JP2016215448A - インクジェット記録装置及びメンテナンス方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録ヘッドの製造後にインク吐出面に形成された余分な撥水膜を溶かすことができるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置1は、記録ヘッド10と、キャップ部材297と、スポンジ295とを備える。記録ヘッド10は、インクを吐出する。キャップ部材297は、記録ヘッド10のインク吐出面17を覆う。スポンジ295は、キャップ部材297に配置される。スポンジ295には、フッ素系溶剤を含む液体を含浸させる。インク吐出面17は、撥水膜19を有する。スポンジ295は、キャップ部材297の移動に伴って、インク吐出面17の撥水膜19に押し当てられる。
【選択図】図3
【解決手段】インクジェット記録装置1は、記録ヘッド10と、キャップ部材297と、スポンジ295とを備える。記録ヘッド10は、インクを吐出する。キャップ部材297は、記録ヘッド10のインク吐出面17を覆う。スポンジ295は、キャップ部材297に配置される。スポンジ295には、フッ素系溶剤を含む液体を含浸させる。インク吐出面17は、撥水膜19を有する。スポンジ295は、キャップ部材297の移動に伴って、インク吐出面17の撥水膜19に押し当てられる。
【選択図】図3
Description
本発明は、インクジェット記録装置及びメンテナンス方法に関する。
従来、記録ヘッドを備えるインクジェット記録装置が知られている。記録ヘッドのインク吐出面には、インクを吐出するノズルが形成されている。インク吐出面は、例えば、撥水膜を有する。インク吐出面が撥水膜を有することによって、インク吐出面にインクが付着することを防止している。
撥水膜は、例えばスプレー、ディッピング又は蒸着のような製造方法でインク吐出面に形成される。従って、インク吐出面に形成される撥水膜に余分な撥水膜が付着し、撥水膜が均一な厚みで形成されない可能性がある。そこで、特許文献1に記載の撥水膜の製造方法では、撥水膜を適切な温度条件及び適切な時間により蒸着を行うことで、余分な撥水膜の形成を防止する。
しかしながら、記録ヘッドの製造時に余分な撥水膜が形成されたか否かを確認することは困難である。例えば、撥水膜に付着する水の液滴の接触角に基づいて、撥水膜に余分な撥水膜が形成されているか否かが確認される。接触角とは、撥水膜に付着する水の液滴の表面に引いた接線と、撥水膜の表面とがなす角度のことである。しかしながら、余分な撥水膜が付着した撥水膜の接触角と、正常に形成された撥水膜の接触角とが近似する場合がある。従って、記録ヘッドの製造時に余分な撥水膜が形成されたか否かを確認することは困難である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、記録ヘッドの製造後にインク吐出面に形成された余分な撥水膜を溶かすことができるインクジェット記録装置及びメンテナンス方法を提供することを目的としている。
本発明の第1の観点によれば、インクジェット記録装置は、記録ヘッドと、キャップ部材と、多孔質部材とを備える。記録ヘッドは、インクを吐出する。キャップ部材は、前記記録ヘッドのインク吐出面を覆う。多孔質部材は、前記キャップ部材に配置される。多孔質部材には、フッ素系溶剤を含む液体を含浸させる。前記インク吐出面は、撥水膜を有する。前記多孔質部材は、前記キャップ部材の移動に伴って、前記インク吐出面の前記撥水膜に押し当てられる。
本発明の第2の観点によれば、メンテナンス方法は、インクジェット記録装置が備える記録ヘッドのメンテナンス方法である。メンテナンス方法は、キャップ部材に配置される多孔質部材にフッ素系溶剤を含む液体を含浸させる手順と、前記多孔質部材が前記記録ヘッドの前記インク吐出面に押し当てられるようにキャップ部材が前記インク吐出面に向かって移動する手順とを含む。
本発明によれば、記録ヘッドの製造後にインク吐出面に形成された余分な撥水膜を溶かすことができる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明する構成要素の全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。複数の図を通じて同一の符号は、同一の構成要素を示している。本実施形態において、図中のX軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。また、X軸及びY軸は水平面に平行であり、Z軸は鉛直線に平行である。
図1を参照して実施形態に係るインクジェット記録装置1について説明する。図1は、インクジェット記録装置1を示す。インクジェット記録装置1は、トレイ200と、給送ローラー201と、第1搬送ユニット205と、ヘッド部3と、第2搬送ユニット212と、排出ローラー216と、ワイパー部60と、キャップユニット290と、制御部50とを備える。
