JP2016212302A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】無駄なトナー消費を抑制しつつ、トナーリフレッシュ制御時に現像装置内の既存トナーの帯電特性との差が大きい補給トナーが補給されることで生じ得る地汚れを抑制する。【解決手段】現像装置内のトナーを強制的に消費させるトナー強制消費動作と、トナー補給手段により現像装置内へトナーを補給するトナー補給動作とを実行するトナーリフレッシュ制御を行う制御手段を有する画像形成装置において、トナーの帯電特性を示す帯電特性値TA0,TA1を取得する帯電特性値取得手段を有し、前記制御手段は、現像装置内のトナーについての帯電特性値TA0と現像装置内へ補給されるトナーについての帯電特性値TA1との比較結果に基づいて、強制的に消費されるトナーの量が変わるように、前記トナーリフレッシュ制御を行う。【選択図】図1
Description
本発明は、画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置としては、現像装置内の現像剤中のトナーを強制的に消費させるトナー強制消費動作、及び、現像装置内へトナーを補給するトナー補給動作を実行して、現像装置内のトナーを新しいトナーに入れ替えるトナーリフレッシュ制御を行うものが知られている。
例えば、特許文献1には、現像装置内で長期的に摺擦、攪拌を繰り返されて劣化したトナー(劣化トナー)によって画像濃度の低下等の画質不良などの不具合が発生するのを抑制するため、現像装置内のトナー(以下「既存トナー」という。)を強制的に消費させるトナー強制消費動作を実行する画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、トナー強制消費動作の実行中にトナー強制消費動作の実行中にトナー補給動作を並行して行うにあたり、補給したばかりの新トナーがトナー強制消費動作で消費されてしまうという不具合を軽減するために、現像装置内のトナー濃度を通常の画像形成時のトナー濃度よりも低い状態に維持しながらトナー強制消費動作を実行する。
一般に、トナーの種類(材質や製造方法等)の違いやトナーの製造バラツキ等により、現像装置内の既存トナーと当該現像装置へ補給される補給トナーとの間で、帯電特性に差が生じることがある。そして、既存トナーの帯電特性との差が大きい補給トナーが現像装置内へ補給されると、地汚れと呼ばれる画質劣化を引き起こしやすくなるという問題が生じる。具体的には、例えば既存トナーよりも帯電特性が低い補給トナーが現像装置内に補給されると、現像装置内の帯電特性が高い既存トナーの存在によって、帯電特性の低い補給トナーは電荷を獲得することが困難となる。この場合、現像装置内に補給された補給トナーは、帯電量が不十分な低帯電トナーのまま現像領域へ搬送され、地汚れを引き起こす。逆に、例えば既存トナーよりも帯電特性が高い補給トナーが現像装置内に補給されると、現像装置内の帯電特性が低い既存トナーは、帯電特性の高い補給トナーに電荷を奪われ、低帯電トナーとなり、地汚れを引き起こす。
地汚れの問題は、画像形成動作により消費された分のトナーを少しずつ補給する通常のトナー補給動作では顕在化しない。しかしながら、トナーリフレッシュ制御においてトナー強制消費動作により消費した分のトナーをトナー補給動作により補給する場合には、短時間に多くの補給トナーが補給されるため、地汚れを引き起こす低帯電トナーが発生しやすく、地汚れの問題が顕在化する。
このトナーリフレッシュ制御による地汚れの問題は、トナーリフレッシュ制御の際、トナー強制消費動作によるトナー強制消費量を、劣化トナーによる不具合を解消するために必要な本来のトナー強制消費量よりも増やし、トナーリフレッシュ制御後における既存トナーの比率を本来よりも低くすること、理想的には既存トナーの比率をゼロにすることで、解消することが可能である。しかしながら、既存トナーと補給トナーとの間の帯電特性の差が小さくて地汚れの問題が生じないような状況においても、このようにトナー強制消費量を増やすことは、トナーを無駄に消費することになる。
上述した課題を解決するために、本発明は、現像装置内のトナーを強制的に消費させるトナー強制消費動作と、該現像装置内へトナーを補給するトナー補給動作とを実行するトナーリフレッシュ制御を行う制御手段を有する画像形成装置において、トナーの帯電特性を示す帯電特性値を取得する帯電特性値取得手段を設け、前記制御手段は、前記現像装置内のトナーについての帯電特性値と該現像装置内へ補給されるトナーについての帯電特性値との比較結果に基づいて、強制的に消費されるトナーの量が変わるように、前記トナーリフレッシュ制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、無駄なトナー消費を抑制しつつ、トナーリフレッシュ制御時に既存トナーの帯電特性との差が大きい補給トナーが現像装置内へ補給されることで生じ得る地汚れを抑制できるという優れた効果が奏される。
以下、本発明を適用した画像形成装置の一実施形態として、電子写真プロセスによって画像を形成するプリンタについて説明する。
図2は、実施形態に係るプリンタ1の全体構成を示す構成図である。
プリンタ1は、制御部100、スキャナー90、作像部2、給紙部50、定着装置40、操作表示部60、転写ユニット15などを備えている。
図2は、実施形態に係るプリンタ1の全体構成を示す構成図である。
プリンタ1は、制御部100、スキャナー90、作像部2、給紙部50、定着装置40、操作表示部60、転写ユニット15などを備えている。
制御部100は、図3に示されるように、CPU(Central Processing Unit)101、メインメモリー(MEM−P)102、ノースブリッジ(NB)103、サウスブリッジ(SB)104などを有している。また、AGP(Accelerated Graphics Port)バス105、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)106、ローカルメモリー(MEM−C)107なども有している。更には、ハードディスク108、ハードディスクドライブ109、ネットワークI/F110なども有している。
CPU101は、メインメモリー102に記憶されたプログラムに従って、データを加工・演算したり、スキャナー90、作像部2、給紙部50、定着装置40、転写ユニット15などの動作を制御したりするものである。メインメモリー102は制御部100の記憶領域であり、ROM(Read Only Memory)102b、RAM(Random Access Memory)102bを有している。
ROM102bは、制御部100の各機能を実現させるプログラムやデータの格納用メモリーである。ROM102bに記憶されているプログラムについては、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、FD、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
RAM102aは、プログラムやデータの展開、及びメモリー印刷時の描画用メモリーなどとして機能する。また、ノースブリッジ103は、CPU101と、メインメモリー102、サウスブリッジ104、及びAGPバス105とを接続するためのブリッジである。また、サウスブリッジ104は、ノースブリッジ103とPCIデバイスや周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。また、AGPバス105は、グラフィック処理を高速化するためのグラフィックスアクセラレータカード用のバスインタフェースである。
ASIC106は、PCIターゲット、AGPマスタ、ASIC106の中核をなすアービタ(ARB)、及びローカルメモリー107を制御するメモリーコントローラ、ハードウェアロジックなどによって画像データの回転などを行う。そして、複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)から構成されている。このASIC106は、PCIバスを介してUSB(Universal Serial Bus)のインターフェースに接続されている。また、PCIバスを介してIEEE1394(Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)のインターフェースにも接続されている。
