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JP2016159549A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 Download PDF

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寛之 小林
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寛之 萩原
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Toshinobu Yamazaki
俊信 山▲崎▼
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Abstract

【課題】配線への硫化物の付着による短絡や断線を抑制した液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】ノズルから液体を噴射するための駆動素子と、前記駆動素子と電気的に接続された配線122と、前記配線122の少なくとも一部を収容する収容空間と、前記収容空間内に配置され、硫黄を吸着するダミー配線603、742と、を備える。
【選択図】 図9

Description

本発明は、ノズルから液体を噴射する液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを噴射するインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
液体を噴射する液体噴射ヘッドの代表例としては、インクを噴射するインクジェット式記録ヘッドが挙げられる。このインクジェット式記録ヘッドとしては、例えば、インクをノズルから噴射する複数のヘッド本体と、複数のヘッド本体に固定されてインクが貯留された液体貯留部材からのインクを各ヘッド本体に供給する共通の液体導入部材(保持部材に相当)とを具備するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、インクジェット式記録ヘッドには、ヘッド本体の圧力発生室に圧力変化を生じさせる圧電アクチュエーター等の圧力発生手段に接続された回路基板を有するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2のインクジェット式記録ヘッドでは、流路ユニット(ヘッド本体に相当)を保持するケースと、導入針ユニットとの間に回路基板を保持している。
しかしながら、回路基板にインクが付着すると、回路基板に設けられた配線の短絡等が発生し、動作不良や故障が生じてしまう。
このため、回路基板に接続される接続配線が通る程度の開口を有するプラスチックケースに該回路基板を密封したものが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
また、回路基板を絶縁膜や接着剤等でインクから保護したインクジェット式記録ヘッドが提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2005−225219号公報 特開2006−272885号公報 特開2003−11383号公報 特開2009−978号公報
しかしながら、溶剤を含む溶剤系インクに耐性を有するブチルゴムを液体噴射面をワイピングするワイピングブレードやインクを供給又は排出するチューブ等に用いる場合、ブチルゴムへの加硫処理により加えられた硫黄がアウトガスとして発生し、硫黄が配線に含まれる銀や銅と反応して配線に腐食生成物(硫化物)が付着し、隣り合う配線同士が短絡してしまうという問題がある。
また、溶剤系インクに含まれる溶剤によって配線を覆うレジスト等の絶縁材料に含まれる硫黄がアウトガスとして発生し、硫黄が配線に含まれる銀や銅と反応して配線に腐食生成物(硫化物)が付着するという問題がある。
さらに、腐食生成物(硫化物)が生成されると、元々あった場所の銅や銀等がなくなり空洞となって断線してしまうという問題がある。
特に、圧力発生手段に接続された配線が硫化物によって短絡すると、短絡した配線に接続された複数の圧力発生手段が同時に駆動して、インクが同時に噴射されてしまう。また、配線が硫化物によって断線してしまうと、インクの噴射不良が発生する。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドだけではなくインク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、配線への硫化物の付着による短絡や断線を抑制した液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
[態様1]本発明の態様は、ノズルから液体を噴射するための駆動素子と、前記駆動素子と電気的に接続された配線と、前記配線の少なくとも一部を収容する収容空間と、前記収容空間内に配置され、硫黄を吸着するダミー配線と、を備えることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、収容空間内の硫黄をダミー配線に吸着させることで、配線への硫黄の吸着を抑制して、配線に硫黄が吸着することにより発生する硫化物によって配線に短絡や断線が発生するのを抑制することができる。
[態様2]態様1の液体噴射ヘッドにおいて、前記ダミー配線は、検出手段の一部を構成し、前記検出手段は、前記ダミー配線と前記硫黄との反応の程度に応じて、検出結果を異ならせることが好ましい。これによれば、ダミー配線の硫黄との反応の程度を検出することで、配線の硫黄による不具合を予測することができる。
[態様3]態様1又は2の液体噴射ヘッドにおいて、前記ダミー配線及び前記配線がそれぞれ複数設けられており、互いに隣り合う前記ダミー配線の最も狭い間隔は、互いに隣り合う前記配線の最も狭い間隔よりも狭いことが好ましい。これによれば、配線が硫化物によって短絡する前に、ダミー配線が短絡するため、ダミー配線の導通を検出することで配線が短絡を予測することができる。
[態様4]態様1〜3の何れかの液体噴射ヘッドにおいて、前記ダミー配線と前記配線の少なくとも一部とは、共通のリジット基板に設けられていることが好ましい。これによれば、配線とダミー配線とを共通のリジット基板に設けることで、部品点数を減らしてコストを低減することができると共に小型化を図ることができる。
[態様5]態様4の液体噴射ヘッドにおいて、前記リジット基板は、前記配線のうち、前記駆動素子と接続されたフレキシブルケーブルと接続されるものであり、前記ダミー配線は、前記フレキシブルケーブルが接続された面とは反対側の面に設けられていることが好ましい。これによれば、リジット基板のフレキシブルケーブルと接続される配線が設けられた領域以外の領域にできるだけ広い面積でダミー配線を設けることができる。
[態様6]態様5の液体噴射ヘッドにおいて、前記収容空間は、前記リジット基板を収容する第1収容空間と、前記フレキシブルケーブルを収容する第2収容空間と、を具備し、前記リジット基板は、前記フレキシブルケーブルが通る貫通口を有し、前記第1収容空間には、前記リジット基板を、当該リジット基板の両面のうち、前記フレキシブルケーブルと接合される側の面とは反対側の面から支持するリブが設けられ、前記リブは、前記第1収容空間の壁面から前記リジット基板を離反させることが好ましい。これによれば、リジット基板のダミー配線が設けられた面をリブによって第1収容空間の壁面から離反させることができ、ダミー配線の露出された表面積を増大させて、硫黄の吸着を効率よく行わせることができる。
[態様7]態様6の液体噴射ヘッドにおいて、前記収容空間は、前記第2収容空間よりも前記第1収容空間に近い出口を有し、前記リブは、前記貫通口の縁に沿って設けられ、前記リブには、前記貫通口の前記収容空間の前記出口から遠い側に切り欠きが設けられていることが好ましい。これによれば、収容空間内の硫黄を出口から排出することができると共に、リブの切り欠きを出口とは遠い側に設けることで、第2収容空間を出口から遠ざけることができる。したがって、硫黄が第2収容空間に入り難く、また、第2収容空間内の硫黄がダミー配線に触れる時間を長くすることができる。
[態様8]態様6又は7の液体噴射ヘッドにおいて、前記第2収容空間には、前記リジット基板の前記貫通口を、前記リジット基板の両面のうち、前記フレキシブルケーブルと接合される側の面から塞ぐシール部材が設けられていることが好ましい。これによれば、貫通口に硫黄が侵入するのを抑制することができる。
[態様9]態様1〜8の何れかの液体噴射ヘッドにおいて、前記ダミー配線は接地されていることが好ましい。これによれば、ダミー配線を接地することで浮きメタルによるノイズの発生を抑制することができる。
[態様10]態様6〜8の何れかの液体噴射ヘッドにおいて、前記第2収容空間には、前記フレキシブルケーブルの少なくとも一部を覆う充填剤が設けられていることが好ましい。これによれば、充填剤によって、ダミー配線に付着した硫化物がフレキシブルケーブル側に落下し、フレキシブルケーブルの配線が落下した硫化物によって短絡するのを抑制することができる。
