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JP2015180849A - 冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】結露水の発生を抑制するとともに収納ケース内の貯蔵物の乾燥を抑えて貯蔵物の鮮度を保つ。
【解決手段】前面に開口部を有する貯蔵室5と、貯蔵物を収納するとともに前後にスライド自在に支持される収納ケース10と、前記収納ケース10の上面を前後にスライドして開閉するとともに閉じた際に前後の少なくとも一方の端部で前記収納ケース10との間を密閉する小物ケース11と、前記収納ケース10の他方の端部に開口する調整口35と、前記収納ケース10に配されるとともに前記調整口35と所定の間隔を設けて調整口35の正面を覆う仕切板30と、を設けたこと。
【選択図】図4

Description

本発明は、貯蔵物を収納する収納ケースを有し、収納ケース上にスライド自在の小物ケースを配した冷蔵庫に関する。
従来の冷蔵庫は特許文献1に開示される。この冷蔵庫は上段より冷蔵室、冷凍室、野菜室が順に配置され、引き出し式の収納ケースが野菜室の内部に設けられている。収納ケース内に貯蔵物として野菜などを収納する。収納ケースの後方には小物ケースが配されている。小物ケースを後方へスライドさせて収納ケース内の上面を開いた状態から貯蔵物を取得する構成としている。
特開平11−94456号公報(第2頁−第3頁、第2図)
近年、野菜の乾燥を防止するために収納ケース内の隙間を閉塞して密閉されることが望まれる。しかしながら、収納ケースを密閉度が高くなると、野菜等の貯蔵物から放出される水分によって収納ケースの壁面に結露が生じることがある。この時、結露水が貯蔵物に付着すると貯蔵物が劣化するという問題があった。
本発明は、結露水の発生を抑制するとともに収納ケース内の貯蔵物の乾燥を抑えて貯蔵物の鮮度を保つことができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、前面に開口部を有する貯蔵室と、貯蔵物を収納するとともに前後にスライド自在に支持される収納ケースと、前記収納ケースの上面を前後にスライドして開閉するとともに閉じた際に前後の少なくとも一方の端部で前記収納ケースとの間を密閉する小物ケースと、前記収納ケースの他方の端部に開口する調整口と、前記収納ケースに配されるとともに前記調整口と所定の間隔を設けて前記調整口の正面を覆う仕切板と、を設けたことを特徴とする。
この構成によると、貯蔵物を収納した収納ケースは前後にスライドに移動し、小物ケースは収納ケースの上面を前後にスライドして開閉する。小物ケースを閉じると、収納ケースの前端及び後端の少なくとも一方が小物ケースにより密閉される。貯蔵物から放出される水分によって収納ケース内の圧力が上昇すると、収納ケース内の冷気が調整口を介して流出する。また、調整口から収納ケース内に流入した冷気は仕切板によって遮蔽される。
また本発明は、前記小物ケースの前端と前記収納ケースとの間に配されるパッキンを備え、前記調整口が前記収納ケースの背面に開口することを特徴とする。
また本発明は、前記貯蔵室に冷気を吐出する吐出口が前記収納ケースの後方に設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記小物ケースの前部に切欠部を備え、前記切欠部に嵌挿して前記収納ケース上に設置される収納ボックスを設けたことを特徴とする。
また本発明は、前記仕切板は金属から成ることを特徴とする。
また本発明は、前記貯蔵室が野菜室から成ることを特徴とする。
本発明によると、収納ケースの前後の少なくとも一方の端部が小物ケースにより密封され、他方の端部に開口する調整口の正面が仕切板により覆われるので、貯蔵物から放出される水分により収納ケース内の圧力が上昇すると調整口から冷気が流出する。これにより、収納ケース内の結露を防止することができる。また、調整口から流入する冷気が仕切板により遮られるので、貯蔵物の乾燥を抑制することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図 本発明の実施形態の収納ケースを示す平面図 本発明の実施形態の収納ケースを示す斜視図 本発明の実施形態の収納ケースを示す側面断面図
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本実施形態の冷蔵庫を示す側面断面図である。冷蔵庫1は本体部を形成する断熱箱体2を備え、断熱箱体2には上方から順に冷蔵室3、冷凍室4、野菜室5が設けられる。冷蔵室3と冷凍室4とは断熱壁6によって仕切られ、冷凍室4と野菜室5とは断熱壁7によって仕切られる。
冷蔵室3は貯蔵物を冷蔵保存し、前面の開口部3aは回動式の扉3bにより開閉される。冷凍室4は貯蔵物を冷凍保存し、前面の開口部4aは収納ケース8と一体に形成された引き出し式の扉4bにより開閉される。冷凍室4の側壁及び収納ケース8の側壁の外面には前後に延びて互いに摺動する案内部(不図示)が設けられる。案内部によって収納ケース8が扉4bとともに前後に円滑に出し入れされる。
野菜室5は貯蔵物を冷蔵室3よりも高温の冷蔵温度で冷蔵保存し、野菜や果物などを収納する。野菜室5の前面の開口部5aは収納ケース10と一体に形成された引き出し式の扉5bにより開閉される。野菜室5の側壁及び収納ケース10の側壁の外側には前後に延びて互いに摺動する案内部(不図示)が設けられる。案内部によって収納ケース10が扉5bとともに前後に円滑に出し入れされる。
