JP2016138697A - 浴室暖房機能付き給湯システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】浴室暖房機能付き給湯システムは、貯湯式給湯機1と浴室暖房機51とにより構成され、貯湯タンク11、水-水熱交換器21、循環回路23、気-液熱交換器52、噴射ノズル54、電磁弁55、サーミスタ57、制御部60等を備える。制御部60は、温水噴射運転を行うときに、サーミスタ57により検出した循環回路23の水温と、予め設定された目標温度とを比較する。そして、循環回路23の水温が目標温度未満である場合には、噴射ノズル54の作動を停止した状態で、水-水熱交換器21により循環回路23内の湯水を加熱する。そして、循環回路23の水温が目標温度以上となってから、噴射ノズル54を作動させる。
【選択図】図2
Description
まず、図1及び図2を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1による浴室暖房機能付き給湯システムを模式的に示す構成図である。この図に示すように、本実施の形態の浴室暖房機能付き給湯システムは、貯湯式給湯機1と、後述の浴室暖房機51とを備え、これらの機器を連動させるように構成されている。貯湯式給湯機1は、温水を生成して貯湯する機能と、浴槽41及び浴室暖房機51を含む給湯対象に温水を供給する機能とを備えている。なお、給湯対象には、上記の他に、浴室40内のシャワー、カラン、浴室40以外の部屋に設置された給湯栓等を含めてもよい。
沸上げ運転では、流路切換弁14,16,28を沸上げ用の位置に切換えると共に、電磁弁25を閉弁することにより、沸上げ循環回路を形成する。そして、ヒートポンプユニット10及び循環ポンプ15を作動させる。沸上げ循環回路は、貯湯タンク11の下部から流路切換弁14、循環ポンプ15、往き配管12、ヒートポンプユニット10、戻り配管13、流路切換弁16、給湯配管20の一部を順次経由して貯湯タンク11の上部に至る流路である。沸上げ循環回路の形成時には、流路切換弁14が戻り配管22を閉塞し、流路切換弁28が浴槽給湯配管27を閉塞した状態となる。沸上げ運転によれば、貯湯タンク11の下部から取出された低温水が沸上げ循環回路を流通するので、この低温水をヒートポンプユニット10により加熱して高温水を生成し、生成した高温水を貯湯タンク11の上部側に貯湯することができる。
給湯運転では、流路切換弁14,16,28を給湯用の位置に切換えると共に、電磁弁25を閉弁することにより、浴槽給湯回路を形成する。浴槽給湯回路は、貯湯タンク11の上部から給湯配管20の一部、浴槽給湯配管27、流路切換弁28、混合弁29を順次経由して浴槽41に至る流路である。浴槽給湯回路の形成時には、流路切換弁14が戻り配管22を閉塞し、流路切換弁16が戻り配管13を閉塞した状態となる。給湯運転によれば、貯湯タンク11の上部から取出された温水が浴槽給湯回路を流通するので、この温水の温度を混合弁29から供給される低温水により調整しつつ、当該温水を浴槽41に給湯することができる。
浴室暖房運転は、貯湯式給湯機1と浴室暖房機51とを作動させることにより、浴室40の暖房を行うものである。浴室暖房運転では、貯湯タンク11に貯湯された温水を熱源として用いる第1暖房運転と、ヒートポンプユニット10により生成した温水をそのまま熱源として用いる第2暖房運転のうち何れか一方の運転が実行される。
温水噴射運転は、噴射ノズル54から浴室40内に温水を噴射し、浴室40の暖房及び保湿を行うものである。温水噴射運転では、貯湯タンク11に貯湯された温水を噴射に用いる第1噴射運転と、ヒートポンプユニット10により生成した温水をそのまま噴射に用いる第2噴射運転のうち何れか一方の運転が実行される。
上述したように、温水噴射運転時には、給湯配管20から循環回路23に温水が供給され、この温水が噴射ノズル54から噴射される。しかし、循環回路23には、前回の温水噴射運転または浴槽暖房運転により供給された温水が冷えた状態で残留していることがある。このような残留水(死水)が存在した状態で温水噴射運転を開始すると、給湯配管20側の温水が噴射ノズル54に到達する前に、低温の残留水が噴射ノズル54から浴室40内に噴射される虞れがある。
