JP2016210100A - 液体供給装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置本体の装着部に対する液体貯留器の非装着時に、装置本体の液体供給流路内に空気が入り込むことを安定して抑制することを課題とする。
【解決手段】装置本体124の装着部に装着された液体貯留器110の液体を装置本体の液体供給先に供給する液体供給装置において、装置本体124の接続部材105の前側部分が液体貯留器110の内部へ挿入されたときには、接続部材の後側部分の排出口105bが装置本体の液体供給流路106の内部に位置し、接続部材の前側部分が液体貯留器の内部から取り出されたときには、接続部材の後側部分の排出口が液体供給流路の外部に位置するように、接続部材を移動させる移動手段108と、接続部材の後側部分の排出口が液体供給流路の外部に位置するときに、接続部材の後側部分が出し入れされる液体供給流路の開口部106aを密閉する密閉手段107とを有する。
【選択図】図10
【解決手段】装置本体124の装着部に装着された液体貯留器110の液体を装置本体の液体供給先に供給する液体供給装置において、装置本体124の接続部材105の前側部分が液体貯留器110の内部へ挿入されたときには、接続部材の後側部分の排出口105bが装置本体の液体供給流路106の内部に位置し、接続部材の前側部分が液体貯留器の内部から取り出されたときには、接続部材の後側部分の排出口が液体供給流路の外部に位置するように、接続部材を移動させる移動手段108と、接続部材の後側部分の排出口が液体供給流路の外部に位置するときに、接続部材の後側部分が出し入れされる液体供給流路の開口部106aを密閉する密閉手段107とを有する。
【選択図】図10
Description
本発明は、液体供給装置及びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
従来、着脱自在なインクカートリッジ(液体貯留器)をインクジェット記録装置のカートリッジ装着部に装着し、インクカートリッジ内のインク(液体)を記録ヘッド(液体吐出ヘッド)へ供給するインク供給装置(液体供給装置)が知られている。
例えば、特許文献1には、カートリッジ装着部へインクカートリッジを装着することにより、装置本体側の中空針(接続部材)がインクカートリッジの供給口部に突き刺さり、その中空針を介してインクカートリッジ内のインクを記録ヘッドへ供給するインク供給装置が開示されている。このインク供給装置において、中空針がインクカートリッジの供給口部に突き刺さると、その中空針の先端部(前側部分)の周面に開けられた中空針穴がインクカートリッジ内の供給流路と連通する。そして、装置本体に設けられたポンプ(搬送手段)が駆動して装置本体のインク流路内のインクが記録ヘッドに向けて搬送されると、インクカートリッジ内のインクがインクカートリッジの供給流路を通って中空針穴から中空針の内部流路へ進入し、中空針の後側部分に設けられる排出口から装置本体のインク流路内へ引き込まれる。
特許文献1に開示のインク供給装置において、カートリッジ装着部にインクカートリッジが装着されていない状態では、中空針の先端部は弾性保護部材の内部に保持収納され、その先端部に設けられる中空針穴は弾性保護部材によって塞がれる。この弾性保護部材は、中空針の長手方向に沿って中空針に対して相対移動可能に支持されており、バネ部材によって中空針の先端側に向けて付勢されている。そして、カートリッジ装着部にインクカートリッジが装着される際、インクカートリッジの供給口部によって弾性保護部材がバネ部材の付勢力に抗して中空針の後端側に押し込まれると、弾性保護部材の内部に保持収納されていた中空針の先端部が弾性保護部材から露出し、インクカートリッジの供給口部に突き刺さる。
ところが、カートリッジ装着部にインクカートリッジが装着されていない状態において、中空針の先端部に設けられている中空針穴の弾性保護部材による密閉状態が不十分であると、中空針穴から装置本体のインク流路へ空気が入り込むことがある。インク流路内に空気が入り込むと、その後にカートリッジ装着部へインクカートリッジが装着されてインク供給動作を再開したときに、インクの吐出不良やインクの搬送不良などの不具合を引き起こすおそれがある。特に、上記特許文献1に開示のインク供給装置においては、インクカートリッジの着脱によって弾性保護部材が中空針穴の開口面に対して平行な方向に相対移動するので、その相対移動により摩耗する弾性保護部材の箇所で中空針穴を塞ぐことになり、中空針穴の密閉性を維持することが困難なため、上記不具合が生じやすい。
上述した課題を解決するために、本発明は、装置本体に対して着脱自在な液体貯留器が装着される装着部と、前記装着部に装着された液体貯留器内部と装置本体の液体供給流路とを接続する接続部材と、前記液体供給流路内の液体を液体供給先へ搬送する搬送手段とを有し、前記装着部に装着される液体貯留器の内部に対して前記接続部材の前側部分が相対的に挿入されることで、該前側部分に設けられる受取口から受け取った該液体貯留器内の液体が該接続部材の内部流路を通じて該接続部材の後側部分に設けられる排出口から前記液体供給流路へ排出される液体供給装置において、前記接続部材の前側部分が前記液体貯留器の内部へ挿入されたときには、該接続部材の後側部分の排出口が前記液体供給流路の内部に位置し、前記接続部材の前側部分が前記液体貯留器の内部から取り出されたときには、該接続部材の後側部分の排出口が前記液体供給流路の外部に位置するように、該接続部材を移動させる移動手段と、前記接続部材の後側部分の排出口が前記液体供給流路の外部に位置するときに、該接続部材の後側部分が出し入れされる該液体供給流路の開口部を密閉する密閉手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、装置本体の装着部に対する液体貯留器の非装着時に、装置本体の液体供給流路内に空気が入り込むことを安定して抑制できるという優れた効果が奏される。
以下、本発明を、画像形成装置の一例である液体吐出ヘッドを備えるインクジェット記録装置に適用した一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の機構部の概要を示す側面図である。
図2は、同インクジェット記録装置の要部を示す平面図である。
インクジェット記録装置1の機構部において、フレーム121を構成する左右の側板121A,121Bに横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とでキャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向である双方向のキャリッジ主走査方向に移動走査する。
図1は、本実施形態におけるインクジェット記録装置の機構部の概要を示す側面図である。
図2は、同インクジェット記録装置の要部を示す平面図である。
インクジェット記録装置1の機構部において、フレーム121を構成する左右の側板121A,121Bに横架したガイド部材であるガイドロッド131とステー132とでキャリッジ133を主走査方向に摺動自在に保持し、主走査モータによってタイミングベルトを介して図2で矢示方向である双方向のキャリッジ主走査方向に移動走査する。
キャリッジ133には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色のインク滴を吐出する4個の印字ヘッド134k,134c,134m,134yとからなる液体吐出ヘッドである印字ヘッド134が、主走査方向と交差する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着されている。なお、各色のインク液滴を吐出するノズル列を有する1又は複数のヘッド構成などを採用することもできる。
ここで、印字ヘッド134を構成するインクジェットヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。
また、キャリッジ133は、各印字ヘッド134k,134c,134m,134yに各色のインクを供給するためのヘッドタンク135k,135c,135m,135yを搭載している。各ヘッドタンク135k,135c,135m,135yには、各色のインクを送液する可撓性のインク供給チューブ136を介して、カートリッジ装着部104に装着された液体貯留部としての各色のインクカートリッジ110k,110c,110m,110yから、それぞれの色のインクが充填供給される。なお、このカートリッジ装着部104には、インクカートリッジ110内のインクを送液するための液体供給装置としてのインク供給装置124が設けられ、インク供給チューブ136は這い回しの途中でフレーム121を構成する後板121Cに係止部材125にて保持されている。
