JP2016028562A - 米飯盛付装置 - Google Patents
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Abstract
Description
する上部シャッターと下部シャッターを上下方向に間隔をおいて設け、分岐させた計量ホッパーのそれぞれの通路を開閉し得る振り分けダンパーを途中に設けたものとなっている。また、計量ホッパーの分岐させた通路ごとに供給される米飯を検知しうる米飯センサーを設けてなる(例えば特許文献1参照)。
それぞれ均一な状態で米飯を供給することができるのである。その後、下部シャッターを閉じた状態で、上部シャッターを開いて閉じることにより、上部シャッターと下部シャッターの間に一定量の米飯が保持され、下部シャッターを開くことにより、下方に位置させた複数個の弁当箱等の容器に同時に一定量の米飯を供
給して盛り付けることができる、とされる。
また従来の米飯盛付け装置として、冷却水の添加手段のノズルパイプと、攪拌手段と、ほぐし手段と、シャッターを備えた分配手段とを、前記の順に上方から縦に配設し、シャッターの下方に盛付け容器の間歇コンベアを設けたものが開示される(例えば特許文献2参照)。これは、冷えた米飯にノズルパイプで冷却水を散布しながら攪拌手段で攪拌し、攪拌後の米飯をほぐし手段に落下させ、ほぐし手段でほぐし、ほぐし後の米飯を分配手段に落下させ、間歇コンベアで運ばれシャッターの下方で停止している盛付け容器に分配手段で米飯を盛付け、盛付け済の容器を間歇コンベアで搬送するもの、とされる。
内部貯留した複数容器分の米飯のうちの第一所定量ずつを下方へ放出する放出口(120)を有する貯留ユニット(1)と、
前記貯留ユニット(1)から放出された米飯を第二所定量ずつ計量して投下供給する供給口(230)を有する供給ユニット(2)と、
複数の容器(C0)を所定の搬送方向(CD)へ間歇搬送して、一個または複数個ずつの容器からなる容器(C0)セットを前記所定の盛付位置(31P)及びその後の取出位置(34P)へ順に搬送する搬送ユニット(C)と、
前記供給ユニット(2)の供給口(230)が前記所定の供給位置に配置されるように供給ユニット(2)を支持する支持枠(22)と、
前記支持枠(22)による平面支持位置を可変させる可変手段とを有し、
搬送ユニット(C)を固定して盛付位置(31P)を定位置に保持したまま可変手段によって前記支持枠(22)の平面位置を可変させることで、供給口(230)の平面視供給位置と盛付位置(31P)との相対位置を可変し得ることを特徴とする。
前記貯留ユニット(1)は、貯留した米飯をほぐすほぐし機構(12)を有すると共に、設置面上に設置された固定フレーム(11F)によって前記供給ユニット(2)の上方に配置され、
前記供給ユニット(2)は、貯留ユニット(1)から放出された米飯を受け入れる上端の受け口(210)と、受け口(210)から縦連通した供給路(23)と、供給路(23)の下端にて供給路(23)内の米飯を所定の第二供給量ずつ供給する下端の供給口(230)とからなる供給ホッパー(21)を有し、
前記搬送ユニット(C)は、前記固定フレーム(11F)に連結され、
前記支持枠(22)は、前記供給ホッパーに固定されると共に固定フレーム(11F)に対して平面方向へスライド移動可能に取り付けられ、
前記可変手段は、前記支持枠(22)の取り付け位置を、固定フレーム(11F)に対して所定の調整量だけスライド可変させるものであり、
固定フレーム(11F)によって貯留ユニット(1)及び搬送ユニット(C)を一体的に固定したまま、可変手段によって前記支持枠(22)の平面位置をスライド可変させることで、供給口(230)の平面視供給位置を調整し得ることが好ましい。
固定フレーム(11F)は、前記搬送方向(CD)に沿う搬送前後方向(X)、又は前記搬送方向と交わる搬送幅方向(Y)、の少なくともいずれかに沿って伸長したスライドレール(4S,6S)を有し、
可変手段は、前記スライドレール(4S,6S)へ所定の調整量だけ移動可能に取り付けられたスライド片(43,6R)を有し、
また、前記供給ユニット(2)は、
貯留ユニット(1)の放出口(120)の下方に離間配置されると共に縦方向に連通接続された供給路(23)を有する供給ホッパー(21)と、
前記供給路(23)内の上下二カ所に離間して介設された開閉式の上下シャッター(24)と、
上下シャッター(24)それぞれを開閉駆動させるシャッター駆動機構(24G)と、
上下シャッター付きの供給ホッパーを支持する支持アーム(22A)のアーム基部に固定されると共に、前記シャッター駆動機構(24G)の少なくとも一部を囲って収容した可動ケーシング(5F)に固定された支持枠(22)と、を有して構成され、