トレイ200は、被記録媒体の一種である用紙Pを収納する。トレイ200は、第1搬送ユニット205よりも用紙Pの搬送方向D0の上流側(図1では右側)に配置される。トレイ200の搬送方向D0に対する下流端には、給送ローラー201が設けられる。給送ローラー201は、トレイ200に収容された用紙Pを一枚ずつ第1搬送ユニット205へ供給する。
第1搬送ユニット205は、給送ローラー201から供給された用紙Pを、第1搬送ベルト208に載置して搬送方向D0(図1では右から左へ向かう方向)へ向けて搬送する。第1搬送ユニット205は、第1駆動ローラー206と、第1従動ローラー207と、第1搬送ベルト208とを備える。第1搬送ベルト208は、第1駆動ローラー206及び第1従動ローラー207に掛け渡される。第1駆動ローラー206が図略のモーターによって回転駆動されることによって、第1搬送ベルト208が回転し、第1搬送ベルト208上に載置された用紙Pが搬送方向D0に沿って搬送される。
ヘッド部3は、第1搬送ユニット205に対向して配置される。ヘッド部3は、複数種類(本実施形態では4種類)のラインヘッド10Y、10M、10C、10K、及びヘッドハウジング18を備える。複数種類のラインヘッド10Y、10M、10C、10Kは、ヘッドハウジング18に保持される。ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kは、用紙Pの搬送方向D0の上流側から下流側へ向けて、ラインヘッド10K、ラインヘッド10C、ラインヘッド10M、ラインヘッド10Yの順に配置される。
複数種類のラインヘッド10Y、10M、10C、10Kは、第1搬送ユニット205によって搬送される用紙Pに対してインクを吐出して用紙Pに画像を形成する。ラインヘッド10Yは、イエロー色用のラインヘッドであり、イエロー色のインクを吐出する。ラインヘッド10Mは、マゼンタ色用のラインヘッドであり、マゼンタ色のインクを吐出する。ラインヘッド10Cは、シアン色用のラインヘッドであり、シアン色のインクを吐出する。ラインヘッド10Kは、ブラック色用のラインヘッドであり、ブラック色のインクを吐出する。ラインヘッド10Y、10M、10C、10Kは、それぞれ、複数の記録ヘッド10を含む。記録ヘッド10については、図2を参照して後述する。
第2搬送ユニット212は、第1搬送ユニット205よりも搬送方向D0の下流側(図1では左側)に配置される。第2搬送ユニット212は、第2駆動ローラー213と、第2従動ローラー214と、第2搬送ベルト215とを備える。第2搬送ベルト215は、第2駆動ローラー213及び第2従動ローラー214に掛け渡される。第2駆動ローラー213が図略のモーターによって回転駆動されることによって、第2搬送ベルト215が回転し、第2搬送ベルト215上に載置された用紙Pが搬送方向D0に沿って搬送される。
ヘッド部3によって画像が形成された用紙Pは、第2搬送ユニット212へ送られ、用紙Pが第2搬送ユニット212を通過する間に、用紙Pの表面に付着したインクが乾燥される。排出ローラー216は、第2搬送ユニット212によって搬送されてきた用紙Pを、インクジェット記録装置1の外部へ排出する。
制御部50は、インクジェット記録装置1全体の動作を制御する。制御部50は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリーとを有する。メモリーには、CPUによって実行される種々のコンピュータープログラムが記憶される。CPUが、メモリーに記憶された各種のコンピュータープログラムを実行することにより、制御部50の機能が実現される。
ワイパー部60は、第2搬送ユニット212の下方に配置される。ワイパー部60は、複数のワイパーブレード20を含む。ワイパー部60は、ワイパーブレード20を用いて、ヘッド部3に付着したインクの拭き取り(ワイピング)を行う。例えば、制御部50は、ワイパーブレード20にワイピングを行わせる場合、まず、第1搬送ユニット205を下降させる。そして、制御部50は、ワイパー部60を水平移動させてヘッド部3の下方の待機位置(ヘッド部3と第1搬送ユニット205との間の位置)に位置させる。その後、制御部50は、ワイパー部60を上昇させて、ヘッド部3をワイピングさせる。
キャップユニット290は、第2搬送ユニット212の下方であって、ワイパー部60の上方に配置される。キャップユニット290は、複数のキャップ部材297を含む。ヘッド部3が一定時間以上利用されない場合に、複数のキャップ部材297は、ヘッド部3に装着される。これにより、ヘッド部3内のインクの増粘及び乾燥が防止される。例えば、制御部50は、複数のキャップ部材297をヘッド部3に装着させる場合、第1搬送ユニット205を下降させる。そして、制御部50は、キャップユニット290を水平移動させてヘッド部3の下方の待機位置に位置させる。その後、制御部50は、キャップユニット290を上昇させて、複数のキャップ部材297をヘッド部3に装着させる。キャップユニット290の詳細については、図3を参照して後述する。
