与量がインスリンの0.5単位の増分で調節されてもよい。示唆されるインスリン投与量の最小値および最大値はそれぞれ0および50である。ユーザによって、示唆されるインスリン投与量が初期値から調節された場合には、ユーザによって増減された単位数3284が、示唆されるインスリン投与量3278の下に示される。ユーザによって調節された示唆されるインスリン投与量によって減少するユーザの血中グルコースが目標範囲より低くなることが計算された場合には、グラフィカルユーザインターフェースは、入力されたインスリン投与量が、ユーザの血中グルコースをユーザの目標範囲より低くし得るものであり、ユーザを低グルコース事象の危険にさらすものである(図17D参照)という、ユーザに対する警告を表示する警告画面3292を表示する。警告画面3292は“OK”タッチスクリーンボタンを含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(W)を通って“示唆される投与量”画面3276に戻る。“示唆される投与量”画面3276は“戻る”タッチスクリーンボタン3286を含み、これが押されると、参照経路(R)を通って、ユーザはその前の“炭水化物入力”画面(例えば、“炭水化物入力”(グラム数)画面3200または“炭水化物入力”(サービング数)画面3216)に戻される。“示唆される投与量”画面3276は“投与量記録”タッチスクリーンボタン3288も含み、これが押されると、示唆されるインスリン投与量が、関連づけられたグルコース検査結果および検査が行われた時刻とともに記録簿に保存され(例えば、インスリン投与量は、“投与量記録”タッチスクリーンボタンが押された時刻に投与されたものとしては保存されない)、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(Y)(図17D参照)を通って記録簿に進む。
図17Eを参照すると、読取器がインスリンの0.5単位の増分を表示するよう設定されていて、1単位と0.5単位の間にコンマを表示するよう設定されている場合のインスリン計算インターフェース3212の実施形態では、インスリン計算インターフェース3212は“示唆される投与量”画面3290として現れる。“示唆される投与量”画面3290の機能は、“示唆される投与量”画面3276について上述したものと同様である。
読取器のインスリン計算機が、示唆されるインスリン投与量が無いと決定した場合には、インスリン計算インターフェース3212は、ユーザの現在のグルコースレベルに基づいて示唆される速効型インスリンが無いことを示す情報を表示する“示唆される投与量無し”画面3298として表示される。“示唆される投与量無し”画面は“戻る”タッチスクリーンボタン3300を含み、これが押されると、参照経路(R)を通って、ユーザはその前の“炭水化物入力”画面(例えば、“炭水化物入力”(グラム数)画面3200または“炭水化物入力”(サービング数)画面3216)に戻される。“示唆される投与量無し”画面3298は“次へ”タッチスクリーンボタン3302を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは“示唆される投与量”画面3304に進む。“示唆される投与量”画面3304は、示唆されるインスリン投与量3306を0単位のインスリンとして表示することによって開始する。所望に応じて、示唆されるインスリン投与量を増加または減少させるために、上向きの矢印3308(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3310(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、読取器の設定に応じて、示唆されるインスリン投与量がインスリンの1単位または0.5単位の増分で調節されてもよい。ユーザによって、示唆されるインスリン投与量が初期値から調節された場合には、ユーザによって増減された単位の量が、示唆されるインスリン投与量3306の下に示される。ユーザによって調節された示唆されるインスリン投与量によって減少するユーザの血中グルコースが目標範囲より低くなることが計算された場合には、グラフィカルユーザインターフェースは、入力されたインスリン投与量が、ユーザの血中グルコースをユーザの目標範囲より低くし得るものであり、ユーザを低グルコース事象の危険にさらすものである(図17D参照)という、ユーザに対する警告を表示する警告画面3292を表示する。警告画面3292は“OK”タッチスクリーンボタンを含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(W)を通って“示唆される投与量”画面3304に戻る。“示唆される投与量”画面3304は“戻る”タッチスクリーンボタン3312を含み、これが押されると、ユーザはその前の“示唆される投与量無し”画面3298に戻る。“示唆される投与量”画面3304は“投与量記録”タッチスクリーンボタン3314も含み、これが押されると、示唆されるインスリン投与量が、関連づけられたグルコース検査結果および検査が行われた時刻とともに記録簿に保存され(例えば、インスリン投与量は、“投与量記録”タッチスクリーンボタンが押された時刻に投与されたものとしては保存されない)、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(Y)を通って記録簿(図17D参照)に進む。
“示唆される投与量”画面3262、3276、3290、および3304は、“投与量詳細”タッチスクリーンボタン3294(例えば、“i”タッチスクリーンボタン)を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(X)を通って投与量詳細インターフェースを表示する(図17D参照)。
投与量詳細インターフェース3296は図18Aおよび図18Bに示されている。投与量詳細インターフェースは、計算されたインスリン投与量の要約を表示する投与量詳細画面(例えば、3316、3318、および3320)で開始する。投与量詳細画面(例えば、3316、3318、および3320)は、読取器の設定(例えば、読取器が、炭水化物を炭水化物のグラム数として表示するよう設定されているか、炭水化物のサービング数として表示するよう設定されているか、または食事によって表示するよう設定されているか)、およびユーザによって入力されたデータまたは読取器によって計算されたデータ(例えば、炭水化物の量、残存インスリン、示唆されるインスリン投与量のユーザによる調節等)に応じて様々な外観を有し得る。投与量詳細画面は、炭水化物の量を、食事3322によって、炭水化物のグラム数3324として、または炭水化物のサービング数3326として表示する。読取器でインスリン補正が有効にされている場合には、投与量詳細画面は、示唆されるインスリン投与量3328を表示する。読取器でインスリン補正が無効にされている場合(例えば、簡単な設定で“インスリン補正無し”と設定されている場合)には、示唆されるインスリン投与量は表示されない。読取器が、残存インスリンが存在すると決定した場合には、投与量詳細画面は、残存インスリン3330の量を表示する。読取器が、残存インスリンが存在しないと決定した場合には、残存インスリンの量は表示されない。ユーザが、示唆されるインスリン投与量を調節した場合には、投与量詳細画面は、ユーザが示唆されるインスリン投与量を調節した量3332を表示する。投与量詳細画面は、上記のデータに基づいて、計算されたインスリン投与量3334を表示する。
投与量詳細画面は、下向きの矢印タッチスクリーンボタン3336を含み、これが押されると、投与量詳細画面は参照経路(B1)を通って投与量詳細画面の2頁目に進む(図18B参照)。投与量詳細画面の2頁目に表示される情報は、残存インスリンが存在するか否か、および示唆されるインスリン投与量がユーザの食事の炭水化物のみを考慮するものか否かに応じて様々であり得る。残存インスリンが存在しない場合には、投与量詳細画面の2頁目3338は、示唆される速効型インスリンの投与量がユーザの食事の炭水化物をカバーしており、ユーザの現在のグルコースレベルに関する補正を行うものであることを示す情報を表示する。残存インスリンが存在し、ユーザが過去の2時間以内にインスリンを摂取した場合には、2頁目の投与量詳細画面3340は、ユーザが過去の2時間以内にインスリンを摂取したこと、および示唆されているインスリン投与量はユーザの食事の炭水化物をカバーしているが、ユーザの現在のグルコースレベルに関する補正を行っていないことを示す情報を表示する。残存インスリンが存在し、ユーザ最後にインスリンを摂取した時刻が現在の時刻から2時間を超えているが、インスリンの作用期間より短い場合には、2頁目の投与量詳細画面3342は、ユーザが過去4時間以内に速効型インスリンを摂取したこと、および示唆されているインスリン投与量はユーザの食事の炭水化物をカバーしており、ユーザの現在のグルコースレベルに関する補正を行っており、以前に記録されたインスリンを考慮したものであることを示す情報を表示する。2頁目の投与量詳細画面(例えば、3338、3340、および3342)は上向きの矢印タッチスクリーンボタン3344を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースはその前の投与量詳細画面に戻る。
リマインダインターフェース
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、リマインダを設定するためのリマインダ手順3400を容易にするグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。以下、図19を参照し、このグラフィカルユーザインターフェースをより詳細に説明する。
図19Aに示されているリマインダインターフェース3400は、まず、読取器のホーム画面3402を表示する。ホーム画面は、リマインダタッチスクリーンボタン3404(例えば、ベル型のアイコン、目覚し時計アイコン、時計アイコン等)を含み、これが押されると、リマインダを設定および/または調節する手順が開始される。リマインダが以前に設定されている場合には、リマインダタッチスクリーンボタン3404の隣に次のリマインダ時刻3406が表示される。
図19Aを参照すると、以前にリマインダが設定されていない場合には、リマインダタッチスクリーンボタン3404を押すと、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(D1)を通って “リマインドする”画面3408に進む(図19B参照)。“リマインドする”画面3408は、リマインダのタイプ、リマインダのスケジュール、およびリマインダの時刻に関する選択肢を含む。
例えば、“リマインドする”画面3408では、リマインダタイプタッチスクリーンボタン3410を押すことによって、リマインダのタイプが選択されてもよい。リマインダ選択タッチスクリーンボタン3410は、現在選択されているリマインダのタイプを表示しており、このリマインダのデフォルト値は“グルコースチェック”である。リマインダタイプタッチスクリーンボタン3410が押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(K1)を通ってリマインダタイプ画面3412に進む(図19D参照)。リマインダタイプ画面3412は、設定され得る使用可能なリマインダのタイプのリストを表示する。リマインダタイプ画面3412は、“グルコースチェック”タッチスクリーンボタン3414、“インスリン摂取”タッチスクリーンボタン3416、および“アラーム”タッチスクリーンボタン3418という3つのデフォルトのリマインダを表示している。デフォルトのリマインダのタイプは、PCインターフェースを用いて整理し直すことができるが、読取器から消去することはできない。各デフォルトのリマインダタッチスクリーンボタンは、上述のような、リマインダのタイプを記述するテキストと、異なるデフォルトのリマインダの各タイプと関連づけられたアイコンとを含む。PCインターフェースを用いて、追加のカスタムのリマインダを設定できる。追加のカスタムのリマインダが以前に設定されている場合には、それらはリマインダタイプ画面3420に表示される。カスタムのリマインダは、ユーザによって所望される任意のタイプのリマインダとすることができる。リマインダタイプ画面3420の下向きの矢印タッチスクリーンボタン3422を押すことによって、更なるカスタムのリマインダを表示できる。例えば、リマインダのタイプのリストは、下向きの矢印3422または上向きの矢印3424をタップすることによってスクロールされてもよい。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印を1回押すと、ページが1ページずつスクロールし、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、2秒後にスクロール速度が遅くなる。所望のリマインダのタイプを押すことによってリマインダのタイプが選択されたら、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(J1)を通って“リマインドする”画面3408に戻る(図19B参照)。
“リマインドする”画面3408では、“繰り返し”タッチスクリーンボタン3426を押すことによってリマインダのスケジュールが選択されてもよい。繰り返しタッチスクリーンボタン3426は、現在選択されているリマインダのスケジュールを表示しており、このスケジュールのデフォルト値は“毎日”であり、毎日選択された時刻にリマインダが繰り返されることを示している。“繰り返し”タッチスクリーンボタン3426が押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(N1)を通ってリマインダスケジュール画面3428(図19C参照)に進む。リマインダスケジュール画面3428は、リマインダに設定され得る使用可能なスケジュールのタイプのリストを表示する。リマインダスケジュール画面3428は、“毎日”タッチスクリーンボタン3430、“1回”タッチスクリーンボタン3432、および“カウントダウンタイマー”タッチスクリーンボタン3434という3つのタイプのリマインダスケジュールを表示している。“毎日”タッチスクリーンボタン3430を押すと、リマインダスケジュールが“毎日”に設定され、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(L1)を通って“リマインドする”画面3408に戻る。“1回”タッチスクリーンボタン3432を押すと、リマインダスケジュールが“1回”に設定され(例えば、リマインダは繰り返されない)、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(M1)を通って“リマインドする”画面3408に戻る。“カウントダウンタイマー”タッチスクリーンボタン3434を押すと、リマインダスケジュールが“カウントダウンタイマー”に設定され、グラフィカルユーザインターフェースは“タイマーの長さ”画面3436に進む(図19C参照)。“タイマーの長さ”画面3436を用いてカウントダウンタイマーが設定され得る。例えば、“タイマーの長さ”画面3436は、カウントダウンタイマーの現在の残り時間の量を時間数および分数で表示する。カウントダウンタイマーのデフォルト値は15分である。所望に応じて分数を増加または減少させるために、上向きの矢印3438(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3440(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって分数が調節されてもよい。例えば、上向きの矢印3438または下向きの矢印3440をタップすることによって、分数が1分の増分で調節されてもよい。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、量が適宜増減される。所望に応じて時間数を増加または減少させるために、上向きの矢印3442(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3444(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、時間数が調節されてもよい。例えば、上向きの矢印3442または下向きの矢印3444をタップすることによって、時間数が1時間の増分で調節されてもよい。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、量が適宜増減される。カウントダウンタイマーの所望の時間量が入力されたら、“OK”タッチスクリーンボタン3446を押すことによってその量が保存されてもよく、これにより、入力された時間量が保存され、参照経路(Q1)で示されるように、グラフィカルユーザインターフェースは“リマインドする”画面3448に戻る(図19B参照)。“リマインドする”画面3448(図19B参照)から、時間タッチスクリーンボタン3464を押すことによって、カウントダウンタイマーの時間量が調節されてもよく、時間タッチスクリーンボタン3464が押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(R1)を通って“タイマーの長さ”画面3436に進む(図19C参照)。“タイマーの長さ”画面3436では、上述したようにカウントダウンタイマーの時間が調節されてもよい。
“リマインドする”画面3408では、時刻タッチスクリーンボタン3450を押すことによって、リマインダの時刻が選択されてもよい。時刻タッチスクリーンボタン3450は、現在設定されているリマインダの時刻を表示しており、この時刻のデフォルト値は12:00amであり、選択された時刻にリマインダが作動されることを示している。時刻タッチスクリーンボタン3450が押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(P1)を通ってリマインダ時刻画面3452に進む(図19C参照)。リマインダ時刻画面3452は、リマインダが作動される時刻をユーザが設定できるようにする。例えば、リマインダ時刻画面3452は、現在リマインダに設定されている時刻を時および分で表示する。所望に応じて分の数値を増加または減少させるために、分の上向きの矢印3454(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは分の下向きの矢印3456(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、且つ、所望に応じて時間の数値を増加または減少させるために、時間の上向きの矢印3458(例えば“+”)のタッチスクリーンボタンまたは時間の下向きの矢印3460(例えば“−”)のタッチスクリーンボタンを押すことによって、リマインダの時刻が調節されてもよい。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、時および分の数値を適宜増減する。リマインダの所望の時刻が入力されたら、“OK”タッチスクリーンボタン3462を押すことによって時刻が保存されてもよく、これにより、入力された時刻が保存され、参照経路(O1)で示されるように、グラフィカルユーザインターフェースは“リマインドする”画面3408に戻る(図19B参照)。
図19Bを参照すると、所望のリマインダのタイプ、リマインダのスケジュール、およびリマインダの時刻が所望に応じて選択された後、“保存する”タッチスクリーンボタン3466を押すことによってリマインダ設定が保存されてもよく、“保存する”タッチスクリーンボタン3466が押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(E1)を通ってリマインダリスト画面3468に進む(図19A参照)。再び図19Bを参照すると、“キャンセル”タッチスクリーンボタン3470を押すことによって、リマインダ設定が破棄されてもよい。以前にリマインダが設定されていない場合には、“キャンセル”タッチスクリーンボタン3470を押すと、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(C1)を通ってホーム画面3402に戻る(図19A参照)。以前に1以上のリマインダが設定されている場合には、“キャンセル”タッチスクリーンボタンを押すと、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(H1)または(I1)を通ってリマインダリスト画面3468に進む(図19A参照)。特定の実施形態では、“リマインドする”画面3408から、以前に設定されたリマインダの設定が調節された場合には、“キャンセル”タッチスクリーンボタン3470は“消去”タッチスクリーンボタンとして表示されてもよい。
図19Aを参照すると、以前に1以上のリマインダが設定されている場合には、ホーム画面3402から、リマインダタッチスクリーンボタン3404を押すと、または、幾つかの例では、次のリマインダ時刻3406を押すと、グラフィカルユーザインターフェースはリマインダリスト画面3468に進む。リマインダリスト画面3468は、以前に設定されたリマインダのリストを表示する。以前に設定されたリマインダのリストは、以前に設定された各リマインダのリマインダ時刻3472と、以前に設定された各リマインダに対応する“On”/”Off”トグルタッチスクリーンボタン3474とを表示する。リマインダ時刻3472を押すと、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(G1)を通って“リマインドする”画面3408に進み、そこから、上述したようにリマインダ設定が調節されてもよい。“On”/”Off”トグルタッチスクリーンボタン3474を押すと、対応するリマインダがオンまたはオフになる。
リマインダリスト画面は“新たに追加”タッチスクリーンボタン3476を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(F1)を通って“リマインドする”画面3408に進み、そこから、上述したように所望に応じて新たなリマインダが設定されてもよい。リマインダリスト画面は“完了”タッチスクリーンボタン3478を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースはホーム画面3402に戻る。
リマインダ受け取りインターフェース
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、リマインダを受け取るためのリマインダ受け取り手順3500を容易にするグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。以下、図20を参照して、このグラフィカルユーザインターフェースをより詳細に説明する。
図20Bに示されているリマインダ受け取りインターフェース3500は、リマインダ(例えば、上述したリマインダインターフェース3400を用いて設定されたリマインダ)が作動されるとき(例えば、スケジュールされたリマインダの時刻またはトリガ事象に達したとき)に開始する。たとえ読取器の表示がオフであっても、リマインダの時刻/トリガ事象に達したら、スケジュールされたリマインダが表示されるべきである。特定の実施形態では、以下の場合には、スケジュールされたリマインダは、リマインダの時刻/トリガ事象に達しても読取器に表示されない。(1)ストリップを用いた血中グルコース検査中は、結果が表示された後にリマインダが提示される。(2)バッテリーが非常に低いときは、バッテリーが十分に充電され、読取器の電源がオンにされたときに、リマインダが提示される。(3)エラー状態のときは、次に読取器の電源がオンにされたときにリマインダが提示される。(4)読取器がコンピューターに接続されており、データ転送の処理中であるときは、データ転送が完了したらリマインダが提示される。
リマインダの時刻/トリガ事象に達したら、リマインダ画面3502が表示される(図20B)。リマインダ画面3502は、リマインダのタイプを表すリマインダアイコン3504を有するリマインダの表示を含む。例えば、リマインダアイコンは、リマインダのタイプがアラームであることを示す“アラーム”リマインダアイコン3504(例えば、ベルまたは目覚し時計等の絵)であってもよい。幾つかの例では、リマインダアイコンは、リマインダのタイプがユーザに対するインスリン摂取のリマインダであることを示す“インスリン摂取”リマインダアイコン3506(例えば、注射器の絵)(図20A参照)である。幾つかの例では、リマインダアイコンは、リマインダのタイプがユーザに対するグルコースレベルのチェックのリマインダであることを示す“グルコースチェック”リマインダアイコン3508(例えば、グルコース読取器の絵)(図20A参照)である。他のタイプのアイコンおよびリマインダも可能である。
リマインダの音がオンに設定されている場合には、任意のリマインダ画面が現れると共にブザーが鳴る。リマインダが無視された場合には、(ハードウェアボタンまたはストリップ挿入によって)次に電源がオンにされたときに、画面にそのリマインダが現れる。複数のリマインダが作動している場合には、リマインダ画面は重ねられ、最も最近のリマインダが最初に示される。リマインダ画面は1つずつ終了される必要がある。毎日繰り返されるリマインダが表示されなかった場合に、新たな日のリマインダが現在表示されていたら、その時刻の前の日のリマインダは作動されず、リマインダ画面に重ねられない。
リマインダ画面3502は、“スヌーズ15分”タッチスクリーンボタン3510を含み、これが押されると、作動中のリマインダが15分後に再作動されるよう設定され、グラフィカルユーザインターフェースは次の作動されているリマインダに戻るか、または、他に作動中のリマインダが無い場合には、リマインダが作動される前に表示されていた画面に戻る。リマインダ画面3502は“OK”タッチスクリーンボタン3512も含み、これが押されると、作動中のリマインダがキャンセルされ、グラフィカルユーザインターフェースは次の作動中のリマインダに戻るか、または、他に作動中のリマインダが無い場合には、グラフィカルユーザインターフェースはホーム画面に戻る。リマインダ画面を表示中、タイムアウトにより読取器の電源が自動的にオフにされた場合には、次に読取器の電源がオンにされたときに、読取器のタイムアウト時に作動していたリマインダが再び表示される。
読取器の要約
本開示の一部の態様では、得られた測定値に関する情報およびデータの要約を提供するソフトウェアが検体モニタリング装置にプログラムされてもよい。このソフトウェアは、作成されたリポートに関する特徴を閲覧および管理するためのインターフェースを提供する。様々な異なるタイプの要約が生成され得る。例えば、図21A〜図21Gは、特定の実施形態による、検体モニタリング装置上で要約を表示するための様々なタイプのインターフェースを示す。なお、図示されている要約画面は例示的なものであり、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、得られた測定値に関する情報およびデータの要約をユーザに提供するよう機能するグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態。
要約メニューインターフェース
図21Aは、検体モニタリング装置上で要約メニューを提供するための例示的なインターフェースを示す。図21Aには履歴メニュー(HISTORY MENU)01画面622が示されており、この画面は、ユーザが選択可能な要約の選択肢のメニューを提供する。選択肢622aは、ブロック626で示されるように、記録されているデータを閲覧するための記録簿画面をユーザに提示する。選択肢622bは、日ごとのグラフ形式のデータの要約を提供する日ごとのグラフ画面をユーザに提示する。選択肢622cは、或る期間について得られたグルコース測定値の平均の画面を提供する。単一のスクリーンショットに収まる数よりも多くの選択肢を使用可能である場合には、残りの選択肢をスクロールまたは別様で閲覧するためのトリガ要素622h(例えば、矢印記号)が選択されてもよい。矢印622hが選択されると、残りの選択肢が表示されている画面624がユーザに提示される。例えば、選択肢624は、或る期間についての低グルコース事象の要約画面を提供する。選択肢622dは、得られた測定値が目標ゾーン内であった時間の要約を示す画面を提供する。選択肢622fは、読取器装置の使用に関する情報の要約を示す画面を提供する。選択肢622gは、或る期間について取得された測定値に基づいて決定または識別された日ごとのパターンの要約画面を提供する。トリガ要素622iは、ユーザを画面622に戻す。
選択肢の1つが選択されると、ブロック628で示されるように、センサのデータが存在するか否かが決定される。データが存在しない場合には、要約のために入手可能なセンサのデータが無いことをユーザに示す“センサのデータ無し”画面630が表示される。一実施形態では、記録簿以外の全ての要約は、センサのデータ(例えば、センサから得られたグルコースデータ)のみを含む。装置に、ストリップデータおよび不十分なセンサのデータしか存在しない場合には、要約の選択肢が選択されても、依然として“センサのデータ無し”画面が提供される。
センサのデータが提供される場合には、参照経路T1で表されるように、選択された要約の選択肢に対応する画面が表示される。所望であれば、ユーザは、別のメニュー選択肢を選択するために、選択された要約の画面から参照経路S1で示されるようにメニュー選択肢画面622、624に戻るようナビゲートできる。
図21Bは、単一の日すなわち24時間の期間に得られたセンサ測定値の日ごとのグラフを示す、日ごとのグラフ画面632を示す。例えば、日ごとのグラフ632は、2月22日水曜日に得られた測定値を示す。グラフ632の横軸は、その日1日を通した時刻を表し、縦軸はセンサ測定値を表す。グラフ632には、測定値に対する目標ゾーンを表す目標ゾーン632dも提供されてもよい。グラフ632は、ユーザに時刻変更を知らせるための時刻変更アイコン632aも含んでもよい。グラフ632上の記号またはアイコンで様々な事象を示す事象インジケータ632bも示されている。例えば、注射のアイコンは、インスリン投与が行われたことを示す、記録されたインスリン事象を表し、りんごのアイコンは、食物を摂取したことを示す、記録された食物事象を表す。所与の事象について更なる詳細が格納または記録されてもよく、一実施形態では、ユーザによって事象インジケータ632bが選択されると、その事象に関する更なる詳細が提供されてもよい。
特定の実施形態では、事象インジケータは、グルコースセンサまたはテストストリップ測定によってグルコース測定が行われた後のグルコース値のみに適用されてもよい。事象の詳細が入力されて、グルコース値またはグルコース事象(例えば、高グルコースレベルまたは低グルコースレベル)と関連づけられた注記として記録または追加されてもよい。特定の実施形態では、事象の詳細は、別のソース(例えば、電子ダイアリーまたは電子ログ)からインポートされてメモリ装置に格納されてもよい。
