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JP2016509599A - 抗癌剤として有用なマクロライド類 - Google Patents

抗癌剤として有用なマクロライド類 Download PDF

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JP2016509599A
JP2016509599A JP2015554147A JP2015554147A JP2016509599A JP 2016509599 A JP2016509599 A JP 2016509599A JP 2015554147 A JP2015554147 A JP 2015554147A JP 2015554147 A JP2015554147 A JP 2015554147A JP 2016509599 A JP2016509599 A JP 2016509599A
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Abstract

本発明は、下式(I)の化合物またはその塩、水和物、もしくは薬学的に許容可能な溶媒和物に関する(式中、Rは単糖類または二糖類の残基である)。その単糖類または二糖類の残基のヒドロキシル官能基は、独立に、(C1−C6)アルキルまたは−C(O)NH−(C1−C6)アルキル基で所望により置換されている。本発明はまた、その化合物を製造するための方法、それを含有する医薬組成物、および特に、癌の治療のための、薬物としてのその使用に関する。

Description

本発明は、海綿動物から抽出されたマクロライド系分子およびそれらの類似体、抽出および半合成の方法、ならびに薬剤としての、特に、癌の治療における、前記化合物の使用に関する。
海綿動物は、生物活性二次代謝産物、特に、アルカロイド類の生産について開示されてから、数十年来ずっと多くの研究の焦点となっていた。
こうして、本発明者らは、ニューカレドニア産の、スベレア属種(Suberea sp.)海綿動物、例えば、スベレア クレバ(Suberea creba)などの、ベロンギダエ(Verongidae)科の海綿動物から、抗癌活性を有する新規分子群を単離することができた
よって、本発明の対象は、下式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物もしくは溶媒和物:
Figure 2016509599
(式中、Rは単糖類または二糖類の残基であり、前記単糖類または二糖類の残基のヒドロキシル官能基は、互いに独立に、(C−C)アルキル基、好ましくは、メチル基、または−C(O)NH−(C−C)アルキル基、好ましくは、−C(O)NHMe基で所望により置換されている)
である。
発明の具体的説明
本発明において、「薬学的に許容可能な」とは、一般的に安全であり、毒性がなく、生物学的にも他の点でも望ましくないものではなく、かつ動物用およびヒト用両方の医薬品用途に許容される、医薬組成物の製造において有用であることを意味する。
化合物の「薬学的に許容可能な塩、水和物または溶媒和物」とは、本明細書に定義するように、薬学的に許容可能であり、かつ親化合物の所望の薬理学的活性を有する塩、水和物または溶媒和物を意味する。
薬学的に許容可能な塩は、特に:
(1)薬学的に許容可能な無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などとともに形成されるか;または薬学的に許容可能な有機酸、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコヘプタン酸、グルコン酸、グルタミン酸、グリコール酸、ヒドロキシナフトエ酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムコン酸、2−ナフタ薬剤レンスルホン酸、プロピオン酸、サリチル酸、コハク酸、ジベンゾイル−L−酒石酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸、トリメチル酢酸、トリフルオロ酢酸などとともに形成される、薬学的に許容可能な酸付加塩、および
(2)親化合物中に存在する酸性プロトンが金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオンもしくはアルミニウムイオンで置き換えられるか;または薬学的に許容可能な有機塩基、例えば、ジエタノールアミン、エタノールアミン、N−メチルグルカミン、トリエタノールアミン、トロメタミンなどと;もしくは薬学的に許容可能な無機塩基、例えば、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウムなどと配位結合する場合に形成される薬学的に許容可能な塩基付加塩
を含んでなる。