また、インクジェット記録装置1には、図1の給紙トレイ102の用紙積載部(圧板)141上に積載した用紙142を給紙するための給紙部が備わっている。給紙部は、用紙積載部141から用紙142を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ)143と、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144とが互いに対向して配置され、分離パッド144が給紙コロ143側に付勢された構成をもつ。なお、紙以外の記録材としては、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の材質の媒体を含むものとする。
また、インクジェット記録装置1は、給紙部から給紙される用紙142を印字ヘッド134の下方側に送り込むために、用紙142を案内するガイド部材145と、カウンタローラ146と、搬送ガイド部材147と、先端加圧コロ149を有する押さえ部材148とを備える。
更に、インクジェット記録装置1は、給送された用紙142を静電吸着して印字ヘッド134に対向する位置で搬送するための搬送手段である搬送ベルト151も備えている。搬送ベルト151は、無端状ベルトであり、搬送ローラ152とテンションローラ153との間に掛け渡されて、ベルト搬送方向(副走査方向)に周回するように構成している。また、この搬送ベルト151の表面を帯電させるための帯電手段である帯電ローラ156を備えている。この帯電ローラ156は、搬送ベルト151の表層に接触し、搬送ベルト151の回動に従動して回転するように配置されている。更に、搬送ベルト151の裏側には、印字ヘッド134による印写領域に対応してガイド部材157が配置されている。搬送ベルト151は、副走査モータによってタイミングを介して搬送ローラ152が回転駆動されることによって図2のベルト搬送方向に周回移動する。
また、インクジェット記録装置1は、印字ヘッド134で記録された用紙142を排紙するための排紙部を有する。排紙部は、搬送ベルト151から用紙142を分離するための分離爪161と、排紙ローラ162及び排紙コロ163とを備え、排紙ローラ162の下方に排紙トレイ103を備えている。
また、インクジェット記録装置1は、その装置本体101の背面部に、両面ユニット171が着脱自在に装着されている。この両面ユニット171は、搬送ベルト151の逆方向回転で戻される用紙142を取り込んで反転させて再度カウンタローラ146と搬送ベルト151との間に給紙する。また、この両面ユニット171の上面は手差しトレイ172となっている。
更に、図2に示すように、キャリッジ133の走査方向一方側の非印字領域には、印字ヘッド134のノズルの状態を維持し、回復するための回復手段を含む維持回復機構181を配置している。この維持回復機構181には、印字ヘッド134の各ノズル面をキャピングするための各キャップ部材(以下「キャップ」という。)182a〜182d(区別しないときは「キャップ182」という。)と、ノズル面をワイピングするためのブレード部材であるワイパーブレード183と、増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け184などを備えている。ここでは、キャップ182aを吸引及び保湿用キャップとし、他のキャップ182b〜182dは保湿用キャップとしている。維持回復機構181による維持回復動作で生じる記録液の廃液、キャップ182に排出されたインク、あるいはワイパーブレード183に付着してワイパークリーナ185で除去されたインク、空吐出受け184に空吐出されたインクは、廃液タンクに排出されて収容される。
また、図2に示すように、キャリッジ133の走査方向他方側の非印字領域には、記録中などに増粘した記録液を排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる空吐出を行うときの液滴を受ける空吐出受け188を配置し、この空吐出受け188には印字ヘッド134のノズル列方向に沿った開口189などを備えている。
本実施形態のインクジェット記録装置1においては、給紙トレイ102から用紙142が1枚ずつ分離給紙され、略鉛直上方に給紙された用紙142はガイド部材145で案内される。そして、搬送ベルト151とカウンタローラ146との間に挟まれて搬送され、その先端を搬送ガイド部材147で案内されて先端加圧コロ149で搬送ベルト151に押し付けられ、略90°搬送方向を転換される。このとき、後述する制御部のACバイアス供給部から帯電ローラ156に対してプラス出力とマイナス出力とが交互に繰り返すように、つまり交番する電圧が印加され、搬送ベルト151が交番する帯電電圧パターン、すなわち周回方向である副走査方向に、プラスとマイナスが所定の幅で帯状に交互に帯電されたものとなる。このプラス、マイナス交互に帯電した搬送ベルト151上に用紙142が給送されると、用紙142が搬送ベルト151に吸着され、搬送ベルト151の周回移動によって用紙142が副走査方向に搬送される。
リニアエンコーダ137による主走査位置情報に基づいてキャリッジ133を主走査方向に移動させながら画像信号に応じて印字ヘッド134を駆動し、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙142を所定量搬送後、次の行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
また、印字(記録)待機中には、キャリッジ133は維持回復機構181側に移動されて、キャップ182で印字ヘッド134がキャッピングされて、ノズルを湿潤状態に保つことによりインク乾燥による吐出不良を防止する。また、キャップ182で印字ヘッド134をキャッピングした状態で吸引ポンプによってノズルから記録液を吸引(「ノズル吸引」又は「ヘッド吸引」という。)し、増粘した記録液や気泡を排出する回復動作を行う。また、記録開始前、記録途中などに記録と関係しないインクを吐出する空吐出動作を行う。これによって、印字ヘッド134の安定した吐出性能を維持する。
ここで、インク供給ポンプユニットの構成について図面を用いて説明する。
図3は、インク供給ポンプユニットの構成を示す概略図である。
各ヘッドタンク135k,135c,135m,135yには、対応するインク供給装置124k,124c,124m,124yによって、各色のインクを送液する可撓性のインク供給チューブ136を介してカートリッジ装着部104に装着された各色のインクカートリッジ110k,110c,110m,110yからの各色のインクが供給される。また、図3に示すように、各色のインク供給装置124k,124c,124m,124yは、共通の駆動源としての駆動モータ190の駆動によってインクを供給する。
図3は、インク供給ポンプユニットの構成を示す概略図である。
各ヘッドタンク135k,135c,135m,135yには、対応するインク供給装置124k,124c,124m,124yによって、各色のインクを送液する可撓性のインク供給チューブ136を介してカートリッジ装着部104に装着された各色のインクカートリッジ110k,110c,110m,110yからの各色のインクが供給される。また、図3に示すように、各色のインク供給装置124k,124c,124m,124yは、共通の駆動源としての駆動モータ190の駆動によってインクを供給する。
図4は、インク供給装置124の構成を示す概略図である。
図4に示すインク供給装置124は、搬送手段としてのダイアフラムポンプ201及び圧力バッファ202を備えている。ダイアフラムポンプ201は、加圧ポンプ203と、加圧ポンプ203の上流側と下流側とにそれぞれ設けられた第1逆止弁204、第2逆止弁205とを含んで構成されている。加圧ポンプ203は、容積の増減の可能な材料、例えば可撓性樹脂で形成されている液体収容部としてのダイアフラム203aと、ダイアフラム203aの内部に設けられたポンプシート203bを介してダイアフラム203aを上方に付勢するバネ203dとを含んで構成されている。押圧部材206は、バネ207によって、加圧ポンプ203のダイアフラム203aの上部からダイアフラム203aを下方へ押圧している。
