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JP2015222778A - 保持装置、リソグラフィ装置、および物品の製造方法 - Google Patents

保持装置、リソグラフィ装置、および物品の製造方法 Download PDF

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JP2015222778A JP2014106683A JP2014106683A JP2015222778A JP 2015222778 A JP2015222778 A JP 2015222778A JP 2014106683 A JP2014106683 A JP 2014106683A JP 2014106683 A JP2014106683 A JP 2014106683A JP 2015222778 A JP2015222778 A JP 2015222778A
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加寿夫 曽根
弘志 今成
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弘志 今成
雄己 内田
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雄己 内田
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Abstract

【課題】対象物に生じ得る歪みを低減するのに有利な保持装置を提供する。
【解決手段】保持装置5は、対象物を吸着して保持するものであり、対象物が接触する接触部7c、7dと、該接触部7c、7dと対象物とが接触している状態で対象物とで囲まれる空間を形成する吸着領域7aとを有するチャック7と、吸着領域7aに連通し、該吸着領域7a内が大気圧と比べて負圧となるように圧力を調整可能とする圧力調整部15と、一方の側が吸着領域7aに連通し、他方の側が大気開放となるように設置され、吸着領域7a内の圧力が負圧の状態において該負圧による気体の流れを妨げるパッシブ弁18とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、保持装置、リソグラフィ装置、および物品の製造方法に関する。
露光装置は、液晶表示デバイスや半導体デバイスなどの製造工程の1つであるリソグラフィ工程において、原版(マスクやレチクル)のパターンを投影光学系を介して感光性の基板(表面にレジスト層が形成されたガラスプレートやウエハ)に露光する装置である。一般的な露光装置は、対象物である基板を保持して可動のステージ装置(保持装置)を備える。また、ステージ装置は、例えば真空吸着により基板を保持するチャックと、鉛直方向に可動の突き上げ部材とを備え、突き上げ部材の動作により、チャックに基板を載置する。このような真空吸着方式のチャックを用いる場合には、基板が歪みのない状態でチャック上に保持されることが望まれる。
ここで、突き上げ部材が下降してチャック上に基板を載置させるときの衝撃を緩和するために、チャックの表面から空気を噴出させる場合がある。しかしながら、基板がチャック上に載置された後にチャックと基板との間に空気溜まりが発生すると、この空気溜まりに起因して基板に歪みが生じる場合がある。これに対して、特許文献1は、基板保持面を真空区画と非真空区画とに分け、特に非真空区画に排気孔を設けることで、この区画で発生した空気溜まりを解消する露光装置を開示している。しかしながら、特許文献1に開示されている技術では、非真空区画の空気溜まりを解消することはできるが、真空区画には空気溜まりが残るので、基板を真空吸着した際に歪みが生じ得る。そこで、真空区画の空気溜まりを解消するために、真空区画内を真空排気することも考えられるが、このような真空排気では、チャックと基板との接触摩擦により、基板の歪みが好適に修正されない。一方、真空区画の空気溜まりを圧力調整装置を用いた排気により大気開放することで解消することも考えられる。しかしながら、このような排気では、チャックに形成されている孔と圧力調整装置との間を接続する配管の長さが抵抗となって、空気溜まりを排気するのに時間を要し、スループットの観点から望ましくない。これに対して、特許文献2は、チャックに形成されている1つの孔に対して電磁弁を複数備え、そのうちの1つをチャック近傍に配置することで、空気溜まりを迅速に排気させる半導体製造装置を開示している。特に、特許文献2に開示されている技術では、チャック近傍に配置される方の電磁弁を配管上に設けることで、電磁弁で発生し得る熱のチャックへ影響を抑えている。
