JP2016191668A - 電気的特性測定方法、電気的特性測定装置、及び血液状態解析システム - Google Patents
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Abstract
【課題】血球成分と血漿成分を含む血液試料を用いて種々の測定・評価を行う場合において、血沈の影響を受けない精度の高い電気的測定が可能な技術を提供する。
【解決手段】少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を電気的に測定する方法であって、前記血液試料に血沈抑制剤を添加する工程を行う電気的測定方法を提供する。また、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料の電気的測定に用いられ、前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させ、非カチオン性の水溶性化合物からなる血沈抑制剤を提供する。
【選択図】図1
【解決手段】少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を電気的に測定する方法であって、前記血液試料に血沈抑制剤を添加する工程を行う電気的測定方法を提供する。また、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料の電気的測定に用いられ、前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させ、非カチオン性の水溶性化合物からなる血沈抑制剤を提供する。
【選択図】図1
Description
本技術は、電気的特性測定方法に関する。より詳しくは、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を用いて、該血液試料の電気的特性を測定する方法、電気的特性測定装置、及び血液状態解析システムに関する。
臨床的に行われる血液状態の解析方法としては、例えば、血液凝固検査がある。一般的な血液凝固検査としては、プロトロンビン時間(PT)、活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)に代表される血液凝固検査が知られている。これらの方法では、血液試料を遠心分離して得られる血漿中に含まれ、凝固反応に関与するタンパク質を分析する方法である。この分野は技術的に確立しており、医療現場におけるニーズはほぼ充足されていると見られてきた。
しかし、迅速性が要求される周術期(急性期)治療等において、患者の包括的な凝固病態を的確かつ簡便に検査したいというニーズに答えるには、前記の方法は不十分である。具体的には、例えば、人工心肺装置による体外循環を伴う心臓手術、重度外傷治療、肝臓移植手術等の大規模手術では、外科的出血だけでなく、凝固異常に起因する出血が持続することがある。それにも拘わらず、従来の凝固検査では、生体内の凝固反応において重要な役割を果たす血小板・赤血球等の細胞成分が遠心分離により除去されるため、検査結果が実際の臨床的病態と齟齬することも多い。
また、患者の凝固病態は周術期を通じて大幅に変動し、しばしば出血傾向から血栓傾向に転じることがあるが、PTやAPTTは出血傾向の検査であり、血栓傾向の高感度な検査法は未だ確立されていない。
急性期の包括的凝固検査として、血液凝固過程に伴う粘弾性変化を力学的に測定するトロンボエラストメトリーが、TEG(登録商標)やROTEM(登録商標)として欧米企業により製品化されている。しかし、これらは、(1)測定が自動化されておらず、検査結果が測定者の手技に依存する、(2)振動の影響を受けやすい、(3)品質管理(QC)手順が煩雑で、QC用試薬が高価である、(4)出力信号(トロンボエラストグラム)の解釈に熟練を要する等の理由が、十分な普及を阻む第一の原因であると考えられる。そのため、包括的凝固検査を行えば輸血不要である患者に対しても、現状ではしばしば予防的・経験的に血液製剤が使用され、感染症等のリスクが増大するだけでなく、血液製剤の浪費と医療費の増大をもたらしている。
近年、血液の凝固の程度を簡便かつ正確に評価する技術が、開発されつつある。例えば、特許文献1には、血液の誘電率から血液凝固に関する情報を取得する技術が開示されており、「一対の電極と、上記一対の電極に対して交番電圧を所定の時間間隔で印加する印加手段と、上記一対の電極間に配される血液の誘電率を測定する測定手段と、血液に働いている抗凝固剤作用が解かれた以後から上記時間間隔で測定される血液の誘電率を用いて、血液凝固系の働きの程度を解析する解析手段と、を有する血液凝固系解析装置」が記載されている。
血球成分と血漿成分を含む血液試料を用いて種々の測定・評価を行う場合、時間に伴って血球の沈降(以下「血沈」ともいう)が生じる。このように、凝固反応等の測定対象となる現象の前に、血沈が生じてしまい、正確な測定ができない場合があった。
そこで、本技術では、血球成分と血漿成分を含む血液試料を用いて種々の測定・評価を行う場合において、血沈の影響を受けない精度の高い電気的測定が可能な技術を提供することを主目的とする。
即ち、本技術では、まず、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を電気的に測定する方法であって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する工程を行う電気的測定方法を提供する。
本技術に係る電気的測定方法で用いることが可能な前記血沈抑制剤は、血沈を抑制できれば、その具体的な方法は特に限定されないが、前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させることで、血沈を抑制することができる。
前記血沈抑制剤としては、非カチオン性の水溶性化合物を用いることができる。
この場合、前記水溶性化合物としては、非カチオン性の炭水化物、多価アルコール、ポリアミノ酸などが挙げられ、より具体的には、デキストラン、ショ糖、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルデキストラン及びコラーゲンペプチドからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を用いることができる。
本技術に係る電気的測定方法では、前記血液試料の電気的特性に基づいて、前記血沈抑制剤の添加量を制御する添加量制御工程を更に行うことができる。
また、前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析工程を更に行うこともできる。
この場合、前記血液状態解析工程では、血沈の遅延の程度や血液の凝固の程度を解析することができる。
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する工程を行う電気的測定方法を提供する。
本技術に係る電気的測定方法で用いることが可能な前記血沈抑制剤は、血沈を抑制できれば、その具体的な方法は特に限定されないが、前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させることで、血沈を抑制することができる。
