JP2015106452A - 発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光装置の端子に接続する導電部材の配置や引き回しの制約を少なくする。
【解決手段】第1発光側端子150は、発光素子102に電力を供給するために設けられている。発光素子102は、基板110に、第1電極120、有機層130、及び第2電極140を積層した構成を有している。第1発光側端子150及には、導電部材が接続する。第1発光側端子150の第1層152及び第2層154は、いずれも少なくとも一つの発光素子102の端部に沿って延在している。このため、第1発光側端子150は長くなり、発光装置100に電力を供給する導電部材の配置の制約が少なくなる。
【選択図】図2
【解決手段】第1発光側端子150は、発光素子102に電力を供給するために設けられている。発光素子102は、基板110に、第1電極120、有機層130、及び第2電極140を積層した構成を有している。第1発光側端子150及には、導電部材が接続する。第1発光側端子150の第1層152及び第2層154は、いずれも少なくとも一つの発光素子102の端部に沿って延在している。このため、第1発光側端子150は長くなり、発光装置100に電力を供給する導電部材の配置の制約が少なくなる。
【選択図】図2
Description
本発明は、発光装置に関する。
近年は、有機EL(Organic Electroluminescence)素子やLED(Light Emitting Diode)などを有する発光素子の開発が進んでいる。発光素子を発光させる場合、発光素子に電力を供給する必要がある。一方、複数の発光素子を並列に設けた場合、例えばある発光素子において陽極と陰極が短絡した場合など、特定の発光素子に電流が集中する場合がある。この場合、発光素子が劣化する恐れがある。
これに対して特許文献1には、複数の発光素子を並列に接続する配線と、各発光素子を、ヒューズ型配線で接続することが記載されている。これにより、発光素子に過電流が流れることを抑制できる、と記載されている。
発光装置の端子には、導電部材を用いて電力が供給される。一方、端子の幅が狭い場合、導電部材の配置や引き回しに制約が生じる。この場合、発光装置に接続する回路基板の設計にも制約が生じてしまう。
本発明が解決しようとする課題としては、発光装置の端子に接続する導電部材の配置や引き回しの制約を少なくすることが一例として挙げられる。
請求項1に記載の発明は、基板と、
前記基板に形成され、第1導電膜、有機層、及び第2導電膜を有する複数の有機EL素子と、
前記複数の有機EL素子の前記第1導電膜に接続している第1端子と、
前記複数の有機EL素子の前記第2導電膜に接続している第2端子と、
を備え、
前記複数の有機EL素子は、第1の方向に並んでおり、
前記第1端子は、
前記第1の方向に延在し、前記第1導電膜と一体である第1層を有している発光装置である。
前記基板に形成され、第1導電膜、有機層、及び第2導電膜を有する複数の有機EL素子と、
前記複数の有機EL素子の前記第1導電膜に接続している第1端子と、
前記複数の有機EL素子の前記第2導電膜に接続している第2端子と、
を備え、
前記複数の有機EL素子は、第1の方向に並んでおり、
前記第1端子は、
前記第1の方向に延在し、前記第1導電膜と一体である第1層を有している発光装置である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(実施形態)
図1、図2、図3、及び図4は、発光装置100の平面図である。図3は、図4から封止部材180を取り除いた図であり、図2は、図3から第2電極140を取り除いた図であり、図1は、図2から有機層130及び絶縁層170を取り除いた図である。
図1、図2、図3、及び図4は、発光装置100の平面図である。図3は、図4から封止部材180を取り除いた図であり、図2は、図3から第2電極140を取り除いた図であり、図1は、図2から有機層130及び絶縁層170を取り除いた図である。
発光装置100は、例えば矩形などの多角形であり、複数の発光素子102(図2に図示)、第1発光側端子150、及び第2発光側端子160を有している。発光素子102は、例えば有機EL素子であるが、LED素子であってもよい。そして、複数の発光素子102によって発光部104が形成されている。以下、発光素子102が有機EL素子として説明を行う。
第1発光側端子150及び第2発光側端子160は、発光素子102に電力を供給するために設けられている。このため、第1発光側端子150及び第2発光側端子160には、発光装置100に電力を供給するための接続部材(例えば金属配線)が接続される。第1発光側端子150は、第1の方向(図中左右方向)に延在しており、第2発光側端子160は第1の方向に交わる第2の方向(例えば図中上下方向)に延在している。