特開2007−180125号公報 特開平11−195697号公報
しかしながら、対象物が液晶表示デバイス用の基板など表面積が大きいものである場合には、その大きさに合わせてチャックも大型化する。この場合、特許文献2に開示されている技術を採用したとしても、電磁弁の設置数は、基板の表面積に比例して増加することが予想され、チャックへの発熱の影響が懸念される。さらに、電磁弁の設置数が増加すると、ステージ可動部の重量増加に伴うステージ性能の低下や、装置コストの増加なども考えられる。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、対象物に生じ得る歪みを低減するのに有利な保持装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、対象物を吸着して保持する保持装置であって、対象物が接触する接触部と、該接触部と対象物とが接触している状態で対象物とで囲まれる空間を形成する吸着領域とを有するチャックと、吸着領域に連通し、該吸着領域内が大気圧と比べて負圧となるように圧力を調整可能とする圧力調整部と、一方の側が吸着領域に連通し、他方の側が大気開放となるように設置され、吸着領域内の圧力が負圧の状態において該負圧による気体の流れを妨げるパッシブ弁と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、対象物に生じ得る歪みを低減するのに有利な保持装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に適用し得る露光装置の構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプレートステージの構成を示す図である。 一実施形態におけるパッシブ弁の設置箇所を説明するための図である。 一実施形態におけるプレートステージの動作を示すフローチャートである。 一実施形態における空気溜まりを解消する様子を説明する図である。 他の実施形態におけるパッシブ弁の設置箇所を説明するための図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
まず、本発明の一実施形態に係るステージ装置(保持装置)と、このステージ装置を備えるリソグラフィ装置の構成について説明する。本実施形態に係るステージ装置は、例えば、液晶表示デバイス(液晶パネル)や半導体デバイスの製造工程におけるリソグラフィ工程に採用されるリソグラフィ装置に採用されるものであり、被処理基板を保持して移動可能である。以下、一例として、本実施形態に係るステージ装置が液晶表示デバイスの製造工程におけるリソグラフィ工程に採用される露光装置に採用されるものとし、被処理基板が、表面にレジスト(感光剤)層が形成されたガラス製のプレートであるものとして説明する。
図1は、本実施形態における露光装置1の構成を示す概略図である。露光装置1は、いわゆるミラープロジェクションタイプで、かつステップ・アンド・スキャン方式を採用する走査型投影露光装置である。具体的には、露光装置1は、マスクMとプレートPとを同期走査させつつ、マスクMに形成されているパターンを、投影光学系4を介してプレートP上(基板上)に転写(露光)する。なお、以下の図では、鉛直方向であるZ軸に垂直な平面内で、露光時のマスクMおよびプレートPの走査方向にX軸を取り、X軸に直交する非走査方向にY軸を取っている。露光装置1は、照明系2と、マスクステージ3と、投影光学系4と、プレートステージ5と、制御部6とを備える。
照明系2は、例えば起高圧水銀ランプなどの光源から発せられた光を受けて、マスクMに対してスリット状に成形された照明光を照射する。マスクMは、例えば、露光されるべき微細なパターン(例えば回路パターン)が描画されたガラス製の原版である。マスクステージ3は、マスクMを保持し、XY軸方向に可動である。
