JP2015114190A - 目的方向確認装置、目的方向確認方法および目的方向確認プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】目的とする方向はどちらの方向なのかを、ユーザーが直感的に認識可能にする。
【解決手段】 屋内に置ける現在位置を、GPS部108などを通じて取得し、この現在位置から各方向に見える屋外の街並みなどの画像を表示するための画像情報を、無線通信部101を通じてサーバーから取得する。携帯端末1が垂直保持されている場合の携帯端末1の背面が向けられた方向(背面方向)をセンサ部106が検出する。この検出した背面方向の画像をサーバーからの画像情報を用いて、画像処理部112が、表示部109Dに表示し、屋内にいながら屋外の通常の状態を認識可能にする。
【選択図】図1
【解決手段】 屋内に置ける現在位置を、GPS部108などを通じて取得し、この現在位置から各方向に見える屋外の街並みなどの画像を表示するための画像情報を、無線通信部101を通じてサーバーから取得する。携帯端末1が垂直保持されている場合の携帯端末1の背面が向けられた方向(背面方向)をセンサ部106が検出する。この検出した背面方向の画像をサーバーからの画像情報を用いて、画像処理部112が、表示部109Dに表示し、屋内にいながら屋外の通常の状態を認識可能にする。
【選択図】図1
Description
この発明は、ユーザーが外出した場合において、向かうべき方向(目的とする方角)を直感的に認識できるようにする装置、方法、プログラムに関する。
後に記す特許文献1には、案内情報表示装置に関する発明が開示されている。当該装置は、サーバー側で携帯端末から送信されてきた撮影画像に、目的先への行き先方向を示す矢印を合成した合成画像を生成して携帯端末に送信し、携帯端末では受け取った合成画像を表示部に表示させて、目的先への行き先案内を行うというものである。
また、目的先への案内を行うためのものではないが、後に記す特許文献2には、画像の撮影時に撮影位置と撮影方向とを示す情報を付加した地図画像の形成が可能な装置等に関する発明が開示されている。また、後に記す特許文献3には、カメラによる画像の被写体空間における3次元の各方向を画像の透視図性との関係で容易に直感させることのできるような被写体空間方位の表示を可能にする方法に関する発明が開示されている。
このように、撮影画像に対して、ユーザーに認識させるべき方向を、矢印などを付加することによって示すようにする技術については、従来から種々の発明がなされている。
近年、スマートフォンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末やタブレットPC(Personal Computer)などの処理能力の高い携帯端末が広く利用されるようになってきている。このような携帯端末では、歩行者用ナビゲーション機能が実現されている。歩行者用ナビゲーション機能は、例えば、インターネット上に設けられたサーバー装置から携帯端末が地図情報の提供を受け、提供された地図情報に応じた地図画像を表示手段に表示し、当該地図上に目的地までの移動経路を示して道案内を行うものである。
しかし、歩行者用ナビゲーション機能を利用する場合、2次元の地図画像だけでは最初に踏み出す方向が分からない場合が多い。すなわち、表示された地図画像上でのユーザーの現在位置や表示された地図画像における方位関係をユーザー自身が適切に把握していないと、正しい移動経路が認識できず、どちらの方向に移動すべきかを迅速かつ適切に把握できないといったことが生じる。
また、都市部では建物が密集しており、目標の建物などが直接目の届く範囲に存在しない場合が多いため、目視により自分が移動すべき方向を特定できない場合が多い。また、地下鉄の駅や地下街から地上に出た場合には、特に方向感覚を失い易く、自分が向う先(目的地)の方向が分からなくなる場合が多々ある。
以上のことに鑑み、この発明は、現在位置から見た目的とする方向に遮蔽物があるために見通しが悪い場合であっても、目的とする方向はどちらの方向なのかを、ユーザーが直感的に認識可能にすることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の目的方向確認装置は、
ユーザーによって携帯されて利用される目的方向確認装置であって、
表示手段と、
屋内における自機の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
取得した前記現在位置が屋外である場合に見えるべき画像を表示するための画像情報を取得する取得手段と、
前記表示手段が地面に対して略直交するように保持された場合に、前記表示手段の背面が向けられた方向である背面方向を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された前記背面方向の画像を表示するための前記画像情報に基づいて、前記現在位置が屋外である場合に当該背面方向に見えるべき画像を前記表示手段に表示する表示制御手段と
を備えることを特徴とする。
ユーザーによって携帯されて利用される目的方向確認装置であって、
表示手段と、
屋内における自機の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
取得した前記現在位置が屋外である場合に見えるべき画像を表示するための画像情報を取得する取得手段と、
前記表示手段が地面に対して略直交するように保持された場合に、前記表示手段の背面が向けられた方向である背面方向を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された前記背面方向の画像を表示するための前記画像情報に基づいて、前記現在位置が屋外である場合に当該背面方向に見えるべき画像を前記表示手段に表示する表示制御手段と
を備えることを特徴とする。
これにより、現在位置が屋内であるために見えなかった屋外の通常の様子が表示手段に表示されることになり、ユーザーは直感的に目的とする方向を認識できる。
また、上記課題を解決するため、請求項2に記載の発明の目的方向確認装置は、
ユーザーによって携帯されて利用される目的方向確認装置であって、
表示手段と、
自機の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
目的地の設定入力を受け付ける受付手段と、
取得した前記現在位置から見える画像を表示するための第1の画像情報と、前記画像位置から前記受け付けた前記目的地が見えるとした場合の当該目的地の画像を表示するための第2の画像情報とを取得する取得手段と、
前記表示手段が地面に対して略直交するように保持された場合に、前記表示手段の背面が向けられた方向である背面方向を検出する背面方向検出手段と、
前記現在位置から見た場合の前記受付手段を通じて受け付けた前記目的地の方向である目的地方向を取得する目的地方向取得手段と、
前記目的地方向取得手段で取得され前記目的地方向と、前記背面方向検出手段で検出された前記背面方向とが一致するか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段において、前記目的地方向と前記背面方向とが一致すると判別された場合に、当該背面方向の画像を表示するための前記第1の画像情報に基づいた画像と、現在位置から前記目的地までの間に存在する全ての遮蔽物の一部あるいは全部を、透過してあるいは除去して、当該背面方向にある前記目的地の画像を表示するための前記第2の画像情報に基づいた画像とを表示手段に表示する表示制御手段と
を備えることを特徴とする。
ユーザーによって携帯されて利用される目的方向確認装置であって、
表示手段と、
自機の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
目的地の設定入力を受け付ける受付手段と、
取得した前記現在位置から見える画像を表示するための第1の画像情報と、前記画像位置から前記受け付けた前記目的地が見えるとした場合の当該目的地の画像を表示するための第2の画像情報とを取得する取得手段と、
前記表示手段が地面に対して略直交するように保持された場合に、前記表示手段の背面が向けられた方向である背面方向を検出する背面方向検出手段と、
前記現在位置から見た場合の前記受付手段を通じて受け付けた前記目的地の方向である目的地方向を取得する目的地方向取得手段と、
前記目的地方向取得手段で取得され前記目的地方向と、前記背面方向検出手段で検出された前記背面方向とが一致するか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段において、前記目的地方向と前記背面方向とが一致すると判別された場合に、当該背面方向の画像を表示するための前記第1の画像情報に基づいた画像と、現在位置から前記目的地までの間に存在する全ての遮蔽物の一部あるいは全部を、透過してあるいは除去して、当該背面方向にある前記目的地の画像を表示するための前記第2の画像情報に基づいた画像とを表示手段に表示する表示制御手段と
を備えることを特徴とする。
これにより、実際の状況において目的地が遮蔽物等により見えない場合であっても、目的地のある方向に背面を向けた目的方向確認装置の表示手段には、目的地の画像が表示されることにより、ユーザーは直感的に目的とする方向を認識できる。
この発明によれば、現在位置から見た目的とする方向に遮蔽物があるために見通しが悪い場合であっても、ユーザーが目的とする方向(方角)がどちらなのかを直感的に認識できる。
以下、図を参照しながら、この発明の装置、方法、プログラムの一実施の形態について説明する。
[目的方向確認装置の利用環境]
図1は、この実施の形態の目的方向確認装置の利用環境を説明するための図である。図1において、携帯端末1は、この発明の目的方向確認装置の一実施の形態が適用されたものである。携帯端末1は、スマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話端末、タブレットPC、ノート型PC、従来型の携帯電話端末などである。なお、「PC」との文言は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)の略称である。以下に説明する実施の形態では、説明を簡単にするため、携帯端末1は、近年広く利用されるようになったスマートフォンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末であるものとして説明する。
図1は、この実施の形態の目的方向確認装置の利用環境を説明するための図である。図1において、携帯端末1は、この発明の目的方向確認装置の一実施の形態が適用されたものである。携帯端末1は、スマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話端末、タブレットPC、ノート型PC、従来型の携帯電話端末などである。なお、「PC」との文言は、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)の略称である。以下に説明する実施の形態では、説明を簡単にするため、携帯端末1は、近年広く利用されるようになったスマートフォンなどと呼ばれる高機能携帯電話端末であるものとして説明する。