前記血沈抑制剤としては、非カチオン性の水溶性化合物を用いることができる。
この場合、前記水溶性化合物としては、非カチオン性の炭水化物、多価アルコール、ポリアミノ酸などが挙げられ、より具体的には、デキストラン、ショ糖、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルデキストラン及びコラーゲンペプチドからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を用いることができる。
本技術に係る電気的測定方法では、前記血液試料の電気的特性に基づいて、前記血沈抑制剤の添加量を制御する添加量制御工程を更に行うことができる。
また、前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析工程を更に行うこともできる。
この場合、前記血液状態解析工程では、血沈の遅延の程度や血液の凝固の程度を解析することができる。
本技術では、次に、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を電気的に測定する装置であって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する添加部を備える電気的測定装置を提供する。
本技術に係る電気的測定装置には、前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部を更に備えることができる。
この場合、前記血液状態解析部では、血沈の遅延の程度や血液の凝固の程度を解析することができる。
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する添加部を備える電気的測定装置を提供する。
本技術に係る電気的測定装置には、前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部を更に備えることができる。
この場合、前記血液状態解析部では、血沈の遅延の程度や血液の凝固の程度を解析することができる。
本技術では、更に、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を用いて、該血液試料の状態を解析するシステムであって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する添加部を備える電気的測定装置と、
前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部を備える血液状態解析装置と、
を有する血液状態解析システムを提供する。
本技術に係る血液状態解析システムには、前記電気的特性測定装置での測定結果および/または前記血液状態解析装置での解析結果を記憶するサーバーを備えることができる。
この場合、前記サーバーは、ネットワークを介して、前記電気的特性測定装置および/または前記血液状態解析装置と接続することができる。
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する添加部を備える電気的測定装置と、
前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部を備える血液状態解析装置と、
を有する血液状態解析システムを提供する。
本技術に係る血液状態解析システムには、前記電気的特性測定装置での測定結果および/または前記血液状態解析装置での解析結果を記憶するサーバーを備えることができる。
この場合、前記サーバーは、ネットワークを介して、前記電気的特性測定装置および/または前記血液状態解析装置と接続することができる。
本技術では、加えて、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料の電気的測定に用いられ、
前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させ、
非カチオン性の水溶性化合物からなる血沈抑制剤を提供する。
本技術に係る血沈抑制剤は、前記血液試料の電気的特性に基づく血液状態解析に悪影響がない物質である。
前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させ、
非カチオン性の水溶性化合物からなる血沈抑制剤を提供する。
本技術に係る血沈抑制剤は、前記血液試料の電気的特性に基づく血液状態解析に悪影響がない物質である。
本技術によれば、血球成分と血漿成分を含む血液試料を用いて種々の測定、評価、解析を行う場合において、血沈の影響を受けない精度の高い電気的測定が可能である。
なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本技術中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
以下、本技術を実施するための好適な形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本技術の代表的な実施形態の一例を示したものであり、これにより本技術の範囲が狭く解釈されることはない。なお、説明は以下の順序で行う。
1.電気的特性測定方法
(1)血沈抑制剤添加工程I・血沈抑制剤
(2)測定工程II
(3)添加量制御工程III
(4)血液状態解析工程IV
(5)血液試料
2.電気的特性測定装置1
(1)血沈抑制剤添加部11
(2)測定部12
(3)添加量制御部13
(4)血液状態解析部14
(5)記憶部15
3.血液状態解析システム10
(1)電気的特性測定装置1
(2)血液状態解析装置101
(3)サーバー102
(4)表示部103
(5)ユーザーインターフェース104
1.電気的特性測定方法
(1)血沈抑制剤添加工程I・血沈抑制剤
(2)測定工程II
(3)添加量制御工程III
(4)血液状態解析工程IV
(5)血液試料
2.電気的特性測定装置1
(1)血沈抑制剤添加部11
(2)測定部12
(3)添加量制御部13
(4)血液状態解析部14
(5)記憶部15
3.血液状態解析システム10
(1)電気的特性測定装置1
(2)血液状態解析装置101
(3)サーバー102
(4)表示部103
(5)ユーザーインターフェース104
1.電気的特性測定方法
図1は、本技術に係る電気的特性測定方法のフローチャートである。本技術に係る電気的特性測定方法は、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料(以下、単に「血液試料」ともいう)を電気的に測定する方法であって、血沈抑制剤添加工程I及び測定工程IIを少なくとも行う方法である。また、必要に応じて、添加量制御工程III、血液状態解析工程IVなどを行うこともできる。以下、各工程について詳細に説明する。