投影光学系4は、マスクステージ3に保持されているマスクMと、プレートステージ5上のチャック7に保持されているプレートPとを光学的に共役な関係に維持し、マスクMの照明領域に存在するパターンの像をプレートP上に投影する。投影光学系4は、第1平行平板8、反射鏡(台形ミラー)9、凹面鏡10、凸面鏡11、および第2平行平板12とを含む。マスクMからのスリット光は、投影光学系4内において、第1平行平板8、反射鏡9、凹面鏡10、凸面鏡11、再び凹面鏡10、反射鏡9、そして第2平行平板12を経て、プレートPに到達する。プレートP上への投影光学系4の投影領域(露光領域)は、所定の形状(例えば円弧形状)に設定される。
プレートステージ5は、本実施形態におけるステージ装置であり、チャック(真空チャック)7にて真空吸着によりプレートPを保持し、例えばXYZ方向(さらには各軸の回転方向であるθx、θy、θz方向)に可動である。なお、プレートステージ5の構成については、以下で詳説する。
制御部6は、例えばコンピューターなどで構成され、かつ露光装置1の各構成要素に回線を介して接続されており、プログラムなどに従って露光装置1の各構成要素の動作制御および演算処理などを実行し得る。なお、制御部6は、説明の簡単化のために、プレートステージ5に関する制御もすべて実行するものとする。ただし、プレートステージ5がそれ専用のステージ制御部を別途有し、ステージ制御部は、制御部6からの指令を受信し、当該指令に基づいてプレートステージ5の動作を制御するものとしてもよい。また、制御部6は、露光装置1の他の部分と一体で(共通の筐体内に)構成してもよいし、露光装置1の他の部分とは別体で(別の筐体内に)構成してもよい。
一般に、露光装置では、プレートステージ5の走査精度、投影光学系4の位置変化や歪み、プレートPの歪み、空間や装置構成部材の温度ゆらぎ、装置構成部材の振動、アライメント誤差またはプロセス要因などの要因で、転写精度に望まない影響を及ぼし得る。特に近年、プレートPの薄型化(例えば0.3mm厚、将来的には0.1mm厚)に伴い、チャック7にプレートPを真空吸着させるときにプレートPに発生し得る吸着歪みの影響が大きい。そこで、本実施形態では、プレートステージ5を以下のような構成とする。
図2は、プレートステージ5の構成を示す概略図である。このうち、図2(a)は、チャック7の基板保持面を見た平面図であり、図2(b)は、図2(a)中のA−A’断面を示す図ある。プレートステージ5は、まず、チャック7と、チャック7を支持部材16を介して上面に支持しつつ可動の可動部13と、チャック7に形成されている孔7eに連通する配管14と、配管14に接続される圧力調整装置(圧力調整部)15とを含む。
チャック7は、基板保持面に、1つの平面形状が矩形である吸着部7aを複数有する。吸着部7aは、一例として、その設置数を9つとし、各吸着部7a間に非吸着領域7bを設けつつ、3×3で配列されるものとする。複数の吸着部7aは、それぞれ、外周に沿って設けられている縁部7cと、縁部7cに囲まれた空間である吸着領域7fに複数設置されている凸部7dと、同様に吸着領域7fに複数形成されている孔7eとを有する。このうち、縁部7cおよび凸部7dは、載置されたプレートPと接触する接触部である。複数の孔7eは、一例として、吸着領域7fの全面に対して均等に、4×4の計16箇所に配列されるものとする。また、複数の凸部7dは、複数の孔7eが形成されている箇所を避けつつ、吸着領域7fの全面に対して均等に配列される。複数の孔7eは、それぞれ、吸着領域7fに通じる第1の開口と、吸着領域7fがない面(本実施形態では基板保持面の反対面)から外部に通じる第2の開口との間を連通する。また、複数の孔7eは、第2の開口にて外部の配管14に連通し、配管14を介して外部に設置されている圧力調整装置15に接続されている。圧力調整装置15は、チャック7上にプレートPが載置されている状態で、プレートPと吸着部7aとの間の吸着領域7fの圧力を調整可能である。ここでいう圧力の調整には、真空排気、圧縮空気の噴出、および大気開放の切り換えを含む。特に、圧力調整装置15は、チャック7上にプレートPが載置されている状態で真空排気を行うことで、吸着領域7f内を真空状態とし、チャック7にプレートPを吸着保持させることができる。
