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JP2015101371A - スタンディングパウチ - Google Patents

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JP2015101371A JP2013242732A JP2013242732A JP2015101371A JP 2015101371 A JP2015101371 A JP 2015101371A JP 2013242732 A JP2013242732 A JP 2013242732A JP 2013242732 A JP2013242732 A JP 2013242732A JP 2015101371 A JP2015101371 A JP 2015101371A
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Yasushi Otsuka
康司 大塚
恵介 江上
Keisuke Egami
恵介 江上
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Abstract

【課題】自立状態で生ずる中折れの抑制を図ったスタンディングパウチを提供する。【解決手段】少なくとも上部シール部6と側部シール部4を有するとともに、底部にガセット部を有するスタンディングパウチであって、上部シール部6を底部に向かって折り返した折返し片8を有し、該折返し片8は少なくとも上部シール部4の幅方向の中央部分を含むように設けられている。内容物が充填された自立状態において、折返し片8が突っ張ることで壁面フィルム1全体に張りを持たせることから、壁面フィルム1の上部から内側に向かって形成されるV字状の折込みの形状が保形されやすくなり、パウチの中折れを抑制することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、主に液体を収納して販売するための包装袋の技術分野に属し、詳しくは、液体が内容物として充填された状態でそれ自体が自立性のあるスタンディングパウチに関するものである。
上述のスタンディングパウチは、可撓性の積層フィルムからなる胴部フィルムの下部に山形に折り曲げた底部フィルムを挟み込んで周囲を加熱シールしたもので、内容物として液体を充填すると底部フィルムが拡開して自立できるようになっており、従来より、ボトルやカートンなどの保形性容器の代替容器として、あるいは、ボトルに内容物を補充する詰め替え用容器として好適に用いられている。そして、従来よりその自立性を向上させるものが種々考えられており、中でも高い効果のあるものとして側部シール部に補強機構を設けたスタンディングパウチが提案されている。
例えば、引用文献1に記載のスタンディングパウチは、側部シール部を胴部側に折り曲げて少なくとも一部を接着するか、または筒状の未シール部分を設けることで補強構造としている。また、引用文献2に記載のスタンディングパウチは、樹脂の射出成形により形成された柱状の補強部材を、側部シール部における上下を除く部分に沿って接合するようにしている。
特開2001−270533号公報 特開2007−261607号公報
上記したスタンディングパウチは、可撓性の積層フィルムからなるので、内容物が充填された状態で自立させると、内容物の重量によりパウチの幅方向中央部での上下方向の折れ曲がり(通常「中折れ」という)が生じてしまう。この中折れが生ずると、パウチの表面に印刷された絵柄が崩れてしまい、店頭で並べたときに商品としての見栄えが良くないという問題がある。ところが、前記したように、引用文献1,2をはじめとするどの文献にも、スタンディングパウチの自立性を向上させる点は記載されてはいるものの、中折れを抑制することについては何も記載が見当たらない。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、自立状態で生ずる中折れの抑制を図ったスタンディングパウチを提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明に係るスタンディングパウチは、少なくとも上部シール部と側部シール部を有するとともに、底部にガセット部を有するスタンディングパウチであって、上部シール部を底部に向かって折り返した折返し片を有し、該折返し片は少なくとも上部シール部の幅方向の中央部分を含むように設けられていることを特徴としている。
そして、上記のスタンディングパウチにおいて、折返し片は上部シール部の幅方向の一端から他端に亘って設けられていることが好ましい。
また、上記のスタンディングパウチにおいて、側部シール部に連設される幅広シール部分を有し、且つ、幅広シール部分はパウチの上部に設けられていることが好ましい。
本発明のスタンディングパウチは、上部シール部に折返し片を設けたので、内容物が充填された自立状態において、折返し片が突っ張ることで壁面フィルム全体に張りを持たせることから、壁面フィルムの上部から内側に向かって形成されるV字状の折込みの形状が保形されやすくなり、パウチの中折れを抑制することができる。したがって、パウチ表面の絵柄の崩れが抑えられ、店頭での見栄えが悪くなるのを防ぐことができる。また、折返し片に指などを引っ掛けて持てるので、持ちやすいといった利点もある。