「(C−C)アルキル」基とは、本発明の文脈において、1〜6個の炭素原子、好ましくは、1〜4個の炭素原子を含んでなる飽和直鎖または分岐鎖一価炭化水素鎖を意味する。例えば、以下の群:メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチルまたはヘキシルを挙げることができる。好ましくは、それはメチル基である。
「単糖類」とは、本発明の文脈において、アルドース(末端に、すなわち、1位の炭素原子にアルデヒド官能基を有する糖)、より詳細には、アルドヘキソース(6個の炭素原子を有する糖)またはアルドペントース(5個の炭素原子を有する糖)、好ましくは、アルドヘキソースを意味する。よって、それは、特に、D型またはL型の、アロース、アルトロース、グルコース、マンノース、グロース、イドース、ガラクトース、タロース、リボース、アラビノース、キシロースまたはリキソースである。単糖類は、好ましくは、環状形態、特に、ピラン体(6員環)である。この場合、糖が有するアルデヒド官能基は、擬似アルデヒド(pseudoaldehyde)官能基とも呼ばれるヘミアセタール体である。
「二糖類」とは、本発明の文脈において、上に定義した単糖類2個の縮合の結果として得られる分子を意味し、そのような縮合は水分子の喪失を伴う。この縮合反応は、本発明に関連しては、一方の単糖類のアルデヒド(または擬似アルデヒド)官能基ともう一方の単糖類のヒドロキシ(OH)官能基との間で行われる。従って、得られる二糖類は1個のアルデヒド(または擬似アルデヒド)官能基だけを有する。好ましくは、二糖類は、あるアルドペントースのアルデヒド(または擬似アルデヒド)官能基と、あるアルドヘキソースのヒドロキシ(OH)官能基との縮合の結果として得られる。
「単糖類または二糖類の残基」とは、本発明の文脈において、上に定義したように、単糖類または二糖類のアルデヒド(または擬似アルデヒド)官能基と、ヒドロキシ(OH)官能基との間での縮合反応後にその1位の炭素原子を介して分子の残りの部分と連結されている、単糖類または二糖類の部分を意味する。
従って、ピラン体のアルドヘキソース型単糖類の残基の場合、それは以下の基となる。
Figure 2016509599
好ましくは、R基は以下の基:
Figure 2016509599
[式中、R〜R基は、互いに独立に、水素原子、(C−C)アルキル基、好ましくは、メチル基、−C(O)NH−(C−C)アルキル基、好ましくは、−C(O)NHMe基、または下式の単糖類の残基:
Figure 2016509599
(式中、R〜R基は、互いに独立に、水素原子、(C−C)アルキル基、好ましくは、メチル基、または−C(O)NH−(C−C)アルキル基、好ましくは、−C(O)NHMe基である)
である]
であり、
1個のR〜R基だけは単糖類の残基であってよい。
有利には、R=R=Me、R=HおよびR=Hまたは下式の単糖類の残基:
Figure 2016509599
である。
R基は、特に、基:
Figure 2016509599
(式中、
・R〜Rは、互いに独立に、水素原子、(C−C)アルキル基、好ましくは、メチル基、または−C(O)NH−(C−C)アルキル基、好ましくは、−C(O)NHMe基;特に、水素原子または(C−C)アルキル基;特に、HまたはMeであり、かつ
・R〜Rは、互いに独立に、水素原子、(C−C)アルキル基、好ましくは、メチル基、または−C(O)NH−(C−C)アルキル基、好ましくは、−C(O)NHMe基;特に、H、Meまたは−C(O)NHMe基である)
であってよい。
R基は、より詳細には、
Figure 2016509599
から選択される基であってよい。
式(I)の前記化合物に存在する不斉炭素原子の数を考えると、後者は様々な立体配置をとり得る。本発明による化合物は、特に、その製造方法によって定義される立体化学を有する、特に、以下の連続工程を含む方法によって得られる、化合物であり得る:
(i)スベレア属種(Suberea sp.)海綿動物、例えば、スベレア クレバ(Suberea creba)などの、ベロンギダエ(Verongidae)科の海綿動物の凍結乾燥物を、水/エタノール溶液(特に、10/90 水/エタノール、v/v)で1回または複数回浸軟処理し;続いて、濾過を行って濾液を得;その後、前記濾液を濃縮して水性シロップを得ること、
(ii)前の工程(i)で得られた水性シロップに水を添加し、酢酸エチルで1回または複数回抽出し、得られた水相および有機相を分離し;それに従って得られた有機相または合わせた有機相を濃縮して乾燥抽出物を得ること、
(iii)Rが:
Figure 2016509599
である式(I)の化合物を、前の工程(ii)で得られた乾燥抽出物から単離すること、
(iv)所望により、前の工程で得られた式(I)の化合物を加水分解して下式(II)の化合物:
Figure 2016509599
を得、かつ、式(II)の化合物のOH官能基を置換して、上に定義した式(I)の化合物を得ること、および
(v)所望により、前の工程(iii)または(iv)で得られた式(I)の化合物を塩化、水和または溶媒和してその薬学的に許容可能な塩、水和物または溶媒和物を得ること。
