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JP2016029275A - 遠心ポンプおよび遠心ポンプの製造方法 - Google Patents

遠心ポンプおよび遠心ポンプの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】溶接・ろう付・溶着など加熱による固着ができ、気密性の高い金属ケースと配管が使用でき、冷媒、可燃性流体、毒性を有する流体などを閉回路内で循環させ、その耐圧性・気密性・耐腐食性が求められる遠心ポンプを提供する。【解決手段】 金属製の本体ケース34を備え、本体ケース34が、上側本体ケース36と、下側本体ケース48と、上側本体ケース36と下側本体ケース48とで形成された内部空間S1を仕切り、上方に流体導入流路84を形成するとともに、下方に回転羽根部材12を収容する回転部収容空間S2を形成する羽根ケース68とを備え、羽根ケース68の端部が、上側本体ケース36、または、下側本体ケース48と密封状態で固着されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、エアコン、冷凍機などの冷媒循環回路に用いられる冷媒、発熱する部品や機器などの冷却循環回路に用いられる冷却水など、閉回路内で流体を循環させるための遠心ポンプおよび遠心ポンプの製造方法に関する。そして、この遠心ポンプは、耐圧性・気密性が求められる遠心ポンプである。
従来、液体を循環させるための遠心ポンプについて、特許文献1(特開2003−13878号公報)が公開されている。この特許文献1には、羽根車部材の中心から放射状に延びる複数の流路部を形成するように羽根車部材の構造を改良して、冷却水の循環量変化が少なく、冷却性能の変化がおきにくいように構成した遠心ポンプが開示されている。
また、特許文献2(特開2003−161284号公報)には、外周に多数の羽根が形成され、内周にロータマグネットが設けられた羽根車部材を設け、ロータマグネットの内周側にモーターステーターを配置することによって、効率の良い冷却を実現できる薄型の遠心ポンプが開示されている。
特開2003−13878号公報 特開2003−161284号公報
しかしながら、このような従来の遠心ポンプでは、頑丈な気密構造ではない。例えば、内燃機関などの冷却水、エアコン・冷凍機などの冷媒循環回路などに用いられる冷媒などの流体、可燃性流体、毒性を有する流体などを閉回路内で循環させるためには、遠心ポンプの耐圧性・気密性に課題がある。
また、従来の遠心ポンプの構造では、モーターステーターであるコイル部の脱着ができない。このため、耐圧性、気密性が求められる遠心ポンプに使用するために金属製のケース、配管などを使用しようとしても、溶接・ろう付・溶着など加熱による固着ができない。
さらに、羽根車部材の軸受が、羽根車部材の軸の片方側に配置した軸受からなり、不安定であり、耐久性、静音性に問題がある。
さらに、このような従来の構造の遠心ポンプでは、軸受が流体中にあり、潤滑油を使用できないので、羽根車部材の回転によって軸部材と羽根車部材が摩耗損傷することになり、羽根車部材にガタツキや偏心が生じて、所期の目的とするポンプ性能を保持することが困難となってしまう。
また、このような遠心ポンプは、図9に概略で示したような構造を備えている。
すなわち、図9に示したように、遠心ポンプ200は、回転羽根部材(図示せず)を収容する金属製の本体ケース204を備えている。本体ケース204は、上側本体ケース206を備えており、上側本体ケース206は、頂壁208と、頂壁208の外周から下方に延設された吸込側の側周壁210とから構成されている。
そして、図9に示したように、上側本体ケース206の側周壁210には、金属製の吸込側継手部材(吸い込み側導管)212を固定するための開口部210aが形成されている。
図9に示したように、この開口部210aに、吸込側継手部材212が、例えば、溶接・ろう付・溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース204内に、吸込側継手部材212が連通するように構成されている。
また、図9に示したように、上側本体ケース206の側周壁210には、吸込側継手部材212を固定するための開口部210aと対向するように、金属製の吐出側継手部材(吐出側導管)230を固定するための開口部210bが形成された吐出側の側周壁232が形成されている。
図9に示したように、この開口部210bに、吐出側継手部材230が、例えば、溶接・ろう付・溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース204内に、吐出側継手部材230が連通するように構成されている。
さらに、図9に示したように、本体ケース204は、下側本体ケース(ロータケース)216と、羽根ケース222を備えている。この羽根ケース222の外周フランジ224が、上側本体ケース206の側周壁210の下端218と、下側本体ケース216の外周フランジ220との間に挟着状態で、例えば、溶接・ろう付・溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース204内に、上側本体ケース206と下側本体ケース216で囲まれた内部空間S1が形成されている(後述する図12(A)参照)。
これによって、羽根ケース222と下側本体ケース216によって、回転部収容空間S2が形成されている(後述する図12(B)参照)。
これにより、図9の矢印Cで示したように、吸込側継手部材212から吸い込まれた流体が、羽根ケース222と上側本体ケース206によって形成された流体導入流路226から、回転部収容空間S2に導入されるようになっている。
そして、図示しない回転羽根部材の回転力によって、回転部収容空間S2に導入された流体は、図9の矢印Dで示したように、本体ケース204の回転部収容空間S2から、吐出側継手部材230を介して吐出されるようになっている。
図10の拡大図に示したように、このような遠心ポンプ200の作動中には、回転羽根部材の外周部が、回転羽根部材の回転力によって、高圧側になり、羽根ケース222と上側本体ケース206によって形成された流体導入流路226側が低圧側になる。
従って、図10の拡大図に示したように、羽根ケース222と本体ケース204の接合部240の間に隙間(流路)が存在すると、流体が高圧側である回転部収容空間S2から、流体導入流路226側に逆流し、遠心ポンプ200の効率が低下することになる(図10の矢印E参照)。
このため、羽根ケース222と本体ケース204の接合部240の気密を維持して分離する必要がある。
しかしながら、図9のような構造の遠心ポンプ200では、羽根ケース222の外周フランジ224を、上側本体ケース206の側周壁210の下端218と、下側本体ケース216の外周フランジ220との間で挟着状態で固着する必要(3つの部材を同時に固着する必要)がある。