野菜室5の後方には圧縮機41が配される。圧縮機41には凝縮器、膨張器及び冷却器(いずれも不図示)が順に接続され、圧縮機41の駆動によりイソブタン等の冷媒が循環して冷凍サイクルが構成される。
図2、図3、図4は収納ケース10の平面図、斜視図及び側面断面図を示す。尚、図3は小物ケース11を取り外した状態を示している。収納ケース10は上面を開口した樹脂成型品から成り、断熱材を充填した扉5b(図1参照)の背面に取り付けられる。収納ケース10の上面には果物等の小物の貯蔵物を収納する小物ケース11が載置される。小物ケース11は樹脂形成品から成り、収納ケース10に対して前後にスライド自在に配される。これにより、収納ケース10の上面が開閉される。
小物ケース11の前端には収納ケース10との間に配される可撓性のパッキン40が設けられる。パッキン40はシリコンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロプレインゴムのいずれか一つまたは複数の併用によって形成することができる。パッキン40は収納ケース10の前端に設けてもよい。これにより、収納ケース10の上面を閉じた際に前端で収納ケース10と小物ケース11との間を密閉することができる。また、パッキン40は小物ケース11の後端に設けて収納ケース10と小物ケース11との間を密閉してもよい。
収納ケース10の前部右側には上面を開口した収納ボックス16が配される。小物ケース11の前部には収納ボックス16が嵌挿される切欠部15が形成され、パッキン40によって小物ケース11と収納ボックス16との間が密閉される。収納ボックス16内には内容量が2Lのペットボトル等の背の高い貯蔵物が収納される。
収納ケース10の後端と小物ケース11との間には上下方向の微小な隙間S1が形成される。隙間S1を設けることで、収納ケース10と小物ケース11との前後方向にスライドする際の摺動抵抗を低減することができる。
小物ケース11の後端には隙間S1に対向して下方に突出するリブ11bが設けられる。隙間S1の正面をリブ11bが覆うので、冷気が収納ケース内10へ流入され難い構成となっている。この時、収納ケース10の背面とリブ11bとの間には前後方向の隙間S2が形成される。隙間S2を設けることで、確実に小物ケース11によって収納ケース10の前端を密閉することができる。
収納ケース10にはL字状の仕切板30が収納ケース10の背面と間隔d、例えば3mm〜5mm離隔して設けられる。仕切板30の前端30aは収納ボックス16の近傍まで前方向に伸び、上端30bは小物ケース11の近傍まで上方へ伸びる。仕切板30は着脱可能でありアルミニウムなどの金属からなる。これにより、収納ケース10の清掃の際の利便性を向上するとともに、貯蔵物を効率よく冷却することができる。
収納ケース10の背面には左右方向に並設された調整口35が複数設けられる。このため仕切板30は調整口35と間隔dだけ離隔されるとともに、全ての調整口35の正面を覆うように配される。調整口35の面積は5mm〜10mm程度に設けられている。尚、野菜室5に冷気を吐出する吐出口36が収納ケース10の後方に設けられる。
上記構成の冷蔵庫1において、冷却器との熱交換により生成される冷気は冷蔵室3及び冷凍室4に吐出され、冷蔵室3及び冷凍室4を冷却する。冷凍室4を流通した冷気は冷却器に戻る。冷蔵室3を流通した冷気は野菜室5に導かれ、吐出口36から野菜室5内に吐出される。
収納ケース10内は前部が密閉されるため、収納ケース10の圧力によって調整口35から冷気が流入しにくくなっている。この時、調整口35から収納ケース10内に冷気が流入しても仕切板30により遮蔽され、隙間S1、S2を介して流出する。これにより、仕切板30よりも前方への冷気の流通が抑制され、貯蔵物の乾燥が抑制される。
また、収納ケース10内の貯蔵物から放出される水分によって収納ケース10内の圧力が上昇すると、調整口35から冷気が流出する。これにより、収納ケース10内の結露を防止することができる。この時、調整口35から流出した冷気は収納ケース10の後方に配した吐出口36から排出された冷気と合流して収納ケース10の周囲を流通する。これにより、水分を多く含む冷気が調整口35から収納ケース10内に再流入することを抑制できる。
本実施形態によると、収納ケース10の前端部が小物ケース11により密封され、後端部に開口する調整口35の正面が仕切板30により覆われるので、野菜室5から放出される水分により収納ケース10内の圧力が上昇すると調整口35から冷気が流出する。これにより、収納ケース10内の結露を防止することができる。また、調整口35から流入する冷気が仕切板30により遮られるので、貯蔵物の乾燥を抑制することができる。
また、小物ケース11の前端と収納ケース10との間に配されるパッキン40を備え、調整口35が収納ケース10の背面に開口するため、収納ケース10内の密閉度をより高くすることができる。
また、野菜室5に冷気を吐出する吐出口36が収納ケース10の後方に設けられるため、調整口35から出た水分を多く含む冷気が収納ケース10内に再流入することを抑制することができる。
また、小物ケース11の前部に設けた切欠部15を収納ボックス16へ嵌挿するので、収納ケース10内の密閉度を低下させずに収納ケース10内の利便性を向上することができる。