次に、図2を参照して記録ヘッド10のインク吐出面17について説明する。図2(a)は、実施形態1に係る記録ヘッド10のインク吐出面17を示す平面図である。記録ヘッド10は、矩形状のインク吐出面17を有する。インク吐出面17には、複数のノズル形成領域12が、インク吐出面17の長手方向に沿って千鳥状に形成される。台形状のノズル形成領域12の各々には、複数のノズル11が形成されている。ノズル11は、用紙Pに画像を形成するためのインクを吐出する。ノズル11内は、撥水性を有する。
インク吐出面17は、撥水膜19を有する。本実施形態において、撥水膜19は、インク吐出面17のうち、ノズル形成領域12以外の部分を覆うように配置されている。撥水膜19は、インク吐出面17より高い撥水性を有する。撥水膜19は、水の液滴との接触角が100度以上の撥水性を有することが好ましい。接触角とは、撥水膜19と水の液滴とが接しているときに、水の液滴の表面に引いた接線と、撥水膜19の表面とがなす角度である。撥水膜19と水の液滴との接触角は、例えば、協和界面科学株式会社製の全自動接触角計DM−901を用いて測定される。
撥水膜19は、フッ素化合物を含有する。撥水膜19中のフッ素化合物の含有率は、撥水膜19の質量に対して、80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることが特に好ましい。
フッ素化合物を含有する撥水膜19の例としては、フルオロ基を有する高分子を共析めっきした金属の膜、フルオロ基を有する高分子を分散させた樹脂の膜、又はフルオロ基を有するシランカップリング剤により形成される膜が挙げられる。
フルオロ基を有する高分子を共析めっきした金属の膜に含有される、フルオロ基を有する高分子の例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFT)が挙げられる。フルオロ基を有する高分子を共析めっきした金属の膜に含有される金属の例としては、ニッケルが挙げられる。
フルオロ基を有する高分子を分散させた樹脂の膜に含有される、フルオロ基を有する高分子の例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFT)が挙げられる。フルオロ基を有する高分子を分散させた樹脂の膜に含有される樹脂の例としては、パーフルオロポリエチレンエーテル系を主鎖とした高分子化合物が挙げられる。
フルオロ基を有するシランカップリング剤により形成される膜は、単分子膜であることが好ましい。以下、フルオロ基を有するシランカップリング剤により形成される膜を形成するために使用される、フルオロ基を有するシランカップリング剤を説明する。フルオロ基を有するシランカップリング剤としては、インク吐出面17との間にシロキサン結合が形成され、撥水膜19の表面にフルオロ基を有する炭素基(C−F基)が配置されるシランカップリング剤が挙げられる。
フルオロ基を有するシランカップリング剤の具体例としては、一般式(1)「YnSiX4-n」で表されるケイ素化合物が挙げられる。一般式(1)中、nは、1、2又は3を示す。Yは、フルオロ基を有する直鎖状脂肪族炭化水素基を示す。Xは、インク吐出面17と結合可能な基を示す。
Yが示すフルオロ基を有する直鎖状脂肪族炭化水素基の炭化水素基として好ましくは、炭素原子数4以上20以下のアルキル基が挙げられる。Yが示すフルオロ基を有する直鎖状脂肪族炭化水素基は、8個以上20個以下のフルオロ基を有することが好ましい。
Xが示すインク吐出面17と結合可能な基の具体例としては、ハロゲン原子、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、又はアセトキシ基が挙げられる。ハロゲン原子としては、例えば、フルオロ基、クロロ基、ブロモ基、又はヨード基が挙げられる。炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、又はヘキシルオキシ基が挙げられる。
シランカップリング剤として、市販品を使用してもよい。シランカップリング剤の市販品としては、Gelest社製のシランカップリング剤が挙げられる。
図2(b)は、変形例に係るインク吐出面17が有する撥水膜19を示す。撥水膜19は、インク吐出面17の少なくとも一部に配置されればよい。従って、撥水膜19は、ノズル形成領域12を囲むように配置されてもよい。
次に、図3を参照して、キャップユニット290の詳細について説明する。キャップユニット290は、キャップ部材297に加えてスポンジ295をさらに含む。図3(a)は、キャップ部材297及びスポンジ295を示す斜視図である。キャップ部材297は、例えば、EPDM(ethylene−propylene−diene terpolymer)又は合成樹脂により形成される。キャップ部材297は、弾性を有する。キャップ部材297は、例えば略矩形状であり、矩形状の凹部297aを有する。スポンジ295は、キャップ部材297に配置される。具体的には、スポンジ295は、凹部297aに嵌め込まれている。スポンジ295は、例えば、アクリル、又はウレタンを主成分とする。