前記可変手段によって、供給ユニット(2)の前記各構成(供給ホッパー(21)、上下シャッター(24)、シャッター駆動機構(24G)、及び支持枠(22)の各構成)が、固定フレーム(11F)に対し、前記搬送前後方向(X)又は搬送幅方向(Y)、の少なくともいずれかに沿って所定の調整量だけ一体的にスライド移動することが好ましい。
上下シャッター(24)は、上下のシャッター板(241,242)同士の離間間隔(24D)を可変させると共に離間間隔を認識する間隔制御手段を有し、
前記貯留ユニット(1)は、
炊飯釜から投入される米飯を上部の受け口(110)から受け入れるとともに下部の放出口(120)が開口した貯留ホッパー(11)と、
貯留ホッパー(11)内にて互いに平行な横軸を有して軸回転可能に列設された、複数本のほぐし羽根付き回転体(121,122)と、
各ほぐし羽根付き回転体(121,122)を、回転速度を繰り返し大小可変させながら回転駆動させる回転駆動部(125M,126M)と、を有して構成され、
前記回転駆動部(125M,126M)によってほぐし羽根付き回転体(121,122)が所定の回転速度の可変周期で回転速度を繰り返し大小可変させながら回転することで、貯留ホッパー(11)内の米飯がほぐされると共に前記高速回転時間に応じて第一所定量ずつ前記所定の可変周期ごとに繰り返し放出されるものであり、
さらに前記回転駆動部(125M,126M)は、間隔制御手段によって認識した上下のシャッター同士の離間距離(24D)に連動させて、ほぐし羽根付き回転体(121,122)の回転速度の可変周期或いは、高速回転又は低速回転のうちいずれかの時間を自動的に変更するように第一制御する回転制御手段を有することが好ましい。
供給ホッパー(21)の供給路(23)の側方に固定され、供給路(23)内を通る米飯の、充填上限位置(UL)及び充填下限位置(LL)への各充填の有無をそれぞれ認識する上下センサー(S)をさらに有し、
前記回転制御手段は、上下センサー(S)それぞれによる充填上限位置(UL)への充填有の認識、又は充填下限位置(LL)への不充填(充填無し)の認識のいずれかに応じて、ほぐし羽根付き回転体(121,122)の回転速度の可変周期或いは、高速回転又は低速回転のうちいずれかの時間を自動的に変更(臨時延長または臨時短縮)するように第二制御するものであり、
この第二制御を前記第一制御よりも優先させて実行することが好ましい。
貯留ホッパー内に貯留された米飯をほぐすほぐし機構(12)と、
ほぐし機構内にて互いに平行な横軸を有して軸回転可能に列設された、複数本のほぐし羽根付き回転体(121,122)と、
各ほぐし羽根付き回転体(121,122)を、回転速度を繰り返し大小可変させながら回転駆動させる回転駆動部(125M,126M)と、を有して構成され、
前記回転駆動部(125M,126M)は、ほぐし機構(12)の側部に固定された連結機構(125A,122D,・・・)を介して、ほぐし機構(12)内の各ほぐし羽根付き回転体(121,122)と分解可能に連結され、
連結機構はほぐし羽根付き回転体の軸位相を制限して、所定の軸位相でほぐし羽根付き回転体(121,122)を連結保持することが好ましい。
なお本発明において、“ほぐし機構(12)の側部”とは、ほぐし機構の周囲四方の側部の少なくともいずれかをいう。例えば後述の実施例(図15〜図18)では後面の側部プレート(124)が“ほぐし機構(12)の側部”となっている。
いずれの実施形態においても、本発明の米飯盛付装置は、搬送ユニット(C)によって所定の盛付位置(31P)に搬送された容器(C0)に対して、盛付位置(31P)上方の所定の平面視供給位置から米飯を投下して盛付ける米飯盛付装置である。
内部貯留した複数容器分の米飯のうちの第一所定量ずつを下方へ放出する放出口(120)を有する貯留ユニット(1)と、
前記貯留ユニット(1)から放出された米飯を第二所定量ずつ計量して投下供給する供給口(230)を有する供給ユニット(2)と、
複数の容器(C0)を所定の搬送方向(CD)へ間歇搬送して、一個または複数個ずつの容器からなる容器(C0)セットを前記所定の盛付位置(31P)及びその後の取出位置(34P)へ順に搬送する搬送ユニット(C)と、を具備する。
前記支持枠(22)による平面支持位置を、前記搬送方向に沿う搬送前後方向(X)、又は前記搬送方向と交わる搬送幅方向(Y)、の少なくともいずれかに沿って可変させる可変手段とを有する。そして搬送ユニット(C)を固定したまま可変手段によって前記支持枠(22)の平面位置を可変させることで、供給口(230)の平面視供給位置を調整し得ることを特徴とする。
