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JP2015208602A - 画像表示装置及び画像表示方法 - Google Patents

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JP2015208602A JP2014093630A JP2014093630A JP2015208602A JP 2015208602 A JP2015208602 A JP 2015208602A JP 2014093630 A JP2014093630 A JP 2014093630A JP 2014093630 A JP2014093630 A JP 2014093630A JP 2015208602 A JP2015208602 A JP 2015208602A
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Abstract

【課題】医用画像を表示領域に配置する操作を行っている間にレイアウトの変更を可視化し、これにより医用画像をレイアウトしたりレイアウト枠の分割数及びサイズを変更する操作を容易とし、操作者の負担を軽減することが可能な画像表示装置及び画像表示方法を提供する。【解決手段】マウスによる指示位置(領域区分)と使用するレイアウト枠31bと医用画像の配置位置とを対応付けてレイアウト情報として予め記憶装置に保持する。マウスによって選択されたサムネイル画像が医用画像表示領域52内にドラッグ操作されると、CPUはマウスカーソル4の位置に応じたレイアウト枠31bをレイアウト情報に基づいて表示する。続けてドロップ操作が行われるとマウスカーソル4の指示位置に応じたコマにレイアウト枠31bに応じたサイズで選択中の医用画像を配置する。【選択図】図8

Description

本発明は、画像表示装置及び画像表示方法に係り、詳細には、医用画像のレイアウトの変更に関する。
従来より、CR(Computed Radiography)、CT(Computed Tomography),MRI(Magnetic Resonance Imaging)といった各種の画像撮影装置で生成した画像データを保管、閲覧、管理するためにPACS(Picture Archiving and Communication System)等の医用画像管理システムが利用されている。このような医用画像を表示する装置では、操作者が閲覧し易い表示形式で複数の医用画像をレイアウトする技術が開発されている。例えば、モニタ全体を1×1、2×2、3×3等のレイアウト枠で分割し、分割した枠(コマ)に対して操作者が選択した医用画像をレイアウトする技術が知られている。しかしながら、従来の方法では医用画像をレイアウトする際に操作者が予めレイアウト枠(コマ)の分割数やサイズを設定する必要があったり、設定したレイアウト枠(コマ)を呼び出す操作が必要であったりするため、操作が煩雑であった。
特許文献1には、対象画像のドラッグ操作及びドロップ操作によって指定した表示位置の座標値が属する領域区分を判別し、当該領域区分に対応する表示レイアウト情報に従って表示領域の分割数を変更したり、対象画像の配置位置を決定する等の技術が開示されている。
WO2007/141995
しかしながら、特許文献1の方法では、領域区分に対応する表示レイアウト情報がどのようなものかを操作中に確認できず、操作者はドラッグ操作及びドロップ操作を完了するまでは、変更後のレイアウトを確認できない。そのためどこに対象画像をドロップすれば所望のレイアウトを得ることができるかを、操作しながら認識することは困難であった。
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、医用画像を表示領域に配置する操作を行っている間にレイアウトの変更を可視化し、これにより医用画像をレイアウトしたりレイアウト枠(コマ)の分割数及びサイズを変更する操作を容易とし、操作者の負担を軽減することが可能な画像表示装置及び画像表示方法を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために第1の発明は、複数の医用画像を取得する医用画像取得部と、前記複数の医用画像のサムネイル画像を選択可能に表示するサムネイル画像表示領域と前記医用画像を表示する医用画像表示領域とを表示画面上に形成する表示部と、前記サムネイル画像の選択操作及び医用画像の配置位置を指示する操作である配置位置指示操作を入力する操作入力部と、前記操作入力部による前記医用画像表示領域内の指示位置に応じたレイアウト枠及び前記医用画像の配置位置を定義するレイアウト情報を予め保持する記憶部と、前記操作入力部の操作によりサムネイル画像を選択することで前記医用画像表示領域に表示する画像を選択する画像選択部と、前記操作入力部による画像選択操作後の配置位置指示操作中に、前記記憶部に記憶されたレイアウト情報に従って前記医用画像表示領域に前記レイアウト枠を表示するレイアウト枠表示部と、前記操作入力部による配置位置指示操作に応じて、前記医用画像表示領域内の指示位置に前記レイアウト枠に応じたサイズで前記医用画像を配置する画像配置部と、を備えることを特徴とする画像表示装置である。
第2の発明は、コンピュータが、複数の医用画像を取得するステップと、前記複数の医用画像のサムネイル画像を選択可能に表示するサムネイル画像表示領域と前記医用画像を表示する医用画像表示領域とを表示画面上に形成するステップと、前記サムネイル画像の選択操作及び医用画像の配置位置を指示する操作である配置位置指示操作を入力するステップと、サムネイル画像の選択操作により前記医用画像表示領域に表示する画像を選択するステップと、画像選択操作後の配置位置指示操作中に、記憶部に記憶されたレイアウト情報に従って前記医用画像表示領域に前記レイアウト枠を表示するステップと、配置位置指示操作に応じて、前記医用画像表示領域内の指示位置に前記レイアウト枠に応じたサイズで前記医用画像を配置するステップと、を含む処理を行うことを特徴とする画像表示方法である。
本発明により、医用画像を表示領域に配置する操作中にレイアウトの変更を可視化でき、これにより医用画像をレイアウトしたりレイアウト枠(コマ)の分割数及びサイズを変更する操作を容易とし、操作者の負担を軽減することが可能な画像表示装置及び画像表示方法を提供できる。
