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JP2015220478A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】OSD機能によるメニュー画面等の視認性を低下させることなく、投写する画像のアスペクト比を変更するプロジェクターを提供する。【解決手段】プロジェクター10は、OSD画像を生成するOSD画像生成部44と、入力画像にOSD画像を重畳した合成画像を生成するOSD処理部24と、光束を出射する光源部62と、光束を合成画像に応じて変調して画像光を生成する光変調装置64と、画像光を投写する投写光学系66と、画像光において交差する2方向の比率を変更する付加レンズ70が投写光学系66の光路に挿入されたことを検出する装着検出部58と、を備え、OSD画像生成部44は、装着検出部58が付加レンズ70の挿入を検出した場合、挿入された付加レンズ70に応じてOSD画像を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
入力映像を投写してスクリーンに表示するプロジェクターにおいて、投写光学系にアナモフィック光学系を付加することで、表示する入力映像のアスペクト比を変更する技術が知られている(例えば、下記特許文献1および特許文献2参照)。特許文献1に記載のプロジェクターでは、ユーザーの操作によりアナモフィック光学系を投写光学系の光路中に移動させる機構を備えている。また、特許文献2に記載のプロジェクターでは、投写光学系に付加されたアナモフィック光学系の光学特性に基づいて、投写する入力映像の投写対象領域を補正する機能を備えている。
ところで、最近のプロジェクターでは、画像を表示中に種々の機能設定を行いたい場合、ユーザーがプロジェクターを操作して機能設定のメニュー画面を呼び出し、メニュー画面を画像に重畳させた状態で設定指示を行うオンスクリーンディスプレイ(以降、「OSD」と呼ぶ)機能が具備されている。
特開2013−239835号公報 特開2005−72887号公報
しかしながら、OSD機能を動作させたプロジェクターにアナモフィック光学系を付加し、投写する画像のアスペクト比を変更する場合、OSD機能によるメニュー画面等も所定のアスペクト比に変形されて表示されるため、表示されるメニュー画面が一定の方向に拡縮されることで、メニュー画面の文字情報の視認性が低下するという問題を有した。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、OSD機能によるメニュー画面等の視認性を低下させることなく、投写する画像のアスペクト比を変更することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本適用例にかかるプロジェクターは、OSD画像を生成する生成部と、入力画像に前記OSD画像を重畳した合成画像を生成する合成部と、光束を出射する光源部と、前記光束を前記合成画像に応じて変調して画像光を生成する変調部と、前記画像光を投写する投写部と、前記画像光において交差する2方向の比率を変更する光学部材が前記投写部の光路に挿入されたことを検出する検出部と、を備え、前記生成部は、前記検出部が前記光学部材の挿入を検出した場合、挿入された前記光学部材に応じて前記OSD画像を生成することを特徴とする。
このような構成によれば、画像光において交差する2方向の比率を変更する光学部材が投写部の光路に挿入されたことを検出し、挿入された光学部材に応じてOSD画像を生成することにより、光学部材による画像光の比率変更により生じるOSD画像の視認性の低下を回避できる。
[適用例2]
上記適用例にかかるプロジェクターにおいて、前記OSD画像に関するOSDデータを記憶する記憶部を備え、前記生成部は、前記記憶部が記憶した前記OSDデータに基づいて前記OSD画像を生成することが好ましい。
このような構成によれば、記憶部にOSDデータを記憶しておくことで、迅速にOSD画像を生成できる。
[適用例3]
上記適用例にかかるプロジェクターにおいて、前記生成部は、前記検出部が前記光学部材の挿入を検出しない場合、第1の前記OSD画像を生成し、前記検出部が前記光学部材の挿入を検出した場合、第1の前記OSD画像を前記光学部材の光学特性に応じて変形させた第2の前記OSD画像を生成することが好ましい。