携帯端末1は、通信機能、GPS(Global Positioning System)機能(現在位置測位機能)などを備えると共に、比較的に大きな表示画面の表示部(表示手段)を備え、当該表示部に2次元地図画像を表示して歩行者用ナビゲーション機能を実現できるものである。ネットワーク2は、主にはインターネットであるが、携帯電話網、公衆交換電話網などの広域通信網(広域ネットワーク)やWi−Fi(登録商標)規格の無線LANなどの携帯端末1とインターネットとを接続する種々のネットワークをも含むものである。
地図情報等提供サーバー装置(以下、単にサーバーという。)4は、ネットワーク2上に設けられ、ネットワーク2に接続される種々の端末装置からの要求に応じて、地図情報等を提供する。サーバー3は、地図画像を形成するための地図情報(2次元地図情報)をデータベース化した地図DBや当該地図画像に対応する3次元空間を表現する3Dオブジェクトをデータベース化した3次元空間DBを保持している。なお、3Dオブジェクトは、X、Y、Z軸の座標データを持つオブジェクトに関する種々のデータ群を意味する。また、この明細書において、「3D」は「three-dimensional」あるいは「three dimensions」の略称として用い、「DB」は「data-Base」の略称として用いている。
そして、3次元空間DBは、ビルディング、橋、高速道路などの種々の建造物など(オブジェクト)について、その所在位置(経度緯度)、形状、面積、高さ、色彩など、3次元空間を表現する上で必要になる種々の情報を備えている。また、3次元空間DBは、道路、鉄道、河川、湖沼、山、林、森などのオブジェクトについても、位置(緯度経度)、幅、面積、形状、高さなどの、3次元画像中に表現する種々の対象物(オブジェクト)を3次元空間中に表現するために必要な情報を有している。これにより、2次元地図情報に対応して形成された3D空間DBのデータを用いることにより、任意の位置から見える街並みなどの画像(2次元画像)を表現するための画像情報(2次元画像情報)を形成して、これを携帯端末1などに提供できる。
携帯端末1は、サーバー3から自機の現在位置を含む所定範囲の地図情報の提供を受けて、これに応じた地図画像を表示部に表示して、いわゆる歩行者用ナビゲーション機能を実現できる。ここで、現在位置を含む所定範囲は、現在位置を中心にして、半径2kmの範囲、半径3kmの範囲などというように予め決められる。そして、当該所定範囲は、ユーザーが徒歩で移動可能な範囲であるので、現在位置を中心にして広くても半径5km程度の範囲となる。もちろん、さらに広い範囲とすることもできるし、現在位置を中心にして、半径500mの範囲というように、より狭い範囲とすることも可能である。また、目的地が設定されていれば、少なくとも、現在位置から目的地までを含むエリア(面積範囲)が所定範囲となる。
さらに、携帯端末1は、この発明の目的方向確認装置としての機能を有する。携帯端末1は、サーバー3から自機の現在位置から見える街並みなどの画像を表示するための画像情報の提供を受けて、これに応じて表示部に表示する画像(2次元画像)を利用し、ユーザーが目的地とする場所がある方向を直感的に認識できるようにしている。
例えば、携帯端末1を持つユーザーが、駅前の比較的に大きなビルディング内にいる場合に、そのビルディングのどの方向にある出入口から出たら駅により近いかを知りたいとする。この場合、携帯端末1のユーザーは、詳しくは後述する目的地ビュー機能を動作させ、ユーザーのいる現在位置に建っている当該ビルディングがないとした場合に、当該現在位置から各方向に見える街並みなどの画像を表示するための画像情報をサーバー3から取得する。
携帯端末1のユーザーは、当該ビルディング内に居ながら、携帯端末1をその表示部(表示画面)が地面(床面)に対して略直交するように保持し、当該表示部(表示画面)の背面側を目的とする方向に向ける。この場合に、携帯端末1は、サーバー3から提供を受けた街並みなどの画像を表示するための画像情報を用いて、自機の表示部の背面を向けた方向の屋外の状態を示す画像を表示部に表示する。これにより、ユーザーは屋内にいながら屋外の状態を把握できる。
図2は、携帯端末1の利用時の姿勢パターンについて説明するための図である。ここで、「携帯端末1をその表示部(表示画面)が地面(床面)に対して略直交するように保持する。」とは、図2(A)に示すように、表示部(表示画面)をユーザーが観視可能な状態にして、地面(床面)に対して略垂直に立てた姿勢を維持して使用する状態を意味する。そして、図2(A)に示した携帯端末1の利用時の姿勢を、この明細書では「垂直保持」と表現する。
携帯端末1において詳しくは後述する目的地ビュー機能を動作させ、図2(A)に示したようにユーザーが携帯端末1を垂直保持したとする。携帯端末1は、表示部(表示画面)の背面(携帯端末1の背面)が向けられた方向(背面方向)のユーザーが位置する当該ビルディングの外部の状態(屋外の状態)を示す画像を、サーバー3から提供を受けた画像情報に基づいて携帯端末1の表示部に表示する。
ユーザーは、携帯端末1の背面を向ける方向を変えることにより、当該ビルディング内に居ながら、当該ビルディングの各方向の外部の通常の状態を確認できる。そして、この例において、ユーザーが居る当該ビルディングは駅前のビルディングであるので、駅に行きたい場合には、駅が見える方向の出入口を利用すればよいことをユーザーは直感的に認識できる。
さらに、携帯端末1を持つユーザーが、オフィスビル街で少し離れた場所の目的地に向う場合に、当該目的地がどちらの方向にあるのかを知りたいとする。この場合においても、携帯端末1のユーザーは、詳しくは後述する目的地ビュー機能を動作させ、目的地を設定し、現在位置と設定した目的地とを含む所定範囲の2次元地図情報と、現在位置から各方向に見える街並みなどの画像を表示するための画像情報をサーバー3から取得する。携帯端末1のユーザーは、現在位置において、携帯端末1を垂直保持(図2(A))し、当該表示画面の背面側を目的とする方向に向ける。
このとき、携帯端末1は、サーバー3からの街並みなどの画像を表示するための画像情報に基づいて、現在位置から携帯端末1の背面を向けた方向(背面方向)に見える画像(2次元画像)を自機の表示部に表示する。ユーザーは、携帯端末1の背面を向ける方向を変えることにより、現在位置から各方向(方角)に見えるべき画像を表示部(表示画面)に表示できる。
そして、現在位置を基準として、目的地のある方向(目的地方向)と携帯端末1の背面方向とが一致したとする。この場合においても携帯端末1は、サーバー3からの街並みなどの画像を表示するための画像情報に基づいて、目的とする方向に見えるべき画像を表示部に表示するが、当該方向が目的地方向であることを示すために所定の処理を施した画像を表示する。
この場合、携帯端末1は、現在位置と目的地との間に存在する建物などの全ての遮蔽物について、その一部あるいは全部を、透過したり、あるいは、除去したりする処理を行う。さらに、携帯端末1は、透過したり、あるいは、除去したりした部分に遮蔽物により本来は見えないはずの目的地の画像を表示する。この本来は見えないはずの目的地の画像もまた、サーバー3から取得する画像情報により表示可能となるものである。これにより、本来なら現在位置からは直接に見えない目的地が見えるように処理された画像が表示部に表示されるので、目的地の方角がどの方向かをユーザーは直感的に認識できる。
また、携帯端末1のユーザーが、携帯端末1を垂直保持して目的地の所在方向を確認した後、携帯端末1をその表示部(表示画面)を地面(床面)に対して略平行となるように保持し、当該携帯端末1の背面側を地面側に向けたとする。ここで、「携帯端末1をその表示部(表示画面)を地面(床面)に対して略平行となるように保持する。」とは、図2(B)に示した状態を意味し、この状態の携帯端末1の姿勢を、この明細書では「水平保持」と表現する。すなわち、携帯端末1の「水平保持」とは、図2(B)に示したように、携帯端末1の背面を地面(床面)と略平行になるようにし、背面を向けた方向(背面方向)が地面(床面)と略直交するように、携帯端末1をいわゆる寝かせた姿勢を維持して使用する状態を意味する。
このように、携帯端末1を垂直保持から水平保持に変えたときには、地図画像の表示モードとなり、現在位置と目的地とを含む所定領域の地図画像をサーバー3からの2次元地図情報に基づいて表示部に表示する。さらに、携帯端末1は、表示部に表示した当該地図画像上に現在位置から目的地までのルート(経路)を示し、現在位置から目的地までのルート案内をもできる構成になっている。
そして、地図画像の表示モードをも備えることによって、現在位置から目的地の方向(方角)に、例えば、建築物などがあるために迂回しなければならない場合であっても、どのように目的地に向えばよいのかをユーザーに示すことができる。これにより、ユーザーは、単に目的地の方向を直感的に把握(認識)できるだけでなく、実際に移動すべき経路をも把握し、迷うことなく目的地に向えるようにしている。
次に、携帯端末1に表示に用いる地図情報や画像情報を提供するサーバー3の構成例を説明した後に、携帯端末1の構成例について説明する。なお、図1においては、説明を簡単にするため、携帯端末1は1つしか示していない。しかし実際には、多数のユーザーのそれぞれが、携帯端末1と同様の機能を有する自己の携帯端末を所持して利用できる態様となっている。
[サーバー3の構成例]
図1においては、その上側半分にサーバー3の構成例を説明するためのブロック図を示している。当該ブロック図に示したサーバー3において、通信I/F301、制御部302、記憶装置303は、通信機能や種々の情報処理機能などのサーバー3の基本的な機能を実現する部分である。
図1においては、その上側半分にサーバー3の構成例を説明するためのブロック図を示している。当該ブロック図に示したサーバー3において、通信I/F301、制御部302、記憶装置303は、通信機能や種々の情報処理機能などのサーバー3の基本的な機能を実現する部分である。
地図DB304や歩行者ネットワークDB305は、ハードディスクなどの大容量記録媒体に形成され、携帯端末1等に対してナビゲーションサービスを提供するための2次元地図情報やルート情報を記憶保持する。3D空間DB306もまた、ハードディスクなどの大容量記録媒体に形成され、上述もしたように、地図DB304に格納されている2次元地図情報に対応する3次元空間を表現する3Dオブジェクト(3Dオブジェクトデータ群)を記憶保持する。そして、上述もしたように、3D空間DB306の3Dオブジェクトにより、任意の位置から見える街並みなどの画像(2次元画像)を表現する画像情報を形成して、これを携帯端末1などに提供できる。
要求抽出部307は、制御部302の制御の下、通信I/F301を通じて受信した携帯端末1などからの種々の要求を分解し、必要となる情報を抽出して、抽出した情報を関係する処理部に供給する。例えば、受信した要求の種別を示す情報から当該要求が携帯端末1からの携帯端末1の現在位置を含む所定領域の2次元地図情報や3画像情報の提供要求である場合、要求抽出部307は、当該要求から現在位置や要求している情報の種別などを示す必要情報を抽出し、これらを情報取得部308に供給する。また、受信した要求の種別を示す情報から当該要求が携帯端末1からのルート探索要求である場合、要求抽出部307は、当該要求から出発地、目的地、経由地などの情報を抽出し、これらをルート探索部309に供給する。
