JP2015218008A - 塗工システム - Google Patents
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Abstract
【課題】塗工する基材の表面に油等が付着していても、蛇行制御が安定して行える塗工システムを提供する。【解決手段】ロールツーロール方式で搬送される基材50を塗工する塗工システム1である。塗工装置5,6の下流側に配置される乾燥装置8と、蛇行制御装置とを備える。蛇行制御装置は、基材50の縁部50aを挟み込む回転自在なローラ21,22を有する挟持部7と、ローラ21,22の回転方向の傾斜角度を制御する角度制御部9aとを有している。ローラ21,22の表面に付着した油を除去する付着油除去装置30が、挟持部7に付設されている。【選択図】図5
Description
本発明は、電極材等の製造過程において、シート状の基材をロールツーロール方式で搬送しながら連続的に塗工する塗工システムに関し、その中でも特に、基材の蛇行制御技術に関する。
基材の蛇行制御技術は、例えば、特許文献1に開示されている。そこには、基材のシワを防止するために、基材の左右に対向して位置する一組の基材挟持部材が、搬送方向に沿って複数配置された状態で搬送装置に設けられている。
これら基材挟持部材は、押付ローラと平板、あるいは、押付ローラ2つの組み合わせで構成されていて、基材の搬送方向に対して傾斜した状態で、基材の幅方向の両縁部をそれぞれ挟持している。
そして、基材の両縁部の位置をセンサで検出し、その検出結果に基づいて、押付ローラの傾斜角度を変えることにより、基材の蛇行修正を行っている。
また、本発明に関し、洗浄しながら塗工する、電池用電極の製造装置が開示されている(特許文献2)。
特許文献2の製造装置は、集電箔に活物質を塗工する装置である。集電箔の表面には圧延油が付着しているため、濡れ性が悪く、そのまま活物質を塗工すると、塗工された活物質の幅にばらつきが生じる。
そこで、その製造装置には、活物質を塗工する塗工部の上流側に、アセトン等の洗浄剤を含んだ回転ブラシが基材の表面に接して洗浄を行う洗浄部が備えられている。洗浄部は、基材の両側部にそれぞれ配置されており、これら洗浄部で基材の洗浄を行っている。
基材の両縁部をローラで挟持し、これらローラの走行方向の傾斜角度を制御して基材の蛇行を制御する塗工システムでは、基材の表面に油等が付着していると、ローラが滑って蛇行制御が不安定になるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、塗工する基材の表面に油が付着していても、蛇行制御が安定して行える塗工システムを提供することにある。
開示する塗工システムは、ロールツーロール方式で搬送される基材を塗工する。この塗工システムは、前記基材に塗工液を塗布する塗工装置と、前記塗工装置の下流側に配置され、前記塗工液を乾燥させる乾燥装置と、前記基材の蛇行を制御する蛇行制御装置と、を備える。
前記蛇行制御装置は、前記乾燥装置の上流側において、搬送される前記基材の両側に対向状に配置され、各々が当該基材の縁部の表面を挟み込む回転自在なローラを有している、2つの挟持部と、前記挟持部の各々における、前記基材の搬送方向に対する前記ローラの回転方向の傾斜角度を制御する角度制御部と、を有している。そして、前記ローラの表面に付着した油を除去する付着油除去装置が、前記挟持部に付設されている。
すなわち、この塗工システムによれば、ロールツーロール方式で搬送される基材の蛇行を制御するために、基材の縁部を挟み込み、回転方向の傾斜角度が制御される回転自在なローラを有する挟持部が備えられていて、そのローラの表面に付着した油を除去する付着油除去装置が、挟持部に付設されている。
従って、基材の表面に付着した油がローラの表面に乗り移っても、付着油除去装置で除去することができるので、ローラの滑りを防いで蛇行制御を安定して行える。
例えば、前記付着油除去装置は、指示を受けた時にのみ前記ローラに係合して作動するようにするとよい。
そうすれば、付着油除去装置が、常時、挟持部と係わらずに済むため、ランニングコストの抑制等が図れる。
具体的には、前記付着油除去装置は、前記基材の縁部の表面との接触位置に向かう前記ローラの表面に、洗浄液を供給する液供給部と、前記接触位置と、前記液供給部によって洗浄液が供給される液供給位置との間で、先端縁が前記ローラの表面に接して洗浄液を掻き取る掻き取り板と、前記掻き取り板によって掻き取られる洗浄液が、前記接触位置へ漏出するのを阻止する液回収部と、を有しているようにすることができる。
このようにすれば、ローラの表面についた油を効果的に除去することができる。