図示されている実施形態では、ユーザが別の日すなわち別の24時間の期間に進んだり戻ったりするようナビゲートできるようにするトリガ要素632c(例えば、左向きの矢印および右向きの矢印)も提供されている。例えば、ユーザは、右向きの矢印を用いて水曜日の次の日にナビゲートすることができ、左向きの矢印を選択することによって前の日に戻ることができる。
図21Cは、所定の期間(例えば図示されるように、単一の日すなわち24時間の期間等)に関して要約された、或る期間にわたって得られたセンサ測定値のグラフを提供する、例示的な平均グルコース要約インターフェースを示す。例えば、平均グルコース(AVG GLUC)01画面は、最近の7日間にわたって得られたセンサ測定値の棒グラフ634aを提供する。棒グラフ634aは、単一の日を通した様々な時間の増分のバーを含む。各バーは、最近の7日間のその時間の増分において得られた平均グルコース測定値を表す。例えば、最近の7日間の午前12時〜午前6時に得られた全てのセンサ測定値の平均は121mg/dLである。午前6時〜12時の平均グルコース測定値は152mg/dLである等。
画面634は、その期間のデータについての平均グルコース値634bも含む。例えば、最近の7日間に得られた全ての測定値の平均グルコース測定値は119mg/dLである。画面634は、得られたデータの期間を異なる期間に変更するためのトリガ要素634c(例えば、矢印アイコン)も含む。例えば、ユーザが右向きの矢印アイコン634cを選択した場合には、異なる期間(例えば、図示されるように最近の14日間等)の棒グラフ636aおよび平均グルコース値636bを同様に表示する平均グルコース(AVG GLUC)02画面636がユーザに提示される。同様に、画面636は、更に期間を増やすためのトリガ要素634cも含む。このようにして、ユーザは、異なる期間(例えば、図示されるように最近の30日間等)の棒グラフ638aおよび平均グルコース値638bを同様に表示する平均グルコース(AVG GLUC)03画面638に変更できる。同様に、ユーザは、異なる期間(例えば、図示されるように最近の90日間等)の棒グラフ640aおよび平均グルコース値640bを同様に表示する平均グルコース(AVG GLUC)04画面640に変更できる。トリガ要素634cは、ユーザが所望に応じて期間を変更するために画面634、636、638、640間を前後にナビゲートできるようにする。いずれかの画面から、ユーザが(例えば“OK”ボタンを選択することにより)確認すると、ユーザは選択肢メニューインターフェース622、624に戻される。
図21Dは、センサ測定値が目標ゾーン内にあった時間の割合を示す例示的な画面を示す。“目標内時間”画面642は、或る期間(例えば、図示されている実施形態では7日間)について得られたセンサ測定値が目標ゾーン内にあった時間の割合、目標ゾーンより高かった時間の割合、および目標ゾーンより低かった時間の割合の表現642aを表示する。例えば、図21cに記載されているものと同様に、ユーザが期間を変更できるようにするトリガ要素642cが提供される。表現642aは、関連づけられた割合の棒グラフも含む。
要約メニュー−マスキングモードインターフェース
図21Eは、或る期間にわたって得られたセンサ測定値と関連づけられた、所定の期間(図示されるように、例えば、単一の日すなわち24時間の期間等)に関して要約された事象の数のグラフ644aを示す例示的な画面644を示している。例えば、画面644は、最近の7日間にわたって得られたセンサ測定値のグラフ644aを示しており、例えば、午前12時〜午前6時には1件の事象生じており、午前6時〜午後12時には0件の事象が生じており、午後12時〜午前6時には3件の事象が生じている。図示されている実施形態では、事象は、例えば、目標ゾーンに関して低いグルコース測定値に対応する。例えば、高いグルコース測定値、インスリン投与、食物摂取事象等の他の事象も実装されてもよい。ユーザが期間を変更できるようにするトリガ要素644cが提供される。
図21Fは、或る期間にわたるセンサの使用と関連づけられた情報を示す例示的な画面648を示す。例えば、画面648は、最近の7日間にわたって得られたセンサ測定値についての1日当たりの平均スキャン回数と、センサのデータを有する日数とを示している。同様に、ユーザが期間を変更できるようにするためのトリガ要素648cが提供される。
図21Gは、装置がマスキングモードにあるときに、検体モニタリング装置上で要約メニューを提供するためのインターフェースの例を示す。ユーザが選択可能な要約の選択肢のメニューを提供する“マスキングされた履歴メニュー”(HISTORY MENU MASKED)画面620が表示される。選択肢620aは、記録されているデータを閲覧するための記録簿画面をユーザに提示する。選択肢620bは、読取器装置の使用に関する要約情報を示す画面を提供する。装置はマスキングモードにあり、ユーザにセンサ測定値の閲覧を許可しないため、得られた測定値に関する要約画面も利用できない。
記録簿インターフェース
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、記録簿エントリを表示、追加、および/または編集するための記録簿手順3600を容易にするグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。以下、図22を参照し、このグラフィカルユーザインターフェースをより詳細に説明する。
図22Aに示されている記録簿インターフェース3600は、連続スキャンインターフェース(図9参照)、インスリン計算機インターフェース(図17参照)、および読取器要約インターフェース(図21参照)からアクセスされ得る。読取器要約メニュー画面(図21参照)から記録簿タッチスクリーンボタンを押すと、グラフィカルユーザインターフェースは記録簿インターフェース3600(図22参照)に進む。記録簿に何もエントリがない場合には、記録簿にリポートすべきデータが無いことを示す“記録簿が空”(LGBK EMPTY)画面3602(図22A参照)が表示される。記録簿に1以上のエントリがある場合には、参照経路(V1)を通って記録簿リスト画面3604が表示される(図22B参照)。図22Bは、記録簿リスト画面および表示され得る記録簿エントリのタイプの様々な例を示す。各記録簿エントリは、対応する記録簿エントリと関連づけられた日付3606および時刻3608を表示する。1画面につき3つの記録簿エントリが表示されてもよい。記録簿リスト画面は下向きの矢印3610を含み、一部の実施形態では上向きの矢印(図示せず)も含み、記録簿リスト画面の記録簿エントリを下または上にスクロールするためにそれらの矢印が押されてもよい。所望に応じて記録簿リスト画面をスクロールするために、記録簿リスト画面は、上向きの矢印(図示せず)タッチスクリーンボタンまたは下向きの矢印3610タッチスクリーンボタンを押すことによって1ページずつスクロールされてもよい。例えば、記録簿リスト画面は、上向きの矢印(図示せず)または下向きの矢印3610をタップすることによって1ページずつスクロールされてもよい。一部の実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、ページは、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速くスクロールされる。
図22Bを参照すると、記録簿リスト画面および表示され得る記録簿エントリのタイプの様々な例が示されている。例えば、記録簿リスト画面は、記録されているグルコースレベル3612を表示してもよい。記録されているグルコースレベル3612は、mg/dLを単位とするユーザのグルコースレベルに対応する数値として表示されてもよい。グルコースレベルは、グルコース測定値の上昇傾向またはグルコース測定値の下降傾向をそれぞれ示す、グルコースレベルと関連づけられた上向きの傾向を示す矢印または下向きの傾向を示す矢印を有してもよい。一部のケースでは、記録されているグルコース測定値が最大閾値レベルより高い場合には、数値によるグルコースレベルの代わりに、グルコースレベルが最大閾値レベルを超えたことを示す“HI”が表示されてもよい。同様に、記録されているグルコース測定値が最小閾値レベルよりも低い場合には、数値によるグルコースレベルの代わりに、グルコースレベルが最小閾値レベルよりも低いことを示す“LO”が表示されてもよい。幾つかの例では、グルコース測定値は、記録されているグルコースレベルと共に注記が入力されていることを示す注記アイコン(例えば、鉛筆の絵)と関連づけられてもよい。
幾つかの例では、記録簿リスト画面は、記録されているケトンレベル3614を表示してもよい。記録されているケトンレベル3614は、mmol/Lを単位とするユーザのケトンレベルに対応する数値として表示されてもよい。幾つかの例では、記録簿リスト画面は、記録されているグルコース対照溶液検査レベル3616を表示してもよい。記録されているグルコース対照溶液検査レベル3616は、mg/dLを単位とするグルコース対照溶液レベルに対応する数値として表示されてもよい。グルコース対照溶液検査レベル3616は、対応する対照溶液アイコン(例えば、対照溶液のボトルの絵)と関連づけられてもよい。幾つかの例では、記録簿リスト画面は、記録されているケトン対照溶液検査レベル3704を表示してもよい。記録されているケトン対照溶液検査レベル3704は、mmol/Lを単位とするケトン対照溶液レベルに対応する数値として表示されてもよい。ケトン対照溶液検査レベル3704は、対応する対照溶液アイコン(例えば、対照溶液のボトルの絵)と関連づけられてもよい。幾つかの例では、記録簿リスト画面は、記録されている温度エラー3618を表示してもよい。温度エラーは、低温エラーアイコン(例えば、青い温度計の絵)と関連づけられた低温エラー、または高温エラーアイコン(例えば、赤い温度計の絵)と関連づけられた高温エラーであり得る。幾つかの例では、記録簿リスト画面は、記録されているマスキングされた測定値3620を表示してもよい。記録されているマスキングされた測定値は、マスキングされた測定値のアイコン(例えば、チェックマークアイコン)と関連づけられてもよい。記録簿リスト画面3604は“OK”タッチスクリーンボタン3622を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは、記録簿インターフェース3600に入る前に表示されていた前の画面(例えば、連続スキャンインターフェース(図9参照)、インスリン計算機インターフェース(図17参照)、または読取器要約インターフェース(図21参照))に戻る。例えば、“OK”タッチスクリーンボタン3622を押すと、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(U1)(図22A参照)を通って読取器要約インターフェース(図21参照)に戻ってもよい。
記録簿リスト画面3604の各記録簿エントリはタッチスクリーンボタンである。記録簿リスト画面3604の記録簿エントリを押すと、グラフィカルユーザインターフェースは、参照経路(W1)を通って、選択された記録簿エントリと関連づけられた個別記録簿エントリ画面3624に進む(図22Cおよび図22D参照)。図22Cおよび図22Dには個別記録簿エントリ画面3624の様々な例が示されている。
記録簿リスト画面3604から、記録されているグルコースレベルが選択された場合には、グルコースレベルの個別記録簿エントリ画面3626が表示される。グルコースレベルの個別記録簿エントリ画面3626は、以下の情報の1以上を含む。記録されたグルコースレベルの日付と時刻3628、グルコース測定値3630(単位:mg/dL)、炭水化物の量3632(あれば)、記録されているグルコース測定値が食前であるかまたは食後であるかを示す食事アイコン3634(例えば、食前の測定値には丸ごとのりんごのアイコン、食後の測定値には食べられたりんごのアイコン)、示唆されるインスリン投与量3636(あれば)および/または示唆されるインスリン投与量アイコン3638(例えば、注射器アイコン)、記録されているグルコース測定値と関連づけられた注記3640(あれば)、適宜グルコースレベルの傾向を示す矢印3642(例えば、上昇傾向または下降傾向を示す矢印)、グルコース測定値が使用できないことを示す使用不可能アイコン3644、高グルコースレベル警告3646(テキストおよび/または警告アイコンとして)、低グルコースレベル警告3648(テキストおよび/または警告アイコンとして)、グルコース測定値がマスキングされていることを示すマスキングアイコン3650(例えば、チェックマークアイコン)、示唆されるインスリン投与量の詳細(例えば、炭水化物の量3652、示唆されるインスリン投与量3654、IOB3656、ユーザによる示唆されるインスリン投与量の調節3658)、低温エラー警告3660(例えば、テキストおよび/または青い温度計アイコン等の低温警告アイコン3666として)、高温エラー警告3662(例えば、テキストおよび/または赤い温度計アイコン等の高温警告アイコン3668として)、グルコース測定値がテストストリップによってまたはセンサによって得られたことを示すアイコン(例えば、テストストリップによって得られた測定値には血液の液滴のアイコン3664)、センサ低温エラー警告3670(例えばテキストおよび/または青い温度計等のセンサ低温警告アイコン3672として)、およびセンサ高温エラー警告3674(例えば、テキストおよび/または青い温度計アイコン等のセンサ高温警告アイコン3676として)。
記録されているグルコース測定値に注記が関連づけられており、それらの注記が1つの画面に収まらない場合には、個別記録簿エントリ画面3626は下向きの矢印3678(図22C参照)を含んでもよく、一部の実施形態では上向きの矢印3680(図22D参照)も含んでもよく、注記を下または上にスクロールするためにそれらの矢印が押されてもよい。個別記録簿エントリ画面3626は“注記を追加または編集”タッチスクリーンボタン3682を含んでもよく、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは“記録簿に追加”画面3684を表示する。“記録簿に追加”画面3684は、記録簿に入力され得る幾つかの異なるユーザが選択可能な注記のリストを含む。このユーザが選択可能な注記のリストは、長時間作用型インスリン3686、運動3688、薬3690等の1以上を含んでもよい。特定の実施形態では、タッチスクリーンに同時に3つのユーザが選択可能な注記が表示される。ユーザが選択可能な注記が3つを超える場合には、リストを見るために、スクロールタッチスクリーンボタン(下向きの矢印(例えば、下向きの三角形)タッチスクリーンボタン3692および上向きの矢印(例えば、上向きの三角形)タッチスクリーンボタン(図示せず)等)を用いて注記のリストを必要に応じてスクロールしてもよい。選択したい注記の隣にあるタッチスクリーンチェックボックスに触れることによって、1以上のユーザが選択可能な注記が選択され得る。タッチスクリーンチェックボックスに触れることで、チェックボックスがチェックされた状態からチェック解除された状態へと切り替えられ、関連づけられた注記が選択されているまたは選択されていないことを示す。例えば、タッチスクリーンチェックボックス3694に触れることによって、長時間作用型インスリンの注記が選択されてもよく、それにより、タッチスクリーンのチェックボックス内にチェックマークが表示され、速効型インスリンの注記が選択されていることを示す。同様に、ユーザが選択可能な他の注記も、所望に応じて選択または選択解除され得る(例えば、チェックまたはチェック解除される)。注記の選択は、“OK”タッチスクリーンボタン3696を押すことによって保存されてもよく、これにより、ユーザが選択可能な注記の選択が保存され、グラフィカルユーザインターフェースはその前の個別記録簿エントリ画面3626に戻る。
記録簿リスト画面3604から、記録されているケトンレベルが選択された場合には、記録されているケトン測定値をmmol/Lを単位として表示するケトンレベルの個別記録簿エントリ画面3698が表示される。記録簿リスト画面3604から、記録されているグルコース対照溶液検査が選択された場合には、記録されているグルコース対照溶液検査測定値をmg/dLを単位として表示するグルコース対照溶液検査レベルの個別記録簿エントリ画面3700が表示される。記録簿リスト画面3604から、記録されているケトン対照溶液検査が選択された場合には、記録されているケトン対照溶液検査測定値をmmol/Lを単位として表示するケトン対照溶液検査レベルの個別記録簿エントリ画面3702が表示される。
更なる個別記録簿エントリ画面は、記録されていない速効型インスリンの投与量(図22E)、および時刻変更(図22F)を含む。記録されていない速効型インスリンの投与量の記録簿エントリは、投与量情報、投与時刻情報、および記録時刻情報を含んでもよい。時刻変更エントリの記録簿エントリは、前後への時刻変更情報を含んでもよい。時刻変更記録は、更に、時刻変更によって他の履歴の選択肢が影響され得ることの警告を含んでもよい。更に、特定の実施形態では、(例えば、インスリンの作用期間に基づいて)設定された時間以降、ユーザが記録するのを忘れたかインスリン投与量があるか否かをユーザに尋ねるプロンプトがユーザに提示されてもよい。ユーザが肯定の応答をした場合には、前に記録されなかった投与量が記録簿に記録されるように、ユーザは、記録されていないインスリン投与量情報を入力するよう更に促される。
個別記録簿エントリ画面3626は“OK”タッチスクリーンボタン3706を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースは参照経路(X1)を通って記録簿リスト画面3604に戻る。
ストリップ/ハードウェアエラーインターフェース
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、ストリップ/ハードウェアエラー3710を表示するための手順を容易にするグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。以下、図23を参照して、このグラフィカルユーザインターフェースをより詳細に説明する。
図23Aおよび図23Bに示されているストリップ/ハードウェアエラーインターフェース3710は、何らかの関連するエラーが生じたら、必要に応じてストリップおよび/またはハードウェアエラーを表示し得る。様々な異なるエラーメッセージが表示され得る。例えば、読取器が温度エラーを検出した場合には、“エラー1”画面3712が表示されてもよい。“エラー1”画面は、読取器の温度が高過ぎるまたは低過ぎる可能性があることと、ユーザは読取器およびストリップを適切な環境に移動して、新たなストリップを用いて再度グルコースをチェックすべきであることとを示すメッセージを表示してもよい。“エラー1”画面は、このメッセージが再び現れた場合、ユーザはカスタマーサービスに電話すべきであることを示すメッセージも表示してもよい。
特定の実施形態では、読取器が正しく機能していない可能性がある場合には、ストリップ/ハードウェアエラーインターフェース3710は“エラー2”画面3714を表示してもよい。“エラー2”画面3714は、読取器が正しく機能していない可能性があることと、ユーザは読取器の電源をオフにして再び試みるべきであることとを示すメッセージを表示してもよい。“エラー2”画面3714は、このメッセージが再び現れた場合、ユーザはカスタマーサービスに電話すべきであることを示すメッセージも表示してもよい。
特定の実施形態では、テストストリップが正しく機能していない可能性があるか、またはユーザのグルコースが低過ぎる可能性がある場合には、ストリップ/ハードウェアエラーインターフェース3710は“エラー3”画面3716を表示してもよい。“エラー3”画面3716は、テストストリップが正しく機能していない可能性があるか、またはユーザのグルコースが低過ぎる可能性があることを示すメッセージを表示してもよい。“エラー3”画面3716は、低グルコースは危険であり得ること、ユーザは新たなストリップを用いて再度自分のグルコースをチェックすべきであること、およびユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであることを示すメッセージも表示してもよい。“エラー3”画面3716は、このメッセージが再び現れた場合、ユーザはカスタマーサービスに電話すべきであることを示すメッセージも表示してもよい。
特定の実施形態では、テストストリップが正しく機能していない可能性があるか、またはユーザのグルコース/ケトンが高過ぎる可能性がある場合には、ストリップ/ハードウェアエラーインターフェース3710は“エラー4”画面3718を表示してもよい。“エラー4”画面3718は、テストストリップが正しく機能していない可能性があるか、またはユーザのグルコース/ケトンが高過ぎる可能性があることを示すメッセージを表示してもよい。“エラー4”画面3718は、高グルコース/ケトンは危険であり得ること、ユーザは新たなストリップを用いてグルコースまたはケトンを再びチェックすべきであること、およびユーザの医療の専門家が推奨する治療を行うべきであることを示すメッセージも表示してもよい。“エラー4”画面3718は、このメッセージが再び現れた場合、ユーザはカスタマーサービスに電話すべきであることを示すメッセージも表示してもよい。
特定の実施形態では、血液がストリップに適用されたのが早過ぎるか、またはテストストリップが使用済のものである可能性がある場合には、ストリップ/ハードウェアエラーインターフェース3710は“エラー5”画面3720を表示してもよい。“エラー5”画面3720は、血液がストリップに適用されたのが早過ぎるか、またはテストストリップが使用済のものである可能性があることを示すメッセージを表示してもよい。“エラー5”画面3720は、ユーザは新たなストリップを用いて再度自分のグルコースをチェックすべきであることを示すメッセージも表示してもよい。“エラー5”画面3720は、このメッセージが再び現れた場合、ユーザはカスタマーサービスに電話すべきであることを示すメッセージも表示してもよい。
特定の実施形態では、テストストリップが損傷しているか、使用済のものであるか、または読取器によって認識できない可能性がある場合には、ストリップ/ハードウェアエラーインターフェース3710は“エラー7”画面3722を表示してもよい。“エラー7”画面3722は、テストストリップが損傷しているか、使用済のものであるか、または読取器によって認識できない可能性があることを示すメッセージを表示してもよい。“エラー7”画面3722は、ユーザは新たなストリップを用いて再度自分のグルコースをチェックすべきであることを示すメッセージも表示してもよい。“エラー7”画面3722は、このメッセージが再び現れた場合、ユーザはカスタマーサービスに電話すべきであることを示すメッセージも表示してもよい。
特定の実施形態では、読取器が正しく機能していない場合には、ストリップ/ハードウェアエラーインターフェース3710は“エラー9”画面3724を表示してもよい。“エラー9”画面3724は、読取器が正しく機能していないことを示すメッセージを表示してもよい。“エラー9”画面3724は、ユーザは読取器の電源をオフにして再び試みるべきであることを示すメッセージも表示してもよい。“エラー9”画面3724は、このメッセージが再び現れた場合、ユーザはカスタマーサービスに電話すべきであることを示すメッセージも表示してもよい。
エラー画面は“OK”タッチスクリーンボタン3726を含み、これが押されると、グラフィカルユーザインターフェースはホーム画面に戻る。特定の実施形態では、“エラー2”画面3714または“エラー9”画面3724から“OK”タッチスクリーンボタン3726を押すと、読取器の表示がオフになる。読取器は、テストストリップを挿入することによって、またはハードウェア電源ボタンを押すことによって起動され得る。
システムの時間喪失
システムの時間喪失の後、装置が再スタートされた際に、時間回復表示画面が表示されてもよい。図23Cは、システムの時間喪失の後に日付と時刻を回復するステップを示す。ブロック3726で示されるように、1以上のエラーにより装置の電源がオフにされた後、ユーザはホームボタンを押すか、またはテストストリップを挿入して、装置の電源をオンにする(3728)。電源がオンになると、装置は、日付回復3730、時計スタイル設定3732、および時刻回復3734で開始する表示画面の時間回復フローへとナビゲートする。システムの時間喪失の後に日付と時刻を回復するステップは、本明細書において装置の初回設定に関して後述するものと同様である。現在の日付と時刻が装置に入力された後、最後の回復画面の“次へ”ボタンを押すと、ブロック3736で示されるように、装置はホーム画面に戻るようナビゲートされる。
設定
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、設定手順2000を容易にするグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。以下、図24〜図27ならびに図29〜図33を参照して、このグラフィカルユーザインターフェースをより詳細に説明する。
初回スタートインターフェース
読取器の設定手順2000を容易にするグラフィカルユーザインターフェースは、初回スタートインターフェース2001を含んでもよい。初回スタートインターフェース2001は、まず、導入画面2002を例えば約3秒間表示する。この導入画面2002は、読取器および/またはグラフィカルユーザインターフェースの製造業者を識別するようデザインされたテキストおよび/またはグラフィックを含んでもよく、例えば、導入画面2002は、図24に示されているFreeStyle(登録商標)の蝶の商標を含んでもよい。
言語選択
導入画面2002の表示に続き、1以上の言語選択画面2003が提供される。一実施形態では、デフォルトの選択肢は無く、例えば、選択する言語の隣にある空の円2006に触れることによって言語選択が行われた後にのみ“OK”タッチスクリーンボタン2004が現れる。言語選択の選択肢はアルファベット順に表示されてもよい。言語選択の選択肢のリストが4つを超える言語を含む場合には、リストを見るために、スクロールタッチスクリーンボタン2005を用いてリストを必要に応じてスクロールしてもよい。言語リストの領域は最小化されてもよく、言語選択の順序は後で変更されてもよい。
日付選択
選択する言語の隣にある空の円2006を押し、次に“OK”タッチスクリーンボタン2004を押すことによって言語選択が行われたら、初回日付(FIRST DATE)選択画面2008が表示される。これは、図24に参照経路(Y1)2007で示されている。この段階では、ユーザは、所望であれば”戻る”タッチスクリーンボタン2010を押すことによって、参照経路(Z1)2009を通って1以上の言語選択画面に戻ってもよい。初回日付選択画面2008は、現在の日付を入力するためのプロンプト2011を、ユーザによって現在の日付に調節可能なサンプルの日付2012と共に提供する。最初の日付選択画面2008は、上向きのタッチスクリーン矢印2013および下向きのタッチスクリーン矢印2014も含み、ユーザはそれらを用いてサンプルの日付2012を調節してもよい。例えば、上向きの矢印2013または下向きの矢印2014をタップすることによって、サンプルの日付2012が1日の増分で調節されてもよい。一実施形態では、上向きまたは下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、日付が適宜増減される。日付の形式は地域ごとのSKUごとに設定され(図24には米国の形式が示されている)、日付を示す全ての画面に適用される。
時計スタイル選択
ユーザは、“次へ”タッチスクリーンボタン2015を押すことによってグラフィカルユーザインターフェース設定手順2000の次の画面に移動してもよく、これにより、初回時計スタイル(FIRST CLOCK STYLE)選択画面2016が表示される。この段階では、ユーザは、所望であれば“戻る”タッチスクリーンボタン2018を押すことによって初回日付選択画面2008に戻ってもよい。初回時計スタイル選択画面2016は、選択する時計のスタイルの隣にある空の円2019に触れることによって時計のスタイル(例えば、12時間(am/pm)表示または24時間表示)を選択するためのプロンプト2017を提供する。なお、図24は、時計のスタイルとして12時間(am/pm)表示が選択された状態を示している。
時刻選択
ユーザは、“次へ”タッチスクリーンボタン2020を押すことによってグラフィカルユーザインターフェース設定手順2000の次の画面に移動してもよく、これにより、初回時刻(FIRST TIME)選択画面2021が表示される。この段階では、ユーザは、所望であれば“戻る”タッチスクリーンボタン2022を押すことによって初回時計スタイル選択画面2016に戻ってもよい。初回時刻選択画面2021は、現在の時刻を入力するためのプロンプト2023を提供する。図24に示されているように、初回時刻選択画面2021は、時刻2026の時間の数値の増分を調節するための第1の上向きのタッチスクリーン矢印2024および第1の下向きのタッチスクリーン矢印2025を含む。最初の時刻選択画面2021は、時刻2026の分の数値の増分を調節するための第2の上向きのタッチスクリーン矢印2027および第2の下向きのタッチスクリーン矢印2028も含む。上述したように、適切な地域に対して設定された初期の時刻形式(12時間または24時間)が表示される。関連する上向きの矢印および下向きの矢印を用いて、矢印をクリックすることにより、時刻が1分または1時間の増分で調節される。上向きの矢印または下向きの矢印が押され続けているときには、最初の2秒はゆっくりと、2秒経過後にはより速く、適宜時刻の増分がスクロールされる。
目標グルコース範囲選択
初回時刻選択画面2021で現在の時刻が入力されたら、ユーザは“次へ”タッチスクリーンボタン2029を押すことによって、設定手順2000の次の画面に移動でき、これにより、初回目標範囲(FIRST TARGET RANGE)選択画面2033が表示される。これは図24の参照経路(A2)2030で示されている。この段階では、ユーザは、所望であればタッチスクリーン“戻る”ボタン2032を押すことによって参照経路(B2)2031を通って初回時刻選択画面2021に戻ってもよい。初回目標範囲選択画面2033は、目標グルコース範囲2036の下限(例えば、80mg/dL)を調節するための第1の上向きのタッチスクリーン矢印2034および第1の下向きのタッチスクリーン矢印2035を提供する。初回目標範囲選択画面2033は、目標グルコース範囲2036の上限(例えば、140mg/dL)を調節するための第2の上向きのタッチスクリーン矢印2037および第2の下向きのタッチスクリーン矢印2038も提供する。初回目標範囲選択画面2033は“?”タッチスクリーンボタン2039も提供し、これが押されると、目標グルコース範囲2036に関する更なる情報を表示し得る目標範囲詳細(TARGET RANGE DTL)画面2040が提供される。目標範囲詳細(TARGET RANGE DTL)画面2040は“OK”タッチスクリーンボタン2041を含み、これが押されると、ユーザは初回目標範囲選択画面2033に戻される。
