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JP2016164699A - 自動販売機 - Google Patents

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JP2016164699A JP2015044265A JP2015044265A JP2016164699A JP 2016164699 A JP2016164699 A JP 2016164699A JP 2015044265 A JP2015044265 A JP 2015044265A JP 2015044265 A JP2015044265 A JP 2015044265A JP 2016164699 A JP2016164699 A JP 2016164699A
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Yoshihide Sano
欣秀 佐野
近藤 博
Hiroshi Kondo
博 近藤
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Abstract

【課題】暗所に設置された場合や、暗所に設置され且つ自動販売機の節電状態を訴求するために商品サンプルへの照明が抑制又はOFFされた場合であっても、販売商品に関する情報を表示する表示部の視認性を十分に確保することが可能な、自動販売機を提供する。【解決手段】自動販売機1は、透明な前面パネル7aの内側に形成され販売商品の商品サンプルSを展示するための商品サンプル展示室7を有し、商品サンプル展示室7内に、上下方向に間隔を空けて複数設けられ商品サンプルSを配置するためのサンプル台8と、各サンプル台8の前端側に商品サンプルSに対応して配置され販売商品に関する情報を表示する表示部9と、を備える自動販売機1であって、各サンプル台8の表示部9の下方に配置され、光を前面パネル7a側に向けて出力して上方の表示部9を照明する照明装置11を含む、構成とする。【選択図】図11

Description

本発明は、商品サンプル展示室を有する自動販売機に関し、詳しくは、商品サンプル展示室内に照明装置を備えた自動販売機に関する。
一般的な自動販売機は、販売商品の商品サンプルを展示する商品サンプル展示室を有し、この商品サンプル展示室内を照明する照明装置を備えて構成されている。また、この商品サンプル展示室内には商品サンプルを配置するためのサンプル台が設けられ、このサンプル台には販売商品の販売価格等を表示する表示部が設けられている。
この種の自動販売機としては、特許文献1に記載された自動販売機が知られている。特許文献1に記載された自動販売機は、商品サンプル展示室内に、商品サンプル照明用の蛍光灯を照明装置として備えている。また、この自動販売機は、発光ダイオードと液晶表示部材とからなる表示部を、商品サンプル展示室内の商品サンプルに対応してサンプル台に設けている。そして、この表示部は、サンプル台と、商品サンプル展示室の前面を覆うアクリル板等からなる透明な前面パネルとの間の狭い空間に配置されている。
特開2011−186959号公報
ここで、事業所等の建屋内では、通路等の照明をOFFしたり、照明を間引きしたりする等の節電活動が行われることが多い。また、このような照明がOFF等された屋内の暗所等に、自動販売機が設置される場合、利用者の節電意識を高めるため、自動販売機内の商品サンプル照明用の照明をOFFして自動販売機を稼働させて節電状態を訴求することもある。
このような状況下、特許文献1に記載された自動販売機は、照明がOFF等された屋内の暗所等に設置されたとしても、発光ダイオードを光源として有した自発光式の表示部を用いているため、表示部の表示内容を利用者に視認させることができる。そして、利用者は、商品サンプルの外観形状や色等の概略を既に把握していることが多い。このため、暗所において、さらに自動販売機内の商品サンプル照明用の照明がOFF等されたとしても、利用者は購入しようとしている商品の商品サンプルをその外観形状等により概ね認識できる場合が多い。
しかしながら、自動販売機の表示部としては、光源を有さない、例えば販売価格等の情報が単に印字されてなるプレート等の自発光式ではないものもある。このような自発光式ではない表示部(非自発光式の表示部)に表示されている情報は、主に数字等の文字であるため、商品サンプルに比べてその視認性は低い。その上、通常、表示部は商品サンプル展示室の前面パネルとサンプル台との間の狭い空間に配置されている。
したがって、自発光式ではない表示部を採用する自動販売機において、特許文献1に記載の自動販売機の商品サンプル照明用の蛍光灯からなる照明装置を、表示部用の照明装置として兼用させて適用しても、前面パネルとサンプル台との間に配置される表示部を十分に照明することが困難な場合がある。このため、暗所においては、表示内容の視認性が著しく低下するおそれがある。また、暗所において、さらに商品サンプル照明用の照明をOFF等して、自動販売機を稼働させると、利用者が表示内容を全く視認できないおそれがある。
そこで、本発明は、このような実状に鑑み、暗所に設置された場合や、暗所に設置され且つ自動販売機の節電状態を訴求するために商品サンプルへの照明が抑制又はOFFされた場合であっても、販売商品に関する情報を表示する表示部の視認性を十分に確保することが可能な、自動販売機を提供することを目的とする。
本発明の一側面によると、自動販売機は、透明な前面パネルの内側に形成され販売商品の商品サンプルを展示するための商品サンプル展示室を有し、当該商品サンプル展示室内に、上下方向に間隔を空けて複数設けられ前記商品サンプルを配置するためのサンプル台と、前記各サンプル台の前端側に前記商品サンプルに対応して配置され前記販売商品に関する情報を表示する表示部と、を備える自動販売機であって、前記各サンプル台の前記表示部の下方に配置され、光を前記前面パネル側に向けて出力して上方の前記表示部を照明する照明装置を含む、構成とする。
前記一側面による自動販売機によれば、表示部は、各サンプル台の前端側に商品サンプルに対応してそれぞれ配置され、照明装置は、各サンプル台の表示部の下方に配置され、光を前面パネル側に向けて出力して上方の表示部を照明する。つまり、各サンプル台と前面パネルとの間の狭い空間にそれぞれ配置される表示部の下方に、その表示部を照明する照明装置を、前面パネルに対向させて位置させることができる。このため、前面パネル側で適宜反射される照明装置からの光により、その照明装置の直上の表示部を確実に照明することができる。