発光素子102は、基板110に、第1電極120(第1導電膜)、有機層130、及び第2電極140(第2導電膜)を積層した構成を有している。本図に示す例では、基板110の上に、第1電極120、有機層130、及び第2電極140がこの順に積層されている。ただし、第1電極120と第2電極140は逆になっていてもよい。
基板110は、たとえばガラス基板や樹脂基板などの透明基板である。基板110は、可撓性を有していてもよい。この場合、基板110の厚さは、例えば10μm以上1000μm以下である。この場合においても、基板110は無機材料及び有機材料のいずれで形成されていてもよい。基板110は、例えば矩形などの多角形である。
有機層130は、発光層を有している。有機層130は、例えば、正孔注入層、発光層、及び電子注入層をこの順に積層させた構成を有している。正孔注入層と発光層との間には正孔輸送層が形成されていてもよい。また、発光層と電子注入層との間には電子輸送層が形成されていてもよい。有機層130の少なくとも一つの層は、塗布法によって形成されている。なお、有機層130の残りの層は、蒸着法によって形成されている。なお、有機層130は塗布材料を用いて、インクジェット法、印刷法、スプレー法で形成しても構わない。
第1電極120は発光素子102の陽極として機能し、第2電極140は発光素子102の陰極として機能する。第1電極120及び第2電極140の一方(本図に示す例では第1電極120)は、光透過性を有する透明電極である。発光素子102が発光した光は、第1電極120及び第2電極140のうち透明電極となっている電極(本図に示す例では第1電極120)を介して外部に出射する。透明電極の材料は、例えば、ITO(Indium Tin Oxide)やIZO(Indium Zinc Oxide)等の無機材料、またはポリチオフェン誘導体などの導電性高分子を含んでいる。
また、第1電極120及び第2電極140の他方(本図に示す例では第2電極140)は、Au、Ag、Pt、Sn、Zn、及びInからなる第1群の中から選択される金属、又はこの第1群から選択される金属の合金からなる金属層を含んでいる。
より具体的には、第1電極120は、図1に示すように、第1発光側端子150に接続している。そして第1電極120は、基板110のうち、発光部104となる領域から第1発光側端子150まで連続して形成されている。本図に示す例では、基板110は矩形であり、第1発光側端子150は基板110のうち互いに対向する2辺に沿って設けられている。第1電極120は、この2辺の間に形成されている。
第1電極120には複数の開口122が設けられている。開口122は複数の発光素子102の間を延在しており、第1電極120を、複数の発光素子102のそれぞれに分割している。そして、いずれの発光素子102が有する第1電極120も、第1発光側端子150に接続している。このため、開口122が形成されていても、複数の発光素子102の第1電極120は互いにつながっており、共通の電極として機能する。なお、第1電極120のうち第1発光側端子150の近くに位置している部分には、開口122がなくてもよい。
図1におけるすべての開口122は、一方の第1発光側端子150にまで到達せず、他方の第1発光側端子150にまで延びて到達している。ただし、少なくとも一部の開口122は、一方の第1発光側端子150まで延びて到達していても構わない。例えば、後述する高抵抗領域106における抵抗値を調整するために、すべての開口122が、2つの第1発光側端子150に到達していなくても構わない。
また、図3に示すように、複数の発光素子102の第2電極140は互いに繋がっている。言い換えると、第2電極140は、複数の発光素子102に共通の電極として形成されている。詳細には、第2電極140は、有機層130及び絶縁層170の上に形成されており、また、第2発光側端子160に接続している。本図に示す例では、第2発光側端子160は、基板110のうち互いに対向する2辺に沿って形成されている。そして第2電極140は、これら2つの第2発光側端子160の間の領域を覆うように形成されている。
図1〜図4に示す例において、第1発光側端子150及び第2発光側端子160は発光部104の外側に配置されている。詳細には、2つの第1発光側端子150が第2の方向に互いに離れて配置されており、かつ、2つの第2発光側端子160が第1の方向に互いに離れて配置されている。そして、発光部104は、2つの第1発光側端子150の間、かつ2つの第2発光側端子160の間に位置している。このようにすると、第1電極120には2つの第1発光側端子150から電圧が供給され、かつ第2電極140には2つの第2発光側端子160から電圧が供給されるため、発光部104の内部で電圧に分布が生じることを抑制できる。これにより、発光部104に輝度の分布が生じることを抑制できる。