図1は、本技術に係る電気的特性測定方法のフローチャートである。本技術に係る電気的特性測定方法は、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料(以下、単に「血液試料」ともいう)を電気的に測定する方法であって、血沈抑制剤添加工程I及び測定工程IIを少なくとも行う方法である。また、必要に応じて、添加量制御工程III、血液状態解析工程IVなどを行うこともできる。以下、各工程について詳細に説明する。
(1)血沈抑制剤添加工程I・血沈抑制剤
血沈抑制剤添加工程Iは、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料に血沈抑制剤を添加する工程である。
血沈抑制剤添加工程Iは、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料に血沈抑制剤を添加する工程である。
血球成分と血漿成分を含む血液試料を用いて種々の測定・評価を行う場合、時間に伴って血沈が生じるため、これまでの技術では、例えば、血沈異常を感知した際に警告を発したり、測定を中止するシステムを導入したり、あるいは、撹拌等の物理的な動作を加えることで、血沈による測定異常や測定誤差などを防止していた。しかしながら、警告を発したり、測定を中止するシステムでは、血沈が異常に早い検体は測定不可能になる場合があった。また、物理的な動作を加えて血沈を抑制する方法では、物理的に検体が刺激され、例えば、血小板等が活性化し、血液凝固反応等の血液の状態変化に影響を及ぼす場合があった。
そこで、本願発明者らは、血沈による測定異常や測定誤差などを防止する技術について鋭意研究を行った。その結果、通常、血液の状態を評価・解析する場合には、血液の状態変化への影響を最低限にするために、薬剤等の添加を最小限に抑えることが技術常識であるところ、血液の状態変化への影響が低く、かつ、血沈を防止可能な物質が多々存在することを見出した。そして、測定前に、血液試料に血沈抑制剤を添加する工程を行うことで、精度の高い電気的測定を実現した。
本技術に係る電気的測定方法で用いる血沈抑制剤としては、血沈を抑制することができ、かつ、本技術の効果を損なわない物質であれば、公知の物質を1種又は2種以上、自由に選択して用いることができる。本技術の効果を損なわないとは、具体的には、例えば、電気的測定で得られる結果に基づいて血液状態を解析する場合に、解析に用いる電気的特性のパラメータに影響がないことが挙げられる。即ち、電気的測定の数値に変化がある場合でも、解析のために抽出されるパラメータに影響がなければよい。具体的には、例えば、電気的特性の急激に増加する時刻をパラメータとして解析に用いる場合、電気的特性の増加率が変化しても、増加する時刻に変化がなければ、解析への影響はないといえる。
本技術で用いる血沈抑制剤が、血沈を抑制する方法としては、例えば、血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させることで、血球成分の沈降を抑制することができる。
より具体的には、例えば、非カチオン性の水溶性化合物を挙げることができる。更に具体例としては、例えば、デキストラン、カルボキシメチルデキストラン、ショ糖等の炭水化物;ポリエチレングリコール等の多価アルコール;及びコラーゲンペプチド等のポリアミノ酸からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物を挙げることができる。なお、これらの化合物は、分子量によってその効果が変動する場合がある。例えば、デキストランの分子量としては、1000〜100000が好ましく、20000〜40000がより好ましい。また、例えば、ポリエチレングリコールの分子量としては、200〜100000が好ましく、5000〜7000がより好ましい。
血沈抑制剤の添加方法としては、本技術の効果を損なわない限り特に限定されず、公知の添加方法を1種又は2種以上、自由に用いて行うことができる。例えば、血液試料の入った容器に血沈抑制剤を注入する方法や、血沈抑制剤が入った容器に血液試料を入れる方法等を挙げることができる。
(2)測定工程II
測定工程IIは、血液試料の電気的特性を測定する工程である。本技術に係る電気的特性測定方法において、測定可能な電気的特性としては、例えば、誘電率、インピーダンス、アドミッタンス、キャパシタンス、コンダクタンス、導電率、位相角などを挙げることができる。これらの電気的特性は、下記表1に示す数式によって、互いに変換可能である。そのため、例えば、血液試料の誘電率測定の結果を用いてヘマトクリット値及び/又はヘモグロビン量を評価した評価結果は、同一の血液試料のインピーダンス測定の結果を用いた場合の評価結果と同一になる。これらの電気量や物性値の多くは複素数を用いて記述することができ、それによって変換式を簡略化することができる。
測定工程IIは、血液試料の電気的特性を測定する工程である。本技術に係る電気的特性測定方法において、測定可能な電気的特性としては、例えば、誘電率、インピーダンス、アドミッタンス、キャパシタンス、コンダクタンス、導電率、位相角などを挙げることができる。これらの電気的特性は、下記表1に示す数式によって、互いに変換可能である。そのため、例えば、血液試料の誘電率測定の結果を用いてヘマトクリット値及び/又はヘモグロビン量を評価した評価結果は、同一の血液試料のインピーダンス測定の結果を用いた場合の評価結果と同一になる。これらの電気量や物性値の多くは複素数を用いて記述することができ、それによって変換式を簡略化することができる。
測定工程IIにおいて、電気的測定を行う周波数帯域は、測定する血液試料の状態、測定目的などに応じて、適宜選択することができる。例えば、測定する電気的特性がインピーダンスである場合、血液の状態変化に応じて、下記の表2に示す周波数帯域において変化がみられる。
例えば、血液の凝固(凝血)を予測または検知を目的とする場合、周波数1kHz〜50MHzにおいてインピーダンスを測定することが好ましく、周波数3MHz〜15MHzにおいてインピーダンスを測定することがより好ましい。このように、血液試料の状態や測定目的に応じて、予め、パラメータを設定しておくことで、前記表2に示すような好ましい周波数帯域を自動的に選択可能とすることができる。
(3)添加量制御工程III
添加量制御工程IIIは、血液試料の電気的特性に基づいて、前記血沈抑制剤の添加量を制御する工程である。この添加量制御工程IIIは、本技術において必須の工程ではないが、添加量制御工程IIIを行うことにより、より精度の高い測定を行うことが可能である。
添加量制御工程IIIは、血液試料の電気的特性に基づいて、前記血沈抑制剤の添加量を制御する工程である。この添加量制御工程IIIは、本技術において必須の工程ではないが、添加量制御工程IIIを行うことにより、より精度の高い測定を行うことが可能である。
具体的には、例えば、予め測定された電気的特性に基づいて、血沈の速度を算出し、血沈速度に応じて、血沈制御剤の添加量を制御する方法が挙げられる。また、例えば、前記測定工程IIにおいて測定された電気的特性が異常値を示し、血沈異常であると推定された場合に、測定を中止し、測定された電気的特性に基づいて、血沈の速度を算出し、血沈速度に応じて、血沈制御剤の添加量を制御して、測定をやり直す方法が挙げられる。
(4)血液状態解析工程IV
