JP2016132110A - 印刷物の製造方法および印刷物 - Google Patents
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Abstract
【課題】レーザーによる個片化におけるラベル外縁部の白濁部の発生を抑制することを目的とする。
【解決手段】樹脂シートと、前記樹脂シートの一方の面に配置された粘着剤と、前記粘着剤を保護する剥離紙と、が積層されたラベルシートの、前記樹脂シートに電子線を照射する電子線照射工程と、前記樹脂シートの前記一方の面とは反対の他方の面に画像を印刷する印刷工程と、前記樹脂シートの前記他方の面にレーザーを照射し、所望の形状に分割する分割切断工程と、を含む印刷物の製造方法。
【選択図】図2
【解決手段】樹脂シートと、前記樹脂シートの一方の面に配置された粘着剤と、前記粘着剤を保護する剥離紙と、が積層されたラベルシートの、前記樹脂シートに電子線を照射する電子線照射工程と、前記樹脂シートの前記一方の面とは反対の他方の面に画像を印刷する印刷工程と、前記樹脂シートの前記他方の面にレーザーを照射し、所望の形状に分割する分割切断工程と、を含む印刷物の製造方法。
【選択図】図2
Description
本発明は、印刷物の製造方法および印刷物に関する。
商品などに貼付するラベルは、近年、手書きからラベルプリンターによる印刷ラベルが多用されるようになってきた。更に、ラベルプリンターには多品種少量製作対応、多色化(カラー化)、などの要求が多くなってきている。
この要求に対して、特許文献1にラベルプリンター装置が開示されている。特許文献1に示されているプリンター装置は、連続した台紙無しラベルを搬送する工程中に、サーマルヘッドの印刷装置と、印刷された台紙無しラベルを枠状にダイカットするレーザーカット機構と、を備えている。そして、ラベルプリンター装置からは、レーザーカット機構によりダイカットされたラベル個片が排出される。このラベルプリンター装置では、印刷情報、ダイカットすべき枠情報、などが連携し、多品種ラベルの製作を可能としている。
しかし、特許文献1には台紙無しラベルの素材について言及されていないが、近年、多用される樹脂製のラベル素材を用いた場合、ダイカットされる枠状領域に照射されるレーザーの熱によって、ラベル個片の外縁に沿って熔融したラベル素材が覆いかぶさるように形成され、ラベル個片に外縁部を白濁させてしまう。カラー印刷されたラベルでは、この外縁部の白濁がラベルの印刷外観を損なう原因の一つになっていた。
そこで、本願発明はレーザーによる個片化におけるラベル外縁部の白濁部の発生を抑制することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
〔適用例1〕本適用例の印刷物の製造方法は、樹脂シートに電子線を照射する電子線照射工程と、前記樹脂シートの少なくとも一方の面に画像を印刷する印刷工程と、前記樹脂シートにレーザーを照射し、所望の形状に分割する分割切断工程と、を含むことを特徴とする。
樹脂シートの分割切断工程において照射されるレーザーの熱により、樹脂が熔融し、流動性が与えられ、樹脂シート上に覆い被さるようにして凝固、堆積する。そして、分割切断される印刷物の分割部となる外縁部に樹脂とは異なる外観、例えば白濁した縁取りを有するような外観になってしまう。
そこで、本適用例の印刷物の製造方法によれば、樹脂シートに電子線を照射することで、樹脂シートの樹脂材料にラジカルが形成され、架橋反応によって網目状構造の樹脂材料となる。これにより、樹脂材料の粘性を高め、樹脂シートの面上への溶け拡がりを抑制することができ、外観品質を向上させることができる。
〔適用例2〕本適用例の印刷物の製造方法は、樹脂シートと、前記樹脂シートの一方の面に配置された粘着剤と、前記粘着剤を保護する剥離紙と、が積層されたラベルシートの、前記樹脂シートに電子線を照射する電子線照射工程と、前記樹脂シートの前記一方の面とは反対の他方の面に画像を印刷する印刷工程と、前記樹脂シートの前記他方の面にレーザーを照射し、所望の形状に分割する分割切断工程と、を含むことを特徴とする。
