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JP2016135015A - コンミテータ、アーマチュア、及びブラシ付モータ - Google Patents

コンミテータ、アーマチュア、及びブラシ付モータ Download PDF

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JP2016135015A
JP2016135015A JP2015008536A JP2015008536A JP2016135015A JP 2016135015 A JP2016135015 A JP 2016135015A JP 2015008536 A JP2015008536 A JP 2015008536A JP 2015008536 A JP2015008536 A JP 2015008536A JP 2016135015 A JP2016135015 A JP 2016135015A
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哲平 時崎
Teppei Tokisaki
哲平 時崎
夏海 田村
Natsumi Tamura
夏海 田村
敏 田村
Satoshi Tamura
敏 田村
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Mitsuba Corp
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Abstract

【課題】ノイズ除去のための抵抗体の個数を減らして、同じノイズ除去性能を発揮しながら、コストの低減が可能なコンミテータを提供する。
【解決手段】隣接する互いに異なる位相のセグメント111間のうち、両セグメント111の位相の組み合わせが同じセグメント111間については、それぞれに少なくとも1箇所のセグメント111間について、隣接するセグメント111間を抵抗体150で接続する。各抵抗体150は、少なくとも各セグメントのブラシ摺接面117とライザ114との間に確保した平面状の載置面118上に載置固定した。
【選択図】図5

Description

この発明は、コンミテータ、アーマチュア、及びブラシ付モータに関するものである。
一般に、ブラシ付モータは、内周面に永久磁石を取り付けた円筒状のヨークの内側に、アーマチュアが回転自在に配置された構成となっている。アーマチュアは、回転軸に外嵌固定されたアーマチュアコアを有している。アーマチュアコアには、アーマチュアコイルを巻装するためのティースが複数個放射状に形成され、これらティースに、アーマチュアコイルがインシュレータを介して巻装されている。アーマチュアコイルは、回転軸にアーマチュアコアと隣接して外嵌固定されているコンミテータと導通している。
コンミテータは、樹脂により形成された略円柱状のコンミテータ本体と、このコンミテータ本体の回転摺動面に露出配置された複数のセグメントとを有している。セグメントは板状の金属片により形成されており、各セグメントの端部にライザが一体成形されている。このライザに、アーマチュアコイルの巻線が掛け回されて接続されている。
また、コンミテータの各セグメントには、ブラシが摺接されている。このブラシからセグメントを介してアーマチュアコイルに給電を行うことにより、アーマチュアコイルに磁界が形成されるようになっている。そして、アーマチュアコイルに形成された磁界と、ヨークの永久磁石との間に生じる磁気的な吸引力や反発力によって、回転軸が回転する。
ところで、この種のブラシ付モータでは、アーマチュアの回転に伴い、ブラシからセグメントが離れるとき、つまり、コンミテータの1つのセグメントから他のセグメントにブラシからの給電が切り替わるとき、コイルに蓄電された電磁エネルギーが放出されることにより、ブラシとセグメントとの間で放電(アーク)が発生し、これによって電気的なノイズが生じる場合がある。
このため、ブラシ付モータの外部や内部にノイズ防止のための素子を設けることが行われている。特許文献1には、その一例として、ノイズ除去のための抵抗素子を備えたコンミテータが開示されている。
図11は、特許文献1に記載されたコンミテータを示している。