本発明に係る画像表示装置100の構成を示す図 画像表示装置100の機能構成を示す図 レイアウト枠31(31a,31b)について説明する図 医用画像表示領域52の領域区分32の一例 図4の領域区分32に対応するレイアウト情報30の一例 操作の流れと画面遷移例(領域(a)にドロップ操作した場合) 操作の流れと画面遷移例(領域(b)にドロップ操作した場合) 操作の流れと画面遷移例(領域(f)にドロップ操作した場合) 画像表示処理の流れを説明するフローチャート 画像検索画面55の一例 初期表示画面の一例 第2の実施の形態で使用する領域区分32bの一例 図12の領域区分32bに対応する複数のレイアウト情報30A,30Bの例 画像表示処理の流れを説明するフローチャート(第2の実施形態) レイアウト枠31bの左上コマ内にレイアウト枠31dを配置する例 図15のレイアウト枠31dに画像が配置された状態を示す図 レイアウト枠内にレイアウト枠を配置する例で使用する領域区分32cの一例 ピンチアウト操作時の画面遷移例 ピンチアウト処理のレイアウト情報30Cの一例 レイアウト枠の交点をタッチ操作する場合のレイアウト枠結合の一例 レイアウト枠の境界をタッチ操作する場合のレイアウト枠結合の一例 レイアウト枠分割・結合処理の流れを説明するフローチャート(第3の実施形態)
以下図面に基づいて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
まず、図1を参照して、本発明の画像表示装置100を適用した医用画像表示システム1の構成について説明する。
図1に示すように、画像表示システム1は、表示装置107、入力装置109を有する画像表示装置100と、画像表示装置100にネットワーク110を介して接続される画像データベース111と、画像撮影装置112とを備える。
画像表示装置100は、本発明に係る画像表示処理を行うコンピュータである。画像表示装置100は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)101、主メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース(通信I/F)104、表示メモリ105、マウス108等の外部機器とのインタフェース(I/F)106を備え、各部はバス113を介して接続されている。
CPU101は、主メモリ102または記憶装置103等に格納されるプログラムを主メモリ102のRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス113を介して接続された各部を駆動制御し、画像表示装置100が行う各種処理を実現する。
またCPU101は、医用画像を所定のレイアウトで表示する画像表示処理(図9参照)を実行する。画像表示処理の詳細については後述する。
主メモリ102は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。ROMはコンピュータのブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。また、RAMは、ROM、記憶装置103等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、CPU101が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶装置103は、HDD(ハードディスクドライブ)や他の記録媒体へのデータの読み書きを行う記憶装置であり、CPU101が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OSに相当する制御プログラムや、アプリケーションプログラムが格納されている。これらの各プログラムコードは、CPU101により必要に応じて読み出されて主メモリ102のRAMに移され、各種の手段として実行される。
通信I/F104は、通信制御装置、通信ポート等を有し、画像表示装置100とネットワーク110との通信を媒介する。また通信I/F104は、ネットワーク110を介して、画像データベース111や、他のコンピュータ、或いは、X線CT装置、MRI装置等の画像撮影装置112との通信制御を行う。
I/F106は、周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器とのデータの送受信を行う。例えば、マウス108やスタイラスペン等のポインティングデバイスをI/F106を介して接続させるようにしてもよい。
表示メモリ105は、CPU101から入力される表示データを一時的に蓄積するバッファである。蓄積された表示データは所定のタイミングで表示装置107に出力される。
表示装置107は、液晶パネル、CRTモニタ等のディスプレイ装置と、ディスプレイ装置と連携して表示処理を実行するための論理回路で構成され、表示メモリ105を介してCPU101に接続される。表示装置107はCPU101の制御により表示メモリ105に蓄積された表示データを表示する。
入力装置109は、例えば、キーボード等の入力装置であり、操作者によって入力される各種の指示や情報をCPU101に出力する。操作者は、表示装置107、入力装置109、及びマウス108等の外部機器を使用して対話的に画像表示装置100を操作する。
ネットワーク110は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、インターネット等の各種通信網を含み、画像データベース111やサーバ、他の情報機器等と画像表示装置100との通信接続を媒介する。
画像データベース111は、画像撮影装置112によって撮影された画像データを蓄積して記憶するものである。図1に示す画像表示システム1では、画像データベース111はネットワーク110を介して画像表示装置100に接続される構成であるが、画像表示装置100内の例えば記憶装置103に画像データベース111を設けるようにしてもよい。
次に本発明に係る画像表示装置100が備える機能について説明する。
図2は、画像表示装置100の機能構成を示す図である。