[態様11]態様1〜10の何れかの液体噴射ヘッドにおいて、前記ダミー配線の表面には凹凸が形成されていることが好ましい。これによれば、ダミー配線の露出された表面積を増大させて、硫黄の吸着を効率よく行わせることができる。
[態様12]本発明の他の態様は、態様1〜11の何れかに記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、配線に硫化物が生成されるのを抑制して短絡及び断線を抑制した液体噴射装置を実現できる。
本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係るヘッド本体の分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係るヘッド本体の平面図である。 本発明の実施形態1に係るヘッド本体の断面図である。 本発明の実施形態1に係るヘッド本体の要部を拡大した断面図である。 本発明のフレキシブルケーブルの平面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの要部平面図及び断面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの要部断面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの要部断面図である。 本発明の実施形態1に係る外部配線基板の平面図である。 本発明の実施形態1に係る回路基板の平面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの要部平面図である。 本発明の実施形態2に係る外部配線基板の平面図である。 本発明の実施形態3に係る記録ヘッドの要部断面図である。 一実施形態に係るインクジェット式記録装置を示す概略図である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1及び図2は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図である。図1及び図2に示すように、インクジェット式記録ヘッドI(以下、記録ヘッドIとも言う)は、インクを噴射するヘッド本体1と、ヘッド本体1が複数固定される供給路形成部材500と、供給路形成部材500のヘッド本体1とは反対側に設けられた回路基板600と、供給路形成部材500の回路基板600側に設けられた固定部材700と、ヘッド本体1の供給路形成部材500とは反対側に設けられたカバーヘッド800とを具備する。
まず、ヘッド本体1について図3〜図5を参照して詳細に説明する。なお、図3は、本発明の実施形態1に係るヘッド本体の分解斜視図であり、図4は、ヘッド本体の平面図であり、図5は、図4のA−A′線断面図であり、図6は、図5の要部を拡大した図であり、図7は、フレキシブルケーブルの平面図である。
図示するように、本実施形態のヘッド本体1を構成する流路形成基板10には、一方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁によって区画された圧力発生室12がインクを吐出する複数のノズル21が並設される方向に沿って並設されている。以降、この方向を圧力発生室12の並設方向、又は第1の方向Xと称する。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力発生室12の列が複数列設された列設方向を、以降、第2の方向Yと称する。さらに、第1の方向X及び第2の方向Yの両方に直交する方向を第3の方向Zと称する。なお、第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Zは、互いにそれぞれ直交する方向としたが、特にこれに限定されず、直交以外の角度で交差する方向であってもよい。
このような流路形成基板10の第3の方向Zの一方面側であるZ2には、連通板15と、ノズルプレート20とが順次積層されている。
連通板15には、圧力発生室12とノズル21とを連通するノズル連通路16が設けられている。連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このように連通板15を設けることによってノズルプレート20のノズル21と圧力発生室12とを離せるため、圧力発生室12の中にあるインクは、ノズル21付近のインクで生じるインク中の水分や溶剤成分の蒸発による増粘の影響を受け難くなる。また、ノズルプレート20は圧力発生室12とノズル21とを連通するノズル連通路16の開口を覆うだけで良いので、ノズルプレート20の面積を比較的小さくすることができ、コストの削減を図ることができる。なお、本実施形態では、ノズルプレート20のノズル21が開口されて、インクが噴射される面を液体噴射面20aと称する。
また、連通板15には、マニホールド100の一部を構成する第1マニホールド部17と、第2マニホールド部18とが圧力発生室12の各列に対応してそれぞれ設けられている。
第1マニホールド部17は、連通板15を第3の方向Zに貫通して設けられている。
また、第2マニホールド部18は、連通板15を第3の方向Zに貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側に開口して設けられている。
さらに、連通板15には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部に連通する供給路19が、圧力発生室12の各々に対して独立して設けられている。この供給路19は、第2マニホールド部18と圧力発生室12とを連通する。すなわち、供給路19は、マニホールド100に対して、第1の方向Xに並設されている。
ノズルプレート20には、各圧力発生室12とノズル連通路16を介して連通するノズル21が形成されている。すなわち、ノズル21は、同じ種類の液体(インク)を噴射するものが第1の方向Xに並設され、この第1の方向Xに並設されたノズル21の列が第2の方向Yに2列形成されている。
一方、流路形成基板10の連通板15とは反対面側、すなわち、第3の方向ZのZ1側には、振動板50が形成されている。本実施形態では、振動板50として、流路形成基板10側に設けられた酸化シリコンからなる弾性膜51と、弾性膜51上に設けられた酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜52と、を設けるようにした。なお、圧力発生室12等の液体流路は、流路形成基板10を一方面側(ノズルプレート20が接合された面側)から異方性エッチングすることにより形成されており、圧力発生室12のZ1側は、弾性膜51によって画成されている。
また、流路形成基板10の振動板50上には、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを有する圧電アクチュエーター300が設けられている。本実施形態では、圧電アクチュエーター300が、詳しくは後述する半導体素子である駆動回路121によって駆動される駆動素子となっている。ここで、本実施形態では、第1電極60は、圧力発生室12毎に切り分けてあり、詳しくは後述する能動部毎に独立する個別電極を構成する。この第1電極60は、圧力発生室12の第2の方向Yにおいては、圧力発生室12の幅よりも狭い幅で形成されている。すなわち、圧力発生室12の第1の方向Xにおいて、第1電極60の端部は、圧力発生室12に対抗する領域の内側に位置している。また、第2の方向Yにおいて、第1電極60の両端部は、それぞれ圧力発生室12の外側まで延設されている。
圧電体層70は、第2の方向Yが所定の幅となるように、第1の方向Xに亘って連続して設けられている。圧電体層70の第2の方向Yの幅は、圧力発生室12の第2の方向Yの長さよりも広い。このため、圧力発生室12の第2の方向Yでは、圧電体層70は圧力発生室12の外側まで設けられている。
圧力発生室12の第2の方向Yにおいて、圧電体層70の供給路19側の端部は、第1電極60の端部よりも外側に位置している。すなわち、第1電極60の端部は圧電体層70によって覆われている。また、圧電体層70のノズル21側の端部は、第1電極60の端部よりも内側(圧力発生室12側)に位置しており、第1電極60のノズル21側の端部は、圧電体層70に覆われていない。
圧電体層70は、第1電極60上に形成される分極構造を有する酸化物の圧電材料からなり、例えば、一般式ABOで示されるペロブスカイト型酸化物からなることができ、鉛を含む鉛系圧電材料や鉛を含まない非鉛系圧電材料などを用いることができる。
このような圧電体層70には、各隔壁に対応する凹部71が形成されている。この凹部71の第1の方向Xの幅は、各隔壁の第1の方向の幅と略同一、もしくはそれよりも広くなっている。これにより、振動板50の圧力発生室12の第2の方向Yの端部に対抗する部分(いわゆる振動板50の腕部)の剛性が押さえられるため、圧電アクチュエーター300を良好に変位させることができる。
第2電極80は、圧電体層70の第1電極60とは反対面側に設けられており、複数の能動部に共通する共通電極を構成する。また、第2電極80は、凹部71の内面、すなわち、圧電体層70の凹部71の側面内に設けるようにしても良く、設けないようにしてもよい。