また、プレートステージ5は、チャック7に対するプレートPの載置および取り外しを行うために、プレートPを鉛直方向に突き上げ可能とする突き上げ機構17を含む。突き上げ機構は、突き上げ部材17aと、突き上げ駆動部17bとを含む。突き上げ部材17aは、プレートPと接触する端部が上記の非吸着領域7bの一部に収容可能に設置されるバーまたはピン形状を有し、制御部6からの指令に基づく突き上げ駆動部17bの駆動により、鉛直方向で上下に動作し得る。なお、不図示であるが、突き上げ部材17aは、さらにプレートPを支持可能とするトレイを設置するものとしてもよい。
さらに、プレートステージ5は、配管14の途中に設置されるパッシブ弁18を含む。パッシブ弁18は、電磁弁等の電気的な切り替え機能を有するものではなく、一方の開口と他方の開口とにおける圧力差によって空気(気体)の流入と遮断とを切り替える弁であり、例えば逆止弁である。図3は、配管14におけるパッシブ弁18の設置箇所を説明するための概略図である。まず、配管14は、一端が上記のとおり圧力調整装置15に接続され、圧力調整装置15から延びてチャック7の近傍で分岐し、他端はチャック7に形成されている各孔7eに接続される。さらに、各孔7eに接続される各配管14には、その一端が外部に開放される分岐管14aが接続される。そして、パッシブ弁18は、個々の分岐管14aにそれぞれ設置される。ここで、パッシブ弁18は、吸着領域7f内(吸着領域内)が高圧(大気圧と比べて正圧)となったときに開状態となり、配管14側からの空気を他方すなわち外部側へ通過可能とする。反対に、パッシブ弁18は、吸着領域7f内が低圧(大気圧と比べて負圧)となったときに閉状態となり、外部側からの気体を配管側14へ通過させることはできない。また、分岐管14aは、可能な限りチャック7の近傍で配管14に接続され、孔7eのチャック7表面側の端部(第1の開口)とパッシブ弁18との間の流路(管路)を可能な限り短くすることが望ましい。これは、以下で詳説するが、プレートPがチャック7上に載置されている状態でプレートPとチャック7との間に発生し得る空気溜まりを、より迅速に外部に排出させるためである。具体的には、パッシブ弁18は、図2(a)に示すように、チャック7の直下または直下近傍で、チャック7を支持部材16を介して支持している可動部13の表面上に設置(固定)され得る。
次に、プレートステージ5の動作として、特に、パッシブ弁18を用いることによる、プレートPがチャック7に保持されるときの動作について説明する。図4は、このときのプレートステージ5の動作の流れを示すフローチャートである。また、図5は、図3に対応した、プレートステージ5の動作に合わせたプレートPの状態を示す概略図である。チャック7上にプレートPが存在しない状態で、制御部6は、まず、突き上げ駆動部17bを駆動させ、突き上げ部材17aを上昇させる(ステップS101)。次に、制御部6は、露光装置1内の不図示の基板搬送機構(搬送ロボット)に、プレートPを突き上げ部材17a上に載置させる(ステップS102)。次に、制御部6は、圧力調整装置15に圧縮空気を供給させ、チャック7の孔7eから圧縮空気を噴出させ(ステップS103)、その状態を維持しつつ、突き上げ駆動部17bを駆動させ、突き上げ部材17aを下降させる(ステップS104)。なお、突き上げ部材17aの下降の際に圧縮空気を噴出させるのは、プレートPがチャック7に載置されるとき、すなわちプレートPがチャック7の表面に接するときの衝撃を緩和し、位置ズレ等を抑えるためである。このときの各パッシブ弁18は、圧縮空気によりそれぞれ開状態となり、配管14側からの圧縮空気を外部に放出するよう動作する。次に、プレートPがチャック7の表面に近接したとき、制御部6は、圧力調整装置15に圧縮空気の供給を停止させ、配管14内を一時的に大気開放状態とする(ステップS105)。その後、プレートPは、チャック7上に載置されるが、ステップS103から圧縮空気を噴出させていたことで、プレートPとチャック7との間に空気溜まりが発生する場合がある(図5(a)参照)。この空気溜まりの存在は、プレートPの形状に歪みを発生させる原因となり得るため望ましくない。これに対して、空気溜まりが存在するときの各パッシブ弁18は、開状態を維持するので、溜まった空気が外部に放出され、空気溜まりが解消される(図5(b)参照)。なお、この解消について、プレートPの裏面とチャック7の表面との間の接触摩擦(摩擦力)は、プレートPの裏面の粗さおよびチャック7の表面の粗さにより変わるが、例えば、プレートPとチャック7との摩擦係数が0.1〜0.3以下であれば、影響はない。次に、制御部6は、圧力調整装置15に真空排気を行わせ、チャック7上にプレートPを吸着保持させる(ステップS106)。このときの各パッシブ弁18は、真空排気により配管14側が低圧となるのでそれぞれ閉状態となり、外部の空気は、配管14側に流入しない。そして、制御部6は、吸着圧が予め規定されている圧力値となっているかを確認し(ステップS107)、なっている場合には、プレートPをチャック7に吸着保持する動作を終了する。