初回ホームボタン
初回目標範囲選択画面2033で目標グルコース範囲が入力されたら、ユーザは“次へ”タッチスクリーンボタン2042を押すことによって設定手順2000の次の画面に移動でき、これにより、初回ホームボタン(FIRST HOME BTTN)画面2043が表示される。初回ホームボタン画面2043は、読取器のホームボタンの機能を説明するプロンプトを含む。例えば、プロンプトは、“読取器の使用中にこのボタンを押すとホーム画面に戻ります”等といったテキストのプロンプトであってもよい。このテキストは、図24に示されるように、読取器上のホームボタンの位置を示すグラフィカル表現と共に提供されてもよい。この段階では、ユーザは、所望であればタッチスクリーン“戻る”ボタン2044を押すことによって初回目標範囲選択画面2033に戻ってもよい。ユーザが設定メニュー(詳細は後述する)から初回ホームボタン画面2043に到達した場合には、“戻る”ボタンは表示されない。この画面が見られた後に読取器の電源がオフにされた場合には、次の電源オン事象では、上述した初回スタートインターフェース開始シーケンスは表示されない。この画面が表示されなかった場合には、行われた設定は保持されず、初回スタートインターフェース開始シーケンスは最初から開始される。
矢印説明画面
初回ホームボタン画面2043に表示されている“次へ”タッチスクリーンボタン2045を押すと、グラフィカルユーザインターフェースによってグルコース傾向情報を伝えるために用いられる様々な傾向を示す矢印の説明を含む矢印説明画面2046が表示される。例えば、矢印説明画面2046は、“あなたが自分のセンサをスキャンした際、矢印があなたの最近のグルコースの傾向を示します”等のテキストプロンプトを表示してもよい。このテキストプロンプトには、様々な矢印と、それらに関連づけられた、それらによって伝えられる傾向を示す情報の説明とが続いてもよい。例えば、真上を向いた第1の矢印2047は、ユーザのグルコースレベルが“急速に上昇”していることを示してもよく、約45度の角度で右上を向いた第2の矢印2048は、ユーザのグルコースレベルが“上昇”していること等を示してもよく、まっすぐ右を向いた第3の矢印2049は、ユーザのグルコースレベルが“安定”していること等を示してもよく、約45度の角度で右下を向いた第4の矢印2050は、ユーザのグルコースレベル“下降”していること等を示してもよく、第5の矢印2051は、ユーザのグルコースレベルが“急速に下降”していること等を示してもよい。この段階では、ユーザは、所望であればタッチスクリーン“戻る”ボタン2052を押すことによって初回ホームボタン画面2043に戻ってもよい。
充電説明画面
矢印説明画面2046に表示されている“次へ”タッチスクリーンボタン2053を押すと、充電説明画面2054が表示される。充電説明画面2054は、ユーザに読取器を定期的に再充電するようリマインドするテキストプロンプトを提供する。例えば、充電説明画面2054は、“読取器を定期的に再充電して下さい”等のテキストプロンプトを表示してもよい。充電説明画面2054は、再充電の目的で読取器を電源に接続する方法をユーザに示すグラフィックも表示してもよい。この段階では、ユーザは、所望であれば“戻る”タッチスクリーンボタン2055を押すことによって矢印説明画面2046に戻ってもよい。充電説明画面2054は “完了” タッチスクリーンボタン2056も含み、これが押されると、初回スタートインターフェース2001が完了する。この時点で、センサ起動手順が実行されてもよい。
設定インターフェース
設定手順2000を容易にするグラフィカルユーザインターフェースは、読取器に表示され得る設定メニュー2058を含む設定インターフェース2057を含んでもよい。設定メニュー2058は、第1の設定画面2059、第2の設定画面2060、および第3の設定画面2061を含む。第1の設定画面2059は、“音”、“目標範囲”、および“対照溶液検査”のメニュー項目を含む。これらの各メニュー項目は、対応するタッチスクリーンボタン(それぞれタッチスクリーンボタン2062、2063、および2064)で表されている。第2の設定画面2060は、“日付と時刻”、“表示の明るさ”、および“言語”のメニュー項目を含む。これらの各メニュー項目は、対応するタッチスクリーンボタン(それぞれタッチスクリーンボタン2065、2066、および2067)で表されている。最後に、第3の設定画面2061は、“システム状態”、“計算機設定”、“読取器基本設定”、および“専門家オプション”のメニュー項目を含む。これらの各メニュー項目は、対応するタッチスクリーンボタン(それぞれタッチスクリーンボタン2068、2069、2070、および2071)で表されている。タッチスクリーンスクロールボタン2072、2073、2074、および2075を適宜用いて、第1、第2、および第3の設定画面間でスクロールしてもよい。
音
タッチスクリーンボタン2062(“音”)を押すと、音設定画面2076が表示される。これは図25の参照経路(C2)2077で示されている。音設定画面2076は、“音量”2078、“通知音”2079、“通知振動”2080、および“ボタン音”2081のタッチスクリーン切り替え設定を含む。これらの設定で、音および振動のオンまたはオフを切り替えることができる。ボタン音は、例えば、キーを押したときの音、およびインタラィティブな通知音(例えば、結果の準備完了)を含む。最初の2つの選択肢は、通知、確認、およびリマインダ信号をブロードキャストする画面に影響する。デフォルトのボタン音はオフである。デフォルトの通知音はオンであり、振動はオフである。ボタンを押したままスクロールする際には、音は最初に触れたときにのみ鳴る。タッチスクリーン切り替え設定を用いて所望の音の設定が選択されたら、“OK”タッチスクリーンボタン2082に触れることによって設定を承認することができる。
目標範囲
タッチスクリーンボタン2063(“目標範囲”)を押すと、目標範囲設定画面2083が表示される。これは図25の参照経路(D2)2084で示されている。目標範囲設定画面2083は、目標グルコース範囲2089の下限(例えば、70mg/dL)を調節するための第1の上向きのタッチスクリーン矢印2085および第1の下向きのタッチスクリーン矢印2086を提供する。目標範囲設定画面2083は、目標グルコース範囲2089の上限(例えば、130mg/dL)を調節するための第2の上向きのタッチスクリーン矢印2087および第2の下向きのタッチスクリーン矢印2088も提供する。この段階では、ユーザは、所望であれば“戻る”タッチスクリーンボタン2093を押すことによって参照経路(D2)2084を通って第1の設定画面2059に戻ってもよい。“完了”タッチスクリーンボタン2094を押すことによって、現在の設定を選択できる。目標範囲設定画面2083は“?”タッチスクリーンボタン2090も提供し、これが押されると、目標グルコース範囲2089に関する更なる情報を表示し得る目標範囲詳細(TARGET RAGE DTL)画面2091が提供される。目標範囲詳細画面2091は“OK”タッチスクリーンボタン2092を含み、これが押されると、ユーザは目標範囲設定画面2083に戻される。
表示の明るさ
タッチスクリーンボタン2066(“表示の明るさ”)を押すと、表示の明るさ設定画面2095が表示される。これは図25の参照経路(G2)2096で示されている。表示の明るさ設定画面2095は、表示の明るさの“高”、“中”、および“低”の設定を提供し、これは、空の円2097の1つに触れることによって選択できる。なお、図25は、“高”の明るさの設定が選択されている状態を示す。空の円2097の1つを押すことによって所望の表示の明るさが選択されたら、“OK”タッチスクリーンボタン2098に触れることによって設定を承認できる。
対照溶液検査
タッチスクリーンボタン2064(“対照溶液検査”)を押すと、“テストストリップ挿入”(等)プロンプト2099が表示され、フロー図2100に示されるように、対照溶液検査プロトコルが開始される。これは図25の参照経路(E2)2101で示されている。一般的に、テストストリップが読取器に挿入される(ステップ2102)。テストストリップが血中グルコース(BG)テストストリップであるかまたはケトンテストストリップであるかに応じて、対応する“プレシジョン対照溶液”アニメーション(ステップ2103)またはケトン対照溶液アニメーション(ステップ2104)が表示される。“プレシジョン対照溶液”アニメーションおよびケトン対照溶液アニメーションのそれぞれについては、例えば、図35を参照。適切な対照溶液が適用されたら(ステップ2105)、結果の処理中に待機アニメーションが表示される(ステップ2106)。例えば、血中グルコースストリップ検査およびケトンストリップ検査のセクションで先に述べた図34を参照。結果の準備ができたら(ステップ2107)、血中グルコース対照結果(ステップ2108)またはケトン結果(ステップ2109)が提供される。これらの結果は、例えば、読取器の記録簿アプリケーションに表示または格納されてもよい。
図35は、一実施形態による、対照溶液を適用するようユーザに指示するアニメーションインターフェース2430の例を示す。画面2432、2434、および2436は、対照溶液のスポイトと、ストリップポートにテストストリップが挿入された検体モニタリング装置との画像を表示している。一連の画面2432、2434、および2436が進行すると、スポイトとテストストリップとが接近するよう移動して、テストストリップにスポイトを適用する様子がアニメーション表示される。アニメーションインターフェース2430は、例えば、検体モニタリング装置が対照溶液を受け付ける準備ができたときに表示されてもよい。
図35は、一実施形態による、ケトン対照溶液を適用するようユーザに指示するアニメーションインターフェース2438の例も示す。インターフェース2430と同様に、画面2440、2442、および2444は、対照溶液のスポイトと、ストリップポートにテストストリップが挿入された検体モニタリング装置との画像を表示している。一連の画面2440、2442、および2444が進行すると、スポイトとテストストリップとが接近するよう移動して、テストストリップにスポイトを適用する様子がアニメーション表示される。但し、アニメーションインターフェース2438は、ケトン検査を実行中であることの表示を含む(例えば、“ケトン検査”という言葉を表示する)。
日付と時刻
タッチスクリーンボタン2065(“日付と時刻”)を押すと、日付と時刻設定画面2110が表示される。これは図25に参照経路(F2)2111で示されている。日付と時刻設定画面2110は、時刻タッチスクリーンボタン2112および日付タッチスクリーンボタン2113を提供する。
時刻タッチスクリーンボタン2112を押すと、“時刻設定(SET TIME)12”画面2114または“時刻設定(SET TIME)24”画面2115が表示される。“時刻設定12”画面2114は、時刻2122の時間の数値の増分を調節するための第1の上向きのタッチスクリーン矢印2118および第1の下向きのタッチスクリーン矢印2119を含む。“時刻設定12”画面2114は、時刻2122の分の数値の増分を調節するための第2の上向きのタッチスクリーン矢印2120および第2の下向きのタッチスクリーン矢印2121も含む。“時刻設定24”画面2115は、時刻2127の時間の数値の増分を調節するための第1の上向きのタッチスクリーン矢印2123および第1の下向きのタッチスクリーン矢印2124含む。“時刻設定24画面”2115は、時刻2127の分の数値の増分を調節するための第2の上向きのタッチスクリーン矢印2125および第2の下向きのタッチスクリーン矢印2126も含む。ユーザは、タッチスクリーントグルボタン2115および2116を適宜用いて、“時刻設定12画面”2114と“時刻設定24画面”2115とを切り替えることができる。更に、“時刻設定12”画面2114および“時刻設定24”画面2115は、入力された時刻を承認するための“OK”タッチスクリーンボタン2128および2129をそれぞれ含む。
日付タッチスクリーンボタン2113を押すと、日付設定画面2130が表示される。日付設定画面2130は、工場で設定された日付2133の日の数値を調節するための上向きのタッチスクリーン矢印ボタン2131および下向きのタッチスクリーン矢印ボタン2132を含む。日付設定画面2130は、入力された日付を承認するための“OK”タッチスクリーンボタン2134も含む。
日付と時刻設定画面2110は、“完了”タッチスクリーンボタン2135も含み、これが押されると、参照経路(H2)2136を通って、ユーザは設定メニュー2058に戻される。
言語設定
タッチスクリーンボタン2067(“言語”)を押すと、1以上の言語設定画面2137が表示される。これは図26に参照経路(I2)2138で示されている。1以上の言語設定画面2137は言語の選択肢を含み、これは、対応する言語の選択肢の隣にある空の円を押すことによって選択できる。なお、図26は、英語(English)の選択肢が選択されている状態を示す。ユーザは、表示されている上向きまたは下向きの矢印2139を適宜用いて言語設定画面をスクロールしておよい。言語設定画面2137は、選択された言語を承認するための“OK”タッチスクリーンボタン2140も含む。
計算機設定
タッチスクリーンボタン2069(“計算機設定”)を押すと、計算機設定画面2141が表示される。これは図26に参照経路(K2)2142で示されている。計算機設定画面2141は、例えば、“インスリン計算機設定−簡単なモード”(INSULIN CALC SETTINGS-EASY)画面2142および“インスリン計算機設定−高度なモード”(INSULIN CALC SETTINGS-ADVANCED)画面2143を含む。インスリン計算機設定−簡単なモード画面2142は、例えば、朝食と関連づけられた18uのインスリン単位測定値、昼食と関連づけられた20uのインスリン単位測定値、夕食と関連づけられた24uのインスリン単位測定値、70〜130mg/dLの補正目標、および10mg/dLの補正係数を含む。インスリン計算機設定−高度なモード画面2143は、例えば、10gに対して1uの炭水化物比、70〜130mg/dLの補正目標、および10mg/dLに対して1uの補正係数を含む。計算機設定画面2141は、示されている計算機設定を承認するための“OK”タッチスクリーンボタン2144も含む。
タッチスクリーンボタン2070(“読取器基本設定”)を押すと、本明細書で先に述べた初回スタートインターフェースの初回ホームボタン画面2043が表示される。これは図26に参照経路(L2)2145で示されている。
専門家オプション
図26に示されるように、タッチスクリーンボタン2071(“専門家オプション”)を押すと、HCP質問画面2146が表示される。これは図26に参照経路(J2)2147で示されている。HCP質問画面2146は、ユーザが医療の専門家であるか否かを質問するプロンプトを表示する。この質問には、“はい”または“いいえ”の選択肢の隣にある空の円2148に触れることによって答えることができる。なお、図26は“はい”の選択肢が選択された状態を示している。デフォルトの選択は提供されず、選択肢が選択されるまで“次へ”タッチスクリーンボタン2149は表示されない。HCP質問画面2146は“戻る”タッチスクリーンボタン2150も含み、これが押されると、参照経路(J2)2147を通って、ユーザは設定メニュー2058に戻される。図26に示されているように、“いいえ”の選択肢が選択された場合には、例えば、“専門家オプションは医療の専門家のみによって使用できます”ということを示す“HCPではない”(NOT HCP)画面2151が表示される。“HCPではない”画面2151は“完了”タッチスクリーンボタン2152も含み、これにより、例えば、参照経路(J2)2147を通って、ユーザは設定メニュー2058に戻される。“はい”の選択肢が選択された場合には、ユーザにパスコードを入力するよう促すパスコード入力画面2153が表示される。正しくないパスコードが入力されると、例えば、“パスコードが正しくありません”というプロンプトが表示される。正しいパスコードが入力されると、ユーザは専門家オプション画面2154にアクセスできる。専門家オプション画面2154は、システムリセット2155選択肢、マスキングモード2156選択肢、投与量増分2157選択肢、およびインスリン計算機2159選択肢のタッチスクリーンボタン選択肢を含む。システムリセット選択肢のタッチスクリーンボタンを押すと、システムリセット(RESET SYS)画面2155が表示される。この画面から“リセット”の選択肢を選択すると、全ての読取器設定が工場のデフォルト設定に復元され、読取器に格納されている全ての患者データが消去される。そして、ユーザは初回スタートインターフェース2001に戻される。
マスキングモードの選択肢のタッチスクリーンボタンを押すと、本明細書の他の箇所で述べたマスキングモードインターフェース2156が開始される。
投与量増分の選択肢のタッチスクリーンボタンを押すと、投与量増分インターフェース2157が開始される。投与量増分インターフェース2157は、HCPが投与量の増分設定を変更できるようにする。投与量増分設定は、速効型インスリン投与量および長時間作用型インスリン投与量の両方に適用される。一実施形態では、デフォルト値は0.5単位である。しかし、例えば、0.1単位、0.2単位等の他の適切な増分値を用いることができる。投与量の増分は、記録され得るインスリンの最小量であり、このことは2158で示されるように装置に表示されてもよい。“完了”ボタンを押すと、専門家オプション画面2154に戻る。
インスリン計算機の選択肢のタッチスクリーンボタンを押すと、インスリン計算機開始インターフェース2159が開始される(詳細は後述する)。
専門家オプション画面2154は“OK”タッチスクリーンボタン2159も含み、これが押されると、参照経路(J2)2147を通って、ユーザは設定メニュー2058に戻される。
システム状態
タッチスクリーンボタン2068(“システム状態”)を押すと、システム状態インターフェース2160が開始される。この態様のグラフィカルユーザインターフェースの詳細は後述する。
システム状態インターフェース
設定手順2000を容易にするグラフィカルユーザインターフェースは、読取器に表示され得るシステム状態メニュー2161を含むシステム状態インターフェース2160を含んでもよい。システム状態メニュー2161は、“システム情報”、“セルフテスト”、“タッチスクリーンテスト”、および“エラーログ”の項目を含み、これらは、それぞれ対応するタッチスクリーンボタン2162、2163、2164、および2165に触れることによって選択できる。システム状態メニュー2161は“OK”タッチスクリーンボタン2169を含み、これが押されると、ユーザは設定インターフェース2057に戻される。
システム情報のタッチスクリーンボタン2162を押すと、システム情報画面2166が表示され、この画面は、読取器シリアル番号、読取器ソフトウェア番号、読取器ハードウェア番号、センサID、センサソフトウェア番号、センサカウント、ストリップカウント、最後のスキャンの日付、最後のリセット等の情報を表示してもよい。これは図27に参照経路(N2)2167で示されている。システム情報画面2166は“OK”タッチスクリーンボタン2168を含み、これが押されると、参照経路(M2)2170を通って、ユーザはシステム状態メニュー2161に戻される。
セルフテストのタッチスクリーンボタン2163を押すと、セルフテスト画面2171が表示され、自己診断プロトコルが開始される。これは図27に参照経路(O2)2172で示されている。自己診断プロトコルは、電源ボタンを押して、画面のどこかをダブルタップすることによっても開始できる。セルフテスト画面2171は、“LCDテスト”タッチスクリーンボタン2173を含む。“LCDテスト” タッチスクリーンボタン2173を押すと、LCDテスト導入(LCD TEST INTRO)画面2174Aが表示される。LCDテスト導入画面2174Aは、例えば、“次の画面で画素抜けをチェックしてください。‘開始’を押してテストを開始して下さい。”というプロンプトを含む。LCDテスト導入画面2174Aは、“開始”タッチスクリーンボタン2175および“戻る”タッチスクリーンボタン2176も含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2176が押されると、ユーザはセルフテスト画面2171に戻される。“開始”タッチスクリーンボタン2175が押されると、LCDテストが開始され、LCDテスト結果画面2174Bが表示される。LCDテスト結果画面2174Bは、LCDテストが完了したことを示すプロンプトを含んでもよい。LCDテスト結果画面2174Bは“完了”タッチスクリーンボタン2177も含んでもよく、これが押されると、参照経路(M2)2170を通って、ユーザはセルフテスト画面2171またはシステム状態メニュー2161に戻される。セルフテスト画面2171は“OK”タッチスクリーンボタン2168も含み、これが押されると、参照経路(M2)2170を通って、ユーザはシステム状態メニュー2161に戻される。
音のテストのタッチスクリーンボタンを押すと、音のテスト画面が表示される。音のテスト画面は、例えば、“一連の音および振動が聞こえない場合には、カスタマーサービスに連絡して下さい”というプロンプトを表示してもよい。例えば、音のテスト画面は“次へ”ボタンを含んでもよく、これが押されると、次の設定テストにナビゲートしてもよい。音のテスト画面は“戻る”ボタンを含んでもよく、これが押されると、ユーザはシステム状態メニュー1261に戻される。
タッチスクリーンテストのためのタッチスクリーンボタン2164を押すと、タッチセンサテスト画面2178が表示される。これは図27に参照経路(P2)2179で示されている。タッチセンサテスト画面2178は、例えば、“ディスプレイのタッチゾーングリッドをテストするには、開始ボタンを押して、全てのタッチゾーンのテストを行って下さい。タッチセンサグリッドの電源ボタンを押すと、診断メニューに戻ります。”というプロンプトを表示してもよい。タッチセンサテスト画面2178は“開始”タッチスクリーンボタン2180を含み、これが押されると、タッチセンサグリッド2181の様々なゾーンの応答をテストするためのタッチセンサグリッド2181が表示される。タッチセンサテスト画面2178は“戻る”タッチスクリーンボタンも含み、これが押されると、参照経路(M2)2170を通って、ユーザはシステム状態メニュー2161に戻される。
エラー記録のタッチスクリーンボタン2165を押すと、“エラー記録は空”画面2182または“エラー記録”画面2184が表示される。これは図27に、記録簿にエラーのエントリが存在するか否かに応じて、参照経路(Q2)2183および(R2)2185でそれぞれ示されている。エラー記録画面2184は、必要に応じてエラー記録のページ間をスクロールするための1以上の下向きまたは上向きの矢印を含んでもよい。
マスキングモードインターフェース
本明細書に記載される読取器に関連して用いられ得る、検体モニタリング装置のマスキングモードでの動作を有効にするよう機能するグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態。
図28は、装置の動作をカスタマイズするための選択肢のメニューを表示する専門家オプション画面2502を示す。例えば、選択肢のメニューは、医師または他の医療の専門家が患者のために装置を設定または別様で構成することを対象にしていてもよい。一実施形態では、専門家オプション画面2502は、医師は知っているが患者は知らないアクセス用の暗号またはパスワードを要求してもよい。別の実施形態では、専門家オプション画面2502はアクセス制限されていなくてもよく、患者も構成を変更してもよい。
専門家オプション画面2502は、マスキングモードを作動または作動停止できるようにするマスキングモードインターフェース2510にナビゲートするためのマスキングモード選択肢2504を含む。他の選択肢の例は、インスリン計算機を作動または作動停止するためのインターフェースにナビゲートするためのインスリン計算機選択肢2508を含む。選択肢をデフォルト設定にリセットするためのシステムリセット選択肢2502も含まれていてもよい。
マスキングモードインターフェース2510は、マスキングモードを作動させるために選択され得る作動アイコン、記号、トリガ要素等を含む。マスキングモードインターフェース2510は、ユーザにマスキングモードの使用を知らせるためのマスキングモードに関する更なる情報も提供してもよい。マスキングモードインターフェース2510は、専門家オプション画面2502に戻るようナビゲートするためのトリガ要素2514aも含む。トリガ要素2514bは、参照経路T2で示されるように、センサ測定を行うことのリマインダを設定する画面をユーザに提示する。
トリガ要素2514bが選択されたら、ユーザに測定を行うことのリマインダを提供するよう装置を設定できるようにするマスキングリマインダ(MASKED REM)画面2516が表示される。例えば、装置のリマインダ機能を作動または作動停止させるために、要素2518が選択され得る。ユーザにリマインダの選択肢を知らせるための更なる情報も提供されてもよい。リマインダが“オフ(off)”であり、ユーザがトリガ要素2520aを選択した場合には、ユーザは専門家オプション画面2502に戻される。リマインダが“オン(on)”であり、ユーザがトリガ要素2520bを選択した場合には、リマインダを開始する時刻をユーザが設定できるようにするマスキングリマインダ時刻(MASKED REM-TIME)画面2522が表示される。時刻が設定されたら、ユーザは、マスキングモードが作動されたことを示すマスキング完了(MASKED COMP)画面252をトリガするトリガ要素2522bを選択できる。一部の実施形態では、マスキングモードのリマインダは、所定の期間(例えば、数時間、8時間、12時間、24時間等)だけ設定される。一部の実施形態では、次のリマインダの前にユーザが手動でスキャンを実行した場合には、リマインダのタイマー期間は自動的にリセットされる。特定の実施形態では、装置はリマインダ遅延選択肢を含み、例えば、マスキングモードでリマインダが作動された際に、ユーザはプリセットされた時間の長さだけリマインダを遅らせる選択肢を有する。ユーザがトリガ要素2524で確認したら、装置は専門家オプション画面2502に戻るようナビゲートする。
計算機開始インターフェース
設定手順2000を容易にするグラフィカルユーザインターフェースは、本明細書で先に述べたような、計算機開始インターフェース2186を含んでもよい。計算機開始インターフェース2186は、専門家オプション画面2154にあるインスリン計算機2157選択肢のタッチスクリーンボタンを押すことによって開始され得る。インスリン計算機2157選択肢のタッチスクリーンボタンを押すと、計算機のオン/オフ状態が決定される。計算機がオンである場合には、参照経路(X2)2187が開始され、これによって“計算編集”(CALC EDIT)画面2188が表示される。計算編集画面2188は、“計算機をオフにする”タッチスクリーンボタン2189を含む。“計算機をオフにする”ボタン2189を押すと、インスリン計算機がオフにされたことを示すプロンプトを提供する計算オフ画面2190が表示される。この場合には、グルコースレベルをチェックする際に、計算機ボタンを使用できない。計算オフ画面2190は“完了”タッチスクリーンボタンを含み、これが押されると、参照経路(V2)2192が開始され、ユーザは専門家オプション画面2154に戻される。
計算編集画面2188は“計算機設定変更”タッチスクリーンボタン2193も含む。計算機設定変更”タッチスクリーンボタン2193を押すと、参照経路(B3)2194が開始される(詳細は後述する)。計算編集画面2188は“戻る”タッチスクリーンボタン2195も含み、これが押されると、参照経路(W2)2196が開始され、ユーザは専門家オプション画面2154に戻される。
上述のように、インスリン計算機2157選択肢のタッチスクリーンボタンを押すと、計算機のオン/オフ状態が決定される。計算機がオフである場合には“I TAKE”画面2197が表示される。“I TAKE”画面2197は、“患者は食事時に速効型(短時間作用型)インスリンを摂取しますか?”というプロンプトを含む。“I TAKE”画面2197は、上記のプロンプトに対する“はい”または”いいえ”の回答を示すために押され得る空の円2198も含む。なお、図29は“はい”の選択肢が選択されている状態を示す。“I TAKE”画面2197は“次へ”タッチスクリーンボタン2199も含み、これにより、“はい”の選択肢が選択された場合の参照経路(Z2)2200が開始される(詳細は後述する)。
参照経路(B3)2194および参照経路(Z2)2200では、タッチスクリーントグル要素2203を用いて“簡単”な設定の選択肢が選択されているかまたは“高度”な設定の選択肢が選択されているかに応じて、計算タイプ(CALC TYPE)01画面2201または計算タイプ(CALC TYPE)02画面2202が表示される。“簡単”な設定の選択肢は、食事時に一定の量の速効型インスリンの投与から開始する患者に対して用いられ、“高度”な設定の選択肢は、食事時の速効型インスリン投与量を調節するために炭水化物(のグラムまたはサービング数)を考慮する患者に対して用いられる。計算タイプ01画面2201および計算タイプ02画面2202はそれぞれ、“戻る”タッチスクリーンボタン2204および“次へ”タッチスクリーンボタン2205を含む。その前に見た画面が“I TAKE”2197であった場合には、“戻る”ボタン2204を押すと、参照経路(Y2)2206を通って、ユーザは“I TAKE”2197に戻される。その前に見た画面が計算編集2188であった場合には、“戻る”ボタン2204を押すと、参照経路(A3)2207を通って、ユーザは計算編集2188に戻される。“次へ”タッチスクリーンボタン2205に触れると、簡単な設定の選択肢が選択されているかまたは高度な設定の選択肢が選択されているかに応じて、参照経路(D3)2208または(E3)2209が開始される。
参照経路(D3)2208では、“計算ステップ簡単”(CALC STEPS EZ)画面2210が表示され、この画面は、“この設定には2つのパートがあります。1)患者の食事時のインスリン投与量をそれぞれ入力して下さい。2)患者の補正設定を入力して下さい。”というプロンプトを含む。“計算ステップ簡単”画面2210は“戻る”タッチスクリーンボタン2211および“次へ”タッチスクリーンボタン2212を含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2211を押すと、参照経路(C3)2213を通って、ユーザは計算タイプ01画面2201および計算タイプ02画面2202に戻される。“次へ”タッチスクリーンボタン2212を押すと、簡単な計算設定インターフェース2214(詳細は後述する)が開始される。