血液状態解析工程IVでは、血液試料の電気的特性に基づいて、血液状態の解析が行われる。この血液状態解析工程IVは、本技術に係る電気的特性測定方法では必須ではなく、本技術に係る電気的特性測定方法で得られた測定結果に基づいて、別の解析方法等を用いて血液試料の状態を解析することも可能である。
血液状態解析工程IVでは、血液試料の電気的特性に基づいて、血液状態の解析が行われる。この血液状態解析工程IVは、本技術に係る電気的特性測定方法では必須ではなく、本技術に係る電気的特性測定方法で得られた測定結果に基づいて、別の解析方法等を用いて血液試料の状態を解析することも可能である。
本技術に係る電気的特性測定方法の血液状態解析工程IVにおいて解析することが可能な血液の状態としては、状態変化により血液の電気的特性の変化が見られる現象であれば、特に限定されず、様々な状態変化を解析及び評価することができる。例えば、血液の凝固(凝血)、フィブリン形成、フィブリン塊形成、血餅形成、血小板凝集、赤血球の連銭形成、血液の凝集、赤血球の沈降(赤沈)、血餅収縮、線溶などの溶血、フィブリノリジスなどを挙げることができる。
(5)血液試料
本技術に係る電気的特性測定方法において、測定対象とすることが可能な血液試料は、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料であれば特に限定されず、自由に選択することができる。血液試料の具体例としては、全血又はこれの希釈液、各種試薬や抗凝固処理解除剤、凝固活性化剤、抗凝固剤、血小板活性化剤及び抗血小板剤等の薬剤を添加した血液試料などを挙げることができる。
本技術に係る電気的特性測定方法において、測定対象とすることが可能な血液試料は、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料であれば特に限定されず、自由に選択することができる。血液試料の具体例としては、全血又はこれの希釈液、各種試薬や抗凝固処理解除剤、凝固活性化剤、抗凝固剤、血小板活性化剤及び抗血小板剤等の薬剤を添加した血液試料などを挙げることができる。
2.電気的特性測定装置1
図2は、本技術に係る電気的特性測定装置1の概念を模式的に示す模式概念図である。本技術に係る電気的特性測定装置1は、少なくとも、血沈抑制剤添加部11及び測定部12を備える。また、必要に応じて、添加量制御部13、血液状態解析部14、記憶部15などを備えることができる。以下、各部について詳細に説明する。
図2は、本技術に係る電気的特性測定装置1の概念を模式的に示す模式概念図である。本技術に係る電気的特性測定装置1は、少なくとも、血沈抑制剤添加部11及び測定部12を備える。また、必要に応じて、添加量制御部13、血液状態解析部14、記憶部15などを備えることができる。以下、各部について詳細に説明する。
(1)血沈抑制剤添加部11
血沈抑制剤添加部11では、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料に血沈抑制剤の添加が行われる。血沈抑制剤添加部11で行う血沈抑制剤の添加方法や血沈抑制剤の種類等の詳細は、前述した電気的特性測定方法の血沈抑制剤添加工程Iと同一である。
血沈抑制剤添加部11では、少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料に血沈抑制剤の添加が行われる。血沈抑制剤添加部11で行う血沈抑制剤の添加方法や血沈抑制剤の種類等の詳細は、前述した電気的特性測定方法の血沈抑制剤添加工程Iと同一である。
(2)測定部12
測定部12では、血液試料の電気的特性が測定される。本技術に係る電気的特性測定装置1において、測定可能な電気的特性や周波数帯域は、前述した電気的特性測定方法の測定工程IIと同一である。
測定部12では、血液試料の電気的特性が測定される。本技術に係る電気的特性測定装置1において、測定可能な電気的特性や周波数帯域は、前述した電気的特性測定方法の測定工程IIと同一である。
測定部12には、一又は複数の血液試料保持部を備えることができる。電気的特性測定装置1において、この血液試料保持部は必須ではなく、例えば、公知のカートリッジタイプの測定用容器などを設置可能な形態に、測定部12を設計することもできる。
測定部12に血液試料保持部を備える場合、該血液試料保持部の形態は、測定対象の血液試料を測定部12内に保持することができれば特に限定されず、自由な形態に設計することができる。例えば、基板上に設けた一又は複数のセルを血液試料保持部として機能させたり、一又は複数の容器を血液試料保持部として機能させたりすることができる。
一又は複数の容器を血液試料保持部として用いる場合、その形態も特に限定されず、測定対象の血液試料を保持可能であれば、円筒体、断面が多角(三角、四角あるいはそれ以上)の多角筒体、円錐体、断面が多角(三角、四角あるいはそれ以上)の多角錐体、あるいはこれらを1種又は2種以上組み合わせた形態など、血液試料の状態や測定方法などに応じて自由に設計することができる。
また、容器を構成する素材についても特に限定されず、測定対象の血液試料の状態や測定目的などに影響のない範囲で、自由に選択することができる。本技術では特に、加工成形のし易さなどの観点から、樹脂を用いて容器を構成することが好ましい。本技術において、用いることができる樹脂の種類も特に限定されず、血液試料の保持に適用可能な樹脂を、1種又は2種以上自由に選択して用いることができる。例えば、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン、アクリル、ポリサルホン、ポリテトラフルオロエチレンなどの疎水性かつ絶縁性のポリマーやコポリマー、ブレンドポリマーなどが挙げられる。本技術では、この中でも特に、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、及びポリサルホンから選ばれる一種以上の樹脂で血液試料保持部を形成することが好ましい。これらの樹脂は、血液に対して低凝固活性であるという性質を有するからである。
血液試料保持部は、血液試料を保持した状態で密封可能な構成であることが好ましい。ただし、血液試料の電気的特性を測定するのに要する時間停滞可能であって、測定に影響がなければ、気密な構成でなくてもよいものとする。
血液試料保持部への血液試料の具体的な導入及び密閉方法は特に限定されず、血液試料保持部の形態に応じて自由な方法で導入することができる。例えば、血液試料保持部に蓋部を設け、ピペットなどを用いて血液試料を導入した後に蓋部を閉じて密閉する方法や、血液試料保持部の外表面から注射針を穿入し、血液試料を注入した後、注射針の貫通部分を、グリスなどで塞ぐことで、密閉する方法などが挙げられる。
測定部12には、一又は複数の印加部を備えることができる。電気的特性測定装置1において、この印加部は必須ではなく、例えば、血液試料保持部に外部から電極を挿入できるように設計することで、外部の印加装置を用いることも可能である。
印加部は、測定を開始すべき命令を受けた時点又は電気的特性測定装置1の電源が投入された時点を開始時点として、設定される測定間隔ごとに、血液試料に対して、所定の電圧を印加する。