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。図3は、本発明の実施の形態2による浴室暖房機能付き給湯システムを模式的に示す構成図である。この図に示すように、本実施の形態のシステムは、実施の形態1とほぼ同様に構成されているものの、マイクロバブル発生手段としてのマイクロバブル発生装置70を搭載している点で、実施の形態1と異なっている。
清掃運転は、制御部60により行われるもので、例えば浴室40が無人であるときに、ユーザの設定操作等に基いて実行される。清掃運転では、前述の温水噴射運転と同様の方法により、噴射ノズル54から温水を噴射しつつ、マイクロバブル発生装置70を作動させる。これにより、マイクロバブルを含んだ温水が噴射ノズル54から浴室40内に噴射され、噴射された温水は浴室40の壁面等に付着する。一般に、マイクロバブルを含んだ温水は、壁面に付着した汚れ、カビ等に対して高い除去効果を有している。
10 ヒートポンプユニット(加熱源)
11 貯湯タンク
12 往き配管
13 戻り配管
14,16 流路切換弁
15 循環ポンプ
20 給湯配管(循環給湯回路)
21 水-水熱交換器
22 戻り配管
23 循環回路
24 循環ポンプ
25 電磁弁(循環給湯回路)
26 給湯分岐配管(循環給湯回路)
27 浴槽給湯配管
28 流路切換弁
29 混合弁
30 バイパス配管
31 戻り配管
40 浴室
41 浴槽
51 浴室暖房機
52 気-液熱交換器(暖房機構)
53 送風ファン
54 噴射ノズル
55 電磁弁
56 混合弁
57 サーミスタ(温度検出手段)
60 制御部
70 マイクロバブル発生装置(マイクロバブル発生手段)
Claims (5)
- 湯水を貯湯する貯湯タンクと、
前記貯湯タンクに貯湯された温水または当該温水を熱源として生成された温水が供給され、供給された温水を利用して浴室内の空気を暖める暖房機構と、
前記暖房機構に供給される温水の一部を前記浴室内に噴射することが可能な噴射ノズルと、
前記暖房機構に供給される湯水の水温を検出する温度検出手段と、
前記噴射ノズルにより噴射を行うときに、前記温度検出手段により検出された水温が予め設定された目標温度以上となるまで前記噴射ノズルの作動を停止し、前記水温が前記目標温度以上となってから前記噴射ノズルを作動させる噴射温度維持手段と、
を備えた浴室暖房機能付き給湯システム。 - 前記暖房機構に供給される湯水が循環する回路であって、前記噴射ノズルが接続された循環回路と、
前記貯湯タンクに貯湯された温水を利用して前記循環回路の湯水を加熱する水-水熱交換器と、
前記貯湯タンクに貯湯された温水を前記循環回路に供給することが可能な循環給湯回路と、を備え、
前記温度検出手段は、前記循環回路の水温を検出する構成とし、
前記噴射温度維持手段は、
前記噴射ノズルにより噴射を行うときに前記循環回路の水温が前記目標温度未満である場合に、前記噴射ノズルの作動を停止した状態で前記水-水熱交換器により前記循環回路の湯水を加熱する予熱手段と、
前記予熱手段の加熱により前記循環回路の水温が前記目標温度以上となった場合に、前記循環給湯回路により前記循環回路に温水を供給し、かつ、前記噴射ノズルを作動させる噴射実行手段と、
を備えてなる請求項1に記載の浴室暖房機能付き給湯システム。 - 前記貯湯タンクに貯湯するための温水を生成する加熱源を備え、
前記貯湯タンクに貯湯された温水に代えて、前記加熱源により生成した温水をそのまま用いることが可能である請求項1または2に記載の浴室暖房機能付き給湯システム。 - 前記噴射ノズルから噴射される温水に低温水を混合するための混合弁を備えてなる請求項1から3のうち何れか1項に記載の浴室暖房機能付き給湯システム。
- 前記噴射ノズルから噴射される湯水にマイクロバブルを添加するマイクロバブル発生手段を備えてなる請求項1から4のうち何れか1項に記載の浴室暖房機能付き給湯システム。
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