JP2016183218A - ゴム組成物およびタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
(a)所定のスチレンブタジエンゴム1、(b)所定のスチレンブタジエンゴム2、および(c)所定のハイシスブタジエンゴムを含むゴム成分100質量部、所定量のシリカ、式(I):
で表されるシランカップリング剤1、ならびに3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシラン(シランカップリング剤2)を含むゴム組成物であって、SBR1、シリカおよびシランカップリング剤2を含むMB1、ならびにSBR2、シリカおよびシランカップリング剤1を含むMB2を用いて得られるゴム組成物、およびそのゴム組成物により構成されたトレッドを有するタイヤ。
【選択図】なし
Description
[1](a)スチレン含量が27質量%以下、好ましくは5〜26質量%、より好ましくは7〜26質量%であり、ブタジエン部におけるビニル結合量が50%以上、好ましくは54〜70%、より好ましくは58〜66%であるスチレンブタジエンゴム1(SBR1)、(b)スチレン含量が35質量%以上、好ましくは38〜50質量%、より好ましくは38〜45質量%であり、ブタジエン部におけるビニル結合量が45%以下、好ましくは20〜41%、より好ましくは25〜41%であるスチレンブタジエンゴム2(SBR2)、および(c)シス1,4結合含有率が90%以上、好ましくは95%以上のハイシスブタジエンゴムを含むゴム成分100質量部、
シリカ15〜150質量部、好ましくは45〜120質量部、より好ましくは50〜110質量部、
式(I)で表されるシランカップリング剤1、および
3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシラン(シランカップリング剤2)
を含むゴム組成物であって、SBR1、シリカおよびシランカップリング剤2を含むマスターバッチ1、ならびにSBR2、シリカおよびシランカップリング剤1を含むマスターバッチ2を用いて得られるゴム組成物
[3]上記[1]または[2]記載のゴム組成物により構成されたトレッドを有するタイヤ
に関する。
ゴム成分としてのSBR1、シリカ、シランカップリング剤2を必要に応じてオイルと共に混練りし、マスターバッチ1を得る。マスターバッチ1の混練方法は、特に限定されず、バンバリーミキサー、オープンロールなどの一般的なゴム工業で使用される混練機を使用することができる。
ゴム成分としてのSBR2、シリカ、シランカップリング剤1を必要に応じてオイルと共に混練りし、マスターバッチ2を得る。マスターバッチ2の混練方法は、特に限定されず、バンバリーミキサー、オープンロールなどの一般的なゴム工業で使用される混練機を使用することができる。
工程1において得られたマスターバッチ1と、工程2において得られたマスターバッチ2と、その他必要に応じて各種材料を合わせて混練りし、混練物を得る。カーボンブラック、酸化亜鉛、ステアリン酸、老化防止剤およびワックスなどの材料は、工程1または工程2に加えるよりも、カップリング剤とシリカとの反応を阻害しないという点から工程3に加えることが好ましい。工程3の混練方法は、特に限定されず、バンバリーミキサー、オープンロールなどの一般的なゴム工業で使用される混練機を使用することができる。
工程3において得られた混練物に、加硫剤や加硫促進剤を、たとえばオープンロールなどゴム工業において一般的な方法で練り込み未加硫ゴム組成物を得、その後加硫する方法などにより本発明のゴム組成物を得ることができる。工程4における混練は、特に限定されず、バンバリーミキサーやニーダーなどを用いて行うことができる。
SBR1:旭化成(株)製のアサプレン(登録商標)Y031(スチレン含量:26質量%、ブタジエン部におけるビニル結合量:63%)
SBR2:日本ゼオン(株)製のNipol(登録商標)NS522(スチレン含量:39質量%、ブタジエン部におけるビニル結合量:39%、ゴム固形分100質量部に対してオイル分37.5質量部含有)
ハイシスBR:宇部興産(株)製のBR150B(シス1,4−含有率97%)
シリカ:エボニック・デグザ(Evonik Degussa)社製のULTRASIL(登録商標)VN3(N2SA:175m2/g)
カップリング剤1:モメンティブ社製のY−19084(式(I)の化合物)
カップリング剤2:モメンティブ社製のNXT(3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシラン)
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のショウブラック(ISAF、N2SA:125m2/g)
オイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスAH−24(アロマ系プロセスオイル)