図4に示すインク供給装置124は、搬送手段としてのダイアフラムポンプ201及び圧力バッファ202を備えている。ダイアフラムポンプ201は、加圧ポンプ203と、加圧ポンプ203の上流側と下流側とにそれぞれ設けられた第1逆止弁204、第2逆止弁205とを含んで構成されている。加圧ポンプ203は、容積の増減の可能な材料、例えば可撓性樹脂で形成されている液体収容部としてのダイアフラム203aと、ダイアフラム203aの内部に設けられたポンプシート203bを介してダイアフラム203aを上方に付勢するバネ203dとを含んで構成されている。押圧部材206は、バネ207によって、加圧ポンプ203のダイアフラム203aの上部からダイアフラム203aを下方へ押圧している。
圧力バッファ202は、インク供給チューブ136を介して連通するヘッドタンク135に対して所定の圧力を付与しながら、ダイアフラムポンプ201による送液を安定させるものである。圧力バッファ202の上部には、バネ209によって下方に押圧される押圧部材210が設けられている。なお、バネ207の付勢力は、バネ209の付勢力より大きく、また、バネ207の付勢力は、バネ203dの付勢力より大きい。
圧力バッファ202の押圧部材210は、図面中の正面方向及び両方の横方向の三方向が開口している形状(コの字形状)に形成され、押圧部材210の一部に形成された係止部では、インクカートリッジ内のインクエンドを検知するエンド検知フィラー211と接している。後述する図6に示すように、圧力バッファ202の容積が減り、圧力バッファ202の上部の位置が下がると、それに連動して押圧部材210も下がる。押圧部材210が下がることで、軸回動するエンド検知フィラー211の先端部分が下がる。エンド検知フィラー211の先端部分が、インクカートリッジのインクエンドを検知する所定の位置に設けられている光学センサ212の検知箇所を通過すると、光学センサ212からの検知信号が上位装置に出力され、インクカートリッジのインクエンドを検知できる。
次に、インク供給装置のインク供給動作について説明する。
インクジェット記録装置1が稼働状態であるときには、インク消費に関わらず、モータは回転し続けており、これによりカム208も回転し続ける。押圧部材206は、バネ207によって、図中の下方あるいはダイアフラムの中心部分に向けて付勢されている。カム208の回転角度が図4(a)に示す状態では、押圧部材206の内壁上面がカム208の面に押し上げられ、押圧部材206がバネ207の付勢力に抗してダイアフラム203aから離れる方向(図中上方)へ移動する。これにより、押圧部材206は非押圧状態になる。
インクジェット記録装置1が稼働状態であるときには、インク消費に関わらず、モータは回転し続けており、これによりカム208も回転し続ける。押圧部材206は、バネ207によって、図中の下方あるいはダイアフラムの中心部分に向けて付勢されている。カム208の回転角度が図4(a)に示す状態では、押圧部材206の内壁上面がカム208の面に押し上げられ、押圧部材206がバネ207の付勢力に抗してダイアフラム203aから離れる方向(図中上方)へ移動する。これにより、押圧部材206は非押圧状態になる。
図4(a)に示す状態からカム208が回転すると、カム208の当接面は押圧部材206の内壁上面から離れる方向(図中下方)へ変位する結果、バネ207の付勢力によって押圧部材206がダイアフラム203aの中心部分に向かう方向(図中下方)へ移動可能となる。ただし、図4(a)及び(b)に示す状態では、インクカートリッジ110、加圧ポンプ203、圧力バッファ202、ヘッドタンク135には、インクがほぼ満タンに収容され、インクが消費されていない状況である。このような状況においては、カム208の回転角度が図4(b)に示すような角度によってバネ207の付勢力で押圧部材206がダイアフラム203aを押圧する押圧状態になっても、ダイアフラム203aは減容しない。
図5(a)に示すように、印字ヘッド134からインクが吐出されてインクが消費されると、ヘッドタンク135のインクが減り、そのインクの減りに応じて圧力バッファ202内のインクがヘッドタンク135へ供給される。圧力バッファ202のインクが減ると、バネ209の付勢力によって圧力バッファ202が減容するが、図5(a)に示すように押圧部材206が押圧状態であるとき、このバネ209の付勢力よりも大きい付勢力をもつバネ207によって押圧部材206がダイアフラム203aを押圧することにより、ダイアフラム203a内のインクが第2逆止弁205を介して圧力バッファ202へ供給される。
このような動作により、圧力バッファ202内のインクはダイアフラム203a内のインクが無くならないかぎりは大きく減ることはなく、圧力バッファ202に設けられたエンド検知フィラー211が光学センサ212によって検知されない。なお、バネ207の付勢力及びバネ209の付勢力は、印字ヘッド134のノズルに形成されるメニスカスに影響を及ぼさないように設定されている。
一方、ダイアフラム203aから圧力バッファ202へインクが供給されると、ダイアフラム203aが減容する。ダイアフラム203a内には、ダイアフラム203aを外側(押圧部材側)に付勢するバネ203dが設けられている。そのため、図5(b)に示すように押圧部材206が非押圧状態になることで、バネ203dの付勢力によってダイアフラム203aが増容する。これにより、ダイアフラム203aは負圧状態になって吸引力が働き、第1逆止弁204を介してインクカートリッジ110内のインクがダイアフラム203a内へ吸引、供給される。
インクを消費していくと、図6(a)に示すように、最終的にはインクカートリッジ110内のインクが無くなり、インクカートリッジ110が空になる。インクカートリッジ110が空になった後も、インクが消費されることで、ダイアフラム203a内のインクは圧力バッファ202へ供給され続け、ダイアフラム203aは減容する。ただし、ダイアフラム203a内へ吸引するためのインクがインクカートリッジ110には無いため、図6(b)に示すように、押圧部材206が非押圧状態になっても、ダイアフラム203aの負圧状態が維持され、バネ203dの付勢力によってダイアフラム203aが増容できず、ダイアフラム203aの減容状態が維持されたままとなる。
その後、光学センサ212がエンド検知フィラー211を検知することでインクカートリッジが空になったと判断されると、その旨がユーザーに報知される。これにより、ユーザーは、空になったインクカートリッジ110を取り外して、インクが充填されている新しいインクカートリッジ110を取り付けるという交換作業を行うことになる。
この交換時において、カム208の停止位置が図6(a)のように下死点であれば、押圧部材206が押圧状態であるため、ダイアフラム203aの増容は押圧部材206によって規制された状態である。そのため、空のインクカートリッジ110をカートリッジ装着部104から取り外しても、ダイアフラム203aは増容せず、カートリッジ装着部104から第1逆止弁204を介して空気を流入させる吸引力は発生しない。
しかしながら、カム208の停止位置が図6(b)のように上死点であると、押圧部材206が非押圧状態であるため、ダイアフラム203aの増容は押圧部材206によって規制されていない。このような状態で、空のインクカートリッジ110を取り外すと、図6(c)のように、ダイアフラム203aが増容して、カートリッジ装着部104から第1逆止弁204を介して空気を流入させる吸引力が発生する。この吸引力によって、カートリッジ装着部104から第1逆止弁204を介してダイアフラム203a内に空気が入り込んでしまうと、ダイアフラム203a内の空気がインクとともに印字ヘッド134へ供給され、吐出時の不吐出を引き起こして画像抜けが発生したり、流入した空気をインクとともに印字ヘッド134から外部へ排出する吐出回復処理を行うために無駄なインクを消費したりするといった不具合が生じる。
図7(a)〜(c)は、インク供給装置のカム駆動を説明する図である。
本実施形態のインク供給装置は、4色の各印字ヘッドに対応する4つのダイアフラムポンプを駆動させる4つのカム208k,208c,208m,208yの回転位相を互いに90度ずらしたカム構成となっている。すなわち、4つのカム208k,208c,208m,208yは、隣接するカムとの間で、駆動モータ190の回転軸191の周面に対して軸方向からみて回転角度が90度ずれるように固定されている。