図2に示すように、画像表示装置100のCPU101は、記憶装置103に記憶されているプログラムを主メモリ102に読み出し実行することによって、医用画像取得部21、画像選択部22、レイアウト枠表示部23、及び画像配置部24等を実現する。また、記憶装置103(または主メモリ102)にはレイアウト情報30が格納されている。
マウス108等の操作入力部からの操作に応じた入力信号は、I/F106を介してCPU101の画像選択部22、レイアウト枠表示部23、及び画像配置部24に入力される。CPU101はマウス108の移動操作に応じてマウスカーソルの位置情報、移動量及び移動方向等を算出する。またマウス108からはクリック操作、ドラッグ操作、ドロップ操作等の各種の操作信号が入力される。クリック操作とはマウスボタンを短く押して対象を指示する操作である。ドラッグ操作とはマウスボタンを押した状態で移動する操作である。ドロップ操作とはドラッグ操作中にマウスボタンの押下を停止し移動先の位置を決定する操作である。マウス108に代えてタッチパネルを操作入力部として使用する場合は、タッチ操作、ドラッグ操作、ドロップ操作の他、ピンチアウト操作やフリック操作等のタッチパネルに対応した操作を行うことが可能であり、各操作に応じた操作信号がCPU101に入力される。
医用画像取得部21は、記憶装置103や画像データベース111等から医用画像を取得し、主メモリ102に記憶する。医用画像はX線診断装置、X線CT装置、MRI装置、超音波装置等の各種医用画像撮影装置により生成されたものである。CT画像等であれば、1枚の断層像に対して複数の断層像群(シリーズ画像)が関連付けられているため、それらの関連画像も共に取得する。医用画像取得部21は後述する画像検索画面55(図10参照)等を表示装置107に表示し、操作者が所望の医用画像を検索可能とすることが望ましい。
画像選択部22は、表示装置107の表示画面5に形成される医用画像表示領域52に表示する画像を選択する。画像を選択する操作は、例えば、マウス108による指示操作(クリック操作またはドラッグ操作)とする。
画像配置部24は、画像選択部22により選択された画像を、指示操作に続けて行われる配置位置指示操作(例えば、ドラッグ・アンド・ドロップ操作)に応じて、表示画面5の医用画像表示領域52内の指示位置に配置する。
この配置位置指示操作中、レイアウト枠表示部23は医用画像表示領域52内に指示位置に応じたレイアウト枠31を表示する。
ここでまず、表示装置107の表示画面5について説明する。
CPU101は、表示装置107の表示画面5に医用画像のサムネイル画像を選択可能に表示するサムネイル画像表示領域51と医用画像を表示する医用画像表示領域52とを形成する(図6〜図8、図11等参照)。
表示画面5のサムネイル画像表示領域51には、医用画像取得部21により取得した複数の医用画像のサムネイル画像が表示される。医用画像表示領域52には、画像選択部22により選択されたサムネイル画像(サムネイル画像表示領域51において選択されたサムネイル画像)に対応する医用画像が閲覧可能に表示される。医用画像表示領域52に表示される医用画像は、選択された医用画像とその関連画像を含むものとする。関連画像が複数ある場合、関連画像は選択された医用画像と同じ表示位置に重ねて表示されるか、或いは連続的に並べて表示される。関連画像をどのように表示するかは画像の種類や検査の目的等に応じて予め設定されているものとする。
レイアウト枠表示部23は、画像選択部22による画像選択操作後の画像配置位置指示操作中(ドラッグ操作中)に、レイアウト情報30に従って医用画像表示領域52にレイアウト枠31を表示する。
レイアウト枠31とは、図3に示すように、表示画面5の医用画像表示領域52を所定の分割数のコマに分割するための枠線である。例えば、図3(a)に示すようにコマ数が「1×1」のレイアウト枠31a(分割なし)や、図3(b)に示すように縦横に「2×2」に分割されたレイアウト枠31b等がある。医用画像表示領域52の分割数やどのレイアウト枠を使用するかは、レイアウト情報30に定義されており、ドラッグ操作及びドロップ操作時のマウスカーソル4の位置(領域区分32)に応じて決定される。領域区分32とは、医用画像表示領域52を複数の領域に区分した情報である。図4に領域区分32の一例を示す。
図4に示す領域区分32は、医用画像表示領域52を11の領域(a)〜(k)に区分した例である。図4の領域区分32は一例であり、この例に限定されず、別の位置で区分されていてもよい。
レイアウト情報30には、図5に示すように、医用画像表示領域52における領域区分32と、使用するレイアウト枠31、医用画像表示領域52の分割数33、及び画像の配置位置34の情報が対応づけて定義されている。
例えば、図5に示すレイアウト情報30には、領域区分(a)とレイアウト枠「1×1」と分割数「1×1」と配置位置「−」が対応付けられて保持されている。これは、図4に示す領域区分(a)の位置(医用画像表示領域52の中央部)に選択中のサムネイル画像61Sがドラッグ・アンド・ドロップ操作されると、図6に示すように「1×1」のレイアウト枠31aが使用され(図6(b))、選択中のサムネイル画像61Sに対応する医用画像61及びその関連画像がコマ(レイアウト枠の1区分)のサイズに合わせて拡大または縮小されて配置される(図6(c))ことを表している。
また図5に示すレイアウト情報30では、領域区分(b)とレイアウト枠「1×2」と分割数「1×2」と配置位置「上側」が対応付けられている。これは、図7に示すように、図4に示す領域区分の(b)位置に選択中のサムネイル画像61Sがドラッグ・アンド・ドロップ操作されると、「1×2」のレイアウト枠31cが使用され(図7(b))、選択中のサムネイル画像61Sに対応する医用画像61及びその関連画像が上側のコマに配置されることを示している(図7(c))。
また図5に示すレイアウト情報30では、領域区分(f)とレイアウト枠「2×2」と分割数「2×2」と配置位置「左上」が対応付けられている。これは、図8に示すように、図4に示す領域区分の(f)位置に選択中のサムネイル画像61Sがドラッグ・アンド・ドロップ操作されると、「2×2」のレイアウト枠31bが使用され(図8(b))、選択中のサムネイル画像61Sに対応する医用画像61またはその関連画像が左上のコマに配置されることを示している(図8(c))。