本発明に係るスタンディングパウチの一例を内容物を充填して自立させた状態で示す斜視図である。 図1のスタンディングパウチを充填前の状態で示す平面図である。 図2のスタンディングパウチを縦方向の断面で示す説明図である。 本発明に係るスタンディングパウチの他の例を内容物を充填して自立させた状態で示す斜視図である。 図4のスタンディングパウチを充填前の状態で示す平面図である。 本発明に係るスタンディングパウチのさらに他の例を充填前の状態で示す平面図である。 本発明に係るスタンディングパウチのさらに他の例を充填前の状態で示す平面図である。 本発明に係るスタンディングパウチのさらに他の例を充填前の状態で示す平面図である。 折返し片を連設する折線上に押罫を形成した場合の説明図である。 本発明に係るスタンディングパウチのさらに他の例を縦方向の断面で示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1のスタンディングパウチA1 は、可撓性の積層フィルムで構成され、内容物として例えば液体状の食品などを充填して販売するものであり、内容物を充填する前の状態を図2及び図3に示している。
図2及び図3に示すスタンディングパウチA11は、胴部を形成する2枚の壁面フィルム1の間に2つ折りした底面フィルム2を組み合わせて製造される。また、底面フィルム2を2つ折りしたガゼット形式の底部には、その両側下端近傍に半円状の切欠2aが設けられており、胴部を形成する2枚の壁面フィルム1の間に2つ折りの底面フィルム2を挟み込み、舟底形の底部シール部3でヒートシールするとともに、左右端縁に沿った側部シール部4でヒートシールすることで製袋されている。また、左右の側部シール部4には、上辺より所定距離だけ離れたところにそれぞれ開封用ノッチ5が形成されている。
図2及び図3に示すスタンディングパウチA11は、複数枚ごと纏められた状態で充填工程に送られ、そこで一枚ずつに内容物が充填される。具体的には、上部を広げて内容物を充填し、その開口を閉じるようにヒートシールして所定幅の上部シール部6を形成する。この充填工程を経ることで、スタンディングパウチA1 は、底部シール部3と左右の側部シール部4に加え、上辺シール部6を有したものとなる。
このように内容物を充填した後、本発明では、この上部シール部6を底部に向かって折り返す。すなわち、図1に示すように、上部シール部6は基片7と折返し片8とで構成され、折線αを介してその基片7と折返し片8とが連設されている。このとき、折返し片8は、折返し片8を基片7との角度が鋭角になるように折り返されるのが好ましい。これにより、図1に示すように、スタンディングパウチA1 は、上部シール部6の幅方向の一端から他端に亘って折返し片8が設けられたものとなる。なお、図2において、上部シール部予定部が符号61、折線予定部が符号α1、基片予定部が符号71、折返し片予定部が符号81で示されている。
このスタンディングパウチA1 では、上部シール部6に設けた折返し片8が突っ張って壁面フィルム1に張りを持たせるので、壁面フィルム1の上部から内側に向かって形成されるV字状の折込みの形状が保形されやすくなり、パウチの中折れが抑制される。そして、内容物を取り出すときは、左右いずれかの開封用ノッチ5の両側で側部シール部4を摘んで互いに反対側に引っ張ることにより、壁面フィルム1を破断して開封することができる。なお、以下の例でも同様のことであるが、パウチ上部に設ける開封手段は、開封用ノッチ5に限るものではなく、従来より知られている任意の手段で構わない。
図4のスタンディングパウチA2 は、図1で説明したスタンディングパウチA1 の変形例であり、内容物を充填する前の状態を図5に示している。この図5は図2と類似しているため、同じ構成部分には同じ符号を付してある。
図5に示すスタンディングパウチA21では、パウチの上部に両方の側部シール部4に連設された幅広シール部分9を設けてある。なお、図5に示すように、幅広シール部分9は上部シール部予定部61と重なるように形成される。幅広シール部分9は、上側の第1部分91と下側の第2部分92とで構成され、第2部分92の内側シールラインは、パウチの内側から外側に向かって傾斜するように形成されることが好ましい。さらに、第2シール部分92の内側シールラインを傾斜するように形成する場合、パウチの外側に向かって湾曲する部分を有するように形成することが好ましい。
なお、図5において、幅広シール部分9は、外側シールラインが側部シール部4と連設するように形成され、第1部分91の内側シールラインがパウチの外側から内側に向かって傾斜するように形成され、第2部分92の内側シールラインがパウチの内側から外側に向かって傾斜するように形成されるとともに、第2部分92の内側シールラインが側部シール部4の内側シールラインと連設する箇所近傍において、第2部分92の内側シールラインがパウチの外側に向かって湾曲するように形成されている。
この側部シール部4に連設する幅広シール部分9は、側部シール部4をヒートシールするときに同時に形成してもよい。このような形状の幅広シール部分9を設けることにより、パウチの中折れを抑制するのに加え、パウチの側部での折れ(通常「腰折れ」という)も抑制しやすくなる。
図6,7,8のスタンディングパウチA31,A41,A51は、図2で説明したスタンディングパウチA11の変形例であり、それぞれ内容物を充填する前の状態で示している。これらの図は図2と側部シール部4の形状が異なっているだけであり、同じ構成部分には同じ符号を付してある。
このうち、図6のスタンディングパウチA31は、側部シール部4が、側部シール部4の外側シールラインが直線状で、側部シール部4の内側シールラインがパウチの内側に向かって傾斜する傾斜シール部分4aを有している。例えば、この傾斜シール部分4aは、パウチの上部からガセット形式の底部の上端までの間に設けられる。この傾斜シール部分4aの傾斜形状は、直線状でもよいし曲線状でもよい。図6では、傾斜シール部分4aが、パウチの上部から中央部にかけて設けられるとともに、パウチの内側に向かって湾曲するように設けられている。このような傾斜シール部分4aを設けることにより、V字状の折込みに沿ったフォルムを形成しやすくすることができる。また、側部シール部4の内側シールラインを、傾斜シール部分4aの下端からガセット形式の底部の上端にかけて、パウチの外側に向かって傾斜するように設けてもよい。図6では、傾斜シール部分4aの下端からガセット形式の底部の上端にかけての側部シール部4の内側シールラインが、パウチの外側に向かって傾斜するとともに、パウチの内側に向かって湾曲するように設けられている。