本実施形態のインク供給装置は、4色の各印字ヘッドに対応する4つのダイアフラムポンプを駆動させる4つのカム208k,208c,208m,208yの回転位相を互いに90度ずらしたカム構成となっている。すなわち、4つのカム208k,208c,208m,208yは、隣接するカムとの間で、駆動モータ190の回転軸191の周面に対して軸方向からみて回転角度が90度ずれるように固定されている。
このようなカム構成においては、例えば図7(a)に示す状態においては、カム208kに対応するダイアフラムポンプの加圧ポンプ203kについては、その押圧部材206kが押圧状態になる。そのため、そのダイアフラムの増容が押圧部材206kによって規制できているので、空のインクカートリッジ110kを取り外しても、カートリッジ装着部104から空気を流入させる吸引力が発生せず、ダイアフラム内に空気が入り込むことはない。しかしながら、他のカム208c,208m,208yに対応するダイアフラムポンプの加圧ポンプ203c,203m,203yについては、その押圧部材206c,206m,206yが完全な押圧状態にならない。そのため、押圧部材206c,206m,206yがダイアフラムの増容を規制できていないので、これらのインクカートリッジ110c,110m,110yを取り外すと、カートリッジ装着部104から空気を流入させる吸引力が発生する。
このとき、取り外される空のインクカートリッジを特定し、そのインクカートリッジに対応するカム208の停止位置が図6(a)に示したように下死点となるように駆動モータ190を制御するという構成を採用すれば、その空のインクカートリッジを取り外したときにダイアフラム内に空気が入り込むのを防止できる。しかしながら、この構成を採用するには、取り外される空のインクカートリッジを特定するためのセンサ、カム208の停止位置を検知するためのセンサ、これらのセンサの検知結果に応じて駆動モータ190を制御する制御機構などを設ける必要があり、コストの高騰を招く。したがって、空のインクカートリッジを取り外したときにカートリッジ装着部104から空気を流入させる吸引力が発生してもダイアフラム内に空気が入り込むのを防止できるような低コストな構成が望まれる。
以下、インクカートリッジ110k,110c,110m,110yが着脱されるカートリッジ装着部104の接続部の構成及び動作について説明する。
なお、各色のインクカートリッジ110k,110c,110m,110yに対するカートリッジ装着部104の各接続部の構成や動作は同じであるため、以下、色の区別をしないで説明する。
なお、各色のインクカートリッジ110k,110c,110m,110yに対するカートリッジ装着部104の各接続部の構成や動作は同じであるため、以下、色の区別をしないで説明する。
図8は、インクカートリッジ110が装着された状態におけるカートリッジ装着部104の接続部の構成を示す模式図である。
本実施形態におけるカートリッジ装着部104の接続部には、カートリッジ装着部104に装着されたインクカートリッジ110の内部と、カートリッジ装着部104からダイアフラムポンプ201までの液体供給流路としての本体側インク流路106とを接続する接続部材としての接続針105が設けられている。カートリッジ装着部104にインクカートリッジ110が装着されると、図8に示すように、インクカートリッジ110の口部111からインクカートリッジ110の内部へ接続針105の先端部(前側部分)が挿入される。
本実施形態におけるカートリッジ装着部104の接続部には、カートリッジ装着部104に装着されたインクカートリッジ110の内部と、カートリッジ装着部104からダイアフラムポンプ201までの液体供給流路としての本体側インク流路106とを接続する接続部材としての接続針105が設けられている。カートリッジ装着部104にインクカートリッジ110が装着されると、図8に示すように、インクカートリッジ110の口部111からインクカートリッジ110の内部へ接続針105の先端部(前側部分)が挿入される。
接続針105は、その長手方向(図8中左右方向)に沿ってインクを通す内部流路が内部に形成されており、その接続針105の先端部には内部流路に連通する受取口105aが形成されている。この受取口105aは、接続針105の先端部における周面に開口している。接続針105の先端は鋭利に先細った形状をとり、インクカートリッジ110の口部111へスムーズに進入できるようになっている。
インクカートリッジ110においては、インクを収容する液体貯留部としてのインク袋に接続されたカートリッジ側インク流路112が口部111の内部に連通している。インクカートリッジ110の口部111から接続針105が挿入されると、接続針105の先端部が口部111の内部に位置し、その先端部に形成された受取口105aが口部111の内部に連通する。これにより、インクカートリッジ110内のインクは、カートリッジ側インク流路112から口部111の内部を通って受取口105aから接続針105の内部流路へ移動することができる。このとき、接続針105の先端部が挿入される口部111の開口部111aと接続針105の周面との間の隙間から口部111の内部のインクが漏れ出るのを防ぐために、開口部111aを口部111の内部側から密閉するためのガスケット111bが設けられている。
接続針105の後側部分には、接続針105の内部流路を通じて流れてくるインクを本体側インク流路106へ排出するための排出口105bが形成されている。接続針105の後側部分は、図8に示すように、インクカートリッジ110に接続針105が挿入された状態では、本体側インク流路106の内部に入り込み、接続針105の後側部分に形成されている排出口105bが本体側インク流路106の内部と連通する。よって、接続針105の内部流路を通じて流れてくるインクを、接続針105の排出口105bから本体側インク流路106へ排出することができる。このとき、接続針105の後側部分が挿入される本体側インク流路106の開口部106aと接続針105の周面との間の隙間から本体側インク流路106内のインクが漏れ出るのを防ぐために、開口部106aを本体側インク流路106の内部側から密閉するためのガスケット106bが設けられている。
以上の構成により、カートリッジ装着部104にインクカートリッジ110が装着されると、インクカートリッジ110の口部111に接続針105が挿入され、インクカートリッジ110内のインクが接続針105を介して本体側インク流路106へ流れる流路が形成される。そして、上述したダイアフラムポンプ201が稼働し、第1逆止弁204を介してダイアフラム203a内へインクを吸引する吸引力が発生することにより、インクカートリッジ110内のインクが接続針105から本体側インク流路106を通じてダイアフラム203a内に吸引される。
図9は、インクカートリッジ110が装着されていない状態におけるカートリッジ装着部104の接続部の構成を示す模式図である。
図8に示した装着状態において、インクカートリッジ110をカートリッジ装着部104から取り外すと、接続針105がインクカートリッジ110の口部111から引き抜かれる。インクカートリッジ110の口部111には、このように接続針105が引き抜かれても開口部111aからカートリッジ側インク流路112内のインクが漏れ出ないように、カートリッジ側弁部材113が設けられている。
図8に示した装着状態において、インクカートリッジ110をカートリッジ装着部104から取り外すと、接続針105がインクカートリッジ110の口部111から引き抜かれる。インクカートリッジ110の口部111には、このように接続針105が引き抜かれても開口部111aからカートリッジ側インク流路112内のインクが漏れ出ないように、カートリッジ側弁部材113が設けられている。
カートリッジ側弁部材113は、接続針105の出し入れ方向(図9中左右方向)に沿って移動自在に口部111の内部に配置されている。このカートリッジ側弁部材113は、貯留部側付勢手段としてのバネ114によって口部111の開口部111aに向けて付勢されている。そのため、接続針105がインクカートリッジ110の口部111から引き抜かれた状態では、バネ114の付勢力により、カートリッジ側弁部材113が、口部111の開口部111aの内部側に配置されたガスケット111bに押し当てられ、開口部111aが密閉される。