これにより、例えば、自発光式ではない表示部を採用する場合であっても、表示部を確実に照明することができるため、暗所においても、表示部の表示内容について良好な視認性を確保することができる。
このようにして、暗所に設置された場合や、暗所に設置され且つ自動販売機の節電状態を訴求するために商品サンプルへの照明が抑制又はOFFされた場合であっても、販売商品に関する情報を表示する表示部の視認性を十分に確保することが可能な自動販売機を提供することができる。
本発明の第1実施形態における自動販売機の概略正面図である。 同上実施形態における表示部が取り付けられた1つのサンプル台に、商品サンプルが配置された状態を示す斜視図である。 図2に示すA矢視方向から見たサンプル台の部分上面図である。 図2に示すB矢視方向から見たサンプル台の部分正面図である。 図2に示すC矢視方向から見たサンプル台の側面図である。 図4に示すD−D矢視のサンプル台を含む部分断面図である。 同上実施形態における照明装置の配置位置を説明するための図であり、図1に示すE−E矢視の部分断面図である。 同上実施形態における表示部の作動状態を示す図である。 同上実施形態における表示部の別の作動状態を示す図である。 本発明の第2実施形態におけるサンプル台を含む要部を説明するための部分断面図である。 第2実施形態における照明装置の配置位置を説明するための部分断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態による自動販売機1の概略正面図である。
この自動販売機1は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料などの容器入り飲料を商品として販売するものである。なお、図示を省略するが、自動販売機1内には、それぞれが同種類の複数の商品を収納する複数の商品収納コラムが配設されている。各商品収納コラムは、自動販売機1内を独立した断熱空間に区画された複数の庫室内に配置されており、自動販売機1に設けられた冷却/加温機によって庫室ごとに商品の冷却又は加温を行えるように構成されている。また、各商品収納コラムには、収納している商品を一つずつ搬出するための商品搬出機が設けられている。
図1に示すように、自動販売機1の前面(接客面)には、利用者によって金銭が投入される金銭投入口2(紙幣投入口2a,硬貨投入口2b)と、投入金銭の金額等を表示するデジタル表示器3と、投入金銭などの返却レバー4と、前記商品搬出機によって搬出された商品を利用者が取り出すための商品取出口5と、つり銭などを返却する硬貨返却口6とが設けられている。また、自動販売機1の前面上部には、前記複数の商品収納コラムに収納されている各販売商品に対応する商品サンプルSを展示するための商品サンプル展示室7が設けられている。
商品サンプル展示室7は、自動販売機1の前面(接客面)上部の開口部に取り付けられた透明な前面パネル7aの内側に形成されている。この商品サンプル展示室7内には、上下方向に間隔を空けて複数設けられ商品サンプルSを配置するためのサンプル台8が備えられている。各サンプル台8は、例えば、それぞれ前面パネル7aから同一距離だけ離間して配置されている。したがって、各サンプル台8に取り付けられ後述する各表示部9についても、前面パネル7aから同一距離だけ離間して配置されている。
本実施形態において、サンプル台8は、上下方向に間隔を空けて複数段(ここでは三段)に設けられている。以下において、上段、中段、下段の各サンプル台8を、それぞれ最上段のサンプル台81、中段のサンプル台82、最下段のサンプル台83という。
図2は1つのサンプル台8に複数の商品サンプルSが配置された状態を示す斜視図である。図3は図2に示すA矢視方向から見たサンプル台8の部分上面図、図4は図2に示すB矢視方向から見たサンプル台8の部分正面図、図5は図2に示すC矢視方向から見たサンプル台8の側面図、図6は図4に示すD−D矢視の部分断面図、図7は図1に示すE−E矢視の部分断面図である。
具体的には、各サンプル台8は、図2〜図6に示すように、左右方向に延伸し複数の商品サンプルSが載置される載置部8aと、載置部8aの前面パネル側端部と接続すると共に前面パネル7aと対向する前端部8b(図6及び図7参照)と、左右両端の開口を閉塞する側壁8c,8cとを有し、例えば、薄板鋼板を板金加工等して形成されている。また、商品サンプル展示室7を区画する背面パネル7c(図5参照)には、サンプル台8の幅方向両端部を支持するサンプル台支持部材7c1,7c1(図2〜図5参照)が前面パネル7a側に突出するように取り付けられている。各サンプル台支持部材7c1は、それぞれサンプル台8の側壁8cの内側に入り込んで、サンプル台8を支持する。このように、サンプル台8は、サンプル台支持部材7c1,7c1を介して背面パネル7cの適宜位置に取り付けられている。
本実施形態において、各サンプル台8は、図6及び図7に示すように、前端部8bが下方に向かうほど前面パネル7aに近づくように傾斜(言い換えると、後ろ方向に傾斜)させて形成されている。
各サンプル台8の前端部8bには、販売商品に関する情報(販売価格や温度状態など)を表示する表示部9が商品サンプルSに対応して取り付けられて配置されている。この表示部9は、例えば、図6に示すように、各サンプル台8の前端部8bのうちの上部の領域である前端上部8b1に取り付けられている。
このようにして、各サンプル台8の前端側に商品サンプルSに対応して配置され販売商品に関する情報を表示する表示部9が構成されている。
本実施形態において、表示部9は、図2、図6及び図7に示すように、下方に向かうほど前面パネル7aに近づくように傾斜(後ろ方向に傾斜)している。具体的には、複数の表示部9を有する表示ユニット(表示装置)90が、図6に示すように、各サンプル台8の前端上部8b1に取り付けられている。
図1に戻って、透明な前面パネル7aの表面(接客面側)には、利用者が購入商品を選択するための複数の商品選択ボタン10が配設されている。