なお、レイアウト情報30は、画像の種類や検査目的等に応じて複数用意され、記憶装置103に保持されていることが望ましい。例えば、同じCT画像であっても例えば胸部と頭部のように検査の部位や目的とで異なるレイアウト情報を用意することが望ましい。この場合、レイアウト枠表示部23及び画像配置部24は、記憶装置103に記憶されている複数のレイアウト情報群から画像の種類または検査目的等に応じた適切なレイアウト情報30を選択する。
図6(b)、図7(b)、図8(b)に示すように、レイアウト枠表示部23は、画像選択部22による画像選択操作後の画像配置位置指示操作中(ドラッグ操作中)に、マウスカーソルの位置情報に基づきレイアウト情報30に従って医用画像表示領域52にレイアウト枠31を表示する。ドラッグ操作によりマウスカーソルの位置が変更される都度、レイアウト枠表示部23はレイアウト枠31の表示を更新する。
ドラッグ操作中、レイアウト枠表示部23は既に表示されている医用画像60を元の画像サイズ及びレイアウトのまま半透明表示するようにしてもよい。半透明に表示することで、既に配置されている画像と新たに配置しようとする画像とを同時に確認できる。
またドラッグ操作中、レイアウト枠表示部23はマウスカーソル4の位置情報に基づいてレイアウト情報に従って、仮にドロップ操作を行った場合の配置位置に各種の強調表示を行うようにしてもよい。強調表示とは例えば、配置位置を点滅表示させたり、ドラッグアイコンを配置位置へ移動するアニメーションを表示させたり等が考えられる。
画像配置部24は、画像配置位置指示操作(例えば、ドラッグ・アンド・ドロップ操作)に応じて、医用画像表示領域52内の指示位置に上述のレイアウト枠に応じたサイズで医用画像を配置する。医用画像表示領域52に画像を配置した後、予め表示されていた元の画像60は非表示としてもよいし、選択画像61が配置されるコマとは別のコマに表示されるようにしてもよい。
次に、画像表示装置100が実行する画像表示処理の手順について説明する。
画像表示装置100のCPU101は、主メモリ102から図9に示す画像表示処理に関するプログラム及びデータを読み出し、このプログラム及びデータに基づいて処理を実行する。
なお、画像表示処理の実行開始に際して、処理対象とする医用画像データは画像データベース111等からネットワーク110及び通信I/F104を介して取り込まれ、画像表示装置100の記憶装置103に記憶されているものとする。
まず画像表示装置100のCPU101は、操作者のログイン処理を行う(ステップS101)。CPU101は操作者のユーザ番号、ユーザ名、パスワード、或いは生体認証情報等のログイン情報の入力を受け付ける。CPU101は、入力されたログイン情報に基づいて記憶装置103から操作者のユーザ名やユーザレベル等のユーザ情報を取得する。
次に、CPU101は、記憶装置103から医用画像に関連する被験者情報及び検査情報等を含む画像情報を読出し(ステップS102)、図10に示す画像検索画面55のように表示装置107に一覧表示する(ステップS103)。被験者情報は、被験者番号、被験者名、性別、年齢、体重、身長、移動方法、入外区分、及び特記事項等の情報からなる。検査情報は、医師関連情報(依頼医師番号、依頼医師名、依頼科等)と、当該医師の希望する複数の医用画像に関する情報(画像番号、検査部位、検査日時、検査装置、検査部位、検査方法等)とからなる。
図10に示す画像検索画面55には、検索条件入力欄201、検索ボタン202、表示ボタン203、画像情報一覧表示欄204等が設けられる。
操作者により検索条件入力欄201の各検索項目や自由文検索項目に所望の医用画像に関する検索条件が入力され、検索ボタン202が押下されると、CPU101は、入力された検索条件に該当する画像情報を記憶装置103から読出し、画像情報一覧表示欄204に一覧表示する。一覧表示された画像情報の中から画像情報が選択され、表示ボタン203が押下されると(ステップS104)、CPU101は、操作者が選択した画像情報及び関連する医用画像を記憶装置103から読出し、医用画像に応じた初期表示条件に従って表示装置103の表示画面5に表示する(ステップS105)。
図11は、2つの表示装置(左モニタ107a、右モニタ107b)により構成される表示画面5aの例を示している。例えば、左モニタ107a及び右モニタ107bにそれぞれ医用画像表示領域52a,52bが設けられ、左モニタ107aの上部にサムネイル画像表示領域51が設けられるものとする。ステップS104の画像選択処理において、CT画像等のように複数の関連画像を有する画像が選択された場合は、CPU101はCT画像の初期表示として、選択された画像の代表画像(例えば、先頭スライスのCT画像)を左モニタ107aの医用画像表示領域52aに配置し、関連画像(同じ検査で得たスライス位置の異なる画像等)を右モニタ107bの医用画像表示領域52bに配置する。なお、図11の初期表示のレイアウトは一例であり、これ以外のレイアウトでもよい。
表示画面5aにおいて、サムネイル画像表示領域51内のいずれかのサムネイル画像61Sがドラッグ操作されると(ステップS106;Yes)、CPU101はドラッグ操作中、マウスカーソル4の位置情報に基づいてレイアウト情報30に従ってレイアウト枠31(31a,31b,31c等)を医用画像表示領域52a,52bのいずれかに表示する(ステップS107)。ステップS107の処理においてCPU101は、マウスカーソル4の位置情報から現在の領域区分32を判別し、レイアウト情報30を参照して現在指示されている領域区分32に対応するレイアウト枠31及び配置位置34の情報を取得する。CPU101は、取得した情報に従ってレイアウト枠31(31a,31b,31c等)をドラッグ操作中にマウスカーソル4がある医用画像表示領域52b(または52a)に表示する。
ドラッグ操作中、マウスカーソル4が移動される都度、CPU101は移動後のマウスカーソル4の位置情報から領域区分32を判別し、レイアウト情報30を参照して現在の領域区分32に対応するレイアウト枠31及び配置位置34の情報を取得し、レイアウト枠31の表示を更新する(ステップS108;No→ステップS106;Yes→ステップS107)。
