JP2016004142A - 光学フィルム積層体とその製造方法及び該積層体を含む液晶表示パネル - Google Patents
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Abstract
Description
上記の製造方法において、直線偏光を含む光は、直線偏光紫外線を含む光であることが好ましい。
前記ホモジニアス配向層を形成する工程において、第2の液晶性材料を溶媒に溶解した組成物(溶液)をホメオトロピック配向層に塗布し、乾燥・加熱処理することにより、第2の液晶性材料をホモジニアス配向させてもよい。
本発明の光学フィルム積層体は、ポジティブCプレートとポジティブAプレートとの積層体から構成されている。
本発明において、ポジティブCプレートとは、面内の主屈折率をnx(遅相軸方向)、ny(進相軸方向)とし、厚み方向の屈折率をnzとしたとき、屈折率分布がnz>nx=nyを満足する正の一軸性位相差光学素子をいう。かかるポジティブCプレートは、感光性基を有する液晶性材料から形成されたホメオトロピック配向層から構成されている。
本発明において、ポジティブAプレートとは、nx、ny、nzを上記のように定義した場合に、屈折率分布がnx>ny=nzを満足する正の一軸性位相差光学素子をいう。かかるポジティブAプレートは、重合性を有する液晶性材料から形成され、通常、ホモジニアス配向層から構成されている。ここで、重合性を有する液晶性材料とは、熱重合または光重合により、液晶性分子が重合しうる材料、または液晶性分子を架橋しうる架橋剤が添加された液晶性材料である。
本発明においては、上記のポジティブCプレートとポジティブAプレートとが直接積層されている。ポジティブCプレートの形成とポジティブAプレートの形成を以下に開示する特定の方法により行うことにより、光学フィルム積層体を得ることができる。
本発明において、ポジティブCプレートは、感光性基を有する液晶性材料から形成されたホメオトロピック配向層から構成されている。ここで、ホメオトロピック配向とは、液晶性材料がフィルム法線方向に対し、平行かつ一様に配向した状態、すなわち、垂直配向した状態をいう。ホメオトロピック配向することができる液晶性材料は、液晶性ポリマーからなる材料であっても、液晶性モノマーからなる材料であってもよい。本発明においては、ホメオトロピック配向層の形成後に直線偏光成分を含む光(好ましくは直線偏光紫外線)を照射することにより、感光性基が異方的に光反応し、ホメオトロピック配向層には、液晶配向能が付与される。ここで、液晶配向能とは、その層の上に液晶性材料からなる層を形成した場合に、配向性を付与しうる特性である。
本発明において、ポジティブAプレートは、重合性を有する液晶性材料から形成されたホモジニアス配向層から構成されている。ここで、ホモジニアス配向とは、液晶性材料がフィルム平面に対して平行に、かつ同一方位に配列している状態(光学的一軸性)をいう。ホモジニアス配向させることのできる液晶性材料は、液晶性ポリマーからなる材料であっても液晶性モノマーからなる材料であってもよい。
本発明において、ポジティブCプレート(ホメオトロピック配向層)を形成するために用いられる感光性基を有する液晶性材料としては、(i)シンナモイル基、カルコン基、シンナミリデンキ基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基(または、それらの誘導体)などの感光性基と(ii)液晶性ポリマーのメソゲン成分として多用されているビフェニル、ターフェニル、フェニルベンゾエート、アゾベンゼンなどの置換基と、をスペーサーを介してまたは介さず結合した構造を含む側鎖を有する感光性側鎖型液晶性ポリマーが挙げられる。なお、側鎖末端にカルボキシル基を有する感光性の側鎖を有し、該側鎖末端のカルボキシル基の水素結合による2量化により剛直な構造を形成し、側鎖自体にメソゲン基を構造に含まなくとも液晶性を発現するポリマーも本発明において好ましく用いられる。上記の感光性側鎖型液晶性ポリマーを構成する主鎖としては、上記側鎖をスペーサーを介して結合した炭化水素、アクリレート、メタクリレート、シロキサン、マレインイミド、N−フェニルマレインイミドなどが挙げられる。これらのポリマーは同一の繰り返し単位からなる単一重合体または構造の異なる側鎖を有する複数の単位からなる共重合体、あるいは感光性基を含む側鎖を有する単位に、感光性基を含まない側鎖を有する単位を液晶性を損なわない程度に配合して得られる共重合体のいずれであってもよい。また、配向を増強するために低分子化合物を添加しても構わない。なお、本発明において感光性基とは、光照射により他の分子と結合する官能基をいう。また、本発明において、液晶性材料とは、材料単独に物理的な外部刺激(加熱、冷却、電場、磁場、せん断の印加等)を与えた時に液晶性を示すか、または溶媒や非液晶性成分との混合により液晶性を発現する材料をいう。