商品選択ボタン10は、例えば、図7に示すように、サンプル台8の前端部8b(例えば、後述する前端下部8b2)の前方において、各表示部9と対応して前面パネル7aにそれぞれ設けられている。また、商品選択ボタン10は、図7に示すように、前面パネル7aの裏面の後述する照明装置11に対応する位置に取り付けられる取付け金具10aを介して、前面パネル7aに固定される。取付け金具10aは、概略コ字状断面を有しサンプル台8の左右方向に延伸して形成されている。この取付け金具10aは、例えば、上壁部10a1と、下壁部10a2と、背面壁部10a3と、を含んで構成されている。
具体的には、図7に示すように、上壁部10a1は、一方の側部が背面壁部10a3の上縁部に接続され、表示部9側に向かうほど天井に近づくように傾斜して配設される。
下壁部10a2は、一方の側部が背面壁部10a3の下縁部に接続され、前面パネル7aに対して略垂直に配設され、他方の側部が上方に屈曲して形成されている。
背面壁部10a3は、上壁部10a1の一方の側部と下壁部10a2の一方の側部との間を接続すると共に、前面パネル7aの裏面に当接して、前面パネル7aにネジ等により固定されている。この背面壁部10a3のサンプル台8側の壁面は、後述する反射部13となる。
具体的には、本実施形態において、各サンプル台8上には、その延伸方向に沿って12個の商品サンプルSが並んで載置されている。表示ユニット90は、図2〜図4に示すように、4個の表示部9を有しており、各サンプル台8の前端上部8b1には、その延伸方向に沿って三つの表示ユニット90が着脱可能に取り付けられている。つまり、サンプル台8が3段である自動販売機1には、全部で9個の表示ユニット90(36個の表示部9)が取り付けられている。
また、透明な前面パネル7aの表面には、それぞれが各サンプル台8の前端部8bのうちの下部の領域である前端下部8b2に対応する高さに位置するように、12個の商品選択ボタン10が配設されている。つまり、自動販売機1(の前面パネル7a)には、全部で36個の商品選択ボタン10が配設されている。
なお、表示ユニット90(表示部9)のサンプル台8への取り付け構造、表示形式及び表示内容については、後に詳述する。
また、商品サンプル展示室7内には、図4〜図7に示すように、表示部9を照明する照明装置11が備えられている。なお、後述するケース12は光透過性で透明であるため、図4及び図5において、照明装置11が見えている。
照明装置11は、各サンプル台8の表示部9の下方に配置され、光を前面パネル7a側に向けて出力して上方の表示部9(つまり、照明装置11自身が配置されているサンプル台8に設けられている直上の表示部9)を照明するように構成されている。
照明装置11は、例えば、サンプル台8の前端下部8b2から前面パネル7aまでの間の所定位置に配置されている。
本実施形態において、照明装置11は、各サンプル台8(81,82,83)の前端下部8b2に取り付けられている。本実施形態では、このようにして、照明装置11は、商品選択ボタン10の背方であって表示部9の下方に配置される。
本実施形態において、照明装置11は、図7に2点鎖線で示すように、光軸Xが前面パネル7a側に向かって斜め上方に向くように(傾斜するように)配置される。具体的には、照明装置11から出力される光は、主に前方に位置する取付け金具10aの背面壁部10a3で反射する。照明装置11は、この取付け金具10aにおける反射光が直上の表示部9に向かうように、光軸Xを斜め上方に傾斜させて配置されている。なお、照明装置11の光軸Xとは、所定の広がり角を有して出力される光の出力方向の中心軸である。
より具体的には、各照明装置11は、例えば、図4及び図6に示すように、サンプル台8と平行して左右方向に延伸する基板11aと、この基板11aに互いに間隔を空け各表示部9と対応してそれぞれ取り付けられる複数の光源部11bと、を備えて構成されている。光源部11bは、例えば、LED素子が用いられる。
本実施形態において、照明装置11は、図4〜図6に示すように、表示部9の下方に該表示部9と一体的に設けられている。この照明装置11と表示部9の一体的な配置の具体的な構成については後に詳述する。
次に、表示ユニット90(表示部9)のサンプル台8への取り付け構造について、図3〜図7を参照して詳述する。
本実施形態において、自動販売機1は、サンプル台8の前端部8bに取り付けられ、表示部9及び照明装置11を内部に収納する光透過性の透明なケース12を備えている。
ケース12は、具体的には、光透過性の合成樹脂製であり、図6に示すように、サンプル台8の前端部8bに沿って延伸する断面概略コ字状のケース本体部12aと、このケース本体部12aの裏面(サンプル台8側)に突設され且つケース本体部12aの延伸方向に延設される隔壁12bとを有して、例えば射出成型により形成されている。ケース12の内部は、隔壁12bによって、表示ユニット90の収容部12cと、照明装置11の収容部12dとに、上下2分割されている。ケース本体部12aの屈曲形成された上壁部12e及び下壁部12fは、サンプル台8の前端部8b(詳しくは、前端部8bの上端部及び前端部8bの下端部)と係合するように構成されている。ケース12は、例えば、複数(図2〜図4では4個)の表示部9を備えた表示ユニット90毎に形成されている。
このような構造により、照明装置11がケース12により表示部9と一体的に設けられる。
また、本実施形態において、ケース12は、照明装置11からの光を前方に位置する取付け金具10aの背面壁部10a3に導くレンズ機能を有する。具体的には、ケース本体部12aのうち照明装置11と対向する部分(図6及び図7参照)を適宜形状に形成して上記レンズ機能を備えるように構成する。これにより、背面壁部10a3に光を効率的に導き、背面壁部10a3等での反射光により表示部9を効果的に照明することができる。
さらに、本実施形態において、ケース12は、図2〜図4に示すように、ケース前面の各表示部9の周縁部に対応する周縁部分12gのうち、該周縁部分12gの上縁部12g1以外の部分に凸凹部12hを有する。凸凹部12hは、例えば、しぼ加工やエンボス加工等により適宜模様で形成されている。
なお、図2〜図4では、図の簡略化のため、凸凹部12hは黒く塗りつぶして示されている。また、図1、及び後述する図8及び図9では、図の簡略化のため、凸凹部12hは図示省略されている。
本実施形態において、自動販売機1は、商品選択ボタン10の背方に設けられ、照明装置11からの光をこの照明装置11の上方の表示部9の前面に反射させる反射部13を有する。
