JP2016199940A - 打込み確認用治具 - Google Patents
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Abstract
【課題】後施工アンカーが適正に打ち込まれているか否かを、簡単に確認することができる打込み確認用治具を提供する。
【解決手段】アンカー穴61を介して躯体60に定着した後施工アンカー50に対し、コーン部53がアンカー本体51に対し所定の位置に打ち込まれているか否かを確認するための打込み確認用治具1であって、アンカー本体51に挿入され、コーン部53に突き当てられるロッド部2と、ロッド部2を挿入方向にスライド自在に保持すると共に、アンカー本体51に突き当てられるロッド保持部3と、ロッド部2およびロッド保持部3に設けられ、ロッド保持部3の突当て端からロッド部2の突当て端までの距離を指標する指標部5と、を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】アンカー穴61を介して躯体60に定着した後施工アンカー50に対し、コーン部53がアンカー本体51に対し所定の位置に打ち込まれているか否かを確認するための打込み確認用治具1であって、アンカー本体51に挿入され、コーン部53に突き当てられるロッド部2と、ロッド部2を挿入方向にスライド自在に保持すると共に、アンカー本体51に突き当てられるロッド保持部3と、ロッド部2およびロッド保持部3に設けられ、ロッド保持部3の突当て端からロッド部2の突当て端までの距離を指標する指標部5と、を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、後施工アンカーにおいて、コーン部がアンカー本体に対し所定の位置に打ち込まれていることを確認するための打込み確認用治具に関する。
重量物を固定する後施工アンカーでは、内部コーン打込み式や本体打込み式の、いわゆる金属拡張アンカーが多用される。これらの後施工アンカーでは、打込み棒(打撃棒)を用いて、コーン部或いはアンカー本体を打ち込むことにより、後施工アンカーが躯体に定着される。そして、コーン部やアンカー本体の打ち込みにはハンマー等が用いられ、その作業は、打撃音の変化や貫入量の変化等による作業者の感覚的なものに委ねられている。
一方、作業者における感覚的な打ち込みを補完すべく、打撃棒に目盛等の目印を付したものが知られている(特許文献1参照)。この打撃棒では、目印により、心棒(コーン部に相当)の打込み深さを把握することができ、打込み深さを適正且つ一定にすることができる。
一方、作業者における感覚的な打ち込みを補完すべく、打撃棒に目盛等の目印を付したものが知られている(特許文献1参照)。この打撃棒では、目印により、心棒(コーン部に相当)の打込み深さを把握することができ、打込み深さを適正且つ一定にすることができる。
このような、従来の目印を付した打撃棒では、打撃棒自体が打込み確認用治具の機能を奏するが、作業環境によっては、目印を視認不能となる場合が生ずる。例えば、天井を吊るためにスラブ裏面に後施工アンカーを打ち込む場合(1m程度の打撃棒を用いる)や、狭いスペースに後施工アンカーを打ち込む場合では、目印が極めて視認し難くなる。また、後施工アンカーが下穴の開口部から没するように打ち込まれてしまう場合でも、目印が極めて視認し難くなる。
本発明は、後施工アンカーが適正に打ち込まれているか否かを、簡単に確認することができる打込み確認用治具を提供することを課題としている。
本発明の打込み確認用治具は、下穴を介して躯体に定着した後施工アンカーに対し、コーン部がアンカー本体に対し所定の位置に打ち込まれているか否かを確認するための打込み確認用治具であって、アンカー本体に挿入され、コーン部に突き当てられるロッド部と、ロッド部を挿入方向にスライド自在に保持すると共に、アンカー本体に突き当てられるロッド保持部と、ロッド部およびロッド保持部に設けられ、ロッド保持部の突当て端からロッド部の突当て端までの距離を指標する指標部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、ロッド保持部をアンカー本体に突き当てると共にロッド部をコーン部に突き当てると、ロッド保持部の突当て端からロッド部の突当て端までの距離が、アンカー本体に対するコーン部の相対的な打込み深さとなる。そして、この打込み深さは、指標部により確認することができる。したがって、コーン部がアンカー本体に対し所定の位置に打ち込まれているか否かを、容易に確認することができる。これにより、後施工アンカーが適正に打ち込まれているか否かを確認することができ、後施工アンカーの定着不良を有効に防止することができる。なお、この打込み確認用治具の確認対象は、内部コーン打込み式や本体打込み式等の、ロッド部がコーン部に突き当て可能な後施工アンカーとなる。