このコンミテータ500は、回転軸550上に外嵌固定された絶縁性を有する円筒状のコンミテータ本体501と、そのコンミテータ本体501の外周に露出した状態で周方向に配列固定された複数のセグメント503と、を備えている。隣接するセグメント503間には隙間(溝)507が確保されている。そして、隣接するセグメント503間に、両セグメント503を接続するノイズ除去のための素子である抵抗体505が配置されている。
特開平6−209544号公報
ところが、上述した特許文献1に記載のコンミテータ500では、抵抗体505がコンミテータ500のセグメント503間の全部に配置されている。そのため、抵抗体505の個数が多く、コスト高になるという課題があった。
また、抵抗体505が邪魔でセグメント503へのアーマチュアコイルの巻線の接続作業が煩わしいものになるという課題があった。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、ノイズ除去のための抵抗体の個数を減らして、同じノイズ除去性能を発揮しながら、コストの低減が可能で、且つアーマチュアコイルの巻線の接続作業性や抵抗体の組付け作業性を向上できるコンミテータ、アーマチュア、及びブラシ付モータを提供するものである。
上記課題を解決するために、本発明に係るコンミテータは、回転軸に外嵌固定される絶縁性を有するコンミテータ本体と、前記コンミテータ本体のブラシ摺動面に露出され、前記コンミテータ本体の周方向に、隣接するもの同士の間に隙間をあけて複数配列され、それぞれライザにアーマチュアコイルの巻線が接続され、前記回転軸の回転に応じて給電用のブラシが摺接するセグメントと、を備え、周方向に隣接する互いに異なる位相の前記セグメント間のうち、両セグメントの位相の組み合わせが同じセグメント間については、それぞれに少なくとも1箇所のセグメント間について、隣接する前記セグメント間を抵抗体で接続し、各前記抵抗体を、少なくとも各前記セグメントのブラシ摺接面と前記ライザとの間に確保した載置面上に載置し固定したことを特徴とする。
このように構成することで、ブラシをセグメントが離れるときのアークの発生を防止することができ、ノイズの低減とブラシの摩耗抑制を図ることができる。また、抵抗体の載置面を各セグメントのライザの近傍に設けることで、ライザに対する巻線のヒュージング工程を利用して、抵抗体をヒュージング(熱カシメ)にて載置面に取り付けることができる。従って、アーマチュアコイルの巻線の接続作業性や抵抗体の組み付け作業性の向上が図れる。
本発明に係るコンミテータは、前記抵抗体で接続するセグメント間に、両セグメントに跨がる平面状の前記載置面を形成し、その平面状の載置面に、両セグメントに跨がるように前記抵抗体を載置し固定したことを特徴とする。
このように構成することで、平面状の載置面に抵抗体を載置し固定するので、抵抗体を安定した姿勢でセグメント上に配置することができる。また、抵抗体の位置決め固定が容易にでき、抵抗体の組み付け作業性の向上が図れる。例えば、抵抗体の載置面が曲面状である場合は、抵抗体の位置決めや固定が困難になる可能性があるが、載置面を平面状に形成することで、そのような困難を伴わずに、抵抗体をセグメントに容易に組み付けることができる。
本発明に係るコンミテータは、複数の前記セグメントのうち、同位相となるセグメント同士を短絡する短絡部材を備えたことを特徴とする。
このように、同位相のセグメントを短絡部材で短絡させていることで、ノイズ低減のための抵抗体の必要個数を最小限に抑えることができ、コスト低減が図れる。
本発明に係るコンミテータは、前記同位相となるセグメントと前記短絡部材とを同一の部材により一連に、且つ一体に形成して組付体を形成し、複数の前記組付体を、少なくとも前記短絡部材を前記コンミテータ本体に埋設した状態で、前記コンミテータ本体に組み付けたことを特徴とする。
このように構成することで、コンミテータ本体から短絡部材が露出することがなく、コンミテータの小型化を図ることができる。また、短絡部材を、コンミテータ本体からセグメントが剥離してしまうことを防止するアンカーとして機能させることができる。このため、安定した品質のコンミテータを提供することが可能になる。
本発明に係るコンミテータは、前記セグメントの個数が9個、アーマチュアコイルの位相が3相の場合に、前記抵抗体の個数を3個としたことを特徴とする。
このように構成することで、U相、V相、W相の3相の9個のセグメントに対し、U相とV相、V相とW相、W相とU相のセグメント間を、最小個数の3個の抵抗体で接続することができる。
