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JP2016084340A - 皮膚外用剤および皮膚バリア機能改善剤 - Google Patents

皮膚外用剤および皮膚バリア機能改善剤 Download PDF

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Abstract

【課題】皮膚親和性に優れかつバリア機能の低下を抑制することができる皮膚外用剤および皮膚バリア機能改善剤を提供すること。【解決手段】本発明に係る皮膚外用剤および皮膚バリア機能改善剤は、内相が油相であり、外相が水相であり、自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体を含むO/Wエマルション型であり、内相の平均粒子径が1000nm未満である。【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚外用剤および皮膚バリア機能改善剤に関する。
皮膚バリア機能の低下は、角質水分量の低下、塵埃や雑菌等の刺激物質の透過性上昇による炎症リスクの増大の他、角質形態や角質ターンオーバーの乱れ、微炎症の蓄積によるシワ、しみ、くすみ、ざらつき等の美容上の問題を引き起こし得ることが知られている。そこで、バリア機能の強化のための皮膚外用剤の開発が求められている。
バリア機能の強化には、セラミドやコレステロール等の油溶性成分の補充が効果的といわれる。しかし、バリア機能が低下し水分蒸散性が活発な皮膚や高湿度環境下で親水性を帯びた皮膚は、油溶性成分の親和性に乏しいので、油溶性成分によるバリア機能の強化が十分には得難い。また、バリア機能の正常化に重要な角質形態維持には、角質柔軟性に関与し角質細胞内のケラチン骨格を支えるNMF(Natural Moisturizing Factor)が重要であるところ、NMF等の水溶性保湿成分を皮膚に供給する等のためには、水系成分の皮膚適用が必要である。ただし、水系成分の供給による効果は一過的になりやすく、高湿度環境後の低湿度環境により、かえってバリア機能の低下を招くおそれがある。
また、肥厚した皮膚は、バリア機能が一見高く、水分蒸散が少ないが、柔軟性に欠け、角質のひび割れ、粉ふき、ひいては乾皮症などの皮膚トラブルを招く場合がある。
したがって、皮膚を正常に保つためには、油溶性成分および水溶性成分の双方を適切に供給することが重要である。その手段として、種々の乳化製剤が開発されており、その典型例は、油溶性成分および水溶性成分が界面活性作用により互いに分散した製剤である。
他方、界面活性作用に基づく乳化は、安定性が低く、油水分離等の懸念を有することが知られている。このため、自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体又は水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子が油水界面に介在する、いわゆる三相乳化に基づく乳化製剤も開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−141479号公報
しかし、従来の界面活性作用に基づく製剤は、多くの界面活性剤自体によるバリア機能の低下、および低い皮膚親和性の点でも、改善の余地がある。また、特許文献1に開示される乳化製剤は、乳化安定性に優れるものの、皮膚親和性の点で改善の余地を有する。
本発明は、以上の実情に鑑みてなされたものであり、皮膚親和性に優れかつバリア機能の低下を抑制することができる皮膚外用剤および皮膚バリア機能改善剤の提供を目的とする。
本発明者らは、閉鎖小胞体を含むO/Wエマルションの内相の平均粒子径を小さくすると、皮膚親和性が向上することを見出し、本発明を完成するに至った。具体的に、本発明は以下のものを提供する。
(1) 内相は油相であり、外相は水相であり、
自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体を含むO/Wエマルション型であり、
前記内相の平均粒子径が1000nm未満である皮膚外用剤。