一方、図7のスタンディングパウチA41は、側部シール部4が、側部シール部4の外側シールラインがパウチの内側に向かって湾曲する湾曲シール部分4bを有している。例えば、湾曲シール部分4bは、図示のように、パウチの上部からガセット形式の底部の上端までの間に設けられる。このような湾曲シール部分4bを設けることにより、パウチ全体の保形性を向上させることができる。
また、図8のスタンディングパウチA51は、側部シール部4が、側部シール部4の内側シールラインがパウチの内側に向かって傾斜する傾斜シール部分4aを有しているとともに、側部シール部4の外側シールラインがパウチの内側に向かって湾曲する湾曲シール部分4bを有している。図8では、傾斜シール部分4aがパウチの上部から中央部にかけて設けられるとともにパウチの内側に向かって湾曲するように設けられ、傾斜シール部分4aの下端からガセット形式の底部の上端にかけての側部シール部4の内側シールラインがパウチの外側に向かって傾斜するとともにパウチの内側に向かって湾曲するように設けられ、側部シール部4の湾曲シール部分4bがパウチの上部からガセット形式の底部の上端にかけて設けられている。
本発明のスタンディングパウチでは、基片7と折返し片8を連設する折線αのところに押罫を形成してもよい。なお、押罫は、図9に示すように、折返し片8を折り返したときに、基片7と折返し片8が対向する面から、反対の面に突出するように設ける。このように折線αに押罫を設けることにより、折返し片8が折り返された状態を保持しやすくすることができる。
本発明のスタンディングパウチは、胴部を形成する2枚の壁面フィルムと2つ折りした底面フィルムを組み合わせた構成に限定されるものではなく、1枚のフィルムから構成されるものであってもよい。また、その場合、底部シール部は形成してもよいし形成しなくてもよい。このように1枚のフィルムでスタンディングパウチを構成する形態では、上部から内容物を充填した後、上部シール部を形成して密封した後、折返し片を形成する。
本発明のスタンディングパウチを、胴部を形成する2枚の壁面フィルム1と2つ折りした底面フィルム2を組み合わせて構成する場合、内容物を充填後に上部シール部6を閉じてから基片7に対して折返し片8を折り曲げるのではなく、図10に示すようなスタンディングパウチA61、すなわち、底面フィルム2におけるガセットの片方だけをシールするとともに、上部シール部6および折返し片8を形成してなるスタンディングパウチA61を使用し、底部から内容物を充填して密封した後に底部シール部を形成してもよい。
本発明のスタンディングパウチにおいて、側部シール部4の幅は、7mm以上とすることが好ましく、10mm以上とすることがより好ましい。側部シール部4の幅を10mm以上とした場合、レトルト用途であっても、腰折れを抑制しやすくすることができる。レトルト用途のスタンディングパウチを構成するフィルムとしては、少なくとも、外側から順に基材層、バリア層、シーラント層が積層された積層フィルムを使用することができ、例えば、外側から順に、PET、アルミニウム箔、CPPが積層した積層フィルムを使用することができる。
本発明のスタンディングパウチは、上記した実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能であることは言うまでもないことである。
例えば、上記の例では、折返し片は上部シール部の幅方向の一端から他端に亘って設けているが、壁面フィルムに張りを持たせるように作用する範囲であれば、折返し片は、少なくとも上部シール部の幅方向の中央部分を含むように設けられていればよい。
本発明のスタンディングパウチは、主に液体を収納して販売する際に用いるのが好適であるが、液体と類似した挙動を示す粉体、粒状体などを収納する場合にも利用することができる。
1 ,A11,A2 ,A21,A31,A41,A51,A61 スタンディングパウチ
1 壁面フィルム
2 底面フィルム
2a 切欠
3 底部シール部
4 側部シール部
4a 湾曲シール部分
4b 湾曲シール部分
5 開封用ノッチ
6 上部シール部
61 上部シール部予定部
7 基片
71 基片予定部
8 折返し片
81 折返し片予定部
9 幅広シール部分
91 幅広シール部分の第1部分
92 幅広シール部分の第2部分
α 折線
α1 折線予定部

Claims (3)

  1. 少なくとも上部シール部と側部シール部を有するとともに、底部にガセット部を有するスタンディングパウチであって、上部シール部を底部に向かって折り返した折返し片を有し、該折返し片は少なくとも上部シール部の幅方向の中央部分を含むように設けられていることを特徴とするスタンディングパウチ。
  2. 折返し片は上部シール部の幅方向の一端から他端に亘って設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスタンディングパウチ。
  3. 側部シール部に連設される幅広シール部分を有し、且つ、幅広シール部分はパウチの上部に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスタンディングパウチ。
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