この方法に関連して、使用される、ベロンギダエ(Verongidae)科の海綿動物、スベレア属種(Suberea sp.)海綿動物、例えば、例えば、スベレア クレバ(Suberea creba)などは、ニューカレドニア起源のものであり得る。
式(I)の化合物は、より詳細には、
Figure 2016509599
から選択され得る。
本発明の別の対象は、薬剤として、特に、癌の治療において、使用するための、上に定義した式(I)の化合物である。
本発明はまた、薬剤の製造のための、特に、癌の治療における、上に開示した式(I)の化合物の使用に関する。
本発明はまた、癌を治療するための方法に関し、その方法は、それを必要とする人に、上に定義した式(I)の化合物の有効量を投与することを含む。
前記癌は、特に、固形腫瘍または非固形腫瘍であってよく、例えば、黒色腫、結腸直腸癌、肺癌、前立腺癌、肝臓癌、乳癌、子宮癌、胃癌、膵臓癌、膀胱癌、卵巣癌、頭頸部癌、脳腫瘍、白血病、リンパ腫(バーキットリンパ腫を含む)および骨髄腫であってよい。
本発明の別の対象は、上に定義した式(I)の少なくとも1種の化合物および薬学的に許容可能な賦形剤を含んでなる医薬組成物である。
本発明の医薬組成物は、例えば、静脈内投与または経口投与のために処方することができる。
有効成分としての本発明の化合物は、1日当たり0.01mg〜1000mgの間の用量で、例えば、単回投与で使用することができる。
本発明の特定の実施態様では、上記医薬組成物は、薬剤として、例えば、癌の治療において、使用される。
本発明の別の対象は、上に定義した化合物の製造のための方法であって、以下の連続工程:
(i)スベレア属種(Suberea sp.)海綿動物、例えば、スベレア クレバ(Suberea creba)などの、ベロンギダエ(Verongidae)科の海綿動物の凍結乾燥物を、水/エタノール溶液(特に、10/90 水/エタノール、v/v)で1回または複数回浸軟処理し;続いて、濾過を行って濾液を得;その後、前記濾液を濃縮して水性シロップを得ること、
(ii)前の工程(i)で得られた水性シロップに水を添加し、酢酸エチルで1回または複数回抽出し、得られた水相および有機相を分離し;それに従って得られた有機相または合わせた有機相を濃縮して乾燥抽出物を得ること、
(iii)Rが:
Figure 2016509599
である式(I)の化合物を、前の工程(ii)で得られた乾燥抽出物から単離すること
(iv)所望により、前の工程で得られた式(I)の化合物を加水分解して下式(II)の化合物:
Figure 2016509599
を得、かつ、式(II)の化合物のOH官能基を置換して、上に定義した式(I)の化合物を得ること、および
(v)所望により、前の工程(iii)または(iv)で得られた式(I)の化合物を塩化、水和または溶媒和してその薬学的に許容可能な塩、水和物または溶媒和物を得ること
を含む方法である。
この方法に関連して、使用されるベロンギダエ(Verongidae)科の海綿動物、スベレア属種(Suberea sp.)海綿動物、例えば、スベレア クレバ(Suberea creba)などは、ニューカレドニア起源のものであり得る。
前記浸軟処理工程(i)は、1〜5回、特に、4回行うことができる。
前記抽出工程(ii)は、1〜5回、特に、3回行うことができる。
工程(iii)における本発明による化合物の単離は、特に、シリカゲルでのクロマトグラフィーによって行うことができる。得られた生成物は、次いで、当業者に周知の技術によって、特に、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって、精製することができる。
工程(iv)の加水分解工程および置換工程ならびに工程(v)の塩化工程、水和工程および溶媒和工程は、当業者に周知の技術によって行うことができる。
それに従って得られた化合物は、当業者に周知の方法によって(例えば、抽出、溶媒の蒸発によってまたは沈澱および濾過によってなど)、反応媒体から分離することができる。
前記化合物は、さらに、必要に応じて、当業者に周知の技術によって(例えば、前記化合物が結晶性である場合には再結晶によって、蒸留によって、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィーによってまたは高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によってなど)、精製することができる。
以下の実施例において、本発明を、限定されない方法でより具体的に開示する。
下の実施例では、以下の略語を使用した:
Figure 2016509599
1.式(I)の化合物の調製
2000年にニューカレドニアでSuberea種海綿動物、例えば、Suberea creba、のサンプルを採取し、次いで、凍結乾燥させ、凍結乾燥物150gを得た。この凍結乾燥物を、10:90 水/アルコール溶液(10容量%の水および90容量%のエタノールを意味する)で振盪しながら連続して4回、1時間浸軟処理した。得られた濾液(合計4l)を合わせ、濾過し、ロータリーエバポレーターを使用して水性シロップが得られるまで濃縮した。上記水性シロップを、酢酸エチルで連続して3回分配した。有機相を合わせ、乾燥粗有機抽出物が得られるまで乾燥させた(2.55g)。