このため、羽根ケース222、上側本体ケース206、下側本体ケース216の3つの部材を重ねると、隙間ができるおそれがあり、例えば、溶接・ろう付・溶着などで固着することが困難となってしまう。
このための対策としては、例えば、図11に示したように、羽根ケース222の外周フランジ224にシール部材装着溝242を形成するように折曲げをして、このシール部材装着溝242内に、Oリング・ガスケットなどのシール部材244を装着することによって、気密性を高めることが考えられる。
しかしながら、この場合、シール部材244が経年経過によって劣化したり、流体によって劣化が進むことがあり、シール部に漏れが生じ逆流が発生して、遠心ポンプ200の効率が低下することになる。
また、このようにシール部材装着溝242を形成すると、複雑な構造のため製造工程が多くなり、コストが高くつくことになるとともに、遠心ポンプ200自体が大型化してしまうことになる。
本発明は、このような現状に鑑み、溶接・ろう付・溶着など加熱による固着ができ、気密性の高い金属ケースと配管が使用でき、例えば、冷媒、可燃性流体、毒性を有する流体などを閉回路内で循環させ、その耐圧性・気密性・耐腐食性が求められる遠心ポンプに使用することが可能で、ポンプ性能に優れたな遠心ポンプおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の遠心ポンプは、
回転羽根部材を収容する金属製の本体ケースを備え、
前記本体ケースが、
上側本体ケースと、
前記上側本体ケースに固定された下側本体ケースと、
前記上側本体ケースと下側本体ケースとで形成された内部空間を仕切り、上方に流体導入流路を形成するとともに、下方に回転羽根部材を収容する回転部収容空間を形成する羽根ケースとを備え、
前記羽根ケースの端部が、上側本体ケース、または、下側本体ケースと密封状態で固着されていることを特徴とする。
また、本発明の遠心ポンプの製造方法は、
回転羽根部材を収容する金属製の本体ケースを備え、
前記本体ケースが、
上側本体ケースと、
前記上側本体ケースに固定された下側本体ケースと、
前記上側本体ケースと下側本体ケースとで形成された内部空間を仕切り、上方に流体導入流路を形成するとともに、下方に回転羽根部材を収容する回転部収容空間を形成する羽根ケースとを備える遠心ポンプの製造方法であって、
前記羽根ケースの端部を、上側本体ケース、または、下側本体ケースと密封状態で固着することを特徴とする。
このように構成することによって、羽根ケースの端部が、上側本体ケース、または、下側本体ケースと密封状態で固着されているので、羽根ケースと上側本体ケースとの間、または、羽根ケースと下側本体ケースとの間で、密封状態となる。
従って、2部材の間の固着であるので、隙間ができるおそれが少なく、圧入して溶接する必要もなく、例えば、溶接・ろう付・溶着などで固着することが容易である。
また、シール部材装着溝内に、Oリング・ガスケットなどのシール部材を装着するなどの複雑な構造を採用する必要がなく、シール部材が経年経過によって劣化したり、流体によって劣化が進むこともなく、シール部に漏れが生じて逆流が発生することもなく、遠心ポンプの効率が低下することもない。
さらに、このようにシール部材装着溝を形成する必要もないため、簡単な構造のため多くの製造工程が不要で、コストを低減できるとともに、遠心ポンプ自体をコンパクト化することができる。
また、本発明は、前記密封状態での固着方法が、溶接、ろう付、または、溶着による固着であることを特徴とする。
このように、羽根ケースと上側本体ケースとの間、または、羽根ケースと下側本体ケースとの間の固着方法として、溶接、ろう付、または、溶着による固着を採用することが容易で、コストを低減できる。
また、ろう付の場合には、吸込側継手部材、吐出側継手部材を本体ケースにろう付けする際に、同じ雰囲気でろう付けが可能で、同時に加工することができ、製造工程が簡略化でき、コストを低減することができる。
また、本発明は、前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方の固着部位近傍に固着材の流れを防止する流れ止め用溝部が形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方の固着部位近傍に形成された流れ止め用溝部によって、例えば、溶接における溶接棒、ろう付におけるろう材、溶着の際の溶着材などの固着材が流れるのを防止でき、溶接・ろう付け・溶着を阻害することがなく、余分な固着材を低減でき、コストを低減することができる。
さらに、流れ止め用溝部によって、固着材が流れるのを防止できるので、固着材が固まって流体の流れを阻害することを防止でき、遠心ポンプの効率が低下することもない。
また、本発明は、前記流れ止め用溝部が、前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方を切欠いて形成した流れ止め用溝部であることを特徴とする。
このように構成することによって、流れ止め用溝部を、上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方を切欠いて形成するだけで良いので、加工が容易でコストを低減することができる。
また、本発明は、前記流れ止め用溝部が、前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方を、溝形状に形成した流れ止め用溝部であることを特徴とする。
このように構成することによって、流れ止め用溝部を、上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方を、例えば、プレス加工などで折曲げることによって、溝形状に形成するだけで良いので、加工が容易でコストを低減することができる。
また、本発明は、前記流れ止め用溝部が、溝部形成用の溝部形成部材を、前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方に取り付けることによって形成した流れ止め用溝部であることを特徴とする。
このように構成することによって、溝部形成用の溝部形成部材を、上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方に取り付けることによって、流れ止め用溝部を形成できるので、上側本体ケース、または、下側本体ケース自体を複雑な形状に加工する必要がなく、加工が容易でコストを低減することができる。
本発明によれば、羽根ケースの端部が、上側本体ケース、または、下側本体ケースと密封状態で固着されているので、羽根ケースと上側本体ケースとの間、または、羽根ケースと下側本体ケースとの間で、密封状態となる。
従って、2部材の間の固着であるので、隙間ができるおそれが少なく、圧入して溶接する必要もなく、例えば、溶接・ろう付・溶着などで固着することが容易である。