参照経路(E3)2209では、“計算ステップ高度”(CALC STEPS ADV)画面2215が表示され、この画面は、“この設定には2つのパートがあります。1)患者の食事時のインスリン設定を入力して下さい。2)患者の補正設定を入力して下さい。”というプロンプトを含む。“計算ステップ高度”画面2215は“戻る”タッチスクリーンボタン2216および“次へ”タッチスクリーンボタン2217を含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2216を押すと、参照経路(C3)2213を通って、ユーザは計算タイプ01画面2201および計算タイプ02画面2202に戻される。“次へ”タッチスクリーンボタン2217を押すと、食物単位(FOOD UNITS)01画面2218が表示される。食物単位01画面2218は、“食物を入力する単位”というプロンプトと、対応する空の円2219の1つを押すことによって選択可能な“炭水化物のグラム数”および“サービング数”の2つの選択肢とを含む。なお、図29は、“炭水化物のグラム数”の選択肢が選択されている状態を示す。食物単位01画面2218は“戻る”タッチスクリーンボタン2220および“次へ”タッチスクリーンボタン2221を含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2220を押すと、ユーザは“計算ステップ高度”画面2215に戻される。“次へ”タッチスクリーンボタン2221を押すと、高度な計算設定インターフェース2222(詳細は後述する)が開始される。食物単位01画面2218は“?”タッチスクリーンボタンも含み、これが押されると、参照経路(F3)2223が開始され、図29の画面H01(2224)、H02(2225)、およびH03(2226)を参照して示されるように、“炭水化物のグラム数”または“サービング数”の選択に関する更なる情報が提供される。
簡単な計算設定インターフェース
図30を参照し、簡単な計算設定インターフェース2214について説明する。朝食2227、昼食2228、および夕食2229の三度の食事のそれぞれの食事計算(MEAL CALC)画面が提供される。これらの各画面は、各食事と関連づけられた表示されるインスリンの単位を調節するための上向きおよび下向きの矢印2230を含む。これらの各画面は、簡単な計算設定インターフェース2214の画面間をナビゲートするための“戻る”タッチスクリーンボタンおよび“次へ”タッチスクリーンボタンも含む。最後に、これらの各画面は“?”タッチスクリーンボタン2231を含み、これが押されると、参照経路(G3)2232が開始される。参照経路(G3)2232では、“この食事をカバーするためにあなたが推奨される速効型インスリンの単位数を入力して下さい”というプロンプトを含む画面2233が表示される。夕食2229画面から“次へ”タッチスクリーンボタンを押すと、補正目標画面2234が表示される。
補正目標画面2234は、目標グルコース範囲2237の低い方の目標(例えば、70mg/dL)を調節するための第1の上向きおよび下向きの矢印(2235および2236)と、目標グルコース範囲2237の高い方の目標(例えば、130mg/dL)を調節するための第2の上向きおよび下向きの矢印(2238および2239)とを含む。補正目標画面2234は“?”タッチスクリーンボタン2240を含み、これが押されると、参照経路(H3)2241が開始される。参照経路(H3)2241では、“目標は、高いグルコース測定値を補正するために追加の速効型インスリンが必要な場合の、望ましいグルコース値です”というプロンプトを含む画面2242が表示される。補正目標画面2234から“次へ”タッチスクリーンボタンを押すと、補正係数画面2243が表示される。補正係数画面2243は、インスリン補正係数2245を調節するための上向きおよび下向きの矢印2244を含む。補正係数設定(SET CORR FCTR)が1より下までスクロールされた場合には、“インスリン補正無し”というプロンプトを有する“補正無し(NO CORR)”画面2249が表示される。補正係数画面2243は“?”タッチスクリーンボタン2246を含み、これが押されると、参照経路(I3)2247が開始される。参照経路(I3)2247では、“読取器はこの値を用いて、高いグルコースを目標値または目標範囲まで下げるために必要な速効型インスリンの単位数を決定します”というプロンプトを含む画面2248が表示される。補正係数画面2243から“次へ”タッチスクリーンボタンを押すと、残存インスリン(IOB)設定インターフェース2250(詳細は後述する)が開始される。
高度な計算設定インターフェース
図31を参照し、高度な計算設定インターフェース2222について説明する。画面2218で“炭水化物のグラム数で”が選択されて高度な計算設定インターフェース2222が開始されると、炭水化物比設定(SET CARB RATIO)画面2251が表示される。炭水化物比設定画面2251は、補正係数2253を調節するための上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2252を含む。炭水化物比設定画面2251は、“時間帯で”タッチスクリーンボタン2254も含む。
“時間帯で”タッチスクリーンボタン2254を押すと、“補正時間リスト”(CR TIME LIST)画面2255が表示される。補正時間リスト画面2255は、補正係数2253の期間(例えば、朝、昼、夕方、または夜)を選択するために用いられ得るタッチスクリーンボタン2256を含む。タッチスクリーンボタン2256の1つを押すと、時間帯ごとの補正係数2253を調節するための上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2258を含む“補正時間”(CR TIME)画面2257が表示される。補正時間画面2257は“OK”タッチスクリーンボタン2259を含み、これが押されると、表示されている時間帯ごとの補正係数2253が選択され、ユーザは補正時間リスト画面2255に戻される。時間リスト画面2255は、炭水化物比設定画面2251に戻るための“戻る”タッチスクリーンボタン2260と、時間帯ごとの補正係数2253の設定が完了したことを示すと共に一部の実施形態では補正設定インターフェース2268(詳細は後述する)を開始するための“完了”タッチスクリーンボタン2261とを含む。
炭水化物比設定画面2251および補正時間リスト画面2255はそれぞれ“?”タッチスクリーンボタン2264を含み、これが押されると、炭水化物比情報画面2265が表示される。炭水化物比情報画面2265は、“炭水化物比は、1単位のインスリンがカバーする炭水化物の量です”というプロンプトを表示する。炭水化物比情報画面2265から“OK”タッチスクリーンボタン2266を押すと、ユーザは炭水化物比設定画面2251または補正時間リスト画面2255に適宜戻される。
炭水化物比設定画面2251は“戻る”タッチスクリーンボタン2262および“完了”タッチスクリーンボタン2263を含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2262を押すと、参照経路(J3)2267を通って、ユーザは本明細書で先に説明した計算開始インターフェース2186に戻される。“完了”タッチスクリーンボタン2263を押すと、参照経路(K3)2269を通って、補正設定インターフェース2268が開始される。
画面2218で“サービング数で”が選択されて高度な計算設定インターフェース2222が開始すると、サービング数定義画面2270が表示される。サービング数定義画面2270は、サービング数定義2272(例えば、1サービング数=10.0グラム炭水化物)を調節するための上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2271を含む。サービング数定義画面2270は“戻る”タッチスクリーンボタン2273および“次へ”タッチスクリーンボタン2274も含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2273を押すと、ユーザは本明細書で先に説明した計算開始インターフェース2186に戻される。“次へ”タッチスクリーンボタン2274を押すと、炭水化物比サービング数設定画面2275が表示される。炭水化物比サービング数設定画面2275は、サービング数比2277(例えば、1サービング数に対して1.5単位のインスリン)を調節するための上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2276を含む。炭水化物比サービング数設定画面2275は、“時間帯で”タッチスクリーンボタン2278も含む。
“時間帯で”タッチスクリーンボタン2278を押すと、補正サービング数時間リスト(CR SVG TIME LIST)画面2279が表示される。補正サービング数時間リスト画面2279は、サービング数比2277の期間(例えば、朝、昼、夕方、または夜)を選択するために用いられ得るタッチスクリーンボタン2280を含む。タッチスクリーンボタン2280の1つを押すと、補正サービング数時間画面2281が表示され、この画面は、時間帯ごとのサービング数比2277を調節するための上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2282を含む。補正サービング数時間画面2281は“OK”タッチスクリーンボタン2283を含み、これが押されると、表示されている時間帯ごとのサービング数比2277が選択され、ユーザは補正サービング数時間リスト画面2279に戻される。補正サービング数時間リスト画面2279は、炭水化物比サービング数設定画面2275に戻るための“戻る”タッチスクリーンボタン2284と、補正設定インターフェース2268(詳細は後述する)を開始するための“完了”タッチスクリーンボタン2285とを含む。
炭水化物比サービング数設定画面2275は“戻る”タッチスクリーンボタン2286および“次へ”タッチスクリーンボタン2287を含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2286を押すと、ユーザはサービング数定義画面2270に戻される。“次へ”タッチスクリーンボタン2287を押すと、補正設定インターフェース2268(詳細は後述する)が開始される。
サービング数定義画面2270、炭水化物比サービング数設定画面2275、および補正サービング数時間リスト画面2279のそれぞれは“?”タッチスクリーンボタン2288を含み、これが押されると、参照経路(L3)2290を通って、サービング数比情報画面2289が表示される。サービング数比情報画面2289は、“サービング数比は、1サービング数をカバーするインスリンの量です”等というプロンプトを表示する。サービング数比情報画面2289から“OK”タッチスクリーンボタン2291を押すと、ユーザはサービング数定義画面2270、炭水化物比サービング数設定画面2275、または補正サービング数時間リスト画面2279に適宜戻される。
補正設定インターフェース
図32を参照し、補正設定インターフェース2268について説明する。補正設定インターフェース2268が開始されると、目標タイプ画面2292が表示される。目標タイプ画面2292は、“患者はどのようにグルコースを補正しますか”等のプロンプトを含む。目標タイプ画面2292は、1)“単一の目標値になるように”、および、2)“目標範囲になるように”という選択肢等を含み、選択肢と関連づけられた対応する空の円2293の1つを押すことによって、それらの1つが選択され得る。なお、図32は“単一の目標値になるように”の選択肢が選択されている状態を示す。目標タイプ画面2292は“戻る”タッチスクリーンボタン2294および“次へ”タッチスクリーンボタン2295も含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2294を押すと、ユーザはその前に見た画面(炭水化物比設定画面2251、補正時間リスト画面2255、炭水化物比サービング数設定画面2275、または補正サービング数時間リスト画面2279)に戻される。
画面2292で“単一の目標値になるように”の選択肢が選択されているときに、“次へ”タッチスクリーンボタン2295を押すと、補正目標画面2296が表示される。補正目標画面2296は、補正目標2298(例えば、100mg/dL)を調節するための上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2297を含む。補正目標画面2296は、“時間帯で”タッチスクリーンボタン2299も含む。“時間帯で”タッチスクリーンボタン2299を押すと、参照経路(P3)2300(詳細は後述する)が開始される。補正目標画面2296は“戻る”タッチスクリーンボタン2301および“次へ”タッチスクリーンボタン2302も含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2301を押すと、ユーザは目標タイプ画面2292に戻される。“次へ”タッチスクリーンボタン2302を押すと、参照経路(O3)2303(詳細は後述する)が開始される。
画面2292で“目標範囲になるように”の選択肢が選択されているときに、“次へ”タッチスクリーンボタン2295を押すと、補正目標範囲画面2304が表示される。補正目標範囲画面2304は、補正目標範囲2306の下限(例えば、70mg/dL)を調節するための第1の上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2305Aを含む。補正目標範囲画面2304は、補正目標範囲2306の上限(例えば、130mg/dL)を調節するための第2の上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2305Bも含む。補正目標範囲画面2304は、“時間帯で”タッチスクリーンボタン2307も含む。“時間帯で”タッチスクリーンボタン2307を押すと、参照経路(M3)2308(詳細は後述する)が開始される。補正目標範囲画面2304は“戻る”タッチスクリーンボタン2309および“次へ”タッチスクリーンボタン2310も含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2309を押すと、ユーザは目標タイプ画面2292に戻される。“次へ”タッチスクリーンボタン2310を押すと、参照経路(O3)2303(詳細は後述する)が開始される。目標タイプ画面2292は“?”タッチスクリーンボタン2311を含み、これが押されると、“計算機は、グルコースを或る数値または或る範囲内にするために必要なインスリンの量を決定できます”等を示すプロンプトを含む目標情報画面2312が表示される。“OK”タッチスクリーンボタン2313を押すと、ユーザは目標タイプ画面2292に戻される。
補正目標画面2296および補正目標範囲画面2304はそれぞれ、“?”タッチスクリーンボタン2314を含み、これが押されると、“補正目標設定では、患者のグルコース測定値が目標より高いかまたは低い場合に、患者のインスリン投与量を調節するグルコース目標を設定できます”等のプロンプトを含む目標情報画面2315が表示される。“OK”タッチスクリーンボタン2316を押すと、ユーザは補正目標画面2296または補正目標範囲画面2304に適宜戻される。
上述のように、画面2296で“時間帯で”タッチスクリーンボタン2299を押すと、参照経路(P3)2300が開始される。参照経路(P3)2300が開始されると、目標時間リスト(TARGET TIME LIST)画面2317が表示され、この画面は、補正目標2298の時間帯(例えば、朝、昼、夕方、または夜)を選択するためのタッチスクリーンボタン2318を含む。タッチスクリーンボタン2318の1つを押すと、目標時間(TARGET TIME)画面2319が表示される。目標時間画面2319は、選択された時間帯の補正目標2298を調節するための上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2320を含む。目標時間画面2319は、選択された時間帯の調節された補正目標2298を承認して、ユーザを目標時間リスト画面2317に戻すための“OK”タッチスクリーンボタン2320も含む。目標時間リスト画面2317は“戻る”タッチスクリーンボタン2321および“完了”タッチスクリーンボタン2322を含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2321を押すと、参照経路(Q3)2323が開始され、これによりユーザは補正目標画面2296に戻される。“完了”タッチスクリーンボタン2322を押すと、参照経路(S3)2324(詳細は後述する)が開始される。
上述のように、画面2304で“時間帯で”タッチスクリーンボタン2307を押すと、参照経路(M3)2308が開始される。参照経路(M3)2308が開始されると、目標範囲時間リスト画面2325が表示され、この画面は、補正目標範囲2306の時間帯(例えば、朝、昼、夕方、または夜)を選択するためのタッチスクリーンボタン2326を含む。タッチスクリーンボタン2326の1つを押すと、目標範囲時間画面2327が表示される。目標範囲時間画面2327は、選択された時間帯の補正目標範囲2306の下限を調節するための第1の上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2328を含む。目標範囲時間画面2327は、選択された時間帯の補正目標範囲2306の上限を調節するための第2の上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2329を含む。目標範囲時間画面2327は、選択された時間帯の調節された補正目標範囲2306を承認して、ユーザを目標範囲時間リスト画面2325に戻すための“OK”タッチスクリーンボタン2330も含む。目標範囲時間リスト画面2325は“戻る”タッチスクリーンボタン2331および“完了”タッチスクリーンボタン2332を含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2331を押すと、参照経路(N3)2333が開始され、これによりユーザは補正目標範囲画面2304に戻される。“完了”タッチスクリーンボタン2332を押すと、参照経路(S3)2324(詳細は後述する)が開始される。
目標時間リスト画面2317および目標範囲時間リスト画面2325はそれぞれ“OK”タッチスクリーンボタン2334を含み、これが押されると、補正目標設定では、患者のグルコース測定値が目標より高いかまたは低い場合に、患者のインスリン投与量を調節するグルコース目標を設定できます”等を示すプロンプトを含む目標情報画面2315が表示される。“OK”タッチスクリーンボタン2316を押すと、ユーザは目標時間リスト画面2317または目標範囲時間リスト画面2325に適宜戻される。
上述のように、“次へ”タッチスクリーンボタン2302または2310を押すと、参照経路(O3)2303が開始される。同様に、“完了”ボタン2322または2332を押すと、参照経路(S3)2324が開始される。参照経路(O3)2303および(S3)2324では、補正係数設定(SET CORR FCTR)画面2335が表示される。補正係数設定画面2335は、インスリン補正係数2337(例えば、10mg/dLに対して1uのインスリン)を調節するための上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2336を含む。補正係数設定画面2335は、“時間帯で”タッチスクリーンボタン2338も含み、これが押されると、補正係数時間リスト(CF TIME LIST)画面2339が表示される。補正係数時間リスト画面2339は、補正係数2337の時間帯(例えば、朝、昼、夕方、または夜)を選択するためのタッチスクリーンボタン2340を含む。
タッチスクリーンボタン2340をの1つを押すと、“時間ごとの補正係数”(CF BY TIME)画面2341が表示される。時間ごとの補正係数画面2341は、選択された時間帯の補正係数2337を調節するための上向きおよび下向きのタッチスクリーン矢印2342を含む。時間ごとの補正係数画面2341は、選択された時間帯の調節された補正係数2337を承認して、ユーザを補正係数時間リスト画面2339に戻すための“OK”タッチスクリーンボタン2343も含む。
補正係数時間リスト画面2339は“戻る”タッチスクリーンボタン2344および“完了”タッチスクリーンボタン2345を含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2344を押すと、ユーザは補正係数設定画面2335に戻される。“完了”タッチスクリーンボタン2345を押すと、残存インスリン(IOB)インターフェース2346(詳細は後述する)が開始される。
補正係数設定画面2335は“戻る”タッチスクリーンボタン2347および“次へ”タッチスクリーンボタン2348を含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2347を押すと、オプションである“時間帯ごとの目標”の形式が選択されているか否かに応じて、参照経路(T3)2348または(R3)2347が開始される。“次へ”タッチスクリーンボタン2348を押すと、残存インスリン(IOB)インターフェース2346が開始される。参照経路(R3)2347では、ユーザは補正目標範囲画面2304または補正目標画面2296に適宜戻される。参照経路(T3)2348では、ユーザは目標範囲時間リスト画面2325または目標時間リスト画面2317に適宜戻される。
補正係数設定画面2335および補正係数時間リスト画面2339はそれぞれ、“?”タッチスクリーンボタン2349を含み、これが押されると、情報画面2350が表示される。情報画面2350は、“読取器はこの値を用いて、高グルコースを目標値または目標範囲まで下げるために必要な速効型インスリンの単位数を決定します”等を示すプロンプトを表示する。情報画面2350は、ユーザを補正係数設定画面2335または補正係数時間リスト画面2339に適宜戻すための“OK”タッチスクリーンボタン2351も含む。
残存インスリン(IOB)設定インターフェース
図33を参照し、残存インスリン(IOB)設定インターフェース2346について説明する。IOB設定インターフェース2346が開始されると、インスリン持続時間設定(SET INS DUR)画面2352が表示される。インスリン持続時間設定画面2352は、インスリン持続時間(例えば、4時間30分)を調節するための上向きおよび下向きのタッチスクリーンボタン2353を含む。インスリン持続時間設定画面2352は“戻る”タッチスクリーンボタン2355および“次へ”タッチスクリーンボタン2356も含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2355を押すと、ユーザは、例えば補正係数設定画面2335または補正係数時間リスト画面2339等の前に見ていた画面に戻される。“次へ”タッチスクリーンボタン2356を押すと、IOB質問(IOB ASK)画面2357が表示される。インスリン持続時間設定画面2352は“?”タッチスクリーンボタン2358も含み、これが押されると、インスリン持続時間説明画面2359が表示される。インスリン持続時間説明画面2359は、“インスリン持続時間は、速効型インスリンが患者の体内で作用し続ける時間の長さです”等、“読取器は、インスリン投与量を計算する際に、インスリン持続時間の値、および患者の最後の投与量の時刻を用います”等を示すプロンプトを表示する。インスリン持続時間説明画面2359は“OK”タッチスクリーンボタンを含み、これが押されると、ユーザはインスリン持続時間設定画面2352に戻される。
IOB質問画面2357は、“残存インスリンの記号をホーム画面に表示しますか?”等を示すプロンプトを表示する。IOB質問画面2357は、“はい”および“いいえ”の選択肢を含み、選択肢と関連づけられた対応する空の円2361の1つを押すことによってそれらの一方が選択され得る。なお、図33は、“はい”の選択肢が選択されている状態を示す。IOB質問画面2357は“戻る”タッチスクリーンボタン2362および“次へ”タッチスクリーンボタン2363を含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2362を押すと、ユーザはインスリン持続時間設定画面2352に戻される。“次へ”タッチスクリーンボタン2363を押すと、計算完了(CALC DONE)画面2364が表示される。IOB質問画面2357は“?”タッチスクリーンボタン2365も含み、これが押されると、インスリン計算機説明画面2366が表示される。インスリン計算機説明画面2366は、“インスリン計算機は、患者の体内に残っている速効型インスリンの量を推定します”等、および“‘はい’が選択された場合、この推定値が記号としてホーム画面に表示されます”等を示すプロンプトを表示する。なお、図33にには記号2367が示されている。インスリン計算機説明画面2366は“OK”タッチスクリーンボタンを含み、これが押されると、ユーザはIOB質問画面2357に戻される。
計算完了画面2364は、設定が完了したことを示すプロンプトを含み、“グルコースをチェックした際に、インスリン計算機を使用できます”等を示すプロンプトを含んでもよい。計算完了画面2364は“戻る”タッチスクリーンボタン2368および“完了”タッチスクリーンボタン2369も含む。“戻る”タッチスクリーンボタン2368を押すと、ユーザはIOB質問画面2357に戻される。“完了”タッチスクリーンボタン2369を押すと、ユーザは本明細書に記載される読取器のホーム画面に戻される。
“変更を保存”インターフェース
“変更を保存”インターフェース2370は、シーケンスが完了する前に、読取器にストリップが挿入された場合2371、またはホームボタンが押された場合2372に、変更を保存することをユーザにリマインドするよう動作する。読取器にストリップが挿入された場合2371には、参照経路(U3)2373が開始される。参照経路(U3)2373では、リマインダプロンプト2374がユーザに表示される。“変更を保存しますか?”等を示すプロンプトを含む“変更を保存”画面2375が表示される。変更を保存画面2375は、“はい”タッチスクリーンボタン2376および“いいえ”タッチスクリーンボタン2377を含む。“いいえ”ボタン2377が押された場合、または10秒以内に選択が行われなかった場合には、設定は以前の値に戻る。“はい”ボタン2376が押された場合には、新たな設定が保存される。どちらの場合にも、挿入されたテストストリップの識別に基づいて、血中グルコースストリップ検査インターフェースまたはケトンストリップ検査インターフェースが適宜開始される。
参照経路(V3)2378では、リマインダプロンプト2379がユーザに表示される。“変更を保存しますか?”等を示すプロンプトを含む“変更を保存”画面2380が表示される。“変更を保存”画面2380は、“はい”タッチスクリーンボタン2381および“いいえ”タッチスクリーンボタン2382を含む。“いいえ”ボタン2382が押された場合には、設定が以前の値に戻る。“はい”ボタン2381が押された場合には、新たな設定が保存される。どちらの場合にも、ユーザは本明細書に記載されるホーム画面に戻される。
データ管理ソフトウェアに関する更なる情報
以下の段落および図面では、自動支援ソフトウェアの更なる情報が提供される。なお、例示的なインターフェースフローは例示的なものであり、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
例示的なインターフェースフロー
アプリケーションの開始
図36は、一実施形態による、RDソフトウェアを開始する方法4000を示す。ブロック4002で、読取器は、例えばユーザのコンピューター等のリモート処理装置に接続される。ブロック4004では、リモート処理装置にソフトウェアがインストールされているか否かが決定される。否定された場合には、ブロック4006で示されるように、ユーザは、読取器に格納されているインストーラファイルを実行するよう促される。ユーザが承認した場合には、ブロック4008で示されるように、データ管理ソフトウェア(RDソフトウェア)インストールウェブサイトを表示するデフォルトのブラウザが起動される。ユーザは、RDソフトウェアのインストールの開始を選択してもよく、ブロック4010および4012で示されるように、リモート装置にインストーラアプリケーションがダウンロードされ、インストーラアプリケーションのインストールが完了される。ブロック4012および4014で示されるように、標準オペレーションシステム(OS)インストーラアプリケーションが実行され、RDソフトウェアが起動される。
再びブロック4004を参照すると、RDソフトウェアがリモート装置に既にインストールされている場合には、RDソフトウェアが現在実行中であるか否かが決定される。肯定された場合には、ブロック4026で、読取器のランディング画面がユーザに提示される。
RDソフトウェアが現在実行中でない場合には、ブロック4020で示されるように、検体モニタリング装置がリモート装置に接続されたときにRDソフトウェアを自動的に起動する自動起動が有効にされているか否かが決定される。自動起動が有効にされている場合には、リモート装置でRDソフトウェアが起動される。自動起動が有効にされていない場合には、ブロック4022で示されるように、ユーザは、所望のときにソフトウェアを手動で起動してもよい。
RDソフトウェアが起動されたら、ブロック4034で表されるように、ソフトウェアは自動的に、ソフトウェアの更新が入手可能であるか否かを決定するか、または尋ねて決定してもよい。RDソフトウェアは、例えば、インターネットを介してサーバにアクセスして、現在入手可能な更新を決定し、ソフトウェアのバージョンと前回の更新とを比較して、行われていない追加の更新があるかどうかを確認してもよい。新たな更新が入手可能でない場合には、ブロック4036で示されるように、RDソフトウェアアプリケーションは、ユーザがRDソフトウェアを使用できるようにするためのデータ管理開始処理を続ける。
新たな更新が入手可能である場合には、ブロック4026で示されるように、読取器ランディング画面が表示される。ユーザがその時点では更新ルーチン実行しないことを選択した場合には、ブロック4036で示されるように、RDソフトウェアアプリケーションは、ユーザがRDソフトウェアを使用できるようにするためのデータ管理開始処理を続ける。ユーザが更新をインストールすることを選択した場合には、ブロック4036でデータ管理開始処理を続ける前に、ブロック4024で示されるように、更新ルーチンが実行される。
ブロック4002を開始する代わりに、ブロック4028で示されるように、ユーザがリモート装置に既にインストールされているRDソフトウェアを起動した場合には、ブロック4030で示されるように、検体モニタリング装置がリモート装置に接続されているか否かが決定される。読取器装置が接続されていない場合には、ブロック4032で示されるように、RDソフトウェアの実行中にユーザを支援するための読取器ウェルカム画面が表示される。読取器がリモート装置に接続されている場合には、ブロック4034について示すと共に述べたように、入手可能な更新があるか否かが決定される。