有機抽出物は、WM266−4ヒト転移性黒色腫細胞株に対して、10μg/mlおよび1μg/mlの両方の濃度において細胞増殖を約45%だけ阻害し(得られた結果はそれぞれ43.4%および46.7%であった)、その結果として、細胞増殖抑制作用を示した。
粗有機抽出物について、シクロヘキサンおよび酢酸エチル、次いで、酢酸エチルおよびメタノールでの極性漸増溶出(increasing polarity elution)による標準シリカカラムでの「フラッシュ」(または「ステップワイズ」)クロマトグラフィーを行って、13画分を得た。画分総てをWM−266−4株について試験した。10μg/mlでは、画分番号6および8だけが阻害率それぞれ53%および47%を示した。
最終精製を、水/アセトニトリル勾配を用いる分取逆相HPLC(RP C18)によって行って、以下の3つの活性分子を得た:
Figure 2016509599
分子(I−1)
Figure 2016509599
分子式:C486810−正確な質量:832.49
ESIMS m/z: 833.7 (M+H) +
1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ = 6.50 (1H, d, J = 16.4 Hz, H-6), 6.36 (1H, d, J = 15.4 Hz, H-25), 6.17 (1H, dd, J = 15.4 Hz, J = 8.2 Hz, H-24), 6.03 (1H, t, J = 10.4 Hz, H-20), 5.98 (1H, t, J = 10.4 Hz, H-19), 5.75 (1H, dd, J = 14.2 Hz, J = 9.8 Hz, H-18), 5.56 (1H, d, J = 16.4 Hz, H-7), 5.25 (2H, dd, J = 14.2 Hz, J = 9.8 Hz, H-21), 5.23 (1H, m, H-16), 5.17 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 4.9 Hz, H-4), 5.11 (1H, dd, J = 10.1 Hz, J = 8.5 Hz, H-23), 3.67 (1H, dd, J = 10.7 Hz, J = 2.2 Hz, H-6′), 3.60 (3H, s, H-7′), 3.56 (1H, dd, J = 10.7 Hz, J = 5.0 Hz, H-6′), 3.48 (1H, m, H-4′), 3.48 (1H, m, H-2″), 3.42 (1H, t, J = 9.3 Hz, H-3′), 3.38 (1H, m, H-11), 3.35 (3H, s, H-8′), 3.33 (1H, m, H-5′), 3.31 (3H, s, H-36), 3.09 (1H, dd, J = 9.1 Hz, J = 7.9 Hz, H-2′), 2.92 (1H, m, H-29), 2.80 (1H, m, H-17), 2.67 (1H, s, H-14), 2.45 (1H, m, H-3), 2.33 (2H, td, J = 7.3 Hz, J = 3.8 Hz, H-32), 2.28 (1H, m, H-2), 2.28 (1H, m, H-22), 2.27 (3H, s, H-39), 2.20 (1H, d, J = 12.9 Hz, H-12), 2.14 (1H, m, H-3), 2.08 (1H, td, J = 13.6 Hz, J = 3.2 Hz, H-2), 1.87 (1H, m, H-9), 1.87 (1H, m, H-10), 1.87 (1H, m, H-30), 1.75 (3H, s, H-34), 1.72 (1H, m, H-30), 1.64 (2H, m, H-31), 1.63 (3H, s, H-37), 1.33 (1H, t, J = 12.0 Hz, H-10), 1.30 (3H, d, J = 6.9 Hz, H-40), 1.06 (1H, m, H-12), 0.98 (3H, d, J = 6.6 Hz, H-38).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ = 172.6 (C-1), 165.3 (C-28), 145.1 (C-27), 139.1 (C-7), 136.3 (C-18), 133.8 (C-21), 133.3 (C-5), 132.4 (C-20), 132.0 (C-26), 129.8 (C-19), 128.4 (C-15), 127.5 (C-16), 127.1 (C-6), 126.4 (C-4), 126.3 (C-24), 122.5 (C-25), 119.4 (C-33), 104.7 (C-1′), 82 (C-2′), 77.5 (C-23), 77.1 (C-13), 75.5 (C-11), 74.8 (C-5′), 71.7 (C-6′), 68.9 (C-4′), 61.1 (C-7′), 59.4 (C-8′), 55.8(C-36), 48.5 (C-17), 44.0 (C-22), 40.8 (C-8), 40.7 (C-9), 40.3 (C-14), 35.2 (C-2), 33.8 (C-30), 33.2 (C-29), 32.6 (C-12), 32.0 (C-10), 30.9 (C-35), 24.1 (C-3), 23.2 (C-31), 20.8 (C-37), 20.2 (C-34), 18.6 (C-40), 17.1 (C-32).