(2) 内相は油相であり、外相は水相であり、
自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体を含むO/Wエマルション型であり、
前記内相の平均粒子径が1000nm未満である皮膚バリア機能改善剤。
本発明によれば、閉鎖小胞体を含むO/Wエマルションにおける内相の平均粒子径が1000nm未満であることで、皮膚親和性を向上しかつバリア機能の低下を抑制することができる。
本発明の実施例および比較例に係る皮膚外用剤を適用したときの、細胞間脂質リポソーム(SCLL)への融合性を示すグラフである。 本発明の実施例に係る皮膚外用剤を適用したときの、SCLLへの融合性を示すグラフである。 本発明の実施例に係る皮膚外用剤を適用したときの、SCLLへの融合性を示すグラフである。 本発明の実施例および比較例に係る皮膚外用剤を適用したときの、表皮(顆粒層〜基底層)〜真皮中のフルオレセインナトリウム量を示すグラフである。 本発明の実施例に係る皮膚外用剤を適用したときの、SCLLへの融合性を示すグラフである。 本発明の実施例に係る皮膚外用剤を適用したときの、SCLLへの融合性を示すグラフである。 本発明の実施例および比較例に係る皮膚外用剤を適用したときの、表皮(角層〜基底層)〜真皮中のグリチルリチン酸ジカリウム量を示すグラフである。 本発明の実施例および比較例に係る皮膚外用剤を適用したときの、表皮(顆粒層〜基底層)〜真皮中のフルオレセインナトリウム量を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を説明するが、これらに本発明が限定されるものではない。
本発明は、内相は油相であり、外相は水相であり、自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体を含むO/Wエマルション(以下、三相乳化エマルションともいう)型であり、内相の平均粒子径が1000nm未満である皮膚外用剤である。
閉鎖小胞体は、表面が親水性の粒子であり、ファンデルワールス力によって水相と油相との界面に介在することで、乳化状態を維持する。この乳化機構は、閉鎖小胞体による三相乳化機構として公知であり、界面活性剤による乳化機構、すなわち親水性部分及び疎水性部分をそれぞれ水相及び油相に向け、油水界面張力を下げることで乳化状態を維持する乳化機構とは全く異なる(例えば特許3855203号公報参照)。
前記のように、本発明における内相の平均粒子径は、1000nm未満である。従来の界面活性作用に基づく製剤では、仮に内相を小さくしようとすると、界面活性剤の必要量が増し、それによりバリア機能の低下を招く傾向がある。これに対し、本発明者は、三相乳化エマルションにおける内相が小さくなるにつれ、バリア機能低下が抑制されながら皮膚親和性が向上することを発見した。バリア機能低下が抑制される理由は、本発明では、両親媒性物質が、界面活性作用を呈する単分子形態ではなく、閉鎖小胞体をなすことによる。他方、閉鎖小胞体は、界面活性剤と異なって肌表面への影響が小さいため、油や水の肌への馴染みに劣ると予想されていたため、本発明の三相乳化エマルションが皮膚親和性に優れることは、予想外の効果である。また、本発明の三相乳化エマルションは、有効成分の皮膚透過性に優れるという利点も有する。これに対し、前述の特許文献1を始めとする、従来の皮膚外用剤を構成する三相乳化エマルションでは、内相の平均粒子径が1μm(1000nm)以上である。
皮膚親和性向上の観点で、本発明における内相の平均粒子径は、970nm以下であることが好ましく、より好ましくは750nm以下、500nm以下、450nm以下、420nm以下、400nm以下、375nm以下、350nm以下、325nm以下である。本発明における内相の平均粒子径の下限は、三相乳化エマルションが形成される限りにおいて特に限定されず、具体的には10nm以上、50nm以上、100nm以上、150nm以上、200nm以上であってよい。内相の平均粒子径は、動的光散乱法に基づく測定装置「ゼータサイザー ナノ S」(Malvern Instruments製)により測定される。なお、内相の平均粒子径は、エマルション調製時の撹拌条件等により調整でき、例えば高圧ホモジナイザーにより本発明の平均粒子径を実現することができる。
