JP2015159387A - 動画記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】動画を逆方向記録モードで分割記録する場合に、通常再生で全体として正しく再生されるようにする。【解決手段】記録部(131)は、分割記録される各ファイルに、ファイル間の連結を示す連結情報を付加する。通常再生時に時間軸に沿って再生するように動画を記録する順方向記録モードでは、記録部(131)は、連結情報の、次のファイルを示す次指示子に記録順の次ファイルを設定する。通常再生時に時間軸を遡って再生するように動画を記録する逆方向記録モードでは、記録部(131)は、連結情報の、次のファイルを示す次指示子に再生順の次ファイルを設定する。【選択図】 図1
Description
本発明は、動画記録装置に関し、より具体的には、動画ファイルを記録媒体に分割記録する動画記録装置に関する。
動画の撮像装置は、撮像画像から動画データを生成し、記録媒体に記録する。このような撮像装置には、近年、特許文献1に示すように、動画データを、シームレスに連続再生を行なうことが可能なファイル分割を行なって記録するものがある。
特許文献2には、撮像装置において、通常再生(順方向の再生)により時間的に逆方向の再生画像を表示できるように、記録時に予め時間的に逆方向で動画を符号化する逆方向再生用動画符号化方式が記載されている。
1つの動画を複数のファイルに分割記録するシステムにおいて、特許文献2に記載の技術を適用すると、個々のファイルが逆方向再生されるものの、再生されるファイルの順番は時間順になるので、奇妙な再生画像になってしまう。
本発明は、このような不都合を解消し、分割記録方式であっても適切な逆方向再生を実現する動画記録装置を提示することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る動画記録装置は、通常再生時に時間軸に沿って再生するように動画を記録する順方向記録モードと、通常再生時に時間軸を遡って再生するように動画を記録する逆方向記録モードとの一方を指定する指定手段と、動画データを時間方向で複数のファイルに分割する場合の、各ファイルにファイル間の連結を示す連結情報を生成する連結情報生成手段と、入力する動画データを時間方向で複数のファイルに分割し、前記連結情報を付加して記録する記録手段とを有し、前記連結情報は、次ファイルを指定する次指示子を有し、前記連結情報生成手段は、前記順方向記録モードでは、前記次指示子に記録順の次ファイルを設定し、前記逆方向記録モードでは、前記次指示子に再生順の次ファイルを設定することを特徴とする。
本発明によれば、逆方向記録モードで分割記録した動画であっても、無編集で、通常再生により時間軸を遡る再生画像を表示できる。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。但し、本発明は、以下に説明する実施例に限定されない。
図1は、本発明の一実施例の概略構成ブロック図を示す。図1に示す撮像装置100は、撮像した動画を複数の動画ファイル(サブファイル)に分割しながら記録する。本実施形態では、所定時間ごと、あるいは、所定のサイズごとにサブファイルに分割する。これ以外にも、シーンごとにサブファイルに分割してもよい。撮像装置100は、再生時に時間軸に沿って再生するように記録する順方向記録モードと、再生時に時間軸を遡って再生するように記録する逆方向記録モードとを有し、ユーザは記録時にその一方を指定する。順方向記録モードか逆方向記録モードかは、動画ファイル単位で指定できるが、シーンごとに指定できるようにしても良い。
動画を記録する記録媒体として、ファイルアロケーションテーブルを用いた記録を行うファイルシステムに対応したフォーマットがなされた記録媒体を使用する。
制御部101は、例えば、CPU(MPU)及びメモリ(DRAM、SRAM)等からなる。制御部101は、ユーザからの操作を受け付ける操作部102からの操作信号に応じて、各種処理(プログラム)を実行して撮像装置100の各ブロックを制御し、各ブロック間でのデータ転送を制御する。制御部101はマイクロコンピュータであってもよい。
操作部102は、例えば、電源ボタン、記録開始ボタン、ズーム調整ボタン、オートフォーカスボタン、及び、動画記録の時間軸に対する正転/逆転の変更ボタンなどの撮影に関連する各種操作を入力するスイッチ類からなる。また、操作部102はまた、メニュー表示ボタン、決定ボタン、カーソルキー、ポインティングデバイス及びタッチパネル等を備え、ユーザによりこれらのキーやボタンが操作されると制御部101に操作信号を送信する。
バス103は、各種データ、制御信号及び指示信号などを撮像装置100の各ブロックに送るための汎用バスである。
撮像部110は、レンズにより取り込まれた被写体の光学像を示す画像データを画像処理部111に繰り返し供給する。即ち、被写体光学像は、絞りによる光量制御の下でCCDセンサ又はCMOSセンサ等の撮像素子に入射し、撮像素子は入射光学像を電気画像信号に変換する。アナログデジタル変換器が撮像素子からのアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換し、画像処理部111に供給する。