ローカルメモリー107は、コピー用画像バッファ及び符号バッファとして用いられるローカルメモリーである。また、ハードディスク108は、画像データの蓄積、印刷時に用いられるフォントデータの蓄積や、フォームの蓄積を行うためのストレージである。また、ハードディスクドライブ109は、CPU101の制御にしたがってハードディスク108に対するデータの読み出し又は書き込みを制御するものである。また、ネットワークI/F110は、通信ネットワークを介して情報処理装置等の外部機器と情報を送受信するものである。
図2において、スキャナー90は、原稿の画像を周知の技術によって光学的に読み取ることにより、画像情報を生成するものである。具体的には、原稿に光を当てて、その反射光をCCD(Charge Coupled Devices)、又はCIS(Contact Image Sensor)等の読取センサで受光することによって画像情報を読み取る。なお、画像情報とは、用紙等の記録シートに形成する画像を表す情報であり、赤(R)、緑(G)、青(B)の各色を示す電気的な色分解画像信号を用いて示すものである。スキャナー90は、コンタクトガラス91、読取センサ92等を有している。コンタクトガラス91は、画像の読取対象となる原稿が載置されるものである。また、読取センサ92は、コンタクトガラス91上に載置されている原稿の画像の画像情報を読み取るものである。
作像部2は、画像読取手段たるスキャナー90による原稿画像の読取で得られた画像情報や、ネットワークI/F102によって受信された画像情報に基づいて画像を作像するものである。T(透明)、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)用の5つの画像形成ユニット3T,3Y,3M,3C,3Kを有している。画像形成ユニット3T,3Y,3M,3C,3Kは、Tトナー、Yトナー、Mトナー、Cトナー、Kトナーを含有する現像剤を用いてトナー像を形成するものである。なお、以下、Yトナー、Mトナー、Cトナー、及びKトナーを総称して有色トナーという。有色トナーは、顔料や染料等の色材を含有した帯電性をもった無数の樹脂粒子からなる粉体である。一方、Tトナーは、無色透明のトナーであり、記録シートに付着した有色のトナー像に付着するとそのトナー像の光沢性を向上させる。また、記録シートの無垢の表面に付着すると、シート表面の光沢性を向上させる。例えば、低分子量のポリエステル樹脂に二酸化ケイ素(SiO2)や二酸化チタン(TiO2)を外添することによって製造されるものである。なお、Tトナーには、有色のトナー像の視認性を阻害しない程度の量であれば、色材を含有させてもよい。
5つの画像形成ユニット3T,3Y,3M,3C,3Kは、互いに使用するトナーの色が異なる点の他は同様の構成になっているので、以下、Y用の画像形成ユニット3Yを例にして作像動作を説明する。なお、以下、5つの画像形成ユニット3T,3Y,3M,3C,3Kのうち、任意の1つについての説明を行う場合に、その1つを画像形成ユニット3という。
画像形成ユニット3Yは、トナー補給手段としてのトナー補給装置4Y、潜像担持体としてのドラム状の感光体5Y、帯電手段としての帯電装置6Y、潜像形成手段としての光書込装置7Y、現像装置8Y、除電ランプ9Y、クリーニング手段としてのクリーニング装置10Yなどを有している。トナー補給装置4Yは、トナー収容器としてのトナーカートリッジ11Yの内部に収容している補給用のYトナーを現像装置8Yに補給するものである。トナーカートリッジ11Yに収容されているYトナーは、トナー補給装置4Y内の搬送スクリューが回転駆動することによってスクリュー回転量に応じた量が現像装置8Y内に補給される。現像装置8Yには、透磁率センサ等からなるトナー濃度検知手段としてのトナー濃度センサが搭載されており、現像装置8Y内の現像剤のトナー濃度を検知して、その結果をトナー濃度信号として制御部100に送る。制御部100は、トナー濃度信号に基づいて現像装置8Y内の現像剤のトナー濃度を把握し、その結果が目標トナー濃度よりも低い場合に、両者の差分に応じた回転駆動量で搬送スクリューを回転させ、Yトナーを現像装置8Y内に補給する。
図中反時計回り方向に回転駆動される感光体5Yは、帯電装置6Yによって帯電バイアスが印加されて感光体5Yの表面が帯電バイアスとほぼ同電位になるように一様に帯電される。光書込装置7Yは、LEDアレイ等から構成され、制御部100から送られてくるY用の画像情報に基づいて感光体5Yの表面を光走査する。一様帯電後の感光体5Yの表面における全域のうち、光走査によって光照射を受けた部分は、電位が大きく減衰する。これにより、感光体5Yの表面にY用の静電潜像が形成される。この静電潜像は、Yトナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を収容している現像装置8YによってYトナーが選択的に付着せしめられることで現像される。これにより、感光体5Yの表面にはYトナー像が形成される。
本実施形態の現像装置8Yは、Yトナーと磁性キャリアとを含有する現像剤を内部に収容する現像ケースを備えている。現像ケース内の現像剤は、現像剤担持体としての現像ローラの表面に担持され、感光体5Yと対向する現像領域へと搬送される。現像ローラは、中空の現像スリーブの内部に固定配置された磁界発生手段としてのマグネットローラが配置されており、マグネットローラの磁力の作用により磁性キャリアが現像スリーブの外周面に引きつけられ、現像剤が現像スリーブの外周面に担持される。そして、現像スリーブの回転に伴って現像剤が搬送される。現像スリーブには、現像バイアス印加手段としての現像電源により所定の現像バイアスが印加され、これにより、感光体5Yの表面上のY静電潜像と現像スリーブ表面との間には、正規帯電極性に帯電されたトナーを現像スリーブ側から感光体5Y側へと静電的に移動させる現像電界が形成される。この現像電界の作用により、Yトナーが静電潜像へ選択的に付着することにより、感光体5Yの表面にはYトナー像が形成される。
このYトナー像は、後述する中間転写ベルト16の表面に一次転写される。Yトナー像を中間転写ベルト16に一次転写した後の感光体5Y表面は、除電ランプ9Yによって除電された後、クリーニング装置10Yによって転写残トナーがクリーニングされる。
給紙部50は、給紙カセット51、給紙ローラ52、給紙路53、レジストローラ対54、及び複数の搬送ローラ対55を有しており、給紙カセット51内に収容されている記録シートSを後述する二次転写ニップに向けて搬送するものである。給紙カセット51内に収容されている記録シートSは、給紙ローラ52の回転駆動によって給紙路53に送り出される。そして、給紙路53内において、複数の搬送ローラ対による搬送ニップに順次挟み込まれながら給紙路53の末端に向けて搬送される。そして、給紙路53の末端付近に配設されたレジストローラ対54のレジストニップに突き当たることで、スキューが補正される。その後、レジストローラ対54が回転駆動することで、記録シートSが中間転写ベルト16と二次対向ローラ24との当接による二次転写ニップに送り込まれる。
Y用の画像形成ユニット3Yについて説明したが、T、M、C、K用の画像形成ユニット3T,3M,3C,3Kにおいても同様にして、感光体5T,5M,5C,5Kの表面上にTトナー像、Mトナー像、Cトナー像、Kトナー像が形成される。そして、中間転写ベルト16の表面に一次転写される。
鉛直方向において、画像形成ユニット3T,3Y,3M,3C,3Kと、給紙部50との間には、複数の張架ローラによって所定の姿勢に張架している無端状の中間転写ベルト16を図中時計回り方向に無端移動させる転写ユニット15が配設されている。中間転写ベルト16の内周面側には、T、Y、M、C、K用の一次転写ローラ23T,23Y,23M,23C,23Kが配設されており、T、Y、M、C、K用の感光体5T,5Y,5M,5C,5Kとの間に中間転写ベルト16を挟み込んでいる。これにより、中間転写ベルト16の外周面と、感光体5T,5Y,5M,5C,5Kとが当接するT、Y、M、C、K用の一次転写ニップが形成されている。