このような構成によれば、光学部材が挿入されていない場合には、第1のOSD画像を生成し、光学部材が挿入された場合には、光学部材の光学特性に応じて第1のOSD画像が変形された第2のOSD画像を生成するため、光学部材の光学特性に応じて適切なOSD画像を生成できる。
[適用例4]
上記適用例にかかるプロジェクターにおいて、前記生成部は、第1の前記OSD画像を所定方向に拡縮することにより第2の前記OSD画像を生成しても良い。
[適用例5]
上記適用例にかかるプロジェクターにおいて、前記光学部材は、前記投写部に前記画像光が入射する一方の側、前記投写部から前記画像光が出射する他方の側および前記投写部の内部の何れかに挿入されても良い。
[適用例6]
上記適用例にかかるプロジェクターにおいて、前記光学部材はアナモフィックレンズであり、前記生成部は、第1の前記OSD画像を前記アナモフィックレンズにより前記画像光が拡大される方向に縮小することにより第2の前記OSD画像を生成することが好ましい。
このような構成によれば、第2のOSD画像は、アナモフィックレンズにより画像光が拡大される方向に第1のOSD画像が縮小された態様であるため、投写される領域をアナモフィックレンズにより拡大されたOSD画像が広く占有することを回避できる。
本発明の実施形態に係るプロジェクターの機能構成を示すブロック図。 投写光学系に付加レンズが装着されていない場合におけるOSD画像の合成方法を示す図。 投写光学系に付加レンズが装着された場合におけるOSD画像の合成方法を示す図。 投写モードを決定する処理の流れを示すフローチャート。 OSD画像を投写するOSD処理の流れを示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、本実施形態に係るプロジェクター10の機能構成を示すブロック図である。プロジェクター10は、入力される画像データに基づいて画像光を生成し、生成した画像光をスクリーンSCに投写することにより、投写画像をスクリーンSC上に表示する機能を備える。
プロジェクター10は、光学的な画像の形成を行う投写装置60と、この投写装置60に入力される画像信号を電気的に処理する画像処理系とを備える。本実施形態では、画像処理系は画像入力部20、画像処理部22、OSD処理部24、光変調装置駆動部26および光源駆動部50を想定する。
また、プロジェクター10は、記憶部52、制御部30および操作部28を備える。記憶部52は、図示を略したROMやフラッシュメモリー等を想定し、各機能部を駆動させるための制御プログラムや、ユーザーが呼び出したメニュー形式のユーザーインターフェイス画像や、ユーザーに対して告知するための警告メッセージ等を含むOSD画像を生成するためのOSDデータ(通常OSDデータ54,縮小OSDデータ56)を記憶している。
制御部30は、図示を略したCPUやRAM等を想定し、画像処理制御部32、光変調制御部34、光源駆動制御部36およびOSD制御部40を備え、記憶部52が記憶する制御プログラムを読み出して実行することにより、各機能部の機能を制御する。また、OSD制御部40は、OSDモード決定部42およびOSD画像生成部44を備える。
操作部28は、プロジェクター10に配置された操作ボタン(図示略)や、操作信号を無線により送信するリモコン(図示略)を想定し、ユーザーによる操作指示を受け付ける。
投写装置60は、光源部62、光変調装置64および投写光学系66を備え、光学的な画像の形成を行う。
光源部62は、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)、レーザー光源等の光源を備えている。また、光源部62は、光源が発光する光を光変調装置64に導くリフレクター及び補助リフレクターや、光源の光を光変調装置64に至る経路上で減光させる調光素子(図示略)等を備えてもよい。また、光源部62には、光源駆動部50が接続されている。光源駆動部50は、光源駆動制御部36の制御に従って、光源部62への電力供給を制御し、光源部62の光源を点灯および消灯させる。