以下、各実施例の構成につき詳述する。
上部に配置された反転装置(B)から反転投入された複数容器分の米飯を内部貯留すると共に、内部のほぐし機構(12)によって内部貯留した米飯のうち第一所定量ずつを下方へ放出する貯留ユニット(1)と、
平行に突出した2本の支持アーム(22A)によって両側方から支持されると共に前記貯留ユニット(1)から放出された米飯を第二所定量ずつ計量して供給口(230)から盛付位置(31P)にある空の容器(C0)に米飯を投下供給する供給ユニット(2)と、
複数の容器(C0)を所定の搬送方向(CD)へ間歇搬送して、搬送幅方向に並んだ2個の容器(C0)からなる容器(C0)セットを各セットずつ、前記所定の盛付位置(31P)及びその後の取出位置(34P)へ順に搬送する搬送ユニット(C)と、が上方から順に配置される(図1)。
貯留ユニット(1)は、貯留した米飯をほぐすほぐし機構を有すると共に、設置面上に設置された固定フレーム(11F)によって前記供給ユニットの上方に支持される。貯留ユニット(1)は具体的には、
炊飯釜から投入される米飯を上部の受け口(110)から受け入れるとともに下部の放出口(120)が開口した貯留ホッパー(11)と、
貯留ホッパー内にて互いに平行な横軸を有して軸回転可能に列設された、複数本のほぐし羽根付き回転体(121,122)と、
各ほぐし羽根付き回転体を、回転速度を繰り返し大小可変させながら回転駆動させる回転駆動部(125M,126M)(図15)と、を有して構成される。
固定フレーム(11F)は貯留ユニット(1)の周囲を囲って枠状に支持する。また固定フレームの貯留ユニット(1)の周囲を囲う固定フレームの側部には、各駆動部の操作ないし動作設定を行う操作盤(13)が固設される。
貯留ホッパー(11)内に貯留された米飯をほぐすほぐし機構(12)は、下部に放出口(120)を有して上下に貫通した枠体からなるほぐし枠体(12F)と、ほぐし枠体(12F)の前面及び後面に取り外し可能に結合される側部プレート(123,124)と、からなる。
ほぐし枠体(12F)は正背面視倒立台形の側面を有して下方が窄んだ枠体からなり、正面視両側部上端に、貯留ホッパー(11)に固定されるための固定片(12FP)が側方へ張り出し形成される。
ほぐし機構(12)は、機構内部にて互いに平行な横軸を有して軸回転可能に列設された、複数本のほぐし羽根付き回転体(121,122)それぞれを分解可能に連結する。この連結は、ほぐし機構(12)の少なくとも一側部に固定された連結機構(125A,122D,・・・)を介して行われる。連結機構には、各ほぐし羽根付き回転体(121,122)を回転駆動させる回転駆動部(125M,126M)が、ほぐし機構の外部に連結される。すなわち回転駆動部(125M,126M)は、ほぐし機構(12)の側部に固定された連結機構(125A,122D,・・・)を介して、ほぐし機構(12)内の各ほぐし羽根付き回転体(121,122)と分解可能に連結される。なお回転駆動部(125M,126M)は、回転数の制御によって、回転速度を繰り返し大小可変させながら駆動させる。
回転軸(121A,122A)の他端には連結ピン(125A,126A)が挿入し得る連結穴(121H,122H)が軸方向に穿穴形成される。各連結穴(121H,122H)の両側部には連結ピンの挿入時に軸位相制限ピン(125P,126P)が嵌合する軸位相制限溝(121D,122D)がそれぞれ、半長円溝で対応位置に形成される。この軸位相制限ピン(125P,126P)と軸位相制限溝(121D,122D)とからなる軸位相制限機構は、連結ギヤ(125G,126G)の回転位相によって、軸位相を所定の範囲に可変させる。
連結ギヤ(125G,126G)の外部には、各列一つずつの伝達シャフト(125S,126S)を介して2つの回転駆動部(125M,126M)が連結構成される。
反転装置(B)は、米飯入りの炊飯釜(B0)を装置下部から上部の投下位置へ運搬する運搬コンベア(BB)を有して、本発明の米飯盛付装置の背部に配置される(図2)。運搬コンベア(BB)は上方運搬した炊飯釜(B0)を投下位置へ反転させることで、炊飯釜(B0)内の米飯を投下する。貯留ユニット(1)は貯留ホッパー(11)の受け口(110)がこの投下位置に合うように配置される。なお運搬コンベア(BB)は反転後の空の炊飯釜(B0)を再び下部へ運搬したのち、再び米飯入りの炊飯釜(B0)を上部へ運搬し反転させることで、運搬・反転動作を繰り返す。