本発明において、ホメオトロピック配向層は、上記の液晶性材料(例えば液晶性ポリマー)、好ましくは、後述する化学式1〜3で示される側鎖を有する液晶性材料(例えば液晶性ポリマー)から選択される少なくとも一種の液晶性材料を、溶媒に溶解した溶液からフィルムを製膜し、溶媒を除去後、加熱することにより形成される。このように形成されたホメオトロピック配向層に直線偏光成分を含む光を照射することによって、液晶配向能が付与される。上述のように、液晶配向能とは、その層の上に液晶性材料からなる層を形成した場合に、配向性を付与しうる特性である。
本発明において、ホモジニアス配向層は、重合性の液晶性材料に必要により感光性基を有する化合物を加えた組成物を、溶媒に溶解し溶液を調製し、液晶配向能が付与されたホメオトロピック配向層上に塗布することによって製膜し、溶媒を除去、加熱することにより、配向を誘起させ形成することができる。
本発明においてホメオトロピック配向層を形成するために用いられるポリマーとしては、下記の化学式1、2または3で示される側鎖を有するモノマーを用いて形成されるポリマーが好ましい。
溶剤としては、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、トルエン、テトラヒドロフラン、o−ジクロロベンゼン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどが挙げられ、これらの溶媒は、単独または混合して用いられる。塗布液を支持体上に塗布して、溶剤を除去する過程において、形成される層はホメオトロピック配向を示し始め、乾燥後、さらに加熱を行うことによりホメオトロピック配向は増強される。乾燥は常温で行ってもよく、材料の等方相転移温度以下の温度に加熱して行ってもよい。なお、材料によっては、支持体フィルムの表面においてホメオトロピック配向を示す場合がある。
感光性基を有する液晶性ポリマーまたは前記ポリマーに低分子材料を混合した混合物を、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、トルエン、テトラヒドロフラン、o−ジクロロベンゼン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、エチルセロソルブ、メチルセロソルブなどの溶剤に溶解して調製された溶液を、基材上に塗布乾燥してフィルムを形成する。この場合の乾燥は常温で行ってもよく、材料にもよるが例えば60℃以下の低温度で加熱して行ってもよい。温度を上げすぎると形成されるフィルムが白濁することがある。ついで、形成されたフィルムを材料の液晶相転移温度以上であって等方性転移温度以下(好ましくは等方性転移温度未満)の温度に加熱して冷却することによってホメオトロピック配向が誘起される。次いで、該膜に直線偏光性紫外線が照射される。この照射により、感光性基を有する液晶性ポリマーの感光性基の光反応が異方的に進むことにより、液晶性材料を配向させる液晶配向能が付与される。この光反応を進めるには、感光性基の部分が反応し得る波長の光の照射を要する。側鎖の種類によっても異なるが、一般に200-500nmであり、中でも250-400nmの有効性が高い場合が多い。このような直線偏光性の紫外線照射がなされても、ホメオトロピック配向層の配向は実質的に影響されない。
上記のようにして形成されたホメオトロピック配向層上に、重合性液晶性材料を溶媒に溶解し溶液として、塗布し、塗布後乾燥し、乾燥加熱処理を行うことにより重合性液晶性材料の配向を誘起させる。ついで、非偏光性の紫外線を照射することにより、この配向を固定することができる。
本発明において、配向層上で配向させる重合性液晶性材料は、液晶性ポリマーからなるものであっても、液晶性モノマーからなるものであってもよい。光や熱により重合する官能基を有する重合性液晶性材料や、イソシアネート材料、エポキシ材料などの架橋剤により、液晶性を損なわない程度に架橋構造を導入した液晶性ポリマーであっても、液晶性モノマーであってもよい。また、低分子材料として下記の2官能性の低分子材料を加えて塗布し、重合性液晶性材料を配向させた後、重合させ架橋性ポリマーを含有するようにしてもよい。必要に応じ、光重合開始剤、熱重合開始剤や増感剤を混合してもよい。このような液晶化性材料を液晶配向能を付与されたポジティブCプレート上で配向させその配向を固定することにより、配向層上に光学異方性層を形成できる。