このような第1電極60、圧電体層70及び第2電極80で構成される圧電アクチュエーター300は、第1電極60と第2電極80との間に電圧を印加することで変位が生じる。すなわち両電極の間に電圧を印加することで、第1電極60と第2電極80とで挟まれている圧電体層70に圧電歪みが生じる。そして、両電極に電圧を印加した際に、圧電体層70に圧電歪みが生じる部分を能動部と称する。これに対して、圧電体層70に圧電歪みが生じない部分を非能動部と称する。また、圧電体層70に圧電歪みが生じる能動部において、圧力発生室12に対向する部分を可撓部と称し、圧力発生室12の外側の部分を非可撓部と称する。
本実施形態では、第2の方向Yにおいて、第1電極60、圧電体層70及び第2電極80の全てが圧力発生室12の外側まで連続的に設けられている。すなわち能動部が圧力発生室12の外側まで連続的に設けられている。このため、能動部のうち圧電アクチュエーター300の圧力発生室12に対向する部分が可撓部となり、圧力発生室12の外側の部分が非可撓部となっている。
また、圧電アクチュエーター300の第1電極60からは、引き出し配線である個別配線91が引き出されている。本実施形態では、第1の方向Xに並設された圧電アクチュエーター300の能動部の列が第2の方向Yに2列設けられており、2列の圧電アクチュエーター300の能動部の間に個別配線91が引き出されている。
また、第2電極80からは、引き出し配線である共通配線92が引き出されている。そして、2列の圧電アクチュエーター300の能動部から引き出された個別配線91及び共通配線92の各端部は、図4に示すように、流路形成基板10において2つの能動部の列の間に一直線上となるように配置されている。
このように個別配線91及び共通配線92の圧電アクチュエーター300に接続された端部とは反対側の延設された端部には、共通のフレキシブルケーブル120が接続されている。本実施形態では、2列の圧電アクチュエーター300の能動部に対して1つのフレキシブルケーブル120を設けるようにした。もちろん、フレキシブルケーブル120の数は、これに限定されず、能動部の列毎にフレキシブルケーブル120を設けるようにしてもよく、能動部の各列に対して、第2の方向Yに分割したフレキシブルケーブル120を設けるようにしてもよい。ただし、本実施形態のように、流路形成基板10に対して1枚のフレキシブルケーブル120を設けることで、フレキシブルケーブル120を接続するスペースを減少させて、ヘッド本体1の小型化を図ることができる。また、流路形成基板10に対して1枚のフレキシブルケーブル120を設けることで、部品点数を減少させてコストを低減することができる。
フレキシブルケーブル120は、可撓性を有する配線基板、所謂、フレキシブルプリント基板であって、本実施形態では、半導体素子である駆動回路121が実装されている。このようなフレキシブルケーブル120は、図6に示すように、個別配線91に接続される個別接続配線122と、共通配線92に接続される共通接続配線123とが設けられている。そして、個別接続配線122の個別配線91と接続された一端部とは反対側の他端部に駆動回路121が接続されている。また、フレキシブルケーブル120には、駆動回路121に一端が接続され、個別接続配線122とは反対側の端部まで延設された入力配線124が設けられている。入力配線124は、例えば、駆動信号(COM)、クロック信号(CLK)、ラッチ信号(LAT)、チェンジ信号(CH)、画素データ(SI)と設定データ(SP)とを含む設定信号等のヘッド制御信号を駆動回路121に供給するためのものである。駆動回路121の内部には、例えば、圧電アクチュエーター300毎にトランスミッションゲート等のスイッチング素子が設けられており、入力配線124によって入力されたヘッド制御信号に基づいて、スイッチング素子を開閉させて、所望のタイミングで駆動信号を圧電アクチュエーター300に供給する。
また、フレキシブルケーブル120に設けられた共通接続配線123は、それぞれ駆動回路121に接続されることなく、フレキシブルケーブル120の一端部から他端部に亘って連続して設けられている。このような共通接続配線123から共通配線92を介して第2電極80に電圧(バイアス電圧:vbs)が印加される。
このようなフレキシブルケーブル120では、2列の圧電アクチュエーター300の数に対応して個別配線91及び個別接続配線122が設けられている。したがって、互いに隣り合う個別接続配線122の間隔は、圧電アクチュエーター300の高密度化に応じて狭くなる。
また、フレキシブルケーブル120は、図6に示すように、例えば、ポリイミド等の樹脂材料で形成されたベースフィルム125の表面に銅箔等の所定パターンの個別接続配線122、共通接続配線123及び入力配線124を形成し、駆動回路121や個別配線91、共通配線92等が接続される端子部以外の領域をレジスト等の絶縁材料126で覆ったものである。また、個別接続配線122、共通接続配線123及び入力配線124の絶縁材料126によって覆われていない端子部には、錫めっきや金めっき等のめっき層127が形成されている。
このようなフレキシブルケーブル120では、溶剤系インクに含まれる溶剤がレジスト等の絶縁材料126に含まれる硫黄と反応して硫黄がアウトガスとして発生し、硫黄が個別接続配線122、共通接続配線123及び入力配線124等に含まれる銀や銅と反応して、個別接続配線122、共通接続配線123及び入力配線124に腐食生成物(硫化物)となって付着する。この配線に付着した硫化物によって隣り合う配線同士が短絡してしまう。特に、フレキシブルケーブル120の低コスト化及び小型化によって個別接続配線122は高密度に配置されているため、隣り合う個別接続配線122の間隔wが狭く、隣り合う個別接続配線122同士の硫化物による短絡が発生し易い。そして隣り合う個別接続配線122同士が短絡してしまうと、短絡した個別接続配線122に接続された複数の圧電アクチュエーター300の一方のみを駆動した場合にも意図せずに両方が同時に駆動してしまう。また、配線に硫化物が生成されると、元々あった配線の銅や銀等がなくなり空洞となって断線してしまう。特に高密度に配置された個別接続配線122は、狭い幅で形成されているため、硫化物が生成されることによって断線が発生し易く、圧電アクチュエーター300の駆動不良、すなわち、インクの噴射不良が発生してしまう。
なお、アウトガスは、レジスト等の絶縁材料126によるものに限定されず、例えば、溶剤系インクに耐性を有するブチルゴムを記録ヘッドIの部品、例えば、液体噴射面をワイピングするワイピングブレードやインクを供給又は排出するチューブ等に使用した場合、ブチルゴムに加硫処理によって加えられた硫黄がアウトガスとして発生する。
このため、本実施形態では、詳しくは後述するが、フレキシブルケーブル120に接続される回路基板600や、回路基板600に接続配線610を介して接続された外部配線接続基板740に硫黄を吸収するダミー配線を設けることで、硫黄をダミー配線に吸収させて、個別接続配線122、共通接続配線123及び入力配線124等に硫黄による硫化物の発生を抑制するようにした。
また、図5に示すように、流路形成基板10の圧電アクチュエーター300側の面には、流路形成基板10と略同じ大きさを有する保護基板30が接合されている。保護基板30は、圧電アクチュエーター300を保護するための空間である保持部31を有する。保持部31は、第1の方向Xに並設された圧電アクチュエーター300の列の間に第2の方向Yに2つ並んで形成されている。また、保護基板30には、第2の方向Yで並設された2つの保持部31の間に第3の方向Zに貫通する第1貫通孔32が設けられている。圧電アクチュエーター300の電極から引き出された個別配線91及び共通配線92の端部は、この第1貫通孔32内に露出するように延設され、個別配線91及び共通配線92とフレキシブルケーブル120の個別接続配線122及び共通接続配線123とは、第1貫通孔32内で電気的に接続されている。なお、個別配線91及び共通配線92と、フレキシブルケーブル120の個別接続配線122及び共通接続配線123との接続方法は、特に限定されず、例えば、ハンダ付けやろう付けなどのろう接や、共晶接合、溶接、導電性粒子を含む導電性接着剤(ACP、ACF)、非導電性接着剤(NCP、NCF)等が挙げられる。本実施形態では、図6に示すように、フレキシブルケーブル120の個別接続配線122及び共通接続配線123と、個別配線91及び共通配線92とは、非導電性接着剤130によって接続するようにした。また、本実施形態では、第1貫通孔32内には、ポッティング剤などの充填剤131が充填されている。この充填剤131によって、詳しくは後述するダミー配線に形成された硫化物が第1貫通孔32内に落下したとしても、硫化物によって個別配線91、個別接続配線122、共通配線92及び共通接続配線123等が短絡及び断線するのを抑制することができる。もちろん、充填剤131を設けないようにしてもよい。