スポンジ295には、フルオロ基を有する溶剤(以下「フッ素系溶剤」と記載する場合がある)を含む液体を含浸させている。フッ素系溶剤を含む液体と撥水膜19との親和性を高める観点から、フッ素系溶剤を含む液体は、ハイドロフルオロカーボン、ハイドロフルオロエーテル、又はハイドロクロロフルオロカーボンを含有することが好ましい。フッ素系溶剤を含む液体中に、フッ素系溶剤の一種が単独で含有されてもよいし、2種以上が含有されてもよい。フッ素系溶剤を含む液体におけるフッ素系溶剤の含有率は、フッ素系溶剤を含む液体の質量に対して、80質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、100質量%であることが特に好ましい。
フッ素系溶剤を含む液体におけるフッ素系溶剤としては、市販品を使用してもよい。フッ素系溶剤として使用される市販品との例としては、スリーエム社製「Novec(登録商標)7200(ハイドロフルオロエーテル、C4F9OC2H5)」が挙げられる。別の市販品の例としては、旭硝子株式会社製の「アサヒクリン(登録商標)AE−3000(ハイドロフルオロエーテル)」、「アサヒクリン(登録商標)AK−225(ハイドロクロロフルオロカーボン)」、「アサヒクリン(登録商標)AC−6000(ハイドロフルオロカーボン)」又は「アサヒクリン(登録商標)AC−2000(ハイドロフルオロカーボン)」が挙げられる。別の市販品の例としては、日本ゼオン株式会社製の「ゼオローラ(登録商標)H(c−C5F7H3、25℃での表面張力20.3mN/m)」又は「ゼオローラ(登録商標)HTA(25℃での表面張力18.7mN/m)」が挙げられる。別の市販品の例としては、三井・デュポンフロロケミカル株式会社製の「バートレル(登録商標)(C5H2F10、25℃での表面張力14.1mN/m)」が挙げられる。
スポンジ295に対してフッ素系溶剤を含む液体を付与する方法は、特に限定されない。スポンジ295に対してフッ素系溶剤を含む液体を付与する方法としては、例えば、サービスマン又はインクジェット記録装置1のユーザーによって行われる。サービスマン又はインクジェット記録装置1のユーザーは、インクジェット記録装置1の設置時に、フッ素系溶剤を含む液体を付与してもよいし、インクジェット記録装置1を使用した後にフッ素系溶剤を含む液体を付与してもよい。
図3(b)は、記録ヘッド10及びキャップ部材297の構成を示す。複数のキャップ部材297は、複数の記録ヘッド10のそれぞれに対応する。但し、図3では、説明の便宜上、1つの記録ヘッド10と1つの記録ヘッド10に対応するキャップ部材297が示されている。記録ヘッド10は、インク流入口13と、インク流出口15とを備える。ノズル11によって吐出されるインクは、図略のインクタンクからインク流入口13を経由して記録ヘッド10内に流入される。インクタンク内では、インクの揮発成分の蒸発が防止されている。従って、ノズル11から吐出されるインクは、増粘していないフレッシュなインクである。ノズル11は、例えば、インク吐出面17の長手方向において、インク吐出面17の中央部に形成される。
キャップ部材297及びスポンジ295は、インク吐出面17に形成されるノズル11に対向して配置される。スポンジ295がインク吐出面17に当接していない状態では、スポンジ295の上面295uは、キャップ部材297の上端297uより、インク吐出面17に向かって長さL1突出している。すなわち、スポンジ295の上面295uからインク吐出面17までの距離H1は、キャップ部材297の上端297uからインク吐出面17までの距離H2未満である。また、スポンジ295が収縮していない状態では、上昇方向D3に沿ったスポンジ295の長さは長さL2である。
図3(c)は、インク吐出面17の撥水膜19に押し当てられるスポンジ295を示す。キャップユニット290は、移動機構291をさらに含む。移動機構291は、キャップ部材297を上昇方向D3又は下降方向D4へ移動させる。上昇方向D3及び下降方向D4は、Z軸に沿う方向であり、インク吐出面17に交差する方向である。
キャップ部材297がノズル11をキャッピングする場合、キャップ部材297は、インク吐出面17に当接するまで上昇方向D3へ移動する。従って、ノズル11は、キャップ部材297にキャッピングされる。すなわち、キャップ部材297は、記録ヘッド10のインク吐出面17を覆う。その結果、インクタンク内のインクの揮発成分の蒸発が防止される。なお、キャップ部材297がノズル11をキャッピングする場合、キャップ部材297の上端uとインク吐出面17とが密接していなくてもよい。
一方、スポンジ295を撥水膜19に当接させる場合、キャップ部材297は、スポンジ295がインク吐出面17に形成された撥水膜19に当接するまで上昇方向D3へ移動する。スポンジ295は、キャップ部材297が上昇方向D3に沿って移動することに伴って、インク吐出面17の撥水膜19に押し当てられる。キャップ部材297は、所定時間の間、スポンジ295をインク吐出面17の撥水膜19に押し当る。例えば、キャップ部材297は、スポンジ295を撥水膜19に当接させた状態を10分間維持させる。スポンジ295には、フッ素系溶剤を含む液体が浸透されている。従って、スポンジ295が撥水膜19に当接することで、余分に形成された撥水膜19は溶かされる。