分子(I−2)
Figure 2016509599
分子式:C547814−正確な質量:978.55
ESIMS m/z: 979.7 (M+H)+
HRESITOFMS m/z: 1001.53519 (M+Na)+、C547814Naについての計算値 m/z 1001.53453
1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ = 6.50 (1H, d, J = 16.4 Hz, H-6), 6.36 (1H, d, J = 15.4 Hz, H-25), 6.17 (1H, dd, J = 15.4 Hz, J = 8.2 Hz, H-24), 6.03 (1H, t, J = 10.4 Hz, H-20), 5.98 (1H, t, J = 10.4 Hz, H-19), 5.75 (1H, dd, J = 14.2 Hz, J = 9.8 Hz, H-18), 5.56 (1H, d, J = 16.4 Hz, H-7), 5.25 (2H, dd, J = 14.2 Hz, J = 9.8 Hz, H-21), 5.23 (1H, m, H-16), 5.17 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 4.9 Hz, H-4), 5.11 (1H, dd, J = 10.1 Hz, J = 8.5 Hz, H-23), 4.82 (1H, s, H-8″), 4.81 (1H, t, J = 8.8 Hz, H-3″), 4.44 (1H, d, J = 7.6 Hz, H-1″), 4.40 (1H, q, J = 2.8 Hz, H-13), 4.36 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-1′), 4.08 (1H, dd, J = 11.2 Hz, J = 4.6 Hz, H-5″), 3.67 (1H, dd, J = 10.7 Hz, J = 2.2 Hz, H-6′), 3.60 (3H, s, H-7′), 3.56 (1H, dd, J = 10.7 Hz, J = 5.0 Hz, H-6′), 3.48 (1H, m, H-4′), 3.48 (1H, m, H-2″), 3.42 (1H, t, J = 9.3 Hz, H-3′), 3.38 (1H, m, H-11), 3.38 (1H, m, H-4″), 3.35 (3H, s, H-8′), 3.33 (1H, m, H-5′), 3.33 (1H, m, H-5″), 3.31 (3H, s, H-36), 3.09 (1H, dd, J = 9.1 Hz, J = 7.9 Hz, H-2′), 2.92 (1H, m, H-29), 2.80 (1H, m, H-17), 2.67 (1H, s, H-14), 2.45 (1H, m, H-3), 2.33 (2H, td, J = 7.3 Hz, J = 3.8 Hz, H-32), 2.28 (1H, m, H-2), 2.28 (1H, m, H-22), 2.27 (3H, s, H-39), 2.20 (1H, d, J = 12.9 Hz, H-12), 2.14 (1H, m, H-3), 2.08 (1H, td, J = 13.6 Hz, J = 3.2 Hz, H-2), 1.87 (1H, m, H-9), 1.87 (1H, m, H-10), 1.87 (1H, m, H-30), 1.75 (3H, s, H-34), 1.72 (1H, m, H-30), 1.64 (2H, m, H-31), 1.63 (3H, s, H-37), 1.33 (1H, t, J = 12.0 Hz, H-10), 1.30 (3H, d, J = 6.9 Hz, H-40), 1.06 (1H, m, H-12), 0.98 (3H, d, J = 6.6 Hz, H-38).