情報取得部308は、制御部302の制御の下、要求抽出部307から提供される情報に基づいて、要求された情報を地図DB304や3D空間DB306から取得し、これを通信I/F301を通じて要求元に提供する。より具体的に情報取得部308は、携帯端末1からの要求に応じて、携帯端末1の現在位置を含む所定範囲の地図情報を地図DB304から取得して、これを要求元に提供する処理を行う。また、情報取得部308は、携帯端末1からの要求に応じて、携帯端末1の現在位置から各方向に見えるべき画像などを表示するための画像情報を3D空間DB306の3Dオブジェクトに基づいて形成し、これを要求元に提供する処理を行う。
ルート探索部309は、制御部302の制御の下、要求抽出部307からの出発地、目的地、経由地などの情報に基づいて歩行者ネットワークDB305を用いてルート(経路)探索を行う。ルート探索部309は、探索して得られた出発地から目的地までのルート情報(経路情報)に応じてルート(経路)案内を行うために必要になる地図情報を地図DB304から取得し、当該地図情報とルート情報とを通信I/F301を通じて要求元の携帯端末1に供給する。このルート探索部309の機能によって、携帯端末1において歩行者ナビゲーション機能が実現できるようにしている。
このように、サーバー3は、携帯端末1などからの要求に応じて、所定領域の地図情報を地図DB304から抽出して、要求元に提供する機能を備える。また、サーバー3は、携帯端末1などからの要求に応じて、現在位置を基準として各方向に見えるべき画像などを表示するための画像情報を3D画像DB306の3Dオブジェクトデータに基づいて形成して、要求元に提供する機能を備える。また、サーバー3は、ルート探索機能を備え、携帯端末1などからの要求に応じて歩行者ネットワークDB305を用いてルート探索を行って、その探索結果を要求元に提供する機能をも備える。
[携帯端末1の構成例]
図3は、携帯端末1の構成例を説明するためのブロック図である。図3に示す携帯端末1おいて、無線通信部101、送受信アンテナ101A、制御部102、記憶装置103、操作部104は、通信機能や種々の情報処理機能などの携帯端末1の基本的な機能を実現する部分である。時間制御部105は、現在年月日、現在曜日、現在時刻を管理する。
図3は、携帯端末1の構成例を説明するためのブロック図である。図3に示す携帯端末1おいて、無線通信部101、送受信アンテナ101A、制御部102、記憶装置103、操作部104は、通信機能や種々の情報処理機能などの携帯端末1の基本的な機能を実現する部分である。時間制御部105は、現在年月日、現在曜日、現在時刻を管理する。
センサ部106は、いわゆる6軸センサ(3軸加速度センサと3軸地磁気センサ)を備えている。センサ部106の機能により、携帯端末1について予め定められるX軸方向、Y軸方向、Z軸方向の加速度と、X軸、Y軸、Z軸についての角速度とが検出でき、携帯端末1の姿勢や動きが検出できる。また、センサ部106は、携帯端末1の各面が向いている方位を検出できる。
無線LAN部107および無線LANアンテナ107Aは、例えば、Wi−Fi(登録商標)規格の無線LANに対応し、近隣のWi−Fi規格のAP(アクセスポイント)との間で信号の送受信を行う。GPS部108およびGPSアンテナ108Aは、自機の現在位置を測位する機能を実現する。
表示部109Dとタッチパッド109Pとはタッチパネル110を構成し、表示機能と情報受け付け機能とを実現する。要求形成部111は、タッチパネル110を通じて受け付けるユーザーからの種々の指示入力に応じて、例えば、サーバー3に対する要求メッセージを形成し、これを無線通信部101および送受信アンテナ101Aを通じて、サーバー3などに送信する。
画像処理部112は、屋外表示処理部121と目的地表示処理部122とからなっている。これら屋外表示処理部121と目的地表示処理部122とは、詳しくは後述もするが、携帯端末1において目的地ビュー機能が実行された場合に、制御部102の制御の下に機能する。
そして、携帯端末1を所持するユーザーが、ビルディングなどの屋内に位置している場合に、携帯端末1の目的地ビュー機能を実行したとする。この場合に屋外表示処理部121は、図2(A)に示したように携帯端末1を垂直保持して携帯端末1の背面を向けた方向(背面方向)の屋外の通常の状態を示す画像(2次元画像)を表示部109Dに表示する処理を行う。また、屋外表示処理部121は、携帯端末1の背面を向けた方向が変わるごとに、その背面方向の屋外の通常の状態を示す画像を表示部109Dに表示する。
これにより、携帯端末1のユーザーは、表示部109Dに表示される画像により、屋内に居ながら、当該屋内から屋外に移動した場合に見えるべき屋外の建物などの立地状態を知ることができる。従って、携帯端末1のユーザーは、自分が大きなビルディングなどの屋内に位置している場合に、目的地ビュー機能により屋外の通常の状態を確認することにより、どの方向の出入口を利用すれば自分に取って都合がよいのかを直感的に認識できる。ここで、「通常の状態」との文言は、目的地ビュー機能により確認できる屋外の状態は、サーバー3から提供を受けた3次元画像情報により表示されるものであり、外部のカメラなどにより取得された現時点の3次元画像とは異なることを意味している。
一方、目的地表示処理部122は、例えば、ビル街において、徒歩で行かれる距離にある目的地がビルディングなどの遮蔽物により目視できない場合に、携帯端末1の目的地ビュー機能を実行し、目的地を設定したとする。この場合に屋外表示処理部121は、図2(A)に示したように携帯端末1を垂直保持して携帯端末1の背面を向けた方向(背面方向)が目的地のある方向と一致すると、遮蔽物で見えない目的地を目視できる態様で画像(2次元画像)を表示するように処理する。このように、本来見えない目的地が、画像上において見えるように表示されるので、携帯端末1の背面を向けた方向が目的地のある方向であると直感的に把握できるのである。
この場合、目的地表示処理部122は、サーバー3から提供を受けた地図情報に応じた地図上において、自機の現在位置と設定された目的地とを直線で結び、現在位置から目的地を見た場合の方向を目的地のある方向として特定する。そして、センサ部106で検出される自機の背面を向けた方向(背面方向)が目的地のある方向と同じである場合に、背面方向と目的地のある方向とが一致したと判別する。
なお、背面方向と目的地のある方向とが完全に一致する場合は稀であるので、ある程度の振れ幅をもって同じ方向であると判別する。すなわち、目的地表示処理部122では、地図上において、現在位置から携帯端末1の背面を向けた方向の延長線上に目的地を含む一定範囲がかかれば、背面方向と目的地のある方向とが一致したと判別する。
ここで、「目的地を含む一定範囲」は、地図上で既定される標準地域メッシュの第三次メッシュ(1平方キロメートル)や目的地の基準点(中心位置など)を中心とする半径0.5kmの範囲などの種々の範囲とすることができる。また、目的地を含むいわゆる1ブロックの範囲(所定の種別の道路で囲まれた範囲)や1丁目、2丁目、○○町、□□町といった住所の一部によって特定される範囲であってもよい。また、「目的地を含む一定範囲」を、現在位置から目的地までの直線距離に応じて、目的地を含む第3次メッシュとこれに隣接する第3次メッシュの範囲としたり、目的地の基準点を中心とする半径0.3kmの範囲や半径1kmの範囲としたりするなどの調整制御を行うことも可能である。
また、携帯端末1の背面方向と目的地の方向とが一致しない場合(現在位置から携帯端末1の背面を向けた方向の延長線上に目的地の面積範囲がかからない場合)には、現在位置から見えるべき背面方向の画像を表示部109Dに表示する。この場合、目的地が目視可能な態様で画像が表示されているものではないので、現在、携帯端末1の背面を向けている方向は、目的地の方向とは異なることが認識できる。
このように、携帯端末1の画像処理部112が、この発明の主要部分を構成しており、携帯端末1のユーザーが、自分が進むべき目的とする方向が分からない場合に、視覚を通じて直感的にどちらの方向に進めばよいかを認識できるようにしている。
案内処理部113は、上述したように自機からの要求に応じてサーバー3から提供される地図情報等の情報とGPS部108などを通じて取得する現在位置とに基づいて、移動ルート(移動経路)を案内する処理を行う。具体的に、案内処理部113は、現在位置から目的地までを結ぶルートと自機の現在位置とを示した地図を表示部109Dに表示し、ユーザーに対してルート(経路)を案内する処理を行う。この場合、案内処理部113は、必要に応じて、曲がり角などを指示する音声データを、記憶装置103から読み出して、図示しない音声出力部に供給して、これに応じた音声を図示しないスピーカから放音し、音声メッセージによっても、ユーザーを誘導できる。
このように、この実施の形態の携帯端末1は、目的地ビュー機能を実現する。この目的地ビュー機能を用いることにより、携帯端末1を持つユーザーが屋内に位置している場合に、どちらの方向から屋外に出れば都合がよいかを直感的に把握できる機能を提供する。更に、この実施の形態の携帯端末1は、建物などの遮蔽物により目的地が目視できない場合であっても、その目的地がどちらの方向に位置しているのかを直感的に把握できる機能を提供する。
なお、携帯端末1は、上述もしたように高機能携帯電話端末であるが、受話器、送話器、通話処理回路、さらには、音声処理回路やスピーカなどの、この発明の要旨と直接的に関係しない部分については、図3においてその記載を省略した。また、それらの部分についての説明も省略した。
[目的地ビュー機能が実現する2つの動作モード]
次に、目的地ビュー機能実行時の携帯端末の処理について具体的に説明する。この実施の形態の携帯端末1が備える目的地ビュー機能は、屋外確認モードと目的地確認モードとの2つのモードを備える。
次に、目的地ビュー機能実行時の携帯端末の処理について具体的に説明する。この実施の形態の携帯端末1が備える目的地ビュー機能は、屋外確認モードと目的地確認モードとの2つのモードを備える。
[屋外確認モード]
まず、屋外確認モードについて説明する。屋外確認モードは、例えば、ビルディングなどの屋内に居る場合に、当該ビルディングのどの方向から屋外に出れば、目的とする方向に向かうのに好適かを知りたい場合に用いるモードである。具体的に、屋外確認モードは、屋内に位置している時に携帯端末1を垂直保持することにより、携帯端末1の背面方向の屋外の通常の状態を示す画像を表示部109Dに表示する。
まず、屋外確認モードについて説明する。屋外確認モードは、例えば、ビルディングなどの屋内に居る場合に、当該ビルディングのどの方向から屋外に出れば、目的とする方向に向かうのに好適かを知りたい場合に用いるモードである。具体的に、屋外確認モードは、屋内に位置している時に携帯端末1を垂直保持することにより、携帯端末1の背面方向の屋外の通常の状態を示す画像を表示部109Dに表示する。
屋外確認モード時の処理の具体例について説明する。図4は、東京駅周辺の地図の一例を示す図である。ここでは、図4に示すように、東京駅の駅前のビルディングX(具体的には、新丸の内ビルディング)内の位置Pに携帯端末1を所持するユーザーが位置している場合を考える。当該ユーザーは、ビルディングX内を移動していたために、方向感覚を失い、どちらの方向に出れば東京駅に一番近いのかが分からなくなってしまったとする。この場合に、ユーザーは、携帯端末1において、目的地ビュー機能を動作させ、屋外確認モードにする。