なお、ドラッグ操作中、CPU101はレイアウト枠31を表示するとともに、既に表示されている医用画像60を元の画像サイズ及びレイアウトのまま半透明表示するようにしてもよい。また、CPU101はマウスカーソル4の位置情報に基づいてレイアウト情報30に従って、仮にドロップ操作を行った場合の配置位置34(コマ)の背景を点滅表示させたり、ドラッグアイコンを配置位置34へ拡大移動するアニメーションを表示させたり、その他の各種の強調表示を行うようにしてもよい。
ドロップ操作が行われると(ステップS108;Yes)、CPU101はドロップ時のマウスカーソル4の位置情報に基づいてレイアウト情報30に従って選択中の医用画像61をレイアウト枠31内の配置位置34に配置する(ステップS109)。このときCPU101は医用画像61をレイアウト枠31のコマに応じたサイズに拡大または縮小して配置する(ステップS109)。
選択された医用画像61がCT画像のように複数の関連画像を有する場合は、ステップS109の画像配置処理において、代表画像(例えば先頭スライスの画像)をレイアウト枠31の所定の配置位置(コマ)34に表示する。そしてマウスホイールを回転させるといった所定の操作に応じて順次関連画像を同じコマ内で切り替えて表示するようにしてもよい。
なお、医用画像表示領域52(52aまたは52b)のレイアウト枠31のコマ内に選択された医用画像61を配置した場合、元々配置されていた医用画像60は非表示としてもよいし、選択した医用画像61が配置されたコマとは別のコマに表示してもよい。
その後、別のサムネイル画像のドラッグ操作が行われると(ステップS106;Yes)、CPU101はステップS107〜ステップS109の処理を繰り返し実行する。すなわち、CPU101はドラッグ操作中のマウスカーソル4の位置情報に基づいてレイアウト情報30に従って医用画像表示領域52にレイアウト枠31を表示する。またドロップ操作が行われるとドロップ時のマウスカーソル4の位置情報に基づいてレイアウト情報30に従ってレイアウト枠31を表示し、レイアウト枠31の所定の配置位置34に選択中の医用画像を配置する。
サムネイル画像に対してドラッグ操作が行われない場合は(ステップS106;No)、図9に示す一連の画像表示処理を終了する。
以上説明したように本発明に係る画像表示装置100は、複数の医用画像を記憶装置103等から取得し、表示画面5に形成されたサムネイル画像表示領域51内にサムネイル画像を並べて表示する。表示画面5には、サムネイル画像表示領域51の他に医用画像を閲覧可能に表示する医用画像表示領域52が形成される。マウス108等の操作入力部によって、選択されたサムネイル画像が医用画像表示領域52内にドラッグ操作されると、CPU101は医用画像表示領域52内の指示位置(マウスカーソル4の位置)に応じたレイアウト枠31をレイアウト情報30に基づいて表示する。また操作入力部により画像配置位置指示操作(ドロップ操作)が行われると、医用画像表示領域52内の指示位置(マウスカーソルの指示位置)に応じたコマ(配置位置34)にレイアウト枠31に応じたサイズで選択中の医用画像を配置する。
マウス108による指示位置(領域区分32)と使用するレイアウト枠31と医用画像の配置位置34とが対応付けられてレイアウト情報30として予め定義され、記憶装置103に保持されているため、操作者はレイアウト枠31の分割数の設定や画像サイズの設定を行う必要がない。また設定した分割数等に対応するレイアウト枠31を呼び出すための操作が行われなくても、マウスのドラッグ・アンド・ドロップ操作でレイアウト枠の変更及び画像の配置を行える。更に、本発明によれば、ドラッグ操作中にマウスカーソル4の位置に応じたレイアウト枠が表示されるため、ドロップ操作を行う前にドロップ操作後のレイアウトを想起しやすくなる。そのため、操作者は簡単な操作で円滑に医用画像を様々なレイアウト枠に配置し、閲覧することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図12〜図17を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態において、CPU101は図12に示す領域区分32b及び図13に示す複数のレイアウト情報30A,30Bを使用して、図14に示す手順で画像表示処理を行う。なお、図12の領域区分32bや、図13のレイアウト情報は一例であり、その他の領域区分及びレイアウト情報を使用してもよい。
第2の実施の形態において、画像表示装置100の記憶装置103は複数のレイアウト情報30A,30Bを保持する。レイアウト枠表示部23は、操作入力部25の操作量(マウスカーソル4の移動速度、移動方向、移動量、またはマウスジェスチャー等の軌跡)に応じて適用するレイアウト情報30を切り替える。例えば、ゆっくりドラッグ操作を行う場合と速くドラッグ操作を行う場合とで異なるレイアウト情報を使用する。
図12に示す領域区分32bは、図4に示す第1の実施の形態の領域区分32と比較して領域(a)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)の位置が異なる。また、図12の領域区分32bを使用するレイアウト情報30A,30Bは、上述の領域(a)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)において、操作の仕方に応じて異なる処理(レイアウト情報)が適用される。例えば、図13のレイアウト情報30A,30Bでは、領域(a)、(j)、(k)、(l)、(m)、(n)においてそれぞれ異なる分割数、レイアウト枠、及び配置位置が定義されている。
例えば、通常のドラッグ操作ではCPU101はレイアウト情報30Aを使用してレイアウト枠の表示や画像の配置等の処理を行うものとする。そしてドラッグ操作中にマウスカーソルの移動量が所定の時間停止したり、ゆっくり移動した場合(マウスカーソルの移動量が予め設定した閾値より少なくなった場合)は処理Bへ移行する。処理BではCPU101はレイアウト情報30Bを使用して、レイアウト枠の表示や画像の配置等の処理を行うものとする。
図14を参照して、第2の実施の形態の処理の流れを説明する。