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ = 172.6 (C-1), 165.3 (C-28), 145.1 (C-27), 139.1 (C-7), 136.3 (C-18), 133.8 (C-21), 133.3 (C-5), 132.4 (C-20), 132.0 (C-26), 129.8 (C-19), 128.4 (C-15), 127.5 (C-16), 127.1 (C-6), 126.4 (C-4), 126.3 (C-24), 122.5 (C-25), 119.4 (C-33), 104.7 (C-1′), 102.6 (C-1″), 86.9 (C-3″), 82 (C-2′), 77.5 (C-23), 77.1 (C-13), 76.7 (C-3″), 76.6 (C-4″), 75.5 (C-11), 74.8 (C-5′), 72.5 (C-2″), 71.7 (C-6′), 68.9 (C-4′), 63.3 (C-5″), 61.1 (C-7′), 59.4 (C-8′), 58.8 (C-6″), 55.8(C-36), 48.5 (C-17), 44.0 (C-22), 40.8 (C-8), 40.7 (C-9), 40.3 (C-14), 35.2 (C-2), 33.8 (C-30), 33.2 (C-29), 32.6 (C-12), 32.0 (C-10), 30.9 (C-35), 24.1 (C-3), 23.2 (C-31), 20.8 (C-37), 20.2 (C-34), 18.6 (C-40), 17.1 (C-32).
分子(I−3)
Figure 2016509599
分子式:C568115−正確な質量:1035.57
ESIMS m/z: 1038.8 (M+H)+
1H NMR (500 MHz, メタノール-d4) δ = 6.50 (1H, d, J = 16.4 Hz, H-6), 6.36 (1H, d, J = 15.4 Hz, H-25), 6.17 (1H, dd, J = 15.4 Hz, J = 8.2 Hz, H-24), 6.03 (1H, t, J = 10.4 Hz, H-20), 5.98 (1H, t, J = 10.4 Hz, H-19), 5.75 (1H, dd, J = 14.2 Hz, J = 9.8 Hz, H-18), 5.56 (1H, d, J = 16.4 Hz, H-7), 5.25 (2H, dd, J = 14.2 Hz, J = 9.8 Hz, H-21), 5.23 (1H, m, H-16), 5.17 (1H, dd, J = 9.0 Hz, J = 4.9 Hz, H-4), 5.11 (1H, dd, J = 10.1 Hz, J = 8.5 Hz, H-23), 4.82 (1H, s, H-8″), 4.81 (1H, t, J = 8.8 Hz, H-3″), 4.44 (1H, d, J = 7.6 Hz, H-1″), 4.40 (1H, q, J = 2.8 Hz, H-13), 4.36 (1H, d, J = 7.9 Hz, H-1′), 4.08 (1H, dd, J = 11.2 Hz, J = 4.6 Hz, H-5″), 3.67 (1H, dd, J = 10.7 Hz, J = 2.2 Hz, H-6′), 3.60 (3H, s, H-7′), 3.56 (1H, dd, J = 10.7 Hz, J = 5.0 Hz, H-6′), 3.48 (1H, m, H-4′), 3.48 (1H, m, H-2″), 3.42 (1H, t, J = 9.3 Hz, H-3′), 3.41 (3H, s, H-6″), 3.38 (1H, m, H-11), 3.38 (1H, m, H-4″), 3.35 (3H, s, H-8′), 3.33 (1H, m, H-5′), 3.33 (1H, m, H-5″), 3.31 (3H, s, H-36), 3.09 (1H, dd, J = 9.1 Hz, J = 7.9 Hz, H-2′), 2.92 (1H, m, H-29), 2.82 (3H, d, J = 5.0 Hz, H-9″), 2.80 (1H, m, H-17), 2.67 (1H, s, H-14), 2.45 (1H, m, H-3), 2.33 (2H, td, J = 7.3 Hz, J = 3.8 Hz, H-32), 2.28 (1H, m, H-2), 2.28 (1H, m, H-22), 2.27 (3H, s, H-39), 2.20 (1H, d, J = 12.9 Hz, H-12), 2.14 (1H, m, H-3), 2.08 (1H, td, J = 13.6 Hz, J = 3.2 Hz, H-2), 1.87 (1H, m, H-9), 1.87 (1H, m, H-10), 1.87 (1H, m, H-30), 1.75 (3H, s, H-34), 1.72 (1H, m, H-30), 1.64 (2H, m, H-31), 1.63 (3H, s, H-37), 1.33 (1H, t, J = 12.0 Hz, H-10), 1.30 (3H, d, J = 6.9 Hz, H-40), 1.06 (1H, m, H-12), 0.98 (3H, d, J = 6.6 Hz, H-38).