図37は、一実施形態による、データ管理開始処理4036のフローチャートを示す。RDソフトウェアが開始されると、ブロック4042で示されるように、読取器装置にデータ(例えば、センサ測定値)があるか否かが決定される。読取器装置にデータがない場合には、ブロック4044で示されるように、読取器装置が既に設定されているか否かが決定される。否定された場合には、ブロック4046で示されるように、読取器設定処理においてユーザをガイドするためのガイド付き読取器設定−ウェルカム画面がユーザに提示される。読取器装置が以前に設定済である場合には、読取器装置とリモート装置とが同期していない(例えば、読取器装置の時刻とリモート装置の時刻とが異なる)か否かが決定される。読取器装置が同期していない場合には、ブロック4052で示されるように、その旨をユーザに知らせて同期できるようにするための“読取器が同期していません”画面が提供される。読取器装置が同期している場合には、ブロック4050で示されるように、読取器ランディング画面が表示される。
再びブロック4042を参照すると、読取器装置にセンサ測定値データがある場合には、ブロック4054で示されるように、自動的にまたはユーザが確認したら、データがリモート装置にダウンロードされ得る。ブロック4054では、読取器装とリモート装置とが同期していないか否かが決定される。肯定された場合には、“読取器が同期していません”画面が表示される。同期している場合には、ブロック4058で示されるように、リモート装置でリポートを作成するのは初めてか否かが決定される。肯定された場合には、ブロック4060で示されるように、リポートの設定についてユーザを支援するためのガイド付きリポート設定−ウェルカム画面が表示される。リモート装置でリポートを作成するのが初めてでない場合には、所定のまたは予めカスタマイズされたリポートの迅速な表示および/または印刷を可能にするクイック印刷機能が有効にされているか否かが決定される。クイック印刷機能が有効にされていない場合には、ブロック4068で示されるように、ユーザがリポートを作成できるようにするためのリポート作成画面がユーザに提示される。
図38は、一実施形態によるウェルカム画面の例を示す。ウェルカム画面5000は、ユーザがソフトウェアを起動した後、読取器装置を接続する前に、例えば、システムが現在、接続された読取器を認識していないことをユーザに知らせて、ユーザに読取器を接続するよう促すために示されてもよい。画面5000は、RDソフトウェアの読取器モードおよびリポートモードにそれぞれ対応する読取器タブ5002およびリポートタブ5004を含む。タブ5002、5004は、RDソフトウェアの他の画面でも維持される。一実施形態では、読取器がリモート装置に接続されていない場合には、ユーザは読取器モードおよびリポートモードにアクセスできない。
読取器モード
図39は、読取器装置の設定および制御に用いられる機能にアクセスして設定を行うために、読取器モードにおいてナビゲートする方法4080のフローチャートを示す。読取器設定は、読取器モードおよび画面の集合から開始される機能を介して、読取器装置から直接読み込まれ、または読取器装置に直接保存される。
ブロック4082は、読取器ランディング画面を表しており、ここでは、読取器に関する詳細にアクセスし得る。図40は、一実施形態による、読取器装置が接続されたときに表示される画面の例を示す。画面5050は、更新通知5056と、接続されている読取器のプロフィールの概要とを含む。画面5050は、後で更に述べる、プロフィール画面、設定画面、カスタム注記画面、リマインダ画面、専門家オプション画面、およびバックアップ画面等の読取器モードの他の画面を開始するためのトリガ要素のメニュー5058も含む。
図41は、一実施形態による、読取器装置が同期していないことを示すために表示される画面の例を示す。画面5050は、ユーザに、読取器装置が同期していない可能性があることを知らせるための“同期していない”という内容の通知5080を表示すると共に、ユーザが読取器装置を同期できるようにするための、同期に関する更なる詳細(例えば、読取器の時刻とリモート装置の時刻)を更に提供してもよい。例えば、ユーザが読取器装置を同期させることを選択できるようにするトリガ要素5081が提供される。
図39に示されるように、ブロック4082の読取器ランディング画面から、ユーザは、読取器ランディング画面からアクセスできる読取器モードの他の画面(例えば、ブロック4084のプロフィール画面、ブロック4086の設定画面、ブロック4088のカスタム注記画面、ブロック4090のリマインダ画面、ブロック4092の専門家オプション画面、およびブロック4094のバックアップ画面等)を開始するためのトリガ要素のメニュー5058を選択してもよい。
ブロック4084では、プロフィール画面がユーザに提示される。図42は、一実施形態によるプロフィール画面5086を示す。図示されるように、プロフィール画面5086は、例えば、ユーザが、読取器装置と関連づけられる氏名および患者IDを設定できるセクション5058を提供する。図示されるように、プロフィール画面5086には、様々な画面を開始するためのトリガ要素のメニュー5058が維持される。
再び図39を参照すると、ブロック4086では、設定画面がユーザに提示される。設定画面は、一般設定(例えば、時刻、日付、時計、スタイル、言語、音および振動の選択肢、同期設定)および目標ゾーン設定(例えば、グルコース目標ゾーン設定)をユーザが調節できるようにする画面を提供する。
ブロック4088では、カスタム注記画面がユーザに提示され、この画面では、ユーザが読取器装置から注記を閲覧、編集、および/または消去できる。これらの注記は、デフォルトの注記またはユーザによってカスタマイズされた注記であり得る。
ブロック4090では、リマインダ画面がユーザに提示され、この画面では、ユーザが読取器装置からリマインダを閲覧、編集、および/または消去できる。ユーザにグルコースチェック測定、インスリン摂取等をリマインドするリマインダが提供され得る。
ブロック4092では、専門家オプション画面がユーザに提示され、この画面では、ユーザが、訓練を受けた医療の専門家(HCP)のみによってアクセスされるべき、制限された機能にアクセスできる。設定にアクセスするために、HCPのみに与えられたパスワードまたはパスコードが要求されてもよい。制限され得る機能の例は、インスリン計算機能の作動および設定、装置のマスキングモード動作、システムおよび/または装置の設定のリセット等である。
インスリン計算機設定インターフェース
本明細書に記載される読取器の健康管理ソフトウェアに関連して用いられ得る、健康管理ソフトウェアを介してインスリン計算機設定を入力する手順を容易にするグラフィカルユーザインターフェースの例示的な実施形態が提供される。以下、図43〜図46を参照して、このグラフィカルユーザインターフェースをより詳細に説明する。
一部のケースでは、読取器の健康管理ソフトウェアは、2以上のタイプの投薬量計算機のプログラミングを含んでもよい。健康管理ソフトウェアの設定中、健康管理ソフトウェアは、ユーザおよび/または医療の専門家に、投薬量計算機のタイプ(例えば、インスリンボーラス計算機)を選択するよう促してもよい。投薬量計算機のタイプの初期選択は、ユーザまたは医療の専門家によって所望に応じて変更されてもよい。特定の実施形態では、2以上のタイプの投薬量計算機が、2つのタイプのボーラス計算機を含む。例えば、2つのタイプのボーラス計算機は、簡単なボーラス計算機および高度なボーラス計算機を含み得る。
“簡単な計算機”、“簡単なボーラス計算機”、“シンプルなボーラス計算機”、“簡単なインスリン計算機”、または“シンプルなインスリン計算機”とは、推奨される投薬量(例えば、推奨されるインスリン投与量等)を決定するための基本的な機能を有するボーラス計算機を意味する。例えば、簡単なボーラス計算機は、一定の投薬量に基づいて、推奨される投薬量を決定するよう構成されたアルゴリズムを含んでもよい。これらの例では、簡単なボーラス計算機は、各食事毎に一定の投薬量(例えば、一定のインスリン投与量)が投与されるユーザに適したものであり得る。一部の実施形態では、簡単なボーラス計算機は、ユーザに投薬量を推奨する際に、一定の投薬量のみを考慮し、従って、一定の投薬量のリマインダおよび/または記録として機能する。
インスリン計算機インターフェース設定画面3800でインスリン計算機設定手順が開始され、ここでは、ユーザがインスリン計算機をオンまたはオフにするためのインスリン計算機On/Offトグルボタン3802を選択できる。インスリン計算機On/Offトグルボタンが“On”の位置で選択されると、インスリン計算機が作動され、後述するように設定され得る。簡単なインスリン計算機を作動させる“簡単”、および高度なインスリン計算機を作動させる“高度”の選択を可能にするインスリン計算機選択ボックス3804を選択することにより、所望のタイプのインスリン計算機(例えば、簡単または高度な計算機)を選択できる。
ユーザがインスリン計算機選択ボックス3804で“簡単”の選択肢を選択した場合には、インスリン計算機設定インターフェース画面3800は、簡単なボーラス計算機の設定選択肢を表示する。簡単なボーラス計算機の設定は図43に示されている。
特定の実施形態では、簡単なボーラス計算機は、例えば、一定の投薬量、目標血中グルコース範囲(例えば、補正目標)、およびインスリン感度(例えば、補正係数)であるが、それらに限定されない情報に基づいて、推奨される投薬量(例えば、推奨される速効型インスリン投与量)を決定してもよい。幾つかの例では、簡単なボーラス計算機は、推奨される投薬量の決定に、患者の残存インスリン等の情報も含めてもよい。例えば、食事(例えば、朝食、昼食、および夕食)ごとに一定の投薬量が入力されてもよい。
インスリン計算機設定インターフェース画面3800は、各食事についての量入力ボックスを含む。朝食の量入力ボックス3806、昼食の量入力ボックス3808、および夕食の量入力ボックス3810に、インスリンの単位として一定の投薬量が入力されてもよい。一部の実施形態では、補正目標範囲が入力されてもよい。インスリン計算機設定インターフェース画面3800は、目標範囲の最小値3812および目標範囲の最大値3814を入力するための補正目標範囲量入力ボックスを含む。一部の実施形態では、インスリン計算機設定インターフェース画面3800は、インスリン感度(例えば、補正係数)が1単位/Xmg/dL(Xは入力された補正係数の量)として入力され得る補正係数の量入力ボックス3816を含む。一部の実施形態では、インスリン計算機設定インターフェース画面3800は、傾向補正有効ラジオボタン3818または傾向補正無効ラジオボタン3820を選択することによってインスリン計算機の傾向補正を有効または無効にするためのラジオボタンを含む。
ユーザがインスリン計算機選択ボックス3824で“高度”の選択肢を選択した場合には、インスリン計算機設定インターフェース画面3822は、高度なボーラス計算機の設定選択肢を表示する。高度なボーラス計算機の設定は図44に示されており、インスリン計算機が炭水化物を炭水化物のグラム数で計算するよう設定されているときに使用可能な高度なボーラス計算機設定が示されている。
“高度な計算機”、“高度なボーラス計算機”または“高度なインスリン計算機”という記載は、推奨される投薬量(例えば、推奨されるインスリン投与量)の決定に、例えば、消費された炭水化物の量、炭水化物比、目標血中グルコース範囲(例えば、補正目標)、およびインスリン感度(例えば、補正係数)であるが、それらに限定されない更なる情報を含めるボーラス計算機を意味する。例えば、簡単な計算機のように各食事ごとの一定の投薬量を用いるのではなく、高度なボーラス計算機は、推奨される投薬量を決定するために、消費された炭水化物の量等といった、ユーザによって入力された投与量決定情報を用いてもよい。高度なボーラス計算機は、推奨される投薬量の決定に、患者の現在の血中グルコースレベル、運動量、目標検体濃度(例えば、目標血中グルコース範囲)、インスリン感度(例えば、補正係数)、インスリンの作用期間、炭水化物比、および残存インスリン情報(例えば、投薬量の時刻情報、所定の期間にわたる投薬量の頻度情報、および投薬量)であるが、それらに限定されない更なる投与量決定情報も含めてもよい。
インスリン計算機設定インターフェース画面3822は、“食物を入力する単位”選択ボックス3826を含み、これを選択すると、ユーザは、食物を炭水化物のグラム数で、またはサービング数で入力するようインスリン計算機を設定できる。“食物を入力する単位”選択ボックス3826で“炭水化物のグラム数”が選択された場合には、インスリン計算機設定インターフェース画面3822は、炭水化物のグラム数での高度なボーラス計算機の設定選択肢を表示する。
一部の実施形態では、炭水化物比が入力されてもよい。インスリン計算機設定インターフェース画面3822は、ユーザの炭水化物比の量を1単位/Xグラムの炭水化物(Xは入力される量)として入力するための炭水化物比の量入力ボックス3828を含む。一部の実施形態では、補正目標範囲が入力されてもよい。インスリン計算機設定インターフェース画面3822は、目標範囲の最小値3832および目標範囲の最大値3834を入力するための補正目標範囲の量入力ボックスを含む。幾つかの例では、補正目標選択ボックス3830から“単一の目標”(図示せず)を選択することにより、補正目標を目標範囲ではなく単一の目標値として入力してもよい。一部の実施形態では、インスリン計算機設定インターフェース画面3822は、インスリン感度(例えば、補正係数)が補正係数の1単位/Xmg/dL(Xは入力される量)として入力され得る補正係数の量入力ボックス3836を含む。一部の実施形態では、インスリン計算機設定インターフェース画面3822は、傾向補正有効ラジオボタン3838または傾向補正無効ラジオボタン3840を選択することにより、インスリン計算機の傾向補正を有効または無効にするためのラジオボタンを含む。
特定の例では、図45に示されるように、時間帯ごとの炭水化物比、目標範囲、および/または補正係数が入力されてもよい。炭水化物比の時間帯設定を有効にするために、炭水化物比の“時間帯で”チェックボックス3842が選択されてもよい。目標範囲の時間帯設定を有効にするために、目標範囲の“時間帯で”チェックボックス3844が選択されてもよい。補正係数の時間帯設定を有効にするために、補正係数の“時間帯で”チェックボックス3846が選択されてもよい。
炭水化物比の“時間帯で”チェックボックス3842が選択された場合には、インスリン計算機設定インターフェース画面3848は、炭水化物比の時間帯設定(図45A参照)を表示する。炭水化物比は、朝(例えば、午前4時〜午前10時)、昼(例えば、午前10時〜午後4時)、夕(例えば、午後4時〜午後10時)、および夜(例えば、午後10時〜午前4時)等の4つの異なる時間帯について、同じ値または異なる値に設定されてもよい。朝の炭水化物比の量入力ボックス3850に朝の炭水化物比が入力され、昼の炭水化物比の量入力ボックス3852に昼の炭水化物比が入力され、夕方の炭水化物比の量入力ボックス3854に夕方の炭水化物比が入力され、夜の炭水化物比の量入力ボックス3856に夜の炭水化物比が入力され得る。
補正目標範囲の“時間帯で”チェックボックス3844が選択された場合には、インスリン計算機設定インターフェース画面3848は、目標範囲の時間帯設定(図45B参照)を表示する。目標範囲は、朝(例えば、午前4時〜午前10時)、昼(例えば、午前10時〜午後4時)、夕(例えば、午後4時〜午後10時)、および夜(例えば、午後10時〜午前4時)の4つの異なる時間帯において同じ値または異なる値に設定されてもよい。朝の目標範囲の最小値の量入力ボックス3858および朝の目標範囲の最大値の量入力ボックス3860に朝の目標範囲が入力され、昼の目標範囲の最小値の量入力ボックス3862および昼の目標範囲の最大値の量入力ボックス3864に昼の目標範囲が入力され、夕方の目標範囲の最小値の量入力ボックス3866および夕方の目標範囲の最大値の量入力ボックス3868に夕方の目標範囲が入力され、夜の目標範囲の最小値の量入力ボックス3870および夜の目標範囲の最大値の量入力ボックス3872に夜の目標範囲が入力され得る。
補正係数の“時間帯で”チェックボックス3846が選択された場合には、インスリン計算機設定インターフェース画面3848は、補正係数の時間帯設定(図45B参照)を表示する。補正係数は、朝(例えば、午前4時〜午前10時)、昼(例えば、午前10時〜午後4時)、夕(例えば、午後4時〜午後10時)、および夜(例えば、午後10時〜午前4時)の4つの異なる時間帯において同じ値または異なる値に設定されてもよい。朝の補正係数の量入力ボックス3874に朝の補正係数が入力され、昼の補正係数の量入力ボックス3876に昼の補正係数が入力され、夕方の補正係数の量入力ボックス3878に夕方の補正係数が入力され、夜の補正係数の量入力ボックス3880に夜の補正係数が入力され得る。
インスリン計算機設定インターフェース画面3882は、“食物を入力する単位”選択ボックス3884を含み、これを選択すると、ユーザは、食物を炭水化物のグラム数で、またはサービング数で入力するようインスリン計算機を設定できる(図46A参照)。“食物を入力する単位”選択ボックス3884で“サービング数”が選択された場合には、インスリン計算機設定インターフェース画面3882は、炭水化物のサービング数での高度なボーラス計算機の設定選択肢を表示する。
図43〜図46は、炭水化物比の“時間帯で”チェックボックス3886、目標範囲の“時間帯で”チェックボックス3888、および補正係数の“時間帯で”チェックボックス3890を選択することにより、炭水化物比、目標範囲、および補正係数が時間帯ごとに入力されるよう選択されている場合のインスリン計算機設定インターフェース画面3882を示す。
インスリン計算機設定インターフェース画面3882は、炭水化物比の時間帯設定(図46A参照)を表示する。炭水化物比は、朝(例えば、午前4時〜午前10時)、昼(例えば、午前10時〜午後4時)、夕(例えば、午後4時〜午後10時)、および夜(例えば、午後10時〜午前4時)の4つの異なる時間帯において同じ値または異なる値に設定されてもよい。朝の炭水化物比の量入力ボックス3892に朝の炭水化物比が入力され、昼の炭水化物比の量入力ボックス3894に昼の炭水化物比が入力され、夕方の炭水化物比の量入力ボックス3896に夕方の炭水化物比が入力され、夜の炭水化物比の量入力ボックス3898に夜の炭水化物比が入力され得る。サービング数選択ボックス3900から、1サービング数当たりの炭水化物のグラム数が選択されてもよい。
インスリン計算機設定インターフェース画面3882は、目標範囲の時間帯設定(図46B参照)を表示する。目標範囲は、朝(例えば、午前4時〜午前10時)、昼(例えば、午前10時〜午後4時)、夕(例えば、午後4時〜午後10時)、および夜(例えば、午後10時〜午前4時)の4つの異なる時間帯において同じ値または異なる値に設定されてもよい。図46Bに示されるように、目標範囲は、補正目標選択ボックス3902で示されるように、目標範囲ではなく“単一の目標”として入力されるよう選択されている。朝の目標値の量入力ボックス3904に朝の目標値が入力され、昼の目標値の量入力ボックス3906に昼の目標値が入力され、夕方の目標値の量入力ボックス3908に夕方の目標値が入力され、夜の目標値の量入力ボックス3910に夜の目標値が入力され得る。
インスリン計算機設定インターフェース画面3882は、補正係数の時間帯設定(図46B参照)を表示する。補正係数は、朝(例えば、午前4時〜午前10時)、昼(例えば、午前10時〜午後4時)、夕(例えば、午後4時〜午後10時)、および夜(例えば、午後10時〜午前4時)の4つの異なる時間帯において同じ値または異なる値に設定されてもよい。朝の補正係数の量入力ボックス3912に朝の補正係数が入力され、昼の補正係数の量入力ボックス3914に昼の補正係数が入力され、夕方の補正係数の量入力ボックス3916に夕方の補正係数が入力され、夜の補正係数の量入力ボックス3918に夜の補正係数が入力され得る。
マスキングモード設定インターフェース
また、専門家オプション画面は、リモート装置でマスキングモード設定を閲覧および設定できるようにする。この設定画面は、設定がRDソフトウェアアプリケーションを介して行われることを除き、先に述べたマスキングモード設定と同様の機能を提供する。
図47は、一実施形態によるマスキングモード設定画面5090を示す。図示されるように、マスキングモード設定画面5090は、ユーザがマスキングモードを作動させることができると共に、プリセットされた間隔でのグルコースチェックのリマインダを設定できるセクション5092を提供する。例えば、リマインダは、センサがスキャンされるたびにリセットされる。図示されるように、プロフィール画面5086には、様々な画面を開始するためのトリガ要素のメニュー5058が維持される。
システムリセット
また、専門家オプション画面は、ユーザが読取器装置の設定をリセットできるようにする。システムリセットインターフェースは、一度に全ての設定をリセットすること、および/または、ユーザが装置の特定の設定を選択的にリセットすることを可能にしてもよい。
再び図39を参照すると、ブロック4094では、バックアップ画面がユーザに提示され、この画面では、ユーザは現在の読取器設定のバックアップファイルを保存できる。一実施形態では、バックアップファイルは、グルコース結果や他の読取器の記録簿のエントリを保存しない。
このように、読取器モードの様々な画面を開始するためのトリガ要素のメニュー5058(読取器モードの様々な画面上に維持され、それらの画面を迅速に参照してアクセスできるようにする)から、ユーザは読取器モードの所望の画面にナビゲートできる。設定が閲覧、編集、または消去されたら、参照経路X3で示されるように、ユーザは設定を読取器に保存できる。ブロック4096では、保存が進行中であることをユーザに示す読取器状態画面が表示される。ブロック4098では、読取器への保存を示す進捗画面が示され、保存後は、ブロック4100で示されるように、保存が良好に行われたことを示す読取器ランディング−設定保存画面がユーザに提示される。
参照経路Y3で示されるように、メニュー5058におけるいずれかの設定に対する変更がキャンセルされた場合、または、参照経路A4で示されるように、ユーザがその画面から他の画面に移動した場合には、参照経路Z3を通って4102で示されるように、変更が失われることをユーザに警告する警告画面がユーザに提示される。変更がキャンセルされた場合には、ユーザは、読取器ランディング画面4082に戻るようナビゲートされる。ユーザが変更を保存することを選択した場合には、先に述べたようにブロック4096および4098に進む。ユーザが設定を保存しないことを選択した場合には、読取器ランディング−設定保存画面4100がユーザに提示される。
バックアップ画面から、ブロック4104で示されるように、ユーザはバックアップファイルを保存できる。保存の進行中は進捗画面4106が表示される。保存が完了する前に保存がキャンセルされた場合には、ユーザはバックアップ画面4108に戻される。
ブロック4105で示されるように、保存が有効でないと決定された場合には、保存が有効でないことをユーザに示す警告画面4110がユーザに提示される。例えば、ファイル名が既に存在している場合には、ユーザは、それを保存して前のファイルに上書きすることを選択でき、その場合には進捗画面4106が提示される。ユーザが保存しないことを選択した場合には、ユーザはバックアップ画面4112に戻される。
バックアップ画面から、ブロック4114および参照経路C4で示されるように、ブロック4094で、ユーザは復元するバックアップファイルを選択できる。バックアップファイルが選択されたら、バックアップファイルの処理中であることを示す進捗画面4116がユーザに提示される。バックアップファイルの処理が有効でないか、または処理にエラーが生じたと決定された場合には、バックアップファイルにエラーが生じたこと(例えば、ファイルが損傷していること)を示す警告画面4120が表示される。そして、ブロック4122で示されるように、ユーザはバックアップ画面に戻される。バックアップファイルの処理が有効である場合には、読取器の設定をバックアップファイルの設定に復元していることを示す“読取器設定復元”が表示される。復元がキャンセルされた場合には、ブロック4126で示されるように、ユーザはバックアップ画面に戻される。復元がキャンセルされない場合には、ユーザには読取器状態画面4128が提示されるか、または、上述したように進捗画面4130およびバックアップ画面4132が提示される。
“同期していない”フロー
図48は、読取器がリモート装置に接続され、リモート装置と同期していないと決定されたときに読取器装置を同期させるフローの方法5100を示す。例えば、同期していないときには、読取器の時刻がリモート装置の時刻と異なる。
読取器がリモート装置に接続され、リモート装置と同期していないと決定された場合には、ブロック5102で示されるように、5102で“読取器が同期していません”画面が開始される。同期についてユーザに警告し、読取器をリモート装置と同期させるかをユーザに尋ねる警告画面が表示される。ブロック5104で示されるように、読取器一般設定画面から、両者の装置が同期していないと決定された場合にも、5106で警告画面がユーザに提示される。
ユーザが両者の装置を同期させることを選択した場合には、更新の進行中に、5108で読取器状態画面が表示され、5110で進捗画面が表示される。更新が完了したら、ブロック5112で示されるように、ユーザは読取器ランディング−読取器更新画面に戻される。
ガイド付き読取器設定フロー
未使用の新たな読取器がリモート装置に接続された場合には、ユーザは、読取器の初期設定においてステップごとにガイドされる。その途中で、読取器の初期化の目的で、氏名、患者ID、日付、時刻、および言語等の基本的な読取器構成設定が収集される。一実施形態では、患者氏名およびIDはオプションの設定であり、日付、時刻、および言語の選択肢は、設定処理を完了するために設定されなければならない。
図49は、一実施形態による、ガイド付き読取器設定インターフェースのフローの方法5100を示す。未使用の新たな読取器がリモート装置に接続されたら、ブロック5116で示されるように、ガイド付き設定処理を開始するために新たな読取器ウェルカム画面が表示される。ブロック5118で示されるように、患者情報を受け付けるための開始/患者情報画面が開始される。ブロック5120で示されるように、ユーザからの適切な入力を受け付けるための日付/時刻/言語確認画面が開始される。入力されたら、入力が保存されることをユーザに示す保存準備完了画面が開始される。保存の進行中は、5130で読取器状態画面が、または5128で進捗画面が表示される。ブロック5128の進捗画面から、保存が完了したら、ブロック5132で読取器ランディング-読取器準備完了画面が表示される。
設定処理が中断された場合、またはブロック5118、5120、5122のいずれかから他の画面に移動した場合には、ブロック5124で、保存しない場合には変更が失われることをユーザに警告する警告画面が表示される。ブロック5124で警告画面が表示された後、ブロック5116、5126で示されるように、初期設定を完了できるように新たな読取器ウェルカム画面がユーザに提示される。
図50は、一実施形態によるガイド付き読取器設定インターフェースの単一の画面を示す。ガイド付き読取器設定インターフェースの最初の画面は、ガイド付き設定に関する情報を含むと共に、ユーザがガイド付き設定を開始できるようにするトリガ要素5136を提供する。
読取器モード
リポートモードフロー
図51は、一実施形態による、RDソフトウェアのリポートモードにおいてナビゲートする方法4080のフローチャートを示す。このアプリケーションのリポートモードは、リポートを作成、閲覧、保存、および印刷するための設定および機能へのアクセスを提供する。図示されている例では、リポートモードは、読取器モードのタブと共に、RDソフトウェアのインターフェース画面上のタブとして提供されている。
リポートタブが選択されたら、ブロック5140で、リモート装置にリポートランディング画面が表示される。ユーザに、リポートを作成するため、またはリポートの設定を閲覧または編集するための選択肢が提供される(例えば、ユーザは、ランディング画面上の、リポート作成インターフェースまたはリポート設定インターフェースにナビゲートするための対応するトリガ要素のいずれかを選択してもよい)。
ブロック5142のリポート作成画面から、ユーザは、作成する特定のリポートのパラメータを選択できる。ブロック5146の選択画面は、ユーザが、自動保存のためのディレクトリの保存先を設定できるようにする。リポートが作成される際には、リポートの作成中に、ブロック5144で進捗画面が表示される。完了したら、ブロック5148のリポート閲覧画面は、作成されたリポートを表示するか、または、作成された様々なリポートから選択するためのメニューを提供する。リポートは、ブロック5152の保存ウインドウ画面を介して保存でき、保存の進行中は、ブロック5154で進捗画面が表示される。保存が完了したら、ユーザはブロック5148のリポート閲覧画面に戻される。
ブロック5148でリポート閲覧画面が閉じられた場合には、ブロック5142で、ユーザはリポート作成画面に戻される。ユーザは、リポート閲覧画面5148から、ブロック5150の印刷画面を介して、1以上のリポートを印刷してもよい。
ブロック5140のリポートランディング画面から、ユーザは、ブロック5156のリポート設定画面にナビゲートすることを選択してもよい。ブロック5156のリポート設定画面は、ユーザがデータ管理ソフトウェアを用いてリポートを作成する度に作成されるリポートを、ユーザが予め選択できるようにする。リポートの例としては、後で更に述べるように、スナップショット、カレンダー、平均の日、記録簿、日ごとの統計、食事時の平均、および読取器設定が挙げられる。様々なリポートを選択でき、読取器からリポートを作成するためのデフォルト設定として設定される。カレンダーは、例えば3箇月等の所定の期間をデフォルトとしてもよい。ユーザが、食事時の平均のリポートを選択した場合には、それらは、デフォルトの食前および食後の目標範囲を設定できるようにするオーバーレイと共に提示される。
また、ブロック5140のリポートランディング画面から、ユーザは、以下の画面にナビゲートすることを選択してもよい。リポートが作成される際のデフォルトの時間枠をユーザが設定できるようにするブロック5158の時間枠画面、作成されるリポートに適用されるグルコース目標範囲および低血糖の閾値に対するデフォルト設定をユーザが設定できるようにするブロック5160のグルコース目標画面、自動保存機能をユーザが作動できるようにすると共に、(ブロック5174で示されるように)リポートの作成時に用いられるファイル名形式および保存場所をユーザが選択できるようにするブロック5162の自動保存選択肢画面、デフォルトのカラー印刷選択肢をユーザが選択できるようにするブロック5164のカラー印刷画面、および、データを有する読取器がコンピューターに接続されたら、ソフトウェアに直ちにリポートを作成させるクイック印刷機能をユーザが有効または無効にできるようにするブロック5166のクイック印刷画面。