光変調装置64は、後述する画像処理系からの信号を受けて、光源部62から出射される光束を変調して画像光を生成する。光変調装置64の具体的な構成としては、例えば、RGBの各色に対応した3枚の透過型または反射型の液晶パネル(図示略)を用いた方式が挙げられる。この場合、光変調装置64には、光源部62が発した光がダイクロイックミラー等によりR、G、Bの各色光に分離されて入射し、光変調装置64が備える各色の液晶パネルによって各色光が変調され、その後、クロスダイクロイックプリズムにより各色光が合成されて、投写光学系66に導かれる。本実施形態では、光変調装置64が透過型液晶パネルを備えた構成とする。光変調装置64は光変調装置駆動部26によって駆動され、マトリクス状に配置された各画素における光の透過率を変化させることにより、画像光を生成する。尚、光変調装置64は、液晶パネルを用いた方式には限定されず、DLP方式やLCOS方式等の他の方式も想定できる。また、光変調装置64は変調部に相当する。
投写光学系66は、光変調装置64により変調された画像光を光学的に拡大してスクリーンSCに投写する機能を備えている。投写光学系66は、具体的には複数のレンズからなるレンズ群により構成される。これらのレンズの位置を調整することにより、スクリーンSC上の投写画像のフォーカス調整および投写画像の拡大・縮小を調整するズーム調整が可能である。
また、投写光学系66は、光学部材である付加レンズ70を着脱可能に装着するための機構を備えている。付加レンズ70は、画像の縦方向と横方向のように交差する2方向の比率を示すアスペクト比を変換し、画角を切り替えるためのレンズである。本実施形態では、付加レンズ70は、投写光学系66において画像光が出射する一方の側に装着することで、光学系の光路に挿入される態様を想定するが、これには限定されない。例えば、付加レンズ70は、画像光が入射する他方の側に装着する態様や、投写光学系66の内部、即ち、投写光学系66を構成するレンズ間に設置される態様も想定できる。尚、投写光学系66は投写部に相当する。
また、付加レンズ70は、アスペクト比16:9の画像を2.35:1のシネマスコープサイズに画角を拡大するアナモフィックレンズを想定するが、これには限定されない。また、集光特性が直交する2方向で異なるトーリックレンズやシリンドリカルレンズ等の非軸対象レンズや、画像光を半球状の投写面に投写する魚眼レンズ等も想定できる。
装着検出部58は、投写光学系66に付加レンズ70が装着されたことを検出し、装着を示す装着信号をOSDモード決定部42に送る。本実施形態では、押圧スイッチや光電スイッチ等で付加レンズ70の着脱を検出する態様を想定するが、これには限定されない。例えば、投写画像を撮影するためのCCDカメラをプロジェクター10が備える場合、CCDカメラが撮影した投写画像のサイズ等を解析して付加レンズ70の装着を判断しても良い。尚、装着検出部58は検出部に相当する。
次に、プロジェクター10の画像処理系について説明する。
画像入力部20は、何れも図示を略した、パーソナルコンピューターや各種画像プレーヤー等の外部の画像供給装置、並びに、フラッシュメモリー等のメモリーカードからコンテンツ画像等の入力画像の画像データを受け付ける。画像データは、動画像(映像)のデータであっても良く、また、静止画像のデータであっても良い。
本実施形態では、画像入力部20は、例えば、デジタル映像信号が入力されるDVI(Digital Visual Interface)インターフェイス、USBインターフェイス及びLANインターフェイスや、HDMI(登録商標)規格に準拠したHDMIコネクター等、VESA(Video Electronics Standards Association)が策定したDisplayPort(商標)規格に準拠したコネクター等を有するインターフェイスを想定する。尚、画像入力部20が受け付けた画像データは、必要に応じてスケーリング処理が施された後、画像処理部22に送られる。
画像処理部22は、画像処理制御部32の制御に従って、画像入力部20が出力した画像データを取得して、画像データについて、画像サイズや解像度、静止画像か動画像であるか、動画像である場合はフレームレート等の属性などを判定する。そして、画像処理部22は、フレーム毎にフレームメモリー(図示略)に画像を展開する。また、画像処理部22は、取得した画像データ解像度が光変調装置64の液晶パネルの表示解像度と異なる場合に解像度変換処理を行い、操作部28からズームが指示された場合には拡大/縮小処理を行って、これらの処理後の画像をフレームメモリーに展開する。その後、画像処理部22は、フレームメモリーに展開したフレーム毎の画像データをOSD処理部24に出力する。