油相は、皮膚外用剤の基剤として用いられる室温で液状の油を含んでよい。このような油は、特に限定されないが、ミリスチン酸オクチルドデシルやパルミチン酸エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニルなどのエステル油、スクワランやミネラルオイルなどの炭化水素、イソステアリルアルコールなどの高級アルコール、オリーブ油やホホバ油、シア脂などの天然油などの1種または2種以上であってよい。中でも、ミリスチン酸オクチルドデシルやスクワランは肌馴染みにも優れ、特に好ましい。ただし、シリコーンオイルは、炭素骨格を有しない化学構造ゆえに皮膚になじみにくいため、本発明の皮膚外用剤には、皮膚外用剤に対し1質量%未満の量で含まれる、望ましくは実質的に含まれないことが好ましい。
油相の含有量は、特に限定されず、皮膚外用剤に対し、0.1〜94質量%の範囲で適宜選択されてよい。ただし、従来の界面活性作用に基づくエマルションでは、油相の含有量が大きいと、皮膚外用剤の塗布後、多量の油分と界面活性剤分子との混合物が皮膚表面に吸着して残存するため、電気伝導度が低下し、角質水分量の早期増大が見込めない一方、油相の含有量が小さいと、塗布後早期の角質水分量の増大が期待されるが、その持続が困難である。これに対し、本発明では、油相の含有量が大きくても、閉鎖小胞体の皮膚表面への吸着が生じにくいため、角質水分量の早期増大が期待される一方、油相の含有量に対する角質水分量の増大等の効果が高いので、所望効果を得るために必要な油相の含有量を小さくすることもできる。この観点で、本発明における油相の含有量の下限は、皮膚外用剤に対し、5質量%以上であることが好ましく、より好ましくは10質量%以上、20質量%以上、25質量%以上であり、また、上限は、90質量%以下、75質量%以下、50質量%以下、40質量%以下、35質量%以下であってよい。
自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質としては、特に限定されないが、リン脂質やリン脂質誘導体等、ポリグリセリン脂肪酸エステル等、特に疎水基と親水基とがエステル結合したものを採用してもよい。また、刺激緩和性に優れる点で、ジラウロイルグルタミン酸リシンNaも好ましい。
リン脂質としては、下記の一般式3で示される構成のうち、炭素鎖長12のDLPC(1,2−Dilauroyl−sn−glycero−3−phospho−rac−1−choline)、炭素鎖長14のDMPC(1,2−Dimyristoyl−sn−glycero−3−phospho−rac−1−choline)、炭素鎖長16のDPPC(1,2−Dipalmitoyl−sn−glycero−3−phospho−rac−1−choline)が採用可能である。
一般式3
Figure 2016084340
また、下記の一般式4で示される構成のうち、炭素鎖長12のDLPG(1,2−Dilauroyl−sn−glycero−3−phospho−rac−1−glycerol)のNa塩又はNH4塩、炭素鎖長14のDMPG(1,2−Dimyristoyl−sn−glycero−3−phospho−rac−1−glycerol)のNa塩又はNH4塩、炭素鎖長16のDPPG(1,2−Dipalmitoyl−sn−glycero−3−phospho−rac−1−glycerol)のNa塩又はNH4塩を採用してもよい。
一般式4
Figure 2016084340
更に、リン脂質として卵黄レシチン又は大豆レシチン等のレシチン又はそれを水素化したものを採用してもよい。
ポリグリセリン脂肪酸エステルとしては、ポリグリセリンと直鎖脂肪酸または分岐脂肪酸のエステルであり、具体的には、モノパルミチン酸ポリグリセリル、ジパルミチン酸ポリグリセリル、トリパルミチン酸ポリグリセリル、モノステアリン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、トリステアリン酸ポリグリセリル、モノイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ポリグリセリル等が挙げられる。