携帯端末1は、自機の現在位置を取得し、この現在位置から当該ビルディングXがない場合に各方向に見えるべき画像を表示するための画像情報の提供要求を形成し、これをサーバー3に送信する。これにより、サーバー3は、ビルディングXがなく、当該現在位置Pが屋外であるとした場合に、当該現在位置Pから見えるべき画像を表示するための画像情報を、3D空間DB306の3Dオブジェクトに基づいて形成し、これを携帯端末1に提供する。
すなわち、サーバー3の情報取得部308は、携帯端末1の現在位置Pを視点位置とし、この視点位置から見えるべき画像を表示するための画像情報を3D空間DB306の3Dオブジェクト等に基づいて形成し、これを要求元の携帯端末1に提供する。なお、視点位置における視点の高さ(目の高さ)は、例えば、地上から150cm程度のように、予め決められた高さとされる。携帯端末1は、サーバー3からの画像情報を記憶装置103に格納する。
ユーザーは、図2(A)を用いて説明したように、携帯端末1を「垂直保持」すると、携帯端末1の背面が向けられた方向(背面方向)の当該ビルディングXの屋外の通常の様子を示す画像をサーバー3からの画像情報に基づいて表示部109Dに表示する。ここで、通常の様子を示す画像は、現時点においてリアルタイムに撮像した屋外の様子を示す画像ではない。表示部109Dに表示される画像は、過去に作成された3次元空間を表現する3Dオブジェクト等に基づいて、サーバー3において形成されてサーバー3から提供された画像情報に基づいて表示されるものである。
図5は、東京駅の駅前のビルディングXの中の位置Pにユーザーが位置している場合に、携帯端末1に搭載された目的地ビュー機能の屋外確認モードを利用した場合の2次元画像の表示例を説明するための図である。図4において、ビルディングX内の位置Pに居るユーザーが、携帯端末1の背面を符号aが付された矢印が示す方向(方向a)に向けると、図5(A)に示すように、東京駅の赤レンガの駅舎を含む画像が表示部109Dに表示される。また、当該ユーザーが、図4において、符号bが付された矢印が示す方向(方向b)に携帯端末1の背面を向けると、表示部109Dには、方向b側にあるビルディングB(日本工業倶楽部)を含む画像が表示される。
同様に、当該ユーザーが、図4において、符号cが付された矢印が示す方向(方向c)に携帯端末1の背面を向けると、表示部109Dには、方向c側にあるビルディングC1、C2(一般企業の2つのオフィスビル)を含む画像が表示される。また、当該ユーザーが、図4において、符号dが付された矢印が示す方向(方向d)に携帯端末1の背面を向けると、表示部109Dには、方向d側にあるビルディングD(丸の内ビルディング)を含む画像が表示される。
このように、この例の場合には、方向aに携帯端末1の背面を向けた場合に、表示部109Dに東京駅の駅舎が表示された。このため、携帯端末1のユーザーは、自分が居るビルディングXを方向a側にある出口から屋外に出ることによって、東京駅に一番近いことが直感的に把握できる。
なお、図5に示した画像の表示例は、ユーザーの現在位置Pから見た場合の携帯端末1の背面を向けた方向の屋外の様子を示すようにしたものである。しかし、これに限るものではない。例えば、屋内から屋外を見ている状態をユーザーが認識できるように、例えば、白色や黒色などの所定の色により表現された壁の一部に、円形状や多角形状の穴(窓)を開けるようにし、当該穴(窓)から屋外の状態が見えるように、屋外の状態を示す3次元画像を表示することもできる。
また、ユーザーの所在位置があるビルなどの建物が、大規模商業施設などでその屋内の状態を示す3次元空間を表現する3Dオブジェクトなどをサーバー3が備えている場合には、上述した場合と同様にして形成される当該屋内の2次元画像をも提供を受ける。そして、屋内を表現する2次元画像部分は、アルファブレンディングの技術を用いて半透明にするように処理し、屋内の状況を透かして屋外の状態を表示するように処理することも可能である。このように、屋内に居ながら屋外の状態を表示する場合には、種々の表示態様を用いることが可能である。
また、現在時刻における天気予報の情報に応じて、表示する3次元画像を天気に応じたものとなるように処理することも可能である。すなわち、現時点の現在位置を含むエリアの天気予報をインターネット上の所定のサーバーから取得する。この取得した天気予報が雨天であることを示している場合には、表示する画像の空の部分を灰色にし、全体を暗めの色にして、雨粒を表現することにより、雨天時の状況を示した画像を表示するように処理することもできる。
また、現在時刻に応じた画像となるように、表示する画像を処理することもできる。すなわち、時刻に応じた太陽からの光の当り方や周囲のライティングの状況などを再現することにより、現在時刻に応じた態様の屋外の画像を表現できる。また、表示した建物などの構造物に対して、建物の名称などを示す文字(注釈)を画像上に付すこともできる。
なお、サーバー3から提供される画像を表示するための画像情報は、現在位置を基準として、少なくとも四方向(東西南北)の画像を表示するためのものがあればよい。しかし、より細かく屋外の様子を示すために、四方向の各中間方向を含む八方向の画像を表示するための画像情報の提供を受けることもできる。あるいは、現在位置を中心として、360度のパノラマ画像情報の提供を受けて、携帯端末1の背面方向に応じた画像を表示できるようにすることも可能である。
[目的地確認モード]
次に、目的地確認モードについて説明する。目的地確認モードは、例えば、ビル街などにおいて、徒歩で行ける目的地でありながら、周囲のビルなどの遮蔽物によって、当該目的地が目視できない場合に、当該目的地の方向を知りたい場合に用いるモードである。具体的に目的地確認モードは、目的地を設定した後に携帯端末1を垂直保持し、目的地のある方向と携帯端末1の背面を向けた方向とが一致した場合に、本来見えない当該目的地を画像として見えるようした態様で表示部109Dに表示する。
次に、目的地確認モードについて説明する。目的地確認モードは、例えば、ビル街などにおいて、徒歩で行ける目的地でありながら、周囲のビルなどの遮蔽物によって、当該目的地が目視できない場合に、当該目的地の方向を知りたい場合に用いるモードである。具体的に目的地確認モードは、目的地を設定した後に携帯端末1を垂直保持し、目的地のある方向と携帯端末1の背面を向けた方向とが一致した場合に、本来見えない当該目的地を画像として見えるようした態様で表示部109Dに表示する。
目的地確認モード時の処理の具体例について説明する。図6は、地下鉄の出入口A、Bと携帯端末1を所持するユーザーが向おうとする目的地OJを含むエリアの地図の一例を示す図である。例えば、地下鉄の駅の出入口は、図6において出入口A、Bが示すように、道路を挟んで設けられているような場合が多い。このような場合、初めて行く場所でなくても、利用する地下鉄の出入口が異なると目的地がどちらの方向にあるのかを即座に認識できなくなる場合がよくある。
このよう場合に、ユーザーは、携帯端末1において、目的地ビュー機能を動作させ、屋外確認モードにし、目的地OJを設定する。ここで、目的地OJの設定は、目的地の住所を入力したり、目的地が施設などである場合には、その施設名称や電話番号を入力したりすることにより、目的地OJの所在地を2次元の地図上において特定できるようにするために行うものである。
携帯端末1は、自機の現在位置を取得し、この現在位置を基準とする所定範囲の地図画像を表示するための地図情報や現在位置から各方向に見える街並みなどの画像を表示するための画像情報の提供要求を形成し、これをサーバー3に送信する。ここで、現在位置から各方向に見える街並みなどの画像を表示するための画像情報は、現在位置から各方向に見えるべき街並みの画像を表示するための画像情報と、当該現在位置から遮蔽物がないとした場合に見える目的地の画像を表示するための画像情報である。
サーバー3は、当該現在位置と目的地とを含む所定範囲の地図画像を表示するための地図情報と、表示部109Dに表示する街並みなどの画像を表示するための画像とを当該携帯端末1に提供し、携帯端末1はこれらを記憶装置103に格納する。このように、携帯端末1は、サーバー3から地図情報の提供をも受けることにより、上述もしたように、地図上における目的地の所在位置や現在位置を起点とした目的地の方向を正確に把握できる。なお、地図画像は、サーバー3において情報取得部308により、地図DB304から取得されるものである。また、画像情報は、サーバー3において情報取得部308により、3D空間DB306の3Dオブジェクトなどに基づいて形成されるものである。
ユーザーは、図2(A)を用いて説明したように、携帯端末1を「垂直保持」すると、携帯端末1の背面が向けられた方向(背面方向)に現在位置から見えるべき街並みなどの画像をサーバー3からの画像情報に基づいて表示部109Dに表示する。そして、携帯端末1の背面を向ける方向を徐々に変えることにより、携帯端末1の背面が向けられた方向と、設定された目的地OJとの方向とが一致したとする。
この場合に、携帯端末1においては、現在位置と目的地OJとの間に存在している画像上における遮蔽物の全てについて、それらの一部または全部を透過させたり、除去したりする処理を行う。さらに、携帯端末1においては、当該遮蔽物を除去した部分に、サーバー3からの目的地の画像を表示するための画像情報を用いて、現在位置から見た場合の目的地の画像を合成し、目的地が見えるようにした画像を表示部109Dに表示する。
ここで、図6に示すように、地下鉄の出入口Aから出てきた携帯端末1を所持するユーザーが、地下鉄の出入口Aの前の位置P1に位置している場合について考える。図7は、携帯端末1を所持するユーザーが、地下鉄の出入口Aの前の位置P1に位置している場合に、携帯端末1に搭載された目的地ビュー機能の目的地確認モードを利用した場合の画像の表示例を説明するための図である。
図6に示したように、位置P1に居る携帯端末1を所持するユーザーが、目的地ビュー機能の目的地確認モードにし、目的地OJを設定した携帯端末1を符号aが付された矢印方向(方向a)に携帯端末1の背面を向けたとする。図6に示すように、現在位置P1を基準にして見ると方向aと目的地OJの方向とは一致している。
この場合、携帯端末1の表示部109Dに表示されるべき画像については、現在位置P1と目的地OJとの間に存在するビルなどの全ての遮蔽物については、例えば、その一部分に丸い穴が開いたように除去するように処理される。そして、当該丸い穴が開いた部分には、サーバー3からの目的地の画像を表示するための画像情報による現在位置から見た場合の目的地の画像が合成されて表示される。
これにより、図7(A)に示すように、携帯端末1の表示部109Dには、現在位置P1から目的地OJが見えるように処理された画像が表示される。また、携帯端末1の背面を符号bが付された矢印の方向(方向b)に向けると、方向bは目的地OJの方向とは異なっているので、図7(B)に示すように、現在位置P1から見えるべき状態の画像が表示部109Dに表示される。
これにより、方向aに携帯端末1の背面を向けた場合に、表示部109Dに本来見えない目的地OJが見えるように表示されたので、携帯端末1のユーザーは、符号aが付された矢印が示す方向(方向a)に目的地OJがあることを直感的に把握できる。