OSD処理部24は、OSD制御部40がOSD表示を決定した場合、OSD画像生成部44が生成したOSD画像と、フレーム毎の画像と、を合成した合成画像を示す合成画像データを生成し、生成した合成画像データを画像信号として光変調装置駆動部26に出力する。他方で、OSD制御部40がOSD表示を決定しない場合、OSD処理部24は、フレーム毎の画像データを画像信号として光変調装置駆動部26に出力する。尚、OSD制御部40は、操作部28からのOSD表示指示に基づいて、OSD画面の表示を決定する。尚、OSD処理部24は合成部に相当する。
OSDモード決定部42は、装着検出部58から送られる装着信号に基づいてOSDを表示する表示モードを決定する。本実施形態では、OSDモード決定部42は、付加レンズ70の装着を示す装着信号を受け付けた場合、拡大投写モードに決定する。他方で、OSDモード決定部42は、付加レンズ70の装着を示す装着信号を受け付けていない場合、通常投写モードに決定する。OSDモード決定部42は、決定した投写モードの情報をOSD画像生成部44に通知する。
OSD画像生成部44は、OSDモード決定部42から通知される投写モードに応じて、OSD画像を生成する。本実施形態では、投写モードが通常投写モードの場合、OSD画像生成部44は、記憶部52に予め記憶されている通常OSDデータ54に基づいて、第1のOSD画像に相当する通常のOSD画像105A(図2)を生成する。また、投写モードが拡大投写モードの場合、OSD画像生成部44は、記憶部52に予め記憶されている縮小OSDデータ56に基づいて、第2のOSD画像に相当する縮小されたOSD画像105B(図3)を生成する。OSD画像生成部44が生成した何れかのOSD画像は、OSD処理部24に送られる。尚、OSD画像生成部44は生成部に相当する。
光変調装置駆動部26は光変調制御部34の制御に従って駆動し、OSD処理部24から送られるフレーム毎の画像信号に基づいて、光変調装置64を駆動させることにより画像光を生成させる。
図2は、通常投写モード、即ち、投写光学系66に付加レンズ70が装着されていない場合におけるOSD画像の合成方法を示す図である。投写モードが通常投写モードの場合、通常のOSD画像105Aは、記憶部52に記憶されている通常OSDデータ54に基づいて生成される。通常OSDデータ54は、通常のOSD画像105Aを示すイメージデータであっても良く、また、メニュー形式のUI画面を定義するビットマップデータやメニュー内容を定義するテキストデータがそれぞれ収容された態様であっても良い。OSD処理部24は、画像データが示すコンテンツ画像100上の所定位置に通常のOSD画像105Aが重畳されたOSD合成画像110Aの画像データを生成する。
従って、例えば、コンテンツ画像100のアスペクト比が16:9であり、光変調装置64の描画領域も16:9である場合、投写装置60は、OSD合成画像110Aを左右方向や上下方向に拡縮することなくスクリーンSCに投写する。これにより、視聴者は、OSD合成画像110Aと略同一のイメージ像をスクリーンSCで視認できる。
図3は、拡大投写モード、即ち、投写光学系66に付加レンズ70が装着された場合におけるOSD画像の合成方法を示す図である。この場合、コンテンツ画像100は、入力された際のアスペクト比がシネマスコープサイズであり、画像処理部22により上下方向に解像度変換処理された態様であっても良い。
投写モードが拡大投写モードの場合、縮小されたOSD画像105Bは、記憶部52に記憶されている縮小OSDデータ56に基づいて生成される。縮小OSDデータ56は、縮小されたOSD画像105Bを示すイメージデータであっても良く、また、UI画面を定義するビットマップデータやメニューの選択肢を定義するテキストデータがそれぞれ収容された態様であっても良い。
本実施形態では、付加レンズ70としてアナモフィックレンズを想定しているため、縮小OSDデータ56は、アナモフィックレンズの効果でアスペクト比が変更されて投写される場合に、通常のOSD画像105Aのようなイメージ像が投写されるように、通常のOSD画像105Aを所定方向に変形(この場合は横方向に縮小)した態様を示している。