印加部の一部として用いる電極の数や電極を構成する素材は、本技術の効果を損なわない限り特に限定されず、自由な数の電極を自由な素材を用いて構成することができる。例えば、チタン、アルミニウム、ステンレス、白金、金、銅、黒鉛などが挙げられる。本技術では、この中でも特に、チタンを含む電気伝導性素材で電極を形成することが好ましい。チタンは、血液に対して低凝固活性であるという性質を有するためである。
測定部12では、複数の測定を行うことも可能である。複数の測定を行う方法としては、例えば、測定部12を複数備えることにより複数の測定を同時に行う方法、一つの測定部12を走査させることにより複数の測定を行う方法、血液試料保持部を移動させることにより複数の測定を行う方法、測定部12を複数備え、スイッチングにより実際に測定を行う測定部12を一又は複数選択する方法などを挙げることができる。
測定部12には、温度制御機能を備えることが好ましい。後述する実施例で示す通り、血液試料の誘電率等の電気的特性は、温度変化によって大きく異なるため、測定部12に温度制御機能を備えることで、温度変化による測定誤差を防止することができる。
(3)添加量制御部13
添加量制御部13では、血液試料の電気的特性に基づいて、前記血沈抑制剤の添加量の制御が行われる。この添加量制御部13は、本技術において必須ではないが、添加量制御部13を備えることで、より精度の高い測定を行うことが可能である。
添加量制御部13では、血液試料の電気的特性に基づいて、前記血沈抑制剤の添加量の制御が行われる。この添加量制御部13は、本技術において必須ではないが、添加量制御部13を備えることで、より精度の高い測定を行うことが可能である。
添加量制御部13が行う具体的な制御方法等は、前述した電気的特性測定方法の添加量制御工程IIIと同一である。
(4)血液状態解析部14
血液状態解析部14では、血液試料の電気的特性に基づいて、血液状態の解析が行われる。この血液状態解析部14は、本技術に係る電気的特性測定装置1では必須ではなく、本技術に係る電気的特性測定装置1で得られた測定結果に基づいて、外部の解析装置等を用いて血液試料の状態を解析することも可能である。
血液状態解析部14では、血液試料の電気的特性に基づいて、血液状態の解析が行われる。この血液状態解析部14は、本技術に係る電気的特性測定装置1では必須ではなく、本技術に係る電気的特性測定装置1で得られた測定結果に基づいて、外部の解析装置等を用いて血液試料の状態を解析することも可能である。
本技術に係る電気的特性測定装置1の血液状態解析部14において解析することが可能な血液の状態としては、前述した電気的特性測定方法の血液状態解析工程IVと同一である。
(5)記憶部15
本技術に係る電気的特性測定装置1には、血沈抑制剤添加部11で添加した血沈抑制剤の添加量、血液状態解析部14で解析された各解析結果、測定部12で測定された測定結果などを記憶する記憶部15を備えることができる。本技術に係る電気的特性測定装置1において、記憶部15は必須ではなく、外部の記憶装置を接続して、各結果を記憶することも可能である。
本技術に係る電気的特性測定装置1には、血沈抑制剤添加部11で添加した血沈抑制剤の添加量、血液状態解析部14で解析された各解析結果、測定部12で測定された測定結果などを記憶する記憶部15を備えることができる。本技術に係る電気的特性測定装置1において、記憶部15は必須ではなく、外部の記憶装置を接続して、各結果を記憶することも可能である。
本技術に係る電気的特性測定装置1において、記憶部15は、各部ごとに、それぞれ別々に設けても良いし、一つの記憶部15に、各部で得られる各種結果を記憶させるように設計することも可能である。
3.血液状態解析システム10
図3は、本技術に係る血液状態解析システム10の概念を模式的に示す模式概念図である。本技術に係る血液状態解析システム10は、大別して、電気的特性測定装置1と、血液状態解析装置101と、を少なくとも備える。また、必要に応じて、サーバー102、表示部103、ユーザーインターフェース104などを備えることもできる。以下、各部について詳細に説明する。
図3は、本技術に係る血液状態解析システム10の概念を模式的に示す模式概念図である。本技術に係る血液状態解析システム10は、大別して、電気的特性測定装置1と、血液状態解析装置101と、を少なくとも備える。また、必要に応じて、サーバー102、表示部103、ユーザーインターフェース104などを備えることもできる。以下、各部について詳細に説明する。
(1)電気的特性測定装置1
少なくとも、血沈抑制剤添加部11及び測定部12を備える。また、必要に応じて、添加量制御部13などを備えることができる。なお、電気的特性測定装置1に備える各部は、前述した電気的特性測定装置1の詳細と同一であるため、ここでは説明を割愛する。
少なくとも、血沈抑制剤添加部11及び測定部12を備える。また、必要に応じて、添加量制御部13などを備えることができる。なお、電気的特性測定装置1に備える各部は、前述した電気的特性測定装置1の詳細と同一であるため、ここでは説明を割愛する。
(2)血液状態解析装置101
血液状態解析装置101は、前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部14を備える。なお、血液状態解析部14は、前述した電気的特性測定装置1の血液状態解析部14と同一であるため、ここでは説明を割愛する。
血液状態解析装置101は、前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部14を備える。なお、血液状態解析部14は、前述した電気的特性測定装置1の血液状態解析部14と同一であるため、ここでは説明を割愛する。
(3)サーバー102
サーバー102には、電気的特性測定装置1での測定結果及び/又は血液状態解析装置101での解析結果を記憶する記憶部15を備える。記憶部15の詳細は、前述した電気的特性測定装置1における記憶部15と同一である。
サーバー102には、電気的特性測定装置1での測定結果及び/又は血液状態解析装置101での解析結果を記憶する記憶部15を備える。記憶部15の詳細は、前述した電気的特性測定装置1における記憶部15と同一である。
(4)表示部103
表示部103では、電気的特性測定装置1での測定結果及び/又は血液状態解析装置101での解析結果などが表示される。表示部103は、表示するデータや結果毎に、複数設けることも可能であるが、一つの表示部103に、全てのデータや結果を表示することも可能である。表示部103は、後述するユーザーインターフェース104等と共に、端末装置Tとして配設することができる。
表示部103では、電気的特性測定装置1での測定結果及び/又は血液状態解析装置101での解析結果などが表示される。表示部103は、表示するデータや結果毎に、複数設けることも可能であるが、一つの表示部103に、全てのデータや結果を表示することも可能である。表示部103は、後述するユーザーインターフェース104等と共に、端末装置Tとして配設することができる。
(5)ユーザーインターフェース104
ユーザーインターフェース104は、ユーザーが操作するための部位である。ユーザーは、ユーザーインターフェース104を通じて、本技術に係る血液状態解析システム10の各部にアクセスすることができる。