前記挟持部の各々が、前記基材が略水平方向に向かって搬送される横向き搬送領域に設置されている場合には、基材の上方に配置されている前記ローラを、弾性を有する素材からなるようにするとよい。
そうすれば、ローラの弾性を利用して、ローラと液回収部との間の隙間を精度高く塞ぐことができる。従って、液回収部を基材の上側に安心して配置できる。
本発明の塗工システムによれば、塗工する基材の表面に油等が付着していても、蛇行制御が安定して行えるので、高精度な塗工が実現できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
図1に、本実施形態の塗工システム1を示す。この塗工システム1は、長尺の基材50をロールツーロール方式で搬送する両面塗工システムであり、基材50の両面に塗工液を塗布して乾燥させる一連の処理が、連続して行えるように構成されている。
なお、ここでいう「ロールツーロール方式」とは、ロール状に巻かれた基材50を巻き出して間欠的又は連続的に搬送し、再度、基材50をロール状に巻き取る方式である。その搬送過程において、その基材50の表面に塗工が施される。
(基材)
図2に、この塗工システム1で塗工処理された基材50’の一例として、電池の電極材を示す。塗工前の基材50は、帯状の金属薄膜からなるシート材51(集電箔)と、その両面の各々に形成された、黒鉛などの活物質の層(活物質層52)とで構成されている。用いる活物質の選択により、負極又は正極の電極材が形成される。
図2に、この塗工システム1で塗工処理された基材50’の一例として、電池の電極材を示す。塗工前の基材50は、帯状の金属薄膜からなるシート材51(集電箔)と、その両面の各々に形成された、黒鉛などの活物質の層(活物質層52)とで構成されている。用いる活物質の選択により、負極又は正極の電極材が形成される。
なお、シート材51は銅を圧延して形成されている(圧延材)。圧延時には、その表面に圧延油が付与されるため、通常、シート材51の表面には、圧延油が付着している。
各活物質層52の幅はシート材51の幅よりも小さく形成されており、塗工前の基材50及び塗工後の基材50’は、いずれも、その両縁部の各々に、同程度の幅で活物質層52からシート材51が露出した縁部(露出縁部50a)を有している。
このような塗工前の基材50は、芯材にロール状に巻かれた状態で塗工システム1にセットされる。この塗工システム1では、難燃材を含む塗工液が基材50の両面に塗工される。それにより、図2に示すように、塗工後の基材50’の両面の各々には、活物質層52を覆う耐熱保護層53が形成されている。
(塗工システム)
塗工システム1は、巻出し装置2、巻取り装置3、複数のガイドローラ4a,4b,4c、第1塗工装置5、第2塗工装置6、制御ローラ対7(挟持部)、フローティングドライヤー8(乾燥装置)、コントローラ9などで構成されている。
塗工システム1は、巻出し装置2、巻取り装置3、複数のガイドローラ4a,4b,4c、第1塗工装置5、第2塗工装置6、制御ローラ対7(挟持部)、フローティングドライヤー8(乾燥装置)、コントローラ9などで構成されている。
コントローラ9は、制御プログラムなどの各種ソフトウェアと、これらソフトウェアを実装したコンピュータとで構成されており、塗工システム1の全体を総合的に制御している。
巻出し装置2は、ロール状の基材50を巻き出す支持台2aと、基材50を所定の速度で送り出す上流側のローラ対2bとを有している。巻取り装置3は、基材50’をロール状に巻き取る支持台3aと、基材50’を引き込む下流側のローラ対3bとを有している。なお、巻出し装置2には、搬送される基材50をその幅方向に変位させて、基材50の搬送状態を制御する機能も備えられている。
上流側及び下流側のローラ対2b,3bの各々は、基材50(50’)を挟み込んでその搬送速度を制御する2つの送りローラで構成されている。上流側のローラ対2bは、下流側のローラ対3bと連動するように制御される。
上流側のローラ対2bの下流側には、塗工ゾーンが設けられている。この塗工ゾーンに、第1ガイドローラ4a、第2ガイドローラ4b、第1塗工装置5、第2塗工装置6が設置されている。符合10は、塗工ゾーンにおける基材50の位置ずれ等、基材50の搬送状態を検出するセンサである。
具体的には、塗工ゾーンには、略鉛直方向(上下方向)を上向きに基材50を搬送する上向き搬送領域UAと、上向き搬送領域UAの下流側に連なって、略水平方向に基材50を搬送する横向き搬送領域HAとが設定されている。