OSD処理部24は、画像データが示すコンテンツ画像100上の所定位置に縮小されたOSD画像105Bが重畳されたOSD合成画像110Bの画像データを生成する。
投写装置60はOSD合成画像110Bの画像光を生成し、生成した画像光を投写光学系66から出射する。出射された画像光はアナモフィックレンズでアスペクト比がシネマスコープサイズに変更された後、スクリーンSCに投写される。視聴者は、アスペクト比が変更されたイメージ像120をスクリーンSCで視認する。この結果、視聴者は、イメージ像120におけるOSD画像イメージを通常のOSD画像105Aのように良好に視認できる。更に、投写光学系66が投写可能な投写領域において、OSD画像イメージの領域は広くならないため、視聴者に対して動画像の視認性の低下を感じさせることはない。
尚、本実施形態では、縮小OSDデータ56は1つのアナモフィックレンズの特性に対応して決定されたが、これには限定されない。例えば、ユーザーが複数種類の付加レンズ70から1つを選択して投写光学系66に装着した場合、装着検出部58は、投写光学系66に装着された付加レンズ70の識別情報を取得し、装着信号と共にOSDモード決定部42に送る。OSDモード決定部42は、記憶部52に記憶された複数のOSDデータの中から識別情報に対応する1つを選択し、OSD画像生成部44は選択されたOSDデータに基づいてOSD画像を生成しても良い。
尚、付加レンズ70に対応するOSDデータは、縮小には限定されず、拡大されても良い。また、一方の方向には縮小し、一方の方向には拡大する態様も想定できる。
また、OSDモード決定部42は、記憶部52のOSDデータを参照することなく、識別情報に基づいて付加レンズ70の光学特性に応じたOSD画像を生成しても良い。
図4は、プロジェクター10の投写モードを決定する処理の流れを示すフローチャートである。
この処理が開始されると、制御部30はアナモフィックレンズの投写光学系66への装着状態を取得する(ステップS200)。
次に、制御部30は装着状態を判定し(ステップS202)、アナモフィックレンズが投写光学系66に装着されていると判定した場合(ステップS202でYes)、制御部30は投写モードを拡大投写モードに設定し(ステップS204)、処理を終了する。
他方で、アナモフィックレンズが投写光学系66に装着されていないと判定した場合(ステップS202でNo)、制御部30は投写モードを通常投写モードに設定し(ステップS206)、処理を終了する。
図5は、プロジェクター10がOSD画像を投写するOSD処理の流れを示すフローチャートである。
この処理が開始されると、制御部30は投写モードの情報を取得する(ステップS210)。
次に、制御部30は、取得した投写モードが拡大投写モードに設定されているか、否かを判定する(ステップS212)。
ここで、拡大投写モードに設定されていると判定した場合(ステップS212でYes)、制御部30は縮小OSDデータ56に基づいて縮小されたOSD画像105Bを生成し(ステップS214)、ステップS218に進む。
他方で、拡大投写モードに設定されていない、即ち、通常投写モードに設定されていると判定した場合(ステップS212でNo)、制御部30は通常OSDデータ54に基づいて通常のOSD画像105Aを生成し(ステップS216)、ステップS218に進む。
ステップS218では、制御部30はコンテンツ画像100とOSD画像とを合成した合成画像を生成し(ステップS218)、生成した合成画像を投写してスクリーンSC上に表示し(ステップS220)、処理を終了する。
尚、OSD画像の投写が指示された場合、制御部30は図4および図5で示した処理を所定の時間間隔で繰り返すように構成されている。従って、一方のOSD画像を投写中にアナモフィックレンズが着脱された場合、制御部30は即座に他方のOSD画像を切り替えることができる。
以上述べた実施形態によれば、以下のような効果を奏する。
(1)アナモフィックレンズにより横方向に拡大してコンテンツ画像100を投写する場合、スクリーンSC上のイメージ像120におけるOSD画像イメージは通常のOSD画像105Aのように視認されるため、アスペクト比の変更によるOSD画像イメージの視認性低下を回避できる。また、縮小されたOSD画像105Bは予め横方向に縮小されているため、横方向の拡大されたOSD画像イメージが投写領域を広く占めることによるコンテンツ画像100の視認性低下も回避できる。