この場合、ロッド保持部を受けとして、ロッド部を挿入方向に付勢するばね部を、更に備えることが好ましい。
この構成によれば、ばね部により、ロッド部を初期位置にリセットしておくことができ、確認操作を簡単且つ連続して行うことができる。
また、ロッド保持部は、保持部本体と、保持部本体の先端側に連なりアンカー本体に突き当てられる本体突当て部と、を有し、本体突当て部の外径は、下穴の内径よりも小さく且つアンカー本体の内径より大きいことが好ましい。
この構成によれば、例えば後施工アンカーが下穴の開口部から没するように打ち込まれている場合であっても、ロッド保持部をアンカー本体に適切に突き当てることができる。したがって、アンカー本体に対するコーン部の打込み深さの確認を、精度良く行うことができる。
この場合、本体突当て部は、保持部本体に対し着脱自在に装着されると共に、呼び径の異なる複数種の後施工アンカーに対応して、外径および長さの異なる複数種のものが用意されていることが好ましい。
この構成によれば、複数種の後施工アンカーに対応する複数種の本体突当て部を、選択的に保持部本体に装着することで、呼び径の異なる複数種の後施工アンカーに対しコーン部の打込み深さを確認することができる。すなわち、複数種の本体突当て部をアタッチメントとして用意しておけば、呼び径の異なる後施工アンカーにも対応されることができる。
また、ロッド部は、ロッド保持部を軸方向に貫通しており、指標部は、ロッド部に設けたマークと、ロッド保持部の基端とで構成されていることが好ましい。
この場合、コーン部が所定の位置にある状態において、マークがロッド保持部の基端に沿うように露出することが好ましい。
この構成によれば、コーン部の打込み深さを、ロッド部に設けたマークにより視認することができる。また、マークがロッド保持部の基端から露出することで、コーン部が所定の深さ位置にあることを、確実且つ瞬時に確認することができる。
また、ロッド保持部は、軸方向に延びるスリット開口を有し、指標部は、ロッド部に設けられ、スリット開口を介して視認可能なロッド側マークと、スリット開口の開口縁部に設けた保持部側マークとで構成されていることが好ましい。
この構成によれば、ロッド側マークと保持部側マークとの位置関係により、コーン部の打込み深さを確認することができる。また、打込み確認用治具をコンパクトに形成することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係る打込み確認用治具について説明する。この打込み確認用治具は、内部コーン打込み式や本体打込み式の後施工アンカー(金属拡張アンカー)おいて、コーン部が適正に打ち込まれているか否か、すなわちアンカー本体に対するコーン部の打込み深さが適正か否かを確認するものである。なお、本体打込み式の後施工アンカーでは、コーン部に対してアンカー本体を打ち込むが、相対的な意味においてコーン部が打ち込まれるものとする。
[後施工アンカー]
ここでは先ず、打込み確認用治具の確認対象となる後施工アンカーについて簡単に説明する。
図2に示すように、後施工アンカー50は、躯体60(コンクリート躯体)に形成されアンカー穴61(下穴)に打ち込まれ、躯体60に定着されている。実施形態のアンカー穴61は、ストレート形状の下穴部62と、下穴部62の奥側に形成した拡径部63とを有している。そして、後施工アンカー50の理想的な定着状態は、後施工アンカー50の基端の位置がアンカー穴61の開口64の位置と合致し、先端の位置がアンカー穴61の穴底65の位置と合致したものとなる(図2(a)、(b)および(d)参照)。
ここでは先ず、打込み確認用治具の確認対象となる後施工アンカーについて簡単に説明する。
図2に示すように、後施工アンカー50は、躯体60(コンクリート躯体)に形成されアンカー穴61(下穴)に打ち込まれ、躯体60に定着されている。実施形態のアンカー穴61は、ストレート形状の下穴部62と、下穴部62の奥側に形成した拡径部63とを有している。そして、後施工アンカー50の理想的な定着状態は、後施工アンカー50の基端の位置がアンカー穴61の開口64の位置と合致し、先端の位置がアンカー穴61の穴底65の位置と合致したものとなる(図2(a)、(b)および(d)参照)。
内部コーン打込み式の後施工アンカー50は、先端側に拡開部52を有するアンカー本体51と、拡開部52を拡開させるコーン部53とを備えている(図2(a)〜(c)参照)。また、この後施工アンカー50では、拡開部52の先端部に位置決め部材54が装着されている。位置決め部材54は、アンカー本体51の拡開部52がアンカー穴61の拡径部63に合致するように位置決めするものであり、アンカー穴61の穴底65に突き当てられている。