中間転写ベルト16の内周面側には、駆動ローラ18、従動ローラ19、二次転写ローラ20、二次転写ニップ上流ローラ21、二次転写ニップ下流ローラ22なども配設されている。また、中間転写ベルト16の外周面側には、二次転写ニップを形成している二次対向ローラ24、ベルトクリーニング装置25、中間転写ベルト16にテンションを付与するテンションローラ26などが配設されている。
駆動ローラ18が図中時計回り方向に回転駆動するのに伴って、中間転写ベルト16が図中反時計回り方向に無端移動する。T、Y、M、C、K用の一次転写ローラ23T,23Y,23M,23C,23Kには、それぞれ転写電源によって一次転写バイアスが印加されている。これにより、T、Y、M、C、K用の一次転写ニップには一次転写電界が形成される。この一次転写電界やニップ圧の作用により、感光体5T,5Y,5M,5C,5K上のTトナー像、Yトナー像、Mトナー像、Cトナー像、Kトナー像が、中間転写ベルト16の外周面に一次転写される。
中間転写ベルト16は、無端移動に伴ってT、Y、M、C、K用の一次転写ニップを順次通過していく過程で、その外周面にTトナー像、Yトナー像、Mトナー像、Cトナー像、Kトナー像が重ね合わせて一次転写される。このようにして形成された重ね合わせトナー像は、中間転写ベルト16の無端移動に伴って、中間転写ベルト16の外周面と二次対向ローラ24との当接による二次転写ニップに進入する。二次対向ローラ24との間に中間転写ベルト16を挟み込んでいる二次転写ローラ20には、転写電源によって二次転写バイアスが印加されている。これにより、二次転写ニップには二次転写電界が形成されている。
上述したレジストローラ対54は、記録シートSを二次転写ニップ内で中間転写ベルト16上の重ね合わせトナー像に同期させるタイミングで送り出す。二次転写ニップに挟み込まれた記録シートSには、二次転写電界やニップ圧の作用により、中間転写ベルト16上の重ね合わせトナー像が二次転写される。これにより、記録シートSの表面にフルカラートナー像が形成される。
二次転写ニップを通過した記録シートSは、後述する定着装置40に送られる。また、二次転写ニップを通過した後の中間転写ベルト16の外周面は、T用の一次転写ニップに進入するのに先立って、ベルトクリーニング装置25によって転写残トナーが除去される。
定着装置40は、加熱ローラ41、張架ローラ42、無端状の定着ベルト43、加圧ローラ44などを有している。定着ベルト43は、その内周面側に配設された加熱ローラ41及び張架ローラ42によって張架された状態で、加熱ローラ41の回転駆動によって図中時計回り方向に無端移動せしめられる。加圧ローラ44は、加熱ローラ41との間に定着ベルトを挟み込んで定着ニップを形成している。定着装置40に送り込まれた記録シートSは、定着ニップに挟み込まれて、加熱ローラ41によって定着ベルト43を介して加熱される。この加熱やニップ圧の作用により、記録シートSの表面にフルカラートナー像が定着せしめられる。
定着装置40を通過した記録シートSは、排紙ローラ56を経由した後、機外に排出されてスタックトレイ57上にスタックされる。
操作受付手段としての操作表示部60は、パネル表示部61及びキー操作部62を有している。パネル表示部61は画像表示装置を具備しており、各種の情報や画像を表示することができる。また、画面に対するタッチ操作によって操作者からの入力情報を受け付けることもできる。キー操作部62は、テンキー、複写開始指示を受け付けるスタートキー等の複数のキーを具備している。操作表示部60によって受け付けられた各種の入力情報は、制御部100に送られる。
本実施形態において、制御部100は、以下のような画像濃度調整制御を実施する。
本実施形態の画像濃度調整制御では、連続画像形成動作中のシート間(1枚の記録シートS上に形成される画像と画像の間)の非画像領域など、記録シートSに転写されない箇所に、所定の画像パッチを形成する。そして、その画像パッチの画像濃度を反射型の光学センサ等で構成される画像濃度センサ27により検知する。制御部100は、検知した画像濃度が目標画像濃度範囲から外れている場合、現像装置内の現像剤中のトナー濃度の目標値である目標トナー濃度を所定のトナー濃度許容範囲内で変更する。このトナー濃度許容範囲は、例えば、その範囲を超えて目標トナー濃度を設定すると、他の画像形成パラメータ(帯電バイアス、現像バイアス、露光パワーなど)を調整するなどしても解消することが困難な不具合が発生してしまうような範囲に設定される。本実施形態におけるトナー濃度許容範囲の下限値については、それ以上低いトナー濃度になると、他の画像形成パラメータを調整するなどしてもキャリア付着の問題を解消することが難しくなるような値に設定されている。
本実施形態の画像濃度調整制御では、連続画像形成動作中のシート間(1枚の記録シートS上に形成される画像と画像の間)の非画像領域など、記録シートSに転写されない箇所に、所定の画像パッチを形成する。そして、その画像パッチの画像濃度を反射型の光学センサ等で構成される画像濃度センサ27により検知する。制御部100は、検知した画像濃度が目標画像濃度範囲から外れている場合、現像装置内の現像剤中のトナー濃度の目標値である目標トナー濃度を所定のトナー濃度許容範囲内で変更する。このトナー濃度許容範囲は、例えば、その範囲を超えて目標トナー濃度を設定すると、他の画像形成パラメータ(帯電バイアス、現像バイアス、露光パワーなど)を調整するなどしても解消することが困難な不具合が発生してしまうような範囲に設定される。本実施形態におけるトナー濃度許容範囲の下限値については、それ以上低いトナー濃度になると、他の画像形成パラメータを調整するなどしてもキャリア付着の問題を解消することが難しくなるような値に設定されている。
次に、トナーリフレッシュ制御の内容について説明する。
図1は、本実施形態におけるトナーリフレッシュ制御の流れを示すフローチャートである。
トナーリフレッシュ制御は、電源投入時、画質調整制御(プロセスコントロール)の実行時、操作表示部60がトナーリフレッシュ制御の実行を指示する操作を受け付けた時などの所定のトナーリフレッシュタイミングが到来したときに開始される。なお、本実施形態では、T用の画像形成ユニット3Tを除く4つの画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kについての現像装置8Y,8M,8C,8Kのトナーリフレッシュ制御を行うが、T用の画像形成ユニット3Tについてもトナーリフレッシュ制御を行ってもよいし、3つ以下の画像形成ユニットについてトナーリフレッシュ制御を行ってもよい。
図1は、本実施形態におけるトナーリフレッシュ制御の流れを示すフローチャートである。
トナーリフレッシュ制御は、電源投入時、画質調整制御(プロセスコントロール)の実行時、操作表示部60がトナーリフレッシュ制御の実行を指示する操作を受け付けた時などの所定のトナーリフレッシュタイミングが到来したときに開始される。なお、本実施形態では、T用の画像形成ユニット3Tを除く4つの画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kについての現像装置8Y,8M,8C,8Kのトナーリフレッシュ制御を行うが、T用の画像形成ユニット3Tについてもトナーリフレッシュ制御を行ってもよいし、3つ以下の画像形成ユニットについてトナーリフレッシュ制御を行ってもよい。
制御部100は、トナーリフレッシュタイミングが到来すると(S1のYes)、まず、前回のトナーリフレッシュタイミング以降に、トナーカートリッジ11Y,11M,11C,11Kが交換されたか否かを判断する(S2)。トナーカートリッジ11Y,11M,11C,11Kが交換されたことは、各装着部に対するトナーカートリッジ11Y,11M,11C,11Kの着脱を検知するセットセンサからの検知結果に基づいて制御部100で把握されるので、制御部100は、その検知結果を保持しておく。制御部100は、トナーカートリッジが交換されていない色については(S2のNo)、トナーリフレッシュ動作(トナー強制消費動作+トナー補給動作)の実行回数Kを規定回数に決定する(S3)。
一方、制御部100は、トナーカートリッジが交換されている色については(S2のYes)、次に、装着部に設けられている帯電特性値取得手段としてのチップセンサ13Y,13M,13C,13Kによって、交換後のトナーカートリッジ11Y,11M,11C,11K上に設けられている記憶手段としてのIDチップ(不揮発性メモリ)12Y,12M,12C,12K内に記憶されているトナー帯電特性値TA1の情報を読み取る(S4)。