反射部13は、具体的には、取付け金具10aの背面壁部10a3を用いて構成されている。この反射部13(背面壁部10a3)のサンプル台8側の壁面は、鏡面仕上げの塗装が施されている。この反射部13は、図7に示すように、前面パネル7aに対して平行に形成されているが、照明装置11の光軸Xが反射部13に向かって斜め上方に傾斜している。これにより、照明装置11からの光の大半を、主に反射部13で反射させて、その照明装置11の直上の表示部9の前面に導くことができる。
本実施形態において、自動販売機1は、照明装置11の下方に設けられる遮光カバー14を有している。
遮光カバー14は、具体的には、図6及び図7に示すように、概略L字状の断面を有しサンプル台8の左右幅方向に延伸して、薄板鋼板を板金加工等して形成され、その屈曲部の内側をケース12の下壁部12f側の角部に合わせて、下壁部12fを下方から覆うように取り付けられている。照明装置11は光を所定の広がり角を有して出力する。したがって、照明装置11からの光の一部は斜め下方に向かう。この照明装置11から斜め下方に向かった光は遮光カバー14により遮られる。
なお、本実施形態において、上記遮光カバー14が、本発明に係る「遮光部」に相当する。
次に、表示ユニット90(表示部9)の表示形式及び表示内容について、図8及び図9を参照して詳述する。
図8及び図9は、図1のF部拡大図でありそれぞれ表示部9の作動状態の一例をそれぞれ示している。
各表示部9は、対応する販売商品に関する情報(販売価格や温度状態など)を表示するものであり、対応する販売商品の価格を表示する価格表示領域9aと、対応商品の冷温状態を表示する状態表示領域9bと、を有している。
本実施形態において、各表示部9は、例えばカラー表示可能な電子ペーパーからなるものである。この電子ペーパーは、低消費電力で駆動可能な表示装置であり、一旦表示した表示等を、エネルギーを消費することなく保持することが可能であり、かつ、表示内容を書き換え可能に構成されたものである。一方、電子ペーパーは、外光を光源とする反射型の液晶表示部材(LCD)や販売価格等の情報が単に印字されたプレート等と同様に、自発光式ではないため、暗所等においては外部からの照明を必要とする。
各表示部9には、図8及び図9に示すように、価格表示領域9aが中央部に設定され、この価格表示領域9aを挟んで上下にそれぞれ状態表示領域9bが設定されている。
価格表示領域9aには、図8に示すように、対応する販売商品の販売価格(例えば、¥120)が黒色で表示され、その背景が白色で表示される。そして、オペレータにより対応する販売価格の変更(書き換え)操作が行われると、価格表示領域9aには、図9に示すように、変更後の販売価格(例えば、¥130)が表示される。
状態表示領域9bは、例えば、対応する販売商品が温かい飲料であるのか、冷たい飲料であるのかを利用者が識別可能に表示する。例えば、上側の状態表示領域9bが温かい飲料であることを表示する領域として予め設定され、下側の状態表示領域9bが冷たい飲料であることを表示する領域として予め設定されている。
上側の状態表示領域9bには、対応する販売商品が温かい飲料である場合、図8に示すように、例えば、白字で「あたたかーい」と表示され、その背景は暖色系の色(例えば、赤色)で表示される。一方、下側の状態表示領域9bは、全面白色表示される。そして、オペレータにより対応する販売商品が冷たい飲料に変更されて、表示内容の変更操作が行われると、図9に示すように、上側の状態表示領域9bは、全面白色表示され、下側の状態表示領域9bには、白字で「つめたーい」と表示され、その背景は寒色系の色(例えば、青色)で表示される。
なお、図8及び図9では、状態表示領域9bに表示する文字を黒字で示したが実際には白字で表示され、背景は対応する色で表示されている。各表示部9の表示領域の区分けは、これに限らず、適宜設定することができる。また、価格表示領域9aには、販売価格に限らず、対応する販売商品の販売実績本数、残数等の情報を表示可能にしてもよい。例えば、オペレータによる販売商品の変更作業時等に、これらの販売実績本数や残数等を表示することにより、販売管理の効率を向上させることができる。
次に、本実施形態に係る自動販売機1の表示部9の照明動作について、図6及び図7に基づいて説明する。なお、自動販売機1は、天井等の照明がOFFされた屋内の暗所(例えば通路)に設置され、商品サンプル展示室7内には照明装置11以外の照明装置が備えられていないものとする。また、利用者は、通路の間引き点灯されている照明や非常灯等による僅かな灯り(光)により商品サンプルSをその外観形状等により概ね認識できているが、表示部9に表示されている販売価格等については、上記非常灯等による僅かな灯りだけでは認識できない、若しくは、著しくその視認性が低下しているものとする。
各サンプル台(81,82,83)に設けられる照明装置11の光源部11bは、光軸X(図7では2点鎖線で示されている)を前面パネル7a側に向かって斜め上方に向けて発光する。各光源部11bからの光の一部は、取付け金具10aの上壁部10a1の先端部とケース12との間を通過して、直接、前面パネル7aに向かった後、前面パネル7aの裏面で反射され、表示部9の前面に向かう。また、各光源部11bからの残りの光のうちの大半は、主に背面壁部10a3からなる反射部13で反射され、表示部9の前面に向かう。このように、前面パネル7aの裏面及び反射部13により、光源部11bからの光を直上の表示部9に向かって反射させる。これらの反射光により、各光源部11bの直上の表示部9を照明する。また、各光源部11bからの上記光の残りの光のうちの一部は斜め下方に向かうが、この光は遮光カバー14により遮られ、適宜反射して、その後、反射部13や前面パネル7aに向かう。
かかる本実施形態による自動販売機1によれば、表示部9は、各サンプル台8の前端側に商品サンプルSに対応してそれぞれ配置され、照明装置11は、各サンプル台8の表示部9の下方に配置され、光を前面パネル7a側に向けて出力して上方の表示部9を照明する。つまり、各サンプル台8と前面パネル7aとの間の狭い空間にそれぞれ配置される表示部9の下方に、その表示部9を照明する照明装置11を、前面パネル7aに対向させて位置させることができる。このため、前面パネル7a側(前面パネル7aの裏面及び反射部13)で反射される照明装置11からの光により、その照明装置11の直上の表示部9を確実に照明することができる。