図2(a)および(b)では、打ち込んだコーン部53が拡開部52の所定の位置(適正な位置)に移動し、拡開部52が拡径部63内に拡開している。この状態では、後施工アンカー50の、いわゆるクサビ効果が発揮され、後施工アンカー50は、設計強度(特に引抜き強度)で躯体60に定着される。一方、図2(c)に示すように、拡開部52が拡径部63を幾分越えた位置で拡開している場合には、拡開部52の拡開が抑えられ、コーン部53の前進も不足する。この場合の後施工アンカー50は、十分な設計強度を得られないものとなる。
図2(d)は、本体打込み式の後施工アンカー50であり、この後施工アンカー50では、アンカー本体51の拡開部52に穴底65側からコーン部53が喰い込んでいる。この場合も、コーン部53が拡開部52の所定の位置に移動し、拡開部52が拡径部63内に拡開している。このような2種類の後施工アンカー50に対し、本実施形態の打込み確認用治具1は、手持ちして使用され、アンカー本体51内におけるコーン部53の位置が適正か否か、すなわちアンカー本体51に対しコーン部53の打込み深さが適正か否かを確認し得るようになっている。なお、アンカー穴61は、拡径部63の無いものであってもよい。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る打込み確認用治具1の構造図である。同図に示すように、打込み確認用治具1は、アンカー本体51に挿入され、コーン部53に突き当てられるロッド部2と、ロッド部2を挿入方向にスライド自在に保持すると共に、アンカー本体51に突き当てられるロッド保持部3と、ロッド保持部3を受けとして、ロッド部2を挿入方向に付勢するばね部4と、を備えている。また、打込み確認用治具1は、ロッド部2およびロッド保持部3に設けられ、ロッド保持部3の突当て端からロッド部2の突当て端までの距離を指標する指標部5を、備えている。
図1は、第1実施形態に係る打込み確認用治具1の構造図である。同図に示すように、打込み確認用治具1は、アンカー本体51に挿入され、コーン部53に突き当てられるロッド部2と、ロッド部2を挿入方向にスライド自在に保持すると共に、アンカー本体51に突き当てられるロッド保持部3と、ロッド保持部3を受けとして、ロッド部2を挿入方向に付勢するばね部4と、を備えている。また、打込み確認用治具1は、ロッド部2およびロッド保持部3に設けられ、ロッド保持部3の突当て端からロッド部2の突当て端までの距離を指標する指標部5を、備えている。
ロッド部2、ロッド保持部3およびばね部4は、ステンレスやスチール、或いは樹脂で形成されている。作業者は、ロッド保持部3の部分でこの打込み確認用治具1を手持ちし、確認作業では、ロッド部2の先端部をアンカー本体51に挿入してコーン部53に突き当て、さらにロッド保持部3の先端をアンカー本体51に突き当てるようにする(詳細は後述する)。
ロッド部2は、ロッド保持部3を軸方向に貫通するように設けられている。ロッド部2は、主体を為す先端側のロッド本体11と、基端側のロッド指標部12と、ロッド本体11とロッド指標部12との間に介設したフランジ部13と、を有している。ロッド本体11とロッド指標部12とは、同径のストレート形状に形成されており、ロッド本体11、ロッド指標部12およびフランジ部13は、一体に形成されている。
ロッド本体11は、軸方向においてロッド保持部3にスライド自在に保持されている。また、ロッド本体11の径は、アンカー本体51に挿入できるように、アンカー本体51の内径よりも小さい径に形成されている。そして、ロッド本体11の先端により、コーン部53に突き当てられるロッド部2の突当て端が構成されている。ロッド本体11の先端側は、ロッド保持部3から大きく突出しており、コーン部53に突き当てられる先端は、面取り形状に形成されている。
ロッド指標部12は、ロッド部2において指標部5のマーク15を形成した部位であり、マーク15は、ロッド指標部12の軸方向の中間部において、環状の溝として形成されている。また、ロッド指標部12の基端側は、ロッド保持部3の基端から突出している。詳細は後述するが、ロッド部2をコーン部53に突き当て且つロッド保持部3をアンカー本体51に突き当てると、ロッド保持部3に対しロッド部2が相対的に後退し、ロッド指標部12のマーク15がロッド保持部3の基端3aから露出する(視認可能)。なお、マーク15は、環状の着色部(赤、黄、青等)であってもよいし、環状のシール(赤、黄、青等)であってもよい。