なお、この状態のインクカートリッジ110がカートリッジ装着部104に装着されると、接続針105がインクカートリッジ110の口部111に挿入されるときに、接続針105の先端がバネ114の付勢力に抗してカートリッジ側弁部材113をガスケット111bから引き離す向きに押し込む。これにより、上述したとおり、図8に示したように、接続針105の先端部に形成された受取口105aが口部111の内部に連通した状態になる。
一方で、図8に示した装着状態において、インクカートリッジ110をカートリッジ装着部104から取り外すと、図9に示すように、接続針105の後側部分が装置本体側付勢手段としてのバネ108の付勢力によって本体側弁部材107を介して本体側インク流路106から押し出される。これにより、接続針105の後側部分に形成されている排出口105bは本体側インク流路106の外部に位置することになる。その結果、接続針105の排出口105bは、本体側インク流路106から切り離されるので、接続針105の先端部に形成された受取口105aからの空気が、接続針105の排出口105bを介して本体側インク流路106内へ入り込むことはない。
ただし、本体側インク流路106には、接続針105を出し入れする開口部106aから空気が入り込むおそれがある。このとき、開口部106a内に接続針105が存在する状態になる構成であれば、開口部106aの内壁面と接続針105の周面との間の隙間から空気が入り込むおそれがある。そこで、本実施形態では、本体側インク流路106に、この開口部106aあるいは隙間から空気が入り込まないように、本体側弁部材107が設けられている。
本体側弁部材107は、接続針105の出し入れ方向(図9中左右方向)に沿って移動自在に本体側インク流路106の内部に配置されている。この本体側弁部材107は、付勢手段としてのバネ108によって本体側インク流路106の開口部106aに向けて付勢されている。そのため、接続針105がインクカートリッジ110の口部111から引き抜かれた状態では、バネ108の付勢力により、本体側弁部材107を介して接続針105の後側部分が本体側インク流路106から押し出されるとともに、本体側弁部材107が本体側インク流路106の開口部106aの内部側に配置されたガスケット106bに押し当てられ、開口部106aが密閉される。よって、本体側インク流路106の開口部106aと接続針105の周面との隙間から空気が入り込むこともない。
なお、この状態のカートリッジ装着部104にインクカートリッジ110が装着されると、接続針105がインクカートリッジ110の口部111に挿入されるときに、接続針105の後側部分がバネ108の付勢力に抗して本体側弁部材107をガスケット106bから引き離す向きに押し込む。これにより、上述したとおり、図8に示したように、接続針105の後側部分に形成された排出口105bが本体側インク流路106と連通した状態になる。
本実施形態において、カートリッジ装着部104にインクカートリッジ110が装着されている場合、接続針105は、カートリッジ装着部104のバネ108の付勢力によって本体側インク流路106から押し出される向きの力と、インクカートリッジ110のバネ114の付勢力によって本体側インク流路106へ押し込まれる向きの力という、互いに逆向きの力を受ける。このとき、カートリッジ装着部104のバネ108の付勢力がインクカートリッジ110のバネ114の付勢力よりも小さい場合、インクカートリッジ110をカートリッジ装着部104から引き抜くときに、インクカートリッジ110のバネ114の付勢力が勝って、接続針105の後側部分が本体側インク流路106に押し込まれた状態のまま、接続針105の先端部がインクカートリッジ110の口部111から引き抜かれるおそれがある。
この場合、接続針105の後側部分に形成されている排出口105bが本体側インク流路106と連通した状態のまま、接続針105の先端部に形成されている受取口105aがインクカートリッジ110の口部111から引き抜かれて外気に露出する。そうすると、押圧部材206によってダイアフラム203aが完全な押圧状態になっていないダイアフラムポンプ201が生じさせる吸引力により、接続針105の受取口105aから空気が取り込まれ、その空気が接続針105を介して本体側インク流路106からダイアフラム内に入り込んでしまうおそれがある。
そこで、本実施形態においては、カートリッジ装着部104のバネ108の付勢力がインクカートリッジ110のバネ114の付勢力よりも大きくなるように構成されている。これにより、インクカートリッジ110をカートリッジ装着部104から引き抜くときには、図10に示すように、カートリッジ装着部104のバネ108の付勢力が勝って、接続針105の先端部がインクカートリッジ110の口部111の内部に維持されたまま、接続針105の後側部分が本体側インク流路106から押し出される。そして、バネ108の付勢力により接続針105のストッパ部105cがカートリッジ装着部104の被ストップ部104aに突き当たるまで接続針105が移動すると、接続針105の先端部がインクカートリッジ110の口部111から引き抜かれる。
このような構成によれば、接続針105の先端部がインクカートリッジ110の口部111から引き抜かれる時点で、接続針105の後側部分に形成された排出口105bは本体側インク流路106の外部に位置している。よって、押圧部材206によってダイアフラム203aが完全な押圧状態になっていないダイアフラムポンプ201が吸引力を発生させていても、外気に露出した接続針105の受取口105aから空気が取り込まれるようなことなく、その空気が接続針105を介して本体側インク流路106からダイアフラム内に入り込むこともない。
なお、本実施形態において、本体側弁部材107は、接続針105とは別体の構成であり、接続針105の後側部分と一体的に移動して本体側インク流路106の開口部106aを密閉する構成となっている。ただし、部品点数を減らすために、図11に示すように、本体側弁部材107は接続針105と一体で形成したものであってもよい。なお、この場合、接続針105の先端部がインクカートリッジ110の口部111から引き抜かれたときに、開口部106a内に接続針105が存在する状態になるが、このような状態でも、開口部106aの内壁面と接続針105の周面との間の隙間から空気が入り込むおそれがある。本体側弁部材107は、開口部106aを密閉することで、この隙間から本体側インク流路106に空気が入り込まないようにすることができる。
また、本実施形態において、カートリッジ装着部104のバネ108は、本体側インク流路106の内部に配置されているが、本体側インク流路106の外部に配置してもよい。例えば、図12に示すように、本体側インク流路106の開口部106aが形成される壁部と接続針105のストッパ部105cとの間を離間させる向きの付勢力を付与するバネ108’を配置する。これにより、本実施形態と同様の接続針105の動きを実現することができる。しかも、バネ108’が本体側インク流路106の外部に配置されることで、本体側インク流路106内のインクの流れを妨げる部品が少なくなるので、本体側インク流路106をインクが流れやすくなる。
また、本実施形態においては、インクカートリッジ110にカートリッジ側弁部材113及びバネ114を設けて、インクカートリッジ110の口部111から接続針105を引き抜いたときに口部111の開口部111aからインクが漏れ出るのを防ぐ構成を採用しているが、この構成は必ずしも必須ではない。したがって、インクカートリッジ110の部品点数を減らして低コスト化を図る場合には、図13に示すように、カートリッジ側弁部材113及びバネ114を設けないインクカートリッジ110にも本実施形態は適用できる。
なお、本実施形態においては、搬送手段としてダイアフラムポンプ201を用いた例であるが、他の搬送手段であってもよい。
また、本実施形態では、インクジェット記録装置におけるインク供給装置を例に挙げているが、液体を供給する装置であればインク供給装置に限られず、広く適用可能である。
また、本実施形態では、インクジェット記録装置におけるインク供給装置を例に挙げているが、液体を供給する装置であればインク供給装置に限られず、広く適用可能である。
以上に説明したものは一例であり、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