供給ユニット(2)は、支持枠(22)に支持されることで貯留ユニット(1)の放出口(120)の下方に配置されたユニットからなる。前記貯留ユニット(1)と供給ユニット(2)とが上下に順に離間配置されることで、米飯を供給口から供給する供給機構が構成される。供給ユニット(2)は、貯留ユニット(1)から放出された米飯を上部の受け口(210)から受けると共に供給ホッパー(21)内に下方搬送すると共に、米飯を第二所定量ずつ計量分離して、所定の供給口から第二所定量の米飯を投下供給する。投下供給は、盛付位置(31P)に各容器(C0)セットが搬送されたタイミングごとに行われる。
貯留ユニット(1)の下方に離間配置されると共に縦方向に連通した供給路(23)を有する供給ホッパー(21)と、
前記供給ホッパー(21)の供給路(23)の路内又は先側下方に上下セットで配置された開閉式の上下シャッター(24)と、
供給ホッパー(21)の背部の可動ユニット(5)内に配置されて上下シャッターそれぞれを開閉駆動させるシャッター駆動機構(24G)と、
前記供給ホッパー(21)及び上下シャッター(24)を共支持すると共に前記シャッター駆動機構の少なくとも一部を囲う可動ケーシング(5F)と、を有して構成される。
そして2個の容器からなる容器(C0)セットの間歇搬送に合わせて上下シャッター(24)の各シャッター(241,242)がそれぞれ開閉動作することで、第一所定量よりも少ない第二所定量の米飯が供給口(230)下方の供給位置へ間歇的に投下供給される。
支持枠(22)は具体的には、供給路(23)の所定高さに固設された扁平の略水平箱状枠からなり、供給路(23)の平面視前後方向にそれぞれ張り出して固定される。支持枠(22)のうち、前後方向への張り出し部分それぞれの下部には、水平に固定された支持アーム(22A)を嵌入する嵌入溝(22D)が形成される。
本実施例では、前記供給ホッパー(21)、上下シャッター(24)、上下センサー(S1,S2)の構成はすべて、供給ホッパー(21)の背部側にて可動ケーシング(5F)に立設固定された固定板(5P)の移動と共に、一体的なスライドユニットとして、固定フレーム(11F)に対し、可変手段によって設定された所定の調整量だけ一体的にスライド移動する。
搬送ユニット(C)は、複数の容器(C0)を、所定の平面視一方向である搬送方向(CD)へ順に間歇搬送するものであり、複数の容器を一セットずつ盛付位置へ連続的に搬送する、いわゆる搬送機構の役割を果たす。具体的には、搬送方向に沿って配置した搬送ベルト(CC)と、搬送ベルトに沿って等間隔に設けられたアタッチメントプレート(C11)と、搬送ベルト(CC)を駆動させる伝達ベルト(TC)及びコンベアモーター(CM)と、コンベアモーター(CM)の間歇駆動を制御する制御ボックス(CB)と、これら各機構を枠持する搬送フレーム(CF)と、から構成される。コンベアを駆動させたとき、アタッチメントプレート(C11)の各プレート面は容器(C0)に当接して容器を押し出して搬送する。実施例ではアタッチメントプレート(C11)が搬送ベルト(CC)の幅方向へ2つずつ並ぶようにして設けられ、容器2個からなる容器セットを各セットずつ、間歇的に押し出して搬送する。
そして本発明においては、この供給ユニット(2)が支持枠(22)に支持され、支持枠(22)が可変手段によって平面移動制御されることで、前記貯留ユニット(1)から独立して平面方向へ移動可能となっている。支持枠(22)は、前記供給ホッパー(21)に固定されると共に固定フレーム(11F)に対して平面方向へスライド移動可能に取り付けられる。これにより、固定フレーム(11F)への取り付け位置から供給ホッパー(21)を支持すると共に、取り付け位置の平面方向へのスライド移動に従って、供給ホッパーの支持位置を取り付け位置の平面方向へスライド移動させる。
可動ユニット(5)は支持枠の背部であって上部ユニットの吊り機構によって吊り支持された箱状の可動ケーシング(5F)を有する。このうち可動ケーシング(5F)は、供給ユニット(2)の背面側に縦配置された固定板と、固定板の両側部に枠囲した側板と、側板の背面側を覆う背面板と、からなる平面視四方枠からなる。その内部に、上下シャッター(24)の一部を保持して上下シャッター(24)それぞれのシャッター片を開閉駆動させるシャッター駆動機構(24G)が固定される。また固定板の板面内の中央寄りの位置には、支持枠(22)を支持する支持アーム(22A)の基部が貫通してなり、支持アームの基部は支持高さ調整を行う支持高さ調節機構(51)に組み込まれて支持される。