また、両親媒性物質として、下記の一般式1で表されるポリオキシエチレン硬化ひまし油の誘導体、もしくは一般式2で表されるジアルキルアンモニウム誘導体、トリアルキルアンモニウム誘導体、テトラアルキルアンモニウム誘導体、ジアルケニルアンモニウム誘導体、トリアルケニルアンモニウム誘導体、又はテトラアルケニルアンモニウム誘導体のハロゲン塩の誘導体を採用しても良い。
一般式1
Figure 2016084340
式中、エチレンオキシドの平均付加モル数であるEは、3〜100である。Eが過大になると、両親媒性物質を溶解する良溶媒の種類が制限されるため、親水性ナノ粒子の製造の自由度が狭まる。Eの上限は好ましくは50であり、より好ましくは40であり、Eの下限は好ましくは5である。
一般式2
Figure 2016084340
式中、R1及びR2は、各々独立して炭素数8〜22のアルキル基又はアルケニル基であり、R3及びR4は、各々独立して水素又は炭素数1〜4のアルキル基であり、XはF、Cl、Br、I又はCH3COOである。
閉鎖小胞体は、エマルション形成前では平均粒子径8nm〜800nm程度であるが、O/Wエマルション構造においては平均粒子径8nm〜500nm程度である。また、閉鎖小胞体の量は、油相の量に応じて適宜設定されてよく、特に限定されないが、皮膚外用剤に対し0.0001〜5質量%であってよく、具体的には0.1〜2.5質量%、0.5〜2質量%であってよい。
本発明における皮膚外用剤は、美容液等の化粧料、医薬部外品、皮膚疾患の治療等を目的とした医薬品等を包含する。本発明における油相および水相は、皮膚外用剤の用途に応じ、使用し得る任意の成分を含んでもよい。前述のように、本発明の三相エマルションは、成分の皮膚透過性にも優れるため、皮膚に有効成分を浸透させることが望まれる用途(例えば、医薬部外品など)が好ましい。
皮膚透過(浸透)性向上効果は、エマルションの優れた皮膚親和性(より具体的には、角層細胞間脂質へのエマルション成分の移行性)に起因するため、油溶性または水溶性の幅広い有効成分に対し皮膚透過性向上を実現することができる。この観点で、上記有効成分としては、特に限定されないが、グリチルレチン酸類やレチノール類、トコフェロール類、アスコルビン酸誘導体などの油溶性有効成分、グリチルリチン酸塩やリボフラビン類、アスコルビン酸塩、アラントインなどの水溶性有効成分が挙げられ、中でも水溶性有効成分が好ましい。
以上のエマルションは、両親媒性物質の二分子膜の層状体を水に分散させ、両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体を含む乳化剤分散液を形成する工程と、乳化剤分散液と油剤とを混合することで、O/Wエマルションを形成する工程と、を有する方法により製造される。このO/Wエマルションを形成する工程において、撹拌を厳しい条件下(例えば高圧ホモジナイズ)で行うことで、本発明の小粒子径の内相を有する三相乳化エマルションを容易に製造することができる。水溶性有効成分は、O/Wエマルションの形成後に添加してもよく、O/Wエマルションの形成過程で添加してもよい一方、油溶性有効成分は、O/Wエマルションの形成前の油剤に添加することが好ましい。
また、閉鎖小胞体を十分に形成することで、平均粒子径の小さい油滴が得られやすくなる。このような方法としては、上記の両親媒性物質を分散媒(つまり水)中に添加して撹拌する、両親媒性物質を良溶媒に溶解した後、その溶液を水と混合する等が挙げられる(例えば、特開2006−241424号公報参照)。
本発明は、内相は油相であり、外相は水相であり、自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体を含むO/Wエマルション型であり、内相の平均粒子径が1000nm未満である皮膚バリア機能改善剤も包含する。本発明の皮膚バリア機能改善剤は、界面活性剤とは異なり、角層細胞間脂質を破壊しにくいので、バリア機能を改善することができる。また、皮膚バリア機能改善剤は、それ自体が角層細胞間脂質に融合されることで、皮膚に適用される有効成分を効率的に透過させることもできる。