なお、目的地確認モードの場合には、図7に示した画像の表示の他に、現在位置から目的地までの経路を示した地図表示を行うこともできる。すなわち、「垂直保持」して使用していた携帯端末1を、図2(B)を用いて説明したように携帯端末1の背面を水平面に向けるように「水平保持」した場合には、地図の表示モードとなり、現在位置から目的地までの経路を示した地図を表示部109Dに表示する。
これにより、単に目的地OJの方向を直感的に把握できるだけでなく、現在位置から目的地に向う経路までをも正確に認識できる。従って、例えば、幹線道路、鉄道、大きな建物などが目的地の方向にあるために、大きく迂回しなければならないような場合でも、携帯端末1のユーザーは、不安になることなく、適切な経路を辿って目的地に向うことができる。
ここで、地図の表示は、例えば、図6に示したように、現在位置P1から目的地OJまでを結ぶ経路を示した地図が、表示部109Dに表示されることになる。もちろん、図6に示したような広範囲な地図が表示されるのではなく、現在位置P1と目的地OJとを含む、適切な範囲の地図が表示される。
なお、目的地OJが駐車場や更地などである場合には、3次元画像上において目的地OJを目立つように表示できない。そこで、図7(C)に示すように、目的地OJが駐車場や更地などである場合には、目的地OJの所在地部分に旗(FLAG)などの目印を付した画像を表示する。このようにすれば、表示された画像上において、目的地を明確に示すことができる。なお、目的地OJの名称、住所なども文字による注釈を表示することも可能である。
[携帯端末1で目的地ビュー機能が実行された場合の動作]
次に、上述した構成を有する携帯端末1において目的地ビュー機能が実行された場合の動作(処理)について説明する。図8は、この実施の形態の携帯端末1において目的地ビュー機能が実行された場合の処理を説明するためのフローチャートである。また、図9は図8の処理において屋外確認モードが選択された場合の処理を、また、図10、図11は、目的地確認モードが選択された場合の処理を説明するためのフローチャートである。また、図12は、目的地ビュー機能が実行された場合に用いられる入力画面の例を説明するための図である。
次に、上述した構成を有する携帯端末1において目的地ビュー機能が実行された場合の動作(処理)について説明する。図8は、この実施の形態の携帯端末1において目的地ビュー機能が実行された場合の処理を説明するためのフローチャートである。また、図9は図8の処理において屋外確認モードが選択された場合の処理を、また、図10、図11は、目的地確認モードが選択された場合の処理を説明するためのフローチャートである。また、図12は、目的地ビュー機能が実行された場合に用いられる入力画面の例を説明するための図である。
この実施の形態の携帯端末1においては、所定のメニューから目的地ビュー機能を実行する項目が選択されると、制御部102は、図8のフローチャートに示す処理を実行する。そして、制御部102は、まず、所定のURL(Uniform Resource Locator)を用いてサーバー3が提供する画像情報等の提供サイトにアクセスする(ステップS101)。そして、当該画像情報等の提供サイトから表示画面等の必要な情報の提供を受けて、まず、モード選択画面を表示部109Dに表示する(ステップS102)。
図12(A)は、目的地ビュー機能において選択可能な屋外確認モードと目的地確認モードとのいずれかを選択するためのモード選択画面の一例を説明するための図である。図12(A)に示すように、当該モード選択画面は、屋外確認モードの選択ボタンS1と目的地確認モードの選択ボタンS2が設けられていると共に、下端側には「終了」ボタンと「OK」ボタンとが設けられたものである。なお、選択ボタンS1の下側には、屋外確認モードについての説明文が表示され、選択ボタンS2の下側には、目的地確認モードについての説明文が表示されている。
そして、制御部102は、タッチパネル110を通じて、モード選択画面に表示された選択ボタンS1、S2、「終了」ボタン、「OK」ボタンに対する操作入力を受け付ける(ステップS103)。制御部102は、ステップS103において、「終了」ボタンが操作されたか否かを判別する(ステップS104)。ステップS104の判別処理において、「終了」ボタンが操作されたと判別したときには、目的地ビュー機能が実行される前の状態に戻す所定の終了処理を実行して(ステップS105)、この図8に示す目的地ビュー機能の処理を終了させる。なお、ステップS105の所定の終了処理は、図12(A)に示したモード選択画面を消去し、目的地ビュー機能実行前の表示画面に戻したり、サーバー3との接続を切断したりする一連の処理が含まれる。
ステップS104の判別処理において、「終了」ボタンは操作されていないと判別したとする。この場合、制御部102は、屋外確認モードか目的地確認モードが選択された後に「OK」ボタンが操作されたか否かを判別する(ステップS106)。ステップS106の判別処理において、「OK」ボタンは操作されていないと判別したときには、制御部102は、ステップS103からの処理を繰り返し、モード選択画面に対する操作入力を受け付ける処理を継続して行う。
ステップS106の判別処理において、屋外確認モードか目的地確認モードが選択された後に「OK」ボタンが操作されたと判別したときには、制御部102は、選択されたモードは、屋外確認モードか否かを判別する(ステップS107)。ステップS107の判別処理において、屋外確認モードが選択されたと判別したときには、制御部102は、後述する屋外確認モードルーチンを実行し(ステップS108)、当該ルーチンの終了後においては、ステップS102からの処理を繰り返す。また、ステップS107の判別処理において、目的地確認モードが選択されたと判別したときには、制御部102は、後述する目的地確認モードルーチンを実行し(ステップS109)、当該ルーチンの終了後においては、ステップS102からの処理を繰り返す。
このように、この実施の形態の携帯端末1は、目的地ビュー機能を実行させた場合、屋外確認モードと目的地確認モードとの内、ユーザーの選択に応じたモードの処理を実行する。
[屋外確認モードが選択された場合の処理]
次に、図8のステップS108において実行される屋外確認モードルーチンついて説明する。屋外確認モードルーチンは、図9のフローチャートに示す処理を実行するものである。屋外確認モードルーチンが実行されると、制御部102は、まず、自機の現在位置を取得する(ステップS201)。
次に、図8のステップS108において実行される屋外確認モードルーチンついて説明する。屋外確認モードルーチンは、図9のフローチャートに示す処理を実行するものである。屋外確認モードルーチンが実行されると、制御部102は、まず、自機の現在位置を取得する(ステップS201)。
ステップS201の処理は、GPS部108を通じて、あるいは、無線LAN部107の機能を利用し、通信可能な近隣のアクセスポイントとの通信状況を考慮して現在位置を取得する。このように、無線LAN部107の機能をも利用しているため、携帯端末1が屋内にあっても、自機の正確な現在位置を取得できる。また、屋外においては、いわゆるディファレンシャルGPS(相対測位方式)を用いることにより、携帯端末1の正確な現在位置が取得できるようになっている。
制御部102は、要求形成部111を制御し、サーバー3に対して自機の現在位置を基準とする周囲の建物等の2次元画像を表示するための画像情報の提供を要求する(ステップS202)。ステップS202において制御部102は、要求形成部111を制御し、自機の現在位置から見えるべき建物等の街並みなどの画像を表示するための画像情報のサーバー3宛の提供要求を形成する。この提供要求を制御部102は、無線通信部101及び送受信アンテナ101Aを通じて、ネットワーク2に送出しサーバー3に送信する。
この後、ステップS202において送信した提供要求に応じて、サーバー3から携帯端末1宛に画像情報が送信されてくる。このため携帯端末1は、自機宛てのサーバー3からの画像情報を送受信アンテナ101A及び無線通信部101を通じて受信し、これを記憶装置103の所定の記憶領域に格納する(ステップS203)。
次に、制御部102は、センサ部106を通じて、自機の姿勢(垂直保持の状態か、水平保持の状態か)と、自機の背面が向けられた方向(背面方向)とを検出する(ステップS204)。制御部102は、自機が垂直保持されているか否かを判別する(ステップS205)。垂直保持されていなければ、どの方向の屋外の状態を示す画像を表示すべきか特定できないためである。ステップS205の判別処理において、垂直保持されていないと判別したときには、制御部102は、図12(A)に示したように、例えば、「端末を垂直に立てて、屋外を確認したい方向に背面を向けて下さい。」というガイダンスを表示部109Dに表示し(ステップS206)、ステップS204からの処理を繰り返す。
ステップS205の判別処理において、自機は垂直保持されていると判別したときには、制御部102は、今回検出された背面が向けられた方向は、前回のステップS204の処理で検出された背面が向けられた方向と同じか否かを判別する(ステップS207)。すなわち、前回のステップS204の処理で検出された背面が向けられた方向を示す情報は所定のメモリに保持される構成になっており、携帯端末1の背面を向けた方向が変化したか否かを判断している。
ステップS207の判別処理において、今回検出された自機の背面が向けられた方向と、前回のステップS204の処理で検出された背面が向けられた方向とが同じではないと判別されたとする。この場合には、表示すべき画像は異なってくるので、制御部102は、画像処理部112の屋外表示処理部121を制御し、自機の背面を向けた方向の屋外の状態を示す画像の表示処理を行う(ステップS208)。
この場合、屋外表示処理部121は、センサ部106で検出された自機の背面を向けた方向の、自機の現在位置から見た場合の屋外の状態を示す画像を、サーバー3から提供を受けた画像情報に基づいて形成し、これを表示部109Dに表示する。これにより、携帯端末1の表示部109Dには、図5を用いて説明したように、携帯端末1の背面を向けた方向の屋外の状態を示す画像が表示部109Dに表示される。
この後、制御部102は、タッチパネル110や操作部104を通じてユーザーからの操作入力を受け付けるようにし(ステップS209)、屋外確認モードの終了操作を受け付けたか否かを判別する(ステップS210)。ここで、終了操作は、例えば、タッチパネル110をタップしたりフリックしたりする操作や、操作部104の所定の操作キーを押下操作したりするなどの終了操作として決められた所定の操作である。この他にも、図5に示した画像の表示画面に「終了」ボタンを設けておき、これを操作するように構成することも可能である。
ステップS210の判別処理において、終了操作は行われていないと判別した時には、ステップS204からの処理を繰り返し、屋外確認モードによる屋外の画像の表示処理を継続させる。ステップS210の判別処理において、終了操作が行われたと判別した時には、この図9に示す処理を終了する。この場合、制御部102は、図8に示したステップS108の処理に戻り、図8に示した処理のステップS102からの処理、すなわち、モードの選択処理から繰り返し行うように各部を制御する。このようにして、屋外確認モード時の処理が行われる。
[目的地確認モードが選択された場合の処理]