本実施形態におけるトナー帯電特性値TA1は、トナーの帯電立ち上がり能力を示す指標値であり、次のように測定したものである。
所定の測定条件(所定の環境下(常温常湿下)、所定のキャリア、所定のトナー濃度等)の下で、短時間かつ低エネルギー攪拌を行い、そのときのトナー帯電量をブローオフ法にて測定し、その測定結果を帯電立ち上がり能力として評価した結果を、トナー帯電特性値TA1とする。攪拌時間や攪拌エネルギーは、個々の画像形成装置をもとに設定してよいが、測定対象のトナーの帯電量が攪拌によって飽和してしまう前の状態で評価する。攪拌時間や攪拌エネルギー、上述した各種測定条件は、固定された条件であれば、適宜設定することができる。なお、トナーの帯電特性値は、トナーの帯電特性を示す指標値が得られるものであれば、この測定方法によって測定されたものに限られない。
所定の測定条件(所定の環境下(常温常湿下)、所定のキャリア、所定のトナー濃度等)の下で、短時間かつ低エネルギー攪拌を行い、そのときのトナー帯電量をブローオフ法にて測定し、その測定結果を帯電立ち上がり能力として評価した結果を、トナー帯電特性値TA1とする。攪拌時間や攪拌エネルギーは、個々の画像形成装置をもとに設定してよいが、測定対象のトナーの帯電量が攪拌によって飽和してしまう前の状態で評価する。攪拌時間や攪拌エネルギー、上述した各種測定条件は、固定された条件であれば、適宜設定することができる。なお、トナーの帯電特性値は、トナーの帯電特性を示す指標値が得られるものであれば、この測定方法によって測定されたものに限られない。
本実施形態では、トナーカートリッジ11Y,11M,11C,11K内に充填されるトナーについてのトナー帯電特性値TA1を予め測定しておき、これを当該トナーカートリッジ11Y,11M,11C,11KのIDチップ12Y,12M,12C,12Kに記憶してある。そのため、本実施形態では、トナーカートリッジ11Y,11M,11C,11K上のIDチップ12Y,12M,12C,12Kからチップセンサ13Y,13M,13C,13Kにより帯電特性値TA1を読み出して、各トナーカートリッジ内のトナーの帯電特性値TA1を取得するが、帯電特性値TA1の取得方法はこれに限られない。例えば、プリンタ本体内に搭載された測定装置によってトナーカートリッジ11Y,11M,11C,11K内のトナーの帯電特性値TA1を測定して取得するようにしてもよい。
トナーカートリッジ11Y,11M,11C,11Kのトナー帯電特性値TA1を取得した制御部100は、次に、前回のトナーカートリッジ11Y,11M,11C,11Kの交換時に取得したトナー帯電特性値TA0とトナー帯電特性値TA1とが一致するか否かを判断する(S5)。前回のトナーカートリッジ11Y,11M,11C,11Kの交換時に取得したトナー帯電特性値TA0は制御部100のRAM102aに保存されている。そして、前回のトナー帯電特性値TA0と今回のトナー帯電特性値TA1とが一致する場合(S5のNo)、制御部100は、トナーリフレッシュ動作の実行回数Kを規定回数に決定する(S3)。
前回のトナー帯電特性値TA0と今回のトナー帯電特性値TA1とが異なる場合(S5のYes)、制御部100は、両者の差分値(TA0−TA1)を算出する(S6)。そして、その算出結果に基づいて、トナーリフレッシュ動作の実行回数Kを決定する(S7)。このときに決定される実行回数Kは、通常、前記処理ステップS3で決定される規定回数よりも多くなるように決定される。また、通常は、両者の差分値(TA0−TA1)の絶対値が大きいほど、実行回数Kが多くなるように決定される。
トナーカートリッジを交換する場合、必ずしも交換前と同一種類のトナーが収容されたトナーカートリッジに交換されるとは限らない。また、交換前と同一種類のトナーが収容されたトナーカートリッジに交換される場合でも、トナーの製造バラツキ等によって、交換前のトナーとは帯電特性が異なることもある。このような場合、現像ケース内に既に存在する既存トナーに対し、帯電特性が異なる補給トナーが補給されることになる。このとき、既存トナーの帯電特性との差が大きい補給トナーが補給されると、地汚れと呼ばれる画質劣化を引き起こしやすくなる。
例えば、既存トナーよりも帯電特性が低い補給トナーが現像ケース内に補給されると、現像ケース内の帯電特性が高い既存トナーの存在によって、帯電特性の低い補給トナーは電荷を獲得することが困難となる。この場合、現像ケース内に補給された補給トナーは、帯電量が不十分な低帯電トナーのまま現像領域へ搬送される。低帯電トナーは、現像領域内に形成される現像電界の作用を受けにくいため、感光体の表面上の非静電潜像に付着して地汚れを引き起こしやすい。
また、例えば、既存トナーよりも帯電特性が高い補給トナーが現像ケース内に補給されると、現像ケース内の帯電特性が低い既存トナーは、帯電特性の高い補給トナーに電荷を奪われ、低帯電トナーとなる。この場合も、その低帯電トナーは、現像領域内に形成される現像電界の作用を受けにくいため、感光体の表面上の非静電潜像に付着して地汚れを引き起こしやすい。
また、例えば、既存トナーよりも帯電特性が高い補給トナーが現像ケース内に補給されると、現像ケース内の帯電特性が低い既存トナーは、帯電特性の高い補給トナーに電荷を奪われ、低帯電トナーとなる。この場合も、その低帯電トナーは、現像領域内に形成される現像電界の作用を受けにくいため、感光体の表面上の非静電潜像に付着して地汚れを引き起こしやすい。
このようにして生じる地汚れは、既存トナーと補給トナーとの帯電特性の差が大きいほど、顕在化しやすい。そのため、本実施形態では、前回のトナー帯電特性値TA0(既存トナーの帯電特性値)と今回のトナー帯電特性値TA1(補給トナーの帯電特性値)との差分値(TA0−TA1)の絶対値が大きいほど、実行回数Kが多くなるように決定している。
ここで、トナーリフレッシュ制御におけるトナーリフレッシュ動作の実行回数Kを最大値に固定しておけば、上述した地汚れの発生を抑制することができる。しかしながら、この場合、前回のトナー帯電特性値TA0と今回のトナー帯電特性値TA1との差分値(TA0−TA1)の絶対値が小さくて、地汚れが発生しないような状況あるいは最大値よりも少ない実行回数で地汚れを解消できるような状況でも、トナーを必要以上に強制消費することになり、無駄なトナー消費を生む。
本実施形態では、前回のトナー帯電特性値TA0(既存トナーの帯電特性値)と今回のトナー帯電特性値TA1(補給トナーの帯電特性値)との差分値(TA0−TA1)に応じて実行回数Kを決定するので、無駄なトナー消費を抑制しつつ、上述した地汚れの発生を抑制することができる。
以上のようにして、トナーリフレッシュ動作の実行回数Kが決定したら、制御部100は、トナー強制消費動作を開始する(S8)。これにより、制御部100は、トナー補給動作を停止させた状態で、まず、光書込装置7Y,7M,7C,7Kを制御して各感光体5Y,5M,5C,5K上にトナー消費用の静電潜像パターンを形成する。そして、これらの静電潜像パターンを各現像装置8Y,8M,8C,8Kで現像することにより現像装置内のトナーを感光体上に排出し、現像装置内のトナーを強制的に消費させる。静電潜像パターンに付着したトナー(トナーパターン)は、中間転写ベルト16上に一次転写され、ベルトクリーニング装置25によって回収される。なお、中間転写ベルト16に一次転写せずに、各画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kのクリーニング装置10Y,10M,10C,10Kで回収してもよい。
トナー強制消費動作によるトナー強制消費量は、感光体上に形成するトナー消費用静電潜像パターンの面積や種類によって適宜調整することができる。トナー消費用静電潜像パターンは、ベタ画像でもよいし、網点画像(ハーフトーン画像)でもよく、これらの画像の副走査方向の長さを変更することにより、トナー強制消費量を調整することができる。ただし、トナー消費用静電潜像パターンが感光体上の全作像領域にわたるベタ画像である場合、短時間で多くのトナーを消費できるため効率よく劣化トナーを排出できるが、そのトナーパターンをクリーニングするベルトクリーニング装置25のクリーニング能力を超えてしまってクリーニング不良を生じさせるおそれがある。