上部ユニット(4)は貯留ユニット(1)の背部に配置された箱枠状の上部フレーム(4F)を有し、枠内には、貯留ユニット(1)の背面近傍に縦方向に固定された固定板と、ほぐし機構(12)のほぐし羽根付き回転体(121,122)を回転駆動させる回転駆動部(125M,126M)と、可動ユニットをスライド移動可能に吊り支持する吊り機構と、下部に近接支持した可動ユニットの平面支持位置を所定の設定量だけ可変させる可変手段と、を内蔵する。
吊り機構は固定板の左右位置にそれぞれ上端固定され、下方に平行に伸長した左右の支持アーム(42A)と、左右の支持アーム(42A)の下端同士の間を亘って、搬送前後方向(X)に伸長固定されたスライドレール(4S)と、スライドレール(4S)にスライド移動可能に取り付けられると共に可動ユニット(5)の可動ケーシング(5F)に固定されたスライド片(43)と、から構成される。実施例のスライド片(43)は円柱棒状のスライドレール(4S)を囲って取り付けられたスライドブッシュと、上部フレーム(4F)の縦方向の固定板の板面に取り付けられたアングル(42)とが互いに連結された一体構造からなり、スライドレール(4S)の左右位置に離間して二つ設けられる。
可変手段は、上部ユニット(4)内に設けられ、前記支持枠(22)の取り付け位置を、固定フレームに対して所定の調整量だけスライド可変させるものである。可変手段は具体的には、可動ユニットに固定されて可動ユニットの搬送前後方向(X)の位置を制御する制御支持アーム(41A)と、上部ユニット(4)内に固定されると共に制御支持アーム(41A)を位置制御可能に支持した制御機構(41)と、制御機構(41)に付属されると共に制御機構(41)による位置制御量を規定する回転操作片(40)と、からなる。実施例の可変手段のスライド可変は、搬送ユニットによる容器C0の搬送方向に沿う搬送前後方向(X)のみに沿って可変させる。
そして固定フレームによって貯留ユニット(1)及び搬送ユニットを一体的に固定したまま可変手段によって前記支持枠の平面位置をスライド可変させることで、供給口の平面視供給位置を調整し得る。搬送ユニット(C)を固定したまま可変手段によって前記支持枠(22)の平面位置を可変させることで、供給口(230)の平面視供給位置を調整し得る。供給ユニットだけでなく、供給ユニットのシャッター開閉駆動源を含む可動ユニット全体を移動させるものとしたため、供給ユニットによる供給機能を損なうことなく、平面視供給位置を調整することができる。また供給ユニットによる米飯の盛付中において、容器への米飯の供給状態に応じて調整することができる。
支持アーム(22A)の基部は、固定板(5P)の調整孔(5H)を貫通して、固定板(5P)の背部にて支持高さ調節機構(51)の可動プレート(53)に固定されることで固定板(5P)に間接的に固定される(図4、図6)。支持高さ調節機構(51)は図6に示すように、左右の支持アーム(22A)を共に保持する可動プレート(53)に固定される。この可動プレート(53)は背面視にて略U字型にカットされ(図6)、U字型の左右突片にそれぞれ高さ調節ギヤを内蔵して、高さ調節ギヤのギヤ位相に応じて所定高さに保持される。高さ調節ギヤは左右を亘るギヤシャフト(52S)の回転に伴って移送を可変させる。ギヤシャフト(52S)は左右両側部が支持プレート(53P)によって軸支され、一端側が延長して回転制御部(511,512)に接続される。回転制御部(511)は可動ユニット(5)の可動ケーシング(5F)に固定され、可動ユニット(5)の側面外部に形成された回転操作片(50)の操作に伴ってギヤシャフト(52S)を回転させる。また略U字型にカットされた可動プレート(53)の中央上方には、前方へ送風して盛付時の湯気を吹き飛ばす送風ファン(F)が設けられる(図6)。
下部ユニット(6)は、搬送ユニット(C)及び押上げユニット(3)に共通する背面側であって、かつ可動ユニット(5)の下部に配置された箱状枠を有し、搬送ユニット(C)及び押上げユニット(3)に共通する背面近傍に縦方向に固定された固定板と、可動ユニットのスライド移動を補助する下部スライド機構と、を内蔵する。ここで搬送ユニット(C)は、ベルト状に亘る搬送コンベア(CC)の内側に押上げユニット(3)を内蔵するところ、下部ユニット(6)はこの押上げユニット(3)の背面側に配置される。このうち下部スライド機構は、箱状枠内の左右にわたって固定されたスライドレール(6S)と、可動ユニット(5)の下方に延設固定された保持板(6P)と、保持板に軸支されると共にスライドレールに接して転動するスライドローラーからなるスライド片(6R)と、から構成される。