ユーザーインターフェース104は、ユーザーが操作するための部位である。ユーザーは、ユーザーインターフェース104を通じて、本技術に係る血液状態解析システム10の各部にアクセスすることができる。
以上説明した本技術に係る血液状態解析システム10では、電気的特性測定装置1、血液状態解析装置101、サーバー102、表示部103及びユーザーインターフェース104がそれぞれネットワークを介して接続されていてもよい。
以下、実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例は、本発明の代表的な実施例の一例を示したものであり、これにより本発明の範囲が狭く解釈されることはない。
<実験例1>
実験例1では、血液試料の電気的特性を測定する際に、血沈抑制効果のある化合物を用いた場合と、血沈抑制効果のない化合物を用いた場合で、電気的特性の測定結果の違いを検証した。本実験では、電気的特性の一例として、誘電率を用いた。また、試料としては、健常者の全血を用いた。なお、血沈抑制効果のみを調べるために、凝固防止剤としてクエン酸が添加されている血液試料に、凝固解除剤を添加せずに測定を行った。
実験例1では、血液試料の電気的特性を測定する際に、血沈抑制効果のある化合物を用いた場合と、血沈抑制効果のない化合物を用いた場合で、電気的特性の測定結果の違いを検証した。本実験では、電気的特性の一例として、誘電率を用いた。また、試料としては、健常者の全血を用いた。なお、血沈抑制効果のみを調べるために、凝固防止剤としてクエン酸が添加されている血液試料に、凝固解除剤を添加せずに測定を行った。
[血沈異常検体の調整]
健常者の血液を500Gで5分間遠心分離し、血漿成分を採取した。採取した血漿成分0.8mLを、健常者血液2mLに加えることで、血沈異常検体を調製した。
健常者の血液を500Gで5分間遠心分離し、血漿成分を採取した。採取した血漿成分0.8mLを、健常者血液2mLに加えることで、血沈異常検体を調製した。
[実施例1]
PBSに血沈抑制剤の一例としてポリエチレングリコール6000を10%w/vの濃度で溶かし、この血沈抑制剤を含むPBSを、前記で調製した血沈異常検体に、10%量で添加し、実施例2の検体を調製した。
PBSに血沈抑制剤の一例としてポリエチレングリコール6000を10%w/vの濃度で溶かし、この血沈抑制剤を含むPBSを、前記で調製した血沈異常検体に、10%量で添加し、実施例2の検体を調製した。
[実施例2]
血沈抑制剤の一例として、コラーゲンペプチドを用いた以外は、実施例1と同様の方法で、実施例2の検体を調製した。
血沈抑制剤の一例として、コラーゲンペプチドを用いた以外は、実施例1と同様の方法で、実施例2の検体を調製した。
[比較例1]
血沈抑制効果を有さない化合物の一例として、ポリビニルピロリドン(K−90)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、比較例1の検体を調製した。
血沈抑制効果を有さない化合物の一例として、ポリビニルピロリドン(K−90)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、比較例1の検体を調製した。
[比較例2]
血沈抑制効果を有さない化合物の一例として、カチオン性化合物であるDEAE−デキストランを用いた以外は、実施例1と同様の方法で、比較例2の検体を調製した。
血沈抑制効果を有さない化合物の一例として、カチオン性化合物であるDEAE−デキストランを用いた以外は、実施例1と同様の方法で、比較例2の検体を調製した。
[コントロール]
血沈抑制剤を含まないPBSを、前記で調製した血沈異常検体に、10%量で添加したものをコントロールとした。
血沈抑制剤を含まないPBSを、前記で調製した血沈異常検体に、10%量で添加したものをコントロールとした。
[電気的特性の測定]
前記で調製した実施例1、2、比較例1、2及びコントロールそれぞれ180μLについて、周波数1MHzにおける誘電率を経時的に測定した。
前記で調製した実施例1、2、比較例1、2及びコントロールそれぞれ180μLについて、周波数1MHzにおける誘電率を経時的に測定した。
[結果]
実施例1及び2の測定結果を図4に、比較例1及び2の測定結果を図5に、それぞれ示す。図4に示す通り、血沈抑制剤を添加した実施例1及び2は、コントロールに比べて、誘電率のピークの出現が遅れることが分かった。一方、血沈抑制効果を有さない化合物を添加した比較例1及び2は、コントロールに比べて、誘電率のピークの出現が早まることが分かった。
実施例1及び2の測定結果を図4に、比較例1及び2の測定結果を図5に、それぞれ示す。図4に示す通り、血沈抑制剤を添加した実施例1及び2は、コントロールに比べて、誘電率のピークの出現が遅れることが分かった。一方、血沈抑制効果を有さない化合物を添加した比較例1及び2は、コントロールに比べて、誘電率のピークの出現が早まることが分かった。
この結果から、血沈抑制剤を用いることで、無添加に比べ、約6%の血沈抑制効果があることが確認できた。
<実験例2>
実験例2では、血沈抑制効果を有する化合物であって、解析に用いる電気的特性のパラメータに影響がない化合物を用いた場合と、影響のある化合物を用いた場合で、電気的特性の測定結果の違いを検証した。本実験例では、電気的特性の一例として、誘電率を用いた。また、解析に用いる電気的特性のパラメータの一例として、血液凝固解析に用いる凝固開始を表すパラメータに着目した。なお、実験例2では、凝固防止剤としてクエン酸が添加されている血液検体に対し、血液凝固解除剤として塩化カルシウムを添加した状態で測定を行った。
実験例2では、血沈抑制効果を有する化合物であって、解析に用いる電気的特性のパラメータに影響がない化合物を用いた場合と、影響のある化合物を用いた場合で、電気的特性の測定結果の違いを検証した。本実験例では、電気的特性の一例として、誘電率を用いた。また、解析に用いる電気的特性のパラメータの一例として、血液凝固解析に用いる凝固開始を表すパラメータに着目した。なお、実験例2では、凝固防止剤としてクエン酸が添加されている血液検体に対し、血液凝固解除剤として塩化カルシウムを添加した状態で測定を行った。
[実施例3]
PBSに血沈抑制剤の一例としてカルボキシメチルデキストランを10%w/vの濃度で溶かし、このカルボキシメチルデキストランを含むPBSを、血沈速度の速い全血検体に、10%量で添加し、実施例3の検体を調製した。
PBSに血沈抑制剤の一例としてカルボキシメチルデキストランを10%w/vの濃度で溶かし、このカルボキシメチルデキストランを含むPBSを、血沈速度の速い全血検体に、10%量で添加し、実施例3の検体を調製した。
[実施例のコントロール]
血沈抑制剤を含まないPBSを、実施例3と同一の全血検体に、10%量で添加したものをコントロールとした。
血沈抑制剤を含まないPBSを、実施例3と同一の全血検体に、10%量で添加したものをコントロールとした。
[比較例3]
ベタインを10%w/vの濃度で溶かし、この血沈抑制剤を含むPBSを、前記実験例1と同様の方法で調製した血沈異常検体に、10%量で添加し、比較例3の検体を調製した。
ベタインを10%w/vの濃度で溶かし、この血沈抑制剤を含むPBSを、前記実験例1と同様の方法で調製した血沈異常検体に、10%量で添加し、比較例3の検体を調製した。