また、シール部材装着溝内に、Oリング・ガスケットなどのシール部材を装着するなどの複雑な構造を採用する必要がなく、シール部材が経年経過によって劣化したり、流体によって、劣化が進むこともなく、シール部に漏れが生じて逆流が発生することもなく、遠心ポンプの効率が低下することもない。
さらに、このようにシール部材装着溝を形成する必要もないため、簡単な構造のため多くの製造工程が不要で、コストを低減できるとともに、遠心ポンプ自体をコンパクト化することができる。
図1は、本発明の遠心ポンプの実施例を示す縦断面図である。 図2は、図1の本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す部分拡大断面図である。 図3は、図1の本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す部分拡大断面図である。 図4は、本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す図2と同様な部分拡大断面図である。 図5は、図4の部分拡大断面図である。 図6は、本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す図2と同様な部分拡大断面図である。 図7は、本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す図2と同様な部分拡大断面図である。 図8は、本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す概略断面図である。 図9は、遠心ポンプの構造を示す概略断面図である。 図10は、遠心ポンプの構造における問題点を示す部分拡大断面図である。 図11は、遠心ポンプの構造における問題点を示す部分拡大断面図である。 図12は、図1の本発明の遠心ポンプの内部空間S1、流体導入流路84、回転部収容空間S2の配置を説明する概略断面図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の遠心ポンプの実施例を示す縦断面図、図2は、図1の本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す部分拡大断面図、図3は、図1の本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す部分拡大断面図である。
なお、本明細書中、「上側」、「上部」、「上方」、「下側」、「下部」、「下方」などの上下方向を示す用語は、各図面において、上下方向を示すものであり、各部材の相対的な位置関係を示すものであって、絶対的な位置関係を示すものではない。
図1〜図2においては、符号10は、全体で本発明の遠心ポンプを示している。
図1〜図2に示したように、本発明の遠心ポンプ10は、回転羽根部材12を備えている。この回転羽根部材12は、図1〜図2に示したように、円管状の軸受け部14の上部に、外周方向に放射状に延設された複数枚の羽根車部材16を備えている。
なお、この羽根車部材16の枚数は、遠心ポンプ10の用途や必要とするポンプ能力に応じて選択すれば良く、特に限定されるものではない。
図1に示したように、羽根車部材16は、軸受け部14から上部外周方向に延設された基端部分18と、この基端部分18から上方に外周方向に拡径した拡径部20と、この拡径部20から外周方向に延設された外側羽根部22とから構成されている。
羽根車部材16の形状をこのような形状とすることで、羽根車部材16の回転による外側羽根部22の作用によって、吐出能力を向上することができる。
また、回転羽根部材12は、軸受け部14の外周に一定間隔離間して、また、基端部分18の外周にロータマグネット収容部24が形成されている。ロータマグネット収容部24は、基端部分18の下部から下方に延設されたフランジ部26と、フランジ部26の先端が拡径した支持部28を備えている。
そして、これらのフランジ部26と支持部28とから構成される装着部30に、環状の永久磁石からなるロータマグネット32の嵌着孔32aが嵌着されている。これにより、拡径した支持部28によって、ロータマグネット32の抜け落ちが防止されるように構成されている。
また、本発明の遠心ポンプ10は、図1に示したように、回転羽根部材12を収容する金属製の本体ケース34を備えている。本体ケース34は、上側本体ケース36を備えており、上側本体ケース36は、頂壁38と、頂壁38の外周から下方に延設された側周壁40とから構成されている。
そして、図1、図2に示したように、上側本体ケース36の側周壁40には、金属製の吸込側継手部材42を固定するための開口部40aが形成されたフランジ44が形成されている。図1に示したように、このフランジ44に、吸込側継手部材(吸い込み側導管)42が、例えば、溶接・ろう付・溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース34内に、吸込側継手部材42が連通するように構成されている。
また、図1に示したように、上側本体ケース36の側周壁40には、吸込側継手部材42を固定するための開口部40aと対向するように、金属製の吐出側継手部材(吐出側導管)46を固定するための開口部40bが形成されたフランジ50が形成されている。
なお、この場合、フランジ44とフランジ50の位置は、限定されるものではなく、中心角度をずらして(例えば、45度中心角度をずらして)配置することもでき、ずらし角度は、特に限定されるものではなく、用途などに応じて設計変更することが可能である。
図1に示したように、このフランジ50に、吐出側継手部材46が、例えば、溶接・ろう付・溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、本体ケース34内に、吐出側継手部材46が連通するように構成されている。
また、図1、図2に示したように、本体ケース34は、下側本体ケース(ロータケース)48を備えている。そして、上側本体ケース36の側周壁40の下端51の内壁に、下側本体ケース48の外周フランジ52を、例えば、溶接・ろう付・溶着などによって、密封状態で固着されている。これにより、図12(A)に示したように、本体ケース34内に、上側本体ケース36と下側本体ケース48で囲まれた内部空間S1が形成されている。
この下側本体ケース48は、図1に示したように、下側本体ケース48の外周フランジ52から、内周側に略水平に延びた羽根収容部54と、この羽根収容部54から下方に延びたロータマグネット収容部56とを備えている。さらに、このロータマグネット収容部56の下方に、有底筒状の下側軸受部材収容部58が形成されている。
そして、下側軸受部材収容部58に、下側軸受部材60が、例えば、圧入などによって嵌着されている。この下側軸受部材60に形成された軸穴62に、軸部材64の下端部66が、例えば、圧入などによって、スラストワッシャー61を介して、軸支されるように固定されている。
また、この回転羽根部材12の軸受け部14内に、回転羽根部材12が回転できるように軸部材64が挿通されている。