また、図5に示すように、保護基板30上には、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100を流路形成基板10と共に画成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、平面視において上述した連通板15と略同一形状を有し、保護基板30に接合されると共に、上述した連通板15にも接合されている。具体的には、ケース部材40は、保護基板30側に流路形成基板10及び保護基板30が収容される深さの凹部41を有する。この凹部41は、保護基板30の流路形成基板10に接合された面よりも広い開口面積を有する。そして、凹部41に流路形成基板10等が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が連通板15によって封止されている。これにより、流路形成基板10の外周部には、ケース部材40と流路形成基板10とによって第3マニホールド部42が画成されている。そして、連通板15に設けられた第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18と、ケース部材40と流路形成基板10とによって画成された第3マニホールド部42と、によって本実施形態のマニホールド100が構成されている。マニホールド100は、圧力発生室12の並設方向である第1の方向Xに亘って連続して設けられており、各圧力発生室12とマニホールド100とを連通する供給路19は、第1の方向Xに並設されている。
また、連通板15の第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が開口する面には、コンプライアンス基板45が設けられている。このコンプライアンス基板45が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18の液体噴射面20a側の開口を封止している。このようなコンプライアンス基板45は、本実施形態では、可撓性を有する薄膜からなる封止膜46と、金属等の硬質の材料からなる固定基板47と、を具備する。固定基板47のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部48となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜46のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部49となっている。
なお、ケース部材40には、マニホールド100に連通して各マニホールド100にインクを供給するための導入路44が設けられている。また、ケース部材40には、保護基板30の第1貫通孔32に連通してフレキシブルケーブル120が挿通される第2貫通孔43が設けられている。
このようなヘッド本体1では、インクを噴射する際に、インクを導入路44から取り込み、マニホールド100からノズル21に至るまで流路内部をインクで満たす。その後、駆動回路121からの信号に従い、圧力発生室12に対応する各圧電アクチュエーター300に電圧を印加することにより、圧電アクチュエーター300と共に振動板50をたわみ変形させる。これにより、圧力発生室12内の圧力が高まり所定のノズル21からインク滴が噴射される。
また、このようなヘッド本体1では、ノズル21が開口する液体噴射面20aとは反対側にフレキシブルケーブル120が突出して設けられていることになる。
そして、本実施形態の記録ヘッドIは、図1及び図2に示すように、ヘッド本体1のフレキシブルケーブル120側に設けられた供給路形成部材500と、供給路形成部材500のヘッド本体1とは反対側に設けられた回路基板600と、供給路形成部材500のヘッド本体1とは反対側に設けられた固定部材700とをさらに具備する。なお、本実施形態では、記録ヘッドIにおける各方向は、当該記録ヘッドIに搭載されたヘッド本体1の第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Zに基づいて説明する。
供給路形成部材500について、さらに図8〜図10を参照して説明する。なお、図8は記録ヘッドの要部平面図及びそのB−B′線断面を模式的に示した図であり、図9は図8(a)のC−C′線断面を模式的に示した図であり、図10は図9のD−D′線の要部断面を模式的に示した図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の供給路形成部材500は、底面にヘッド本体1が複数、本実施形態では、ヘッド本体1のノズル列の列設方向、すなわち、第2の方向Yに5個固定されている。
図1に示すように、供給路形成部材500には、隔壁502によって区画されて、供給路形成部材500の厚さ方向に貫通した第3貫通孔501が形成されている。第3貫通孔501には、各ヘッド本体1のフレキシブルケーブル120が挿入され、各第3貫通孔501の周縁部にヘッド本体1がそれぞれ固定される。
また、図8(b)に示すように、第3貫通孔501(図1参照)を画成する隔壁502には、ヘッド本体1のケース部材40に設けられた導入路44に連通してインクを供給する供給流路503が設けられている。供給流路503は、供給路形成部材500のヘッド本体1側に開口すると共に、固定部材700側に開口するように厚さ方向に貫通して設けられている。また、供給流路503は、1つの隔壁502に対して複数、例えば2つ設けられている。さらに、供給流路503の回路基板600側の開口は、突出した突出部503aの端面となるように設けられている。この突出部503aが、詳しくは後述する回路基板600の挿入孔602に挿通されることで、突出部503aの端面に開口する供給流路503と後述する固定部材700の導入孔722とが連通される。
また、図9及び図10に示すように、ケース部材40のヘッド本体1とは反対側の面において、第3貫通孔501が開口する面には、第3貫通孔501の開口縁部に沿って連続するリブ510が設けられている。すなわち、リブ510は、回路基板600の貫通口である接続孔601の開口縁部に沿って、回路基板600側であるZ1側に突出して設けられており、リブ510のZ1側の端面上に回路基板600は載置されている。つまり、リブ510は、回路基板600を支持している。また、リブ510には、側面に開口する切り欠き511が設けられている。ここで、詳しくは後述するが、回路基板600及び外部配線接続基板740が収容された第1収容空間は、外部と連通する出口を第1の方向XのX2側に有するため、切り欠き511は、X2とは遠い側、すなわち、X2とは反対のX1側に設けるのが好ましい。
このようにフレキシブルケーブル120は、ヘッド本体1の第1貫通孔32、第2貫通孔43及び供給路形成部材500の第3貫通孔501内に収容されている。したがって、本実施形態のフレキシブルケーブル120を収容する第2収容空間は、第1貫通孔32、第2貫通孔43及び第3貫通孔501によって構成されている。
また、図1及び図2に示すように、供給路形成部材500に固定されたヘッド本体1のノズル21が開口するインク吐出面には、複数のヘッド本体1に共通するカバーヘッド800が設けられている。カバーヘッド800は、各ヘッド本体1のノズル21を露出する窓部801が設けられており、窓部801を介して露出されたノズル21からインク滴が吐出される。
さらに、図1及び図2に示すように、供給路形成部材500のヘッド本体1とは反対側には、回路基板600が保持されている。
回路基板600は、各種配線や電子部品が実装されたものであり、本実施形態では、リジット基板からなる。このような回路基板600には、第3の方向Zに貫通した貫通口である接続孔601が設けられている。この接続孔601内に挿通されたヘッド本体1の駆動配線であるフレキシブルケーブル120の先端部が屈曲されて回路基板600と電気的に接続されている。すなわち、回路基板600の接続孔601にはヘッド本体1側の面からフレキシブルケーブル120が挿通され、フレキシブルケーブル120は、回路基板600のヘッド本体1とは反対側でその先端が回路基板600の表面に沿って屈曲されて回路基板600と接続されている。本実施形態では、記録ヘッドIには、5個のヘッド本体1及びフレキシブルケーブル120が設けられているため、回路基板600には、5個の接続孔601が第2の方向Yに並設されている。すなわち、本実施形態では、複数のヘッド本体1のフレキシブルケーブル120が共通して1枚の回路基板600に接続されている。これにより、部品点数を減少させてコストを低減することができる。
また、図8(b)に示すように、回路基板600には、上述のように、供給路形成部材500の突出部503aが挿入される挿入孔602が設けられている。供給路形成部材500の突出部503aが挿入孔602内に挿通されることで、突出部503aに設けられた供給流路503は、回路基板600の外側(供給路形成部材500とは反対側)に開口し、後述する固定部材700の導入孔722と接続される。
このような回路基板600は、供給路形成部材500と、固定部材700との間に設けられた空間である回路基板保持部713に収容されている。すなわち、回路基板600は、リブ510によって回路基板保持部713の隔壁から離間させて収容されている。
