JP2015126155A - 薄膜キャパシタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】下部電極2と、下部電極上に設けられた誘電体層3と、誘電体層上に形成された上部電極4とを備え、誘電体層の一部に含まれる欠陥6を内包する絶縁体構造物5を有した薄膜キャパシタ1とする。絶縁体構造物の最外部はテーパー断面形状を有する。絶縁体構造物のテーパー断面形状は、(1)絶縁体構造物の最外部であってかつ絶縁体構造物の最大高さの50%の位置に接する接線と、(2)誘電体層と上部電極との界面である線と、が成す角度が25度よりも小であるテーパー断面角度を有している。また、絶縁体構造物の最外部は欠陥の端部と接しておらず、欠陥の端部から絶縁体構造物の最外部までの距離が、誘電体膜の厚みの20倍以上150倍以下となっている。
【選択図】図1
Description
キャパシタの低背化には誘電体層を薄くすることが有効である。誘電体層厚を薄くしたキャパシタとして、スパッタリング法等の薄膜形成技術を用いて誘電体層を形成したキャパシタ(以下、「薄膜キャパシタ」という。)が知られている(特許文献1参照。)。特許文献1に記載の薄膜キャパシタは、ベース基板上に、第1の電極層、誘電体層、第2の電極層をこの順に積層して形成されている。
100mm×100mmの大きさのNi金属箔上に誘電体層(BaTiO3系誘電体)をスパッタリング法により800nmの厚みで成膜した。その後アニールし、Ni金属箔上の誘電体層を結晶化させた。絶縁物構造体を形成する前処理として、スクラブ洗浄により、異物などを除去した。
ポリイミド濃度0.8%、電流30mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、測定を実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が42μm(誘電体厚みの35倍)、テーパー断面角度は15度であり、測定点の93%(93/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。
ポリイミド濃度0.6%、電流25mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、測定を実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が48μm(誘電体厚みの40倍)、テーパー断面角度は10度であり、測定点の98%(98/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。
ポリイミド濃度0.5%、電流20mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、測定を実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が60μm(誘電体厚みの50倍)、テーパー断面角度は8度であり、測定点の100%(100/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。
ポリイミド濃度0.4%、電流15mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、測定を実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が84μm(誘電体厚みの70倍)、テーパー断面角度は5度であり、測定点の99%(99/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。
ポリイミド濃度0.3%、電流10mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、測定を実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が108μm(誘電体厚みの90倍)、テーパー断面角度は3度であり、測定点の97%(97/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。
ポリイミド濃度0.2%、電流5mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、測定を実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が120μm(誘電体厚みの100倍)、テーパー断面角度は1度であり、測定点の94%(94/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。
ポリイミド濃度0.1%、電流2mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、測定を実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が144μm(誘電体厚みの120倍)、テーパー断面角度は0.5度であり、測定点の91%(91/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。
ポリイミド濃度3%、電流50mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、測定を実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が24μm(誘電体厚みの20倍)、テーパー断面角度は23度であり、測定点の75%(75/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。
ポリイミド濃度2%、電流40mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、測定を実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が30μm(誘電体厚みの25倍)、テーパー断面角度は21度であり、測定点の85%(85/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。
ポリイミド濃度0.08%、電流1mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、測定を実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が276μm(誘電体厚みの130倍)、テーパー断面角度は0.4度であり、測定点の83%(83/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。
ポリイミド濃度0.06%、電流0.5mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が180μm(誘電体厚みの150倍)、テーパー断面角度は0.3度であり、測定点の77%(77/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。
ポリイミド濃度10%、電流80mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が12μm(誘電体厚みの10倍)、テーパー断面角度は28度であり、測定点の3%(3/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。これは、平面方向から電荷が誘電体層の欠陥に流れてしまったことが原因と考えられる。
ポリイミド濃度0.8%、電流0.3mAで電着した以外は実施例1と同様に作製、実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が240μm(誘電体厚みの200倍)、テーパー断面角度は0.3度であり、測定点の5%(5/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。これは、絶縁体構造物が大き過ぎたため、電荷が相対的に抵抗の低い誘電体層の欠陥に流れてしまったことが原因と考えられる。
表面(誘電体層の方向を向いた面)に不導体皮膜を形成しないアノード電極を用いた以外は実施例1と同様に作製、実施した。その結果、絶縁体構造物の最外部から欠陥の端部までの最短距離が6μm(誘電体厚みの約5倍)、テーパー断面角度は43度であり、測定点の1%(1/100pcs)で、容量値2.5×10−7F以上、絶縁抵抗値5×10+8Ω以上の良品が得られた。これは、テーパー断面角度が急だったため、絶縁体構造物の最外部を起点として、電荷が誘電体層の欠陥に流れてしまったことが原因と考えられる。
2 下部電極
3 誘電体層
4 上部電極
5 絶縁体構造物
6 誘電体層の欠陥
7 電着装置
8 アノード電極
9 カソード電極
10 電着用試料(下部電極2および誘電体層3を設けた被成膜体)
11 電着槽
Claims (2)
- 下部電極と、前記下部電極上に設けられた誘電体層と、前記誘電体層上に形成された上部電極とを備え、
前記誘電体層は欠陥を含み、
前記誘電体層と前記上部電極層との界面には絶縁体構造物が形成されており、
前記絶縁体構造物は、前記欠陥を前記上部電極に対して露出しないよう内包し、
前記絶縁体構造物の断面構造は、(1)絶縁体構造物の端部であってかつ絶縁体構造物の最大高さの50%の位置に接する接線と、(2)誘電体層と上部電極との界面である線と、が成す角度が1度以上25度よりも小であるテーパー断面角度を有しており、
前記欠陥端部から絶縁体構造物の最外部までの距離は、誘電体膜の厚みの20倍以上150倍以下である
ことを特徴とする薄膜キャパシタ。 - 前記テーパー断面角度は1度以上10度以下であることを特徴とする請求項1に記載の薄膜キャパシタ。
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