図14のフローチャートにおいて、ステップS201〜ステップS205の処理は第1の実施の形態のステップS101〜ステップS105の処理と同様であるので説明を省略する。また、表示画面5(5a)の構成も第1の実施の形態と同様に、サムネイル画像表示領域51と医用画像表示領域52(52a,52b)が設けられる。
例えば図11に示す表示画面5aにおいて、サムネイル画像表示領域51内のサムネイル画像が医用画像表示領域52(52a,52b)内にドラッグ操作されると(ステップS206;Yes)、CPU101は、マウスカーソル4の移動速度に応じた処理を選択する。
すなわち、ドラッグ操作中のマウスカーソル4の移動速度が予め設定された閾値H以上であれば(ステップS207;No)、CPU101は処理Aを選択する(ステップS208)。処理Aはレイアウト情報30Aに基づくレイアウト枠表示処理及び画像配置処理である(ステップS209〜ステップS211)。
一方、ドラッグ操作中、マウスカーソル4が停止または停止に近い速度で移動された状態(移動速度が予め設定された閾値Hより小さい状態)の場合は(ステップS207;Yes)、CPU101は処理Bを選択する(ステップS212)。処理Bはレイアウト情報30Bに基づくレイアウト枠表示処理及び画像配置処理である(ステップS213〜ステップS215)。
処理Aでは、CPU101はマウスカーソル4の位置情報から現在の領域区分32を判定し、レイアウト情報30Aを参照して現在の領域区分32に対応するレイアウト枠31及び配置位置34の情報を取得する。CPU101は、取得したレイアウト枠31を、ドラッグ操作中に医用画像表示領域52a(または52b)に表示する。レイアウト情報30Aでは、例えば「1×1」、「1×2」、「2×1」、「2×2」、「3×1」、「1×3」のレイアウト枠31が医用画像表示領域52bに表示される。
処理Bでは、CPU101はマウスカーソル4の位置情報から現在の領域区分32を判定し、レイアウト情報30Bを参照して現在の領域区分32に対応するレイアウト枠31及び配置位置34の情報を取得する。CPU101は、取得したレイアウト枠31を、ドラッグ操作中に医用画像表示領域52a(または52b)に表示する。レイアウト情報30Bでは、例えば「1×1」、「1×2」、「2×1」、「2×2」、「3×3」のレイアウト枠31が医用画像表示領域52bに表示される。
処理Aまたは処理Bにおいて、ドラッグ操作中、所定時間経過毎にCPU101はステップS207の処理へ戻り(ステップS210;No、ステップS214;No)、マウスカーソル4の移動速度を判定する。そして判定結果に応じて処理Aまたは処理Bのいずれかを選択し、移動後のマウスカーソル4の位置情報に応じてレイアウト枠3の表示を更新する。
なお、ドラッグ操作中は、CPU101は既に表示されている医用画像60を元の画像サイズ及びレイアウトのまま半透明表示するようにしてもよい。また、CPU101はマウスカーソル4の位置情報に基づいてレイアウト情報に従って、仮にドロップ操作を行った場合の配置位置の背景を点滅表示させたり、ドラッグアイコンを配置位置へ拡大移動するアニメーションを表示させたり、その他の各種の強調表示を行うようにしてもよい。
ドロップ操作が行われると(ステップS210;Yes、ステップS214;Yes)、CPU101はドロップ時のマウスカーソル4の位置情報に基づいてレイアウト情報30Aまたは30Bに従って選択中の医用画像をレイアウト枠内に配置する(ステップS211、ステップS215)。このときCPU101は選択中の医用画像をレイアウト枠に応じたサイズに拡大または縮小して配置する。
選択された医用画像がCT画像等のように複数の画像と関連付けられている場合は、ステップS211及びステップS215の画像配置処理では、レイアウト情報30Aまたは30Bに従って代表とする画像(例えば1枚目のスライス)を該当するレイアウト枠に表示する。更に、例えばマウスホイールを回転させる等の所定の操作に応じて、順次代表画像に関連する画像を同じレイアウト枠内に切り替え表示することが望ましい。
なお、医用画像表示領域52のレイアウト枠31内に選択した医用画像を配置した後、元々配置されていた医用画像60は非表示としてもよいし、選択した医用画像が配置されたコマとは別の何も表示されていないコマに移動して表示されてもよい。
別のサムネイル画像のドラッグ操作が行われると(ステップS206;Yes)、CPU101はステップS207〜ステップS215の処理を繰り返す。すなわち、CPU101はドラッグ操作中のマウスカーソルの移動速度に応じて処理Aまたは処理Bのいずれかを選択し、選択した処理(レイアウト情報)に従ってマウスカーソル4の位置情報に対応するレイアウト枠31を表示する。またドロップ操作が行われるとドロップ時のマウスカーソル4の位置情報に基づいてレイアウト枠31を表示し、レイアウト枠31内に選択中の医用画像を配置する。
サムネイル画像に対してドラッグ操作が行われない場合は(ステップS206;No)、図14に示す一連の処理を終了する。
例えば、サムネイル画像をドラッグ操作中に図12に示す領域区分32bの(a)の位置にマウスカーソル4が移動される場合、通常の速度でドラッグ操作を行って(a)位置でドロップ操作を行えば、処理A(レイアウト情報30A)が選択されて「1×1」のレイアウト枠を使用することができる。また、同じ領域区分32bの(a)の位置へドラッグ操作を行った状態で移動を停止させると、処理B(レイアウト情報30B)が選択されて「3×3」のレイアウト枠を使用することができる。
以上説明したように、第2の実施の形態の画像表示装置100は、ドラッグ操作の操作量に応じて異なるレイアウト情報を選択し、選択したレイアウト情報に基づいて医用画像を配置することが可能となる。これによりマウスカーソル4が指示する位置が同じであっても、操作の仕方(操作量)を変えるだけで異なるレイアウト枠に変更できる。
なお、上述の処理においてステップS207の判定処理では、マウスの移動速度に基づいて判定を行ったが移動速度に限定されず、マウスの移動方向や特別の操作(例えば、ドラッグ中に円等の軌跡を描くといったマウスジェスチャー)等に基づいて、異なる処理を選択するようにしてもよい。また、操作量(移動速度、移動方向、或いは操作の仕方等を含む)に対する閾値を3つ以上設けるとともに異なるレイアウト情報を保持することで、上述の処理A、処理Bに加え、処理C,処理D、…のようにより多くの処理を追加できる。