重合開始剤の含有量は、重合性液晶化合物(または重合性液晶ポリマー)100質量部に対して、0.1〜30質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましく、0.5〜8質量部がさらに好ましい。上記範囲内であれば、重合性液晶化合物の配向を乱すことなく重合させることができる。
重合開始剤として光重合開始剤を用いる場合、光増感剤を併用してもよい。光増感剤としては、例えば、キサントン及びチオキサントン等のキサントン化合物(例えば、2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントン等);アントラセン及びアルコキシ基含有アントラセン(例えば、ジブトキシアントラセン等)等のアントラセン化合物;フェノチアジン;ルブレン等が挙げられる。
本発明において、重合性液晶性材料中に含有する、ホメオトロピック配向層の感光性基と反応し得る感光性基を有する化合物は、(i)シンナモイル基、カルコン基、シンナミリデンキ基、ビフェニルアクリロイル基、フリルアクリロイル基、ナフチルアクリロイル基または、それらの誘導体などの感光性基である。このような感光性基を重合性液晶性材料に含有させる方法として、感光性基が重合性液晶性材料の分子構造に含まれていてもよく、あるいは該感光性基を有する化合物を添加してもよい。必要によって添加する化合物が重合性液晶性材料自体の重合性基と反応し得る反応性基を有していてもよい。更には、重合性液晶性材料の液晶性を損なわないことが望ましく、このような化合物として結晶性または液晶性を有する化合物が好適に用いられる。
本出願人により開示された液晶配向能を有するホメオトロピック配向層の感光性基と反応し得る感光性基を有する化合物は、化学式4、5または6で示される構造を有する化合物が例示される。
液晶配向能を付与されたホメオトロピック配向層上に重合性液晶性材料を配向させホモジニアス配向層を形成した後、非偏光性の紫外線を照射するのが好ましい。非偏光性紫外線を照射すると、重合性液晶性材料中の重合性基が反応して配向が固定され、安定したホモジニアス配向層が形成されるともに、ホメオトロピック配向層における配向も固定される。また、ホメオトロピック配向層とホモジニアス配向層との界面において、それぞれの層を形成している感光性基を有する液晶性材料と重合性液晶性材料中に含まれる感光性基間に光反応が生じ、両層間の高い密着性に寄与していると考えられる。
ホメオトロピック配向層およびホモジニアス配向層の厚みは、それぞれ0.3〜3μmであることが好ましく、0.5〜2.5μmであることがさらに好ましい。
本発明によれば、ホメオトロピック配向層およびホモジニアス配向層とからなる光学フィルム積層体を、0.6〜6μmという非常に薄く形成できることから、従来の液晶表示装置に使用されている光学補償フィルム(薄くても15μmの厚みあり)に比べて、表示装置の薄型化が達成される。
上記の光学フィルム積層体、偏光板および液晶セルとから液晶表示パネルが構成される。偏光板、液晶セルとしては、公知のものがいずれも用いられる。偏光板としては、通常、ヨウ素または二色性染料を含有するポリビニルアルコール系樹脂を主成分とする一軸延伸フィルムが用いられる。また、液晶セルとしては、透過型、反射型、半透過型の各種液晶セルを挙げることができる。液晶セルにおける液晶配向によるモードとして例を挙げると、TN型、STN型、VA(vertical alignment)型、MVA(multi-domain vertical alignment)型、OCB(optically compensated bend)型、ECB(electrically controlled biriefringence)型、HAN(hybrid-aligned nematic)型、IPS(in-plane switching)、双安定ネマチック(Bistable Nematic)型、ASM(Axially Symmetric Aligned Microcell)型、ハーフトーングレイスケール型、強誘電性液晶、反強誘電性液晶を利用した表示方式等を挙げることができる。