一方、トナー消費用静電潜像パターンが網点画像(ハーフトーン画像)である場合には、クリーニング不良を生じさせるおそれは少ないが、単位時間当たりに消費できるトナー強制消費量が少ないので、トナー強制消費動作に時間がかかってしまう。そこで、本実施形態においては、次のような方法により、クリーニング不良を抑制しつつ、トナー強制消費動作に要する時間をなるべく短時間にするようにしている。
図4は、本実施形態におけるトナー強制消費動作によって、中間転写ベルト16上に一次転写されるトナーパターンの位置関係を示す説明図である。
すべての画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kでのトナー強制消費動作が終了するまでの時間を短くするためには、まずは、各画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kで同時にトナー強制消費動作を開始するのが好ましい。そして、各画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kで必要なトナー強制消費量を消費できる主走査方向長さのトナー消費用静電潜像パターンを作成すれば、全画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kのトナー強制消費動作が終了するまでの時間は最短となる。ただし、この場合、中間転写ベルト16の表面移動方向上流側で一次転写されたトナーパターン上に順次トナーパターンが重なるように一次転写されることになり、最大で4つのトナーパターンが重なり合うことになる。トナーパターンが網点画像(ハーフトーン画像)であるといえども、4つのトナーパターンが重なった状態ではクリーニング不良を生じさせるおそれがある。
すべての画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kでのトナー強制消費動作が終了するまでの時間を短くするためには、まずは、各画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kで同時にトナー強制消費動作を開始するのが好ましい。そして、各画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kで必要なトナー強制消費量を消費できる主走査方向長さのトナー消費用静電潜像パターンを作成すれば、全画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kのトナー強制消費動作が終了するまでの時間は最短となる。ただし、この場合、中間転写ベルト16の表面移動方向上流側で一次転写されたトナーパターン上に順次トナーパターンが重なるように一次転写されることになり、最大で4つのトナーパターンが重なり合うことになる。トナーパターンが網点画像(ハーフトーン画像)であるといえども、4つのトナーパターンが重なった状態ではクリーニング不良を生じさせるおそれがある。
そこで、本実施形態のトナー強制消費動作では、予め決められた主走査方向長さをもつトナー消費用静電潜像パターンを作成してトナーを消費させるトナー消費動作を単位として、そのトナー消費動作を繰り返し行うことにより必要なトナー強制消費量分のトナーを消費する。1回のトナー消費動作で作成されるトナー消費用静電潜像パターンの主走査方向長さは、全画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kで同時にトナー消費動作が開始されて中間転写ベルト16上に各トナーパターンが一次転写されるときに、お互いのトナーパターンが重なり合わないような長さに設定される。これにより、クリーニング不良を生じさせるおそれが少なくなる。
ただし、トナー消費動作間のトナーパターンも重なり合うことがないようにトナー消費動作を繰り返すような制御では、すべての画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kでトナー強制消費動作が終了するまでの時間が長くなってしまう。そこで、本実施形態においては、図4に示すように、今回のトナー消費動作で中間転写ベルト16上の主走査方向後側に作成されるM、Y用の2つのトナーパターンに対し、次回のトナー消費動作で中間転写ベルト16上の主走査方向前側に作成されるK、C用の2つのトナーパターンが重なり合うように、制御している。この制御によれば、上述したトナー消費動作を繰り返す場合でも、最大で2つのトナーパターンしか重なり合うことがないので、クリーニング不良を生じさせるおそれが少ない。しかも、トナー消費動作間のトナーパターンが重なり合わないようにする制御と比較して、すべての画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kでトナー強制消費動作が終了するまでの時間を短縮することができる。
また、本実施形態においては、更にクリーニング不良を生じさせるおそれを少なくするために、各画像形成ユニット3Y,3M,3C,3Kで作成するトナー消費用静電潜像パターンを図5に示すような単位パターンをもつ網点画像(ハーフトーン画像)を採用している。これにより、互いに重なり合うトナーパターン間、すなわち、MトナーパターンとKトナーパターンとの間及びYトナーパターンとCトナーパターンとの間において、トナー付着箇所が互いに重ならず、ベルトクリーニング装置25に一度に入力されるトナー量を少なくして、クリーニング不良の発生をより軽減することが可能となる。
本実施形態においては、トナー補給動作を停止させた状態でトナー強制消費動作を実行するため、上述したトナー消費動作を繰り返し行うにつれて各現像装置8Y,8M,8C,8K内の現像剤中のトナー濃度は徐々に低下していく。トナー濃度が下がり過ぎると、上述したとおり、感光体5Y,5M,5C,5Kにキャリアが付着するキャリア付着の問題が生じるので、本実施形態では、制御部100は、トナー濃度センサが検知したトナー濃度が規定トナー濃度以下になったら(S9のYes)、それ以後のトナー消費動作を実行せず、トナー強制消費動作を終了する(S10)。
この規定トナー濃度は、キャリア付着の問題が発生しない範囲で適宜設定される。具体的には、本実施形態では、画像形成動作中におけるトナー濃度制御の目標トナー濃度として設定可能な範囲(トナー濃度許容範囲)の下限値に設定されている。詳しく説明すると、上述したとおり、本実施形態におけるトナー濃度許容範囲の下限値は、それ以上低いトナー濃度になると、他の画像形成パラメータを調整するなどしてもキャリア付着の問題を解消することが難しくなるような値に設定されている。したがって、このトナー濃度許容範囲の下限値と同じ値に規定トナー濃度を設定することで、キャリア付着の問題を解消することが難しくなるような事態になるまでトナー濃度が下がってしまう前に、トナー強制消費動作を終了することができる。
このようにしてトナー強制消費動作を終了した後、制御部100は、続いて、トナー補給装置4Y,4M,4C,4Kを制御して、各現像装置8Y,8M,8C,8Kへトナーを補給するトナー強制消費後トナー補給動作を開始する(S11)。このトナー強制消費後トナー補給動作により、現像装置内のトナー濃度を目標トナー濃度まで回復させる。具体的には、制御部100は、トナー濃度センサが検知したトナー濃度が目標トナー濃度以上になるまで(S12のYes)、トナー補給装置4Y,4M,4C,4Kを制御してトナー補給動作を継続する(S13)。
このようにしてトナー強制消費動作及びトナー強制消費後トナー補給動作が終了し、1回のトナーリフレッシュ動作が終わったら、制御部100は、トナーリフレッシュ動作の実行回数がKに達したか否かを判断する(S14)。そして、まだ実行回数がKに達していなければ、もう一度、トナーリフレッシュ動作を行う(S8〜S13)。そして、実行回数がKに達したら、トナーリフレッシュ制御を終了する。なお、トナーリフレッシュ制御の終了後、一般的な画質調整制御(プロセスコントロール)を実行して所望の画質が得られるように、各種画像形成パラメータ(帯電バイアス、現像バイアス、露光パワーなど)を調整するのが好ましい。