画像処理部111は、撮像部110からのデジタル画像信号を不図示のメモリに一時記憶して画質を調整する。例えば、画像処理部111は、ホワイトバランス並びに色及び明るさなどをユーザに設定された設定値及び画像の特性から判定した設定値に基づいて調整する。画像処理部111は、画質調整処理された複数のフレームの画像信号から動画データを生成する。このとき、画像処理部111は、動画データを圧縮符号化してもよい。動画データの各フレームをフレーム内符号化する符号化方式、予測符号化方式、更には動き補償予測符号化方式のいずれを採用しても良い。MotionJPEG、MPEG及びH.264(MPEG4−Part10 AVC)等の様々な公知の圧縮符号化方式を採用できる。画像処理部111は、得られた動画データを制御部101の制御下でメモリ120に書き込む。
画像処理部111は、上述の処理を実行するプログラムを搭載したマイクロコンピュータにより実現されても、制御部101の一部の機能として実現されてもよい。
メモリ120には、画像処理部111により得られた動画データと、図示しない音声入力手段により入力される音声データが、一時的に格納される。
制御部101は、メモリ120から動画データ等を読み出して記録部131に転送し、記録部131は、転送された動画データを動画ファイルとして記録媒体130に記録する。このとき、制御部101は、撮影時のカメラ設定、撮影日時及び各種の検出データ等を含む撮影条件データを生成し、動画データとともに記録媒体130に記録する。
記録媒体130は、撮像装置100に内蔵された記録媒体でも、取外し可能な記録媒体でもよい。例えば、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、DVD−R、磁気テープ、不揮発性の半導体メモリ及びフラッシュメモリなどのあらゆる方式の記録媒体が利用可能である。
動画ファイルの個々のサブファイルへの連続的なアクセス(例えば、再生)を可能にするために、記録部131(又は制御部101)は、時間軸上で隣接するサブファイル間の位置関係又は順序関係を示す連結情報を生成し、各サブファイルに付加する。例えば、連結情報は、通常再生時の再生順方向で見て、次のサブファイルを特定する次指示子又は次リンクポインタと、前のサブファイルを特定する前指示子又は前リンクポインタからなる。
図2は、MOVファイルフォーマットに適用した連結情報の構成例を示す。すなわち、MOVファイルフォーマットのudatアトム(ユーザーデータアトム)204に、固有ID(UID)201、NextID202及びPreID203を連結情報として記録する。UID201は、サブファイルを識別する情報であり、他のサブファイルとは同じにならない値からなる。本実施例では、記録部131(又は制御部101)が、撮像装置100のシリアルナンバー、ファイル作成日時及び作成ファイル数からUID201を生成する。NextID202は、対象ファイルに対し時間的に次のファイル(次ファイル)を特定する次指示子である。次ファイルがある場合、NextID202には当該次ファイルのUIDが格納される。次ファイルが無い場合、NextID202には、一連の動画における最後のファイルであることを示す所定値(例えば、「0」)が格納される。PreID203は、対象ファイルに対して時間的に前のファイル(前ファイル)を特定する前指示子である。前ファイルがある場合、PreID203には当該前ファイルのUIDが格納される。前ファイルが無い場合は、PreID203には一連の動画の先頭ファイルであることを示す所定値(例えば、「0」)が格納される。
図3は、順方向記録の場合と逆方向記録の場合のファイル再生順序と連結情報を示す模式図である。図3(A)は、順方向記録モードで記録した動画を通常再生する様子を示し、図3(B)は、逆方向記録モードで記録した動画を通常再生する様子を示す。図3において、UIDはUID201に対応し、NextIDはNextID202に対応し、PreIDはPreID203に対応している。便宜上、UIDをファイル番号としている。
順方向記録モードで記録した動画を通常再生するケース(図3(A))では、動画301は、順方向記録モードでファイル(サブファイル)1〜4に分割されて記録され、各ファイル1〜4の連結情報も記録順になる。各ファイルの連結情報のNextIDを参照することで最初のファイル(サブファイル)を決定でき、以後、NextIDに従う順番で各ファイル(サブファイル)が順次再生される。図3(A)に示す例では、記録時の時間方向に再生する通常再生では、動画301のファイル1〜4がこの順に再生される。すなわち、連結情報は、通常再生時の再生順を示す情報でもある。ファイル1のPreIDが0なので、ファイル1が最初に再生される。ファイル4のNextIDが0なので、ファイル4の再生終了で動画再生が終了する。