有効成分は、皮膚バリア機能改善剤の適用と同時またはその前後のいずれのタイミングで適用されてもよい。このため、本発明は、皮膚バリア機能改善剤と、水溶性または油溶性の有効成分とを、二剤以上の形態で別々に含む皮膚外用キットを包含してもよい。
<実施例1〜5、比較例2>
ジステアリン酸デカグリセリルの溶液から閉鎖小胞体の分散液を調製した。そこに、有効成分、基剤、液状油を添加し、実施例では高圧ホモジナイザー、比較例2ではホモミキサーを用いて回転数を適宜調節して撹拌し、表1に示す処方および内相平均粒子径に、皮膚外用剤を調製した。
(比較例1)
比較例1は、ジステアリン酸デカグリセリルの溶液を用いた点を除き、実施例と同様の手順で皮膚外用剤を調製した。
(平均粒子径)
内相の平均粒子径は、動的光散乱法に基づく測定装置「ゼータサイザー ナノ S」(Malvern Instruments製)を用いて測定される粒度分布より算出した。
(ゼータ電位)
ゼータ電位・粒径測定システムELS−Z(大塚電子(株)製)を用いて、試料に電場を加え電気泳動を行い、粒子の移動速度をレーザードップラー速度測定法によって測定し、ヘンリーの式を適用してゼータ電位を求めた。
(細胞間脂質リポソーム(SCLL)の調製)
細胞間脂質リポソーム(SCLL)は、角層細胞間脂質の組成に基づき設計されたリポソームであり、このリポソームへの融合性によって皮膚親和性を評価できる擬似細胞間脂質として、従来使用されている(Kuntsche J., et al., Int. J. Pharm., 354,180−195(2008)参照)。セラミド40質量%、コレステロール25質量%、パルミチン酸25質量%、コレステロール硫酸10質量%と、蛍光物質としてのNBD−PE(N-(7-nitro-2,1,3-benzoxadiazol-4-yl)-phosphatidylethanolamine)およびRho−PE(N-(lissamine rhodamine B sulfonyl)-phosphatidylethanolamine)と、をナス型フラスコに入れ、エバポレータで溶媒を除去した。その後、PBS(リン酸緩衝液)にて水和し、凍結融解した後、エクストルーダでリポソームのサイズを調整する(孔径100nmのフィルターを通過させた)ことで、SCLLを得た。
(親和性評価)
上記SCLLと、各皮膚外用剤とを適宜混合し、この混合物について、蛍光強度を指標として、融合率の測定を経時的に行った(30分間測定。なお、混合物の温度は32℃に保持)。測定結果を図1〜3に示す。その後、図1〜3の測定結果に基づき、このSCLLへの融合性を1(低)〜5(高)の5段階で評価した。評価結果を表1に示す。なお、図中に記載される「n」の数値は、測定を行ったサンプルの数を示し、図および表中に記載される数値は、測定した全サンプルの平均値を示す(以下、同様)。
〔評価基準〕
5 : 融合率が直線的に増加。30分後の融合率:高
4 : 融合率が直線的に増加。30分後の融合率:高〜中
3 : 融合率が緩やかに増加。30分後の融合率:中
2 : 融合率が緩やかに増加。30分後の融合率:中〜やや低
1 : 融合率はほとんど変化しない。
0 : 数分以内に融合率が100%となる(SCLLが崩壊したことを意味する)
Figure 2016084340
表1中の略称は、それぞれ下の成分を意味する。
2S10G:ジステアリン酸デカグリセリル
MOD:ミリスチン酸オクチルドデシル
GlySte:グリチルレチン酸ステアリル
Gly2K:グリチルリチン酸ジカリウム
BG:1,3−ブチレングリコール
表1に示されるように、界面活性剤を含む比較例1の皮膚外用剤は、閉鎖小胞体を含む実施例1〜5および比較例2の皮膚外用剤と異なり、SCLLを破壊したことから、皮膚バリアの低下をもたらすことが示唆された。実施例1〜5および比較例2の皮膚外用剤の中でも、実施例1〜5の皮膚外用剤は、SCLL融合性つまり皮膚親和性に優れていた。実施例1と比較例2とは、組成において共通し、内相の平均粒子径の点でのみ相違することから、表1および図1で示される各実施例における優れた皮膚親和性は、内相の平均粒子径が1000nm未満であることで得られることが示唆された。また、表1および図2に示されるように、実施例の優れた融合性は、油剤のゼータ電位にかかわらず得られたことから、本発明により奏される皮膚親和性向上およびバリア機能低下抑制効果は、油剤に依存しないことが示唆された。したがって、本発明の皮膚外用剤は、皮膚親和性向上剤又は皮膚バリア機能改善剤として有用と考えられる。
