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JP2016148353A - 変速制御装置 - Google Patents

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JP2016148353A
JP2016148353A JP2015023859A JP2015023859A JP2016148353A JP 2016148353 A JP2016148353 A JP 2016148353A JP 2015023859 A JP2015023859 A JP 2015023859A JP 2015023859 A JP2015023859 A JP 2015023859A JP 2016148353 A JP2016148353 A JP 2016148353A
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Japan
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speed
transmission
gear change
engaged
clutch
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Pending
Application number
JP2015023859A
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English (en)
Inventor
桑原 清二
Seiji Kuwabara
清二 桑原
弘紹 吉野
Hiroaki Yoshino
弘紹 吉野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】入力トルクの低下に起因する駆動トルクの低下を招来することなくドグクラッチを係合させて所定の変速段を設定できる変速制御装置を提供する。
【解決手段】噛み合い係合機構は、それぞれ噛み合い歯を有する第1係合部材と第2係合部材との回転数が同期することにより各噛み合い歯を噛み合わせるように構成され、低速側の変速段から前記所定の変速段に変速する場合に、摩擦クラッチの伝達トルク容量を増大させて(t1 時点)前記変速機の入力回転数を低下させ(t3 時点)、入力回転数が低下する過程で第1係合部材と第2係合部材との回転数が同期した際(t4 時点)に各噛み合い歯を噛み合わせ、かつ前記摩擦クラッチを解放させるように構成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、変速比を変更する制御装置に関し、特に噛み合い式係合機構を備えた変速機の制御装置に関するものである。
特許文献1には、所定の変速段を設定するための係合機構として、ドグ歯を噛み合わせるドグクラッチ機構を設けた変速機が記載されている。ドグクラッチ機構は、互いに噛み合うドグ歯が相対回転していると、噛み合わせることが困難であり、また噛み合うことにより相対回転が急に止められることによってショックを発生することがある。そこで、特許文献1に記載された制御装置は、エンジントルクを低下させ、その状態でドグクラッチ機構を係合状態に切り替えるように構成されている。
特開2014−149020号公報
エンジンがトルクを出力している状態で上記のドグクラッチ機構を係合させる変速を実行する場合、特許文献1に記載されているようにエンジントルクを低下させると、車両を走行させる駆動トルクが低下してしまう。駆動トルクが低下すると、加速力が不足したり、車速が一時的に低下したりする現象が生じ、これは引き込み感として体感され、その結果、運転者に違和感を与えたり、あるいはドライバビリティを損なう要因になるなどの不都合がある。
この発明は上記の技術的課題に着目してなされたものであり、駆動トルクの低下を招来することなく噛み合い係合機構を係合状態に切り替えることのできる変速制御装置を提供することを目的とするものである。