画面5156、5158、5160、5162、5164、および5166に対して行われた設定または変更は保存することができ、その時、保存中に、ブロック5172で進捗画面が表示される。ユーザがキャンセルした場合、または画面5156、5158、5160、5162、5164、および5166のいずれかから他の画面に移動した場合には、ブロック5168で示されるように、何らかの変更が行われたか否かが決定される。否定された場合には、ユーザは所望の画面に移動できる。変更が行われた場合には、変更が失われる可能性があることをユーザに警告する警告画面が表示され、ブロック5172の進捗画面で表されるように、ユーザに保存の選択肢が提供される。
図52は、一実施形態による、データが格納されている読取器をユーザが最初に接続したときに表示されるリポートランディング画面の例を示す。図示されるように、リポートランディング画面5220は、リポート作成インターフェースおよびリポート設定インターフェースをそれぞれ開始するためのトリガ要素5222および5224を含む。
図53は、一実施形態による“リポート作成”画面の例を示す。図示されている“リポート作成”画面5230は、リポート作成についての現在の設定に関する情報を提供すると共に、ユーザに現在の設定(例えば、患者情報5232、時間枠5234、印刷または閲覧のために選択されたリポート5236、グルコース目標5238、および自動保存選択肢5240)を変更するためのナビゲーション選択肢(例えば、トリガ要素)を提供する。画面5230は、リポートを印刷、閲覧するためのトリガ要素5240、5242も提供する。
図54は、一実施形態による、リポートモードから閲覧された際の記録簿リポート画面の例を示す。図示されるように、記録簿リポート画面は、記録簿リポートのデータの表5252と、リポートを印刷、保存するためのトリガ要素5254、5256とを含む。
ガイド付きリポート設定インターフェース
ユーザが初めてアプリケーションの印刷機能にアクセスしたときには、ユーザは、ガイド付きリポート設定インターフェースによって、リポート設定および作成処理においてステップごとにガイドされる。その途中、RDソフトウェアは、患者情報、時間枠、リポートセット、グルコース目標、および自動保存選択肢等のデフォルトのリポート設定を収集すると共に、最初のセットのリポートの閲覧、保存、および印刷の準備をする。
図55は、一実施形態による、ガイド付きリポート設定インターフェースのフローチャートを示す。ユーザが初めてアプリケーションの印刷機能にアクセスしたときには、ガイド付き設定を開始する初回使用時リポートウェルカム画面がユーザに提示される。ブロック5182で示されるように、患者情報を受け付けるための開始/患者情報画面が開始される。そしてユーザは以下の画面をナビゲートされる。リポートを作成する際に用いられるデフォルトの時間枠をユーザが設定できるようにするブロック5186の時間枠画面、ユーザがデータ管理ソフトウェアを用いてリポートを作成する度に作成されるリポートをユーザが予め選択できるようにするブロック5188のリポート設定画面、作成されるリポートに適用されるグルコース目標範囲および低血糖の閾値に対するデフォルト設定をユーザが設定できるようにするブロック5190のグルコース目標画面、自動保存機能をユーザが作動できるようにすると共に、リポートの作成時に用いられるファイル名形式および保存場所をユーザが選択できるようにするブロック5192の自動保存選択肢画面、および、選択されたリポートをユーザが作成して閲覧または印刷できるようにするブロック5194のリポート作成準備完了画面。
選択されたリポートを印刷する際には、リポートの作成中に、ブロック5196の進捗画面が表示される。完了したら、ブロック5198のリポート閲覧画面が、作成されたリポートを表示するか、または、作成された様々なリポートから選択するためのメニューを提供する。そして、ブロック5200の印刷ウインドウ画面を介して、リポートが直ちに印刷される。自動保存が設定されている場合には、ブロック5196でリポートが作成されたら、ブロック5204で示されるように、選択されたリポートが選択された保存先に自動的に保存される。ブロック5196における作成が中断またはキャンセルされた場合には、ユーザはブロック5202のリポート作成画面に戻される。
ブロック5194から、選択されたリポートを閲覧することを選択した場合には、リポートの作成中に、ブロック5206で進捗画面が表示される。完了したら、ブロック5210のリポート閲覧画面は、作成されたリポートを表示するか、または、作成された様々なリポートから選択するためのメニューを提供する。自動保存が設定されている場合には、ブロック5206でリポートが作成されたら、ブロック5204で示されるように、選択されたリポートが選択された保存先に自動的に保存される。ブロック5206における作成が中断またはキャンセルされた場合には、ユーザはブロック5208のリポート作成画面に戻される。
読取器エクスポートフロー
RDソフトウェアは、ユーザに、コンピューターに接続された読取器から、データを、例えば、タブ区切りファイルまたは他のスプレッドシート対応形式としてエクスポートする機能を提供する。エクスポート機能は、例えば、アプリケーションの“ファイル”メニューを介してアクセスされ得る。
図56は、一実施形態による、読取器のデータをエクスポートする方法を示す。計測器データエクスポートインターフェース5250のブロック5252で、読取器装置がリモート装置に接続されているか否かが決定される。接続されていない場合には、ブロック4254で示されるように、(例えば、ファイルメニューの)データエクスポート機能が無効にされる。読取器装置がリモート装置に接続されている場合には、ブロック5256で示されるように、読取器装置にセンサのデータが格納されているか否かが決定される。読取器に格納されているデータが無い場合には、ブロック4254でデータエクスポート機能が無効にされる。読取器にデータがある場合には、読取器がデータをダウンロード中か否かが決定される。肯定された場合には、ブロック4254でデータエクスポート機能が無効にされる。読取器がデータをダウンロード中でない場合には、(例えば、ファイルメニューの)データエクスポート機能が有効にされる。
有効にされたら、ブロック5262で表されるように、ユーザは、読取器からデータをエクスポートすることを選択できる。選択されたら、ブロック5264で示されるように、計測器のエクスポートファイルが保存される。保存が有効であると決定された場合には、データのエクスポート処理が進行中であることを示す進捗画面5272が示される。エラーが生じなかった場合には、ブロック5276で示されるように、ユーザは元の画面に戻される。エラーが生じた場合には、ブロック5274で示されるように、エクスポートが失敗したことをユーザに知らせる警告画面が提供される。
ブロック5266で、計測器エクスポートファイルの保存が有効でないと決定された場合には、ブロック5268で示されるように、保存が有効でない(例えば、ファイルが既に存在する)ことを知らせる警告画面が提供される。既存のファイルに上書きする選択肢がユーザに提供され、これを選択すると、ユーザはブロック5272の進捗画面にナビゲートされる。ユーザには、無効なファイルを保存しない選択肢も提供され、この場合には、ブロック5270で示されるように、ユーザは元の画面に戻される。
リポート
一部の実施形態では、RDソフトウェアは、リポートに関連する機能を管理および/または制御するためのユーザインターフェースを提供する。例えば、RDソフトウェアは、作成、編集、閲覧、印刷、およびリポートの作成および管理と関連づけられた他の任意の機能を行うためのリポートモードを提供する。
様々な異なるタイプのリポートが作成されてよい。例えば、図45〜図53は、特定の実施形態による様々なタイプのリポートを示す。なお、図示されているリポートは例示的なものであり、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。ソフトウェアで実装され得る様々なリポートに関する更なる詳細は、2005年6月6日に出願された米国特許出願第11.146,897号明細書、2011年3月10日に出願された米国特許仮出願第61/451,488号明細書、および2004年6月4日に出願された米国特許仮出願第60/577,064号明細書に記載されており、その全体を参照して本明細書に組み込む。
上述したように、リポートが作成され、例えば、リモート装置で表示するため、および/またはリモート装置で印刷するために、リモート装置に通信されてもよい。リモート装置は、例えば、デスクトップコンピューター、ラップトップコンピューター、携帯電話等であり得る。例えば、リモート装置は、ユーザによってアクセスされ、ユーザがリポートを閲覧および/または印刷できるようにするパーソナルコンピューターであってもよい。他の例では、リモート装置は、医師または医療の専門家等の別の当事者によってアクセスされるコンピューターであってもよい。例えば、ユーザが装置を医師のもとに持っていき、医師がリポートを表示および/または印刷するためにデータを自分のコンピューターに転送してもよい。
検体モニタリング装置は、様々な有線技術(例えば、USB、FireWire、SPI、SDIO、RS−232ポート等)または無線技術(例えば、無線周波数(RF)通信、Zigbee(登録商標)通信プロトコル、WiFi、赤外線、無線ユニバーサルシリアルバス(USB)、ウルトラワイドバンド(UWB)、Bluetooth(登録商標)通信プロトコル、およびセルラー通信(符号分割多元接続(CDMA)やGSM(Global System for Mobile Communication)等)等)を用いてリモート装置にリポートを送ってよい。
幾つかの例では、検体モニタリング装置は、例えば、検体モニタリング装置が初めてリモート装置に接続されたときにリモート装置にロードされるソフトウェアを含んでもよい。他の例では、ソフトウェアは、インターネットや記憶装置(例えば、CD−ROM、フラッシュメモリドライブ等)を介してリモート装置にロードされてもよい。
幾つかの例では、リポートは、リモート装置に送られてから、別のリモート装置に送られてもよい。例えば、ユーザが自分のコンピューターにデータをダウンロードしてから、更なる分析のためにデータを医師に送ってもよい。医師は、データを受信したら、ユーザの活動および事象を評価するために、リポートを閲覧およびダウンロードできる。
例示的なリポート
以下の段落では、リポートの例が提供され説明される。様々なリポートは、関連づけられた患者の一般的な識別情報(例えば、患者の氏名、ID番号等)および/または関連づけられた装置の一般的な識別情報(例えば、装置の名称、装置のモデル等)を含んでもよい。
スナップショット
本開示の一部の態様では、スナップショットリポートが提供される。スナップショットリポートは、患者の健康管理(例えば、糖尿病管理)の全体的な状態を把握するものである。例えば、リポートは、特定の期間にわたるユーザの活動についての主要な測定基準をハイライトしてもよい。一部の実施形態では、スナップショットリポートは、使用、グルコースレベル、事象、および注記の1以上に関する有意の情報を提供する。
図57は、特定の実施形態による、特定の時間枠(例えば、図示されるように2週間の期間)の例示的なスナップショットリポートを示す。スナップショットリポート5300は、2週間の期間にわたる、ユーザの履歴と関連づけられた主要な測定基準を含む。例えば、スナップショットリポートは、所与の2週間の期間のユーザのグルコース、インスリン、および炭水化物摂取に関する測定基準5308を表示するセクション5302、2週間の期間の低グルコース事象に関する測定基準5312を表示するセクション5304、2週間の期間のグルコース測定値に関する測定基準5316を表示するセクション5306、および2週間の期間の推定されたA1cの割合を表示するセクション5307を含む。
図示されている実施形態では、測定基準5308は、平均グルコース値、目標ゾーンを上回った時間および下回った時間、1日当たりの平均炭水化物摂取量、1日当たりの速効型インスリンの平均摂取量、および1日当たりの長時間作用型インスリンの平均摂取量を含む。セクション5302は、1日を通した特定の時間に関して平均された2週間の期間のグルコース値のグラフ5310も含む。グラフ5310は、1日を通した特定の時間についてのグルコース測定値の範囲も示す。
測定基準5312は、低グルコース事象の合計回数、低グルコース事象の平均持続時間、および低グルコース閾値を含む。セクション5304は、1日を通した特定の時間に関して平均された、2週間の期間の低グルコース事象の要約のグラフ5314も含む。
測定基準5316は、1日当たりのスキャンの平均回数、および使用可能なセンサのデータの割合を含む。セクション5306は、1日を通した特定の時間に関してカテゴライズされた、2週間の期間について記録されたセンサのデータの高グルコース測定値の割合のグラフ5318も含む。
スナップショット画面5300は、ユーザが記録したコメント(あれば)を示すコメントセクション5320も含む。一部の実施形態では、コメントセクションは、ソフトウェアによってセンサのデータを解析することによって生成されたコメントを提供する。スナップショット画面5300は、リポート、リポートの適用期間、および目標範囲を識別するためのセクションも含む。
カレンダー
本開示の一部の態様では、カレンダーリポートが提供される。カレンダーリポートは、患者の関与および関心事であるハイライトポイント(例えば、低血糖事象)の概要を提供する。
例えば、図58は、特定の実施形態による、ユーザの活動についての主要な測定基準をカレンダー形式でハイライトしたカレンダーリポートを示す。選択された月の各日の事象の詳細がカレンダー−形式で示される。カレンダーリポートは、1箇月の期間(例えば3月)について提供され、所与の日の平均グルコース測定値5352、所与の日のスキャン回数5354、および所与の日の低グルコース事象の発生が示される。例えば、3月7日の平均グルコース測定値は171mg/dLであり、スキャンは7回行われ、低グルコース事象は2回である。
日ごとのパターン
本開示の一部の態様では、日ごとのパターンリポートが提供される。日ごとのパターンリポートは、所与の期間にわたる、1日を通した時間に関するグルコースレベルの傾向を知らせるものである。
図59は、一実施形態による日ごとのパターンリポートを示す。日ごとのパターンリポート5360は、1日を通した時間帯に関するグルコース値の中央値5364、測定値の25〜75パーセンタイル値と関連づけられたグルコース値の範囲5366、および測定値の10〜90パーセンタイル値と関連づけられたグルコース値の範囲5368を表示するグラフ5362を含む。
グラフ5362の下方にある、時間帯に関して位置合わせされて示されているグラフは、横軸の上側に、記録されている摂取された炭水化物5370を示し、横軸の下側に、記録されている摂取された速効型インスリン5372を示している。
日ごとのパターンリポート5360は、グラフ5362の隣にある、1日を通した時間帯に関して位置合わせされたセクション5374、5376、および5378も含む。セクション5374は、1日を通した各時間帯についての日ごとの平均グルコース値を示す。セクション5376は、時間帯ごとの日ごとの平均炭水化物摂取量と、関連する注記の数とを示す。セクション5378は、1日を通した各時間帯についての速効型インスリンおよび長時間作用型インスリンの摂取量の日ごとの平均と、関連する注記の数とを示す。
食事時のパターン
本開示の一部の態様では、食事時のパターンリポートが提供される。食事時のパターンリポートは、食事に対するグルコースレベルの上昇および下降を知らせるものである。
図60は、一実施形態による食事時のパターンリポートを示す。このリポートは、所与の期間(例えば2週間)についてのデータ5414を含み、1日の特定の食事の前後のグルコース値のプロットを含む。
このリポートは、3つの異なる食事事象(例えば、1日の異なる時間帯5416a、5416b、5416c(例えば、朝、昼、および夕)に生じる食事)についてのプロット5402、5404、および5406を含む。セクション5418a、5418b、および5418cでは、食物摂取およびインスリン摂取について記録された注記の数も提供される。更に、個々の時間帯についての記録されている平均炭水化物摂取量5420a、5420b、および5420cも示される。個々の時間帯についての記録されている平均インスリン摂取量5422a、5422b、および5422cも示される。
食事時間基準点5412a、5412b、および5412cは、食事を摂った時間を示す。基準点の前後の時間帯が1時間の増分で提供される。各時間帯のグルコースの中央値のプロット5408a、5408b、および5408cが表示される。また、プロット5402、5404、および5406では、10〜90パーセンタイル値の範囲5410a、5410b、および5410cがそれぞれ提供される。また、各プロットの下には、各プロットと位置合わせされた、各時間帯の平均グルコース値5426a、5426b、および5426cが1時間の増分で提供される。
日ごとの統計
本開示の一部の態様では、日ごとの統計リポートが提供される。日ごとの統計リポートは、所与の期間(例えば、2週間)内の日々のグルコース測定値をハイライトするものである。このデータは、例えば、低血糖事象や他の異常の原因を識別する際の補助として用いられ得る。
図61は、所与の期間(例えば、2週間の期間)についての日ごとの統計リポート5500の最初のページを示す。最初のページは、所与の2週間の期間の最初の7日間の日ごとの統計を含む。7日間の各日についてのグルコース値のプロット5502、5504、5506、5508、5510、5512、および5514が表示される。
1日は、或る増分の期間(例えば、図示されるように2時間の期間)に分割され、チャートに事象情報が示されてもよい。例えば、炭水化物摂取事象5502bが、それが生じた対応する増分期間に示されている。
速効型インスリンおよび長時間作用型インスリン摂取事象5502cおよび5502eが、それらが生じた対応する増分期間にそれぞれ示されている。
値を持たずに記録されている食物摂取およびインスリンと関連づけられた事象5502f、5502iが、それらが生じた対応する増分期間にそれぞれ示されている。
ユーザによる時刻変更事象5502gが、それが生じた対応する増分期間に示されている。例えば、ユーザが読取器装置の時刻を変更した場合には、この事象が適切な日の適切な時刻に示される。
センサスキャン事象5502hが、それが生じた対応する増分期間に示されている。このようにして、グルコース測定値の不連続性(あれば)も、グルコースのプロットの途切れた箇所として表示される。
更に、日ごとの合計セクション5516は、更なるグルコース関連データの日ごとの合計を表示する。例えば、セクション5516は、初日〜3月17日までの日ごとの合計を提供する。セクション5516は、1日の平均グルコース、1日の炭水化物数の合計、1日に摂取した速効型インスリンの量、および1日に摂取した長時間作用型インスリンの量を含む。
記録簿
本開示の一部の態様では、記録簿リポートが提供される。記録簿リポートは、或る期間(例えば、日)によってカテゴライズされた、得られたセンサ測定値の詳細と、一部のケースでは、他の関連データ(例えば、インスリン投与量、食事事象、注記、グルコースストリップ測定値、およびケトン事象)の詳細とを提供する。
図62は、一実施形態による例示的な記録簿リポートを示す。例示的な記録簿リポート5520は、記録簿リポート5520の最初のページを示しており、ここでは、2週間の期間の最初の3日分のグルコース関連データが表5522、5524、および5526に示されている。1日を通した各期間(例えば、図示されるように1時間ごとの期間)のグルコース測定値、炭水化物摂取、インスリンデータ(例えば、速効型インスリンおよび長時間作用型インスリンの摂取)が提供される。また、表には、例えば低グルコース測定値5428、高グルコース測定値5530、食物摂取5532、および値を持たずに記録されているインスリン摂取5534等の様々な事象が、例えば、シェーディング、記号、アイコン等によって示される。表には、例えば、運動や他の関連事象を示す注記等の注記も示される。
図示されている各日について、関連づけられた日を通したグルコース値のグラフ5540、5542、および5544も提供される。各日についての日ごとの平均も示されている。
図63は、一実施形態による別の例示的な記録簿リポートを示す。例示的な記録簿リポート5550は、図62の記録簿リポート5520と類似しており、図63では、明確および簡潔のために、類似の機能については説明を繰り返さない。記録簿リポート5550は、関連づけられた表の関連づけられた日時におけるストリップグルコース測定値5552およびケトン測定値5554を含む。
読取器設定
本開示の一部の態様では、読取器設定リポートが提供される。読取器設定リポートは、現在設定されている読取器装置の設定の要約を提供する。
図64は、一実施形態による読取器設定リポートの例を示す。読取器設定リポート5600は、患者の氏名およびID等のプロフィール設定を表示するプロフィールセクション5602を含む。読取器設定リポート5600は、読取器の一般設定(例えば、日付、時刻、時計のスタイル、通知音、ボタン音、振動、および目標グルコース範囲等)を表示する設定セクション5604を含む。読取器設定リポート5600は、使用可能な注記のカテゴリー等の注記設定を表示する注記セクション5606も含む。注記のカテゴリーの例は、速効型インスリン、長時間作用型インスリン、食物、運動、薬、対照溶液、ストレス等に関するものであり得る。読取器設定リポート5600は、グルコースチェックやインスリン投与量の摂取等についてのアラーム等のリマインダ設定を表示するリマインダセクション5608も含む。読取器設定リポート5600は、所与の期間(例えば、図示されるように最近の30日間)以内の読取器設定の変更(あれば)を表示する変更セクション5610も含む。
読取器装置でインスリン計算またはマスキングモードでの動作が使用可能な場合には、読取器設定リポートは、それらの設定の要約セクションも含んでもよい。例えば、図65は、インスリン計算機設定(例えば、速効型または長時間作用型インスリン計算機がオンであるか否か、計算機モード(例えば、先に述べたように“高度”または“簡単”)、炭水化物比、補正目標、および補正係数)を表示するインスリン計算機セクション5622を含む読取器設定リポート5620を示す。読取器設定リポート5620は、マスキングモード設定(マスキングモードが作動されているか否か、グルコースチェックリマインダが作動されているか否か、およびリマインダの頻度や時刻設定等)を表示するマスキングモードセクション5624も含む。
データ管理ソフトウェア
特定の実施形態では、データ管理ソフトウェアは、データ管理ソフトウェアのバージョンを含んでもよい。データ管理ソフトウェアの情報は、以下で説明する複数の実施形態および関連づけられた図面で提供される。なお、インターフェースおよびフローの例は例示的なものであり、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
ホーム画面
図66は、データ管理ソフトウェアが常駐しているPCに読取器装置が接続されていないときのデータ管理ソフトウェアのホーム画面を示す。特定の実施形態では、読取器装置が接続される前は、図66のホーム画面、即ち、“読取器が接続されていません”画面6600が表示され、また、読取器装置の接続が解除された際にソフトウェアはこのホーム画面に戻る。図示されるように、“読取器が接続されていません”画面は、読取器装置の状態、即ち読取器が接続されていないことを表す画像6610を含む。図示されるように、画像6610は、読取器装置が接続ケーブルに接続されていない状態の読取器装置および接続ケーブルを示している。“読取器が接続されていません”画面6600は、通知6620で示されるように、読取器の状態のテキストによる通知も含む。ホーム画面は、更に、リポート作成6630および読取器設定変更6640という2つのメインメニューのアイコンを含む。“読取器が接続されていません”ホーム画面6600では、リポート作成6630および読取器設定変更6640のメニューは使用不可にされており、これらのメニューは表示を暗くした出力として表示される。
図67Aは、データ管理ソフトウェアが常駐しているPCに、構成されていない読取器装置が接続されたときのデータ管理ソフトウェアのホーム画面を示す。特定の実施形態では、まだユーザに対して構成されていない読取器が接続されると、図67Aのホーム画面、即ち、“構成されていない読取器が接続されています”画面6700が表示される。図示されるように、“構成されていない読取器が接続されています”画面は、接続されている読取器装置を表す画像6710を含む。特定の実施形態では、データ管理ソフトウェアは、複数の異なる読取器装置のモデルに対応していてもよく、画像6710は、現在接続されている特定のモデルの画像を自動的に表示してもよい。“構成されていない読取器が接続されています”画面6700は、接続されている読取器と関連づけられたテキスト情報6720も含む。“構成されていない読取器が接続されています”画面上のテキスト情報は、読取器のシリアル番号と、読取器に格納されている現在の日付と時刻についての日付と時刻情報とを含む。
特定の実施形態では、テキスト情報は、読取器装置と関連づけられた読取器プロフィールを追加するためのメニュー6750を含む。“読取器プロフィール追加”メニュー6750を選択すると、図67Bに示されるように、読取器のユーザの氏名および/または患者IDを入力するためのポップアップ画面6760が起動される。ポップアップ画面は、読取器のユーザが、氏名および患者IDを含む自分の情報を関連づけられるようにする。氏名および患者IDの入力後、“保存する”ボタンを選択すると、情報が、接続されている読取器と関連づけられて保存される。読取器プロフィール情報が読取器と関連づけられたら、次回に読取器がソフトウェアに接続されたときに、読取器装置にユーザ情報がロードされる。
図67Aに戻ると、ホーム画面は更に、リポート作成6730および読取器設定変更6740の2つのメインメニューアイコンを含む。“構成されていない読取器が接続されています”ホーム画面6700では、リポート作成6730および読取器設定変更6740のメニューは、リポート作成6730および読取器設定変更6740のメニューがアクティブであることを示す完全に明るい状態で表示される。特定の実施形態では、氏名および患者IDが入力されて関連づけられる前にリポート作成6730または読取器設定変更6740メニューが選択されると、氏名および患者IDを入力するためのポップアップ画面が作動され、ユーザ情報を用いて読取器が構成されるまでリポートの実行や設定の変更ができないようになっている。
図68は、データ管理ソフトウェアが常駐しているPCに読取器装置が接続されたときの、データ管理ソフトウェアのホーム画面を示す。特定の実施形態では、読取器が良好に接続されると、図68のホーム画面、即ち、“読取器が接続されました”画面6800が表示される。図示されるように、“読取器が接続されました”画面は、読取器装置の状態、即ち、読取器が良好に接続されたことを表す画像6810を含む。特定の実施形態では、データ管理ソフトウェアは複数の異なる読取器装置のモデルに対応していてもよく、読取器装置の状態を表す画像6810は、現在接続されている特定のモデルの画像を自動的に表示してもよい。“読取器が接続されました”画面6800は、接続されている読取器についてのテキスト情報6820も含む。特定の実施形態では、含まれる情報は、読取器のユーザの氏名、ユーザの患者ID番号、読取器のシリアル番号、および読取器に格納されている現在の日付と時刻についての日付と時刻情報であり得る。ホーム画面は更に、リポート作成6830および読取器設定変更6840の2つのメインメニューアイコンを含む。“読取器が接続されました”ホーム画面6800では、リポート作成および読取器設定変更6840メニューは両方とも有効にされており、これらのメニューが完全に明るい状態で表示されることによってそのことが表される。
図69Aは、接続されている読取器装置の日付と時刻が、ソフトウェアがロードされているコンピューターの時刻と同期していないときの、データ管理ソフトウェアのホーム画面を示す。特定の実施形態では、読取器装置に格納されている時刻とコンピューターの時刻との差が所定の時間の長さ(例えば、5分以上)を超えている場合には、接続されている読取器の時刻情報の代わりに警告6910が表示されてもよい。警告6910は“更新”ボタンを含み、これが押されると、図69Bに示されるように、“日付と時刻を更新”ポップアップウインドウ6920が起動される。特定の実施形態では、“日付と時刻を更新”ポップアップウインドウ6920は自動更新であり、それによって読取器装置がコンピューターの時刻と同期されるか、またはインターネットを介して得られた時刻と同期されるようになっている。他の複数の実施形態では、“日付と時刻を更新”ポップアップウインドウは手動更新であり、ユーザが、時刻の時間および分に対応する数値を入力することによって、または示されている時刻を増加または減少させる矢印を選択することによって、ポップアップウインドウに示されている時刻を手動で調節するようになっている。特定の実施形態では、時刻の更新が必要な場合には、ユーザはリポート作成メニューおよび/または読取器設定変更メニューを利用できない。他の実施形態では、時計が同期されていなくても、リポート作成メニューおよび読取器設定変更メニューを使用できる。
図70A〜図70Dは、ソフトウェアの更新が入手可能であるときのデータ管理ソフトウェアのホーム画面を示す。特定の実施形態では、直ちに注目させる必要がある第1のタイプの更新と、アプリケーションのシャットダウン時に適用できる第2のタイプの更新との2つのタイプのソフトウェア更新があり得る。図70Aは、直ちに注目させる必要がある更新と関連づけられたポップアップウインドウ7010を示す。図示されているように、ウインドウ7010は、更新が必要であり、更新が適用されるまでソフトウェアを使用できないことをユーザに知らせるテキストによる通知を含む。ウインドウ7010は、ユーザが選択するための“閉じる”および“今すぐ更新”の2つの選択肢も含む。“閉じる”が選択された場合には、ソフトウェアはシャットダウンされてもよい。“今すぐ更新”が選択された場合には、更新のダウンロードが開始される。ダウンロードの進行中は、図70Bに示されるように、画面に、ダウンロードが進行中であることを示す通知7020が示され、ダウンロードの進行中にユーザがソフトウェアとやりとりすることを防止する。更新のダウンロードが完了したら、アップローダが自動的に起動されて、更新のインストールにおいてユーザをガイドしてもよい。特定の実施形態では、直ちに実行することを要する更新は、読取器装置のソフトウェアまたはファームウェアの更新を含み得る。