13C NMR (126 MHz, CDCl3) δ = 172.6 (C-1), 165.3 (C-28), 157.1 (C-6″), 145.1 (C-27), 139.1 (C-7), 136.3 (C-18), 133.8 (C-21), 133.3 (C-5), 132.4 (C-20), 132.0 (C-26), 129.8 (C-19), 128.4 (C-15), 127.5 (C-16), 127.1 (C-6), 126.4 (C-4), 126.3 (C-24), 122.5 (C-25), 119.4 (C-33), 104.7 (C-1′), 102.6 (C-1″), 86.9 (C-3″), 82 (C-2′), 77.5 (C-23), 77.1 (C-13), 76.7 (C-3″), 76.6 (C-4″), 75.5 (C-11), 74.8 (C-5′), 72.5 (C-2″), 71.7 (C-6′), 68.9 (C-4′), 63.3 (C-5″), 61.1 (C-7′), 59.4 (C-8′), 58.8 (C-8″), 55.8(C-36), 48.5 (C-17), 44.0 (C-22), 40.8 (C-8), 40.7 (C-9), 40.3 (C-14), 35.2 (C-2), 33.8 (C-30), 33.2 (C-29), 32.6 (C-12), 32.0 (C-10), 30.9 (C-35), 27.7 (C-7″), 24.1 (C-3), 23.2 (C-31), 20.8 (C-37), 20.2 (C-34), 18.6 (C-40), 17.1 (C-32).
2.式(I)の化合物の生物学的活性
分子(I−1)、(I−2)および(I−3)は、転移性黒色腫細胞株、WM266−4に対する抗増殖活性の試験中に同定された。それらの分子は、一連の7種の他の腫瘍株(A549:ヒト肺腺癌細胞株;BxPC3:ヒト膵臓腺癌細胞株;KB:ヒト口腔癌細胞株;KB−V1:ビンブラスチン耐性ヒト子宮頸癌細胞株;LoVo:ヒト結腸腺癌細胞株;Namalwa:バーキットリンパ腫細胞株;およびSkoV3:ヒト卵巣腺癌細胞株)に対して非常に細胞毒性があった。
前記細胞を、10%ウシ胎児血清(100μl/ウェル、調べる株に応じて1・10〜3・10細胞/ml)を添加した、フェノールレッドフリーのRPMI1640培地(Seromed)が入った96ウェルプレートに播種する。インキュベーター(5%CO)内で37℃で24時間インキュベートした後、培地を、試験する化合物(様々な濃度を用いる)をさらに含有する同じ培地と交換し、その後、プレートをさらに48時間インキュベートする。ATP−lite−M(商標)キットに封入されている細胞溶解液、ルシフェラーゼおよびルシフェリンを、製造業者(Packard、ランジス、フランス)によって推奨されるとおりに用い、培地中へのATP放出後の発光を測定することによって細胞生存を評価する。各実験条件を6反復で少なくとも3回試験した。
得られた結果を以下の表に示す。
Figure 2016509599

Claims (12)

  1. 下式(I)の化合物またはその薬学的に許容可能な塩、水和物もしくは溶媒和物:
    Figure 2016509599
    (式中、Rは単糖類または二糖類の残基であり、前記単糖類または二糖類の残基のヒドロキシル官能基は、互いに独立に、(C−C)アルキル基、好ましくは、メチル基、または−C(O)NH−(C−C)アルキル基、好ましくは、−C(O)NHMe基で所望により置換されている)。
  2. Rが以下の基:
    Figure 2016509599
    [式中、R〜R基は、互いに独立に、水素原子、(C−C)アルキル基、好ましくは、メチル基、−C(O)NH−(C−C)アルキル基、好ましくは、−C(O)NHMe基、または下式の単糖類の残基:
    Figure 2016509599
    (式中、R〜R基は、互いに独立に、水素原子、(C−C)アルキル基、好ましくは、メチル基、または−C(O)NH−(C−C)アルキル基、好ましくは、−C(O)NHMe基である)
    である]
    であり、
    ここで、1個のR〜R基だけが単糖類の残基であってよい、請求項1に記載の化合物。
  3. =R=Me、R=HおよびR=Hまたは下式の単糖類の残基:
    Figure 2016509599
    (式中、R〜Rは請求項2に記載の通りである)
    である、請求項2に記載の化合物。
  4. Rが、基:
    Figure 2016509599
    (式中、
    ・R〜Rは、互いに独立に、水素原子、(C−C)アルキル基、好ましくは、メチル基、または−C(O)NH−(C−C)アルキル基、好ましくは、−C(O)NHMe基であり、かつ
    ・R〜Rは、互いに独立に、水素原子、(C−C)アルキル基、好ましくは、メチル基、または−C(O)NH−(C−C)アルキル基、好ましくは、−C(O)NHMe基である)
    である、請求項2に記載の化合物。
  5. Rが:
    Figure 2016509599
    から選択される基である、請求項4に記載の化合物。
  6. 以下の連続工程:
    (i)スベレア属種(Suberea sp.)海綿動物、例えば、スベレア クレバ(Suberea creba)などの、ベロンギダエ(Verongidae)科の海綿動物の凍結乾燥物を、水/エタノール溶液(特に、10/90 水/エタノール、v/v)で1回または複数回浸軟処理し;続いて、濾過を行って濾液を得;その後、前記濾液を濃縮して水性シロップを得ること、
    (ii)前の工程(i)で得られた水性シロップに水を添加し、酢酸エチルで1回または複数回抽出し、得られた水相および有機相を分離し;それにより得られた有機相または合わせた有機相を濃縮して乾燥抽出物を得ること、
    (iii)Rが:
    Figure 2016509599
    である、請求項1に記載の式(I)の化合物を、前の工程(ii)で得られた乾燥抽出物から単離すること、
    (iv)所望により、前の工程で得られた式(I)の化合物を加水分解して下式(II)の化合物:
    Figure 2016509599
    を得、かつ、
    式(II)の化合物のOH官能基を置換して、請求項1に記載の式(I)の化合物を得ること、および
    (v)所望により、前の工程(iii)または(iv)で得られた式(I)の化合物を塩化、水和または溶媒和して、その薬学的に許容可能な塩、水和物または溶媒和物を得ること
    を含む方法によって得られる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. Figure 2016509599
    から選択される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. 薬剤として使用するための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. 癌の治療において使用するための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の式(I)の少なくとも1種の化合物および薬学的に許容可能な賦形剤を含んでなる、医薬組成物。
  11. 癌の治療において使用するための、請求項10に記載の医薬組成物。
  12. 以下の連続工程:
    (i)スベレア属種(Suberea sp.)海綿動物、例えば、スベレア クレバ(Suberea creba)などの、ベロンギデ(Verongidae)科の海綿動物の凍結乾燥物を、水/エタノール溶液(特に、10/90 水/エタノール、v/v)で1回または複数回浸軟処理し;続いて、濾過を行って濾液を得;その後、前記濾液を濃縮して水性シロップを得ること、
    (ii)前の工程(i)で得られた水性シロップに水を添加し、酢酸エチルで1回または複数回抽出し、得られた水相および有機相を分離し;それにより得られた有機相または合わせた有機相を濃縮して乾燥抽出物を得ること、
    (iii)Rが:
    Figure 2016509599
    である、請求項1に記載の式(I)の化合物を、前の工程(ii)で得られた乾燥抽出物から単離すること、
    (iv)所望により、前の工程で得られた式(I)の化合物を加水分解して下式(II)の化合物:
    Figure 2016509599
    を得、かつ、
    式(II)の化合物のOH官能基を置換して、請求項1に記載の式(I)の化合物を得ること、および
    (v)所望により、前の工程(iii)または(iv)で得られた式(I)の化合物を塩化、水和または溶媒和して、その薬学的に許容可能な塩、水和物または溶媒和物を得ること
    を含んでなる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物を製造する方法。
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