装置本体に対して着脱自在なインクカートリッジ110等の液体貯留器が装着されるカートリッジ装着部104等の装着部と、前記装着部に装着された液体貯留器内部と装置本体の本体側インク流路106等の液体供給流路とを接続する接続針105等の接続部材と、前記液体供給流路内の液体をヘッドタンク135等の液体供給先へ搬送するダイアフラムポンプ201等の搬送手段とを有し、前記装着部に装着される液体貯留器の内部に対して前記接続部材の先端部等の前側部分が相対的に挿入されることで、該前側部分に設けられる受取口105aから受け取った該液体貯留器内の液体を該接続部材の内部流路を通じて該接続部材の後側部分に設けられる排出口105bから前記液体供給流路へ排出するインク供給装置124等の液体供給装置において、前記接続部材の前側部分が前記液体貯留器の内部へ挿入されたときには、該接続部材の後側部分の排出口105bが前記液体供給流路の内部に位置し、前記接続部材の前側部分が前記液体貯留器の内部から取り出されたときには、該接続部材の後側部分の排出口105bが前記液体供給流路の外部に位置するように、該接続部材を移動させるバネ108等の移動手段と、前記接続部材の後側部分の排出口105bが前記液体供給流路の外部に位置するときに、該接続部材の後側部分が出し入れされる該液体供給流路の開口部106aを密閉する本体側弁部材107,105d等の密閉手段とを有することを特徴とする。
装着部に装着される液体貯留器と接続部材とが相対移動することで、液体貯留器の内部に対して相対的に挿入される接続部材前側部分に、液体貯留器内の液体を受け取る受取口105aが設けられている。このように接続部材前側部分に設けられる受取口105aを何らかの密閉部材で密閉しようとしても、上述した特許文献1に開示の装置と同様、液体貯留器の非装着時に装置本体の液体供給流路へ空気が入り込むのを防ぐことは困難である。本態様では、接続部材前側部分が液体貯留器の内部へ挿入されたときには液体供給流路の内部に位置する接続部材後側部分の排出口105bが、接続部材前側部分が液体貯留器の内部から取り出されたときには液体供給流路の外部に位置するように、移動手段によって接続部材を移動させる。これにより、接続部材前側部分に設けられる受取口105aから空気が進入しようとしても、接続部材後側部分の排出口105bは装置本体の液体供給流路に連通しておらず、その空気が液体供給流路に入り込むことがない。
ただし、このような接続部材の移動を実現するためには、液体供給流路に接続部材後側部分を出し入れするための開口部106aが必要となる。そのため、この開口部106aと接続部材との隙間から液体供給流路内に空気が入り込むおそれがある。そこで、本態様では、接続部材前側部分が液体貯留器の内部から取り出されて接続部材後側部分の排出口105bが液体供給流路の外部に位置するときに、液体供給流路の開口部106aを密閉する密閉手段を設けている。このような開口部106aに対しては、その密閉手段として、当該開口部の開口面に直交する方向から密閉部材で密閉する構成を採用することが可能である。このような構成であれば、開口部106aを塞ぐ密閉部材の部分が接続部材の移動によって摩耗しにくいので、開口部106aの密閉状態を維持することが容易である。なお、密閉手段は、接続部材が液体供給流路の開口部106aに存在していない状態であればその開口部106aの全体を密閉し、接続部材が液体供給流路の開口部106aに存在している状態であればその接続部材と開口部106aとの隙間を密閉する手段である。
(態様A)
装置本体に対して着脱自在なインクカートリッジ110等の液体貯留器が装着されるカートリッジ装着部104等の装着部と、前記装着部に装着された液体貯留器内部と装置本体の本体側インク流路106等の液体供給流路とを接続する接続針105等の接続部材と、前記液体供給流路内の液体をヘッドタンク135等の液体供給先へ搬送するダイアフラムポンプ201等の搬送手段とを有し、前記装着部に装着される液体貯留器の内部に対して前記接続部材の先端部等の前側部分が相対的に挿入されることで、該前側部分に設けられる受取口105aから受け取った該液体貯留器内の液体を該接続部材の内部流路を通じて該接続部材の後側部分に設けられる排出口105bから前記液体供給流路へ排出するインク供給装置124等の液体供給装置において、前記接続部材の前側部分が前記液体貯留器の内部へ挿入されたときには、該接続部材の後側部分の排出口105bが前記液体供給流路の内部に位置し、前記接続部材の前側部分が前記液体貯留器の内部から取り出されたときには、該接続部材の後側部分の排出口105bが前記液体供給流路の外部に位置するように、該接続部材を移動させるバネ108等の移動手段と、前記接続部材の後側部分の排出口105bが前記液体供給流路の外部に位置するときに、該接続部材の後側部分が出し入れされる該液体供給流路の開口部106aを密閉する本体側弁部材107,105d等の密閉手段とを有することを特徴とする。
装着部に装着される液体貯留器と接続部材とが相対移動することで、液体貯留器の内部に対して相対的に挿入される接続部材前側部分に、液体貯留器内の液体を受け取る受取口105aが設けられている。このように接続部材前側部分に設けられる受取口105aを何らかの密閉部材で密閉しようとしても、上述した特許文献1に開示の装置と同様、液体貯留器の非装着時に装置本体の液体供給流路へ空気が入り込むのを防ぐことは困難である。本態様では、接続部材前側部分が液体貯留器の内部へ挿入されたときには液体供給流路の内部に位置する接続部材後側部分の排出口105bが、接続部材前側部分が液体貯留器の内部から取り出されたときには液体供給流路の外部に位置するように、移動手段によって接続部材を移動させる。これにより、接続部材前側部分に設けられる受取口105aから空気が進入しようとしても、接続部材後側部分の排出口105bは装置本体の液体供給流路に連通しておらず、その空気が液体供給流路に入り込むことがない。
ただし、このような接続部材の移動を実現するためには、液体供給流路に接続部材後側部分を出し入れするための開口部106aが必要となる。そのため、この開口部106aと接続部材との隙間から液体供給流路内に空気が入り込むおそれがある。そこで、本態様では、接続部材前側部分が液体貯留器の内部から取り出されて接続部材後側部分の排出口105bが液体供給流路の外部に位置するときに、液体供給流路の開口部106aを密閉する密閉手段を設けている。このような開口部106aに対しては、その密閉手段として、当該開口部の開口面に直交する方向から密閉部材で密閉する構成を採用することが可能である。このような構成であれば、開口部106aを塞ぐ密閉部材の部分が接続部材の移動によって摩耗しにくいので、開口部106aの密閉状態を維持することが容易である。なお、密閉手段は、接続部材が液体供給流路の開口部106aに存在していない状態であればその開口部106aの全体を密閉し、接続部材が液体供給流路の開口部106aに存在している状態であればその接続部材と開口部106aとの隙間を密閉する手段である。
(態様B)
前記態様Aにおいて、前記密閉手段は、前記液体供給流路の内部に配置され、前記接続部材の後側部分と一体的に移動して該液体供給流路の開口部を該液体供給流路の内部側から密閉する本体側弁部材107,105d等の弁部材であることを特徴とする。
これによれば、前記接続部材を移動させる移動手段により弁部材も移動させることができるので、弁部材を移動させる別途の移動手段が不要となる。
前記態様Aにおいて、前記密閉手段は、前記液体供給流路の内部に配置され、前記接続部材の後側部分と一体的に移動して該液体供給流路の開口部を該液体供給流路の内部側から密閉する本体側弁部材107,105d等の弁部材であることを特徴とする。
これによれば、前記接続部材を移動させる移動手段により弁部材も移動させることができるので、弁部材を移動させる別途の移動手段が不要となる。
(態様C)
前記態様Bにおいて、前記弁部材は、前記接続部材と一体で形成されていることを特徴とする。
これによれば、弁部材と接続部材とが別体で形成されている場合よりも部品点数が減り、低コスト化を実現しやすい。
前記態様Bにおいて、前記弁部材は、前記接続部材と一体で形成されていることを特徴とする。
これによれば、弁部材と接続部材とが別体で形成されている場合よりも部品点数が減り、低コスト化を実現しやすい。
(態様D)