さらに前記回転駆動部(125M,126M)は、間隔制御手段によって認識した上下のシャッター同士の離間距離に連動させて、ほぐし羽根付き回転体の回転速度の可変周期或いは、高速回転又は低速回転のうちいずれかの時間を自動的に変更するように第一制御する回転制御手段を有する。第一制御によって、貯留ホッパーから投下されるほぐし済みの米飯の第一所定量を安定的に制御することができる。シャッター同士の離間距離はすなわち、供給口からの供給量である第二所定量を制御するものである。この第二所定量の制御と第一所定量の制御とを連動制御することで、各ホッパーからの排出量の差をより小さくし、安定的な供給量の制御によって、米飯の過投入や投入不足を抑制することができる。大量の弁当箱を連続処理する際にこれら盛付不良が発生すると、盛付に必要な米飯の総量が大きく異なるといったケースが生じるところ、この安定的な供給量の制御は米飯の総量変化を抑制する効果を果たす。
前記回転制御手段は、上下センサーそれぞれによる充填上限位置又は充填下限位置への充填の有無の認識に応じて、ほぐし羽根付き回転体の回転速度の可変周期或いは、高速回転又は低速回転のうちいずれかの時間を自動的に変更するように第二制御するものであり、この第二制御を前記第一制御よりも優先させて制御実行する。
所定の設定時間は、上下シャッター間距離に応じて自動設定される。例えばほぐし羽根の高速回転の経過時間が図14Bのチャートに従った0.1〜0.6秒のいずれかの値となるように、高速回転開始時からの経過時間で制御される。
図14Bではほぐし羽根の高速回転時間の設定値を、上下のシャッター間距離に応じて6段階で設定している。上下のシャッター間距離はすなわち一回の盛付量に対応するものであり、ダイヤル設定値が10上がるたびに、約1.5mmの一定量ずつ上下のシャッター間距離が増加するようにしている。ほぐし羽根の高速回転時間は、ダイヤル設定値の30の一定閾値の可変ごとに段階的に設定される。なおダイヤル設定値30とは、上下シャッター間距離4.5mmに対応する。
なお、容器の大きさで米飯の重量は大きく変わる。例えば上下シャッター間距離が1.0mm増えるごとに、米飯の重量は約10g程度増える。この制御時の投入重量の変化は、ほぐし羽根の回転数の可変と連動させることができる。
上ローラー(62R)の軸棒は可動ユニット(5)の前方側面にて固定フレーム(11F)に軸支され、下ローラー(61R)の軸棒は可動ユニット(5)の後方側面にて可動ケーシング(5F)に軸支される。
貯留ユニット(1)と、
供給ユニット(2)と、
供給ユニット(2)を支持する支持枠(22)と、
可変手段と、からなる正面側のユニットセットを、それぞれ搬送方向上流側及び下流側に連設している。これにより搬送前後方向にわたって2列ずつセットした容器セットのすべてへ米飯を連続供給できるものとしている。具体的には、上流側貯留ホッパー(11A)と下流側貯留ホッパー(11B)、上流側ユニットセット(2A)と下流側ユニットセット(2B)、上流側センサー(SA)と下流側センサー(SB)、上流側回転操作片(50A)と下流側回転操作片(50B)、のそれぞれの組を、上流側と下流側、又は上流側用と下流側用に並んで有している。実施例では搬送幅方向にも容器(C0)を二個ずつ並べて搬送するものとしており、盛付位置には搬送幅方向に2列、搬送前後方向に2列の、合計4つの容器(C0)が容器(C0)セットとして搬送される。
他の特記しない構成は実施例1と同様である。
特に供給口を有する供給ホッパー、及びシャッターの駆動源を含むユニット全体を上部ユニットでスライド可能に吊持しており、供給ユニットの供給動作や制御状況を保持したまま移動させることができる。
11 貯留ホッパー
11F 固定フレーム
110 受け口
12 ほぐし機構
121,122 ほぐし羽根付き回転体
121A,122A
121B,122B ほぐし羽根
121D,122D 軸位相制限溝
121H,122H 連結穴
123,124 側部プレート
123H, ピン連結孔
124H プレート結合孔
125A,126A 連結ピン
125G,126G 連結ギヤ
125M,126M 回転駆動部(125M,126M)
125P,126P 軸位相制限ピン
125S,126S 伝達シャフト
12FC プレート結合具
12F ほぐし枠体
12FP 固定片
120 放出口
13 操作盤
2 供給ユニット
21 供給ホッパー
210 受け口
22 支持枠
22A 支持アーム
22D 嵌入溝
23 供給路
230 供給口
23P 仕切り板
24 シャッター(上下シャッター)
24D 離間間隔
24G シャッター駆動機構
24S スライド枠
241 上シャッター