本発明に係るアーマチュアは、コンミテータと、前記コンミテータが外嵌固定される回転軸と、前記回転軸に外嵌固定され、アーマチュアコイルの巻線が巻装されるアーマチュアコアと、を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、ノイズの低減を図れるアーマチュアを低コストで提供できる。
本発明に係るブラシ付モータは、アーマチュアと、前記アーマチュアの周囲を覆うように筒状に形成され、その内周面に磁極が設けられたヨークと、前記セグメントに摺接可能に設けられたブラシと、を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、ノイズの低減を図れるブラシ付モータを低コストで提供できる。
本発明によれば、ブラシをセグメントが離れるときのアークの発生を防止することができ、ノイズの低減とブラシの摩耗抑制を図ることができる。また、抵抗体の載置面を各セグメントのライザの近傍に設けることで、ライザに対する巻線のヒュージング工程を利用して、抵抗体をヒュージング(熱カシメ)にて載置面に取り付けることができる。従って、アーマチュアコイルの巻線の接続作業性や抵抗体の組み付け作業性の向上が図れる。
本発明の実施形態における減速機付きモータの構成を示す外観斜視図である。 図1のA矢視図である。 図1のB−B矢視断面図である。 本発明の実施形態におけるアーマチュアの構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態におけるコンミテータの構成を示す斜視図である。 前記コンミテータの構成を示す断面図である。 前記コンミテータを構成する金属製部品の分解斜視図及びそれら部品の組付体の斜視図である。 前記組付体に抵抗体を取り付けた状態を示す斜視図である。 前記組付体に抵抗体を取り付けた状態を図8と反対方向から見て示す斜視図である。 前記コンミテータの分解斜視図である。 従来のノイズ対策を施したコンミテータの斜視図である。
(減速機付モータ)
次に、この発明の実施形態を図1〜図10に基づいて説明する。
図1は、減速機付きモータの構成を示す外観斜視図、図2は、図1のA矢視図、図3は、図1のB−B矢視断面図である。
図1〜図3に示す本実施形態の減速機付きモータMは、例えば、車両のバックドアに設けられ、車両のリヤウインドガラスを払拭するリヤワイパ(何れも不図示)を回動させるリヤワイパ駆動装置に用いられるものである。
この減速機付きモータMは、一方側(図1〜図3における右側)に配置された電動モータ部1と、他方側(図1〜図3における左側)に配置された減速機構部70と、からなる。
減速機構部70は、電動モータ部1の発生する回転を減速して出力軸78から出力する部分であり、電動モータ部1のモータ軸線L3に対して直交する方向に出力軸78の回転軸線L1を向けた状態で、電動モータ部1に一体に結合されている。
電動モータ部1と減速機構部70は、電動モータ部1の主要部ケースを構成する金属製のモータハウジング(ヨーク)2を、減速機構部70の主要部ケース及び電動モータ部1の残りの部分のケースを構成するギヤケース71に、ボルト72で締結固定することにより一体化されている。
電動モータ部1は、DCブラシ付きモータとして構成され、有底円筒形状のモータハウジング(ヨーク)2の周壁2aの内周に永久磁石4を配置して構成した円筒状のステータ10と、ステータ10の内側に回転自在に設けられたアーマチュア(ロータ)3と、を備えている。
(ステータ)
ステータ10の主要素であるモータハウジング(ヨーク)2の周壁2aの内周には、内周面に円周方向に沿って6つの磁極(3つのN極及び3つのS極)を配列した少なくとも1つの永久磁石4が配置されている。尚、1つの永久磁石4で構成する場合、この永久磁石4は、モータハウジング2の周壁2aの内周に沿った略円筒状に形成される。
永久磁石4の内周面の6つの磁極は、N極とS極が周方向に交互に並んでいる。また、モータハウジング2のエンド部(底部)2bには、径方向略中央に軸方向外側に向かって突出するボス部2dが形成されている。このボス部2dには軸受12が内嵌され、この軸受12によって、アーマチュア3の回転軸(モータ回転軸)5の一端が回転自在に支持されている。また、アーマチュア3の回転軸5の他端は、ギヤケース71内に挿入されて、ギヤケース71に内嵌された軸受80により回転自在に支持されている。
(アーマチュア)
図4は、アーマチュアの構成を示す斜視図である。