さらに、図1、図2に示したように、本体ケース34は、本体の内部を区画するために、本体ケース34に接合された区画ケースを構成する羽根ケース68を備えている。この羽根ケース68は、吸込側継手部材42側において、この羽根ケース68の外周フランジ(端部)70が、上側本体ケース36の側周壁40のフランジ44の下方に、例えば、溶接・ろう付・溶着などによって、密封状態で固着されている。
なお、図2の拡大図は、ろう付けの場合を、図3の拡大図は、溶接の場合を示している。いずれも、固着部70aのみを備えた構成を示しており、説明の便宜上、後述する当接部70bを備えていない構成を示している。また、図3の場合には、溶接を容易にするために、固着部70aをフランジ形状にしている。
このように構成することによって、羽根ケース68の端部(羽根ケース68の外周フランジ70)が、上側本体ケース36と密封状態で固着されているので、羽根ケース68と上側本体ケース36との間で、密封状態となる。
従って、羽根ケース68と上側本体ケース36の2部材の間の固着であるので、隙間ができるおそれが少なく、圧入して溶接する必要もなく、例えば、溶接・ろう付・溶着などで固着することが容易である。
また、図11に示したように、シール部材装着溝242内に、Oリング・ガスケットなどのシール部材244を装着するなどの複雑な構造を採用する必要がなく、シール部材244が経年経過によって劣化したり、流体によって、劣化が進むこともなく、シール部に漏れが生じて逆流が発生することもなく、遠心ポンプの効率が低下することもない。
さらに、このようにシール部材装着溝242を形成する必要もないため、簡単な構造のため多くの製造工程が不要で、コストを低減できるとともに、遠心ポンプ自体をコンパクト化することができる。
また、ろう付の場合には、吸込側継手部材42、吐出側継手部材46を本体ケース34(上側本体ケース36、下側本体ケース48)にろう付けする際に、同じ雰囲気でろう付けが可能で、同時に加工することができ、製造工程が簡略化でき、コストを低減することができる。
また、図1に示したように、羽根ケース68の外周フランジ70は、上側本体ケース36の側周壁40のフランジ44の下方に固着するための固着部70aと、この固着部70aから上方に鉛直方向に屈曲するように延設された当接部70bを備えている。
この当接部70bは、本体ケース34の上側本体ケース36の側周壁40の吸込側継手部材42を接合するための開口部40aに対して、吸込側継手部材42の挿入位置を規定するためのストッパーとして機能する。
この当接部70bは、吸込側継手部材42の本体ケース34側の先端42aに当接する位置まで延設されている。また、この場合、当接部70bは、吸込側継手部材42の内径部分までは延設されておらず、吸込側継手部材42からの流体の流入が阻害されないように構成されている。
これにより、吸込側継手部材42の本体ケース34側の先端42aが、この羽根ケース68の外周フランジ70の当接部70bに当接して、上側本体ケース36の側周壁40の吸込側継手側の開口部40aへの吸込側継手部材42の挿入位置が規定されることになる。
従って、上側本体ケース36の側周壁40の吸込側継手側の開口部40aへの吸込側継手部材42の挿入代が不足して、例えば、ろう材などの回り込み量が少なくなってしまい、接合面積が減少する。その結果、フランジ44への吸込側継手部材42の固着の強度不足が発生することがなく、気密不良が発生しないように構成されている。
また、この構成によって、上側本体ケース36の側周壁40の吸込側継手側の開口部40aへ吸込側継手部材42を挿入し過ぎることにより、羽根ケース68の側周壁72との間の距離が小さくなって、後述するように、吸込側継手部材42からの流体の流入が阻害されることがない。
一方、羽根ケース68は、吐出側継手部材46側において、羽根ケース68の側周壁72に開口部72aが形成され、この側周壁72の開口部72aの周囲が、上側本体ケース36の側周壁40のフランジ50に、吐出側継手部材46とともに、例えば、溶接・ろう付・溶着などによって、密封状態で固着されている。
なお、図示しないが、吐出側継手部材46側において、羽根ケース68の側周壁72の開口部72aから、その内径が小さくなるように延設された当接部を備えるようにしても良い。
なお、これらの当接部70bの数、配置位置は特に限定されるものではない。例えば、それぞれ、1個でも良い。また、それぞれ、吸込側継手部材42の円周方向に全周にわたって形成しても良い。また、複数個の当接部70bを円周方向に、それぞれ一定間隔離間して形成しても良い。
また、羽根ケース68は、外周フランジ70から上方に延びた側周壁72と、側周壁72から、羽根車部材16の外側羽根部22に沿うように水平方向内側に延設された延設部74を備えている。
このような形状とすることで、羽根ケース68と下側本体ケース48の羽根収容部54との間に、羽根車部材16を収容することができるようになっている。
そして、上側本体ケース36の頂壁38の中央部分に下方に突出した突設部38aに、上側軸受部材78が、固定ホルダー71によって、羽根ケース68の延設部74の内周側開口部74a内に下方に突出するように固定されている。
これにより、上側本体ケース36の頂壁38の突設部38aによって、上側軸受部材78が安定して支持され、回転羽根部材12の回転による偏心や振動を防止することができる。
この上側軸受部材78に形成された軸穴80に、回転羽根部材12の軸受け部14内に挿通された軸部材64の上端部82が、例えば、圧入などによって、スラストワッシャー73を介して、軸支されるように固定されている。
また、図1、図2に示したように、羽根ケース68の側周壁72の径は、上側本体ケース36の側周壁40の径より小さく形成されているとともに、羽根ケース68の側周壁72の高さは、上側本体ケース36の側周壁40の高さより小さく形成されている。
これにより、図12(B)に示したように、羽根ケース68によって、上側本体ケース36と下側本体ケース48とで形成された内部空間S1が仕切られて、上方に流体導入流路84が形成されるとともに、下方に回転羽根部材12を収容する回転部収容空間S2が形成されている。
これにより、図1の矢印Aで示したように、吸込側継手部材42から吸い込まれた流体が、羽根ケース68と上側本体ケース36によって形成された流体導入流路84から、羽根ケース68の延設部74の内周側開口部74aを通過する。そして、内周側開口部74aを通過した流体は、羽根ケース68と下側本体ケース48によって形成された回転部収容空間S2に導入されるようになっている。
さらに、図1に示したように、下側本体ケース48のロータマグネット収容部56の外周に、脱着手段を構成する金属製の本体ケース側固定金具96が、例えば、溶接・ろう付・溶着・圧入などによって固定されている。
この本体ケース側固定金具96は、図1に示したように、内周側に屈曲して突設するように係止部98が形成されている。