本実施形態では、トナー強制消費動作の実行中における各種画像形成パラメータの値は、画像形成動作中の値と同じ設定にしているが、必ずしも画像形成動作中の値と同じ設定にする必要はない。例えば、トナー強制消費動作中における現像ポテンシャルを、画像形成動作中よりも大きくなるように、トナー強制消費動作中における現像バイアス、帯電バイアス、露光パワーなどを設定してもよい。現像ポテンシャルが大きいほど、トナー消費用静電潜像パターンに対する単位面積当たりのトナー付着量が増えるため、より早く現像装置内のトナーを消費することができ、トナー強制消費動作の実行時間の短縮化を図ることができる。なお、現像ポテンシャルの大きさによってキャリア付着が発生するトナー濃度が変化する場合には、トナー強制消費動作の実行中における現像ポテンシャルの大きさに応じて規定トナー濃度も適宜変更される。
〔変形例1〕
次に、本実施形態におけるトナーリフレッシュ制御の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
上述した実施形態では、キャリア付着の発生を考慮して、規定トナー濃度をトナー濃度許容範囲の下限値に設定しているため、トナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値まで下がった時点でトナー強制消費動作が終了する。トナー濃度許容範囲の下限値の時点では、未だ現像装置内には多くのトナーが残存した状態であるため、もっと多くのトナーを現像装置から消費させることが望まれる。
次に、本実施形態におけるトナーリフレッシュ制御の一変形例(以下、本変形例を「変形例1」という。)について説明する。
上述した実施形態では、キャリア付着の発生を考慮して、規定トナー濃度をトナー濃度許容範囲の下限値に設定しているため、トナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値まで下がった時点でトナー強制消費動作が終了する。トナー濃度許容範囲の下限値の時点では、未だ現像装置内には多くのトナーが残存した状態であるため、もっと多くのトナーを現像装置から消費させることが望まれる。
図6(a)は、本変形例1における1回のトナーリフレッシュ動作中のトナー濃度の変化を模式的に示したグラフである。
図6(b)は、本変形例1における1回のトナーリフレッシュ動作中の現像ポテンシャルの変化を模式的に示したグラフである。
本変形例1においては、図6(a)に示すように、規定トナー濃度をトナー濃度許容範囲の下限値よりも低いトナー濃度に設定している。そのため、上述した実施形態よりも多くのトナーを現像装置から消費させることができる。しかしながら、現像装置内のトナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値を下回るあたりから、キャリア付着が生じるおそれが高くなる。そこで、本変形例1において、キャリア付着の発生を抑制するために、以下のような制御を行っている。
図6(b)は、本変形例1における1回のトナーリフレッシュ動作中の現像ポテンシャルの変化を模式的に示したグラフである。
本変形例1においては、図6(a)に示すように、規定トナー濃度をトナー濃度許容範囲の下限値よりも低いトナー濃度に設定している。そのため、上述した実施形態よりも多くのトナーを現像装置から消費させることができる。しかしながら、現像装置内のトナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値を下回るあたりから、キャリア付着が生じるおそれが高くなる。そこで、本変形例1において、キャリア付着の発生を抑制するために、以下のような制御を行っている。
図7は、本変形例1におけるトナーリフレッシュ動作の流れを示すフローチャートである。
なお、前回のトナー帯電特性値TA0と今回のトナー帯電特性値TA1との差分値(TA0−TA1)に応じて、トナーリフレッシュ動作の実行回数Kを決定するまでの処理(S2〜S7)は、上述した実施形態と同様なので、説明を省略する。
なお、前回のトナー帯電特性値TA0と今回のトナー帯電特性値TA1との差分値(TA0−TA1)に応じて、トナーリフレッシュ動作の実行回数Kを決定するまでの処理(S2〜S7)は、上述した実施形態と同様なので、説明を省略する。
本変形例1において、制御部100は、トナー強制消費動作を開始したら(S22)。トナー強制消費動作を開始した後、トナー濃度センサが検知したトナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値以下になったら(S23のYes)、現像ポテンシャルが小さくなるように、現像バイアスの絶対値を小さくする(S24)。なお、本変形例1では、現像バイアスの絶対値を小さくするのに合わせて、帯電バイアスの絶対値も小さくしている。
このような制御により、現像装置内のトナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値よりも大きいときには、キャリア付着のおそれが少ないので、画像形成動作時の現像ポテンシャルと同等又はそれ以上の大きさの現像ポテンシャルでトナー消費用静電潜像パターンを現像する。これにより、トナー消費用静電潜像パターンに対する単位面積当たりのトナー付着量が多く、キャリア付着を発生させることなく、現像装置内のトナーをより短時間で消費することができる。そして、トナー濃度センサが検知したトナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値以下になったら、現像ポテンシャルを小さくし、現像領域に形成される電界を画像形成動作時の現像電界よりも弱い状態にする。これにより、現像装置内のトナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値を下回っても、キャリア付着が生じるのを抑制することができる。
制御部100は、更にトナー強制消費動作を継続することで、トナー濃度センサが検知したトナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値よりも低い規定トナー濃度以下になったら(S25のYes)、それ以後のトナー消費動作を実行せず、トナー強制消費動作を終了する(S26)。そして、トナー強制消費後トナー補給動作を開始する(S27)。これにより、現像装置内のトナー濃度は徐々に高まっていき、いずれトナー濃度センサが検知したトナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値以上となる(S28のYes)。
トナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値以上になったら、制御部100は、現像ポテンシャルが大きくなるように、現像バイアスの絶対値を大きくするとともに(S29)、帯電バイアスの絶対値も大きくする。その後、制御部100は、トナー濃度センサが検知したトナー濃度が目標トナー濃度以上になったら(S30のYes)、トナー強制消費後トナー補給動作を終了する(S31)。
トナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値以上になったら、制御部100は、現像ポテンシャルが大きくなるように、現像バイアスの絶対値を大きくするとともに(S29)、帯電バイアスの絶対値も大きくする。その後、制御部100は、トナー濃度センサが検知したトナー濃度が目標トナー濃度以上になったら(S30のYes)、トナー強制消費後トナー補給動作を終了する(S31)。
なお、以上の説明では、トナーリフレッシュ動作の実行回数を変化させることで、トナーリフレッシュ制御により強制的に消費されるトナーの量を変化させる例であったが、これに限れない。例えば、トナー強制消費動作中に感光体上に形成するトナー消費用静電潜像パターンの面積や種類を変更することで、トナーリフレッシュ制御により強制的に消費されるトナーの量を変化させてもよい。
また、以上の説明では、5つの感光体を備えたタンデム型の中間転写方式の画像形成装置を例に挙げたが、これに限らず、例えば、記録材搬送部材としての搬送ベルト上に担持して搬送される記録シート上に複数の感光体上に形成された各色トナー像を互いに重なり合うように転写するタンデム型の直接転写方式の画像形成装置であってもよい。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