前記態様A〜Cのいずれかの態様において、前記移動手段は、前記接続部材の後側部分の排出口105bが前記液体供給流路の内部に位置する接続位置(図8に示す位置等)と該排出口105bが該液体供給流路の外部に位置する非接続位置(図9に示す位置等)との間を移動可能に支持される該接続部材を該非接続位置に向けて付勢するバネ108等の装置本体側付勢手段を備え、前記液体貯留器の内部へ挿入される前記接続部材の前側部分を前記装置本体側付勢手段の付勢力に抗する向きに付勢する前記液体貯留部のバネ114等の貯留部側付勢手段の付勢力により、該接続部材を該装置本体側付勢手段の付勢力に抗して前記接続位置へ移動させるものであり、前記装置本体側付勢手段の付勢力は、前記貯留部側付勢手段の付勢力よりも大きいことを特徴とする。
これによれば、液体貯留器を装着部から取り外すときには、装置本体側付勢手段の付勢力が勝って、接続部材の前側部分が液体貯留器の内部に維持されたまま、接続部材の後側部分が液体供給流路から押し出される。よって、接続部材の先端部が液体貯留器から取り外された時点で、接続部材の後側部分に形成された排出口105bは液体供給流路の外部に位置している。したがって、液体貯留器を装着部から取り外す際に、接続部材の受取口105aからの空気が接続部材を介して排出口105bから液体供給流路へ入り込むのを防止することができる。
前記態様A〜Cのいずれかの態様において、前記移動手段は、前記接続部材の後側部分の排出口105bが前記液体供給流路の内部に位置する接続位置(図8に示す位置等)と該排出口105bが該液体供給流路の外部に位置する非接続位置(図9に示す位置等)との間を移動可能に支持される該接続部材を該非接続位置に向けて付勢するバネ108等の装置本体側付勢手段を備え、前記液体貯留器の内部へ挿入される前記接続部材の前側部分を前記装置本体側付勢手段の付勢力に抗する向きに付勢する前記液体貯留部のバネ114等の貯留部側付勢手段の付勢力により、該接続部材を該装置本体側付勢手段の付勢力に抗して前記接続位置へ移動させるものであり、前記装置本体側付勢手段の付勢力は、前記貯留部側付勢手段の付勢力よりも大きいことを特徴とする。
これによれば、液体貯留器を装着部から取り外すときには、装置本体側付勢手段の付勢力が勝って、接続部材の前側部分が液体貯留器の内部に維持されたまま、接続部材の後側部分が液体供給流路から押し出される。よって、接続部材の先端部が液体貯留器から取り外された時点で、接続部材の後側部分に形成された排出口105bは液体供給流路の外部に位置している。したがって、液体貯留器を装着部から取り外す際に、接続部材の受取口105aからの空気が接続部材を介して排出口105bから液体供給流路へ入り込むのを防止することができる。
(態様E)
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記移動手段は、前記接続部材の後側部分の排出口105bが前記液体供給流路の内部に位置する接続位置(図8に示す位置等)と該排出口105bが該液体供給流路の外部に位置する非接続位置(図9に示す位置等)との間を移動可能に支持される該接続部材を該非接続位置に向けて付勢するバネ108等の装置本体側付勢手段を備え、前記液体貯留器の内部へ挿入される前記接続部材の前側部分を前記装置本体側付勢手段の付勢力に抗する向きに付勢する前記液体貯留部のバネ114等の貯留部側付勢手段の付勢力により、該接続部材を該装置本体側付勢手段の付勢力に抗して前記接続位置へ移動させるものであり、前記装置本体側付勢手段は、前記液体供給流路の外部に配置されていることを特徴とする。
これによれば、液体供給流路内の液体の流れを妨げる部品が少なくなるので、液体供給流路を液体が流れやすくなる。
前記態様A〜Dのいずれかの態様において、前記移動手段は、前記接続部材の後側部分の排出口105bが前記液体供給流路の内部に位置する接続位置(図8に示す位置等)と該排出口105bが該液体供給流路の外部に位置する非接続位置(図9に示す位置等)との間を移動可能に支持される該接続部材を該非接続位置に向けて付勢するバネ108等の装置本体側付勢手段を備え、前記液体貯留器の内部へ挿入される前記接続部材の前側部分を前記装置本体側付勢手段の付勢力に抗する向きに付勢する前記液体貯留部のバネ114等の貯留部側付勢手段の付勢力により、該接続部材を該装置本体側付勢手段の付勢力に抗して前記接続位置へ移動させるものであり、前記装置本体側付勢手段は、前記液体供給流路の外部に配置されていることを特徴とする。
これによれば、液体供給流路内の液体の流れを妨げる部品が少なくなるので、液体供給流路を液体が流れやすくなる。
(態様F)
前記態様A〜Eのいずれかの態様において、前記搬送手段は、ダイアフラム203a等の液体収容部を減容させることで前記液体供給流路内の液体を該液体収容部内に吸引するとともに、該液体収容部を増容させることで該液体収容部内の液体を前記液体供給先側へ排出するダイアフラムポンプ201等のポンプ手段であることを特徴とする。
このようなポンプ手段は、装着部から液体貯留部を取り外す際に、液体供給流路内の液体を液体収容部内へ吸引する吸引力が発生して、その吸引力により液体供給流路内へ空気を吸い込みやすい。本態様によれば、このように液体供給流路内へ空気を吸い込みやすいポンプ手段を採用しても、液体供給流路へ空気が入り込むのを防止することができる。
前記態様A〜Eのいずれかの態様において、前記搬送手段は、ダイアフラム203a等の液体収容部を減容させることで前記液体供給流路内の液体を該液体収容部内に吸引するとともに、該液体収容部を増容させることで該液体収容部内の液体を前記液体供給先側へ排出するダイアフラムポンプ201等のポンプ手段であることを特徴とする。
このようなポンプ手段は、装着部から液体貯留部を取り外す際に、液体供給流路内の液体を液体収容部内へ吸引する吸引力が発生して、その吸引力により液体供給流路内へ空気を吸い込みやすい。本態様によれば、このように液体供給流路内へ空気を吸い込みやすいポンプ手段を採用しても、液体供給流路へ空気が入り込むのを防止することができる。
(態様G)
前記態様Fにおいて、前記ポンプ手段は、前記液体供給流路内の液体を前記液体収容部内に向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する第1逆止弁204と、該液体収容部内の液体を前記液体供給先へ向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する第2逆止弁205と、該液体収容部の内容積を増減させる押圧部材206等の容積増減手段とを有することを特徴とする。
これによれば、ポンプ手段としてダイアフラムポンプ等を利用することができる。
前記態様Fにおいて、前記ポンプ手段は、前記液体供給流路内の液体を前記液体収容部内に向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する第1逆止弁204と、該液体収容部内の液体を前記液体供給先へ向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する第2逆止弁205と、該液体収容部の内容積を増減させる押圧部材206等の容積増減手段とを有することを特徴とする。
これによれば、ポンプ手段としてダイアフラムポンプ等を利用することができる。
(態様H)
印字ヘッド134等の液体吐出ヘッドから用紙142等の記録材に対してインク滴等の液滴を吐出して該記録材上に画像を形成するインクジェット記録装置1等の画像形成装置において、インクカートリッジ110等の液体貯留器内のインク等の液体を前記液体吐出ヘッドへ供給する液体供給装置として、前記態様A〜Gのいずれかの態様に係る液体供給装置を用いることを特徴とする。
これによれば、装置本体の装着部に対する液体貯留器の非装着時に、装置本体の液体供給流路内に空気が入り込むことを安定して抑制できる画像形成装置を実現できる。
印字ヘッド134等の液体吐出ヘッドから用紙142等の記録材に対してインク滴等の液滴を吐出して該記録材上に画像を形成するインクジェット記録装置1等の画像形成装置において、インクカートリッジ110等の液体貯留器内のインク等の液体を前記液体吐出ヘッドへ供給する液体供給装置として、前記態様A〜Gのいずれかの態様に係る液体供給装置を用いることを特徴とする。
これによれば、装置本体の装着部に対する液体貯留器の非装着時に、装置本体の液体供給流路内に空気が入り込むことを安定して抑制できる画像形成装置を実現できる。
1 インクジェット記録装置