これにより、例えば、自発光式ではない表示部9を採用する場合であっても、表示部9を確実に照明することができるため、暗所に設置された場合や、暗所に設置され且つ商品サンプル展示室7内に照明装置11以外の照明装置を備えない場合であっても、表示部9の表示内容について良好な視認性を確保することができる。
このようにして、暗所に設置された場合や、暗所に設置され且つ商品サンプル照明用の照明装置を備えない場合であっても、販売商品に関する情報を表示する表示部の視認性を十分に確保することが可能な、自動販売機を提供することができる。
また、本実施形態では、照明装置11は、商品選択ボタン10の背方であって表示部9の下方に配置される構成とした。これにより、照明装置11は、商品選択ボタン10の背方に隠れるため、前面パネル7aに対面する利用者から視認され難くなる。また、照明装置11からの前面パネル7aに側に向かう光は商品選択ボタン10によって遮られるため、商品サンプルS等を見る利用者にまぶしさを感じさせることなく、表示部9を反射部13等からの反射光により照明することができる。
また、本実施形態において、自動販売機1は、照明装置11の下方に設けられる遮光カバー14を有する構成とした。これにより、照明装置11の下方への光漏れを防止又は抑制することができ、反射部13等を介して照明装置11からの光を無駄なく直上の表示部9に導くことができるため、自動販売機の節電状態をより確実に訴求(アピール)することができる。また、照明装置11は、商品選択ボタン10、取付け金具10a及び遮光カバー14により、利用者からさらに視認され難くなるため、通路等の照明をOFF等する節電活動が行われている暗所に設置されても、利用者等の節電意識を低下させることなく表示部9の表示内容の視認性を向上させることができる。
また、本実施形態において、商品選択ボタン10の背方に設けられ、照明装置11からの光をこの照明装置11の上方の表示部9の前面に反射させる反射部13を有する構成とした。これにより、光源部11bからの光を前面パネル7aだけでなく、反射部(背面壁部10a3)13によっても、表示部9側に効率的に反射させ視認性を高めることができる。また、本実施形態において、反射部13は、商品選択ボタン10の取付け金具10a(詳しくは背面壁部10a3)を利用して、光を効率的に反射させる構成した。これにより、反射部13として新たな部材を追加することなく光を効率的に反射させることができる。
また、本実施形態においては、照明装置11(光源部11b)は、光軸Xが前面パネル7a側に向かって斜め上方に向くように配置される構成とした。これにより、照明装置11からの光の一部を前面パネル7aに直接的に向かわせることができる上、反射部13を傾斜させることなく光を表示部9に向けて反射させることができる。したがって、前面パネル7aや取付け金具10aをそのまま利用して、光を表示部9に効率的に反射させることができる。
また、本実施形態においては、照明装置11は、光源部11bとしてLEDを採用し、この照明装置11を、表示部9の下方に該表示部9と一体的に設ける構成とした。これにより、表示部9及び照明装置11への電気配線を集約することができると共に、組立性の向上、及び、コンパクト化を図ることができる。
本実施形態においては、サンプル台8の前端部8bに取り付けられ、表示部9及び照明装置11を内部に収納する光透過性のケース12を備える構成とした。これにより、表示部9と照明装置11とを、容易に、一体的に配置することができる。また、表示部9の表面をケース12により保護することができると共に、上方からの光を遮ることなく表示部9の視認性を確保することができる。なお、照明装置11は、表示部9と一体的に設けなくてもよい。
また、本実施形態においては、ケース12は、ケース前面の各表示部9の周縁部に対応する周縁部分12gのうち、該周縁部分12gの上縁部12g1以外の部分に凸凹部12hを有する構成とした。これにより、隣接する表示部9同士の区別を明確にすることができ、複数隣接する表示部9の視認性を高めることができる。なお、凸凹部12hを上縁部12g1にも形成すると、表示部9に影ができる可能性があるが、本実施形態においては、凸凹部12hは上縁部12g1には形成されないため、視認性を低下させることはない。なお、ケース12に、凸凹部12hを形成しなくてもよい。
本実施形態においては、表示部9は、電子ペーパーからなるものとした。これにより、表示部として、発光ダイオードや液晶表示部材(LCD)を採用した従来の自動販売機と比較して、消費電力を減少させることができる。また、データの書き換えのみで確実に表示内容の変更作業を行うことができるので、単に販売価格等が単に印字されたプレート等を表示部として用いた場合と比較して、オペレータのオペレート性を向上させることができる。
ところで、本実施形態では、表示部9を上述したように後ろ方向に傾斜させて配置した。しかし、表示部9の前方に位置するケース本体部12aの前面部分を、図6に示すように、表示部9に対して平行に配置して通路の天井等を仰ぐような状態(つまり、表示部9と同様に後ろ方向に傾斜させた状態)にすると、例えば、前面パネル7aを通過してケース本体部12aの前面部分で反射する通路の非常灯等からの光の反射位置が、前面パネル7aに対面する利用者の目の位置に重なる場合がある。この場合、利用者の目線では、非常灯等がケース本体部12aの前面部分に映り、非常灯等と表示部9の表示が重なって見えてしまったり、全反射し表示がまったく見えなくなったりしてしまうおそれがある。
そこで、以下の第2実施形態においては、表示部9を後ろ方向に傾斜させて配置した状態において、表示部9の視認性をより向上させるための構成を含む実施例を説明する。
図10は、第2実施形態におけるサンプル台8を含む要部を説明するための図であり、図6と同じ断面位置で示した部分断面図である。図11は、第2実施形態における照明装置11の配置位置を説明するための図であり、図7と同じ断面位置で示した部分断面図である。なお、第2実施形態においては、サンプル台8の形状と、表示部9、照明装置11及び遮光カバー14の取り付け構造が第1実施形態と異なる。第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
第2実施形態において、サンプル台8は、図10及び図11に示すように、その側壁8c,8cを含む左右両端部と載置部8aについては、第1実施形態と同じ形状を有して形成されているが、前端部8bの形状については、第1実施形態と異なる。第2実施形態において、サンプル台8の前端部8bは、図10の点線の円内に示すように、載置部8aの前面パネル側端部を鋭角に背面パネル7c側に向けて折り曲げられて形成されている。つまり、前面パネル7a側から見ると、サンプル台8は、その前面の大半が開口しており、概略門型に形成されている。