前記現像装置内のトナーを強制的に消費させるトナー強制消費動作と、前記トナー補給手段により該現像装置内へトナーを補給するトナー補給動作とを実行するトナーリフレッシュ制御を行う制御部100等の制御手段を有する画像形成装置において、トナーの帯電特性を示す帯電特性値を取得するチップセンサ13Y,13M,13C,13K等の帯電特性値取得手段を設け、前記制御手段は、前記現像装置内のトナーについての帯電特性値TA0と該現像装置内へ補給されるトナーについての帯電特性値TA1との比較結果に基づいて、強制的に消費されるトナーの量が変わるように、前記トナーリフレッシュ制御を行うことを特徴とする。
本態様によれば、現像装置内の既存トナーについての帯電特性値TA0と現像装置内へ補給される補給トナーについての帯電特性値TA1との比較結果に応じて、トナーリフレッシュ制御後の現像装置内に存在する既存トナーの量を調整することが可能となる。したがって、両者間の帯電特性値の差が地汚れを生じさせるほど大きいことを示すような比較結果であるときには、トナーリフレッシュ制御により強制消費されるトナーの量を、劣化トナーによる不具合を解消するために必要な本来の量よりも増やし、上述した地汚れの問題を回避することができる。しかも、両者間の帯電特性値の差がそれほど大きいものではないことを示すような比較結果であるときには、トナーリフレッシュ制御により強制消費されるトナーの量を増やさず、本来の量のトナーを強制消費することで、地汚れの問題回避に寄与しない無駄なトナー消費を抑制できる。
(態様A)
前記現像装置内のトナーを強制的に消費させるトナー強制消費動作と、前記トナー補給手段により該現像装置内へトナーを補給するトナー補給動作とを実行するトナーリフレッシュ制御を行う制御部100等の制御手段を有する画像形成装置において、トナーの帯電特性を示す帯電特性値を取得するチップセンサ13Y,13M,13C,13K等の帯電特性値取得手段を設け、前記制御手段は、前記現像装置内のトナーについての帯電特性値TA0と該現像装置内へ補給されるトナーについての帯電特性値TA1との比較結果に基づいて、強制的に消費されるトナーの量が変わるように、前記トナーリフレッシュ制御を行うことを特徴とする。
本態様によれば、現像装置内の既存トナーについての帯電特性値TA0と現像装置内へ補給される補給トナーについての帯電特性値TA1との比較結果に応じて、トナーリフレッシュ制御後の現像装置内に存在する既存トナーの量を調整することが可能となる。したがって、両者間の帯電特性値の差が地汚れを生じさせるほど大きいことを示すような比較結果であるときには、トナーリフレッシュ制御により強制消費されるトナーの量を、劣化トナーによる不具合を解消するために必要な本来の量よりも増やし、上述した地汚れの問題を回避することができる。しかも、両者間の帯電特性値の差がそれほど大きいものではないことを示すような比較結果であるときには、トナーリフレッシュ制御により強制消費されるトナーの量を増やさず、本来の量のトナーを強制消費することで、地汚れの問題回避に寄与しない無駄なトナー消費を抑制できる。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記トナー強制消費動作は、トナー補給を停止した状態で前記現像装置内のトナーを強制的に消費させる無補給トナー強制消費動作であり、前記トナー補給動作は、前記無補給トナー強制消費動作が終了した後に、前記トナー補給手段により該現像装置内へトナーを補給する強制消費後トナー補給動作であることを特徴とする。
これによれば、トナー補給手段によるトナー補給を停止した状態でトナー強制消費動作を実行するため、トナー補給を行いながらトナー強制消費動作を実行する構成と比較して、現像装置内の既存トナーを効率よく消費することができる。
前記態様Aにおいて、前記トナー強制消費動作は、トナー補給を停止した状態で前記現像装置内のトナーを強制的に消費させる無補給トナー強制消費動作であり、前記トナー補給動作は、前記無補給トナー強制消費動作が終了した後に、前記トナー補給手段により該現像装置内へトナーを補給する強制消費後トナー補給動作であることを特徴とする。
これによれば、トナー補給手段によるトナー補給を停止した状態でトナー強制消費動作を実行するため、トナー補給を行いながらトナー強制消費動作を実行する構成と比較して、現像装置内の既存トナーを効率よく消費することができる。
(態様C)
前記態様Bにおいて、前記現像装置内における現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ等のトナー濃度検知手段を有し、前記無補給トナー強制消費動作は、前記トナー濃度検知手段の検知結果に基づいて前記現像装置内の現像剤中のトナー濃度が規定トナー濃度に達したら終了することを特徴とする。
トナー補給を停止した状態でトナー強制消費制御を実行すると、現像装置内における現像剤中のトナー濃度は徐々に低下し、トナー濃度が下がり過ぎるとキャリア付着の問題が発生する。本態様では、現像装置内における現像剤中のトナー濃度が規定トナー濃度に達したらトナー強制消費制御を停止させるので、規定トナー濃度を適切に設定することで、現像装置内における現像剤中のトナー濃度が、キャリア付着の問題を生じさせるほど低くなるのを防ぐことができる。
前記態様Bにおいて、前記現像装置内における現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ等のトナー濃度検知手段を有し、前記無補給トナー強制消費動作は、前記トナー濃度検知手段の検知結果に基づいて前記現像装置内の現像剤中のトナー濃度が規定トナー濃度に達したら終了することを特徴とする。
トナー補給を停止した状態でトナー強制消費制御を実行すると、現像装置内における現像剤中のトナー濃度は徐々に低下し、トナー濃度が下がり過ぎるとキャリア付着の問題が発生する。本態様では、現像装置内における現像剤中のトナー濃度が規定トナー濃度に達したらトナー強制消費制御を停止させるので、規定トナー濃度を適切に設定することで、現像装置内における現像剤中のトナー濃度が、キャリア付着の問題を生じさせるほど低くなるのを防ぐことができる。
(態様D)
前記態様B又はCにおいて、前記制御手段は、前記比較結果に基づいて、前記トナーリフレッシュ制御中に実行される前記無補給トナー強制消費動作及び前記強制消費後トナー補給動作の実行回数を変更することを特徴とする。
これによれば、簡易な制御で、トナーリフレッシュ制御により強制消費されるトナーの量を変湖することができる。
前記態様B又はCにおいて、前記制御手段は、前記比較結果に基づいて、前記トナーリフレッシュ制御中に実行される前記無補給トナー強制消費動作及び前記強制消費後トナー補給動作の実行回数を変更することを特徴とする。
これによれば、簡易な制御で、トナーリフレッシュ制御により強制消費されるトナーの量を変湖することができる。
(態様E)
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記帯電特性値は、トナーの帯電立ち上がり能力を示す特性値であることを特徴とする。
これによれば、既存トナーと補給トナーの帯電立ち上がり能力の差に応じて、適切に、無駄なトナー消費を抑制しつつ地汚れを抑制することができる。
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記帯電特性値は、トナーの帯電立ち上がり能力を示す特性値であることを特徴とする。
これによれば、既存トナーと補給トナーの帯電立ち上がり能力の差に応じて、適切に、無駄なトナー消費を抑制しつつ地汚れを抑制することができる。
(態様F)
前記態様A〜Eのいずれかの態様において、前記現像装置へ補給されるトナーを収容するトナーカートリッジ11T,11Y,11M,11C,11K等のトナー収容器が着脱可能に装着される装着部を有し、前記帯電特性値取得手段は、前記装着部に装着されたトナー収容器に設けられるIDチップ12Y,12M,12C,12K等の記憶手段のトナー帯電特性値TA1等の記憶情報から該トナー収容器に収容されているトナーの帯電特性値を取得することを特徴とする。
これによれば、トナー帯電特性値を簡易に取得することができる。