本適用例の印刷物の製造方法によれば、印刷面側からレーザーを照射しても、樹脂シートに電子線を照射することで、樹脂シートの樹脂材料にラジカルが形成され、架橋反応によって網目状構造の樹脂材料となる。これにより、樹脂材料の粘性を高め、樹脂シートの印刷面上への溶け拡がりを抑制することができ、外観品質を向上させることができる。
〔適用例3〕上述の適用例において、前記印刷工程は、インクジェット法によって印刷されることを特徴とする。
上述の適用例によれば、印刷色、印刷画像などの印刷内容の切り替えが容易に行えるため、多品種少量の印刷物の製造が可能となる。
〔適用例4〕本適用例の印刷物は、電子線が照射された樹脂シートの少なくとも一方の面に画像が印刷され、前記樹脂シートは、所望の形状に分割する分割部を有し、前記分割部がレーザーによって形成されていることを特徴とする。
樹脂シートの分割部はレーザーの熱により、樹脂が熔融し、流動性が与えられ、樹脂シート上に覆い被さるようにして凝固、堆積する。そして、分割切断される印刷物の分割部となる外縁部に樹脂とは異なる外観、例えば白濁した縁取りを有したような外観になってしまう。
そこで、本適用例の印刷物によれば、電子線が照射されて樹脂シートの樹脂材料にラジカルが形成され、架橋反応によって網目状構造の樹脂材料となった樹脂シートを用いることで、樹脂材料の粘性が高められ、樹脂シートの面上への溶け拡がりを抑制することができ、外観品質を向上させることができる。
〔適用例5〕本適用例の印刷物は、樹脂シートと、前記樹脂シートの一方の面に配置された粘着剤と、前記粘着剤を保護する剥離紙と、が積層されたラベルシートの、前記樹脂シートは電子線が照射され、前記樹脂シートの前記一方の面とは反対の他方の面に画像が印刷され、前記樹脂シートの前記他方の面にレーザーが照射し、所望の形状に分割する分割部が形成されていることを特徴とする。
本適用例の印刷物によれば、レーザーが印刷面側から照射され分割部が形成されても、電子線が照射されて樹脂シートの樹脂材料にラジカルが形成され、架橋反応によって網目状構造の樹脂材料となった樹脂シートを用いることで、樹脂材料の粘性が高められ、樹脂シートの印刷面上への溶け拡がりを抑制することができ、外観品質を向上させることができる。
〔適用例6〕上述の適用例において、前記画像の印刷は、インクジェット法によることを特徴とする。
上述の適用例によれば、印刷色、印刷画像などの印刷内容の切り替えが容易に行えるため、多品種少量の印刷物を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る印刷物の製造方法を示すフローチャート、図2は、図1に示すフローチャートにより印刷物を製造する装置の概略構成図、である。
図1は、第1実施形態に係る印刷物の製造方法を示すフローチャート、図2は、図1に示すフローチャートにより印刷物を製造する装置の概略構成図、である。
(ラベルシート準備工程)
図2(a)に示すラベル製造装置1000(以下、製造装置1000という)によって印刷加工される材料を準備するラベルシート準備工程(S1)から開始される。ラベルシート準備工程(S1)では、図2(a)に示すA部の拡大断面図である図2(b)に示すように、樹脂シート10と、粘着剤20と、剥離シート30と、が積層された連続体として形成されたラベルシート100が準備される。そしてラベルシート100は、図2(a)に示す製造装置1000に備える搬送手段1100の材料送出手段1110aにロール状にラベルシート100が装着される。
図2(a)に示すラベル製造装置1000(以下、製造装置1000という)によって印刷加工される材料を準備するラベルシート準備工程(S1)から開始される。ラベルシート準備工程(S1)では、図2(a)に示すA部の拡大断面図である図2(b)に示すように、樹脂シート10と、粘着剤20と、剥離シート30と、が積層された連続体として形成されたラベルシート100が準備される。そしてラベルシート100は、図2(a)に示す製造装置1000に備える搬送手段1100の材料送出手段1110aにロール状にラベルシート100が装着される。
樹脂シート10は、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタラート樹脂などをシート状に成形し、得ることができるが、特にこれに限定されない。後述する印刷および分割切断が可能な樹脂材料であればよい。なお、本実施形態ではポリプロピレンを例示し、説明する。