また、表示部9と照明装置11は、それぞれ個別に配置されている。具体的には、表示部9は、各サンプル台8に取り付けられる第1支持部材15を介してサンプル台8の前端側に配置され、照明装置11は、第2支持部材16を介して表示部9の下方に配置されている。表示部9は、第1実施形態ではサンプル台8の前端部8bに直接的に取り付けられていたが、第2実施形態では第1支持部材15を介してサンプル台8の前端側に配置されている。
また、第2実施形態では、ケース12に替って、後述する表示部9用の保護ケース12Aと照明装置11用の照明カバー12Bが設けられている。
前記第1支持部材15は、具体的には、概略Z字状の断面を有しサンプル台8の左右幅方向に延伸して、薄板鋼板を板金加工等して形成され、各サンプル台8の前端側に取り付けられている。第1支持部材15は、図示を省略するが、例えば、サンプル台8の側壁8c,8cを含む左右両端部に、サンプル台8の前端側に位置するように取り付けられている。第1支持部材15は、より具体的には、その上部の端部が上方に屈曲し、下部の端部が下方に屈曲して形成されている。
前記第2支持部材16は、具体的には、概略Z字状の断面を有しサンプル台8の左右幅方向に延伸して、薄板鋼板を板金加工等して形成され、第1支持部材15の下部に取り付けられる。第2支持部材16は、図示を省略するが、その上部が第1支持部材15の下部にネジ等により固定され、表示部9の下方に張り出るように配置されている。第2支持部材16は、より具体的には、その上部がサンプル台8側に屈曲し、下部が前面パネル7a側に屈曲して形成されている。
具体的には、表示部9は、第1支持部材15の上部に取り付けられる保護ケース12A内に、第1実施形態と同様に後ろ方向に傾斜させて配置されている。また、照明装置11は、第2支持部材16の上部と下部を接続する連結部16aに取り付けられると共に前面パネル7a側に向かって斜め上方に向いて突設される光透過性の照明カバー12B内に、光軸が前面パネル7a側に向かって斜め上方に向くように配置される。
このようにして、各サンプル台8の前端側に商品サンプルSに対応して配置され販売商品に関する情報を表示する表示部9と、各サンプル台8の表示部9の下方に配置され、光を前面パネル7a側に向けて出力して上方の表示部9を照明する照明装置11とが構成されている。また、照明装置11は、商品選択ボタン10の背方であって表示部9の下方に配置される。
前記保護ケース12Aは、具体的には、光透過性の前方カバー17と、上方カバー18と、受部19と、支持プレート20と、図示を省略した側面カバーとを有して構成されている。前方カバー17、上方カバー18、受部19及び支持プレート20は、第1支持部材15の延伸方向に沿って延設されている。上記側面カバーは、保護ケース12Aの両側部を覆う蓋となる部材である。保護ケース12Aは、概略逆三角形状の断面形状を有するように構成されている。
前記照明カバー12Bは、具体的には、光透過性の合成樹脂製であり、肉厚が均一なU字状の断面を有し第2支持部材16の左右方向に延伸して形成されている。また、照明カバー12Bの内面には、照明装置11の基板11aを受けるリブ12B1が複数個所に設けられている。
前記前方カバー17は、表示部9の前方にて上方に向かうほど前面パネルに近づくように傾斜(言い換えると、前方向に傾斜)して配置されてなるものである。第1実施形態においては、表示部9の前方に位置するケース本体部12aの前面部分は、表示部9と略平行になるように構成されていたが、第2実施形態においては、このケース本体部12aの前面部分に相当する前方カバー17は、上記のように前方向に傾斜し、上方に向かうにつれて表示部9から離れるようにして傾斜している。
前方カバー17は、具体的には、光透過性の合成樹脂製であり、平滑な面を有する平板材を第1支持部材15の高さ及び左右方向の幅に応じた適宜寸法に切断して形成される。また、前方カバー17の各長辺部は、上方カバー18及び受部19に形成される後述の溝部(18b,19b)内に挿入されて保持されている。
前記上方カバー18は、表示部9の上方から前面パネル7a側に向って斜め上方に延びて配置されてなるものである。
上方カバー18は、具体的には、合成樹脂製であり、第1支持部材15の左右方向に延伸して、例えば射出成型により形成されている。上方カバー18の一方の長辺部が第1支持部材15の上部に適宜固定されることにより、保護ケース12Aが第1支持部材15の上部に固定される。また、上方カバー18の一方の長辺部側(第1支持部材15側)に形成される溝部18aには、支持プレート20の上方の長辺部が挿入される。上方カバー18の他方の長辺部側(前面パネル7a側)に形成される溝部18bには、前方カバー17の上方の長辺部が挿入される。そして、上方カバー18の溝部18aと溝部18bとの間であって第1支持部材15側に形成される溝部18cには、表示部9の上方の長辺部が挿入される。
前記受部19は、前方カバー17及び表示部9の下方の長辺部を受ける部材であり、適宜材質により形成され、支持プレート20の下方の長辺部に取り付けられている。この受部19の第1支持部材15側に形成される溝部19aには、表示部9の下方の長辺部が挿入され、受部19の前面パネル7a側に形成される溝部19bには、前方カバー17の下方の長辺部が挿入される。
前記支持プレート20は、保護ケース12Aの支持基板となるものであり、適宜材質により形成されている。
また、第2実施形態において、遮光カバー14は、第2支持部材16の下部にネジ等により固定されている。
次に、第2実施形態に係る自動販売機1の商品サンプルS及び表示部9の照明動作について、図10及び図11に基づいて説明する。
各サンプル台(81,82,83)に設けられる照明装置11の光源部11bは、光軸X(図10及び図11では2点鎖線で示されている)を前面パネル7a側に向かって斜め上方に向けて発光する。各光源部11bからの光の一部は、取付け金具10aの上壁部10a1の先端部と保護ケース12Aとの間を通過して、直接、前面パネル7aに向かった後、前面パネル7aの裏面で反射され、表示部9の前面に向かう。また、各光源部11bからの残りの光のうちの大半は、主に背面壁部10a3からなる反射部13で反射され、表示部9の前面に向かう。このように、前面パネル7aの裏面及び反射部13により、光源部11bからの光を直上の表示部9に向かって反射させる。これらの反射光により、各光源部11bの直上の表示部9を照明する。また、各光源部11bからの上記光の残りの光のうちの一部は斜め下方に向かうが、この光は遮光カバー14により遮られ、適宜反射して、その後、反射部13や前面パネル7aに向かう。