第1ガイドローラ4a及び第2ガイドローラ4bは、基材50の一方の面(第2塗工面)に接する状態で、上向き搬送領域UAに互いに間隔をあけて配置されている。上向き搬送領域UAでは、基材50は、第1ガイドローラ4a及び第2ガイドローラ4bに接することにより、張力が作用した緊張状態で鉛直方向を上向きに誘導されている。
そして、第2ガイドローラ4bに巻き掛けられることにより、基材50は、緊張状態のまま略水平方向に搬送方向が変更され、横向き搬送領域HAへと誘導されている。
第1塗工装置5及び第2塗工装置6は、いずれもグラビアキス塗工方式の塗工装置からなる。
第1塗工装置5は、第1ガイドローラ4aと第2ガイドローラ4bの間を走行する基材50の他方の面(第1塗工面)と接するように、上向き搬送領域UAに設置されており、基材50の第1塗工面に塗工液を塗布する。
第2塗工装置6は、略水平方向に延びる基材50の第2塗工面に下方から接するように、横向き搬送領域HAに設置されており、基材50の第2塗工面に塗工液を塗布する。
塗布した塗工液を乾燥させるために、塗工ゾーンの下流側には、フローティングドライヤー8が配置されている。
フローティングドライヤー8は、塗工液が両面に塗布された基材50を搬送しながら乾燥させる乾燥機である。フローティングドライヤー8の内部には、基材50に向けてドライエアーを吹き付ける送風機8aが、搬送方向に沿って上下互い違いに設置されている。フローティングドライヤー8は、搬入口8bから受け入れた基材50を、浮遊した状態で搬送しながら乾燥し、搬出口8cから基材50’を払い出す。
フローティングドライヤー8の下流側の搬出口8cの外側には、第3ガイドローラ4cが設置されている。基材50’は、この第3ガイドローラ4cに支持されて巻取り装置3へと誘導されている。
フローティングドライヤー8の上流側の搬入口8bの外側の、横向き搬送領域HAには、制御ローラ対7が設置されている。
制御ローラ対7は、搬送される基材50をその幅方向に変位させて、基材50の搬送状態を制御する機能を有している。その機能により、この塗工システム1では、フローティングドライヤー8の内部で基材50のバタツキが抑制され、乾燥の安定化が図られるとともに、巻出し装置2との協働により、塗工ゾーンで基材50の蛇行が抑制され、塗工の安定化が図られる。
図3に示すように、制御ローラ対7は、基材50の左右両側に位置する2つで構成され、基材50を挟んで対向した位置に配置されている。各制御ローラ対7は、制御ローラ21及びサポートローラ22を有している。これらが上下に並置された状態で、鉛直方向に延びた支持ロッド23に、支持部材24を介して支持されている。制御ローラ21及びサポートローラ22は、略水平方向に互いに平行に延びる回転軸Rを中心に回転自在となっている。
基材50の上方に配置されている制御ローラ21は、合成樹脂製又はゴム製であり、例えばNBR等、弾性を有し、耐摩耗性、耐油性に優れた素材からなる。サポートローラ22は、アルミニウム等の金属製である。制御ローラ21は、サポートローラ22に向かって弾性力で付勢されており、制御ローラ21とサポートローラ22との間には、一定の押圧力が作用するように設定されている。
基材50の搬送時には、左右の露出端部50aの両面が、左右の制御ローラ対7により挟み込まれて支持される。
図1にも示すように、左右の各支持ロッド23は、回動装置25に回動可能に支持されており、左右の各制御ローラ対7は、各支持ロッド23を介して姿勢制御されている。詳しくは、コントローラ9には、センサ10の検出値に基づいて左右の各支持ロッド23を回動制御する角度制御部9aが備えられていて、この角度制御部9aが、各回動装置25を制御することで各支持ロッド23が回動する。
それにより、基材50の搬送時における左右の各制御ローラ対7は、基材50の搬送方向に対し、各々の回転方向が傾いて特定の方向に向くように、常時、姿勢制御されている。すなわち、制御ローラ対7は、角度制御部9aとともに蛇行制御装置を構成している。
通常、左右の制御ローラ対7は、図4に示すように、基材50の搬送方向に対して回転方向が所定の傾斜角度θR,θLで傾斜し、下流側の間隔が上流側よりも広くなるように、搬送方向に向かってハの字状に開いた状態に姿勢制御されている。
そして、基材50の搬送時には、常時、各制御ローラ対7の傾斜角度θR,θLは微調整されていて、基材50は、その幅方向に変位する。それにより、搬送される基材50の蛇行やバタツキが抑制され、高品質な電極材の製造が可能となっている。
ところが、制御ローラ対7が挟み込む露出端部50aの表面には、圧延油が付着している。そのため、圧延油が制御ローラ21又はサポートローラ22に乗り移り、これら21,22が滑って、蛇行制御が不安定になるおそれがある。