粘着剤20は、特に限定はなく、樹脂シート10との粘着力、ラベル貼付対象物との粘着力、などの要求品質によって適宜、設定される。また、剥離シート30も、粘着剤20との粘着力などの要求品質によって適宜、設定されるが、剥離層、目止め層、そして基材の積層シートが一般的に用いられる。剥離層は、粘着剤20が接する層であり、シリコーン樹脂が好適に用いられる。目止め層は、剥離層の薬剤が基材への浸透を防止し、クレーコート、あるいはPVA(ポリビニルアルコール)が用いられる。基材には、上質紙、グラシン紙などが用いられている。
(電子線照射工程)
ラベルシート準備工程(S1)で材料送出手段1110aに取り付けられた樹脂シート10は、搬送手段1100に備える第1搬送ローラー1120aにより、テーブル1130上に搬送される。そして、図2(a)に示す製造装置1000に備える電子線照射装置1200によって、電子線Erがラベルシート100に照射される電子線照射工程(S2)が実行される。電子線照射工程(S2)では、ラベルシート100をテーブル1130上で搬送させながら電子線照射装置1200から所定の線量の電子線Erを樹脂シート10に対して照射する。電子線の条件としては、例えば表面吸収線量として30kGy程度の電子線Erが樹脂シート10の粘着剤20の塗布面10bとは反対の面10a側から照射される。
ラベルシート準備工程(S1)で材料送出手段1110aに取り付けられた樹脂シート10は、搬送手段1100に備える第1搬送ローラー1120aにより、テーブル1130上に搬送される。そして、図2(a)に示す製造装置1000に備える電子線照射装置1200によって、電子線Erがラベルシート100に照射される電子線照射工程(S2)が実行される。電子線照射工程(S2)では、ラベルシート100をテーブル1130上で搬送させながら電子線照射装置1200から所定の線量の電子線Erを樹脂シート10に対して照射する。電子線の条件としては、例えば表面吸収線量として30kGy程度の電子線Erが樹脂シート10の粘着剤20の塗布面10bとは反対の面10a側から照射される。
樹脂シート10は、上述したように本実施形態ではポリプロピレン樹脂製であることから、電子線Erが照射されることによりラジカルが発生し、架橋反応が進行することで網目状構造の高分子材となる。これにより、後述する分割切断工程における切断手段として用いるレーザーによる熔融痕の低減を図ることができる。
(印刷工程)
電子線照射工程(S2)を通過したラベルシート100は、次に印刷工程(S3)に移行される。印刷工程(S3)は、反対の面10a(以下、印刷面10aという)に、本実施形態に係る製造装置1000では、図3(a)に示すように、インクジェット印刷装置1300(以下、印刷装置1300という)において画像データに基づきラベル形状領域10c内に画像Prが印刷される。
電子線照射工程(S2)を通過したラベルシート100は、次に印刷工程(S3)に移行される。印刷工程(S3)は、反対の面10a(以下、印刷面10aという)に、本実施形態に係る製造装置1000では、図3(a)に示すように、インクジェット印刷装置1300(以下、印刷装置1300という)において画像データに基づきラベル形状領域10c内に画像Prが印刷される。
印刷工程(S3)は、本実施形態に係る製造装置1000ではインクジェット法による印刷装置1300を備えることにより、ラベルシート100の搬送を停止させずに印刷が可能となり、また、印刷データの切り替え、実行が容易に行える。しかし、インクジェット印刷に限定されず、例えば、オフセット印刷、スクリーン印刷、などであってもよい。
(分割切断工程)
印刷工程(S3)を経て画像Prが印刷されたラベルシート100は、次の分割切断工程(S4)に移行される。分割切断工程(S4)では、図3(a)および図3(c)に示すように、ラベル形状領域10cを切り出すための樹脂シート10と粘着剤20と、に分割部110aを形成し、ラベル個片40を形成する工程である。分割部110aは、図2(a)に示すレーザー照射装置1400において照射されるレーザーLによって形成される。レーザーLとしては出力約177W程度の炭酸ガスレーザーが好適に用いられる。