また、仕切板30がアルミニウムなどの金属から成るため、貯蔵物をより効率よく冷却することができる。
本実施形態において、パッキン40に加えてリブ11bにパッキンを設けて隙間S2を塞いでもよい。しかしながら、冷蔵庫1の組立精度によってリブ11bのパッキンが収納ケース10の背面に当接した際にパッキン40と収納ケース10の前端との間に隙間が形成される場合がある。これにより、背面の調整口35から収納ケース10内に流入した冷気が収納ケース10内を前方の隙間に向かって流通すると貯蔵物の乾燥が促進される。
このため、収納ケース10の前後のいずれか一方にパッキンを配置するとより望ましい。この時、リブ11bにパッキンを設けた場合は収納ケース10の前面に調整口35を設けることにより、収納ケース10内の冷気の流通を抑制することができる。
本発明によると、スライド移動する収納ケースを備えた冷蔵庫に利用することができる。
1 冷蔵庫
3 冷蔵室
4 冷凍室
5 野菜室(貯蔵室)
8 収納ケース(冷凍室)
10 収納ケース
11 小物ケース
15 切欠部
16 収納ボックス
30 仕切板
35 調整口
36 吐出口
40 パッキン
S1 隙間
S2 隙間
上記目的を達成するために本発明は、前面に開口部を有する貯蔵室と、貯蔵物を収納するとともに前後にスライド自在に支持される収納ケースと、前記収納ケースの上面に載置され、前記収納ケースに対して前後にスライド自在に配される小物ケースとを備え、前記収納ケースの背面の上端と前記小物ケースの底面との間に上下方向の第1の隙間が形成され、前記小物ケースは、前記小物ケースから下方に突出して前記第1の隙間の背面側を覆うリブを有し、前記収納ケースの背面と前記リブとの間に前後方向の第2の隙間が形成されていることを特徴とする。
本発明によると、収納ケース内の結露を防止するとともに収納ケース内の貯蔵物の乾燥を抑制することができる。
このため、収納ケース10の前後のいずれか一方にパッキンを配置するとより望ましい。この時、リブ11bにパッキンを設けた場合は収納ケース10の前面に調整口35を設けることにより、収納ケース10内の冷気の流通を抑制することができる。
以下に、他の実施形態の冷蔵庫を付記する。
前面に開口部を有する貯蔵室と、貯蔵物を収納するとともに前後にスライド自在に支持される収納ケースと、前記収納ケースの上面を前後にスライドして開閉するとともに閉じた際に前後の少なくとも一方の端部で前記収納ケースとの間を密閉する小物ケースと、前記収納ケースの他方の端部に開口する調整口と、前記収納ケースに配されるとともに前記調整口と所定の間隔を設けて前記調整口の正面を覆う仕切板と、を設けたことを特徴とする。
この構成によると、貯蔵物を収納した収納ケースは前後にスライドに移動し、小物ケースは収納ケースの上面を前後にスライドして開閉する。小物ケースを閉じると、収納ケースの前端及び後端の少なくとも一方が小物ケースにより密閉される。貯蔵物から放出される水分によって収納ケース内の圧力が上昇すると、収納ケース内の冷気が調整口を介して流出する。また、調整口から収納ケース内に流入した冷気は仕切板によって遮蔽される。
また、前記小物ケースの前端と前記収納ケースとの間に配されるパッキンを備え、前記調整口が前記収納ケースの背面に開口することを特徴とする。
また、前記貯蔵室に冷気を吐出する吐出口が前記収納ケースの後方に設けられることを特徴とする。
また、前記小物ケースの前部に切欠部を備え、前記切欠部に嵌挿して前記収納ケース上に設置される収納ボックスを設けたことを特徴とする。
また、前記仕切板は金属から成ることを特徴とする。
また、前記貯蔵室が野菜室から成ることを特徴とする。

Claims (6)

  1. 前面に開口部を有する貯蔵室と、
    貯蔵物を収納するとともに前後にスライド自在に支持される収納ケースと、
    前記収納ケースの上面を前後にスライドして開閉するとともに閉じた際に前後の少なくとも一方の端部で前記収納ケースとの間を密閉する小物ケースと、
    前記収納ケースの他方の端部に開口する調整口と、
    前記収納ケースに配されるとともに前記調整口と所定の間隔を設けて前記調整口の正面を覆う仕切板と、
    を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記小物ケースの前端と前記収納ケースとの間に配されるパッキンを備え、前記調整口が前記収納ケースの背面に開口することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 前記貯蔵室に冷気を吐出する吐出口が前記収納ケースの後方に設けられることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. 前記小物ケースの前部に切欠部を備え、前記切欠部に嵌挿して前記収納ケース上に設置される収納ボックスを設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の冷蔵庫。
  5. 前記仕切板が金属から成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の冷蔵庫。
  6. 前記貯蔵室が野菜室から成ることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の冷蔵庫。
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