図3及び図4に示すように、アーマチュア3は、円筒形状のステータ10の内側に配置されてモータ軸線L3回りに回転する回転軸5と、この回転軸5に外嵌固定されたアーマチュアコア6と、アーマチュアコア6に巻回されたアーマチュアコイル7と、回転軸5の減速機構部70側にアーマチュアコア6と隣接して配置されたコンミテータ100と、により構成されている。
アーマチュアコア6は、複数の金属板を軸方向に積層したり、軟磁性粉末を加圧成形したりすることにより形成されている。詳細は図示しないが、アーマチュアコア6には、軸方向平面視略T字状のティースが周方向に等間隔に放射状に9個形成され、隣接するティース間には、蟻溝状のスロットが設けられている。そして、このスロットにエナメル被覆の巻線が通され、この巻線がインシュレータの上から各ティースに巻回されている。これにより、アーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成されている。
また、巻線は、コンミテータ100の回転摺動面(外周面)に配置された9つのセグメント111に接続されている。すなわち、モータ2は、永久磁石4(磁極)の数が6、ティースとスロットの数が9、セグメント111の数が9に設定された、いわゆる6極9スロット9セグメントの3相(U相、V相、W相)モータとなっている。尚、コンミテータ100の詳細については後述する。
(ブラシユニット)
このように構成された電動モータ部1のモータハウジング2は、図3に示すように、その開口端部2cをギヤケース71側に向けた状態で、ギヤケース71にボルト72によって締結固定されている。ギヤケース71のモータハウジング2が取り付けられる箇所には、開口面をモータハウジング2の開口端部2cに向けたブラシ格納部16が設けられている。
ブラシ格納部16の内部には、図2に示すように、ブラシユニット収容空間16aが確保されており、そのブラシユニット収容空間16aの内部に、ブラシユニット21が収容固定されている。ブラシユニット21は、ブラシホルダ23に保持されてコンミテータ100のセグメント111に摺接する一対のブラシ22を備えている。
ブラシ22は、スプリングによって回転軸5の中心に向けて付勢されており、ブラシ22の先端がコンミテータ100のセグメント111の外周に摺接している。ブラシ22は、ギヤケース71に設けられたコネクタ部73に電気接続されており、コネクタ部73には、不図示の外部電源から延びるコネクタが嵌着可能になっている。そして、コネクタ部73、ブラシ22、及びセグメント111を介して、外部電源からの電力がアーマチュアコイル7に供給されるようになっている。
(減速機構部)
図2及び図3に示すように、減速機構部70は、ギヤケース71内に収納されたウォーム軸74と、ウォーム軸74に噛合されるウォームホイール75と、ウォームホイール75に接続される第1連結プレート76と、第1連結プレート76に接続される第2連結プレート77と、により構成されている。ウォーム軸74は、電動モータ部1の回転軸5に一体化されており、ウォーム軸74の電動モータ部1側は、ギヤケース71に収容固定された軸受80に回転自在に支持されている。一方、ウォーム軸74の電動モータ部1とは反対側の端部は、ウォームホイール75との噛合により発生する反力を受ける荷重受部81に近接して配置されている。
第1連結プレート76は、長尺板状に形成された部材である。第1連結プレート76の一端側は、ウォームホイール75に設けられた連結軸79に回動自在に接続されている。また、第1連結プレート76の他端側は、第2連結プレート77の一端側と回動自在に連結されている。第2連結プレート77の他端側には、この第2連結プレート77との相対回転が規制された状態で出力軸78が取り付けられている。出力軸78は、回転軸5及びウォーム軸74と直交する方向に延びている。
このような構成のもと、ウォームホイール75が回転すると、このウォームホイール75に設けられている連結軸79がウォームホイール75の周方向に沿って回転移動する。そして、この連結軸79の回転移動により、互いに回転自在に連結されている第1連結プレート76及び第2連結プレート77がリンク動作を行う。そして、このリンク動作により、第2連結プレート77に取り付けられた出力軸78が回動する。出力軸78は、連結軸79が取り付けられたウォームホイール75が一回転することにより一往復回動する。この出力軸78の往復回動により、出力軸78に取り付けられるリヤワイパ(不図示)が回動する。
(コンミテータ)
次に、図4〜図10に基づいて、コンミテータ100について詳しく説明する。