次に、図8のステップS109において実行される目的地確認モードルーチンの処理について説明する。目的地確認モードルーチンは、図10、図11のフローチャートに示す処理を実行するものである。目的地確認モードルーチンが実行されると、制御部102は、まず、自機の現在位置を取得する(ステップS301)。このステップS301は、図9に示した屋外確認モードルーチンにおけるステップS201と同様の処理である。目的地確認モードは、通常、携帯端末1が屋内にあるときに用いられる場合が多いが、地下街などにおいても用いられる場合があり、GPS部108を通じて現在位置が取得できない場合には、その状態も把握され、地下街や屋内であることも把握される。
次に、図8のステップS109において実行される目的地確認モードルーチンの処理について説明する。目的地確認モードルーチンは、図10、図11のフローチャートに示す処理を実行するものである。目的地確認モードルーチンが実行されると、制御部102は、まず、自機の現在位置を取得する(ステップS301)。このステップS301は、図9に示した屋外確認モードルーチンにおけるステップS201と同様の処理である。目的地確認モードは、通常、携帯端末1が屋内にあるときに用いられる場合が多いが、地下街などにおいても用いられる場合があり、GPS部108を通じて現在位置が取得できない場合には、その状態も把握され、地下街や屋内であることも把握される。
この後、制御部102は、ステップS301において取得した現在位置、地下街や屋内であることを示す情報をサーバー3に送信する(ステップS302)。サーバー3では、携帯端末1からの情報に基づいて、携帯端末1の現在位置を自機が保持する地図情報と照合し、当該現在位置の住所や、屋外か、屋内か、地下街かなどを特定し、これらを示す現在位置情報や必要になる入力画面等を送信してくる。このため、制御部102は、送受信アンテナ101Aおよび無線通信部101を通じて、サーバー3からの現在位置情報等を受信し、これを記憶装置103に格納する(ステップS303)。
ステップS303の処理の後、制御部102は、サーバー3から提供を受けた目的地入力画面を表示部109Dに表示する(ステップS304)。図12(B)は、ステップS304において、表示部109Dに表示される目的地入力画面の一例を説明するための図である。図12(B)に示すように、当該目的地入力画面は、現在位置の表示欄H1と、現在位置の状況の表示欄H2と、目的地の入力欄N1が設けられていると共に、下端側には「終了」ボタンと「OK」ボタンとが設けられたものである。
現在位置の表示欄H1には、ステップS301において取得された現在位置を示す緯度経度が表示される。現在位置の状況の表示欄H2には、サーバー3から提供される屋外、地下街、屋内の別や住所が表示される。目的地の入力欄N1は、ユーザーがこれから向かおうとする目的地の住所、名称、電話番号などの、地図情報と照合することにより目的地の特定が可能な情報が入力される。
制御部102は、タッチパネル110を通じて、目的地の入力欄N1、「終了」ボタン、「OK」ボタンに対する操作入力を受け付ける(ステップS305)。なお、ステップS305において、目的地の入力欄N1に対して、目的地を特定する情報が適切に入力されたか否かを確認するために、目的地の入力欄N1に入力された情報をサーバー3に送信し、目的地の特定が可能か否かを確認するようにしてもよい。この場合に、携帯端末1の現在位置から入力された目的地の方向である目的地方向を、サーバー3において保持する地図情報により形成される地図上において判別し、この判別された目的地方向の提供を携帯端末1が受けて、これを用いるようにすることもできる。
この後、制御部102は、ステップS305において、「終了」ボタンが操作されたか否かを判別する(ステップS306)。ステップS306の判別処理において、「終了」ボタンが操作されたと判別したときには、この図10、図11に示す処理を終了する。この場合、制御部102は、図8に示したステップS109の処理に戻り、図8に示した処理のステップS102からの処理、すなわち、モードの選択処理から繰り返し行うように各部を制御する。
ステップS306の判別処理において、「終了」ボタンは操作されていないと判別したとする。この場合、制御部102は、目的地の入力欄N1に対して目的地を特定する情報が適切に入力された後に「OK」ボタンが操作されたか否かを判別する(ステップS307)。ステップS307の判別処理において、「OK」ボタンは操作されていない、あるいは、「OK」ボタンが操作されても、目的地の入力欄N1に対して目的地を特定する情報が適切に入力されていないと判別したときには、ステップS305からの処理を繰り返す。
ステップS307の判別処理において、制御部102が、目的地の入力欄N1に対して目的地を特定する情報が適切に入力された後に「OK」ボタンが操作されたと判別したとする。この場合、制御部102は、要求形成部111を制御し、サーバー3に対して自機の現在位置と目的地とを含む所定領域の2次元地図情報や表示部109Dに表示すべき街並みなどの画像を表示するための画像情報の提供を要求する(ステップS308)。携帯端末1からのサーバー3宛の要求は、制御部102、無線通信部101及び送受信アンテナ101Aを通じて、ネットワーク2に送出されて、サーバー3に送信される。
この後、ステップS308において送信した提供要求に応じて、サーバー3から携帯端末1宛に地図情報と街並みなどの画像を表示するための画像情報とが送信されてくる。携帯端末1は、自機宛てのサーバー3からの地図情報と画像を表示するための画像情報とを送受信アンテナ101A及び無線通信部101を通じて受信し、これを記憶装置103の所定の記憶領域に格納する(ステップS309)。
ステップS309の処理の後、制御部102は、図11のステップS310の処理に進む。制御部102は、センサ部106を通じて、自機の姿勢(垂直保持の状態か、水平保持の状態か)と自機の背面が向けられた方向(背面方向)とを検出する(ステップS310)。制御部102は、自機が垂直保持されているか否かを判別する(ステップS311)。
ステップS311の判別処理において、携帯端末1が垂直保持されていると判別したときには、制御部102は、画像処理部112の目的地表示処理部122を制御して、街並みなどの画像の表示処理を行う(ステップS312)。ステップS312では、基本的には携帯端末1の背面が向けられた方向に現在位置から見える画像の表示処理を行う。しかし、図7を用いて説明したように、携帯端末1の背面が向けられた方向と目的地の方向とが一致した場合には、目的地方向を直感的に認識可能な態様で画像を表示する。すなわち、図7(A)、(C)に示したように、現在位置と目的地との間に存在するビルなどの遮蔽物全ての、一部あるいは全部を透過するようにしたり、除去するようにしたりする。そして、一部あるいは全部を透過するようにしたり、除去するようにしたりした部分に、サーバー3からの画像情報を用いて現在位置から見た場合の目的地の画像を合成して、本来見えない目的地が見えるようにした画像を表示する。
また、ステップS311の判別処理において、携帯端末1が垂直保持されていないと判別したときには、制御部102は自機の姿勢を水平保持された状態にあると判別する。この場合、制御部102は、案内処理部113を制御して、現在位置から目的地までの移動ルートを示した地図を表示部109Dに表示し、目的地への案内処理を実行する(ステップS313)。この場合の地図の表示態様は、図6に示した場合と同様のものとなるが、その表示範囲は、現在位置と目的地とを含む地図が、表示部109Dの表示画面を最大限活用可能な縮尺で表示部109Dに表示される。
ステップS312の処理の後、あるいは、ステップS313の処理の後においては、制御部102は、タッチパネル110や操作部104を通じてユーザーからの操作入力を受け付ける(ステップS314)。制御部102は、ステップS314で受け付けた操作入力は、目的地入力に戻ることを指示する操作入力か否かを判別する(ステップS315)。ここで、目的地入力に戻ることを指示する操作入力は、例えば、ステップS312において表示するようにした街並みなどの画像の表示画面やステップS313において表示するようにした地図画像の表示画面に設けられた「戻る」ボタンに対する操作入力などである。あるいは、操作部104の所定の操作キーに対する操作入力であってもよい。
ステップS315の判別処理において、目的地入力に戻ることを指示する操作入力が行われたと判別したときには、制御部102は、図10に示したステップS304からの処理を繰り返し、目的地の入力からの処理を行うことができる。また、ステップS315の判別処理において、目的地入力に戻ることを指示する操作入力は行われていないと判別したときには、制御部102は、地上モードへの切り替えを指示する操作が行われたか否かを判別する(ステップS316)。
ここで、地上モードへの切り替えを指示する操作は、簡単には、携帯端末1の背面を天空方向に向けるように動かす操作(携帯端末1自体をあおるようにする操作)である。もちろん、ステップS312において表示するようにした3次元画像の表示画面やステップS313において表示するようにした地図の表示画面に設けられた「地上表示モード」ボタンに対する操作入力であってもよい。また、操作部104の所定の操作キーに対する操作入力であってもよい。
ステップS316の判別処理において、地上モードへの切り替えを指示する操作が行われたと判別したときには、制御部102は、自機の現在位置は地下街か否かを判別する(ステップS317)。ここで、地下街か否かの判別は、ステップS303において受信したサーバー3からの情報に基づいて判別してもよいし、無線LAN部107を通じて近隣のアクセスポイントとの通信の状況に応じて、携帯端末1自身が判別した結果を用いてもよい。すなわち、GPS部108を通じて自機の現在位置が測位できないが、地下街に設置されたアクセスポイントとの通信の状態に基づいて、自機の現在位置が特定できれば、自機の現在位置は地下街にあると判別可能ことを利用してもよい。
ステップS317において、自機の現在位置は地下街であると判別したときには、制御部102は、例えば、設定された目的地に行くのに最適な地上出口を現在位置に設定し(ステップS318)、この後、ステップS310からの処理を行う。これにより、まず、地下街において、当該地下街における目的地の方向や経路を把握した後、地下街を出た後の目的地を設定しなおして、地上モードに切り替える。これにより、地下街にいながら、地上における次の目的地に向うために利用すべき地上出口から、新たに設定した地上における目的地の方向や経路を直感的に把握することができる。
なお、ステップS316において、地上モードの切り替え操作が行われていないと判別した場合と、ステップS317において、現在位置がそもそも地下街ではないと判別した場合には、ステップS318の処理は行なわず、ステップS310からの処理を繰り返す。これにより、不適切に地上モードに切り替えることを防止できる。このようにして、目的地確認モード時の処理が行われる。
[実施の形態の効果]
上述したように、この実施の形態の携帯端末1を用いることにより、ユーザーは携帯端末1の表示部109Dに表示された画像を見ながら、携帯端末1の背面を向ける方向(背面方向)を変えることにより、簡単に目的地の方向を見つけることできる。換言すれば、携帯端末1のユーザーが向うべき目的地の方向を、表示部109Dに表示する画像によって、ユーザーに直感的に認識させることができる。