上記の目的を達成するために、この発明は、所定の変速段で係合させられかつ前記所定の変速段より高速側の変速段および低速側の変速段で解放させられる噛み合い係合機構と、前記高速側の変速段で係合させられる伝達トルク容量が連続的に変化する摩擦クラッチ機構とを有する変速機を制御する変速制御装置において、前記噛み合い係合機構は、それぞれ噛み合い歯を有する第1係合部材と第2係合部材との回転数が同期することにより各噛み合い歯を噛み合わせるように構成され、前記低速側の変速段から前記所定の変速段に変速する場合に、前記摩擦クラッチの伝達トルク容量を増大させて前記変速機の入力回転数を低下させ、前記入力回転数が低下する過程で前記第1係合部材と前記第2係合部材との回転数が同期した際に各噛み合い歯を噛み合わせ、かつ前記摩擦クラッチを解放させるように構成されていることを特徴とするものである。
この発明によれば、噛み合い係合機構を係合させて設定する所定の変速段にアップシフトする場合、当該所定の変速段より高速側の変速段に向けた変速を実行する。すなわち、前記摩擦係合機構の伝達トルク容量を増大させる。摩擦係合機構の伝達トルク容量が次第に増大することにより変速機の入力回転数が、前記高速側の変速段に応じた回転数に向けて次第に低下するので、その過程で、入力回転数が前記所定の変速段での回転数になる。この状態では、噛み合い係合機構における各噛み合い歯の回転数が同期する。この同期状態で各噛み合い歯が噛み合わされる。したがって、変速機に入力されるトルクを低下させることなく噛み合い係合機構を係合させることができる。
この発明に係る変速制御装置による制御を説明するための回転数、駆動力、油圧、ドグクラッチのストローク量の変化を示すタイムチャートである。 この発明で対象とすることのできる変速機の一例を示すスケルトン図である。 そのドグクラッチの構成を説明するための部分的な模式図である。 各変速段を設定するためのクラッチおよびブレーキの係合および解放の状態をまとめて示す図表である。 第1速ないし第3速での動作状態を説明するための第2遊星歯車機構についての共線図である。
この発明は、有段自動変速機における変速を制御する装置であり、その有段自動変速機の一例を図2にスケルトン図で示してある。図2に示す例は、前進8段の変速段を設定できるように構成されており、ダブルピニオン型の遊星歯車機構(以下、仮に第1遊星歯車機構と記す)1とラビニョ型の遊星歯車機構(以下、仮に第2遊星歯車機構と記す)2とを主体にして構成されている。エンジン(図示せず)のトルクが伝達される入力軸3が第1遊星歯車機構1におけるキャリヤ4が連結されており、また第1遊星歯車機構1のサンギヤ5はケーシング(図示せず)などの所定の固定部6に連結されて固定要素となっている。
第2遊星歯車機構2は、入力軸3と同一の軸線上で、第1遊星歯車機構1に対してエンジンとは反対側に配置されている。第2遊星歯車機構2は、ショートピニオン7に噛み合っている第1サンギヤ8と、ショートピニオン7に噛み合いかつショートピニオン7の外周側に配置されているロングピニオン9に噛み合っている第2サンギヤ10と、ロングピニオン9に噛み合っているリングギヤ11と、各ピニオン7,9を自転かつ公転可能に保持しているキャリヤ12とを有している。
第2遊星歯車機構2における第1サンギヤ8と第1遊星歯車機構1のリングギヤ13との間に第1クラッチC1が設けられている。また、第2遊星歯車機構2におけるキャリヤ12と入力軸3との間に第2クラッチC2が設けられている。さらに、第2遊星歯車機構2における第2サンギヤ10と第1遊星歯車機構1におけるリングギヤ13との間に第3クラッチC3が設けられ、また第2遊星歯車機構2の第2サンギヤ10と第1遊星歯車機構1のキャリヤ4との間に第4クラッチC4が設けられている。さらに、ブレーキについて説明すると、第2遊星歯車機構2の第2サンギヤ10を固定する第1ブレーキB1と、第2遊星歯車機構2のキャリヤ12を固定する第2ブレーキB2とが設けられている。そして、第2遊星歯車機構2のリングギヤ11に出力ギヤ14が連結され、この出力ギヤ14は第1遊星歯車機構1と第2遊星歯車機構2との間に配置されている。