印刷工程(S3)を経て画像Prが印刷されたラベルシート100は、次の分割切断工程(S4)に移行される。分割切断工程(S4)では、図3(a)および図3(c)に示すように、ラベル形状領域10cを切り出すための樹脂シート10と粘着剤20と、に分割部110aを形成し、ラベル個片40を形成する工程である。分割部110aは、図2(a)に示すレーザー照射装置1400において照射されるレーザーLによって形成される。レーザーLとしては出力約177W程度の炭酸ガスレーザーが好適に用いられる。
レーザーLは、レーザー照射装置1400に備える図示しないレーザー発振部から発振され、発信されたレーザーLを反射させて所定の位置に照射させるガルバノミラーを駆動させて走査速度約3000mm/秒で走査させて分割部110aのプロファイルデータに基づく所定の照射位置に照射される。そして、照射されたレーザーLは、樹脂シート10および粘着剤20を熔融、および一部を蒸散させ、分割部110aが形成される。図4はレーザー照射装置1400からのレーザーLによって分割部110aが形成される状態を説明する概念図である。
先ず図4(a)に示すように、ラベルシート100の樹脂シート10における印刷面10aに向けてレーザーLが照射され、印刷面10aの表面から徐々にレーザーLのエネルギーによって熔融が開始され、分割部100aの成形過程における熔融部110a´が形成される。このとき、樹脂シート10の樹脂材料は熔融されることによって粘性が低下し、流動性が付与される。そして、レーザーLの外縁の印刷面10a上に初期隆起部Bu´が形成され始める。
レーザーLは、ラベル形状領域10cを切り出す分割部110aの形状に沿って、ラベルシート100と相対的な移動軌跡Trに沿って照射されることで、ラベル形状領域10cの外縁、および熔融部110a´の印刷面10a上の外周縁部に沿って初期隆起部Bu´が形成される。
そして図4(b)に示すように、熔融部110a´が深く形成されるに従って、熔融した樹脂材料が印刷面10a側に流動し初期隆起部Bu´は徐々に大きく形成、隆起してくる。そして図4(c)に示すように粘着剤20がレーザーLによって分割され、分割部110aが形成されて分割切断工程(S4)が終了する。
図5は隆起部Buの形成状態を模式的に説明する拡大断面図である。図5に示すように、レーザーLが照射されることにより樹脂シート10の熔融部110a´の領域にあった樹脂は熔融し、流動性が与えられる。そして、図示する矢印で示す流動経路Sのように、熔融部110a´の側壁に沿って印刷面10a側に流出し、外気により冷却されて流動性が失われ固体の樹脂となる。これが、レーザーLの照射の進行によって繰り返され、隆起部Buが形成される。
本実施形態に係るラベルシート100は、上述したように分割切断工程(S4)の前に、電子線照射工程(S2)を備えており、所定の線量の電子線Erが照射されている。この電子線照射工程(S2)において、ポリプロピレン樹脂製の樹脂シート10にはラジカルが発生し、架橋反応によって網目状構造に変化している。すなわち、網目状構造となることで、レーザーLの熱によって熔融した樹脂分の粘性は、電子線Erが照射されていない場合と比較して高い粘動性を備える材料に変化している。
この電子線Er照射の有無による分割切断工程(S4)での状態の差は、図5に示す隆起部Buと、隆起部BuPと、の違いとして現れる。ここで、隆起部BuPは、電子線Erが照射されていない、すなわち電子線照射工程(S2)を備えない工程を経た樹脂シート10´に形成される隆起部を示す。
図5に示すように、本実施形態に示す電子線Erが照射された樹脂シート10では、レーザーLによって熔融され流動性が付与されるが、高い粘動性を有するため、隆起部Buを図示の上方向となる矢印S1方向へ隆起するように流動する。しかし、電子線Erが照射されていない樹脂シート10´では、電子線Erが照射された樹脂シート10より低い粘動性となり、印刷面10aの面に沿うように矢印SP方向、すなわち印刷面10aの平面視において広がるように流動する。そのため、熔融部110a´あるいは分割部110a境界からの隆起部Buの平面視の広がりをα、隆起部BuPの平面視の広がりをβ、とすると、
β>α