次に、第2実施形態に係る自動販売機1の前方カバー17の作用について、図11に基づいて説明する。なお、図11に示すように、自動販売機1の利用者の目(目線)の高さが、例えば、上段のサンプル台81の表示部9の中央部の配置高さとほぼ一致しており、且つ、この利用者が上段のサンプル台81の表示部9を見ている場合を一例として説明する。
図11に示すように、天井等の照明がOFFされた通路の非常灯等の入射光L1が前面パネル7aに向かって斜め上方より入射する。この入射光L1のうち前面パネル7aを透過する光の一部又は全部は、前方カバー17で反射する。ここで、前方カバー17は前方向に傾斜して配置されているため、前方カバー17で反射した光(反射光L2)の反射位置は、利用者の目の位置より下方に位置する。つまり、例えば、前方カバー17を表示部9と平行にして空を仰ぐような状態(後ろ方向に傾斜させた状態)で配置すると、前方カバー17で反射する反射光は、図11に一点鎖線の太字矢印(L3)で示したように、利用者の目に向かう可能性があるところ、本実施形態においては、前方カバー17を前方向に傾斜して配置することにより、反射位置を利用者の目の高さ位置からずらしている。
かかる第2実施形態による自動販売機1によれば、第1実施形態と同様に、暗所に設置された場合や、暗所に設置され且つ商品サンプル照明用の照明装置を備えない場合であっても、販売商品に関する情報を表示する表示部の視認性を十分に確保することが可能な、自動販売機を提供することができる。
また、第2実施形態においては、表示部9の前方にて上方に向かうほど前面パネル7aに近づくように傾斜(前方向に傾斜)して配置される光透過性の前方カバー17を更に有する構成とした。これにより、前方カバー17で反射した光(反射光L2)の反射位置を、自動販売機1の一般的な利用者の目の位置からずらすことができる。したがって、利用者の目線で、前方カバー17に非常灯等が映って見えることはないため、利用者は、前方カバー17越しに表示部9の表示を明確に視認することができる。
このようにして、表示部9を後ろ方向に傾斜して配置した状態において、表示部9の視認性をより向上させることができる。
なお、部品の共通化のため、上段、中段、下段の各サンプル台8のいずれの前方カバー17も、上記のように前方向に傾斜させる構成としたが、これに限らない。大半の利用者の目線の地面からの高さは、上段のサンプル台8の配置高さと概ね一致するため、前方カバー17に非常灯等が映り込む現象は、中段や下段の前方カバー17よりも上段の前方カバー17において生じる可能性が高い。したがって、少なくとも上段の前方カバー17のみを前方向に傾斜させる構成とすればよい。
また、前方カバー17を上記のように前方向に傾斜させる構成において、利用者が中段や下段の表示部9を斜め上方から見る(見下ろす)場合、中段や下段の上方カバー18が邪魔になって表示部9の視認性を低下させる可能性がある。これを解消するため、第2実施形態においては、表示部9の上方から前面パネル7a側に向って斜め上方に延びて配置される上方カバー18を更に有する構成とした。これにより、利用者が中段や下段の表示部9を斜め上方から見る場合に、利用者の目線に表示部9が入り易くなるため、中段及び下段の表示部9の視認性を高めることができる。
なお、部品の共通化のため、上段、中段、下段の各サンプル台8のいずれの上方カバー18も、上記のように傾斜させる構成としたが、これに限らず、例えば、視認性が低下する可能性の高い下段の上方カバー18のみを上記のように傾斜させる構成としてもよい。
また、第2実施形態において、照明カバー12Bは、肉厚が均一なU字状の断面を有して形成されるものとしたが、これに限らず、適宜形状に形成してもよい。また、光を効果的に表示部9に導くように、照明カバー12Bを適宜形状に形成して、照明カバー12Bにレンズ機能を備えるように構成してもよい。
なお、上記各実施形態において、照明装置11(光源部11b)は、光軸Xが前面パネル7a側に向かって斜め上方に向くように配置される構成とした。この場合、照明装置11は、光軸Xの向きを調整可能に構成するとよい。具体的には、図示を省略するが、光軸Xの角度を調節する角度調節機構を備え、この角度調節機構を介して、照明装置11の光軸Xを連続的又は段階的に微調整可能に構成するとよい。これにより、上段、中段、下段の各サンプル台8の表示部9へ光をより精度よく導くことができるため、表示部9の視認性をより向上させることができる。また、第2実施形態においては、主たる利用者の目線に応じて、上段、中段、下段の各照明装置11の光軸Xの角度をそれぞれ適切に設定できる。
また、上記各実施形態において、表示部9を照明する照明装置11以外の照明装置を備えないものとしたが、商品サンプル照明用の照明装置を適宜箇所に備えてもよい。この場合、節電活動が行われている事業所の建屋内に設置され、商品サンプル照明用の照明の抑制やOFFが求められた場合は、その照明を抑制(例えば、間引き点灯)又はOFFして稼働させればよい。
このようにして、暗所に設置された場合や、暗所に設置され且つ自動販売機の節電状態を訴求するために商品サンプルへの照明が抑制又はOFFされた場合や、暗所に設置され且つ商品サンプル照明用の照明装置を備えない場合であっても、表示部の視認性を十分に確保することが可能な自動販売機を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態及びその変形例について説明したが、本発明は上記実施形態及びその変形例に制限されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形及び変更が可能である。
例えば、各実施形態において、遮光カバー14は、薄板鋼板を板金加工等して形成されるものであるとして説明したが、これに限らず、遮光性を有するフィルムや合成樹脂等の適宜部材を用いて形成してもよい。また、第1実施形態においては、ケース12の下壁部12fの部分のみを遮光性の合成樹脂で成形し、第2実施形態においては、照明カバー12Bの下方側部分のみを遮光性の合成樹脂で成形してもよい。この場合、下壁部12fや照明カバー12Bの下方側部分が本発明に係る「遮光部」に相当する。