図5は、コンミテータの構成を示す斜視図、図6は、コンミテータの構成を示す断面図、図7は、コンミテータを構成する金属製部品の分解斜視図及びそれら部品の組付体の斜視図、図8は、組付体に抵抗体を取り付けた状態を示す斜視図、図9は、組付体に抵抗体を取り付けた状態を図8と反対方向から見て示す斜視図、図10は、コンミテータの分解斜視図である。
図4に示すように、コンミテータ100は、回転軸5上の減速機構部70側に配置されている。コンミテータ100は、図5〜図10に示すように、回転軸5に外嵌固定される円柱状のコンミテータ本体120と、このコンミテータ本体120の外周面に露出するように配設された9枚(スロットの個数と同数枚)のセグメント111と、同電位(同位相)となるセグメント111同士を短絡する平面視(軸方向視)円環状(またはC環状)で且つ板状の短絡部材115とを備えている。
ここでは、3相9セグメントであるから、図6に示すように9枚のセグメント111は、U相、V相、W相、U相、V相、W相、U相、V相、W相の順番に円周方向に配列されている。また、周方向に隣接する互いに異なる位相のセグメント111間のうち、両セグメント111の位相の組み合わせが同じセグメント111間については、それぞれに1箇所のセグメント111間についてのみ、隣接するセグメント111間が抵抗体150で接続されている。
すなわち、抵抗体150は、3個設けられており、円周方向に連続する、V相とW相のセグメント111間、W相とU相のセグメント111間、U相とV相のセグメント111間に、それぞれ両セグメント111間を接続するように配置されている。
しかも、各抵抗体150は、図5に示すように、少なくとも各セグメント111のブラシ摺接面117とライザ114との間に確保した載置面118上に載置固定されている。平面状の載置面118は、隣接するセグメント111に跨がるように平面状に形成されている。そしてその平面状の載置面118に、両セグメント111に跨がるように抵抗体150が載置され固定されている。
また、コンミテータ本体120は、樹脂によりモールド成形されたものであって、径方向中央に、回転軸5が圧入可能な貫通孔を有している。短絡部材115は、樹脂モールド体であるコンミテータ本体120内に埋設されている。
尚、電動モータ部1は、いわゆる6極9スロット9セグメントの3相モータであるので、1相につき、同電位となるセグメント111は3つになる。このため、3つのセグメント111と1つの短絡部材115とが1つのセットとなり、このセットが3つ存在している。
ここでは、図7の上側の図のように、同電位となる3つのセグメント111と、これらを短絡する短絡部材115は同一の部材により一連に且つ一体に形成されており、それぞれ3つの金属製部品(組付体)110A、110B、110Cを構成している。図7の下側の図は、3つの金属製部品110A、110B、110Cを組み合わせて構成したメタルアッシー110を示している。
各金属製部品110A、110B、110Cは、それぞれ不図示の金属板を、プレス加工によって打ち抜いて3つのブランクを形成し、これら3つのブランクを折り曲げることにより形成されている。各ブランクは、円環状(またはC環状)の短絡部材115を有し、この短絡部材115の外周縁に、3つのセグメント111が周方向に等間隔に配置され、且つ放射状に延出するように一体成形されている。そして、各セグメント111と短絡部材115との連結部分112を折り曲げることにより、円筒壁の一部分に沿った形状のセグメント111が形成されている。これらセグメント111は、円周方向に等間隔に配置されている。
各セグメント111には、コンミテータ本体120に当接する内面に、アンカー溝113が形成されている。アンカー溝113は、蟻溝状に形成されており、セグメント111の先端から基端の手前に至る間に、セグメント111の長手方向に沿って形成されている。アンカー溝113は、コンミテータ本体120とセグメント111との固着力を高め、コンミテータ本体120からセグメント111が剥離してしまうことを防止するためのものである。また、各セグメント111の先端の幅方向中央には、アーマチュアコイル7の巻線を固定するためのライザ114が折り曲げ形成されている。
3つの金属製部品110A、110B、110Cは、図7の下側の図に示すように組み合わせてメタルアッシー110を構成したときに、互いに絶縁された状態で、各金属製部品110A、110B、110Cのセグメント111が、軸方向の同位置に周方向に沿って一定間隔で並び、且つ、3つの短絡部材115が、軸方向に順番に間隔をおいて並ぶように構成されている。