(親水性評価)
実施例1および比較例2の皮膚外用剤を、スポイトで1滴、被験者の前腕内側に滴下し、その後、液滴を皮膚になじませ、3分後の当該箇所に水を滴下した。滴下した水の親和性を、1(撥水性)〜5(親水性)の5段階で評価した結果を表2に示す。
図1に示されるように、内相平均粒子径が1000nmである比較例2では、皮膚塗布時の摩擦によりエマルションが崩壊し、油剤が油膜となって皮膚を覆い(なじませ直後)、さらになじませ3分後にも油膜が残存し、結果的に撥水性を呈した。他方、比較例2と組成面では一致し、内相平均粒子径が1000nm未満である点で相違する実施例1は、なじませ3分後において皮膚親和性を呈して油膜は視認されず、また、水滴への親和性が高かった。実施例1では、水性成分および油性成分の双方の親和により角質の状態が整ったと推察される。
(角質水分量)
被験者の試験部(前腕内側)を洗浄した後、恒温恒湿環境下(25℃、50%)に30分間順化し、製剤塗布前の角質水分量をSKICON−200EX(IBS社製)を用い測定した。その後、実施例1または比較例2の皮膚外用剤を塗布し3分間放置した後、SKICON−200EX(IBS社製)を用いて角質水分量の測定を行った。その後、塗布した皮膚外用剤を水で洗い流して除去し、水分を拭き取ってから27分間放置した後、SKICON−200EX(IBS社製)を用いて角質水分量の測定を行った。測定は1被験部位につき5回測定し、平均値を算出した。塗布前の角質水分量に対する塗布3分後および流水27分後の角質水分量の相対値を表2に示す。
Figure 2016084340
塗布3分後の角質水分量は、水溶性成分の皮膚への馴染みの指標となる。表2に示されるように、内相平均粒子径が1000nmである比較例2に比べ、組成面では一致し、内相平均粒子径が1000nm未満である点で相違する実施例1では、塗布3分後の角質水分量が高く、角質層の保湿性増大が確認された。このことから、比較例2の皮膚外用剤に比べて、実施例1の皮膚外用剤は、水溶性成分の皮膚への馴染みに優れることが示唆された。したがって、本発明の皮膚外用剤は、水溶性成分の皮膚への馴染み改善剤、角質水分量増加剤又は保湿剤としても有用と考えられる。
一方、流水洗浄27分後の角質水分量は、油溶性成分の皮膚への馴染みの指標となる。流水洗浄27分後においては、水溶性成分は洗浄により除去されるか蒸発しているため、角質水分量には、皮膚に馴染んだ油溶性成分の保湿効果が反映されるためである。表2に示されるように、比較例2に比べ、実施例1の角質水分量は高かった。一般に、外用剤を流水洗浄してから30分程度経過すると、洗浄時に皮膚に付着した水分が蒸発する際に、皮膚表面に本来あった水分も一緒に蒸発してしまうため、皮膚表面は過乾燥の状態となり、外用剤塗布前よりも角質水分量は低下すると言われている。しかしながら、実施例1及び比較例2は、流水洗浄27分後においても塗布前よりも高い角質水分量を維持しており、特に、実施例1は、塗布前の1.3倍もの角質水分量を維持していた。これは、比較例2の1.1倍よりもさらに高い数値であった。このことから、比較例1の皮膚外用剤に比べて、実施例1の皮膚外用剤は、油溶性成分の皮膚への馴染みの点でも優れることが示唆された。したがって、本発明の皮膚外用剤は、油溶性成分の皮膚馴染み改善剤、保湿剤としても有用と考えられる。また、水溶性成分と油溶性成分の双方を適切に供給できることから、皮膚を正常に保つ効果が期待でき、肌質改善剤又は皮膚バリア機能改善剤としても有用と考えられる。
(皮膚浸透性)
実施例1および比較例2の皮膚外用剤に、フルオレセインナトリウムを終濃度0.5mMになるよう添加し、10分間撹拌することで、試料を調製した。ヘアレスマウスの皮膚(表皮(顆粒層〜基底層)〜真皮)を縦型拡散セルにセットし、ドナー側に試料を添加し、その8時間後の表皮〜真皮中のフルオレセインナトリウム量を、分光光度計(λex=495nm、λem=520nm)により測定したフルオレセインナトリウム蛍光強度に基づき、算出した。この結果を図4に示す。