各クラッチC1,〜C4およびブレーキB1,B2は、要は、トルクを伝達する係合状態とトルクを伝達しない解放状態とに切り替えられる係合機構であり、各クラッチC1,〜C4は、湿式多板クラッチのように伝達トルク容量が連続的に変化する摩擦クラッチによって構成されている。また、第1ブレーキB1は、ドグクラッチと称される噛み合い式係合機構によって構成されている。第2ブレーキB2は摩擦ブレーキおよび噛み合い式ブレーキのいずれであってもよい。図3に第1ブレーキB1を構成しているドグクラッチを模式的に示してあり、互いに対向して配置された第1係合部材に相当する第1回転板15と第2係合部材に相当する第2回転板16とのそれぞれには、これらの回転板15,16が接近することにより噛み合うドグ歯17,18が形成されている。図3に示す例では、第1回転板15が前述した第2遊星歯車機構2における第2サンギヤ10に連結されている。また、第2回転板16がケーシングなどの固定部6に回転不能に連結されている。また、第2回転板16は、第1回転板15に対して接近および離隔できるように保持されており、図示しない油圧ピストンなどによって第1回転板15に向けて押圧され、またその油圧ピストンによる押圧が解除された場合にはリターンスプリング19によって第1回転板15から離隔するように構成されている。
第2ブレーキB2および各クラッチC1,〜C4は、それぞれに設けられた油圧ピストンおよびリターンスプリング(それぞれ図示せず)によって係合および解放させられるように構成されている。これら各ブレーキB1,B2および各クラッチC1,〜C4の係合および解放を制御する電子制御装置(ECU)20が設けられている。ECU20は、マイクロコンピュータを主体にして構成され、各種の入力されるデータや予め記憶しているデータを使用して演算を行い、その演算結果を制御指令信号として出力するように構成されている。その入力データの例を挙げれば、車速、アクセル開度、入力回転数、油圧、油温などである。
図2に示す自動変速機は、前進8段(1st,〜8th)を設定することができ、各前進段における各クラッチC1,〜C4およびブレーキB1,B2の係合および解放の状態を図4に図表として示してある。なお、図4において「〇」印は係合していることを示し、空欄は解放していることを示す。車両が発進する場合、スノーモードなどの特別なモードが選択されていない限り、通常は、第1速が設定され、車速が増大するのに従って順に高速側の変速段にアップシフトされる。第1速から第2速にアップシフトする場合、第1速で係合していた第2ブレーキB2を解放し、かつ第1ブレーキB1を係合させる。この第1ブレーキB1は前述したようにドグクラッチであるから、各ドグ歯17,18を噛み合わせる(係合させる)ためには、回転数を一致(同期)させる必要がある。この発明に係る変速制御装置は、そのようなドグクラッチを係合させる制御を伴うアップシフト制御を以下のようにして実行する。
図5は、第1速ないし第3速の状態を示す共線図である。この共線図は、上記の第2遊星歯車機構2についての共線図であり、第1速は、第1クラッチC1と第2ブレーキB2とが係合して設定されるから、出力要素である第2遊星歯車機構2におけるリングギヤ11よりも入力要素である第1サンギヤ8が高速で回転する。この状態では、第2遊星歯車機構2における第2サンギヤ10は、リングギヤ11とは反対方向に回転している。この状態を線L1 で示してある。第2速は、第1クラッチC1と第2ブレーキB2とが係合して設定されるから、第2サンギヤ10の回転が止められるとともに、第1サンギヤ8の回転数は第1速の場合より低回転数になる。この状態を線L2 で示してある。第3速は、第1クラッチC1と第3クラッチC3とが係合して設定されるから、第2遊星歯車機構2の全体が、エンジン回転数を第1遊星歯車機構1のギヤ比に応じて減速した回転数で回転する。すなわち、第2サンギヤ10は、リングギヤ11と同方向に同速度で回転する。このように第1速から第2速を経て第3速にアップシフトするとすれば、第1ブレーキB1によって固定される第2サンギヤ10の回転数がいわゆる負の回転数からゼロを経て正の回転数に増大する。すなわち、第2サンギヤ10の回転数は過渡的にゼロになる。