スポンジ295が撥水膜19に当接した状態から、キャップ部材297がさらに上昇方向D3へ移動することによって、スポンジ295は収縮する。キャップ部材297は、スポンジ295が収縮した状態、すなわち、スポンジ295がインク吐出面17に形成された撥水膜19に押し当てられる状態を維持させつつ移動することができる。以下、具体例を挙げて説明する。
キャップ部材297は、例えば、スポンジ295がインク吐出面17の撥水膜19に押し当てられる状態を維持させつつ、上昇方向D3に沿ってインク吐出面17に近づく動作と、下降方向D4に沿ってインク吐出面17から離れる動作とを繰り返す。具体的には、スポンジ295は、撥水膜19に押し当てられ、長さL2から長さL3まで収縮する。キャップ部材297は、スポンジ295が長さL3に収縮した状態を基準として、上昇方向D3に沿って移動する動作と、下降方向D4に沿って移動する動作とを繰り返す。
さらに具体的には、キャップ部材297は、例えば、スポンジ295が長さL3より1mm短くなるように上昇方向D3に沿って移動する動作と、スポンジ295が長さL3より1mm長くなるように下降方向D4に沿って移動する動作とを10回繰り返す。その結果、ノズル11に詰まった撥水膜19が、フッ素系溶剤を含浸させたスポンジ295によって効果的に溶かされる。
なお、ユーザーは、スポンジ295を長さL3よりXmm長くなるようにキャップ部材297を下降させる場合、「Xmm≦長さL2−長さL3」の範囲でXの値を任意に設定できる。また、ユーザーは、スポンジ295を長さL3よりYmm短くなるようにキャップ部材297を上昇させる場合、「Ymm≦長さL3−(長さL2−長さL1)」の範囲でYの値を任意に設定できる。さらに、スポンジ295が収縮した状態から、キャップ部材297が上昇方向D3に沿って移動する長さと、キャップ部材297が下降方向D4に沿って移動する長さとは同じでも良いし、異なっていてもよい。さらに、ユーザーは、キャップ部材297が上昇方向D3に沿って移動する動作と、下降方向D4に沿って移動する動作とを繰り返す回数を任意に設定できる。
また、キャップ部材297は、例えば、スポンジ295がインク吐出面17の撥水膜19に押し当てられる状態を維持させつつ、インク吐出面17に沿って移動する。具体的には、スポンジ295は、撥水膜19に押し当てられ、長さL2から長さL3まで収縮する。キャップ部材297は、スポンジ295が長さL3に収縮した状態で、インク吐出面17に沿って移動する。スポンジ295が長さL3に収縮した状態で、キャップ部材297が移動する方向は、インク吐出面17の長手方向に沿った方向でもよいし、インク吐出面17の長手方向に交差する方向でもよい。その結果、ノズル11に詰まった撥水膜19がスポンジ295に含浸させている液体によってさらに効果的に溶かされる。
なお、キャップ部材297がスポンジ295を収縮させた状態でインク吐出面17に沿って移動する際に、スポンジ295の長さは、長さL3より長くなってもよいし、長さL3より短くなってもよい。キャップ部材297は、スポンジ295を収縮させた状態で、インク吐出面17に沿うように所定の方向に向かって移動する動作と、所定の方向と異なる方向に向かって移動する動作とを繰り返してもよい。
次に、図4を参照してワイパーブレード20について説明する。図4は、記録ヘッド10及びワイパーブレード20を示す。複数のワイパーブレード20は、複数の記録ヘッド10のそれぞれに対応する。すなわち、複数のワイパーブレード20のうちの1つのワイパーブレード20は、対応する記録ヘッド10のインク吐出面17のワイピングを行う。但し、図4では、説明の便宜上、1つの記録ヘッド10と1つの記録ヘッド10に対応するワイパーブレード20が示されている。ワイパーブレード20は、弾性を有する。ワイパーブレード20は、例えば、弾性部材、具体的には合成ゴム又は合成樹脂により構成される。ワイパーブレード20は、ワイピング方向D1、上昇方向D3、及び上昇方向D3と逆向きの下降方向D4へ移動する。ワイピング方向D1は、X軸に沿う方向、すなわちインク吐出面17に沿う方向である。
記録ヘッド10は、スポンジ295がインク吐出面17の撥水膜19に押し当てられた後、パージ処理を行う。パージ処理とは、ノズル11からインクNfを強制的に押し出す処理である。パージ処理時にノズル11から排出されるインクNfは、画像を形成するために吐出されるインクと同様にフレッシュである。また、記録ヘッド10は、パージ処理において、インクNfとともに記録ヘッド10内の不要物をノズル11から排出する。記録ヘッド10がパージ処理を行った後、ワイパーブレード20は、インク吐出面17に押し当てられた状態を維持しつつワイピング方向D1へ移動する。その結果、ワイパーブレード20は、インク吐出面17上のインクNfを拭き取るとともに、スポンジ295によって溶かされた余分な撥水膜19を回収する。