より具体的には、上記したように、発光装置100は矩形である。そして、発光装置100の互いに対向する2辺のそれぞれに沿って第1発光側端子150が形成されており、発光装置100の残りの2辺のそれぞれに沿って第2発光側端子160が形成されている。そして、複数の発光素子102は、第1発光側端子150が延在している方向(第1の方向)に並んでいる。本図に示す例において、発光素子102は長方形であり、短辺が第1発光側端子150と平行な方向を向いている。第1発光側端子150の長さは、発光素子102の短辺よりも大きくなっている。
第1発光側端子150は、第1電極120と同一の層(第1層152)の上に第2層154を積層した構成を有している。そして第1層152は第1電極120と一体になっている。このため、第1発光側端子150と第1電極120の間の距離を短くして、これらの間の抵抗値を小さくすることができる。また、発光装置100の縁に存在する非発光領域を狭くすることができる。
なお、本実施形態において、発光装置100の縁は、発光装置100(又は基板110)の端面からある程度内側までの領域を指している。別の言い方をすれば、発光装置100の縁は、発光装置100の端部のことである。発光装置100の端部は、例えば、発光装置100の発光部104(又は後述する絶縁層170)と基板110の端面の間の領域である。
第2層154は、第1電極120よりも抵抗値が低い材料(例えばAlなどの金属、またはMo/Al/Moなどの金属の積層膜)によって形成されている。そして、第1発光側端子150に電圧を供給する接続部材は、第2層154に接続している。なお、第2層154は、第1電極120よりも透光性が低い。
また、第2発光側端子160は、第1層162の上に第2層164を積層した構成を有している。第1層162は第1電極120と同様の材料により形成されている。ただし、第1層162は第1電極120から分離している。第2層164は、第2層154と同様の材料により形成されている。
第1発光側端子150及び第2発光側端子160には、導電部材が接続する。第1発光側端子150の第1層152及び第2層154は、いずれも少なくとも一つの発光素子102の端部に沿って延在している。このため、第1発光側端子150は長くなり、発光装置100に電力を供給する導電部材の配置の制約が少なくなる。従って、導電部材を第1発光側端子150に取り付けやすくなる。同様に、第2発光側端子160の第1層162及び第2層164は、いずれも少なくとも一つの発光素子102の端部に沿って延在している。このため、第2発光側端子160は長くなり、発光装置100に電力を供給する導電部材の配置の制約が少なくなる。従って、導電部材を第2発光側端子160に取り付けやすくなる。
また、第1発光側端子150に第2層154を設け、かつ第2発光側端子160に第2層164を設けたため、第1発光側端子150及び第2発光側端子160の抵抗値を小さくすることができる。
なお、第1発光側端子150の幅(図1における左右方向の幅)及び第2発光側端子160の幅(図1における上下方向の幅)は、いずれも発光部104の幅の50%以上であるのが好ましい。
また、上記した導電部材のうち第1発光側端子150(又は第2発光側端子160)に接続している部分は、発光部104の中心と重なっているのが好ましい。このようにすると、発光装置100の電極に電圧分布が生じることをさらに抑制できるため、発光装置100の内部で輝度に分布が生じることをさらに抑制できる。
第1電極120には、補助電極124(第3導電膜の一例)が接している。本図に示す例では、補助電極124は、第1電極120のうち基板110とは逆側の面に設けられている。補助電極124は、複数の発光素子102のそれぞれに設けられており、開口122の近くに位置している。補助電極124は、第1電極120よりも抵抗値の低い材料(例えばAlなどの金属)によって形成されている。補助電極124が形成されることにより、第1電極120の面内で電圧降下が生じることを抑制できる。これにより、発光装置100の輝度に分布が生じることを抑制できる。
なお、本図に示す例において、補助電極124は2つの第1発光側端子150の間を延在しているが、2つの第1発光側端子150の第2層154のいずれにも直接接続していない。ただし、補助電極124は、いずれかの第2層154に直接接続していてもよい。