コンミテータ100の完成品を得る場合は、3つの金属製部品110A、110B、110Cを組み合わせてメタルアッシー(組付体)110を組み立てた後、短絡部材115に、回転軸5と同一の軸径に設定された治具シャフトを挿入する。次いで、この治具シャフトと各セグメント111の内面との間に樹脂材を充填して、コンミテータ本体120を成形することにより、コンミテータ本体120内に短絡部材115が埋設されたコンミテータ主部品を完成させる。
その後は、図10に示すように、端面板122をコンミテータ主部品に装着することにより、図5に示すようなコンミテータ100が完成する。このコンミテータ100では、隣接するセグメント111の間に絶縁溝としての隙間116が確保されている。
ここでは、同電位となるセグメント111同士と、短絡部材115とが一体成形されているので、コンミテータ本体120に短絡部材115が埋設されることにより、この短絡部材115は、コンミテータ本体120からのセグメント111の剥離を防止するアンカーとしても機能する。また、セグメント111の内面に、アンカー溝113が形成されているので、コンミテータ本体120からセグメント111が剥離されてしまうことが確実に防止される。
このように構成されたコンミテータ100を図4に示すように回転軸5に固定し、各セグメント111のライザ114にアーマチュアコイル7の巻線を接続することで、アーマチュア3が構成されている。
(効果)
従って、上記の実施形態によれば、コンミテータ100に取り付けた抵抗体150の作用により、ブラシ22をセグメント111が離れるときのアークの発生を防止することができ、ノイズの低減とブラシ22の摩耗抑制を図ることができる。
また、同位相のセグメント111を短絡部材115で短絡させていることで、ノイズ低減のための抵抗体150の必要個数を最小限に抑えることができ、コスト低減が図れる。また、抵抗体150の載置面118を各セグメント111のライザ114の近傍に設けることで、ライザ114に対する巻線のヒュージング工程を利用して、抵抗体150をヒュージング(熱カシメ)にて載置面118に取り付けることができる。従って、アーマチュアコイル7の巻線の接続作業性や抵抗体150の組み付け作業性の向上が図れる。
さらに、ライザ114の近傍は、アーマチュアコイル7の巻線を固定するスペースがあれば十分であり、隣り合うライザ114間は、ブラシ摺接面117とすることができないため、従来デッドスペースとなっていた。従って、載置面118を、コンミテータ100の軸方向におけるライザ114の近傍に設けることで、コンミテータ100の軸方向への大型化を抑制することができる。
また、平面状の載置面118に抵抗体150を載置し固定するので、抵抗体150を安定した姿勢でセグメント111上に配置することができる。
さらに、抵抗体150の位置決め固定が容易にでき、抵抗体150の組み付け作業性の向上が図れる。例えば、抵抗体150の載置面が曲面状である場合は、抵抗体150の位置決めや固定が困難になる可能性があるが、載置面118を平面状に形成することで、そのような困難を伴わずに、抵抗体150をセグメント111に容易に組み付けることができる。
また、短絡部材115をコンミテータ本体120に埋設した状態で、メタルアッシー110をコンミテータ本体120に組み付けるので、コンミテータ本体120から短絡部材115が露出することがなく、コンミテータ100の小型化を図ることができる。
さらに、短絡部材115を、コンミテータ本体120からセグメント111が剥離してしまうことを防止するアンカーとして機能させることができる。このため、安定した品質のコンミテータ100を提供することが可能になる。
また、U相、V相、W相の3相の9個のセグメントに対し、U相とV相、V相とW相、W相とU相のセグメント111間を、最小個数の3個の抵抗体150で接続することで、ノイズ低減を効果的に図ることができるので、部品点数削減と低コスト化を図ることができる。