次に、図3〜図5を参照して記録ヘッド10のメンテナンス方法について説明する。図5は、記録ヘッド10のメンテナンス方法を示すフローチャートである。記録ヘッド10のメンテナンス方法は、ステップS100〜ステップS140を実行することによって、記録ヘッド10のインク吐出面17に形成された余分な撥水膜19を溶かして回収する。具体的には、以下の通りである。
ステップS100において、ユーザーは、キャップ部材297に配置されるスポンジ295にフッ素系溶剤を含む液体を含浸させる。ステップS110において、キャップ部材297は、スポンジ295が記録ヘッド10のインク吐出面17に押し当てられるように、上昇方向D3に沿って、インク吐出面17に向かうように移動する。キャップ部材297は、スポンジ295が撥水膜19に押し当てられる状態を所定時間が経過するまで維持させる。キャップ部材297は、スポンジ295が撥水膜19に押し当てられる状態を維持させつつ、動作を停止させてもよい。また、キャップ部材297は、スポンジ295がインク吐出面17に押し当てられる状態を維持させつつ、上昇方向D3に沿って移動する動作と下降方向D4に沿って移動する動作とを繰り返してもよい。さらに、キャップ部材297は、スポンジ295がインク吐出面17に押し当てられる状態を維持させつつ、インク吐出面17に沿って移動してもよい。
ステップS120において、キャップ部材297は、下降方向D4に沿って移動する。つまり、キャップ部材297が下降方向D4に沿って移動することで、スポンジ295は、撥水膜19から離れる。ステップS130において、記録ヘッド10は、パージ処理を行う。ステップS140において、ワイパーブレード20は、記録ヘッド10のインク吐出面17に付着するパージインクをワイピングしつつ、ステップS120において溶かされた撥水膜19を回収する。
以上、図1〜図5を参照して説明したように、本実施形態によれば、スポンジ295には、フッ素系溶剤を含む液体を含浸させている。従って、スポンジ295をインク吐出面17に押し当てることによって、記録ヘッド10の製造後であっても過剰な撥水膜19を溶かすことができる。その結果、インク吐出面17が過剰な撥水膜19を有することに起因して、記録ヘッド10から吐出されるインクの吐出精度が低下することを抑制できる。
また、本実施形態によれば、ワイパーブレード20は、インク吐出面17に余分に形成され、溶かされた撥水膜19を回収する。従って、余分に形成された撥水膜19のノズル11内への侵入を抑制することができる。すなわち、余分に形成された撥水膜19がノズル11の周縁に堆積することを抑制できる。その結果、ノズル11から吐出されるインクの吐出精度の低下を防止することができる。具体的には、余分に形成された撥水膜19がノズル11の周縁に堆積することに起因して、ノズル11から吐出されるインクの吐出方向がずれることを抑制する。例えば、ノズル11から吐出されるインクの吐出方向が、ノズル11の周縁に堆積した撥水膜19と逆の方向に曲がることを抑制する。
さらに、本実施形態によれば、余分に形成された撥水膜19がノズル11内へ進入することを抑制できる。従って、ノズル11内の均一な撥水性が維持される。
さらに、本実施形態によれば、ワイパーブレード20は、溶かされた状態の余分に形成された撥水膜19を回収する。従って、ワイパーブレード20がインク吐出面17を摺擦(ワイピング)することによって、記録ヘッド10のノズル11内に撥水膜19が入り込むことを防止する。その結果、余分に形成された撥水膜19がインク吐出面17のノズル11内に蓄積し、ノズル11から吐出されるインクの吐出方向がずれることを抑制できる。
さらに、本実施形態によれば、サービスマン又はインクジェット記録装置1のユーザーは、インクジェット記録装置1を使用した後にフッ素系溶剤を含む液体を付与してもよい。従って、スポンジ295を撥水膜19に押し当てることによって、ノズル11から吐出されるインクの吐出方向のずれが回復しない場合、再び、フッ素系溶剤を含む液体をスポンジ295に付与することができる。
(実施形態2)
図6を参照して、本発明の実施形態2に係るインクジェット記録装置1について説明する。実施形態2に係るインクジェット記録装置1の構成は、実施形態1に係るインクジェット記録装置1の構成と同様である。ただし、実施形態2に係るインクジェット記録装置1のスポンジ295の上面295uは、キャップ部材297の上端297uよりもインク吐出面17に向かって突出していない。以下、主に実施形態2と実施形態1との相違点を説明する。
図6を参照して、本発明の実施形態2に係るインクジェット記録装置1について説明する。実施形態2に係るインクジェット記録装置1の構成は、実施形態1に係るインクジェット記録装置1の構成と同様である。ただし、実施形態2に係るインクジェット記録装置1のスポンジ295の上面295uは、キャップ部材297の上端297uよりもインク吐出面17に向かって突出していない。以下、主に実施形態2と実施形態1との相違点を説明する。