図2は、本発明に係る液晶パネルを構成する光学フィルム積層体(ポジティブCプレートとポジティブAプレート)と偏光板の配置例を示しており、バックライト15上に、偏光板11b、液晶セル14、光学フィルム積層体(ポジティブCプレートを構成するホメオトロピック配向層12とポジティブAプレートを構成するホモジニアス配向層13を有する)および、偏光板11aが配置されている。なお、この図は、光学的な配置を示すための図であり、実際の光学素子の寸法や層間の距離を示すものではない。2枚の偏光板11a(第1の偏光板)、11b(第2の偏光板)のうち視認側の偏光板11a(バックライト側でない方)と液晶セル14の位置との間に光学フィルム積層体が配置されている。図2(a)の態様では、視認側の偏光板11a側にポジティブCプレート(ホメオトロピック配向層:矢印は液晶が面に垂直に配向していることを示す)12が配置され、図2(b)の態様では、視認側の偏光板11a側にホモジニアス配向層13が配置されている。図2(a)の態様では、視認側の偏光板11aの吸収軸の方向(矢印で示す)とホモジニアス配向層13の面内遅相軸(矢印で方向を示す)とは平行に配置され、図2(b)の態様では、視認側の偏光板11aの吸収軸とホモジニアス配向層13の面内遅相軸とは直交するように配置されている。なお、図2では、本発明に係る光学フィルム積層体が視認側の偏光板に配置した例を示したが、視認側の偏光板だけでなくバックライト15側の偏光板に配置してもよい。
上記の光学フィルム積層体と偏光板とから構成されるが本発明の液晶表示パネルは、パーソナルコンピューター、液晶テレビ、携帯電話、携帯情報端末(PDA)等の液晶表示装置に用いることができる。なかでも、本発明の液晶パネルは、液晶表示装置、なかでもIPSモードの液晶表示装置に好適に用いられ、液晶テレビに特に好適に用いられる。
4,4'−ビフェニルジオールと2−クロロエタノールを、アルカリ条件下で加熱することにより、4−ヒドロキシ−4'−ヒドロキシエトキシビフェニルを合成した。この生成物に、アルカリ条件下で1,6−ジブロモヘキサンを反応させ、4−(6−ブロモヘキシルオキシ)−4'−ヒドロキシエトキシビフェニルを合成した。次いで、リチウムメタクリレートを反応させ、化学式8で示される単量体1を合成した。
単量体1に、塩基性の条件下において、塩化シンナモイルを加え、化学式9に示される単量体2を合成した。
p−クマル酸と6−クロロ−1−ヘキサノールを、アルカリ条件下で加熱することにより、4−(6−ヒドロキシヘキシルオキシ)桂皮酸を合成した。この生成物にp−トルエンスルホン酸の存在下でメタクリル酸を大過剰量加えてエステル化反応させ、化学式10で示される単量体3を合成した。
単量体1と単量体2をモル比3:7でテトラヒドロフラン中に溶解し、反応開始剤としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)を添加して、70℃で24時間重合することにより感光性の重合体1を得た。この重合体1は液晶性を呈した。
単量体3をジオキサン中に溶解し、反応開始剤としてAIBN(アゾビスイソブチロニトリル)を添加して、70℃で24時間重合することにより感光性の重合体2を得た。この重合体2は液晶性を呈した。
自動複屈折率計を用いて、位相差値の角度依存性を求め、その角度依存性に基づいて判定した。
重合体1をシクロヘキサノンに溶解し、ここに100質量部の重合体1に対し2重量部の市販(東京化成)の4、4'−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノンを添加し溶液1を調製した。この溶液1をポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)上にスピンコーターを用いて約1.3μmの厚みとなるよう塗布した。この基板を室温(約25℃)で乾燥させ、続いて、100℃まで加熱後冷却し、更にこの塗膜に、高圧水銀灯からの光を、グランテラープリズムを用いて直線偏光性として1000秒間照射し、液晶配向能を有するホメオトロピック配向層である第1の塗布膜を形成した。
次に、市販の重合性液晶性材料(BASF製LC242)を90重量%、化合物2を10重量%、光重合開始材(イルガキュア907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ製)5重量%を混合し、プロピレングリコール1−モノメチルエーテル2−アセタートに溶解し溶液2を得た。この溶液2を第1の塗膜上にスピンコーターを用いて約1.2μmとなるように塗布し、95℃の恒温槽内で加熱乾燥すると共に配向を誘起し、続いてこの塗膜に、配向を固定するために高圧水銀灯からの光を直線偏光に変換せずに2000秒間照射した。
その他、感光性基として、ナフチルアクリロイル基を用いた材料系でも光学フィルム積層体が形成できることを確認している。
重合体2を80重量%と3,4−ジヒドロキシ安息香酸(東京化成工業製)を20重量%を混合し、1,4−ジオキサンに溶解し溶液3を調製した。この溶液をポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)上にスピンコーターを用いて約1.5μmの厚みとなるよう塗布した。この基板を室温(約25℃)で乾燥させ、続いて、130℃まで加熱後冷却し、更にこの塗膜に、高圧水銀灯からの光を、グランテラープリズムを用いて直線偏光性として100秒間照射し、液晶配向能を有するホメオトピック配向層である第1の塗布膜を形成した。