また、図1に示したように、本発明の遠心ポンプ10は、ロータマグネット32の周囲に位置するように、下側本体ケース48のロータマグネット収容部56の外周に配置され、回転羽根部材12を回転させるコイル部104を備えている。コイル部104は、ボビンケース106に巻かれた巻線108から構成される複数個のコイル110が、電子制御を行うための電子基板112の上に、図示しないが、周方向に一定間隔で離間して設けられている。
そして、これらのコイル110が、略円筒形状のコイルカバー本体114の内部に形成されたコイル装着部114a内に嵌合されている、そして、コイル110が、電子基板112とともに、蓋形状のコイルカバー111によって、コイルカバー本体114内に固定されている。
また、図1に示したように、コイル部104の中央部分には、下側本体ケース48のロータマグネット収容部56と下側軸受部材収容部58とを収容するための収容用開口部118が形成されている。
また、電子基板112の中央部分には、下側本体ケース48のロータマグネット収容部56の下側軸受部材収容部58を収容するための収容用開口部112aが形成されている。
一方、コイルカバー本体114の中央部には、開口部114bが形成されており、この開口部114bを介して、下側本体ケース48のロータマグネット収容部56と下側軸受部材収容部58とを、コイル部104の収容用開口部118、電子基板112の収容用開口部112aに収容するように構成されている。
さらに、図1に示したように、コイルカバー本体114には、脱着手段を構成するコイル側固定突出部116を備えている。コイル側固定突出部116は、図1に示したように、コイルカバー本体114の開口部114bから、上方に突出して外側に突出する係止片124が形成されている。
これにより、本体ケース側固定金具96の係止部98と、コイル側固定突出部116の係止片124とを係合することによって、コイル部104を収容した、コイルカバー111で閉蓋されたコイルカバー本体114を、本体ケース34の下方に脱着自在に取り付けることができるように構成されている。
なお、図1中、符号126は、コネクター、128は、リード線、130は、ロータマグネット32の回転方向と回転位置を検知するための磁極センサーを示している。
このように本発明の遠心ポンプ10によれば、コイル部104を収容し、コイルカバー111で閉蓋されたコイルカバー本体114と、本体ケース34とが、脱着手段によって脱着が自在である。この実施例の場合には、本体ケース側固定金具96の係止部98と、コイル側固定突出部116の係止片124との係合によって脱着自在な構成となっている。
従って、コイル部104を収容し、コイルカバー111で閉蓋されたコイルカバー本体114を、本体ケース34に固定する前に、本体ケース34に、例えば、溶接・ろう付・溶着など加熱による固着、加熱を要する加工を行うことができ作業性が向上する。
また、コイル部104を収容し、コイルカバー111で閉蓋されたコイルカバー本体114と、本体ケース34とが、脱着手段によって脱着自在に固定されているので、コイル部104が故障した際の交換も容易にできる。さらに、配線の引出し方向と継手方向(吸込側継手部材42と吐出側継手部材46)を任意に選ぶことができる。
しかしながら、このような脱着手段としては、何ら限定されるものではなく、例えば、ネジ係合、凹凸による係合などその他の脱着手段を採用することができる。
さらに、回転羽根部材12の軸部材64が、上側軸受部材78と下側軸受部材60とで軸支されているので、回転羽根部材12の軸受が、安定な構造であり、耐久性・静音性に優れた遠心ポンプ10を提供することができる。
すなわち、回転羽根部材12の回転が安定し、回転時の騒音が低減され、回転羽根部材12の振動が低減することで、耐久性も向上する。
また、回転羽根部材12の軸部材64が、上側軸受部材78と下側軸受部材60に固定され、回転羽根部材12が、軸部材64の外周を回転するので、回転羽根部材12と軸部材64の外周との間で回転摺動面積が増大し、接触面圧も低減することになる。
これにより、回転羽根部材12の回転が安定し、回転時の騒音が低減され、回転羽根部材12の振動が低減することで、耐久性も向上する。
この場合、回転羽根部材12と軸部材64との間の回転部分、すなわち、少なくとも回転羽根部材12の軸受け部14の内周と、軸部材64の外周が、摺動性のよい合成樹脂から構成されているのが望ましい。
従って、回転羽根部材12の軸受け部14と、軸部材64自体を摺動性のよい合成樹脂から構成する他、回転羽根部材12の軸受け部14の内周と、軸部材64の外周の表面のみをこのような摺動性のよい合成樹脂で被覆することもできる。
この場合、摺動性のよい合成樹脂としては、特に限定されるものではなく、例えば、PPS、PTFEなどの耐薬品性の優れた樹脂を使用することができる。
このように回転部分を、摺動性のよい合成樹脂を使用することで、軸受が流体中にある無潤滑条件においても、摺動性に優れ、回転羽根部材12の回転によって軸部材64と回転羽根部材12が摩耗損傷することがなく耐久性が向上するとともに、回転羽根部材12にガタツキや偏心が生じず、所期の目的とするポンプ性能を保持することが可能である。
この場合、図示しないが、回転羽根部材12に軸部材64が固着され、上側軸受部材78と軸部材64との間、および、下側軸受部材60と軸部材64との間で、回転羽根部材12が回転するように構成することも可能である。
このように構成することによって、回転羽根部材12の回転が安定し、回転時の騒音が低減され、回転羽根部材12の振動が低減することで、耐久性も向上する。
さらに、この場合にも、同様に、上側軸受部材78と軸部材64との間、および、下側軸受部材60と軸部材64との間の回転部分を、摺動性のよい合成樹脂を使用することができる。
このように構成される本発明の遠心ポンプ10は、以下のように作動される。
先ず、コイル部104のコイル110に電流を流すことによって、コイル110が励磁され、これにより、回転羽根部材12のロータマグネット32に作用して、回転羽根部材12が軸受け部14に挿通された軸部材64の周りで回転できるようになっている。
これにより、回転羽根部材12の羽根車部材16が回転して、図1の矢印Aで示したように、吸込側継手部材42から吸い込まれた流体が、羽根ケース68と上側本体ケース36によって形成された流体導入流路84から、羽根ケース68の延設部74の内周側開口部74aを通過する。
そして、内周側開口部74aを通過した流体は、羽根ケース68と下側本体ケース48によって形成された回転部収容空間S2に導入される。
また、回転羽根部材12の羽根車部材16の回転力によって、回転部収容空間S2に導入された流体は、図1の矢印Bで示したように、本体ケース34の回転部収容空間S2から、吐出側継手部材46を介して吐出されるようになっている。
このように構成される本発明の遠心ポンプ10によれば、本体ケース34が、上側本体ケース36と、上側本体ケース36に固定された下側本体ケース(ロータケース)48とを備え、下側本体ケース48が、下側本体ケース48の外周から、内周側に水平に延びた羽根収容部54と、羽根収容部54から下方に延びたロータマグネット収容部56とを備えている形状である。