酸化亜鉛:三井金属鉱業(株)製の酸化亜鉛
ステアリン酸:日油(株)製の「椿」
老化防止剤:住友化学(株)製のアンチゲン6C(N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN
硫黄:軽井沢硫黄(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーCZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーD(1,3−ジフェニルグアニジン)
<工程1>
表1および2の工程1に示す配合処方にしたがい、ゴム成分およびその他の材料を入れ、1.7Lのバンバリー型ミキサーを用いて、3分間混練りし、かつゴム温度150〜170℃の状態での混練時間を30秒確保して、マスターバッチ1(MB1)を得た。
表1および2の工程2に示す配合処方にしたがい、MB1またはゴム成分、およびその他の材料を入れ、1.7Lのバンバリー型ミキサーを用いて、3分間混練りし、かつゴム温度150〜170℃の状態での混練時間を30秒確保して、マスターバッチ2(MB2)を得た。
表1および2の工程3に示す配合処方にしたがい、マスターバッチおよびその他の材料を入れ、1.7Lのバンバリー型ミキサーを用いて、3分間混練りした混練物を得た。
工程3で得られた混練物と、表1および2の工程4に示す配合処方にしたがい、硫黄および加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて3分間練り込み、170℃で排出することにより未加硫ゴム組成物を得た。
各未加硫ゴム組成物を用いて、JIS K 6300「未加硫ゴム−物理特性−第1部:ムーニー粘度計による粘度及びスコーチタイムの求め方」に準じたムーニー粘度の測定方法にしたがい、130℃の温度条件にて、ムーニー粘度(ML1+4)を測定した。比較例1のムーニー粘度指数を100とし、下記計算式により各配合のムーニー粘度を指数表示した。指数が大きいほどムーニー粘度が低く、加工性に優れる。なお、90以上、好ましくは100以上を性能目標値とする。
(ムーニー粘度指数)=(比較例1のML1+4)/(各配合のML1+4)×100
各未加硫ゴム組成物を用いて、JIS K 6300「未加硫ゴム−物理特性−第1部:ムーニー粘度計による粘度及びスコーチタイムの求め方」に準じて、160℃にて、95%加硫度に達する時間(スコーチタイム(分))を測定した。結果は比較例1を100として指数表示した。この値が大きい方がスコーチタイムが長く、加工性に優れていることを示す。
転がり抵抗試験機を用い、試験用タイヤを、リム(15×6JJ)、内圧(230kPa)、荷重(3.43kN)、速度(80km/h)で走行させたときの転がり抵抗を測定し、比較例1を100としたときの指数で表示した。指数が大きいほど転がり抵抗が小さく、低燃費性に優れることを示している。なお、103以上を性能目標値とする。
湿潤アスファルト路面にて初速度100km/hからの制動距離を求めた。結果は指数で表し、指数が大きいほどウェットスキッド性能が良好であることを示す。指数は次の式で求めた。
(ウェットスキッド性能指数)=(比較例1の制動距離)/(各実施例または各比較例の制動距離)×100
試験タイヤを実車走行させ、30000km走行前後のパターン溝深さの変化を求めた。結果は指数で表し、比較例1を100とした。指数が大きいほど耐摩耗性が良好であることを示す。なお、103以上を性能目標値とする。
試験タイヤを車輌(国産FF2000cc)の全輪に装着してテストコースを実車走行し、ドライバーの官能評価により操縦安定性を評価した。評価は10点を満点とし、比較例1を6.0点として相対評価を行った。評点が大きいほど操縦安定性に優れることを示す。
Claims (3)
- (a)スチレン含量が27質量%以下であり、ブタジエン部におけるビニル結合量が50%以上であるスチレンブタジエンゴム1(SBR1)、(b)スチレン含量が35質量%以上であり、ブタジエン部におけるビニル結合量が45%以下であるスチレンブタジエンゴム2(SBR2)、および(c)シス1,4結合含有率が90%以上のハイシスブタジエンゴムを含むゴム成分100質量部、
シリカ15〜150質量部、
式(I)で表されるシランカップリング剤1、ならびに
3−オクタノイルチオ−1−プロピルトリエトキシシラン(シランカップリング剤2)
を含むゴム組成物であって、SBR1、シリカおよびシランカップリング剤2を含むマスターバッチ1、ならびにSBR2、シリカおよびシランカップリング剤1を含むマスターバッチ2を用いて得られるゴム組成物。
- 前記ハイシスブタジエンゴムが、マスターバッチ1および/またはマスターバッチ2に含まれる請求項1記載のゴム組成物。
- 請求項1または2記載のゴム組成物により構成されたトレッドを有するタイヤ。
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