次に、溶液2を第1の塗膜上にスピンコーターを用いて約1.2μmとなるように塗布し、95℃の恒温槽内で加熱乾燥すると共に配向を誘起し、続いてこの塗膜に、配向を固定するために高圧水銀灯からの光を直線偏光に変換せずに2000秒間照射した。
2: ポジティブAプレート
3: ポジティブCプレート
4: 界面
11a: 偏光板
11b: 偏光板
12: ポジティブCプレート(ホメオトロピック配向層)
13: ホモジニアス配向層
14: 液晶セル
15: バックライト
Claims (13)
- ポジティブCプレートと、ポジティブAプレートが積層された光学フィルム積層体であって、
前記ポジティブCプレートは、感光性基を有する第1の液晶性材料から形成されたホメオトロピック配向層の配向性が固定されたものであり、
前記ポジティブAプレートは、重合性を有する第2の液晶性材料から形成された、ホモジニアス配向層の配向性が固定されたものであり、
前記ポジティブAプレートは、前記ポジティブCプレート上に直接積層されており、
前記ポジティブCプレートにおいて、前記感光性基が異方的に光反応していることを特徴とする、
光学フィルム積層体。 - 請求項1に記載の光学フィルム積層体において、前記第2の液晶性材料が、第1の液晶性材料の感光性基と同じ感光性基を有する化合物を含有していることを特徴とする、光学フィルム積層体。
- 請求項1または2に記載の光学フィルム積層体において、前記ポジティブCプレートは、配向固定されていないホメオトロピック配向層に直線偏光成分を含む光を照射し、前記第2の液晶性材料からなる層を積層後、配向固定がなされたものであることを特徴とする光学フィルム積層体。
- 請求項1から3のいずれか一項に記載の光学フィルム積層体において、前記第1の液晶性材料が、下記式1から3のいずれかで示される側鎖を有するモノマーから形成された高分子を含み、
前記第2の液晶性材料が下記式4〜6のいずれかで示される化合物を少なくとも一種含むことを特徴とする、光学フィルム積層体。
- 偏光板と、液晶セルと、請求項1から4のいずれか1項に記載の光学フィルム積層体と、を含む液晶表示パネル。
- 請求項5に記載の液晶表示パネルにおいて、偏光板と、ポジティブCプレートと、ポジティブAプレートと、液晶セルとが、この順に配置され、前記ポジティブAプレートの面内遅相軸が偏光板の吸収軸と平行していることを特徴とする液晶表示パネル。
- 請求項5に記載の液晶表示パネルにおいて、偏光板と、ポジティブAプレートと、ポジティブCプレートと、液晶セルとが、この順に配置され、前記ポジティブAプレートの面内遅相軸が偏光板の吸収軸と直交していることを特徴とする液晶表示パネル。
- ポジティブCプレートと、ポジティブAプレートが積層された光学フィルム積層体の製造方法であって、
感光性基を有する第1の液晶性材料からなるホメオトロピック配向層に直線偏光成分を含む光を照射し、前記第1の液晶性材料の感光性基を異方的に光反応させる工程と、
光照射後の前記ホメオトロピック配向層上に、重合性を有する第2の液晶性材料を含む組成物を塗布し、前記第2の液晶性材料からなるホモジニアス配向層を形成する工程と、を含む、
光学フィルム積層体の製造方法。 - 請求項8に記載の方法において、前記ホメオトロピック配向層か配向固定されていない状態で、直線偏光成分を含む光の照射を行う、光学フィルム積層体の製造方法。
- 請求項8または9に記載の方法において、前記第1の液晶性材料を溶媒に溶解した組成物を支持体フィルム上に塗布して層を形成し、乾燥・加熱して前記ホメオトロピック配向層を形成する工程を含む、光学フィルム積層体の製造方法。
- 請求項8〜10のいずれか1項に記載の方法において、前記ホモジニアス配向層を前記ホメオトロピック配向層上に積層した後に、非偏光紫外光を照射して、ホメオトロピック配向層とホモジニアス配向層の配向性を固定する工程を含む、光学フィルム積層体の製造方法。
- 請求項8〜11のいずれか1項に記載の方法において、前記第2の液晶性材料が感光性基を有する化合物を含み、前記第1の液晶性材料の感光性基と、前記化合物の感光性基とが、光によって互いに反応する感光性基である、光学フィルム積層体の製造方法。
- 請求項12に記載の方法において、前記第1の液晶性材料の感光性基と、前記化合物の感光性基とが、同一である、光学フィルム積層体の製造方法。
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