このように、プレートステージ5は、パッシブ弁18を設けることにより、プレートPの吸着保持に際し、プレートPがチャック7上に載置されたときに生じ得るプレートPとチャック7との間の空気溜まりを簡単な構成で解消することができる。これにより、プレートステージ5は、特に空気溜まりに起因して発生し得るプレートPの歪みを抑えることができる。また、孔7eのチャック7表面側の端部とパッシブ弁18との間の流路が可能な限り短くなるようにパッシブ弁18を設置することで、空気溜まりをより迅速に解消することができる。さらに、チャック7が外部から熱を受けて高温になることは、チャック7自体、またはチャック7に保持されているプレートPの熱変形を引き起こす可能性があり望ましくない。これに対して、パッシブ弁18は、電磁弁と異なり電力を消費しないため、その動作に起因した発熱を抑えることができる。したがって、例えば、表面積がより大きなプレートPを吸着保持可能とするために、チャック7が大型化し、それに伴ってパッシブ弁18の設置数が多くなったとしても、チャック7に対する熱の影響を抑えることができる。さらに、パッシブ弁18は、電磁弁等と比較して、電気等の用力を必要としないため構成が簡素であり、軽量である。したがって、上記と同様にチャック7の大型化に伴ってパッシブ弁18の設置数が多くなったとしても、可動部13の重量増加に伴うプレートステージ5の性能の低下や、装置コストの増加などを抑えることができる。
以上のように、本実施形態によれば、対象物に生じ得る歪みを低減するのに有利なステージ装置を提供することができる。また、本実施形態に係るステージ装置を備えるリソグラフィ装置によれば、歪みが低減された対象物に対して処理を行うことができるので、高精度にパターンを形成し得る。
なお、上記の説明では、図3に示すように、パッシブ弁18を、チャック7に形成されている各孔7eのそれぞれに対応して、孔7eに連設される各配管14に接続されているすべての分岐管14aのそれぞれに設置するものとした。しかしながら、本発明は、それに限定されず、例えば以下のようにパッシブ弁18の設置箇所を変更し得る。図6は、パッシブ弁18の他の設置箇所を例示する概略図である。図3に示す設置例を第1の設置例とすれば、図6(a)は、第2の設置例を示し、図6(b)は、第3の設置例を示す。まず、第2の設置例では、配管14は、圧力調整装置15から延びてチャック7の近傍で分岐するが、チャック7に形成されているすべての孔7eに接続されず、吸着部7aごとに少なくとも1つの孔7eに接続される。一方、配管14が接続されない孔7eには、それぞれ一端が外部に開放される排出管14bが接続される。そして、パッシブ弁18は、個々の排出管14bにそれぞれ設置される。次に、第3の設置例では、配管14は、第1の設置例と同様に、圧力調整装置15から延びてチャック7の近傍で分岐し、チャック7に形成されている各孔7eに接続される。しかしながら、第3の設置例では、パッシブ弁18を設置するための分岐管14aを、各孔7eに接続される個々の配管14ではなく、チャック7に向けて分岐する前の配管部分に少なくとも1つ設置する。そして、パッシブ弁18は、その少なくとも1つの分岐管14aに設置される。なお、第3の設置例を採用する場合にも、上記のとおり、孔7eのチャック7表面側の端部とパッシブ弁18との間の流路が可能な限り短くなるようにパッシブ弁18を設置すべきである。プレートステージ5において、これらのようにパッシブ弁18を設置しても、上記の説明と同様の効果を奏する。
さらに、上記の説明では、リソグラフィ装置として露光装置の例を説明したが、リソグラフィ装置は、それに限らず、他のリソグラフィ装置であってもよい。例えば、基板上のインプリント材を型(モールド)で成形(成型)して基板上にパターンを形成するインプリント装置等であってもよい。