また、図9に示すように、回路基板600は、固定部材700の側面に固定された外部配線接続基板740と電気的に接続されている。外部配線接続基板740には、圧電アクチュエーター300を駆動するためのヘッド制御信号等が入力される外部配線(図示なし)が電気的に接続されており、外部配線からのヘッド制御信号等は、外部配線接続基板740及び回路基板600を介してヘッド本体1のフレキシブルケーブル120に供給される。なお、回路基板600と外部配線接続基板740とは、可撓性を有する配線基板、すなわち、フレキシブルケーブルである接続配線610を介して接続されている。このように回路基板600と外部配線接続基板740とを可撓性を有する接続配線610によって接続することで、接続配線610を屈曲させることができ、回路基板600の面方向と、外部配線接続基板740の面方向とを互いに交差する方向に配置することができる。すなわち、回路基板600を面方向が第1の方向Xに沿った方向となるように配置し、外部配線接続基板740を面方向が第3の方向Zに沿った方向となるように配置することができる。
図1及び図9に示すように、固定部材700は、供給路形成部材500のヘッド本体1とは反対側の面(回路基板600が固定された面)に固定されたベース部材710と、供給針730が複数配設された供給針ホルダー720と、ベース部材710の一側面に固定された外部配線接続基板740と、外部配線接続基板740を覆う保護部材750とを具備する。
ベース部材710は、Z2側の面が供給路形成部材500の回路基板600側に固定されて、供給路形成部材500との間に回路基板保持部713を形成し、回路基板保持部713内で回路基板600を保持する。
また、図8(b)に示すように、ベース部材710には、供給路形成部材500の突出部503aが挿入される挿入連通孔711が設けられている。供給路形成部材500の突出部503aは、回路基板600に設けられた挿入孔602と、ベース部材710に設けられた挿入連通孔711とに挿通されることで、その端面に設けられた供給流路503を供給針ホルダー720側に露出している。また、ベース部材710の挿入連通孔711と突出部503aとは、接着剤711aによって封止されており、挿入連通孔711と突出部503aとの間から回路基板600側にインクが侵入するのを抑制している。
また、図9に示すように、回路基板600は、供給路形成部材500とベース部材710との間に設けられた空間である回路基板保持部713に収容されている。
回路基板保持部713は、回路基板600に接続配線610が接続される側、すなわち、保護部材750側以外の領域で、接着剤900によって接着されている。そして、詳しくは後述する保護部材750は、回路基板保持部713の接着剤900によって接着されていない開口を覆い、回路基板保持部713を塞ぐ。すなわち、本実施形態では、回路基板保持部713は、保護部材750側に開口して接続配線610が挿通される接続配線挿通孔713aを有する。
このような供給路形成部材500と固定部材700とは、ねじ部材901によって固定されている。本実施形態では、供給路形成部材500と固定部材700とは、第3の方向Zから平面視した際に角部となる4カ所でねじ部材901によって固定されている。
また、図1及び図9に示すように、ベース部材710のヘッド本体1とは反対側には、供給針ホルダー720が固定されている。
供給針ホルダー720は、ベース部材710の供給路形成部材500とは反対側にゴム等からなるシール部材770を介して固定されるものであり、Z1側にインクを貯留した貯留手段であるインクカートリッジが装着されるカートリッジ装着部721を有する。
また、図2及び図8(b)に示すように、供給針ホルダー720の底面には、一端がカートリッジ装着部721に開口し、他端がベース部材710側に開口する複数の導入孔722がそれぞれ形成された管状の供給連通路形成部723が突設されている。そして、導入孔722は、シール部材770に設けられた供給連通路771を介して供給流路503と接続される。
また、供給針ホルダー720のZ1側の導入孔722の開口部分には、インクカートリッジやインクタンクなどの液体貯留手段が直接又はチューブ等の供給管を介して接続される複数の供給針730が、インク内の気泡や異物を除去するためのフィルター731(図2参照)を介して固定されている。
これら各供給針730は、導入孔722に連通する貫通路(図示無し)をそれぞれ内部に有する。そして、供給針730に液体貯留手段が直接又は供給管を介して接続されることで、液体貯留手段のインクは供給針730の貫通路を介して供給針ホルダー720の導入孔722に供給される。なお、導入孔722に導入されたインクは、シール部材770に設けられた供給連通路771を介して供給流路503に供給され、供給流路503を介してヘッド本体1の導入路44に供給される。
また、ベース部材710のX1側には、保持壁部712がZ1方向に延設されている。そして、この保持壁部712のさらにX1側には、保護部材750が設けられている。保持壁部712と保護部材750との間には、外部配線接続基板740を保持する空間である外部配線接続基板保持部751が形成されており、外部配線接続基板保持部751内に外部配線接続基板740が第3の方向Zが面方向となるように収容されている。
外部配線接続基板740は、上述のように回路基板600と接続配線610を介して接続されている。また、外部配線接続基板740には、回路基板600と接続された端部とは反対側、すなわち、Z1側の両面に複数のコネクター741が設けられており、このコネクター741に制御装置からの外部配線が接続される。
保護部材750は、図9に示すように、保持壁部712の外側に設けられたX1及びZ1の面が開口する箱形状を有し、保持壁部712によってX1側の開口が塞がれることで、Z1のみが開口した外部配線接続基板保持部751を形成する。すなわち、外部配線接続基板保持部751は、外部配線接続基板740のZ1側が外部と連通する出口752として設けられており、外部配線は出口752から挿入されてコネクター741に接続される。なお、出口752は、外部配線が挿入された際にシール部材等によって塞ぐこともできるが、本実施形態では、外部配線が挿入された出口752は、塞がずに開口するようにしている。すなわち、外部配線接続基板保持部751は、出口752を介して大気開放されている。
このような、外部配線接続基板740を保持する外部配線接続基板保持部751と、回路基板600を保持する回路基板保持部713とは、上述のように接続配線挿通孔713aによって連通されている。すなわち、リジット基板である外部配線接続基板740及び回路基板600を収容する第1収容空間は、本実施形態では、外部配線接続基板保持部751及び回路基板保持部713で構成されている。つまり、フレキシブルケーブル120、回路基板600及び外部配線接続基板は収容空間に収容されており、収容空間は、外部配線接続基板740及び回路基板600を収容する外部配線接続基板保持部751及び回路基板保持部713で構成された第1収容空間と、フレキシブルケーブル120を収容する第1貫通孔32、第2貫通孔43及び第3貫通孔501で構成された第2収容空間と、を具備する。
このように、第1収容空間である外部配線接続基板保持部751を出口752によって大気開放することで、各部材に設けられた流路の接続部分からインクに含まれる成分、特に溶剤系インクに含まれる溶剤がガスとして第1収容空間である回路基板保持部713及び外部配線接続基板保持部751内に侵入したとしても、出口752からガスを外部に排出することができる。また、第1収容空間の回路基板保持部713と第2収容空間の第3貫通孔501とは、切り欠き511によって連通しているため、第1収容空間である外部配線接続基板保持部751を出口752によって大気開放することで、第2収容空間内に侵入したガスを外部に排出することができる。
また、出口752から外部配線接続基板保持部751内の気体を吸引ポンプ等の吸引手段によって吸引することで、各部材に設けられた流路の接続部分の封止状態を確認することができる。具体的には、出口752から吸引手段によって吸引して外部配線接続基板保持部751を含む収容空間内を負圧にし、流路内が負圧になっているか否かを検出する。流路内の負圧が検出された場合には、流路と外部配線接続基板保持部を含む収容空間とが連通していることになり、流路同士の接続部分における封止が不十分であると判定することができる。また、流路内の負圧が検出されなければ、流路同士の接続部分における封止が確実に行われていると判定することができる。したがって、出口752は、大気開放している方が好ましい。
このように、回路基板600及び外部配線接続基板740を記録ヘッドIの内部空間である第1収容空間内に保持することによって、回路基板600や外部配線接続基板740に外部から物がぶつかることによる破損や、インクや埃などの異物が付着して短絡及び断線する等の不具合を防止することができる。また、回路基板600とフレキシブルケーブル120とを接続している空間である回路基板保持部713を、Z1側に存在するコネクター741周辺の一部領域を除いて接着剤900で封止することで、内部にインクが侵入するのを抑制することができる。ちなみに、記録ヘッドIは、液体噴射面20aがZ2側、すなわち、外部配線接続基板740のコネクター741とは反対側の面となっているため、コネクター741側が出口752によって開口していても、インクは内部に入り難い。
