JP2016143750A - 電解コンデンサ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面に誘電体層を有する陽極箔を巻回したコンデンサ素子と、陽極箔に接続されコンデンサ素子の一方の端面から導出されたリードタブ端子と、コンデンサ素子に含浸された導電性高分子を含む固体電解質とを備え、コンデンサ素子の一方の端面の反対側で、リードタブ端子が導出されていない他方の端面における導電性高分子の被着量を、コンデンサ素子の一方の端面における導電性高分子の被着量よりも多くする。
【選択図】図1
Description
素子の電極箔端面との短絡を防止するとともに、リードタブ端子間の漏れ電流を低減することができる。その結果、信頼性が向上した電解コンデンサが得られる。
図1は本発明の実施の形態における電解コンデンサの模式断面図である。図2は図1に示す電解コンデンサ1におけるコンデンサ素子12の模式斜視図である。
れている。封口体14はケース13の開口部に配置され、ケース13の外周面を絞り加工部13Aで絞ることによって圧縮されることで、ケース13の開口部を封止している。
表面を粗面化する方法としては、陽極箔21と同様にエッチング処理が適用できる。
。
る。
1の端面とケース13とが直接接触し難くなり、陽極箔21とケース13との短絡を防ぐことができる。併せて、陽極箔21側のリードタブ端子17と陰極箔22側のリードタブ端子17との間に存在する導電性高分子18が少なくなることによって、陽極箔21側のリードタブ端子17と陰極箔22側のリードタブ端子17との間の漏れ電流を低減することができる。
(実施例1)
〈巻回素子の形成〉
まず、導電性高分子を被着させる前の巻回素子を形成した。
次に、巻回素子に固体電解質層となる導電性高分子を被着させてコンデンサ素子を形成した。
OTの量の比率は、重量比で、10対0.5とした。
次に、PEDOTが被着したコンデンサ素子を、予め電解液を注入したケースに収納して電解コンデンサを作製した。
(実施例2)
実施例2では、巻回素子の他方の端面に分散液を供給してから、巻回素子を加熱して分散液中の分散媒を除去するまでの時間を、実施例1よりも長くした以外は、材料および作製方法などは、実施例1と同じ条件でコンデンサ素子、そして電解コンデンサを作製した。
(実施例3)
実施例3では、巻回素子の他方の端面に分散液を供給してから、巻回素子を加熱して分散液中の分散媒を除去するまでの時間を、実施例2よりも長くした以外は、材料および作製方法などは、実施例2と同じ条件でコンデンサ素子、そして電解コンデンサを作製した。
(実施例4)
実施例4では、巻回素子の他方の端面に分散液を供給してから、巻回素子を加熱して分散液中の分散媒を除去するまでの時間を、実施例3よりも長くした以外は、材料および作製方法などは、実施例3と同じ条件でコンデンサ素子、そして電解コンデンサを作製した。
(実施例5)
実施例5では、巻回素子の他方の端面に分散液を供給してから、巻回素子を加熱して分散液中の分散媒を除去するまでの時間を実施例1よりも短くして、巻回素子のリードタブ端子が導出されていない他方の端面にPEDOT被着させ、一方の端面にはPEDOTを
被着させないようにした以外は、材料、および作製方法などは、実施例1と同じ条件でコンデンサ素子、そして電解コンデンサを作製した。
(比較例1)
比較例1は従来の固体電解質を用いた電解コンデンサの構成に相当する。
(比較例2)
比較例2では、巻回素子の一方の端面を上方にした状態で、一方の端面に分散液を供給するようにしたことが異なる以外は、材料および作製方法などは、実施例4と同じ条件でコンデンサ素子、そして電解コンデンサを作製した。
(比較例3)
比較例3では、巻回素子の一方の端面を上方にした状態で、一方の端面に分散液を供給するようにしたことが異なる以外は、材料および作製方法などは、実施例3と同じ条件でコンデンサ素子、そして電解コンデンサを作製した。
(比較例4)
比較例4では、巻回素子の一方の端面を上方にした状態で、一方の端面に分散液を供給するようにしたことが異なる以外は、材料および作製方法などは、実施例2と同じ条件でコンデンサ素子、そして電解コンデンサを作製した。
(比較例5)
比較例5では、巻回素子の一方の端面を上方にした状態で、一方の端面に分散液を供給するようにしたことが異なる以外は、材料および作製方法などは、実施例1と同じ条件でコンデンサ素子、そして電解コンデンサを作製した。
(電解コンデンサの評価)
実施例1〜5および比較例1〜5で作製した電解コンデンサを評価した。
端子が導出されている一方の端面の反対側の、リードタブ端子が導出されていない他方の端面における導電性高分子の被着量を、一方の端面における導電性高分子の被着量よりも多くしたコンデンサ素子を備えた電解コンデンサは、初期のLC特性と振動試験後のLC特性とを両立できることになり、その結果、信頼性が向上した電解コンデンサが得られる。
11 巻回素子
12 コンデンサ素子
13 ケース
13A 絞り加工部
14 封口体
15 外装体
16 貫通孔
17 リードタブ端子
18 導電性高分子
19A 一方の端面
19B 他方の端面
21 陽極箔
22 陰極箔
23 セパレータ
24 固体電解質
Claims (5)
- 表面に誘電体層を有する陽極箔を巻回した巻回素子と、前記陽極箔に接続され前記巻回素子の一方の端面から導出されたリードタブ端子と、前記巻回素子に含浸された導電性高分子を含む固体電解質とを有するコンデンサ素子を備え、
前記コンデンサ素子の他方の端面における導電性高分子の被着量が、前記コンデンサ素子の前記一方の端面における導電性高分子の被着量よりも多いことを特徴とする電解コンデンサ。 - 前記一方の端面に導電性高分子が被着していないことを特徴とする請求項1に記載の電解コンデンサ。
- 前記コンデンサ素子には、電解液が含浸されていることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の電解コンデンサ。
- 前記コンデンサ素子は、陰極箔と、前記陽極箔と前記陰極箔との間に介在させて巻回したセパレータとを有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電解コンデンサ。
- 前記コンデンサ素子を収納する外装ケースと、前記外装ケースの開口部を封止する封口体を更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電解コンデンサ。
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