(物品の製造方法)
一実施形態に係る物品の製造方法は、例えば、半導体デバイスなどのマイクロデバイスや微細構造を有する素子などの物品を製造するのに好適である。当該製造方法は、物体(例えば、感光剤を表面に有する基板)上に上記のリソグラフィ装置を用いてパターン(例えば潜像パターン)を形成する工程と、該工程でパターンを形成された物体を処理する工程(例えば、現像工程)とを含み得る。さらに、該製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージングなど)を含み得る。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形または変更が可能である。
5 プレートステージ
7 チャック
7c 縁部
7d 凸部
7f 吸着領域
15 圧力調整装置
18 パッシブ弁

Claims (9)

  1. 対象物を吸着して保持する保持装置であって、
    前記対象物が接触する接触部と、該接触部と前記対象物とが接触している状態で前記対象物とで囲まれる空間を形成する吸着領域とを有するチャックと、
    前記吸着領域に連通し、該吸着領域内が大気圧と比べて負圧となるように圧力を調整可能とする圧力調整部と、
    一方の側が前記吸着領域に連通し、他方の側が大気開放となるように設置され、前記吸着領域内の圧力が負圧の状態において該負圧による気体の流れを妨げるパッシブ弁と、
    を備えることを特徴とする保持装置。
  2. 前記チャックは、前記吸着領域に通じる第1の開口と、該第1の開口とは異なる第2の開口との間を連通する孔を有し、
    前記ステージ装置は、
    一端が前記第2の開口に接続され、他端が前記圧力調整部に接続される配管と、
    前記配管から分岐する分岐管と、を備え、
    前記パッシブ弁は、前記分岐管に設置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の保持装置。
  3. 前記チャックは、前記吸着領域に通じる第1の開口と、該第1の開口とは異なる第2の開口との間を連通する孔を、複数有し、
    前記保持装置は、
    一端が前記第2の開口に接続され、他端が前記圧力調整部に接続される配管と、
    前記配管のうち前記第2の開口のそれぞれに接続される部分からそれぞれ分岐する複数の分岐管と、を備え、
    前記パッシブ弁は、前記分岐管に設置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の保持装置。
  4. 前記チャックは、前記吸着領域に通じる第1の開口と、該第1の開口とは異なる第2の開口との間を連通する孔を、複数有し、
    前記ステージ装置は、
    一端が前記第2の開口の少なくとも1つに接続され、他端が前記圧力調整部に接続される配管と、
    一端が前記配管に接続されない前記第2の開口に接続され、他端が大気開放となる排出管と、を備え、
    前記パッシブ弁は、前記排出管に設置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の保持装置。
  5. 前記チャックを支持して可動の可動部を備え、
    前記パッシブ弁は、前記可動部に固定される、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の保持装置。
  6. 前記パッシブ弁は、前記チャックと前記可動部との間に固定されることを特徴とする請求項5に記載の保持装置。
  7. 前記パッシブ弁は、逆止弁であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の保持装置。
  8. パターンを基板に形成するリソグラフィ装置であって、
    前記基板を対象物として吸着して保持する請求項1ないし7のいずれか1項に記載の保持装置を備える、
    ことを特徴とするリソグラフィ装置。
  9. 請求項8に記載のリソグラフィ装置を用いてパターンを基板に形成する工程と、
    前記工程で前記パターンを形成された基板を処理する工程と、
    を含むことを特徴とする物品の製造方法。
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