図6(a)は、キャップ部材297及びスポンジ295を示す斜視図である。図6(b)は、記録ヘッド10とキャップ部材297との構成を示す。キャップ部材297がインク吐出面17に当接していない状態では、スポンジ295の上面295uからインク吐出面17までの距離H1は、キャップ部材297の上端297uからインク吐出面17までの距離H2以上である。また、キャップ部材297の上昇方向D3に沿った長さは、長さL4である。
図6(c)は、インク吐出面17の撥水膜19に押し当てられるスポンジ295を示す。スポンジ295を撥水膜19に当接させる場合、キャップ部材297は、キャップ部材297がインク吐出面17に当接するまで上昇方向D3へ移動する。キャップ部材297がインク吐出面17に当接した後、さらにキャップ部材297は、上昇方向D3へ移動する。キャップ部材297は、弾性を有する。従って、キャップ部材297が上昇方向D3に沿って収縮し、スポンジ295がインク吐出面17の撥水膜19に当接する。以下、具体例を挙げて説明する。
例えば、キャップ部材297がインク吐出面17に当接した後、キャップ部材297がさらに上昇方向D3に沿って移動することで、キャップ部材297の上昇方向D3に沿った長さは、長さL4から長さL5に収縮する。キャップ部材297の収縮に伴って、スポンジ295は、インク吐出面17の撥水膜19に当接し、長さL2から長さL6に収縮する。
以上、図6を参照して説明したように、実施形態2によれば、キャップ部材297を上昇方向D3に沿って移動させることで、スポンジ295は、インク吐出面17の撥水膜19に当接する。従って、スポンジ295の厚みが薄くなる、すなわち、スポンジ295の上昇方向D3に沿った長さが短い場合であっても、スポンジ295を撥水膜19に当接させることができる。その結果、スポンジ295によって、余分に形成された撥水膜19を溶かすことができる。その他、実施形態2では、実施形態1と同様の効果を奏する。
以上、図1〜図6を参照して説明したように、本発明の実施形態1、実施形態2、及び変形例によれば、余分に形成された撥水膜19を記録ヘッド10の製造後に溶かすことができる。例えば、ユーザーが、インクジェット記録装置1のインク吐出精度の低下を確認したときに、フッ素系溶剤を含浸させたスポンジ295を撥水膜19に当接させる。具体的には、例えば、ユーザーが用紙Pに形成された画像に発生した白筋を確認することによって、インク吐出精度の低下を確認する。また、例えば、ユーザーがインクジェット記録装置1にチェックパターンを印刷させ、印刷されたチェックパターンに発生した白筋を確認することによって、インク吐出精度の低下を確認する。その結果、記録ヘッド10から吐出されるインクの吐出精度の低下を抑制できる。
以上、図面(図1〜図6)を参照しながら本発明の実施形態及び変形例について説明した。但し、本発明は、上記の実施形態又は変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(6))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1を参照して説明したように、被記録媒体は、用紙Pであったが、これに限られず、記録ヘッド10によって画像が形成されるその他の媒体、例えば、封筒や布帛であってもよい。
(2)図1及び図2を参照して説明したように、ヘッド部3は、複数種類のラインヘッド10Y、10M、10C、10Kを備えるインクジェット記録装置1について説明した。ただし、インクジェット記録装置1は、シリアル型のヘッド部3を備えてもよい。
(3)図1を参照して説明したように、キャップユニット290が上昇することで、ヘッド部3にキャップ部材297が装着された。ただし、制御部50がキャップユニット290を第1搬送ユニット205に乗せて、第1搬送ユニット205を上昇させることによって、ヘッド部3にキャップ部材297が装着されてもよい。
(4)図3(b)を参照して説明したように、キャップ部材297の長手方向に沿った長さは、ノズル11に対応する長さであった。ただし、キャップ部材297の長手方向に沿った長さは、ノズル11に対応する長さ以上であってもよい。
(5)図3(c)を参照して説明したように、キャップ部材297は、スポンジ295が撥水膜19に接触する状態から、キャップ部材297の上端297uがインク吐出面17に近づく動作と、キャップ部材297の上端297uがインク吐出面17から離れる動作とを繰り返した。ただし、キャップ部材297は、スポンジ295が撥水膜19に接触しない状態から、キャップ部材297の上端297uがインク吐出面17に近づく動作と、キャップ部材297の上端297uがインク吐出面17から離れる動作とを繰り返してもよい。
(6)図3を参照して説明したように、移動機構291がキャップ部材297を移動させた。ただし、サービスマン又はインクジェット記録装置1のユーザーが、手動でキャップ部材297を移動させてもよい。