104 カートリッジ装着部
104a 被ストップ部
105 接続針
105a 受取口
105b 排出口
105c ストッパ部
106 本体側インク流路
106a 開口部
106b ガスケット
107,105d 本体側弁部材
108,108’ バネ
110 インクカートリッジ
111 口部
111a 開口部
111b ガスケット
112 カートリッジ側インク流路
113 カートリッジ側弁部材
114 バネ
124 インク供給装置
133 キャリッジ
134 印字ヘッド
135 ヘッドタンク
136 インク供給チューブ
201 ダイアフラムポンプ
202 圧力バッファ
203a ダイアフラム
204 第1逆止弁
205 第2逆止弁
206 押圧部材
104 カートリッジ装着部
104a 被ストップ部
105 接続針
105a 受取口
105b 排出口
105c ストッパ部
106 本体側インク流路
106a 開口部
106b ガスケット
107,105d 本体側弁部材
108,108’ バネ
110 インクカートリッジ
111 口部
111a 開口部
111b ガスケット
112 カートリッジ側インク流路
113 カートリッジ側弁部材
114 バネ
124 インク供給装置
133 キャリッジ
134 印字ヘッド
135 ヘッドタンク
136 インク供給チューブ
201 ダイアフラムポンプ
202 圧力バッファ
203a ダイアフラム
204 第1逆止弁
205 第2逆止弁
206 押圧部材
Claims (8)
- 装置本体に対して着脱自在な液体貯留器が装着される装着部と、
前記装着部に装着された液体貯留器内部と装置本体の液体供給流路とを接続する接続部材と、
前記液体供給流路内の液体を液体供給先へ搬送する搬送手段とを有し、
前記装着部に装着される液体貯留器の内部に対して前記接続部材の前側部分が相対的に挿入されることで、該前側部分に設けられる受取口から受け取った該液体貯留器内の液体が該接続部材の内部流路を通じて該接続部材の後側部分に設けられる排出口から前記液体供給流路へ排出される液体供給装置において、
前記接続部材の前側部分が前記液体貯留器の内部へ挿入されたときには、該接続部材の後側部分の排出口が前記液体供給流路の内部に位置し、前記接続部材の前側部分が前記液体貯留器の内部から取り出されたときには、該接続部材の後側部分の排出口が前記液体供給流路の外部に位置するように、該接続部材を移動させる移動手段と、
前記接続部材の後側部分の排出口が前記液体供給流路の外部に位置するときに、該接続部材の後側部分が出し入れされる該液体供給流路の開口部を密閉する密閉手段とを有することを特徴とする液体供給装置。 - 請求項1に記載の液体供給装置において、
前記密閉手段は、前記液体供給流路の内部に配置され、前記接続部材の後側部分と一体的に移動して該液体供給流路の開口部を該液体供給流路の内部側から密閉する弁部材であることを特徴とする液体供給装置。 - 請求項2に記載の液体供給装置において、
前記弁部材は、前記接続部材と一体で形成されていることを特徴とする液体供給装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体供給装置において、
前記移動手段は、前記接続部材の後側部分の排出口が前記液体供給流路の内部に位置する接続位置と該排出口が該液体供給流路の外部に位置する非接続位置との間を移動可能に支持される該接続部材を該非接続位置に向けて付勢する装置本体側付勢手段を備え、前記液体貯留器の内部へ挿入される前記接続部材の前側部分を前記装置本体側付勢手段の付勢力に抗する向きに付勢する前記液体貯留部の貯留部側付勢手段の付勢力により、該接続部材を該装置本体側付勢手段の付勢力に抗して前記接続位置へ移動させるものであり、
前記装置本体側付勢手段の付勢力は、前記貯留部側付勢手段の付勢力よりも大きいことを特徴とする液体供給装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の液体供給装置において、
前記移動手段は、前記接続部材の後側部分の排出口が前記液体供給流路の内部に位置する接続位置と該排出口が該液体供給流路の外部に位置する非接続位置との間を移動可能に支持される該接続部材を該非接続位置に向けて付勢する装置本体側付勢手段を備え、前記液体貯留器の内部へ挿入される前記接続部材の前側部分を前記装置本体側付勢手段の付勢力に抗する向きに付勢する前記液体貯留部の貯留部側付勢手段の付勢力により、該接続部材を該装置本体側付勢手段の付勢力に抗して前記接続位置へ移動させるものであり、
前記装置本体側付勢手段は、前記液体供給流路の外部に配置されていることを特徴とする液体供給装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の液体供給装置において、
前記搬送手段は、液体収容部を減容させることで前記液体供給流路内の液体を該液体収容部内に吸引するとともに、該液体収容部を増容させることで該液体収容部内の液体を前記液体供給先側へ排出するポンプ手段であることを特徴とする液体供給装置。 - 請求項6に記載の液体供給装置において、
前記ポンプ手段は、前記液体供給流路内の液体を前記液体収容部内に向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する第1逆止弁と、該液体収容部内の液体を前記液体供給先へ向かう一方向のみ移動させ、逆方向への移動を禁止する第2逆止弁と、該液体収容部の内容積を増減させる容積増減手段とを有することを特徴とする液体供給装置。 - 液体吐出ヘッドから記録材に対して液滴を吐出して該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
液体貯留器内の液体を前記液体吐出ヘッドへ供給する液体供給装置として、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の液体供給装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015096218A JP2016210100A (ja) | 2015-05-11 | 2015-05-11 | 液体供給装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015096218A JP2016210100A (ja) | 2015-05-11 | 2015-05-11 | 液体供給装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016210100A true JP2016210100A (ja) | 2016-12-15 |
Family
ID=57550416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015096218A Pending JP2016210100A (ja) | 2015-05-11 | 2015-05-11 | 液体供給装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016210100A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112440568A (zh) * | 2019-09-03 | 2021-03-05 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 液体流路的连接机构和喷墨记录装置 |
-
2015
- 2015-05-11 JP JP2015096218A patent/JP2016210100A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112440568A (zh) * | 2019-09-03 | 2021-03-05 | 京瓷办公信息系统株式会社 | 液体流路的连接机构和喷墨记录装置 |
EP3789205A1 (en) * | 2019-09-03 | 2021-03-10 | KYOCERA Document Solutions Inc. | Connection mechanism for liquid flow path and inkjet recording apparatus |
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