そして、本実施形態では、外部配線接続基板740には、図11に示すように、硫黄を吸着する第1ダミー配線742が設けられている。具体的には、外部配線接続基板740には、印刷信号等を回路基板600に送る配線(図示なし)が設けられており、この配線が設けられていない領域に第1ダミー配線742が設けられている。本実施形態では、図9に示すように、外部配線接続基板740と回路基板600とを接続する接続配線610は、外部配線接続基板740の保持壁部712側に接続されているため、配線を保持壁部712側のX1側の面に設け、第1ダミー配線742は、外部配線接続基板740の接続配線610が接続された面とは反対側、すなわち、保護部材750側であるX2側に設けるようにした。また、第1ダミー配線742は、図11(b)に示すように、コネクター741よりもヘッド本体1側であるZ2側に設けられている。ちなみに、例えば、外部配線接続基板740として、厚さ方向の内部に配線が設けられているリジット基板を用いた場合には、第1ダミー配線742をX1側の表面に設けることも可能である。
このような第1ダミー配線742としては、硫黄を吸着する材料、例えば、銅(Cu)、銀(Ag)等が挙げられる。一般的に、リジット基板の配線には、安価な銅(Cu)が用いられることが多いため、ダミー配線としても配線と同じ銅(Cu)を用いることで、コストを低減することができる。また、銀(Ag)を用いる場合には、銅(Cu)よりも効率的に硫黄を吸着させることができるさらに、第1ダミー配線742の表面に凹凸を形成してもよく、これにより第1ダミー配線742の表面積を広くして、第1ダミー配線742が硫黄を吸着し易くすることができる。
このように第1ダミー配線742を設けることで、第1ダミー配線742に硫黄を積極的に吸着させることができる。このため、外部配線接続基板740に設けられた配線に硫黄が吸着して反応し、配線に硫化物が付着するのを抑制することができる。したがって、外部配線接続基板740に形成された配線が短絡及び断線するのを抑制することができる。また、外部配線接続基板保持部751には、回路基板保持部713、第1貫通孔32、第2貫通孔43及び第3貫通孔501が連通しているため、第1ダミー配線742によって回路基板保持部713、第1貫通孔32、第2貫通孔43及び第3貫通孔501の硫黄も第1ダミー配線742に吸着させることができる。
ちなみに、上述したように、硫黄は、出口752から溶剤系インク及び溶剤系インクに含まれる溶剤ガスが侵入し、溶剤がフレキシブルケーブル120等に設けられたレジスト等の絶縁材料126からアウトガスとして発生する場合と、ブチルゴムに加硫された硫黄が溶剤系インクの溶剤に反応してアウトガスとして発生し、出口752から侵入する場合と、が考えられる。また、出口752以外にも流路の接続部分等から溶剤系インクに含まれる溶剤ガスが収容空間内に侵入する場合もある。そして、外部配線接続基板740に第1ダミー配線742を設けることで、外部配線接続基板740は出口752に最も近い場所に収容されていることから、出口752から侵入した硫黄を特に有効に吸収することができる。
一方、図12に示すように、回路基板600には、外部配線接続基板740の第1ダミー配線742と同様に、硫黄を吸着する材料、例えば、銅(Cu)や銀(Ag)で形成された第2ダミー配線603が設けられている。第2ダミー配線603は、ヘッド制御信号等が供給される配線や電子部品等(図示なし)が設けられていない領域に設けられている。本実施形態では、図12(b)に示すように、回路基板600のフレキシブルケーブル120が接続されるZ1側の面とは反対側であるZ2側の面に第2ダミー配線603を設けるようにした。すなわち、第2ダミー配線603は、図9に示すように、リブ510側の面に設けられている。また、第2ダミー配線は、回路基板600のZ2側の全面に亘って設けるようにした。
このように回路基板600に第2ダミー配線603を設けることで、回路基板保持部713内の硫黄を第2ダミー配線603に積極的に吸着させて、硫黄が回路基板600の配線に吸着して硫化物が生成されるのを抑制することができる。また、回路基板600に第2ダミー配線603を設けることで、回路基板保持部713に連通する第2収容空間である第1貫通孔32、第2貫通孔43及び第3貫通孔501内の硫黄を第2ダミー配線603で吸着させることができる。すなわち、回路基板600に第2ダミー配線603を設けない場合、第2収容空間である第1貫通孔32、第2貫通孔43及び第3貫通孔501内の硫黄を外部配線接続基板740の第1ダミー配線742によって吸着しなくてはならないが、第3貫通孔501と外部配線接続基板保持部751との間には回路基板保持部713があるため、効率的に吸着させることができずに硫黄がフレキシブルケーブル120の配線に吸着してしまう虞がある。本実施形態では、第3貫通孔501に直接連通する回路基板保持部713内に収容された回路基板600に第2ダミー配線603を設けることで、第3貫通孔501内の硫黄を第2ダミー配線603によって効率よく吸着することができ、フレキシブルケーブル120の配線への硫黄の吸着量を低減することができる。
また、供給路形成部材500には、リブ510を設け、リブ510によって回路基板600の第2ダミー配線603が設けられたZ2側の面を、回路基板保持部713のZ2側の壁面から離反するようにした。これにより、第2ダミー配線603が硫黄に接触する面積を広くして、第2ダミー配線603が硫黄を吸着し易くすることができる。ちなみに、第2ダミー配線603を回路基板保持部713のZ2側の面に密着させると、第2ダミー配線603が硫黄に接触する面積が減少し、硫黄の吸着量が低減してしまうからである。また、リブ510には外部配線接続基板保持部751と連通するX1側とは遠いX2側で開口する切り欠き511を設けるようにした。したがって、図13に示すように、第3貫通孔501内の硫黄は、切り欠き511を介してX2側から回路基板保持部713内に流れ、回路基板保持部713内で隣り合うリブ510の間を通過して外部配線接続基板保持部751と連通する接続配線挿通孔713a側、すなわちX1側に流れる。したがって、回路基板600のリブ510側の面に設けられた第2ダミー配線603に硫黄を長い時間触れさせることができ、第2ダミー配線603に硫黄をより効率良く吸着させることができる。また、切り欠き511によって第2収容空間は、出口752から遠くなるため、出口752から侵入した硫黄が第2収容空間内に入り込み難くすることができる。特に、回路基板600に第2ダミー配線603を設けることで、出口752から侵入した硫黄のうち、外部配線接続基板740に設けられた第1ダミー配線742によって吸収されない硫黄は、回路基板600の第2ダミー配線603によって吸収することができる。したがって、出口752から侵入した硫黄が、フレキシブルケーブル120が収容された第2収容空間に侵入するのを抑制することができ、フレキシブルケーブル120の特に高密度で配置された個別接続配線122に硫化物が形成されるのを抑制して個別接続配線122が硫化物によって短絡及び断線するのを抑制することができる。さらに、第2ダミー配線603の表面に凹凸を形成してもよく、これにより第2ダミー配線603の表面積を広くして、第2ダミー配線603が硫黄を吸着し易くすることができる。
なお、本実施形態では、外部配線接続基板740及び回路基板600のそれぞれに第1ダミー配線742及び第2ダミー配線603を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、フレキシブルケーブル120にもダミー配線を設けるようにしてもよい。これにより、フレキシブルケーブル120が収容された第2収容空間内に侵入した硫黄をフレキシブルケーブル120に設けたダミー配線によって吸収することができ、さらにフレキシブルケーブル120の個別接続配線122等の配線への硫化物の析出を抑制することができる。ただし、フレキシブルケーブル120は、低コスト化及び記録ヘッドIの小型化を図るために小型化されているため、ダミー配線を設けることによって高コスト化及び大型化してしまう虞がある。つまり、本実施形態のようにフレキシブルケーブル120にダミー配線を設けないようにすることで、小型のフレキシブルケーブル120を用いることができるため、コストを低減することができると共に記録ヘッドIの小型化を図ることができる。もちろん、外部配線接続基板740、回路基板600及びフレキシブルケーブル120の何れか1つ又は2つにダミー配線を設けるようにしてもよい。
また、外部配線接続基板740に設けられた第1ダミー配線742及び回路基板600に設けられた第2ダミー配線603は接地するのが好ましい。ちなみに、第1ダミー配線742と第2ダミー配線603とは個別にそれぞれ接地してもよく、また、第1ダミー配線742と第2ダミー配線603とを導通させて、何れか一方のみを接地するようにしてもよい。さらに、第1ダミー配線742及び第2ダミー配線603の接地は、ヘッド制御信号の供給に用いる配線の一部の接地した配線と接続することで接地してもよい。このように第1ダミー配線742及び第2ダミー配線603を接地することで、記録ヘッドIの移動時などに浮きメタルによるノイズの発生を低減することができる。