フランジ部13は、ばね部4が当接される部位であり、ロッド保持部3を受けとして突き当てられたばね部4により、挿入方向(軸方向の先方)に付勢されている。また、ばね部4に付勢されたフランジ部13は、後述するロッド保持部3のストッパー段部29に突き当てられ、この状態が、ロッド部2のロッド保持部3に対する初期位置となる。この初期位置にあるロッド部2は、その先端側がロッド保持部3から大きく突出している。すなわち、ロッド部2をコーン部53に突き当て且つロッド保持部3をアンカー本体51に突き当てる確認操作では、ロッド保持部3に対しロッド部2の先端側が、初期位置から相対的に引き込まれることになる。
ロッド保持部3は、段付きの円筒状に形成されており、保持部本体21と、保持部本体21の先端側に連なりアンカー本体51に突き当てられる本体突当て部22と、を有している。また、保持部本体21は、ロッド部2をスライド自在に支持すると共にばね部4を組み込んだロッド支持部24と、ロッド支持部24の基端部に螺合したキャップ部25と、を有している。この場合、キャップ部25が最も太径に形成され、ロッド支持部24および本体突当て部22の順で細径に形成されている。また、このロッド支持部24と本体突当て部22とは、一体に形成されている。
本体突当て部22は、コーン部53(の基端)に突き当てられる部位であり、ロッド支持部24の先端から延在している。すなわち、本体突当て部22の先端により、ロッド保持部3の突当て端が構成されている。本体突当て部22の外径は、下穴部62の内径よりも小さく且つアンカー本体51の内径より大きく形成されている。これにより、アンカー本体51が、アンカー穴61の開口64から没するように打ち込まれていても、本体突当て部22をアンカー本体51に適切に突き当て得るようになっている。
ロッド支持部24の内部には、上記のロッド本体11をスライド自在に支持するスライド孔部27と、スライド孔部27に連なる基端側のばね収容部28と、が形成されている。また、ロッド支持部24の内部には、太径のばね収容部28と細径のスライド孔部27との境界を為すストッパー段部29が形成されている。ばね収容部28は、ロッド部2のフランジ部13より幾分太径に形成されており、フランジ部13は、このばね収容部28内を移動する。
ばね収容部28には、一端をキャップ部25に他端をフランジ部13に突き当てるようにして、ばね部4が収容されている。ばね部4の付勢力により、フランジ部13がストッパー段部29に当接されている状態が、上記のロッド部2における初期位置となる。また、ロッド支持部24の基端部外周面には、キャップ部25を取り付けるための雄ねじが形成されている。
キャップ部25は、ロッド部2が貫通する端壁部25aと、端壁部25aから延び内側に雌ねじを形成した周壁部25bと、で一体に形成されている。キャップ部25の雌ねじをロッド支持部24の雄ねじに螺合することにより、キャップ部25がロッド支持部24に取り付けられている。この状態で、キャップ部25は、ばね部4を圧縮するようにしてこれを受けている。
ばね部4は、圧縮のコイルばねで構成されている。ばね収容部28内において、ばね部4の一方の端部は、キャップ部25の内側に当接し、他方の端部は、ロッド部2のフランジ部13に当接している。ロッド部2をコーン部53に突き当て且つロッド保持部3をアンカー本体51に突き当てる確認操作では、ロッド部2がばね部4に抗して基端側にスライド移動(後退)する。
ここで、アンカー本体51に対するコーン部53の打込み深さが適正であると、ロッド部2に形成したマーク15が、ロッド保持部3(キャップ部25)の基端3aから露出する(図2(b)および(d)参照)。より具体的には、コーン部53の打込み深さが適正であると、マーク15の位置とロッド保持部3の基端3aの位置とが揃うことになる。すなわち、環状のマーク15が、ロッド保持部3の基端3a(基端面)に沿うように露出する。これにより、マーク15が視認可能となり、コーン部53の打込み深さが適正であることが確認される。
一方、コーン部53の打込み深さが不足していると、マーク15の位置がロッド保持部3の基端から離れた状態となる(図2(c)参照)。なお、特に図示しないが、図2(d)の後施工アンカー50では、マーク15がロッド保持部3内に隠ぺいされ、露出することがない。このように、第1実施形態の指標部5は、ロッド部2に設けたマーク15と、ロッド保持部3の基端3aとで構成されている。
[使用方法]