逆方向記録モードで記録した動画を通常再生するケース(図3(B))では、動画302は逆方向記録モードでファイル(サブファイル)1〜4に分割されて記録され、各ファイル1〜4の連結情報は通常再生での再生順を示すように設定される。すなわち、最後に記録されるファイル4の連結情報のNextIDには、直前に記録されたファイル3のUID(=0003)が格納され、PreIDには、再生時の最初のファイルを示す値(=0000)が格納される。ファイル3の連結情報のNextIDにはその直前に記録されたファイル2のUID(=0002)が格納され、ファイル2の連結情報のNextIDにはその直前に記録されたファイル1のUID(=0001)が格納される。ファイル1の連結情報のNextIDには、通常再生での最後のファイルとなることを示す値(=0000)が格納される。
このように、図3(B)に示すケースでは、各ファイルの連結情報は、記録時とは逆の再生順となるように、次指示子及び前指示が設定される。この結果、通常再生において、各ファイル4,3,2,1は記録時とは逆の時間方向で再生され、且つ、この順番で順次再生される。これにより、ファイル1〜4からなる動画は、通常再生によって、全体として正しく時間を遡る方向に再生されうる。
図4は、連結情報を作成する際に使用する検索情報格納情報の構成例を示す。格納情報403は、連結情報のNextID202とPreID203の格納位置を記録する情報である。時間軸に準じた順方向で動画データを記録する順方向記録モードでは、前方検索情報格納位置401にはPreID203の格納位置を設定し、後方検索情報格納位置402にはNextID202の格納位置を設定する。時間軸を逆転して動画データを記録する逆方向記録モードでは、前方検索情報格納位置401にはNextID202の格納位置を設定し、後方検索情報格納位置402にはPreID203の格納位置を設定する。制御部101は、連結情報生成手段として、格納情報403を参照して各ファイルの連結情報を生成する。
図5は、本実施例の動画記録動作のフローチャートを示す。撮像装置100のユーザは、操作部102により順方向記録モード又は逆方向記録モードを設定した上で、動画記録開始を制御部101に指示する。制御部101は、操作部102による動画撮影開始の指示が入力すると、図5に示す記録動作を開始する。
制御部101は、操作部102で設定されている動画撮影方法を取得し(S501)、順方向記録モードか逆方向記録モードかを判定する(S502)。
順方向記録モードが設定されている場合(S502)、制御部101は、前方検索情報格納位置401にPreID203の格納位置を設定し、後方検索情報格納位置402にNextID202の格納位置を設定する(S503)。逆方向記録モードが設定されている場合(S502)、制御部101は、前方検索情報格納位置401にNextID202の格納位置を設定し、後方検索情報格納位置402にPreID203の格納位置を設定する(S504)。
制御部101は、UID201を作成するためのファイル名指定変数Nを0で初期化する(S505)。
撮影の準備を完了すると、制御部101は、記録部131に対して、作成すべき動画ファイル(サブファイル)のUID201を指定し、先頭ファイルとしての新規動画ファイル作成を指示する。制御部101から新規動画ファイル作成指示を受けた記録部131は、指定されたUID201で新規動画ファイルを作成する。この時、先頭ファイル作成指示なので、記録部131は、前方検索情報格納位置401で指定されている場所に先頭ファイルを示す先頭指示値0を記録する。逆方向記録モードの場合、先頭ファイルのNextID202に先頭指示値0が記録される(S506)。
制御部101は、記録部131に撮影画像の1フレームの記録処理を実行させる(S507)。1フレームの記録が終了すると、制御部101は操作部102からの動画撮影停止の指示がないかどうかを判定する(S508)。
動画撮影停止の指示がない場合(S508)、制御部101はファイルの分割サイズに達していないかどうかを判定する(S509)。ファイル分割サイズに達していない場合(S509)、制御部101は、次の1フレームの記録処理を記録部131に実行させる(S507)。
ファイルの分割サイズに達した場合(S509)、制御部101は、ファイル名指定変数Nに1を加算して、次のファイル作成の準備をする(S510)。
制御部101は、記録部131に対して、作成すべき動画ファイルのUID201を指定して、継続ファイルでの新規動画ファイル作成を指示し、記録部131は、指定されたUID201で新規動画ファイルを作成する(S511)。この時、継続ファイル作成指示なので、記録部131は、前方検索情報格納位置401で指定されている場所に作成中動画ファイルのUID201を記録する。逆方向記録モードの場合、NextID202に作成中動画ファイルのUID201が記録される。