(実施形態2)
実施形態2では、ダミー配線を検出手段の一部として構成し、検出手段は、ダミー配線と硫黄との反応の程度に応じて検出結果を異ならせるようにした。以下に、検出手段の一部を構成するダミー配線として、外部配線接続基板740に設けられた第1ダミー配線742を設けた構成について説明する。なお、図14は、本発明の実施形態2に係る外部配線接続基板の平面図である。また、上述した実施形態1と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図14(a)に示すように、外部配線接続基板740には、2つの第1ダミー配線742A、742Bが間隔wを空けて設けられている。このように2つの第1ダミー配線742A、742Bを間隔wを空けて配置し、2つの第1ダミー配線742A、742Bの導通状態を検出することで、第1ダミー配線742A、742Bを硫黄の吸着量を検出する検出手段の一部として用いることができる。すなわち、2つの第1ダミー配線742A、742Bに硫黄が吸着して硫化物が生成された際に、硫化物の量が少量で、硫化物が2つの第1ダミー配線742A、742Bに跨がって形成されていない場合には、2つの第1ダミー配線742A、742Bは導通しない。これに対して、第1ダミー配線742A、742Bの硫黄の吸着が進み、硫化物が成長して2つの第1ダミー配線742A、742Bに跨がって形成されると、2つの第1ダミー配線742A、742Bが導通する。このため、2つの第1ダミー配線742A、742Bの導通状態を検出することで、2つの第1ダミー配線742A、742Bへの硫黄の吸着量を検出することができる。そして、2つの第1ダミー配線742A、742Bが導通したのを検出した場合、第1ダミー配線742A、742Bに硫黄が多く吸着していると共にヘッド制御信号を供給する配線にも硫黄が吸着していると考えられるため、ヘッド制御信号を供給する配線の短絡及び断線が発生する前に、例えば、モニター、ランプ、音などで警報を発するようにしてもよい。
なお、隣り合う第1ダミー配線742A、742Bの最も狭い間隔wは、フレキシブルケーブル120、回路基板600及び外部配線接続基板740に設けられたヘッド制御信号等が供給される配線のうち、最も狭い間隔よりも狭くするのが好ましい。ここで、配線の最も狭い間隔とは、本実施形態では、図6に示す、隣り合う個別接続配線122の間隔wのことである。このように、第1ダミー配線742A、742Bの最も狭い間隔wを、配線の最も狭い間隔、すなわち、本実施形態では個別接続配線122の間隔wよりも狭くすることで、隣り合う個別接続配線122同士が短絡する前に検出して警報等を発することができる。
なお、本実施形態では、外部配線接続基板740に2つの第1ダミー配線742A、742Bを設けるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、3つ以上の第1ダミー配線を設けるようにしてもよい。
また、2つの第1ダミー配線742A、742Bの組を、複数組設け、各組の間隔wを異なら間隔で設けるようにしてもよい。このような例を図14(b)に示す。
図14(b)に示すように、外部配線接続基板740には、2つの第1ダミー配線742で構成された組が3組設けられている。本実施形態では、各組の2つの第1ダミー配線742を、第1ダミー配線742A及び742B、第1ダミー配線742C及び742D、第1ダミー配線742E及び742Fとしている。そして、2つの第1ダミー配線742A及び742Bの間隔w2Aを最も狭く、2つの第1ダミー配線742C及び742Dの間隔w2Bを間隔w2Aよりも広く、2つの第1ダミー配線742E及び742Fの間隔w2Cを最も広くした。
このように、各組を構成する2つの第1ダミー配線742A及び742B、第1ダミー配線742C及び742D、第1ダミー配線742E及び742Fの各間隔w2A、w2B及びw2Cを異なる間隔で設けることで、生成された硫化物の量を段階的に検出することができる。このように硫化物の生成量、すなわち、硫黄の吸着量を段階的に検出することによって、警報を段階的に発することも可能となる。
なお、2つの第1ダミー配線742A、742Bの最も狭い間隔w2Aは、配線の最も狭い間隔、すなわち、本実施形態では個別接続配線122の間隔wよりも狭くすることで、隣り合う個別接続配線122同士が短絡する前に検出して警報等を発することができる。また、図14(b)に示す例では、2つの第1ダミー配線742で構成される組を3組設けるようにしたが、2組であっても、また4組以上であってもよい。
さらに、本実施形態では、検出手段を構成するダミー配線として、外部配線接続基板740に設けられた第1ダミー配線742について例示したが、特にこれに限定されず、例えば、回路基板600に設けられた第2ダミー配線603を、上述した第1ダミー配線742と同様に形成することで検出手段の一部として構成することも可能である。もちろん、第1ダミー配線742及び第2ダミー配線603の両方を検出手段の一部として設けるようにしてもよく、何れか一方のダミー配線のみを検出手段の一部として設けるようにしてもよい。
(実施形態3)
図15は、本発明の実施形態3に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの要部断面図であり、図9のD−D′線に準ずる断面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図15に示すように、第2収容空間には、回路基板600の接続孔601を、回路基板600の両面のうち、フレキシブルケーブル120と接続される面側から塞ぐシール部材620が設けられている。
すなわち、シール部材620は、接続孔601にヘッド本体1とは反対であるZ1側の面から挿入されて接続孔601を塞いでいる。このようなシール部材620としては、ゴムやエラストマー等の弾性材料を用いることができる。
このようにシール部材620によって接続孔601を塞ぐことで、第1収容空間からフレキシブルケーブル120が収容された第2収容空間への硫黄や溶剤系インクに含まれる溶剤が侵入するのを抑制することができる。ちなみに、第2収容空間を封止する場合には、上述した実施形態1のリブ510に切り欠き511を設けないようにすればよい。もちろん、リブ510を設けないようにしてもよい。また、第2収容空間をシール部材620によって塞いだ場合であっても、フレキシブルケーブル120にダミー配線を設けることで、第2収容空間内に流路の接続部分等から侵入した溶剤によって硫黄が発生したとしても、ダミー配線によって硫黄を吸着させて、フレキシブルケーブル120の個別接続配線122等の配線への硫黄の吸着を抑制することができる。さらに、シール部材620によって接続孔601を塞ぐと共に、リブ510に切り欠き511を設けることで、第2収容空間内の硫黄は切り欠き511のみを通過して回路基板保持部713内で隣り合うリブ510の間を通過させることができる。したがって、回路基板600のリブ510側の面に設けられた第2ダミー配線603に硫黄を長い時間触れさせることができ、第2ダミー配線603に硫黄をより効率良く吸着させることができる。
なお、本実施形態では、シール部材620として、ゴムやエラストマー等の弾性材料を用いるようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、接続孔601を接着剤によって塞ぐようにしてもよい。すなわち、シール部材620として接着剤を用いるようにしてもよい。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明の基本的構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した各実施形態では、記録ヘッドIに5個のヘッド本体1を設けるようにしたが、ヘッド本体1の数や配置は特にこれに限定されるものではなく、ヘッド本体1は、単体が記録ヘッドIに設けられていてもよい。
また、上述した各実施形態では、各ヘッド本体1に対して1つのフレキシブルケーブル120を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、各ヘッド本体1に2つ以上のフレキシブルケーブル120を設けるようにしてもよい。
さらに、上述した各実施形態では、流路形成基板10に圧力発生室12が並設された列を2列設けたものであるが、この場合の列数には特別な制限はない。一列であっても、3列以上であっても構わない。
また、上述した各実施形態では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる圧力発生素子として、薄膜型の圧電アクチュエーター300を用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターや、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターなどを使用することができる。また、圧力発生素子として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズルから液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズルから液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