そこで、この発明に係る変速制御装置は、第2サンギヤ10の回転数が過渡的にゼロになることを利用してドグクラッチである第1ブレーキB1を係合させて第2速を設定する。その制御は前述したECU20によって実行される。その制御を図1のタイムチャートを参照して説明すると、第1速で車両が走行している状態で車速が増大するなどのことにより第2速へのアップシフトの判断が成立すると(t1 時点)、第2ブレーキB2を係合させていた油圧(B2圧)をステップ的に低下させた後、所定の勾配で低下させ、また第3クラッチC3を係合させる油圧(C3圧)を次第に予め定めた勾配で次第に増大させる。これは、第3速に向けた制御であり、したがって駆動力は第3速の変速比に応じた駆動力に低下する。その過程の所定のt2 時点に第1ブレーキB1が係合方向へのストロークを開始する。
第3クラッチC3がある程度のトルク容量を持ち始めると、イナーシャ相が開始し、入力回転数が低下し始める(t3 時点)。回転数の低下に伴うエネルギの放出によって駆動力が幾分増大し、第2速での駆動力程度、もしくはそれより僅かに小さい駆動力になる。なお、第3クラッチC3の油圧(伝達トルク容量)は、従前よりも小さい勾配で増大し続け、また第2ブレーキB2は解放する。こうして第3速に向けた回転数の変化が生じ、第2速で固定するべき第2サンギヤ10の回転数は前述したように負の回転数が次第にゼロに向けて小さくなる。その間に第1ブレーキB1は係合方向に向けて更にストロークを続ける。
入力回転数が第2速の変速比と車速とで決まる第2速同期回転数に達すると(t4 時点)、第1ブレーキB1が係合する。すなわち、第2速同期回転数では、第2サンギヤ10の回転数はゼロになり、第1ブレーキB1を構成している第1回転板15が止まる。この状態は第1回転板15と第2回転板16との回転数が同期した状態であり、したがって各ドグ歯17,18が噛み合い始める。この状態は、第2速を設定する状態であるから、目標とする変速段を設定する状態が成立したことになり、そのため第3クラッチC3の係合制御は中止され、その油圧は予め定めた油圧まで急速に低下させた後、緩い勾配で更に低下させる。その場合、入力回転数の低下が止められて第2速同期回転数に維持されるので、駆動力は一時的に僅か低下し、その後、第2速の変速比に応じた駆動力に維持される。
したがってこの発明に係る変速制御装置によれば、ドグクラッチである第1ブレーキB1を係合させるために入力トルクを低下させることがないので、駆動力が過度に低下したり、それに伴っていわゆる引き込み感が生じたりすることを防止もしくは抑制することができる。
なお、上記の実施例では、第1速から第2速にアップシフトする変速を例に採って説明したが、この発明は上記の実施例に限定されないのであって、噛み合い式係合機構を係合させて設定される変速段に変速する場合に適用でき、その変速段は第2速以外の変速段であってよい。また、この発明で対象とする変速機は図2に示す構成のギヤトレーンを備えた変速機であってもよい。さらに、この発明で対象とする噛み合い式係合機構は、軸線方向で互いに対向するドグ歯を噛み合わせる構成の係合機構以外に、スプライン歯を内周面に形成したスリーブを軸線方向に移動させてスプライン歯同士を係合させるタイプの係合機構であってもよい。
1…遊星歯車機構(第1遊星歯車機構)、 2…遊星歯車機構(第2遊星歯車機構)、 3…入力軸、 6…固定部、 C1…第1クラッチ、 C3…第3クラッチ、 C4…第4クラッチ、 B1…第1ブレーキ、 15…第1回転板、 16…第2回転板、 17,18…ドグ歯、 20…電子制御装置(ECU)。

Claims (1)

  1. 所定の変速段で係合させられかつ前記所定の変速段より高速側の変速段および低速側の変速段で解放させられる噛み合い係合機構と、前記高速側の変速段で係合させられる伝達トルク容量が連続的に変化する摩擦クラッチ機構とを有する変速機を制御する変速制御装置において、
    前記噛み合い係合機構は、それぞれ噛み合い歯を有する第1係合部材と前記第2係合部材との回転数が同期することにより各噛み合い歯を噛み合わせるように構成され、
    前記低速側の変速段から前記所定の変速段に変速する場合に、前記摩擦クラッチの伝達トルク容量を増大させて前記変速機の入力回転数を低下させ、
    前記入力回転数が低下する過程で前記第1係合部材と第2係合部材との回転数が同期した際に各噛み合い歯を噛み合わせ、かつ前記摩擦クラッチを解放させる
    ように構成されていることを特徴とする変速制御装置。
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