図4に示されるように、内相平均粒子径が1000nmである比較例2に比べ、組成面では一致し、内相平均粒子径が1000nm未満である点で相違する実施例1では、表皮〜真皮中のフルオレセインナトリウムの量が多く、皮膚透過性を向上できることが分かった。したがって、本発明の皮膚外用剤は、有効成分(特に、水溶性有効成分)の皮膚浸透性向上剤又は有効成分(特に、水溶性有効成分)の経皮デリバリーのための組成物として有用である可能性が示唆された。
<実施例6〜18、比較例6>
処方及び内相平均粒子径を表3〜5のように変更した点を除き、実施例1と同様の手順で皮膚外用剤を調製した。
(比較例3)
スクワランを含めなかった点を除き、実施例12と同様の手順で皮膚外用剤を調製した。
(比較例4、5)
ポリソルベート及びステアリン酸ソルビタンの溶液を用いた点を除き、実施例14、17と同様の手順で皮膚外用剤を調製した。
調製した皮膚外用剤について、上記条件に従って内相の平均粒子径を測定した。
Figure 2016084340
Figure 2016084340
Figure 2016084340
(親和性評価)
実施例6〜11の皮膚外用剤について、上記条件に従ってSCLLとの親和性を測定した結果を図5及び6に示す。図5及び6に示されるように、油剤の含有量が増すにつれ、SCLL融合性つまり皮膚親和性が向上し、その傾向の有無は油剤に依存しないことが示唆された。
(皮膚浸透性)
実施例12〜17及び比較例3〜5の皮膚外用剤に、グリチルリチン酸ジカリウムを終濃度3%になるよう添加し、撹拌することで、試料を調製した。ヘアレスマウスの皮膚(表皮(顆粒層〜基底層)〜真皮)を縦型拡散セルにセットし、ドナー側に試料を添加し、その24時間後の表皮〜真皮中のグリチルリチン酸ジカリウムをメタノールで抽出し、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)によって定量した。この結果を図7に示す。なお、HPLCは、「Waters 2695 Separations Module」及び「Waters 2487 Dual λ Absorbance Detector」を用い、カラムとして「CAPCELL PAK C18」を、移動相としてCH3CN:CH3COOH=55:45(v/v)を用い、流速0.6mL/分、温度40℃で行った。
図7に示されるように、三相乳化技術によって乳化した場合、界面活性剤によって乳化した場合に比べて、表皮〜真皮中のグリチルリチン酸ジカリウムの量が多かった。また、油剤の含有量が増すにつれ、表皮〜真皮中のグリチルリチン酸ジカリウムの量が多く、皮膚浸透性を向上でき、その傾向の有無は油剤に依存しないことが示唆された。
実施例18及び比較例6の皮膚外用剤について、ブタ(ユカタン・マイクロ・ピッグ)の皮膚(角質層〜真皮)を縦型拡散セルにセットし、ドナー側に試料を添加した後、8時間後の表皮〜真皮中のフルオロセインナトリウムをメタノールで抽出後、測定励起波長495nm/蛍光波長520nmにて蛍光強度をすることでフルオロセインナトリウム量を算出した。
図8に示されるように、内相平均粒子径が1000nmである比較例6に比べ、組成面では一致し、内相平均粒子径が1000nm未満である点で相違する実施例18では、表皮〜真皮中のフルオレセインナトリウムの量が多かった。

Claims (2)

  1. 内相は油相であり、外相は水相であり、
    自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体を含むO/Wエマルション型であり、
    前記内相の平均粒子径が1000nm未満である皮膚外用剤。
  2. 内相は油相であり、外相は水相であり、
    自発的に閉鎖小胞体を形成する両親媒性物質により形成された閉鎖小胞体を含むO/Wエマルション型であり、
    前記内相の平均粒子径が1000nm未満である皮膚バリア機能改善剤。

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