従って、この上側本体ケース36と、上側本体ケース36に固定された下側本体ケース48との間に形成された内部空間S1内に、羽根車部材16と羽根車部材16の下方に設けられたロータマグネット32とから構成される回転羽根部材12をコンパクトに収容することができる。
しかも、ロータマグネット32の周囲に位置するように配置され、回転羽根部材12を回転させるコイル部104を備えるので、ロータマグネット32の周囲に位置するように配置されたコイル部104を起電することによって発生する磁路によって、下側本体ケース48のロータマグネット収容部56を介して、羽根車部材16の下方に設けられたロータマグネット32に作用することになる。
これによって、安定的に回転羽根部材12を回転させることが可能となる。従って、駆動モーター(コイル部104とロータマグネット32)の作動ロスを生じることがなく、ポンプ性能に優れたな遠心ポンプを提供することができる。
また、金属製の本体ケース34を構成する上側本体ケース36と、下側本体ケース48とを、例えば、溶接・ろう付・溶着など加熱による固着ができ、密封状態で固着することができる。
すなわち、これらの接続部に、溶接やろう付などの高い気密性と保持強度を持った接合方法が可能な構造となっている。
従って、溶接・ろう付・溶着など加熱による固着ができるので、例えば、冷媒、可燃性流体、毒性を有する流体などを閉回路内で循環させその耐圧性・気密性・耐腐食性が求められる遠心ポンプを提供することができる。
また、金属製の本体ケース34の上側本体ケース36と、羽根ケース68との接合部を、例えば、溶接・ろう付・溶着など加熱による固着ができ、密封状態で固着することができる。
また、金属製の吸込側継手部材42と本体ケース34との接合部、および、吐出側継手部材46と本体ケース34との接合部を、例えば、溶接・ろう付・溶着など加熱による固着ができ、密封状態で固着することができる。
すなわち、これらの接続部に、溶接やろう付などの高い気密性と保持強度を持った接合方法が可能な構造となっている。
従って、溶接・ろう付・溶着など加熱による固着ができるので、気密性の高い金属ケースと配管が使用でき、例えば、冷媒、可燃性流体、毒性を有する流体などを閉回路内で循環させ、その耐圧性・気密性・耐腐食性が求められる遠心ポンプを提供することができる。
また、上側本体ケース36と下側本体ケース48とで形成された内部空間S1を仕切り、上方に流体導入流路84を形成するとともに、下方に回転羽根部材12を収容する回転部収容空間S2を形成する羽根ケース68を備えるので、流体の経路を容易に形成することができる。
この場合、本体ケース34が、金属製のプレス成形品から構成されるとともに、吸込側継手部材42と吐出側継手部材46が、金属パイプによって構成されているのが望ましい。これにより、これらの接続部に、溶接やろう付などの高い気密性と保持強度を持った接合方法が可能で、しかも、コストを低減することができる。
(実施例2)
図4は、本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す図2と同様な部分拡大断面図、図5は、図4の部分拡大断面図である。
この実施例の遠心ポンプ10は、図1〜図3に示した実施例と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の遠心ポンプ10では、図4、図5に示したように、上側本体ケース36の側周壁40のフランジ44の下方に、羽根ケース68の外周フランジ70の固着部70aの近傍に、この実施例では下方に、固着材の流れを防止する流れ止め用溝部140が形成されている。
この実施例の場合には、流れ止め用溝部140が、上側本体ケース36の側周壁40のフランジ44の下方の内壁41を切欠いて形成した断面略三角形形状の流れ止め用溝部140から構成されている。
なお、この流れ止め用溝部140の断面形状は、固着材の流れ防止効果が期待できるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、断面矩形状、半円形状など様々な断面形状の流れ止め用溝部140を採用することができる。
また、流れ止め用溝部140に数も限定されるものではなく、例えば、複数の流れ止め用溝部140を、一定間隔離間して形成することも可能である。この場合に、流れ止め用溝部140の深さ、形状など相互に変更することもできる。
このように構成することによって、図4、図5に示したように、上側本体ケース36の側周壁40のフランジ44の下方の、羽根ケース68の外周フランジ70と固着部70aの近傍に流れ止め用溝部140が形成されている。
従って、図4、図5の矢印Fで示したように、流れ止め用溝部140によって、例えば、溶接における溶接棒、ろう付におけるろう材、溶着の際の溶着材などの固着材が流れるのを防止でき、溶接・ろう付け・溶着を阻害することがなく、余分な固着材を低減でき、コストを低減することができる。
さらに、流れ止め用溝部140によって、固着材が流れるのを防止できるので、固着材が固まって、流体の流れを阻害するのを防止でき、遠心ポンプ10の効率が低下することもない。
また、流れ止め用溝部140を、上側本体ケース36を切欠いて形成するだけで良いので、加工が容易でコストを低減することができる。
なお、この実施例では、上側本体ケース36の側に、流れ止め用溝部140を形成したが、図示しないが、例えば、溶接・ろう付け・溶着の際の向きによっては、羽根ケース68の側において、固着部70aの近傍に、流れ止め用溝部140を形成することも可能である。
さらに、上側本体ケース36の側と、羽根ケース68の側との両方において、固着部70aの近傍に、流れ止め用溝部140を形成することも可能である。
(実施例3)
図6は、本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す図2と同様な部分拡大断面図である。
この実施例の遠心ポンプ10は、図1〜図5に示した実施例と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の遠心ポンプ10では、図6に示したように、羽根ケース68の外周フランジ70の固着部70aの近傍に、この実施例では下方に、固着材の流れを防止する流れ止め用溝部142が形成されている。
この実施例の場合には、流れ止め用溝部140が、羽根ケース68の外周フランジ70の固着部70aを、溝形状に形成した流れ止め用溝部142から構成されている。
すなわち、この実施例では、羽根ケース68の外周フランジ70の固着部70aを鉛直方向に延設した延設部142aと、この延設部142aから半径方向外側に折り曲げた折曲部142bから構成されており、この延設部142aと折曲部142bとにより溝部142cが形成されている。