また、上述した各実施形態では、配線が設けられた基板として、フレキシブルケーブル120、回路基板600及び外部配線接続基板740を設けるようにしたが、特にこれに限定されず、何れか1つ又は2つだけを設けるようにしてもよい。
さらに、上述した各実施形態では、第1ダミー配線742、742A〜742Fを外部配線接続基板740に設け、第2ダミー配線603を回路基板600に設けるようにしたが、特にこれに限定されず、ダミー配線が設けられた他の基板を収容空間内に配置するようにしてもよい。また、ダミー配線は、基板に設けずに、単体の配線を収容空間内に配置するようにしてもよい。ただし、上述のように、外部配線接続基板740や回路基板600などの配線が設けられた基板にダミー配線を設ける、すなわち、配線とダミー配線とを共通の基板に設けることで、部品点数を減らしてコストを低減することができると共に、記録ヘッドIの小型化を図ることができる。
また、これら実施形態の記録ヘッドは、インクカートリッジ等と連通するインク流路を具備するインクジェット式記録ヘッドユニットの一部を構成して、インクジェット式記録装置に搭載される。図16は、そのインクジェット式記録装置の一例を示す概略図である。
図16に示すインクジェット式記録装置IIにおいて、複数の記録ヘッドIを有するインクジェット式記録ヘッドユニット2(以下、ヘッドユニット2とも言う)は、インク供給手段を構成するインクカートリッジ2A及び2Bが着脱可能に設けられ、このヘッドユニット2を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。この記録ヘッドユニット2は、例えば、それぞれブラックインク組成物及びカラーインク組成物を吐出するものとしている。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、ヘッドユニット2を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
また、上述したインクジェット式記録装置IIでは、インクジェット式記録ヘッドI(ヘッドユニット2)がキャリッジ3に搭載されて主走査方向である第2の方向Yに移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、記録ヘッドIが固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向である第1の方向Xに移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、上述した例では、インクジェット式記録装置IIは、液体貯留手段であるインクカートリッジ2A、2Bがキャリッジ3に搭載された構成であるが、特にこれに限定されず、例えば、インクタンク等の液体貯留手段を装置本体4に固定して、貯留手段と記録ヘッドIとをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。また、液体貯留手段がインクジェット式記録装置に搭載されていなくてもよい。
なお、上記実施の形態においては、液体噴射ヘッドの一例としてインクジェット式記録ヘッドを、また液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置を挙げて説明したが、本発明は、広く液体噴射ヘッド及び液体噴射装置全般を対象としたものであり、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドや液体噴射装置にも勿論適用することができる。その他の液体噴射ヘッドとしては、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等が挙げられ、かかる液体噴射ヘッドを備えた液体噴射装置にも適用できる。
I インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 II インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1 ヘッド本体、 2 インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 10 流路形成基板、 12 圧力発生室、 15 連通板、 20 ノズルプレート、 20a 液体噴射面、 21 ノズル、 30 保護基板、 31 保持部、 32 第1貫通孔、 40 ケース部材、 43 第2貫通孔、 50 振動板、 60 第1電極、 70 圧電体層、 80 第2電極、 91 個別配線、 92 共通配線、 100 マニホールド、 120 フレキシブルケーブル、 121 駆動回路、 122 個別接続配線、 123 共通接続配線、 124 入力配線、 125 ベースフィルム、 126 絶縁材料、 127 めっき層、 130 非導電性接着剤、 131 充填剤、 300 圧電アクチュエーター(駆動素子)、 500 供給路形成部材、 501 第3貫通孔、 600 回路基板、 601 接続孔、 602 挿入孔、 610 接続配線、 700 固定部材、 710 ベース部材、 713 回路基板保持部、 713a 接続配線挿通孔、 720 供給針ホルダー、 730 供給針、 740 外部配線接続基板、 741 コネクター、 742、742A〜742F 第1ダミー配線、 750 保護部材、 751 外部配線接続基板保持部、 752 出口、 800 カバーヘッド

Claims (12)

  1. ノズルから液体を噴射するための駆動素子と、
    前記駆動素子と電気的に接続された配線と、
    前記配線の少なくとも一部を収容する収容空間と、
    前記収容空間内に配置され、硫黄を吸着するダミー配線と、を備えることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記ダミー配線は、検出手段の一部を構成し、
    前記検出手段は、前記ダミー配線と前記硫黄との反応の程度に応じて、検出結果を異ならせることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記ダミー配線及び前記配線がそれぞれ複数設けられており、
    互いに隣り合う前記ダミー配線の最も狭い間隔は、互いに隣り合う前記配線の最も狭い間隔よりも狭いことを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記ダミー配線と前記配線の少なくとも一部とは、共通のリジット基板に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記リジット基板は、前記配線のうち、前記駆動素子と接続されたフレキシブルケーブルと接続されるものであり、
    前記ダミー配線は、前記フレキシブルケーブルが接続された面とは反対側の面に設けられていることを特徴とする請求項4記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記収容空間は、前記リジット基板を収容する第1収容空間と、
    前記フレキシブルケーブルを収容する第2収容空間と、を具備し、
    前記リジット基板は、前記フレキシブルケーブルが通る貫通口を有し、
    前記第1収容空間には、前記リジット基板を、当該リジット基板の両面のうち、前記フレキシブルケーブルと接合される側の面とは反対側の面から支持するリブが設けられ、
    前記リブは、前記第1収容空間の壁面から前記リジット基板を離反させることを特徴とする請求項5記載の液体噴射ヘッド。
  7. 前記収容空間は、前記第2収容空間よりも前記第1収容空間に近い出口を有し、
    前記リブは、前記貫通口の縁に沿って設けられ、
    前記リブには、前記貫通口の前記収容空間の前記出口から遠い側に切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項6記載の液体噴射ヘッド。
  8. 前記第2収容空間には、前記リジット基板の前記貫通口を、前記リジット基板の両面のうち、前記フレキシブルケーブルと接合される側の面から塞ぐシール部材が設けられていることを特徴とする請求項6又は7記載の液体噴射ヘッド。
  9. 前記ダミー配線は接地されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  10. 前記第2収容空間には、前記フレキシブルケーブルの少なくとも一部を覆う充填剤が設けられていることを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  11. 前記ダミー配線の表面には凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  12. 請求項1〜11の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
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