ここで、図2を参照して、打込み確認用治具1の使用方法について簡単に説明する。初期状態の打込み確認用治具1は、ロッド部2が初期位置にあり、ロッド部2の先端側がロッド保持部3から大きく突出している(図2(a)参照)。確認操作では、先ずロッド部2をアンカー本体51に挿入してコーン部53に突き当てる。続いて、ロッド保持部3をアンカー本体51に突き当てる。ロッド保持部3をアンカー本体51に突き当てると、ロッド部2は、ロッド保持部3に対し相対的に後退する(図2(b)および(d)参照)。
ここで、図2を参照して、打込み確認用治具1の使用方法について簡単に説明する。初期状態の打込み確認用治具1は、ロッド部2が初期位置にあり、ロッド部2の先端側がロッド保持部3から大きく突出している(図2(a)参照)。確認操作では、先ずロッド部2をアンカー本体51に挿入してコーン部53に突き当てる。続いて、ロッド保持部3をアンカー本体51に突き当てる。ロッド保持部3をアンカー本体51に突き当てると、ロッド部2は、ロッド保持部3に対し相対的に後退する(図2(b)および(d)参照)。
ここで、コーン部53の打込み深さが適正であると、ロッド保持部3の基端3aにマーク15が現れる。すなわち、ロッド保持部3の基端3aに、ロッド部2のマーク15が沿うように露出する。これにより、マーク15が明確に視認され、コーン部53の打込み深さが適正であることが確認される。一方、コーン部53の打込み深さが不足していると、露出したマーク15と、ロッド保持部3の基端3aとが大きく離れる(図2(c)参照)。これにより、コーン部53の打込み深さが不足していることが確認される。また、マーク15とロッド保持部3の基端3aとの離間寸法が、コーン部53の打込み不足寸法として把握される。
以上のように、第1実施形態の打込み確認用治具1によれば、ロッド部2のマーク15とロッド保持部3の基端3aとの協働により、コーン部53の打込み深さが適正か否かを確認することができる。すなわち、ロッド部2をコーン部53に突き当て且つロッド保持部3をアンカー本体51に突き当てるだけで、コーン部53が適正に打ち込まれているか否かを確認することができる。
なお、この打込み確認用治具1は手持ちして用いられるため、ロッド保持部3の表面に滑り止め用のローレット加工を施すこと、或いはロッド保持部3を、滑り止め用の熱収縮チューブ等で覆うこと、が好ましい。
[第2実施形態]
次に、図3を参照して、第2実施形態に係る打込み確認用治具1について説明する。なお、第2実施形態の説明では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。同図に示すように、この実施形態の打込み確認用治具1では、ロッド保持部3の保持部本体21に対し、本体突当て部22が着脱自在に装着されている。また、本体突当て部22は、呼び径の異なる複数種の後施工アンカー50に対応して、外径および長さの異なる複数種のものが、アタッチメントとして用意されている。
次に、図3を参照して、第2実施形態に係る打込み確認用治具1について説明する。なお、第2実施形態の説明では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。同図に示すように、この実施形態の打込み確認用治具1では、ロッド保持部3の保持部本体21に対し、本体突当て部22が着脱自在に装着されている。また、本体突当て部22は、呼び径の異なる複数種の後施工アンカー50に対応して、外径および長さの異なる複数種のものが、アタッチメントとして用意されている。
保持部本体21の先端部には、雄ねじ部31が形成され、これに対応して、本体突当て部22の基端部には、雌ねじ部32が形成されている。雄ねじ部31に雌ねじ部32を螺合することにより、保持部本体21に本体突当て部22が装着されている。
複数種の本体突当て部22は、例えば呼び径「M10」の後施工アンカー50用(図3(b)参照)、呼び径「M12」の後施工アンカー50用(図3(c)参照)、呼び径「M16」の後施工アンカー50用(図3(d)参照)のものが用意されている。これら複数種の後施工アンカー50は、アンカー本体51およびコーン部53の径が異なるだけでなく、コーン部53の打込み深さも異なるものとなっている。そこで、複数種の本体突当て部22は、複数種の後施工アンカー50に対応して、その外径および長さが異なるものとなっている。
具体的には、「M10」用の本体突当て部22Aに対して、「M12」の本体突当て部22Bは、太く且つ短く形成され、「M12」用の本体突当て部22Bに対して、「M16」の本体突当て部22Cは、太く且つ短く形成されている。そして、これら本体突当て部22の長さは、コーン部53の打込み深さが適正な場合に、ロッド保持部3の基端3aにロッド部2のマーク15が沿うように露出する、設定となっている。