尚、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、コンミテータ100は、円柱状のコンミテータ本体120と、このコンミテータ本体120の外周面に露出するように配設されたセグメント111と、同電位となるセグメント111同士を短絡する短絡部材115とを備えている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、円板状に形成されたコンミテータ本体の一端面に、セグメントが周方向に並んで配置された、いわゆるディスク型のコンミテータにも、上記載置面118や抵抗体150の接続構成を適用することができる。また、短絡部材115を対応するセグメント111と一体化してコンミテータ本体120に埋設せず、ライザ114等を利用して同電位となるセグメント同士を、別途短絡線を用いて接続する構成としてもよい。
また、上述の実施形態では、周方向に隣接する互いに異なる位相のセグメント111間のうち、両セグメント111の位相の組み合わせが同じセグメント111間については、それぞれに1箇所のセグメント111間についてのみ、隣接するセグメント111間が抵抗体150で接続されている場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、隣接する全てのセグメント111間に、抵抗体150を設けてもよい。
尚、同電位となるセグメント111同士を短絡部材115を用いて接続しない場合であっても、位相の組み合わせが同じセグメント111間について、少なくとも1箇所に抵抗体150が接続されていれば、この抵抗体150を接続しない場合と比較して、電動モータ部1の駆動時におけるノイズの低減とブラシ22の摩耗抑制を図ることができる。
1…電動モータ部(ブラシ付モータ)
2…モータハウジング(ヨーク)
3…アーマチュア
4…永久磁石
5…回転軸
6…アーマチュアコア
7…アーマチュアコイル
22…ブラシ
100…コンミテータ
110A〜110C…金属製部品(組付体)
111…セグメント
114…ライザ
116…隙間
115…短絡部材
117…ブラシ摺接面
118…載置面
120…アーマチュア本体
150…抵抗体

Claims (7)

  1. 回転軸に外嵌固定される絶縁性を有するコンミテータ本体と、
    前記コンミテータ本体のブラシ摺動面に露出され、前記コンミテータ本体の周方向に、隣接するもの同士の間に隙間をあけて複数配列され、それぞれライザにアーマチュアコイルの巻線が接続され、前記回転軸の回転に応じて給電用のブラシが摺接するセグメントと、
    を備え、
    周方向に隣接する互いに異なる位相の前記セグメント間のうち、両セグメントの位相の組み合わせが同じセグメント間については、それぞれに少なくとも1箇所の前記セグメント間について、隣接する前記セグメント間を抵抗体で接続し、各前記抵抗体を、少なくとも各前記セグメントのブラシ摺接面と前記ライザとの間に確保した載置面上に載置し固定したことを特徴とするコンミテータ。
  2. 前記抵抗体で接続する前記セグメント間に、両セグメントに跨がる平面状の前記載置面を形成し、その平面状の載置面に、両セグメントに跨がるように前記抵抗体を載置し固定したことを特徴とする請求項1に記載のコンミテータ。
  3. 複数の前記セグメントのうち、同位相となる前記セグメント同士を短絡する短絡部材を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンミテータ。
  4. 前記同位相となるセグメントと前記短絡部材とを同一の部材により一連に、且つ一体に形成して組付体を形成し、複数の前記組付体を、少なくとも前記短絡部材を前記コンミテータ本体に埋設した状態で、前記コンミテータ本体に組み付けたことを特徴とする請求項3に記載のコンミテータ。
  5. 前記セグメントの個数が9個、アーマチュアコイルの位相が3相の場合に、前記抵抗体の個数を3個としたことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のコンミテータ。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のコンミテータと、
    前記コンミテータが外嵌固定される前記回転軸と、
    前記回転軸に外嵌固定され、アーマチュアコイルの巻線が巻装されるアーマチュアコアと、
    を備えたことを特徴とするアーマチュア。
  7. 請求項6に記載のアーマチュアと、
    前記アーマチュアの周囲を覆うように筒状に形成され、その内周面に磁極が設けられたヨークと、
    前記セグメントに摺接可能に設けられたブラシと、
    を備えたことを特徴とするブラシ付モータ。
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