241G 上駆動ギヤ
241M 上駆動モーター
242 下シャッター
242G 下駆動ギヤ
242M 下駆動モーター
24G シャッター駆動機構
3 押上げユニット
31P 盛付位置
31 押上げ板
34P 取出位置
4 上部ユニット
4F 上部フレーム
40 回転操作片
41 制御機構
41A 制御支持アーム
4S スライドレール
42 アングル
42A 支持アーム
43 スライド片
5 可動ユニット
50 回転操作片
51 支持高さ調節機構
511,512 回転制御部
52S ギヤシャフト
53 可動プレート
53P 支持プレート
5F 可動ケーシング
5H 調整孔
5P 固定板
50A,50B 上流側回転操作片、下流側回転操作片
6 下部ユニット
65F 保持フレーム
6F 下部フレーム
6P 保持板
6R スライド片
6S スライドレール
61R 下ローラー
62R 上ローラー
A 米飯盛付装置
B 反転装置
B0 炊飯釜
BB 運搬コンベア
C 搬送ユニット
C0 容器
CB 制御ボックス
CC 搬送ベルト
CD 搬送方向
C11 アタッチメントプレート
CM コンベアモーター
CF 搬送フレーム
E 閉蓋用コンベア
TC 伝達ベルト
S1、S2、S 上下センサー
X 搬送前後方向
Y 搬送幅方向
11A 上流側貯留ホッパー
11B 下流側貯留ホッパー
2A 上流側ユニットセット
2B 下流側ユニットセット
SA 上流側センサー
SB 下流側センサー
D 分配機
DB 分配羽根
11 貯留ホッパー
11F 固定フレーム
110 受け口
12 ほぐし機構
121,122 ほぐし羽根付き回転体
121A,122A
121B,122B ほぐし羽根
121D,122D 軸位相制限溝
121H,122H 連結穴
123,124 側部プレート
123H, ピン連結孔
124H プレート結合孔
125A,126A 連結ピン
125G,126G 連結ギヤ
125M,126M 回転駆動部
125P,126P 軸位相制限ピン
125S,126S 伝達シャフト
12FC プレート結合具
12F ほぐし枠体
12FP 固定片
120 放出口
13 操作盤
2 供給ユニット
21 供給ホッパー
210 受け口
22 支持枠
22A 支持アーム
22D 嵌入溝
23 供給路
230 供給口
23P 仕切り板
24 シャッター(上下シャッター)
24D 離間間隔
24G シャッター駆動機構
24S スライド枠
241 上シャッター
241G 上駆動ギヤ
241M 上駆動モーター
242 下シャッター
242G 下駆動ギヤ
242M 下駆動モーター
24G シャッター駆動機構
3 押上げユニット
31P 盛付位置
31 押上げ板
34P 取出位置
4 上部ユニット
4F 上部フレーム
40 回転操作片
41 制御機構
41A 制御支持アーム
4S スライドレール
42 アングル
42A 支持アーム
43 スライド片
5 可動ユニット
50 回転操作片
51 支持高さ調節機構
511,512 回転制御部
52S ギヤシャフト
53 可動プレート
53P 支持プレート
5F 可動ケーシング
5H 調整孔
5P 固定板
50A,50B 上流側回転操作片、下流側回転操作片
6 下部ユニット
65F 保持フレーム
6F 下部フレーム
6P 保持板
6R スライド片
6S スライドレール
61R 下ローラー
62R 上ローラー
A 米飯盛付装置
B 反転装置
B0 炊飯釜
BB 運搬コンベア
C 搬送ユニット
C0 容器
CB 制御ボックス
CC 搬送ベルト
CD 搬送方向
C11 アタッチメントプレート
CM コンベアモーター
CF 搬送フレーム
E 閉蓋用コンベア
TC 伝達ベルト
S1,S2,S 上下センサー
X 搬送前後方向
Y 搬送幅方向
11A 上流側貯留ホッパー
11B 下流側貯留ホッパー
2A 上流側ユニットセット
2B 下流側ユニットセット
SA 上流側センサー
SB 下流側センサー
D 分配機
DB 分配羽根
Claims (6)
- 所定の盛付位置に搬送された容器に対して、平面視にて盛付位置上方の所定の供給位置から米飯を投下して盛付ける米飯盛付装置であって、
内部貯留した複数容器分の米飯のうち第一所定量ずつ下方へ放出する放出口を有する貯留ユニット(1)と、
前記貯留ユニット(1)から放出された米飯を第二所定量ずつ計量して投下供給する供給口を有する供給ユニットと、
複数の容器を所定の搬送方向へ間歇搬送して、一個または複数個ずつの容器からなる容器セットを前記所定の盛付位置及びその後の取出位置へ順に搬送する搬送ユニットと、
前記供給ユニットの供給口が前記所定の供給位置となるように供給ユニットを支持する支持枠と、