また、第1及び第2の実施の形態では、医用画像表示領域52全体に対して領域区分を設定し、領域区分に対応するレイアウト枠を配置することとしているが、既に決定しているレイアウト枠内に更にレイアウト枠を配置することとしてもよい。例えば、図15に示すように右モニタ107bの医用画像表示領域52bに「2×2」のレイアウト枠31bが既に配置されている状態で、操作者が新たにサムネイル画像をドラッグして右モニタ107bの医用画像表示領域52bの左上コマの左上領域にマウスカーソル4を移動させると、CPU101はマウスカーソル4の位置情報に基づいて左上コマを更に「2×2」のレイアウト枠31dで分割する。そしてドロップ操作が行われると、CPU101は図16に示すように、サムネイル画像61Sに関連する1つまたは複数の医用画像61a、61bをレイアウト枠31dに応じたサイズで配置するようにしてもよい。この図15及び図16の例で使用する領域区分32cを図17に示す。領域区分32cに対応するレイアウト枠はレイアウト情報として記憶装置103に保持されているものとする。
[第3の実施の形態]
次に、図18〜図22を参照して本発明の第3の実施の形態について説明する。
近年、表示装置と入力装置とが一体化したタッチパネルを搭載したタブレット等の電子機器が広く利用されている。タッチパネルでは、手指やタッチペン等によるタッチ操作によりマウスのクリック操作と同等の操作を行ったり、ドラッグ・アンド・ドロップ操作と同等の操作を行うことが可能である。従って、第1及び第2の実施の形態と同様の画像表示処理をこの種の電子機器にも適用可能である。更に、タッチパネルに特有の操作方法を利用して、第1または第2の実施形態とは異なる処理を追加することも可能である。例えば、「ピンチアウト操作」といったタッチパネルに特有の操作に応じた画像表示処理を、第1または第2の実施の形態の処理に追加することが可能である。ピンチアウト操作とは、2本の指を同じ領域に乗せた後に領域を広げるように指を離していく操作である。
第3の実施の形態において画像表示装置100のCPU101は、タッチパネルにおけるピンチアウト操作に応じた処理を実行する。ピンチアウト操作に応じた処理(以下、ピンチアウト処理という)は、例えばレイアウト枠の増設処理である。具体的には図18に示すように、表示画面の医用画像表示領域52にレイアウト枠が表示された状態で操作入力部(タッチパネル)により隣接するレイアウト枠の交点位置でピンチアウト操作が行われると(図18(a)、(b))、画像表示装置100のCPU101は、レイアウト枠を変更し、分割数を増やす(レイアウト枠増設処理部;図18(c))。
図19はピンチアウト処理において使用するレイアウト情報30Cの一例である。記憶装置103には図19に示すようなピンチアウト処理で使用するレイアウト情報30Cが格納される。CPU101は、タッチパネル(操作入力部)においてピンチアウト操作が開始されると、記憶装置103からレイアウト情報30Cを読出し、レイアウト情報30Cに従ってレイアウト枠を増設する。
図19に示すレイアウト情報30Cは、図12に示す領域区分32bに対応するものである。初期画像表示領域のレイアウト枠の交点に該当する領域(a)においてピンチアウト処理が行われると、CPU101は「3×3」のレイアウト枠に変更し、医用画像表示領域52に表示されていた各医用画像を「3×3」のレイアウト枠の各コマのサイズに縮小して再配置する(図18の例)。また例えば、初期画像表示領域のレイアウト枠の境界に該当する領域(l)においてピンチアウト処理が行われると、CPU101は「1×3」のレイアウト枠に変更し、医用画像表示領域に表示されていた各医用画像を「1×3」のレイアウト枠の各コマのサイズに縮小して再配置する。
また図20及び図21に示すように、画像表示装置100のCPU101は、表示画面の医用画像表示領域52にレイアウト枠31が表示された状態で操作入力部(タッチパネル)によりレイアウト枠31の交点や境界が指示(タッチ操作)されると、指示された交点または境界に隣接するレイアウト枠を結合するようにしてもよい(レイアウト枠結合処理部)。CPU101は、結合されたレイアウト枠に対応するサイズで該レイアウト枠内に医用画像を配置する。
図22は、レイアウト枠の増設・結合処理の手順を示すフローチャートである。
なお、図22に示す処理の開始時には表示画面の医用画像表示領域52には、初期表示として例えば「2×2」のレイアウト枠が配置され、各レイアウト枠内に医用画像が表示されているものとする(図18(a)の表示状態)。
タッチパネルからレイアウト枠の交点をタッチ(指示)する信号が入力されると(ステップS301;Yes)、CPU101はピンチアウト操作であるか否かを判定する(ステップS302)。ピンチアウト操作が行われると(ステップS302;Yes)、CPU101はピンチアウト処理に対応するレイアウト情報30Cに従ってレイアウト枠を分割(増設)する(ステップS303)。CPU101は、増設後のレイアウト枠のサイズに合わせて、現在表示中の画像を再配置する(ステップS304)。例えば、図18(c)に示すように、表示中の画像を外側の各コマに再配置する。
ステップS302の判定においてピンチ操作が行われず、タッチ操作である場合(ステップS302;No→ステップS305;Yes)、CPU101は指示された位置に隣接する各コマを結合する(ステップS306)。CPU101は、結合後のレイアウト枠のサイズに合わせて、現在表示中の画像を再配置する(ステップS307)。
例えば、図20に示すように、4つのレイアウト枠(コマ)の交点においてタッチ操作が行われた場合は、交点に隣接する4コマを結合して1つのコマとする。また、元のレイアウト枠内に表示されていた画像を新たなコマのサイズに合わせて拡大し、再配置する。また例えば、図21に示すように、2つのレイアウト枠(コマ)の境界においてタッチ操作された場合は、境界に隣接する2コマを結合して1つのコマとする。また、元のレイアウト枠内に表示されていた画像を新たなコマのサイズに合わせて拡大し、再配置する。
なお、上述の例では、交点や境界に対する操作の好適な一例としてピンチアウト操作またはタッチ操作としているが、その他の操作に対して上述のレイアウト枠増設処理またはレイアウト枠結合処理を適用してもよい。また、ピンチアウト操作またはタッチ操作とは異なる他の操作(フリック操作等)に対して、更に処理を追加することも可能である。