となる。
β>α
となる。
例えば樹脂シート10,10´が透明シートであると、隆起部Bu,BuPは熔融し凝固した部位であり、白濁化し透明性を著しく損なってしまう。すなわち、図3(c)あるいは図4(c)に示すラベル個片40の外縁部に白濁部が帯状に形成され、ラベル個片40の外観を損ねるこことなる。しかし、本実施形態に係るラベルシート100では、白濁する隆起部Buの広がりαは、電子線Erの照射によって樹脂シート10が網目状構造になることで、レーザーLによる熔融樹脂の隆起の広がりを抑制することができ、ラベル外観の低下を防ぐことができる。
また、ラベル個片40の外周縁まで印刷面10a上に印刷Prが施されている場合でも、隆起部Bu、初期隆起部Bu´では印刷Prを覆うように形成され外周縁の印刷Prの判読性を損なってしまう。しかし、この場合でも本実施形態に係るラベルシート100では、印刷Prの判読性を阻害する隆起部Buの広がりαは、電子線Erの照射によって樹脂シート10が網目状構造にすることで、レーザーLによる熔融樹脂の隆起の広がりを抑制することができ、ラベル外観の低下を防ぐことができる。
図4(c)に示すように、分割切断工程(S4)を経ることにより、剥離シート30上には分割部110aによって分割された粘着部22と、印刷シート12と、を備えるラベル個片40が形成される。また、分割部110aを有する樹脂シート11と、粘着剤21と、を備えるラベルシート110には、ラベル個片40とは分割部110aで分離可能に形成された、分離粘着部23と、分離樹脂シート部13と、を備える分離シート50も形成される。
このように、分割切断工程(S4)を終了すると、完成品としてのラベル個片40が剥離シート30上に形成されたラベルシート110を得ることができ、図2(a)に示すラベルシート巻き取り手段1110bに巻き取られる。なお、本実施形態に係るラベルシート110の製造方法では、剥離シート30上にはラベル個片40と、分離シート50と、を備える形態を説明したが、分割切断工程(S4)の後に、分離シート剥離工程が備えられていてもよい。
図6(a)は、分離シート剥離工程を含むラベル製造装置の概略構成図、図6(b)は図6(a)に示す矢印V2方向から見た外観斜視図、図6(c)は図6(b)に示すD−D´部の概略断面図、図6(d)は図6(a)に示す矢印V1方向から見た外観斜視図、図6(e)は図6(d)に示すE−E´部の概略断面図である。
図6(a)に示すように、分離シート剥離工程は分離シート剥離部2100を備えるラベル製造装置2000(以下、製造装置2000という)によって実行される。製造装置2000は、図2(a)に示す製造装置1000に、分離シート剥離部2100が付加された構成である。従って、製造装置1000と同じ構成要素には同じ符号を付し、説明は省略する。
図6(a)に示すように、分割切断工程(S4)においてレーザー照射装置1400から照射されたレーザーLによって分割部110aが形成されたラベルシート110は、分離シート剥離部2100に備える分離ローラー2100aにおいて分離シート50と、図6(e)に示すラベル個片40が剥離シート30に残った個片シート111と、に分離される。
個片シート111は、ラベルシート完成品としてラベルシート巻き取り手段1110bにロール状に巻き取られる。一方、分離ローラー2100aにおいて分離された分離シート50は搬送ローラー2100bを介して分離シート巻き取り手段2100cに巻き取られる。
図6(b),(c)に示すように、分離シート50は、ラベルシート110からラベル個片40を剥離シート30上に残して剥離シート30から分離されたものであり、分離粘着部23を備えて分離、搬送される。従って、製造装置2000によって分離シート剥離工程を実行させるためには、分離シート50は、少なくとも搬送方向に連続体となるように形成される。
図6(d),(e)に示す剥離シート30上にラベル個片40を残した個片シート111は、図示しないが、本例のラベルシート巻き取り手段1110bによってロール状になったものから、所望の大きさに切断し、シート状にしてラベル個片40を貼付する工程に送ることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態として、上述した製造装置1000によって第1実施形態に係る製造方法によって製造されたラベルシート110から得られる印刷物としてのラベル200について説明する。図7は、第2実施形態に係るラベル200を示し、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示すF−F´部の断面図である。