前記支持枠の平面支持位置を可変させる可変手段と、を有し、
搬送ユニットを固定したまま可変手段によって前記支持枠の平面位置を可変させることで、供給口の供給位置と盛付位置との平面相対位置を可変し得ることを特徴とする米飯盛付装置。 - 前記貯留ユニット(1)は、貯留した米飯をほぐすほぐし機構を有すると共に、設置面上に設置された固定フレームによって前記供給ユニットの上方に配置され、
前記供給ユニットは、貯留ユニット(1)から放出された米飯を受け入れる上端の受け口と、受け口から縦連通した供給路と、供給路の下端にて供給路内の米飯を所定の第二供給量ずつ供給する下端の供給口とからなる供給ホッパーを有し、
前記搬送ユニットは、前記固定フレームに連結され、
前記支持枠は、前記供給ホッパーに固定されると共に固定フレームに対して平面方向へスライド移動可能に取り付けられ、
前記可変手段は、前記支持枠の取り付け位置を、固定フレームに対して所定の調整量だけスライド可変させるものであり、
固定フレームによって貯留ユニット(1)及び搬送ユニットを一体的に固定したまま可変手段によって前記支持枠の平面位置をスライド可変させることで、供給口の平面視供給位置を調整し得る請求項1に記載の米飯盛付装置。 - 前記固定フレームは、搬送方向に沿う搬送前後方向、又は搬送方向と平面視にて交わる搬送幅方向、の少なくともいずれかに沿って伸長したスライドレールを有し、
可変手段は、前記スライドレールへ所定の調整量だけ移動可能に取り付けられたスライド片を有し、
また、前記供給ユニットは、
貯留ユニット(1)の下方に離間配置されると共に縦方向に連通した供給路を有する供給ホッパーと、
前記供給ホッパーの供給路内の上下二カ所に離間して介設された開閉式の上下シャッターと、
上下シャッターそれぞれを開閉駆動させるシャッター駆動機構と、
前記供給ホッパー及び上下シャッターを共支持すると共に前記シャッター駆動機構の少なくとも一部を囲う可動ケーシングに固定された支持枠と、を有して構成され、
前記可変手段によって、供給ユニットの前記各構成が、固定フレームに対し、所定の調整量だけ一体的にスライド移動する請求項2に記載の米飯盛付装置。 - 前記上下シャッターは、上下のシャッター同士の離間間隔を可変させると共に離間間隔を認識する間隔制御手段を有し、
前記貯留ユニット(1)は、
炊飯釜から投入される米飯を上部の受け口から受け入れるとともに下部の放出口が開口した貯留ホッパーと、
貯留ホッパー内にて互いに平行な横軸を有して軸回転可能に列設された、複数本のほぐし羽根付き回転体と、
各ほぐし羽根付き回転体を、所定の回転速度の可変周期で回転速度を繰り返し大小可変させながら回転駆動させる回転駆動部と、を有して構成され、
前記回転駆動部によってほぐし羽根付き回転体が回転速度を繰り返し大小可変させながら回転することで、貯留ホッパー内の米飯が継続してほぐされると共に前記所定の回転速度の可変周期に応じて第一所定量ずつ繰り返し放出されるものであり、
さらに前記回転駆動部は、間隔制御手段によって認識した上下のシャッター同士の離間距離に連動させて、ほぐし羽根付き回転体の回転速度の可変周期或いは、高速回転又は低速回転のうちいずれかの時間を自動的に変更するように第一制御する回転制御手段を有する請求項3に記載の米飯盛付装置。 - 供給ホッパーの供給路の側方に固定され、供給路内を通る米飯の、充填上限位置及び充填下限位置への各充填の有無をそれぞれ認識する上下センサーをさらに有し、
前記回転制御手段は、上下センサーそれぞれによる充填上限位置又は充填下限位置への充填の有無の認識に応じて、ほぐし羽根付き回転体の回転速度の可変周期、或いは、高速回転又は低速回転のうちいずれかの時間を自動的に変更するように第二制御するものであり、
この第二制御を前記第一制御よりも優先させて制御実行する請求項4に記載の米飯盛付装置。 - 前記貯留ユニットは、
貯留ホッパー内に貯留された米飯をほぐすほぐし機構と、
ほぐし機構内にて互いに平行な横軸を有して軸回転可能に列設された、複数本のほぐし羽根付き回転体と、
各ほぐし羽根付き回転体を、回転速度を繰り返し大小可変させながら回転駆動させる回転駆動部と、を有して構成され、
前記回転駆動部は、ほぐし機構の側部に固定された連結機構を介して、ほぐし機構内の各ほぐし羽根付き回転体と分解可能に連結され、
連結機構はほぐし羽根付き回転体の軸位相を制限して所定の軸位相で連結保持する、請求項2、3、4、又は5のいずれかに記載の米飯盛付装置。
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