図2に示すように、第1電極120のうち第2層154で覆われていない領域の上には、絶縁層170が形成されている。絶縁層170は、例えばポリイミドなどの感光性の樹脂によって形成されている。絶縁層170には、複数の開口172が設けられている。開口172は、開口122及び補助電極124と平行に延在している。ただし、開口172は補助電極124及び第1電極120の開口122に重なっていない。このため、補助電極124は絶縁層170に覆われており、また、開口122のうち発光部104の内部に位置する部分も、絶縁層170によって覆われている。また、少なくとも開口172の内部には、上記した有機層130が形成されている。そして、第1電極120及び第2電極140の間に電圧又は電流が印加されることにより、開口172内に位置する有機層130は発光する。言い換えると、開口172のそれぞれの中に発光素子102が形成されている。
図2に示すように、第1電極120は、有機層130が成膜されている成膜部分と、有機層130が成膜されていない未成膜部分がある。この未成膜部分は、後述する高抵抗領域106の一部を構成している。この未成膜部分の一部は、絶縁層170で覆われていない露出領域126となっている。そして、上記した開口122は、成膜部分と未成膜部分の一方又は双方に形成されている。図1〜図4に示す例では、開口122は、成膜部分と未成膜部分の双方に形成されている。また、第1発光側端子150の第1層152は、この未成膜部分に設けられている。
また、図4に示すように、複数の発光素子102は封止部材180によって封止されている。封止部材180は、基板110と同様の多角形の金属箔又は金属板(例えばAl箔又はAl板)の縁部182の全周を押し下げた形状を有している。そして縁部182は接着材又は粘着材等で基板110に固定されている。
図5は、図1の点線αで囲んだ領域の拡大図である。図6は、発光装置100の等価回路図である。上記したように、補助電極124は、第1発光側端子150の第2層154に直接繋がっていない。このため、第1電極120のうち補助電極124が形成されていない領域は高抵抗領域106となり、第1電極120の残りの領域は低抵抗領域108となる。高抵抗領域106の単位長さあたりの抵抗値は、低抵抗領域108の単位長さ上がりの抵抗値よりも大きい。好ましくは、高抵抗領域106の抵抗値は、低抵抗領域108の抵抗値よりも大きい。
なお、高抵抗領域106は、第1発光側端子150と発光部104との間に抵抗が生じればよく、高い抵抗値を有していても、小さい抵抗値を有していても構わない。ただし、第1発光側端子150からの電圧、又は電流が供給される際、発光部104に供給される電圧又は電流が一つの発光素子102に集中することを抑止する、いわゆる電流制限抵抗の領域となる点で、高い抵抗値を有していることが好ましい。
そして図6に示すように、高抵抗領域106は、陽極端子である第1発光側端子150と発光素子102の間に位置する抵抗素子(保護用の抵抗素子)として機能する。この抵抗素子が設けられることにより、いずれかの発光素子102において第1電極120と第2電極140が短絡しても、この発光素子102に電流が集中して発光装置100が劣化することを抑制できる。また、高抵抗領域106を設けることにより、保護用の抵抗素子を設けて第1電極120に接続する必要がない。従って、発光装置100の製造コストを低くすることができる。なお、高抵抗領域106の長さ、すなわち第1電極120のうち補助電極124を有していない部分の長さは、発光素子102の長さ(図2における上下方向の長さ)の1%以上50%以下である。発光素子102の長さは、発光部104の面積を大きくできる点で3%以上30%以下であることが好ましく、さらに好ましくは5%以下10%以下である。
また、高抵抗領域106の面積は低抵抗領域108の面積よりも小さい。このため、高抵抗領域106が発光素子102と重なることを抑制できる。なお、高抵抗領域106が発光素子102と重なると、発光素子102の輝度に分布が生じる可能性が出てくる。
図7は、図1のA−A断面図である。上記したように、第1発光側端子150は、第1電極120の端部(第1層152)の上に第2層154を積層した構成を有している。また、有機層130は封止部材180によって封止されている。封止部材180の内側には、乾燥剤が配置されていてもよい。封止部材180の縁部182は、絶縁性の接着層184を介して、基板110の上に形成された層(A−A断面では第2層154)に固定されている。ただし、第2層154のうち基板110の縁に近い部分は、縁部182から露出している。そして、第2層154のうち縁部182から露出している部分には、上記した導電部材が接続される。
図8は、図1のB−B断面である。上記したように、第2発光側端子160は、第1層162の上に第2層164(遮光層)を積層した構成を有している。封止部材180の縁部182は、絶縁性の接着層184を介して、第2発光側端子160の一部に固定されている。そして、第2発光側端子160のうち縁部182から露出している部分には、上記した導電部材が接続される。