継続して記録する次の動画ファイルが作成できると、制御部101は、記録部131に対して、作成中動画ファイルのUID201を指定して、ファイルのクローズ処理を指示する(S512)。この時、制御部101は、継続して記録する動画ファイルのUID201を記録部131に通知する。制御部101から作成中動画ファイルのクローズ処理を受けた記録部131は、指定されたUID201に従い、作成中動画ファイルのクローズ処理を行う。この時、記録部131は、後方検索情報格納位置402で指定されている場所に継続して記録する動画ファイルのUID201を記録する。逆方向記録モードの場合、PreID203に継続して記録する動画ファイルのUID201が記録される。
継続して撮影を行える状態になったら、制御部101は、記録部131に次の1フレームを記録処理させる(S507)。
操作部102からの動画撮影停止の指示があった場合(S508)、制御部101は、記録部131に対して、作成中動画ファイルのUID201を指定して、最終ファイルとして動画ファイルのクローズ処理を指示する(S513)。制御部101から作成中動画ファイルのクローズ処理を受けた記録部131は、指定されたUID201のクローズ処理を行う。この時、最終ファイルのクローズ指示なので、記録部131は、後方検索情報格納位置402で指定されている場所に動画ファイル終端を示す指示値0を記録する。逆方向記録モードの場合、PreID203に指示値0が記録される。
制御部101は撮影(録画)終了の指示を画像処理部111及び記録部131に供給して、動画記録を終了させる(S154)。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明は上述の実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
Claims (6)
- 通常再生時に時間軸に沿って再生するように動画を記録する順方向記録モードと、通常再生時に時間軸を遡って再生するように動画を記録する逆方向記録モードとの一方を指定する指定手段と、
動画データを時間方向で複数のファイルに分割する場合の、各ファイルにファイル間の連結を示す連結情報を生成する連結情報生成手段と、
入力する動画データを時間方向で複数のファイルに分割し、前記連結情報を付加して記録する記録手段
とを有し、
前記連結情報は、次ファイルを指定する次指示子を有し、
前記連結情報生成手段は、前記順方向記録モードでは、前記次指示子に記録順の次ファイルを設定し、前記逆方向記録モードでは、前記次指示子に再生順の次ファイルを設定する
ことを特徴とする動画記録装置。 - 前記次指示子が前記次ファイルのファイル名からなることを特徴とする請求項1に記載の動画記録装置。
- 前記次指示子が前記次ファイルへのポインタからなることを特徴とする請求項1に記載の動画記録装置。
- 前記連結情報は更に、前ファイルを指定する前指示子を有し、
前記連結情報生成手段は、前記順方向記録モードでは前記前指示子に記録順の前ファイルを設定し、前記逆方向記録モードでは前記前指示子に再生順の前ファイルを設定する
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の動画記録装置。 - 前記前指示子が前記前ファイルのファイル名からなることを特徴とする請求項4に記載の動画記録装置。
- 前記前指示子が前記前ファイルへのポインタからなることを特徴とする請求項4に記載の動画記録装置。
Priority Applications (1)
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JP2014032447A JP2015159387A (ja) | 2014-02-24 | 2014-02-24 | 動画記録装置 |
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JP2014032447A JP2015159387A (ja) | 2014-02-24 | 2014-02-24 | 動画記録装置 |
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Family Applications (1)
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JP2014032447A Pending JP2015159387A (ja) | 2014-02-24 | 2014-02-24 | 動画記録装置 |
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JP (1) | JP2015159387A (ja) |
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2014
- 2014-02-24 JP JP2014032447A patent/JP2015159387A/ja active Pending
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