本発明は、インクジェット記録装置の分野に利用可能である。
1 インクジェット記録装置
10 記録ヘッド
11 ノズル
17 インク吐出面
19 撥水膜
20 ワイパーブレード
291 移動機構
295 スポンジ
295u 上面
297 キャップ部材
297u 上端
Nf インク
10 記録ヘッド
11 ノズル
17 インク吐出面
19 撥水膜
20 ワイパーブレード
291 移動機構
295 スポンジ
295u 上面
297 キャップ部材
297u 上端
Nf インク
Claims (9)
- インクを吐出する記録ヘッドと、
前記記録ヘッドのインク吐出面を覆うキャップ部材と、
前記キャップ部材に配置され、フッ素系溶剤を含む液体を含浸させた多孔質部材と
を備え、
前記インク吐出面は、撥水膜を有し、
前記多孔質部材は、前記キャップ部材の移動に伴って、前記インク吐出面の前記撥水膜に押し当てられる、インクジェット記録装置。 - 前記撥水膜は、フッ素系化合物を含有する、請求項1に記載のインクジェット記録装置。
- 前記キャップ部材は、前記多孔質部材が前記インク吐出面の前記撥水膜に押し当てられる状態を維持させつつ、前記インク吐出面に交差する方向に沿って前記インク吐出面に近づく動作と、前記インク吐出面から離れる動作とを繰り返す、請求項1または請求項2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記キャップ部材は、前記多孔質部材が前記インク吐出面の前記撥水膜に押し当てられる状態を維持させつつ、前記インク吐出面に沿って移動する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記多孔質部材が前記インク吐出面の前記撥水膜に押し当てられた後に、前記インク吐出面をワイピングするワイパーブレードをさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記多孔質部材は、所定時間の間前記インク吐出面の前記撥水膜に押し当てられる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記多孔質部材の上面から前記インク吐出面までの距離は、前記キャップ部材の上端から前記インク吐出面までの距離未満である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記キャップ部材は、弾性を有し、
前記多孔質部材の上面から前記インク吐出面までの距離は、前記キャップ部材の上端から前記インク吐出面までの距離以上である、請求項1から請求項6のいずれか1稿に記載のインクジェット記録装置。 - インクジェット記録装置が備える記録ヘッドのメンテナンス方法であって、
キャップ部材に配置される多孔質部材にフッ素系溶剤を含む液体を含浸させる手順と、
前記多孔質部材が前記記録ヘッドのインク吐出面に押し当てられるように前記キャップ部材が前記インク吐出面に向かって移動する手順と、
を含む、メンテナンス方法。
Priority Applications (1)
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JP2015101154A JP2016215448A (ja) | 2015-05-18 | 2015-05-18 | インクジェット記録装置及びメンテナンス方法 |
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ID=57580023
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JP (1) | JP2016215448A (ja) |
Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
CN108501534A (zh) * | 2017-02-27 | 2018-09-07 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射头单元、液体喷射装置及其维护方法 |
JP2019130809A (ja) * | 2018-01-31 | 2019-08-08 | 株式会社リコー | 液体吐出ヘッドの洗浄装置及び液体を吐出する装置 |
-
2015
- 2015-05-18 JP JP2015101154A patent/JP2016215448A/ja active Pending
Cited By (4)
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CN108501534B (zh) * | 2017-02-27 | 2021-10-22 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射头单元、液体喷射装置及其维护方法 |
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