[比較例のコントロール]
血沈抑制剤を含まないPBSを、前記実験例1と同様の方法で製した血沈異常検体に、10%量で添加したものをコントロールとした。
血沈抑制剤を含まないPBSを、前記実験例1と同様の方法で製した血沈異常検体に、10%量で添加したものをコントロールとした。
[電気的特性の測定]
前記で調製した実施例3、実施例のコントロール、比較例3及び比較例のコントロールそれぞれ180μLについて、周波数1MHzにおける誘電率を経時的に測定した。
前記で調製した実施例3、実施例のコントロール、比較例3及び比較例のコントロールそれぞれ180μLについて、周波数1MHzにおける誘電率を経時的に測定した。
[結果]
実施例3の測定結果を図6に、比較例3の測定結果を図7に、それぞれ示す。図6に示す通り、カルボキシメチルデキストランを添加した実施例3は、コントロールと同様のシグナル挙動を示し、凝固が開始される時間を表すパラメータ(図6中矢印参照)から、凝固開始時間を解析することができた。一方、ベタインを添加した比較例3は、コントロールとは全く異なるシグナル挙動を示し、凝固が開始される時間を表すパラメータを抽出することができなかった。
実施例3の測定結果を図6に、比較例3の測定結果を図7に、それぞれ示す。図6に示す通り、カルボキシメチルデキストランを添加した実施例3は、コントロールと同様のシグナル挙動を示し、凝固が開始される時間を表すパラメータ(図6中矢印参照)から、凝固開始時間を解析することができた。一方、ベタインを添加した比較例3は、コントロールとは全く異なるシグナル挙動を示し、凝固が開始される時間を表すパラメータを抽出することができなかった。
この結果から、カルボキシメチルデキストランもベタインも血沈抑制効果を示すと考えられるが、カルボキシメチルデキストランについては解析に悪影響が無く、本技術の血沈抑制剤として採用可能であるが、ベタインについては解析に悪影響があるため、本技術の血沈抑制剤としては採用できないことが分かった。
なお、本技術は、以下のような構成も取ることができる。
(1)
少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を電気的に測定する方法であって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する工程を行う電気的測定方法。
(2)
前記血沈抑制剤は、前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させる(1)記載の電気的測定方法。
(3)
前記血沈抑制剤は、非カチオン性の水溶性化合物である(1)又は(2)に記載の電気的測定方法。
(4)
前記水溶性化合物は、炭水化物、多価アルコール、ポリアミノ酸からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物である(3)記載の電気的測定方法。
(5)
前記水溶性化合物は、デキストラン、ショ糖、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルデキストラン及びコラーゲンペプチドからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物である(4)記載の電気的測定方法。
(6)
前記血液試料の電気的特性に基づいて、前記血沈抑制剤の添加量を制御する添加量制御工程を更に行う(1)から(5)のいずれかに記載の電気的測定方法。
(7)
前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析工程を更に行う(1)から(6)のいずれかに記載の電気的測定方法。
(8)
前記血液状態解析工程では、血沈の遅延の程度を解析する(7)記載の電気的測定方法。
(9)
前記血液状態解析工程では、血液の凝固の程度を解析する(7)又は(8)に記載の電気的測定方法。
(10)
少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を電気的に測定する装置であって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する添加部を備える電気的測定装置。
(11)
前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部を更に備える(10)記載の電気的測定装置。
(12)
前記血液状態解析部では、血沈の遅延の程度を解析する(11)記載の電気的測定装置。
(13)
前記血液状態解析部では、血液の凝固の程度を解析する(11)又は(12)に記載の電気的測定装置。
(14)
少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を用いて、該血液試料の状態を解析するシステムであって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する添加部を備える電気的測定装置と、
前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部を備える血液状態解析装置と、
を有する血液状態解析システム。
(15)
前記電気的特性測定装置での測定結果および/または前記血液状態解析装置での解析結果を記憶するサーバーを備える(14)記載の血液状態解析システム。
(16)
前記サーバーは、ネットワークを介して、前記電気的特性測定装置および/または前記血液状態解析装置と接続されている(15)記載の血液状態解析システム。
(17)
少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料の電気的測定に用いられ、
前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させ、
非カチオン性の水溶性化合物からなる血沈抑制剤。
(18)
前記血液試料の電気的特性に基づく血液状態解析に悪影響がない(17)記載の血沈抑制剤。
(1)
少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を電気的に測定する方法であって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する工程を行う電気的測定方法。
(2)
前記血沈抑制剤は、前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させる(1)記載の電気的測定方法。
(3)
前記血沈抑制剤は、非カチオン性の水溶性化合物である(1)又は(2)に記載の電気的測定方法。
(4)
前記水溶性化合物は、炭水化物、多価アルコール、ポリアミノ酸からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物である(3)記載の電気的測定方法。
(5)
前記水溶性化合物は、デキストラン、ショ糖、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルデキストラン及びコラーゲンペプチドからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物である(4)記載の電気的測定方法。