図9は、発光装置100の変形例の第1例を示す平面図であり、図1に対応している。図10は、図9に示した発光装置100の等価回路図であり、図6に対応している。本図に示す例において、開口122には、相対的に長い開口122aと、開口122aに対して短い開口122bがある。言い換えると、開口122の少なくとも2つは、互いに長さが異なる。そして、開口122aの隣に位置する高抵抗領域106(図5参照)における第1電極120の面積は、開口122bの隣に位置する高抵抗領域106における第1電極120の面積よりも小さいため、抵抗値が高くなる。言い換えると、複数の発光素子102のうち少なくとも一つの高抵抗領域106は、他の発光素子102の高抵抗領域106に対して異なる抵抗値を有している。このため、開口122aを適切な位置に設けることにより、発光部104の輝度に分布が生じることを抑制できる。
例えば本図に示す例では、基板110は矩形であり、第1発光側端子150は基板110のうち互いに対向する2辺に設けられており、第2発光側端子160は残りの2辺に設けられている。このような場合、最も第2発光側端子160の近くに位置する発光素子102は、他の発光素子102と比べて輝度が高くなる。そこで、基板110の端部側に位置する開口122を開口122aとして、基板110の中央側に位置する開口122よりも短くする。一例として、最も第2発光側端子160の近くに位置する開口122を開口122aにすると、発光部104の輝度に分布が生じることを抑制できる。
図11は、発光装置100の変形例の第2例を示す平面図であり、図9に対応している。本図に示す発光装置100は、開口122の長さが同じである代わりに、少なくとも一つの補助電極124の長さが他の補助電極124の長さと異なっている点を除いて、図9に示した発光装置100と同様の構成である。具体的には、高抵抗領域106の抵抗を大きくしたい発光素子102において、補助電極124を他の補助電極124より短くする。言い換えると、少なくとも2つの補助電極124の長さは互いに異なっている。このようにしても、発光部104の輝度に分布が生じることを抑制できる。例えば図11に示す例では、基板110の端部側に位置する補助電極124aは、基板110の中央側に位置する補助電極124bよりも長くなっている。
図12は、発光装置100の変形例の第3例の要部を示す平面図である。本図は、発光装置100のうち第1発光側端子150の近くを拡大した図である。本図において、有機層130、第2電極140、及び封止部材180は省略されている。
図12の上から下に向かって、発光装置100は、第1発光側端子150、抵抗領域105、及び発光部104が示されている。ここで抵抗領域105は、第1発光側端子150と発光部104との間に抵抗が生じていればよく、高い抵抗値を有していても、小さい抵抗値を有していても構わない。ただし、抵抗領域105は、第1発光側端子150からの電圧又は電流が発光部104に供給される際、電圧又は電流が一つの発光素子102(例えば有機EL素子)に集中することを抑止する、いわゆる電流制限抵抗の領域となる点で、一定値以上(高い)抵抗値を有していることが好ましい。
第1発光側端子150は比較的広い領域を有する。第1発光側端子150は、第1電極120を構成する第1導電膜の上に、第1導電膜より抵抗値が小さい金属で構成される第4導電膜156が堆積した積層構造となっている。ここで、第4導電膜156は、Al等の金属材料で構成された膜、又は酸化しにくいMo等で前述した金属材料を挟んだ積層膜で構成してもよい。
抵抗領域105は、第1導電膜(例えば第1電極120と同一の材料)で形成される。この第1導電膜は複数の開口122を有する。また、抵抗領域105の抵抗値を調整するため、少なくとも一部に上記した第4導電膜156が積層されていても構わない。図示の例では、第1発光側端子150にある第4導電膜156が抵抗領域側に突出することにより突出部158が形成されている。そして、突出部158は、発光部104(各発光素子102)に向かって延びている。突出部158の長さは、抵抗領域105の長さと略同じ又は小さくても構わなく、抵抗領域105の長さに対して0%〜100%の間で適宜設定することができる。図示の場合には、突出部158の長さは抵抗領域105の長さの30〜50%程度である。
発光部104の発光素子102のそれぞれにおいて、その外周部(端部)には第5導電膜190が第1発光側端子150又は基板110の1辺に沿って形成された後、屈曲して第1導電膜の開口122に沿って向かって延びている。この開口122に沿っている部分は、補助電極124になっている。第5導電膜190は、開口122の上には形成されていない。すなわち第5導電膜190は、発光素子102のそれぞれに対して設けられている。この第1発光側端子150又は基板110の1辺に沿って形成された第5導電膜190を絶縁層170が覆っており、絶縁層170も発光部104の周囲を囲むように環状に形成されている。また、第1導電膜(第1電極120)の開口122に沿って延びている第5導電膜190(例えば補助電極124)及び第1導電膜の開口122を絶縁層170が覆っている。言い換えると、絶縁層170は環状の部分と、その環状の部分の内側に位置していて開口に沿う部分(直線状の部分)を備えている。