上述したように、この実施の形態の携帯端末1を用いることにより、ユーザーは携帯端末1の表示部109Dに表示された画像を見ながら、携帯端末1の背面を向ける方向(背面方向)を変えることにより、簡単に目的地の方向を見つけることできる。換言すれば、携帯端末1のユーザーが向うべき目的地の方向を、表示部109Dに表示する画像によって、ユーザーに直感的に認識させることができる。
従って、ユーザーは、現在位置や現在位置における東西南北の方向を正確に認識した上で、地図を確認しながら論理的に目的地の方向を特定するなどといった手間や時間をかけることなく、目的地の方向を認識できる。従って、地図を見る上でも、目的地の実際の方向を正確に把握した上で、それに合わせて地図を見ることができるので、目的地に行くのに迷うこともなくなる。
[ズーム機能]
上述した実施の形態において携帯端末1は、現在位置を基準にして、現在位置から見えるべき街並みなどの画像を表示部109Dに表示する。このため、目的地が現在位置から比較的に遠い場合であっても、その距離に正確に対応するように目的地の画像を表示できる。しかし、目的地が遠すぎてその目的地の建物などがはっきりと画像として表現できない場合もある。例えば、現在位置から1km先の建物の形状などは遮蔽物がなくても、その規模にもよるがはっきりと目視できない場合もある。
上述した実施の形態において携帯端末1は、現在位置を基準にして、現在位置から見えるべき街並みなどの画像を表示部109Dに表示する。このため、目的地が現在位置から比較的に遠い場合であっても、その距離に正確に対応するように目的地の画像を表示できる。しかし、目的地が遠すぎてその目的地の建物などがはっきりと画像として表現できない場合もある。例えば、現在位置から1km先の建物の形状などは遮蔽物がなくても、その規模にもよるがはっきりと目視できない場合もある。
そこで、目的地ビュー機能において、ズーム機能を利用できるように構成することも可能である。この場合には、表示部109Dに表示された「拡大」ボタンの操作に応じて、表示部109Dに表示された画像の全体を徐々に拡大する。これによって、目的地の建物の形状などを、その目的地の近くにいる状態に表示して確認できる。表示部109Dに表示された「縮小」ボタンの操作に応じて、表示部109Dに表示された3次元画像の全体を徐々に縮小することもできる。
また、例えば、図7(A)に示した態様で、目的地を表示している場合には、遮蔽物の一部を除去するようにして形成している目的地OJを表示する穴部の中の画像だけを拡大表示することも可能である。もちろん、当該穴部の中の画像だけを縮小表示することも可能である。
このような、表示画像の縮小拡大の処理は、画像処理部112の目的地表示処理部122の画像の描画処理機能において、描画すべき画像の拡大率や縮小率を制御することにより実現できる。すなわち、画像の描画時の演算処理により、容易に実現可能である。
[カメラ画像の利用]
また、上述した実施の形態では、目的地ビュー機能によりサーバー3から提供される画像情報による街並みなどの画像を用いて目的地の方向をユーザーに認識させるものとして説明したが、カメラ画像を用いる構成とすることもできる。例えば、屋内にいるときには、携帯端末1に設けられたカメラ部を通じて取り込んでいる画像を表示部109Dに表示させ、表示されているカメラ画像に対して、図7に示した態様で穴部を設け、そこに屋外の状態を示す画像を表示させることもできる。もちろん、屋外の状態を示す画像を表示させると共に、その前に存在することになるカメラ画像は透過させるように表示してもよし、カメラ画像の一部を透過させ、その透過させた部分に、屋外の状態を示す画像を表示させる構成としてもよい。
また、上述した実施の形態では、目的地ビュー機能によりサーバー3から提供される画像情報による街並みなどの画像を用いて目的地の方向をユーザーに認識させるものとして説明したが、カメラ画像を用いる構成とすることもできる。例えば、屋内にいるときには、携帯端末1に設けられたカメラ部を通じて取り込んでいる画像を表示部109Dに表示させ、表示されているカメラ画像に対して、図7に示した態様で穴部を設け、そこに屋外の状態を示す画像を表示させることもできる。もちろん、屋外の状態を示す画像を表示させると共に、その前に存在することになるカメラ画像は透過させるように表示してもよし、カメラ画像の一部を透過させ、その透過させた部分に、屋外の状態を示す画像を表示させる構成としてもよい。
また、屋外に居るときには、携帯端末1に設けられたカメラ部を通じて取り込んでいる画像を表示部109Dに表示させ、目的方向と背面方向とが一致した場合に、表示されているカメラ画像に対して、図7に示した態様で穴部を設け、そこに目的地の画像を表示させることもできる。この場合にも、目的地の画像を表示させると共に、その前に存在するカメラ画像は透過させるように表示してもよし、カメラ画像の一部を透過させ、その透過させた部分に、目的地の画像を表示させる構成としてもよい。
なお、カメラ部は、近年の高機能携帯電話端末には必ず搭載されており、あえて搭載する必要が生じるものではない。そして、カメラ画像に対して穴部を設けたり、カメラ画像を透過表示したりする処理は、表示制御部としての機能を有する画像処理部112において行うと共に、これに屋外や目的地の画像を合成する処理も画像処理部112において行うことができる。カメラ画像に対して穴部を設けたり、カメラ画像を透過表示したりする処理を行う周囲画像処理部と、屋外や目的地の画像を形成する画像処理部と、これらの各処理部で作成された画像同士を合成する合成処理部とを設けた構成とすることもできる。
[変形例]
上述した実施の形態では、画像情報や地図情報をサーバー3から取得するものとして説明したが、これに限るものではない。行く場所が分かっているのであれば、その場所を含む所定範囲の3次元空間DBを表現する3Dオブジェクトのデータや地図情報を事前に取得して、記憶装置103に格納しておき、これを利用することもできる。このようにした場合には、目的地ビュー機能の利用時において、サーバー3と通信を行うこともないので、より迅速な街並みなどの画像の表示や地図の表示が可能となる。
上述した実施の形態では、画像情報や地図情報をサーバー3から取得するものとして説明したが、これに限るものではない。行く場所が分かっているのであれば、その場所を含む所定範囲の3次元空間DBを表現する3Dオブジェクトのデータや地図情報を事前に取得して、記憶装置103に格納しておき、これを利用することもできる。このようにした場合には、目的地ビュー機能の利用時において、サーバー3と通信を行うこともないので、より迅速な街並みなどの画像の表示や地図の表示が可能となる。
また、上述の実施の形態では、携帯端末1は、高機能携帯電話端末であるものとして説明したが、これに限るものではない。タブレットPCやノートパソコンなど、比較的に表示画面の大きな表示部(表示手段)を備えた種々の携帯端末を用いて、この発明を実現できる。
また、本来見えない目的地などの画像を表示する方法は、遮蔽物の全部を透過させる方法でもよいし、図7(A)、(C)を用いて説明したように、遮蔽物の一部を透過させる方法でもよい。また、現在位置と目的地との間に存在する遮蔽物の全体を除去して(消去して)、目的地を表示する方法でもよい。当該方法は、図5を用いて説明した屋外確認モード時の表示に対応する。
また、現在位置から目的地を見た場合の方向である目的地方向は、上述もしたように、携帯端末の目的地表示処理部122において、サーバー3からの地図情報により表示される地図画像上において特定できる。また、上述もしたように、現在位置と目的地を特定する情報を、サーバー3に送信し、サーバー3において目的地方向を特定し、この特定した目的地方向を携帯端末1が提供を受けて、これを用いるようにすることもできる。
また、上述した実施の形態では、目的地ビュー機能により街並みなどの画像を用いて目的地の方向をユーザーに認識させるものとして説明したが、これに限るものではない。ユーザーである歩行者に対して道案内を行うモードとして、街並みなどの画像を用いて道案内を行うこともできる。この場合において、移動する方向(携帯端末1の背面方向)と目的地方向とが一致した場合には、現在位置と目的地との間に存在する全ての遮蔽物の一部あるいは全部を透過したり、除去したりして目的地の画像を観視可能に表示することもできる。
また、上述した実施の形態では、サーバー3からの画像情報に基づいて、携帯端末1において画像を描画するものとして説明したが、これに限るものではない。現在位置や目的地を含むエリアの3次元空間を表現する3Dオブジェクトデータの提供を受けて、携帯端末1側で目的とする街並みなどの画像を表示するための画像情報を形成し、これを用いて画像を表示することもできる。
また、上述もしたように、表示部109Dに表示する画像には、必要に応じて、建物などに対して、建物の名称や住所などを付して表示することもできる。また、上述したカメラ部からのカメラ画像を用いる場合には、カメラ画像部分に対して、AR(Augmented Reality)技術を用いて、建物の名称や住所などを付して表示することもできる。
また、図7を用いて示したように、表示部109Dに表示する画像やカメラ画像に対して、屋外や目的地の画像を表示する穴部は、種々の形状とすることができるし、また、奥行きがあるように表現することもできる。
[その他]
上述した実施の形態の説明からも分かるように、請求項1に関し、目的方向確認装置の表示手段の機能は、携帯端末1の表示部109Dが実現し、目的方向確認装置の現在位置取得手段の機能は、携帯端末1の主にGPS部108や無線LAN部107が制御部102と協働して実現している。また、目的方向確認装置の取得手段の機能は、制御部102、要求形成部111、無線通信部101が協働して実現し、目的方向確認装置の検出手段の機能は、センサ部106が実現し、目的方向確認装置の表示制御手段の機能は、画像処理部112の屋外表示処理部121が実現している。
上述した実施の形態の説明からも分かるように、請求項1に関し、目的方向確認装置の表示手段の機能は、携帯端末1の表示部109Dが実現し、目的方向確認装置の現在位置取得手段の機能は、携帯端末1の主にGPS部108や無線LAN部107が制御部102と協働して実現している。また、目的方向確認装置の取得手段の機能は、制御部102、要求形成部111、無線通信部101が協働して実現し、目的方向確認装置の検出手段の機能は、センサ部106が実現し、目的方向確認装置の表示制御手段の機能は、画像処理部112の屋外表示処理部121が実現している。
また、請求項2に関し、目的方向確認装置の表示手段の機能は、携帯端末1の表示部109Dが実現し、目的方向確認装置の現在位置取得手段の機能は、携帯端末1の主にGPS部108や無線LAN部107が制御部102と協働して実現している。また、目的方向確認装置の受付手段の機能は、携帯端末1のタッチパネル110と制御部とが実現し、目的方向確認装置の取得手段の機能は、制御部102、要求形成部111、無線通信部101が協働して実現し、目的方向確認装置の背面方向検出手段の機能は、センサ部106が実現し、目的方向確認装置の目的地方向取得手段の機能は、携帯端末1の目的地表示処理部122あるいは無線通信部101及び制御部102が実現している。目的方向確認装置の判別手段の機能は、主に目的地表示処理部122が実現し、目的方向確認装置の表示制御手段の機能は、3D画像処理部112の目的地表示処理部122が実現している。