以上説明したように、第3の実施の形態によれば、表示画面5にレイアウト枠が表示された状態で操作入力部により隣接するレイアウト枠の交点または境界に対して所定の操作が行われると、CPU101はその交点または境界付近にレイアウト枠を増設する。或いは、レイアウト枠が表示された状態で前記操作入力部により前記レイアウト枠の交点または境界に対して所定の操作が行われると、CPU101はその交点または境界に隣接するレイアウト枠を結合する。そしてCPU101は増設または結合された各レイアウト枠に対応するサイズで該レイアウト枠内に医用画像を配置する。
これにより、直感的かつ簡単な操作でレイアウト枠を増設したり結合したりすることが可能となるため、円滑に画像閲覧操作を行えるようになる。
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る画像表示装置の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1・・・・・・・・・画像表示システム
100・・・・・・・画像表示装置
101・・・・・・・CPU101
102・・・・・・・主メモリ
103・・・・・・・記憶装置
104・・・・・・・通信I/F
105・・・・・・・表示メモリ
106・・・・・・・I/F
107・・・・・・・表示装置
108・・・・・・・マウス
109・・・・・・・入力装置
110・・・・・・・ネットワーク
111・・・・・・・画像データベース
112・・・・・・・画像撮影装置
21・・・・・・・・医用画像取得部
22・・・・・・・・画像選択部
23・・・・・・・・レイアウト枠表示部
24・・・・・・・・画像配置部
30,30A,30B,30C・・・レイアウト情報
31,31a,31b,31c・・・レイアウト枠
32,32b,32c・・・・領域区分
33・・・・・・・・分割数
34・・・・・・・・配置位置
4・・・・・・・・・マウスカーソル
5,5a・・・・・・・・・表示画面
51・・・・・・・・サムネイル画像表示領域
52,52a,52b・・・医用画像表示領域
55・・・・・・・・・画像検索画面
61S・・・・・・・・選択されたサムネイル画像
60・・・・・・・・・表示されていた医用画像
61・・・・・・・・・選択された医用画像

Claims (6)

  1. 複数の医用画像を取得する医用画像取得部と、
    前記複数の医用画像のサムネイル画像を選択可能に表示するサムネイル画像表示領域と前記医用画像を表示する医用画像表示領域とを表示画面上に形成する表示部と、
    前記サムネイル画像の選択操作及び医用画像の配置位置を指示する操作である配置位置指示操作を入力する操作入力部と、
    前記操作入力部による前記医用画像表示領域内の指示位置に応じたレイアウト枠及び前記医用画像の配置位置を定義するレイアウト情報を予め保持する記憶部と、
    前記操作入力部の操作によりサムネイル画像を選択することで前記医用画像表示領域に表示する画像を選択する画像選択部と、
    前記操作入力部による画像選択操作後の配置位置指示操作中に、前記記憶部に記憶されたレイアウト情報に従って前記医用画像表示領域に前記レイアウト枠を表示するレイアウト枠表示部と、
    前記操作入力部による配置位置指示操作に応じて、前記医用画像表示領域内の指示位置に前記レイアウト枠に応じたサイズで前記医用画像を配置する画像配置部と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記操作入力部はドラッグ操作により前記サムネイル画像の選択と医用画像の配置位置を指示し、ドロップ操作により前記医用画像の配置位置を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記記憶部は複数のレイアウト情報を保持し、
    前記レイアウト枠表示部は、前記操作入力部の操作量に応じて適用するレイアウト情報を切り替えて前記医用画像表示領域に前記レイアウト枠を表示し、
    前記画像配置部は、前記操作入力部による前記医用画像の配置位置指示操作に応じて、前記医用画像表示領域内の指示位置に前記レイアウト枠に応じたサイズで前記医用画像を配置することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  4. 前記レイアウト枠が表示された状態で前記操作入力部により隣接するレイアウト枠の交点または境界に対して所定の操作が行われると、前記交点または境界付近にレイアウト枠を増設するレイアウト枠増設処理部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  5. 前記レイアウト枠が表示された状態で前記操作入力部により前記レイアウト枠の交点または境界に対して所定の操作が行われると、前記交点または境界に隣接するレイアウト枠を結合するレイアウト枠結合処理部を更に備え、
    前記画像配置部は、結合された前記レイアウト枠に対応するサイズで該レイアウト枠内に医用画像を配置することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
  6. コンピュータが、
    複数の医用画像を取得するステップと、
    前記複数の医用画像のサムネイル画像を選択可能に表示するサムネイル画像表示領域と前記医用画像を表示する医用画像表示領域とを表示画面上に形成するステップと、
    前記サムネイル画像の選択操作及び医用画像の配置位置を指示する操作である配置位置指示操作を入力するステップと、
    サムネイル画像の選択操作により前記医用画像表示領域に表示する画像を選択するステップと、
    画像選択操作後の配置位置指示操作中に、記憶部に記憶されたレイアウト情報に従って前記医用画像表示領域に前記レイアウト枠を表示するステップと、
    配置位置指示操作に応じて、前記医用画像表示領域内の指示位置に前記レイアウト枠に応じたサイズで前記医用画像を配置するステップと、
    を含む処理を行うことを特徴とする画像表示方法。
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