図70Cは、直ちにまたはアプリケーションのシャットダウン時に適用できる更新と関連づけられたポップアップウインドウ7030を示す。図示されているように、ウインドウ7030は、更新が入手可能であり、直ちにまたはアプリケーションのシャットダウン時に適用できることをユーザに知らせるテキスト通知を含む。ウインドウ7030は、ユーザが選択するための、“シャットダウン時に更新”または“今すぐ更新”の2つの選択肢も含む。“今すぐ更新”が選択された場合には、上述したように更新のダウンロードが開始され、ダウンロードが進行中であることの通知が示される。“シャットダウン時に更新”が選択された場合には、更新がソフトウェアのバックグラウンドでダウンロードされ、図70Dに示されるように、ホーム画面の下部に、ダウンロードが完了した際にそのことをユーザに知らせる受動的な通知7040が表示されてもよい。この受動的な通知7040とは、ソフトウェアの通常の使用を妨げずに、更新のダウンロードが完了したことおよびソフトウェアのシャットダウン時に適用されることをユーザに知らせるリマインダを表示するものである。特定の実施形態では、読取器装置の接続を解除したときに、ソフトウェアのシャットダウンおよび更新のインストールがトリガされてもよい。特定の実施形態では、アプリケーションのシャットダウン時まで遅延されてもよい更新は、データ管理ソフトウェアの更新を含み得る。
リポート作成
図71は、特定の実施形態における、データ管理ソフトウェアのリポート作成画面を示す。リポート作成画面7100は、上述したように、ホーム画面で“リポート作成”メニューを選択した後にアクセスされ得る。リポート作成画面7100は、ソフトウェアをホーム画面に戻るようナビゲートするための“ホーム”ボタンを含んでもよい。特定の実施形態では、リポート作成画面7100は複数のフレームを含んでもよい。そのようなフレームは、リポート選択セクション7120、読取器プロフィールセクション7130、およびリポートパラメータ設定セクション7140を含む。
特定の実施形態では、読取器プロフィールセクション7130は、患者情報および読取器情報(例えば、患者氏名、患者ID、読取器のシリアル番号、および読取器の現在の日付と時刻情報等)を含み得る。
リポートパラメータ設定セクション7140は、実行されるリポートと関連づけられた設定(例えば、日数または週の数として設定され得る、または特定の日付の範囲を選択することにより設定され得る、実行されるリポートの時間枠)を含んでもよい。リポートパラメータセクションは更に、後述するように、特定のリポートについての目標グルコース範囲を設定するための選択肢を含んでもよい。リポートパラメータ設定セクション7140は、リポートを特定した設定(例えば、図71の例示的な実施形態で示されるように、高度な日ごとのパターンリポート7150のみに適用可能な設定)も含んでもよい。
特定の実施形態では、リポート選択セクション7120は、複数のリポートタイプを含む。リポートタイプは、アイコン、テキスト、またはそれらの組合せとして表されてもよい。複数のリポートタイプは、スナップショットリポート、日ごとのパターンリポート、高度な日ごとのパターンリポート、食事時のパターンリポート、月ごとの要約リポート、週ごとの要約リポート、日ごとの記録リポート、および読取器の詳細リポートを含み得る。特定の実施形態では、リポートセクション内の各リポートの隣にある選択ボックスを選択することにより、複数のリポートが選択されてもよい。特定の実施形態では、特定のリポートを選択すると、他のリポートの選択が自動的にトリガされる(例えば、高度な日ごとのパターンリポートを選択すると、日ごとのパターンリポートの選択が自動的にトリガされる)。このように、単一のコマンドで、ソフトウェアに同時に複数のリポートを実行することを指示できるように、同時に複数のリポートが選択されてもよい。次に、ユーザは、“リポート閲覧”7170ボタンおよび“リポート印刷”7160ボタンを用いることにより、リポートを入手して画面上で閲覧または印刷することができる。一実施形態では、リポートはプリセットされた順序(例えばスナップショット、日ごとのパターン、高度な日ごとのパターン、食事時のパターン、月ごとの要約、週ごとの要約、日ごとの記録、および読取器の詳細)で印刷される。
図72は、例示的なスナップショットリポートを示す。図示されているように、スナップショットリポートは、リポートが適用される期間(例えば14日間)、平均グルコースレベルを示す情報(グルコースレベルが目標グルコースレベルより高かった時間の割合、グルコースレベルが目標以内だった時間の割合、およびグルコースレベルが目標より低かった時間の割合の表示を含む)、および期間中の低(または高)グルコース事象の回数(事象の平均持続時間を示す情報を含む)を含んでもよい。リポートは、読取器によって得られた使用可能なセンサのデータの割合、および期間中に行われた日ごとのスキャンの回数を更に含んでもよい。更に、リポートは、炭水化物情報およびインスリン情報(例えば、日ごとの1日当たりの炭水化物の平均摂取量、および1日当たりの摂取した(速効型および長時間作用型)インスリン単位の量)を含んでもよい。スナップショットリポートは、スナップショットの結果と関連づけられたコメント(例えば、過去の期間と比較した現在の期間の日ごとのグルコース検査回数の増加または減少、スナップショットデータ中の誤差の考えられる原因、または現在の期間と過去の期間との結果の比較に関するコメント)も含んでもよい。
図73Aおよび図73Bは、例示的な日ごとのパターンリポートを示す。図73Aは、ユーザの自由行動下のグルコースプロファイルを含む日ごとのパターンリポートを示し、図73Bは、グルコース測定値の表示を含む日ごとのパターンリポートを示す。図示されているように、日ごとのパターンリポートは、或る日数の期間(例えば14日間)にわたる、時間帯ごとにまとめられた、グルコース測定値の1日、即ち24時間の期間のグラフィカル表現を示す。グルコース測定値は、個々の点として表示されてもよく、または、平均されて、特定の範囲内の測定値の密度を表すグラジエントパターンとして表示されてもよい。グラフは、ユーザの目標グルコース範囲の表現と、平均値の線で表される経時的な中央値と、10パーセンタイル値、25パーセンタイル値、75パーセンタイル値、および90パーセンタイル値を表す線とを含んでもよい。特定の実施形態では、日ごとのパターンリポートは、図73Aおよび図73Bに示されるように、1日を通したより短い期間(例えば2時間毎)の数値による平均値を含んでもよい。一部の実施形態では、ユーザの注意を引くために、平均グルコースレベルが最も高い時間帯がハイライトされてもよい。特定の実施形態では、平均グルコースが所定の閾値(例えば、240mg/dL)より高い、または所定の閾値(例えば、70mg/dL)より低いビンがハイライトされる。他の実施形態では、目標範囲外のもの、または、目標範囲外もしくは目標範囲を超えた一定のレベルがハイライトされる。また、日ごとのパターンリポートは、日ごとの平均グルコースレベルの表示を有してもよい。日ごとのパターンリポートは、測定されたグルコースレベルに加えて、炭水化物、速効型インスリン、および長時間作用型インスリン等の他の日ごとの平均情報を含んでもよい。図示されるように、日ごとの情報は、数値による日ごとの平均として、および時間帯ごとの平均摂取量としても表示され得る。
図74Aおよび図74Bは、例示的な高度な日ごとのパターンリポートを示す。高度な日ごとのパターンリポートは、日ごとのパターンリポートと同様に、グルコース測定値のグラフィカル表現と、或る期間にわたるグルコース測定値の平均分布とを含んでもよい。グラフは、更に、目標中央値グルコースレベルの線と、グルコースレベルの下限の閾値の線とを含んでもよい。特定の実施形態では、グルコースレベルの下限の閾値の線は、本明細書で上述したように、ユーザの健康問題のリスクに対して十分に低いグルコースレベルを表す。高度な日ごとのパターンリポートは、測定されたグルコースレベルの平均に関する変動および警告をユーザに通知するための表示システムを更に含んでもよい。図示されるように、高度な日ごとのパターンリポートは、低グルコースの可能性の表示、中央値グルコースレベルとグルコースレベル目標との比較、および、中央値より低い測定されたグルコースレベルの変動の表示を含んでもよい。グルコース測定値および変動要因を解析して、ユーザのグルコースレベルの制御に関して生じ得る状況をユーザに通知してもよい。図74Aおよび図74Bの例では、中央値より低いユーザのグルコースの変動が高くなっている。特定の態様では、ユーザに対する通知は、警告と、決定された問題に寄与している可能性がある要因とを含んでもよい。
図75は、例示的な食事時のパターンリポートを示す。図示されているように、食事時のパターンリポートは、食事と関連づけられ得る特定の時間帯(即ち、朝(朝食)、昼(昼食)、夕(夕食)、および夜(就寝時))に関するグルコースレベル情報のグラフィカル表現および数値表現を含んでもよい。図示されるように、対応する食事の前後の時間に関する時間表示が表示される。更に、上記表現は、食事の摂取時の現在の平均グルコースレベルおよびグルコースレベルのピークの数値表示を含んでもよい。特定の実施形態では、グラフには、目標グルコースレベルの線と、グルコースレベルの下限の線とが示されている。他の特定の実施形態では、グラフには、目標範囲を表す2つの線が示されている。グラフに加えて、炭水化物の平均摂取量およびインスリンの平均摂取量の表現も表示されてもよい。
図76は、例示的な月ごとの要約リポートを示す。図示されているように、月ごとの要約リポートは、現在の月のカレンダー表示と、平均グルコースレベルの数値表示、1日当たりのスキャン回数、および低グルコース事象の表示とを含む。図示されている例では、この月の5日は、64mg/dLという低い平均グルコースレベルを有し、この日は3回のスキャンが行われ、複数の低グルコース事象の通知がある。特定の実施形態では、平均グルコースが所定の閾値(例えば、240mg/dL)より高いまたは所定の閾値(例えば、70mg/dL)より低い日がハイライトされる。他の複数の実施形態では、目標範囲外または目標範囲を超える一定のレベルがハイライトされる。
図77は、例示的な週ごとの要約リポートを示す。図示されているように、週ごとの要約リポートは、週の7日分の表現を含む。週の各日について、その日の15分刻みの履歴グルコースデータのグラフィカル表現が表示される。各グラフィカル表現は、センサのスキャンがいつ行われたかの表示も含んでもよく、特定の実施形態では、スキャンと関連づけられた特定のデータ(グルコースレベル、炭水化物、および現在の残存インスリンを含む)も含んでもよい。また、図示されているように、良好なグルコースコントロールをハイライトするために、目標グルコース範囲が区別された色で示されでもよい。一部の実施形態では、グラフィカル表現は、速効型インスリンの注射、炭水化物の摂取、時刻変更、および新たなセンサの挿入または起動を含むグルコース関連事象を表すアイコンを含む。
引き続き図77を参照すると、日ごとの情報の各線は、平均グルコース、炭水化物摂取、速効型インスリン、および長時間作用型インスリンを含む情報の数値表現およびアイコン表現を含んでもよい。
図78は、例示的な日ごとの記録リポートを示す。特定の実施形態では、日ごとの記録リポートは、ユーザのグルコース管理に関するグラフィカル情報、数値情報、およびテキスト情報の組合せで構成されてもよい。図面を参照すると、日ごとの記録は、選択された日の経時的なグルコースレベルのグラフィカル表現(センサのデータがいつ受信されたかの特定の表示と、炭水化物摂取およびインスリン注射を表すアイコンとを含む)を含んでもよい。日ごとの記録リポートの例示的な実施形態には、或る期間中に得られた特定のグルコース測定値、或る期間の炭水化物摂取量、或る期間の速効型インスリンおよび長時間作用型インスリンの量、および或る期間の測定されたケトンレベルの数値表示、並びにその期間と関連づけられた注記(あれば)(例えば、摂取された薬や実行された運動を示す情報)も示されている。特定の実施形態では、低い、高い、または危険なグルコースレベル測定値は、特にユーザの注意を引くためにハイライトされてもよい。特定の実施形態では、日ごとの記録リポートは、センサ測定値または血中グルコースのテストストリップ測定値を含む全てのリアルタイムの値を履歴データに重ねてユーザに提示し、リアルタイムの結果を提供するよう構成される。
図79Aおよび図79Bは、例示的な読取器の詳細リポートを示す。特定の実施形態では、読取器の詳細リポートは、ユーザ情報、構成可能な設定、変更記録、および注記を含んでもよい。例えば、図示されるように、読取器の詳細リポートは、患者の氏名およびIDを含むユーザプロフィール情報と、日付と時刻、時計のスタイル、音/振動設定、使用可能な注記、現在設定されているリマインダおよびアラーム、インスリン計算機設定、およびマスキングモード設定を含む設定とを含んでもよい。特定の実施形態では、ユーザの確認用に設定変更が表示されるように、過去の期間(例えば30日間)の設定変更が脚注のスタイルで表示されてもよい。
再び図79Aに戻ると、読取器の時刻変更情報も示されており、ここで、ユーザは読取器の時刻設定を修正するために読取器を構成でき、読取器の時刻変更が保存されると、図79Aに示されているように、そのような変更が、読取器の時刻変更の日付と時刻および時刻変更の内容(例えば“時刻が2時間進められました”)と共に表示される。図79Aに示されている“設定”の下の“読取器の日付および時刻”に対応する位置に、対応するアイコンも設けられる。
図80は、リポートパラメータを設定するためのリポート作成メニューの例示的なフレームを示す。図示されているように、リポートパラメータ設定フレーム7140は、実行するリポートと関連づけられる時間枠を設定するための選択肢を含む。時間枠は、時間の長さ(即ち、図示されるように2週間)として選択されてもよく、または日付の範囲によって選択されてもよい。特定の実施形態では、時間の長さによる時間枠は、現在の日付に先行する時間の長さに適用される。リポートパラメータ設定フレーム7140は、実行されるリポート(スナップショットリポート、日ごとのパターンリポート、食事時のパターンリポート、週ごとの要約リポート、および日ごとの記録リポートを含む)に表示する目標グルコース範囲を設定するための選択肢も含む。
図80には、特定のリポート、即ち、高度な日ごとのパターンリポート7150と関連づけられる設定も示されている。特定の実施形態では、高度な日ごとのパターンリポートの設定はメインのリポートパラメータ設定フレームからは変更できず、高度な日ごとのパターンリポート設定を編集するために画面に入るには“編集”ボタンを選択する必要がある。“編集”ボタンが選択されたら、データ管理ソフトウェアは、図81Aに示されるような、高度な日ごとのパターンリポート設定を編集するためのサブメニューを起動してもよい。図示されるように、高度な日ごとのパターン設定画面8110は、日ごとの事象や食事(例えば、朝食の時間、昼食の時間、夕食の時間、および就寝時間)と関連づけられる設定を変更するための選択肢を含む。画面8110は、目標中央値グルコースレベルおよび低グルコース許容パラメータを変更するための選択肢も含む。
引き続き図81Aを参照すると、特定の実施形態では、設定画面8110の各セクションは、図示されるように“?”の表示で表されるヘルプまたは詳細ボタンを含んでもよい。日ごとの事象設定ヘルプメニュー8120は、日ごとの事象の目的、計算および示唆の目的のための日ごとの事象の定義、および日ごとの事象と関連づけられた規則の説明を含んでもよい。例えば、就寝時刻と朝食との間の時間は12時間未満でなければならない。目標中央値設定ヘルプメニュー8130は、目標中央値とは何であるかの説明と、高度な日ごとのパターンリポートで目標中央値が用いられる目的の説明とを含んでもよい。低グルコース許容ヘルプメニュー8140は、使用可能な設定の説明を含む。例えば、メニュー8140は、低グルコース許容パラメータを大きくすると、許容可能な低グルコースの測定値の量(プリセットされたパラメータ(例えば70mg/dL)より低い)が大きくなるという、ユーザに対する説明を含む。特定の実施形態では、小さい低グルコース許容パラメータは、50mg/dLでは測定値の約2%、60mg/dLでは測定値の4%に許容値を変換し、中程度の低グルコース許容パラメータは、50mg/dLでは測定値の約4%、60mg/dLでは測定値の8%に許容値を変換し、大きい低グルコース許容パラメータは、50mg/dLでは測定値の約10%、60mg/dLでは測定値の20%に許容値を変換する。
引き続き図81Aを参照すると、高度な日ごとのパターンパラメータメニューは、“保存する”および“キャンセル”ボタンも含む。“保存する”ボタンが選択されると、設定に対して行われた変更(あれば)が保持され、“キャンセル”ボタンが選択されると、設定に対して行われた変更(あれば)が破棄される。特定の実施形態では、“キャンセル”が選択されると、画面に、変更を破棄することに対するユーザの確認を要求する通知がポップアップしてもよい。特定の実施形態では、無効な値を用いて設定またはパラメータが構成されたら、データ管理ソフトウェアは、パラメータおよび設定に対して行われた変更をユーザが保存できないようにする。特定の実施形態では、そのような状況が生じたら、ソフトウェアは、図81Bに示されるように、設定が無効であることをユーザに知らせる通知8150を表示する。通知8150は、どの設定が無効であるかの説明と、設定と関連づけられた対応する要求とを含み、ユーザに設定を修正する機会を与えるものであってもよい。一部の実施形態では、範囲外または無効である特定の設定の隣に“!”の記号等のアイコンが表示される。無効な設定が全て修正されたら、ユーザが“保存する”ボタンをクリックすることによって、構成が保存されてもよい。
読取器設定
図82〜図86は、特定の実施形態における、読取器装置の設定を調節するための例示的な画面を示す。図82は、一般設定画面の例である。一般設定は、日付と時刻、時計のスタイル、音および振動設定、および言語設定を含む設定を含む。特定の実施形態では、日付と時刻は、読取器が接続されているコンピューターの現在の日付と時刻の設定に基づいて、またはインターネットを介して自動的に更新されてもよい。図示されるように、“更新”ボタンが使用可能にされ、それにより、読取器の日付と時刻がコンピューターの日付と時刻と一致するように更新される。特定の実施形態では、日付と時刻の更新は、日付と時刻の変更前に読取器に記録されたデータに影響しない。特定の実施形態で使用可能な別の設定は、時計のスタイルの設定を含む。読取器装置は、12時間(am/pm)形式または24時間形式で時刻を表示するよう構成され得る。更に、音および振動設定も調節可能であってもよい。そのような設定は、音量レベル(高/低)の設定と、通知およびタッチ等の項目に対して音/振動を含むか否かの設定とを含む。
図83Aは、読取器装置に読取器プロフィールがまだ格納されていない場合の、例示的な読取器プロフィール設定画面である。先に述べたように、読取器プロフィールは、患者氏名および患者IDを含む情報を含んでもよい。読取器プロフィールがまだ格納されていない場合の設定画面は、氏名および患者IDを含む読取器プロフィール情報を入力可能なフィールドを含む。完了したら、図83Bに示されるように、設定画面は、“変更を破棄”または“読取器に保存”するために使用可能なボタンを含む。“変更を破棄”を選択すると、入力された読取器プロフィール情報がキャンセルされる。“読取器に保存”を選択すると、読取器に変更が保存され、次回、読取器がデータ管理ソフトウェアに接続された際に、読取器プロフィール情報を使用可能になる。“読取器に保存”が選択されたら、図83Cに示されるように、設定を保存中であることを知らせると共に保存の進行中にユーザが更なる変更を行えないようにする“読取器の設定を保存しています”という通知がユーザに表示される。特定の実施形態では、この通知はアニメーション表示される通知であってもよい。特定の実施形態では、図83Dに示されるように、設定の変更(あれば)の保存前に読取器がデータ管理ソフトウェアから接続解除された場合に、ソフトウェアは、ユーザにエラーを知らせるポップアップ通知を起動してもよい。特定の実施形態では、図83Eに示されるように、設定の変更(あれば)の保存前に読取器とデータ管理ソフトウェアとの間でエラーが生じた場合には、ソフトウェアは、ユーザにエラーを知らせるポップアップ通知を起動してもよい。特定の実施形態では、エラー通知が確認されたら、データ管理ソフトウェアはホーム画面に戻ってもよい。他の実施形態では、読取器をデータ管理ソフトウェアに再び接続すると、エラー通知が自動的に確認されて、設定画面に戻り、ユーザが再び“読取器に保存”の選択肢を試みることができるようにしてもよい。
図84は、目標グルコース範囲設定画面を示す。目標グルコース設定画面は、グルコースレベルを管理するためのグルコースのグラフおよび読取器の計算機と関連づけられる目標グルコース範囲を、ユーザが選択できるようにするものである。読取器は、目標以内だった時間の割合または量を決定するためにも目標グルコース範囲を用いる。特定の実施形態では、目標グルコース設定画面は、目標グルコース範囲を決定して入力する前に医療の専門家に相談するようにという、ユーザに対する警告を含む。特定の実施形態では、目標グルコース範囲が変更された場合には、ソフトウェアは、“変更を破棄”および“読取器に保存”の選択肢を使用可にする。上述したように、“読取器に保存”の選択肢が選択されたら、設定を保存中であることを知らせると共に保存の進行中にユーザが更なる変更を行えないようにする“読取器の設定を保存しています”という通知がユーザに表示される。
図85Aおよび図85Bは、ユーザがカスタムの注記を構成できる注記画面を示す。図85Aは、まだカスタムの注記が構成されていない場合の画面を示す。図示されているように、特定の実施形態では、速効型インスリン、長時間作用型インスリン、食物、運動、および薬の注記を含む幾つかの標準の注記が読取器装置に予め格納されていてもよい。カスタムの注記を追加するために、ユーザが“注記追加”ボタンを使用できるようにされる。“注記追加”ボタンを選択すると、図85Bの画面に示されるように、カスタムの注記の行の項目が使用可能になる。図85Bは、カスタムの注記を構成する準備ができている注記画面を示す。特定の実施形態では、読取器装置既に保存されているカスタムの注記(あれば)がソフトウェアに表示される。特定の実施形態では、常に、全てのカスタムの注記を編集できる(注記の名称の変更および注記の優先順位(リスト内の上から下までの位置)の変更を含む)。更に、カスタムの注記を消去するための“x”の選択肢が提供される。いずれかのカスタムの注記が変更されたら、ソフトウェアは、“変更を破棄”および“読取器に保存”の選択肢を使用可にする。上述したように、“読取器に保存”の選択肢が選択されたら、設定を保存中であることを知らせると共に保存の進行中にユーザが更なる変更を行えないようにする“読取器の設定を保存しています”という通知がユーザに表示される。注記に対する変更は、“読取器に保存”の選択肢が選択されるまで、読取器には適用されない。
図86は、リマインダ画面を示す。図示されているように、構成された全てのリマインダが表示され、ユーザによって編集できる。各リマインダは、リマインダをオン/オフするための選択肢、リマインダを実行する時刻を変更する機能、リマインダの発生に関連する選択肢(毎日繰り返す、毎週繰り返す、1回のみ等)、およびアラームのタイプ(例えば、グルコースチェックのアラーム、インスリン摂取のアラーム、または一般的なアラーム)の選択肢を含む。更に、リマインダを消去するための“x”の選択肢が提供される。“リマインダ追加”ボタンを選択することにより、新たなリマインダの行が現れて構成の準備ができ、新たなリマインダを追加できる。いずれかのリマインダが変更されたら、ソフトウェアは“変更を破棄”および“読取器に保存”の選択肢を使用可にする。上述したように、“読取器に保存”の選択肢が選択されたら、設定を保存中であることを知らせると共に保存の進行中にユーザが更なる変更を行えないようにする“読取器の設定を保存しています”という通知がユーザに表示される。リマインダに対する変更は、“読取器に保存”の選択肢が選択されるまで、読取器には適用されない。
図87A〜図87Eは、読取器装置の専門家オプションと関連づけられた画面を示す。上述したように、専門家オプションは、読取器装置と関連づけられた医療提供者または他の専門家のみによって使用可能な選択肢であり、ユーザはすぐには使用できないようになっている。図87Aに示されるように、専門家オプションメニューの選択肢は、”ロック”アイコン(特定の実施形態では南京錠のアイコンで表される)を含む。専門家オプションメニューが選択されたら、専門家オプションメニューにアクセスするためのアクセスコードを要求するポップアップメニューが開始される。有効なアクセスコードが入力されたら、ソフトウェアはマスキングモード選択肢画面へとナビゲートする。特定の実施形態では、有効なアクセスコードが入力されたら、アクセスコードを再度入力せずに専門家オプションメニューを使用できるようになる。そのような実施形態では、専門家オプションメニューの選択肢は、”ロック”アイコンを伴わずに、または代わりの“ロック解除”アイコンを伴って表示される。
図87Bは、上述したように専門家オプションの一部であるマスキングモード選択肢画面を示す。特定の実施形態では、マスキングモード設定画面は、マスキングモード機能を有効にすることと、グルコースチェックリマインダの調節との2つの構成要素を含む。特定の実施形態では、マスキングモードの設定がオフのときには、グルコースチェックリマインダ設定は使用できない。マスキングモードが有効にされたら、図87Cに示されるように、リマインダをオン/オフする選択肢とリマインダの時刻を設定する選択肢とを含む、グルコースチェックのリマインダの設定が使用可能になる。
専門家オプションは、更に、図87Dに示されるような、読取器を工場のデフォルト設定にリセットできるシステムリセット画面を含む。システムリセットを作動させると、読取器の設定が工場のデフォルト設定に復元され、読取器に格納されている全ての患者データが消去され、読取器とペアリングされているセンサ(あれば)が終了される。特定の実施形態では、システムリセットは完了までに最大2分またはそれ以上の時間がかかり得る。特定の実施形態では、システムリセットボタンを選択すると、図87Eに示されるように、リセットを開始する前に確認を要求する確認通知が作動される。この通知は、全ての患者データが消去され、設定が工場のデフォルト設定にリセットされ、ペアリングされているセンサ(あれば)が終了される旨のユーザに対する警告を含んでもよい。通知は、システムリセットが開始される前にシステムリセットをキャンセルするための選択肢も含む。
図88は、データ管理ソフトウェアのメインシステムメニューで使用可能な選択肢を示す。このようなメニューは、“ファイル”メニューおよび“ヘルプ”メニューを含む。“ファイル”メニューは、“自動起動”、“自動保存”、“自動保存選択肢”、および“出る”等の選択肢を含んでもよい。自動起動の選択肢が選択されると、接続された読取器装置をコンピューターが検出した際に、データ管理ソフトウェアが自動的に起動される。自動保存の選択肢が選択されると、ソフトウェアが、データ管理ソフトウェアで実行中のリポートのコピー(例えばPDFコピー等)を自動的に保存する。図89に示されるように、自動保存は、自動保存を有効にする選択肢、ファイル名形式の選択肢、およびファイル保存場所の選択肢を含む、ユーザによって構成可能な設定を含む。
例示的な実施形態
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置を動作させる方法が提供され、この方法は、検体モニタリング装置の電源をオンにするための表示を受け取る工程と、検体モニタリング装置の電源をオンにする工程と、検体モニタリング装置内のRF読取器要素に電源を供給する工程と、検体センサをスキャンするためのスキャン状態を起動する工程と、所定の事象の表示を受け取る工程と、RF読取器の電源をオフにして、検体モニタリング装置への電源を維持する工程とを含む。
一実施形態では、スキャン状態は、検体モニタリング装置のディスプレイに、検体センサをスキャンするよう促すプロンプトを表示する工程を含む。
一実施形態では、所定の事象は、スキャンが行われずに所定の期間が経過したことである。幾つかの例では、所定の事象は、スキャン状態の解除である。幾つかの例では、所定の事象は、ユーザによって開始された、スキャンプロンプト画面からホーム画面への変更である。幾つかの例では、所定の事象は、スキャンのエラーまたはスキャンの失敗の発生である。
一実施形態では、上記方法は、センサのスキャンを行うための表示を受け取る工程と、RF読取器の電源を再びオンにする工程と、検体センサをスキャンするためにスキャン状態を再び起動する工程とを含む。
一実施形態では、上記方法は、検体センサを検出する工程と、検体測定を行うために検体センサをスキャンする工程とを含む。
一実施形態では、検体はグルコースまたはケトン体である。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置を動作させるための命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置を動作させる方法が提供され、この方法は、検体センサの1回目のスキャンを行う工程と、1回目のスキャンの結果の測定値を表示する工程と、所定の期間にわたって2回目のスキャンを行うことを防止する工程と、該所定の期間の経過後に2回目のスキャンを行うことを可能にする工程とを含む。
一実施形態では、上記方法は、測定値が表示された後に検体モニタリング装置の電源をオフにする工程と、所定の期間が経過する前に検体モニタリング装置の電源をオンにする工程とを含む。
一実施形態では、上記方法は、所定の期間が経過する前に2回目のスキャンが試みられたことの表示を受け取る工程と、2回目のスキャンが実行できないことを示す工程とを含む。幾つかの例では、上記方法は、2回目のスキャンの実行が可能になるまでの推定残り時間を示す工程を含む。
一実施形態では、上記方法は、測定値を表示する画面から出る工程と、所定の期間が経過する前に表示される結果は1回目のスキャンの結果であることを示す工程とを含む。
一実施形態では、上記方法は、所定の期間の経過後に、検体センサの2回目のスキャンを行う工程を含む。
一実施形態では、所定の期間は1分〜5分である。
一実施形態では、検体はグルコースまたはケトン体である。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置を動作させるための命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置を動作させる方法が提供され、この方法は、検体センサの1回目のスキャンを行う工程と、1回目のスキャンの結果に基づいて示唆されるインスリン投与量を計算するための画面を表示する工程と、示唆される投与量の計算を記録する前に示唆される投与量を計算するための画面から出る工程と、所定の期間にわたって、示唆される投与量の計算を記録きるようにする工程と、所定の期間の経過後に、1回目のスキャンについての示唆される投与量の計算の記録を防止する工程とを含む。
一実施形態では、上記方法は、示唆される投与量を計算するための画面を表示した後、所定の期間が経過する前に、装置の電源をオフにし、再び装置の電源をオンにする工程を含み、検体モニタリング装置の電源をオフにすると、示唆される投与量を計算するための画面から出る。幾つかの例では、読取器の電源が再びオンにされると、示唆される投与量を計算するための画面が表示され、示唆される投与量を計算するための画面は、示唆される投与量の計算をユーザが記録できるようにする。