(6)
前記血液試料の電気的特性に基づいて、前記血沈抑制剤の添加量を制御する添加量制御工程を更に行う(1)から(5)のいずれかに記載の電気的測定方法。
(7)
前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析工程を更に行う(1)から(6)のいずれかに記載の電気的測定方法。
(8)
前記血液状態解析工程では、血沈の遅延の程度を解析する(7)記載の電気的測定方法。
(9)
前記血液状態解析工程では、血液の凝固の程度を解析する(7)又は(8)に記載の電気的測定方法。
(10)
少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を電気的に測定する装置であって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する添加部を備える電気的測定装置。
(11)
前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部を更に備える(10)記載の電気的測定装置。
(12)
前記血液状態解析部では、血沈の遅延の程度を解析する(11)記載の電気的測定装置。
(13)
前記血液状態解析部では、血液の凝固の程度を解析する(11)又は(12)に記載の電気的測定装置。
(14)
少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を用いて、該血液試料の状態を解析するシステムであって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する添加部を備える電気的測定装置と、
前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部を備える血液状態解析装置と、
を有する血液状態解析システム。
(15)
前記電気的特性測定装置での測定結果および/または前記血液状態解析装置での解析結果を記憶するサーバーを備える(14)記載の血液状態解析システム。
(16)
前記サーバーは、ネットワークを介して、前記電気的特性測定装置および/または前記血液状態解析装置と接続されている(15)記載の血液状態解析システム。
(17)
少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料の電気的測定に用いられ、
前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させ、
非カチオン性の水溶性化合物からなる血沈抑制剤。
(18)
前記血液試料の電気的特性に基づく血液状態解析に悪影響がない(17)記載の血沈抑制剤。
I 血沈抑制剤添加工程
II 測定工程
III 添加量制御工程
IV 血液状態解析工程
1 電気的特性測定装置
11 血沈抑制剤添加部
12 測定部
13 添加量制御部
14 血液状態解析部
15 記憶部
10 血液状態解析システム
101 血液状態解析装置
102 サーバー
103 表示部
104 ユーザーインターフェース
II 測定工程
III 添加量制御工程
IV 血液状態解析工程
1 電気的特性測定装置
11 血沈抑制剤添加部
12 測定部
13 添加量制御部
14 血液状態解析部
15 記憶部
10 血液状態解析システム
101 血液状態解析装置
102 サーバー
103 表示部
104 ユーザーインターフェース
Claims (18)
- 少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を電気的に測定する方法であって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する工程を行う電気的測定方法。 - 前記血沈抑制剤は、前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させる請求項1記載の電気的測定方法。
- 前記血沈抑制剤は、非カチオン性の水溶性化合物である請求項1記載の電気的測定方法。
- 前記水溶性化合物は、非カチオン性の炭水化物、多価アルコール、ポリアミノ酸からなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物である請求項3記載の電気的測定方法。
- 前記水溶性化合物は、デキストラン、ショ糖、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルデキストラン及びコラーゲンペプチドからなる群より選ばれる1種又は2種以上の化合物である請求項4記載の電気的測定方法。
- 前記血液試料の電気的特性に基づいて、前記血沈抑制剤の添加量を制御する添加量制御工程を更に行う請求項1記載の電気的測定方法。
- 前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析工程を更に行う請求項1記載の電気的測定方法。
- 前記血液状態解析工程では、血沈の遅延の程度を解析する請求項7記載の電気的測定方法。
- 前記血液状態解析工程では、血液の凝固の程度を解析する請求項7記載の電気的測定方法。
- 少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を電気的に測定する装置であって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する添加部を備える電気的測定装置。 - 前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部を更に備える請求項10記載の電気的測定装置。
- 前記血液状態解析部では、血沈の遅延の程度を解析する請求項11記載の電気的測定装置。
- 前記血液状態解析部では、血液の凝固の程度を解析する請求項11記載の電気的測定装置。
- 少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料を用いて、該血液試料の状態を解析するシステムであって、
前記血液試料に血沈抑制剤を添加する添加部を備える電気的測定装置と、
前記血液試料の電気的特性に基づいて、血液の状態を解析する血液状態解析部を備える血液状態解析装置と、
を有する血液状態解析システム。 - 前記電気的特性測定装置での測定結果および/または前記血液状態解析装置での解析結果を記憶するサーバーを備える請求項14記載の血液状態解析システム。
- 前記サーバーは、ネットワークを介して、前記電気的特性測定装置および/または前記血液状態解析装置と接続されている請求項15記載の血液状態解析システム。
- 少なくとも血球成分と血漿成分とを含む血液試料の電気的測定に用いられ、
前記血漿成分の比重及び/又は粘度を増加させ、
非カチオン性の水溶性化合物からなる血沈抑制剤。 - 前記血液試料の電気的特性に基づく血液状態解析に悪影響がない請求項17記載の血沈抑制剤。
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