そこで、この塗工システム1では、蛇行制御が安定して行えるように、各制御ローラ対7に、制御ローラ21又はサポートローラ22に付着した圧延油を除去する付着油除去装置30が付設されている。
(付着油除去装置)
本実施形態の付着油除去装置30は、図3に仮想線で示すように、2つの付着油除去ユニット31,31で構成されていて、これらが左右の各制御ローラ対7に対して左右対称状に設置されている。
本実施形態の付着油除去装置30は、図3に仮想線で示すように、2つの付着油除去ユニット31,31で構成されていて、これらが左右の各制御ローラ対7に対して左右対称状に設置されている。
図5に示すように、各付着油除去ユニット31は、制御ローラ21に対して設置される上側ユニット31aと、サポートローラ22に対して設置される下側ユニット31bとを有している。
上側ユニット31a及び下側ユニット31bは、いずれも、液供給部33、掻き取り板34、液回収部35などで構成されており、基材50に対して上下対称状に配置されている。
液供給部33は、露出端部50aの表面と接触する位置(接触位置)に向かうローラ21,22の表面に、洗浄液を供給する。上側ユニット31aの液供給部33は、制御ローラ21の上方から制御ローラ21の表面に向けて洗浄液を下向きに噴射し、下側ユニット31bの液供給部33は、サポートローラ22の下方からサポートローラ22の表面に向けて洗浄液を上向きに噴射する。
洗浄液は、圧延油が基材50から除去できるものであれば、適宜選択して使用できる。例えば、アルコールやアセトン等の有機系溶剤を主体とする洗浄剤や、有機系溶剤と水とを組み合わせた洗浄剤などがある。
洗浄液は、霧状に噴射(噴霧)するのが好ましい。そうすれば、ローラ21,22の表面に洗浄液をより均一に付着させることができ、付着量を多くしても洗浄液の液だれを防止できる。
掻き取り板34は、例えば、ポリエステル等の耐油性、耐摩擦性に優れた合成樹脂を用いて形成された板状の部材からなる。掻き取り板34は、接触位置と、液供給部33によってローラの表面に洗浄液が供給される位置(液供給位置)との間の位置で、ローラ21,22の表面に付着した洗浄液を掻き取るように構成されている。
詳しくは、掻き取り板34は、その一方の側縁部に、ローラ21,22の幅寸法よりも長い、先が尖った刃状部34aを有している。その刃状部34aが、回転するローラ21,22の表面に横断した状態で接触することにより、ローラ21,22の表面に付着した洗浄液が掻き取られる。
掻き取り板34は、略水平方向に変位可能となっており、ローラ21,22の表面に刃状部34aが接した使用位置と、ローラ21,22の表面から刃状部34aが離れた待機位置とに変位する。
液回収部35は、ローラ21,22に対向する開口35aを側方に有する容器状の部材からなり、掻き取り板34と一体に構成されている。液回収部35は、ローラ21,22に近接して配置され、その内部が略密閉状態となるように構成されている。
液回収部35は、掻き取り板34によって掻き取られる洗浄液を回収し、洗浄液が接触位置へ漏出するのを阻止している。液回収部35に回収された洗浄液は、排出口35bを通じて排出される。
この塗工システム1では、基材50の上側に、弾性を有する制御ローラ21を配置しているため、その弾性を利用して、制御ローラ21と液回収部35との間の隙間を簡単な構造で精度高く塞ぐことができる。従って、洗浄液の漏出が確実性をもって阻止できるので、基材50の上側に液回収部35を安心して配置することができる。
本実施形態の各付着油除去装置30は、コントローラ9からの指示を受けた時にのみ、各ローラ21,22に係合して作動するように制御されている。
具体的には、図1に示すように、コントローラ9には、付着油除去装置30の作動を制御するローラ洗浄制御部9bが設けられていて、ローラ洗浄制御部9bにより、液供給部33からの洗浄液の噴射、掻き取り板34及び液回収部35の変位の動作が制御されている。
例えば、コントローラ9が、オペレータから作動指示を受けた場合や、予めコントローラ9に設定されているプログラムに基づく作動タイミングとなった場合に、ローラ洗浄制御部9bは、各付着油除去装置30を作動させる。
各付着油除去装置30が作動すると、掻き取り板34及び液回収部35は、待機位置から使用位置に変位し、液供給部33からの洗浄液が噴射される。そうすることで、圧延油は、洗浄液と接触し、各ローラ21,22の表面から浮き上がる。
そうして除去され易くなった圧延油は、掻き取り板34で掻き取られ、液回収部35に回収されるため、ローラ21,22の表面に付着した圧延油を効果的に除去することができる。