一実施形態では、上記方法は、示唆される投与量の計算を記録するための表示を受け取る工程と、示唆される投与量の計算を1回目のスキャンおよび1回目のスキャンが行われた時刻と関連づける工程とを含み、示唆される投与量の計算を記録したときに、推定された体内の残存インスリンの量のカウントダウンが開始される。
一実施形態では、上記方法は、示唆される投与量を計算するための画面を表示した後、所定の期間が経過する前に、装置の電源をオフにする工程であって、検体モニタリング装置の電源をオフにすると、示唆される投与量を計算するための画面から出る工程と、所定の期間が経過した後に、装置の電源を再びオンにする工程とを含む。
一実施形態では、上記方法は、読取器の電源が再びオンにされたら、2回目のスキャンについて検体センサをスキャンするためのプロンプトを表示する工程を含む。
一実施形態では、検体はグルコースまたはケトン体である。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置を動作させるための命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
本開示の一部の態様では、検体センサの連続スキャンを行う工程と、検体モニタリング装置のディスプレイに、連続スキャンの各々についての結果の測定値を表示する工程と、検体モニタリング装置のディスプレイに、第1の所定の期間についての結果の測定値を表示すると共に第1の所定の期間に続く第2の所定の期間中の後続の結果の測定値を追跡するグラフを表示する工程と、第2の所定の期間全体についての後続の結果の測定値を追跡した後に、該後続の結果の測定値を第1の所定の期間にシフトし、第2の期間中の後続の結果の測定値の追跡を続ける工程と、第2の期間全体について追跡が行われた後に、後続の結果の測定値を繰り返しシフトする工程とを含む方法が提供される。
一実施形態では、上記のグラフは、上記の結果の測定値が第1の所定の期間について得られた後に、ディスプレイに表示される。
一実施形態では、上記の結果の測定値が第1の所定の期間について得られる前には、結果の測定値を持たないグラフが表示され、上記の結果の測定値が第1の所定の期間について得られた後には、第1の所定の期間についての結果の測定値がグラフに表示される。幾つかの例では、第1の所定の期間は、第2の所定の期間の倍数である。幾つかの例では、第1の所定の期間は8時間であり、第2の所定の期間は1時間である。
一実施形態では、検体はグルコースまたはケトン体である。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置に検体センサ測定値を表示する方法が提供され、この方法は、検体センサからセンサ測定値を得る工程と、検体モニタリング装置のディスプレイに、先行する24時間の期間にわたって得られたセンサ測定値のグラフを表示する工程とを含む。
一実施形態では、上記方法は、グラフを24時間だけ前または後にシフトするためのトリガ要素を表示する工程と、ユーザによってトリガ要素が開始されたことの表示を受け取る工程と、グラフを24時間だけ前または後にシフトする工程とを含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置に検体センサ測定値を表示するための命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置に検体センサ測定値を表示する方法が提供され、この方法は、検体センサからセンサ測定値を得る工程と、検体モニタリング装置のディスプレイに、先行する所定の期間についての平均センサ測定値であって、1日のうちの複数の区分についての平均センサ測定値を含む平均センサ測定値の要約を表示する工程とを含む。
一実施形態では、先行する所定の期間は7日間の期間であり、平均センサ測定値は、1日のうちの4つの区分についての平均センサ測定値を含む。
一実施形態では、上記方法は、1日のうちの複数の区分についての各平均センサ測定値の総平均を表示する工程を含む。
一実施形態では、上記方法は、グラフを所定の期間だけ前または後にシフトするためのトリガ要素を表示する工程と、トリガ要素がユーザによってトリガされたことの表示を受け取る工程と、グラフを所定の期間だけ前または後にシフトする工程とを含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置に検体センサ測定値を表示するための命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置に検体センサ測定値を表示するための命令が格納されており、該命令は、検体センサからセンサ測定値を得るための命令と、検体モニタリング装置のディスプレイに、先行する所定の期間についての平均センサ測定値であって、1日のうちの複数の区分についての平均センサ測定値を含む平均センサ測定値の要約を表示するための命令とを含む。
一実施形態では、先行する所定の期間は7日間の期間であり、平均センサ測定値は、1日のうちの4つの区分についての平均センサ測定値を含む。
一実施形態では、上記の命令は、1日のうちの複数の区分についての各平均センサ測定値の総平均を表示するための命令を含む。
一実施形態では、上記の命令は、グラフを所定の期間だけ前または後にシフトするためのトリガ要素を表示するための命令と、トリガ要素がユーザによってトリガされたことの表示を受け取るための命令と、グラフを所定の期間だけ前または後にシフトするための命令とを含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置に検体センサ測定値を表示する方法が提供され、この方法は、検体センサからセンサ測定値を得る工程と、検体モニタリング装置のディスプレイに、先行する所定の期間について得られたセンサ測定値と関連づけられた平均事象数であって、1日のうちの複数の区分についての平均事象数を含む平均事象数の要約を表示する工程とを含み、要約はユーザによって選択された際に表示される。
一実施形態では、先行する所定の期間は7日間の期間であり、平均事象数は、1日のうちの4つの区分についての平均事象数を含む。
一実施形態では、上記方法は、1日のうちの複数の区分についての各平均事象数の総平均を表示する工程を含む。
一実施形態では、上記方法は、要約を所定の期間だけ前または後にシフトするためのトリガ要素を表示する工程と、トリガ要素がユーザによってトリガされたことの表示を受け取る工程と、要約を所定の期間だけ前または後にシフトする工程とを含む。
一実施形態では、上記の事象は低グルコース測定値である。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置に検体センサ測定値を表示するための命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置に検体センサ測定値を表示するための命令が格納されており、該命令は、検体センサからセンサ測定値を得るための命令と、検体モニタリング装置のディスプレイに、先行する所定の期間について得られたセンサ測定値と関連づけられた平均事象数であって、1日のうちの複数の区分についての平均事象数を含む平均事象数の要約を表示するための命令とを含み、要約はユーザによって選択された際に表示される。
一実施形態では、先行する所定の期間は7日間の期間であり、平均事象数は、1日のうちの4つの区分についての平均事象数を含む。
一実施形態では、検体モニタリング装置は、1日のうちの複数の区分についての各平均事象数の総平均を表示するための命令を含む。
一実施形態では、検体モニタリング装置は、要約を所定の期間だけ前または後にシフトするためのトリガ要素を表示するための命令と、トリガ要素がユーザによってトリガされたことの表示を受け取るための命令と、要約を所定の期間だけ前または後にシフトするための命令とを含む。
一実施形態では、上記の事象は低グルコース測定値である。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置に検体センサ測定値を表示する方法が提供され、この方法は、検体センサからセンサ測定値を得る工程と、検体モニタリング装置のディスプレイに、先行する所定の期間について得られたセンサ測定値の要約であって、目標範囲に関するセンサ測定値の1以上の数値または割合を含むセンサ測定値の要約を表示する工程とを含み、要約はユーザによって選択された際に表示される。
一実施形態では、要約には、目標範囲より高いセンサ測定値、目標範囲より低いセンサ測定値、および目標範囲以内のセンサ測定値の数値または割合が含まれる。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置を動作させるための命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
本開示の一部の態様では、検体センサからセンサ測定値を得る工程と、検体モニタリング装置のディスプレイに、先行する所定の期間についての、1日当たりの平均スキャン回数を含むセンサの使用と関連づけられたデータの要約を表示する工程とを含み、要約はユーザによって選択された際に表示される方法が提供される。
一実施形態では、センサの使用は、先行する所定の期間内のセンサデータを有する日数を含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置に検体センサ測定値を表示するための命令が格納されており、該命令は、検体センサからセンサ測定値を得るための命令と、検体モニタリング装置のディスプレイに、先行する所定の期間についての、1日当たりの平均スキャン回数を含む、センサの使用と関連づけられたデータの要約を表示するための命令とを含み、要約はユーザによって選択された際に表示される。
一実施形態では、センサの使用は、先行する所定の期間内のセンサデータを有する日数を含む。
本開示の一部の態様では、検体センサからセンサ測定値を得る工程と、検体モニタリング装置のディスプレイに、先行する所定の期間についての、1日のうちの複数の区分についての平均センサ測定値を含む日ごとのパターンのグラフを表示する工程とを含む方法であって、グラフはユーザによって選択された際に表示される方法が提供される。
一実施形態では、先行する所定の期間は7日間の期間であり、日ごとのパターンのグラフは、1日のうちの4つの区分についての平均センサ測定値を含む。
一実施形態では、日ごとのパターンのチャートは、1日のうちの複数の区分についての平均センサ測定値の範囲を示す。
一実施形態では、上記方法は、グラフを所定の期間だけ前または後にシフトするためのトリガ要素を表示する工程と、トリガ要素がユーザによってトリガされたことの表示を受け取るための命令と、グラフを所定の期間だけ前または後にシフトする工程とを含む。
一実施形態では、検体はグルコースまたはケトン体である。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置に検体センサ測定値を表示するための命令が格納されており、該命令は、検体センサからセンサ測定値を得るための命令と、検体モニタリング装置のディスプレイに、先行する所定の期間についての、1日のうちの複数の区分についての平均センサ測定値を含む日ごとのパターンのグラフを表示するための命令とを含み、グラフはユーザによって選択された際に表示される。
一実施形態では、先行する所定の期間は7日間の期間であり、日ごとのパターンのグラフは、1日のうちの4つの区分についての平均センサ測定値を含む。
一実施形態では、日ごとのパターンのチャートは、1日のうちの複数の区分についての平均センサ測定値の範囲を示す。
一実施形態では、上記の命令は、グラフを所定の期間だけ前または後にシフトするためのトリガ要素を表示するための命令と、トリガ要素がユーザによってトリガされたことの表示を受け取るための命令と、グラフを所定の期間だけ前または後にシフトするための命令とを含む。
一実施形態では、検体はグルコースまたはケトン体である。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置を動作させる方法が提供され、この方法は、マスキングモードで動作することの表示を受け取る工程と、検体センサのスキャンを行う工程と、検体モニタリング装置のディスプレイにセンサ測定値を表示せずに、スキャンで得られたセンサ測定値を格納する工程とを含む。
一実施形態では、上記方法は、非マスキングモードで動作することの表示を受け取る工程と、検体センサのスキャンを行う工程と、検体モニタリング装置のディスプレイにセンサ測定値を表示する工程とを含む。
一実施形態では、上記方法は、格納されているセンサ測定値をリモート装置に送信する工程を含む。
一実施形態では、上記方法は、検体がグルコースまたはケトン体であることを含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置を動作させるための命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
本開示の一部の態様では、検体センサを動作させる方法が提供され、この方法は、検体センサと第1の検体モニタリング装置との間で通信を行う工程と、第1の検体モニタリング装置が検体センサを用いて検体測定を実行できるようにするために、第1の検体モニタリング装置とのペアリングを確立する工程と、第1の検体モニタリング装置から、第1の検体モニタリング装置の識別コードを受け取る工程と、第1の検体モニタリング装置とのペアリングが確立されたこと示すために、装置識別コードをメモリに格納する工程とを含む。
一実施形態では、上記方法は、第2の検体モニタリング装置から装置IDの要求を受け取る工程と、第1の検体モニタリング装置の装置識別コードを第2の検体モニタリング装置に送信する工程とを含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置を動作させるための命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置を動作させる方法が提供され、この方法は、第1の検体モニタリング装置と第1のセンサとの間で通信を行う工程と、第1の検体モニタリング装置のプロセッサを用いて、第1のセンサがどの検体モニタリング装置ともペアリングされていないことを決定する工程と、上記のプロセッサを用いて、第1の検体モニタリング装置がどの検体センサともペアリングされていないことを決定する工程と、第1の検体モニタリング装置が第1のセンサを用いて検体測定を実行できるようにするために、第1の検体モニタリング装置を第1のセンサとペアリングする工程と、ペアリングを示すために、第1の検体モニタリング装置の識別コードを第1のセンサに送信する工程とを含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置を動作させるための命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置を動作させる方法が提供され、この方法は、第1の検体モニタリング装置と第1のセンサとの間で通信を行う工程と、第1の検体モニタリング装置のプロセッサを用いて、第1のセンサが第2の検体モニタリング装置とペアリングされていることを決定する工程と、上記のプロセッサを用いて、第1の検体モニタリング装置が第1のセンサを用いて検体測定を行うことを防止する工程とを含み、第1のセンサがペアリングされていることを決定する上記工程が、上記のプロセッサを用いて、第1のセンサが、該第1のセンサとペアリングされた第2の検体モニタリング装置の識別(ID)コードを有していることの表示を受け取る工程を含む。
一実施形態では、上記方法は、第1の検体モニタリング装置のディスプレイに、第1のセンサを使用できないことを視覚的に示す工程を含む。
一実施形態では、上記方法は、第1の検体モニタリング装置と第2のセンサとの間で通信を行う工程と、上記のプロセッサを用いて、第2のセンサがどの検体モニタリング装置ともペアリングされていないことを決定する工程と、上記のプロセッサを用いて、第1の検体モニタリング装置がどの検体センサともペアリングされていないことを決定する工程と、第1の検体モニタリング装置が第2のセンサを用いて検体測定を実行できるようにするために、第1の検体モニタリング装置を第2のセンサとペアリングする工程と、第1の検体モニタリング装置と第2のセンサとのペアリングを示す、第1の検体モニタリング装置の識別コードを、第2のセンサに格納するために第2のセンサに送信する工程とを含む。
一実施形態では、上記方法は、第1の検体モニタリング装置と第3のセンサとの間で通信を行う工程と、上記のプロセッサを用いて、第3のセンサがどの検体モニタリング装置ともペアリングされていないことを決定する工程と、上記のプロセッサを用いて、第1の検体モニタリングが第2のセンサを用いて検体測定を行うことを防止する工程とを含む。
特定の実施形態は、検体センシング装置から検体データを受け取る読取器装置を含み、この読取器装置は、ハウジングと、ハウジングに取り付けられたディスプレイと、ハウジング内に取り付けられたプロセッサと、命令を格納するメモリであって、プロセッサによって命令が実行された際に、プロセッサに、ユーザの入力に応答して、ディスプレイ上の現在のユーザインターフェース画面からホーム画面にナビゲートさせ、現在のユーザインターフェース画面からホーム画面にナビゲートする際に、検体センシング装置が期限切れであるかどうかをチェックさせ、検体センシング装置が期限切れである場合には、センサの期限切れの通知を表示させる命令、検体センシング装置の期限切れまでの残り時間を計算させる命令、検体センシング装置の期限切れまでの残り時間の表示を含むホーム画面を表示させる命令、検体センシング装置から検体情報を受け取らせる命令、および受け取った検体情報をディスプレイに表示させる命令を格納するメモリとを備える。
一部の実施形態では、センサの期限切れの通知は、ホーム画面にナビゲートする前にセンサの期限切れの通知を確認することを要求する。
一部の実施形態では、検体センシング装置の期限切れ前の残り時間の表示は、作動中のセンサが無いことの表示を含み、残り時間は、残り時間が1日より長いときには日数として表示され、残り時間が1時間より長く且つ1日未満であるときには時間数として表示され、残り時間が1時間未満であるときには分数として表示される。
一部の実施形態では、ホーム画面は、推定された残存インスリンの量を示す情報を含む。
一部の実施形態では、推定された残存インスリンの量の表示は、人型のアイコンを含み、推定された残存インスリンの量は、人型のアイコンが埋められている割合で表される。
一部の実施形態では、表示される検体情報は、数値による現在の検体レベル、過去の検体レベルのグラフィカル表現、および数値による現在の検体レベルの傾向を表す矢印を含む。
特定の実施形態は、プロセッサに、現在の検体レベルが、高い検体レベルの閾値より高い、低い検体レベルの閾値より低い、予測される高い検体レベルの閾値より高い、または予測される低い検体レベルの閾値より低いかどうかを決定させる命令を含む。
一部の実施形態では、高い検体レベルの閾値は240mg/dLであり、低い検体レベルの閾値は70mg/dLであり、次の15分以内の予測される高い検体レベルの閾値は240mg/dLであり、次の15分以内の予測される低い検体レベルの閾値は70mg/dLである。
一部の実施形態では、過去の検体レベルのグラフィカル表現は、過去8時間分の検体データを含む。
特定の実施形態は、プロセッサに、所定の期間内に連続した検体レベルのスキャンを許可させない命令を含む。
特定の実施形態は、プロセッサに、所定の期間内に2回以上の検体レベルのスキャンを許可させない命令を含む。
一部の実施形態では、所定の期間は3分である。
特定の実施形態は、検体モニタリングシステムの読取器装置を動作させる方法を含み、この方法は、読取器装置を用いて新たなセンサをスキャンする工程であって、新たなセンサのスキャンがタイムアウトする前に所定の時間の長さだけ待機することを含む、スキャンする工程と、新たなセンサが、以前に別の読取器装置とペアリングされたか否かをチェックする工程と、新たなセンサが既に別の読取器装置とペアリングされている場合には、読取器装置と新たなセンサとのペアリングを許可しない工程と、ペアリングされたセンサのウォーミングアップのために所定の時間の長さだけ待機する工程と、所定の時間の長さだけ待機した後に、ペアリングされたセンサの期限切れまでの残り時間の表示を含むホーム画面を表示する工程と、ペアリングされたセンサを用いてグルコースのスキャンを開始する工程と、グルコースのスキャンの結果を表示する工程とを含み、表示は、数値による現在のグルコースレベル、過去の所定の期間についてのグルコースレベルの履歴のグラフィカル表現、および現在のグルコースの傾向の矢印による表現を同時に表示することを含む。
特定の実施形態は、新たなセンサが次の所定の長さの時間以内に期限切れになるときには、センサの期限切れが近いことの通知を表示する工程を含む。
一部の実施形態では、次の所定の長さの時間は3日間を含む。
一部の実施形態では、センサの期限切れが近いことの通知は、センサの期限切れ前の最後の3日間については各日の1回目のスキャンの後に表示され、センサの期限切れ前の最後の8時間については、各スキャンの後に表示される。
一部の実施形態では、残り時間の通知は状況依存的なものであり、センサの期限切れ前の残り時間がどれだけあるかに基づいて表示の単位が変化する。
一部の実施形態では、センサの期限切れ前の残り時間が3日より長いときには、残り時間は1日単位で表示され、センサの期限切れ前の残り時間が1時間〜1日であるときには、残り時間は1時間単位で表示され、センサの期限切れ前の残り時間が1時間未満であるときには、残り時間は1分単位で表示される。
一部の実施形態では、センサの期限切れ前の残り時間が0に達したら、読取器装置は自動的にホーム画面に戻るようナビゲートする。
特定の実施形態は、高いまたは低いグルコース値の表示を表示する工程を含む。
一部の実施形態では、高いグルコース値の表示は240mg/dLであり、低いグルコース値の表示は70mg/dLである。
特定の実施形態は、高いまたは低いグルコース値の表示を選択する工程と、高いまたは低いグルコースの通知画面へとナビゲートする工程とを含み、高いまたは低いグルコースの通知画面は、次のグルコースのスキャンのリマインダを設定するための選択肢を含む。
特定の実施形態は、予測される高いまたは低いグルコース値の表示を表示する工程を含む。
一部の実施形態では、次の15分以内の予測される高いグルコース値の表示は240mg/dLであり、次の15分以内の予測される低いグルコース値の表示は70mg/dLである。
特定の実施形態は、予測される高いまたは低いグルコース値の表示を選択する工程と、予測される高いまたは低いグルコースの通知画面へとナビゲートする工程とを含み、予測される高いまたは低いグルコースの通知画面は、次のグルコースのスキャンのリマインダを設定するための選択肢を含む。
一部の実施形態では、グルコースレベルの履歴のグラフィカル表現は、現在の時計の時刻の正時より前の8時間分および現在の時計の時刻の正時以降の分数分の履歴を含む。
特定の実施形態は、読取器装置をマスキングモードで動作させる方法を含み、この方法は、読取器装置のディスプレイにセンサデータが表示されないようにするマスキングモードに入る工程を含む。
一部の実施形態では、マスキングモードは、医療の専門家によってのみ作動または非作動にすることができる。
一部の実施形態では、読取器装置の前記ディスプレイに、センサのスキャンが完了したことの通知が結果を含まずに表示される。
特定の実施形態は、所定の時間間隔の後に現在のセンサデータをスキャンすることのリマインダを設定する工程を含む。
一部の実施形態では、手動でスキャンが行われた際には、次のリマインダがリセットされる。
特定の実施形態は、グルコースモニタリングシステムを含み、グルコースモニタリングシステムは、グルコースセンサと、グルコースセンサとペアリングされた読取器装置と、パーソナルコンピューター上で実行可能な読取器ソフトウェアであって、読取器装置に保存されているデータを解析すると共に、読取器装置と関連づけられた設定を構成するよう構成された読取器ソフトウェアとを備え、読取器ソフトウェアは、読取器装置がパーソナルコンピューターに接続された際に自動的に起動され、読取器ソフトウェアは、入手可能な更新が検出された際に読取器装置のファームウェアまたは読取器ソフトウェアを自動的に更新するよう構成され、読取器ソフトウェアは、読取器ソフトウェアによって実行可能な、読取器装置に保存されたグルコースデータに関連する複数のリポートを含む。
特定の実施形態は、グルコースモニタリングシステムを含み、グルコースモニタリングシステムは、グルコースセンサと、グルコースセンサとペアリングされ、ファームウェアを含む読取器装置と、パーソナルコンピューター上で実行可能な読取器ソフトウェアであって、読取器装置に保存されているデータを解析すると共に、読取器装置と関連づけられた設定を構成するよう構成された読取器ソフトウェアとを備え、読取器ソフトウェアは、読取器装置がパーソナルコンピューターに接続された際に自動的に起動され、読取器ソフトウェアは、入手可能な更新が検出された際に読取器装置のファームウェアまたは読取器ソフトウェアを自動的に更新するよう構成され、読取器ソフトウェアは、読取器ソフトウェアによって実行可能な、読取器装置に保存されたグルコースデータに関連する複数のリポートを含む。
一部の実施形態では、読取器装置は、使用前に構成されなければならず、読取器装置を構成することは、ユーザプロフィールを読取器装置と関連づけることを含む。
一部の実施形態では、読取器装置ソフトウェアは、ユーザに、読取器装置の使用前に該読取器装置を構成することを要求し、読取器装置を構成することは、ユーザプロフィールを読取器装置と関連づけることを含む。
一部の実施形態では、ユーザプロフィールは患者氏名および患者IDを含む。
一部の実施形態では、読取器装置がユーザプロフィールと関連づけられるまで、読取器ソフトウェアの選択肢を使用できない。
一部の実施形態では、読取器装置がパーソナルコンピューターに接続されたときに、読取器ソフトウェアは、読取器装置と関連づけられたユーザプロフィールを自動的に発見する。
一部の実施形態では、読取器装置がパーソナルコンピューターに接続されたときに、読取器ソフトウェアは、読取器装置に格納されている日付と時刻の情報を、パーソナルコンピューターに格納されている現在の日付と時刻の情報と比較することによってチェックする。
一部の実施形態では、読取器装置の日付と時刻の情報は、自動的にまたは手動で、パーソナルコンピューターに格納されている現在の日付と時刻の情報と同期される。
一部の実施形態では、読取器装置の日付と時刻の情報は、パーソナルコンピューターに格納されている現在の日付と時刻の情報と同期される。
一部の実施形態では、ソフトウェアまたはファームウェアの更新の進行中は、ユーザは読取器ソフトウェアを使用できない。
一部の実施形態では、読取器ソフトウェアは、複数のリポートの1以上を同時に実行する。
一部の実施形態では、実行された複数のリポートの結果がPDF形式で保存される。
一部の実施形態では、複数のリポートは、スナップショットリポート、日ごとのパターンリポート、食事時パターンリポート、月ごとの要約リポート、週ごとの要約リポート、および日ごとの記録リポートを含む。
一部の実施形態では、複数のリポートの1以上は、グラフィカル情報および数値情報を含む。
一部の実施形態では、読取器ソフトウェアは、グルコースデータと関連づけられる事象についてのカスタマイズ可能な注記を含む。
一部の実施形態では、読取器ソフトウェアは、読取器装置上で実行されるよう構成可能なカスタマイズ可能なリマインダを含む。
一部の実施形態では、読取器ソフトウェアは、許可されたアクセスのみが可能な選択肢を含む。
一部の実施形態では、許可されたアクセスのみが可能な選択肢は、アクセスのためのアクセスコードを要求する。
一部の実施形態では、許可されたアクセスのみが可能な選択肢は、読取器装置のディスプレイにグルコースデータを表示しないように読取器装置を構成するマスキングモードを無効または有効にするための選択肢を含む。
本開示の一部の態様では、検体モニタリング装置が提供される。この検体モニタリング装置は、プロセッサと、プロセッサに動作可能に接続されたメモリとを備え、メモリには、検体モニタリング装置を動作させるための命令が格納されており、該命令は、前述の方法を行うための命令を含む。
なお、本明細書で紹介した技術は、ソフトウェアおよび/もしくはファームウェアによってプログラムされたまたは構成されたプログラム可能回路によって実装可能であり、または全体を専用の“ハードワイヤード”回路によって実装可能であり、またはそのような形態の組合せによって実装可能であることを理解されたい。そのような専用の回路(用いられる場合)は、例えば、1以上の特定用途向け集積回路(ASICS)、プログラム可能ロジック装置(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)等の形態であり得る。
本明細書で紹介した技術を実装するソフトウェアまたはファームウェアは、機械が読取可能な記憶媒体に格納されてもよく、1以上の汎用または専用のプログラム可能マイクロプロセッサによって実行されてもよい。本明細書で用いる“機械が読取可能な媒体”という用語は、機械(例えば、コンピューター、ネットワーク装置、携帯電話、PDA、製造ツール、1以上のプロセッサを有する任意の装置等)によってアクセス可能な形態で情報を格納できる任意の機構を含む。例えば、機械がアクセス可能な媒体は、記録可能/記録不可能な媒体(例えば、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリ装置等)等を含む。本明細書で用いる“ロジック”という用語は、例えば、専用ハードワイヤード回路、プログラム可能な回路と共に用いられるソフトウェアおよび/もしくはファームウェア、またはそれらの組合せを含み得る。
上記の説明は、単に本開示の原理を示すものである。当業者は、本明細書に明示的に記載または図示されていなくとも本開示の原理を具現化する様々な構成を考案可能であり、そのような構成は本発明の趣旨および範囲に含まれることが理解されよう。更に、本明細書に記載されている全ての例および条件文は、主に、本発明の原理と、当該技術分野を進歩させるために本発明者らが寄与する概念とを読者が理解する際の補助となることを意図したものであり、そのような具体的に記載された例および条件に限定するものではないと解釈されるべきである。更に、本開示の原理および態様、並びにそれらの具体的な例を述べた本明細書における全ての記載は、それらの構造的および機能的な等価物を包含することが意図される。更に、そのような等価物は、現在公知の等価物および将来開発される等価物(即ち、構造に関わりなく同じ機能を果たす、これから開発される任意の要素)を含むことが意図される。従って、本開示の範囲は、本明細書において示され説明された例示的な態様に限定されることは意図されない。むしろ、本開示の範囲および趣旨は、添付の特許請求の範囲によって表される。