なお、第1導電膜(第1電極120)のうち絶縁層170の環状の部分で覆われる領域(第5導電膜190が形成されている領域を含む)も抵抗を有しているため、抵抗領域105として用いても構わない。これにより、抵抗領域の抵抗値の調整幅を拡大でき、また抵抗領域105の一部を発光部104の一部と重複させることで、非発光部の面積を小さくすることができる。
以上、図面を参照して実施形態及び実施例について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 発光装置
102 発光素子
104 発光部
110 基板
120 第1電極
122 開口
124 補助電極
130 有機層
140 第2電極
150 第1発光側端子
152 第1層
154 第2層
160 第2発光側端子
162 第1層
164 第2層
102 発光素子
104 発光部
110 基板
120 第1電極
122 開口
124 補助電極
130 有機層
140 第2電極
150 第1発光側端子
152 第1層
154 第2層
160 第2発光側端子
162 第1層
164 第2層
Claims (5)
- 基板と、
前記基板に形成され、第1導電膜、有機層、及び第2導電膜を有する複数の有機EL素子と、
前記複数の有機EL素子の前記第1導電膜に接続している第1端子と、
前記複数の有機EL素子の前記第2導電膜に接続している第2端子と、
を備え、
前記複数の有機EL素子は、第1の方向に並んでおり、
前記第1端子は、
前記第1の方向に延在し、前記第1導電膜と一体である第1層を有している発光装置。 - 請求項1に記載の発光装置において、
前記複数の有機EL素子によって一つの発光部が形成されており、
前記第1端子は、前記発光部の外側に配置される発光装置。 - 請求項2に記載の発光装置において、
前記第1の方向において、前記第1層の幅は前記発光部の幅の50%以上である発光装置。 - 請求項3に記載の発光装置において、
前記第1端子は、前記第1層の上に位置していて前記第1層よりも低い抵抗値を有する第2層を有している発光装置。 - 請求項4に記載の発光装置において、
前記第1の方向における、前記発光部の両側に2つの前記第2端子が配置され、
前記第1の方向に交わる第2の方向における、前記発光部の両側に2つの前記第1端子が配置される発光装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013246773A JP2015106452A (ja) | 2013-11-28 | 2013-11-28 | 発光装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013246773A JP2015106452A (ja) | 2013-11-28 | 2013-11-28 | 発光装置 |
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JP2015106452A true JP2015106452A (ja) | 2015-06-08 |
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ID=53436466
Family Applications (1)
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JP2013246773A Pending JP2015106452A (ja) | 2013-11-28 | 2013-11-28 | 発光装置 |
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JP (1) | JP2015106452A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017507465A (ja) * | 2014-03-14 | 2017-03-16 | エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド | 有機発光素子 |
-
2013
- 2013-11-28 JP JP2013246773A patent/JP2015106452A/ja active Pending
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