このように構成することによって、図6の矢印Gに示したように、流れ止め用溝部142によって、例えば、溶接における溶接棒、ろう付におけるろう材、溶着の際の溶着材などの固着材が流れるのを防止でき、溶接・ろう付け・溶着を阻害することがなく、余分な固着材を低減でき、コストを低減することができる。
さらに、流れ止め用溝部142によって、固着材が流れるのを防止できるので、固着材が固まって、流体の流れを阻害するのを防止でき、遠心ポンプ10の効率が低下することもない。
また、このように構成することによって、流れ止め用溝部142を、羽根ケース68の外周フランジ70の固着部70aを、例えば、プレス加工などで折曲げることによって、延設部142aと折曲部142bとにより溝部142cを形成して、溝形状に形成するだけで良いので、加工が容易でコストを低減することができる。
なお、この実施例では、羽根ケース68の側に、流れ止め用溝部142を形成したが、図示しないが、例えば、溶接・ろう付け・溶着の際の向きによっては、上側本体ケース36の側において、固着部70aの近傍に、流れ止め用溝部142を形成することも可能である。
さらに、上側本体ケース36の側と羽根ケース68の側との両方において、固着部70aの近傍に、流れ止め用溝部142を形成することも可能である。
(実施例4)
図7は、本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す図2と同様な部分拡大断面図である。
この実施例の遠心ポンプ10は、図1〜図6に示した実施例と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の遠心ポンプ10では、図7に示したように、羽根ケース68の外周フランジ70の固着部70aの近傍に、この実施例では下方に、固着材の流れを防止する流れ止め用溝部144が形成されている。
この実施例の場合には、流れ止め用溝部144が、溝部形成用の溝部形成部材144aを、羽根ケース68の外周フランジ70の固着部70a近傍に、取り付けることによって形成している。
すなわち、溝部形成部材144aは、羽根ケース68の外周フランジ70の固着部70a近傍に、例えば、溶接・ろう付け・溶着によって、固着する固着部144bを備えている。
そして、この固着部144bから、下方に拡径するように傾斜したテーパー傾斜面144cと、水平な先端部144dを備えている。これらのテーパー傾斜面144cと、水平な先端部144dによって、溝部144eが形成されている。
このように構成することによって、図7の矢印Hに示したように、流れ止め用溝部144によって、例えば、溶接における溶接棒、ろう付におけるろう材、溶着の際の溶着材などの固着材が流れるのを防止でき、溶接・ろう付け・溶着を阻害することがなく、余分な固着材を低減でき、コストを低減することができる。
さらに、流れ止め用溝部144によって、固着材が流れるのを防止できるので、固着材が固まって、流体の流れを阻害することを防止でき、遠心ポンプ10の効率が低下することもない。
このように構成することによって、溝部形成用の溝部形成部材144aを、羽根ケース68の外周フランジ70の固着部70a近傍に取り付けることによって、流れ止め用溝部144を形成できるので、羽根ケース68自体に複雑な形状に加工する必要がなく、加工が容易でコストを低減することができる。
なお、この実施例では、羽根ケース68の側に、流れ止め用溝部144を形成したが、図示しないが、例えば、溶接・ろう付け・溶着の際の向きによっては、上側本体ケース36の側において、固着部70aの近傍に、流れ止め用溝部144を形成することも可能である。
さらに、上側本体ケース36の側と、羽根ケース68の側との両方において、固着部70aの近傍に、流れ止め用溝部144形成することも可能である。
(実施例5)
図8は、本発明の遠心ポンプの別の実施例を示す概略断面図である。
この実施例の遠心ポンプ10は、図1〜図7に示した実施例と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
なお、図8中、説明の便宜上、本体ケース34(上側本体ケース36、下側本体ケース48、羽根ケース68)と、吸込側継手部材42、吐出側継手部材46のみを示しており、その他の部材を省略して示している。
上記の図1〜図7に示した実施例1〜実施例4の遠心ポンプでは、羽根ケース68は、この羽根ケース68の外周フランジ(端部)70が、上側本体ケース36の側周壁40のフランジ44の下方に、例えば、溶接・ろう付・溶着などによって、密封状態で固着されている。
これに対して、この実施例の遠心ポンプ10では、図8に示したように、外周フランジ(端部)70が、下側本体ケース48の外周フランジ52に、例えば、溶接・ろう付・溶着などによって、密封状態で固着されている。
このように構成することによって、羽根ケース68の端部(羽根ケース68の外周フランジ70)が、下側本体ケース48と密封状態で固着されているので、羽根ケース68と下側本体ケース48との間で、密封状態となる。
従って、羽根ケース68と下側本体ケース48の2部材の間の固着であるので、隙間ができるおそれが少なく、圧入して溶接するなどの必要もなく、例えば、溶接・ろう付・溶着などによる固着が容易である。
また、図11に示したように、シール部材装着溝242内に、Oリング・ガスケットなどのシール部材244を装着するなどの複雑な構造を採用する必要がなく、シール部材244が経年経過によって劣化したり、流体によって、劣化が進むこともなく、シール部に漏れが生じて逆流が発生することもなく、遠心ポンプの効率が低下することもない。
さらに、このようにシール部材装着溝242を形成する必要もないため、簡単な構造のため多くの製造工程が不要で、コストを低減できるとともに、遠心ポンプ自体をコンパクト化することができる。
また、ろう付の場合には、吸込側継手部材42、吐出側継手部材46を本体ケース34(上側本体ケース36、下側本体ケース48)にろう付けする際に、同じ雰囲気でろう付けが可能で、同時に加工することができ、製造工程が簡略化でき、コストを低減することができる。
なお、図示しないが、この実施例の場合においても、下側本体ケース48、羽根ケース68の少なくとも一方に、実施例2と同様な切欠形状の流れ止め用溝部、実施例3と同様な溝形状に形成した流れ止め用溝部、実施例4と同様な溝部形成用の溝部形成部材を取り付けることにより流れ止め用溝部を採用することも可能である。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記実施例では、コイル部104をコイルカバー本体114に収容し、コイルカバー111で閉蓋したが、コイル部104をモールド樹脂でモールドして、これを、本体ケース34の下方に脱着自在に取り付けるようにすることもできる。