以上のように、第2実施形態の打込み確認用治具1によれば、外径および長さの異なる複数種の本体突当て部22を、アタッチメントとして用意しておくことで、呼び径の異なる複数種の後施工アンカー50について、コーン部53が適正に打ち込まれているか否かを、簡単に確認することができる。
[第3実施形態]
次に、図4を参照して、第3実施形態に係る打込み確認用治具1について説明する。なお、第3実施形態の説明では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。同図に示すように、この実施形態の打込み確認用治具1では、ばね部4が省略されており、ロッド部2は、作業者が適宜、初期位置に突出操作するようになっている。また、第2実施形態と同様に、保持部本体21に対し本体突当て部22が着脱自在に装着されている。
次に、図4を参照して、第3実施形態に係る打込み確認用治具1について説明する。なお、第3実施形態の説明では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。同図に示すように、この実施形態の打込み確認用治具1では、ばね部4が省略されており、ロッド部2は、作業者が適宜、初期位置に突出操作するようになっている。また、第2実施形態と同様に、保持部本体21に対し本体突当て部22が着脱自在に装着されている。
このロッド部2は、フランジ部13が無く、ロッド本体11とロッド指標部12とが1本の丸棒状に連続した形態を有している。また、ロッド部2(ロッド指標部12)基端には、円板状のプッシュ部34が設けられている。プッシュ部34は、ロッド部2を初期位置に戻すためのものであり、押圧されたプッシュ部34が、ロッド保持部3の基端3aに当接された状態が、ロッド部2の初期位置となる。なお、プッシュ部34は、ロッド本体11にねじ止めされていてもよいし、ロッド本体11と一体に形成されていてもよい。
一方、ロッド保持部3は、保持部本体21とこれに装着された本体突当て部22と、を有している。この場合、保持部本体21には雌ネジ部32が形成され、本体突当て部22には雄ねじ部31が形成されており、雄ねじ部31を雌ネジ部32に螺合することにより、保持部本体21に本体突当て部22が装着されている。この保持部本体21には、キャップ部25が無く、保持部本体21の基端に上記のプッシュ部34が当接される。
また、雌ネジ部32の基部にはOリング36が装着されており、このOリング36を雌ねじ部32に螺合した雄ねじ部31により、僅かに押しつぶすようにしている。押しつぶされたOリング36は、ロッド部2の周面に接触してロッド部2に摺動抵抗を付与する。これにより、移動後のロッド部2は、その停止位置を維持する。そして、この場合も、コーン部53の打込み深さが適正な場合には、ロッド保持部3の基端3aに、ロッド部2のマーク15が沿うように露出する。
以上のように、第3実施形態の打込み確認用治具1によれば、ばね部4が省略されているため、構造を単純化することができる。また、移動後のロッド部2は、その停止位置が維持されるため、打込み確認用治具1を後施工アンカー50から取り去った状態においても、コーン部53が適正に打ち込まれているか否かを確認することができる。なお、この第3実施形態においても、第2実施形態と同様に、外径および長さの異なる複数種の本体突当て部22を、アタッチメントとして用意しておくことが好ましい。
[第4実施形態]
次に、図5を参照して、第4実施形態に係る打込み確認用治具1について説明する。なお、第4実施形態の説明では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。同図に示すように、この実施形態の打込み確認用治具1では、ロッド保持部3の基端側に指標部4が配設され、ロッド部2が、ロッド保持部3を貫通しない形態となっている。
次に、図5を参照して、第4実施形態に係る打込み確認用治具1について説明する。なお、第4実施形態の説明では、主に第1実施形態と異なる部分について説明する。同図に示すように、この実施形態の打込み確認用治具1では、ロッド保持部3の基端側に指標部4が配設され、ロッド部2が、ロッド保持部3を貫通しない形態となっている。
このロッド保持部3(保持部本体21)には、ばね収容部28に臨んで、軸方向に延びるスリット開口41が形成されている。また、ロッド保持部3の基端側外面には、スリット開口41を跨ぐように保持部側マーク42が形成されている。保持部側マーク42は、上記のマーク15と同様に、ロッド保持部3の表面に形成した溝等で構成されている。なお、保持部側マーク42の両側に目盛を付しておくことが好ましい。
一方、ロッド部2は、ロッド指標部12が無く、フランジ部13にロッド側マーク44が設けられている。ロッド側マーク44は、フランジ部13に植設した短いピン44aで構成されている。この場合、ピン44aは、スリット開口41内をスライド可能な径と、端面がロッド保持部3の表面に達する長さを有している。