また、請求項3における目的方向確認装置の地図情報取得手段の機能は、携帯端末1の制御部102、要求形成部111、無線通信部101が協働して実現し、目的方向確認装置の地図表示手段の機能は、携帯端末1の案内処理部113が実現している。
また、請求項4における、目的方向確認装置の地上表示モード切り替え判別手段の機能は、携帯端末1のセンサ部106及び制御部102が実現している。
また、図8〜図11のフローチャートに示した方法が、この発明の目的方向確認方法の一実施の形態が適用されたものであり、図8〜図11のフローチャートに示した処理を実行するプログラムが、この発明の目的方向確認プログラムの一実施の形態が適用されたものである。
また、上述した実施の形態において、「携帯端末1の表示部(表示画面)を地面(床面)に対して略直交するように保持」、あるいは、「携帯端末1の表示部(表示画面)を地面(床面)に対して略並行となるように保持」との記載において、「地面(床面)」との文言は、重力方向に直交する面(水平面)と等価の意味で用いている。従って、「携帯端末1の表示部(表示画面)を地面(床面)に対して略直交するように保持」との記載は、図2(A)を用いて説明したように、通常の使用状態において、携帯端末1を地面に対して立てて使用することを意味する。また、「携帯端末1の表示部(表示画面)を地面(床面)に対して略並行となるように保持」との記載は、図2(B)を用いて説明したように、通常の使用状態において、携帯端末1を地面に対して寝かせて使用することを意味している。
1…携帯端末、101…無線通信部、101A…送受信アンテナ、102…制御部、103…記憶装置、104…操作部、105…時間制御部、106…センサ部、107…無線LAN部、107A…無線LANアンテナ、108…GPS部、108A…GPSアンテナ、109D…表示部、109P…タッチパッド、110…タッチパネル、111…要求形成部、112…画像処理部、121…屋外表示処理部、122…目的地表示処理部、113…案内処理部、2…ネットワーク、3…地図情報等提供サーバー装置、301…通信I/F、302…制御部、303…記憶装置、304…地図DB、305…歩行者ネットワークDB、306…3D画像DB、307…要求抽出部、308…情報取得部、309…ルート探索部
Claims (8)
- ユーザーによって携帯されて利用される目的方向確認装置であって、
表示手段と、
屋内における自機の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
取得した前記現在位置が屋外である場合に見えるべき画像を表示するための画像情報を取得する取得手段と、
前記表示手段が地面に対して略直交するように保持された場合に、前記表示手段の背面が向けられた方向である背面方向を検出する検出手段と、
前記検出手段で検出された前記背面方向の画像を表示するための前記画像情報に基づいて、前記現在位置が屋外である場合に当該背面方向に見えるべき画像を前記表示手段に表示する表示制御手段と
を備えることを特徴とする目的方向確認装置。 - ユーザーによって携帯されて利用される目的方向確認装置であって、
表示手段と、
自機の現在位置を取得する現在位置取得手段と、
目的地の設定入力を受け付ける受付手段と、
取得した前記現在位置から見える画像を表示するための第1の画像情報と、前記画像位置から前記受け付けた前記目的地が見えるとした場合の当該目的地の画像を表示するための第2の画像情報とを取得する取得手段と、
前記表示手段が地面に対して略直交するように保持された場合に、前記表示手段の背面が向けられた方向である背面方向を検出する背面方向検出手段と、
前記現在位置から見た場合の前記受付手段を通じて受け付けた前記目的地の方向である目的地方向を取得する目的地方向取得手段と、
前記目的地方向取得手段で取得され前記目的地方向と、前記背面方向検出手段で検出された前記背面方向とが一致するか否かを判別する判別手段と、
前記判別手段において、前記目的地方向と前記背面方向とが一致すると判別された場合に、当該背面方向の画像を表示するための前記第1の画像情報に基づいた画像と、現在位置から前記目的地までの間に存在する全ての遮蔽物の一部あるいは全部を、透過してあるいは除去して、当該背面方向にある前記目的地の画像を表示するための前記第2の画像情報に基づいた画像とを表示手段に表示する表示制御手段と
を備えることを特徴とする目的方向確認装置。 - 請求項2に記載の目的方向確認装置であって、
前記現在位置と前記目的地とを含む所定範囲の地図画像を表示するための地図情報を取得する地図情報取得手段と、
地図表示モードに切り替えられたか否かを判別する地図表示モード切り替え判別手段と、
前記地図表示モード切り替え判別手段により、地図表示モードに切り替えられたと判別されたときに、前記地図情報取得手段で取得され前記地図情報に基づいて、前記現在位置から前記目的地までの経路を示す地図画像を前記表示手段に表示する地図表示制御手段と
を備えることを特徴とする目的方向確認装置。 - 請求項2または請求項3のいずれかに記載の目的方向確認装置であって、
前記取得手段を通じて取得した前記現在位置が地下街である場合に、地上表示モードに切り替えられたか否かを判別する地上表示モード切り替え判別手段と、
前記地上表示モード切り替え判別手段により、地上表示モードに切り替えられたと判別したときに、前記目的地に応じて決まる使用する地上出口の所在位置を現在位置と看做して、前記表示制御手段は当該現在位置から見える画像を、前記地図表示制御手段は当該現在位置から前記目的地までの経路を含む地図画像を表示することを特徴とする目的方向確認装置。 - 表示手段を備え、ユーザーによって携帯されて利用される目的方向確認装置で用いられる目的方向確認方法あって、
現在位置取得手段を通じて屋内における自機の現在位置を取得する現在位置取得工程と、
取得した前記現在位置が屋外である場合に見えるべき画像を表示するための画像情報を、取得手段を通じて取得する取得工程と、
前記表示手段が地面に対して略直交するように保持された場合に、前記表示手段の背面が向けられた方向である背面方向を、検出手段を通じて検出する検出工程と、
前記検出工程において検出した前記背面方向の画像を表示するための前記画像情報に基づいて、表示制御手段が、前記現在位置が屋外である場合に当該背面方向に見えるべき画像を前記表示手段に表示する表示制御工程と
を有することを特徴とする目的方向確認方法。 - 表示手段を備え、ユーザーによって携帯されて利用される目的方向確認装置で用いられる目的方向確認方法あって、
現在位置取得手段を通じて自機の現在位置を取得する現在位置取得工程と、
受付手段を通じて目的地の設定入力を受け付ける受付工程と、
取得した前記現在位置から見える画像を表示するための第1の画像情報と、前記画像位置から前記受け付けた前記目的地が見えるとした場合の当該目的地の画像を表示するための第2の画像情報と、取得手段を通じて取得する取得工程と、
前記表示手段が地面に対して略直交するように保持された場合に、前記表示手段の背面が向けられた方向である背面方向を、背面方向検出手段を通じて検出する背面方向検出工程と、
前記現在位置から見た場合の前記受付工程を通じて受け付けた前記目的地の方向である目的地方向を、目的地方向取得手段を通じて取得する目的地方向取得工程と、
前記目的地方向取得工程を通じて取得した前記目的地方向と、前記背面方向検出工程を通じて検出した前記背面方向とが一致するか否かを、判別手段が判別する判別工程と、
前記判別工程において、前記目的地方向と前記背面方向とが一致すると判別した場合に、当該背面方向の画像を表示するための前記第1の画像情報に基づいた画像と、現在位置から前記目的地までの間に存在する全ての遮蔽物の一部あるいは全部を、透過してあるいは除去して、当該背面方向にある前記目的地の画像を表示するための前記第2の画像情報に基づいた画像とを、表示制御手段が、表示手段に表示する表示制御工程と
を有することを特徴とする目的方向確認方法。 - 表示手段を備え、ユーザーによって携帯されて利用される目的方向確認装置に搭載されたコンピュータが実行する目的方向確認プログラムあって、
現在位置取得手段を通じて屋内における自機の現在位置を取得する現在位置取得ステップと、
取得した前記現在位置が屋外である場合に見えるべき画像を表示するための画像情報を、取得手段を通じて取得する取得ステップと、
前記表示手段が地面に対して略直交するように保持された場合に、前記表示手段の背面が向けられた方向である背面方向を、検出手段を通じて検出する検出ステップと、
前記検出ステップにおいて検出した前記背面方向の画像を表示するための前記画像情報に基づいて、表示制御手段が、前記現在位置が屋外である場合に当該背面方向に見えるべき画像を前記表示手段に表示する表示制御ステップと
を実行することを特徴とする目的方向確認プログラム。 - 表示手段を備え、ユーザーによって携帯されて利用される目的方向確認装置に搭載されたコンピュータが実行する目的方向確認プログラムあって、
現在位置取得手段を通じて自機の現在位置を取得する現在位置取得ステップと、
受付手段を通じて目的地の設定入力を受け付ける受付ステップと、
取得した前記現在位置から見える画像を表示するための第1の画像情報と、前記画像位置から前記受け付けた前記目的地が見えるとした場合の当該目的地の画像を表示するための第2の画像情報と、取得手段を通じて取得する取得ステップと、
前記表示手段が地面に対して略直交するように保持された場合に、前記表示手段の背面が向けられた方向である背面方向を、背面方向検出手段を通じて検出する背面方向検出ステップと、
前記現在位置から見た場合の前記受付ステップを通じて受け付けた前記目的地の方向である目的地方向を、目的地方向取得手段を通じて取得する目的地方向取得ステップと、
前記目的地方向取得ステップを通じて取得した前記目的地方向と、前記背面方向検出ステップを通じて検出した前記背面方向とが一致するか否かを、判別手段が判別する判別ステップと、
前記判別ステップにおいて、前記目的地方向と前記背面方向とが一致すると判別した場合に、当該背面方向の画像を表示するための前記第1の画像情報に基づいた画像と、現在位置から前記目的地までの間に存在する全ての遮蔽物の一部あるいは全部を、透過してあるいは除去して、当該背面方向にある前記目的地の画像を表示するための前記第2の画像情報に基づいた画像とを、表示制御手段が、表示手段に表示する表示制御ステップと
を実行することを特徴とする目的方向確認プログラム。
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Cited By (3)
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JP2020003377A (ja) * | 2018-06-29 | 2020-01-09 | 株式会社ソーシャル・キャピタル・デザイン | 案内システム |
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2013
- 2013-12-11 JP JP2013255775A patent/JP2015114190A/ja active Pending
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