(2)縮小されたOSD画像105Bは、記憶部52に記憶された縮小OSDデータ56に基づいて生成されるため、通常OSDデータ54に基づいた縮小加工が不要になることから、OSD画像イメージの画質劣化を回避できる。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明したが、具体的な構成は、この実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、以上のような手法を実施する装置は、単独の装置によって実現される場合もあれば、複数の装置を組み合わせることによって実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。
各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせは一例であり、本発明の趣旨から逸脱しない範囲内で、構成の付加、省略、置換およびその他の変更が可能である。また、本発明は実施形態により限定されるものではなく、クレームの範囲によってのみ限定される。
10…プロジェクター、20…画像入力部、22…画像処理部、24…OSD処理部、26…光変調装置駆動部、28…操作部、30…制御部、32…画像処理制御部、34…光変調制御部、36…光源駆動制御部、40…OSD制御部、42…OSDモード決定部、44…OSD画像生成部、50…光源駆動部、52…記憶部、54…通常OSDデータ、56…縮小OSDデータ、58…装着検出部、60…投写装置、62…光源部、64…光変調装置、66…投写光学系、70…付加レンズ、100…コンテンツ画像、105A…通常のOSD画像、105B…縮小されたOSD画像、110A,110B…OSD合成画像、120…イメージ像。

Claims (6)

  1. OSD画像を生成する生成部と、
    入力画像に前記OSD画像を重畳した合成画像を生成する合成部と、
    光束を出射する光源部と、
    前記光束を前記合成画像に応じて変調して画像光を生成する変調部と、
    前記画像光を投写する投写部と、
    前記画像光において交差する2方向の比率を変更する光学部材が前記投写部の光路に挿入されたことを検出する検出部と、を備え、
    前記生成部は、前記検出部が前記光学部材の挿入を検出した場合、挿入された前記光学部材に応じて前記OSD画像を生成することを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターにおいて、
    前記OSD画像に関するOSDデータを記憶する記憶部を備え、
    前記生成部は、前記記憶部が記憶した前記OSDデータに基づいて前記OSD画像を生成することを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1乃至2のいずれかに記載のプロジェクターにおいて、
    前記生成部は、前記検出部が前記光学部材の挿入を検出しない場合、第1の前記OSD画像を生成し、前記検出部が前記光学部材の挿入を検出した場合、第1の前記OSD画像を前記光学部材の光学特性に応じて変形させた第2の前記OSD画像を生成することを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記生成部は、第1の前記OSD画像を所定方向に拡縮することにより第2の前記OSD画像を生成することを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記光学部材は、前記投写部に前記画像光が入射する一方の側、前記投写部から前記画像光が出射する他方の側および前記投写部の内部の何れかに挿入されることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項3乃至5のいずれか1項に記載のプロジェクターにおいて、
    前記光学部材はアナモフィックレンズであり、
    前記生成部は、第1の前記OSD画像を前記アナモフィックレンズにより前記画像光が拡大される方向に縮小することにより第2の前記OSD画像を生成することを特徴とするプロジェクター。
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