また、上記実施例では、吸込側継手部材42、吐出側継手部材46の数をそれぞれ1個としたが、吸込側継手部材42、吐出側継手部材46の数を複数個設けることも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、例えば、エアコン、冷凍機などの冷媒循環回路に用いられる冷媒、発熱する部品や機器などの冷却循環回路に用いられる冷却水など、閉回路内で流体を循環させるための遠心ポンプおよび遠心ポンプの製造方法に関する。そして、この遠心ポンプは、耐圧性・気密性が求められる遠心ポンプである。
10 遠心ポンプ
12 回転羽根部材
14 軸受け部
16 羽根車部材
18 基端部分
20 拡径部
22 外側羽根部
24 ロータマグネット収容部
26 フランジ部
28 支持部
30 装着部
32 ロータマグネット
32a 嵌着孔
34 本体ケース
36 上側本体ケース
38 頂壁
38a 突設部
40 側周壁
40a 開口部
40b 開口部
41 内壁
42 吸込側継手部材
42a 先端
44 フランジ
46 吐出側継手部材
48 下側本体ケース
50 フランジ
51 下端
52 外周フランジ
54 羽根収容部
56 ロータマグネット収容部
58 下側軸受部材収容部
60 下側軸受部材
61 スラストワッシャー
62 軸穴
64 軸部材
66 下端部
68 羽根ケース
70 外周フランジ
70a 固着部
70b 当接部
71 固定ホルダー
72 側周壁
72a 開口部
73 スラストワッシャー
74 延設部
74a 内周側開口部
78 上側軸受部材
80 軸穴
82 上端部
84 流体導入流路
96 本体ケース側固定金具
98 係止部
104 コイル部
106 ボビンケース
108 巻線
110 コイル
111 コイルカバー
112 電子基板
112a 収容用開口部
114 コイルカバー本体
114a コイル装着部
114b 開口部
116 コイル側固定突出部
118 収容用開口部
124 係止片
126 コネクター
128 リード線
130 磁極センサー
140 流れ止め用溝部
142 流れ止め用溝部
142a 延設部
142b 折曲部
142c 溝部
144 流れ止め用溝部
144a 溝部形成部材
144b 固着部
144c テーパー傾斜面
144d 先端部
144e 溝部
200 遠心ポンプ
204 本体ケース
206 上側本体ケース
208 頂壁
210 側周壁
210a 開口部
210b 開口部
212 吸込側継手部材
216 下側本体ケース
218 下端
220 外周フランジ
222 羽根ケース
224 外周フランジ
226 流体導入流路
230 吐出側継手部材
232 側周壁
240 接合部
242 シール部材装着溝
244 シール部材
A〜H 矢印
S1 内部空間
S2 回転部収容空間
従って、上側本体ケース36の側周壁40の吸込側継手側の開口部40aへの吸込側継手部材42の挿入代が不足せず、例えば、ろう材などの回り込み量が少なくならず、接合面積が減少しない。その結果、フランジ44への吸込側継手部材42の固着の強度不足が発生することがなく、気密不良が発生しないように構成されている。

Claims (12)

  1. 回転羽根部材を収容する金属製の本体ケースを備え、
    前記本体ケースが、
    上側本体ケースと、
    前記上側本体ケースに固定された下側本体ケースと、
    前記上側本体ケースと下側本体ケースとで形成された内部空間を仕切り、上方に流体導入流路を形成するとともに、下方に回転羽根部材を収容する回転部収容空間を形成する羽根ケースとを備え、
    前記羽根ケースの端部が、上側本体ケース、または、下側本体ケースと密封状態で固着されていることを特徴とする遠心ポンプ。
  2. 前記密封状態での固着方法が、溶接、ろう付、または、溶着による固着であることを特徴とする請求項1に記載の遠心ポンプ。
  3. 前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方の固着部位近傍に固着材の流れを防止する流れ止め用溝部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の遠心ポンプ。
  4. 前記流れ止め用溝部が、前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方を切欠いて形成した流れ止め用溝部であることを特徴とする請求項3に記載の遠心ポンプ。
  5. 前記流れ止め用溝部が、前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方を、溝形状に形成した流れ止め用溝部であることを特徴とする請求項3または4に記載の遠心ポンプ。
  6. 前記流れ止め用溝部が、溝部形成用の溝部形成部材を、前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方に取り付けることによって形成した流れ止め用溝部であることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載の遠心ポンプ。
  7. 回転羽根部材を収容する金属製の本体ケースを備え、
    前記本体ケースが、
    上側本体ケースと、
    前記上側本体ケースに固定された下側本体ケースと、
    前記上側本体ケースと下側本体ケースとで形成された内部空間を仕切り、上方に流体導入流路を形成するとともに、下方に回転羽根部材を収容する回転部収容空間を形成する羽根ケースとを備える遠心ポンプの製造方法であって、
    前記羽根ケースの端部を、上側本体ケース、または、下側本体ケースと密封状態で固着することを特徴とする遠心ポンプの製造方法。
  8. 前記密封状態での固着方法が、溶接、ろう付、または、溶着による固着であることを特徴とする請求項7に記載の遠心ポンプの製造方法。
  9. 前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方の固着部位近傍に固着材の流れを防止する流れ止め用溝部が形成されていることを特徴とする請求項8に記載の遠心ポンプの製造方法。
  10. 前記流れ止め用溝部が、前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方を切欠いて形成した流れ止め用溝部であることを特徴とする請求項9に記載の遠心ポンプの製造方法。
  11. 前記流れ止め用溝部が、前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方を、溝形状に形成した流れ止め用溝部であることを特徴とする請求項9または10に記載の遠心ポンプの製造方法。
  12. 前記流れ止め用溝部が、溝部形成用の溝部形成部材を、前記上側本体ケース、羽根ケース、下側本体ケースの少なくとも一方に取り付けることによって形成した流れ止め用溝部であることを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の遠心ポンプの製造方法。
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