所定時間、各付着油除去装置30が作動すると、洗浄液の噴射が停止し、掻き取り板34及び液回収部35は、使用位置から元の待機位置に復帰する。
このように、通常は、各付着油除去装置30が、各制御ローラ対7から離れて独立し、指示を受けた時にのみ作動するようにすれば、ローラ21,22の耐久性の向上やランニングコストの抑制等が図れる。
(その他)
本発明にかかる塗工システムは、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
本発明にかかる塗工システムは、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、挟持部を構成しているサポートローラに代えて、板状のサポートプレートや塊状のサポートブロックを用いてもよい。付着油除去装置は、必ずしも全ての制御ローラ及びサポートローラに付設する必要はない。
更には、上述した付着油除去装置の形態は、一例である。例えば、洗浄液を含浸させたスポンジ等からなる押し当て部材を制御し、必要に応じて各ローラの表面に押し当ててもよい。
掻き取り板がローラの表面に付着した洗浄液を掻き取る位置(液掻き取り位置)と、接触位置との間に、ローラの表面に乾燥空気を噴射する乾燥部を設けてもよい。そうすれば、ローラの表面の乾燥を、よりいっそう促進させることができる。
1 塗工システム
5 第1塗工装置
6 第2塗工装置
7 制御ローラ対7(挟持部)
8 フローティングドライヤー(乾燥装置)
9 コントローラ
9a 角度制御部
9b ローラ洗浄制御部
21 制御ローラ
22 サポートローラ
30 付着油除去装置
50 基材
50a 露出縁部
5 第1塗工装置
6 第2塗工装置
7 制御ローラ対7(挟持部)
8 フローティングドライヤー(乾燥装置)
9 コントローラ
9a 角度制御部
9b ローラ洗浄制御部
21 制御ローラ
22 サポートローラ
30 付着油除去装置
50 基材
50a 露出縁部
Claims (4)
- ロールツーロール方式で搬送される基材を塗工する塗工システムであって、
前記基材に塗工液を塗布する塗工装置と、
前記塗工装置の下流側に配置され、前記塗工液を乾燥させる乾燥装置と、
前記基材の蛇行を制御する蛇行制御装置と、
を備え、
前記蛇行制御装置は、
前記乾燥装置の上流側において、搬送される前記基材の両側に対向状に配置され、各々が当該基材の縁部の表面を挟み込む回転自在なローラを有している、2つの挟持部と、
前記挟持部の各々における、前記基材の搬送方向に対する前記ローラの回転方向の傾斜角度を制御する角度制御部と、
を有し、
前記ローラの表面に付着した油を除去する付着油除去装置が、前記挟持部に付設されている塗工システム。 - 請求項1に記載の塗工システムにおいて、
前記付着油除去装置は、指示を受けた時にのみ、前記ローラに係合して作動する塗工システム。 - 請求項1又は請求項2に記載の塗工システムにおいて、
前記付着油除去装置は、
前記基材の縁部の表面との接触位置に向かう前記ローラの表面に、洗浄液を供給する液供給部と、
前記接触位置と、前記液供給部によって洗浄液が供給される液供給位置との間で、先端縁が前記ローラの表面に接して洗浄液を掻き取る掻き取り板と、
前記掻き取り板によって掻き取られる洗浄液が、前記接触位置へ漏出するのを阻止する液回収部と、
を有している塗工システム。 - 請求項3に記載の塗工システムにおいて、
前記挟持部の各々は、前記基材が略水平方向に向かって搬送される横向き搬送領域に設置されていて、
基材の上方に配置されている前記ローラが、弾性を有する素材からなる塗工システム。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019075244A (ja) * | 2017-10-13 | 2019-05-16 | トヨタ自動車株式会社 | 電極板の製造方法 |
JP2021090946A (ja) * | 2019-12-11 | 2021-06-17 | 群翊工業股▲ふん▼有限公司 | 塗布装置 |
CN114665222A (zh) * | 2020-12-23 | 2022-06-24 | 武汉惠强新能源材料科技有限公司 | 一种电池隔膜生产用预热拉伸装置 |
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2014
- 2014-05-14 JP JP2014100810A patent/JP2015218008A/ja active Pending
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