前記態様A〜Eのいずれかの態様において、前記現像装置へ補給されるトナーを収容するトナーカートリッジ11T,11Y,11M,11C,11K等のトナー収容器が着脱可能に装着される装着部を有し、前記帯電特性値取得手段は、前記装着部に装着されたトナー収容器に設けられるIDチップ12Y,12M,12C,12K等の記憶手段のトナー帯電特性値TA1等の記憶情報から該トナー収容器に収容されているトナーの帯電特性値を取得することを特徴とする。
これによれば、トナー帯電特性値を簡易に取得することができる。
(態様G)
前記態様A〜Fのいずれかの態様において、前記現像装置内における現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ等のトナー濃度検知手段を有し、前記制御手段は、前記トナー濃度検知手段の検知結果に基づいて、前記トナー強制消費動作における単位時間当たりのトナー強制消費量を変更することを特徴とする。
本態様によれば、現像装置内の現像剤中のトナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値よりも低いトナー濃度になっても、トナー強制消費動作を継続することが可能となり、より多くのトナーを現像装置から消費することができる。
また、現像装置内の現像剤中のトナー濃度がキャリア付着の発生するおそれが少ない所定の閾値に達するまでの期間に、現像装置内のトナーをより短時間で消費することができ、これによりトナー強制消費動作全体の時間を短縮することも可能となる。
前記態様A〜Fのいずれかの態様において、前記現像装置内における現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度センサ等のトナー濃度検知手段を有し、前記制御手段は、前記トナー濃度検知手段の検知結果に基づいて、前記トナー強制消費動作における単位時間当たりのトナー強制消費量を変更することを特徴とする。
本態様によれば、現像装置内の現像剤中のトナー濃度がトナー濃度許容範囲の下限値よりも低いトナー濃度になっても、トナー強制消費動作を継続することが可能となり、より多くのトナーを現像装置から消費することができる。
また、現像装置内の現像剤中のトナー濃度がキャリア付着の発生するおそれが少ない所定の閾値に達するまでの期間に、現像装置内のトナーをより短時間で消費することができ、これによりトナー強制消費動作全体の時間を短縮することも可能となる。
1 プリンタ
3 画像形成ユニット
4 トナー補給装置
5 感光体
6 帯電装置
7 光書込装置
8 現像装置
10 クリーニング装置
11 トナーカートリッジ
12 IDチップ
13 チップセンサ
15 転写ユニット
16 中間転写ベルト
20 二次転写ローラ
23 一次転写ローラ
24 二次対向ローラ
25 ベルトクリーニング装置
27 画像濃度センサ
40 定着装置
50 給紙部
60 操作表示部
90 スキャナー
100 制御部
3 画像形成ユニット
4 トナー補給装置
5 感光体
6 帯電装置
7 光書込装置
8 現像装置
10 クリーニング装置
11 トナーカートリッジ
12 IDチップ
13 チップセンサ
15 転写ユニット
16 中間転写ベルト
20 二次転写ローラ
23 一次転写ローラ
24 二次対向ローラ
25 ベルトクリーニング装置
27 画像濃度センサ
40 定着装置
50 給紙部
60 操作表示部
90 スキャナー
100 制御部
Claims (7)
- 現像装置内のトナーを強制的に消費させるトナー強制消費動作と、該現像装置内へトナーを補給するトナー補給動作とを実行するトナーリフレッシュ制御を行う制御手段を有する画像形成装置において、
トナーの帯電特性を示す帯電特性値を取得する帯電特性値取得手段を設け、
前記制御手段は、前記現像装置内のトナーについての帯電特性値と該現像装置内へ補給されるトナーについての帯電特性値との比較結果に基づいて、強制的に消費されるトナーの量が変わるように、前記トナーリフレッシュ制御を行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記トナー強制消費動作は、トナー補給を停止した状態で前記現像装置内のトナーを強制的に消費させる無補給トナー強制消費動作であり、
前記トナー補給動作は、前記無補給トナー強制消費動作が終了した後に、前記現像装置内へトナーを補給する強制消費後トナー補給動作であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2に記載の画像形成装置において、
前記現像装置内における現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を有し、
前記無補給トナー強制消費動作は、前記トナー濃度検知手段の検知結果に基づいて前記現像装置内の現像剤中のトナー濃度が規定トナー濃度に達したら終了することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2又は3に記載の画像形成装置において、
前記制御手段は、前記比較結果に基づいて、前記トナーリフレッシュ制御中に実行される前記無補給トナー強制消費動作及び前記強制消費後トナー補給動作の実行回数を変更することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記帯電特性値は、トナーの帯電立ち上がり能力を示す特性値であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記現像装置へ補給されるトナーを収容するトナー収容器が着脱可能に装着される装着部を有し、
前記帯電特性値取得手段は、前記装着部に装着されたトナー収容器に設けられる記憶手段の記憶情報から該トナー収容器に収容されているトナーの帯電特性値を取得することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
前記現像装置内における現像剤中のトナー濃度を検知するトナー濃度検知手段を有し、
前記制御手段は、前記トナー濃度検知手段の検知結果に基づいて、前記トナー強制消費動作における単位時間当たりのトナー強制消費量を変更することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015096847A JP2016212302A (ja) | 2015-05-11 | 2015-05-11 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015096847A JP2016212302A (ja) | 2015-05-11 | 2015-05-11 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016212302A true JP2016212302A (ja) | 2016-12-15 |
Family
ID=57550147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2015096847A Pending JP2016212302A (ja) | 2015-05-11 | 2015-05-11 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016212302A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020016733A (ja) * | 2018-07-25 | 2020-01-30 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成装置及びプログラム |
US11169466B2 (en) | 2020-03-23 | 2021-11-09 | Toshiba Tec Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus with process bias setting |
-
2015
- 2015-05-11 JP JP2015096847A patent/JP2016212302A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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