この構成では、コーン部53の打込み深さが適正な場合に、ロッド保持部3の保持部側マーク42とロッド部2のロッド側マーク44と、が軸方向において一致する。すなわち、この実施形態では、上記の指標部5が、ロッド側マーク44と保持部側マーク42とで構成されている。なお、ロッド側マーク44の先端、すなわちピン44aの先端に、保持部側マーク42と同様の溝を形成することが好ましい。或いは、ピン44aの先端を目立つ色で着色しておくことが好ましい。
以上のように、第4実施形態の打込み確認用治具1によれば、ロッド部2が、ロッド保持部3を貫通しない構成であるため、打込み確認用治具1を、短くコンパクトに形成すことができる。また、ロッド側マーク44と保持部側マーク42とにより、コーン部53の打込み深さが適正か否かを簡単に確認することができると共に、コーン部53の打込み深さが不足する場合に、その不足寸法を簡単に把握することができる。
なお、第4実施形態の打込み確認用治具1において、スリット開口41を含んでロッド保持部3を薄手のカバーで覆い、このカバーの保持部側マーク42に相当する部分に小穴を形成するようにしてもよい。かかる場合には、小穴からロッド側マーク44が視認できたときに、コーン部53の打込み深さが適正であると確認することができる。
1 打込み確認用治具、2 ロッド部、3 ロッド保持部、3a 基端、4 ばね部、5 指標部、15 マーク、21 保持部本体、22 本体突当て部、31 雄ねじ部、32 雌ねじ部、41 スリット開口、42 保持部側マーク、44 ロッド側マーク、50 後施工アンカー、51 アンカー本体、53 コーン部、60 躯体、61 アンカー穴、62 下穴部、65 穴底
Claims (7)
- 下穴を介して躯体に定着した後施工アンカーに対し、コーン部がアンカー本体に対し所定の位置に打ち込まれているか否かを確認するための打込み確認用治具であって、
前記アンカー本体に挿入され、前記コーン部に突き当てられるロッド部と、
前記ロッド部を挿入方向にスライド自在に保持すると共に、前記アンカー本体に突き当てられるロッド保持部と、
前記ロッド部および前記ロッド保持部に設けられ、前記ロッド保持部の突当て端から前記ロッド部の突当て端までの距離を指標する指標部と、を備えたことを特徴とする打込み確認用治具。 - 前記ロッド保持部を受けとして、前記ロッド部を前記挿入方向に付勢するばね部を、更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の打込み確認用治具。
- 前記ロッド保持部は、保持部本体と、前記保持部本体の先端側に連なり前記アンカー本体に突き当てられる本体突当て部と、を有し、
前記本体突当て部の外径は、前記下穴の内径よりも小さく且つ前記アンカー本体の内径より大きいことを特徴とする請求項1または2に記載の打込み確認用治具。 - 前記本体突当て部は、前記保持部本体に対し着脱自在に装着されると共に、呼び径の異なる複数種の前記後施工アンカーに対応して、外径および長さの異なる複数種のものが用意されていることを特徴とする請求項3に記載の打込み確認用治具。
- 前記ロッド部は、前記ロッド保持部を軸方向に貫通しており、
前記指標部は、
前記ロッド部に設けたマークと、前記ロッド保持部の基端とで構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の打込み確認用治具。 - 前記コーン部が前記所定の位置にある状態において、前記マークが前記ロッド保持部の基端に沿うように露出することを特徴とする請求項5に記載の打込み確認用治具。
- 前記ロッド保持部は、軸方向に延びるスリット開口を有し、
前記指標部は、
前記ロッド部に設けられ、前記スリット開口を介して視認可能なロッド側マークと、前記スリット開口の開口縁部に設けた保持部側マークとで構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の打込み確認用治具。
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Citations (4)
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-
2015
- 2015-04-13 JP JP2015081556A patent/JP2016199940A/ja active Pending
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