また、各実施形態において、背面壁部10a3のサンプル台8側の壁面に、鏡面仕上げの塗装を施して反射部13を構成するものとしたが、これに限らず、背面壁部10a3のサンプル台8側の壁面に、メッキ処理を施したり、反射材(光沢のある金属箔)を貼り付けたりする等の適宜鏡面仕上げの加工を施せばよい。また、鏡面仕上げの加工は、背面壁部10a3のサンプル台側の壁面に限らず、上壁部10a1や下壁部10a2の光入射側の壁面に施してもよいし、取付け金具10aの表面全体に施してもよい。また、取付け金具10aに鏡面仕上げの加工を施さなくてもよい。この場合であっても、反射効率は低下するものの、取付け金具10aの裏面にて光を反射させることができる上、照明装置11から前面パネル7aに、直接、向かう光が前面パネル7aで反射して、これらの反射光だけでも表示部9を照明することができる。つまり、取付け金具10aの裏面に鏡面仕上げの加工(塗装、メッキ、金属箔等の貼り付け等)を施さず、特別に反射部13を設けなくても、表示部9の視認性を確保することができる。
また、各実施形態において、表示部9の傾斜角度を変更したり、表示部9を前面パネル7aと平行に配置したりする等、表示部9の前面パネル7aに対する角度を変更する場合は、照明装置11からの光を表示部9に反射可能に、反射部13の表示部9の前面に対する角度を適宜決めたり、照明装置11の光軸Xの角度を適宜決めたりすればよい。つまり、表示部9の配置角度、反射部13及び光軸Xの角度は、照明装置11からの光が直上の表示部9の前面に反射して導かれるように、適宜定めればよい。
また、各実施形態において、表示部9は、下方に向かうほど前面パネル7aに近づくように傾斜(後ろ方向に傾斜)して配置される構成としたが、これに限らず、上方に向かうほど前面パネル7aに近づくように傾斜(前方向に傾斜)して配置される構成としてもよい。これにより、下方の照明装置11から反射部13等を介して導かれる光を効率的に受光することができ、視認性を効率的に向上させることができる。
また、表示部9は、前面パネル7aと平行になるように配置される構成としてもよい。この場合でも、光源部11bからの光は、前面パネル7a等で反射して、表示部9に向かうため、表示部9を照明することができる。
また、第1実施形態において、第2実施形態の前方カバー17及び上方カバー18を適用してもよい。具体的には、ケース本体部12aの前面部分を、上方に向かうほど前面パネルに近づくように傾斜させ、上壁部12eを、前面パネル7a側に向って斜め上方にさらに延伸させる。
また、各実施形態において、表示部9は、電子ペーパーからなるものとしたが、これに限らず、例えば、外光を光源とする反射型の液晶表示部材(LCD)や、販売価格等の情報が単に印字されたプレートであってもよい。表示部9が、このような、電子ペーパー、反射型液晶表示部材及び単なるプレート等の自発光式でない表示媒体である場合に、本発明に係る自動販売機1は、好適である。
また、各実施形態において、1個の表示ユニット90を構成する表示部9の個数は、4個であるとしたが、これに限らず、適宜定めることができる。また、1個のサンプル台に載置する商品サンプルSの個数は、12個であるとしたが、これに限らず、適宜定めることができる。サンプル台8の段数についても、3段に限らず、適宜定めることができる。また、照明装置11は、図4に示すように、1つの表示部9に対して1つ設ける構成としたが、これに限らず、複数個の表示部9に対して1つ設けるように構成してもよい。
照明装置11は、商品選択ボタン10の背方等、各サンプル台8の表示部9の下方に配置され、光を前面パネル7a側に向けて出力して上方の表示部9を照明する構成であればよい。
なお、商品サンプルへの照明の抑制又はOFFが求められていない場合には、照明装置11を用いて、下方(つまり、照明装置11が取り付けられているサンプル台8の直下)の商品サンプルS及び表示部9を照明可能に構成しても良い。具体的には、例えば、第2実施形態においては、照明装置11は、光源部11bが下方に向くようにして、第1支持部材15の下部に取り付けられ、下方を照明可能に構成しても良い。
1・・・・・・自動販売機
7・・・・・・商品サンプル展示室
7a・・・・・前面パネル
8・・・・・・サンプル台
9・・・・・・表示部(電子ペーパー)
10・・・・・商品選択ボタン
11・・・・・照明装置
13・・・・・反射部
14・・・・・遮光部(遮光カバー)
S・・・商品サンプル

Claims (7)

  1. 透明な前面パネルの内側に形成され販売商品の商品サンプルを展示するための商品サンプル展示室を有し、当該商品サンプル展示室内に、上下方向に間隔を空けて複数設けられ前記商品サンプルを配置するためのサンプル台と、前記各サンプル台の前端側に前記商品サンプルに対応して配置され前記販売商品に関する情報を表示する表示部と、を備える自動販売機であって、
    前記各サンプル台の前記表示部の下方に配置され、光を前記前面パネル側に向けて出力して上方の前記表示部を照明する照明装置を含む、自動販売機。
  2. 前記サンプル台の前方において各表示部と対応して前記前面パネルにそれぞれ設けられ、利用者が購入商品を選択するための商品選択ボタンを備え、
    前記照明装置は、前記商品選択ボタンの背方であって前記表示部の下方に配置される、請求項1に記載の自動販売機。
  3. 前記商品選択ボタンの背方に設けられ、前記照明装置からの光を該照明装置の上方の前記表示部の前面に反射させる反射部を有する、請求項2に記載の自動販売機。
  4. 前記照明装置は、光軸が前記前面パネル側に向かって斜め上方に向くように配置される、請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動販売機。
  5. 前記照明装置は、前記光軸の向きを調整可能に構成されている、請求項4に記載の自動販売機。
  6. 前記照明装置の下方に配置される遮光部を有する、請求項1〜5のいずれか1つに記載の自動販売機。
  7. 前記表示部は電子ペーパーからなる請求項1〜6のいずれか1つに記載の自動販売機。
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