第2実施形態として、上述した製造装置1000によって第1実施形態に係る製造方法によって製造されたラベルシート110から得られる印刷物としてのラベル200について説明する。図7は、第2実施形態に係るラベル200を示し、(a)は外観斜視図、(b)は(a)に示すF−F´部の断面図である。
図7(a)に示すように、ラベル200は、図3に示すラベルシート110あるいは図6に示す個片シート111を、ラベル個片40を含むように剥離シート30を切断し、分離シート50を剥離、除去して得られる。ラベル200において、剥離シート30を切断し個片化された剥離紙31は、図示するようにラベル個片40より大きく切断することが好ましい。すなわち、ラベル個片40を剥離紙31から剥離する際に、ラベル個片40の剥離作業性を高めることができる。
ラベル200のラベル個片40は、上述した第1実施形態に係る製造方法によって得られることで、図4(c)に示す分割切断工程(S4)で形成される隆起部Buは、図5を用いて説明したが、図7に示すようにラベル個片40の外周縁に沿って形成される。しかし、電子線Erが照射された樹脂シート10から形成されるラベル個片40であることから、隆起部Buの残留幅、すなわち印刷面10aからの平面視の広がりαを狭くすることができ、外観低下を抑制することができる。
なお、上述した第1実施形態に係るラベル製造方法、および製造装置1000,2000、そしてその製造方法、装置によって得られるラベル200は、樹脂シート10の印刷面10aを粘着剤20が配置される面とは反対側に配置されているが、これに限定されない。例えば、粘着剤20が配置される樹脂シート10の面に印刷が施されていてもよい。この場合には、製造装置1000,2000における印刷装置1300では印刷は行われず、予め印刷され、印刷面に粘着剤が配置されたラベルシートがラベルシート準備工程(S1)で準備される。
10…樹脂シート、20…粘着剤、30…剥離シート、100…ラベルシート、1000…ラベルシート製造装置、1100…搬送手段、1200…電子線照射装置、1300…インクジェット印刷装置、1400…レーザー照射装置。
Claims (6)
- 樹脂シートに電子線を照射する電子線照射工程と、
前記樹脂シートの少なくとも一方の面に画像を印刷する印刷工程と、
前記樹脂シートにレーザーを照射し、所望の形状に分割する分割切断工程と、を含む、
ことを特徴とする印刷物の製造方法。 - 樹脂シートと、前記樹脂シートの一方の面に配置された粘着剤と、前記粘着剤を保護する剥離紙と、が積層されたラベルシートの、前記樹脂シートに電子線を照射する電子線照射工程と、
前記樹脂シートの前記一方の面とは反対の他方の面に画像を印刷する印刷工程と、
前記樹脂シートの前記他方の面にレーザーを照射し、所望の形状に分割する分割切断工程と、を含む、
ことを特徴とする印刷物の製造方法。 - 前記印刷工程は、インクジェット法によって印刷される、
ことを特徴とする請求項1および2に記載の印刷物の製造方法。 - 電子線が照射された樹脂シートの少なくとも一方の面に画像が印刷され、
前記樹脂シートは、所望の形状に分割する分割部を有し、
前記分割部がレーザーによって形成されている、
ことを特徴とする印刷物。 - 樹脂シートと、前記樹脂シートの一方の面に配置された粘着剤と、前記粘着剤を保護する剥離紙と、が積層されたラベルシートの、前記樹脂シートは電子線が照射され、
前記樹脂シートの前記一方の面とは反対の他方の面に画像が印刷され、
前記樹脂シートの前記他方の面にレーザーが照射し、所望の形状に分割する分割部が形成されている、
ことを特徴とする印刷物。 - 前記画像の印刷は、インクジェット法による、
ことを特徴とする請求項4および5に記載の印刷物。
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